説明

振込口座取扱方法およびシステム並びにプログラム

【課題】振込送金を取扱う金融機関および送金を受取る側の双方にとって、振込手続が簡素化され、送金が迅速且つ確実に行うことができる一方で、不正振込者による振込みを未然に防止し得る振込口座取扱方法を提供すること。
【解決手段】振込口座取扱システム10は、振込受取者P1側の金融機関コードおよび口座番号を記憶すると共に、振込者P側の金融機関コードおよび口座番号を記憶する金融機関11側の管理コンピュータ15と、ATM17を操作して振込まれる際に、メモリ22に記憶された振込受取者P1側の金融機関コードおよび口座番号と、ATM17から入力された振込者P側の金融機関コードおよび口座番号とを比較照合し、一致しない場合に、振込中止信号eを生成する管理コンピュータ15の演算処理装置20とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、銀行等の金融機関を振込取扱機関として利用する振込受取者側と、振込者口座側から振込受取者側の口座へ振込むことができるようにした金融機関側の振込口座取扱いに係るもので、特に、振込受取者側に対し、振込者側口座からの振込を安全且つ確実に行うサービスを提供することができる金融機関口座取扱方法およびシステム並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の振込口座取扱システムとして、金融システムを用いて、金融機関を介して送金(振替)する方法がある。
【0003】
この送金方法は、振込者側が金融機関側の振込口座を利用して振込受取者側である振込口座利用者へ振込みをするにあたって、金融機関側は、振込を受ける口座利用者側から予め示された振込暗証番号と振込者側が指定(入力操作)した振込暗証番号とが一致したことを確認することにより、金融機関側にて振込手続を実行するようにする方法である。
【0004】
この振込口座取扱システムとして、特開2002−7943号公報([特許文献1]参照)に開示されたものがある。
【0005】
この振込口座取扱システムは、図5に示すように、金融機関3側に振込口座を有する商品の販売店1側と、金融機関3側に振込口座を有し、振込み手続きを行う振込者である商品購入者2側と、この両者間にあって、商品購入者2側から商品代金を回収する金融機関3側との関係により振込手続きを行う振込口座取扱システム4である。
【0006】
販売店1側は、商品を発送すると共に、金融機関11に自己の販売店名と商品購入者2側から商品が届いたことの裏付けと共に、金融機関3にて通知していた同じ振込暗証番号の通知を受ける。
【0007】
また、振込みを受ける側の販売店1は、その商品代金を受け取るために、金融機関3側に振込暗証番号を通知するようになっている。
【0008】
金融機関3側は、振込者側である商品購入者2から通知された振込暗証番号を販売店1側から通知された振込暗証番号が一致したときに、商品代金を販売店1側へ支払うようになっている。
【0009】
従って、商品購入者2側から支払う商品代金は、販売店1側へ間違いなく支払われることを確認することができる一方、販売店1側としても商品購入者2側の商品代金として受け取ったことが確認できるようになっている。
【特許文献1】特開2002−7943号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従来の振込口座取扱システム4によれば、商品購入者2側および商品代金を受け取る販売店1側双方にとってトラブルのない決済を行うことができるシステムであるが、金融機関3側としては、商品購入者2側から商品代金と振込暗証番号を預かること、振込みを受取る側の販売店1へは決済完了後に販売店1側へ暗礁番号を通知して振込者側である商品購入者2にて確認が得られるようになっている。
【0011】
金融機関3側による、上記の暗証番号取扱いサービスは、金融機関3側にとって、サービスを提供する上で、手続き上の負担が相応に増加するという問題があった。
【0012】
また、このサービスを提供するにあたって、手数料を徴収するシステムにした場合には、販売店1側または商品購入者2側にとっては負担となり、好ましいシステムにならない。
【0013】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、振込送金を取扱う金融機関および振込みを受取る側の双方にとって、振込手続を自動化して簡素化すると共に、送金が迅速且つ確実に行うことができる振込口座取扱方法およびシステム並びにプログラムを提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために、本発明によれば、振込受取者側である口座利用者の金融機関コードおよび口座番号を金融機関側の管理コンピュータのメモリに記憶するステップと、上記口座利用者側の口座へ振込みが予定される振込者側の口座の金融機関コードおよび口座番号を上記管理コンピュータのメモリに記憶するステップと、上記振込者側の口座から上記口座利用者側の口座へATMにより振込まれる際に、上記メモリに記憶された上記口座利用者側の金融機関コードおよび口座番号と、上記ATMから入力された振込者側の金融機関コードおよび口座番号とを管理コンピュータのデータ比較照合手段により比較照合するステップと、この比較照合により、両金融機関コードおよび口座番号が一致しない場合に、上記管理コンピュータ側にて振込中止信号を生成して、ATM側から管理コンピュータ側へ送信される振込入力信号をキャンセルするステップと、を具備することを特徴とする振込口座取扱方法を提供する。
【0015】
上記目的を達成するために、本発明によれば、振込受取者側である口座利用者の金融機関コード,口座番号および振込暗証番号を金融機関側の管理コンピュータのメモリに記憶するステップと、上記口座利用者側の口座へ振込みが予定される振込者側の口座の金融機関コード,口座番号および振込暗証番号を上記管理コンピュータのメモリに記憶するステップと、上記振込者側の口座から上記口座利用者側の口座へATMにより振込まれる際に、上記メモリに記憶された上記口座利用者側の金融機関コード,口座番号および振込暗証番号と、上記ATMから入力された振込者側の金融機関コードおよび口座番号とを管理コンピュータのデータ比較照合手段により比較照合するステップと、この比較照合により、これらの金融機関コード,口座番号および振込暗証番号が一致しない場合に、上記管理コンピュータ側にて振込中止信号を生成して、ATM側から管理コンピュータ側へ送信される振込入力信号をキャンセルするステップと、を具備することを特徴とする振込口座取扱方法を提供する。
【0016】
上記目的を達成するために、本発明によれば、振込受取者側である口座利用者の金融機関コード,口座番号およびATM標準操作パターンを金融機関側の管理コンピュータのメモリに記憶するステップと、上記口座利用者側の口座へ振込みが予定される振込者側の口座の金融機関コード,口座番号およびATM標準操作パターンを上記管理コンピュータのメモリに記憶するステップと、上記振込者側の口座から上記口座利用者側の口座へATMにより振込まれる際に、上記メモリに記憶された上記口座利用者側の金融機関コード,口座番号およびATM標準操作パターンと、上記ATMから入力された振込者側の金融機関コード,口座番号および入力時のATM標準操作パターンとを管理コンピュータのデータ比較照合手段により、比較照合するステップと、この比較照合によりこれらの金融機関コード,口座番号およびATM標準操作パターンが一致しない場合に、上記管理コンピュータ側にて振込中止信号を生成して、ATM側から管理コンピュータ側へ送信される振込入力信号をキャンセルするステップと、を具備することを特徴とする振込口座取扱方法を提供する。
【0017】
上記目的を達成するために、本発明によれば、振込受取者側である口座利用者の金融機関コードおよび口座番号を金融機関側の管理コンピュータのメモリに記憶するステップと、上記口座利用者側の口座へ振込みが予定される振込者側の口座の金融機関コードおよび口座番号を上記管理コンピュータのメモリに記憶するステップと、上記振込者側の口座から上記口座利用者側の口座へATMにより振込まれる際に、上記メモリに記憶された上記口座利用者側の金融機関コードおよび口座番号と、上記ATMから入力された振込者側の金融機関コードおよび口座番号とを管理コンピュータのデータ比較照合手段により比較照合するステップと、この比較照合により、上記両金融機関コードおよび口座番号が一致しない場合に、上記管理コンピュータ側から振込側のATMへ、上記口座利用者側の口座利用者情報データの送信を中止するATM表示データ中止信号を生成するステップと、を具備することを特徴とする振込口座取扱方法を提供する。
【0018】
上記目的を達成するために、本発明によれば、振込受取者側である口座利用者の金融機関コードおよび口座番号を金融機関側の管理コンピュータのメモリに記憶するステップと、上記口座利用者側の口座へ振込みが予定される振込者側の口座の金融機関コードおよび口座番号を上記管理コンピュータのメモリに記憶するステップと、上記振込者側の口座から上記口座利用者側の口座へATMにより振込まれる際に、上記メモリに記憶された上記口座利用者側の金融機関コードおよび口座番号と、上記ATMから入力された振込者側の金融機関コードおよび口座番号とを管理コンピュータのデータ比較照合手段により比較照合するステップと、この比較照合により、両金融機関コードおよび口座番号が一致しない場合に、上記管理コンピュータ側から振込側のATMに備えた監視カメラを作動させる監視カメラ作動信号を送信するステップと、を具備することを特徴とする振込口座取扱方法を提供する。
【0019】
上記目的を達成するために、本発明によれば、振込受取者側である口座利用者の金融機関コードおよび口座番号を記憶すると共に、上記口座利用者側の口座へ振込みが予定される振込者側の口座の金融機関コードおよび口座番号を記憶する金融機関側の管理コンピュータと、上記振込者側の口座から上記口座利用者側の口座側へ、ATMにより振込まれる際に、上記メモリに記憶された上記口座利用者側の金融機関コードおよび口座番号と、上記ATMから入力された振込者側の金融機関コードおよび口座番号とを比較照合する管理コンピュータのデータ比較照合手段と、このデータ比較照合手段による比較照合により、両金融機関コードおよび口座番号が一致しない場合に、上記ATM側から送信される振込入力信号をキャンセルする振込中止信号を生成する管理コンピュータの演算処理装置とを具備したことを特徴とする振込口座取扱システムを提供する。
【0020】
上記目的を達成するために、本発明によれば、振込受取者側である口座利用者の金融機関コード,口座番号および振込暗証番号を記憶すると共に、上記口座利用者側の口座へ振込みが予定される振込者側の口座の金融機関コードおよび口座番号を記憶する金融機関側の管理コンピュータと、上記振込者側の口座から上記口座利用者側の口座側へ、ATMにより振込まれる際に、上記メモリに記憶された上記口座利用者側の金融機関コード,口座番号および振込暗証番号と、上記ATMから入力された振込者側の金融機関コード,口座番号および振込暗証番号とを比較照合する管理コンピュータのデータ比較照合手段と、このデータ比較照合手段による比較照合により、これらの金融機関コード,口座番号および振込暗証番号が一致しない場合に、上記ATM側から送信される振込入力信号をキャンセルする振込中止信号を生成する管理コンピュータの演算処理装置とを具備したことを特徴とする振込口座取扱システムを提供する。
【0021】
上記目的を達成するために、本発明によれば、振込受取者側である口座利用者側の金融機関コード,口座番号およびATM標準操作パターンを記憶すると共に、上記口座利用者側の口座へ振込みが予定される振込者側の口座の金融機関コードおよび口座番号を記憶する金融機関側の管理コンピュータと、上記振込者側の口座から上記口座利用者側の口座側へ、ATMにより振込まれる際に、上記メモリに記憶された上記口座利用者側の金融機関コード,口座番号およびATM標準操作パターンと、上記ATMから入力された振込者側の金融機関コード,口座番号および入力時のATM標準操作パターンとを比較照合する管理コンピュータのデータ比較照合手段と、このデータ比較照合手段による比較照合により、これらの金融機関コード、口座番号およびATM標準操作パターンが一致しない場合に、上記ATM側から送信される振込入力信号をキャンセルする振込中止信号を生成する管理コンピュータの演算処理手段とを具備したことを特徴とする振込口座取扱システムを提供する。
【0022】
上記目的を達成するために、本発明によれば、振込受取者側である口座利用者側の金融機関コード,口座番号,振込暗証番号およびATM標準操作パターンを記憶すると共に、上記口座利用者側の口座へ振込みが予定される振込者側の口座の金融機関コードおよび口座番号を記憶する金融機関側の管理コンピュータと、上記振込者側の口座から上記口座利用者側の口座側へ、ATMにより振込まれる際に、上記メモリに記憶された上記口座利用者側の金融機関コード,口座番号,振込暗証番号およびATM標準操作パターンと、上記ATMから入力された振込者側の金融機関コード,口座番号,振込暗証番号およびATM標準操作パターンとを比較照合する管理コンピュータ側のデータ比較照合手段と、上記ATMの取扱者を撮影可能に、ATM設置場所に設けられた監視カメラと、上記データ比較照合手段による比較照合により、これらの振込暗証番号およびATM標準操作パターンのいずれかが一致しない場合に、上記監視カメラを作動させる監視カメラ作動信号を送信する管理コンピュータ側の演算処理装置とを具備したことを特徴とする振込口座取扱システムを提供する。
【0023】
上記目的を達成するために、本発明によれば、金融機関側の管理コンピュータの演算処理装置の演算処理に用いられる振込口座取扱プログラムであって、上記管理コンピュータを、振込受取者側である口座利用者側の金融機関コードおよび口座番号を記憶すると共に、上記口座利用者側の口座へ振込みが予定される振込者側の口座の金融機関コードおよび口座番号を記憶する金融機関側の管理コンピュータと、上記振込者側の口座から上記口座利用者側の口座側へ、ATMにより振込まれる際に、上記メモリに記憶された上記口座利用者側の金融機関コードおよび口座番号と、上記ATM側から入力された振込者側の金融機関コードおよび口座番号とを比較照合する管理コンピュータのデータ比較照合手段と、このデータ比較照合手段による比較照合により、両金融機関コードおよび口座番号が一致しない場合に、上記ATM側から送信される振込入力信号をキャンセルする振込中止信号を生成する管理コンピュータの演算処理装置として機能させることを特徴とする振込口座取扱プログラムを提供する。
【0024】
上記目的を達成するために、本発明によれば、金融機関側の管理コンピュータの演算処理装置の演算処理に用いられる振込口座取扱プログラムであって、上記管理コンピュータを、振込受取者側である口座利用者の金融機関コードおよび口座番号を記憶すると共に、上記口座利用者側の口座へ振込みが予定される振込者側の口座の金融機関コードおよび口座番号を記憶する金融機関側の管理コンピュータと、上記振込者側の口座から上記口座利用者側の口座側へ、ATMにより振込まれる際に、上記メモリに記憶された上記口座利用者側の金融機関コードおよび口座番号と、上記ATM側から入力された振込者側の金融機関コードおよび口座番号とを比較照合する管理コンピュータのデータ比較照合手段と、上記ATMの取扱者を撮影可能に、ATM設置場所に設けられた監視カメラと、上記データ比較照合手段による比較照合により、両金融機関コードおよび口座番号が一致しない場合に、上記ATM側から送信される振込入力信号をキャンセルする振込中止信号および上記監視カメラを作動させる監視カメラ作動信号を生成する管理コンピュータの演算処理装置として機能させることを特徴とする振込口座取扱プログラムを提供する。
【0025】
上記目的を達成するために、本発明によれば、金融機関側の管理コンピュータの演算処理装置の演算処理に用いられる振込口座取扱プログラムであって、上記管理コンピュータを、振込受取者側である口座利用者の金融機関コードおよび口座番号を記憶すると共に、上記口座利用者側の口座へ振込みが予定される振込者側の口座の金融機関コードおよび口座番号を記憶する金融機関側の管理コンピュータと、上記振込者側の口座から上記口座利用者側の口座側へ、ATMにより振込まれる際に、上記メモリに記憶された上記口座利用者側の金融機関コードおよび口座番号と、上記ATM側から入力された振込者側の金融機関コードおよび口座番号とを比較照合する管理コンピュータのデータ比較照合手段と、上記ATMの取扱者を撮影可能に、ATM設置場所に設けられた監視カメラと、上記データ比較照合手段による比較照合により、両金融機関コードおよび口座番号が一致しない場合に、上記ATM側から送信される振込入力信号をキャンセルする振込中止信号および上記監視カメラを作動させる監視カメラ作動信号を生成する管理コンピュータの演算処理装置として機能させることを特徴とする振込口座取扱プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、振込送金を取扱う金融機関および送金を受取る側の双方にとって、振込手続が簡素化され、送金が迅速且つ確実に行うことができる一方で、不正振込者による振込みを未然に防止し得る振込口座取扱方法およびシステム並びにプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明に係る振込口座取扱システムの実施形態について、添付図面を参照して説明する。
【0028】
図1は、本発明の振込口座取扱システム10の実施形態を示す概要図である。
【0029】
この振込口座取扱システム10は、振込(送金)を行う、振込口座を有し、通常の振込みを行う一般の標準的振込者(以下、振込者という。)Pおよび振込口座を有する振込受取者P1側の双方の利用者口座サービスを扱う金融機関、例えば銀行11と、通信ネットワーク12を介して通信接続される振込受取者P1側が携帯する通信端末、例えば携帯端末13とから構成される。
【0030】
銀行11は、当該銀行11側の業務に関わる取引きを直接取扱う窓口14と、この窓口14にて取扱った業務を自動的に演算処理したり、取扱われるデータを記憶して保存する等の管理を行う管理コンピュータ15とを備えている。
【0031】
窓口14には、銀行11側が取扱う業務として現金自動預け払い用に設置されたATM(現金自動預け払い機)17と、このATM17を用いて振込み操作する不正振込者P´を監視する監視カメラ18とを備えている。
【0032】
管理コンピュータ15は、窓口14側のATM17および監視カメラ18と通信接続される演算処理装置20と、データ比較照合手段21と、メモリ22と、表示手段23および送信手段24とを備えている。
【0033】
ATM17は、振込者P側である口座利用者が扱う取扱カードとしてのキャッシュカードが用いられることにより、当該キャッシュカード(図示せず)に予め記憶された金融機関コードデータおよび口座番号データが入力されると共に、必要により、ATM17を手動操作して振込利用者名、利用者番号、金融機関コード、口座番号、暗証番号、携帯電話番号および電子メールアドレス等の全部または一部を入力することができる。
【0034】
また、ATM17は、これらの振込者Pの各データを含む振込入力信号aとして生成し、管理コンピュータ15側へ送信されるようになっている。更に、ATM17は、振込者Pの振込操作に基くATM操作パターンをATM操作パターンデータ信号hとして生成し、管理コンピュータ15の演算処理装置20側へ送信するようになっている。
【0035】
更にまた、ATM17は、演算処理装置20側から送信される振込中止信号eを受信することにより、ATM17のタッチパネル表示画面17aに振込み中止の旨が表示され、操作ができなくなるようになっている。
【0036】
演算処理装置20は、銀行11の窓口14側のATM17側から受信した振込入力信号aおよびATM操作パターンデータ信号hとをデータ比較照合手段21側へ送信するようになっており、演算処理装置20は、入力データ不一致信号cを受信することにより、振込中止信号eを生成し、ATM17側へ送信し振込手続が自動的にキャンセルされるようになっている。この振込中止信号eは、送信手段24側へも送信され、この送信手段24側から通信ネットワーク12を介して振込受取者P1側である口座利用者の通信端末としての携帯端末13へ送信されるようになっている。
【0037】
また、演算処理装置20は、ATM17側から受信したATM操作パターンデータ信号hをデータ比較照合手段21側へ送信する一方、データ比較照合手段21側からATM操作パターン不一致信号iを受信した場合には振込中止信号e,ATM表示データ中止信号dおよび監視カメラ作動信号jを生成するようになっている。
【0038】
データ比較照合手段21は、演算処理装置20側から送信される振込入力信号aおよびATM操作パターンデータ信号hを受信して、メモリ22側に予め記憶させている口座利用者データやATM標準操作パターンと比較照合させて一致しない場合には、入力データ不一致信号cおよびATM操作不一致信号iを生成して演算処理装置20側へ送信するようになっている。
【0039】
また、データ比較照合手段21は、両データ信号hおよびyとが一致した場合には、入力データ一致信号bが生成されて、演算処理装置20側へ送信されるようになっている。
【0040】
また、演算処理装置20側は、入力データ一致信号bを受信することにより、通常の振込手続処理がなされるようになっている。
【0041】
メモリ22は、振込みを受ける振込受取者P1側が銀行11側と取引するにあたって、図2に示すように、データ番号0001〜0007に対応させて、利用者名、利用者番号、金融機関コード、口座番号、振込暗証番号、携帯電話番号および電子メールアドレスの各データを一括して口座利用者情報データとして保存されるようになっている。また、メモリ22には、振込者PによるATMの標準操作をパターン化したATM標準操作パターンが前以て記憶されており、データ比較照合手段21側からのデータ要求があると、ATM標準操作パターンデータ信号yにて送信されるようになっている。
【0042】
データ比較照合手段21は、ATM17側からATM操作パターンデータ信号hを受信すると、メモリ22側からATM標準操作パターンデータ信号yを受信してそれぞれの信号に含まれる操作パターンを比較照合するようになっている。データ比較照合手段21は、両データ信号hとyとを比較照合した結果、一致しなかった場合には、暫定的に不正振込者P´とみなして、ATM操作パターン不一致信号iを生成して演算処理装置20側へ送信するようにっている。
【0043】
また、銀行11側は、振込受取者P1側である口座利用者の申し出により、振込みが予想される振込者P側の口座利用者情報データを、銀行11側にて随時登録の受付けを行い、管理コンピュータ15のメモリ22へ記憶されるようにしている。
【0044】
なお、この振込者P側の口座利用者情報データには、必ずしもフルデータである必要はない。例えば、図2に示すように、データ番号0003「金融機関コード」および0004「口座番号」だけでもよく、更にはデータ番号0005「振込暗証番号」,データ番号0006「携帯電話番号」,データ番号0007「電子メールアドレス」等が任意に含まれていればよい。
【0045】
表示手段23は、演算処理装置20にて受信する各情報データを画面表示することができるようになっている。更に、送信手段24は、銀行11側の管理コンピュータ15側の演算処理装置20から、振込受取者P1側の携帯端末13へ振込中止信号eを送受するために設けられる。
【0046】
また、携帯端末13は、銀行11側の管理コンピュータ15の送信手段24側から送信される振込中止信号eを受信すると、この振込中止信号eの内容を振込受取者P1側に対してスピーカ13aまたは表示画面13bにて通知するようになっている。
【0047】
次に、金融機関口座取扱システム10の作用について図1〜4を参照して説明する。
【0048】
振込者P側によるATM17の操作に基いて、管理コンピュータ15および監視カメラ18における作用を、振込者P側の振込入力信号aが管理コンピュータ15側に送信される場合と、振込者P側によるATM操作パターンデータ信号hを管理コンピュータ15側へ送信される場合とに区分して説明する。
【0049】
[振込者P側の振込入力信号aが管理コンピュータ側に送信される場合]
図1〜図3に示すように、振込受取者P1側の口座利用者データを予め銀行11のメモリ22に記憶する(例えば口座開設時に行う)<ステップ1>。
【0050】
振込受取者P1側である口座利用者にて管理コンピュータ15のメモリ22側へ振込者側口座情報データの全部または一部が記憶されるように、前以て銀行11側の窓口14側にて、またはATM17の操作入力により管理コンピュータ15のメモリ22側へ記憶する<ステップ2>。
【0051】
ATM17の操作者、例えば図1に示す不正振込者P´がATM17を操作して、振込者側口座情報データの全部または一部の振込入力を行うと、この振込入力により入力されたデータを含む振込入力信号aが生成されて管理コンピュータ15のデータ比較照合手段21側へ送信される。
【0052】
そして、この振込入力信号aに含まれたデータと、メモリ22に記憶された、図2に示す振込者口座情報データとが比較照合される。
【0053】
この比較照合には、例えば振込入力信号aに金融機関コードおよび口座番号のみの情報データであった場合には、この両データと対応するデータとが比較照合される<ステップ3>。
【0054】
この比較照合の結果、両データが一致した場合、データ比較照合手段21にて入力データ一致信号bが生成されて演算処理装置20に送信されることにより、口座利用者データがATM17のタッチパネル表示画面17aに表示されて、この表示画面17aを見ながら振込者PによるATM17の入力操作が可能となる。そして、ATM17への入力操作により、演算処理装置20にて、振込演算処理がなされ振込送金が完了する<ステップ4a>。
【0055】
一方、両データが一致しなかった場合、データ比較照合手段21にて入力データ不一致信号cが生成され、演算処理装置20側へ送信される。演算処理装置20は、入力データ不一致信号cを受信することにより、ATM表示データ中止信号dが生成される<ステップ4b>。
【0056】
また、同時に、ATM表示データ中止信号dがATM17側に送信されて振込者P側によるATM17からの操作入力が不能となり振込みができなくなる<ステップ5a>。
【0057】
また、同時に演算処理装置20において、振込中止信号eが生成され、送信手段24側へ送信される<ステップ5b>。
【0058】
送信手段24は、この振込中止信号eを通信ネットワーク12を介して振込受取者P1側の携帯端末13へ送信する。
【0059】
この振込受取者P1側は、この振込中止信号eを受信することにより、自口座に対する不正振込み手続きがあったことを認知することができる。
【0060】
この振込口座取扱システム10によれば、以上の<ステップ1>〜<ステップ5a,5b>のステップを踏むことにより、不正振込者P´による振込みを未然に防止することができると共に、振込受取者P1側である口座利用者側へ不正な振込操作がなされた時点で、直ちに振込み受者側の口座利用者側へこの旨を報知することができるようにしたから、振込受取者P1側にとっても有用な情報を確認することができる。
【0061】
次に、[振込者P側によるATM操作パターンデータ信号hが管理コンピュータ15側へ送信される場合]について、図1,2および図4を参照して説明する。
【0062】
振込者PによりATM17を操作するに先だって、振込者PがATM17を操作する際の標準の操作パターンデータを含むATM標準操作パターンデータ信号yが管理コンピュータ15のメモリ22側へ前以て記憶される<ステップ1>。
【0063】
振込受取者P1側から、ATM17を操作して振込予定者側の口座の金融機関コードおよび口座番号等の入力事項を入力した場合には、このATM17の操作パターンがATM操作パターンデータ信号hとして生成されると共に、管理コンピュータ15のメモリ22側へ送信されてATM操作パターンデータが記憶される<ステップ2>。
【0064】
次に、先にメモリ22に記憶された標準の操作パターンデータと、ATM操作パターンデータ信号hに含まれるATM操作パターンデータとが比較照合される<ステップ3>。
【0065】
この比較照合の結果、両データが一致した場合、データ比較照合手段21からは何ら信号が出力されず、演算処理装置20が通常に作動して振込処理が可能な状態に戻る<ステップ4a>。
【0066】
一方、両データが一致しなかった場合、データ比較照合手段21にてATM操作パター不一致信号iが生成され、演算処理装置20側へ送信される。
【0067】
ATM操作パターン不一致信号iを受信した演算処理装置20は、監視カメラ作動信号jを生成して、窓口14側の監視カメラ18に送信される<ステップ4b>。
【0068】
そして、監視カメラ18が監視カメラ作動信号jを受信することにより、ATM17を操作中の不正振込者P´を撮影する<ステップ5>。
【0069】
上述の振込口座取扱システム10によれば、以上の<ステップ1>〜<ステップ5>のステップを踏むことにより、不正振込者P´による振込みを未然に防止することができると共に、この不正振込者P´を想定して写真を撮ることができることにより、必要により犯罪摘発のデータとして用いることもできる。
【0070】
また、上述した[振込者P側の振込入力信号aが管理コンピュータ側に送信される場合]と、[振込者P側によるATM操作パターンデータ信号hを管理コンピュータ15側へ送信される場合]とを複合させた振込口座取扱システム10とすることにより、ATM17を利用して振込み行為をする振込者P側に対して、多面的な観点から不正振込者P´による振込行為を監視することができる。
【0071】
従って、振振込受取者P1側である口座利用者側に対して、不正振込者P´を振込行為が実行される前に振込み行為ができないようにしたこと、また、不正な振込み行為と思しき時点で、直ちに口座利用者側にとっても有用な情報を提供することができる。
【0072】
なお、振込口座取扱システム10によれば、銀行11の窓口14に設置したATM17は、図1に示す窓口設置型のものではなく、銀行11の系列店やこの系列店とネットワークを介して接続される他銀行側のATM(図示せず)であっても差し支えない。
【0073】
また、振込口座取扱システム10によれば、銀行11側の管理コンピュータ15は、演算処理装置20にて振込中止信号eを生成して、送信手段24側から振込受取者P1側の携帯端末13へオンライン送信するようにしたが、銀行11による通報サービスを必要としない場合には、他のオフラインによる通信手段、例えば電子メールや印刷物の送付により通知するようにしてもよい。
【0074】
また、銀行11側による通報サービスは、振込み受側の口座利用者の要望に応じて行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の振込口座取扱システムの概要図。
【図2】本発明の振込口座取扱システムにおける口座取扱にあたって用いられる振込口座情報データ例を示す図。
【図3】本発明の振込口座取扱システムにおける振込手続のステップを示すフロー図。
【図4】本発明の振込口座取扱システムにおける振込手続の他のステップを示すフロー図。
【図5】従来の振込口座取扱システムの概要図。
【符号の説明】
【0076】
10 振込口座取扱システム
11 銀行(金融機関)
12 通信ネットワーク
13 携帯端末(通信端末)
13a スピーカ
13b 表示画面
14 窓口
15 管理コンピュータ
17 ATM
17a タッチパネル表示画面
18 監視カメラ
20 演算処理装置
21 データ比較照合手段
22 メモリ
23 表示手段
24 送信手段
a 振込入力信号
b 入力データ一致信号
c 入力データ不一致信号
d ATM表示データ中止信号
e 振込中止信号
h ATM操作パターンデータ信号
i ATM操作パターン不一致信号
j 監視カメラ作動信号
y ATM標準操作パターンデータ信号
P,P´ (不正)振込者
P1 振込受取者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
振込受取者側である口座利用者の金融機関コードおよび口座番号を金融機関側の管理コンピュータのメモリに記憶するステップと、
上記口座利用者側の口座へ振込みが予定される振込者側の口座の金融機関コードおよび口座番号を上記管理コンピュータのメモリに記憶するステップと、
上記振込者側の口座から上記口座利用者側の口座へATMにより振込まれる際に、上記メモリに記憶された上記口座利用者側の金融機関コードおよび口座番号と、上記ATMから入力された振込者側の金融機関コードおよび口座番号とを管理コンピュータのデータ比較照合手段により比較照合するステップと、
この比較照合により、両金融機関コードおよび口座番号が一致しない場合に、上記管理コンピュータ側にて振込中止信号を生成して、ATM側から管理コンピュータ側へ送信される振込入力信号をキャンセルするステップと、
を具備することを特徴とする振込口座取扱方法。
【請求項2】
振込受取者側である口座利用者の金融機関コード,口座番号および振込暗証番号を金融機関側の管理コンピュータのメモリに記憶するステップと、
上記口座利用者側の口座へ振込みが予定される振込者側の口座の金融機関コード,口座番号および振込暗証番号を上記管理コンピュータのメモリに記憶するステップと、
上記振込者側の口座から上記口座利用者側の口座へATMにより振込まれる際に、上記メモリに記憶された上記口座利用者側の金融機関コード,口座番号および振込暗証番号と、上記ATMから入力された振込者側の金融機関コードおよび口座番号とを管理コンピュータのデータ比較照合手段により比較照合するステップと、
この比較照合により、これらの金融機関コード,口座番号および振込暗証番号が一致しない場合に、上記管理コンピュータ側にて振込中止信号を生成して、ATM側から管理コンピュータ側へ送信される振込入力信号をキャンセルするステップと、
を具備することを特徴とする振込口座取扱方法。
【請求項3】
振込受取者側である口座利用者の金融機関コード,口座番号およびATM標準操作パターンを金融機関側の管理コンピュータのメモリに記憶するステップと、
上記口座利用者側の口座へ振込みが予定される振込者側の口座の金融機関コード,口座番号およびATM標準操作パターンを上記管理コンピュータのメモリに記憶するステップと、
上記振込者側の口座から上記口座利用者側の口座へATMにより振込まれる際に、上記メモリに記憶された上記口座利用者側の金融機関コード,口座番号およびATM標準操作パターンと、上記ATMから入力された振込者側の金融機関コード,口座番号および入力時のATM標準操作パターンとを管理コンピュータのデータ比較照合手段により、比較照合するステップと、
この比較照合によりこれらの金融機関コード,口座番号およびATM標準操作パターンが一致しない場合に、上記管理コンピュータ側にて振込中止信号を生成して、ATM側から管理コンピュータ側へ送信される振込入力信号をキャンセルするステップと、
を具備することを特徴とする振込口座取扱方法。
【請求項4】
上記管理コンピュータ側にて生成される振込中止信号を、管理コンピュータの送信手段側から通信ネットワークを介して振込受取者側である口座利用者の通信端末へ送信するステップを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の振込口座取扱方法。
【請求項5】
振込受取者側である口座利用者の金融機関コードおよび口座番号を金融機関側の管理コンピュータのメモリに記憶するステップと、
上記口座利用者側の口座へ振込みが予定される振込者側の口座の金融機関コードおよび口座番号を上記管理コンピュータのメモリに記憶するステップと、
上記振込者側の口座から上記口座利用者側の口座へATMにより振込まれる際に、上記メモリに記憶された上記口座利用者側の金融機関コードおよび口座番号と、上記ATMから入力された振込者側の金融機関コードおよび口座番号とを管理コンピュータのデータ比較照合手段により比較照合するステップと、
この比較照合により、上記両金融機関コードおよび口座番号が一致しない場合に、上記管理コンピュータ側から振込側のATMへ、上記口座利用者側の口座利用者情報データの送信を中止するATM表示データ中止信号を生成するステップと、
を具備することを特徴とする振込口座取扱方法。
【請求項6】
振込受取者側である口座利用者の金融機関コードおよび口座番号を金融機関側の管理コンピュータのメモリに記憶するステップと、
上記口座利用者側の口座へ振込みが予定される振込者側の口座の金融機関コードおよび口座番号を上記管理コンピュータのメモリに記憶するステップと、
上記振込者側の口座から上記口座利用者側の口座へATMにより振込まれる際に、上記メモリに記憶された上記口座利用者側の金融機関コードおよび口座番号と、上記ATMから入力された振込者側の金融機関コードおよび口座番号とを管理コンピュータのデータ比較照合手段により比較照合するステップと、
この比較照合により、両金融機関コードおよび口座番号が一致しない場合に、上記管理コンピュータ側から振込側のATMに備えた監視カメラを作動させる監視カメラ作動信号を送信するステップと、を具備することを特徴とする振込口座取扱方法。
【請求項7】
振込受取者側である口座利用者の金融機関コードおよび口座番号を記憶すると共に、上記口座利用者側の口座へ振込みが予定される振込者側の口座の金融機関コードおよび口座番号を記憶する金融機関側の管理コンピュータと、
上記振込者側の口座から上記口座利用者側の口座側へ、ATMにより振込まれる際に、上記メモリに記憶された上記口座利用者側の金融機関コードおよび口座番号と、上記ATMから入力された振込者側の金融機関コードおよび口座番号とを比較照合する管理コンピュータのデータ比較照合手段と、
このデータ比較照合手段による比較照合により、両金融機関コードおよび口座番号が一致しない場合に、上記ATM側から送信される振込入力信号をキャンセルする振込中止信号を生成する管理コンピュータの演算処理装置とを具備したことを特徴とする振込口座取扱システム。
【請求項8】
振込受取者側である口座利用者の金融機関コード,口座番号および振込暗証番号を記憶すると共に、上記口座利用者側の口座へ振込みが予定される振込者側の口座の金融機関コードおよび口座番号を記憶する金融機関側の管理コンピュータと、
上記振込者側の口座から上記口座利用者側の口座側へ、ATMにより振込まれる際に、上記メモリに記憶された上記口座利用者側の金融機関コード,口座番号および振込暗証番号と、上記ATMから入力された振込者側の金融機関コード,口座番号および振込暗証番号とを比較照合する管理コンピュータのデータ比較照合手段と、
このデータ比較照合手段による比較照合により、これらの金融機関コード,口座番号および振込暗証番号が一致しない場合に、上記ATM側から送信される振込入力信号をキャンセルする振込中止信号を生成する管理コンピュータの演算処理装置とを具備したことを特徴とする振込口座取扱システム。
【請求項9】
振込受取者側である口座利用者側の金融機関コード,口座番号およびATM標準操作パターンを記憶すると共に、上記口座利用者側の口座へ振込みが予定される振込者側の口座の金融機関コードおよび口座番号を記憶する金融機関側の管理コンピュータと、
上記振込者側の口座から上記口座利用者側の口座側へ、ATMにより振込まれる際に、上記メモリに記憶された上記口座利用者側の金融機関コード,口座番号およびATM標準操作パターンと、上記ATMから入力された振込者側の金融機関コード,口座番号および入力時のATM標準操作パターンとを比較照合する管理コンピュータのデータ比較照合手段と、
このデータ比較照合手段による比較照合により、これらの金融機関コード、口座番号およびATM標準操作パターンが一致しない場合に、上記ATM側から送信される振込入力信号をキャンセルする振込中止信号を生成する管理コンピュータの演算処理手段とを具備したことを特徴とする振込口座取扱システム。
【請求項10】
振込受取者側である口座利用者側の金融機関コード,口座番号,振込暗証番号およびATM標準操作パターンを記憶すると共に、上記口座利用者側の口座へ振込みが予定される振込者側の口座の金融機関コードおよび口座番号を記憶する金融機関側の管理コンピュータと、
上記振込者側の口座から上記口座利用者側の口座側へ、ATMにより振込まれる際に、上記メモリに記憶された上記口座利用者側の金融機関コード,口座番号,振込暗証番号およびATM標準操作パターンと、上記ATMから入力された振込者側の金融機関コード,口座番号,振込暗証番号およびATM標準操作パターンとを比較照合する管理コンピュータ側のデータ比較照合手段と、
上記ATMの取扱者を撮影可能に、ATM設置場所に設けられた監視カメラと、
上記データ比較照合手段による比較照合により、これらの振込暗証番号およびATM標準操作パターンのいずれかが一致しない場合に、上記監視カメラを作動させる監視カメラ作動信号を送信する管理コンピュータ側の演算処理装置とを具備したことを特徴とする振込口座取扱システム。
【請求項11】
金融機関側の管理コンピュータの演算処理装置の演算処理に用いられる振込口座取扱プログラムであって、
上記管理コンピュータを、振込受取者側である口座利用者側の金融機関コードおよび口座番号を記憶すると共に、上記口座利用者側の口座へ振込みが予定される振込者側の口座の金融機関コードおよび口座番号を記憶する金融機関側の管理コンピュータと、
上記振込者側の口座から上記口座利用者側の口座側へ、ATMにより振込まれる際に、上記メモリに記憶された記口座利用者側の金融機関コードおよび口座番号と、上記ATM側から入力された振込者側の金融機関コードおよび口座番号とを比較照合する管理コンピュータのデータ比較照合手段と、
このデータ比較照合手段による比較照合により、両金融機関コードおよび口座番号が一致しない場合に、上記ATM側から送信される振込入力信号をキャンセルする振込中止信号を生成する管理コンピュータの演算処理装置として機能させることを特徴とする振込口座取扱プログラム。
【請求項12】
金融機関側の管理コンピュータの演算処理装置の演算処理に用いられる振込口座取扱プログラムであって、
上記管理コンピュータを、振込受取者側である口座利用者の金融機関コードおよび口座番号を記憶すると共に、上記口座利用者側の口座へ振込みが予定される振込者側の口座の金融機関コードおよび口座番号を記憶する金融機関側の管理コンピュータと、
上記振込者側の口座から上記口座利用者側の口座側へ、ATMにより振込まれる際に、上記メモリに記憶された上記口座利用者側の金融機関コードおよび口座番号と、上記ATM側から入力された振込者側の金融機関コードおよび口座番号とを比較照合する管理コンピュータのデータ比較照合手段と、
上記ATMの取扱者を撮影可能に、ATM設置場所に設けられた監視カメラと、
上記データ比較照合手段による比較照合により、両金融機関コードおよび口座番号が一致しない場合に、上記ATM側から送信される振込入力信号をキャンセルする振込中止信号および上記監視カメラを作動させる監視カメラ作動信号を生成する管理コンピュータの演算処理装置として機能させることを特徴とする振込口座取扱プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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