説明

掃除用電気器具

【課題】電気器具が面している方向を例えば180度急激に変更可能にすることができる、円筒型の掃除用電気器具を提供する。
【解決手段】円筒型の掃除用電気器具は、流体流を受けるための流体入口及び入口を通って受け取った流体流に作用する手段を含む実質的に球状の床係合転動組立体20と、床面にわたって操縦されるときに転動組立体を支持するための複数の床係合支持部材40とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、掃除用電気器具に関する。
【背景技術】
【0002】
真空掃除機のような掃除用電気器具は公知である。真空掃除機の大部分は、「直立」型又は「円筒」型(国によってはキャニスタ又はバレル機械と呼ばれる)の何れかである。円筒型真空掃除機は、一般に、汚れ含有流体流を真空掃除機に吸い込むためのモータ駆動ファンユニットを含む本体と、流体流から汚れ及びほこりを分離するためのサイクロン分離器又はバッグのような分離装置とを備える。汚れ含有流体流は、本体に接続された吸引ホース及びワンド組立体を通って本体に導入される。真空掃除機の本体は、ユーザが部屋を動き回るときにホースによって引きずられる。掃除ツールは、ホース及びワンド組立体の遠隔端部に取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】英国特許第2,407,022号
【特許文献2】欧州特許第1,129,657号
【発明の概要】
【0004】
例えば、英国特許第2,407,022号は、サイクロン分離装置を支持するシャーシを有する円筒型真空掃除機を記載している。真空掃除機は、シャーシの後部の両側に1つずつある2つのメインホイールと、シャーシの前部の下方に位置付けられ、表面を横切って真空掃除機を引きずることを可能にするキャスタホイールとを有する。このようなキャスタホイールは、円形支持体上に装着される傾向があり、その結果、真空掃除機が表面にわたって引きずられる方向転換に応答してキャスタホイールが旋回できるように、シャーシ上に回転可能に装着される。
【0005】
欧州特許第1,129,657号は、吸引ホース及びワンド組立体に接続された球体の形態である円筒型真空掃除機を記載している。球体の球状体積は、本体の両側に1つずつ位置付けられるホイールのペアを組み入れる。真空掃除機の形状は、ホイールがホース及びワンド組立体を用いて床面にわたって引っ張られ、次いでその後表面にわたって制御不能に引きずられるときに、球体が、ホイールの1つを中心として回転し、又はそのホイールの上に位置する傾向があることを意味している。本体は、該本体が直立位置に戻る傾向になる所定位置に本体の重心が位置付けられるように配置されるが、例えば、床面上に位置付けられた壁又は他の品目に接して本体が位置付けられる場合には、該本体は、直立位置に戻ることができない危険性がある。
【0006】
第1の態様において、本発明は、流体流を受けるための流体入口及び該入口を通って受け取った流体流に作用する手段を含む実質的に球状の床係合転動組立体と、床面にわたって操縦されるときに転動組立体を支持するための複数の床係合支持部材とを備える、円筒型の掃除用電気器具を提供する。
【0007】
実質的に球状の床係合転動組立体を支持するための複数の支持部材を設けることによって、床面にわたる掃除用電気器具の安定性及び操縦性は、このような操向機構を使用しない従来技術に比較して著しく改良することができる。転動組立体の球形により、転動組立体が電気器具の全重量を担うように電気器具を傾斜して床面から支持部材を引き上げて、転動組立体と床面との間の接点上で電気器具を「回転させる」ことによって、電気器具が面している方向を例えば180度急激に変更可能にすることができる。
【0008】
転動組立体は、掃除用電気器具が床面にわたって移動するときに回転する実質的に球状のケーシングを含むことができる。しかしながら、電気器具は、好ましくは、本体と、該本体に回転可能に接続された複数の床係合転動要素とを含み、これらは共に実質的に球状の床係合転動組立体を形成する。従って、第2の態様では、本発明は、流体流を受けるための流体入口を含む本体と、入口を通って受け取った流体流に作用する手段と、本体に対して回転可能な複数の転動要素とを備える、これらは、実質的に球状の床係合転動組立体と、床面にわたって操縦されるときに転動組立体を支持するための少なくとも1つの床係合支持部材とを本体と共に形成する、円筒型の掃除用電気器具を提供する。
【0009】
流体入口を通って受け取った流体流に作用する手段は、好ましくは、掃除用電気器具が床面にわたって移動するときに回転しないように本体に接続される。流体流に作用する手段は、好ましくはモータ駆動ファンユニットを含む分離装置を通って流体流を引き込む手段を含むのが好ましい。代替として、又は追加的に、流体流に作用する手段は、流体流から粒子状物質を除去するためのフィルタを含むことができる。フィルタは、好ましくは、少なくとも部分的にモータの周りに延びて、好ましくは、本体から取り外し可能である。例えば、フィルタは、転動組立体の本体の外側ケーシングの一部を取り外すことによって、又は本体から転動組立体の転動要素の1つを接続解除することによってアクセスすることができる。
【0010】
複数の転動要素の各々は、転動組立体の本体のそれぞれの側部に回転可能に接続されたホイールの形態が好ましい。これらの転動要素の各々は、好ましくは、湾曲した、好ましくはドーム形の外面を有し、好ましくは、転動組立体の本体のそれぞれの隣接部分と実質的に同一平面にあるリムを有し、電気器具の操縦性を向上させることができる相対的に連続した外面を転動組立体が有することができるようにする。床面の把持を向上させるために、転動要素の外面上にリッジを設けることができる。滑り止めテクスチャ又は皮膜を転動要素の最外面上に設けて、硬質の光沢のある又は湿潤した床のような滑りやすい床面の把持を助けることができる。
【0011】
転動要素の回転軸線は、転動要素のリムが床面と係合するように、掃除用電気器具が位置付けられる床面に対し、本体に向かって上向きに傾斜することができる。回転軸線の傾斜角度は、好ましくは5から15°の範囲、より好ましくは6から10°の範囲である。転動要素の各々は、好ましくは、実質的に球面曲率を有する外面を有し、好ましくは実質的に半球状である。
【0012】
転動要素の回転軸線が傾斜している結果として、本体の外面の一部が露出されて、モータを作動するためのユーザ操作可能スイッチ又はケーブル巻き戻し機構のような掃除用電気器具の構成部品が、本体の露出部分上に位置することができるようになる。好ましい実施形態では、掃除用電気器具から流体流を排出するための1つ又はそれ以上のポートは、本体の外面上に位置付けられる。
【0013】
電気器具は、好ましくは、流体流から汚れを分離するための分離装置を含む。分離装置は、好ましくは、転動組立体の外側、より好ましくは転動組立体の前方に位置付けられる。掃除用電気器具は、好ましくは、流体流を転動組立体に搬送するために分離装置から転動組立体に延びるダクトを含む。ダクトは、好ましくは、分離装置から着脱可能であり、分離装置を電気器具から取り外すことが可能になる。分離装置からダクトの脱離を容易にするために、ダクトは、好ましくは、転動組立体に枢動可能に接続される。ダクトは、好ましくは、転動組立体の上面に枢動可能に接続され、分離装置を電気器具から取り外し且つ後で電気器具上に再配置することができる上昇位置から、ダクトが分離装置に接続される下降位置にまで移動することができるようにする。この下降位置において、ダクトは、好ましくは、電気器具上に分離装置を保持するように構成される。ダクトは、好ましくはプラスチック材料である剛体材料から形成されるのが好ましく、更に、共に移動可能なハンドルを含むのが好ましい。電気器具は、好ましくは、ダクトを下降位置で解除可能に保持する手段を備える。これにより、電気器具の使用中にダクトが分離装置から偶発的に脱離するのを阻止することができ、また、ダクトに接続されたハンドルを用いて電気器具を運ぶことが可能になる。ダクトは、好ましくは、流体流が通ってダクトに流入する玉継手によって分離装置に接続される。ダクトの入口は、好ましくは、分離装置の出口の凹面と係合する凸状の外面を含む。
【0014】
分離装置は、好ましくは、少なくとも1つのサイクロンを有するサイクロン分離装置の形態であり、これは、好ましくは、流体流から分離された汚れを収集するためのチャンバを含む。分離器又は分離装置の他の形態を用いることができ、好適な分離器技術の実施例は、遠心分離器、フィルタバッグ、多孔性コンテナ、静電気分離器又は液体ベースの分離器を含む。
【0015】
分離装置は、好ましくは、電気器具からの取り外しを容易にするハンドルを含む。このハンドルは、好ましくは、ダクトがその下降位置にあるときには、該ハンドルはダクトの下方に位置付けられ、電気器具の使用中にダクトによって少なくとも部分的に遮蔽されるようにする。ハンドルは、好ましくは、収納位置と、ユーザが容易にハンドルにアクセスできる展開位置との間で移動可能である。ハンドルは、好ましくは、展開位置に向けて押し付けられる。ダクトは、ダクトが下降位置に移動したときに、ハンドルと係合して収納位置に向かってハンドルを押し付けるように配置することができる。
【0016】
分離装置は、好ましくは、壁及び基部材を含み、基部材はキャッチを用いて閉鎖位置に保持され、壁に枢動可能に接続される。分離装置は、好ましくは、キャッチを操作するための作動機構を含み、分離装置のハンドルは、好ましくは、作動機構を作動させるための手動操作可能ボタンを含む。このボタンは、好ましくはまた、ダクトが下降位置にあるときにはダクトの下方に位置付けられ、好ましくは、ハンドルが収納位置にあるときにはハンドルと転動組立体との間に位置付けられ、作動機構の偶発的な作動の危険性を低減する。
【0017】
電気器具は、好ましくは、分離装置の基部を支持するための支持体を含む。支持体は、好ましくは、分離装置の流体出口をダクトの流体入口に対して付勢するようにダクトに押し付けられ、電気器具が床面にわたって操縦されるときに、分離装置とダクトとの間に流体密封接続を維持するのに役立つようにする。分離装置は、好ましくは、支持体の湾曲支持面によって支持された実質的に円筒状の外壁を含む。
【0018】
分離装置が電気器具上に位置付けられると、該分離装置の壁がその回りに延びる分離装置の長手方向軸線は、好ましくは、電気器具が実質的に水平な床面に沿って移動するときに、垂直線に対して鋭角に傾斜している。この角度は、好ましくは30から70°の範囲である。
【0019】
掃除用電気器具は、好ましくは、汚れ含有流体流を分離装置に搬送するための入口ダクトを含む。入口ダクトは、好ましくは、分離装置の下方に位置付けられる。支持体は、好ましくは、入口ダクトに接続され、又はこれと一体化される。分離装置は、好ましくは、分離装置が支持体上に位置付けられたときに、入口ダクトから流体出口に隣接して位置付けられる流体入口を含む。
【0020】
床面との転動組立体の床係合転動要素の接点間の距離は、床面との支持部材の接点間の距離よりも短いのが好ましい。好ましくは、床面との支持部材の接点間の距離は、床面との転動組立体の床係合転動要素の接点間の距離の少なくとも1.5倍である。
【0021】
支持部材の各々は、好ましくは、電気器具の運動を床面にわたって案内するように転動組立体に対して移動可能である。支持部材の各々は、好ましくは、ホイール組立体を含む。
【0022】
電気器具は、好ましくは、転動組立体に、好ましくは転動組立体の本体に接続されたシャーシを含み、各支持部材は、好ましくは、このシャーシに接続される。シャーシは、好ましくは、転動組立体に接続された主部と、シャーシの主部に接続されるか又はこれと一体化された側部のペアとを含む。各側部は、好ましくは、前壁を有し、該壁は、60から120°の範囲の角度で相互に傾斜している。支持部材の各々は、好ましくは、シャーシの側部の1つの後方に位置付けられ、シャーシが、壁、家具又は床面から直立した他の品目による衝撃から支持部材を遮蔽することができるようにする。
【0023】
支持部材の各々は、好ましくは、シャーシのそれぞれの側部に枢動可能に接続されて、シャーシに対する支持部材の向きを変えることができるようにし、これによって、掃除用電気器具が床面にわたって移動する方向を変更する。電気器具は、好ましくは、支持部材のそれぞれをシャーシに各々接続する複数の移動可能な操向アームを含む。これらの操向アームの各々は、好ましくは、シャーシに枢動可能に接続され、及びより好ましくは、シャーシのそれぞれの側部の端部において又は端部に向かって接続される。操向アームの各々は、好ましくは、そのそれぞれの支持部材の周りに延びて、床面上に位置付けられるあらゆる品目との衝突から支持部材を遮蔽するように、実質的にL字形である。
【0024】
電気器具は、好ましくは、シャーシに対して操向アームを移動させるための制御部材を含む。制御部材は、好ましくは、シャーシに対して移動可能である制御アームの形態である。制御部材は、各端部において又は該端部に向かってそれぞれの操向アームに結合され、好ましくは枢動可能に結合され、シャーシに対する制御部材の運動により、各操向アームがシャーシに対してそれぞれの異なる量だけ枢動し、床面にわたって電気器具の比較的滑らかな転回運動が可能になる。
【0025】
電気器具は、好ましくは、その枢動軸線の周りのレバーの回転がシャーシに対して制御部材を移動させるように、シャーシに枢動可能に接続されたレバーを含む。レバー及び制御部材は、好ましくは相互係合特徴部を含み、制御部材が、レバーの回転によってシャーシに対して軸方向及び回転方式の両方で移動できるようにする。好ましい実施形態では、これらの相互係合特徴部は、制御部材上に位置付けられる突起部を含み、レバー上に位置付けられたノッチ、スロット又は溝により保持され且つこれらの内部で移動可能である。レバーは、好ましくは、シャーシから突出するスピンドルの周りで回転可能である。レバーの枢動軸線を形成するスピンドルの軸は、好ましくは、操向部材の回転軸線に対して実質的に直角であり、従って、好ましくは、操向部材が実質的に水平床面と係合するときに、実質的に垂直である。
【0026】
レバーは、好ましくは、入口ダクトに接続され、該入口ダクトは、レバーの運動を作動させるよう、シャーシに対して移動可能であり、好ましくは枢動可能に移動可能である。支持体は、入口ダクトに接続することができるので、分離装置は、枢動軸線の周りのレバーの回転に伴って、シャーシに対して、従って転動組立体に対して枢動することができる。分離装置の長手方向軸線は、好ましくは、掃除用電気器具が床面にわたって操縦されると分離装置が左右に旋回するように枢動軸線に対して鋭角に傾斜している。枢動軸線は、好ましくは、流体流を分離装置から転動組立体に搬送するためのダクトを通過して、より好ましくはこのダクトの入口を通過する。分離装置は、好ましくは、好ましくは90°よりも大きくなく、より好ましくは60°よりも大きくない円弧の周りで移動可能である。
【0027】
入口ダクトは、比較的可撓性の入口セクションと比較的剛性の出口セクションとを含むことができる。入口セクションは、好ましくは、入口ダクトの出口セクションに接続された可撓性ホースを含む。操向機構のレバーは、好ましくは、入口ダクトの出口セクションに接続され、より好ましくはこれと一体化され、入口ダクトの入口セクションの運動により、入口ダクトの出口セクション及びレバーの両方がレバーの枢動軸線の周りで回転するようにする。分離装置を支持する支持体は、入口ダクトの出口セクションに接続することができる。ユーザが床面にわたって電気器具を引きずるように引っ張るホース及びワンド組立体に接続するための入口ダクトの一方の端部に、カップリングを設けることができる。
【0028】
電気器具は、好ましくは別の床係合支持部材を含む。この別の支持部材は、好ましくは、シャーシに接続され、好ましくは、ホイール又はキャスタのような転動要素の形態である。支持体又は操向部材は、好ましくは、転動組立体とこの別の支持部材との間に位置付けられる。この別の支持部材は、好ましくは、ホースの下方に位置付けられる。電気器具は、好ましくは、シャーシに枢動可能に接続された、及び好ましくは、シャーシから外向きに延びるようにシャーシの主部の前端部において又はこれに向かって接続された、ホースを支持するためのホース支持体を備える。支持部材は、好ましくは、ホース支持体に接続される。ホース支持体の枢動軸線は、好ましくは、レバーの枢動軸線から間隔を置いて配置され、好ましくは、レバーの枢動軸線に対して実質的に平行である。ホースは、好ましくは、床係合転動要素の回転軸線に対して実質的に平行な平面内で移動するよう制限される。
【0029】
本発明の実施形態は、真空掃除機を参照して詳細に説明されるが、本発明はまた、掃除用電気器具の他の形態に適用できる点は理解されるであろう。用語「掃除用電気器具」は、広範囲の意味を有することが意図され、本体を有する広範囲の機械、及び床面との間で流体を送るための手段を含む。とりわけ掃除用電気器具は、表面から材料を引き込むようにする真空掃除機(乾式、湿式及び湿式/乾式の変形形態)のような表面に対して吸引を行うだけの機械、並びに研磨/ワックス処理機、圧力洗浄機、及びシャンプー機のような、表面に対して材料を塗布する機械を含む。
【0030】
本発明の第1の態様に関して上述した特徴は、本発明の第2の態様に等しく適用可能であり、逆もまた同じである。
【0031】
ここで、添付図面を参照しながら、単に例証として本発明の実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】真空掃除機の斜視図である。
【図2】図1の真空掃除機の側部図である。
【図3】図1の真空掃除機の下面図である。
【図4】図1の真空掃除機の平面図である。
【図5】図2の線F-Fに沿った断面図である。
【図6】図4の線G−Gに沿った断面図である。
【図7】シャーシが一方向に連接された状態の図1の真空掃除機の斜視図である。
【図8】シャーシが一方向に連接され且つ分離装置が取り外された状態の図1の真空掃除機の下面図である。
【図9】シャーシが一方向に連接され且つ分離装置が取り外された状態の図1の真空掃除機の平面図である。
【図10】分離装置が取り外された状態の図1の真空掃除機の正面図である。
【図11】分離装置が取り外された状態の図1の真空掃除機の斜視図である。
【図12】図1の真空掃除機の分離装置の平面図である。
【図13】図12の分離装置の背面図である。
【図14(a)】図12の分離装置の一部分の平面図である。
【図14(b)】図12の線I−Iを通る断面図である。
【図14(c)】図12の分離装置の交差ダクト組立体の斜視図である。
【図15】図12の分離装置のフィルタの側部図である。
【図16】図15のフィルタが部分的に取り外された状態の図12の分離装置の側部図である。
【図17】図15のフィルタが完全に挿入され且つ分離装置のハンドルが収納位置にある状態の図12の分離装置の側部図である。
【図18】図15のフィルタが完全に挿入され且つ分離装置のハンドルが展開位置にある状態の図12の分離装置の側部図である。
【図19】収納位置にある図12の分離装置のハンドルの側部図である。
【図20】展開位置にある図12の分離装置のハンドルの側部図である。
【図21(a)】ダクトが分離装置から上昇位置の本体に延びた状態の図1の真空掃除機の側部図である。
【図21(b)】図4の線J−Jに沿った側断面図である。
【図22】図1の真空掃除機の本体の拡大側部図である。
【図23】図22の線F−Fに沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図1から4は、真空掃除機10の形態の掃除用電気器具の外観図を示す。真空掃除機10は、円筒型又はキャニスタ型のものである。概説すると、真空掃除機10は、空気流から汚れ及びほこりを分離するための分離装置12を備える。分離装置12は、好ましくはサイクロン分離装置の形態であり、実質的に円筒形の外壁16を有する外側容器14を含む。外側容器14の下側端部は、外壁16に枢動可能に取り付けられた湾曲基部18によって閉鎖される。汚れ含有空気を分離装置12に吸い込むために吸引を発生させるモータ駆動ファンユニットは、分離装置12の後方に位置付けられた転動組立体20内に収容される。転動組立体20は、本体22と、床面と係合するために本体22に回転可能に接続された2つのホイール24、26とを含む。分離装置12の下方に位置付けられる入口ダクト28は、汚れ含有空気を分離装置12に搬送し、出口ダクト30は、分離装置12から排出された空気を転動組立体20に搬送する。操向機構32は、清浄化されることになる床面にわたって操縦されるときに真空掃除機10を操向する。
【0034】
操向機構32は、転動組立体20の本体22に接続されたシャーシ34を含む。シャーシ34は、ほぼ矢印形であり、転動組立体20の本体22に対して後端部で接続された細長主部36と、細長主部36の前端部から各々後方に延びて、且つ細長主部36に対して傾斜した側面部38のペアとを含む。シャーシ34の側面部38の前壁は、隅部、家具又は床面から直立した他の品目と接触したときに、この直立する品目に接して摺動して、転動組立体20を直立する品目の周囲に案内する傾向があるので、シャーシ34の側面部38のこれらの前壁の傾斜は、このような品目の周囲で真空掃除機10を操縦するのを助けることができる。
【0035】
操向機構32は更に、床面と係合するためのホイール組立体40のペアと、シャーシ34に対してホイール組立体40の向きを制御し、これによって真空掃除機10が床面にわたって移動する方向を制御する制御機構とを含む。ホイール組立体40は、シャーシ34の側面部38の後方で且つ転動組立体20のホイール24、26の前方に位置付けられる。ホイール組立体40は、真空掃除機10の連接フロントホイールと考えることができ、転動組立体20のホイール24、26は、真空掃除機10のリアホイールと考えることができる。
【0036】
床面にわたる真空掃除機10の操向に加えて、ホイール組立体40は、床面にわたって操縦されるときに転動組立体20を支持し、ホイール組立体40の回転軸線に対して直角であり且つ真空掃除機10が操縦されている床面に対して実質的に平行である軸線の周りの転動組立体20の回転を制限するための支持部材を形成する。床面とホイール組立体40の接点間の距離は、床面と転動組立体20のホイール24、26の接点間の距離よりも大きい。この実施例では、床面とホイール組立体40の接点間の距離は、床面と転動組立体20のホイール24、26の接点間の距離のほぼ2倍である。
【0037】
制御機構は、それぞれのホイール組立体40をシャーシ34に各々接続する操向アーム42のペアを含む。各操向アーム42は、そのそれぞれのホイール組立体40の周囲で湾曲するように実質的にL字形である。各操向アーム42は、シャーシ34のそれぞれの側面部38の端部に対して第1の端部で枢動可能に接続され、それぞれのハブ軸線Hの周りで枢動運動する。各ハブ軸線Hは、ホイール組立体40の回転軸線に対して実質的に直角である。各操向アーム42の第2の端部は、真空掃除機10が床面にわたって移動するときにホイール組立体40が自由に回転できるように、それぞれのホイール組立体40に接続される。図示のように、例えば図3では、操向アーム42の外面は、シャーシ34の側面部38の前壁に対して同様の傾斜を有し、シャーシ34の側面部38が直立する品目と接触した場合に、当該側面部38に接続された操向アーム42がまた、転動組立体20及びホイール組立体40を直立する品目の周囲に案内する助けとすることができるようになる。
【0038】
制御機構はまた、これらのハブ軸線Hの周りで操向アーム42の枢動運動を制御し、これによって真空掃除機10が床面にわたって移動する方向を制御するための細長軌道制御アーム44を含む。同様に図5及び6を参照すると、シャーシ34は、転動組立体20の本体22に接続された下側シャーシセクション46と、該下側シャーシセクション46に接続された上側シャーシセクション48とを含む。各シャーシセクション46、48は、1つ又はそれ以上の構成部品から形成することができる。上側シャーシセクション48は、下側シャーシセクション46と共にシャーシ34の主部36及び側面部38を形成するほぼ平坦な下側部分50を含む。上側シャーシセクション48はまた、下側部分50から直立した端壁52と、該端壁52に接続されて下側部分50の一部にわたって延びる輪郭形成上側部分54とを含む。軌道制御アーム44の中間部は、上側シャーシセクション48の下側部分50と上側部分54との間に保持される。軌道制御アーム44は、真空掃除機10が床面にわたって前方に移動しているときに、シャーシ34の主部36に対し実質的に直角になるようにシャーシ32に対して配向される。軌道制御アーム44の各端部は、シャーシ34に対する軌道制御アーム44の運動により各操向アーム42がそのハブ軸線Hの周りで枢動するように、それぞれの操向アーム42の第2の端部に接続される。この結果、各ホイール組立体40は、シャーシ34のそのそれぞれの側面部38の端部の周りに軌道を描いて回転し、床面にわたって真空掃除機10の運動を変更するようになる。
【0039】
図6を参照すると、下側シャーシセクション46は、そこから実質的に直角方向上向きに延びるスピンドル56を含み、該スピンドルは、上側ケーシングセクション48の下側部分50に形成されたアパーチャを通過する。上側ケーシングセクション48の上側部分54は、スピンドル56の上側端部を受けるための凹部を含む。スピンドル56の長手方向軸線は、操向機構32の主枢動軸線Pを定める。枢動軸線Pは、ハブ軸線Hに対して実質的に平行である。
【0040】
汚れ含有空気を分離装置12に搬送するための入口ダクト28は、シャーシ34に枢動可能に接続される。入口ダクト28は、上側シャーシセクション48の下側部分50と上側部分54との間で同様に保持された後方に延びるアーム58を含む。アーム58は、下側シャーシセクション46のスピンドル56を受けるためのアパーチャを含み、アーム58が軸線Pの周りで枢動可能であるようになる。アーム58はまた、軌道制御アーム44に接続されたピン62を受けるためのスロット60を含み、アーム58が軸線Pの周りで枢動するときに、この内部でピン62が移動可能である。スロット60とピン62との間の係合により、アーム58が軸線Pの周りで枢動するときに、軌道制御アーム44がシャーシ34に対して移動するようになる。アーム58、従って、入口ダクト28は、床面にわたって真空掃除機10を操向するための操向機構32の一部を形成すると考えることができる。
【0041】
図1から5に戻ると、入口ダクト28は、比較的可撓性の入口セクションと、アーム58が接続される比較的剛性の出口セクションとを含む。入口ダクト28の入口セクションは、その一方の端部において出口ダクト28の出口セクションに接続され、その他方の端部において、ほこり含有空気流を入口ダクト28に搬送するためワンド及びホース組立体(図示せず)に接続するカップリング66に接続された可撓性ホース64を含む。ワンド及びホース組立体は、汚れ含有空気流が真空掃除機10に吸い込まれる吸引開口を含む掃除機ヘッド(図示せず)に接続される。ホース64は、単に明確にする目的で図6から10では省略されている。操向機構32は、ホース64及びカップリング66を支持するため、及びカップリング66をシャーシ34に接続するためのヨーク68を含む。ヨーク68は、シャーシ34の前部から前方に延びる前方セクションと、下側シャーシセクション46と上側シャーシセクション48との間に位置付けられる後方セクションとを含む。ヨーク68の後方セクションは、ヨーク枢動軸線Yの周りで枢動運動するためシャーシ34に接続される。軸線Yは、軸線Pから間隔を置いて配置され、該軸線Pに対して実質的に平行である。シャーシ34は、ヨーク68がシャーシ34から突出し且つシャーシ34に対するヨーク68の枢動運動を±65°の範囲内に制限する開口70を形成するような形状にされる。ヨーク68は、床面上のヨーク68を支持するための床係合転動要素72を含み、該転動要素72は、軸線Yに対して実質的に直角の回転軸線を有する。
【0042】
真空掃除機10は、分離装置12が取り外し可能に装着される支持体74を含む。支持体74は、アーム58が軸線Pの周りで枢動するときに、共に運動するための入口ダクト28の出口セクションに接続される。特に図6、9、及び11を参照すると、この実施例では、支持体74は、入口ダクト28の出口セクションの傾斜セクション78の周りに延びるスリーブ76と、該スリーブ76からほぼ水平方向前方に延びるプラットホーム80とを含む。プラットホーム80は、スリーブ76に接続された湾曲後壁82を有し、該湾曲後壁は、分離装置12の外側容器14の外壁16と実質的に同じ曲率半径を有し、支持体74上の分離装置12の位置決めを助けるようにする。差込口84は、外側容器14の基部18上に形成された凹部86内の位置においてプラットホーム80から上向きに延びる。
【0043】
支持体74は、分離装置12が真空掃除機10の出口ダクト30に向けて付勢されるように、上向き方向に付勢されるのが好ましい。これは、分離装置12と出口ダクト30との間で気密シールを維持するのに役立つ。例えば、弾性要素88、好ましくは螺旋バネが入口ダクト28の後部に形成されたハウジング内に位置付けられて支持体74と係合し、分離装置12が支持体74上に装着されたときに、好ましくは外側容器14の長手方向軸線に対して実質的に平行な方向で上向きに支持体74を付勢する。
【0044】
分離装置12が支持体74上に装着されたときには、外側容器14の長手方向軸線は、この実施例では30から40°の範囲の角度で軸線Pに対して傾斜している。その結果、清掃作業中の軸線P周りでの入口ダクト28の枢動運動により、分離装置12がシャーシ34、転動組立体20及び出口ダクト30に対して軸線P周りで枢動又は旋回するようになる。
【0045】
入口ダクト28の傾斜セクション78は、分離装置12の外側容器14の外壁16と平行に延びており、且つ分離装置12が支持体74上に装着されたときに外側容器14の長手方向に対し実質的に平行である。アーム58は、好ましくは、入口ダクト28の傾斜セクション78の後部に接続される。入口ダクト28の出口セクションはまた、ホース64から汚れ含有空気流を受けて、空気流を傾斜セクション78に搬送するために、プラットホーム80の下方に位置付けられた水平セクション90を含む。入口ダクト28の出口セクションは更に、汚れ含有空気流が分離装置12に入る出口92を含む。
【0046】
床面にわたって真空掃除機10を操縦するために、ユーザは、カップリング66に接続されたホース及びワンド組立体のホースを引っ張って、床面にわたって真空掃除機10を引きずり、その結果、転動組立体20のホイール24、26、ホイール組立体40及び転動要素72が回転して、床面にわたって真空掃除機10が移動する。同様に図7から9を参照すると、真空掃除機10を左側に操向するために、例えば、床面にわたって移動しているときには、ユーザは、カップリング66及びこれに連接されたヨーク68が軸線Yの周りで左側に枢動するように、ホース及びワンド組立体のホースを左側に引っ張る。軸線Yの周りのヨーク68のこの枢動運動により、ホース64が曲がり、入口ダクト28の出口セクションの水平セクション90に力を及ぼすようになる。この力は、傾斜セクション78及びこれに取り付けられたアーム58を軸線Pの周りで左側に枢動させる。特に図9を参照すると、ホース64の可撓性に起因して、ヨーク68が軸線Yの周りで枢動する量は、入口ダクト28が軸線Pの周りで枢動する量よりも大きい。例えば、ヨーク68が、65°の角度で軸線Yの周りに枢動されると、入口ダクト28は、約25°の角度で軸線Pの周りに枢動される。アーム58が軸線Pの周りで枢動すると、軌道制御アーム44に接続されたピン62は、アーム58のスロット60と共にこの内部で移動し、軌道制御アーム44をシャーシ34に対して移動させる。特に図8及び9を参照すると、軌道制御アーム44の運動により、各操向アーム42がそれぞれのハブ軸線Hの周りで枢動して、ホイール組立体40が左側に転回し、これによって真空掃除機10が床面にわたって移動する方向が変化するようになる。制御機構は、好ましくは、シャーシ34に対する軌道制御アーム44の運動により、各ホイール組立体40がシャーシ34に対しそれぞれの異なる量で転回するように配置される。
【0047】
次に、図6、図12から14、及び図16から18を参照して分離装置12を説明する。分離装置12の固有の全体形状は、分離装置12が用いられることになる真空掃除機のサイズ及びタイプに応じて変更することができる。例えば、分離装置12の全長は、装置の直径に対して増減することができ、或いは基部18の形状を変えることができる。
【0048】
上述のように、分離装置12は、実質的に円筒形の外壁16を有する外側容器14を含む。外側容器14の下側端部は、枢動部94により外壁16に枢動可能に取り付けられた湾曲基部18によって閉鎖され、外壁16上に位置付けられたリップ98と係合するキャッチ96によって閉鎖位置に保持される。閉鎖位置では、基部18は、外壁16の下側端部に接して密封される。キャッチ96は、下向きの圧力がキャッチ96の最上部分に加えられた場合に、キャッチ96がリップ98から離れて移動してこれから係合解除されるように、弾性的に変形可能である。この場合、基部18は、外壁16から脱落することになる。
【0049】
特に図14(b)を参照すると、分離装置は更に、第2の円筒形壁100を含む。第2の円筒形壁100は、外壁16の半径方向内向きに位置付けられ且つそこから間隔を置いて配置され、これらの間に環状チャンバ102を形成するようにする。第2の円筒形壁100は、基部18(基部18は閉鎖位置にある)に接触し、これに接して密封される。環状チャンバ102は、一般に外壁16、第2の円筒形壁100、基部18、及び外側容器14の上側端部に位置決めされた上壁104によって区切られる。
【0050】
入口ダクト28の出口92から空気流を受けるために、汚れ空気入口106が上壁104より下方の外側容器14の上側端部に設けられる。汚れ空気入口106は、流入する汚れ空気が、環状チャンバ102の周囲の螺旋経路に従って確実に送り込まれるように、外側容器14に対して接線方向に配置される(図6に示すように)。汚れ空気入口106は、例えば溶接によって外側容器14の外壁16に接続された導管108から空気流を受ける。導管108は、入口ダクト28の出口92と実質的に同じサイズである入口110を有し、該入口110は、分離装置12が支持体74上に装着されたときに出口92を覆って位置付けられる。
【0051】
流体出口は、シュラウドの形態で外側容器14内に設けられる。シュラウドは、切頭円錐形に形成された上側部分112と、下側円筒形壁114と、そこから垂下するスカート部分116とを有する。スカート部分116は、外壁16に向かう方向で下側円筒形壁114から外向きに先細にされる。シュラウドの上側部分112及びシュラウドの円筒形壁114において、多数の穿孔が形成される。外側容器14からの流体出口だけがシュラウドの穿孔によって形成される。シュラウドと第2の円筒形壁100との間に通路118が形成される。通路118は、プレナムチャンバ120と連通する。プレナムチャンバ120は、シュラウドの半径方向外向きに配置され、シュラウドの上側部分112の上方に位置付けられる。
【0052】
第3のほぼ円筒形の壁122は、隣接する基部18からプレナムチャンバ120の外壁の一部に延びて、ほぼ円筒形のチャンバ124を形成する。円筒形チャンバ124の下側端部は、端壁126によって閉鎖される。円筒形チャンバ124は、交差ダクト組立体130を含む取り外し可能フィルタ組立体128を収容するような形状にされ、これらは、以下でより詳細に説明する。フィルタ組立体128は、真空掃除機10の使用中に分離装置12の残りの部分に対してフィルタ組立体128の相対的な回転がないように、円筒形チャンバ124内で取り外し可能に受けられる。例えば、分離装置12は、フィルタ組立体128が分離装置12に挿入されたときのフィルタ組立体128上に形成される構成物を受ける1つ又はそれ以上のスロットを設けることができる。
【0053】
プレナムチャンバ120の周囲に円周方向に配置されるのは、互いに平行に配置された複数のサイクロン132である。図14(a)及び14(b)を参照すると、各サイクロン132は、プレナムチャンバ120と連通する接線方向入口134を有する。各サイクロン132は、他のサイクロン132と同一であり、円筒形上側部分136及びここから垂下する先細部分138を含む。各サイクロン132の先細部分138は、切頭円錐形であり、円錐開口で終端する。サイクロン132は、第2の円筒形壁100と第3の円筒形壁122との間に形成された環状領域140内に延びて、これと連通する。渦ファインダ142は、各サイクロン132の上側端部に設けられ、サイクロン132からの空気の流出を可能にする。各渦ファインダ142は、サイクロン132の上方に位置付けられるマニホルドフィンガ144と連通する。好ましい実施形態では、12のサイクロン132と12のマニホルドフィンガ144とが存在する。12のサイクロン132は、外側容器14の長手方向軸線Xに中心があるリングに配置される。各サイクロン132は、軸線Xに向かって下向きに傾斜した軸線Cを有する。軸線Cは全て、軸線Xに対して同じ角度で傾斜している。12のサイクロン132は、第2のサイクロン分離ユニットを形成すると考えることができ、環状チャンバ102は、第1のサイクロン分離ユニットを形成する。
【0054】
第2のサイクロン分離ユニットでは、各サイクロン132は、環状チャンバ102よりも小さな直径を有するので、第2のサイクロン分離ユニットは、第1のサイクロン分離ユニットよりも細かい汚れ及びほこり粒子を分離することができる。第2のサイクロン分離ユニットはまた、第1のサイクロン分離ユニットによって既に清浄化されている空気流に対して取り組まれるので、同伴粒子の量及び平均サイズが他の場合よりも小さいという追加の利点を有する。第2のサイクロン分離ユニットの分離効率は、第1のサイクロンの分離ユニットの分離効率よりも高い。
【0055】
各マニホルドフィンガ144は、ほぼ逆U字形であり、第2のサイクロン分離ユニットのマニホルド150の上壁146及び下壁148によって境界付けられる。マニホルドフィンガ144は、各サイクロン132の上側端部から交差ダクト組立体130に延びる。
【0056】
特に図14(c)を参照すると、交差ダクト組立体130は、環状シール152及び交差ダクト154を含む。取り外し可能フィルタ組立体128は、円筒形チャンバ124内の交差ダクト154の下方に位置付けられる。好ましい実施形態では、シール152は、ゴムであり、交差ダクト154の外面の周囲に摩擦嵌合により固定される。交差ダクト154は、上側部分及び下側部分を含む。シール152は、交差ダクト154の上側部分に位置付けられる。交差ダクト154の上側部分は、ほぼカップ形部分156を含み、分離装置12からの流体出口を提供し、好ましくは球面曲率の凸状外面を有する。交差ダクト154の下側部分は、リップ158と、円筒形チャンバ124のサイズ及び形状に相当するような形状にされたほぼ円筒形外側ハウジング160とを含む。リップ158は、円筒形外側ハウジング160の直径よりも僅かに大きな直径を有するような形状にされ、円筒形外側ハウジング160の上側端部に向かって位置付けられる。入口チャンバ162は、交差ダクト154の上側部分と下側部分との間に形成される。入口チャンバ162は、カップ形部分156の下面、円筒形外側ハウジング160の上面、及びリップ158によって境界付けられる。図14(b)を参照すると、各マニホルドフィンガ144の出口は、交差ダクト組立体130の入口チャンバ162で終端する。
【0057】
交差ダクト154は、交差ダクト154を通って第1の方向に空気が流れるダクトの第1のセットと、交差ダクト154を通って第1の方向と異なる第2の方向に空気が流れるダクトの第2のセットとを含む。この実施形態では、交差ダクト154の円筒形外側ハウジング160内に8つのダクトが位置付けられる。これらのダクトは、4つのフィルタ入口ダクト164の第1のセットと、4つのフィルタ出口ダクト166の第2のセットとを含む。フィルタ入口ダクト164は、軸線Xを中心とし、フィルタ入口ダクト164が等間隔に離間した環状構成で配置される。フィルタ出口ダクト166は、同様に軸線Xの周りに等間隔に離間されるが、フィルタ入口ダクト164間に位置付けられ、好ましくは、約45度の角度でフィルタ入口ダクト164から角度的にオフセットされる。
【0058】
各フィルタ入口ダクト164は、入口チャンバ162に隣接し且つ円筒形外側ハウジング160の上面に向かって位置付けられた入口開口と、円筒形外側ハウジング160の基部に向かって位置付けられた出口開口とを有する。従って、各フィルタ入口ダクト164は、入口開口と出口開口との間に延びる通路を含む。通路は、交差ダクト154を通過する空気流においてノイズ及び乱流を減少させるために滑らかに変化する断面を有する。
【0059】
各フィルタ出口ダクト166は、円筒形チャンバ124に隣接する円筒形外側ハウジング160の上面の入口開口168と、清浄化された空気をフィルタ組立体128から出口ダクト30に向かってダクトに通すための出口開口170とを含む。従って、各フィルタ出口ダクト166は、入口開口168と出口開口170との間に延び、円筒形外側ハウジング160の外面から軸線Xに向かって円筒形外側ハウジング160を通過する通路を含む。その結果、出口開口170は、入口開口168よりも軸線Xに近接して位置付けられる。出口開口170は、好ましくは円筒形である。
【0060】
交差ダクト154のカップ形部分156は、ユーザが清浄化のために分離装置12からフィルタ組立体128を引き出すことを可能にする把持ピラー172を含む。把持ピラー172は、第2のサイクロン分離ユニットを超えて延びるように軸線Xに沿ってカップ形部分156の基部から直立して配置される。交差ダクト154はまた、カップ部分166の下面から垂下するように配置され、下側部分上の交差ダクト164の上側部分を支持する働きをする複数の側部ラグ173を含む。
【0061】
図14(b)に戻り、更に図15及び16も参照すると、フィルタ組立体128は、上側リム174と、基部176と、リム174及び基部176間に位置付けられる4つの円筒形フィルタ部材とを含む。フィルタ組立体128はほぼ円筒形であり、リム174、基部176及びフィルタ組立体128の最も内側の第1のフィルタ部材180によって境界付けられた内側チャンバ180を含む。リム174は、交差ダクト154の下側部分に位置付けられる環状溝内に保持される。
【0062】
フィルタ組立体128は、成形が容易で、可撓性及び弾性があるように構成される。リム174は、軸線Xに対して垂直の方向に幅Wを有する環状形状である。リム174は、ユーザが、特に洗浄操作中にリム174を押圧又は把持して、フィルタ組立体128を手によって捩るか又は押しつぶすことによりリム174(従って、フィルタ組立体128)を変形できるようになる硬度及び変形性を有する材料から作られる。この実施形態では、リム174及び基部176はポリウレタンから形成される。
【0063】
フィルタ組立体128の各フィルタ部材は矩形形状で作られる。次に、4つのフィルタ部材は、縫合、接着又は他の好適な技法によってこれらの最長縁部に沿って共に接合及び固定され、軸線Xの方向に高さHを有する実質的に開放円筒形を有する、あるパイプ長のフィルタ材料を形成するようになる。次に、各円筒形フィルタ部材の上側端部は、リム174に結合されるが、各フィルタ部材の下側端部は、好ましくは、フィルタ組立体128の製造中にリム174及び基部176のポリウレタン材料をオーバーモールド成形することによって基部176に結合される。フィルタ部材を取り付けるための代替の製造技術は、フィルタ部材の上側端部及び下側端部の周囲にポリウレタンを接着及び回転成形することを含む。このようにして、フィルタ部材は、製造工程中にポリウレタンによって封入され、特にフィルタ組立体128の洗浄中にユーザによる操作及び取扱いに耐えることができる強化構成をもたらす。
【0064】
第1のフィルタ部材180は、粗織り又はメッシュ構造を有するスクリム又はウェブ材料の層を含む。第2のフィルタ部材182は、第1のフィルタ部材180を囲み、フリースのような不織濾材から形成される。第2のフィルタ部材182の形状及び体積は、軸線Xに沿って測定されたときに、リム174の幅W及びフィルタ組立体128の高さHによって区切られる体積を実質的に満たすように選択される。従って、第2のフィルタ部材182の幅は、リム174の幅Wと実質的に同じである。
【0065】
第3のフィルタ部材184は、第2のフィルタ部材182を囲み、保護布によって両側が覆われた静電濾材を含む。層は、縫合又は他の密封手段によって公知の方式で共に保持される。第4のフィルタ部材186は、第3のフィルタ部材184を囲み、粗織り又はメッシュ構造を有するスクリム又はウェブ材料の層を含む。
【0066】
製造中に、第1のフィルタ部材180の上側部分は、第2のフィルタ部材182に直接隣接したリム174及び基部176に結合される。第3のフィルタ部材184の上側部分は、第2のフィルタ部材182に直接隣接するリム174及び基部176に結合され、第4のフィルタ部材186の上側部分は、第3のフィルタ部材184に直接隣接するリム174及び基部176に結合される。このようにして、フィルタ部材180、182、184、186は、空気流が、最初に第1のフィルタ部材に衝突した後に、第2、第3及び第4のフィルタ部材に衝突することになるように、リム174及び基部176に対してフィルタ組立体128内の適切な位置に保持される。保護布によって両側が覆われた静電濾材を含む第3のフィルタ部材184では、第3のフィルタ部材184の層の全ては、リム174及び基部176に結合され、使用中の第2のフィルタ部材184の層間剥離の危険性が低下するようにする。
【0067】
次に、図6、21(a)及び21(b)を参照して出口ダクト30を説明する。出口ダクト30は、分離装置12及び転動組立体20にわたるほぼ湾曲したアームを含む。出口ダクト30は、凸状の外面を有する玉継手188の形態の流体入口と、玉継手188から空気を受けるための細長管体190とを含む。細長管体190は、分離装置12から転動組立体20に空気を搬送するための通路192を提供する。図6を参照すると、枢動軸線Pは、出口ダクト30、好ましくは、出口ダクト30の玉継手188を通過する。
【0068】
玉継手188は、ほぼ半球形状であり、マニホルド150の開放上側端部を通って露出された交差ダクト154のカップ部分156に取り外し可能に位置付けることができる。従って、玉継手は、分離装置12と出口ダクト30との間に形成される。玉継手188は、その周りに延びる可撓性環状シール194を含み、これは、交差ダクト154のカップ部分156の内面と係合するためのリップ196を含む。これにより玉継手188と交差ダクト154との間の効率的且つ堅牢なシールが可能になる。代替として、玉継手188の外面は、交差ダクト154のカップ部分156と係合する外向きに向けられたレッジ、フランジ又はリブのような特徴部を含むことができる。加えて、好ましい実施形態では、交差ダクト組立体130のシール152は可撓性であり、シール152の上側部分の直径が玉継手188の直径よりも僅かに小さいような形状にされ、玉継手188の外面の周囲に弾性滑り嵌合を提供する。シール152はまた、玉継手188と第2のサイクロン分離ユニットとの間のあらゆる隙間をシールすることができる。
【0069】
上述のように、清浄化作業中に軸線Pの周りでの入口ダクト28の回転により、分離装置12が出口ダクト30に対して軸線Pの周りで旋回するようになる。図6に示すように、シール196並びに玉継手188とのシール152の上側リムの嵌合により、交差ダクト154の(固定された)出口ダクト通路192と(移動可能な)出口開口170との間の連続的な流体接続が可能になる。その結果、分離装置12が、床面にわたる真空掃除機10の運動中に出口ダクト30に対して移動するときに、分離装置12と出口ダクト30との間で気密接続が維持される。
【0070】
次に、転動組立体20を図22及び23を参照して説明する。転動組立体20は、本体22と、床面と係合するために本体22に回転可能に接続された2つの湾曲ホイール24、26とを含む。この実施形態では、本体22及びホイール24、26は、実質的に球状転動組立体20を形成する。ホイール24、26の回転軸線は、ホイール24、26のリムが床面と係合するように真空掃除機10が位置付けられる床面に対して、本体22に向かって上向きに傾斜している。ホイール24、26の回転軸線の傾斜角度は、好ましくは、5から15°の範囲、より好ましくは6から10°の範囲であり、この実施形態では、約8°である。転動組立体20のホイール24、26の各々は、ドーム形であり、各ホイール24、26がほぼ半球形状であるように実質的に球面曲率の外面を有する。好ましい実施形態では、各ホイール24、26の外面の直径は、転動組立体20の直径よりも小さく、好ましくは、転動組立体20の直径の80から90%の範囲である。
【0071】
転動組立体20は、モータ駆動ファンユニット200、とりわけ、ファンユニット200のモータに電力を提供するプラグ203で終端する電気ケーブル(図示せず)の一部を本体22内に引き込んで格納するためのケーブル巻き戻し組立体202、及びフィルタ組立体204を収容する。ファンユニット200は、モータと、モータによって駆動されて汚れ含有空気流を真空掃除機10内に且つ該掃除機により吸い込むインペラとを含む。ファンユニット200は、モータバケット206内に収容される。モータバケット206は、真空掃除機10が床面にわたって操縦されたときに、ファンユニット200が回転しないように本体22に接続される。フィルタ組立体204は、ファンユニット200の下流側に位置付けられる。フィルタ組立体204はカフ形であり、モータバケット206の一部の周囲に位置付けられる。複数の穿孔207が、フィルタ組立体204によって囲まれるモータバケット206の一部に形成される。
【0072】
シール208は、ケーブル巻き戻し組立体202をモータバケット206から分離する。シール208は、使用中に熱を発生させることになるファンユニット200を含む第1の領域と、熱が悪影響を及ぼし且つ使用中に冷却を必要とするケーブル巻き戻し組立体202を収容する第2の領域とに本体22を分割できるようにする。
【0073】
フィルタ組立体204は、フィルタ組立体204を清浄化可能にするために、定期的に転動組立体20から取り外すことができる。フィルタ組立体204は、転動組立体20のホイール26を取り外すことによってアクセスされる。このホイール26は、例えば、ユーザが、最初に、ホイール26に装着された端部キャップ210を捩り、モータバケット206に接続された軸線214の端部にわたって位置するホイール装着スリーブ212を係合解除することによって取り外すことができる。ホイール装着スリーブ212は、軸線214とホイール担持構成216との間に位置付けることができる。次に、ホイール26は、ホイール装着スリーブ212、ホイール担持構成216及び端部キャップ210が、ホイール26と共に軸線214から離れるようにユーザによって軸線214から引き出すことができる。次いで、フィルタ組立体204は、フィルタ組立体204をモータバケット206に接続するキャッチ218を押下して、転動組立体20からフィルタ組立体204を引き出すことにより転動組立体20から取り外すことができる。
【0074】
転動組立体20の本体22は更に、流体入口ポート220、入口ポート220から空気を受けるための環状形チャンバ222、及びチャンバ222によって境界付けられた通路224を含む。チャンバ222は、入口ポート220からファンユニット200に移行する空気流の断面積に滑らかな変化があるような形状にされる。チャンバ222は、約90度の通路224の方向転換を可能にする。滑らかな経路及び空気流の通路の断面積の滑らかな変化は、システムの非効率、例えばモータバケット206による損失を低減することができる。以下で説明するように、例えば、本体22から分離装置12を取り外す間に、入口ポート220とモータチャンバ222との間にグリルが位置付けられ、他の場合にはモータチャンバ222に進入、閉塞及び/又は遮断する可能性がある物体による損傷からファンユニット200及びモータバケット206を保護することができる。
【0075】
ファンユニット200は、ファンユニット200の外周付近に位置付けられた一連の排出ダクト230を含む。好ましい実施形態では、4つの排出ダクト230は、ファンユニット200の周囲に配置されて、ファンユニット200とモータバケット206との間の連通を可能にする。フィルタ組立体204は、モータバケット206の周囲に位置付けられ、穿孔218によりモータバケット206と本体22との間の連通が可能になる。本体22は更に、真空掃除機10から清浄化空気を排出するための空気排出ポートを含む。排出ポートは、本体22の後方に向かって形成される。好ましい実施形態では、排出ポートは、本体の下側部分に位置付けられる幾つかの出口孔232を含み、これらは、真空掃除機10の外側に最小の環境乱流を示すように位置付けられる。
【0076】
第1のユーザ操作可能スイッチ234は、本体上に設けられ、押下されたときにファンユニット200が通電されるように配置される。ファンユニット200はまた、この第1のスイッチ234を押下することによって通電解除するようにしてもよい。第2のユーザ操作可能スイッチ236は、第1のスイッチ234に隣接して設けられる。第2のスイッチ236により、ユーザは、ケーブル巻き戻し組立体202を作動することができる。ファンユニット200及びケーブル巻き戻し組立体202を駆動するための回路238はまた、転動組立体20内に収容される。
【0077】
本体22は、例えば、ワンド及びホース組立体において閉塞が起こったときに、ファンユニット200に空気流を搬送させることができる抽気弁240を含む。これは、ファンユニット200が過熱又は損傷を受けるのを阻止する。抽気弁240は、ピストン244を収容するピストンチャンバ242を含む。アパーチャ246は、出口孔232を介してピストンチャンバ242を外部環境に曝すため、ピストンチャンバ242の一方の端部に形成され、導管248は、通路224と流体連通状態でピストンチャンバ242を配置するため、ピストンチャンバ242の他方の端部に形成される。
【0078】
ピストンチャンバ242に位置付けられる螺旋圧縮バネ250は、アパーチャ246を通ってピストンチャンバ242に挿入された環状シート252に向かってピストン244を付勢する。真空掃除機10の使用中、ピストン244の各それぞれの側部に作用する空気圧の差に起因して、バネ250の付勢力F2に抗してピストン242に作用する力F1は、バネ250の付勢力F2よりも小さいので、アパーチャ246は閉鎖されたままである。導管248の上流側の空気流経路における閉塞の場合、ピストン242の両側に作用する空気圧の差が著しく増大する。バネ250のバイアス力F2は、この場合には、力F1が、ピストン244をシート252から離してアパーチャ246を開放する力F2よりも大きくなるように選ばれる。これにより、空気が外部環境からピストンチャンバ242を通過して通路224に流入できるようになる。
【0079】
使用時には、ファンユニット200は、ユーザが、例えばスイッチ234を押すことによって作動され、汚れ含有空気流が掃除機ヘッドの吸引開口を通って真空掃除機10に吸い込まれる。汚れ含有空気は、ホース及びワンド組立体を通過して、入口ダクト28に入る。空気含有空気は、入口ダクト78を通過し、分離装置12の汚れ空気入口106に入る。汚れ空気入口106の接線方向配置に起因して、空気流は、外壁16に対して螺旋経路に従う。より大きな汚れ及びほこり粒子が環状チャンバ102におけるサイクロン作用によって堆積されて、環状チャンバに収集される。
【0080】
部分的に清浄化された空気流が、シュラウドの穿孔を介して環状チャンバ102から出て、通路118に流入する。次いで、気流がプレナムチャンバ120に貫流して、そこから入口134において12のサイクロン132のうちの1つに移行し、ここで更なるサイクロン分離により、空気流内に依然として同伴されている汚れ及びほこりの一部を除去する。この汚れ及びほこりは環状領域140に堆積され、一方、清浄化空気は、渦ファインダ142を介してサイクロン132から出てマニホルドフィンガ144に入る。次いで、空気流は、入口チャンバ162を介して交差ダクト154に貫流し、交差ダクト154の4つのフィルタ入口ダクト164に入る。空気流は、フィルタ入口ダクト164からフィルタ組立体124の中心開放チャンバ178に入る。
【0081】
空気流は、中心開放チャンバ178を通過して、フィルタ組立体124のフィルタ部材に向かって接線方向外向きに押し出される。空気流は、最初に第1のフィルタ部材180に入り、次いで、第2のフィルタ部材182、第3のフィルタ部材184及び第4のフィルタ部材186を順次的に通過し、汚れ及びほこりは、空気流が各フィルタ部材を通過すると該空気流から除去される。
【0082】
フィルタ組立体128から放出された空気流は、円筒形チャンバ124に貫流して、交差ダクト154のフィルタ出口ダクト166に吸い込まれる。空気流は、フィルタ出口ダクト166を通過して、交差ダクト154のカップ部分156における4つの出口ポート190を通って交差ダクト154から出る。空気流は、出口ダクト30の玉継手188に入り、通路192に沿って流れて、流体入口ポート220を通って転動組立体20の本体22に入る。
【0083】
転動組立体20の内部では、空気流は、グリル及び通路224を順次通過し、チャンバ222に入る。チャンバ222は、空気流をファンユニット200に案内する。シール208により、空気流がケーブル巻き戻し組立体202を通過するのが阻止される。空気流は、モータ排出ダクト230からモータバケット206に排出される。次に、空気流は、穿孔218を介して接線方向にモータバケット206から流出し、フィルタ組立体204を通過する。最後に、空気流は、本体22の出口孔232に対して本体22の湾曲に従い、ここからの清浄化された空気流が真空掃除機10から取り出される。
【0084】
出口ダクト30は、分離装置12から着脱可能であり、分離装置12を真空掃除機10から取り外すことが可能になる。出口ダクト30の玉継手188から遠隔の管体190の端部は、転動組立体20の本体22に枢動可能に接続されて、出口ダクト30が分離装置12と流体連通状態にある図2に示した下降位置と、分離装置12を真空掃除機10から取り外すことを可能にする図21(a)に示す上昇位置との間で出口ダクト30を移動できるようにする。
【0085】
同様に図21(a)及び21(b)、並びに図4も参照すると、出口ダクト30は、本体22内に位置付けられたバネ260によって上昇位置に押し付けられている。本体22はまた、バネ260の力に抗して下降位置で出口ダクト30を保持するためのキャッチ262と、キャッチ解除ボタン264とを含む。出口ダクト30は、出口ダクト30がその下降位置で保持されたときに、ユーザが真空掃除機10を運ぶことが可能になるハンドル266を含む。好ましい実施形態では、バネ260は、ハンドル266の一部と係合状態で設けられた捩りバネである。キャッチ262は、出口ダクト30に近接し且つ図4の線G−Gに沿って本体上に位置付けられる。
【0086】
キャッチ262は、出口ダクト30のフランジ268と協働するように配置される。フランジ268は、出口ダクト30の下側から垂下し、本体22に向かって延びる方向に延びる。フランジ268は、キャッチ262の係合部材を収容するような形状にされた溝270の下方に位置付けられる。
【0087】
キャッチ262は、フック272及びロッド274を含む。ロッド274は、キャッチ解除ボタン264とキャッチ262との間で水平方向に延びる。フック272は、ロッド274に対して90度の角度で配置され、出口ダクト30に近接しているロッド274の端部に接続される。フック272は、フランジ268の溝270内に収容されるような大きさにされる。キャッチ262のフック及びロッド組立体は、本体22上に枢動可能に装着され、分離装置12の枢動軸線Pに対して実質的に直角である枢動軸線Qの周りで回転するように配置される。
【0088】
キャッチ解除ボタン264は、ユーザに対してキャッチ解除ボタン264を強調表示するために有色にされ、又はその機能の他の表示を備えることができる上面を含む。キャッチ解除ボタン264は更に、ピン276及びガイドチャネル278を含む。ピン276は、キャッチ解除ボタン264の上面から下向きに垂下し、ガイドチャネル278内に摺動自在に装着される。ピン276は、上側非作動位置から下側作動位置までガイドチャネル278に沿って移動可能である。作動位置では、ピン276は、ガイドチャネル278を越えて延びて、キャッチ262のロッド部274に衝突するように配置される。
【0089】
使用時には、フィルタ組立体128は、上述のように真空掃除機10の空気流経路に配置される。使用中にフィルタ組立体128が目詰まりし、濾過効率の低下を引き起こす可能性がある。これを軽減するために、フィルタ組立体128は、定期的な清浄化又は交換が必要となる。好ましい実施形態では、フィルタ組立体128及びフィルタ部材の全ては、洗浄によって清浄化することができる。フィルタ組立体128は、出口ダクト30が上昇位置にあるときに、清浄化のためにユーザがアクセスすることができる。フィルタ組立体128のピラー172は、マニホルド150を越えて延びて、フィルタ組立体128が位置付けられる場所に関してユーザに指示する働きをし、従って、フィルタ組立体128の取り外しに役立つ。ユーザは、ピラー172を把持し、ピラー172を分離装置12の円筒形チャンバ124から外向きに且つ上向きに引き出すことによって、分離装置12からフィルタ組立体128を取り外す。このように、ユーザは、フィルタ組立体128の目詰まりしたフィルタ部材を直接取扱う必要はない。これによりフィルタ組立体128の交換又は清浄化が衛生的な作業になる。フィルタ組立体128は、公知の方式により家庭用蛇口でリンスすることによって洗浄されて乾燥できるようにする。次に、フィルタ組立体128を分離装置12の円筒形チャンバ124に再挿入し、出口ダクト30がその下降位置に移動され、真空掃除機10の使用を継続することができる。
【0090】
出口ダクト30をその下降位置からその上昇位置に移動できるようにするために、ユーザは、キャッチ解除ボタン264を押下する。ガイドチャネル278内のキャッチ解除ボタン264の運動及びピン276の下降により、ピン276の下側部分がキャッチ262のロッド274に衝突するようになる。ロッド274は、非作動位置から強制的に離され、枢動軸線Qの周りを反時計方向に回転するようにされる。ロッド274に接続されているフック272はまた、枢動軸線Qの周りを反時計方向に回転するようにされ、フランジ268の溝270との係合から外れて移動する。フランジ294から離れるキャッチ262のフック272の運動により、バネ260の押し付ける力が、ハンドル266、従って出口ダクト30を本体22から離れて付勢し、これによって、出口ダクト30をその下降位置から離れて上昇位置に向けて旋回できるようにする。
【0091】
出口ダクト30がその上昇位置にあるときには、分離装置12は、排出及び清浄化のために真空掃除機10から取り外すことができる。分離装置12は、真空掃除機10から分離装置12の取り外しを可能にするためのハンドル280を含む。ハンドル280は、出口ダクト30がその下降位置にあるときに出口ダクト30の下方に位置付けられるように、分離装置12上に位置決めされる。以下でより詳細に議論するように、ハンドル280は、図17及び19に示すような収納位置と、図18及び20に示すように、ユーザがハンドル280に容易にアクセス可能な展開位置との間で分離装置12の外側容器14に対して移動可能である。収納位置と展開位置との間のハンドル280の移動範囲は、好ましくは、10から30mmの範囲であり、この好ましい実施形態では約15mmである。
【0092】
ハンドル280は、分離装置12の第2のサイクロン分離ユニットにおいて形成された凹部286内に摺動自在に位置付けられる、細長主部284に取り付けられたヘッド282を含む。主部284は、第2のサイクロン分離ユニットの2つの隣接サイクロン132間に位置付けられ、軸線Xに対してサイクロン132の軸線Cと同様の角度で傾斜している。主部284は、ヘッド282に接続された内側部分284aと、外側部分284bとを含む。ヘッド280は、凹部286内に位置付けられた弾性部材によってその展開位置に向けて押し付けられる。この実施形態では、この弾性部材は、第1の螺旋バネ288を含む。第1の螺旋バネ288の下側端部は、凹部286の下面290と係合し、第1の螺旋バネ288の上側端部は、主部284の内側部分284aの下側端部292と係合し、その結果、第1の螺旋バネ288に蓄えられた弾性エネルギーが、主部284を凹部286の下面290から離れて付勢するようになる。
【0093】
ハンドル280は、出口ダクト30によってその収納位置に向けて付勢される。図21を参照すると、出口ダクト30は、ハンドル280のヘッド282と係合するためにそこから下向きに垂下するフランジ294を含む。図17から20に戻ると、ヘッド282は、出口ダクト30のフランジ294を受けるための溝296を含む。出口ダクト30が、図21に示す上昇位置から図2に示す下降位置に移動すると、フランジ294は、溝296内に位置付けられ、ハンドル280を第1の螺旋バネ288の押付力に抗して収納位置に向けて押圧する。ハンドル280が収納位置に達すると、下降位置に向かう出口ダクト30のこれ以上のあらゆる運動が、支持体74に対して分離装置12を付勢し、分離装置12をシャーシ34上で堅固に保持する。
【0094】
その後、排出のため分離装置を真空掃除機10から取り外し可能にするために、ユーザは、キャッチ解除ボタン264を押下して、出口ダクト30を上昇位置に移動させる。分離装置12から離れる出口ダクト30のフランジ294の移動により、第1の螺旋バネ288の押付力が、ハンドル280の主部284の下側端部292を凹部286の下面290から離れて付勢し、これによってハンドル280をその展開位置に向けて押圧できるようになる。図21に示すように、出口ダクト30が上昇位置にあるときには、ヘッド282は、ユーザがハンドル280のヘッド282を把持して該ハンドル280をほぼ上向き方向に引っ張り、支持体74の差込口84から分離装置12の基部18を引っ張ることができるように、分離装置12から十分に突出している。ハンドル280の主部284の下側端部292上に位置付けられるキャッチは、サイクロンパック上に位置付けられる肩部と係合して、ハンドル280が凹部286から完全に引き出されるのを阻止することができる。
【0095】
ハンドル280は、下向きの圧力をキャッチ96の最上部分に印加する機構を作動させて、キャッチ96が変形して外側容器14の外壁16上に位置付けられるリップ98から係合解除するようにする、手動操作可能ボタン298を含む。これにより、基部18が外壁16から離れて移動可能になり、分離装置12に収集された汚れ及びほこりをゴミ箱又は他の容器に排出できるようになる。ボタン298は、出口ダクト30がその下降位置にあるときに出口ダクト30の下方に位置付けられ、且つ転動組立体20の本体22に面しているように、ハンドル280上に位置決めされる。
【0096】
作動機構は、外側容器14の外壁16上に摺動自在に装着された、好ましくはロッドの形態の下側押圧部材300を含む。外側容器14の外壁16は、外側容器14上に下側押圧部材300を保持するための複数の保持部材302を含み、これらは、下側押圧部材300をキャッチ96に向かって又はこれから離れて摺動するように制限する。下側押圧部材300は、分離装置12の第2のサイクロン分離ユニットに隣接して位置付けられた上側端部304と、キャッチ96と係合する下側端部306とを含む。下側押圧部材300は、何れの方向にも押し付けられていない。
【0097】
作動機構は更に、好ましくは同様にロッドの形態で上側押圧部材308を更に含み、該上側押圧部材は、ハンドル280の主部284の内側部分284aと外側部分284bとの間に位置付けられる凹部310内に摺動自在に配置される。上側押圧部材308は、下側押圧部材300の上側端部304と係合するための下側端部314を有する下側主部312を含む。下側端部314は、第2のサイクロン分離ユニットの外壁に形成されたアパーチャを通って半径方向に外向きに突出する。上側押圧部材308は、下側主部312に接続されて、好ましくはこれと一体化された上側主部316を更に含み、これは、アーム320の周りに延びる外側フレーム318を含む。アーム320は、下側主部312に対して枢動可能であり、ハンドル280の主部284の内側部分284aに内部方向に押し付けられている。
【0098】
手動操作可能ボタン298は、第2の弾性部材によってほぼ上向き方向に押し付けられる。この弾性部材は、第2の螺旋バネ322の形態である。第2の螺旋バネ322の下側端部は、主部284の内側部分284aの上側端部324と係合し、第3の螺旋バネ322の上側端部は、ボタン298の上面がハンドル280の上面と実質的に同一平面にあるように、ボタン298の下面と係合してボタン298を上向きに付勢する。ボタン298はまた、ハンドル280の主部284に形成された凹部310内に延びる下方延長部分328を含む。
【0099】
特に図19を参照すると、ハンドル280がその後退位置にあるときに、ボタン298の下方延長部分328は、主部284の内側部分284aと上側押圧部材308の上側主部316との間に位置付けられる。これにより、ハンドル280がその後退位置にあるときにボタン298が押下された場合、キャッチ96が下側押圧部材300によってリップ98から離れて付勢されるのが阻止される。ボタン298の下方延長部分328は、上側押圧部材308のアーム320と係合して、主部284の内側部分284aから離れて付勢する。ハンドル280が、その拡張部分に向かって移動すると、第2の螺旋バネ322の作用により、ボタン298はハンドル280と共に強制的に移動され、ボタン298の下方延長部分328が上側押圧部材308に対して上向きに摺動し、上側押圧部材308のアーム320の上側端部を越えて移動するようになる。これにより、アーム320は、ハンドル280の主部284の内側部分284aに向かって移動できるようになる。図20に示すように、ハンドル280がその延長位置にあるときに、ボタン298の下方延長部分328は、アーム320の上方に位置付けられる。
【0100】
収集された汚れ及びほこりを分離装置280から排出できるようにするために、ユーザは、分離装置12を真空掃除機10から取り外す。延長位置にあるハンドル280によって分離装置12を保持しながら、ユーザはボタン298を押下し、該ボタンが第2の螺旋バネ322の押付力に抗して下向きに移動し、上側押圧部材308のアーム302の上側端部と当接する。第2の螺旋バネ322の押付力に抗してボタン298の連続した下向き運動は、上側押圧部材308の下側端部314を下側押圧部材300の上側端部304に対して押圧する。その結果、これは、下側押圧部材300の下側端部306をキャッチ96に対して押圧する。従って、キャッチ96に印加された下向きの圧力により、キャッチ96が外側容器14の外壁16上のリップから離れて移動し、分離装置12内に収集された汚れ及びほこりを除去できるように、基部18が外壁16から離れて後退できるようになる。
【0101】
ユーザが、ボタン298から圧力を解除すると、第3の螺旋バネ322は、ボタン298を図20に示す位置にそれぞれ戻す。下側押圧部材300が何れの方向にも押し付けられていないので、基部18が外側容器14の外壁16上のリップとキャッチ96を再係合するように旋回して戻されて、その結果、キャッチ96が下側押圧部材300を図13及び20に示す位置に押し戻すまで、下側押圧部材300及び上側押圧部材308は、図13及び20に示す位置には戻らない。
【0102】
本発明は、上述の詳細な説明に限定されない。複数の変形形態が当業者には明らかであろう。
【符号の説明】
【0103】
10 真空掃除機
12 分離装置
16 外壁
18 基部
20 転動組立体
22 本体
28 入口ダクト
32 操向機構
34 シャーシ
40 ホイール組立体
44 軌道制御アーム
46 下側シャーシセクション
48 上側ケーシングセクション
50 下側部分
52 端壁
54 上側部分
56 スピンドル
58 アーム
62 ピン
64 ホース
66 カップリング
68 ヨーク
72 転動要素
74 支持体
76 スリーブ
78 傾斜部
84 差込口
86 凹部
88 弾性要素
90 水平部
92 出口
100、114 円筒形壁
102 環状チャンバ
104 上壁
106 空気入口
108、248 導管
110 入口
112 上側部分
116 スカート部分
128 フィルタ組立体
132 サイクロン
140 環状領域
144 マニホルドフィンガ
152 シール
172 ピラー
188 玉継手
190 細長管体
192 通路
196 リップ
200 ファンユニット
204 フィルタ組立体
206 モータバケット
207 穿孔
218 キャッチ、穿孔
220 入口ポート
232 出口孔
240 抽気弁
242 ピストンチャンバ、ピストン
244 ピストン
246 アパーチャ
250 バネ
252 シート
262 キャッチ
266、280 ハンドル
268、294 フランジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒型の掃除用電気器具であって、
流体流を受けるための流体入口及び該入口を通って受け取った前記流体流に作用する手段を含む実質的に球状の床係合転動組立体と、
床面にわたって操縦されたときに前記転動組立体を支持する複数の床係合支持部材と、
を備える掃除用電気器具。
【請求項2】
前記転動組立体が、本体と、該本体に回転可能に接続された複数の床係合転動要素とを含む、
請求項1に記載の掃除用電気器具。
【請求項3】
円筒型の掃除用電気器具であって、
流体流を受けるための流体入口を含む本体と、
前記入口を通って受け取った前記流体流に作用する手段と、
前記本体に対して回転可能な複数の転動要素と、
を備え、
前記複数の転動要素が、実質的に球状の床係合転動組立体と、床面にわたって操縦されたときに前記転動組立体を支持するための複数の床係合支持部材とを前記本体と共に形成する、
掃除用電気器具。
【請求項4】
前記入口を通って受け取った前記流体流に作用する手段が前記本体に接続される、
請求項2又は請求項3に記載の掃除用電気器具。
【請求項5】
前記転動要素の回転軸線が、前記掃除用電気器具が位置付けられる床面に対して前記本体に向かって上向きに傾斜している、
請求項2から請求項4の何れかに記載の掃除用電気器具。
【請求項6】
前記複数の転動要素の各々が実質的に球面曲率を有する、
請求項2から請求項5の何れかに記載の掃除用電気器具。
【請求項7】
床面との前記転動組立体の床係合転動要素の接点間の距離が、前記床面と前記支持部材の接点間の前記距離よりも短い、
請求項2から請求項6の何れかに記載の掃除用電気器具。
【請求項8】
前記床面と前記支持部材の接点間の前記距離が、前記床面と前記転動要素の床係合転動要素の接点間の前記距離の少なくとも1.5倍である、
請求項2から請求項7の何れかに記載の掃除用電気器具。
【請求項9】
前記各支持部材が、前記転動組立体に対して移動可能である、
請求項1から請求項8の何れかに記載の掃除用電気器具。
【請求項10】
前記各支持部材がホイール組立体を含む、
請求項1から請求項9の何れかに記載の掃除用電気器具。
【請求項11】
前記流体流に作用する前記手段が、流体流を前記転動組立体に吸い込むための手段を含む、
請求項1から請求項10の何れかに記載の掃除用電気器具。
【請求項12】
流体流を前記転動組立体に吸い込むための前記手段が、モータ駆動ファンユニットを含む、
請求項11に記載の電気掃除。
【請求項13】
前記流体流に作用する前記手段が、前記流体流から粒子状物質を除去するためのフィルタを含む、
請求項1から請求項12の何れかに記載の掃除用電気器具。
【請求項14】
前記流体流から汚れを分離するための分離装置を備える、
請求項1から請求項13の何れかに記載の掃除用電気器具。
【請求項15】
前記分離装置がサイクロン分離装置を含む、
請求項14に記載の掃除用電気器具。
【請求項16】
前記分離装置が、前記転動組立体の外側に位置付けられる、
請求項14又は請求項15に記載の掃除用電気器具。
【請求項17】
前記複数の支持部材が、前記転動組立体に接続されたシャーシ上に装着される、
請求項1から請求項16の何れかに記載の掃除用電気器具。
【請求項18】
前記シャーシが、前記転動組立体に接続された主部と、複数の側部とを含み、各支持部材が、前記シャーシのそれぞれの側部に接続される、
請求項17に記載の掃除用電気器具。
【請求項19】
前記各支持部材が、それぞれの側部の後方に位置付けられる、
請求項18に記載の掃除用電気器具。
【請求項20】
前記各側部が傾斜前面を有する、
請求項18又は請求項19に記載の掃除用電気器具。
【請求項21】
前記各支持部材が、前記シャーシに枢動可能に接続される、
請求項17から請求項20の何れかに記載の掃除用電気器具。
【請求項22】
前記シャーシに接続された別の床係合支持部材を含む、
請求項17から請求項21の何れかに記載の掃除用電気器具。
【請求項23】
前記別の支持部材が転動要素を含む、
請求項22に記載の掃除用電気器具。
【請求項24】
前記複数の支持部材が、前記転動組立体と前記別の支持部材との間に位置付けられる、
請求項22又は請求項23に記載の掃除用電気器具。
【請求項25】
前記別の支持部材が、流体流を受けるためのホースの下方に位置付けられる、
請求項22から請求項24の何れかに記載の掃除用電気器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14(a)】
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【図14(b)】
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【図14(c)】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21(a)】
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【図21(b)】
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【図22】
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【図23】
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