折り畳みラベル、折り畳みラベル付き物品及びその製造方法
【課題】ラベル展開前のシート片の物品側からの浮き上がりを低減する。
【解決手段】ラベル1は、1枚のシート2のみを用いシート2を折り畳んで構成される。シート2のいずれの箇所同士も接着されない。折り曲げ線3により区画され重ね合わされたシート片4,5のうち、折り曲げ線3を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片4,5が、ラベル1の上面側及び下面側にそれぞれ現れる。ラベル1の上面側には、シート片4が現れる。ラベル1の下面側には、シート片5の他に、シート片5から折り曲げ線の側3とは反対の側にはみ出したはみ出し部分4aをなすシート片4の一部が現れる。シート片4に、ミシン目6a,6bが形成される。シート片5の一部をラベル1の下面側に露出させる孔5cが、シート2の所定箇所に形成される。孔5cに対応するシート片4の領域に剥離剤501が形成される。
【解決手段】ラベル1は、1枚のシート2のみを用いシート2を折り畳んで構成される。シート2のいずれの箇所同士も接着されない。折り曲げ線3により区画され重ね合わされたシート片4,5のうち、折り曲げ線3を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片4,5が、ラベル1の上面側及び下面側にそれぞれ現れる。ラベル1の上面側には、シート片4が現れる。ラベル1の下面側には、シート片5の他に、シート片5から折り曲げ線の側3とは反対の側にはみ出したはみ出し部分4aをなすシート片4の一部が現れる。シート片4に、ミシン目6a,6bが形成される。シート片5の一部をラベル1の下面側に露出させる孔5cが、シート2の所定箇所に形成される。孔5cに対応するシート片4の領域に剥離剤501が形成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳みラベル、折り畳みラベル付き物品及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に開示されている折り畳みラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルである。この折り畳みラベルでは、1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れる。当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片のみが現れる。当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部のみが現れる。前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記はみ出し部分の側と前記第1の折り曲げ線の側とに分断するための1本又は複数本のミシン目が形成されている。
【0003】
この折り畳みラベルは、1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シートのいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0004】
下記特許文献1には、この折り畳みラベルが付着された物品であって、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側が、接着剤により前記物品に接着された折り畳みラベル付き物品も開示されている。
【0005】
さらに、下記特許文献1には、この折り畳みラベル付き物品の製造方法も開示されている。この製造方法では、(i)前記折り畳みラベル及び前記折り畳みラベルを付着すべき物品を用意し、(ii)前記折り畳みラベルの前記他方の面側を外側にして前記折り畳みラベルを吸着ドラムに吸着させるとともに、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分の側を前記吸着ドラムの回転方向の後側とし前記折り畳みラベルの前記第1の折り曲げ線の側を前記吸着ドラムの前記回転方向の先側として前記折り畳みラベルを前記吸着ドラムに吸着させた状態で、前記吸着ドラムを前記回転方向に回転させつつ、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側に接着剤を、塗布ローラにて塗布し、(iii)前記吸着ドラムを前記回転方向に回転させつつ、前記接着剤が塗布された後の前記折り畳みラベルを前記吸着ドラムによって前記物品に押し付けることによって、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を、前記接着剤により前記物品に接着する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−33262号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記従来の折り畳みラベルでは、物品に付着した場合、最も表側に位置する第1のシート片については、第1のシート片における前記はみ出し部分をなす一部が物品に接着されるのみであり、第1のシート片における前記はみ出し部分以外の部分は何ら他所に接着されない。
【0008】
したがって、当該折り畳みラベルを付着する物品が高い剛性を有していなくて変形可能なものであると、その変形状態によっては、当該折り畳みラベルの展開前に、第1のシート片における前記はみ出し部分以外の部分が物品側から浮き上がってしまい、その部分の下側に隙間が生ずることが判明した。この場合、体裁が悪いとともに、前記隙間に何らかの部材等が引っ掛かってシート片を引きちぎってしまうおそれがあるなどの不都合が生ずる。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、シートのいずれの箇所同士も接着せずにすみコスト低減を図ることができるとともに、物品に付着された場合、当該物品が変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる折り畳みラベル、これを用いた折り畳みラベル付き物品、及び、その折り畳みラベル付き物品の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するための手段として、以下の各態様を提示する。第1の態様による折り畳みラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、(i)1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、(ii)当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、(iii)当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、(iv)前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記はみ出し部分の側と前記第1の折り曲げ線の側とに分断するための1本又は複数本のミシン目が形成され、(v)当該折り畳みラベルの折り畳み状態において前記第1のシート片の一部を当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出させる孔が、前記シートの所定箇所に形成され、(vi)前記第1のシート片における前記孔に対応する領域に、剥離剤が形成されたものである。
【0011】
前記(v)の「露出」は、前記(vi)の剥離剤が介在するので厳密な意味では露出とは言えないが、前記(vi)の剥離剤を形成しないと仮定すれば露出するという意味である。この点は、後述する各態様についても同様である。
【0012】
前記複数本のミシン目は、帯状の切り取り部を画成してもよい。この点は、後述する各態様についても同様である。
【0013】
また、前記ミシン目は、切断可能に切れ目が断続したパターンを意味しており、必ずしも単純な点線状のパターンに限定されるものではない。この点は、後述する各態様についても同様である。
【0014】
この第1の態様による折り畳みラベルは、前記シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベルを容器等の物品に接着する前の状態では、特別には、各シート片は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、この第1の態様では、前記(i)〜(iii)の要件を具備しているので、例えば、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着すると、各シート片は折り畳み状態に保持される。そして、消費者等が当該折り畳みラベルの全ての表示内容を見る場合には、前記(iv)の要件を具備しているので、そのミシン目に沿って切断することによって、当該ラベルを容易に展開することができる。
【0015】
このように、この第1の態様による折り畳みラベルは、1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シートのいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0016】
そして、この第1の態様では、前記(v)の要件を具備しているので、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着するとき、前記孔から当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出した第1のシート片の一部も、物品に接着することができる。したがって、当該折り畳みラベルを付着する物品が高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、前記(vi)の要件を具備しているので、前記孔から当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出した第1のシート片の一部は、剥離剤を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベルの展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベルを容易に展開することができる。
【0017】
なお、前記剥離剤は、接着剤による接着の際にその接着強度を弱めて剥離し易くするものをいい、例えば、いわゆる剥離ニス(例えば、大日本インキ化学工業株式会社製の「剥離OPニス」)などを挙げることができる。前記剥離剤は、例えば、印刷等により形成しておくことができる。これらの点は、下記の各態様についても同様である。
【0018】
第2の態様による折り畳みラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、(i)2本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた3つ以上のシート片のうち、前記2本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、(ii)前記3つ以上のシート片のうちの第3のシート片が、 前記2本以上の折り曲げ線のうちの第2の折り曲げ線を介して前記第1のシート片と隣り合って連続し、(iii)前記第1及び第2の折り曲げ線は、前記第1のシート片の互いに反対の側に位置し、(iv)当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、(v)当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分をなす第3のシート片の一部が現れ、(vi)前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記第1の折り曲げ線の側と前記第2の折り曲げ線の側とに分断するための1本又は複数本のミシン目が形成され、(vii)当該折り畳みラベルの折り畳み状態において前記第1のシート片の一部を当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出させる孔が、前記シートの所定箇所に形成され、(viii)前記第1のシート片における前記孔に対応する領域に、剥離剤が形成されたものである。
【0019】
この第2の態様による折り畳みラベルは、前記シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベルを容器等の物品に接着する前の状態では、特別には、各シート片は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、この第2の態様では、前記(i)〜(v)の要件を具備しているので、例えば、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着すると、各シート片は折り畳み状態に保持される。そして、消費者等が当該折り畳みラベルの全ての表示内容を見る場合には、前記(vi)の要件を具備しているので、そのミシン目に沿って切断することによって、当該ラベルを容易に展開することができる。
【0020】
このように、この第2の態様による折り畳みラベルは、1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シートのいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0021】
そして、この第2の態様では、前記(vii)の要件を具備しているので、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着するとき、前記孔から当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出した第1のシート片の一部も、物品に接着することができる。したがって、当該折り畳みラベルを付着する物品が高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、前記(viii)の要件を具備しているので、前記孔から当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出した第1のシート片の一部は、剥離剤を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベルの展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベルを容易に展開することができる。
【0022】
第3の態様による折り畳みラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、(i)1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、(ii)当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、(iii)当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、(iv)前記はみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成され、(v)当該折り畳みラベルの折り畳み状態において前記第1のシート片の一部を当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出させる孔が、前記シートの所定箇所に形成され、(vi)前記第1のシート片における前記孔に対応する領域に、剥離剤が形成されたものである。
【0023】
この第3の態様による折り畳みラベルは、前記シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベルを容器等の物品に接着する前の状態では、特別には、各シート片は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、この第3の態様では、前記(i)〜(iii)の要件を具備しているので、例えば、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着すると、各シート片は折り畳み状態に保持される。そして、前記(iv)の要件を具備しているので、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分は、剥離剤を介して接着剤によって前記物品に接着されることから、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分を前記物品から比較的容易に剥がすことができ、消費者等が当該折り畳みラベルの全ての表示内容を見る場合には、前記はみ出し部分を前記物品から剥がすことによって、当該ラベルを容易に展開することができる。
【0024】
このように、この第3の態様による折り畳みラベルは、1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シートのいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0025】
そして、この第3の態様では、前記(v)の要件を具備しているので、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着するとき、前記孔から当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出した第1のシート片の一部も、物品に接着することができる。したがって、当該折り畳みラベルを付着する物品が高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、前記(vi)の要件を具備しているので、前記孔から当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出した第1のシート片の一部は、剥離剤を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベルの展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベルを容易に展開することができる。
【0026】
第4の態様による折り畳みラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、(i)2本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた3つ以上のシート片のうち、前記2本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、(ii)前記3つ以上のシート片のうちの第3のシート片が、 前記2本以上の折り曲げ線のうちの第2の折り曲げ線を介して前記第1のシート片と隣り合って連続し、(iii)前記第1及び第2の折り曲げ線は、前記第1のシート片の互いに反対の側に位置し、(iv)当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、(v)当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分をなす第3のシート片の一部が現れ、(vi)前記はみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成され、(vii)当該折り畳みラベルの折り畳み状態において前記第1のシート片の一部を当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出させる孔が、前記シートの所定箇所に形成され、(viii)前記第1のシート片における前記孔に対応する領域に、剥離剤が形成されたものである。
【0027】
この第4の態様による折り畳みラベルは、前記シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベルを容器等の物品に接着する前の状態では、特別には、各シート片は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、この第4の態様では、前記(i)〜(v)の要件を具備しているので、例えば、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着すると、各シート片は折り畳み状態に保持される。そして、前記(vi)の要件を具備しているので、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分は、剥離剤を介して接着剤によって前記物品に接着されることから、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分を前記物品から比較的容易に剥がすことができ、消費者等が当該折り畳みラベルの全ての表示内容を見る場合には、前記はみ出し部分を前記物品から剥がすことによって、当該ラベルを容易に展開することができる。
【0028】
このように、この第4の態様による折り畳みラベルは、1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シートのいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0029】
そして、この第4の態様では、前記(vii)の要件を具備しているので、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着するとき、前記孔から当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出した第1のシート片の一部も、物品に接着することができる。したがって、当該折り畳みラベルを付着する物品が高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、前記(viii)の要件を具備しているので、前記孔から当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出した第1のシート片の一部は、剥離剤を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベルの展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベルを容易に展開することができる。
【0030】
第5の態様による折り畳みラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、(i)1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、(ii)当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、(iii)当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出した第1のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部、及び、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、(iv)前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記第1のはみ出し部分の側と前記第1の折り曲げ線の側とに分断するための1本又は複数本のミシン目が形成され、(v)前記第2のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成されたものである。
【0031】
この第5の態様による折り畳みラベルは、前記第1の態様による折り畳みラベルと同様に、1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シートのいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0032】
そして、この第5の態様では、前記(iii)の要件を具備しており、当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れているので、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着するとき、第1のシート片の第2のはみ出し部分も、物品に接着することができる。したがって、当該折り畳みラベルを付着する物品が高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、前記(v)の要件を具備しているので、第1のシート片の第2のはみ出し部分は、剥離剤を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベルの展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベルを容易に展開することができる。
【0033】
第6の態様による折り畳みラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、(i)2本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた3つ以上のシート片のうち、前記2本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、(ii)前記3つ以上のシート片のうちの第3のシート片が、 前記2本以上の折り曲げ線のうちの第2の折り曲げ線を介して前記第1のシート片と隣り合って連続し、(iii)前記第1及び第2の折り曲げ線は、前記第1のシート片の互いに反対の側に位置し、(iv)当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、(v)当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出した第1のはみ出し部分をなす第3のシート片の一部、及び、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、(vi)前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記第1の折り曲げ線の側と前記第2の折り曲げ線の側とに分断するための1本又は複数本のミシン目が形成され、(vii)前記第2のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成されたものである。
【0034】
この第6の態様による折り畳みラベルは、前記第2の態様による折り畳みラベルと同様に、1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シートのいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0035】
そして、この第6の態様では、前記(v)の要件を具備しており、当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れているので、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着するとき、第1のシート片の第2のはみ出し部分も、物品に接着することができる。したがって、当該折り畳みラベルを付着する物品が高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、前記(vii)の要件を具備しているので、第1のシート片の第2のはみ出し部分は、剥離剤を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベルの展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベルを容易に展開することができる。
【0036】
第7の態様による折り畳みラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、(i)1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、(ii)当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、(iii)当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出した第1のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部、及び、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、(iv)前記第1のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成され、(v)前記第2のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成されたものである。
【0037】
この第7の態様による折り畳みラベルは、前記第3の態様による折り畳みラベルと同様に、1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シートのいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0038】
そして、この第7の態様では、前記(iii)の要件を具備しており、当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れているので、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着するとき、第1のシート片の第2のはみ出し部分も、物品に接着することができる。したがって、当該折り畳みラベルを付着する物品が高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、前記(v)の要件を具備しているので、第1のシート片の第2のはみ出し部分は、剥離剤を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベルの展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベルを容易に展開することができる。
【0039】
第8の態様による折り畳みラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、(i)2本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた3つ以上のシート片のうち、前記2本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、(ii)前記3つ以上のシート片のうちの第3のシート片が、 前記2本以上の折り曲げ線のうちの第2の折り曲げ線を介して前記第1のシート片と隣り合って連続し、(iii)前記第1及び第2の折り曲げ線は、前記第1のシート片の互いに反対の側に位置し、(iv)当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、(v)当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出した第1のはみ出し部分をなす第3のシート片の一部、及び、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、(vi)前記第1のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成され、(vii)前記第2のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成されたものである。
【0040】
この第8の態様による折り畳みラベルは、前記第4の態様による折り畳みラベルと同様に、1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シートのいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0041】
そして、この第8の態様では、前記(v)の要件を具備しており、当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れているので、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着するとき、第1のシート片の第2のはみ出し部分も、物品に接着することができる。したがって、当該折り畳みラベルを付着する物品が高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、前記(vii)の要件を具備しているので、第1のシート片の第2のはみ出し部分は、剥離剤を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベルの展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベルを容易に展開することができる。
【0042】
第9の態様による折り畳みラベル付き物品は、前記第1乃至第8のいずれかの態様による折り畳みラベルが付着された物品であって、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側が、接着剤により前記物品に接着されたものである。
【0043】
前記物品としては、例えば、箱、包、瓶、ボトル又は缶などの容器を挙げることができる。この点は、後述する各態様についても同様である。
【0044】
この第9の態様による折り畳みラベル付き物品では、前記第1乃至第8のいずれかの態様による折り畳みラベルが付着されているので、当該折り畳みラベル付き物品の全体としても、コストを低減することができる。
【0045】
第10の態様による折り畳みラベル付き物品の製造方法は、前記第9の態様による折り畳みラベル付き物品を製造する方法であって、(i)前記折り畳みラベル及び前記折り畳みラベルを付着すべき物品を用意し、(ii)前記折り畳みラベルの前記他方の面側を外側にして前記折り畳みラベルを吸着ドラムに吸着させるとともに、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分の側を前記吸着ドラムの回転方向の後側とし前記折り畳みラベルの前記第1の折り曲げ線の側を前記吸着ドラムの前記回転方向の先側として前記折り畳みラベルを前記吸着ドラムに吸着させた状態で、前記吸着ドラムを前記回転方向に回転させつつ、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側に接着剤を、塗布ローラにて塗布し、(iii)前記吸着ドラムを前記回転方向に回転させつつ、前記接着剤が塗布された後の前記折り畳みラベルを前記吸着ドラムによって前記物品に押し付けることによって、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を、前記接着剤により前記物品に接着するものである。
【0046】
この第10の態様は、前記第9の態様による折り畳みラベル付き物品の製造方法の一例を挙げたものである。この第10の態様によれば、前記(ii)のようにして吸着ドラムに対する当該折り畳みラベルの表裏や向きを設定することで、当該折り畳みラベルをあたかも1枚の折り畳まれていないシートと同様に取り扱うことが可能となり、前記吸着ドラムや塗布ローラを有する既存のラベル貼り付け装置(1枚の折り畳まれていないシートからなるラベルを貼り付ける装置)などを用いて、前記第9の態様による折り畳みラベル付き物品を製造することができる。
【0047】
第11の態様による折り畳みラベル付き物品は、前記第1乃至第8のいずれかの態様による折り畳みラベルが付着された物品であって、(i)前記折り畳みラベルは、前記折り畳みラベルの前記一方の面側を外側にするとともに前記第1の折り曲げ線を巻き付け開始端部として、前記物品の外周面に1周よりも多く巻き付けられ、(ii)前記折り畳みラベルの前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側の少なくとも一部が、接着剤により前記物品に接着され、(iii)前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側の少なくとも一部が、これに対面する前記第1のシート片の、当該折り畳みラベルの前記一方の面側の一部に接着剤により接着されたものである。
【0048】
この第11の態様による折り畳みラベル付き物品では、前記第1乃至第8のいずれかの態様による折り畳みラベルが付着されているので、当該折り畳みラベル付き物品の全体としても、コストを低減することができる。
【0049】
第12の態様による折り畳みラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、(i)1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、(ii)当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、(iii)当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、(iv)前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記第1の折り曲げ線の側とその反対側とに分断するための複数本のミシン目が形成され、(v)前記複数本のミシン目は、前記第1のシート片に、切り取り可能な帯状の切り取り部を形成し、(vi)前記切り取り部は、前記はみ出し部分の一部を含み、(vii)前記はみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、前記切り取り部の付近において剥離剤が形成され、(viii)当該折り畳みラベルの折り畳み状態において前記第1のシート片の一部を当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出させる孔が、前記シートの所定箇所に形成され、(ix)前記第1のシート片における前記孔に対応する領域に、剥離剤が形成されたものである。
【0050】
この第12の態様による折り畳みラベルは、前記シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベルを容器等の物品に接着する前の状態では、特別には、各シート片は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、この第12の態様では、前記(i)〜(vii)の要件を具備しているので、後述する第14の態様のように物品の外周面に巻き付けて所定箇所を接着すると、各シート片は折り畳み状態に保持される。そして、消費者等が当該折り畳みラベルの全ての表示内容を見る場合には、前記(v)〜(vii)の要件を具備しているので、帯状の切り取り部を切り取ることによって、当該ラベルを容易に展開することができる。また、前記(v)〜(vii)の要件を具備しているので、帯状の切り取り部を切り取った後には、切り取り部が存在していた箇所において物品が外部に露出する。よって、容器等の物品が透明又は半透明であれば、その内容物の残量を容易に確認することができる。
【0051】
そして、この第12の態様では、前記(viii)の要件を具備しているので、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着するとき、前記孔から当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出した第1のシート片の一部も、物品に接着することができる。したがって、当該折り畳みラベルを付着する物品が高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、前記(ix)の要件を具備しているので、前記孔から当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出した第1のシート片の一部は、剥離剤を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベルの展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベルを容易に展開することができる。
【0052】
第13の態様による折り畳みラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、(i)1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、(ii)当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、(iii)当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出した第1のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部、及び、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、(iv)前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記第1の折り曲げ線の側とその反対側とに分断するための複数本のミシン目が形成され、(v)前記複数本のミシン目は、前記第1のシート片に、切り取り可能な帯状の切り取り部を形成し、(vi)前記切り取り部は、前記第1のはみ出し部分の一部を含み、(vii)前記第1のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、前記切り取り部の付近において剥離剤が形成され、(viii)前記第2のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成されたものである。
【0053】
この第13の態様による折り畳みラベルは、前記シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベルを容器等の物品に接着する前の状態では、特別には、各シート片は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、この第13の態様では、前記(i)〜(vii)の要件を具備しているので、後述する第14の態様のように物品の外周面に巻き付けて所定箇所を接着すると、各シート片は折り畳み状態に保持される。そして、消費者等が当該折り畳みラベルの全ての表示内容を見る場合には、前記(v)〜(vii)の要件を具備しているので、帯状の切り取り部を切り取ることによって、当該ラベルを容易に展開することができる。また、前記(v)〜(vii)の要件を具備しているので、帯状の切り取り部を切り取った後には、切り取り部が存在していた箇所において物品が外部に露出する。よって、容器等の物品が透明又は半透明であれば、その内容物の残量を容易に確認することができる。
【0054】
そして、この第13の態様では、前記(iii)の要件を具備しており、当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れているので、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着するとき、第1のシート片の第2のはみ出し部分も、物品に接着することができる。したがって、当該折り畳みラベルを付着する物品が高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、前記(viii)の要件を具備しているので、第1のシート片の第2のはみ出し部分は、剥離剤を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベルの展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベルを容易に展開することができる。
【0055】
第14の態様による折り畳みラベル付き物品は、前記第12又は第13の態様による折り畳みラベルが付着された物品であって、(i)前記折り畳みラベルは、前記折り畳みラベルの前記一方の面側を外側にするとともに前記第1の折り曲げ線を巻き付け開始端部として前記物品の外周面に1周よりも多く巻き付けられ、(ii)前記折り畳みラベルの前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側の少なくとも一部が、接着剤により前記物品に接着され、(iii)前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側の一部が、これに対面する前記第1のシート片の、当該折り畳みラベルの前記一方の面側の一部に接着剤により接着され、(iv)前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側の他の一部が、これに対面する前記物品に接着剤により接着されたものである。
【0056】
この第14の態様による折り畳みラベル付き物品では、前記第1乃至第8のいずれかの態様による折り畳みラベルが付着されているので、当該折り畳みラベル付き物品の全体としても、コストを低減することができる。
【0057】
第15の態様による折り畳みラベル付き物品の製造方法は、前記第14の態様による折り畳みラベル付き物品を製造する方法であって、(i)前記折り畳みラベル及び前記折り畳みラベルを付着すべき物品を用意し、(ii)前記折り畳みラベルの前記他方の面側を外側にして前記折り畳みラベルを吸着ドラムに吸着させるとともに、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分の側を前記吸着ドラムの回転方向の後側とし前記折り畳みラベルの前記第1の折り曲げ線の側を前記吸着ドラムの前記回転方向の先側として前記折り畳みラベルを前記吸着ドラムに吸着させた状態で、前記吸着ドラムを前記回転方向に回転させつつ、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側に接着剤を、塗布ローラにて塗布し、(iii)前記吸着ドラムを前記回転方向に回転させつつ、前記接着剤が塗布された後の前記折り畳みラベルを前記吸着ドラムによって前記物品に押し付けることによって、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を、前記接着剤により所定箇所に接着するものである。
【0058】
この第15の態様は、前記第14の態様による折り畳みラベル付き物品の製造方法の一例を挙げたものである。この第15の態様によれば、前記(ii)のようにして吸着ドラムに対する当該折り畳みラベルの表裏や向きを設定することで、当該折り畳みラベルをあたかも1枚の折り畳まれていないシートと同様に取り扱うことが可能となり、前記吸着ドラムや塗布ローラを有する既存のラベル貼り付け装置(1枚の折り畳まれていないシートからなるラベルを貼り付ける装置)などを用いて、前記第14の態様による折り畳みラベル付き物品を製造することができる。
【発明の効果】
【0059】
本発明によれば、シートのいずれの箇所同士も接着せずにすみコスト低減を図ることができるとともに、物品に付着された場合、当該物品が変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる折り畳みラベル、これを用いた折り畳みラベル付き物品、及び、その折り畳みラベル付き物品の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の第1の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図2】図1中のA−A’線に沿った概略断面図である。
【図3】図1中のB−B’線に沿った概略断面図である。
【図4】図1に示す折り畳みラベルを示す折り畳み前の概略展開図である。
【図5】図1に示す折り畳みラベルを袋に付着した状態を示す概略断面図である。
【図6】袋に付着された状態において図1に示す折り畳みラベルを展開した状態を示す概略断面図である。
【図7】ラベル貼り付け装置を模式的に示す概略構成図である。
【図8】図1に示す折り畳みラベルをボトルに付着した状態を示す概略斜視図である。
【図9】他のラベル貼り付け装置を模式的に示す概略構成図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図11】図10に示す折り畳みラベルを袋に付着した状態を示す概略断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図13】図12中のC−C’線に沿った概略断面図である。
【図14】図12中のD−D’線に沿った概略断面図である。
【図15】図12に示す折り畳みラベルを袋に付着した状態を示す概略断面図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図17】図16に示す折り畳みラベルを袋に付着した状態を示す概略断面図である。
【図18】本発明の第5の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図19】図18中のE−E’線に沿った概略断面図である。
【図20】図18中のF−F’線に沿った概略断面図である。
【図21】図18に示す折り畳みラベルを袋に付着した状態を示す概略断面図である。
【図22】本発明の第6の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図23】図22に示す折り畳みラベルを袋に付着した状態を示す概略断面図である。
【図24】本発明の第7の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図25】図24中のG−G’線に沿った概略断面図である。
【図26】図24中のH−H’線に沿った概略断面図である。
【図27】図24に示す折り畳みラベルを示す折り畳み前の概略展開図である。
【図28】図24に示す折り畳みラベルを袋に付着した状態を示す概略断面図である。
【図29】袋に付着された状態において図24に示す折り畳みラベルを展開した状態を示す概略断面図である。
【図30】本発明の第8の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図31】図30中のJ−J’線に沿った概略断面図である。
【図32】図30中のK−K’線に沿った概略断面図である。
【図33】図30に示す折り畳みラベルを袋に付着した状態を示す概略断面図である。
【図34】本発明の第9の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図35】図34中のL−L’線に沿った概略断面図である。
【図36】図34中のM−M’線に沿った概略断面図である。
【図37】図34に示す折り畳みラベルを袋に付着した状態を示す概略断面図である。
【図38】本発明の第10の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図39】図38中のN−N’線に沿った概略断面図である。
【図40】図38中のO−O’線に沿った概略断面図である。
【図41】図38に示す折り畳みラベルを袋に付着した状態を示す概略断面図である。
【図42】本発明の第11の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図43】図42中のP−P’線に沿った概略断面図である。
【図44】図42中のQ−Q’線に沿った概略断面図である。
【図45】図42に示す折り畳みラベルを袋に付着した状態を示す概略断面図である。
【図46】本発明の第12の実施の形態による折り畳みラベル付き物品を示す概略斜視図である。
【図47】図46に示す折り畳みラベル付き物品の概略横断面図である。
【図48】本発明の第13の実施の形態による折り畳みラベル付き物品の概略横断面図である。
【図49】本発明の第14の実施の形態による折り畳みラベル付き物品の概略横断面図である。
【図50】本発明の第15の実施の形態による折り畳みラベル付き物品の概略横断面図である。
【図51】本発明の第16の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図52】図51中のR−R’線に沿った概略断面図である。
【図53】図51中のS−S’線に沿った概略断面図である。
【図54】図51に示す折り畳みラベルを示す折り畳み前の概略展開図である。
【図55】図51に示す折り畳みラベルをボトルに付着した状態を示す概略斜視図である。
【図56】図55に示す折り畳みラベル付き物品の概略横断面図である。
【図57】図55に示す折り畳みラベル付き物品の所定の状態を示す概略斜視図である。
【図58】本発明の第17の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図59】図58中のT−T’線に沿った概略断面図である。
【図60】図58中のU−U’線に沿った概略断面図である。
【図61】本発明の第18の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図62】図61中のV−V’線に沿った概略断面図である。
【図63】図61中のW−W’線に沿った概略断面図である。
【図64】図61に示す折り畳みラベルを付着したボトルを示す概略横断面図である。
【図65】ミシン目の各パターン例を示す概略平面図である。
【図66】本発明の第19の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図67】図66中のY1−Y1’線に沿った概略断面図である。
【図68】本発明の第20の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図69】図68中のY2−Y2’線に沿った概略断面図である。
【図70】本発明の第21の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図71】図70中のY3−Y3’線に沿った概略断面図である。
【図72】本発明の第22の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図73】図72中のY4−Y4’線に沿った概略断面図である。
【図74】本発明の第23の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図75】図74中のY5−Y5’線に沿った概略断面図である。
【図76】本発明の第24の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図77】図76中のY6−Y6’線に沿った概略断面図である。
【図78】本発明の第25の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図79】図78中のY7−Y7’線に沿った概略断面図である。
【図80】本発明の第26の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図81】図80中のY8−Y8’線に沿った概略断面図である。
【図82】本発明の第27の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図83】図82中のY9−Y9’線に沿った概略断面図である。
【図84】本発明の第28の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図85】図84中のY10−Y10’線に沿った概略断面図である。
【図86】本発明の第29の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図87】図86中のY11−Y11’線に沿った概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0061】
以下、本発明による折り畳みラベル、その折り畳みラベルを用いた折り畳みラベル付き物品、並びに、その折り畳みラベル付き物品の製造方法について、図面を参照して説明する。
【0062】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態による折り畳みラベル1を示す概略斜視図である。図2は、図1中のA−A’線に沿った概略断面図である。図3は、図1中のB−B’線に沿った概略断面図である。図4は、本実施の形態による折り畳みラベル1を示す折り畳み前の概略展開図である。
【0063】
この折り畳みラベル1は、表裏の所定箇所に表示内容(図示せず)が記載された1枚のシート2のみを用い当該シート2を折り畳んで構成され、かつ、当該シート2のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されている。
【0064】
そして、1本の折り曲げ線3により区画され重ね合わされた複数のシート片4,5のうち、折り曲げ線3を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片4,5が、折り畳みラベル1の折り畳み状態において、折り畳みラベル1の上面側及び下面側にそれぞれ現れている。折り畳みラベル1の上面側には、第1のシート片4のみが現れている。折り畳みラベル1の下面側には、第2のシート片5の他に、第2のシート片5から折り曲げ線3の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分4aをなす第1のシート片4の一部が現れている。
【0065】
第1のシート片4には、第1のシート片4をはみ出し部分4aの側と折り曲げ線3の側とに分断するための2本のミシン目6a,6bが形成されている。本実施の形態では、2本のミシン目6a,6bによって、第1のシート片4に帯状の切り取り部4bが画成されている。もっとも、1本のミシン目6aのみを形成するだけでもよく、その場合でも、ミシン目6aで切断することで、第1のシート片4を分断し得る。また、本実施の形態では、ミシン目6a,6bは、折り曲げ線3の付近に形成されているが、第1のシート片4をはみ出し部分4aの側と折り曲げ線3の側とに分断できる位置であれば、ミシン目6a,6bの形成位置は特に限定されるものではない。
【0066】
そして、本実施の形態による折り畳みラベル1では、当該折り畳みラベル1の折り畳み状態において第1のシート片4の一部を当該折り畳みラベル1の下面側に露出させる孔5cが、シート2の所定箇所に形成されている。
【0067】
本実施の形態では、孔5cは第2のシート片5に合計6個形成され、折り曲げ線3が延びる方向の一方側において折り曲げ線3側からはみ出し部分4a側へ間隔をあけて3個の孔5cが形成され、折り曲げ線3が延びる方向の他方側において折り曲げ線3側からはみ出し部分4a側へ間隔をあけて3個の孔5cが形成されている。もっとも、本発明では、孔5cの個数や位置や形状は特に限定されるものではなく、例えば、前記6個の孔5cうち折り曲げ線3に近い2個の孔5cのみを形成し、他の4個の孔5cは形成しなくてもよい。この場合であっても、折り畳みラベル1が物品に接着されたときに、折り畳みラベル1の展開前におけるシート片4の物品側からの浮き上がりを低減する効果をそれなりに得ることができる。もっとも、実際には、孔5cの個数や位置や形状は、その浮き上がり低減効果が高まるように設定することが好ましい。なお、孔5cは丸孔に代えて、長穴等でもよい。
【0068】
また、本実施の形態による折り畳みラベル1では、第1のシート片4における孔5cに対応する領域に、剥離剤501が形成されている。本実施の形態では、剥離剤501は、第1のシート片4の下面における孔5c付近の領域のみに形成されているが、これ以外の領域にも形成してもよい。例えば、剥離剤501は、第1のシート片4の下面の全体に形成してもよい。
【0069】
剥離剤501は、接着剤10による接着の際にその接着強度を弱めて剥離し易くするものをいい、例えば、剥離ニス(例えば、大日本インキ化学工業株式会社製の「剥離OPニス」)などを挙げることができる。前記剥離剤は、例えば、印刷等により形成しておくことができる。この点は、後述する各実施の形態についても同様である。
【0070】
シート2としては、上質紙等の紙、合成紙、フィルム、紙にフィルムを貼り付けたもの等の各種材質のものを採用することができる。また、シート2は、文字、図形や記号等の表示内容を印刷した後などにつや出し加工やニス加工や耐水化剤のコーティングなどの各種の処理を片面又は両面に施したものでもよい。
【0071】
本実施の形態では、はみ出し部分4aの下面及びシート片5の下面を除く領域には、表示内容が印刷等により記載されているが、その図示は省略している。
【0072】
図5は、本実施の形態による折り畳みラベル1を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図2に対応している。なお、図5では、袋100は大幅に簡略化して示している。
【0073】
この折り畳みラベル1は、図5に示すように、袋100などの物品に付着される際に、はみ出し部分4aの下面及び第2のシート片5の下面が、接着剤10により袋100に接着される。また、図面には示していないが、孔5cから剥離剤501を介して露出した第1のシート片4の一部も、接着剤10により袋100に接着される。接着剤10としては、特に限定されるものではないが、例えば、澱粉糊などが用いられる。
【0074】
本実施の形態による折り畳みラベル1は、シート2のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベル1を袋100などの物品に接着する前の状態(図1乃至図3参照)では、特別には、各シート片4,5は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図5から理解できるように、はみ出し部分4aの下面及び第2のシート片5の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片4,5は折り畳み状態に保持される。
【0075】
そして、消費者等が折り畳みラベル1の全ての表示内容を見る場合には、ミシン目6a,6bに沿って切断して切り取り部4bを切り取ると、図6に示すように、当該折り畳みラベル1を容易に展開することができる。図6は、袋100に付着された状態において折り畳みラベル1を展開した状態を示す概略断面図であり、図5に対応している。
【0076】
このように、本実施の形態による折り畳みラベル1は、1枚のシート2のみを用い当該シート2を折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シート2のいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0077】
次に、図5に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル1が付着された袋100)を製造する製造方法の一例について、図7を参照して説明する。図7は、その製造に用いるラベル貼り付け装置を模式的に示す概略構成図である。
【0078】
このラベル貼り付け装置は、折り畳みラベル1を収容するマガジン21と、折り畳みラベル1をエアバキューム(その吸引口等の図示は省略。)により外周部に吸着する吸着ドラム22と、接着剤10を収容した容器23と、容器23から接着剤10を取り出す取り出しローラ24と、取り出しローラ24により取り出された接着剤10を受け取り吸着ドラム22に吸着されている折り畳みラベル1に接着剤10を塗布するゴム製等の塗布ローラ25と、袋100を搬送する搬送機26と、を備えている。このラベル貼り付け装置として、1枚の折り畳まれていないシートからなるラベルを袋100に貼り付けるラベル貼り付け装置がそのまま用いられ、マガジン21には、1枚の折り畳まれていないシートからなるラベルに代えて、折り畳みラベル1がセットされている。
【0079】
図5に示す折り畳みラベル付き袋を製造するには、シート2に対する表示内容の印刷、ミシン目6a,6bの形成、及び折り曲げによって折り畳みラベル1を製造して用意する。一方、周知の方法で、袋100を用意する。
【0080】
次に、図7に示すように、折り畳みラベル1は、第2のシート片5を外側にし第1のシート片4を内側にして吸着ドラム22に吸着されるとともに、はみ出し部分4aの側を吸着ドラム22の回転方向K1の後側とし折り畳みラベル1の折り曲げ線3の側を吸着ドラム22の回転方向K1の先側として吸着ドラム22に吸着されるように、マガジン21にセットされる。
【0081】
そして、図7に示すラベル貼り付け装置を作動させると、折り畳みラベル1が吸着ドラム22により吸着されてマガジン21から取り出される。このとき、折り畳みラベル1は、第2のシート片5を外側にし第1のシート片4を内側にして吸着ドラム22に吸着されるとともに、はみ出し部分4aの側を吸着ドラム22の回転方向K1の後側とし折り畳みラベル1の折り曲げ線3の側を吸着ドラム22の回転方向K1の先側として吸着ドラム22に吸着される。
【0082】
更に、吸着ドラム22が回転方向K1に回転されつつ、塗布ローラ25によって、接着剤10が、折り畳みラベル1のはみ出し部分4a及び第2のシート片5の、外側面(図1及び図2では下面)に塗布される。このとき、接着剤10は、孔5c内の剥離剤501上にも塗布される。なお、孔5cがあまりにも小さければ、塗布ローラ25の曲率半径や接着剤10の粘度やシート片5の厚みなどとの関係で、接着剤10が孔5c内に塗布されないおそれがある。そこで、実際には、この点を考慮して、接着剤10が孔5c内の剥離剤501上の少なくとも一部の領域に塗布されるように、孔5cの大きさ等が設定しておく。この点は、後述する各実施の形態についても同様である。
【0083】
その後、吸着ドラム22が回転方向K1に回転されつつ、接着剤10が塗布ローラ25によって塗布された後の折り畳みラベル1が、吸着ドラム22によって、搬送機26により搬送されてきた袋100に押し付けられ、これにより、折り畳みラベル1の外側面(すなわち、はみ出し部分4aの外側面及び第2のシート片5の外側面)が袋100に接着される。このとき、孔5cから剥離剤501を介して露出した第1のシート片4の一部も、袋100に接着される。これにより、図5に示す折り畳みラベル付き袋が完成する。
【0084】
この製造方法では、吸着ドラム22に対する折り畳みラベル1の表裏や向きを前述したように設定することで、当該折り畳みラベル1をあたかも1枚の折り畳まれていないシートと同様に取り扱うことが可能となり、吸着ドラム22や塗布ローラ25を有する既存のラベル貼り付け装置などを用いて、図5に示す折り畳みラベル付き袋を製造することができている。
【0085】
なお、図7に示す場合とは逆に、はみ出し部分4aを吸着ドラム22の回転方向K1の先側とし折り曲げ線3の側を吸着ドラム22の回転方向K1の後側として折り畳みラベル1を吸着ドラム22に吸着させると、折り畳みラベル1にめくれや皺等が生じ易くなってしまい、折り畳みラベル1を袋100に適切に付着させることができない場合が生ずる。これに対し、図7に示すような向きで折り畳みラベル1を吸着ドラム22に吸着させると、折り畳みラベル1にめくれや皺等が生じ難くなり、折り畳みラベル1を袋100に適切に付着させることができる。
【0086】
本実施の形態による折り畳みラベル1では、前述したように、孔5cから剥離剤501を介して露出した第1のシート片4の一部も物品(ここでは、袋100)に接着される。したがって、当該折り畳みラベル1を付着する物品が袋100のように高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベル1の展開前におけるシート片4の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、孔5cから折り畳みラベル1の図1乃至図3中の下面側に露出した第1のシート片4の一部は、剥離剤501を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベル1の展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベル1を容易に展開することができる。
【0087】
折り畳みラベル1が付着される物品は袋100に限定されるものではない。図8は、折り畳みラベル1をボトル101に接着した例を示している。折り畳みラベル1のボトル101に対する接着は、基本的に、図7に示すラベル貼り付け装置及び後述する図9に示すラベル貼り付け装置を用いることができる。ただし、搬送機26は、ボトル101に合わせて適宜変更される。本発明で用い得るボトル101は、高い剛性を有していて変形しないものでもよいし、高い剛性を有していなくて変形可能であるものでもよい。
【0088】
図7に示すラベル貼り付け装置に代えて、例えば、図9に示すラベル貼り付け装置を用いて、図5に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル1が付着された袋100)を製造することもできる。
【0089】
図9は、ラベル貼り付け装置を模式的に示す概略構成図である。図9において、図7中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0090】
図9に示すラベル貼り付け装置が図7に示すラベル貼り付け装置と異なる所は、マガジン21と吸着ドラム22との間に、マガジン21から折り畳みラベル1を取り出して吸着ドラム22へ受け渡す吸着ドラム122が追加されている点と、これに伴うマガジン21の配置とマガジン21への折り畳みラベル1のセット方法の変更のみである。吸着ドラム122の回転方向K2は吸着ドラム22の回転方向K1と反対であるとともに、吸着ドラム22に対する折り畳みラベル1の表裏と吸着ドラム122に対する折り畳みラベル1の表裏とは反転する。このため、図9に示すラベル貼り付け装置では、吸着ドラム22に対する折り畳みラベル1の表裏や向きを図7に示すラベル貼り付け装置と同じにする(すなわち、折り畳みラベル1が、第2のシート片5を外側にし第1のシート片4を内側にして吸着ドラム22に吸着されるとともに、はみ出し部分4aの側を吸着ドラム22の回転方向K1の後側とし折り畳みラベル1の折り曲げ線3の側を吸着ドラム22の回転方向K1の先側として吸着ドラム22に吸着されるようにする)ため、折り畳みラベル1は、図7に示すラベル貼り付け装置と異なり、図9に示すように、マガジン21にセットされる。
【0091】
この図9に示すラベル貼り付け装置を用いて、図5に示す折り畳みラベル付き物品を製造する場合、孔5cの有無によって折り畳みラベル1の吸着ドラム122に対する吸着状況は変わらないが、孔5cが存在することによって、折り畳みラベル1の吸着ドラム122に対する吸着状況が改善されるため、折り畳みラベル付き物品の製造効率が高まる。
【0092】
すなわち、折り畳みラベル1は、第2のシート片5を内側にし第1のシート片4を外側にして吸着ドラム122に吸着されるとともに、はみ出し部分4aの側を吸着ドラム122の回転方向K2の後側とし折り畳みラベル1の折り曲げ線3の側を吸着ドラム122の回転方向K2の先側として吸着ドラム122に吸着される。本実施の形態による折り畳みラベル1では、折り畳み状態において、孔5cを介して、第1のシート片4の一部が第2のシート片5側に露出している。したがって、折り畳みラベル1が、前述したように、第2のシート片5を内側にし第1のシート片4を外側にして吸着ドラム122に吸着されたときに、孔5cから第2のシート片5側に露出している第1のシート片4の一部が、吸着ドラム122によって吸引されて吸着保持される。したがって、第1のシート片4にめくれや皺等が生じる率が低下し、ひいては、折り畳みラベル1を物品に適切に接着することができる率が高まり、折り畳みラベル付き物品の製造効率が高まる。
【0093】
[第2の実施の形態]
図10は、本発明の第2の実施の形態による折り畳みラベル31を示す概略斜視図であり、図1に対応している。図11は、本実施の形態による折り畳みラベル31を袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図5に対応している。図10及び図11において、図1及び図5中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0094】
本実施の形態による折り畳みラベル31が、図1乃至図6に示す折り畳みラベル1と異なる所は、ミシン目6a,6bがはみ出し部分4aの付近に形成されている点のみである。
【0095】
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0096】
[第3の実施の形態]
図12は、本発明の第3の実施の形態による折り畳みラベル41を示す概略斜視図である。図13は、図12中のC−C’線に沿った概略断面図である。図14は、図12中のD−D’線に沿った概略断面図である。
【0097】
この折り畳みラベル41は、表裏の所定箇所に表示内容(図示せず)が記載された1枚のシート42のみを用い当該シート42を折り畳んで構成され、かつ、当該シート42のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されている。
【0098】
そして、2本の折り曲げ線43,44により区画され重ね合わされた3つのシート片45,46,47のうち、第1の折り曲げ線43を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片45,46が、折り畳みラベル41の折り畳み状態において、折り畳みラベル41の上面側及び下面側にそれぞれ現れている。第3のシート片47は、第2の折り曲げ線44を介して第1のシート片45と隣り合って連続している。第1及び第2の折り曲げ線43,44は、第1のシート片45の互いに反対の側に位置している。
【0099】
折り畳みラベル41の上面側には、第1のシート片45のみが現れている。折り畳みラベル41の下面側には、第2のシート片46の他に、第2のシート片46から第1の折り曲げ線43の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分47aをなす第3のシート片47の一部が現れている。
【0100】
第1のシート片45には、第1のシート片45を第1の折り曲げ線43の側と第2の折り曲げ線44の側とに分断するための2本のミシン目48a,48bが形成されている。本実施の形態では、2本のミシン目48a,48bによって、第1のシート片45に帯状の切り取り部45bが画成されている。もっとも、1本のミシン目48aのみを形成するだけでもよく、その場合でも、ミシン目48aで切断することで、第1のシート片45を分断し得る。また、本実施の形態では、ミシン目48a,48bは、折り曲げ線43の付近に形成されているが、第1のシート片45を第1の折り曲げ線43の側と第2の折り曲げ線44の側とに分断できる位置であれば、ミシン目48a,48bの形成位置は特に限定されるものではない。
【0101】
そして、本実施の形態による折り畳みラベル41では、当該折り畳みラベル41の折り畳み状態において第1のシート片45の一部を当該折り畳みラベル41の下面側に露出させる孔46c,47cが、シート42の所定箇所に形成されている。
【0102】
本実施の形態では、孔46cは第2のシート片46に合計6個形成され、折り曲げ線43,44が延びる方向の一方側において折り曲げ線43側から折り曲げ線44側へ間隔をあけて3個の孔46cが形成され、折り曲げ線43,44が延びる方向の他方側において折り曲げ線43側から折り曲げ線44側へ間隔をあけて3個の孔46cが形成されている。また、孔47cは第3のシート片47に合計6個形成され、各孔47cは折り畳みラベル41の折り畳み状態において各孔46cと重なる位置に配置されている。もっとも、本発明では、孔46c,47cの個数や位置や形状は特に限定されるものではなく、例えば、前記6個の孔46c及び前記6個の孔47cのうち、折り曲げ線43に近い2個の孔46c及び2個の孔47cのみを形成し、他の4個の孔46c及び他の4個の孔47cは形成しなくてもよい。この場合であっても、折り畳みラベル41が物品に接着されたときに、折り畳みラベル41の展開前におけるシート片45の物品側からの浮き上がりを低減する効果をそれなりに得ることができる。もっとも、実際には、孔46c,47cの個数や位置や形状は、その浮き上がり低減効果が高まるように設定することが好ましい。なお、孔46c,47cは丸孔に代えて、長穴等でもよい。
【0103】
また、本実施の形態による折り畳みラベル41では、第1のシート片45における孔46c,47cに対応する領域に、剥離剤501が形成されている。本実施の形態では、剥離剤501は、第1のシート片45の下面における孔46c,47c付近の領域のみに形成されているが、これ以外の領域にも形成してもよい。例えば、剥離剤501は、第1のシート片45の下面の全体に形成してもよい。なお、必要に応じて、孔46c,47cの周囲に相当する各シート片の領域に剥離剤を形成してもよい。
【0104】
シート42としては、前述したシート2と同様に、各種材質のものを採用することができる。
【0105】
本実施の形態では、はみ出し部分47aの下面及びシート片46の下面を除く領域には、表示内容が印刷等により記載されているが、その図示は省略している。
【0106】
図15は、本実施の形態による折り畳みラベル41を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図13に対応している。
【0107】
この折り畳みラベル41は、図15に示すように、袋100などの物品に付着される際に、はみ出し部分47aの下面及び第2のシート片46の下面が、接着剤10により袋100に接着される。また、図面には示していないが、孔46c,47cから剥離剤501を介して露出した第1のシート片45の一部も、接着剤10により袋100に接着される。
【0108】
本実施の形態による折り畳みラベル41は、シート42のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベル41を袋100などの物品に接着する前の状態(図12乃至図14参照)では、特別には、各シート片45,46,47は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図15から理解できるように、はみ出し部分47aの下面及び第2のシート片46の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片45,46,47は折り畳み状態に保持される。
【0109】
そして、消費者等が折り畳みラベル41の全ての表示内容を見る場合には、ミシン目48a,48bに沿って切断して切り取り部45bを切り取ると、当該折り畳みラベル41を容易に展開することができる。
【0110】
このように、本実施の形態による折り畳みラベル41は、1枚のシート42のみを用い当該シート42を折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シート42のいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0111】
図15に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル41が付着された袋100)は、前述した図5に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。なお、図7又は図9に示すラベル貼り付け装置を用いて、折り畳みラベル41を袋100に貼り付ける際には、折り畳みラベル41は、第2のシート片46を外側にし第1のシート片45を内側にして吸着ドラム22に吸着されるとともに、はみ出し部分47aの側を吸着ドラム22の回転方向K1の後側とし折り畳みラベル41の折り曲げ線43の側を吸着ドラム22の回転方向K1の先側として吸着ドラム22に吸着されるように、マガジン21にセットされる。
【0112】
そして、本実施の形態による折り畳みラベル41では、前述したように、孔46c,47cから剥離剤501を介して露出した第1のシート片45の一部も物品(ここでは、袋100)に接着される。したがって、当該折り畳みラベル41を付着する物品が袋100のように高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベル41の展開前におけるシート片45の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、孔46c,47cから折り畳みラベル41の図12乃至図14中の下面側に露出した第1のシート片45の一部は、剥離剤501を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベル41の展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベル41を容易に展開することができる。
【0113】
また、図9に示すラベル貼り付け装置を用いて、図15に示す折り畳みラベル付き物品を製造する場合、孔46c,47cが存在することによって、折り畳みラベル41の吸着ドラム122に対する吸着状況が改善されるため、折り畳みラベル付き物品の製造効率が高まる。
【0114】
[第4の実施の形態]
図16は、本発明の第4の実施の形態による折り畳みラベル51を示す概略斜視図であり、図12に対応している。図17は、本実施の形態による折り畳みラベル51を袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図15に対応している。図16及び図17において、図12及び図15中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0115】
本実施の形態による折り畳みラベル51が、図12乃至図14に示す折り畳みラベル41と異なる所は、ミシン目48a,48bが折り曲げ線44の付近に形成されている点のみである。
【0116】
本実施の形態によっても、前記第3の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0117】
[第5の実施の形態]
図18は、本発明の第5の実施の形態による折り畳みラベル61を示す概略斜視図である。図19は、図18中のE−E’線に沿った概略断面図である。図20は、図18中のF−F’線に沿った概略断面図である。
【0118】
この折り畳みラベル61は、表裏の所定箇所に表示内容(図示せず)が記載された1枚のシート62のみを用い当該シート62を折り畳んで構成され、かつ、当該シート62のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されている。
【0119】
そして、3本の折り曲げ線63,64,65により区画され重ね合わされた4つのシート片66,67,68,69のうち、第1の折り曲げ線63を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片66,67が、折り畳みラベル61の折り畳み状態において、折り畳みラベル61の上面側及び下面側にそれぞれ現れている。第3のシート片68は、第2の折り曲げ線64を介して第1のシート片66と隣り合って連続している。第1及び第2の折り曲げ線63,64は、第1のシート片66の互いに反対の側に位置している。
【0120】
折り畳みラベル61の上面側には、第1のシート片66のみが現れている。折り畳みラベル61の下面側には、第2のシート片67の他に、第2のシート片67から第1の折り曲げ線63の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分68aをなす第3のシート片68の一部が現れている。
【0121】
第1のシート片66には、第1のシート片66を第1の折り曲げ線63の側と第2の折り曲げ線64の側とに分断するための2本のミシン目70a,70bが形成されている。本実施の形態では、2本のミシン目70a,70bによって、第1のシート片66に帯状の切り取り部66bが画成されている。もっとも、1本のミシン目70aのみを形成するだけでもよく、その場合でも、ミシン目70aで切断することで、第1のシート片66を分断し得る。また、本実施の形態では、ミシン目70a,70bは、折り曲げ線63の付近に形成されているが、第1のシート片66を第1の折り曲げ線63の側と第2の折り曲げ線64の側とに分断できる位置であれば、ミシン目70a,70bの形成位置は特に限定されるものではない。
【0122】
そして、本実施の形態による折り畳みラベル61では、当該折り畳みラベル61の折り畳み状態において第1のシート片66の一部を当該折り畳みラベル61の下面側に露出させる孔67c,68c,69cが、シート62の所定箇所に形成されている。
【0123】
本実施の形態では、孔67cは第2のシート片67に合計6個形成され、折り曲げ線63〜65が延びる方向の一方側において折り曲げ線63側から折り曲げ線64側へ間隔をあけて3個の孔67cが形成され、折り曲げ線63〜65が延びる方向の他方側において折り曲げ線63側から折り曲げ線64側へ間隔をあけて3個の孔67cが形成されている。また、孔68cは第3のシート片68に合計6個形成され、各孔68cは折り畳みラベル61の折り畳み状態において各孔67cと重なる位置に配置されている。さらに、孔69cはシート片69に合計6個形成され、各孔69cは折り畳みラベル61の折り畳み状態において各孔67cと重なる位置に配置されている。もっとも、本発明では、孔67c,68c,69cの個数や位置や形状は特に限定されるものではなく、例えば、前記6個の孔67c、前記6個の孔68c及び前記前記6個の孔69cのうち、折り曲げ線63に近い2個の孔67c、2個の68c及び2個の孔69cのみを形成し、他の4個の孔67c、4個の孔68c及び他の4個の孔69cは形成しなくてもよい。この場合であっても、折り畳みラベル61が物品に接着されたときに、折り畳みラベル61の展開前におけるシート片66の物品側からの浮き上がりを低減する効果をそれなりに得ることができる。もっとも、実際には、孔67c,68c,69cの個数や位置や形状は、その浮き上がり低減効果が高まるように設定することが好ましい。なお、孔67c,68c,69cは丸孔に代えて、長穴等でもよい。
【0124】
また、本実施の形態による折り畳みラベル61では、第1のシート片66における孔67c,68c,69cに対応する領域に、剥離剤501が形成されている。本実施の形態では、剥離剤501は、第1のシート片66の下面における孔67c,68c,69c付近の領域のみに形成されているが、これ以外の領域にも形成してもよい。例えば、剥離剤501は、第1のシート片66の下面の全体に形成してもよい。なお、必要に応じて、孔67c,68c,69cの周囲に相当する各シート片の領域に剥離剤を形成してもよい。
【0125】
シート62としては、前述したシート2と同様に、各種材質のものを採用することができる。
【0126】
本実施の形態では、はみ出し部分68aの下面及びシート片67の下面を除く領域には、表示内容が印刷等により記載されているが、その図示は省略している。
【0127】
図21は、本実施の形態による折り畳みラベル61を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図19に対応している。
【0128】
この折り畳みラベル61は、図21に示すように、袋100などの物品に付着される際に、はみ出し部分68aの下面及び第2のシート片67の下面が、接着剤10により袋100に接着される。また、図面には示していないが、孔67c,68c,69cから剥離剤501を介して露出した第1のシート片66の一部も、接着剤10により袋100に接着される。
【0129】
本実施の形態による折り畳みラベル61は、シート62のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベル61を袋100などの物品に接着する前の状態(図18乃至図20参照)では、特別には、各シート片66,67,68,69は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図21から理解できるように、はみ出し部分68aの下面及び第2のシート片67の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片66,67,68,69は折り畳み状態に保持される。
【0130】
そして、消費者等が折り畳みラベル61の全ての表示内容を見る場合には、ミシン目70a,70bに沿って切断して切り取り部66bを切り取ると、当該折り畳みラベル61を容易に展開することができる。
【0131】
このように、本実施の形態による折り畳みラベル61は、1枚のシート62のみを用い当該シート62を折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シート62のいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0132】
図21に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル61が付着された袋100)は、前述した図5に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。なお、図7又は図9に示すラベル貼り付け装置を用いて、折り畳みラベル61を袋100に貼り付ける際には、折り畳みラベル61は、第2のシート片67を外側にし第1のシート片66を内側にして吸着ドラム22に吸着されるとともに、はみ出し部分68aの側を吸着ドラム22の回転方向K1の後側とし折り畳みラベル61の折り曲げ線63の側を吸着ドラム22の回転方向K1の先側として吸着ドラム22に吸着されるように、マガジン21にセットされる。
【0133】
そして、本実施の形態による折り畳みラベル61では、前述したように、孔67c,68c,69cから剥離剤501を介して露出した第1のシート片66の一部も物品(ここでは、袋100)に接着される。したがって、当該折り畳みラベル61を付着する物品が袋100のように高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベル61の展開前におけるシート片66の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、孔67c,68c,69cから折り畳みラベル61の図18乃至図20中の下面側に露出した第1のシート片66の一部は、剥離剤501を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベル61の展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベル61を容易に展開することができる。
【0134】
また、図9に示すラベル貼り付け装置を用いて、図21に示す折り畳みラベル付き物品を製造する場合、孔67c,68c,69cが存在することによって、折り畳みラベル61の吸着ドラム122に対する吸着状況が改善されるため、折り畳みラベル付き物品の製造効率が高まる。
【0135】
[第6の実施の形態]
図22は、本発明の第6の実施の形態による折り畳みラベル71を示す概略斜視図であり、図18に対応している。図23は、本実施の形態による折り畳みラベル71を袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図21に対応している。図22及び図23において、図18及び図21中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0136】
本実施の形態による折り畳みラベル71が、図18乃至図20に示す折り畳みラベル61と異なる所は、ミシン目70a,70bが折り曲げ線64の付近に形成されている点のみである。
【0137】
本実施の形態によっても、前記第5の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0138】
[第7の実施の形態]
図24は、本発明の第7の実施の形態による折り畳みラベル81を示す概略斜視図であり、図1に対応している。図25は、図24中のG−G’線に沿った概略断面図である。図26は、図24中のH−H’線に沿った概略断面図である。図27は、本実施の形態による折り畳みラベル81を示す折り畳み前の概略展開図である。図24乃至図27において、図1乃至図4中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0139】
本実施の形態による折り畳みラベル81が、図1乃至図4に示す折り畳みラベル1と異なる所は、ミシン目6a,6bが形成されておらず、その代わりに、はみ出し部分4aの下面に剥離剤82が形成されている点のみである。
【0140】
図28は、本実施の形態による折り畳みラベル81を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図25に対応している。
【0141】
本実施の形態による折り畳みラベル81は、シート2のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベル81を袋100などの物品に接着する前の状態(図24乃至図26参照)では、特別には、各シート片4,5は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図28から理解できるように、はみ出し部分4aの下面及び第2のシート片5の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片4,5は折り畳み状態に保持される。
【0142】
そして、はみ出し部分4aの下面には剥離剤82が形成されているので、はみ出し部分4aは、剥離剤82を介して接着剤10によって袋100に接着されることから、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、はみ出し部分4aを袋100から比較的容易に剥がすことができる。消費者等が折り畳みラベル81の全ての表示内容を見る場合には、はみ出し部分4aを袋100から剥がすと、図29に示すように、当該折り畳みラベル81を容易に展開することができる。図29は、袋100に付着された状態において折り畳みラベル81を展開した状態を示す概略断面図であり、図28に対応している。
【0143】
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0144】
図28に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル81が付着された袋100)は、前述した図5に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0145】
[第8の実施の形態]
図30は、本発明の第8の実施の形態による折り畳みラベル91を示す概略斜視図であり、図12に対応している。図31は、図30中のJ−J’線に沿った概略断面図である。図32は、図30中のK−K’線に沿った概略断面図である。図30乃至図32において、図12乃至図14中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0146】
本実施の形態による折り畳みラベル91が、図12乃至図14に示す折り畳みラベル41と異なる所は、ミシン目48a,48bが形成されておらず、その代わりに、はみ出し部分47aの下面に剥離剤92が形成されている点のみである。
【0147】
図33は、本実施の形態による折り畳みラベル91を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図31に対応している。
【0148】
本実施の形態による折り畳みラベル91は、シート42のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベル91を袋100などの物品に接着する前の状態(図30乃至図32参照)では、特別には、各シート片45,46,47は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図33から理解できるように、はみ出し部分47aの下面及び第2のシート片46の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片45,46,47は折り畳み状態に保持される。
【0149】
そして、はみ出し部分47aの下面には剥離剤92が形成されているので、はみ出し部分47aは、剥離剤92を介して接着剤10によって袋100に接着されることから、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、はみ出し部分47aを袋100から比較的容易に剥がすことができる。消費者等が折り畳みラベル91の全ての表示内容を見る場合には、はみ出し部分47aを袋100から剥がすと、当該折り畳みラベル91を容易に展開することができる。
【0150】
本実施の形態によっても、前記第3の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0151】
図33に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル91が付着された袋100)は、前述した図15に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0152】
[第9の実施の形態]
図34は、本発明の第9の実施の形態による折り畳みラベル111を示す概略斜視図であり、図18に対応している。図35は、図34中のL−L’線に沿った概略断面図である。図36は、図34中のM−M’線に沿った概略断面図である。図34乃至図36において、図18乃至図20中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0153】
本実施の形態による折り畳みラベル111が、図18乃至図20に示す折り畳みラベル61と異なる所は、ミシン目70a,70bが形成されておらず、その代わりに、はみ出し部分68aの下面に剥離剤112が形成されている点のみである。
【0154】
図37は、本実施の形態による折り畳みラベル111を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図35に対応している。
【0155】
本実施の形態による折り畳みラベル111は、シート62のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベル111を袋100などの物品に接着する前の状態(図34乃至図36参照)では、特別には、各シート片66,67,68,69は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図37から理解できるように、はみ出し部分68aの下面及び第2のシート片67の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片66,67,68,69は折り畳み状態に保持される。
【0156】
そして、はみ出し部分68aの下面には剥離剤112が形成されているので、はみ出し部分68aは、剥離剤112を介して接着剤10によって袋100に接着されることから、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、はみ出し部分68aを袋100から比較的容易に剥がすことができる。消費者等が折り畳みラベル111の全ての表示内容を見る場合には、はみ出し部分68aを袋100から剥がすと、当該折り畳みラベル111を容易に展開することができる。
【0157】
本実施の形態によっても、前記第5の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0158】
図37に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル111が付着された袋100)は、前述した図21に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0159】
[第10の実施の形態]
図38は、本発明の第10の実施の形態による折り畳みラベル141を示す概略斜視図である。図39は、図38中のN−N’線に沿った概略断面図である。図40は、図38中のO−O’線に沿った概略断面図である。
【0160】
この折り畳みラベル141は、表裏の所定箇所に表示内容(図示せず)が記載された1枚のシート142のみを用い当該シート142を折り畳んで構成され、かつ、当該シート142のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されている。
【0161】
そして、2本の折り曲げ線143,144により区画され重ね合わされた3つのシート片145,146,147のうち、第1の折り曲げ線143を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片145,146が、折り畳みラベル141の折り畳み状態において、折り畳みラベル141の上面側及び下面側にそれぞれ現れている。第3のシート片147は、第2の折り曲げ線144を介して第2のシート片146と隣り合って連続している。第1及び第2の折り曲げ線143,144は、第2のシート片146の互いに反対の側に位置している。
【0162】
折り畳みラベル141の上面側には、第1のシート片145のみが現れている。折り畳みラベル141の下面側には、第2のシート片146の他に、第2のシート片146から第1の折り曲げ線143の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分145aをなす第1のシート片145の一部が現れている。
【0163】
第1のシート片145には、第1のシート片145を第1の折り曲げ線143の側とはみ出し部分145aの側とに分断するための2本のミシン目148a,148bが形成されている。本実施の形態では、2本のミシン目148a,148bによって、第1のシート片145に帯状の切り取り部145bが画成されている。もっとも、1本のミシン目148aのみを形成するだけでもよく、その場合でも、ミシン目148aで切断することで、第1のシート片145を分断し得る。また、本実施の形態では、ミシン目148a,148bは、はみ出し部分145aの付近に形成されているが、第1のシート片145を第1の折り曲げ線143の側とはみ出し部分145aの側とに分断できる位置であれば、ミシン目148a,148bの形成位置は特に限定されるものではない。
【0164】
そして、本実施の形態による折り畳みラベル141では、当該折り畳みラベル141の折り畳み状態において第1のシート片145の一部を当該折り畳みラベル141の下面側に露出させる孔146c,147cが、シート142の所定箇所に形成されている。
【0165】
本実施の形態では、孔146cは第2のシート片146に合計6個形成され、折り曲げ線143,144が延びる方向の一方側において折り曲げ線143側から折り曲げ線144側へ間隔をあけて3個の孔146cが形成され、折り曲げ線143,144が延びる方向の他方側において折り曲げ線143側から折り曲げ線144側へ間隔をあけて3個の孔146cが形成されている。また、孔147cは第3のシート片147に合計6個形成され、各孔147cは折り畳みラベル141の折り畳み状態において各孔146cと重なる位置に配置されている。もっとも、本発明では、孔146c,147cの個数や位置や形状は特に限定されるものではなく、例えば、前記6個の孔146c及び前記6個の孔147cのうち、折り曲げ線143に近い2個の孔146c及び2個の孔147cのみを形成し、他の4個の孔146c及び他の4個の孔147cは形成しなくてもよい。この場合であっても、折り畳みラベル141が物品に接着されたときに、折り畳みラベル141の展開前におけるシート片145の物品側からの浮き上がりを低減する効果をそれなりに得ることができる。もっとも、実際には、孔146c,147cの個数や位置や形状は、その浮き上がり低減効果が高まるように設定することが好ましい。なお、孔146c,147cは丸孔に代えて、長穴等でもよい。
【0166】
また、本実施の形態による折り畳みラベル141では、第1のシート片145における孔146c,147cに対応する領域に、剥離剤501が形成されている。本実施の形態では、剥離剤501は、第1のシート片145の下面における孔146c,147c付近の領域のみに形成されているが、これ以外の領域にも形成してもよい。例えば、剥離剤501は、第1のシート片145の下面の全体に形成してもよい。なお、必要に応じて、孔146c,147cの周囲に相当する各シート片の領域に剥離剤を形成してもよい。
【0167】
シート142としては、前述したシート2と同様に、各種材質のものを採用することができる。
【0168】
本実施の形態では、はみ出し部分145aの下面及びシート片146の下面を除く領域には、表示内容が印刷等により記載されているが、その図示は省略している。
【0169】
図41は、本実施の形態による折り畳みラベル141を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図39に対応している。
【0170】
この折り畳みラベル141は、図41に示すように、袋100などの物品に付着される際に、はみ出し部分145aの下面及び第2のシート片146の下面が、接着剤10により袋100に接着される。また、図面には示していないが、孔146c,147cから剥離剤501を介して露出した第1のシート片145の一部も、接着剤10により袋100に接着される。
【0171】
本実施の形態による折り畳みラベル141は、シート142のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベル141を袋100などの物品に接着する前の状態(図38乃至図40参照)では、特別には、各シート片145,146,147は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図41から理解できるように、はみ出し部分145aの下面及び第2のシート片146の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片145,146,147は折り畳み状態に保持される。
【0172】
そして、消費者等が折り畳みラベル141の全ての表示内容を見る場合には、ミシン目148a,148bに沿って切断して切り取り部145bを切り取ると、当該折り畳みラベル141を容易に展開することができる。
【0173】
このように、本実施の形態による折り畳みラベル141は、1枚のシート142のみを用い当該シート142を折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シート142のいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0174】
図41に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル141が付着された袋100)は、前述した図5に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。なお、図7又は図9に示すラベル貼り付け装置を用いて、折り畳みラベル141を袋100に貼り付ける際には、折り畳みラベル141は、第2のシート片146を外側にし第1のシート片145を内側にして吸着ドラム22に吸着されるとともに、はみ出し部分145aの側を吸着ドラム22の回転方向K1の後側とし折り畳みラベル141の折り曲げ線143の側を吸着ドラム22の回転方向K1の先側として吸着ドラム22に吸着されるように、マガジン21にセットされる。
【0175】
そして、本実施の形態による折り畳みラベル141では、前述したように、孔146c,147cから剥離剤501を介して露出した第1のシート片145の一部も物品(ここでは、袋100)に接着される。したがって、当該折り畳みラベル141を付着する物品が袋100のように高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベル41の展開前におけるシート片145の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、孔146c,147cから折り畳みラベル41の図38乃至図40中の下面側に露出した第1のシート片145の一部は、剥離剤501を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベル141の展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベル141を容易に展開することができる。
【0176】
また、図9に示すラベル貼り付け装置を用いて、図41に示す折り畳みラベル付き物品を製造する場合、孔146c,147cが存在することによって、折り畳みラベル41の吸着ドラム122に対する吸着状況が改善されるため、折り畳みラベル付き物品の製造効率が高まる。
【0177】
[第11の実施の形態]
図42は、本発明の第11の実施の形態による折り畳みラベル151を示す概略斜視図であり、図38に対応している。図43は、図42中のP−P’線に沿った概略断面図である。図44は、図42中のQ−Q’線に沿った概略断面図である。図42乃至図44において、図38乃至図40中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0178】
本実施の形態による折り畳みラベル151が、図38乃至図40に示す折り畳みラベル141と異なる所は、ミシン目148a,148bが形成されておらず、その代わりに、はみ出し部分145aの下面に剥離剤152が形成されている点のみである。
【0179】
図45は、本実施の形態による折り畳みラベル151を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図41に対応している。
【0180】
本実施の形態による折り畳みラベル151は、シート142のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベル151を袋100などの物品に接着する前の状態(図42及び図43参照)では、特別には、各シート片145,146,147は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図45から理解できるように、はみ出し部分145aの下面及び第2のシート片146の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片145,146,147は折り畳み状態に保持される。
【0181】
そして、はみ出し部分145aの下面には剥離剤152が形成されているので、はみ出し部分145aは、剥離剤152を介して接着剤10によって袋100に接着されることから、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、はみ出し部分145aを袋100から比較的容易に剥がすことができる。消費者等が折り畳みラベル151の全ての表示内容を見る場合には、はみ出し部分145aを袋100から剥がすと、当該折り畳みラベル151を容易に展開することができる。
【0182】
本実施の形態によっても、前記第10の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0183】
図45に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル151が付着された袋100)は、前述した図41に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0184】
[第12の実施の形態]
図46は、本発明の第12の実施の形態による折り畳みラベル付き物品を示す概略斜視図である。図47は、図46に示す折り畳みラベル付き物品の概略横断面図である。
【0185】
本実施の形態による折り畳みラベル付き物品は、前述した図10に示す折り畳みラベル31を付着したボトル101である。本実施の形態では、図47からわかるように、折り畳みラベル31の図10中の左右方向の寸法は、ボトル101の外周面の1周分よりも長く設定されているが、1周を越える分の長さは比較的短く設定されている。
【0186】
本実施の形態では、折り畳みラベル31の図10中の上面側を外側とするとともに、折り曲げ線3を巻き付け開始端部として、ボトル101の胴部の外周面に1周よりも多く巻き付けられている。折り畳みラベル31の図10中の下面側の全体に接着剤10が設けられ、折り畳みラベル31の図10中の下面側の全体がそれぞれ対面する箇所に接着されている。
【0187】
本実施の形態のように折り畳みラベル31をボトル101に接着するには、基本的に、図7又は図9に示すラベル貼り付け装置を用いることができる。ただし、搬送機26は、ボトル101に合わせて適宜変更される。
【0188】
本実施の形態では、図46及び図47に示すように、接着剤10によって各シート片4,5は折り畳み状態に保持される。そして、消費者等が折り畳みラベル31の全ての表示内容を見る場合には、ミシン目6a,6bに沿って切断して切り取り部4bを切り取ると、当該折り畳みラベル31を容易に展開することができる。
【0189】
このように、本実施の形態によっても、1枚のシート2のみを用い当該シート2を折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シート2のいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。また、本実施の形態では、折り畳みラベル31の一周を超える部分が折り畳みラベル31の一周目の部分に接着剤10で接着されるので、ボトル101の外周の径が小さくても、接着剤10が乾燥して固化する前に各シート片が浮き上がってくるようなおそれがなくなる。
【0190】
[第13の実施の形態]
図48は、本発明の第13の実施の形態による折り畳みラベル付き物品の概略横断面図であり、図47に対応している。図48において、図47中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0191】
本実施の形態による折り畳みラベル付き物品も、前記第12の実施の形態による折り畳みラベル付き物品と同様に、前述した図10に示す折り畳みラベル31を付着したボトル101である。本実施の形態が前記第12の実施の形態と異なる所は、次の2つの相違点のみである。第1に、本実施の形態では、折り畳みラベル31がボトル101の1周分の長さを超える長さが比較的長く設定され、折り畳みラベル31がボトル101に約1.5周巻き付けられている。第2に、本実施の形態では、接着剤10の塗布領域が、折り畳みラベル31の図10中の下面側の全体ではなく、折り曲げ線3からボトル101の1周分よりもやや短い位置までの領域、及び、はみ出し部分4aの領域のみとされている。
【0192】
本実施の形態によれば、前記第12の実施の形態と同様の利点が得られる他、前述した2つの相違点によって、表示内容を記載し得る領域が大幅に拡大するという利点も得られる。本実施の形態では、折り畳みラベル31の1周目と2周目とが重なっている領域における1周目のシート片4の外側面及び2周目のシート片5の内側面にも、表示内容を記載し得る。
【0193】
なお、本実施の形態において、折り畳みラベル31をより長く構成することで、折り畳みラベル31を2周以上ボトル101に巻き付けることも可能である。
【0194】
なお、折り畳みラベルをボトル101に1周よりも多く巻き付けるに際し、前記第12の実施の形態や前記第13の実施の形態において、折り畳みラベル31に代えて、例えば、図16に示す折り畳みラベル51、図22に示す折り畳みラベル71あるいは図38及び図39に示す折り畳みラベル141を用いてもよい。
【0195】
本実施の形態のように折り畳みラベル31をボトル101に接着するには、基本的に、図7又は図9に示すラベル貼り付け装置を用いることができる。ただし、搬送機26は、ボトル101に合わせて適宜変更される。また、塗布ローラ25として、接着剤10の塗布領域に合わせた凹凸形状を有するものが用いられる。
【0196】
[第14の実施の形態]
図49は、本発明の第14の実施の形態による折り畳みラベル付き物品の概略横断面図であり、図47に対応している。図49において、図47中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0197】
本実施の形態による折り畳みラベル付き物品は、図10に示す折り畳みラベル31に代えて、前述した図24乃至図27に示す折り畳みラベル81を付着したボトル101であるが、前記第12の実施の形態と同様に、折り畳みラベル81がボトル101に1周よりも多く巻き付けられている。
【0198】
本実施の形態によっても、前記第12の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0199】
[第15の実施の形態]
図50は、本発明の第15の実施の形態による折り畳みラベル付き物品の概略横断面図であり、図48に対応している。図50において、図48中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0200】
本実施の形態による折り畳みラベル付き物品は、図10に示す折り畳みラベル31に代えて、前述した図24乃至図27に示す折り畳みラベル81を付着したボトル101であるが、前記第13の実施の形態と同様に、折り畳みラベル81がボトル101に1周よりも多く巻き付けられている。
【0201】
本実施の形態によっても、前記第13の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0202】
なお、折り畳みラベルをボトル101に1周よりも多く巻き付けるに際し、前記第14の実施の形態や前記第15の実施の形態において、折り畳みラベル81に代えて、例えば、図30乃至図32に示す折り畳みラベル91、図34乃至図36に示す折り畳みラベル111あるいは図42乃至図44に示す折り畳みラベル151を用いてもよい。
【0203】
[第16の実施の形態]
図51は、本発明の第16の実施の形態による折り畳みラベル161を示す概略斜視図であり、図10に対応している。図52は、図51中のR−R’線に沿った概略断面図である。図53は、図51中のS−S’線に沿った概略断面図である。図54は、本実施の形態による折り畳みラベル161を示す折り畳み前の概略展開図である。図51乃至図54において、図10及び図1乃至図4中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0204】
本実施の形態による折り畳みラベル161が、図10に示す折り畳みラベル31と異なる所は、次の2つの相違点のみである。第1に、本実施の形態では、第1のシート片4を折り曲げ線3の側とその反対側とに分断するためのミシン目6a,6bが、第1のシート片4のはみ出し部分4aに形成されている。これにより、ミシン目6a,6bが画成する帯状の切り取り部4bは、はみ出し部分4aの一部のみを含んだものとなっている。第2に、本実施の形態では、切り取り部4bの下面側に、切り取り部4bの付近において剥離剤162が形成されている。剥離剤162は、第1のシート片4のはみ出し部分4aの端部(折り曲げ線3と反対側の端部)に沿った領域には、形成されていない。
【0205】
図55は、本実施の形態による折り畳みラベル161をボトル101に付着した状態を示す概略斜視図である。図56は、図55に示す折り畳みラベル付き物品の概略横断面図である。本例では、図56からわかるように、折り畳みラベル161の図52中の左右方向の寸法は、ボトル101の外周面の1周分よりも長く設定されている。また、図52中の左右方向の折り曲げ線3からミシン目6aまでの長さは、ほぼボトル101の外周面の1周分に設定されている。
【0206】
本例では、折り畳みラベル161の図52中の上面側を外側とするとともに、折り曲げ線3を巻き付け開始端部として、ボトル101の胴部の外周面に1周よりも多く巻き付けられている。折り畳みラベル161の図52中の下面側の全体に接着剤10が設けられ、折り畳みラベル161の図52中の下面側の全体がそれぞれ対面する箇所に接着されている。
【0207】
本実施の形態のように折り畳みラベル161をボトル101に接着するには、基本的に、図7又は図9に示すラベル貼り付け装置を用いることができる。ただし、搬送機26は、ボトル101に合わせて適宜変更される。
【0208】
本実施の形態では、図55及び図56に示すように、接着剤10によって各シート片4,5は折り畳み状態に保持される。そして、消費者等が折り畳みラベル161の全ての表示内容を見る場合には、ミシン目6a,6bに沿って切断して切り取り部4bを切り取ると、当該折り畳みラベル161を容易に展開することができる。切り取り部4bの下面には剥離剤162が形成されているので、切り取り部4bは、剥離剤162を介して接着剤10によってボトル101に接着されている。したがって、切り取り部4bを比較的容易に剥がすことができ、これにより切り取り部4bの切り取りが可能である。
【0209】
このように、本実施の形態によっても、1枚のシート2のみを用い当該シート2を折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シート2のいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。また、本実施の形態では、折り畳みラベル161の一周を超える部分が折り畳みラベル161の一周目の部分に接着剤10で接着されるので、ボトル101の外周の径が小さくても、接着剤10が乾燥して固化する前に各シート片が浮き上がってくるようなおそれがなくなる。
【0210】
消費者等は、切り取り部4bを切り取って折り畳みラベル161を展開し表示内容を見た後は、例えば、図57に示すように、折り畳みラベル161をボトル101に巻き付け、輪ゴム等200によりその状態を保持する。このとき、帯状の切り取り部4bを切り取った後には、切り取り部4bが付着していた領域R1において、ボトル101が外部に露出する。よって、ボトル101が透明又は半透明であれば、その内容物の残量を容易に確認することができ、非常に便利である。
【0211】
なお、本実施の形態による折り畳みラベル161は、必ずしも、ボトル101等の物品に1周よりも多く巻き付ける必要はない。例えば、図11の場合と同様に、折り畳みラベル161の図52中の下面側の全体に接着剤10を塗布し、角底袋などの袋100に付着してもよい。この点は、後述する各実施の形態についても同様である。
【0212】
[第17の実施の形態]
図58は、本発明の第17の実施の形態による折り畳みラベル171を示す概略斜視図であり、図51に対応している。図59は、図58中のT−T’線に沿った概略断面図である。図60は、図58中のU−U’線に沿った概略断面図である。図58乃至図60において、図51乃至図54中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0213】
本実施の形態による折り畳みラベル171が、前記第16の実施の形態による折り畳みラベル161と異なる所は、ミシン目6bがシート片5と重なる位置に形成され、帯状の切り取り部4bがはみ出し部分4aの一部のみならず、シート片4におけるはみ出し部分4a以外の部分も含んでいる点のみである。
【0214】
本実施の形態によっても、前記第16の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0215】
[第18の実施の形態]
図61は、本発明の第18の実施の形態による折り畳みラベル181を示す概略斜視図であり、図38に対応している。図62は、図61中のV−V’線に沿った概略断面図である。図63は、図61中のW−W’線に沿った概略断面図である。図64は、本実施の形態による折り畳みラベル181を付着したボトル101を示す概略横断面図であり、図56に対応している。図61乃至図63において、図38乃至図40中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0216】
本実施の形態による折り畳みラベル181が、図38乃至図40に示す折り畳みラベル141と異なる所は、次の2つの相違点のみである。第1に、本実施の形態では、第1のシート片145を第1の折り曲げ線143の側とその反対側とに分断するためのミシン目148a,148bが、第1のシート片145のはみ出し部分145aに形成されている。これにより、ミシン目148a,148bが画成する帯状の切り取り部145bは、はみ出し部分145aの一部のみを含んだものとなっている。第2に、本実施の形態では、切り取り部145bの下面側に、切り取り部145bの付近において剥離剤182が形成されている。剥離剤182は、第1のシート片145のはみ出し部分145aの端部(折り曲げ線143と反対側の端部)に沿った領域には、形成されていない。
【0217】
本例では、図64からわかるように、折り畳みラベル181の図62中の左右方向の寸法は、ボトル101の外周面の1周分よりも長く設定されている。また、図62中の左右方向の折り曲げ線143からミシン目148aまでの長さは、ほぼボトル101の外周面の1周分に設定されている。
【0218】
本例では、折り畳みラベル181の図62中の上面側を外側とするとともに、折り曲げ線143を巻き付け開始端部として、ボトル101の胴部の外周面に1周よりも多く巻き付けられている。折り畳みラベル181の図62中の下面側の全体に接着剤10が設けられ、折り畳みラベル181の図62中の下面側の全体がそれぞれ対面する箇所に接着されている。
【0219】
本実施の形態のように折り畳みラベル181をボトル101に接着するには、基本的に、図7又は図9に示すラベル貼り付け装置を用いることができる。ただし、搬送機26は、ボトル101に合わせて適宜変更される。
【0220】
本実施の形態によっても、前記第16の態様と同様の利点が得られる。
【0221】
ここで、本発明において用いることができるミシン目のパターンの例について、図65を参照して説明する。図65(a)は、図1で採用されているミシン目6a,6bのパターン例を示す一部拡大平面図である。図65(b)は、ミシン目6a,6bの他のパターン例を示す一部拡大平面図である。ミシン目は、切断可能に切れ目が断続したパターンを意味しており、必ずしも図65(a)に示すような単純な点線状のパターンに限定されるものではなく、例えば図65(b)に示すようなパターンを採用してもよい。
【0222】
[第19の実施の形態]
図66は、本発明の第19の実施の形態による折り畳みラベル301を示す概略斜視図であり、図1に対応している。図67は、図66中のY1−Y1’線に沿った概略断面図である。図66中のX1−X1’線に沿った概略断面図は、図2と同じである。図66及び図67において、図1中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0223】
本実施の形態による折り畳みラベル301が、図1乃至図4に示す折り畳みラベル1と異なる所は、第2のシート片5に孔5cが形成される代わりに、第2のシート片5の幅(折り曲げ線3が延びる方向の長さ)が第1のシート片4の幅よりも短くされることで、折り畳みラベル301の下面側には、第2のシート片5の他に、第2のシート片5からの折り曲げ線3が延びる方向の一方側及び他方側にはみ出したはみ出し部分4d,4eをなす第1のシート片4の一部が現れている点と、はみ出し部分4d,4eの下面に剥離剤502が形成されている点のみである。
【0224】
両側にはみ出し部分4d,4eが現れることが好ましいが、本発明では、一方側にのみはみ出し部分4d又は4eが現れるようにしてもよい。また、本実施の形態では、はみ出し部分4d,4eは、折り曲げ線3まで到達していないが、折り曲げ線3まで到達するようにしてもよい。これらの点は後述する各実施の形態について同様である。
【0225】
本実施の形態による折り畳みラベル301を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図は、図5と同じになる。この折り畳みラベル付き物品(折り畳みラベル301が付着された袋100)は、前述した図5に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0226】
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0227】
[第20の実施の形態]
図68は、本発明の第20の実施の形態による折り畳みラベル341を示す概略斜視図であり、図12に対応している。図69は、図68中のY2−Y2’線に沿った概略断面図である。図68中のX2−X2’線に沿った概略断面図は、図13と同じである。図68及び図69において、図12中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0228】
本実施の形態による折り畳みラベル341が、図12乃至図14に示す折り畳みラベル41と異なる所は、第2のシート片46及び第3のシート片47に孔46c,47cが形成される代わりに、第2のシート片46及び第3のシート片47の幅(折り曲げ線43,44が延びる方向の長さ)が第1のシート片45の幅よりも短くされることで、折り畳みラベル341の下面側には、第2のシート片46の他に、第2のシート片46からの折り曲げ線43,44が延びる方向の一方側及び他方側にはみ出したはみ出し部分45d,45eをなす第1のシート片45の一部が現れている点と、はみ出し部分45d,45eの下面に剥離剤502が形成されている点のみである。
【0229】
本実施の形態による折り畳みラベル341を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図は、図15と同じになる。この折り畳みラベル付き物品(折り畳みラベル341が付着された袋100)は、前述した図15に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0230】
本実施の形態によっても、前記第3の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0231】
[第21の実施の形態]
図70は、本発明の第21の実施の形態による折り畳みラベル361を示す概略斜視図であり、図18に対応している。図71は、図70中のY3−Y3’線に沿った概略断面図である。図70中のX3−X3’線に沿った概略断面図は、図19と同じである。図68において、図18中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0232】
本実施の形態による折り畳みラベル361が、図18乃至図20に示す折り畳みラベル61と異なる所は、シート片67,68,69に孔67c,68c,69cが形成される代わりに、シート片67,68,69の幅(折り曲げ線63〜65が延びる方向の長さ)が第1のシート片66の幅よりも短くされることで、折り畳みラベル361の下面側には、第2のシート片67の他に、第2のシート片67からの折り曲げ線63〜65が延びる方向の一方側及び他方側にはみ出したはみ出し部分66d,66eをなす第1のシート片66の一部が現れている点と、はみ出し部分66d,66eの下面に剥離剤502が形成されている点のみである。
【0233】
本実施の形態による折り畳みラベル361を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図は、図21と同じになる。この折り畳みラベル付き物品(折り畳みラベル361が付着された袋100)は、前述した図21に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0234】
本実施の形態によっても、前記第5の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0235】
[第22の実施の形態]
図72は、本発明の第22の実施の形態による折り畳みラベル381を示す概略斜視図であり、図24に対応している。図73は、図72中のY4−Y4’線に沿った概略断面図である。図72中のX4−X4’線に沿った概略断面図は、図25と同じである。図72及び図73において、図24中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0236】
本実施の形態による折り畳みラベル381が、図24乃至図27に示す折り畳みラベル81と異なる所は、第2のシート片5に孔5cが形成される代わりに、第2のシート片5の幅(折り曲げ線3が延びる方向の長さ)が第1のシート片4の幅よりも短くされることで、折り畳みラベル381の下面側には、第2のシート片5の他に、第2のシート片5からの折り曲げ線3が延びる方向の一方側及び他方側にはみ出したはみ出し部分4d,4eをなす第1のシート片4の一部が現れている点と、はみ出し部分4d,4eの下面に剥離剤502が形成されている点のみである。
【0237】
本実施の形態による折り畳みラベル381を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図は、図28と同じになる。この折り畳みラベル付き物品(折り畳みラベル381が付着された袋100)は、前述した図28に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0238】
本実施の形態によっても、前記第7の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0239】
[第23の実施の形態]
図74は、本発明の第23の実施の形態による折り畳みラベル391を示す概略斜視図であり、図30に対応している。図75は、図74中のY5−Y5’線に沿った概略断面図である。図74中のX5−X5’線に沿った概略断面図は、図31と同じである。図74及び図75において、図30中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0240】
本実施の形態による折り畳みラベル391が、図30乃至図32に示す折り畳みラベル91と異なる所は、シート片46,47に孔46c,47cが形成される代わりに、シート片46,47の幅(折り曲げ線43,44が延びる方向の長さ)が第1のシート片45の幅よりも短くされることで、折り畳みラベル391の下面側には、第2のシート片46の他に、第2のシート片46からの折り曲げ線43,44が延びる方向の一方側及び他方側にはみ出したはみ出し部分45d,45eをなす第1のシート片45の一部が現れている点と、はみ出し部分45d,45eの下面に剥離剤502が形成されている点のみである。
【0241】
本実施の形態による折り畳みラベル391を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図は、図33と同じになる。この折り畳みラベル付き物品(折り畳みラベル391が付着された袋100)は、前述した図33に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0242】
本実施の形態によっても、前記第8の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0243】
[第24の実施の形態]
図76は、本発明の第24の実施の形態による折り畳みラベル411を示す概略斜視図であり、図34に対応している。図77は、図76中のY6−Y6’線に沿った概略断面図である。図76中のX6−X6’線に沿った概略断面図は、図35と同じである。図76及び図77において、図34中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0244】
本実施の形態による折り畳みラベル411が、図34乃至図36に示す折り畳みラベル111と異なる所は、シート片67,68,69に孔67c,68c,69cが形成される代わりに、シート片67,68,69の幅(折り曲げ線63〜65が延びる方向の長さ)が第1のシート片66の幅よりも短くされることで、折り畳みラベル411の下面側には、第2のシート片67の他に、第2のシート片67からの折り曲げ線63〜65が延びる方向の一方側及び他方側にはみ出したはみ出し部分66d,66eをなす第1のシート片66の一部が現れている点と、はみ出し部分66d,66eの下面に剥離剤502が形成されている点のみである。
【0245】
本実施の形態による折り畳みラベル411を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図は、図37と同じになる。この折り畳みラベル付き物品(折り畳みラベル411が付着された袋100)は、前述した図37に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0246】
本実施の形態によっても、前記第9の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0247】
[第25の実施の形態]
図78は、本発明の第25の実施の形態による折り畳みラベル441を示す概略斜視図であり、図38に対応している。図79は、図78中のY7−Y7’線に沿った概略断面図である。図78中のX7−X7’線に沿った概略断面図は、図39と同じである。図78及び図79において、図38中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0248】
本実施の形態による折り畳みラベル441が、図38乃至図40に示す折り畳みラベル141と異なる所は、シート片146,147に孔146c,147cが形成される代わりに、シート片146,147の幅(折り曲げ線143,144が延びる方向の長さ)が第1のシート片145の幅よりも短くされることで、折り畳みラベル441の下面側には、第2のシート片146の他に、第2のシート片146からの折り曲げ線143,144が延びる方向の一方側及び他方側にはみ出したはみ出し部分145d,145eをなす第1のシート片145の一部が現れている点と、はみ出し部分145d,145eの下面に剥離剤502が形成されている点のみである。
【0249】
本実施の形態による折り畳みラベル441を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図は、図41と同じになる。この折り畳みラベル付き物品(折り畳みラベル441が付着された袋100)は、前述した図41に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0250】
本実施の形態によっても、前記第10の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0251】
[第26の実施の形態]
図80は、本発明の第26の実施の形態による折り畳みラベル451を示す概略斜視図であり、図42に対応している。図81は、図80中のY8−Y8’線に沿った概略断面図である。図80中のX8−X8’線に沿った概略断面図は、図43と同じである。図80及び図81において、図42中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0252】
本実施の形態による折り畳みラベル451が、図42乃至図44に示す折り畳みラベル141と異なる所は、シート片146,147に孔146c,147cが形成される代わりに、シート片146,147の幅(折り曲げ線143,144が延びる方向の長さ)が第1のシート片145の幅よりも短くされることで、折り畳みラベル451の下面側には、第2のシート片146の他に、第2のシート片146からの折り曲げ線143,144が延びる方向の一方側及び他方側にはみ出したはみ出し部分145d,145eをなす第1のシート片145の一部が現れている点と、はみ出し部分145d,145eの下面に剥離剤502が形成されている点のみである。
【0253】
本実施の形態による折り畳みラベル451を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図は、図45と同じになる。この折り畳みラベル付き物品(折り畳みラベル441が付着された袋100)は、前述した図45に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0254】
本実施の形態によっても、前記第11の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0255】
[第27の実施の形態]
図82は、本発明の第27の実施の形態による折り畳みラベル461を示す概略斜視図であり、図51に対応している。図83は、図82中のY9−Y9’線に沿った概略断面図である。図82中のX9−X9’線に沿った概略断面図は、図52と同じである。図82及び図83において、図51中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0256】
本実施の形態による折り畳みラベル461が、図51乃至図54に示す折り畳みラベル161と異なる所は、第2のシート片5に孔5cが形成される代わりに、第2のシート片5の幅(折り曲げ線3が延びる方向の長さ)が第1のシート片4の幅よりも短くされることで、折り畳みラベル461の下面側には、第2のシート片5の他に、第2のシート片5からの折り曲げ線3が延びる方向の一方側及び他方側にはみ出したはみ出し部分4d,4eをなす第1のシート片4の一部が現れている点と、はみ出し部分4d,4eの下面に剥離剤502が形成されている点のみである。
【0257】
本実施の形態による折り畳みラベル461を物品に付着した折り畳みラベル付き物品は、前述した図51乃至図54に示す折り畳みラベル161を用いた折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0258】
本実施の形態によっても、前記第16の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0259】
[第28の実施の形態]
図84は、本発明の第28の実施の形態による折り畳みラベル471を示す概略斜視図であり、図58に対応している。図85は、図84中のY10−Y10’線に沿った概略断面図である。図84中のX10−X10’線に沿った概略断面図は、図59と同じである。図84及び図85において、図58中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0260】
本実施の形態による折り畳みラベル471が、図58乃至図60に示す折り畳みラベル171と異なる所は、第2のシート片5に孔5cが形成される代わりに、第2のシート片5の幅(折り曲げ線3が延びる方向の長さ)が第1のシート片5の幅よりも短くされることで、折り畳みラベル471の下面側には、第2のシート片5の他に、第2のシート片5からの折り曲げ線3が延びる方向の一方側及び他方側にはみ出したはみ出し部分4d,4eをなす第1のシート片4の一部が現れている点と、はみ出し部分4d,4eの下面に剥離剤502が形成されている点のみである。
【0261】
本実施の形態による折り畳みラベル471を物品に付着した折り畳みラベル付き物品は、前述した図58乃至図60に示す折り畳みラベル171を用いた折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0262】
本実施の形態によっても、前記第17の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0263】
[第29の実施の形態]
図86は、本発明の第29の実施の形態による折り畳みラベル481を示す概略斜視図であり、図61に対応している。図87は、図86中のY11−Y11’線に沿った概略断面図である。図86中のX11−X11’線に沿った概略断面図は、図62と同じである。図86及び図87において、図61中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0264】
本実施の形態による折り畳みラベル481が、図61乃至図63に示す折り畳みラベル181と異なる所は、シート片146,147に孔146c,147cが形成される代わりに、シート片146,147の幅(折り曲げ線143,144が延びる方向の長さ)が第1のシート片145の幅よりも短くされることで、折り畳みラベル451の下面側には、第2のシート片146の他に、第2のシート片146からの折り曲げ線143,144が延びる方向の一方側及び他方側にはみ出したはみ出し部分145d,145eをなす第1のシート片145の一部が現れている点と、はみ出し部分145d,145eの下面に剥離剤502が形成されている点のみである。
【0265】
本実施の形態による折り畳みラベル481を物品に付着した折り畳みラベル付き物品は、前述した図61乃至図63に示す折り畳みラベル181を用いた折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0266】
本実施の形態によっても、前記第18の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0267】
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。例えば、シート片の数は5つ以上であってもよい。
【符号の説明】
【0268】
1,41,51,61,71,81,91,111,141,151,161,171,181 折り畳みラベル
2,42,62,142 シート
3,43,44,63,64,65,143,144 折り曲げ線
4,5,45,46,47,66,67,68,69,145,146,147 シート片
4a,47a,68a,145a はみ出し部分
4d,4e,45d,45e,66d,66e,145d,145e はみ出し部分
6a,6b,48a,48b,70a,70b,148a,148b ミシン目
5c,46c,47c,67c,68c,69c,146c,147c 孔
501,502 剥離剤
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳みラベル、折り畳みラベル付き物品及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に開示されている折り畳みラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルである。この折り畳みラベルでは、1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れる。当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片のみが現れる。当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部のみが現れる。前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記はみ出し部分の側と前記第1の折り曲げ線の側とに分断するための1本又は複数本のミシン目が形成されている。
【0003】
この折り畳みラベルは、1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シートのいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0004】
下記特許文献1には、この折り畳みラベルが付着された物品であって、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側が、接着剤により前記物品に接着された折り畳みラベル付き物品も開示されている。
【0005】
さらに、下記特許文献1には、この折り畳みラベル付き物品の製造方法も開示されている。この製造方法では、(i)前記折り畳みラベル及び前記折り畳みラベルを付着すべき物品を用意し、(ii)前記折り畳みラベルの前記他方の面側を外側にして前記折り畳みラベルを吸着ドラムに吸着させるとともに、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分の側を前記吸着ドラムの回転方向の後側とし前記折り畳みラベルの前記第1の折り曲げ線の側を前記吸着ドラムの前記回転方向の先側として前記折り畳みラベルを前記吸着ドラムに吸着させた状態で、前記吸着ドラムを前記回転方向に回転させつつ、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側に接着剤を、塗布ローラにて塗布し、(iii)前記吸着ドラムを前記回転方向に回転させつつ、前記接着剤が塗布された後の前記折り畳みラベルを前記吸着ドラムによって前記物品に押し付けることによって、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を、前記接着剤により前記物品に接着する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−33262号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記従来の折り畳みラベルでは、物品に付着した場合、最も表側に位置する第1のシート片については、第1のシート片における前記はみ出し部分をなす一部が物品に接着されるのみであり、第1のシート片における前記はみ出し部分以外の部分は何ら他所に接着されない。
【0008】
したがって、当該折り畳みラベルを付着する物品が高い剛性を有していなくて変形可能なものであると、その変形状態によっては、当該折り畳みラベルの展開前に、第1のシート片における前記はみ出し部分以外の部分が物品側から浮き上がってしまい、その部分の下側に隙間が生ずることが判明した。この場合、体裁が悪いとともに、前記隙間に何らかの部材等が引っ掛かってシート片を引きちぎってしまうおそれがあるなどの不都合が生ずる。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、シートのいずれの箇所同士も接着せずにすみコスト低減を図ることができるとともに、物品に付着された場合、当該物品が変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる折り畳みラベル、これを用いた折り畳みラベル付き物品、及び、その折り畳みラベル付き物品の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するための手段として、以下の各態様を提示する。第1の態様による折り畳みラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、(i)1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、(ii)当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、(iii)当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、(iv)前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記はみ出し部分の側と前記第1の折り曲げ線の側とに分断するための1本又は複数本のミシン目が形成され、(v)当該折り畳みラベルの折り畳み状態において前記第1のシート片の一部を当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出させる孔が、前記シートの所定箇所に形成され、(vi)前記第1のシート片における前記孔に対応する領域に、剥離剤が形成されたものである。
【0011】
前記(v)の「露出」は、前記(vi)の剥離剤が介在するので厳密な意味では露出とは言えないが、前記(vi)の剥離剤を形成しないと仮定すれば露出するという意味である。この点は、後述する各態様についても同様である。
【0012】
前記複数本のミシン目は、帯状の切り取り部を画成してもよい。この点は、後述する各態様についても同様である。
【0013】
また、前記ミシン目は、切断可能に切れ目が断続したパターンを意味しており、必ずしも単純な点線状のパターンに限定されるものではない。この点は、後述する各態様についても同様である。
【0014】
この第1の態様による折り畳みラベルは、前記シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベルを容器等の物品に接着する前の状態では、特別には、各シート片は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、この第1の態様では、前記(i)〜(iii)の要件を具備しているので、例えば、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着すると、各シート片は折り畳み状態に保持される。そして、消費者等が当該折り畳みラベルの全ての表示内容を見る場合には、前記(iv)の要件を具備しているので、そのミシン目に沿って切断することによって、当該ラベルを容易に展開することができる。
【0015】
このように、この第1の態様による折り畳みラベルは、1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シートのいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0016】
そして、この第1の態様では、前記(v)の要件を具備しているので、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着するとき、前記孔から当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出した第1のシート片の一部も、物品に接着することができる。したがって、当該折り畳みラベルを付着する物品が高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、前記(vi)の要件を具備しているので、前記孔から当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出した第1のシート片の一部は、剥離剤を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベルの展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベルを容易に展開することができる。
【0017】
なお、前記剥離剤は、接着剤による接着の際にその接着強度を弱めて剥離し易くするものをいい、例えば、いわゆる剥離ニス(例えば、大日本インキ化学工業株式会社製の「剥離OPニス」)などを挙げることができる。前記剥離剤は、例えば、印刷等により形成しておくことができる。これらの点は、下記の各態様についても同様である。
【0018】
第2の態様による折り畳みラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、(i)2本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた3つ以上のシート片のうち、前記2本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、(ii)前記3つ以上のシート片のうちの第3のシート片が、 前記2本以上の折り曲げ線のうちの第2の折り曲げ線を介して前記第1のシート片と隣り合って連続し、(iii)前記第1及び第2の折り曲げ線は、前記第1のシート片の互いに反対の側に位置し、(iv)当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、(v)当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分をなす第3のシート片の一部が現れ、(vi)前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記第1の折り曲げ線の側と前記第2の折り曲げ線の側とに分断するための1本又は複数本のミシン目が形成され、(vii)当該折り畳みラベルの折り畳み状態において前記第1のシート片の一部を当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出させる孔が、前記シートの所定箇所に形成され、(viii)前記第1のシート片における前記孔に対応する領域に、剥離剤が形成されたものである。
【0019】
この第2の態様による折り畳みラベルは、前記シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベルを容器等の物品に接着する前の状態では、特別には、各シート片は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、この第2の態様では、前記(i)〜(v)の要件を具備しているので、例えば、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着すると、各シート片は折り畳み状態に保持される。そして、消費者等が当該折り畳みラベルの全ての表示内容を見る場合には、前記(vi)の要件を具備しているので、そのミシン目に沿って切断することによって、当該ラベルを容易に展開することができる。
【0020】
このように、この第2の態様による折り畳みラベルは、1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シートのいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0021】
そして、この第2の態様では、前記(vii)の要件を具備しているので、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着するとき、前記孔から当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出した第1のシート片の一部も、物品に接着することができる。したがって、当該折り畳みラベルを付着する物品が高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、前記(viii)の要件を具備しているので、前記孔から当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出した第1のシート片の一部は、剥離剤を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベルの展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベルを容易に展開することができる。
【0022】
第3の態様による折り畳みラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、(i)1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、(ii)当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、(iii)当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、(iv)前記はみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成され、(v)当該折り畳みラベルの折り畳み状態において前記第1のシート片の一部を当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出させる孔が、前記シートの所定箇所に形成され、(vi)前記第1のシート片における前記孔に対応する領域に、剥離剤が形成されたものである。
【0023】
この第3の態様による折り畳みラベルは、前記シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベルを容器等の物品に接着する前の状態では、特別には、各シート片は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、この第3の態様では、前記(i)〜(iii)の要件を具備しているので、例えば、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着すると、各シート片は折り畳み状態に保持される。そして、前記(iv)の要件を具備しているので、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分は、剥離剤を介して接着剤によって前記物品に接着されることから、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分を前記物品から比較的容易に剥がすことができ、消費者等が当該折り畳みラベルの全ての表示内容を見る場合には、前記はみ出し部分を前記物品から剥がすことによって、当該ラベルを容易に展開することができる。
【0024】
このように、この第3の態様による折り畳みラベルは、1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シートのいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0025】
そして、この第3の態様では、前記(v)の要件を具備しているので、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着するとき、前記孔から当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出した第1のシート片の一部も、物品に接着することができる。したがって、当該折り畳みラベルを付着する物品が高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、前記(vi)の要件を具備しているので、前記孔から当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出した第1のシート片の一部は、剥離剤を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベルの展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベルを容易に展開することができる。
【0026】
第4の態様による折り畳みラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、(i)2本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた3つ以上のシート片のうち、前記2本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、(ii)前記3つ以上のシート片のうちの第3のシート片が、 前記2本以上の折り曲げ線のうちの第2の折り曲げ線を介して前記第1のシート片と隣り合って連続し、(iii)前記第1及び第2の折り曲げ線は、前記第1のシート片の互いに反対の側に位置し、(iv)当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、(v)当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分をなす第3のシート片の一部が現れ、(vi)前記はみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成され、(vii)当該折り畳みラベルの折り畳み状態において前記第1のシート片の一部を当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出させる孔が、前記シートの所定箇所に形成され、(viii)前記第1のシート片における前記孔に対応する領域に、剥離剤が形成されたものである。
【0027】
この第4の態様による折り畳みラベルは、前記シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベルを容器等の物品に接着する前の状態では、特別には、各シート片は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、この第4の態様では、前記(i)〜(v)の要件を具備しているので、例えば、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着すると、各シート片は折り畳み状態に保持される。そして、前記(vi)の要件を具備しているので、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分は、剥離剤を介して接着剤によって前記物品に接着されることから、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分を前記物品から比較的容易に剥がすことができ、消費者等が当該折り畳みラベルの全ての表示内容を見る場合には、前記はみ出し部分を前記物品から剥がすことによって、当該ラベルを容易に展開することができる。
【0028】
このように、この第4の態様による折り畳みラベルは、1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シートのいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0029】
そして、この第4の態様では、前記(vii)の要件を具備しているので、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着するとき、前記孔から当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出した第1のシート片の一部も、物品に接着することができる。したがって、当該折り畳みラベルを付着する物品が高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、前記(viii)の要件を具備しているので、前記孔から当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出した第1のシート片の一部は、剥離剤を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベルの展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベルを容易に展開することができる。
【0030】
第5の態様による折り畳みラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、(i)1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、(ii)当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、(iii)当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出した第1のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部、及び、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、(iv)前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記第1のはみ出し部分の側と前記第1の折り曲げ線の側とに分断するための1本又は複数本のミシン目が形成され、(v)前記第2のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成されたものである。
【0031】
この第5の態様による折り畳みラベルは、前記第1の態様による折り畳みラベルと同様に、1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シートのいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0032】
そして、この第5の態様では、前記(iii)の要件を具備しており、当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れているので、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着するとき、第1のシート片の第2のはみ出し部分も、物品に接着することができる。したがって、当該折り畳みラベルを付着する物品が高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、前記(v)の要件を具備しているので、第1のシート片の第2のはみ出し部分は、剥離剤を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベルの展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベルを容易に展開することができる。
【0033】
第6の態様による折り畳みラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、(i)2本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた3つ以上のシート片のうち、前記2本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、(ii)前記3つ以上のシート片のうちの第3のシート片が、 前記2本以上の折り曲げ線のうちの第2の折り曲げ線を介して前記第1のシート片と隣り合って連続し、(iii)前記第1及び第2の折り曲げ線は、前記第1のシート片の互いに反対の側に位置し、(iv)当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、(v)当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出した第1のはみ出し部分をなす第3のシート片の一部、及び、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、(vi)前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記第1の折り曲げ線の側と前記第2の折り曲げ線の側とに分断するための1本又は複数本のミシン目が形成され、(vii)前記第2のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成されたものである。
【0034】
この第6の態様による折り畳みラベルは、前記第2の態様による折り畳みラベルと同様に、1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シートのいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0035】
そして、この第6の態様では、前記(v)の要件を具備しており、当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れているので、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着するとき、第1のシート片の第2のはみ出し部分も、物品に接着することができる。したがって、当該折り畳みラベルを付着する物品が高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、前記(vii)の要件を具備しているので、第1のシート片の第2のはみ出し部分は、剥離剤を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベルの展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベルを容易に展開することができる。
【0036】
第7の態様による折り畳みラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、(i)1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、(ii)当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、(iii)当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出した第1のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部、及び、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、(iv)前記第1のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成され、(v)前記第2のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成されたものである。
【0037】
この第7の態様による折り畳みラベルは、前記第3の態様による折り畳みラベルと同様に、1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シートのいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0038】
そして、この第7の態様では、前記(iii)の要件を具備しており、当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れているので、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着するとき、第1のシート片の第2のはみ出し部分も、物品に接着することができる。したがって、当該折り畳みラベルを付着する物品が高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、前記(v)の要件を具備しているので、第1のシート片の第2のはみ出し部分は、剥離剤を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベルの展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベルを容易に展開することができる。
【0039】
第8の態様による折り畳みラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、(i)2本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた3つ以上のシート片のうち、前記2本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、(ii)前記3つ以上のシート片のうちの第3のシート片が、 前記2本以上の折り曲げ線のうちの第2の折り曲げ線を介して前記第1のシート片と隣り合って連続し、(iii)前記第1及び第2の折り曲げ線は、前記第1のシート片の互いに反対の側に位置し、(iv)当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、(v)当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出した第1のはみ出し部分をなす第3のシート片の一部、及び、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、(vi)前記第1のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成され、(vii)前記第2のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成されたものである。
【0040】
この第8の態様による折り畳みラベルは、前記第4の態様による折り畳みラベルと同様に、1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シートのいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0041】
そして、この第8の態様では、前記(v)の要件を具備しており、当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れているので、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着するとき、第1のシート片の第2のはみ出し部分も、物品に接着することができる。したがって、当該折り畳みラベルを付着する物品が高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、前記(vii)の要件を具備しているので、第1のシート片の第2のはみ出し部分は、剥離剤を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベルの展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベルを容易に展開することができる。
【0042】
第9の態様による折り畳みラベル付き物品は、前記第1乃至第8のいずれかの態様による折り畳みラベルが付着された物品であって、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側が、接着剤により前記物品に接着されたものである。
【0043】
前記物品としては、例えば、箱、包、瓶、ボトル又は缶などの容器を挙げることができる。この点は、後述する各態様についても同様である。
【0044】
この第9の態様による折り畳みラベル付き物品では、前記第1乃至第8のいずれかの態様による折り畳みラベルが付着されているので、当該折り畳みラベル付き物品の全体としても、コストを低減することができる。
【0045】
第10の態様による折り畳みラベル付き物品の製造方法は、前記第9の態様による折り畳みラベル付き物品を製造する方法であって、(i)前記折り畳みラベル及び前記折り畳みラベルを付着すべき物品を用意し、(ii)前記折り畳みラベルの前記他方の面側を外側にして前記折り畳みラベルを吸着ドラムに吸着させるとともに、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分の側を前記吸着ドラムの回転方向の後側とし前記折り畳みラベルの前記第1の折り曲げ線の側を前記吸着ドラムの前記回転方向の先側として前記折り畳みラベルを前記吸着ドラムに吸着させた状態で、前記吸着ドラムを前記回転方向に回転させつつ、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側に接着剤を、塗布ローラにて塗布し、(iii)前記吸着ドラムを前記回転方向に回転させつつ、前記接着剤が塗布された後の前記折り畳みラベルを前記吸着ドラムによって前記物品に押し付けることによって、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を、前記接着剤により前記物品に接着するものである。
【0046】
この第10の態様は、前記第9の態様による折り畳みラベル付き物品の製造方法の一例を挙げたものである。この第10の態様によれば、前記(ii)のようにして吸着ドラムに対する当該折り畳みラベルの表裏や向きを設定することで、当該折り畳みラベルをあたかも1枚の折り畳まれていないシートと同様に取り扱うことが可能となり、前記吸着ドラムや塗布ローラを有する既存のラベル貼り付け装置(1枚の折り畳まれていないシートからなるラベルを貼り付ける装置)などを用いて、前記第9の態様による折り畳みラベル付き物品を製造することができる。
【0047】
第11の態様による折り畳みラベル付き物品は、前記第1乃至第8のいずれかの態様による折り畳みラベルが付着された物品であって、(i)前記折り畳みラベルは、前記折り畳みラベルの前記一方の面側を外側にするとともに前記第1の折り曲げ線を巻き付け開始端部として、前記物品の外周面に1周よりも多く巻き付けられ、(ii)前記折り畳みラベルの前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側の少なくとも一部が、接着剤により前記物品に接着され、(iii)前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側の少なくとも一部が、これに対面する前記第1のシート片の、当該折り畳みラベルの前記一方の面側の一部に接着剤により接着されたものである。
【0048】
この第11の態様による折り畳みラベル付き物品では、前記第1乃至第8のいずれかの態様による折り畳みラベルが付着されているので、当該折り畳みラベル付き物品の全体としても、コストを低減することができる。
【0049】
第12の態様による折り畳みラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、(i)1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、(ii)当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、(iii)当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、(iv)前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記第1の折り曲げ線の側とその反対側とに分断するための複数本のミシン目が形成され、(v)前記複数本のミシン目は、前記第1のシート片に、切り取り可能な帯状の切り取り部を形成し、(vi)前記切り取り部は、前記はみ出し部分の一部を含み、(vii)前記はみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、前記切り取り部の付近において剥離剤が形成され、(viii)当該折り畳みラベルの折り畳み状態において前記第1のシート片の一部を当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出させる孔が、前記シートの所定箇所に形成され、(ix)前記第1のシート片における前記孔に対応する領域に、剥離剤が形成されたものである。
【0050】
この第12の態様による折り畳みラベルは、前記シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベルを容器等の物品に接着する前の状態では、特別には、各シート片は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、この第12の態様では、前記(i)〜(vii)の要件を具備しているので、後述する第14の態様のように物品の外周面に巻き付けて所定箇所を接着すると、各シート片は折り畳み状態に保持される。そして、消費者等が当該折り畳みラベルの全ての表示内容を見る場合には、前記(v)〜(vii)の要件を具備しているので、帯状の切り取り部を切り取ることによって、当該ラベルを容易に展開することができる。また、前記(v)〜(vii)の要件を具備しているので、帯状の切り取り部を切り取った後には、切り取り部が存在していた箇所において物品が外部に露出する。よって、容器等の物品が透明又は半透明であれば、その内容物の残量を容易に確認することができる。
【0051】
そして、この第12の態様では、前記(viii)の要件を具備しているので、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着するとき、前記孔から当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出した第1のシート片の一部も、物品に接着することができる。したがって、当該折り畳みラベルを付着する物品が高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、前記(ix)の要件を具備しているので、前記孔から当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出した第1のシート片の一部は、剥離剤を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベルの展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベルを容易に展開することができる。
【0052】
第13の態様による折り畳みラベルは、表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、(i)1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、(ii)当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、(iii)当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出した第1のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部、及び、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、(iv)前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記第1の折り曲げ線の側とその反対側とに分断するための複数本のミシン目が形成され、(v)前記複数本のミシン目は、前記第1のシート片に、切り取り可能な帯状の切り取り部を形成し、(vi)前記切り取り部は、前記第1のはみ出し部分の一部を含み、(vii)前記第1のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、前記切り取り部の付近において剥離剤が形成され、(viii)前記第2のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成されたものである。
【0053】
この第13の態様による折り畳みラベルは、前記シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベルを容器等の物品に接着する前の状態では、特別には、各シート片は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、この第13の態様では、前記(i)〜(vii)の要件を具備しているので、後述する第14の態様のように物品の外周面に巻き付けて所定箇所を接着すると、各シート片は折り畳み状態に保持される。そして、消費者等が当該折り畳みラベルの全ての表示内容を見る場合には、前記(v)〜(vii)の要件を具備しているので、帯状の切り取り部を切り取ることによって、当該ラベルを容易に展開することができる。また、前記(v)〜(vii)の要件を具備しているので、帯状の切り取り部を切り取った後には、切り取り部が存在していた箇所において物品が外部に露出する。よって、容器等の物品が透明又は半透明であれば、その内容物の残量を容易に確認することができる。
【0054】
そして、この第13の態様では、前記(iii)の要件を具備しており、当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れているので、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を前記物品に接着するとき、第1のシート片の第2のはみ出し部分も、物品に接着することができる。したがって、当該折り畳みラベルを付着する物品が高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、前記(viii)の要件を具備しているので、第1のシート片の第2のはみ出し部分は、剥離剤を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベルの展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベルを容易に展開することができる。
【0055】
第14の態様による折り畳みラベル付き物品は、前記第12又は第13の態様による折り畳みラベルが付着された物品であって、(i)前記折り畳みラベルは、前記折り畳みラベルの前記一方の面側を外側にするとともに前記第1の折り曲げ線を巻き付け開始端部として前記物品の外周面に1周よりも多く巻き付けられ、(ii)前記折り畳みラベルの前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側の少なくとも一部が、接着剤により前記物品に接着され、(iii)前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側の一部が、これに対面する前記第1のシート片の、当該折り畳みラベルの前記一方の面側の一部に接着剤により接着され、(iv)前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側の他の一部が、これに対面する前記物品に接着剤により接着されたものである。
【0056】
この第14の態様による折り畳みラベル付き物品では、前記第1乃至第8のいずれかの態様による折り畳みラベルが付着されているので、当該折り畳みラベル付き物品の全体としても、コストを低減することができる。
【0057】
第15の態様による折り畳みラベル付き物品の製造方法は、前記第14の態様による折り畳みラベル付き物品を製造する方法であって、(i)前記折り畳みラベル及び前記折り畳みラベルを付着すべき物品を用意し、(ii)前記折り畳みラベルの前記他方の面側を外側にして前記折り畳みラベルを吸着ドラムに吸着させるとともに、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分の側を前記吸着ドラムの回転方向の後側とし前記折り畳みラベルの前記第1の折り曲げ線の側を前記吸着ドラムの前記回転方向の先側として前記折り畳みラベルを前記吸着ドラムに吸着させた状態で、前記吸着ドラムを前記回転方向に回転させつつ、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側に接着剤を、塗布ローラにて塗布し、(iii)前記吸着ドラムを前記回転方向に回転させつつ、前記接着剤が塗布された後の前記折り畳みラベルを前記吸着ドラムによって前記物品に押し付けることによって、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を、前記接着剤により所定箇所に接着するものである。
【0058】
この第15の態様は、前記第14の態様による折り畳みラベル付き物品の製造方法の一例を挙げたものである。この第15の態様によれば、前記(ii)のようにして吸着ドラムに対する当該折り畳みラベルの表裏や向きを設定することで、当該折り畳みラベルをあたかも1枚の折り畳まれていないシートと同様に取り扱うことが可能となり、前記吸着ドラムや塗布ローラを有する既存のラベル貼り付け装置(1枚の折り畳まれていないシートからなるラベルを貼り付ける装置)などを用いて、前記第14の態様による折り畳みラベル付き物品を製造することができる。
【発明の効果】
【0059】
本発明によれば、シートのいずれの箇所同士も接着せずにすみコスト低減を図ることができるとともに、物品に付着された場合、当該物品が変形可能なものであっても、当該折り畳みラベルの展開前におけるシート片の物品側からの浮き上がりを低減することができる折り畳みラベル、これを用いた折り畳みラベル付き物品、及び、その折り畳みラベル付き物品の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の第1の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図2】図1中のA−A’線に沿った概略断面図である。
【図3】図1中のB−B’線に沿った概略断面図である。
【図4】図1に示す折り畳みラベルを示す折り畳み前の概略展開図である。
【図5】図1に示す折り畳みラベルを袋に付着した状態を示す概略断面図である。
【図6】袋に付着された状態において図1に示す折り畳みラベルを展開した状態を示す概略断面図である。
【図7】ラベル貼り付け装置を模式的に示す概略構成図である。
【図8】図1に示す折り畳みラベルをボトルに付着した状態を示す概略斜視図である。
【図9】他のラベル貼り付け装置を模式的に示す概略構成図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図11】図10に示す折り畳みラベルを袋に付着した状態を示す概略断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図13】図12中のC−C’線に沿った概略断面図である。
【図14】図12中のD−D’線に沿った概略断面図である。
【図15】図12に示す折り畳みラベルを袋に付着した状態を示す概略断面図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図17】図16に示す折り畳みラベルを袋に付着した状態を示す概略断面図である。
【図18】本発明の第5の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図19】図18中のE−E’線に沿った概略断面図である。
【図20】図18中のF−F’線に沿った概略断面図である。
【図21】図18に示す折り畳みラベルを袋に付着した状態を示す概略断面図である。
【図22】本発明の第6の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図23】図22に示す折り畳みラベルを袋に付着した状態を示す概略断面図である。
【図24】本発明の第7の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図25】図24中のG−G’線に沿った概略断面図である。
【図26】図24中のH−H’線に沿った概略断面図である。
【図27】図24に示す折り畳みラベルを示す折り畳み前の概略展開図である。
【図28】図24に示す折り畳みラベルを袋に付着した状態を示す概略断面図である。
【図29】袋に付着された状態において図24に示す折り畳みラベルを展開した状態を示す概略断面図である。
【図30】本発明の第8の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図31】図30中のJ−J’線に沿った概略断面図である。
【図32】図30中のK−K’線に沿った概略断面図である。
【図33】図30に示す折り畳みラベルを袋に付着した状態を示す概略断面図である。
【図34】本発明の第9の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図35】図34中のL−L’線に沿った概略断面図である。
【図36】図34中のM−M’線に沿った概略断面図である。
【図37】図34に示す折り畳みラベルを袋に付着した状態を示す概略断面図である。
【図38】本発明の第10の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図39】図38中のN−N’線に沿った概略断面図である。
【図40】図38中のO−O’線に沿った概略断面図である。
【図41】図38に示す折り畳みラベルを袋に付着した状態を示す概略断面図である。
【図42】本発明の第11の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図43】図42中のP−P’線に沿った概略断面図である。
【図44】図42中のQ−Q’線に沿った概略断面図である。
【図45】図42に示す折り畳みラベルを袋に付着した状態を示す概略断面図である。
【図46】本発明の第12の実施の形態による折り畳みラベル付き物品を示す概略斜視図である。
【図47】図46に示す折り畳みラベル付き物品の概略横断面図である。
【図48】本発明の第13の実施の形態による折り畳みラベル付き物品の概略横断面図である。
【図49】本発明の第14の実施の形態による折り畳みラベル付き物品の概略横断面図である。
【図50】本発明の第15の実施の形態による折り畳みラベル付き物品の概略横断面図である。
【図51】本発明の第16の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図52】図51中のR−R’線に沿った概略断面図である。
【図53】図51中のS−S’線に沿った概略断面図である。
【図54】図51に示す折り畳みラベルを示す折り畳み前の概略展開図である。
【図55】図51に示す折り畳みラベルをボトルに付着した状態を示す概略斜視図である。
【図56】図55に示す折り畳みラベル付き物品の概略横断面図である。
【図57】図55に示す折り畳みラベル付き物品の所定の状態を示す概略斜視図である。
【図58】本発明の第17の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図59】図58中のT−T’線に沿った概略断面図である。
【図60】図58中のU−U’線に沿った概略断面図である。
【図61】本発明の第18の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図62】図61中のV−V’線に沿った概略断面図である。
【図63】図61中のW−W’線に沿った概略断面図である。
【図64】図61に示す折り畳みラベルを付着したボトルを示す概略横断面図である。
【図65】ミシン目の各パターン例を示す概略平面図である。
【図66】本発明の第19の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図67】図66中のY1−Y1’線に沿った概略断面図である。
【図68】本発明の第20の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図69】図68中のY2−Y2’線に沿った概略断面図である。
【図70】本発明の第21の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図71】図70中のY3−Y3’線に沿った概略断面図である。
【図72】本発明の第22の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図73】図72中のY4−Y4’線に沿った概略断面図である。
【図74】本発明の第23の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図75】図74中のY5−Y5’線に沿った概略断面図である。
【図76】本発明の第24の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図77】図76中のY6−Y6’線に沿った概略断面図である。
【図78】本発明の第25の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図79】図78中のY7−Y7’線に沿った概略断面図である。
【図80】本発明の第26の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図81】図80中のY8−Y8’線に沿った概略断面図である。
【図82】本発明の第27の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図83】図82中のY9−Y9’線に沿った概略断面図である。
【図84】本発明の第28の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図85】図84中のY10−Y10’線に沿った概略断面図である。
【図86】本発明の第29の実施の形態による折り畳みラベルを示す概略斜視図である。
【図87】図86中のY11−Y11’線に沿った概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0061】
以下、本発明による折り畳みラベル、その折り畳みラベルを用いた折り畳みラベル付き物品、並びに、その折り畳みラベル付き物品の製造方法について、図面を参照して説明する。
【0062】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態による折り畳みラベル1を示す概略斜視図である。図2は、図1中のA−A’線に沿った概略断面図である。図3は、図1中のB−B’線に沿った概略断面図である。図4は、本実施の形態による折り畳みラベル1を示す折り畳み前の概略展開図である。
【0063】
この折り畳みラベル1は、表裏の所定箇所に表示内容(図示せず)が記載された1枚のシート2のみを用い当該シート2を折り畳んで構成され、かつ、当該シート2のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されている。
【0064】
そして、1本の折り曲げ線3により区画され重ね合わされた複数のシート片4,5のうち、折り曲げ線3を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片4,5が、折り畳みラベル1の折り畳み状態において、折り畳みラベル1の上面側及び下面側にそれぞれ現れている。折り畳みラベル1の上面側には、第1のシート片4のみが現れている。折り畳みラベル1の下面側には、第2のシート片5の他に、第2のシート片5から折り曲げ線3の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分4aをなす第1のシート片4の一部が現れている。
【0065】
第1のシート片4には、第1のシート片4をはみ出し部分4aの側と折り曲げ線3の側とに分断するための2本のミシン目6a,6bが形成されている。本実施の形態では、2本のミシン目6a,6bによって、第1のシート片4に帯状の切り取り部4bが画成されている。もっとも、1本のミシン目6aのみを形成するだけでもよく、その場合でも、ミシン目6aで切断することで、第1のシート片4を分断し得る。また、本実施の形態では、ミシン目6a,6bは、折り曲げ線3の付近に形成されているが、第1のシート片4をはみ出し部分4aの側と折り曲げ線3の側とに分断できる位置であれば、ミシン目6a,6bの形成位置は特に限定されるものではない。
【0066】
そして、本実施の形態による折り畳みラベル1では、当該折り畳みラベル1の折り畳み状態において第1のシート片4の一部を当該折り畳みラベル1の下面側に露出させる孔5cが、シート2の所定箇所に形成されている。
【0067】
本実施の形態では、孔5cは第2のシート片5に合計6個形成され、折り曲げ線3が延びる方向の一方側において折り曲げ線3側からはみ出し部分4a側へ間隔をあけて3個の孔5cが形成され、折り曲げ線3が延びる方向の他方側において折り曲げ線3側からはみ出し部分4a側へ間隔をあけて3個の孔5cが形成されている。もっとも、本発明では、孔5cの個数や位置や形状は特に限定されるものではなく、例えば、前記6個の孔5cうち折り曲げ線3に近い2個の孔5cのみを形成し、他の4個の孔5cは形成しなくてもよい。この場合であっても、折り畳みラベル1が物品に接着されたときに、折り畳みラベル1の展開前におけるシート片4の物品側からの浮き上がりを低減する効果をそれなりに得ることができる。もっとも、実際には、孔5cの個数や位置や形状は、その浮き上がり低減効果が高まるように設定することが好ましい。なお、孔5cは丸孔に代えて、長穴等でもよい。
【0068】
また、本実施の形態による折り畳みラベル1では、第1のシート片4における孔5cに対応する領域に、剥離剤501が形成されている。本実施の形態では、剥離剤501は、第1のシート片4の下面における孔5c付近の領域のみに形成されているが、これ以外の領域にも形成してもよい。例えば、剥離剤501は、第1のシート片4の下面の全体に形成してもよい。
【0069】
剥離剤501は、接着剤10による接着の際にその接着強度を弱めて剥離し易くするものをいい、例えば、剥離ニス(例えば、大日本インキ化学工業株式会社製の「剥離OPニス」)などを挙げることができる。前記剥離剤は、例えば、印刷等により形成しておくことができる。この点は、後述する各実施の形態についても同様である。
【0070】
シート2としては、上質紙等の紙、合成紙、フィルム、紙にフィルムを貼り付けたもの等の各種材質のものを採用することができる。また、シート2は、文字、図形や記号等の表示内容を印刷した後などにつや出し加工やニス加工や耐水化剤のコーティングなどの各種の処理を片面又は両面に施したものでもよい。
【0071】
本実施の形態では、はみ出し部分4aの下面及びシート片5の下面を除く領域には、表示内容が印刷等により記載されているが、その図示は省略している。
【0072】
図5は、本実施の形態による折り畳みラベル1を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図2に対応している。なお、図5では、袋100は大幅に簡略化して示している。
【0073】
この折り畳みラベル1は、図5に示すように、袋100などの物品に付着される際に、はみ出し部分4aの下面及び第2のシート片5の下面が、接着剤10により袋100に接着される。また、図面には示していないが、孔5cから剥離剤501を介して露出した第1のシート片4の一部も、接着剤10により袋100に接着される。接着剤10としては、特に限定されるものではないが、例えば、澱粉糊などが用いられる。
【0074】
本実施の形態による折り畳みラベル1は、シート2のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベル1を袋100などの物品に接着する前の状態(図1乃至図3参照)では、特別には、各シート片4,5は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図5から理解できるように、はみ出し部分4aの下面及び第2のシート片5の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片4,5は折り畳み状態に保持される。
【0075】
そして、消費者等が折り畳みラベル1の全ての表示内容を見る場合には、ミシン目6a,6bに沿って切断して切り取り部4bを切り取ると、図6に示すように、当該折り畳みラベル1を容易に展開することができる。図6は、袋100に付着された状態において折り畳みラベル1を展開した状態を示す概略断面図であり、図5に対応している。
【0076】
このように、本実施の形態による折り畳みラベル1は、1枚のシート2のみを用い当該シート2を折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シート2のいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0077】
次に、図5に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル1が付着された袋100)を製造する製造方法の一例について、図7を参照して説明する。図7は、その製造に用いるラベル貼り付け装置を模式的に示す概略構成図である。
【0078】
このラベル貼り付け装置は、折り畳みラベル1を収容するマガジン21と、折り畳みラベル1をエアバキューム(その吸引口等の図示は省略。)により外周部に吸着する吸着ドラム22と、接着剤10を収容した容器23と、容器23から接着剤10を取り出す取り出しローラ24と、取り出しローラ24により取り出された接着剤10を受け取り吸着ドラム22に吸着されている折り畳みラベル1に接着剤10を塗布するゴム製等の塗布ローラ25と、袋100を搬送する搬送機26と、を備えている。このラベル貼り付け装置として、1枚の折り畳まれていないシートからなるラベルを袋100に貼り付けるラベル貼り付け装置がそのまま用いられ、マガジン21には、1枚の折り畳まれていないシートからなるラベルに代えて、折り畳みラベル1がセットされている。
【0079】
図5に示す折り畳みラベル付き袋を製造するには、シート2に対する表示内容の印刷、ミシン目6a,6bの形成、及び折り曲げによって折り畳みラベル1を製造して用意する。一方、周知の方法で、袋100を用意する。
【0080】
次に、図7に示すように、折り畳みラベル1は、第2のシート片5を外側にし第1のシート片4を内側にして吸着ドラム22に吸着されるとともに、はみ出し部分4aの側を吸着ドラム22の回転方向K1の後側とし折り畳みラベル1の折り曲げ線3の側を吸着ドラム22の回転方向K1の先側として吸着ドラム22に吸着されるように、マガジン21にセットされる。
【0081】
そして、図7に示すラベル貼り付け装置を作動させると、折り畳みラベル1が吸着ドラム22により吸着されてマガジン21から取り出される。このとき、折り畳みラベル1は、第2のシート片5を外側にし第1のシート片4を内側にして吸着ドラム22に吸着されるとともに、はみ出し部分4aの側を吸着ドラム22の回転方向K1の後側とし折り畳みラベル1の折り曲げ線3の側を吸着ドラム22の回転方向K1の先側として吸着ドラム22に吸着される。
【0082】
更に、吸着ドラム22が回転方向K1に回転されつつ、塗布ローラ25によって、接着剤10が、折り畳みラベル1のはみ出し部分4a及び第2のシート片5の、外側面(図1及び図2では下面)に塗布される。このとき、接着剤10は、孔5c内の剥離剤501上にも塗布される。なお、孔5cがあまりにも小さければ、塗布ローラ25の曲率半径や接着剤10の粘度やシート片5の厚みなどとの関係で、接着剤10が孔5c内に塗布されないおそれがある。そこで、実際には、この点を考慮して、接着剤10が孔5c内の剥離剤501上の少なくとも一部の領域に塗布されるように、孔5cの大きさ等が設定しておく。この点は、後述する各実施の形態についても同様である。
【0083】
その後、吸着ドラム22が回転方向K1に回転されつつ、接着剤10が塗布ローラ25によって塗布された後の折り畳みラベル1が、吸着ドラム22によって、搬送機26により搬送されてきた袋100に押し付けられ、これにより、折り畳みラベル1の外側面(すなわち、はみ出し部分4aの外側面及び第2のシート片5の外側面)が袋100に接着される。このとき、孔5cから剥離剤501を介して露出した第1のシート片4の一部も、袋100に接着される。これにより、図5に示す折り畳みラベル付き袋が完成する。
【0084】
この製造方法では、吸着ドラム22に対する折り畳みラベル1の表裏や向きを前述したように設定することで、当該折り畳みラベル1をあたかも1枚の折り畳まれていないシートと同様に取り扱うことが可能となり、吸着ドラム22や塗布ローラ25を有する既存のラベル貼り付け装置などを用いて、図5に示す折り畳みラベル付き袋を製造することができている。
【0085】
なお、図7に示す場合とは逆に、はみ出し部分4aを吸着ドラム22の回転方向K1の先側とし折り曲げ線3の側を吸着ドラム22の回転方向K1の後側として折り畳みラベル1を吸着ドラム22に吸着させると、折り畳みラベル1にめくれや皺等が生じ易くなってしまい、折り畳みラベル1を袋100に適切に付着させることができない場合が生ずる。これに対し、図7に示すような向きで折り畳みラベル1を吸着ドラム22に吸着させると、折り畳みラベル1にめくれや皺等が生じ難くなり、折り畳みラベル1を袋100に適切に付着させることができる。
【0086】
本実施の形態による折り畳みラベル1では、前述したように、孔5cから剥離剤501を介して露出した第1のシート片4の一部も物品(ここでは、袋100)に接着される。したがって、当該折り畳みラベル1を付着する物品が袋100のように高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベル1の展開前におけるシート片4の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、孔5cから折り畳みラベル1の図1乃至図3中の下面側に露出した第1のシート片4の一部は、剥離剤501を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベル1の展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベル1を容易に展開することができる。
【0087】
折り畳みラベル1が付着される物品は袋100に限定されるものではない。図8は、折り畳みラベル1をボトル101に接着した例を示している。折り畳みラベル1のボトル101に対する接着は、基本的に、図7に示すラベル貼り付け装置及び後述する図9に示すラベル貼り付け装置を用いることができる。ただし、搬送機26は、ボトル101に合わせて適宜変更される。本発明で用い得るボトル101は、高い剛性を有していて変形しないものでもよいし、高い剛性を有していなくて変形可能であるものでもよい。
【0088】
図7に示すラベル貼り付け装置に代えて、例えば、図9に示すラベル貼り付け装置を用いて、図5に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル1が付着された袋100)を製造することもできる。
【0089】
図9は、ラベル貼り付け装置を模式的に示す概略構成図である。図9において、図7中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0090】
図9に示すラベル貼り付け装置が図7に示すラベル貼り付け装置と異なる所は、マガジン21と吸着ドラム22との間に、マガジン21から折り畳みラベル1を取り出して吸着ドラム22へ受け渡す吸着ドラム122が追加されている点と、これに伴うマガジン21の配置とマガジン21への折り畳みラベル1のセット方法の変更のみである。吸着ドラム122の回転方向K2は吸着ドラム22の回転方向K1と反対であるとともに、吸着ドラム22に対する折り畳みラベル1の表裏と吸着ドラム122に対する折り畳みラベル1の表裏とは反転する。このため、図9に示すラベル貼り付け装置では、吸着ドラム22に対する折り畳みラベル1の表裏や向きを図7に示すラベル貼り付け装置と同じにする(すなわち、折り畳みラベル1が、第2のシート片5を外側にし第1のシート片4を内側にして吸着ドラム22に吸着されるとともに、はみ出し部分4aの側を吸着ドラム22の回転方向K1の後側とし折り畳みラベル1の折り曲げ線3の側を吸着ドラム22の回転方向K1の先側として吸着ドラム22に吸着されるようにする)ため、折り畳みラベル1は、図7に示すラベル貼り付け装置と異なり、図9に示すように、マガジン21にセットされる。
【0091】
この図9に示すラベル貼り付け装置を用いて、図5に示す折り畳みラベル付き物品を製造する場合、孔5cの有無によって折り畳みラベル1の吸着ドラム122に対する吸着状況は変わらないが、孔5cが存在することによって、折り畳みラベル1の吸着ドラム122に対する吸着状況が改善されるため、折り畳みラベル付き物品の製造効率が高まる。
【0092】
すなわち、折り畳みラベル1は、第2のシート片5を内側にし第1のシート片4を外側にして吸着ドラム122に吸着されるとともに、はみ出し部分4aの側を吸着ドラム122の回転方向K2の後側とし折り畳みラベル1の折り曲げ線3の側を吸着ドラム122の回転方向K2の先側として吸着ドラム122に吸着される。本実施の形態による折り畳みラベル1では、折り畳み状態において、孔5cを介して、第1のシート片4の一部が第2のシート片5側に露出している。したがって、折り畳みラベル1が、前述したように、第2のシート片5を内側にし第1のシート片4を外側にして吸着ドラム122に吸着されたときに、孔5cから第2のシート片5側に露出している第1のシート片4の一部が、吸着ドラム122によって吸引されて吸着保持される。したがって、第1のシート片4にめくれや皺等が生じる率が低下し、ひいては、折り畳みラベル1を物品に適切に接着することができる率が高まり、折り畳みラベル付き物品の製造効率が高まる。
【0093】
[第2の実施の形態]
図10は、本発明の第2の実施の形態による折り畳みラベル31を示す概略斜視図であり、図1に対応している。図11は、本実施の形態による折り畳みラベル31を袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図5に対応している。図10及び図11において、図1及び図5中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0094】
本実施の形態による折り畳みラベル31が、図1乃至図6に示す折り畳みラベル1と異なる所は、ミシン目6a,6bがはみ出し部分4aの付近に形成されている点のみである。
【0095】
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0096】
[第3の実施の形態]
図12は、本発明の第3の実施の形態による折り畳みラベル41を示す概略斜視図である。図13は、図12中のC−C’線に沿った概略断面図である。図14は、図12中のD−D’線に沿った概略断面図である。
【0097】
この折り畳みラベル41は、表裏の所定箇所に表示内容(図示せず)が記載された1枚のシート42のみを用い当該シート42を折り畳んで構成され、かつ、当該シート42のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されている。
【0098】
そして、2本の折り曲げ線43,44により区画され重ね合わされた3つのシート片45,46,47のうち、第1の折り曲げ線43を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片45,46が、折り畳みラベル41の折り畳み状態において、折り畳みラベル41の上面側及び下面側にそれぞれ現れている。第3のシート片47は、第2の折り曲げ線44を介して第1のシート片45と隣り合って連続している。第1及び第2の折り曲げ線43,44は、第1のシート片45の互いに反対の側に位置している。
【0099】
折り畳みラベル41の上面側には、第1のシート片45のみが現れている。折り畳みラベル41の下面側には、第2のシート片46の他に、第2のシート片46から第1の折り曲げ線43の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分47aをなす第3のシート片47の一部が現れている。
【0100】
第1のシート片45には、第1のシート片45を第1の折り曲げ線43の側と第2の折り曲げ線44の側とに分断するための2本のミシン目48a,48bが形成されている。本実施の形態では、2本のミシン目48a,48bによって、第1のシート片45に帯状の切り取り部45bが画成されている。もっとも、1本のミシン目48aのみを形成するだけでもよく、その場合でも、ミシン目48aで切断することで、第1のシート片45を分断し得る。また、本実施の形態では、ミシン目48a,48bは、折り曲げ線43の付近に形成されているが、第1のシート片45を第1の折り曲げ線43の側と第2の折り曲げ線44の側とに分断できる位置であれば、ミシン目48a,48bの形成位置は特に限定されるものではない。
【0101】
そして、本実施の形態による折り畳みラベル41では、当該折り畳みラベル41の折り畳み状態において第1のシート片45の一部を当該折り畳みラベル41の下面側に露出させる孔46c,47cが、シート42の所定箇所に形成されている。
【0102】
本実施の形態では、孔46cは第2のシート片46に合計6個形成され、折り曲げ線43,44が延びる方向の一方側において折り曲げ線43側から折り曲げ線44側へ間隔をあけて3個の孔46cが形成され、折り曲げ線43,44が延びる方向の他方側において折り曲げ線43側から折り曲げ線44側へ間隔をあけて3個の孔46cが形成されている。また、孔47cは第3のシート片47に合計6個形成され、各孔47cは折り畳みラベル41の折り畳み状態において各孔46cと重なる位置に配置されている。もっとも、本発明では、孔46c,47cの個数や位置や形状は特に限定されるものではなく、例えば、前記6個の孔46c及び前記6個の孔47cのうち、折り曲げ線43に近い2個の孔46c及び2個の孔47cのみを形成し、他の4個の孔46c及び他の4個の孔47cは形成しなくてもよい。この場合であっても、折り畳みラベル41が物品に接着されたときに、折り畳みラベル41の展開前におけるシート片45の物品側からの浮き上がりを低減する効果をそれなりに得ることができる。もっとも、実際には、孔46c,47cの個数や位置や形状は、その浮き上がり低減効果が高まるように設定することが好ましい。なお、孔46c,47cは丸孔に代えて、長穴等でもよい。
【0103】
また、本実施の形態による折り畳みラベル41では、第1のシート片45における孔46c,47cに対応する領域に、剥離剤501が形成されている。本実施の形態では、剥離剤501は、第1のシート片45の下面における孔46c,47c付近の領域のみに形成されているが、これ以外の領域にも形成してもよい。例えば、剥離剤501は、第1のシート片45の下面の全体に形成してもよい。なお、必要に応じて、孔46c,47cの周囲に相当する各シート片の領域に剥離剤を形成してもよい。
【0104】
シート42としては、前述したシート2と同様に、各種材質のものを採用することができる。
【0105】
本実施の形態では、はみ出し部分47aの下面及びシート片46の下面を除く領域には、表示内容が印刷等により記載されているが、その図示は省略している。
【0106】
図15は、本実施の形態による折り畳みラベル41を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図13に対応している。
【0107】
この折り畳みラベル41は、図15に示すように、袋100などの物品に付着される際に、はみ出し部分47aの下面及び第2のシート片46の下面が、接着剤10により袋100に接着される。また、図面には示していないが、孔46c,47cから剥離剤501を介して露出した第1のシート片45の一部も、接着剤10により袋100に接着される。
【0108】
本実施の形態による折り畳みラベル41は、シート42のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベル41を袋100などの物品に接着する前の状態(図12乃至図14参照)では、特別には、各シート片45,46,47は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図15から理解できるように、はみ出し部分47aの下面及び第2のシート片46の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片45,46,47は折り畳み状態に保持される。
【0109】
そして、消費者等が折り畳みラベル41の全ての表示内容を見る場合には、ミシン目48a,48bに沿って切断して切り取り部45bを切り取ると、当該折り畳みラベル41を容易に展開することができる。
【0110】
このように、本実施の形態による折り畳みラベル41は、1枚のシート42のみを用い当該シート42を折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シート42のいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0111】
図15に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル41が付着された袋100)は、前述した図5に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。なお、図7又は図9に示すラベル貼り付け装置を用いて、折り畳みラベル41を袋100に貼り付ける際には、折り畳みラベル41は、第2のシート片46を外側にし第1のシート片45を内側にして吸着ドラム22に吸着されるとともに、はみ出し部分47aの側を吸着ドラム22の回転方向K1の後側とし折り畳みラベル41の折り曲げ線43の側を吸着ドラム22の回転方向K1の先側として吸着ドラム22に吸着されるように、マガジン21にセットされる。
【0112】
そして、本実施の形態による折り畳みラベル41では、前述したように、孔46c,47cから剥離剤501を介して露出した第1のシート片45の一部も物品(ここでは、袋100)に接着される。したがって、当該折り畳みラベル41を付着する物品が袋100のように高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベル41の展開前におけるシート片45の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、孔46c,47cから折り畳みラベル41の図12乃至図14中の下面側に露出した第1のシート片45の一部は、剥離剤501を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベル41の展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベル41を容易に展開することができる。
【0113】
また、図9に示すラベル貼り付け装置を用いて、図15に示す折り畳みラベル付き物品を製造する場合、孔46c,47cが存在することによって、折り畳みラベル41の吸着ドラム122に対する吸着状況が改善されるため、折り畳みラベル付き物品の製造効率が高まる。
【0114】
[第4の実施の形態]
図16は、本発明の第4の実施の形態による折り畳みラベル51を示す概略斜視図であり、図12に対応している。図17は、本実施の形態による折り畳みラベル51を袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図15に対応している。図16及び図17において、図12及び図15中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0115】
本実施の形態による折り畳みラベル51が、図12乃至図14に示す折り畳みラベル41と異なる所は、ミシン目48a,48bが折り曲げ線44の付近に形成されている点のみである。
【0116】
本実施の形態によっても、前記第3の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0117】
[第5の実施の形態]
図18は、本発明の第5の実施の形態による折り畳みラベル61を示す概略斜視図である。図19は、図18中のE−E’線に沿った概略断面図である。図20は、図18中のF−F’線に沿った概略断面図である。
【0118】
この折り畳みラベル61は、表裏の所定箇所に表示内容(図示せず)が記載された1枚のシート62のみを用い当該シート62を折り畳んで構成され、かつ、当該シート62のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されている。
【0119】
そして、3本の折り曲げ線63,64,65により区画され重ね合わされた4つのシート片66,67,68,69のうち、第1の折り曲げ線63を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片66,67が、折り畳みラベル61の折り畳み状態において、折り畳みラベル61の上面側及び下面側にそれぞれ現れている。第3のシート片68は、第2の折り曲げ線64を介して第1のシート片66と隣り合って連続している。第1及び第2の折り曲げ線63,64は、第1のシート片66の互いに反対の側に位置している。
【0120】
折り畳みラベル61の上面側には、第1のシート片66のみが現れている。折り畳みラベル61の下面側には、第2のシート片67の他に、第2のシート片67から第1の折り曲げ線63の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分68aをなす第3のシート片68の一部が現れている。
【0121】
第1のシート片66には、第1のシート片66を第1の折り曲げ線63の側と第2の折り曲げ線64の側とに分断するための2本のミシン目70a,70bが形成されている。本実施の形態では、2本のミシン目70a,70bによって、第1のシート片66に帯状の切り取り部66bが画成されている。もっとも、1本のミシン目70aのみを形成するだけでもよく、その場合でも、ミシン目70aで切断することで、第1のシート片66を分断し得る。また、本実施の形態では、ミシン目70a,70bは、折り曲げ線63の付近に形成されているが、第1のシート片66を第1の折り曲げ線63の側と第2の折り曲げ線64の側とに分断できる位置であれば、ミシン目70a,70bの形成位置は特に限定されるものではない。
【0122】
そして、本実施の形態による折り畳みラベル61では、当該折り畳みラベル61の折り畳み状態において第1のシート片66の一部を当該折り畳みラベル61の下面側に露出させる孔67c,68c,69cが、シート62の所定箇所に形成されている。
【0123】
本実施の形態では、孔67cは第2のシート片67に合計6個形成され、折り曲げ線63〜65が延びる方向の一方側において折り曲げ線63側から折り曲げ線64側へ間隔をあけて3個の孔67cが形成され、折り曲げ線63〜65が延びる方向の他方側において折り曲げ線63側から折り曲げ線64側へ間隔をあけて3個の孔67cが形成されている。また、孔68cは第3のシート片68に合計6個形成され、各孔68cは折り畳みラベル61の折り畳み状態において各孔67cと重なる位置に配置されている。さらに、孔69cはシート片69に合計6個形成され、各孔69cは折り畳みラベル61の折り畳み状態において各孔67cと重なる位置に配置されている。もっとも、本発明では、孔67c,68c,69cの個数や位置や形状は特に限定されるものではなく、例えば、前記6個の孔67c、前記6個の孔68c及び前記前記6個の孔69cのうち、折り曲げ線63に近い2個の孔67c、2個の68c及び2個の孔69cのみを形成し、他の4個の孔67c、4個の孔68c及び他の4個の孔69cは形成しなくてもよい。この場合であっても、折り畳みラベル61が物品に接着されたときに、折り畳みラベル61の展開前におけるシート片66の物品側からの浮き上がりを低減する効果をそれなりに得ることができる。もっとも、実際には、孔67c,68c,69cの個数や位置や形状は、その浮き上がり低減効果が高まるように設定することが好ましい。なお、孔67c,68c,69cは丸孔に代えて、長穴等でもよい。
【0124】
また、本実施の形態による折り畳みラベル61では、第1のシート片66における孔67c,68c,69cに対応する領域に、剥離剤501が形成されている。本実施の形態では、剥離剤501は、第1のシート片66の下面における孔67c,68c,69c付近の領域のみに形成されているが、これ以外の領域にも形成してもよい。例えば、剥離剤501は、第1のシート片66の下面の全体に形成してもよい。なお、必要に応じて、孔67c,68c,69cの周囲に相当する各シート片の領域に剥離剤を形成してもよい。
【0125】
シート62としては、前述したシート2と同様に、各種材質のものを採用することができる。
【0126】
本実施の形態では、はみ出し部分68aの下面及びシート片67の下面を除く領域には、表示内容が印刷等により記載されているが、その図示は省略している。
【0127】
図21は、本実施の形態による折り畳みラベル61を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図19に対応している。
【0128】
この折り畳みラベル61は、図21に示すように、袋100などの物品に付着される際に、はみ出し部分68aの下面及び第2のシート片67の下面が、接着剤10により袋100に接着される。また、図面には示していないが、孔67c,68c,69cから剥離剤501を介して露出した第1のシート片66の一部も、接着剤10により袋100に接着される。
【0129】
本実施の形態による折り畳みラベル61は、シート62のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベル61を袋100などの物品に接着する前の状態(図18乃至図20参照)では、特別には、各シート片66,67,68,69は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図21から理解できるように、はみ出し部分68aの下面及び第2のシート片67の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片66,67,68,69は折り畳み状態に保持される。
【0130】
そして、消費者等が折り畳みラベル61の全ての表示内容を見る場合には、ミシン目70a,70bに沿って切断して切り取り部66bを切り取ると、当該折り畳みラベル61を容易に展開することができる。
【0131】
このように、本実施の形態による折り畳みラベル61は、1枚のシート62のみを用い当該シート62を折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シート62のいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0132】
図21に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル61が付着された袋100)は、前述した図5に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。なお、図7又は図9に示すラベル貼り付け装置を用いて、折り畳みラベル61を袋100に貼り付ける際には、折り畳みラベル61は、第2のシート片67を外側にし第1のシート片66を内側にして吸着ドラム22に吸着されるとともに、はみ出し部分68aの側を吸着ドラム22の回転方向K1の後側とし折り畳みラベル61の折り曲げ線63の側を吸着ドラム22の回転方向K1の先側として吸着ドラム22に吸着されるように、マガジン21にセットされる。
【0133】
そして、本実施の形態による折り畳みラベル61では、前述したように、孔67c,68c,69cから剥離剤501を介して露出した第1のシート片66の一部も物品(ここでは、袋100)に接着される。したがって、当該折り畳みラベル61を付着する物品が袋100のように高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベル61の展開前におけるシート片66の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、孔67c,68c,69cから折り畳みラベル61の図18乃至図20中の下面側に露出した第1のシート片66の一部は、剥離剤501を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベル61の展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベル61を容易に展開することができる。
【0134】
また、図9に示すラベル貼り付け装置を用いて、図21に示す折り畳みラベル付き物品を製造する場合、孔67c,68c,69cが存在することによって、折り畳みラベル61の吸着ドラム122に対する吸着状況が改善されるため、折り畳みラベル付き物品の製造効率が高まる。
【0135】
[第6の実施の形態]
図22は、本発明の第6の実施の形態による折り畳みラベル71を示す概略斜視図であり、図18に対応している。図23は、本実施の形態による折り畳みラベル71を袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図21に対応している。図22及び図23において、図18及び図21中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0136】
本実施の形態による折り畳みラベル71が、図18乃至図20に示す折り畳みラベル61と異なる所は、ミシン目70a,70bが折り曲げ線64の付近に形成されている点のみである。
【0137】
本実施の形態によっても、前記第5の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0138】
[第7の実施の形態]
図24は、本発明の第7の実施の形態による折り畳みラベル81を示す概略斜視図であり、図1に対応している。図25は、図24中のG−G’線に沿った概略断面図である。図26は、図24中のH−H’線に沿った概略断面図である。図27は、本実施の形態による折り畳みラベル81を示す折り畳み前の概略展開図である。図24乃至図27において、図1乃至図4中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0139】
本実施の形態による折り畳みラベル81が、図1乃至図4に示す折り畳みラベル1と異なる所は、ミシン目6a,6bが形成されておらず、その代わりに、はみ出し部分4aの下面に剥離剤82が形成されている点のみである。
【0140】
図28は、本実施の形態による折り畳みラベル81を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図25に対応している。
【0141】
本実施の形態による折り畳みラベル81は、シート2のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベル81を袋100などの物品に接着する前の状態(図24乃至図26参照)では、特別には、各シート片4,5は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図28から理解できるように、はみ出し部分4aの下面及び第2のシート片5の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片4,5は折り畳み状態に保持される。
【0142】
そして、はみ出し部分4aの下面には剥離剤82が形成されているので、はみ出し部分4aは、剥離剤82を介して接着剤10によって袋100に接着されることから、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、はみ出し部分4aを袋100から比較的容易に剥がすことができる。消費者等が折り畳みラベル81の全ての表示内容を見る場合には、はみ出し部分4aを袋100から剥がすと、図29に示すように、当該折り畳みラベル81を容易に展開することができる。図29は、袋100に付着された状態において折り畳みラベル81を展開した状態を示す概略断面図であり、図28に対応している。
【0143】
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0144】
図28に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル81が付着された袋100)は、前述した図5に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0145】
[第8の実施の形態]
図30は、本発明の第8の実施の形態による折り畳みラベル91を示す概略斜視図であり、図12に対応している。図31は、図30中のJ−J’線に沿った概略断面図である。図32は、図30中のK−K’線に沿った概略断面図である。図30乃至図32において、図12乃至図14中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0146】
本実施の形態による折り畳みラベル91が、図12乃至図14に示す折り畳みラベル41と異なる所は、ミシン目48a,48bが形成されておらず、その代わりに、はみ出し部分47aの下面に剥離剤92が形成されている点のみである。
【0147】
図33は、本実施の形態による折り畳みラベル91を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図31に対応している。
【0148】
本実施の形態による折り畳みラベル91は、シート42のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベル91を袋100などの物品に接着する前の状態(図30乃至図32参照)では、特別には、各シート片45,46,47は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図33から理解できるように、はみ出し部分47aの下面及び第2のシート片46の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片45,46,47は折り畳み状態に保持される。
【0149】
そして、はみ出し部分47aの下面には剥離剤92が形成されているので、はみ出し部分47aは、剥離剤92を介して接着剤10によって袋100に接着されることから、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、はみ出し部分47aを袋100から比較的容易に剥がすことができる。消費者等が折り畳みラベル91の全ての表示内容を見る場合には、はみ出し部分47aを袋100から剥がすと、当該折り畳みラベル91を容易に展開することができる。
【0150】
本実施の形態によっても、前記第3の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0151】
図33に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル91が付着された袋100)は、前述した図15に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0152】
[第9の実施の形態]
図34は、本発明の第9の実施の形態による折り畳みラベル111を示す概略斜視図であり、図18に対応している。図35は、図34中のL−L’線に沿った概略断面図である。図36は、図34中のM−M’線に沿った概略断面図である。図34乃至図36において、図18乃至図20中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0153】
本実施の形態による折り畳みラベル111が、図18乃至図20に示す折り畳みラベル61と異なる所は、ミシン目70a,70bが形成されておらず、その代わりに、はみ出し部分68aの下面に剥離剤112が形成されている点のみである。
【0154】
図37は、本実施の形態による折り畳みラベル111を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図35に対応している。
【0155】
本実施の形態による折り畳みラベル111は、シート62のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベル111を袋100などの物品に接着する前の状態(図34乃至図36参照)では、特別には、各シート片66,67,68,69は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図37から理解できるように、はみ出し部分68aの下面及び第2のシート片67の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片66,67,68,69は折り畳み状態に保持される。
【0156】
そして、はみ出し部分68aの下面には剥離剤112が形成されているので、はみ出し部分68aは、剥離剤112を介して接着剤10によって袋100に接着されることから、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、はみ出し部分68aを袋100から比較的容易に剥がすことができる。消費者等が折り畳みラベル111の全ての表示内容を見る場合には、はみ出し部分68aを袋100から剥がすと、当該折り畳みラベル111を容易に展開することができる。
【0157】
本実施の形態によっても、前記第5の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0158】
図37に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル111が付着された袋100)は、前述した図21に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0159】
[第10の実施の形態]
図38は、本発明の第10の実施の形態による折り畳みラベル141を示す概略斜視図である。図39は、図38中のN−N’線に沿った概略断面図である。図40は、図38中のO−O’線に沿った概略断面図である。
【0160】
この折り畳みラベル141は、表裏の所定箇所に表示内容(図示せず)が記載された1枚のシート142のみを用い当該シート142を折り畳んで構成され、かつ、当該シート142のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されている。
【0161】
そして、2本の折り曲げ線143,144により区画され重ね合わされた3つのシート片145,146,147のうち、第1の折り曲げ線143を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片145,146が、折り畳みラベル141の折り畳み状態において、折り畳みラベル141の上面側及び下面側にそれぞれ現れている。第3のシート片147は、第2の折り曲げ線144を介して第2のシート片146と隣り合って連続している。第1及び第2の折り曲げ線143,144は、第2のシート片146の互いに反対の側に位置している。
【0162】
折り畳みラベル141の上面側には、第1のシート片145のみが現れている。折り畳みラベル141の下面側には、第2のシート片146の他に、第2のシート片146から第1の折り曲げ線143の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分145aをなす第1のシート片145の一部が現れている。
【0163】
第1のシート片145には、第1のシート片145を第1の折り曲げ線143の側とはみ出し部分145aの側とに分断するための2本のミシン目148a,148bが形成されている。本実施の形態では、2本のミシン目148a,148bによって、第1のシート片145に帯状の切り取り部145bが画成されている。もっとも、1本のミシン目148aのみを形成するだけでもよく、その場合でも、ミシン目148aで切断することで、第1のシート片145を分断し得る。また、本実施の形態では、ミシン目148a,148bは、はみ出し部分145aの付近に形成されているが、第1のシート片145を第1の折り曲げ線143の側とはみ出し部分145aの側とに分断できる位置であれば、ミシン目148a,148bの形成位置は特に限定されるものではない。
【0164】
そして、本実施の形態による折り畳みラベル141では、当該折り畳みラベル141の折り畳み状態において第1のシート片145の一部を当該折り畳みラベル141の下面側に露出させる孔146c,147cが、シート142の所定箇所に形成されている。
【0165】
本実施の形態では、孔146cは第2のシート片146に合計6個形成され、折り曲げ線143,144が延びる方向の一方側において折り曲げ線143側から折り曲げ線144側へ間隔をあけて3個の孔146cが形成され、折り曲げ線143,144が延びる方向の他方側において折り曲げ線143側から折り曲げ線144側へ間隔をあけて3個の孔146cが形成されている。また、孔147cは第3のシート片147に合計6個形成され、各孔147cは折り畳みラベル141の折り畳み状態において各孔146cと重なる位置に配置されている。もっとも、本発明では、孔146c,147cの個数や位置や形状は特に限定されるものではなく、例えば、前記6個の孔146c及び前記6個の孔147cのうち、折り曲げ線143に近い2個の孔146c及び2個の孔147cのみを形成し、他の4個の孔146c及び他の4個の孔147cは形成しなくてもよい。この場合であっても、折り畳みラベル141が物品に接着されたときに、折り畳みラベル141の展開前におけるシート片145の物品側からの浮き上がりを低減する効果をそれなりに得ることができる。もっとも、実際には、孔146c,147cの個数や位置や形状は、その浮き上がり低減効果が高まるように設定することが好ましい。なお、孔146c,147cは丸孔に代えて、長穴等でもよい。
【0166】
また、本実施の形態による折り畳みラベル141では、第1のシート片145における孔146c,147cに対応する領域に、剥離剤501が形成されている。本実施の形態では、剥離剤501は、第1のシート片145の下面における孔146c,147c付近の領域のみに形成されているが、これ以外の領域にも形成してもよい。例えば、剥離剤501は、第1のシート片145の下面の全体に形成してもよい。なお、必要に応じて、孔146c,147cの周囲に相当する各シート片の領域に剥離剤を形成してもよい。
【0167】
シート142としては、前述したシート2と同様に、各種材質のものを採用することができる。
【0168】
本実施の形態では、はみ出し部分145aの下面及びシート片146の下面を除く領域には、表示内容が印刷等により記載されているが、その図示は省略している。
【0169】
図41は、本実施の形態による折り畳みラベル141を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図39に対応している。
【0170】
この折り畳みラベル141は、図41に示すように、袋100などの物品に付着される際に、はみ出し部分145aの下面及び第2のシート片146の下面が、接着剤10により袋100に接着される。また、図面には示していないが、孔146c,147cから剥離剤501を介して露出した第1のシート片145の一部も、接着剤10により袋100に接着される。
【0171】
本実施の形態による折り畳みラベル141は、シート142のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベル141を袋100などの物品に接着する前の状態(図38乃至図40参照)では、特別には、各シート片145,146,147は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図41から理解できるように、はみ出し部分145aの下面及び第2のシート片146の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片145,146,147は折り畳み状態に保持される。
【0172】
そして、消費者等が折り畳みラベル141の全ての表示内容を見る場合には、ミシン目148a,148bに沿って切断して切り取り部145bを切り取ると、当該折り畳みラベル141を容易に展開することができる。
【0173】
このように、本実施の形態による折り畳みラベル141は、1枚のシート142のみを用い当該シート142を折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シート142のいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
【0174】
図41に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル141が付着された袋100)は、前述した図5に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。なお、図7又は図9に示すラベル貼り付け装置を用いて、折り畳みラベル141を袋100に貼り付ける際には、折り畳みラベル141は、第2のシート片146を外側にし第1のシート片145を内側にして吸着ドラム22に吸着されるとともに、はみ出し部分145aの側を吸着ドラム22の回転方向K1の後側とし折り畳みラベル141の折り曲げ線143の側を吸着ドラム22の回転方向K1の先側として吸着ドラム22に吸着されるように、マガジン21にセットされる。
【0175】
そして、本実施の形態による折り畳みラベル141では、前述したように、孔146c,147cから剥離剤501を介して露出した第1のシート片145の一部も物品(ここでは、袋100)に接着される。したがって、当該折り畳みラベル141を付着する物品が袋100のように高い剛性を有していなくて変形可能なものであっても、当該折り畳みラベル41の展開前におけるシート片145の物品側からの浮き上がりを低減することができる。このとき、孔146c,147cから折り畳みラベル41の図38乃至図40中の下面側に露出した第1のシート片145の一部は、剥離剤501を介して物品に接着される。このため、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、当該折り畳みラベル141の展開時にはその接着部分を比較的容易に剥がすことができ、当該折り畳みラベル141を容易に展開することができる。
【0176】
また、図9に示すラベル貼り付け装置を用いて、図41に示す折り畳みラベル付き物品を製造する場合、孔146c,147cが存在することによって、折り畳みラベル41の吸着ドラム122に対する吸着状況が改善されるため、折り畳みラベル付き物品の製造効率が高まる。
【0177】
[第11の実施の形態]
図42は、本発明の第11の実施の形態による折り畳みラベル151を示す概略斜視図であり、図38に対応している。図43は、図42中のP−P’線に沿った概略断面図である。図44は、図42中のQ−Q’線に沿った概略断面図である。図42乃至図44において、図38乃至図40中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0178】
本実施の形態による折り畳みラベル151が、図38乃至図40に示す折り畳みラベル141と異なる所は、ミシン目148a,148bが形成されておらず、その代わりに、はみ出し部分145aの下面に剥離剤152が形成されている点のみである。
【0179】
図45は、本実施の形態による折り畳みラベル151を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図であり、図41に対応している。
【0180】
本実施の形態による折り畳みラベル151は、シート142のいずれの箇所同士も接着されることなく構成されているので、当該折り畳みラベル151を袋100などの物品に接着する前の状態(図42及び図43参照)では、特別には、各シート片145,146,147は折り畳み状態に保持されていない。しかしながら、図45から理解できるように、はみ出し部分145aの下面及び第2のシート片146の下面を袋100などの物品に接着すると、各シート片145,146,147は折り畳み状態に保持される。
【0181】
そして、はみ出し部分145aの下面には剥離剤152が形成されているので、はみ出し部分145aは、剥離剤152を介して接着剤10によって袋100に接着されることから、その接着強度は比較的弱くなる。したがって、はみ出し部分145aを袋100から比較的容易に剥がすことができる。消費者等が折り畳みラベル151の全ての表示内容を見る場合には、はみ出し部分145aを袋100から剥がすと、当該折り畳みラベル151を容易に展開することができる。
【0182】
本実施の形態によっても、前記第10の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0183】
図45に示す折り畳みラベル付き物品(本実施の形態では、折り畳みラベル151が付着された袋100)は、前述した図41に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0184】
[第12の実施の形態]
図46は、本発明の第12の実施の形態による折り畳みラベル付き物品を示す概略斜視図である。図47は、図46に示す折り畳みラベル付き物品の概略横断面図である。
【0185】
本実施の形態による折り畳みラベル付き物品は、前述した図10に示す折り畳みラベル31を付着したボトル101である。本実施の形態では、図47からわかるように、折り畳みラベル31の図10中の左右方向の寸法は、ボトル101の外周面の1周分よりも長く設定されているが、1周を越える分の長さは比較的短く設定されている。
【0186】
本実施の形態では、折り畳みラベル31の図10中の上面側を外側とするとともに、折り曲げ線3を巻き付け開始端部として、ボトル101の胴部の外周面に1周よりも多く巻き付けられている。折り畳みラベル31の図10中の下面側の全体に接着剤10が設けられ、折り畳みラベル31の図10中の下面側の全体がそれぞれ対面する箇所に接着されている。
【0187】
本実施の形態のように折り畳みラベル31をボトル101に接着するには、基本的に、図7又は図9に示すラベル貼り付け装置を用いることができる。ただし、搬送機26は、ボトル101に合わせて適宜変更される。
【0188】
本実施の形態では、図46及び図47に示すように、接着剤10によって各シート片4,5は折り畳み状態に保持される。そして、消費者等が折り畳みラベル31の全ての表示内容を見る場合には、ミシン目6a,6bに沿って切断して切り取り部4bを切り取ると、当該折り畳みラベル31を容易に展開することができる。
【0189】
このように、本実施の形態によっても、1枚のシート2のみを用い当該シート2を折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シート2のいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。また、本実施の形態では、折り畳みラベル31の一周を超える部分が折り畳みラベル31の一周目の部分に接着剤10で接着されるので、ボトル101の外周の径が小さくても、接着剤10が乾燥して固化する前に各シート片が浮き上がってくるようなおそれがなくなる。
【0190】
[第13の実施の形態]
図48は、本発明の第13の実施の形態による折り畳みラベル付き物品の概略横断面図であり、図47に対応している。図48において、図47中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0191】
本実施の形態による折り畳みラベル付き物品も、前記第12の実施の形態による折り畳みラベル付き物品と同様に、前述した図10に示す折り畳みラベル31を付着したボトル101である。本実施の形態が前記第12の実施の形態と異なる所は、次の2つの相違点のみである。第1に、本実施の形態では、折り畳みラベル31がボトル101の1周分の長さを超える長さが比較的長く設定され、折り畳みラベル31がボトル101に約1.5周巻き付けられている。第2に、本実施の形態では、接着剤10の塗布領域が、折り畳みラベル31の図10中の下面側の全体ではなく、折り曲げ線3からボトル101の1周分よりもやや短い位置までの領域、及び、はみ出し部分4aの領域のみとされている。
【0192】
本実施の形態によれば、前記第12の実施の形態と同様の利点が得られる他、前述した2つの相違点によって、表示内容を記載し得る領域が大幅に拡大するという利点も得られる。本実施の形態では、折り畳みラベル31の1周目と2周目とが重なっている領域における1周目のシート片4の外側面及び2周目のシート片5の内側面にも、表示内容を記載し得る。
【0193】
なお、本実施の形態において、折り畳みラベル31をより長く構成することで、折り畳みラベル31を2周以上ボトル101に巻き付けることも可能である。
【0194】
なお、折り畳みラベルをボトル101に1周よりも多く巻き付けるに際し、前記第12の実施の形態や前記第13の実施の形態において、折り畳みラベル31に代えて、例えば、図16に示す折り畳みラベル51、図22に示す折り畳みラベル71あるいは図38及び図39に示す折り畳みラベル141を用いてもよい。
【0195】
本実施の形態のように折り畳みラベル31をボトル101に接着するには、基本的に、図7又は図9に示すラベル貼り付け装置を用いることができる。ただし、搬送機26は、ボトル101に合わせて適宜変更される。また、塗布ローラ25として、接着剤10の塗布領域に合わせた凹凸形状を有するものが用いられる。
【0196】
[第14の実施の形態]
図49は、本発明の第14の実施の形態による折り畳みラベル付き物品の概略横断面図であり、図47に対応している。図49において、図47中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0197】
本実施の形態による折り畳みラベル付き物品は、図10に示す折り畳みラベル31に代えて、前述した図24乃至図27に示す折り畳みラベル81を付着したボトル101であるが、前記第12の実施の形態と同様に、折り畳みラベル81がボトル101に1周よりも多く巻き付けられている。
【0198】
本実施の形態によっても、前記第12の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0199】
[第15の実施の形態]
図50は、本発明の第15の実施の形態による折り畳みラベル付き物品の概略横断面図であり、図48に対応している。図50において、図48中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0200】
本実施の形態による折り畳みラベル付き物品は、図10に示す折り畳みラベル31に代えて、前述した図24乃至図27に示す折り畳みラベル81を付着したボトル101であるが、前記第13の実施の形態と同様に、折り畳みラベル81がボトル101に1周よりも多く巻き付けられている。
【0201】
本実施の形態によっても、前記第13の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0202】
なお、折り畳みラベルをボトル101に1周よりも多く巻き付けるに際し、前記第14の実施の形態や前記第15の実施の形態において、折り畳みラベル81に代えて、例えば、図30乃至図32に示す折り畳みラベル91、図34乃至図36に示す折り畳みラベル111あるいは図42乃至図44に示す折り畳みラベル151を用いてもよい。
【0203】
[第16の実施の形態]
図51は、本発明の第16の実施の形態による折り畳みラベル161を示す概略斜視図であり、図10に対応している。図52は、図51中のR−R’線に沿った概略断面図である。図53は、図51中のS−S’線に沿った概略断面図である。図54は、本実施の形態による折り畳みラベル161を示す折り畳み前の概略展開図である。図51乃至図54において、図10及び図1乃至図4中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0204】
本実施の形態による折り畳みラベル161が、図10に示す折り畳みラベル31と異なる所は、次の2つの相違点のみである。第1に、本実施の形態では、第1のシート片4を折り曲げ線3の側とその反対側とに分断するためのミシン目6a,6bが、第1のシート片4のはみ出し部分4aに形成されている。これにより、ミシン目6a,6bが画成する帯状の切り取り部4bは、はみ出し部分4aの一部のみを含んだものとなっている。第2に、本実施の形態では、切り取り部4bの下面側に、切り取り部4bの付近において剥離剤162が形成されている。剥離剤162は、第1のシート片4のはみ出し部分4aの端部(折り曲げ線3と反対側の端部)に沿った領域には、形成されていない。
【0205】
図55は、本実施の形態による折り畳みラベル161をボトル101に付着した状態を示す概略斜視図である。図56は、図55に示す折り畳みラベル付き物品の概略横断面図である。本例では、図56からわかるように、折り畳みラベル161の図52中の左右方向の寸法は、ボトル101の外周面の1周分よりも長く設定されている。また、図52中の左右方向の折り曲げ線3からミシン目6aまでの長さは、ほぼボトル101の外周面の1周分に設定されている。
【0206】
本例では、折り畳みラベル161の図52中の上面側を外側とするとともに、折り曲げ線3を巻き付け開始端部として、ボトル101の胴部の外周面に1周よりも多く巻き付けられている。折り畳みラベル161の図52中の下面側の全体に接着剤10が設けられ、折り畳みラベル161の図52中の下面側の全体がそれぞれ対面する箇所に接着されている。
【0207】
本実施の形態のように折り畳みラベル161をボトル101に接着するには、基本的に、図7又は図9に示すラベル貼り付け装置を用いることができる。ただし、搬送機26は、ボトル101に合わせて適宜変更される。
【0208】
本実施の形態では、図55及び図56に示すように、接着剤10によって各シート片4,5は折り畳み状態に保持される。そして、消費者等が折り畳みラベル161の全ての表示内容を見る場合には、ミシン目6a,6bに沿って切断して切り取り部4bを切り取ると、当該折り畳みラベル161を容易に展開することができる。切り取り部4bの下面には剥離剤162が形成されているので、切り取り部4bは、剥離剤162を介して接着剤10によってボトル101に接着されている。したがって、切り取り部4bを比較的容易に剥がすことができ、これにより切り取り部4bの切り取りが可能である。
【0209】
このように、本実施の形態によっても、1枚のシート2のみを用い当該シート2を折り畳んで構成されているにもかかわらず、当該シート2のいずれの箇所同士も接着されていないので、製造工程が簡単となるとともに、接着剤塗布可能な製造装置を用いる必要がないので、コストを低減することができる。また、本実施の形態では、折り畳みラベル161の一周を超える部分が折り畳みラベル161の一周目の部分に接着剤10で接着されるので、ボトル101の外周の径が小さくても、接着剤10が乾燥して固化する前に各シート片が浮き上がってくるようなおそれがなくなる。
【0210】
消費者等は、切り取り部4bを切り取って折り畳みラベル161を展開し表示内容を見た後は、例えば、図57に示すように、折り畳みラベル161をボトル101に巻き付け、輪ゴム等200によりその状態を保持する。このとき、帯状の切り取り部4bを切り取った後には、切り取り部4bが付着していた領域R1において、ボトル101が外部に露出する。よって、ボトル101が透明又は半透明であれば、その内容物の残量を容易に確認することができ、非常に便利である。
【0211】
なお、本実施の形態による折り畳みラベル161は、必ずしも、ボトル101等の物品に1周よりも多く巻き付ける必要はない。例えば、図11の場合と同様に、折り畳みラベル161の図52中の下面側の全体に接着剤10を塗布し、角底袋などの袋100に付着してもよい。この点は、後述する各実施の形態についても同様である。
【0212】
[第17の実施の形態]
図58は、本発明の第17の実施の形態による折り畳みラベル171を示す概略斜視図であり、図51に対応している。図59は、図58中のT−T’線に沿った概略断面図である。図60は、図58中のU−U’線に沿った概略断面図である。図58乃至図60において、図51乃至図54中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0213】
本実施の形態による折り畳みラベル171が、前記第16の実施の形態による折り畳みラベル161と異なる所は、ミシン目6bがシート片5と重なる位置に形成され、帯状の切り取り部4bがはみ出し部分4aの一部のみならず、シート片4におけるはみ出し部分4a以外の部分も含んでいる点のみである。
【0214】
本実施の形態によっても、前記第16の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0215】
[第18の実施の形態]
図61は、本発明の第18の実施の形態による折り畳みラベル181を示す概略斜視図であり、図38に対応している。図62は、図61中のV−V’線に沿った概略断面図である。図63は、図61中のW−W’線に沿った概略断面図である。図64は、本実施の形態による折り畳みラベル181を付着したボトル101を示す概略横断面図であり、図56に対応している。図61乃至図63において、図38乃至図40中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0216】
本実施の形態による折り畳みラベル181が、図38乃至図40に示す折り畳みラベル141と異なる所は、次の2つの相違点のみである。第1に、本実施の形態では、第1のシート片145を第1の折り曲げ線143の側とその反対側とに分断するためのミシン目148a,148bが、第1のシート片145のはみ出し部分145aに形成されている。これにより、ミシン目148a,148bが画成する帯状の切り取り部145bは、はみ出し部分145aの一部のみを含んだものとなっている。第2に、本実施の形態では、切り取り部145bの下面側に、切り取り部145bの付近において剥離剤182が形成されている。剥離剤182は、第1のシート片145のはみ出し部分145aの端部(折り曲げ線143と反対側の端部)に沿った領域には、形成されていない。
【0217】
本例では、図64からわかるように、折り畳みラベル181の図62中の左右方向の寸法は、ボトル101の外周面の1周分よりも長く設定されている。また、図62中の左右方向の折り曲げ線143からミシン目148aまでの長さは、ほぼボトル101の外周面の1周分に設定されている。
【0218】
本例では、折り畳みラベル181の図62中の上面側を外側とするとともに、折り曲げ線143を巻き付け開始端部として、ボトル101の胴部の外周面に1周よりも多く巻き付けられている。折り畳みラベル181の図62中の下面側の全体に接着剤10が設けられ、折り畳みラベル181の図62中の下面側の全体がそれぞれ対面する箇所に接着されている。
【0219】
本実施の形態のように折り畳みラベル181をボトル101に接着するには、基本的に、図7又は図9に示すラベル貼り付け装置を用いることができる。ただし、搬送機26は、ボトル101に合わせて適宜変更される。
【0220】
本実施の形態によっても、前記第16の態様と同様の利点が得られる。
【0221】
ここで、本発明において用いることができるミシン目のパターンの例について、図65を参照して説明する。図65(a)は、図1で採用されているミシン目6a,6bのパターン例を示す一部拡大平面図である。図65(b)は、ミシン目6a,6bの他のパターン例を示す一部拡大平面図である。ミシン目は、切断可能に切れ目が断続したパターンを意味しており、必ずしも図65(a)に示すような単純な点線状のパターンに限定されるものではなく、例えば図65(b)に示すようなパターンを採用してもよい。
【0222】
[第19の実施の形態]
図66は、本発明の第19の実施の形態による折り畳みラベル301を示す概略斜視図であり、図1に対応している。図67は、図66中のY1−Y1’線に沿った概略断面図である。図66中のX1−X1’線に沿った概略断面図は、図2と同じである。図66及び図67において、図1中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0223】
本実施の形態による折り畳みラベル301が、図1乃至図4に示す折り畳みラベル1と異なる所は、第2のシート片5に孔5cが形成される代わりに、第2のシート片5の幅(折り曲げ線3が延びる方向の長さ)が第1のシート片4の幅よりも短くされることで、折り畳みラベル301の下面側には、第2のシート片5の他に、第2のシート片5からの折り曲げ線3が延びる方向の一方側及び他方側にはみ出したはみ出し部分4d,4eをなす第1のシート片4の一部が現れている点と、はみ出し部分4d,4eの下面に剥離剤502が形成されている点のみである。
【0224】
両側にはみ出し部分4d,4eが現れることが好ましいが、本発明では、一方側にのみはみ出し部分4d又は4eが現れるようにしてもよい。また、本実施の形態では、はみ出し部分4d,4eは、折り曲げ線3まで到達していないが、折り曲げ線3まで到達するようにしてもよい。これらの点は後述する各実施の形態について同様である。
【0225】
本実施の形態による折り畳みラベル301を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図は、図5と同じになる。この折り畳みラベル付き物品(折り畳みラベル301が付着された袋100)は、前述した図5に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0226】
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0227】
[第20の実施の形態]
図68は、本発明の第20の実施の形態による折り畳みラベル341を示す概略斜視図であり、図12に対応している。図69は、図68中のY2−Y2’線に沿った概略断面図である。図68中のX2−X2’線に沿った概略断面図は、図13と同じである。図68及び図69において、図12中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0228】
本実施の形態による折り畳みラベル341が、図12乃至図14に示す折り畳みラベル41と異なる所は、第2のシート片46及び第3のシート片47に孔46c,47cが形成される代わりに、第2のシート片46及び第3のシート片47の幅(折り曲げ線43,44が延びる方向の長さ)が第1のシート片45の幅よりも短くされることで、折り畳みラベル341の下面側には、第2のシート片46の他に、第2のシート片46からの折り曲げ線43,44が延びる方向の一方側及び他方側にはみ出したはみ出し部分45d,45eをなす第1のシート片45の一部が現れている点と、はみ出し部分45d,45eの下面に剥離剤502が形成されている点のみである。
【0229】
本実施の形態による折り畳みラベル341を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図は、図15と同じになる。この折り畳みラベル付き物品(折り畳みラベル341が付着された袋100)は、前述した図15に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0230】
本実施の形態によっても、前記第3の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0231】
[第21の実施の形態]
図70は、本発明の第21の実施の形態による折り畳みラベル361を示す概略斜視図であり、図18に対応している。図71は、図70中のY3−Y3’線に沿った概略断面図である。図70中のX3−X3’線に沿った概略断面図は、図19と同じである。図68において、図18中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0232】
本実施の形態による折り畳みラベル361が、図18乃至図20に示す折り畳みラベル61と異なる所は、シート片67,68,69に孔67c,68c,69cが形成される代わりに、シート片67,68,69の幅(折り曲げ線63〜65が延びる方向の長さ)が第1のシート片66の幅よりも短くされることで、折り畳みラベル361の下面側には、第2のシート片67の他に、第2のシート片67からの折り曲げ線63〜65が延びる方向の一方側及び他方側にはみ出したはみ出し部分66d,66eをなす第1のシート片66の一部が現れている点と、はみ出し部分66d,66eの下面に剥離剤502が形成されている点のみである。
【0233】
本実施の形態による折り畳みラベル361を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図は、図21と同じになる。この折り畳みラベル付き物品(折り畳みラベル361が付着された袋100)は、前述した図21に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0234】
本実施の形態によっても、前記第5の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0235】
[第22の実施の形態]
図72は、本発明の第22の実施の形態による折り畳みラベル381を示す概略斜視図であり、図24に対応している。図73は、図72中のY4−Y4’線に沿った概略断面図である。図72中のX4−X4’線に沿った概略断面図は、図25と同じである。図72及び図73において、図24中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0236】
本実施の形態による折り畳みラベル381が、図24乃至図27に示す折り畳みラベル81と異なる所は、第2のシート片5に孔5cが形成される代わりに、第2のシート片5の幅(折り曲げ線3が延びる方向の長さ)が第1のシート片4の幅よりも短くされることで、折り畳みラベル381の下面側には、第2のシート片5の他に、第2のシート片5からの折り曲げ線3が延びる方向の一方側及び他方側にはみ出したはみ出し部分4d,4eをなす第1のシート片4の一部が現れている点と、はみ出し部分4d,4eの下面に剥離剤502が形成されている点のみである。
【0237】
本実施の形態による折り畳みラベル381を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図は、図28と同じになる。この折り畳みラベル付き物品(折り畳みラベル381が付着された袋100)は、前述した図28に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0238】
本実施の形態によっても、前記第7の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0239】
[第23の実施の形態]
図74は、本発明の第23の実施の形態による折り畳みラベル391を示す概略斜視図であり、図30に対応している。図75は、図74中のY5−Y5’線に沿った概略断面図である。図74中のX5−X5’線に沿った概略断面図は、図31と同じである。図74及び図75において、図30中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0240】
本実施の形態による折り畳みラベル391が、図30乃至図32に示す折り畳みラベル91と異なる所は、シート片46,47に孔46c,47cが形成される代わりに、シート片46,47の幅(折り曲げ線43,44が延びる方向の長さ)が第1のシート片45の幅よりも短くされることで、折り畳みラベル391の下面側には、第2のシート片46の他に、第2のシート片46からの折り曲げ線43,44が延びる方向の一方側及び他方側にはみ出したはみ出し部分45d,45eをなす第1のシート片45の一部が現れている点と、はみ出し部分45d,45eの下面に剥離剤502が形成されている点のみである。
【0241】
本実施の形態による折り畳みラベル391を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図は、図33と同じになる。この折り畳みラベル付き物品(折り畳みラベル391が付着された袋100)は、前述した図33に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0242】
本実施の形態によっても、前記第8の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0243】
[第24の実施の形態]
図76は、本発明の第24の実施の形態による折り畳みラベル411を示す概略斜視図であり、図34に対応している。図77は、図76中のY6−Y6’線に沿った概略断面図である。図76中のX6−X6’線に沿った概略断面図は、図35と同じである。図76及び図77において、図34中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0244】
本実施の形態による折り畳みラベル411が、図34乃至図36に示す折り畳みラベル111と異なる所は、シート片67,68,69に孔67c,68c,69cが形成される代わりに、シート片67,68,69の幅(折り曲げ線63〜65が延びる方向の長さ)が第1のシート片66の幅よりも短くされることで、折り畳みラベル411の下面側には、第2のシート片67の他に、第2のシート片67からの折り曲げ線63〜65が延びる方向の一方側及び他方側にはみ出したはみ出し部分66d,66eをなす第1のシート片66の一部が現れている点と、はみ出し部分66d,66eの下面に剥離剤502が形成されている点のみである。
【0245】
本実施の形態による折り畳みラベル411を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図は、図37と同じになる。この折り畳みラベル付き物品(折り畳みラベル411が付着された袋100)は、前述した図37に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0246】
本実施の形態によっても、前記第9の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0247】
[第25の実施の形態]
図78は、本発明の第25の実施の形態による折り畳みラベル441を示す概略斜視図であり、図38に対応している。図79は、図78中のY7−Y7’線に沿った概略断面図である。図78中のX7−X7’線に沿った概略断面図は、図39と同じである。図78及び図79において、図38中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0248】
本実施の形態による折り畳みラベル441が、図38乃至図40に示す折り畳みラベル141と異なる所は、シート片146,147に孔146c,147cが形成される代わりに、シート片146,147の幅(折り曲げ線143,144が延びる方向の長さ)が第1のシート片145の幅よりも短くされることで、折り畳みラベル441の下面側には、第2のシート片146の他に、第2のシート片146からの折り曲げ線143,144が延びる方向の一方側及び他方側にはみ出したはみ出し部分145d,145eをなす第1のシート片145の一部が現れている点と、はみ出し部分145d,145eの下面に剥離剤502が形成されている点のみである。
【0249】
本実施の形態による折り畳みラベル441を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図は、図41と同じになる。この折り畳みラベル付き物品(折り畳みラベル441が付着された袋100)は、前述した図41に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0250】
本実施の形態によっても、前記第10の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0251】
[第26の実施の形態]
図80は、本発明の第26の実施の形態による折り畳みラベル451を示す概略斜視図であり、図42に対応している。図81は、図80中のY8−Y8’線に沿った概略断面図である。図80中のX8−X8’線に沿った概略断面図は、図43と同じである。図80及び図81において、図42中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0252】
本実施の形態による折り畳みラベル451が、図42乃至図44に示す折り畳みラベル141と異なる所は、シート片146,147に孔146c,147cが形成される代わりに、シート片146,147の幅(折り曲げ線143,144が延びる方向の長さ)が第1のシート片145の幅よりも短くされることで、折り畳みラベル451の下面側には、第2のシート片146の他に、第2のシート片146からの折り曲げ線143,144が延びる方向の一方側及び他方側にはみ出したはみ出し部分145d,145eをなす第1のシート片145の一部が現れている点と、はみ出し部分145d,145eの下面に剥離剤502が形成されている点のみである。
【0253】
本実施の形態による折り畳みラベル451を、物品としての容器である角底袋などの袋100に付着した状態を示す概略断面図は、図45と同じになる。この折り畳みラベル付き物品(折り畳みラベル441が付着された袋100)は、前述した図45に示す折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0254】
本実施の形態によっても、前記第11の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0255】
[第27の実施の形態]
図82は、本発明の第27の実施の形態による折り畳みラベル461を示す概略斜視図であり、図51に対応している。図83は、図82中のY9−Y9’線に沿った概略断面図である。図82中のX9−X9’線に沿った概略断面図は、図52と同じである。図82及び図83において、図51中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0256】
本実施の形態による折り畳みラベル461が、図51乃至図54に示す折り畳みラベル161と異なる所は、第2のシート片5に孔5cが形成される代わりに、第2のシート片5の幅(折り曲げ線3が延びる方向の長さ)が第1のシート片4の幅よりも短くされることで、折り畳みラベル461の下面側には、第2のシート片5の他に、第2のシート片5からの折り曲げ線3が延びる方向の一方側及び他方側にはみ出したはみ出し部分4d,4eをなす第1のシート片4の一部が現れている点と、はみ出し部分4d,4eの下面に剥離剤502が形成されている点のみである。
【0257】
本実施の形態による折り畳みラベル461を物品に付着した折り畳みラベル付き物品は、前述した図51乃至図54に示す折り畳みラベル161を用いた折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0258】
本実施の形態によっても、前記第16の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0259】
[第28の実施の形態]
図84は、本発明の第28の実施の形態による折り畳みラベル471を示す概略斜視図であり、図58に対応している。図85は、図84中のY10−Y10’線に沿った概略断面図である。図84中のX10−X10’線に沿った概略断面図は、図59と同じである。図84及び図85において、図58中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0260】
本実施の形態による折り畳みラベル471が、図58乃至図60に示す折り畳みラベル171と異なる所は、第2のシート片5に孔5cが形成される代わりに、第2のシート片5の幅(折り曲げ線3が延びる方向の長さ)が第1のシート片5の幅よりも短くされることで、折り畳みラベル471の下面側には、第2のシート片5の他に、第2のシート片5からの折り曲げ線3が延びる方向の一方側及び他方側にはみ出したはみ出し部分4d,4eをなす第1のシート片4の一部が現れている点と、はみ出し部分4d,4eの下面に剥離剤502が形成されている点のみである。
【0261】
本実施の形態による折り畳みラベル471を物品に付着した折り畳みラベル付き物品は、前述した図58乃至図60に示す折り畳みラベル171を用いた折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0262】
本実施の形態によっても、前記第17の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0263】
[第29の実施の形態]
図86は、本発明の第29の実施の形態による折り畳みラベル481を示す概略斜視図であり、図61に対応している。図87は、図86中のY11−Y11’線に沿った概略断面図である。図86中のX11−X11’線に沿った概略断面図は、図62と同じである。図86及び図87において、図61中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0264】
本実施の形態による折り畳みラベル481が、図61乃至図63に示す折り畳みラベル181と異なる所は、シート片146,147に孔146c,147cが形成される代わりに、シート片146,147の幅(折り曲げ線143,144が延びる方向の長さ)が第1のシート片145の幅よりも短くされることで、折り畳みラベル451の下面側には、第2のシート片146の他に、第2のシート片146からの折り曲げ線143,144が延びる方向の一方側及び他方側にはみ出したはみ出し部分145d,145eをなす第1のシート片145の一部が現れている点と、はみ出し部分145d,145eの下面に剥離剤502が形成されている点のみである。
【0265】
本実施の形態による折り畳みラベル481を物品に付着した折り畳みラベル付き物品は、前述した図61乃至図63に示す折り畳みラベル181を用いた折り畳みラベル付き物品と同様に製造することができる。
【0266】
本実施の形態によっても、前記第18の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0267】
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。例えば、シート片の数は5つ以上であってもよい。
【符号の説明】
【0268】
1,41,51,61,71,81,91,111,141,151,161,171,181 折り畳みラベル
2,42,62,142 シート
3,43,44,63,64,65,143,144 折り曲げ線
4,5,45,46,47,66,67,68,69,145,146,147 シート片
4a,47a,68a,145a はみ出し部分
4d,4e,45d,45e,66d,66e,145d,145e はみ出し部分
6a,6b,48a,48b,70a,70b,148a,148b ミシン目
5c,46c,47c,67c,68c,69c,146c,147c 孔
501,502 剥離剤
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、
1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、
当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、
当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、
前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記はみ出し部分の側と前記第1の折り曲げ線の側とに分断するための1本又は複数本のミシン目が形成され、
当該折り畳みラベルの折り畳み状態において前記第1のシート片の一部を当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出させる孔が、前記シートの所定箇所に形成され、
前記第1のシート片における前記孔に対応する領域に、剥離剤が形成された、
ことを特徴とする折り畳みラベル。
【請求項2】
表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、
2本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた3つ以上のシート片のうち、前記2本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、
前記3つ以上のシート片のうちの第3のシート片が、 前記2本以上の折り曲げ線のうちの第2の折り曲げ線を介して前記第1のシート片と隣り合って連続し、
前記第1及び第2の折り曲げ線は、前記第1のシート片の互いに反対の側に位置し、
当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、
当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分をなす第3のシート片の一部が現れ、
前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記第1の折り曲げ線の側と前記第2の折り曲げ線の側とに分断するための1本又は複数本のミシン目が形成され、
当該折り畳みラベルの折り畳み状態において前記第1のシート片の一部を当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出させる孔が、前記シートの所定箇所に形成され、
前記第1のシート片における前記孔に対応する領域に、剥離剤が形成された、
ことを特徴とする折り畳みラベル。
【請求項3】
表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、
1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、
当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、
当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、
前記はみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成され、
当該折り畳みラベルの折り畳み状態において前記第1のシート片の一部を当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出させる孔が、前記シートの所定箇所に形成され、
前記第1のシート片における前記孔に対応する領域に、剥離剤が形成された、
ことを特徴とする折り畳みラベル。
【請求項4】
表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、
2本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた3つ以上のシート片のうち、前記2本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、
前記3つ以上のシート片のうちの第3のシート片が、 前記2本以上の折り曲げ線のうちの第2の折り曲げ線を介して前記第1のシート片と隣り合って連続し、
前記第1及び第2の折り曲げ線は、前記第1のシート片の互いに反対の側に位置し、
当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、
当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分をなす第3のシート片の一部が現れ、
前記はみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成され、
当該折り畳みラベルの折り畳み状態において前記第1のシート片の一部を当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出させる孔が、前記シートの所定箇所に形成され、
前記第1のシート片における前記孔に対応する領域に、剥離剤が形成された、
ことを特徴とする折り畳みラベル。
【請求項5】
表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、
1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、
当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、
当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出した第1のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部、及び、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、
前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記第1のはみ出し部分の側と前記第1の折り曲げ線の側とに分断するための1本又は複数本のミシン目が形成され、
前記第2のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成された、
ことを特徴とする折り畳みラベル。
【請求項6】
表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、
2本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた3つ以上のシート片のうち、前記2本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、
前記3つ以上のシート片のうちの第3のシート片が、 前記2本以上の折り曲げ線のうちの第2の折り曲げ線を介して前記第1のシート片と隣り合って連続し、
前記第1及び第2の折り曲げ線は、前記第1のシート片の互いに反対の側に位置し、
当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、
当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出した第1のはみ出し部分をなす第3のシート片の一部、及び、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、
前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記第1の折り曲げ線の側と前記第2の折り曲げ線の側とに分断するための1本又は複数本のミシン目が形成され、
前記第2のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成された、
ことを特徴とする折り畳みラベル。
【請求項7】
表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、
1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、
当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、
当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出した第1のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部、及び、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、
前記第1のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成され、
前記第2のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成された、
ことを特徴とする折り畳みラベル。
【請求項8】
表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、
2本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた3つ以上のシート片のうち、前記2本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、
前記3つ以上のシート片のうちの第3のシート片が、 前記2本以上の折り曲げ線のうちの第2の折り曲げ線を介して前記第1のシート片と隣り合って連続し、
前記第1及び第2の折り曲げ線は、前記第1のシート片の互いに反対の側に位置し、
当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、
当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出した第1のはみ出し部分をなす第3のシート片の一部、及び、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、
前記第1のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成され、
前記第2のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成された、
ことを特徴とする折り畳みラベル。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかに記載の折り畳みラベルが付着された物品であって、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側が、接着剤により前記物品に接着されたことを特徴とする折り畳みラベル付き物品。
【請求項10】
請求項9記載の折り畳みラベル付き物品を製造する方法であって、
前記折り畳みラベル及び前記折り畳みラベルを付着すべき物品を用意し、
前記折り畳みラベルの前記他方の面側を外側にして前記折り畳みラベルを吸着ドラムに吸着させるとともに、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分の側を前記吸着ドラムの回転方向の後側とし前記折り畳みラベルの前記第1の折り曲げ線の側を前記吸着ドラムの前記回転方向の先側として前記折り畳みラベルを前記吸着ドラムに吸着させた状態で、前記吸着ドラムを前記回転方向に回転させつつ、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側に接着剤を、塗布ローラにて塗布し、
前記吸着ドラムを前記回転方向に回転させつつ、前記接着剤が塗布された後の前記折り畳みラベルを前記吸着ドラムによって前記物品に押し付けることによって、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を、前記接着剤により前記物品に接着する、
ことを特徴とする折り畳みラベル付き物品の製造方法。
【請求項11】
請求項1乃至8のいずれかに記載の折り畳みラベルが付着された物品であって、
前記折り畳みラベルは、前記折り畳みラベルの前記一方の面側を外側にするとともに前記第1の折り曲げ線を巻き付け開始端部として、前記物品の外周面に1周よりも多く巻き付けられ、
前記折り畳みラベルの前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側の少なくとも一部が、接着剤により前記物品に接着され、
前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側の少なくとも一部が、これに対面する前記第1のシート片の、当該折り畳みラベルの前記一方の面側の一部に接着剤により接着された、
ことを特徴とする折り畳みラベル付き物品。
【請求項12】
表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、
1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、
当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、
当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、
前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記第1の折り曲げ線の側とその反対側とに分断するための複数本のミシン目が形成され、
前記複数本のミシン目は、前記第1のシート片に、切り取り可能な帯状の切り取り部を形成し、
前記切り取り部は、前記はみ出し部分の一部を含み、
前記はみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、前記切り取り部の付近において剥離剤が形成され、
当該折り畳みラベルの折り畳み状態において前記第1のシート片の一部を当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出させる孔が、前記シートの所定箇所に形成され、
前記第1のシート片における前記孔に対応する領域に、剥離剤が形成された、
ことを特徴とする折り畳みラベル。
【請求項13】
表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、
1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、
当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、
当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出した第1のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部、及び、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、
前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記第1の折り曲げ線の側とその反対側とに分断するための複数本のミシン目が形成され、
前記複数本のミシン目は、前記第1のシート片に、切り取り可能な帯状の切り取り部を形成し、
前記切り取り部は、前記第1のはみ出し部分の一部を含み、
前記第1のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、前記切り取り部の付近において剥離剤が形成され、
前記第2のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成された、
ことを特徴とする折り畳みラベル。
【請求項14】
請求項12又は13記載の折り畳みラベルが付着された物品であって、
前記折り畳みラベルは、前記折り畳みラベルの前記一方の面側を外側にするとともに前記第1の折り曲げ線を巻き付け開始端部として前記物品の外周面に1周よりも多く巻き付けられ、
前記折り畳みラベルの前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側の少なくとも一部が、接着剤により前記物品に接着され、
前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側の一部が、これに対面する前記第1のシート片の、当該折り畳みラベルの前記一方の面側の一部に接着剤により接着され、
前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側の他の一部が、これに対面する前記物品に接着剤により接着された、
ことを特徴とする折り畳みラベル付き物品。
【請求項15】
請求項14記載の折り畳みラベル付き物品を製造する方法であって、
前記折り畳みラベル及び前記折り畳みラベルを付着すべき物品を用意し、
前記折り畳みラベルの前記他方の面側を外側にして前記折り畳みラベルを吸着ドラムに吸着させるとともに、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分の側を前記吸着ドラムの回転方向の後側とし前記折り畳みラベルの前記第1の折り曲げ線の側を前記吸着ドラムの前記回転方向の先側として前記折り畳みラベルを前記吸着ドラムに吸着させた状態で、前記吸着ドラムを前記回転方向に回転させつつ、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側に接着剤を、塗布ローラにて塗布し、
前記吸着ドラムを前記回転方向に回転させつつ、前記接着剤が塗布された後の前記折り畳みラベルを前記吸着ドラムによって前記物品に押し付けることによって、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を、前記接着剤により所定箇所に接着する、
ことを特徴とする折り畳みラベル付き物品の製造方法。
【請求項1】
表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、
1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、
当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、
当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、
前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記はみ出し部分の側と前記第1の折り曲げ線の側とに分断するための1本又は複数本のミシン目が形成され、
当該折り畳みラベルの折り畳み状態において前記第1のシート片の一部を当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出させる孔が、前記シートの所定箇所に形成され、
前記第1のシート片における前記孔に対応する領域に、剥離剤が形成された、
ことを特徴とする折り畳みラベル。
【請求項2】
表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、
2本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた3つ以上のシート片のうち、前記2本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、
前記3つ以上のシート片のうちの第3のシート片が、 前記2本以上の折り曲げ線のうちの第2の折り曲げ線を介して前記第1のシート片と隣り合って連続し、
前記第1及び第2の折り曲げ線は、前記第1のシート片の互いに反対の側に位置し、
当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、
当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分をなす第3のシート片の一部が現れ、
前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記第1の折り曲げ線の側と前記第2の折り曲げ線の側とに分断するための1本又は複数本のミシン目が形成され、
当該折り畳みラベルの折り畳み状態において前記第1のシート片の一部を当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出させる孔が、前記シートの所定箇所に形成され、
前記第1のシート片における前記孔に対応する領域に、剥離剤が形成された、
ことを特徴とする折り畳みラベル。
【請求項3】
表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、
1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、
当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、
当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、
前記はみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成され、
当該折り畳みラベルの折り畳み状態において前記第1のシート片の一部を当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出させる孔が、前記シートの所定箇所に形成され、
前記第1のシート片における前記孔に対応する領域に、剥離剤が形成された、
ことを特徴とする折り畳みラベル。
【請求項4】
表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、
2本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた3つ以上のシート片のうち、前記2本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、
前記3つ以上のシート片のうちの第3のシート片が、 前記2本以上の折り曲げ線のうちの第2の折り曲げ線を介して前記第1のシート片と隣り合って連続し、
前記第1及び第2の折り曲げ線は、前記第1のシート片の互いに反対の側に位置し、
当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、
当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分をなす第3のシート片の一部が現れ、
前記はみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成され、
当該折り畳みラベルの折り畳み状態において前記第1のシート片の一部を当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出させる孔が、前記シートの所定箇所に形成され、
前記第1のシート片における前記孔に対応する領域に、剥離剤が形成された、
ことを特徴とする折り畳みラベル。
【請求項5】
表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、
1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、
当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、
当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出した第1のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部、及び、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、
前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記第1のはみ出し部分の側と前記第1の折り曲げ線の側とに分断するための1本又は複数本のミシン目が形成され、
前記第2のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成された、
ことを特徴とする折り畳みラベル。
【請求項6】
表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、
2本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた3つ以上のシート片のうち、前記2本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、
前記3つ以上のシート片のうちの第3のシート片が、 前記2本以上の折り曲げ線のうちの第2の折り曲げ線を介して前記第1のシート片と隣り合って連続し、
前記第1及び第2の折り曲げ線は、前記第1のシート片の互いに反対の側に位置し、
当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、
当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出した第1のはみ出し部分をなす第3のシート片の一部、及び、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、
前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記第1の折り曲げ線の側と前記第2の折り曲げ線の側とに分断するための1本又は複数本のミシン目が形成され、
前記第2のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成された、
ことを特徴とする折り畳みラベル。
【請求項7】
表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、
1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、
当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、
当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出した第1のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部、及び、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、
前記第1のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成され、
前記第2のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成された、
ことを特徴とする折り畳みラベル。
【請求項8】
表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、
2本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた3つ以上のシート片のうち、前記2本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、
前記3つ以上のシート片のうちの第3のシート片が、 前記2本以上の折り曲げ線のうちの第2の折り曲げ線を介して前記第1のシート片と隣り合って連続し、
前記第1及び第2の折り曲げ線は、前記第1のシート片の互いに反対の側に位置し、
当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、
当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出した第1のはみ出し部分をなす第3のシート片の一部、及び、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、
前記第1のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成され、
前記第2のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成された、
ことを特徴とする折り畳みラベル。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかに記載の折り畳みラベルが付着された物品であって、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側が、接着剤により前記物品に接着されたことを特徴とする折り畳みラベル付き物品。
【請求項10】
請求項9記載の折り畳みラベル付き物品を製造する方法であって、
前記折り畳みラベル及び前記折り畳みラベルを付着すべき物品を用意し、
前記折り畳みラベルの前記他方の面側を外側にして前記折り畳みラベルを吸着ドラムに吸着させるとともに、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分の側を前記吸着ドラムの回転方向の後側とし前記折り畳みラベルの前記第1の折り曲げ線の側を前記吸着ドラムの前記回転方向の先側として前記折り畳みラベルを前記吸着ドラムに吸着させた状態で、前記吸着ドラムを前記回転方向に回転させつつ、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側に接着剤を、塗布ローラにて塗布し、
前記吸着ドラムを前記回転方向に回転させつつ、前記接着剤が塗布された後の前記折り畳みラベルを前記吸着ドラムによって前記物品に押し付けることによって、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を、前記接着剤により前記物品に接着する、
ことを特徴とする折り畳みラベル付き物品の製造方法。
【請求項11】
請求項1乃至8のいずれかに記載の折り畳みラベルが付着された物品であって、
前記折り畳みラベルは、前記折り畳みラベルの前記一方の面側を外側にするとともに前記第1の折り曲げ線を巻き付け開始端部として、前記物品の外周面に1周よりも多く巻き付けられ、
前記折り畳みラベルの前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側の少なくとも一部が、接着剤により前記物品に接着され、
前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側の少なくとも一部が、これに対面する前記第1のシート片の、当該折り畳みラベルの前記一方の面側の一部に接着剤により接着された、
ことを特徴とする折り畳みラベル付き物品。
【請求項12】
表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、
1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、
当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、
当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出したはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、
前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記第1の折り曲げ線の側とその反対側とに分断するための複数本のミシン目が形成され、
前記複数本のミシン目は、前記第1のシート片に、切り取り可能な帯状の切り取り部を形成し、
前記切り取り部は、前記はみ出し部分の一部を含み、
前記はみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、前記切り取り部の付近において剥離剤が形成され、
当該折り畳みラベルの折り畳み状態において前記第1のシート片の一部を当該折り畳みラベルの前記他方の面側に露出させる孔が、前記シートの所定箇所に形成され、
前記第1のシート片における前記孔に対応する領域に、剥離剤が形成された、
ことを特徴とする折り畳みラベル。
【請求項13】
表裏の所定箇所に表示内容が記載された1枚のシートのみを用い当該シートを折り畳んで構成されかつ当該シートのいずれの箇所同士も接着されることなく構成された折り畳みラベルであって、
1本以上の折り曲げ線により区画され重ね合わされた複数のシート片のうち、前記1本以上の折り曲げ線のうちの第1の折り曲げ線を介して隣り合って連続する第1及び第2のシート片が、当該折り畳みラベルの折り畳み状態において、当該折り畳みラベルの一方の面側及び他方の面側にそれぞれ現れ、
当該折り畳みラベルの前記一方の面側には、前記第1のシート片が現れ、
当該折り畳みラベルの前記他方の面側には、前記第2のシート片の他に、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線の側とは反対の側にはみ出した第1のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部、及び、前記第2のシート片から前記第1の折り曲げ線が延びる方向の少なくとも一方側にはみ出した第2のはみ出し部分をなす前記第1のシート片の一部が現れ、
前記第1のシート片に、前記第1のシート片を前記第1の折り曲げ線の側とその反対側とに分断するための複数本のミシン目が形成され、
前記複数本のミシン目は、前記第1のシート片に、切り取り可能な帯状の切り取り部を形成し、
前記切り取り部は、前記第1のはみ出し部分の一部を含み、
前記第1のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、前記切り取り部の付近において剥離剤が形成され、
前記第2のはみ出し部分の、当該折り畳みラベルの前記他方の面側に、剥離剤が形成された、
ことを特徴とする折り畳みラベル。
【請求項14】
請求項12又は13記載の折り畳みラベルが付着された物品であって、
前記折り畳みラベルは、前記折り畳みラベルの前記一方の面側を外側にするとともに前記第1の折り曲げ線を巻き付け開始端部として前記物品の外周面に1周よりも多く巻き付けられ、
前記折り畳みラベルの前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側の少なくとも一部が、接着剤により前記物品に接着され、
前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側の一部が、これに対面する前記第1のシート片の、当該折り畳みラベルの前記一方の面側の一部に接着剤により接着され、
前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側の他の一部が、これに対面する前記物品に接着剤により接着された、
ことを特徴とする折り畳みラベル付き物品。
【請求項15】
請求項14記載の折り畳みラベル付き物品を製造する方法であって、
前記折り畳みラベル及び前記折り畳みラベルを付着すべき物品を用意し、
前記折り畳みラベルの前記他方の面側を外側にして前記折り畳みラベルを吸着ドラムに吸着させるとともに、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分の側を前記吸着ドラムの回転方向の後側とし前記折り畳みラベルの前記第1の折り曲げ線の側を前記吸着ドラムの前記回転方向の先側として前記折り畳みラベルを前記吸着ドラムに吸着させた状態で、前記吸着ドラムを前記回転方向に回転させつつ、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側に接着剤を、塗布ローラにて塗布し、
前記吸着ドラムを前記回転方向に回転させつつ、前記接着剤が塗布された後の前記折り畳みラベルを前記吸着ドラムによって前記物品に押し付けることによって、前記折り畳みラベルの前記はみ出し部分及び前記第2のシート片の、前記折り畳みラベルの前記他方の面側を、前記接着剤により所定箇所に接着する、
ことを特徴とする折り畳みラベル付き物品の製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図74】
【図75】
【図76】
【図77】
【図78】
【図79】
【図80】
【図81】
【図82】
【図83】
【図84】
【図85】
【図86】
【図87】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
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【図18】
【図19】
【図20】
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【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
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【図43】
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【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
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【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
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【図64】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図74】
【図75】
【図76】
【図77】
【図78】
【図79】
【図80】
【図81】
【図82】
【図83】
【図84】
【図85】
【図86】
【図87】
【公開番号】特開2012−58685(P2012−58685A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−204633(P2010−204633)
【出願日】平成22年9月13日(2010.9.13)
【出願人】(391042025)共同紙工株式会社 (7)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月13日(2010.9.13)
【出願人】(391042025)共同紙工株式会社 (7)
【Fターム(参考)】
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