掃除具
【課題】簡単な構造で箒を収納し且つ収納時の床面積が小さくなるようにすること。
【解決手段】
この掃除具100では、本体3の下部にモップ5を取り付け、箒の柄51の付け根に固定部のバンド部分を巻き付けて箒に対して箒立て2を固定する。続いて、箒の穂52を本体3で包み、本体3の左右両側端縁に設けた面ファスナーにより当該本体3の左右両側端縁の重なった部分同士を止める。この状態で箒の穂52が本体3に包まれて内部に収納され、且つ、下側にモップ5が略環状に出た状態になる。モップ5の最下端は略直線状であるため、その最下端が環状となることで、当該箒立て2が自立可能となる。これにより、簡単な構造で箒を収納でき、収納時の床面積を小さくできる。
【解決手段】
この掃除具100では、本体3の下部にモップ5を取り付け、箒の柄51の付け根に固定部のバンド部分を巻き付けて箒に対して箒立て2を固定する。続いて、箒の穂52を本体3で包み、本体3の左右両側端縁に設けた面ファスナーにより当該本体3の左右両側端縁の重なった部分同士を止める。この状態で箒の穂52が本体3に包まれて内部に収納され、且つ、下側にモップ5が略環状に出た状態になる。モップ5の最下端は略直線状であるため、その最下端が環状となることで、当該箒立て2が自立可能となる。これにより、簡単な構造で箒を収納でき、収納時の床面積を小さくできる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、箒と箒を収納すると共にこれを自立可能とする掃除具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から箒を収納する器具として、下記特許文献1に記載のものが知られている。この特許文献1の箒付きちり取りは、ちり取りの上部に箒を収納する空間を形成し、この空間に箒を収納した構造である。しかしながら、このような構造の箒付きちり取りは構造が複雑であり、収納するにあたってある程度の床面積が必要になるという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実願2006−8950号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする問題点は、簡単な構造で箒を収納し且つ収納時の床面積が小さくなるようにする点である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の掃除具は、可撓性の平面状の素材からなる本体を有し、当該本体は、その下側縁が略直線状であり、当該本体の左側部分と右側部分に互いを係止する係止手段を有すると共に上側に箒に対して本体を係止する固定部を設けたことを特徴とする。
【0006】
また、本発明の掃除具は、上記発明において、更に、本体の下側にモップを設けたことを特徴とする。更に、柄の付け根から穂の先までの寸法が、前記本体の高さよりも小さい箒を含むことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】この発明の実施の形態1にかかる掃除具を示す説明図である。
【図2】図1に示した掃除具の使用状態を示す正面図である。
【図3】図1に示した掃除具の使用状態を示す背面図である。
【図4】図1の掃除具の箒立てを示す正面図である。
【図5】図1の掃除具の箒立てを示す背面図である。
【図6】図1の掃除具の箒立てを示す上面図である。
【図7】図1の掃除具の箒立てを示す底面図である。
【図8】図1の掃除具の箒立てを示す右側面図である。
【図9】図1の掃除具の箒立てを示す左側面図である。
【図10】図1に示す箒立ての分解正面図である。
【図11】モップを示す斜視図である。
【図12】モップを取り外した状態の箒立ての本体を示す正面図である。
【図13】モップを取り外した状態の箒立ての本体を示す背面図である。
【図14】モップを取り外した状態の箒立ての本体を示す上面図である。
【図15】モップを取り外した状態の箒立ての本体を示す背面図である。
【図16】モップを取り外した状態の箒立ての本体を示す右側面図である。
【図17】モップを取り外した状態の箒立ての本体を示す左側面図である。
【図18】モップを示す正面図である。
【図19】モップを示す背面図である。
【図20】掃除具の使用状態を示す説明図である。
【図21】掃除具の使用状態を示す説明図である。
【図22】この発明の別の実施の形態にかかる掃除具を示す説明図である。
【図23】図22に示した掃除具の使用状態を示す正面図である。
【図24】図22に示した掃除具の使用状態を示す背面図である。
【図25】図22に示した掃除具の使用状態を示す側面図である。
【図26】図22に示した掃除具の使用状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、この発明の実施の形態1にかかる掃除具を示す説明図である。図2は図1に示した掃除具の使用状態を示す正面図、図3はその背面図である。図4は、図1の掃除具のうち箒立てを示す正面図、図5はその背面図、図6は上面図、図7は底面図、図8は右側面図、図9は左側面図を示す。また、図10は、図1に示す箒立ての分解正面図である。図11は、モップを示す斜視図である。なお、図12はモップを取り外した状態の箒立ての本体を示す正面図、図13はその背面図、図14は上面図、図15は背面図、図16は右側面図、図17は左側面図を示す。図18は、モップを示す正面図、図19はその背面図である。
【0009】
この発明に係る物品は、箒1の先に箒立て2を取り付けることができる掃除具100であり、又は、モップ5を箒立て2の本体3の下に設けてそれ自体で掃除具100となる箒立て2である。
【0010】
この発明に係る物品の説明は、以下の通りである。
【0011】
この掃除具100は、箒1とその箒立て2とからなる。箒1は手箒又は長箒であり、穂52はポリプロピレン等のプラスチック素材又は草等の自然素材からなる。箒立て2は、平面状であって釣鐘形状の本体3と、当該本体3の上部に一体成形したベルト状の固定部6と、左側部分及び右側部分に設けた係止手段としての面ファスナー7と、本体3の右又は左の端縁から突設した取手部4と、本体3の下部に着脱自在に設けられたモップ5とからなる。
【0012】
本体3の幅は、箒1の穂52を当該本体3で包むことができる程度必要であり、具体的には穂52の幅の2倍以上3倍以下であるのが好ましい。本体3は可撓性の平面状の素材、例えばフェルト等の不織布、ポリプロピレン等のプラスチック、シリコン等により構成される。また、一つの素材で構成されるとは限らず、下半分がプラスチックで上半分が不織布であっても良い。なお、本体3の幅は、箒1の穂52の幅の2倍以下であることを妨げない。この場合、箒1の穂52を包んだ時に、本体3の右側部分と左側部分との間に隙間が生じることになるが、本体3の右側部分と左側部分との間をゴム等で連結して係止することで当該本体3を固定するようにしても良い(図示省略)。
【0013】
本体3の下側縁3aは略直線状となる。これは、箒1の穂52を包んで固定したときに、下側付近が略円筒状にって床に自立できるようにするためである。また、箒1は、柄51の付け根から穂52の先までの寸法が前記本体3の高さよりも小さい。なお、上記の変形例のように、本体3で穂52を包んだときにその右側部分と左側部分との間に隙間が生じる場合でも、下側付近が略C字形状となるので、箒立て2を床に自立させることは可能である(図示省略)。
【0014】
図11に示すように、モップ5は、帯状或いは短冊形状であり且つその長辺側の一方が開口した袋状となる。開口部8の内側端縁中央には面ファスナー9が対向して設けられている。また、モップ5の外側短辺側の端縁近傍にはそれぞれ面ファスナー10が設けられている。一方、本体3の下部11は幅が若干狭くなっており、その中央付近にはモップ5の開口部8に設けた面ファスナー9に対応する面ファスナー12が設けられている。当該本体3のうち前記下部11がモップ5に入り、その面ファスナー12とモップ5の面ファスナー9が結合し、その結果、モップ5が本体3に取り付けられる。
【0015】
モップ5の開口部8に本体3の下部11が入り込むのでモップ5は本体3に対してしっかり固定される。モップ5は取り外して洗濯できる。モップ5には、所定太さの毛足の長いパイルが用いられ、その表面には必要により吸着剤、抗菌剤、防かび剤が配合されている。モップ5が短冊形状であり本体3の下部11に取り付けるようにしたのは、本体3で箒1を包むようにして固定したとき、このモップ5も略円筒状になり、箒1ごと本体3を床に置いても自立するようにするためである。
【0016】
本体3上部に一体成形された固定部6は、本体3の左右の幅方向に長尺形状のバンド13となって全体的にT字状に突出しており、その左右端部近傍にホック14が設けられる。この固定部6は、本体3と連続してT形状に一体に成形されているが、面ファスナー等を本体3の幅方向に取り付けて、当該面ファスナーを箒1の柄51に巻きつけるようにしても良い(図示省略)。また、箒1の柄51と穂52との間のカバー部分53に専用のホックを設け、このホックと対になるホックを本体3の固定部6に設けても良い(図示省略)。
【0017】
次に、この掃除具100の使用方法について説明する。本体3の下部11にモップ5を取り付け、箒1の柄51の付け根に固定部6のバンド13を巻き付けて箒1に対して箒立て2を固定する。続いて、箒1の穂52を本体3で包み、本体3の左右両側端縁に設けた面ファスナー7により当該本体3の左右両側端縁の重なった部分同士を止める。この状態で図2及び図3に示すように箒1の穂52が本体3に包まれて内部に収納され且つ下側にモップ5が略環状に出た状態になる。モップ5の最下端は略直線状であるため、その最下端が環状となる結果、当該箒立て2が自立可能となる。なお、この掃除具100は自立できる点に特徴があるが、完全安定な自立を必ずしも目的としない。ある程度の自立性を備えていれば、箪笥と壁の隙間等に置いた場合でも、きれい且つすっきりと置くことができるからである。以上から、この掃除具100によれば簡単な構造で箒1を収納でき、収納時の床面積も小さくできる。
【0018】
また、箒1は、柄51の付け根から穂52の先までの寸法が前記本体3の高さよりも小さいので、柄51の付け根を固定部6により固定し且つ本体3で箒1の穂52を包んだとき、箒1の穂52が本体3内に完全に収納されて外に飛び出ない。これにより、箒立て2の自立を阻害せず、当該穂52にクセがつくのを防止できる。なお、本体3を外す場合には、取手部4をつまんで面ファスナー7を引き剥がす。
【0019】
前記本体3をフェルト等の不織布で構成した場合には全体としてソフトな感じに仕上がり、自在に変形するので扱いやすい。また、汚れた場合には洗濯できる。また、図20及び図21に示すように、箒1を本体3に収納した状態で通常の柄51付きのモップ5として用いることができる。更に、本体3が箒1の穂52を包んでおり、内部に空間が生じているので、モップ5に吸着しなった埃は当該内部空間で捕捉できる。モップ5も本体3から取り外すことで独立して洗濯できる。
【0020】
また、箒立て2は、上記モップ5を取り外した状態での使用も可能である。この場合、本体3下部が略円筒状になり、これにより自立時の安定性がより向上することになる。
【0021】
(実施の形態2)
図22は、この発明の実施の形態2にかかる掃除具100を示す説明図である。図23は、図22に示した掃除具100の使用状態を示す正面図である。図24は、図22に示した掃除具100の使用状態を示す背面図である。図25は、図22に示した掃除具100の使用状態を示す側面図である。図26は、図22に示した掃除具100の使用状態を示す説明図である。この掃除具200では、上記モップ5を省略し、本体3の左右縦方向に谷折れ線201を設ける。そして、本体3の左右両側端縁近傍にマグネット202を設ける。その他の構造は上記実施の形態1と同じであるからその説明を省略し同じ構成要素には同じ符号を付する。
【0022】
この箒立て203では箒1の穂52を包む際、谷折れ線201に沿って折り曲げ、左右両側端縁が重なった際にマグネット202同士を吸着させる。これにより、図23〜図24に示すように、箒1が箒立て2に収納され且つ当該箒1を自立させることができる。特に、谷折れ線201をもって本体3を折り曲げるため、箒立て203で箒1を包んだ際の最下端の形状が略フットボール形状となる。このため、箒1を収納した際に全体の厚さが小さくなるから収納に便利である。
【0023】
また、図26に示すように、モップ5を省略し且つ両側に谷折れ線201を設けることで、本体3の下部が床面に対して線接触し易くなり且つ本体3の両側に壁が形成されるので、塵取りとして使用できるようになる。
【符号の説明】
【0024】
100 掃除具
1 箒
2 箒立て
3 本体
5 モップ
6 固定部
7,9 面ファスナー
【技術分野】
【0001】
本発明は、箒と箒を収納すると共にこれを自立可能とする掃除具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から箒を収納する器具として、下記特許文献1に記載のものが知られている。この特許文献1の箒付きちり取りは、ちり取りの上部に箒を収納する空間を形成し、この空間に箒を収納した構造である。しかしながら、このような構造の箒付きちり取りは構造が複雑であり、収納するにあたってある程度の床面積が必要になるという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実願2006−8950号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする問題点は、簡単な構造で箒を収納し且つ収納時の床面積が小さくなるようにする点である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の掃除具は、可撓性の平面状の素材からなる本体を有し、当該本体は、その下側縁が略直線状であり、当該本体の左側部分と右側部分に互いを係止する係止手段を有すると共に上側に箒に対して本体を係止する固定部を設けたことを特徴とする。
【0006】
また、本発明の掃除具は、上記発明において、更に、本体の下側にモップを設けたことを特徴とする。更に、柄の付け根から穂の先までの寸法が、前記本体の高さよりも小さい箒を含むことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】この発明の実施の形態1にかかる掃除具を示す説明図である。
【図2】図1に示した掃除具の使用状態を示す正面図である。
【図3】図1に示した掃除具の使用状態を示す背面図である。
【図4】図1の掃除具の箒立てを示す正面図である。
【図5】図1の掃除具の箒立てを示す背面図である。
【図6】図1の掃除具の箒立てを示す上面図である。
【図7】図1の掃除具の箒立てを示す底面図である。
【図8】図1の掃除具の箒立てを示す右側面図である。
【図9】図1の掃除具の箒立てを示す左側面図である。
【図10】図1に示す箒立ての分解正面図である。
【図11】モップを示す斜視図である。
【図12】モップを取り外した状態の箒立ての本体を示す正面図である。
【図13】モップを取り外した状態の箒立ての本体を示す背面図である。
【図14】モップを取り外した状態の箒立ての本体を示す上面図である。
【図15】モップを取り外した状態の箒立ての本体を示す背面図である。
【図16】モップを取り外した状態の箒立ての本体を示す右側面図である。
【図17】モップを取り外した状態の箒立ての本体を示す左側面図である。
【図18】モップを示す正面図である。
【図19】モップを示す背面図である。
【図20】掃除具の使用状態を示す説明図である。
【図21】掃除具の使用状態を示す説明図である。
【図22】この発明の別の実施の形態にかかる掃除具を示す説明図である。
【図23】図22に示した掃除具の使用状態を示す正面図である。
【図24】図22に示した掃除具の使用状態を示す背面図である。
【図25】図22に示した掃除具の使用状態を示す側面図である。
【図26】図22に示した掃除具の使用状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、この発明の実施の形態1にかかる掃除具を示す説明図である。図2は図1に示した掃除具の使用状態を示す正面図、図3はその背面図である。図4は、図1の掃除具のうち箒立てを示す正面図、図5はその背面図、図6は上面図、図7は底面図、図8は右側面図、図9は左側面図を示す。また、図10は、図1に示す箒立ての分解正面図である。図11は、モップを示す斜視図である。なお、図12はモップを取り外した状態の箒立ての本体を示す正面図、図13はその背面図、図14は上面図、図15は背面図、図16は右側面図、図17は左側面図を示す。図18は、モップを示す正面図、図19はその背面図である。
【0009】
この発明に係る物品は、箒1の先に箒立て2を取り付けることができる掃除具100であり、又は、モップ5を箒立て2の本体3の下に設けてそれ自体で掃除具100となる箒立て2である。
【0010】
この発明に係る物品の説明は、以下の通りである。
【0011】
この掃除具100は、箒1とその箒立て2とからなる。箒1は手箒又は長箒であり、穂52はポリプロピレン等のプラスチック素材又は草等の自然素材からなる。箒立て2は、平面状であって釣鐘形状の本体3と、当該本体3の上部に一体成形したベルト状の固定部6と、左側部分及び右側部分に設けた係止手段としての面ファスナー7と、本体3の右又は左の端縁から突設した取手部4と、本体3の下部に着脱自在に設けられたモップ5とからなる。
【0012】
本体3の幅は、箒1の穂52を当該本体3で包むことができる程度必要であり、具体的には穂52の幅の2倍以上3倍以下であるのが好ましい。本体3は可撓性の平面状の素材、例えばフェルト等の不織布、ポリプロピレン等のプラスチック、シリコン等により構成される。また、一つの素材で構成されるとは限らず、下半分がプラスチックで上半分が不織布であっても良い。なお、本体3の幅は、箒1の穂52の幅の2倍以下であることを妨げない。この場合、箒1の穂52を包んだ時に、本体3の右側部分と左側部分との間に隙間が生じることになるが、本体3の右側部分と左側部分との間をゴム等で連結して係止することで当該本体3を固定するようにしても良い(図示省略)。
【0013】
本体3の下側縁3aは略直線状となる。これは、箒1の穂52を包んで固定したときに、下側付近が略円筒状にって床に自立できるようにするためである。また、箒1は、柄51の付け根から穂52の先までの寸法が前記本体3の高さよりも小さい。なお、上記の変形例のように、本体3で穂52を包んだときにその右側部分と左側部分との間に隙間が生じる場合でも、下側付近が略C字形状となるので、箒立て2を床に自立させることは可能である(図示省略)。
【0014】
図11に示すように、モップ5は、帯状或いは短冊形状であり且つその長辺側の一方が開口した袋状となる。開口部8の内側端縁中央には面ファスナー9が対向して設けられている。また、モップ5の外側短辺側の端縁近傍にはそれぞれ面ファスナー10が設けられている。一方、本体3の下部11は幅が若干狭くなっており、その中央付近にはモップ5の開口部8に設けた面ファスナー9に対応する面ファスナー12が設けられている。当該本体3のうち前記下部11がモップ5に入り、その面ファスナー12とモップ5の面ファスナー9が結合し、その結果、モップ5が本体3に取り付けられる。
【0015】
モップ5の開口部8に本体3の下部11が入り込むのでモップ5は本体3に対してしっかり固定される。モップ5は取り外して洗濯できる。モップ5には、所定太さの毛足の長いパイルが用いられ、その表面には必要により吸着剤、抗菌剤、防かび剤が配合されている。モップ5が短冊形状であり本体3の下部11に取り付けるようにしたのは、本体3で箒1を包むようにして固定したとき、このモップ5も略円筒状になり、箒1ごと本体3を床に置いても自立するようにするためである。
【0016】
本体3上部に一体成形された固定部6は、本体3の左右の幅方向に長尺形状のバンド13となって全体的にT字状に突出しており、その左右端部近傍にホック14が設けられる。この固定部6は、本体3と連続してT形状に一体に成形されているが、面ファスナー等を本体3の幅方向に取り付けて、当該面ファスナーを箒1の柄51に巻きつけるようにしても良い(図示省略)。また、箒1の柄51と穂52との間のカバー部分53に専用のホックを設け、このホックと対になるホックを本体3の固定部6に設けても良い(図示省略)。
【0017】
次に、この掃除具100の使用方法について説明する。本体3の下部11にモップ5を取り付け、箒1の柄51の付け根に固定部6のバンド13を巻き付けて箒1に対して箒立て2を固定する。続いて、箒1の穂52を本体3で包み、本体3の左右両側端縁に設けた面ファスナー7により当該本体3の左右両側端縁の重なった部分同士を止める。この状態で図2及び図3に示すように箒1の穂52が本体3に包まれて内部に収納され且つ下側にモップ5が略環状に出た状態になる。モップ5の最下端は略直線状であるため、その最下端が環状となる結果、当該箒立て2が自立可能となる。なお、この掃除具100は自立できる点に特徴があるが、完全安定な自立を必ずしも目的としない。ある程度の自立性を備えていれば、箪笥と壁の隙間等に置いた場合でも、きれい且つすっきりと置くことができるからである。以上から、この掃除具100によれば簡単な構造で箒1を収納でき、収納時の床面積も小さくできる。
【0018】
また、箒1は、柄51の付け根から穂52の先までの寸法が前記本体3の高さよりも小さいので、柄51の付け根を固定部6により固定し且つ本体3で箒1の穂52を包んだとき、箒1の穂52が本体3内に完全に収納されて外に飛び出ない。これにより、箒立て2の自立を阻害せず、当該穂52にクセがつくのを防止できる。なお、本体3を外す場合には、取手部4をつまんで面ファスナー7を引き剥がす。
【0019】
前記本体3をフェルト等の不織布で構成した場合には全体としてソフトな感じに仕上がり、自在に変形するので扱いやすい。また、汚れた場合には洗濯できる。また、図20及び図21に示すように、箒1を本体3に収納した状態で通常の柄51付きのモップ5として用いることができる。更に、本体3が箒1の穂52を包んでおり、内部に空間が生じているので、モップ5に吸着しなった埃は当該内部空間で捕捉できる。モップ5も本体3から取り外すことで独立して洗濯できる。
【0020】
また、箒立て2は、上記モップ5を取り外した状態での使用も可能である。この場合、本体3下部が略円筒状になり、これにより自立時の安定性がより向上することになる。
【0021】
(実施の形態2)
図22は、この発明の実施の形態2にかかる掃除具100を示す説明図である。図23は、図22に示した掃除具100の使用状態を示す正面図である。図24は、図22に示した掃除具100の使用状態を示す背面図である。図25は、図22に示した掃除具100の使用状態を示す側面図である。図26は、図22に示した掃除具100の使用状態を示す説明図である。この掃除具200では、上記モップ5を省略し、本体3の左右縦方向に谷折れ線201を設ける。そして、本体3の左右両側端縁近傍にマグネット202を設ける。その他の構造は上記実施の形態1と同じであるからその説明を省略し同じ構成要素には同じ符号を付する。
【0022】
この箒立て203では箒1の穂52を包む際、谷折れ線201に沿って折り曲げ、左右両側端縁が重なった際にマグネット202同士を吸着させる。これにより、図23〜図24に示すように、箒1が箒立て2に収納され且つ当該箒1を自立させることができる。特に、谷折れ線201をもって本体3を折り曲げるため、箒立て203で箒1を包んだ際の最下端の形状が略フットボール形状となる。このため、箒1を収納した際に全体の厚さが小さくなるから収納に便利である。
【0023】
また、図26に示すように、モップ5を省略し且つ両側に谷折れ線201を設けることで、本体3の下部が床面に対して線接触し易くなり且つ本体3の両側に壁が形成されるので、塵取りとして使用できるようになる。
【符号の説明】
【0024】
100 掃除具
1 箒
2 箒立て
3 本体
5 モップ
6 固定部
7,9 面ファスナー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性の平面状の素材からなる本体を有し、
当該本体は、その下側縁が略直線状であり、当該本体の左側部分と右側部分に互いを係止する係止手段を有すると共に上側に箒に対して本体を係止する固定部を設けたことを特徴とする掃除具。
【請求項2】
更に、本体の下側にモップを設けたことを特徴とする請求項1に記載の掃除具。
【請求項3】
更に、柄の付け根から穂の先までの寸法が、前記本体の高さよりも小さい箒を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の掃除具。
【請求項1】
可撓性の平面状の素材からなる本体を有し、
当該本体は、その下側縁が略直線状であり、当該本体の左側部分と右側部分に互いを係止する係止手段を有すると共に上側に箒に対して本体を係止する固定部を設けたことを特徴とする掃除具。
【請求項2】
更に、本体の下側にモップを設けたことを特徴とする請求項1に記載の掃除具。
【請求項3】
更に、柄の付け根から穂の先までの寸法が、前記本体の高さよりも小さい箒を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の掃除具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【公開番号】特開2011−250907(P2011−250907A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−125369(P2010−125369)
【出願日】平成22年5月31日(2010.5.31)
【出願人】(599075302)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月31日(2010.5.31)
【出願人】(599075302)
【Fターム(参考)】
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