説明

排気浄化装置

【課題】簡略な構造で信頼性が高い排気浄化装置を提供する。
【解決手段】コモンレール式燃料噴射装置15を装備したディーゼルエンジン14の排気経路1に、燃料ノズル5を有する軽油バーナ2と、ディーゼルパティキュレートを捕集し得るフィルタ本体10を有するパティキュレートフィルタ3とを組み込んだ排気浄化装置において、コモンレール式燃料噴射装置15の構成要素である燃料供給ポンプ21が吐出する燃料を、減圧弁28、燃料圧送管27、及び調量弁29を介して軽油バーナ2の燃料ノズル5へ導くので、燃料噴射のための空気圧が不要となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は排気浄化装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ディーゼルエンジンの排気には、主に煤、燃え残った軽油燃料や潤滑油の成分、同軽油燃料中の硫黄から生成される成分、その他の固形物などのPM(Partticulate Matter:粒子状物質)が含まれている。そこで、ディーゼルエンジンの排気経路にPM捕集手段であるパティキュレートフィルタを介装してPMが大気中に放出されることを抑え、更に、捕集したPMを種々の方法により除去して、パティキュレートフィルタを再生することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図4は従来の排気浄化装置の一例を示すものであり、ディーゼルエンジンの排気経路1に、軽油バーナ2とパティキュレートフィルタ3とを排気Gの流通方向上流側から下流側へ向けて直列に組み込んでいる。
【0004】
軽油バーナ2は、一端が機器の取付座に充てられ且つ他端が開口した筒状のハウジング4と、該ハウジング4の一端に取り付けた燃料ノズル5、点火プラグ6、及び空気供給管7とを有している。空気供給管7は、ディーゼルエンジンの吸気経路(ターボチャージャのコンプレッサ出口側)から分配弁により空気を抽出してハウジング4へ送り込む役割を担っている。ハウジング4の一端部側面には、ディーゼルエンジンから送出される排気Gを当該ハウジング4内へ導くための排気管8が接続されている。
【0005】
パティキュレートフィルタ3は、排気G流通方向上流端、及び下流端の双方が開口した筒状のハウジング9と、該ハウジング9に内装されたフィルタ本体10とを有している。ハウジング9の排気G流通方向上流端は、前述した軽油バーナ2のハウジング4の他端に接続され、ハウジング9の排気G流通方向下流端には、マフラに連なる排気管11が接続されている。
【0006】
フィルタ本体10は、セラミックからなる多孔質のハニカム構造であり、格子状に区画された各流路の入口(排気Gの流通方向上流端)が交互に塞がれ、入口が塞がれていない流路は、その出口(排気Gの流通方向下流端)が塞がれている。つまり、排気G流通方向上流端が開口し且つ下流端が塞がれた入口側流路と、排気G流通方向下流端が開口し且つ上流端が塞がれた出口側流路とが、多孔質薄壁を隔てて並んでおり、排気Gが入口側流路から多孔質薄壁を経て出口側流路へ移行する際に、前記PMは多孔質薄壁に捕えられる。
【0007】
更に、前述した軽油バーナ2の燃料ノズル5には、燃料タンクから軽油を吸引する燃料調量ポンプ12と、該燃料調量ポンプ12が吐出する軽油を空気圧式ブレーキ装置のエアタンクから得た圧縮空気に混合させて燃料ノズル5へ送給するための燃料霧化器13とが付帯している。
【0008】
パティキュレートフィルタ3を再生するときには、ディーゼルエンジンの吸気経路から抽出した空気を空気供給管7を介して軽油バーナ2のハウジング4内へ送給する。また、点火プラグ6と燃料調量ポンプ12とを作動させ、前記エアタンクに貯留されている圧縮空気を燃料霧化器13に送り込み、燃料調量ポンプ12が吐出する軽油を圧縮空気に混合させて燃料ノズル5へ送給すると、該燃料ノズル5から軽油バーナ2のハウジング4内に軽油が噴霧される。
【0009】
ハウジング4内においては、燃料ノズル5から噴霧される軽油が点火プラグ6が発した火花により着火燃焼し、ハウジング4下流側に位置しているパティキュレートフィルタ3のハウジング9内の温度が上昇するので、フィルタ本体10に捕集されているPMが酸化して取り除かれ、パティキュレートフィルタ3の再生が達成されることになる。
【0010】
パティキュレートフィルタ3の再生が完了したならば、ディーゼルエンジンの吸気経路から軽油バーナ2のハウジング4内への空気の送給を取り止め、点火プラグ6と燃料調量ポンプ12との作動を中断し、パティキュレートフィルタ3のハウジング9内が昇温されないようにする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2009−150279号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、図4に示す排気浄化装置では、軽油バーナ2の燃料ノズル5に燃料調量ポンプ12や燃料霧化器13が付帯しているので装置の構成が複雑で価格も高く、これら機器の保守点検も容易ではない。
【0013】
更に、軽油バーナ2の燃料ノズル5から軽油を噴霧するための圧力源として、空気圧式ブレーキ装置の圧縮空気を利用しているため、軽油噴霧に使われる圧縮空気量によっては空気圧式ブレーキ装置のコンプレッサの容量を増大させなければならない。
【0014】
また、空気圧式ブレーキ装置が装備されていない車両(液圧式ブレーキ装置を装備している車両)に適用するのには、コンプレッサやエアタンクを新設する必要があり、現実的ではない。
【0015】
本発明は上述した実情に鑑みてなしたもので、簡略な構造で信頼性が高い排気浄化装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、コモンレール式燃料噴射装置を装備したディーゼルエンジンの排気経路に、燃料噴霧用のノズル、点火プラグ、及び空気供給管を有するバーナと、ディーゼルパティキュレートを捕集し得るフィルタ本体を有するパティキュレートフィルタとを、排気流通方向上流側から下流側へ向けて直列に組み込んだ排気浄化装置において、上流端が減圧弁を介してコモンレール式燃料噴射装置の構成要素である燃料供給ポンプの吐出口に接続され且つ下流端が調量弁を介して前記燃料ノズルに接続された燃料圧送管を備えている。
【0017】
請求項2に記載の発明は、コモンレール式燃料噴射装置を装備したディーゼルエンジンの排気経路に、燃料噴霧用のノズル、点火プラグ、及び空気供給管を有するバーナと、ディーゼルパティキュレートを捕集し得るフィルタ本体を有するパティキュレートフィルタとを、排気流通方向上流側から下流側へ向けて直列に組み込んだ排気浄化装置において、上流端が減圧弁を介してコモンレール式燃料噴射装置の構成要素であるコモンレールに接続され且つ下流端が調量弁を介して前記燃料ノズルに接続された燃料圧送管を備えている。
【0018】
請求項3に記載の発明は、コモンレール式燃料噴射装置を装備したディーゼルエンジンの排気経路に、燃料噴霧用のノズル、点火プラグ、及び空気供給管を有するバーナと、ディーゼルパティキュレートを捕集し得るフィルタ本体を有するパティキュレートフィルタとを、排気流通方向上流側から下流側へ向けて直列に組み込んだ排気浄化装置において、上流端が減圧弁を介してコモンレール式燃料噴射装置の構成要素である燃料供給ポンプの吐出口とコモンレールとの間の燃料管路に接続され且つ下流端が調量弁を介して前記燃料ノズルに接続された燃料圧送管を備えている。
【0019】
請求項4に記載の発明は、コモンレールに設けた燃料圧力検知用の圧力センサと、該圧力センサの検出値に基づき前記燃料ノズルに接続された調量弁へ指令信号を送信する制御ユニットとを備えている。
【発明の効果】
【0020】
本発明の排気浄化装置によれば、下記のような優れた作用効果を奏し得る。
【0021】
(1)請求項1に記載の発明においては、燃料供給ポンプが吐出する燃料を、減圧弁、燃料圧送管、及び調量弁を介してバーナの燃料ノズルへ導き、パティキュレートフィルタの上流側に噴射させるので、燃料噴射のための空気圧が不要となり、排気浄化装置の構造が簡略になり、保守点検上、高い信頼性が得られる。
【0022】
(2)請求項2に記載の発明においては、コモンレールに蓄圧された燃料を、減圧弁、燃料圧送管、及び調量弁を介してバーナの燃料ノズルへ導き、パティキュレートフィルタの上流側に噴射させるので、燃料噴射のための空気圧が不要となり、排気浄化装置の構造が簡略になり、保守点検上、高い信頼性が得られる。
【0023】
(3)請求項3に記載の発明においては、燃料供給ポンプとコモンレールとの間の燃料管路から燃料を、減圧弁、燃料圧送管、及び調量弁を介してバーナの燃料ノズルへ導き、パティキュレートフィルタの上流側に噴射させるので、燃料噴射のための空気圧が不要となり、排気浄化装置の構造が簡略になり、保守点検上、高い信頼性が得られる。
【0024】
(4)請求項4に記載の発明においては、コモンレールに設けた圧力センサの検出値に基づき、燃料ノズルに接続された調量弁へ指令信号を送信するので、パティキュレートフィルタ再生時に、該パティキュレートフィルタが最適な温度に保たれ、過昇温することなく短時間で再生を完了できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の排気浄化装置の第1の例を示す概念図である。
【図2】本発明の排気浄化装置の第2の例を示す概念図である。
【図3】本発明の排気浄化装置の第3の例を示す概念図である。
【図4】従来の排気浄化装置の一例を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0027】
図1は本発明の排気浄化装置の第1の例を示すものであり、ディーゼルエンジン14の排気経路1に、軽油バーナ2とパティキュレートフィルタ3とを排気Gの流通方向上流側から下流側へ向けて直列に組み込んでいる。ディーゼルエンジン14は、コモンレール式燃料噴射装置15を装備している。
【0028】
軽油バーナ2は、図4に示すものと同等であって、ハウジング4、燃料ノズル5、点火プラグ6、及び空気供給管7を有している。空気供給管7は、ディーゼルエンジン14の吸気経路16に組み込まれているターボチャージャ17のコンプレッサ18吐出口側から分配弁19により空気を抽出してハウジング4へ送り込む役割を担っている。ハウジング4の一端部側面には、ディーゼルエンジン14から送出され且つターボチャージャ17のタービン20を経た排気Gを当該ハウジング4内へ導くための排気管8が接続されている。
【0029】
パティキュレートフィルタ3も、図4に示すものと同等であって、ハウジング9、及びフィルタ本体10を有している。ハウジング9の排気G流通方向上流端は、前述した軽油バーナ2のハウジング4の他端に接続され、ハウジング9の排気G流通方向下流端には、マフラに連なる排気管11が接続されている。
【0030】
コモンレール式燃料噴射装置15は、ディーゼルエンジン14により駆動され且つ燃料タンクから軽油を吸引して加圧吐出する燃料供給ポンプ21と、ディーゼルエンジン14のシリンダごとに装着したインジェクタ22と、前記燃料供給ポンプ21より吐出される軽油を蓄圧してインジェクタ22に分配するコモンレール23と、制御ユニット24とを主な構成要素とした公知のものである。
【0031】
燃料供給ポンプ21は、制御ユニット24からの指令信号25に応じて軽油吐出量が変化するように構成されており、吐出口26を経た軽油はコモンレール23へ送給される。燃料供給ポンプ21の内部には、オン・オフ切換えの時間比によって燃料吐出量を無段階制御し得るリリーフバルブが設けられており、燃料吐出圧が設定範囲よりも低い場合には、リリーフバルブが閉じた高負荷状態で燃料供給ポンプ21が運転され、燃料吐出圧が設定範囲よりも高い場合には、リリーフバルブが開いた空回し状態で燃料供給ポンプ21が運転される。インジェクタ22は、制御ユニット24からの作動信号に応じて個別に作動し、前記コモンレール23に蓄圧されている軽油を各シリンダ内に噴射する。実際の燃料噴射装置にあっては、車載のエンジン制御ユニットを制御ユニット24として利用することになる。
【0032】
図1に示す排気浄化装置の特徴部分は、燃料圧送管27の上流端を減圧弁28を介して燃料供給ポンプ21の吐出口26に接続したうえ、当該燃料圧送管27の下流端を調量弁29を介して前記軽油バーナ2の燃料ノズル5に接続し、コモンレール23に燃料圧力検知用の圧力センサ30を設け、該圧力センサ30の検出信号31に基づいて燃料供給ポンプ21に指令信号25を送信する機能、及び前記パティキュレートフィルタ3の再生時に分配弁19、調量弁29を開閉させる指令信号32,33を送信する機能を制御ユニット24に具備させた点にある。
【0033】
減圧弁28は、コモンレール23に蓄圧された軽油の圧力を下げて、燃料ノズル5から噴霧させるのに適した値にする役割を担っている。調量弁29は、燃料ノズル5への燃料の供給及び遮断を行う役割を担っている。
【0034】
更に、図1中、34は、コンプレッサ18吸引口側に装着したエアクリーナ、35は、吸気経路16に設けたインタクーラ、36は、EGRクーラ37とEGRバルブ38とを有してディーゼルエンジン14の排気マニホールドから前記吸気経路16のインタクーラ35下流側へ排気Gを還流させるためのEGR管路を表している。
【0035】
パティキュレートフィルタ3を再生するきには、制御ユニット24から分配弁19及び調量弁29に対してこれらを開放する指令信号32,33を送信し、点火プラグ6を作動させる。分配弁19が開くと、ディーゼルエンジン14の吸気経路16から抽出した空気が空気供給管7を介して軽油バーナ2のハウジング4内へ送給される。また、調量弁29が開くと、燃料供給ポンプ21が吐出する軽油の一部が、減圧弁28によって減圧されたうえ、燃料圧送管27、調量弁29を経て燃料ノズル5から軽油バーナ2のハウジング4内へ噴霧される。
【0036】
ハウジング4内においては、燃料ノズル5から噴霧される軽油が点火プラグ6が発した火花により着火燃焼し、ハウジング4下流側に位置しているパティキュレートフィルタ3のハウジング9内の温度が上昇するので、フィルタ本体10に捕集されているPMが酸化して取り除かれ、パティキュレートフィルタ3の再生が達成されることになる。
【0037】
パティキュレートフィルタ3の再生中、ディーゼルエンジン14の運転条件に応じてコモンレール23における燃料圧力は刻々と変化する。このとき、制御ユニット24は、圧力センサ30の検出信号に基づいて、ディーゼルエンジン14のアイドリング時などのようにコモンレール23における燃料圧力が低いときには、調量弁29の開度が大きくなるように指令信号33を補正し、ディーゼルエンジン14の高速運転時などのようにコモンレール23における燃料圧力が高いときには、調量弁29の開度が小さくなるように指令信号33を補正して、軽油バーナ2の燃料噴射量を最適な量にする。よって、パティキュレートフィルタ3の再生時に、該パティキュレートフィルタ3が最適な温度に保たれ、過昇温することなく短時間で再生を完了できる。
【0038】
パティキュレートフィルタ3の再生が完了したならば、制御ユニット24から分配弁19及び調量弁29に対してこれらを閉止する指令信号32,33を送信し、点火プラグ6の作動を中断する。分配弁19が閉じると、ディーゼルエンジン14の吸気経路16から軽油バーナ2のハウジング4内への空気の送給が止まり、調量弁29が閉じると、燃料供給ポンプ21から軽油バーナ2の燃料ノズル5への軽油の送給が止まるので、パティキュレートフィルタ3のハウジング9内が昇温されないようになる。
【0039】
図1に示す排気浄化装置では、コモンレール式燃料噴射装置15の燃料供給ポンプ21が吐出する軽油を、減圧弁28、燃料圧送管27、及び調量弁29を介して軽油バーナ2の燃料ノズル5へ導き、パティキュレートフィルタ3の上流側に向けて噴射させるので、燃料噴射のための空気圧が不要となり、排気浄化装置の構造が簡略になり、保守点検上、高い信頼性が得られる。
【0040】
図2は本発明の排気浄化装置の第2の例を示すものであり、図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表している。先述した図1の排気浄化装置では、燃料圧送管27の上流端を減圧弁28を介して燃料供給ポンプ21の吐出口26に接続したが、この図2の排気浄化装置は、燃料圧送管27の上流端を減圧弁28を介してコモンレール23に接続したもので、図1の排気浄化装置と同様な作用効果を奏し得る。
【0041】
図3は本発明の排気浄化装置の第3の例を示すものであり、図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表している。図3の排気浄化装置は、燃料供給ポンプ21の吐出口26とコモンレール23との間の燃料管路39に、燃料圧送管27の上流端を減圧弁28を介して接続したもので、図1の排気浄化装置と同様な作用効果を奏し得る。
【0042】
なお、本発明の排気浄化装置は、上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0043】
1 排気経路
2 軽油バーナ
3 パティキュレートフィルタ
5 燃料ノズル
6 点火プラグ
7 空気供給管
10 フィルタ本体
14 ディーゼルエンジン
15 コモンレール式燃料噴射装置
21 燃料供給ポンプ
23 コモンレール
24 制御ユニット
25 開度調整信号
26 吐出量調整弁
27 燃料圧送管
28 減圧弁
29 調量弁
30 圧力センサ
31 検出信号
39 燃料管路
G 排気

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コモンレール式燃料噴射装置を装備したディーゼルエンジンの排気経路に、燃料噴霧用のノズル、点火プラグ、及び空気供給管を有するバーナと、ディーゼルパティキュレートを捕集し得るフィルタ本体を有するパティキュレートフィルタとを、排気流通方向上流側から下流側へ向けて直列に組み込んだ排気浄化装置において、
上流端が減圧弁を介してコモンレール式燃料噴射装置の構成要素である燃料供給ポンプの吐出口に接続され且つ下流端が調量弁を介して前記燃料ノズルに接続された燃料圧送管を備えたことを特徴とする排気浄化装置。
【請求項2】
コモンレール式燃料噴射装置を装備したディーゼルエンジンの排気経路に、燃料噴霧用のノズル、点火プラグ、及び空気供給管を有するバーナと、ディーゼルパティキュレートを捕集し得るフィルタ本体を有するパティキュレートフィルタとを、排気流通方向上流側から下流側へ向けて直列に組み込んだ排気浄化装置において、
上流端が減圧弁を介してコモンレール式燃料噴射装置の構成要素であるコモンレールに接続され且つ下流端が調量弁を介して前記燃料ノズルに接続された燃料圧送管を備えたことを特徴とする排気浄化装置。
【請求項3】
コモンレール式燃料噴射装置を装備したディーゼルエンジンの排気経路に、燃料噴霧用のノズル、点火プラグ、及び空気供給管を有するバーナと、ディーゼルパティキュレートを捕集し得るフィルタ本体を有するパティキュレートフィルタとを、排気流通方向上流側から下流側へ向けて直列に組み込んだ排気浄化装置において、
上流端が減圧弁を介してコモンレール式燃料噴射装置の構成要素である燃料供給ポンプの吐出口とコモンレールとの間の燃料管路に接続され且つ下流端が調量弁を介して前記燃料ノズルに接続された燃料圧送管を備えたことを特徴とする排気浄化装置。
【請求項4】
コモンレールに設けた燃料圧力検知用の圧力センサと、該圧力センサの検出値に基づき前記燃料ノズルに接続された調量弁へ指令信号を送信する制御ユニットとを備えた請求項1または請求項2に記載の排気浄化装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−157824(P2011−157824A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−18067(P2010−18067)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【出願人】(000005463)日野自動車株式会社 (1,484)
【Fターム(参考)】