説明

排水ドレン用防塵網

【課題】格子付きドレンにも装着できて、長期間の使用にも耐え得るようにする。
【解決手段】ドレンAの上端開口部53を覆うように膨出して形成される網体1と、網体1の下端開口部の周縁に固着され、ドレンAの上端開口部53に設けられるフランジ61に当接するリング5と、網体1の内側に配設される支持脚10,10とを備えた排水ドレン用防塵網において、前記網体1を、円錐台状に形成し、前記支持脚10,10を、網体1の内側上部に固着される固定部10aと、網体1の内側側部と離間するように固定部10aの端部から折り曲げられて、リング5の周方向数箇所に延出される延出部10bと、ドレンAの内面に圧接するように、延出部10bの端部から折り曲げられて形成された曲成部10cとで構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の雨樋に取り付けられたドレンの内部に異物が混入するのを防止するための排水ドレン用防塵網に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の排水ドレン用防塵網は、例えばドレンの上端開口部を覆うようにドーム状に膨出して形成された網体と、該網体の下端開口部の周縁に固着され、ドレンの上端開口部に形成されるフランジに当接するリングと、その中央部が網体の内側において径方向に沿って固着されると共に、その両端部がドレンの内面に圧接するように延出された支持脚とを備えたものが公知になっている(特許文献1)。この支持脚の両端部は、リングとドレンのフランジとの間に空隙が形成されるように、フランジに対して垂直に延出される垂直部と、該垂直部の端部から径内方向に向かって延出される水平部と、ドレンの内面に圧接するように、該水平部の端部からドレンの内面に向かうにしたがって径外方向に折り曲げられた頂部を有する曲成部とで構成されている。
【0003】
そして、支持脚の垂直部によって、排水ドレン用防塵網のリングとドレンのフランジとの間に空隙を形成し、該空隙によって、比較的大きなごみ類による網体の目詰まりを防止し、該ごみ類のドレン内部への流入を許容できるようにしている。
【0004】
また、ドレンの上端開口部を覆うように膨出して形成された網体と、該網体の下端開口部の周縁に固着され、ドレンの上端開口部に形成されるフランジに当接するリングと、一端部がリングの上面に径方向に沿うように固着されると共に、他端部がリングの内側から下向きに延出される支持脚とを備えたものが公知になっている(特許文献2)。この支持脚は、リングの上面に固着された一端部から径内方向に向かって延出された水平部と、ドレンの内面に圧接するように、該水平部の端部からドレンの内面に向かうにしたがって径外方向に折り曲げられて形成された頂部を有する曲成部とで構成されている。
【0005】
そして、支持脚は、格子付きドレンの格子の間に挿通できて、排水ドレン用防塵網が、格子付きドレンにも装着できることが開示されている。
【特許文献1】登録実用新案第3020109号公報
【特許文献2】実開平6−37426号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記前者の排水ドレン用防塵網は、支持脚の中央部がドーム状の網体の内側部に沿って固着されているため、中央部からドレンの内面側に向かって延出されている両端側に自由度がなく、格子付きドレンの格子の間に支持脚を挿通できない場合がある。即ち、装着できるドレンが限定されるという不都合が生じる。
【0007】
一方、後者の排水ドレン用防塵網は、格子付きドレンには対応できる構成にはなっているが、排水ドレン用防塵網をドレンに装着した場合、支持脚の他端部の頂部がドレンの内面に常に圧接するので、リングの上面に固着されている一端部に大きな荷重が常に係るようになり、長期間の使用に対して危惧される。
【0008】
そこで、本発明は、上記問題点を鑑み、格子付きドレンにも装着できて、長期間の使用にも耐え得る排水ドレン用防塵網を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、本発明に係る排水ドレン用防塵網は、ドレンAの上端開口部53を覆うように膨出して形成される網体1と、該網体1の下端開口部の周縁に固着され、ドレンAの上端開口部53に設けられるフランジ61に当接するリング5と、該網体1の内側に配設される支持脚10,10とを備えた排水ドレン用防塵網において、前記網体1を、円錐台状に形成し、前記支持脚10,10を、網体1の内側上部に固着される固定部10aと、網体1の内側側部と離間するように該固定部10aの端部から折り曲げられて、リング5の周方向数箇所に延出される延出部10bと、ドレンAの内面に圧接するように、該延出部10bの端部から折り曲げられて形成された曲成部10cとで構成することを特徴とする。
【0010】
この場合、支持脚10,10の固定部10aが網体1の内側上部に固着されるので、強度が大きくなる。ここでいう、網体1の内側上部とは、網体1の上部の円形部分の内側、内側側部の上部、該円形部分の内側から内側側部にかけての範囲のいずれも含むものとする。また、網体1の内側上部に位置した支持脚10,10の固定部10aから折り曲げられる延出部10bは、網体1の内側側部から離間した状態でリング5の周方向数箇所に延出されるので、網体1の高さに比例して、支持脚10,10の延出部10b及び曲成部10cの自由度が大きくなり、例えば、異なるタイプの格子付きドレンの格子体の間に支持脚10,10を容易に挿通できるようになる。
【0011】
また本発明によれば、前記支持脚10,10の延出部10bにおいて、固定部10aの端部から折り曲げられる折曲部に、径外方向に湾曲する湾曲部10eを形成するような構成を採用することもできる。
【0012】
この場合、支持脚10,10の延出部10bにおいて、固定部10aの端部から折り曲げられる折曲部に、径外方向に湾曲する湾曲部10eを形成するようにしたので、支持脚10,10の延出部10bの強度及び曲成部10cの圧接力が大きくなり、ドレンAに対して長期間の安定した装着状態が維持できるようになる。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明の排水ドレン用防塵網は、支持脚の固定部が、円錐台状の網体の内側上部に固着されるので、固定部における強度が大きくなり、支持脚の曲成部がドレンの内面に圧接しても、長期間の使用にも充分に耐え得ることができる。また、支持脚の延出部が網体の内側側部から離間した状態で延出されるため、支持脚の延出部及び曲成部の自由度が大きくなり、異なるタイプの格子付きドレンの格子の間に支持脚を容易に挿通できる、即ち装着可能なドレンが限定されることが少なくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態に係る排水ドレン用防塵網について、添付図面を参照しつつ説明する。
【0015】
まず、本実施形態に係る排水ドレン用防塵網について説明する前に、該排水ドレン用防塵網が装着可能な既製の格子付きドレンの構造について図6〜図9を参照して説明する。なお、本実施形態においては、格子が取り付けられていないドレンについては説明していないが、本願発明の排水ドレン用防塵網は、格子体が取り付けられていないドレンにも装着可能であることは言うまでもない。
【0016】
比較的よく使用される格子付きドレンとしては、例えば図6(a)、(b)に示すように、その下端開口部に直管又は曲管が接続される管体用接続部51、該管体用接続部51の上端部に連設され、内周面に雌ねじ(図示せず)が形成される格子体用接続部52、該格子体用接続部52の上端開口部53の周縁部に形成されるフランジ54を備えたドレン本体50と、格子体用接続部52の雌ねじ53aに螺着される筒状の雄ねじ60a、該雄ねじ60aの上端部の外周面に形成されたフランジ61、該フランジ61の内周縁部に立設された複数の支柱62,…、該各支柱62,…の上端部に同心状に固着され、ドレン本体50の上端開口部53よりも小径の排水孔63aが形成された漏斗状の防塵部材63を備えた格子体60とで構成されているものがある。この格子付きドレンAは、図示していないが、ドレン本体50のフランジ54の外径が、100mm、115mm、130mmに設計された、大、中、小の3種類のものがある。
【0017】
つぎに、上記格子付きドレンとは異なるタイプのものとしては、図7(a)、(b)に示すように、各支柱62'の上端部に、ドレン本体50'の上端開口部53'よりも小径の環状の防塵部材63'が同心状に固着された格子付きドレンB、また、図8(a)、(b)に示すように、フランジ610の内周縁部に等間隔に立設された4本の支柱620,…と、各支柱620,…の上端部に固着された、ドーム状に且つ碁盤目状に編成された格子部材70とで構成された格子付きドレンC、また、図9(a)、(b)に示すように、フランジ610'の内周縁部に立設された12本の支柱620',…、各支柱620',…の上端部に固着された、碁盤目状に編成された格子部材70'とで構成された格子付きドレンDがある。そして、後述する本願発明の排水ドレン用防塵網イ〜ホは、上述したいずれの格子付きドレンA〜Dにも装着可能である。なお、図7〜図9に示す格子付きドレンにおいては、図6と同一もしくは相当する部材の説明は省略し、異なる点のみを説明している。
【0018】
つぎに、上記各格子付きドレンA〜Dに装着可能な排水ドレン用防塵網イ〜ホ(リングの外径が80、110、130、150、170mm)について、小さいサイズの物から順に説明する。まず、リングの外径が80mmに設計された排水ドレン用防塵網イは、図1(a)〜(d)に示すように、ドレン本体の上端開口部(格子体の外側)を覆うように膨出して形成される網体1と、該網体1の下端開口部の周縁に固着され、ドレンのフランジ(格子体のフランジ)に当接するリング5と、該網体1の内側上部に直交するように配設される一対の支持脚10,10とを備えている。
【0019】
前記網体1は、図1(c)、(d)に示すように、円錐台状に形成されており、内側上部の直径よりも内側側部の高さが大きく設定されている。具体的には、図1(a)に示すように、曲率の大きさに比例して高さが大きくなるように放物線状に折り曲げられた複数の線材1a,…が、前後及び左右から中央部に所定の間隔をおいて交差するように立設されている。そして、網体1の中央部に向かうにしたがって高さ及び曲率が大きい線材1aが配設されており、網体1を平面視すると、図1(b)に示すように、略碁盤目状に編成されている。
【0020】
前記支持脚10は、図1(a)〜(d)に示すように、その中央部が網体1の内側上部に直径方向に沿って固着される固定部10aと、図1(c)、(d)に示すように、網体1の内側側部と離間するように、該固定部10aの両端部から下向き(略直角)に折り曲げられて、リング5の周方向数箇所に延出される延出部10bと、格子付きドレンA〜Dの内面(格子体60、60'、600、600'の雄ねじ60a、60a'、600a、600a'の内面)に圧接するように、該延出部10bの下端部から径外方向に折り曲げられて形成された頂部10dを有する曲成部10cとで構成されている。なお、図1(c)に示す支持脚10の固定部10aが、図1(d)に示す支持脚10の固定部10aよりも幅広(網体1の内側側部寄り)になっている。この理由としては、支持脚10,10を格子体60に挿入した際に、支持脚10,10の曲成部10c,…が干渉しないように、つまり挿入に際して支障をきたさないようにするためである。
【0021】
そして、リング5の外径が110mm、150mmに設計された排水ドレン用防塵網ロ、ニ(図2(a)〜(d)及び図4(a)〜(d)参照)が、上記排水ドレン用防塵網イと略同じように構成されており、異なる点としては、80mmの排水ドレン用防塵網イは、網体1の内側上部の直径よりも内側側部の高さが大きく形成されていたが、110mm、150mmの排水ドレン用防塵網ロ、ニは、網体1の内側上部の直径よりも内側側部の高さが大きく形成され、これに対応すべく、支持脚10の固定部10aの長さが大きく、延出部10bの長さが短くなっている。
【0022】
つぎに、リング5の外径が130mmに設計された排水ドレン用防塵網ハも、図1に示す排水ドレン用防塵網イと略同様に構成されているが、図3(a)〜(d)に示すように、網体1の周縁部に位置する支持脚10の固体部10aの端部に、径外方向に湾曲する湾曲部10eが形成されている点で異なっている。
【0023】
つぎに、リングの外径が170mmに設計されている排水ドレン用防塵網ホは、図5(a)〜(d)に示すように、網体1の内側上部の外径が、高さに対して約2倍になるように設計され、図5(c)に示す支持脚10の固定部10aが、網体1の径方向に沿うように、網体1の内側上部から内側側部の中途部にかけて固着され、図5(d)に示す支持脚10の固定部10aが網体1の内側上部に沿うように固着されている。そして、支持脚10,10の延出部10b,…が、網体1の内側側部の下部から離間するように径内方向に折り曲げられて、リング5の周方向数箇所に延出される点で、図1に示す排水ドレン用防塵網イの構成と異なっている。
【0024】
つぎに、図2に示す排水ドレン用防塵網ロ(リングの外径が110mm)を、図6に示す格子付きドレンAに装着する際の態様について説明する。まず、格子付きドレンAにおいて、ドレン本体50の格子体用接続部52の雌ねじに、格子体60の雄ねじ60aを螺着した状態にする。そして、排水ドレン用防塵網ロにおいて、支持脚10,10の下端部(曲成部10c,…の端部)が、格子体60の各支柱62,…の間に位置するように、格子体60の真上に網体1を配する。
【0025】
なお、本実施形態においては、便宜上、ドレン本体50と格子体60は分解された状態になっているが、通常、ドレン本体50は、格子体60が装着された状態で建物の雨樋に取り付けられている。
【0026】
つぎに、支持脚10,10の下端部を格子体60のフランジ61の内周縁部に当接させた状態で、支持脚10,10の曲成部10c,…を格子体60の雄ねじ60aの内部へ押し込むと、支持脚10,10は、曲成部10c,…の下端部から頂部10d,…にかけての傾斜部が、雄ねじ60aの内面に押圧されることによって窄められ、支持脚10,10が格子体60に装着されている間この状態が維持される。この際、網体1の高さに相当する支持脚10,10の延出部10b,…が網体1の内側側部から離間しているので、支持脚10,10を比較的容易に窄めることできる。このため、少しの労力で支持脚10,10を格子体60の内部に押し込むことができる。そして、支持脚10,10が圧縮される反力として、支持脚10,10の頂部10d,…が雄ねじ60aの内面に圧接される。
【0027】
続いて、支持脚10,10をさらに雄ねじ60aの内部に押し込むと、支持脚10,10の頂部10d,…が雄ねじ60aの内面に圧接した状態で移動し、網体1のリング5が格子体60のフランジ61に当接することで、装着が完了する。この際、網体1の内側に格子体60の各支柱62,…及び防塵部材63が位置する。即ち、格子体60の外側を網体1が覆うことになる(図10参照)。
【0028】
つぎに、図3に示す排水ドレン用防塵網ハ(リングの外径が130mm)を、図6に示す格子付きドレンAに装着する際の態様について説明する。なお、格子付きドレンAの大きさは、排水ドレン用防塵網ハに対応するものとする。前記と同様に、支持脚10,10の下端部を格子体60の各支柱62,…の間に位置させて、支持脚10,10の曲成部10c,…を格子体60の雄ねじ60aの内部に押し込み、該雄ねじ60aの内面に、支持脚10,10の曲成部10c,…の頂部10d,…を圧接させ、格子体60のフランジ61に網体1のリング5を当接させると共に、格子体60の外側を網体1で覆うようにする(図11参照)。この場合、支持脚10,10の延出部10b,…において、固定部10a,10aの端部から折り曲げられる折曲部に、径外方向に湾曲する湾曲部10e,…が形成されているので、支持脚10,10の延出部10b,…の強度及び頂部の圧接力が大きくなるという効果がある。
【0029】
なお、前記排水ドレン用防塵網イ〜ニの場合、支持脚10,10の固定部10a,10aを、網体1の内側上部において、径方向に沿うように、且つ交差するように固着したが、網体1の上部の円形部分の内側、内側側部の上部、該円形部分の内側から内側側部にかけての範囲のいずれに固着されていてもよく、例えば、図12に示すように、半径方向に沿うように、且つ放射状に固着するようにしてもよい。また、図13に示すように、網体1の内側側部から内側上部にかけて湾曲させて固着するようにしてもよい。要は、支持脚10,10の所定長さが、網体1の内側上部に固着されることによって、支持脚10,10の強度を向上できればよい。
【0030】
また、前記実施形態の場合、中央部に向かうにしたがって曲率及び高さが大きくなる線材1a,…を前後左右から等間隔に配置することにより網体1を構成するようにしたが、碁盤目状に編成された網体1を円錐台状に形成してもよい。また、線材1aの材質としては、防錆処理が施された線材、或いは錆に強いステンレス製の線材を使用するのが好ましい。
【0031】
また、前記実施形態の場合、支持脚10,10の延出部10b,…を、下向きに延出するようにしたが、支持脚10,10の頂部10d,…を径外方向に弾性付勢できるように、延出部10b,…を下側に向かうにしたがって次第に広がった末広がりの状態になるように延出するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】(a)は、本発明の一実施形態に係る、リングの外径が80mmの排水ドレン用防塵網の斜視図、(b)は平面図、(c)及び(d)は側断面図。
【図2】(a)は、リングの外径が110mmの排水ドレン用防塵網の斜視図、(b)は平面図、(c)及び(d)は側断面図。
【図3】(a)は、リングの外径が130mmの排水ドレン用防塵網の斜視図、(b)は平面図、(c)及び(d)は側断面図。
【図4】(a)は、リングの外径が150mmの排水ドレン用防塵網の斜視図、(b)は平面図、(c)及び(d)は側断面図。
【図5】(a)は、リングの外径が170mmの排水ドレン用防塵網の斜視図、(b)は平面図、(c)及び(d)は側断面図。
【図6】(a)は格子付きドレンの側面図、(b)は平面図。
【図7】(a)は格子付きドレンの側面図、(b)は平面図。
【図8】(a)は格子付きドレンの側面図、(b)は平面図。
【図9】(a)は格子付きドレンの側面図、(b)は平面図。
【図10】排水ドレン用防塵網を格子付きドレンに装着した状態を示した側断面図。
【図11】排水ドレン用防塵網を格子付きドレンに装着した状態を示した側断面図。
【図12】支持脚の固定部を、網体の内側上部に半径方向に沿って固着した排水ドレン用防塵網を示した概略図。
【図13】支持脚の固定部を、網体の内側側部から上部にかけて湾曲させて固着した排水ドレン用防塵網を示した概略図。
【符号の説明】
【0033】
1…網体、1a…線材、5…リング、10…支持脚、10a…固定部、10b…延出部、10c…曲成部、10d…頂部、10e…湾曲部、50,50',500,500'…ドレン本体、51,51',510,510'…管体用接続部、52,52',520,520'…格子体用接続部、53,53',530,530'…上端開口部、54,54',540,540'…フランジ、60,60',600,600'…格子体、61,61',610,610'…フランジ、62,62',620,620'…支柱、63…防塵部材、63a…排水孔、70,70'…格子部材、イ〜ホ…排水ドレン用防塵網、A〜D…格子付きドレン、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドレン(A)の上端開口部(53)を覆うように膨出して形成される網体(1)と、該網体(1)の下端開口部の周縁に固着され、ドレン(A)の上端開口部(53)に設けられるフランジ(61)に当接するリング(5)と、該網体(1)の内側に配設される支持脚(10,10)とを備えた排水ドレン用防塵網において、前記網体(1)は、円錐台状に形成され、前記支持脚(10,10)は、網体(1)の内側上部に固着される固定部(10a)と、網体(1)の内側側部と離間するように該固定部(10a)の端部から折り曲げられて、リング(5)の周方向数箇所に延出される延出部(10b)と、ドレン(A)の内面に圧接するように、該延出部(10b)の端部から折り曲げられて形成された曲成部(10c)とで構成されることを特徴とする排水ドレン用防塵網。
【請求項2】
前記支持脚(10,10)の延出部(10b)は、固定部(10a)の端部から折り曲げられる折曲部に、径外方向に湾曲する湾曲部(10e)が形成されることを特徴とする請求項1に記載の排水ドレン用防塵網。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−53586(P2010−53586A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−219092(P2008−219092)
【出願日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願人】(000108638)タカヤマ金属工業株式会社 (24)