説明

排水処理装置

【課題】添加剤の使用を極小に抑え、排水中の難ろ過性の懸濁物質を効率よく捕集する排水処理装置を提供する。
【解決手段】流入ライン10を介して、難ろ過性の懸濁物質を含む排水が送水される排水処理槽11と、流入ラインを流れる排水又は排水処理槽11内の排水に、ろ過助剤を添加するろ過助剤添加手段12と、ろ過助剤を添加後の排水を、懸濁物質及びろ過助剤の混合液と処理水とに分離するろ過装置16と、ろ過装置16で得られた混合液を、懸濁物質とろ過助剤とに分離する分離機19と、分離機19で分離されたろ過助剤をろ過助剤の回収槽23に送るろ過助剤回収ライン22とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用する添加剤の量を少量にし、効率良く排水中の懸濁物質を捕集する排水処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子部品製造業、機械加工業、食品加工業等の一般産業では工場等で排水が発生する。工場で発生した排水は、通常、工場内の排水処理施設に送られて化学的あるいは物理的な処理の後、下水として放流されたり、工場内で再利用される。
【0003】
排水処理の一例に、ろ過フィルタを用いて、排水に含まれる懸濁物質を捕集し除去するろ過処理がある。一方、排水に含まれる懸濁物質には、ろ過しやすい易ろ過性の懸濁物質の他、ろ過が困難な難ろ過性の懸濁物質もある。このような、難ろ過性の懸濁物質をろ過処理する場合、例えば、短時間でろ過フィルタのろ過流量の低下(定圧ろ過)や、ろ過差圧の急増(定量ろ過)が生じるため、短期間でろ過フィルタの交換が必要になるという問題がある。
【0004】
このような問題に対し、難ろ過性の排水をろ過・脱水処理する際、ろ過・脱水処理の前段で、排水に凝集剤(塩化第二鉄、硫酸アルミニウム又はポリ塩化アルミニウム等)を添加し、懸濁物質をろ過・脱水しやすい性状に変化させることができる。
【0005】
一方、多量の凝集剤を添加する必要があるため、排水処理に多量の添加剤(凝集剤)が必要になる問題がある。また、凝集剤を添加する処理方法を利用した際には、懸濁物質及び添加した多量の凝集剤が廃棄物(汚泥)となって回収されるため、回収される廃棄物が多量になる問題がある。具体的には、回収された廃棄物中には、懸濁物質の数倍〜数十倍の凝集剤が含まれている。
【0006】
また、難ろ過性の排水をろ過処理する方法として、ろ過フィルタの表面を予めケイソウ土やパーライトなどのろ過助剤でプレコートし、フィルタ孔の閉塞を抑制してろ過処理する方法(プレコート法)が利用されている(例えば、特許文献1及び非特許文献1参照)。このプレコート法を利用する際には、ろ過フィルタ表面をろ過助剤でプレコートした後で、難ろ過性の排水(被処理水)の通水を行なう。その後、ろ過フィルタにプレコートされたろ過助剤表面で捕集された懸濁物質は、定期的なタイミングや所定量処理後のタイミングで逆洗により剥離され、剥離されたろ過助剤及び捕集された懸濁物質が廃棄物として回収される。
【0007】
プレコート法は上述したようにろ過フィルタにろ過助剤をプレコートする方法であるが、ろ過フィルタにプレコートする他、排水中にろ過助剤を添加し、ろ過助剤が添加された排水(被処理水)をろ過フィルタでろ過処理する方法(ボディーフィード法)も利用されている。このボディーフィード法でも、フィルタ孔の閉塞を抑制することができる。このボディーフィード法でも、ろ過助剤及び懸濁物質が廃棄物として回収される。
【0008】
このようなろ過助剤を利用する方法では、排水には多量のろ過助剤を添加する必要がある。したがって、排水処理に多量の添加剤(ろ過助剤)が必要になる問題がある。また、最終的に回収される廃棄物には懸濁物質とともにろ過助剤が含まれ、この場合にも、回収される廃棄物が多量になる問題がある。
【0009】
また、難ろ過性の排水の処理には、図6に示すように、ろ過処理以外の方法が利用されることがある。図6に示す排水処理装置1では、排水は、排水貯槽100に収集され、その後、調整槽101に送水される。調整槽101では、排水貯槽100から送水された排水に酸やアルカリ等を添加して排水を凝集沈殿に適したpHに調整し、pHが調整された排水を凝集槽102に送水する。凝集槽102では、調整槽101から送水された排水に凝集剤を添加して懸濁物質のフロックが形成されると、フロックを含む排水を沈殿槽103に送水する。ここで添加する凝集剤は、無機系の薬剤や有機高分子系の薬剤等であり、排水に含まれる懸濁物質によって定められる。
【0010】
沈殿槽103では、フロックを含む排水を沈降分離させる。その後、沈殿槽103は、沈降したフロックを濃縮槽104に送水し、上澄液を上澄貯槽105に送水する。濃縮槽104は、時間の経過でできる液上層部の上澄液を上澄貯槽105に送水する。上澄貯槽105に送水された上澄液には、微量のフロックを含んでいるため、ろ過装置106は、上澄液をろ過してフロックが除かれた上澄液を中和槽107に送水する。また、中和槽107は、送水された上澄液の水質を調整し、処理水として排出する。
【0011】
また、濃縮槽104で上澄液が除かれたフロックの濃縮液は、脱水機108に送水されて脱水されて廃棄物とされる。すなわち、図6に示す排水処理装置1を使用した場合、脱水機108によって廃棄物から水分を除くことで、最終的に回収される廃棄物の嵩を小さくすることができる。
【特許文献1】特許第2106671号明細書
【非特許文献1】「化学工学便覧 改訂五版 化学工学協会編」、丸善株式会社、昭和63年3月18日、713〜715頁
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、図6を用いて上述した凝集沈殿と脱水処理を利用する方法では、凝集槽102、沈殿槽103及び脱水機108は比較的大きなサイズとなり排水処理装置1全体のサイズも大きくなるため、広い設置場所を確保する必要がある。また、排水には、多量の凝集剤を添加する必要があるため、多量の添加剤(凝集剤)が必要になる。また、脱水機108によって濃縮槽104から回収される廃棄物を脱水しても、排水には多量の凝集剤が添加を添加されているため、懸濁物質に凝集剤を加えた量が廃棄物(汚泥)の量となる。
【0013】
上記課題に鑑み、本発明は、添加剤の使用を極小に抑え、排水中の難ろ過性の懸濁物質を効率よく捕集する排水処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る排水処理装置は、流入ラインを介して、難ろ過性の懸濁物質を含む排水が送水される排水処理槽と、流入ラインを流れる排水又は排水処理槽内の排水に、ろ過助剤を添加するろ過助剤添加手段と、ろ過助剤を添加後の排水を、懸濁物質及びろ過助剤の混合液と処理水とに分離するろ過装置と、ろ過装置で得られた混合液を、懸濁物質とろ過助剤とに分離する分離機と、分離機で分離されたろ過助剤をろ過助剤の回収槽に送るろ過助剤回収ラインとを備える。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、添加剤の使用量を極小に抑え、排水中の難ろ過性の懸濁物質を効率よく捕集することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明に係る排水処理装置は、微小粒径で粘着性のある懸濁物質や粘土物質等の懸濁物質を含む難ろ過性の排水を処理する装置である。以下に、図面を用いて各実施形態に係る排水処理装置について説明する。
【0017】
〈第1の実施形態〉
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る排水処理装置1aは、流入ライン10を介して排水が送水される排水処理槽11と、排水にろ過助剤を添加するろ過助剤添加手段12と、ろ過助剤を含む排水を懸濁物質及びろ過助剤の混合液(濃縮液)と処理水とに分離するろ過装置16と、懸濁物質及びろ過助剤の混合液を懸濁物質とろ過助剤とに分離するろ過助剤分離機19と、懸濁物質を回収する懸濁液回収槽21と、ろ過助剤を回収する過助剤回収槽23とを備えている。
【0018】
排水処理槽11には、流入ライン10を介して、処理対象となる難ろ過性の懸濁物質を含む排水が送水される。また、排水処理槽11には、ポンプ13を介してろ過助剤添加手段12からろ過助剤も添加される。ろ過助剤添加手段12は、ろ過助剤の濃度が100〜5000ppmになるように排水処理槽11にろ過助剤を添加することで、ろ過が容易になる。ろ過助剤添加手段12が排水処理槽11に添加する過助剤には、従来からろ過助剤として多用されているケイソウ土やパーライト等ではなく、鉄粉やマグネタイトの粒子等を利用する。また、ろ過助剤は、ろ過比抵抗が1011〜1012m/kg程度の易ろ過性であって、回収可能な物質を使用する。
【0019】
排水処理槽11の内部では、攪拌機14によって排水が攪拌されており、排水に添加されたろ過助剤は排水と混合される。ろ過助剤が混合された排水は、ポンプ15を介してろ過装置16に送水される。
【0020】
ろ過装置16は、ろ過フィルタ(図示せず)を用いて、排水を、懸濁物質及びろ過助剤の混合物と処理水とに分離する。ろ過助剤のろ過比抵抗は十分低いため、ろ過装置16内のろ過差圧の上昇は低く抑えられ、ろ過装置16からは、懸濁物質が除かれた処理水が処理水ライン17から排出される。処理水を排出後のろ過装置16には、懸濁物質及びろ過助剤が残存している。ろ過装置16に残存する懸濁物質及びろ過助剤は、水(逆洗水)や空気を使用する逆洗によって逆洗水とともに懸濁物質及びろ過助剤の混合液として、逆洗ライン18を介してろ過助剤分離機19に供給される。
【0021】
ろ過助剤分離機19は、ろ過装置16から供給された懸濁物質及びろ過助剤の混合液から、懸濁物質とろ過助剤とを分離し、懸濁液(懸濁物質及び逆洗水)を懸濁液回収ライン20を介して懸濁液回収槽21に排出し、ろ過助剤をろ過助剤回収ライン22を介してろ過助剤回収槽23に排出する。
【0022】
例えば、ろ過助剤が磁石に引き寄せられる性質を有する鉄粉やマグネタイト等の磁性体であるとき、ろ過助剤分離機19では、図2(a)に示すように磁石を利用して懸濁物質とろ過助剤を分離することができる。図2(a)に示すろ過助剤分離機19では、分離槽191内に懸濁物質及びろ過助剤の混合液が供給されると、攪拌機192によって攪拌される。分離槽191の外周には磁石193が設置されており、この磁石193の磁力に引寄せられてろ過助剤は分離槽191の内壁面に付着する。一方、懸濁物質に磁力に引寄せられる性質を有していないため、懸濁物質は分離槽191の内壁面には付着せずに分離槽191内の逆洗水中に存在している。
【0023】
したがって、ろ過助剤が分離槽191の内壁面に付着した状態でバルブ201を開とし、バルブ211を閉とすれば、懸濁液回収ライン20を介して懸濁液(懸濁物質及び逆洗水)を懸濁液回収槽21で回収することができる。また、分離槽191から懸濁物質が排出された後、磁石193の磁力が分離槽191に与えられない状態としてバルブ201を閉とし、バルブ211を開とすれば、ろ過助剤回収ライン22を介してろ過助剤をろ過助剤回収槽23で回収することができる。例えば、磁石193が電磁石であるときには、磁石193の電源をオフにすればよい。
【0024】
また、ろ過助剤が比重の大きい物質であるとき、ろ過助剤分離機19では、図2(b)に示すように液体サイクロンを利用して懸濁物質とろ過助剤を分離することができる。図2(b)に示す例では、分離槽191の上部に懸濁液回収ライン20が接続され、下部にろ過助剤回収ライン22が接続されている。分離槽191内で懸濁物質及びろ過助剤の混合液が旋回され遠心分離によって懸濁物質を浮上させて懸濁液回収ライン20から排出し、ろ過助剤を沈降させてろ過助剤回収ライン22から排出する。
【0025】
ろ過助剤回収槽23で回収されたろ過助剤は、ポンプ24によってろ過助剤循環ライン25を介してろ過助剤添加手段12に循環されて再利用される。
【0026】
なお、図1では、ろ過助剤添加手段12から排水処理槽11中の排水にろ過助剤を添加しているが、排水処理槽11に排水を供給する流入ライン10を流れる排水にろ過助剤を添加しても良い。
【0027】
上述したように、排水処理装置1aでは、排水にろ過助剤を添加して容易に難ろ過性の排水から懸濁物質を分離することができるとともに、懸濁物質及びろ過助剤の混合液を懸濁物質とろ過助剤とに分離してろ過助剤を回収し、ろ過助剤を再利用することができるため、使用する添加剤の量を減少することができる。また、ろ過で得られた懸濁物質及びろ過助剤の混合液を廃棄物とするのではなく、混合液から懸濁物のみを回収して廃棄物とするため、廃棄物の量を減らすことができる。さらに、排水処理装置1aでは、凝集剤を添加する構成でないため、サイズの大きい凝集槽や沈殿槽が不要であり、凝集沈殿が必要な排水処理装置と比較して設置場所を小さくすることができる。
【0028】
〈第2の実施形態〉
図3に示すように、本発明の第2の実施形態に係る排水処理装置1bは、図1を用いて上述した排水処理装置1aと比較して、ろ過助剤分離機19に剥離剤を添加する剥離剤添加手段26を備えている点で異なる。
【0029】
排水に含まれる懸濁物質は、その種類により表面電荷や親水疎水状態が異なり、ろ過助剤表面に吸着する場合がある。また、ろ過助剤表面に懸濁物質が吸着されてその剥離性が悪い場合、ろ過助剤分離機19で懸濁物質とろ過助剤とを分離しようとしても分離が困難なことがある。
【0030】
このようにろ過助剤と懸濁物質の分離が困難であるとき、ろ過助剤回収槽23で回収されるろ過助剤に懸濁物質が吸着されていることがある。したがって、ろ過助剤添加手段12によってろ過助剤とともにろ過助剤に吸着されている懸濁物質が再び排水処理槽11に流入されることもあり得る。
【0031】
ろ過助剤とともに懸濁物質が排水処理装置1b内に蓄積し、循環すると、ろ過装置16での逆洗間隔が短くなったり、ろ過助剤の交換が必要になる等の問題が生じる。図4において、懸濁物質がろ過助剤に吸着されていて、ろ過助剤と懸濁物質の剥離性が不良な場合の逆洗のタイミングa1〜a7と、ろ過助剤と懸濁物質の剥離性が良好な場合の逆洗のタイミングb1〜b7とを比較している。このように、ろ過助剤と懸濁物質の剥離性が不良な場合には、薄利性が良好な場合と比較して逆洗の間隔が短くなり、最終的にはろ過助剤の交換が必要になることが分かる。
【0032】
剥離剤添加手段26は、懸濁物質とろ過助剤との分離効率を向上させるため、ろ過助剤分離機19にろ過助剤に吸着される懸濁物質を剥離する剥離剤を添加する。剥離剤添加手段26が添加する剥離剤としては、ろ過助剤の表面電位の状態の変化を目的として例えば、pH調整による剥離を目的として硫酸や塩酸あるいは水酸化ナトリウム等の薬剤を利用してもよいし、液温上昇による表面変質による剥離を目的として温水を利用してもよく、懸濁物質とろ過助剤の性質に応じて定めることができる。
【0033】
上述したように、排水処理装置1bでは、ろ過助剤に懸濁物質が吸着されてその剥離性が悪いとき、剥離材を添加するため、ろ過助剤の交換が不要又は交換回数を減少させることができる。また、排水処理装置1bは、排水処理装置1aと同一の構成を有しているため、ろ過助剤を再利用することが可能であり、使用する添加剤の量を減少し、廃棄物の量を減少することができるとともに、凝集沈殿処理を行なわないため、設置場所を小さくすることができる。
【0034】
〈第3の実施形態〉
図5に示すように、本発明の第3の実施形態に係る排水処理装置1cは、図1を用いて上述した排水処理装置1aと比較して、懸濁液回収槽21に懸濁液を脱水する脱水機27が接続されている点で異なる。
【0035】
脱水機27は、ポンプ28を介して懸濁液回収槽21から供給される懸濁液を脱水する。
【0036】
懸濁液には、排水から回収された懸濁物質の他、処理水として排出されなかった液体や逆洗水も含まれている。したがって、この懸濁液から水分を除くことで懸濁物質のみを廃棄物として回収することが可能になる。
【0037】
上述したように、排水処理装置1cでは、脱水機27で懸濁液を脱水して得られる懸濁物質を廃棄物とすることで、最終的な廃棄物の嵩を減らすことができる。また、排水処理装置1cは、排水処理装置1aと同一の構成を有しているため、ろ過助剤を再利用することが可能であり、使用する添加剤の量を減少し、廃棄物の量を減少することができるとともに、凝集沈殿処理を行なわないため、設置場所を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】第1の実施形態に係る排水処理装置の構成を説明する図である。
【図2】ろ過助剤分離機の一例について説明する図である。
【図3】第2の実施形態に係る排水処理装置の構成を説明する図である。
【図4】ろ過助剤の剥離性と逆洗について説明する図である。
【図5】第3の実施形態に係る排水処理装置の構成を説明する図である。
【図6】従来の排水処理装置の構成を説明する図である。
【符号の説明】
【0039】
1a〜1c…排水処理装置
10…流入ライン
11…排水処理槽
12…ろ過助剤添加手段
13…ポンプ
14…攪拌機
15…ポンプ
16…ろ過装置
17…処理水ライン
18…逆洗ライン
19…ろ過助剤分離機
191…分離槽
192…攪拌機
193…磁石
20…懸濁液回収ライン
201…バルブ
21…懸濁液回収槽
22…ろ過助剤回収ライン
221…バルブ
23…ろ過助剤回収槽
24…ポンプ
25…ろ過助剤循環ライン
26…剥離剤添加手段
27…脱水機
28…ポンプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流入ラインを介して、難ろ過性の懸濁物質を含む排水が送水される排水処理槽と、
前記流入ラインを流れる排水又は前記排水処理槽内の排水に、ろ過助剤を添加するろ過助剤添加手段と、
ろ過助剤を添加後の排水を、懸濁物質及びろ過助剤の混合液と処理水とに分離するろ過装置と、
前記ろ過装置で得られた混合液を、懸濁物質とろ過助剤とに分離する分離機と、
前記分離機で分離されたろ過助剤をろ過助剤の回収槽に送るろ過助剤回収ラインと、
を備えることを特徴とする排水処理装置。
【請求項2】
前記回収槽で回収されたろ過助剤を前記ろ過助剤添加手段に循環させる循環ラインをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の排水処理装置。
【請求項3】
前記ろ過助剤が磁力に反応する物質である場合、
前記分離機は、混合液が供給される容器と、当該容器の外周に配置される磁石とを有し、懸濁物質とろ過助剤とに分離する際に磁力を与えて前記容器の内壁にろ過助剤を捕集し、懸濁物質のみを当該容器から排出することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の排水処理装置。
【請求項4】
前記ろ過助剤が前記懸濁物質と比重の異なる物質である場合、
前記分離機は、懸濁物質とろ過助剤との比重差を利用した遠心分離によって分離する遠心分離器であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の排水処理装置。
【請求項5】
懸濁物質及びろ過助剤の混合液に、ろ過助剤に付着している懸濁物質を剥離させる剥離剤を添加する剥離剤添加手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の排水処理装置。
【請求項6】
前記分離機で分離された懸濁物質を脱水する脱水手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載の排水処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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