接続検知装置及び接続検知システム
【課題】簡易な構成による拡張ユニットの接続有無判断や接続の正確性判断を実現すること。
【解決手段】外部ユニットの接続状態を判断する接続検知装置であって、ユニット接続部120に設けられた接続検知端子121と、接続検知端子121に抵抗が接続されることによりA点電位が変化する接続検知回路110と、A点電位に応じてデジタル信号を出力するA/D変換部115と、A/D変換部115の出力信号に基づき、予め定められた電位情報32参照してサブユニット200の接続状態を判断する接続検知制御部31とを有することを特徴とする。
【解決手段】外部ユニットの接続状態を判断する接続検知装置であって、ユニット接続部120に設けられた接続検知端子121と、接続検知端子121に抵抗が接続されることによりA点電位が変化する接続検知回路110と、A点電位に応じてデジタル信号を出力するA/D変換部115と、A/D変換部115の出力信号に基づき、予め定められた電位情報32参照してサブユニット200の接続状態を判断する接続検知制御部31とを有することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接続検知装置及び接続検知システムに関し、特に複数の接続ユニットの判別や不完全な接続状態の検出に好適なものである。
【背景技術】
【0002】
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられるプリンタやファクシミリ等の画像形成装置は欠かせない機器となっている。また、スキャナ、コピー機における画像撮像機能と、コピー機、プリンタにおける画像形成機能との効率的な利用のため、これらの機能を併せ持つ複合機が普及している。複合機の実現においては、例えば装置本体に夫々の機能を有する拡張ユニットを接続することによって実現される。このような拡張ユニットの接続有無を検出する方法としては、専用の信号線の接続有無によるHigh/Low検知や、ソフトウェア制御によるユニット間の通信状態による検知方法がある(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−15961公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、専用の信号線を設ける方法では、異なるユニットの接続検知のためには、そのユニット数の信号線が必要となる。更に、専用信号線数分のI/Oポートが必要となる。従って、信号線数の増加、回路規模の増大及び部品点数の増大等を招き、好ましくない。また、近年のユニット間接続のための端子は、狭ピッチ、多ピンのものが多く、端子間の接続の正確性が非常にシビアになっている。従って、接続検知用の端子には接続状態を示す信号が入力されている場合であっても、データ転送等に用いる他の端子が正確に接続されていない場合もあり、High/Lowによる接続検知には限界がある。他方、ソフトウェア制御によるユニット間の通信状態による検知方法を用いることにより、このような課題の解決を図ることが可能となるが、この場合、メインユニット、とサブユニットとの両方においてソフトウェア制御が必要となる。また、ユニット間において通信異常が発生した場合、接続不良によるものかソフトウェア動作異常によるものか等の判別が難しい。
本発明は、上述した実情を考慮してなされたものであり、簡易な構成による拡張ユニットの接続有無判断や接続の正確性判断を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、外部ユニットとの接続状態を検知する接続検知装置であって、前記外部ユニットと接続される接続検知端子を有するユニット接続部と、前記接続検知端子の接続状態を検知する接続検知回路と、前記外部ユニットを前記接続検知端子に接続した場合に前記接続検知回路において検知される検知結果を対応情報として記憶した記憶手段と、前記接続検知回路の検知結果と前記記憶手段に記憶された前記対応情報とに基づいて、前記接続検知端子に前記外部ユニットが接続されているか否かを判断する判断手段と、を備えていることを特徴とする。
また請求項2に記載の発明は、前記接続検知回路は、所定の電圧を供給する電源と、前記電源とシステムグランドとの間で分圧回路として直列に接続された第1の抵抗及び第2の抵抗と、前記第2の抵抗の両端電圧をデジタル値に変換して出力するA/D変換部と、を有し、前記接続検知端子が前記第1の抵抗と前記第2の抵抗との間に接続される請求項1に記載の接続検知装置を特徴とする。
【0005】
また請求項3に記載の発明は、前記対応情報は、複数種類の外部ユニットを前記接続検知端子に接続した場合に前記接続検知回路において検知される検知結果を含み、前記判断手段は、前記接続検知回路の検知結果と前記記憶手段に記憶された前記対応情報とに基づいて前記外部ユニットの種類を判別する請求項1又は2に記載の接続検知装置を特徴とする。
また請求項4に記載の発明は、前記対応情報は、複数の外部ユニットを組み合わせた状態で前記接続検知端子に接続した場合に前記接続検知回路において検知される検知結果を含み、前記判断手段は、前記接続検知回路の検知結果と前記記憶手段に記憶された前記対応情報とに基づいて前記外部ユニットの組み合わせを判別する請求項1又は2に記載の接続検知装置を特徴とする。
【0006】
また請求項5に記載の発明は、メインユニットとサブユニットユニット間の接続状態を検知する接続検知システムであって、前記メインユニットは、前記サブユニットと接続される接続検知端子を有するユニット接続部と、前記接続検知端子の接続状態を検知する接続検知回路と、前記サブユニットを前記接続検知端子に接続した場合に前記接続検知回路において検知される検知結果を対応情報として記憶した記憶手段と、前記接続検知回路の検知結果と前記記憶手段に記憶された前記対応情報とに基づいて、前記接続検知端子に前記サブユニットが接続されているか否かを判断する判断手段と、を備え、前記サブユニットは、前記メインユニットの前記接続検知端子と接続される接続確認端子と、前記接続確認端子に接続された信号調整用抵抗とを、備えることを特徴とする。
また請求項6に記載の発明は、前記信号調整用抵抗は、前記サブユニットの種類によってその抵抗値が異なる請求項5に記載の接続検知システムを特徴とする。
【0007】
また請求項7に記載の発明は、前記サブユニットは、前記接続確認端子に接続された外部接続検知端子を更に備え、当該外部接続検知端子に他のサブユニットの接続確認端子が接続可能である請求項5又は6に記載の接続検知システムを特徴とする。
また請求項8に記載の発明は、前記接続検知端子及び前記接続確認端子は、互いに接続された状態において前記ユニット間を接続する他の端子が必ず接続された状態となるように配置される請求項5乃至7いずれか1項に記載の接続検知システムを特徴とする。
また請求項9に記載の発明は、前記接続検知端子及び前記接続確認端子は、夫々高電位側に接続される第1の端子と低電位側に接続される第2の端子とを有し、前記第1の端子及び前記第2の端子は、前記ユニット間接続部の接続方向と垂直な方向において、前記他の端子を挟んで設けられる請求項8に記載の接続検知システムを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、簡易な構成による拡張ユニットの接続有無判断や接続の正確性判断を実現することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明は、メインユニットとサブユニットとの接続検知において、メインユニット、サブユニットに夫々抵抗が設けられており、両者を接続した際、メインユニットに設けられた抵抗とサブユニットに設けられた抵抗との合成抵抗に基づいてメインユニット内部の接続検知回路の電位が決定され、この電位に基づいてサブユニットの接続状態を判断する。
【実施例1】
【0010】
図1は、本実施例に係る接続検知装置100を含む電子機器1の全体構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施例に係る電子機器1は、CPU10、ストレージ20、RAM30、システムバス40及び接続検知装置100を有する。また、接続検知装置100は、接続検知回路110及びユニット接続部120を有する。RAM30は一般的にDRAM等の揮発性メモリによって構成される。ストレージ20に格納されたファームウェア等の制御プログラムがRAM30にロードされ、制御部であるCPU10により電子機器1の動作や接続検知装置100の制御が行われている。
ストレージ20は、ROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)、或いは磁気ディスクや光学ディスク等の不揮発性記憶媒体によって構成され、上述したファームウェア等の制御プログラムの他、電子機器1の運用において使用される各種の情報が格納されている。
接続検知装置100は、ユニット接続部120に外部ユニットが接続されているか否かを検出する。ユニット接続部120は、外部ユニットを接続するための接続端子である。なお、外部ユニットについては後述する。
接続検知回路110は、ユニット接続部120の接続状態に応じてデジタル信号を出力する。これらの要素がシステムバス40に接続されている。尚、図1に示す電子機器1の構成要素は例示であり、必要に応じて図1に示した以外の要素が含まれても良い。
【0011】
図2は、接続検知装置100内部の接続検知機能に係る回路構成を示す回路図である。図2に示すように本実施例に係る接続検知装置100は、接続検知回路110内部に定電位電源111、第1抵抗112、第2抵抗113、アース114、及びA/D変換部115を有する。また、ユニット接続部120は、第1接続検知端子121及び第2接続検知端子122(以下、単に接続検知端子121、122と称することもある)を有する。尚、図示は省略するが、接続検知端子121、122の間には、データの送受信に用いられる他の信号線端子が設けられている。
【0012】
第1抵抗112と第2抵抗113とは、定電位電源111とアース114との間に直列に接続されており、第1抵抗112が定電位電源111側に、第2抵抗113がアース114側に夫々接続されている。換言すると、第1抵抗112の一端が定電位111に接続され、他端が第2抵抗113の一端に接続されている。第1抵抗112とは反対側の第2抵抗113の端子はシステムグランドとしてのアース114に接続されている。即ち、第1抵抗112と第2抵抗113によって、定電位電源111とアース114との間に分圧回路が構成されている。
A/D変換部115は、一端が第1抵抗112と第2抵抗113との接続部に接続され、他端が第2抵抗113のアース114側に接続されている。従って、A/D変換部115は、第2抵抗113の両端の電圧値、即ち図2に示すA点の電位の値をデジタル値に変換し、システムバス40を介して電子機器1に含まれる他の部位に送信する。第1接続検知端子121及び第2接続検知端子122は、夫々ユニット接続部120において、外部ユニットが接続される端子の1つとして設けられている。第1接続検知端子121は、第1抵抗112と第2抵抗113との接続部と接続されている。また、第2接続検知端子122は、アース114に接続されている。
【0013】
図2に示すように、定電位電源111が供給する電圧をEs(V)、第1抵抗112の抵抗値をR1(Ω)、第2抵抗113の抵抗値をR2(Ω)とする。ここで、図2に示す状態、即ち第1接続検知端子121及び第2接続検知端子122に何も接続されていない状態における第1抵抗112と第2抵抗113との間の電位(図2中A点の電位)、即ち、第1接続検知端子121及びA/D変換部115の一端が接続されている電位(以下、A点電位)E0は、以下の式(1)で表される。
式(1)に示すように、電位E0はR1とR2との比によって決定される。
【0014】
次に、図3を用いて、メインユニットである電子機器1に接続される外部ユニット(サブユニット)について説明する。
図3は、サブユニットの接続検知機能に係る回路構成を示す回路図である。図に示すように、サブユニット200は、信号調整用抵抗201、第1接続確認端子202及び第2接続確認端子203(以下、単に接続確認端子202、203と称する場合もある)を有する。尚、図示は省略するが、接続確認端子202、203の間には、データの送受信に用いられる他の信号線端子が設けられている。信号調整用抵抗201の一端に第1接続確認端子202が接続され、他端に第2接続確認端子203が接続される。ここで、図3に示すように信号調整用抵抗201の抵抗値をR3(Ω)である。
従って、このように構成されたサブユニット200を、図1に示した電子機器1の接続検知装置100に設けられているユニット接続部120に接続した場合、信号調整用抵抗201は、ユニット接続部120を介して接続検知回路110に接続されることによりA点電位を変化させることができる。即ち、サブユニット200の信号調整用抵抗201により電子機器1側のA/D変換部115の出力信号を調整することが可能になる。
【0015】
次に、図4を用いて電子機器1とサブユニット200との接続状態について説明する。サブユニット200を電子機器1のユニット接続部120に接続すると、図4に示すように第1接続検知端子121と第1接続確認端子202並びに第2接続検知端子122と第2接続確認端子203とが夫々接続される。尚、サブユニット200及びユニット接続部120の形状やサブユニット200における接続確認端子202、203の配置及びユニット接続部120における接続検知端子の配置を調整することにより、サブユニット200をユニット接続部120に接続することができる。
【0016】
図4に示すように、サブユニット200がユニット接続部120に接続された状態においては、信号調整用抵抗201は、その一端が第1抵抗112と第2抵抗113との間、即ちA点電位に接続され、他端がアース114に接続されている。換言すると、信号調整用抵抗201は、その一端が第2抵抗113の第1抵抗112側端子、即ち定電位電源111側(高電位側)の端子と接続され、他端がシステムグランドに接続されている。これにより、第2抵抗113と信号調整用抵抗201とは並列接続となり、第2抵抗113と信号調整用抵抗201との合成抵抗が第1抵抗112と直列に接続された構成となる。従って、A点電位E1は、式(1)に示すR2を、R2とR3との合成抵抗に置換することによって求められる。ここで、表示簡略化のため、電位E1の逆数を示すと、電位E1の逆数は以下の式(2)で表される。
尚、式(2)より、接続検知端子121及び接続検知端子122に何も接続しない状態(R3が無限大の状態)では、E1とE0とが同値になることがわかる。このように、ユニット接続部120にサブユニット200を接続することにより、A/D変換部115にかかる電圧が変化する。従って、A/D変換部115が出力するデジタル信号が変化する。CPU10は、A/D変換部115が出力する信号の変化を持ってサブユニット200の接続/非接続を判断することができる。
【0017】
図5は電子機器1の接続検知機能の機能ブロック図である。
図5に示すように、ストレージ20(図1参照)からRAM30にロードされた制御プログラムがCPU10(図1参照)と連動して接続検知制御部31として動作する。また、電位情報32がストレージ20からロードされる。接続検知制御部31は、電位情報32を参照しながら、接続検知回路110から出力されるデジタル信号に基づいてユニット接続部120にサブユニットが接続されているか否かを判断する判断手段としても機能する。
【0018】
次に、図6(a)〜(c)を用いて本実施例に係るユニット接続部120とサブユニット200との接続形態について説明する。図6(a)は、ユニット接続部120及びサブユニット200の接続部(以下、挿入部200a)の形状を模式的に示す斜視図である。図6(a)においては、図示の簡略化のため、一部を透過させて示している。図6(a)に示すように、本実施例に係るユニット接続部120は長方形の底面を有する箱型の直方体部材であり、その一面が開口している。図中の点線矢印で示すように、挿入部200aはユニット接続部120に対してその開口方向に平行に挿入される。即ち、図6(a)の点線矢印は、ユニット接続部120に対する挿入部200aの挿入方向を示す。ユニット接続部120は、その内側壁のうち長手方向の面に各種端子(以下、端子群)が設けられており、その中に接続検知端子121、122も含まれる。端子群は、ユニット接続部120の長手方向の内側壁において対向する両面に設けられている。端子群は、ユニット接続部120の内側壁において、挿入部200aの挿入方向と垂直な方向に並べて設けられている。接続検知端子121、122は、並列して設けられた端子群において他の端子よりも外側(端側)に配置されている。また、第1接続検知端子121と第2接続検知端子122とは、互いに対向するユニット接続部120の内側壁の一方と他方に夫々分かれて配置されている。更に、第1接続検知端子121は、ユニット接続部120の長手方向において一方の端側に配置され、第2接続検知端子122は、第1接続検知端子121とは逆の端側に配置されている。換言すると、第1接続検知端子121と第2接続検知端子122とは、前記ユニット接続部120と挿入部200aとの接続方向と垂直な方向において、他の端子を挟むように配置されている。
【0019】
本実施例に係るサブユニット200のユニット接続部120への挿入部200aは上述したユニット接続部120に対応した形状、構成を有する。即ち、挿入部200aは、長方形の底面を有する箱型の直方体部材であり、その大きさはユニット接続部120の内部寸法に対応している。挿入部200aは、その長手方向の側面であって、図中点線矢印で示すユニット接続部120への挿入方向と垂直な面に各種端子(以下、挿入端子群)が設けられており、その中に接続確認端子202、203も含まれる。挿入端子群は、挿入部200aの長手方向の両側面に設けられている。挿入端子群は、挿入部200aの側面において、サブユニット200の挿入方向と垂直な方向に並べて設けられている。接続確認端子202、203は、並列して設けられた挿入端子群において他の端子よりも外側(端側)に配置されている。また、第1接続確認端子202と第2接続確認端子203とは、互いに対向する側面の一方と他方に夫々分かれて配置されている。更に、第1接続確認端子202は、サブユニット200の長手方向において一方の端側に配置され、第2接続確認端子203は、第1接続確認端子202とは逆の端側に配置されている。換言すると、第1接続確認端子202と第2接続確認端子203とは、前記ユニット接続部120と挿入部200aとの接続方向と垂直な方向において、他の端子を挟むように配置されている。
【0020】
図6(b)は、挿入部200aをユニット接続部120に接続した状態を示している。図6(b)においても、図6(a)同様、図示の簡略化のために一部を透過させて示す。図に示すように、挿入部200aがユニット接続部120内部に挿入され、夫々の端子が接触することによって、接続が完了する。図6(b)に示すように、挿入部200aがユニット接続部120に挿入された状態においては、第1接続検知端子121と第1接続確認端子202並びに第2接続検知端子122と第2接続確認端子203とが夫々接触している。図6(c)は、挿入部200aとユニット接続部120との接続が不完全な例を示す正面図である。図6(c)においても、図示の簡略化のために一部を透過させて示し、ユニット接続部120を実線で、挿入部200aを破線で示す。図6(c)は、挿入部200aがユニット接続部120に対して傾いて挿入されており、第2接続検知端子122と第2接続確認端子203とは接触しているが、第1接続検知端子121と第1接続確認端子202とが接触していない状態である。接続検知端子121、122及び接続確認端子202、203は、挿入部200aとユニット接続部120との接続方向と垂直な方向に配列された端子群または挿入端子群において、もっとも端に設けられているため、挿入部200aがユニット接続部120に対して傾いて挿入された場合、一番初めに接触不良が発生する。これにより、接続検知端子121、122と接続確認端子202、203とが接続された状態においては、必ず他の端子すべてが接続された状態となり、検知端子が接続され、他の端子が接続されていない状態を避けることができる。結果的に、サブユニット200とユニット接続部120との接続を正確に検出することができる。
【0021】
次に、具体例として、Es、R1、R2、R3に夫々数値を当てはめた例を、図7を用いて説明する。本実施例において、Es=5(V)、R1=1K(Ω)、R2=10K(Ω)、R3=5K(Ω)とする。図7は、サブユニット200の接続/非接続時におけるA/D変換部115に加わる電圧の変化を示すグラフである。図7に示すように、サブユニット200がユニット接続部120に接続されていない状態、即ち、接続検知端子121、122がオープンの状態におけるA点電位E0は、4.55(V)である。これに対し、サブユニット200がユニット接続部120に接続された状態、即ち、接続検知端子121、122の間に信号調整用抵抗201が接続された状態におけるA点電位E1は、3.85(V)である。
【0022】
本実施例に係るA/D変換部115は、加えられている電圧を8ビット(256階調)でA/D変換する。ここで、サブユニット200が非接続の状態におけるA点電位4.55(V)は、デジタル信号変換されて233d(10進数)若しくは0xE9(16進数)として出力される。他方、サブユニット200が接続された状態におけるA点電位3.85(V)は、デジタル変換されて197d若しくは0xC5として、出力される。このようにしてA/D変換部115が出力したデジタル信号は、図5において説明した接続検知制御部31に入力される。電位情報32には、図8に示すように、A点電位とサブユニットの接続状態との対応情報として、A点電位が4.55(V)(233d、0xE9)であれば非接続状態、3.85(V)(197d、0xC5)であれば接続状態であることを示すテーブルが格納されている。接続検知制御部31は、A/D変換部115の出力信号を電位情報32に含まれるテーブルと照合し、サブユニット200の接続/非接続を判断する。
【0023】
尚、図8に示すテーブルにおいては、電位E0に対応する電位であれば233d若しくは0xE9、電位E1に対応する電位であれば197d若しくは0xC5等のように1点の電位のみを指定するのではなく、所定の範囲を指定しても良い。例えば、電位E0であれば、230d〜236d若しくは0xE6〜0xEC、電位E1であれば、194d〜200d若しくは0xC2〜0xC8等のように指定することができる。これにより、A/D変換部115に加わる電圧の誤差による検出不良を防ぐことができる。ここで、図8に示すように、夫々の電位に対応するデジタル値を1つだけ指定した場合であっても、1つのデジタル値は0(V)〜5(V)の間を256階調に区切った1階調の範囲を示しており、この1階調分のアナログ値範囲においては、A点電位の誤差に対応することができる。他方、A/D変換部115の出力信号が電位情報32のテーブルにおいて指定されている値若しくは範囲と一致しない場合、接続検知制御部31は、サブユニット200の接触不良、接続検知装置100若しくはユニット接続部120の不具合において障害が発生していると判断することができる。
【0024】
尚、ユニット接続部120及びサブユニット200の接続面は、上記したような長方形状である必要はなく、正方形、円形、楕円形であっても良い。また、接続検知端子121、122及び接続確認端子202、203は、図6(a)〜(c)の例のように、接続方向と垂直な方向において最も端部側に設けられる場合以外の態様も可能である。例えば、ユニット接続部120及び挿入部200aの端子群及び挿入端子群が、両者の接続方向と平行な方向に並べて配置されており、接続検知端子121、122が接続方向における最も開口側、接続確認端子202、203が接続方向における最も根元側に設けられていれば、接続検知端子121、122と接続確認端子202、203とが接続された状態において、他の端子が全て接続された状態とすることができる。
【0025】
図6(a)〜(c)に示すように、接続検知端子121、122と接続確認端子202、203との接続は両者が接触することにより行われる。このような形態において、ユニット接続部120と挿入部200aとが正確な位置からずれて接触し、両者が不完全に接触しているような場合、従来のHigh/Low検知であれば、接続が正確になされていると判断されてしまう場合も多かった。しかしながら、本形態に係る接続検知装置100であれば、接続検知端子121、122と接続確認端子202、203との接触が不完全であるために、接触部に抵抗が発生し、A点電位が電位情報32に含まれる予め定められた値とは異なる値となる。従って、電子機器1とサブユニット200との接触不良を検知することができる。また、本実施形態に係る接続検知は、A/D変換部115の出力と電位情報32との照合及び照合結果による接続判断をソフトウェア制御とし、その他の部位についてはソフトウェア制御を必要としないため、簡易な構成で実現可能であると共に、ソフトウェア動作異常による誤検出を低減することができる。
【0026】
尚、上記の説明においては、接続検知装置100及びサブユニット200が接続検知若しくは接続確認用の端子を2つ有する例を説明したが、図9に示されるように、第1接続検知端子121及び第1接続確認端子202のみでも実現可能である。具体的には、接続検知装置100においてはシステムグランドであるアース114に接続されていた第2接続検知端子122を取り除くと共に、サブユニット200においては、信号調整用抵抗201の一端をサブユニット200のシステムグランドに接続することにより、接続検知及びは接続確認用の端子1つで上記と同等の効果を得ることができる。
【0027】
尚、図9に示すように接続検知、確認端子を1つにした場合、図6(c)において説明したように、接続検知、確認用の端子のみが接続されており他の端子が接続されていないという不具合が起こり得る。このような問題に対して、ユニット接続部120及び挿入部200aのコネクタ形状を、接続検知、確認用の端子が接続されている場合は必ず他の端子が接続されているように形成することにより、解決することができる。例えば、接続検知、確認用の端子を接続方向と垂直な方向の一端側に設けると共に他端側のコネクタ形状に嵌合部を設け、その嵌合部を先に嵌めてからでなければ他端側(接続検知、確認端子側)が嵌らないようにすることにより、解決することができる。
【0028】
また、上記の説明においては、第2抵抗113の両端に印加される電圧値に基づいてサブユニット200の接続/非接続を判断する例を説明したが、例えば、第2抵抗113に流れる電流値に基づいて判断しても良い。その場合、第1抵抗102は特に必要ない。また、第2抵抗113に流れる電流値に基づいて判断する場合は、A/D変換部105の接続位置を図4に示す位置ではなく、第2抵抗113に流れる電流のみを検出する位置に接続する必要がある。尚、電流検知による方式よりも上記説明したような電圧検知による方式の方が、より容易に実現可能であり、両者はその実施態様に合わせて選択的に用いられることが好ましい。
また、上記の説明においては、サブユニット200の接続に応じてA点電位を変化させるために信号調整用抵抗201を用いる例を説明したが、抵抗に限らず、A/D変換部105の出力信号が変化する部品であれば同様の効果を得ることができる。例えば、上記説明したように、電位ではなく電流をA/D変換する場合においては、サブユニット200内部に電源やコンデンサを設けることにより、第2抵抗113に流れる電流値を変化させることができる。
【実施例2】
【0029】
本実施例においては実施例1における接続検知機能を更に拡張させた例として、ユニット接続部に接続されたサブユニットの種類を判別する機能を説明する。尚、実施例1と同様の符号を付す構成については実施例1と同一又は相当部を示し、説明を省略する。実施例1においては、内部に信号調整用抵抗を有するサブユニットが接続されることによるA点電位の変化に基づいて、サブユニットの接続/非接続を判断した。ここで、サブユニットに搭載する信号調整用抵抗の抵抗値を、サブユニットの種類によって変えることにより、ユニット接続部に接続されるサブユニットの種類によってA点電位の値も変化する。これにより、ユニット接続部に接続されたサブユニットの種類を判別することができる。例として、前実施例において説明したサブユニット200の他に、図10(a)に示す、サブユニット200b及び図10(b)に示すサブユニット200cをユニット接続部40に接続する例を考える。
【0030】
図10(a)に示すように、サブユニット200bは、接続確認端子202、203の間に信号調整用抵抗204が接続されている。本実施例に係る信号調整用抵抗204の抵抗値R4は、3K(Ω)である。また、図10(b)に示すように、サブユニット200cは、接続確認端子202、203の間に信号調整用抵抗205が接続されている。本実施例に係る信号調整用抵抗204の抵抗値R5は、1K(Ω)である。図11は、ユニット接続部120に何も接続されていない状態及びサブユニット200、200b、200cが夫々接続された状態におけるA点電位を示すグラフである。図11に示すように、サブユニット200bがユニット接続部120に接続された状態、即ち、接続検知端子121、122の間に信号調整用抵抗204が接続された状態におけるA点電位E2は、3.49(V)である。また、サブユニット200cがユニット接続部120に接続された状態、即ち、接続検知端子121、122の間に信号調整用抵抗205が接続された状態におけるA点電位E3は、2.38(V)である。
【0031】
図11に示すA点電位E2、E3夫々の場合におけるA/D変換部115のデジタル出力信号は、E2の場合179d若しくは0xB3であり、E3の場合、122d若しくは0x7Aである。本実施例に係る電位情報32には、図12に示すように、A点電位に対するユニット接続部120の接続状態を示すテーブルが格納されている。即ち、A点電位が4.55(V)(233d、0xE9)であれば非接続状態、3.85(V)(197d、0xC5)であればサブユニット200が接続状態、3.49(V)(179d、0xB3)であればサブユニット200bが接続状態、2.38(V)(122d、0x7A)であればサブユニット200cが接続状態であることを示す。接続検知制御部31は、A/D変換部115の出力信号を電位情報32に含まれるテーブルと照合し、サブユニット200の接続/非接続を判断する。
以上説明したように、本実施形態に係る接続検知装置及び接続検知システムを用いることにより、複数種類のサブユニットであっても電子機器1の共通の端子に接続することによって、接続検知や接触不良の検知が可能であり、信号数の増加や回路規模の増大を招くことなく実施することができる。
【実施例3】
【0032】
本実施例においては実施例2における接続検知機能を更に拡張させた例として、メインユニット側の端子数を増やすことなく複数のサブユニットを接続可能であり、複数のサブユニットの接続を判別する機能を説明する。尚、実施例1、2と同様の符号を付す構成についてはそれと同一又は相当部を示し、説明を省略する。実施例2においては、ユニット接続部に接続されるサブユニットの種類に応じたA点電位の値に基づいて、ユニット接続部に接続されたサブユニットの種類を判別する例を説明した。ここで、複数の信号調整用抵抗をA点電位とシステムグランドとの間に並列に接続した場合、接続された信号調整用抵抗の合成抵抗値に基づいてA点電位の変化量が決定される。これにより、複数のサブユニットの接続を判別することができる。例として、実施例1、2において説明したサブユニット200、200b及び200cの変形例として、図13の回路図に示すような構成を有するサブユニットを用いる場合を説明する。ここで、図13にはサブユニット200場合を示すが、サブユニット200b、200cにおいても、信号調整用抵抗204、205以外は同等の構成を有する。
【0033】
図13に示すように、本実施例に係るサブユニット200は、実施例1、2の例に加えて、第1外部接続検知端子206、第2外部接続検知端子207(以下、外部接続検知端子206、207)を有する。尚、図示は省略するが、外部接続検知端子206、207の間には、データの送受信に用いられる他の信号線端子が設けられている。第1外部接続検知端子206は、第1接続確認端子202と接続されており、第2外部接続検知端子207は、第2接続確認端子203と接続されている。本実施例に係るサブユニット200は、接続確認端子202、203をユニット接続部120の接続検知端子121、122に接続し、ユニット接続部120に接続された状態において、外部接続検知端子206、207に、更に他のサブユニットを接続することができ、結果として、電子機器1に複数のサブユニットを接続することができる。図14を用いて、複数のサブユニットを電子機器1に接続する例を説明する。図14は、本実施形態に係る接続検知装置100に、複数のサブユニットを接続した状態を示す回路図である。図14においては、接続検知装置100に対して、サブユニット200、200b、200cが夫々1つずつ接続されている。
【0034】
図14に示すように、ユニット接続部120にサブユニット200が接続され、サブユニット200の外部接続検知端子206、207にサブユニット200bの接続確認端子202、203が接続されている。更に、サブユニット200bの外部接続検知端子206、207にサブユニット200cの接続確認端子202、203が接続されている。この状態において、信号調整用抵抗201、204、205は、その一端を第1抵抗112と第2抵抗113との間、即ちA点電位に共通に接続されており、他端がアース114に共通に接続されている。従って、第2抵抗113と信号調整用抵抗201、204及び205の合成抵抗が第1抵抗112と直列に接続された構成となる。従って、A点電位は、式(1)に示すR2を、R2、R3、R4、R5の合成抵抗に置換することによって求められる。
【0035】
図15は、ユニット接続部120に対する夫々のサブユニット接続状態毎のA点電位を示すグラフである。図15に示すように、サブユニット200b及びサブユニット200cがユニット接続部120に接続された状態、即ち、接続検知端子121、122の間に信号調整用抵抗204と信号調整用抵抗205とが並列に接続された状態におけるA点電位E4は、2.06(V)である。また、サブユニット200及びサブユニット200bがユニット接続部120に接続された状態、即ち、接続検知端子121、122の間に信号調整用抵抗201と信号調整用抵抗204とが並列に接続された状態におけるA点電位E5は、1.94(V)である。
図15に示すA点電位E4、E5夫々の場合におけるA/D変換部115のデジタル出力信号は、E4の場合105d若しくは0x69であり、E5の場合、99d若しくは0x63である。本実施例に係る電位情報32には、図16に示すように、A点電位に対するユニット接続部120の接続状態を示すテーブルが格納されている。即ち、図12の例に加えて、A点電位が2.06(V)(105d、0x69)であればサブユニット200bとサブユニット200cとが接続された状態であり、1.94(V)(99d、0x63)であればサブユニット200とサブユニット200bとが接続された状態であることを示す。接続検知制御部31は、A/D変換部115の出力信号を電位情報32に含まれるテーブルと照合し、ユニット接続部120に接続されたサブユニット及びその組み合わせを判断する。
【0036】
上記の説明においては、サブユニット200、200b及び200cを例として説明したが、更に多種のサブユニットが用いられることもあり得る。そのような場合、複数のサブユニットの組み合わせにおいて、異なるパターンの組み合わせでA点電位が同一若しくは近い値とならないように信号調整用抵抗の値を選択しておく必要がある。異なるパターンの組み合わせでA点電位の値が同一若しくは近い値となってしまう場合、どちらの組み合わせパターンが判別できなくなってしまうためである。
【0037】
以上説明したように、本実施形態に係る接続検知方法を用いることにより、メインユニットの接続端子を増やすことなく、複数のサブユニットを接続可能であると共に、複数のサブユニットが同時に接続された場合であっても電子機器1の共通の端子に接続することによって、接続検知や接触不良の検知が可能であり、信号数の増加や回路規模の増大を招くことなく実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施例に係る接続検知装置を含む電子機器を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例に係る接続検知回路の回路構成を示す回路図である。
【図3】本発明の実施例に係る接続検知システムのサブユニットを示す回路図である。
【図4】本発明の実施例に係る接続検知システムの回路構成を示す回路図である。
【図5】本発明の実施例に係る接続検知装置の機能構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施例に係るユニット間接続部を模式的に示す斜視図である。
【図7】本発明の実施例に係る接続検知回路の電位を示すグラフである。
【図8】本発明の実施例に係る接続検知装置が有する電位と接続状態との対応情報を示す表である。
【図9】本発明の他の実施例に係る接続検知システムの回路構成を示す回路図である。
【図10】本発明の他の実施例に係る接続検知システムのサブユニットを示す回路図である。
【図11】本発明の他の実施例に係る接続検知回路の電位を示すグラフである。
【図12】本発明の他の実施例に係る接続検知装置が有する電位と接続状態との対応情報を示す表である。
【図13】本発明の他の実施例に係る接続検知システムのサブユニットを示す回路図である。
【図14】本発明の他の実施例に係る接続検知システムの回路構成を示す回路図である。
【図15】本発明の他の実施例に係る接続検知回路の電位を示すグラフである。
【図16】本発明の他の実施例に係る接続検知装置が有する電位と接続状態との対応情報を示す表である。
【符号の説明】
【0039】
1 電子機器、10 CPU、20 ストレージ、30 RAM、31 接続検知制御部、32 電位情報、40 システムバス、100 接続検知装置、110 接続検知回路、111 定電位電源、112 第1抵抗、113 第2抵抗、114 アース、115 A/D変換部、120 ユニット接続部、121 第1接続検知端子、122 第2接続検知端子、200、200b、200c サブユニット、201、204、205 信号調整用抵抗、202 第1接続確認端子、203 第2接続確認端子、206 第1外部接続検知端子、207 第2外部接続検知端子、
【技術分野】
【0001】
本発明は、接続検知装置及び接続検知システムに関し、特に複数の接続ユニットの判別や不完全な接続状態の検出に好適なものである。
【背景技術】
【0002】
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられるプリンタやファクシミリ等の画像形成装置は欠かせない機器となっている。また、スキャナ、コピー機における画像撮像機能と、コピー機、プリンタにおける画像形成機能との効率的な利用のため、これらの機能を併せ持つ複合機が普及している。複合機の実現においては、例えば装置本体に夫々の機能を有する拡張ユニットを接続することによって実現される。このような拡張ユニットの接続有無を検出する方法としては、専用の信号線の接続有無によるHigh/Low検知や、ソフトウェア制御によるユニット間の通信状態による検知方法がある(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−15961公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、専用の信号線を設ける方法では、異なるユニットの接続検知のためには、そのユニット数の信号線が必要となる。更に、専用信号線数分のI/Oポートが必要となる。従って、信号線数の増加、回路規模の増大及び部品点数の増大等を招き、好ましくない。また、近年のユニット間接続のための端子は、狭ピッチ、多ピンのものが多く、端子間の接続の正確性が非常にシビアになっている。従って、接続検知用の端子には接続状態を示す信号が入力されている場合であっても、データ転送等に用いる他の端子が正確に接続されていない場合もあり、High/Lowによる接続検知には限界がある。他方、ソフトウェア制御によるユニット間の通信状態による検知方法を用いることにより、このような課題の解決を図ることが可能となるが、この場合、メインユニット、とサブユニットとの両方においてソフトウェア制御が必要となる。また、ユニット間において通信異常が発生した場合、接続不良によるものかソフトウェア動作異常によるものか等の判別が難しい。
本発明は、上述した実情を考慮してなされたものであり、簡易な構成による拡張ユニットの接続有無判断や接続の正確性判断を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、外部ユニットとの接続状態を検知する接続検知装置であって、前記外部ユニットと接続される接続検知端子を有するユニット接続部と、前記接続検知端子の接続状態を検知する接続検知回路と、前記外部ユニットを前記接続検知端子に接続した場合に前記接続検知回路において検知される検知結果を対応情報として記憶した記憶手段と、前記接続検知回路の検知結果と前記記憶手段に記憶された前記対応情報とに基づいて、前記接続検知端子に前記外部ユニットが接続されているか否かを判断する判断手段と、を備えていることを特徴とする。
また請求項2に記載の発明は、前記接続検知回路は、所定の電圧を供給する電源と、前記電源とシステムグランドとの間で分圧回路として直列に接続された第1の抵抗及び第2の抵抗と、前記第2の抵抗の両端電圧をデジタル値に変換して出力するA/D変換部と、を有し、前記接続検知端子が前記第1の抵抗と前記第2の抵抗との間に接続される請求項1に記載の接続検知装置を特徴とする。
【0005】
また請求項3に記載の発明は、前記対応情報は、複数種類の外部ユニットを前記接続検知端子に接続した場合に前記接続検知回路において検知される検知結果を含み、前記判断手段は、前記接続検知回路の検知結果と前記記憶手段に記憶された前記対応情報とに基づいて前記外部ユニットの種類を判別する請求項1又は2に記載の接続検知装置を特徴とする。
また請求項4に記載の発明は、前記対応情報は、複数の外部ユニットを組み合わせた状態で前記接続検知端子に接続した場合に前記接続検知回路において検知される検知結果を含み、前記判断手段は、前記接続検知回路の検知結果と前記記憶手段に記憶された前記対応情報とに基づいて前記外部ユニットの組み合わせを判別する請求項1又は2に記載の接続検知装置を特徴とする。
【0006】
また請求項5に記載の発明は、メインユニットとサブユニットユニット間の接続状態を検知する接続検知システムであって、前記メインユニットは、前記サブユニットと接続される接続検知端子を有するユニット接続部と、前記接続検知端子の接続状態を検知する接続検知回路と、前記サブユニットを前記接続検知端子に接続した場合に前記接続検知回路において検知される検知結果を対応情報として記憶した記憶手段と、前記接続検知回路の検知結果と前記記憶手段に記憶された前記対応情報とに基づいて、前記接続検知端子に前記サブユニットが接続されているか否かを判断する判断手段と、を備え、前記サブユニットは、前記メインユニットの前記接続検知端子と接続される接続確認端子と、前記接続確認端子に接続された信号調整用抵抗とを、備えることを特徴とする。
また請求項6に記載の発明は、前記信号調整用抵抗は、前記サブユニットの種類によってその抵抗値が異なる請求項5に記載の接続検知システムを特徴とする。
【0007】
また請求項7に記載の発明は、前記サブユニットは、前記接続確認端子に接続された外部接続検知端子を更に備え、当該外部接続検知端子に他のサブユニットの接続確認端子が接続可能である請求項5又は6に記載の接続検知システムを特徴とする。
また請求項8に記載の発明は、前記接続検知端子及び前記接続確認端子は、互いに接続された状態において前記ユニット間を接続する他の端子が必ず接続された状態となるように配置される請求項5乃至7いずれか1項に記載の接続検知システムを特徴とする。
また請求項9に記載の発明は、前記接続検知端子及び前記接続確認端子は、夫々高電位側に接続される第1の端子と低電位側に接続される第2の端子とを有し、前記第1の端子及び前記第2の端子は、前記ユニット間接続部の接続方向と垂直な方向において、前記他の端子を挟んで設けられる請求項8に記載の接続検知システムを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、簡易な構成による拡張ユニットの接続有無判断や接続の正確性判断を実現することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明は、メインユニットとサブユニットとの接続検知において、メインユニット、サブユニットに夫々抵抗が設けられており、両者を接続した際、メインユニットに設けられた抵抗とサブユニットに設けられた抵抗との合成抵抗に基づいてメインユニット内部の接続検知回路の電位が決定され、この電位に基づいてサブユニットの接続状態を判断する。
【実施例1】
【0010】
図1は、本実施例に係る接続検知装置100を含む電子機器1の全体構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施例に係る電子機器1は、CPU10、ストレージ20、RAM30、システムバス40及び接続検知装置100を有する。また、接続検知装置100は、接続検知回路110及びユニット接続部120を有する。RAM30は一般的にDRAM等の揮発性メモリによって構成される。ストレージ20に格納されたファームウェア等の制御プログラムがRAM30にロードされ、制御部であるCPU10により電子機器1の動作や接続検知装置100の制御が行われている。
ストレージ20は、ROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)、或いは磁気ディスクや光学ディスク等の不揮発性記憶媒体によって構成され、上述したファームウェア等の制御プログラムの他、電子機器1の運用において使用される各種の情報が格納されている。
接続検知装置100は、ユニット接続部120に外部ユニットが接続されているか否かを検出する。ユニット接続部120は、外部ユニットを接続するための接続端子である。なお、外部ユニットについては後述する。
接続検知回路110は、ユニット接続部120の接続状態に応じてデジタル信号を出力する。これらの要素がシステムバス40に接続されている。尚、図1に示す電子機器1の構成要素は例示であり、必要に応じて図1に示した以外の要素が含まれても良い。
【0011】
図2は、接続検知装置100内部の接続検知機能に係る回路構成を示す回路図である。図2に示すように本実施例に係る接続検知装置100は、接続検知回路110内部に定電位電源111、第1抵抗112、第2抵抗113、アース114、及びA/D変換部115を有する。また、ユニット接続部120は、第1接続検知端子121及び第2接続検知端子122(以下、単に接続検知端子121、122と称することもある)を有する。尚、図示は省略するが、接続検知端子121、122の間には、データの送受信に用いられる他の信号線端子が設けられている。
【0012】
第1抵抗112と第2抵抗113とは、定電位電源111とアース114との間に直列に接続されており、第1抵抗112が定電位電源111側に、第2抵抗113がアース114側に夫々接続されている。換言すると、第1抵抗112の一端が定電位111に接続され、他端が第2抵抗113の一端に接続されている。第1抵抗112とは反対側の第2抵抗113の端子はシステムグランドとしてのアース114に接続されている。即ち、第1抵抗112と第2抵抗113によって、定電位電源111とアース114との間に分圧回路が構成されている。
A/D変換部115は、一端が第1抵抗112と第2抵抗113との接続部に接続され、他端が第2抵抗113のアース114側に接続されている。従って、A/D変換部115は、第2抵抗113の両端の電圧値、即ち図2に示すA点の電位の値をデジタル値に変換し、システムバス40を介して電子機器1に含まれる他の部位に送信する。第1接続検知端子121及び第2接続検知端子122は、夫々ユニット接続部120において、外部ユニットが接続される端子の1つとして設けられている。第1接続検知端子121は、第1抵抗112と第2抵抗113との接続部と接続されている。また、第2接続検知端子122は、アース114に接続されている。
【0013】
図2に示すように、定電位電源111が供給する電圧をEs(V)、第1抵抗112の抵抗値をR1(Ω)、第2抵抗113の抵抗値をR2(Ω)とする。ここで、図2に示す状態、即ち第1接続検知端子121及び第2接続検知端子122に何も接続されていない状態における第1抵抗112と第2抵抗113との間の電位(図2中A点の電位)、即ち、第1接続検知端子121及びA/D変換部115の一端が接続されている電位(以下、A点電位)E0は、以下の式(1)で表される。
式(1)に示すように、電位E0はR1とR2との比によって決定される。
【0014】
次に、図3を用いて、メインユニットである電子機器1に接続される外部ユニット(サブユニット)について説明する。
図3は、サブユニットの接続検知機能に係る回路構成を示す回路図である。図に示すように、サブユニット200は、信号調整用抵抗201、第1接続確認端子202及び第2接続確認端子203(以下、単に接続確認端子202、203と称する場合もある)を有する。尚、図示は省略するが、接続確認端子202、203の間には、データの送受信に用いられる他の信号線端子が設けられている。信号調整用抵抗201の一端に第1接続確認端子202が接続され、他端に第2接続確認端子203が接続される。ここで、図3に示すように信号調整用抵抗201の抵抗値をR3(Ω)である。
従って、このように構成されたサブユニット200を、図1に示した電子機器1の接続検知装置100に設けられているユニット接続部120に接続した場合、信号調整用抵抗201は、ユニット接続部120を介して接続検知回路110に接続されることによりA点電位を変化させることができる。即ち、サブユニット200の信号調整用抵抗201により電子機器1側のA/D変換部115の出力信号を調整することが可能になる。
【0015】
次に、図4を用いて電子機器1とサブユニット200との接続状態について説明する。サブユニット200を電子機器1のユニット接続部120に接続すると、図4に示すように第1接続検知端子121と第1接続確認端子202並びに第2接続検知端子122と第2接続確認端子203とが夫々接続される。尚、サブユニット200及びユニット接続部120の形状やサブユニット200における接続確認端子202、203の配置及びユニット接続部120における接続検知端子の配置を調整することにより、サブユニット200をユニット接続部120に接続することができる。
【0016】
図4に示すように、サブユニット200がユニット接続部120に接続された状態においては、信号調整用抵抗201は、その一端が第1抵抗112と第2抵抗113との間、即ちA点電位に接続され、他端がアース114に接続されている。換言すると、信号調整用抵抗201は、その一端が第2抵抗113の第1抵抗112側端子、即ち定電位電源111側(高電位側)の端子と接続され、他端がシステムグランドに接続されている。これにより、第2抵抗113と信号調整用抵抗201とは並列接続となり、第2抵抗113と信号調整用抵抗201との合成抵抗が第1抵抗112と直列に接続された構成となる。従って、A点電位E1は、式(1)に示すR2を、R2とR3との合成抵抗に置換することによって求められる。ここで、表示簡略化のため、電位E1の逆数を示すと、電位E1の逆数は以下の式(2)で表される。
尚、式(2)より、接続検知端子121及び接続検知端子122に何も接続しない状態(R3が無限大の状態)では、E1とE0とが同値になることがわかる。このように、ユニット接続部120にサブユニット200を接続することにより、A/D変換部115にかかる電圧が変化する。従って、A/D変換部115が出力するデジタル信号が変化する。CPU10は、A/D変換部115が出力する信号の変化を持ってサブユニット200の接続/非接続を判断することができる。
【0017】
図5は電子機器1の接続検知機能の機能ブロック図である。
図5に示すように、ストレージ20(図1参照)からRAM30にロードされた制御プログラムがCPU10(図1参照)と連動して接続検知制御部31として動作する。また、電位情報32がストレージ20からロードされる。接続検知制御部31は、電位情報32を参照しながら、接続検知回路110から出力されるデジタル信号に基づいてユニット接続部120にサブユニットが接続されているか否かを判断する判断手段としても機能する。
【0018】
次に、図6(a)〜(c)を用いて本実施例に係るユニット接続部120とサブユニット200との接続形態について説明する。図6(a)は、ユニット接続部120及びサブユニット200の接続部(以下、挿入部200a)の形状を模式的に示す斜視図である。図6(a)においては、図示の簡略化のため、一部を透過させて示している。図6(a)に示すように、本実施例に係るユニット接続部120は長方形の底面を有する箱型の直方体部材であり、その一面が開口している。図中の点線矢印で示すように、挿入部200aはユニット接続部120に対してその開口方向に平行に挿入される。即ち、図6(a)の点線矢印は、ユニット接続部120に対する挿入部200aの挿入方向を示す。ユニット接続部120は、その内側壁のうち長手方向の面に各種端子(以下、端子群)が設けられており、その中に接続検知端子121、122も含まれる。端子群は、ユニット接続部120の長手方向の内側壁において対向する両面に設けられている。端子群は、ユニット接続部120の内側壁において、挿入部200aの挿入方向と垂直な方向に並べて設けられている。接続検知端子121、122は、並列して設けられた端子群において他の端子よりも外側(端側)に配置されている。また、第1接続検知端子121と第2接続検知端子122とは、互いに対向するユニット接続部120の内側壁の一方と他方に夫々分かれて配置されている。更に、第1接続検知端子121は、ユニット接続部120の長手方向において一方の端側に配置され、第2接続検知端子122は、第1接続検知端子121とは逆の端側に配置されている。換言すると、第1接続検知端子121と第2接続検知端子122とは、前記ユニット接続部120と挿入部200aとの接続方向と垂直な方向において、他の端子を挟むように配置されている。
【0019】
本実施例に係るサブユニット200のユニット接続部120への挿入部200aは上述したユニット接続部120に対応した形状、構成を有する。即ち、挿入部200aは、長方形の底面を有する箱型の直方体部材であり、その大きさはユニット接続部120の内部寸法に対応している。挿入部200aは、その長手方向の側面であって、図中点線矢印で示すユニット接続部120への挿入方向と垂直な面に各種端子(以下、挿入端子群)が設けられており、その中に接続確認端子202、203も含まれる。挿入端子群は、挿入部200aの長手方向の両側面に設けられている。挿入端子群は、挿入部200aの側面において、サブユニット200の挿入方向と垂直な方向に並べて設けられている。接続確認端子202、203は、並列して設けられた挿入端子群において他の端子よりも外側(端側)に配置されている。また、第1接続確認端子202と第2接続確認端子203とは、互いに対向する側面の一方と他方に夫々分かれて配置されている。更に、第1接続確認端子202は、サブユニット200の長手方向において一方の端側に配置され、第2接続確認端子203は、第1接続確認端子202とは逆の端側に配置されている。換言すると、第1接続確認端子202と第2接続確認端子203とは、前記ユニット接続部120と挿入部200aとの接続方向と垂直な方向において、他の端子を挟むように配置されている。
【0020】
図6(b)は、挿入部200aをユニット接続部120に接続した状態を示している。図6(b)においても、図6(a)同様、図示の簡略化のために一部を透過させて示す。図に示すように、挿入部200aがユニット接続部120内部に挿入され、夫々の端子が接触することによって、接続が完了する。図6(b)に示すように、挿入部200aがユニット接続部120に挿入された状態においては、第1接続検知端子121と第1接続確認端子202並びに第2接続検知端子122と第2接続確認端子203とが夫々接触している。図6(c)は、挿入部200aとユニット接続部120との接続が不完全な例を示す正面図である。図6(c)においても、図示の簡略化のために一部を透過させて示し、ユニット接続部120を実線で、挿入部200aを破線で示す。図6(c)は、挿入部200aがユニット接続部120に対して傾いて挿入されており、第2接続検知端子122と第2接続確認端子203とは接触しているが、第1接続検知端子121と第1接続確認端子202とが接触していない状態である。接続検知端子121、122及び接続確認端子202、203は、挿入部200aとユニット接続部120との接続方向と垂直な方向に配列された端子群または挿入端子群において、もっとも端に設けられているため、挿入部200aがユニット接続部120に対して傾いて挿入された場合、一番初めに接触不良が発生する。これにより、接続検知端子121、122と接続確認端子202、203とが接続された状態においては、必ず他の端子すべてが接続された状態となり、検知端子が接続され、他の端子が接続されていない状態を避けることができる。結果的に、サブユニット200とユニット接続部120との接続を正確に検出することができる。
【0021】
次に、具体例として、Es、R1、R2、R3に夫々数値を当てはめた例を、図7を用いて説明する。本実施例において、Es=5(V)、R1=1K(Ω)、R2=10K(Ω)、R3=5K(Ω)とする。図7は、サブユニット200の接続/非接続時におけるA/D変換部115に加わる電圧の変化を示すグラフである。図7に示すように、サブユニット200がユニット接続部120に接続されていない状態、即ち、接続検知端子121、122がオープンの状態におけるA点電位E0は、4.55(V)である。これに対し、サブユニット200がユニット接続部120に接続された状態、即ち、接続検知端子121、122の間に信号調整用抵抗201が接続された状態におけるA点電位E1は、3.85(V)である。
【0022】
本実施例に係るA/D変換部115は、加えられている電圧を8ビット(256階調)でA/D変換する。ここで、サブユニット200が非接続の状態におけるA点電位4.55(V)は、デジタル信号変換されて233d(10進数)若しくは0xE9(16進数)として出力される。他方、サブユニット200が接続された状態におけるA点電位3.85(V)は、デジタル変換されて197d若しくは0xC5として、出力される。このようにしてA/D変換部115が出力したデジタル信号は、図5において説明した接続検知制御部31に入力される。電位情報32には、図8に示すように、A点電位とサブユニットの接続状態との対応情報として、A点電位が4.55(V)(233d、0xE9)であれば非接続状態、3.85(V)(197d、0xC5)であれば接続状態であることを示すテーブルが格納されている。接続検知制御部31は、A/D変換部115の出力信号を電位情報32に含まれるテーブルと照合し、サブユニット200の接続/非接続を判断する。
【0023】
尚、図8に示すテーブルにおいては、電位E0に対応する電位であれば233d若しくは0xE9、電位E1に対応する電位であれば197d若しくは0xC5等のように1点の電位のみを指定するのではなく、所定の範囲を指定しても良い。例えば、電位E0であれば、230d〜236d若しくは0xE6〜0xEC、電位E1であれば、194d〜200d若しくは0xC2〜0xC8等のように指定することができる。これにより、A/D変換部115に加わる電圧の誤差による検出不良を防ぐことができる。ここで、図8に示すように、夫々の電位に対応するデジタル値を1つだけ指定した場合であっても、1つのデジタル値は0(V)〜5(V)の間を256階調に区切った1階調の範囲を示しており、この1階調分のアナログ値範囲においては、A点電位の誤差に対応することができる。他方、A/D変換部115の出力信号が電位情報32のテーブルにおいて指定されている値若しくは範囲と一致しない場合、接続検知制御部31は、サブユニット200の接触不良、接続検知装置100若しくはユニット接続部120の不具合において障害が発生していると判断することができる。
【0024】
尚、ユニット接続部120及びサブユニット200の接続面は、上記したような長方形状である必要はなく、正方形、円形、楕円形であっても良い。また、接続検知端子121、122及び接続確認端子202、203は、図6(a)〜(c)の例のように、接続方向と垂直な方向において最も端部側に設けられる場合以外の態様も可能である。例えば、ユニット接続部120及び挿入部200aの端子群及び挿入端子群が、両者の接続方向と平行な方向に並べて配置されており、接続検知端子121、122が接続方向における最も開口側、接続確認端子202、203が接続方向における最も根元側に設けられていれば、接続検知端子121、122と接続確認端子202、203とが接続された状態において、他の端子が全て接続された状態とすることができる。
【0025】
図6(a)〜(c)に示すように、接続検知端子121、122と接続確認端子202、203との接続は両者が接触することにより行われる。このような形態において、ユニット接続部120と挿入部200aとが正確な位置からずれて接触し、両者が不完全に接触しているような場合、従来のHigh/Low検知であれば、接続が正確になされていると判断されてしまう場合も多かった。しかしながら、本形態に係る接続検知装置100であれば、接続検知端子121、122と接続確認端子202、203との接触が不完全であるために、接触部に抵抗が発生し、A点電位が電位情報32に含まれる予め定められた値とは異なる値となる。従って、電子機器1とサブユニット200との接触不良を検知することができる。また、本実施形態に係る接続検知は、A/D変換部115の出力と電位情報32との照合及び照合結果による接続判断をソフトウェア制御とし、その他の部位についてはソフトウェア制御を必要としないため、簡易な構成で実現可能であると共に、ソフトウェア動作異常による誤検出を低減することができる。
【0026】
尚、上記の説明においては、接続検知装置100及びサブユニット200が接続検知若しくは接続確認用の端子を2つ有する例を説明したが、図9に示されるように、第1接続検知端子121及び第1接続確認端子202のみでも実現可能である。具体的には、接続検知装置100においてはシステムグランドであるアース114に接続されていた第2接続検知端子122を取り除くと共に、サブユニット200においては、信号調整用抵抗201の一端をサブユニット200のシステムグランドに接続することにより、接続検知及びは接続確認用の端子1つで上記と同等の効果を得ることができる。
【0027】
尚、図9に示すように接続検知、確認端子を1つにした場合、図6(c)において説明したように、接続検知、確認用の端子のみが接続されており他の端子が接続されていないという不具合が起こり得る。このような問題に対して、ユニット接続部120及び挿入部200aのコネクタ形状を、接続検知、確認用の端子が接続されている場合は必ず他の端子が接続されているように形成することにより、解決することができる。例えば、接続検知、確認用の端子を接続方向と垂直な方向の一端側に設けると共に他端側のコネクタ形状に嵌合部を設け、その嵌合部を先に嵌めてからでなければ他端側(接続検知、確認端子側)が嵌らないようにすることにより、解決することができる。
【0028】
また、上記の説明においては、第2抵抗113の両端に印加される電圧値に基づいてサブユニット200の接続/非接続を判断する例を説明したが、例えば、第2抵抗113に流れる電流値に基づいて判断しても良い。その場合、第1抵抗102は特に必要ない。また、第2抵抗113に流れる電流値に基づいて判断する場合は、A/D変換部105の接続位置を図4に示す位置ではなく、第2抵抗113に流れる電流のみを検出する位置に接続する必要がある。尚、電流検知による方式よりも上記説明したような電圧検知による方式の方が、より容易に実現可能であり、両者はその実施態様に合わせて選択的に用いられることが好ましい。
また、上記の説明においては、サブユニット200の接続に応じてA点電位を変化させるために信号調整用抵抗201を用いる例を説明したが、抵抗に限らず、A/D変換部105の出力信号が変化する部品であれば同様の効果を得ることができる。例えば、上記説明したように、電位ではなく電流をA/D変換する場合においては、サブユニット200内部に電源やコンデンサを設けることにより、第2抵抗113に流れる電流値を変化させることができる。
【実施例2】
【0029】
本実施例においては実施例1における接続検知機能を更に拡張させた例として、ユニット接続部に接続されたサブユニットの種類を判別する機能を説明する。尚、実施例1と同様の符号を付す構成については実施例1と同一又は相当部を示し、説明を省略する。実施例1においては、内部に信号調整用抵抗を有するサブユニットが接続されることによるA点電位の変化に基づいて、サブユニットの接続/非接続を判断した。ここで、サブユニットに搭載する信号調整用抵抗の抵抗値を、サブユニットの種類によって変えることにより、ユニット接続部に接続されるサブユニットの種類によってA点電位の値も変化する。これにより、ユニット接続部に接続されたサブユニットの種類を判別することができる。例として、前実施例において説明したサブユニット200の他に、図10(a)に示す、サブユニット200b及び図10(b)に示すサブユニット200cをユニット接続部40に接続する例を考える。
【0030】
図10(a)に示すように、サブユニット200bは、接続確認端子202、203の間に信号調整用抵抗204が接続されている。本実施例に係る信号調整用抵抗204の抵抗値R4は、3K(Ω)である。また、図10(b)に示すように、サブユニット200cは、接続確認端子202、203の間に信号調整用抵抗205が接続されている。本実施例に係る信号調整用抵抗204の抵抗値R5は、1K(Ω)である。図11は、ユニット接続部120に何も接続されていない状態及びサブユニット200、200b、200cが夫々接続された状態におけるA点電位を示すグラフである。図11に示すように、サブユニット200bがユニット接続部120に接続された状態、即ち、接続検知端子121、122の間に信号調整用抵抗204が接続された状態におけるA点電位E2は、3.49(V)である。また、サブユニット200cがユニット接続部120に接続された状態、即ち、接続検知端子121、122の間に信号調整用抵抗205が接続された状態におけるA点電位E3は、2.38(V)である。
【0031】
図11に示すA点電位E2、E3夫々の場合におけるA/D変換部115のデジタル出力信号は、E2の場合179d若しくは0xB3であり、E3の場合、122d若しくは0x7Aである。本実施例に係る電位情報32には、図12に示すように、A点電位に対するユニット接続部120の接続状態を示すテーブルが格納されている。即ち、A点電位が4.55(V)(233d、0xE9)であれば非接続状態、3.85(V)(197d、0xC5)であればサブユニット200が接続状態、3.49(V)(179d、0xB3)であればサブユニット200bが接続状態、2.38(V)(122d、0x7A)であればサブユニット200cが接続状態であることを示す。接続検知制御部31は、A/D変換部115の出力信号を電位情報32に含まれるテーブルと照合し、サブユニット200の接続/非接続を判断する。
以上説明したように、本実施形態に係る接続検知装置及び接続検知システムを用いることにより、複数種類のサブユニットであっても電子機器1の共通の端子に接続することによって、接続検知や接触不良の検知が可能であり、信号数の増加や回路規模の増大を招くことなく実施することができる。
【実施例3】
【0032】
本実施例においては実施例2における接続検知機能を更に拡張させた例として、メインユニット側の端子数を増やすことなく複数のサブユニットを接続可能であり、複数のサブユニットの接続を判別する機能を説明する。尚、実施例1、2と同様の符号を付す構成についてはそれと同一又は相当部を示し、説明を省略する。実施例2においては、ユニット接続部に接続されるサブユニットの種類に応じたA点電位の値に基づいて、ユニット接続部に接続されたサブユニットの種類を判別する例を説明した。ここで、複数の信号調整用抵抗をA点電位とシステムグランドとの間に並列に接続した場合、接続された信号調整用抵抗の合成抵抗値に基づいてA点電位の変化量が決定される。これにより、複数のサブユニットの接続を判別することができる。例として、実施例1、2において説明したサブユニット200、200b及び200cの変形例として、図13の回路図に示すような構成を有するサブユニットを用いる場合を説明する。ここで、図13にはサブユニット200場合を示すが、サブユニット200b、200cにおいても、信号調整用抵抗204、205以外は同等の構成を有する。
【0033】
図13に示すように、本実施例に係るサブユニット200は、実施例1、2の例に加えて、第1外部接続検知端子206、第2外部接続検知端子207(以下、外部接続検知端子206、207)を有する。尚、図示は省略するが、外部接続検知端子206、207の間には、データの送受信に用いられる他の信号線端子が設けられている。第1外部接続検知端子206は、第1接続確認端子202と接続されており、第2外部接続検知端子207は、第2接続確認端子203と接続されている。本実施例に係るサブユニット200は、接続確認端子202、203をユニット接続部120の接続検知端子121、122に接続し、ユニット接続部120に接続された状態において、外部接続検知端子206、207に、更に他のサブユニットを接続することができ、結果として、電子機器1に複数のサブユニットを接続することができる。図14を用いて、複数のサブユニットを電子機器1に接続する例を説明する。図14は、本実施形態に係る接続検知装置100に、複数のサブユニットを接続した状態を示す回路図である。図14においては、接続検知装置100に対して、サブユニット200、200b、200cが夫々1つずつ接続されている。
【0034】
図14に示すように、ユニット接続部120にサブユニット200が接続され、サブユニット200の外部接続検知端子206、207にサブユニット200bの接続確認端子202、203が接続されている。更に、サブユニット200bの外部接続検知端子206、207にサブユニット200cの接続確認端子202、203が接続されている。この状態において、信号調整用抵抗201、204、205は、その一端を第1抵抗112と第2抵抗113との間、即ちA点電位に共通に接続されており、他端がアース114に共通に接続されている。従って、第2抵抗113と信号調整用抵抗201、204及び205の合成抵抗が第1抵抗112と直列に接続された構成となる。従って、A点電位は、式(1)に示すR2を、R2、R3、R4、R5の合成抵抗に置換することによって求められる。
【0035】
図15は、ユニット接続部120に対する夫々のサブユニット接続状態毎のA点電位を示すグラフである。図15に示すように、サブユニット200b及びサブユニット200cがユニット接続部120に接続された状態、即ち、接続検知端子121、122の間に信号調整用抵抗204と信号調整用抵抗205とが並列に接続された状態におけるA点電位E4は、2.06(V)である。また、サブユニット200及びサブユニット200bがユニット接続部120に接続された状態、即ち、接続検知端子121、122の間に信号調整用抵抗201と信号調整用抵抗204とが並列に接続された状態におけるA点電位E5は、1.94(V)である。
図15に示すA点電位E4、E5夫々の場合におけるA/D変換部115のデジタル出力信号は、E4の場合105d若しくは0x69であり、E5の場合、99d若しくは0x63である。本実施例に係る電位情報32には、図16に示すように、A点電位に対するユニット接続部120の接続状態を示すテーブルが格納されている。即ち、図12の例に加えて、A点電位が2.06(V)(105d、0x69)であればサブユニット200bとサブユニット200cとが接続された状態であり、1.94(V)(99d、0x63)であればサブユニット200とサブユニット200bとが接続された状態であることを示す。接続検知制御部31は、A/D変換部115の出力信号を電位情報32に含まれるテーブルと照合し、ユニット接続部120に接続されたサブユニット及びその組み合わせを判断する。
【0036】
上記の説明においては、サブユニット200、200b及び200cを例として説明したが、更に多種のサブユニットが用いられることもあり得る。そのような場合、複数のサブユニットの組み合わせにおいて、異なるパターンの組み合わせでA点電位が同一若しくは近い値とならないように信号調整用抵抗の値を選択しておく必要がある。異なるパターンの組み合わせでA点電位の値が同一若しくは近い値となってしまう場合、どちらの組み合わせパターンが判別できなくなってしまうためである。
【0037】
以上説明したように、本実施形態に係る接続検知方法を用いることにより、メインユニットの接続端子を増やすことなく、複数のサブユニットを接続可能であると共に、複数のサブユニットが同時に接続された場合であっても電子機器1の共通の端子に接続することによって、接続検知や接触不良の検知が可能であり、信号数の増加や回路規模の増大を招くことなく実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施例に係る接続検知装置を含む電子機器を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例に係る接続検知回路の回路構成を示す回路図である。
【図3】本発明の実施例に係る接続検知システムのサブユニットを示す回路図である。
【図4】本発明の実施例に係る接続検知システムの回路構成を示す回路図である。
【図5】本発明の実施例に係る接続検知装置の機能構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施例に係るユニット間接続部を模式的に示す斜視図である。
【図7】本発明の実施例に係る接続検知回路の電位を示すグラフである。
【図8】本発明の実施例に係る接続検知装置が有する電位と接続状態との対応情報を示す表である。
【図9】本発明の他の実施例に係る接続検知システムの回路構成を示す回路図である。
【図10】本発明の他の実施例に係る接続検知システムのサブユニットを示す回路図である。
【図11】本発明の他の実施例に係る接続検知回路の電位を示すグラフである。
【図12】本発明の他の実施例に係る接続検知装置が有する電位と接続状態との対応情報を示す表である。
【図13】本発明の他の実施例に係る接続検知システムのサブユニットを示す回路図である。
【図14】本発明の他の実施例に係る接続検知システムの回路構成を示す回路図である。
【図15】本発明の他の実施例に係る接続検知回路の電位を示すグラフである。
【図16】本発明の他の実施例に係る接続検知装置が有する電位と接続状態との対応情報を示す表である。
【符号の説明】
【0039】
1 電子機器、10 CPU、20 ストレージ、30 RAM、31 接続検知制御部、32 電位情報、40 システムバス、100 接続検知装置、110 接続検知回路、111 定電位電源、112 第1抵抗、113 第2抵抗、114 アース、115 A/D変換部、120 ユニット接続部、121 第1接続検知端子、122 第2接続検知端子、200、200b、200c サブユニット、201、204、205 信号調整用抵抗、202 第1接続確認端子、203 第2接続確認端子、206 第1外部接続検知端子、207 第2外部接続検知端子、
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部ユニットとの接続状態を検知する接続検知装置であって、
前記外部ユニットと接続される接続検知端子を有するユニット接続部と、
前記接続検知端子の接続状態を検知する接続検知回路と、
前記外部ユニットを前記接続検知端子に接続した場合に前記接続検知回路において検知される検知結果を対応情報として記憶した記憶手段と、
前記接続検知回路の検知結果と前記記憶手段に記憶された前記対応情報とに基づいて、前記接続検知端子に前記外部ユニットが接続されているか否かを判断する判断手段と、を備えていることを特徴とする接続検知装置。
【請求項2】
前記接続検知回路は、
所定の電圧を供給する電源と、前記電源とシステムグランドとの間で分圧回路として直列に接続された第1の抵抗及び第2の抵抗と、前記第2の抵抗の両端電圧をデジタル値に変換して出力するA/D変換部と、を有し、前記接続検知端子が前記第1の抵抗と前記第2の抵抗との間に接続されることを特徴とする請求項1に記載の接続検知装置。
【請求項3】
前記対応情報は、複数種類の外部ユニットを前記接続検知端子に接続した場合に前記接続検知回路において検知される検知結果を含み、
前記判断手段は、前記接続検知回路の検知結果と前記記憶手段に記憶された前記対応情報とに基づいて前記外部ユニットの種類を判別することを特徴とする請求項1又は2に記載の接続検知装置。
【請求項4】
前記対応情報は、複数の外部ユニットを組み合わせた状態で前記接続検知端子に接続した場合に前記接続検知回路において検知される検知結果を含み、
前記判断手段は、前記接続検知回路の検知結果と前記記憶手段に記憶された前記対応情報とに基づいて前記外部ユニットの組み合わせを判別することを特徴とする請求項1又は2に記載の接続検知装置。
【請求項5】
メインユニットとサブユニット間の接続状態を検知する接続検知システムであって、
前記メインユニットは、前記サブユニットと接続される接続検知端子を有するユニット接続部と、前記接続検知端子の接続状態を検知する接続検知回路と、前記サブユニットを前記接続検知端子に接続した場合に前記接続検知回路において検知される検知結果を対応情報として記憶した記憶手段と、前記接続検知回路の検知結果と前記記憶手段に記憶された前記対応情報とに基づいて、前記接続検知端子に前記サブユニットが接続されているか否かを判断する判断手段と、を備え、
前記サブユニットは、前記メインユニットの前記接続検知端子と接続される接続確認端子と、前記接続確認端子に接続された信号調整用抵抗とを、備えることを特徴とする接続検知システム。
【請求項6】
前記信号調整用抵抗は、
前記サブユニットの種類によってその抵抗値が異なる事を特徴とする請求項5に記載の接続検知システム。
【請求項7】
前記サブユニットは、前記接続確認端子に接続された外部接続検知端子を更に備え、当該外部接続検知端子に他のサブユニットの接続確認端子が接続可能であることを特徴とする請求項5又は6に記載の接続検知システム。
【請求項8】
前記接続検知端子及び前記接続確認端子は、互いに接続された状態において前記ユニット間を接続する他の端子が必ず接続された状態となるように配置されることを特徴とする請求項5乃至7いずれか1項に記載の接続検知システム。
【請求項9】
前記接続検知端子及び前記接続確認端子は、夫々高電位側に接続される第1の端子と低電位側に接続される第2の端子とを有し、前記第1の端子及び前記第2の端子は、前記ユニット間接続部の接続方向と垂直な方向において、前記他の端子を挟んで設けられることを特徴とする請求項8に記載の接続検知システム。
【請求項1】
外部ユニットとの接続状態を検知する接続検知装置であって、
前記外部ユニットと接続される接続検知端子を有するユニット接続部と、
前記接続検知端子の接続状態を検知する接続検知回路と、
前記外部ユニットを前記接続検知端子に接続した場合に前記接続検知回路において検知される検知結果を対応情報として記憶した記憶手段と、
前記接続検知回路の検知結果と前記記憶手段に記憶された前記対応情報とに基づいて、前記接続検知端子に前記外部ユニットが接続されているか否かを判断する判断手段と、を備えていることを特徴とする接続検知装置。
【請求項2】
前記接続検知回路は、
所定の電圧を供給する電源と、前記電源とシステムグランドとの間で分圧回路として直列に接続された第1の抵抗及び第2の抵抗と、前記第2の抵抗の両端電圧をデジタル値に変換して出力するA/D変換部と、を有し、前記接続検知端子が前記第1の抵抗と前記第2の抵抗との間に接続されることを特徴とする請求項1に記載の接続検知装置。
【請求項3】
前記対応情報は、複数種類の外部ユニットを前記接続検知端子に接続した場合に前記接続検知回路において検知される検知結果を含み、
前記判断手段は、前記接続検知回路の検知結果と前記記憶手段に記憶された前記対応情報とに基づいて前記外部ユニットの種類を判別することを特徴とする請求項1又は2に記載の接続検知装置。
【請求項4】
前記対応情報は、複数の外部ユニットを組み合わせた状態で前記接続検知端子に接続した場合に前記接続検知回路において検知される検知結果を含み、
前記判断手段は、前記接続検知回路の検知結果と前記記憶手段に記憶された前記対応情報とに基づいて前記外部ユニットの組み合わせを判別することを特徴とする請求項1又は2に記載の接続検知装置。
【請求項5】
メインユニットとサブユニット間の接続状態を検知する接続検知システムであって、
前記メインユニットは、前記サブユニットと接続される接続検知端子を有するユニット接続部と、前記接続検知端子の接続状態を検知する接続検知回路と、前記サブユニットを前記接続検知端子に接続した場合に前記接続検知回路において検知される検知結果を対応情報として記憶した記憶手段と、前記接続検知回路の検知結果と前記記憶手段に記憶された前記対応情報とに基づいて、前記接続検知端子に前記サブユニットが接続されているか否かを判断する判断手段と、を備え、
前記サブユニットは、前記メインユニットの前記接続検知端子と接続される接続確認端子と、前記接続確認端子に接続された信号調整用抵抗とを、備えることを特徴とする接続検知システム。
【請求項6】
前記信号調整用抵抗は、
前記サブユニットの種類によってその抵抗値が異なる事を特徴とする請求項5に記載の接続検知システム。
【請求項7】
前記サブユニットは、前記接続確認端子に接続された外部接続検知端子を更に備え、当該外部接続検知端子に他のサブユニットの接続確認端子が接続可能であることを特徴とする請求項5又は6に記載の接続検知システム。
【請求項8】
前記接続検知端子及び前記接続確認端子は、互いに接続された状態において前記ユニット間を接続する他の端子が必ず接続された状態となるように配置されることを特徴とする請求項5乃至7いずれか1項に記載の接続検知システム。
【請求項9】
前記接続検知端子及び前記接続確認端子は、夫々高電位側に接続される第1の端子と低電位側に接続される第2の端子とを有し、前記第1の端子及び前記第2の端子は、前記ユニット間接続部の接続方向と垂直な方向において、前記他の端子を挟んで設けられることを特徴とする請求項8に記載の接続検知システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2008−158700(P2008−158700A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−345062(P2006−345062)
【出願日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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