説明

押し下げ開封式プラスチックキャップ

【課題】飲み口に触れずに開栓することのできる押し下げ開封式プラスチックキャップを提供することを目的とする。
【解決手段】容器の口部に装着された中栓4と、その外側を容器軸方向に移動可能に装着された移動栓体3を備えた押し下げ開封式プラスチックキャップ1であって、移動栓体3が中栓4に形成されたガイド部52,53に案内されて軸線方向の上方に移動した場合に、移動栓体3に形成された栓部32と中栓4に形成された注出口61とが密着して密封し、移動栓体3が下方に移動した場合に、栓部32が注出口61から離隔して開封するとともに、飲み口60が移動栓体3の上端部より上方に露出するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチック製ボトルなどの容器に装着され、スポーツなどの活動を行っている最中にワンタッチで移動栓体を移動させて容器を開封させることによって内容物を口にすることができるようにした、所謂、スポーツキャップと称されるプラスチックキャップに関するものであり、特に、キャップの移動栓体を押し下げて開封できる押し下げ開封式プラスチックキャップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
スポーツキャップと称されるプラスチックキャップは、特許文献1及び特許文献2に示されているように、ボトルなどの容器に栓体を装着し、その栓体の外側に移動栓体を移動可能に装着し、移動栓体を上方へ引き上げることにより栓体を開口させ、その状態で上方に移動させた移動栓体を口にくわえてボトル内の内容物を吸引若しくは押し出して飲むように構成されている。
【0003】
例えば特許文献1に記載されているスポーツキャップは、移動栓体を栓体に対して擦り合わせた状態で上方へ引き上げるように構成されており、また特許文献2に記載されたスポーツキャップは、ネジ構造によって移動栓体を回転させて上方へ移動させるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−35702号公報
【特許文献2】米国特許第5810185号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1や特許文献2に記載されているスポーツキャップは、開栓操作として移動栓体を容器に対して上方に移動させる構造であるから、容器を押さえた状態で移動栓体を引き上げ、あるいは回転させる必要がある。すなわち両手を使う必要があるので、スポーツなどの活動の最中に使用するキャップとしては操作性が必ずしも良好ではなかった。また、移動栓体に飲み口もしくは注出口となる開口部分が形成されているから、その移動栓体を手で触って操作する構造であるために、その飲み口もしくは注出口となる部分に触れてしまう可能性が多分にある。なお、移動栓体を歯や唇で引き上げることも可能ではあるが、子供にとっては難しい作業となる。このように従来では、スポーツ中などで手が汚れている場合には飲み口となる移動栓体に手を触れて飲み口が汚れて好ましくないので、飲み口に手を触れる必要の無いスポーツキャップの出現が望まれているのが実情である。
【0006】
本発明は上記の事情に鑑み、移動栓体に手を触れても飲み口が汚れることのないスポーツキャップを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、容器の口部に装着された中栓と、該中栓の外側を容器軸方向に移動可能に装着された移動栓体を備えた押し下げ開封式プラスチックキャップにおいて、前記移動栓体は、該移動栓体の内部に向けて形成された架橋部と、該移動栓体の軸線方向の上方に向けて前記架橋部から突出して形成された栓部とを備え、前記中栓は、前記容器の口部に取り付けられる取付部を備えた基部と、その基部の上端部に結合された先端部とを備え、前記基部は、前記架橋部が挿入され、該架橋部を軸線方向にガイドするように該基部の側壁面を貫通して形成されたガイド部を備え、前記先端部は、飲み口と前記容器の内容液を注出する注出口とを備え、前記移動栓体が前記ガイド部に案内されて軸線方向の上方に移動した場合に、前記栓部と前記注出口とが密着して密封し、前記移動栓体が下方に移動した場合に、前記栓部が前記注出口から離隔して開封するとともに、前記飲み口が前記移動栓体の上端部より上方に露出するように構成されていることを特徴とするものである。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記架橋部は、前記移動栓体の直径方向に架設して形成され、前記栓部は、前記架橋部の中央に形成され、前記ガイド部は、前記容器の中心軸線を線対称軸として該容器の側壁に二箇所形成されていることを特徴とする押し下げ開封式プラスチックキャップである。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記ガイド部は、前記基部の円周方向に切り取られた水平切取部と、該水平切取部の一端から前記容器の軸線方向に切り取られた垂直切取部とを備えていることを特徴とする押し下げ開封式プラスチックキャップである。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記水平切取部は、前記基部の上端面に対して傾斜して形成されていることを特徴とする押し下げ開封式プラスチックキャップである。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明において、前記移動栓体は、前記栓部と反対方向に延在して形成された開封棒を更に備え、前記開封棒は、前記移動栓体が下方に押し下げられたときに、前記容器の口部を封止するシール部を破断して開封するように構成されていることを特徴とする押し下げ開封式プラスチックキャップである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、飲み口もしくは注出口となる部分を直接開閉せずに、その飲み口もしくは注出口となる部分の外側に容器の軸線方向に上下動する移動栓体を取り付け、その移動栓体により容器の口部と飲み口もしくは注出口を連通させ、あるいはその連通を遮断するように構成されているので、飲み口もしくは注出口に触れることなく容器の口部を実質的に開栓することができる。すなわち、本発明によれば、飲み口もしくは注出口となる部分に触れる必要がないので、清潔な状態を保つことができる。
【0013】
さらに、本願発明によれば、容器の口部がシール部材で密封されている場合であっても、開封棒によってそのシール部材を破断して開封することができるので、シール部材を容器の口部から取り外す手間が無い上に、容器の口部および飲み口に触れる必要が無いので、清潔な状態を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の押し下げ開封式プラスチックキャップの正面側の断面図である。
【図2】本発明の押し下げ開封式プラスチックキャップの側面側の断面図である。
【図3】本発明の押し下げ開封式プラスチックキャップを開封させた場合における正面側の断面図である。
【図4】本発明の押し下げ開封式プラスチックキャップを開封させた場合における垂直切取部の部分で切断した断面図である。
【図5】本発明の押し下げ開封式プラスチックキャップにおける他の構成例を示した側面側の断面図である。
【図6】その開封式プラスチックキャップを開封した状態を示す垂直切取部の部分で切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の押し下げ開封式プラスチックキャップについて、好適な実施例を図面に従って説明する。図1は、本願発明の押し下げ開封式プラスチックキャップ1(以下、単に開封式キャップ1と記す。)の正面側の断面図であり、図2はその側面側の断面図である。図に示す開封式キャップ1は、ペットボトルやオレフィン樹脂製ボトルやパウチと呼ばれる袋状容器などの口部20に着脱できるように構成された中栓4と、その中栓4の外周側に設けられて軸線方向に移動できるように構成された円筒形状の移動栓体3とによって構成されている。なお、図に示す例では、容器2の口部20の外周面に雄ねじ部を形成し、その雄ねじ部と螺合する雌ネジ部を中栓4の内周面に形成して、容器4と開封式キャップ1とを螺着するように構成されている。
【0016】
先ず、その中栓4の構造について説明する。この中栓4は、円筒状に形成されており、上記のように容器2の口部20に螺合する基部5と、その基部5の上端部に接着剤などによって接着されて、もしくはその基部5と嵌合するように構成されて一体に形成された先端部6とによって構成されている。その基部5の下方側の内周面には、基部5が容器2の口部20に螺着された場合に、その口部20の先端部を覆い、その先端部と密着して容器2の内部に対して封止するように構成されたカバー部55が形成されている。
【0017】
また、基部5の下方部の外周面には、移動栓体3の外壁30の内周面に摺接して液密状態とするように構成されたシール部54が環状に形成されている。このシール部54は、図に示したように、基部5の外周側に突出した環状凸部を形成しており、移動栓体3の外壁30の内周面を押圧するように構成されいる。また、別異な構成として、基部5の側壁50に環状の溝を形成し、その溝にパッキンやOリングなどのシール部材を設けることによって封止するように構成してもよい。また、図に示す例では、基部5にシール部54を形成するように構成されているが、要は、移動栓体3と基部5との隙間を液密状態にすることができればよいので、シール構造を移動栓体3に形成してもよい。
【0018】
さらに、基部5の上方部の側壁50には、図1に示すように、側壁50の内面から外面に貫通した切取部が形成されている。具体的には、基部50の上端部の水平面に対して所定の角度に傾斜した傾斜切取部52と、その傾斜切取部52の端部から軸線方向における下方に向けて形成された垂直切取部53とが、容器2の中心軸線を線対称軸とし、傾斜切取部52の周方向における延在方向を互いに同じ方向に延在させて二箇所形成されている。なお、垂直切取部53の下端部は、上記シール部54が設けられている位置より上方となるように形成されている。
【0019】
また、中栓4の先端部6は、上端部に開口した飲み口60と、その先端部6の下端部に開口した注出口61とを備えている。その注出口61における上方側の開口部の開口面積が、飲み口60の開口面積より小さく形成され、また、注出口61における下方側の開口部の開口面積が上方側の開口部の開口面積より大きくなるようにテーパー状に形成されている。そして、先端部6の下方部の外周面には、上述したシール部54と同様に、移動栓体3の外壁30の内周面に摺接して液密状態とするように構成されたシール部62が環状に形成されている。すなわち、このシール部62は、先端部6の外周側に突出した環状凸部を形成し、移動栓体3の外壁30の内周面に押圧するように構成してもよく、先端部6の外周面に環状の溝を形成し、その溝にパッキンやOリングなどのシール部材を設けることによって封止するように構成してもよい。また、図に示す例では、先端部6にシール部62を形成するように構成されているが、要は、移動栓体3と先端部6との隙間を液密状態にすることができればよいので、シール構造を移動栓体3に形成してもよい。
【0020】
上述したように構成された中栓4は、その中栓4の軸線方向における略中央部に切取部52,53が形成されており、その切取部52,53のうち傾斜切取部52は、垂直切取部53から離れるにつれて基部5と先端部6との隙間が小さくなるように構成されている。
【0021】
ここで、移動栓体3の構造について説明する。図に示す移動栓体3は、円筒状に形成されており、上記中栓4の外周面を覆い、その中栓4の軸線方向に移動できるように構成されている。また、移動栓体3は、中栓4に組み付けられた状態で、上方に移動しているときに、その移動栓体3の上端部が、中栓4の上端部と同一もしくは若干上方に位置するように構成されている。さらに、移動栓体3の軸線方向における略中央部には、直径方向に延在する架橋部31が一体に形成されている。この架橋部31は、垂直断面が長方形に形成されており、その中央部には、先端部がテーパー状に形成された円柱状の栓部32が図に示す上方に向けて一体に形成されている。具体的には、移動栓体3が中栓4に対して上方に移動した場合に、中栓4の注出口61の下方側の開口部と栓部32の先端部とが密着して液密状態とするように構成されている。また、架橋部31の図に示す上下方向の幅は、栓部32と中栓4の注出口61の下方側の開口部と密着した状態で、上記基部5に形成されたそれぞれの傾斜切取部52の隙間に嵌合するように形成されている。
【0022】
ついで、上述した構成の開封式キャップ1の組立方法について説明する。上述したように中栓4を構成する基部5には、傾斜切取部52と垂直切取部53とが形成されており、移動栓体3には、直径方向に延在する架橋部31が形成されている。したがって、その架橋部31を各切取部52,53に挿入した状態で、中栓4を構成する先端部6を基部5の上端部に載置して接着もしくは嵌合させる。そして、その開封式キャップ1を容器2の口部20に螺着する。なお、基部5を容器2の口部20に螺着させた状態で移動栓体3および先端部6を組み付けてもよい。
【0023】
上述したように構成された開封式キャップ1は、移動栓体3の架橋部31が、中栓4を構成する基部5の各切取部52,53を通って設置されるので、移動栓体3は、それら切取部52,53に案内されて、すなわち、それら切取部52,53の壁面に沿って、容器2の円周方向および軸線方向に移動可能に保持される。なお、上述した構成では、基部5の円周方向に形成された切取部52は傾斜して形成されているが、この切取部52は、移動栓体3を円周方向にガイドしつつ、移動栓体3が重力によって下方に下がることを防止することができればよいので、単に基部5の上端部と平行に切り取った形状であってもよい。
【0024】
つぎに、上述した構成の開封式キャップ1の作用について説明する。上述した構成の開封式キャップ1は、移動栓体3の架橋部31が、基部5に形成された傾斜切取部52に位置するときに注出口61が封止される。すなわち、移動栓体3の架橋部31が、基部5に形成された傾斜切取部52に位置すると、その架橋部31に形成された栓部32の先端部が、中栓4を構成する先端部6の下方側の開口部と密着して封止する。この状態で、開封式キャップ1を開封する場合は、先ず、移動栓体3を円周方向に回動させて、基部5に形成された傾斜切取部52から垂直切取部53の位置に架橋部31を移動させて、移動栓体3を押し下げる。すると、図3および図4に示すように、架橋部31に形成された栓部32と中栓4を構成する先端部6の下方側の開口部とが離隔するので、容器2の内部の内容液が注出口61を通って注出可能となる。また、開封式キャップ1を封止している状態では、移動栓体3の上端部が、中栓4の先端部6における飲み口60と同一もしくは若干上方となるように構成されているので、移動栓体3が押し下げられることにより、飲み口60が露出する。
【0025】
一方、この開封式キャップ1を再封止する場合には、移動栓体3を上方に押し上げた状態で回動させる。すなわち、移動栓体3における架橋部31を垂直切取部53の上方に移動させ、移動栓体3を回動させることによって架橋部31を傾斜切取部52に挿入して嵌合させる。すると、架橋部31に形成された栓部32と中栓4の注出口61の下方側の開口部とが密着して、この開封式キャップ1が封止される。また、移動栓体3が上方に移動することによって露出していた飲み口60の外周側が移動栓体3の外壁30に覆われる。なお、上述したように架橋部31の幅は、栓部32と注出口61の下方側の開口部とが密着した状態で傾斜切取部52の隙間に嵌合するように構成されているので、開放式キャップ1を封止した状態で移動栓体3が不可避的に回動してしまうことを抑制する。
【0026】
上述したように開封式キャップ1を構成することによって、飲み口60に手を触れることなく開封することができるので、飲み口60を汚すことなく開封することができる。また、移動栓体3は、架橋部31が傾斜切取部52の隙間に嵌合して固定されているのみであるので、容易に開栓することができるとともに、その移動栓体3は円筒状に形成されているので、他の物と接触してあるいは引っかかって不用意に開栓してしまうことを抑制もしくは防止することができる。
【0027】
次に、本発明に係る押し下げ開封式プラスチックキャップ1の他の構成について説明する。図5および6は、本発明の押し下げ開封式プラスチックキャップ1の他の構成を説明するための断面図であって、図5は注出口61’を封止している状態、図6は注出口61’を開封している状態を示した図である。図に示す基礎となる構成は、上述した開封式キャップ1と同様である。図5および図6に示す容器2は、その容器2の密封性能を向上させて、容器2の殺菌と開封式キャップ1の殺菌とを別々に行うことができるようにしたものであって、そのため、容器2の口部20には、ヒートシール蓋7が設けられている。
【0028】
このように容器2の口部20にヒートシール蓋7を設けている場合には、開封の際に、そのヒートシール蓋7を口部20から除去もしくは破断させる必要がある。そのため、図に示す開封式キャップ1は、ヒートシール蓋7を破断させて開封することができるように構成されている。具体的にその構成について説明すると、上述した移動栓体3の架橋部31には、容器2の口部20に向かって延在する開封棒33が固設されている。すなわち、上述した栓部32と同軸上でかつ上下反対方向に突出し、先端部を鋭角に形成した開封棒33を架橋部31と一体に形成している。そのため、移動栓体3を容器2の方向に押し下げると、図6に示すように、開封棒33がヒートシール蓋7を破断させて孔を空けて内溶液を口部20から注出することができる。したがって、図に示す構成では、ヒートシール蓋7を容器2の口部20から剥がす手間が無いので、口部20および飲み口60を衛生に保つことができる。その結果、飲み口60から衛生的に内溶液を飲むことができる。
【0029】
さらに、図に示す開封式キャップ1は、注出口61’の開口部の直径を大きく形成し、かつその注出口61’の縁を円筒形状に形成している。また、その注出口61’に嵌入して密着するように栓部32’を円柱形状に形成している。したがって、図に示す開封式キャップ1は、注出口61’から注出される内容液の量を多くすることができるとともに、その注出口61’と栓部32’との接触面積を大きくすることにより、注出口61’と栓部32’とが面接触して、その密封性能を向上させることができる。
【符号の説明】
【0030】
1…押し下げ開封式プラスチックキャップ、 2…容器、 20…口部、 3…移動栓体、 30…外壁、 31…架橋部、 32,32’…栓部、 33…開封棒、 4…中栓、 5…基部、 50…側壁、 52…傾斜切取部、 53…垂直切取部、 54…シール部、 55…カバー部、 6…先端部、 60…飲み口、 61,61’…注出口、 62…シール部、 7…ヒートシール蓋。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の口部に装着された中栓と、該中栓の外側を容器軸方向に移動可能に装着された移動栓体を備えた押し下げ開封式プラスチックキャップにおいて、
前記移動栓体は、該移動栓体の内部に向けて形成された架橋部と、該移動栓体の軸線方向の上方に向けて前記架橋部から突出して形成された栓部とを備え、
前記中栓は、前記容器の口部に取り付けられる取付部を備えた基部と、その基部の上端部に結合された先端部とを備え、
前記基部は、前記架橋部が挿入され、該架橋部を軸線方向にガイドするように該基部の側壁面を貫通して形成されたガイド部を備え、
前記先端部は、飲み口と前記容器の内容液を注出する注出口とを備え、
前記移動栓体が前記ガイド部に案内されて軸線方向の上方に移動した場合に、前記栓部と前記注出口とが密着して密封し、前記移動栓体が下方に移動した場合に、前記栓部が前記注出口から離隔して開封するとともに、前記飲み口が前記移動栓体の上端部より上方に露出するように構成されていることを特徴とする押し下げ開封式プラスチックキャップ。
【請求項2】
前記架橋部は、前記移動栓体の直径方向に架設して形成され、
前記栓部は、前記架橋部の中央に形成され、
前記ガイド部は、前記容器の中心軸線を線対称軸として該容器の側壁に二箇所形成されていることを特徴とする請求項1に記載の押し下げ開封式プラスチックキャップ。
【請求項3】
前記ガイド部は、前記基部の円周方向に切り取られた水平切取部と、該水平切取部の一端から前記容器の軸線方向に切り取られた垂直切取部とを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の押し下げ開封式プラスチックキャップ。
【請求項4】
前記水平切取部は、前記基部の上端面に対して傾斜して形成されていることを特徴とする請求項3に記載の押し下げ開封式プラスチックキャップ。
【請求項5】
前記移動栓体は、前記栓部と反対方向に延在して形成された開封棒を更に備え、
前記開封棒は、前記移動栓体が下方に押し下げられたときに、前記容器の口部を封止するシール部を破断して開封するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の押し下げ開封式プラスチックキャップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−232786(P2012−232786A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−103537(P2011−103537)
【出願日】平成23年5月6日(2011.5.6)
【出願人】(000208455)大和製罐株式会社 (309)
【Fターム(参考)】