排紙載置装置、画像形成装置、及び画像形成システム
【課題】本発明の目的は、薄紙のようにカールの大きい用紙でも高速にスムーズな排出処理を可能にし、且つ用紙カールを矯正しながら多量の用紙を排紙トレイ上に積載可能にする排紙載置装置を提供すること。
【解決手段】排紙ローラの下方、且つ前記排紙トレイ上及び前記排紙トレイに載置された用紙の載置面上に離間した位置において前記排紙ローラで排出される用紙の後方部を受け止めて積載する受止部材と、受止部材上に後方部が積載された所定量の用紙を前記載置面に落下させる落下手段と、を備えて、上記課題を解決する。
【解決手段】排紙ローラの下方、且つ前記排紙トレイ上及び前記排紙トレイに載置された用紙の載置面上に離間した位置において前記排紙ローラで排出される用紙の後方部を受け止めて積載する受止部材と、受止部材上に後方部が積載された所定量の用紙を前記載置面に落下させる落下手段と、を備えて、上記課題を解決する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真複写機、プリンタ等の画像形成装置や、折り処理、綴じ処理等を行う後処理装置から排出される用紙を排紙トレイに収容する排紙載置装置に関する。
【0002】
特に、昇降可能な排紙トレイを備え、画像形成装置又は後処理装置から排出される用紙を排紙トレイ上に多量に収容可能にする排紙載置装置に関する。
【背景技術】
【0003】
近年、画像形成装置及び画像形成システムに多種多様な用紙が用いられる傾向があり、排紙部における用紙不揃い、排紙ジャム等の発生が問題になっている。特に、昇降可能な排紙トレイを備えた排紙載置装置では、図11のように排紙トレイ62上に載置された用紙数の増加に応じて用紙カールが増長される現象があり、この現象による用紙不揃い、排紙ジャム、用紙後端潜り等の発生がみられた。
【0004】
なお、用紙後端潜りは、図11の破線円で示すような、大きなカール有する最上位用紙の後端に次に排紙された用紙の先端が潜り込む現象の仮称である。
【0005】
そこで、固定型の排紙トレイを備えた排紙載置装置を含めて、用紙カールによるジャム発生を防止して排紙トレイ上に多量の用紙を積載可能にした排紙載置装置が提案されている(特許文献1及び2)。
【0006】
特許文献1に記載の排紙載置装置は、排出口の幅方向における複数箇所に配設され、排出している用紙の一部に上方側から接触して押える用紙押え部材と、用紙押え部材を下降させる、あるいは上昇させる移動手段とを備え、上向きカールを有する用紙に対し排紙中にその姿勢を規制して用紙カールを矯正している。
【0007】
特許文献2に記載の排紙載置装置は、排出口から排出される用紙を下方から係止して排紙方向の下流側に案内するガイド部材を有し、排紙開始時にガイド部材を排紙トレイ上に移動させ、排紙途中の時点で用紙の排出領域より外側に退避させるよう、用紙の排出動作に応じてガイド部材の位置を切替ることによって、排出口から排出される用紙がロール紙の巻き癖によりカールしていても、排紙トレイの下流側端部に用紙を規制させて排紙トレイ上に用紙を確実に載置するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−143616号公報
【特許文献2】特開2007−254042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところが、特許文献1に記載の排紙載置装置は、排出口から排出される用紙が薄紙のようにカールが大きいと、排出される用紙が用紙押え部材によってスムーズに排出処理されず、逆にジャムを誘発させるという問題がある。また、下向のカールの場合にカールを増長させることも考えられ、実用的でない。
【0010】
また、特許文献2に記載の排紙載置装置は、排紙部で積極的に用紙の姿勢を変えて用紙カールを矯正するものでない。また、用紙の排出動作毎にガイド部材を用紙排出領域内、あるいは用紙排出領域外に移動させるものであり、高速に用紙を処理する後処理装置及び画像形成装置には不向きである。
【0011】
本発明の目的は、薄紙のようにカールの大きい用紙でも高速にスムーズな排出処理を可能にし、且つ用紙カールを適宜矯正しながら多量の用紙を排紙トレイ上に載置可能にする排紙載置装置、画像形成装置、及び画像形成システムを提供すること。
【課題を解決するための手段】
【0012】
発明の目的は、下記記載した発明により達成される。
【0013】
1.排紙ローラで排出され落下する用紙を昇降可能な排紙トレイ上に載置させる排紙載置装置であって、
前記排紙ローラの下方、且つ前記排紙トレイ上及び前記排紙トレイに載置された用紙の載置面上に離間した位置において前記排紙ローラで排出される用紙の後方部を受け止めて積載する受止部材と、
前記受止部材上に後方部が積載された所定量の用紙を前記載置面に落下させる落下手段と、を有することを特徴とする排紙載置装置。
【0014】
2.前記落下手段は、前記受止部材を変位させることを特徴とする前記1に記載の排紙載置装置。
【0015】
3.前記排紙トレイ上に積載され排紙の反対方向に移動する用紙の後端を規制する用紙規制部材を有し、
前記落下手段は、前記用紙規制部材に対し排紙方向に突出する第1位置と前記第1位置に対し前記反対方向に位置する第2位置との間で前記受止部材を変位させることを特徴とする前記2に記載の排紙載置装置。
【0016】
4.前記落下手段は、前記受止部材を支持し前記受止部材上に後方部が積載された用紙の荷重に応じて前記受止部材の先端を下方に変位させることを特徴とする前記1に記載の排紙載置装置。
【0017】
5.用紙上に画像を形成する画像形成装置であって、前記1から4までの何れか1項に記載の排紙載置装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
【0018】
6.用紙上に画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置により画像形成された用紙を後処理する後処理装置と、を備える画像形成システムであって、前記1から4までの何れか1項に記載の排紙載置装置を前記後処理装置に備えることを特徴とする画像形成システム。
【発明の効果】
【0019】
本発明は薄紙のようにカールの大きい用紙でも高速にスムーズな排出処理を可能にし、且つ用紙カールを適宜矯正しながら多量の用紙を排紙トレイ上に載置可能にする排紙載置、画像形成装置、及び画像形成システムの提供を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】は本発明に係る画像形成システムTの全体構成図である。
【図2】は本発明に係る排紙載置装置を備える後処理装置FSを示す断面図である。
【図3】は第1実施形態に係る用紙姿勢矯正部66の構成を示す断面図である。
【図4】は第1実施形態に係る用紙姿勢矯正部66の要部の挙動(その1)を示す模式図である。
【図5】は第1実施形態に係る用紙姿勢矯正部66の要部の挙挙動(その2)を示す模式図である。
【図6】は第1実施形態に係る用紙姿勢矯正部66の要部の挙動(その3)を示す模式図である。
【図7】は本発明の第2実施形態に係る用紙姿勢矯正部を示す断面図である。
【図8】は第2実施形態の受止部材661の挙動(その1)を示す模式図である。
【図9】は第2実施形態の受止部材661の挙動(その2)を示す模式図である。
【図10】は第2実施形態の受止部材661の挙動(その3)を示す模式図である。
【図11】は従来の排紙載置装置において排紙トレイに載置された用紙の形態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に本発明の実施の形態を図面により説明するが、本発明は、以下に説明する実施の形態に限られるものではない。以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0022】
図1は、本発明に係る画像形成システムTの全体構成図である。
【0023】
図1に示すように、画像形成システムTは、画像形成装置Aと、後処理装置FSと、で構成される。
【0024】
[画像形成装置]
画像形成装置Aは、回転する感光体1の周囲に、帯電部2、像露光部3、現像部4、転写除電部5、クリーニング部6を配置した画像形成部を有する。画像形成部は、帯電部2によって感光体1の表面に帯電を行った後、像露光部3のレーザビームによって原稿から読み取られた画像データに基づく露光走査を行って潜像を形成する。そして当該潜像を現像部4により現像して感光体1の表面にトナー像を形成する。
【0025】
用紙収納部7Aから給紙された用紙Sは感光体1における転写位置へ搬送される。転写位置において転写除電部5によりトナー像が用紙S上に転写された後、用紙Sの表面の電荷が消去されて感光体1から分離され、搬送部7Bにより搬送される。その後、用紙S上のトナー像は定着部8により用紙Sに加熱定着され、用紙Sは排紙ローラ7Cにより画像形成装置Aから排出される。
【0026】
用紙Sの両面に画像を形成する場合は、定着部8により加熱定着された用紙Sを搬送路切換部7Dにより排紙通路から分岐し、反転搬送部7Eにおいてスイッチバックして表裏反転させる。そして用紙Sを再び画像形成部へ搬送して、用紙Sの裏面に画像を形成する。排紙ローラ7Cから排出された用紙Sは、後処理システムYの糊付け製本装置Bに送り込まれる。
【0027】
画像形成装置Aの上部には操作表示部107が配置されており、画像形成システムTで実行されるジョブの内容が操作表示部107を通じてユーザーによって入力される。
【0028】
[後処理装置]
後処理装置FSは、図示の上段に第1給紙手段20A、第2給紙手段20B及び固定排紙台30を有し、中段に穿孔手段40、シフト手段50及び排紙載置装置60をほぼ水平な同一平面上に直列的に有し、下段に綴じ処理部70を同一の傾斜平面上に有する。
【0029】
また、後処理装置FSの図示左側面には、シフト処理済みの用紙S及び綴じ処理済みの用紙束を載置する排紙トレイ62が配置されている。
【0030】
受入部10には、画像形成装置Aから画像形成処理された用紙Sと、第1給紙手段20Aから供給される用紙束間を仕切る合紙K1と、第2給紙手段20Bから供給される表紙用紙K2とが導入される。
【0031】
第1給紙手段20Aの給紙皿内に収容された合紙K1は、給紙部21により分離、給送され、搬送ローラ22、23、24に挟持されて、受入部10に導入される。また、第2給紙手段20Bの給紙皿内に収容された表紙用紙K2は、給紙部25により分離、給送され、搬送ローラ23、24に挟持されて、受入部10に導入される。
【0032】
なお、第1給紙手段20A、第2給紙手段20Bには、合紙K1、表紙用紙K2以外の用紙Sも装填できる。以下、合紙K1、表紙用紙K2を含めて用紙Sと称す。
【0033】
受入部10の用紙搬送方向下流側には、穿孔手段40が配置されている。穿孔手段40は、用紙幅方向に移動させる駆動手段、パンチ昇降駆動手段、用紙幅検知手段等から成る。
【0034】
図示のように、穿孔手段40の用紙搬送方向下流側には、用紙分岐手段Gが設けられている。用紙分岐手段Gは非図示のソレノイドの駆動により三方の用紙搬送路、即ち、上段排紙用の第1搬送路a、中段の第2搬送路b、下段の第3搬送路cの何れかに用紙Sを選択的に分岐させる。
【0035】
例えば、第1搬送路aが選択されると、用紙分岐手段Gは第2搬送路b、第3搬送路cを遮断し、第1搬送路aのみを開放する。用紙Sは、第1搬送路aを上昇して排出され、固定排紙台30上に順次積載されて載置される。
【0036】
第2搬送路bが選択されると、画像形成装置Aより排出された画像形成済みの用紙Sは、第2搬送路bを経由して機外にある排紙載置装置60の排紙トレイ62に排紙される。
【0037】
[排紙載置装置]
排紙載置装置60は、排紙手段としての排紙ローラ63、排紙ローラ63により排出された用紙Sを載置する排紙トレイ62、排紙トレイ62を昇降する昇降機構61、及び排紙トレイ62上に載置され排紙の反対方向に自重で移動する用紙の後端を位置規制する用紙規制部材とを有する。多数枚の用紙Sを排紙する場合には、昇降機構61を作動させて排紙トレイ62を順次下降させる。
【0038】
図2は、本発明に係る排紙載置装置を備える後処理装置FSを示す断面図である。
【0039】
図2に基づき、排紙トレイ62の昇降機構61を以下説明する。
【0040】
昇降モータMは、減速歯車列Zを介して駆動プーリ611を回転駆動し、駆動プーリ611と上方の従動プーリ612とに巻かれたワイヤ614を回動させる。ワイヤ614の一端部は排紙トレイ62の基部に係止部材615で固定されており、排紙トレイ62はワイヤ614の回動により用紙規制部材64に沿って昇降される。排紙トレイ62の基部にはローラ613が回転自在に支持されており、排紙トレイ62をスムーズに昇降させる。
【0041】
用紙規制部材64の上部には、排紙トレイ62の上限位置を検出するトレイ上限位置センサPS1と、排紙トレイ62の載置面、あるいは排紙トレイ62上に載置された用紙Sの上面を検出する上面位置センサPS2が有する。用紙規制部材64の下部には、図示の破線で示す排紙トレイ62の最下限位置を検出するトレイ下限位置センサPS3が配置されている。
【0042】
排紙トレイ62が上昇して、排紙トレイ62の被検出部がトレイ上限位置センサPS1の光路を遮断すると、排紙トレイ62を上昇させる昇降モータMを停止させる。そして、排紙トレイ62が下降して、排紙トレイ62の被検出部がトレイ下限位置センサPS3の光路を遮断すると、排紙トレイ62を下降させる昇降モータMを停止させる。排紙トレイ62は、載置される用紙量に応じて上限位置から下限位置まで移動でき、最大約3000枚の用紙Sを載置可能である。
【0043】
《用紙姿勢矯正部の第1実施形態》
図3は、本発明の第1実施形態に係る用紙姿勢矯正部66の構成を示す断面図である。
【0044】
図3に示すように、用紙姿勢矯正部66は、受止部材661と落下手段662とを有する。受止部材661は、主排紙ローラ63Aと従排紙ローラ63Bとで構成される排紙ローラ63より下方、且つ排紙トレイ62の最上位置より上方に配設され排紙ローラ63で排出された用紙Sの後方部を受け止めて積載する。落下手段662は受止部材661を排紙方向、あるいは排紙の反対方向に変位させる。
【0045】
受止部材661は、落下手段662によって排紙トレイ62の載置面、あるいは排紙トレイ62上に載置された用紙の載置面に対し所定距離Gだけ上方に離間し、用紙規制部材64の規制面に対し排紙方向に所定長さL1だけ突出する第1位置P1に配置される。そして、排紙ローラ63で排出され降下する用紙Sの後方部を受け止めて積載する。
【0046】
後述で詳しく説明するが、排紙トレイ62上に載置された用紙Sの前方部と受止部材661で受け止められて支持された用紙Sの後方部との間に位置する用紙Sの中間領域では、用紙が何者にも支持されないブリッジ状態にあり自重による下向きの力が用紙に作用している。
【0047】
従って、ブリッジ状態の形成は、排紙方向に渡る中央部が上方に膨れる用紙Sの上カールを矯正するように作用する。特に、薄紙の場合に用紙Sが用紙規制部材64に衝突した際に用紙自体の慣性力によって上方カールが増長されるために、受止部材661によるブリッジ状態の形成は用紙姿勢の矯正に一層有効に作用する。
【0048】
落下手段662は、受止部材661上に所定数以上の用紙Sが載置されると、受止部材661を用紙規制部材64の背後に位置する第1位置P2に退避させて、用紙姿勢の矯正が為された受止部材661上の用紙Sを排紙トレイ62上に落下させる手段である。
【0049】
落下手段662は、受止部材661上の用紙Sを落下させた後に受止部材661を第1位置P1に復帰させるために、引き続き排紙される新たな用紙Sは後端部を受止部材661で受け止められる。
【0050】
落下手段662は、受止部材661を支持する保持部材662Aと、本体の両側に固設され保持部材662Aの両側を矢印eで示す方向に移動可能に支持するスライド部材662Bと、実線で示すように受止部材661を第1位置P1に移動させるように保持部材662Aの両側側に付勢する非図示の付勢部材662Cと、付勢部材662Cに抗して保持部材662Aの両端側を排紙の反対方向に牽引する複数のソレノイドSD1と、で構成される。複数のソレノイドSD1を同時作動させると、受止部材661は破線で示す第2位置P2に移動し、受止部材661上に後方部が積載された用紙Sは用紙規制部材64の規制面で後端が規制されながら排紙トレイ62の載置面に落下して載置される。
【0051】
上面検知部65は、排紙方向に直交する幅方向の両端側において本体に固設された非図示の軸受部で回転可能に支持された支持軸652と、支持軸652に幅方向に渡り配設された複数の用紙検知アーム651と、幅方向の後方側で本体に固設された上面位置センサPS2と、幅方向の後方側で支持軸652に固定され上面位置センサPS2の光検知部を遮断、あるいは開放する検知アクチェータ653と、で構成される。
【0052】
用紙検知アーム651は、排紙の進行に伴い矢印dの方向に上昇され、用紙Sの後方部が所定の高さに達すると、検知アクチェータ653が上面位置センサPS2の光検知部を遮断する。
【0053】
《排紙トレイ62の降下動作と用紙姿勢矯正部の動作》
図4〜図6は、第1実施形態に係る用紙姿勢矯正部66の要部の挙動を示す、模式図である。用紙Sの排紙進行に伴う、排紙トレイ62の降下動作及び第1実施形態に係る受止部材661の変位動作を示している。
【0054】
図4(a)は、操作者が排紙トレイ62上に載置された全ての用紙を取り除いた後に新たな印刷ジョブの排紙が開始された状態であり、排紙ローラ63で排出された用紙Sの後方部は矢印fで示すような軌跡で降下して受止部材661上に受け止められる。また、用紙検知アーム651は最下位に位置し、検知アクチェータ653は上面位置センサPS2の光検知部を開放している。
【0055】
図4(b)は、排紙の進行に伴い受止部材661上に後方部が積載された用紙Sの上面位置が受止部材661に対し所定距離D1だけ上方に変位し、上面位置センサPS2の光検知部が検知アクチェータ653で遮蔽された状態を示す、模式図である。
【0056】
図4(a)及び(b)に示すように、後方部が受止部材661に受け止められた用紙Sは、排紙トレイ62から離間しており、用紙Sにブリッジ状態が形成されている。
【0057】
上面検知センサPS2が用紙Sの後方部における上面位置を検知すると、昇降モータMは下降動作を行い、排紙トレイ62を所定距離D2だけ降下させる。
【0058】
図5(a)は、排紙トレイ62が所定量だけ降下した後の状態を示す、模式図である。
【0059】
次に、落下手段662のソレノイドSD1の作動により、図5(b)の矢印eに示す排紙の反対方向に受止部材661を移動させ第1位置P1から第2位置P2に変位させる。
【0060】
その結果、ブリッジ状態の形成により用紙姿勢が矯正された受止部材661上の用紙Sは、図5(b)に示すように排紙トレイ62上に落下され、後端が用紙規制部材64の規制面に突き当った状態で載置される。用紙検知アーム651は用紙Sの落下に応じて矢印gの方向に回転して最下位に変位し、上面位置センサPS2の光検知部は開放される。
【0061】
次に、落下手段662のソレノイドSD1は不作動の状態に切替る。
【0062】
受止部材661は、ソレノイドSD1の不作動に応じて、付勢部材662Cの付勢力により図6(a)の矢印hで示すように排紙方向に移動され第1位置P1に変位される。
【0063】
新たに排紙される用紙Sは、図6(a)に示すようにその後端が矢印fで示す軌跡で降下され、後方部が受止部材661上に受け止められる。
【0064】
なお、D1≒D2の関係にある。
【0065】
従って、受止部材661は、排紙トレイ62上に載置された用紙Sの上面位置より常に所定距離で離間され、受止部材661上に積載された用紙には用紙姿勢を矯正するためのブリッジ状態が形成される。
【0066】
以上のように、第1実施形態の用紙矯正部を備えた排紙載置装置は、図4(a)〜図6(a)を繰り返して、受止部材661に後方部が積載される用紙Sに対しブリッジ状態の形成による用紙姿勢の矯正が絶えず行われており、図6(b)に示すように排紙丸まり・後端潜り込み・排紙不揃い・排紙ジャムの発生もなく昇降可能な排紙トレイ62上に種々の用紙を大容量に載置、収容可能にしている。
【0067】
《用紙姿勢矯正部の第2実施形態》
図7は、本発明の第2実施形態に係る用紙姿勢矯正部66を示す断面図である。
【0068】
用紙姿勢矯正部66は、受止部材661と落下手段662で少なくとも構成される。
【0069】
受止部材661は、第1実施形態のように排紙方向、あるいは排紙の反対方向に変位可能なものでなく、排紙ローラ63より下方に固設されている。且つ、排紙トレイ62上に載置され用紙規制部材64で規制された用紙Sの最上面から所定距離だけ上方に離間した位置で固設されている。そして、受止部材661は、その先端が用紙規制部材64の規制面に対し排紙方向に所定距離L2だけ突出されており、排紙ローラ63から排出された用紙Sの後方部を受け止め積載するものである。
【0070】
落下手段662は、受止部材661上に後方部が積載された用紙の自重に応じて受止部材661の先端を下方に変位させ、受止部材661上に後方部が積載された用紙が減少すると受止部材661の先端を上方に変位させる構成を備える。
【0071】
ここでは、落下手段662は、受止部材661をステンレス製の薄板、あるいはポリエチレンテレフタレートのような弾性部材で形成し、受止部材661の先端に反対する他端部を用紙規制部材64に固設された支持部材662Fに固着される構成である。そして、受止部材661上に積載された用紙Sの自重に応じて、図示のように受止部材661の先端662Hを下方に変位させて、受止部材661上に積載された用紙Sの後方部を落下させる構成である。
【0072】
但し、落下手段662はこの構成に限定されるものではない。例えば、剛体の受止部材661を用いて、落下手段662は、受止部材661を支点で回動可能に支持する支持部材と受止部材661の先端を所定高さ位置に付勢させるバネ等の付勢部材とを有し、受止部材661上に積載された用紙の自重に応じて付勢部材の付勢力に抗して、受止部材661の先端を下方に変位させる構成でも構わない。
【0073】
図示のように、受止部材661は、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートのシート材であり、その他端部が用紙規制部材64に固設された支持部材662Fに固着されている。受止部材661は、排紙方向に直交する幅方向の複数箇所の各々に配設され、各受止部材661は、用紙規制部材64に設けられた複数の開口64Aを通して、用紙規制部材64の規制面に対し排紙方向に距離L1だけ突出している。
【0074】
また、受止部材661は昇降する排紙トレイ62の最上位置より下方にあり、下降する排紙トレイ62が受止部材661と干渉しないよう排紙トレイ62には複数の切欠部62Aが設けられている。
【0075】
図8〜図10は、排紙の進行及び排紙トレイ62の降下に応じて第2実施形態の受止部材661の挙動を示す模式図である。
【0076】
図8(a)は、操作者が排紙トレイ62上に載置された全ての用紙を取り除いた後に新たな印刷ジョブの排紙が開始された状態であり、排紙ローラ63で排出された用紙Sの後方部は矢印fで示すような軌跡で降下して排紙トレイ62上に載置される。受止部材661は排紙トレイ62の載置面より下方に位置している。また、用紙検知アーム651は最下位に位置し、検知アクチェータ653は上面位置センサPS2の光検知部を開放している。
【0077】
図8(b)は、排紙の進行に伴い排紙トレイ62上に積載された用紙Sの上面位置が排紙トレイ62より所定距離D1だけ上方に変位し、上面位置センサPS2の光検知部が検知アクチェータ653で遮蔽された状態を示す、模式図である。
【0078】
上面検知センサPS2が用紙Sの上面位置を検知すると、昇降モータMは下降動作を行い、排紙トレイ62を所定距離D2だけ降下させる。
【0079】
図9(a)は、排紙トレイ62が所定量だけ降下した後の状態を示す、模式図である。
【0080】
破線は降下する前の排紙トレイ62の載置面を示し、図示のように排紙トレイ62は所定距離D2だけ降下している。
【0081】
排紙トレイ62の降下により、受止部材661は排紙トレイ62に代わって、排紙トレイ62上に載置されていた用紙Sの後方部を受け止めている。図示に示すように、受止部材661は排紙トレイ62より上方に位置するため、後方部が受止部材661で受け止められている用紙Sにはブリッジ状態が形成されている。
【0082】
図9(b)は、更に排紙の進行により、後方部が受止部材661上に積載された用紙Sの上面位置が上面検知センサの検出部が検知アクチェータで遮断された状態を示す模式図である。受止部材661は大きく変形している。
【0083】
この状態においても、受止部材661上に後方部が積載された用紙Sにはブリッジ状態が形成されている。
【0084】
上面検知センサPS2が用紙Sの上面位置を検知すると、昇降モータMは下降動作を行い、排紙トレイ62を所定距離D2だけ降下させる。
【0085】
図10(a)は、用紙Sの後方部が受止部材661上に積載された状態下で排紙トレイ62が所定距離D2だけ降下した後の状態を示す、模式図である。破線は降下する前の排紙トレイ62の載置面を示す。
【0086】
ここでは、排紙トレイ62の降下により、受止部材661上に後方部が積載された用紙Sの多くが落下して、排紙トレイ62上に載置されている。また、受止部材661上に後端が積載された用紙Sも残余している。
【0087】
受止部材661より落下した用紙Sはブリッジ状態の形成による用紙姿勢の矯正が十分に為されており、後端が用紙規制部材64の規制面に突き当った状態で排紙トレイ上に載置される。また、受止部材661上に残る未落下の用紙Sはブリッジ状態が更に継続されて用紙姿勢の矯正が進行される。
【0088】
そして、矢印fで示す軌跡で降下した用紙Sの後端は、受止部材661上に積載された用紙Sで受け止められた後に用紙面に沿って排紙方向の反対側に移動し用紙規制部材64の規制面で停止する。
【0089】
以上のように、第2実施形態の用紙矯正部を備えた排紙載置装置は、図8(a)〜図10(a)を繰り返して、受止部材661に積載される用紙Sに対しブリッジ状態の形成による用紙姿勢の矯正が絶えず行われており、図10(b)に示すように排紙丸まり・後端潜り込み・排紙不揃い・排紙ジャムの発生もなく昇降可能な排紙トレイ62上に種々の用紙を大容量に載置、収容可能にしている。
【0090】
なお、本発明の排紙載置装置は、シンプルな機構で用紙姿勢を矯正するものであり、且つ排紙口で排紙中の用紙を規制するようなものでなくスムーズ排紙性能を実現している。
【0091】
なお、上記の実施形態では、排紙載置装置60が後処理装置FSに備えられているが、これに限定されるものではなく、例えば、画像形成装置Aに備える排紙載置装置60についても本発明の対象である。
【符号の説明】
【0092】
S 用紙
60 排紙載置装置
63 排紙ローラ
62 排紙トレイ
64 用紙規制部材
P1 第1位置
P2 第2位置
661 受止部材
662 落下手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真複写機、プリンタ等の画像形成装置や、折り処理、綴じ処理等を行う後処理装置から排出される用紙を排紙トレイに収容する排紙載置装置に関する。
【0002】
特に、昇降可能な排紙トレイを備え、画像形成装置又は後処理装置から排出される用紙を排紙トレイ上に多量に収容可能にする排紙載置装置に関する。
【背景技術】
【0003】
近年、画像形成装置及び画像形成システムに多種多様な用紙が用いられる傾向があり、排紙部における用紙不揃い、排紙ジャム等の発生が問題になっている。特に、昇降可能な排紙トレイを備えた排紙載置装置では、図11のように排紙トレイ62上に載置された用紙数の増加に応じて用紙カールが増長される現象があり、この現象による用紙不揃い、排紙ジャム、用紙後端潜り等の発生がみられた。
【0004】
なお、用紙後端潜りは、図11の破線円で示すような、大きなカール有する最上位用紙の後端に次に排紙された用紙の先端が潜り込む現象の仮称である。
【0005】
そこで、固定型の排紙トレイを備えた排紙載置装置を含めて、用紙カールによるジャム発生を防止して排紙トレイ上に多量の用紙を積載可能にした排紙載置装置が提案されている(特許文献1及び2)。
【0006】
特許文献1に記載の排紙載置装置は、排出口の幅方向における複数箇所に配設され、排出している用紙の一部に上方側から接触して押える用紙押え部材と、用紙押え部材を下降させる、あるいは上昇させる移動手段とを備え、上向きカールを有する用紙に対し排紙中にその姿勢を規制して用紙カールを矯正している。
【0007】
特許文献2に記載の排紙載置装置は、排出口から排出される用紙を下方から係止して排紙方向の下流側に案内するガイド部材を有し、排紙開始時にガイド部材を排紙トレイ上に移動させ、排紙途中の時点で用紙の排出領域より外側に退避させるよう、用紙の排出動作に応じてガイド部材の位置を切替ることによって、排出口から排出される用紙がロール紙の巻き癖によりカールしていても、排紙トレイの下流側端部に用紙を規制させて排紙トレイ上に用紙を確実に載置するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−143616号公報
【特許文献2】特開2007−254042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところが、特許文献1に記載の排紙載置装置は、排出口から排出される用紙が薄紙のようにカールが大きいと、排出される用紙が用紙押え部材によってスムーズに排出処理されず、逆にジャムを誘発させるという問題がある。また、下向のカールの場合にカールを増長させることも考えられ、実用的でない。
【0010】
また、特許文献2に記載の排紙載置装置は、排紙部で積極的に用紙の姿勢を変えて用紙カールを矯正するものでない。また、用紙の排出動作毎にガイド部材を用紙排出領域内、あるいは用紙排出領域外に移動させるものであり、高速に用紙を処理する後処理装置及び画像形成装置には不向きである。
【0011】
本発明の目的は、薄紙のようにカールの大きい用紙でも高速にスムーズな排出処理を可能にし、且つ用紙カールを適宜矯正しながら多量の用紙を排紙トレイ上に載置可能にする排紙載置装置、画像形成装置、及び画像形成システムを提供すること。
【課題を解決するための手段】
【0012】
発明の目的は、下記記載した発明により達成される。
【0013】
1.排紙ローラで排出され落下する用紙を昇降可能な排紙トレイ上に載置させる排紙載置装置であって、
前記排紙ローラの下方、且つ前記排紙トレイ上及び前記排紙トレイに載置された用紙の載置面上に離間した位置において前記排紙ローラで排出される用紙の後方部を受け止めて積載する受止部材と、
前記受止部材上に後方部が積載された所定量の用紙を前記載置面に落下させる落下手段と、を有することを特徴とする排紙載置装置。
【0014】
2.前記落下手段は、前記受止部材を変位させることを特徴とする前記1に記載の排紙載置装置。
【0015】
3.前記排紙トレイ上に積載され排紙の反対方向に移動する用紙の後端を規制する用紙規制部材を有し、
前記落下手段は、前記用紙規制部材に対し排紙方向に突出する第1位置と前記第1位置に対し前記反対方向に位置する第2位置との間で前記受止部材を変位させることを特徴とする前記2に記載の排紙載置装置。
【0016】
4.前記落下手段は、前記受止部材を支持し前記受止部材上に後方部が積載された用紙の荷重に応じて前記受止部材の先端を下方に変位させることを特徴とする前記1に記載の排紙載置装置。
【0017】
5.用紙上に画像を形成する画像形成装置であって、前記1から4までの何れか1項に記載の排紙載置装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
【0018】
6.用紙上に画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置により画像形成された用紙を後処理する後処理装置と、を備える画像形成システムであって、前記1から4までの何れか1項に記載の排紙載置装置を前記後処理装置に備えることを特徴とする画像形成システム。
【発明の効果】
【0019】
本発明は薄紙のようにカールの大きい用紙でも高速にスムーズな排出処理を可能にし、且つ用紙カールを適宜矯正しながら多量の用紙を排紙トレイ上に載置可能にする排紙載置、画像形成装置、及び画像形成システムの提供を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】は本発明に係る画像形成システムTの全体構成図である。
【図2】は本発明に係る排紙載置装置を備える後処理装置FSを示す断面図である。
【図3】は第1実施形態に係る用紙姿勢矯正部66の構成を示す断面図である。
【図4】は第1実施形態に係る用紙姿勢矯正部66の要部の挙動(その1)を示す模式図である。
【図5】は第1実施形態に係る用紙姿勢矯正部66の要部の挙挙動(その2)を示す模式図である。
【図6】は第1実施形態に係る用紙姿勢矯正部66の要部の挙動(その3)を示す模式図である。
【図7】は本発明の第2実施形態に係る用紙姿勢矯正部を示す断面図である。
【図8】は第2実施形態の受止部材661の挙動(その1)を示す模式図である。
【図9】は第2実施形態の受止部材661の挙動(その2)を示す模式図である。
【図10】は第2実施形態の受止部材661の挙動(その3)を示す模式図である。
【図11】は従来の排紙載置装置において排紙トレイに載置された用紙の形態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に本発明の実施の形態を図面により説明するが、本発明は、以下に説明する実施の形態に限られるものではない。以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0022】
図1は、本発明に係る画像形成システムTの全体構成図である。
【0023】
図1に示すように、画像形成システムTは、画像形成装置Aと、後処理装置FSと、で構成される。
【0024】
[画像形成装置]
画像形成装置Aは、回転する感光体1の周囲に、帯電部2、像露光部3、現像部4、転写除電部5、クリーニング部6を配置した画像形成部を有する。画像形成部は、帯電部2によって感光体1の表面に帯電を行った後、像露光部3のレーザビームによって原稿から読み取られた画像データに基づく露光走査を行って潜像を形成する。そして当該潜像を現像部4により現像して感光体1の表面にトナー像を形成する。
【0025】
用紙収納部7Aから給紙された用紙Sは感光体1における転写位置へ搬送される。転写位置において転写除電部5によりトナー像が用紙S上に転写された後、用紙Sの表面の電荷が消去されて感光体1から分離され、搬送部7Bにより搬送される。その後、用紙S上のトナー像は定着部8により用紙Sに加熱定着され、用紙Sは排紙ローラ7Cにより画像形成装置Aから排出される。
【0026】
用紙Sの両面に画像を形成する場合は、定着部8により加熱定着された用紙Sを搬送路切換部7Dにより排紙通路から分岐し、反転搬送部7Eにおいてスイッチバックして表裏反転させる。そして用紙Sを再び画像形成部へ搬送して、用紙Sの裏面に画像を形成する。排紙ローラ7Cから排出された用紙Sは、後処理システムYの糊付け製本装置Bに送り込まれる。
【0027】
画像形成装置Aの上部には操作表示部107が配置されており、画像形成システムTで実行されるジョブの内容が操作表示部107を通じてユーザーによって入力される。
【0028】
[後処理装置]
後処理装置FSは、図示の上段に第1給紙手段20A、第2給紙手段20B及び固定排紙台30を有し、中段に穿孔手段40、シフト手段50及び排紙載置装置60をほぼ水平な同一平面上に直列的に有し、下段に綴じ処理部70を同一の傾斜平面上に有する。
【0029】
また、後処理装置FSの図示左側面には、シフト処理済みの用紙S及び綴じ処理済みの用紙束を載置する排紙トレイ62が配置されている。
【0030】
受入部10には、画像形成装置Aから画像形成処理された用紙Sと、第1給紙手段20Aから供給される用紙束間を仕切る合紙K1と、第2給紙手段20Bから供給される表紙用紙K2とが導入される。
【0031】
第1給紙手段20Aの給紙皿内に収容された合紙K1は、給紙部21により分離、給送され、搬送ローラ22、23、24に挟持されて、受入部10に導入される。また、第2給紙手段20Bの給紙皿内に収容された表紙用紙K2は、給紙部25により分離、給送され、搬送ローラ23、24に挟持されて、受入部10に導入される。
【0032】
なお、第1給紙手段20A、第2給紙手段20Bには、合紙K1、表紙用紙K2以外の用紙Sも装填できる。以下、合紙K1、表紙用紙K2を含めて用紙Sと称す。
【0033】
受入部10の用紙搬送方向下流側には、穿孔手段40が配置されている。穿孔手段40は、用紙幅方向に移動させる駆動手段、パンチ昇降駆動手段、用紙幅検知手段等から成る。
【0034】
図示のように、穿孔手段40の用紙搬送方向下流側には、用紙分岐手段Gが設けられている。用紙分岐手段Gは非図示のソレノイドの駆動により三方の用紙搬送路、即ち、上段排紙用の第1搬送路a、中段の第2搬送路b、下段の第3搬送路cの何れかに用紙Sを選択的に分岐させる。
【0035】
例えば、第1搬送路aが選択されると、用紙分岐手段Gは第2搬送路b、第3搬送路cを遮断し、第1搬送路aのみを開放する。用紙Sは、第1搬送路aを上昇して排出され、固定排紙台30上に順次積載されて載置される。
【0036】
第2搬送路bが選択されると、画像形成装置Aより排出された画像形成済みの用紙Sは、第2搬送路bを経由して機外にある排紙載置装置60の排紙トレイ62に排紙される。
【0037】
[排紙載置装置]
排紙載置装置60は、排紙手段としての排紙ローラ63、排紙ローラ63により排出された用紙Sを載置する排紙トレイ62、排紙トレイ62を昇降する昇降機構61、及び排紙トレイ62上に載置され排紙の反対方向に自重で移動する用紙の後端を位置規制する用紙規制部材とを有する。多数枚の用紙Sを排紙する場合には、昇降機構61を作動させて排紙トレイ62を順次下降させる。
【0038】
図2は、本発明に係る排紙載置装置を備える後処理装置FSを示す断面図である。
【0039】
図2に基づき、排紙トレイ62の昇降機構61を以下説明する。
【0040】
昇降モータMは、減速歯車列Zを介して駆動プーリ611を回転駆動し、駆動プーリ611と上方の従動プーリ612とに巻かれたワイヤ614を回動させる。ワイヤ614の一端部は排紙トレイ62の基部に係止部材615で固定されており、排紙トレイ62はワイヤ614の回動により用紙規制部材64に沿って昇降される。排紙トレイ62の基部にはローラ613が回転自在に支持されており、排紙トレイ62をスムーズに昇降させる。
【0041】
用紙規制部材64の上部には、排紙トレイ62の上限位置を検出するトレイ上限位置センサPS1と、排紙トレイ62の載置面、あるいは排紙トレイ62上に載置された用紙Sの上面を検出する上面位置センサPS2が有する。用紙規制部材64の下部には、図示の破線で示す排紙トレイ62の最下限位置を検出するトレイ下限位置センサPS3が配置されている。
【0042】
排紙トレイ62が上昇して、排紙トレイ62の被検出部がトレイ上限位置センサPS1の光路を遮断すると、排紙トレイ62を上昇させる昇降モータMを停止させる。そして、排紙トレイ62が下降して、排紙トレイ62の被検出部がトレイ下限位置センサPS3の光路を遮断すると、排紙トレイ62を下降させる昇降モータMを停止させる。排紙トレイ62は、載置される用紙量に応じて上限位置から下限位置まで移動でき、最大約3000枚の用紙Sを載置可能である。
【0043】
《用紙姿勢矯正部の第1実施形態》
図3は、本発明の第1実施形態に係る用紙姿勢矯正部66の構成を示す断面図である。
【0044】
図3に示すように、用紙姿勢矯正部66は、受止部材661と落下手段662とを有する。受止部材661は、主排紙ローラ63Aと従排紙ローラ63Bとで構成される排紙ローラ63より下方、且つ排紙トレイ62の最上位置より上方に配設され排紙ローラ63で排出された用紙Sの後方部を受け止めて積載する。落下手段662は受止部材661を排紙方向、あるいは排紙の反対方向に変位させる。
【0045】
受止部材661は、落下手段662によって排紙トレイ62の載置面、あるいは排紙トレイ62上に載置された用紙の載置面に対し所定距離Gだけ上方に離間し、用紙規制部材64の規制面に対し排紙方向に所定長さL1だけ突出する第1位置P1に配置される。そして、排紙ローラ63で排出され降下する用紙Sの後方部を受け止めて積載する。
【0046】
後述で詳しく説明するが、排紙トレイ62上に載置された用紙Sの前方部と受止部材661で受け止められて支持された用紙Sの後方部との間に位置する用紙Sの中間領域では、用紙が何者にも支持されないブリッジ状態にあり自重による下向きの力が用紙に作用している。
【0047】
従って、ブリッジ状態の形成は、排紙方向に渡る中央部が上方に膨れる用紙Sの上カールを矯正するように作用する。特に、薄紙の場合に用紙Sが用紙規制部材64に衝突した際に用紙自体の慣性力によって上方カールが増長されるために、受止部材661によるブリッジ状態の形成は用紙姿勢の矯正に一層有効に作用する。
【0048】
落下手段662は、受止部材661上に所定数以上の用紙Sが載置されると、受止部材661を用紙規制部材64の背後に位置する第1位置P2に退避させて、用紙姿勢の矯正が為された受止部材661上の用紙Sを排紙トレイ62上に落下させる手段である。
【0049】
落下手段662は、受止部材661上の用紙Sを落下させた後に受止部材661を第1位置P1に復帰させるために、引き続き排紙される新たな用紙Sは後端部を受止部材661で受け止められる。
【0050】
落下手段662は、受止部材661を支持する保持部材662Aと、本体の両側に固設され保持部材662Aの両側を矢印eで示す方向に移動可能に支持するスライド部材662Bと、実線で示すように受止部材661を第1位置P1に移動させるように保持部材662Aの両側側に付勢する非図示の付勢部材662Cと、付勢部材662Cに抗して保持部材662Aの両端側を排紙の反対方向に牽引する複数のソレノイドSD1と、で構成される。複数のソレノイドSD1を同時作動させると、受止部材661は破線で示す第2位置P2に移動し、受止部材661上に後方部が積載された用紙Sは用紙規制部材64の規制面で後端が規制されながら排紙トレイ62の載置面に落下して載置される。
【0051】
上面検知部65は、排紙方向に直交する幅方向の両端側において本体に固設された非図示の軸受部で回転可能に支持された支持軸652と、支持軸652に幅方向に渡り配設された複数の用紙検知アーム651と、幅方向の後方側で本体に固設された上面位置センサPS2と、幅方向の後方側で支持軸652に固定され上面位置センサPS2の光検知部を遮断、あるいは開放する検知アクチェータ653と、で構成される。
【0052】
用紙検知アーム651は、排紙の進行に伴い矢印dの方向に上昇され、用紙Sの後方部が所定の高さに達すると、検知アクチェータ653が上面位置センサPS2の光検知部を遮断する。
【0053】
《排紙トレイ62の降下動作と用紙姿勢矯正部の動作》
図4〜図6は、第1実施形態に係る用紙姿勢矯正部66の要部の挙動を示す、模式図である。用紙Sの排紙進行に伴う、排紙トレイ62の降下動作及び第1実施形態に係る受止部材661の変位動作を示している。
【0054】
図4(a)は、操作者が排紙トレイ62上に載置された全ての用紙を取り除いた後に新たな印刷ジョブの排紙が開始された状態であり、排紙ローラ63で排出された用紙Sの後方部は矢印fで示すような軌跡で降下して受止部材661上に受け止められる。また、用紙検知アーム651は最下位に位置し、検知アクチェータ653は上面位置センサPS2の光検知部を開放している。
【0055】
図4(b)は、排紙の進行に伴い受止部材661上に後方部が積載された用紙Sの上面位置が受止部材661に対し所定距離D1だけ上方に変位し、上面位置センサPS2の光検知部が検知アクチェータ653で遮蔽された状態を示す、模式図である。
【0056】
図4(a)及び(b)に示すように、後方部が受止部材661に受け止められた用紙Sは、排紙トレイ62から離間しており、用紙Sにブリッジ状態が形成されている。
【0057】
上面検知センサPS2が用紙Sの後方部における上面位置を検知すると、昇降モータMは下降動作を行い、排紙トレイ62を所定距離D2だけ降下させる。
【0058】
図5(a)は、排紙トレイ62が所定量だけ降下した後の状態を示す、模式図である。
【0059】
次に、落下手段662のソレノイドSD1の作動により、図5(b)の矢印eに示す排紙の反対方向に受止部材661を移動させ第1位置P1から第2位置P2に変位させる。
【0060】
その結果、ブリッジ状態の形成により用紙姿勢が矯正された受止部材661上の用紙Sは、図5(b)に示すように排紙トレイ62上に落下され、後端が用紙規制部材64の規制面に突き当った状態で載置される。用紙検知アーム651は用紙Sの落下に応じて矢印gの方向に回転して最下位に変位し、上面位置センサPS2の光検知部は開放される。
【0061】
次に、落下手段662のソレノイドSD1は不作動の状態に切替る。
【0062】
受止部材661は、ソレノイドSD1の不作動に応じて、付勢部材662Cの付勢力により図6(a)の矢印hで示すように排紙方向に移動され第1位置P1に変位される。
【0063】
新たに排紙される用紙Sは、図6(a)に示すようにその後端が矢印fで示す軌跡で降下され、後方部が受止部材661上に受け止められる。
【0064】
なお、D1≒D2の関係にある。
【0065】
従って、受止部材661は、排紙トレイ62上に載置された用紙Sの上面位置より常に所定距離で離間され、受止部材661上に積載された用紙には用紙姿勢を矯正するためのブリッジ状態が形成される。
【0066】
以上のように、第1実施形態の用紙矯正部を備えた排紙載置装置は、図4(a)〜図6(a)を繰り返して、受止部材661に後方部が積載される用紙Sに対しブリッジ状態の形成による用紙姿勢の矯正が絶えず行われており、図6(b)に示すように排紙丸まり・後端潜り込み・排紙不揃い・排紙ジャムの発生もなく昇降可能な排紙トレイ62上に種々の用紙を大容量に載置、収容可能にしている。
【0067】
《用紙姿勢矯正部の第2実施形態》
図7は、本発明の第2実施形態に係る用紙姿勢矯正部66を示す断面図である。
【0068】
用紙姿勢矯正部66は、受止部材661と落下手段662で少なくとも構成される。
【0069】
受止部材661は、第1実施形態のように排紙方向、あるいは排紙の反対方向に変位可能なものでなく、排紙ローラ63より下方に固設されている。且つ、排紙トレイ62上に載置され用紙規制部材64で規制された用紙Sの最上面から所定距離だけ上方に離間した位置で固設されている。そして、受止部材661は、その先端が用紙規制部材64の規制面に対し排紙方向に所定距離L2だけ突出されており、排紙ローラ63から排出された用紙Sの後方部を受け止め積載するものである。
【0070】
落下手段662は、受止部材661上に後方部が積載された用紙の自重に応じて受止部材661の先端を下方に変位させ、受止部材661上に後方部が積載された用紙が減少すると受止部材661の先端を上方に変位させる構成を備える。
【0071】
ここでは、落下手段662は、受止部材661をステンレス製の薄板、あるいはポリエチレンテレフタレートのような弾性部材で形成し、受止部材661の先端に反対する他端部を用紙規制部材64に固設された支持部材662Fに固着される構成である。そして、受止部材661上に積載された用紙Sの自重に応じて、図示のように受止部材661の先端662Hを下方に変位させて、受止部材661上に積載された用紙Sの後方部を落下させる構成である。
【0072】
但し、落下手段662はこの構成に限定されるものではない。例えば、剛体の受止部材661を用いて、落下手段662は、受止部材661を支点で回動可能に支持する支持部材と受止部材661の先端を所定高さ位置に付勢させるバネ等の付勢部材とを有し、受止部材661上に積載された用紙の自重に応じて付勢部材の付勢力に抗して、受止部材661の先端を下方に変位させる構成でも構わない。
【0073】
図示のように、受止部材661は、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートのシート材であり、その他端部が用紙規制部材64に固設された支持部材662Fに固着されている。受止部材661は、排紙方向に直交する幅方向の複数箇所の各々に配設され、各受止部材661は、用紙規制部材64に設けられた複数の開口64Aを通して、用紙規制部材64の規制面に対し排紙方向に距離L1だけ突出している。
【0074】
また、受止部材661は昇降する排紙トレイ62の最上位置より下方にあり、下降する排紙トレイ62が受止部材661と干渉しないよう排紙トレイ62には複数の切欠部62Aが設けられている。
【0075】
図8〜図10は、排紙の進行及び排紙トレイ62の降下に応じて第2実施形態の受止部材661の挙動を示す模式図である。
【0076】
図8(a)は、操作者が排紙トレイ62上に載置された全ての用紙を取り除いた後に新たな印刷ジョブの排紙が開始された状態であり、排紙ローラ63で排出された用紙Sの後方部は矢印fで示すような軌跡で降下して排紙トレイ62上に載置される。受止部材661は排紙トレイ62の載置面より下方に位置している。また、用紙検知アーム651は最下位に位置し、検知アクチェータ653は上面位置センサPS2の光検知部を開放している。
【0077】
図8(b)は、排紙の進行に伴い排紙トレイ62上に積載された用紙Sの上面位置が排紙トレイ62より所定距離D1だけ上方に変位し、上面位置センサPS2の光検知部が検知アクチェータ653で遮蔽された状態を示す、模式図である。
【0078】
上面検知センサPS2が用紙Sの上面位置を検知すると、昇降モータMは下降動作を行い、排紙トレイ62を所定距離D2だけ降下させる。
【0079】
図9(a)は、排紙トレイ62が所定量だけ降下した後の状態を示す、模式図である。
【0080】
破線は降下する前の排紙トレイ62の載置面を示し、図示のように排紙トレイ62は所定距離D2だけ降下している。
【0081】
排紙トレイ62の降下により、受止部材661は排紙トレイ62に代わって、排紙トレイ62上に載置されていた用紙Sの後方部を受け止めている。図示に示すように、受止部材661は排紙トレイ62より上方に位置するため、後方部が受止部材661で受け止められている用紙Sにはブリッジ状態が形成されている。
【0082】
図9(b)は、更に排紙の進行により、後方部が受止部材661上に積載された用紙Sの上面位置が上面検知センサの検出部が検知アクチェータで遮断された状態を示す模式図である。受止部材661は大きく変形している。
【0083】
この状態においても、受止部材661上に後方部が積載された用紙Sにはブリッジ状態が形成されている。
【0084】
上面検知センサPS2が用紙Sの上面位置を検知すると、昇降モータMは下降動作を行い、排紙トレイ62を所定距離D2だけ降下させる。
【0085】
図10(a)は、用紙Sの後方部が受止部材661上に積載された状態下で排紙トレイ62が所定距離D2だけ降下した後の状態を示す、模式図である。破線は降下する前の排紙トレイ62の載置面を示す。
【0086】
ここでは、排紙トレイ62の降下により、受止部材661上に後方部が積載された用紙Sの多くが落下して、排紙トレイ62上に載置されている。また、受止部材661上に後端が積載された用紙Sも残余している。
【0087】
受止部材661より落下した用紙Sはブリッジ状態の形成による用紙姿勢の矯正が十分に為されており、後端が用紙規制部材64の規制面に突き当った状態で排紙トレイ上に載置される。また、受止部材661上に残る未落下の用紙Sはブリッジ状態が更に継続されて用紙姿勢の矯正が進行される。
【0088】
そして、矢印fで示す軌跡で降下した用紙Sの後端は、受止部材661上に積載された用紙Sで受け止められた後に用紙面に沿って排紙方向の反対側に移動し用紙規制部材64の規制面で停止する。
【0089】
以上のように、第2実施形態の用紙矯正部を備えた排紙載置装置は、図8(a)〜図10(a)を繰り返して、受止部材661に積載される用紙Sに対しブリッジ状態の形成による用紙姿勢の矯正が絶えず行われており、図10(b)に示すように排紙丸まり・後端潜り込み・排紙不揃い・排紙ジャムの発生もなく昇降可能な排紙トレイ62上に種々の用紙を大容量に載置、収容可能にしている。
【0090】
なお、本発明の排紙載置装置は、シンプルな機構で用紙姿勢を矯正するものであり、且つ排紙口で排紙中の用紙を規制するようなものでなくスムーズ排紙性能を実現している。
【0091】
なお、上記の実施形態では、排紙載置装置60が後処理装置FSに備えられているが、これに限定されるものではなく、例えば、画像形成装置Aに備える排紙載置装置60についても本発明の対象である。
【符号の説明】
【0092】
S 用紙
60 排紙載置装置
63 排紙ローラ
62 排紙トレイ
64 用紙規制部材
P1 第1位置
P2 第2位置
661 受止部材
662 落下手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
排紙ローラで排出され落下する用紙を昇降可能な排紙トレイ上に載置させる排紙載置装置であって、
前記排紙ローラの下方、且つ前記排紙トレイ上及び前記排紙トレイに載置された用紙の載置面上に離間した位置において前記排紙ローラで排出される用紙の後方部を受け止めて積載する受止部材と、
前記受止部材上に後方部が積載された所定量の用紙を前記載置面に落下させる落下手段と、を有することを特徴とする排紙載置装置。
【請求項2】
前記落下手段は、前記受止部材を変位させることを特徴とする請求項1に記載の排紙載置装置。
【請求項3】
前記排紙トレイ上に積載され排紙の反対方向に移動する用紙の後端を規制する用紙規制部材を有し、
前記落下手段は、前記用紙規制部材に対し排紙方向に突出する第1位置と前記第1位置に対し前記反対方向に位置する第2位置との間で前記受止部材を変位させることを特徴とする請求項2に記載の排紙載置装置。
【請求項4】
前記落下手段は、前記受止部材を支持し前記受止部材上に後方部が積載された用紙の荷重に応じて前記受止部材の先端を下方に変位させることを特徴とする請求項1に記載の排紙載置装置。
【請求項5】
用紙上に画像を形成する画像形成装置であって、請求項1から4までの何れか1項に記載の排紙載置装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
用紙上に画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置により画像形成された用紙を後処理する後処理装置と、を備える画像形成システムであって、請求項1から4までの何れか1項に記載の排紙載置装置を前記後処理装置に備えることを特徴とする画像形成システム。
【請求項1】
排紙ローラで排出され落下する用紙を昇降可能な排紙トレイ上に載置させる排紙載置装置であって、
前記排紙ローラの下方、且つ前記排紙トレイ上及び前記排紙トレイに載置された用紙の載置面上に離間した位置において前記排紙ローラで排出される用紙の後方部を受け止めて積載する受止部材と、
前記受止部材上に後方部が積載された所定量の用紙を前記載置面に落下させる落下手段と、を有することを特徴とする排紙載置装置。
【請求項2】
前記落下手段は、前記受止部材を変位させることを特徴とする請求項1に記載の排紙載置装置。
【請求項3】
前記排紙トレイ上に積載され排紙の反対方向に移動する用紙の後端を規制する用紙規制部材を有し、
前記落下手段は、前記用紙規制部材に対し排紙方向に突出する第1位置と前記第1位置に対し前記反対方向に位置する第2位置との間で前記受止部材を変位させることを特徴とする請求項2に記載の排紙載置装置。
【請求項4】
前記落下手段は、前記受止部材を支持し前記受止部材上に後方部が積載された用紙の荷重に応じて前記受止部材の先端を下方に変位させることを特徴とする請求項1に記載の排紙載置装置。
【請求項5】
用紙上に画像を形成する画像形成装置であって、請求項1から4までの何れか1項に記載の排紙載置装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
用紙上に画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置により画像形成された用紙を後処理する後処理装置と、を備える画像形成システムであって、請求項1から4までの何れか1項に記載の排紙載置装置を前記後処理装置に備えることを特徴とする画像形成システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−246272(P2011−246272A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−123882(P2010−123882)
【出願日】平成22年5月31日(2010.5.31)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月31日(2010.5.31)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
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