説明

抽出システム、抽出方法、タンパク質合成システム及びタンパク質合成方法

【課題】安定した分子膜を容易に作製することができるマイクロリアクタ及び分析システムを用いた抽出システム、抽出方法、タンパク質合成システム及びタンパク質合成方法を提供する。
【解決手段】逆ミセルによるマイクロ抽出システム(逆ミセル型マイクロリアクタ)による生体関連物質などの物質の正抽出及びリフォールディングを行うための正抽出部91と、原料水溶液を回収するための原料回収部92と、正抽出で抽出された生体関連物質などの物質の逆抽出を行うための逆抽出部93と、逆ミセル溶液を循環するための循環部95と、逆抽出で得られたそれぞれの抽出生成物を回収するための生成物回収部94とを備える。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロチャンネルと、逆ミセル溶液を前記マイクロチャンネルに導入する第6の導入口と、物質を含む原料水溶液を前記マイクロチャンネルに導入する第7の導入口と、酸化還元剤、分子シャペロン、水、金属イオンを含む逆ミセル溶液を導入する第10の導入口とを備え、前記マイクロリアクタ内で、前記逆ミセル溶液へ前記原料水相中の物質が正抽出され、もしくは抽出に伴う変性タンパク質のリフォールディングが行なわれる正抽出部と、
前記原料水溶液の回収もしくは再循環を行う原料回収部と、
マイクロチャンネルと、正抽出した逆ミセル溶液を前記マイクロチャンネルに導入する第11の導入口と、回収水溶液を前記マイクロチャンネルに導入する第12の導入口とを備え、前記マイクロリアクタ内で、前記正抽出した逆ミセル溶液から物質、あるいはリフォールディングされたタンパク質の逆抽出を行う逆抽出部と、
前記逆ミセル溶液を循環させる循環部と、
前記逆抽出された物質或いはリフォールディングされたタンパク質を回収する生成物回収部と
を備えることを特徴とする抽出システム。
【請求項2】
前記逆ミセルは少なくとも一種類以上の両親媒性分子からなる逆ミセルと、少なくとも一種類以上の両親媒性分子と少なくとも一種類以上の助界面活性剤、リガンド、リン脂質、糖脂質、コレステロール、タンパク質、スフィンゴ脂質、酸化還元種、細胞認識分子、受容体からなる混合型逆ミセルであることを特徴とする請求項1に記載の抽出システム。
【請求項3】
前記逆ミセルの中心に存在するウォータープールの中に、核酸関連物質、タンパク質がいずれか1つ、もしくはこれらが混在し、そこへ生体関連物質が取り込まれことを特徴とする請求項1に記載の抽出システム。
【請求項4】
前記変性タンパク質を含む逆ミセルのウォータープール中に酸化還元剤、分子シャペロン、金属イオンが取り込まれ、逆ミセルのウォータープール内で、タンパク質の立体構造および活性の回復を行うことを特徴とする請求項1に記載の抽出システム。
【請求項5】
前記逆抽出部は、回収水相のpH或いは塩濃度を制御する分岐チャンネル、あるいは親水性有機溶媒を添加する分岐チャンネルを具備し、さらに、マイクロチャンネルの温度、圧力条件を制御する装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の抽出システム。
【請求項6】
マイクロチャンネルと、逆ミセル溶液を前記マイクロチャンネルに導入する第6の導入口と、物質を含む原料水溶液を前記マイクロチャンネルに導入する第7の導入口と、酸化還元剤、分子シャペロン、水、金属イオンを含む逆ミセル溶液を導入する第10の導入口とを備え、前記マイクロリアクタ内で、前記逆ミセル溶液へ前記原料水相中の物質が正抽出され、もしくは抽出に伴う変性タンパク質のリフォールディングが行なわれるステップと、
前記原料水溶液の回収もしくは再循環を行うステップと、
マイクロチャンネルと、正抽出した逆ミセル溶液を前記マイクロチャンネルに導入する第11の導入口と、回収水溶液を前記マイクロチャンネルに導入する第12の導入口とを備え、前記マイクロリアクタ内で、前記正抽出した逆ミセル溶液から物質、あるいはリフォールディングされたタンパク質の逆抽出を行うステップと、
前記逆ミセル溶液を循環させるステップと、
前記逆抽出された物質或いはリフォールディングされたタンパク質を回収するステップと
を含むことを特徴とする抽出方法。
【請求項7】
細胞を供給する細胞供給系と、
無細胞液を生成する無細胞液生成系と、
アミノ酸を供給するアミノ酸供給系と、
核酸を供給する核酸供給系と、
エネルギ-を供給するエネルギ-供給系と、
タンパク質を合成する無細胞タンパク質合成系と、
請求項1に記載の抽出システムを用いて、前記無細胞タンパク質合成系で合成されたタンパク質の抽出或いはリフォールディングを行う抽出・リフォールディング系と、
前記無細胞タンパク質合成系から、もしくは前記抽出・リフォールディング系からATPを回収・再生するATP再生系と、
前記無細胞タンパク質合成系から、もしくは前記抽出・リフォールディング系からタンパク質を回収するタンパク質回収系と
を備えることを特徴とするタンパク質合成システム。
【請求項8】
前記無細胞液生成系は、分子膜を備えるマイクロリアクタ内で、細胞と分子膜、特に脂質二分子膜との静電的、疎水的、親水的およびイオン的相互作用、バイオアフィニティーによる膜融合によって、もしくは分子膜に刺激を与えることによって、細胞内の小器官及び細胞質基質を抽出することを特徴とする請求項7に記載のタンパク質合成システム。
【請求項9】
前記無細胞タンパク質合成系は、分子膜を備えるマイクロリアクタ内でタンパク質を合成し、合成されたタンパク質は分子膜との静電的、疎水的、親水的およびイオン的相互作用、バイオアフィニティーによって、分子膜への付着、吸着、沈着、透過もしくは分子膜の中に取り込まれることで抽出し、タンパク質の凝集によるタンパク質の変性を避けることを特徴とする請求項7に記載のタンパク質合成システム。
【請求項10】
前記タンパク質の抽出・リフォールディング系は、分子膜を備えるマイクロリアクタを用いて、タンパク質の抽出とリフォールディングを行うことを特徴とする請求項7に記載のタンパク質合成システム。
【請求項11】
前記ATP再生系は、分子膜を備えるマイクロリアクタにおいて、電気化学的反応、光電気化学反応、及び化学反応によってATPを再生することを特徴とする請求項7に記載のタンパク質合成システム。
【請求項12】
無細胞液生成系へ細胞供給系から無細胞液を供給し、無細胞生成系において無細胞液を抽出・生成するステップと、
無細胞タンパク質合成系へ無細胞液生成系から無細胞液と、アミノ酸供給系からアミノ酸と、核酸供給系から核酸と、ATP生成系からATPと、エネルギー供給系によるエネルギーを供給し、無細胞タンパク質合成系においてタンパク質を合成するステップと、
請求項1に記載の抽出システムを用いて、前記無細胞タンパク質合成系によって合成されたタンパク質を抽出とリフォールディングを行うステップと、
前記抽出・リフォールディング系からATPを回収・再生するステップと、
前記抽出・リフォールディング系によって生成されたタンパク質を回収するステップと
を含むことを特徴とするタンパク質合成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【公開番号】特開2009−22954(P2009−22954A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−215993(P2008−215993)
【出願日】平成20年8月25日(2008.8.25)
【分割の表示】特願2003−431336(P2003−431336)の分割
【原出願日】平成15年12月25日(2003.12.25)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】