説明

接続用搬送装置

【課題】 搬送ベルトに付着した食材等の汚れを効果的に、かつ容易に清掃することができる接続用搬送装置を提供すること。
【解決手段】 循環型飲食物搬送装置における循環搬送路間に配置され、該循環搬送路間を接続するための接続用搬送路を構成する接続用搬送装置であって、前記接続用搬送装置は、駆動手段により回転駆動する駆動ローラ12を少なくとも1つ含み、前記接続用搬送路の幅方向に向けて配置される複数のローラ12、13と、前記複数のローラ12、13に掛け渡される無端状の搬送ベルト14と、前記複数のローラ12、13に掛け渡された搬送ベルト14の表面側から該搬送ベルト14の所定箇所を内方に向けて押圧自在に配置されるテンションローラ15と、を備え、前記テンションローラ15は、該テンションローラ15の端部を回転自在に支持する軸支部21に対して取り外し自在に設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食物を循環搬送する循環型飲食物搬送装置における循環搬送路間に配置され、該循環搬送路間を接続するための接続用搬送路を構成する接続用搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の無端状の循環型飲食物搬送装置が設置される飲食店舗等にあっては、より多くの飲食客を収容できるように店舗が大型化される傾向にある。これに伴い、無端状の循環型飲食物搬送装置が大型化されると、例えば飲食客が少ない時間帯等において、所定位置に居る飲食客に対する飲食物の供給効率が低下するといった問題があった。
【0003】
そこで、循環搬送路の経路中に搬送路を接続するバイパス路(接続用搬送路)を設けるとともに、循環搬送路を搬送してきた飲食容器をバイパス路に方向変換させるガイド体等を設け、前記循環搬送路の経路の長さを変更できるようにしたものがあり、このようなバイパス路を構成するバイパス搬送装置として、例えばベルト式の搬送装置を適用したものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平7−223725号公報(第4頁、第2、4、5図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載のバイパス搬送装置にあっては、特に寿司などの飲食物を載置した容器を搬送することから、食材である飯粒やネタ、しょう油、タレ等の調味料などの塵芥が落下して搬送ベルトが汚れやすかった。
【0006】
このように搬送ベルトが汚れたまま放置することは衛生上好ましくないとともに、該搬送ベルトに付着した食材や調味料等が飲食客に提供される飲食容器の底に付着すること等があり、飲食客を不快にさせる虞があるため、搬送ベルトの表面を適宜払拭すること等による清掃は行われているが、特に汚れがひどい場合や、裏面まで汚れている場合等においては、上記のような清掃だけでは汚れを十分に落とすことはできないばかりか、特に搬送ベルトにおけるバイパス路面以外の部分は、バイパス路の下方に隠れていることが多いため、無端状の搬送ベルト全体を清掃するためには搬送ベルトを回動させながら清掃する必要があり、手間がかかるといった問題があった。
【0007】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、搬送ベルトに付着した食材等の汚れを効果的に、かつ容易に清掃することができる接続用搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の接続用搬送装置は、
飲食物を循環搬送する循環型飲食物搬送装置における循環搬送路間に配置され、該循環搬送路間を接続するための接続用搬送路を構成する接続用搬送装置であって、
前記接続用搬送装置は、
駆動手段により回転駆動する駆動ローラを少なくとも1つ含み、前記接続用搬送路の幅方向に向けて配置される複数のローラと、
前記複数のローラに掛け渡される無端状の搬送ベルトと、
前記複数のローラに掛け渡された搬送ベルトの表面側から該搬送ベルトの所定箇所を内方に向けて押圧自在に配置されるテンションローラと、
を備え、
前記テンションローラは、該テンションローラの端部を回転自在に支持する軸支部に対して取り外し自在に設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、搬送ベルトの表面側に配置されるテンションローラを軸支部から取り外すことで、テンションローラにより張設されていた搬送ベルトが緩むため、複数のローラの側方に向けて引き出すことで搬送ベルトを容易に取り外すことができるとともに、搬送ベルトを複数のローラから取り外した状態で、搬送ベルト全体を十分に、かつ、容易に清掃することができる。
【0009】
本発明の請求項2に記載の接続用搬送装置は、請求項1に記載の接続用搬送装置であって、
前記接続用搬送装置は、前記複数のローラ、前記搬送ベルト、前記テンションローラが少なくとも一体化されたユニット体にて構成され、該ユニット体は、前記循環搬送路間に形成された設置位置から上方に向けて取り出し自在に設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、ユニット体を循環搬送路間の設置位置から取り出した状態で搬送ベルトを取り外すことができるため、搬送ベルトのローラからの取り外し作業が容易になる。
【0010】
本発明の請求項3に記載の接続用搬送装置は、請求項1または2に記載の接続用搬送装置であって、
前記接続用搬送装置は、前記接続用搬送路の側方に配置され、前記複数のローラの端部から突設された軸部材を軸支するための側板を備え、
前記側板には、前記テンションローラの端部から突出された軸部材が挿通されるとともに、少なくとも前記側板の縁辺所定箇所から前記軸支部に向けて延びるガイド溝が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、テンションローラの軸支部への取り付け時において、搬送ベルトの張力に抗して搬送ベルトを押圧する際に、ガイド溝によりテンションローラが軸支部に向けてガイドされることで、テンションローラのぶれが防止されるため、取り付けが容易になる。
【0011】
本発明の請求項4に記載の接続用搬送装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の接続用搬送装置であって、
前記軸支部は、前記接続用搬送路の側方に固設される支持板に形成された挿通孔に該支持板の上方から挿通され、外周面に形成された螺入部に前記テンションローラの端部から突出された軸部材が螺合される取付けネジにて構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、取付けネジの回転操作だけでテンションローラを容易に軸支することができるばかりか、循環搬送路間の設置位置に設置された状態において、接続用搬送路の上方から取付けネジを操作することができるため、搬送ベルトの張力の調整等を、装置が設置位置に設置された状態で行うことができる。
【0012】
本発明の請求項5に記載の接続用搬送装置は、請求項3または4に記載の接続用搬送装置であって、
前記ガイド溝の少なくとも一部に、前記軸支部から取り外されたテンションローラの軸部材を受支するための受支部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、搬送ベルトの張力がかかっている状態でテンションローラが軸支部から取り外され、テンションローラが勢いよく押し出された場合でも、軸部材が受支部に受支されるため、テンションローラが床に落下して傷ついたり、作業者にぶつかること等がないので、安全である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の実施例を以下に説明する。
【実施例】
【0014】
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例における飲食物搬送装置の全体像を示す平面図であり、図2は図1の要部拡大平面図であり、図3は図2のA−A断面図であり、図4はユニット体から搬送ベルトを取り出す状況を示す平面図であり、図5は図4のB−B断面図であり、図6は図4のC−C断面図である。
【0015】
本実施例の循環型飲食物搬送装置1(以下循環搬送路と称する)は、図1に示されるように、無端状に形成され厨房内から店内の両側に大きく張り出して全体がコ字状となるように配置され、厨房内から店内に配置される循環搬送路1の周囲には、この無端の循環搬送路1に沿って飲食台2と椅子3が配置され、厨房において飲食物である各種の寿司が寿司皿である載置台4に載置され、循環搬送路1によって飲食客に搬送、供給されるようになっている。
【0016】
循環搬送路1のうち厨房内に配置される循環搬送路1aの近傍には、循環搬送路1の一部である下流の飲食客側の循環搬送路1bが並行に配設され、互いに逆方向に搬送されている。これら両循環搬送路1a、1bの長手方向の略中央は、バイパス路5(接続用搬送路)によって直交するように接続され、このバイパス路5によって接続される両循環搬送路1a、1bの分岐部6a、6bには進路変更機構7が設けられている。
【0017】
この進路変更機構7は、図2に示されるように、バイパス路5上を飲食物の載置台4(仮想線で示す)が移動できるように摺接案内する一対のガイド部材8a、8bと、両循環搬送路1a、1bの分岐部6a、6bを連絡する動力駆動の搬送ベルト14と、を有している。
【0018】
一対のガイド部材8a、8bは、循環搬送路1a、1bと平行な閉じた位置(通常走行位置)と、図2中二点鎖線で示されるハの字位置(バイパス位置)との範囲で水平方向に、かつ、上下方向に揺動移動できるように支軸9に枢着されており、例えば繁忙時期のように、常時店内に多数の飲食客が入っている状況では、一対のガイド部材8a、8bは図2中実線で示す通常走行位置とすることで、飲食物を載置した載置台4は循環搬送路1全体を循環搬送されるようになっている。
【0019】
一方、店内に入る飲食客が少なくなった場合は、進路変更機構7によって循環搬送路1が短縮され、載置台4の搬送経路が約半分になる。すなわち、図1及び図2に示されるように、厨房内に配置される循環搬送路1aと、これに並行に近接して客側に配置される循環搬送路1bとを接続するバイパス路5前後の各分岐部6a、6bに配置された一対のガイド部材8a、8bを各循環搬送路1a、1bを斜めに横切るバイパス位置とする。
【0020】
次に、循環搬送路1a、1bを接続するための接続用搬送装置としてのバイパス路5を構成するベルト式接続用搬送装置10(以下、搬送装置10と略称する)の構造を、図2〜図6に基づいて説明すると、本実施例における搬送装置10は、特に図5に示されるように、駆動手段としての駆動モータ11(図3参照)により回転駆動する駆動ローラ12及びバイパス路5の前後に配置される2個の従動ローラ13と、これら駆動ローラ12、従動ローラ13に掛け渡される無端状の搬送ベルト14と、これら複数のローラ12、13に掛け渡された搬送ベルト14の表面側から該搬送ベルト14の所定箇所を内方に向けて押圧自在に配置されるテンションローラ15と、を有するユニット体にて構成されている。
【0021】
駆動ローラ12、従動ローラ13、テンションローラ15は、図3に示されるように、バイパス路5の進行方向に向かって左右側方に配置される側板16、16間に左右方向に向けて配置されている。駆動ローラ12、従動ローラ13は、各々の長手方向の両端部に突設された回転軸K1が側板16に回転自在に枢支されており、特に駆動ローラ12の長手方向の一端側に突設された回転軸K1が駆動モータ11の駆動軸(図示略)に連係されており、駆動モータ11の駆動により回転するようになっている。
【0022】
テンションローラ15は、図3及び図5、図6に示されるように、後述する軸支部を形成する取付けネジ21の外周が螺合する貫通孔15bが左右端部に形成された中心軸K2と、該中心軸K2の外周に環装されるベアリングBを介して回転自在に設けられる中空の筒状体15aと、からなり、中心軸K2の左右端部は、側板16の縁辺所定箇所から内方に向けて延びる後述するガイド溝17内を挿通して側板16の外方に突出されている。貫通孔15b内には、取付けネジ21の外周に形成された雄ネジ部(螺入部)が螺合可能な雌ネジ部が形成されている。
【0023】
左右の側板16、16は、バイパス路5の路面を形成する搬送ベルト14の下面を受支する上部のテーブル18および連結軸19により、互いに左右方向(搬送ベルト14の幅方向)に所定距離離間した離間位置に配置されている。また、左右の側板16の上端部には、搬送ベルト14の浮き上がりを防止するベルトガイド20がそれぞれ内向きに取り付けられている。
【0024】
左右の側板16の上部外面には、前記テンションローラ15の中心軸K2の両端部を支持する軸支部を形成する取付けネジ21を挿通可能な挿通孔22が形成された側面視略L字状の支持板23が固着されており、前記挿通孔22には、取付けネジ21が上方から挿通されており、支持板23に回転自在に吊支されている。
【0025】
また、左右の支持板23の先端部には、図3に示されるように、ユニット体を取り付けるための取付けボルト25が上方から挿通されており、バイパス路5の側方において循環搬送路1a、1b間を連結する連結杆24の上面に支持板23を載置し、取付けボルト25を連結杆24に螺入することで、ユニット体を循環搬送路1a、1b間に形成された設置空間部S内に設置固定することができるようになっており、取付けボルト25を取り外すことで、ユニット体を設置空間部S内から上方に取り出すことができるようになっている。このように搬送装置10がユニット体で構成されていることで、搬送装置10の設置空間部Sへの設置や取り出しを1回で行うことができるとともに、装置全体の清掃やメンテナンスを容易に行うことができる。
【0026】
また、前記ガイド溝17は、図5、図6に示されるように、側板16の縁辺所定箇所から内方に向けて略水平方向に延びる第1ガイド部17aと、該第1ガイド部17aの端部から連設され、上方に向けて屈曲形成される第2ガイド部17bと、第1ガイド部17aと第2ガイド部17bの連接部から下方に向けて膨出するように、第2ガイド部17bの延長線上に形成される受支部17cとから構成されている。
【0027】
ガイド溝17内には、前述したようにテンションローラ15の中心軸K2の端部が側板16の内側から外側に向けて挿通されており、側板16の外側に突出した中心軸K2の端部の貫通孔15b内に取付けネジ21が螺入されることで、所定の配置位置にて支持されるようになっている。なお、第2ガイド部17bは、支持板23から垂下される取付けネジ21の内側に、該取付けネジ21とほぼ平行(上下方向)に形成されている。すなわち、これらガイド溝17は、テンションローラ15が搬送ベルト14を押圧する方向に向けて形成される。
【0028】
このように構成される従動ローラ13、駆動ローラ12には、図5に示されるように、無端状の搬送ベルト14が掛け渡される。テンションローラ15は、その両端部から突出された中心軸K2を、側板16の端縁所定箇所に形成された開口からガイド溝17内に挿通し、第1ガイド部17a内を移動させた後、第2ガイド部17b内を上方に向けて移動させることで、取付けネジ21に螺入させることができる。このとき、テンションローラ15は搬送ベルト14の張力に抗して移動させることになるが、両端がガイド溝17にガイドされることでぶれが規制されるため、テンションローラ15を取付けネジ21の軸支位置まで確実に移動させることができる。
【0029】
そして、第2ガイド部17b内に中心軸K2を位置させた状態で、その貫通孔15b内に取付けネジ21を螺入させることで取付けネジ21により軸支され、テンションローラ15が所定位置に配置されることになる。また、この状態で取付けネジ21をドライバー等の工具を介して上部から操作して正逆回転させることで、テンションローラ15は第2ガイド部17bに沿って上下動するため、搬送ベルト14の張力を調整することができる。なお、取付けネジ21を正逆回転させたとき、テンションローラ15は中心軸K2の両端が第1ガイド部17b内に挿通されているため、水平方向に回転することがない。このように取付けネジ21の頭部は支持板23の上部に配置されるため、搬送ベルト14の張力の調整は、ユニット体が設置空間部S内に組みつけられた状態でも行うことができる。
【0030】
次に、搬送ベルト14を取り外すには、まず図3に示されるようにユニット体を設置空間部Sから上方に向けて取り出した後、取付けネジ21をドライバー等の工具を介して反時計回りに回転させることで、取付けネジ21の回転により該取付けネジ21に螺入されていた中心軸K2が下方に移動し、取付けネジ21から逸脱される。このとき、テンションローラ15には搬送ベルト14の張力が加わっていることから、取付けネジ21から中心軸K2が逸脱した瞬間にテンションローラ15は搬送ベルト14により押し出されて第1ガイド部17bに沿って下方に向けて落下し、この第1ガイド部17bの延長線上にある受支部17c内に中心軸K2が嵌合する。これにより搬送ベルト14に強く押し出されたテンションローラ15が勢いよくガイド溝17から飛び出すことが防止されるため、床面に落下して損傷したり、人にぶつかること等がないため、安全である。
【0031】
そして、受支部17cにて停止されているテンションローラ15の中心軸K2を第1ガイド部17a内を移動させて側板16から取り外すことで、搬送ベルト14は図5中二点鎖線で示されるように緩むため、図4に示されるように、各駆動ローラ12、従動ローラ13の左右いずれかの側方に向けて取り外すことができる。
【0032】
以上説明してきたように、本発明の実施例としての搬送装置10にあっては、搬送ベルト14の表面側に配置されるテンションローラ15を軸支部を形成する取付けネジ21の外周から取り外すことで、テンションローラ15により張設されていた搬送ベルト14が緩むため、駆動ローラ12、従動ローラ13の側方に向けて引き出すことで搬送ベルト14を容易に取り外すことができるとともに、搬送ベルト14を駆動ローラ12、従動ローラ13から取り外した状態で、搬送ベルト14全体を十分に、かつ、容易に清掃することができる。
【0033】
また、搬送装置10を構成する駆動ローラ12、従動ローラ13、テンションローラ15、およびこれらローラを軸支する側板16、搬送ベルト14とが一体化されたユニット体を、循環搬送路1a、1b間の設置空間部Sから取り出した状態で搬送ベルト14を取り外すことができるため、搬送ベルト14のローラからの取り外し作業が容易になる。
【0034】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0035】
例えば、前記実施例における搬送装置10は、互いに所定距離離間して配置され、逆方向に搬送される両循環搬送路1a、1b間を接続するように配置され、循環搬送路1の搬送経路を短縮させるために、循環搬送路1aから搬送されてきた載置台4を180度方向転換して循環搬送路1bに移送させるためのバイパス路5を構成する搬送装置として構成されていたが、例えば互いに同方向に載置台4を搬送する2つの循環搬送路間を接続するように配置され、載置台4を一方の循環搬送路から他方の循環搬送路に進路変更させるための搬送路を構成する搬送装置にも適用可能であり、互いに離間配置される循環搬送路間を接続するための接続用搬送路であれば、搬送方向や搬送経路等は種々に変更可能である。
【0036】
また、テンションローラ15の配置位置や、搬送ベルト14の押圧方向等は任意である。
【0037】
また、ガイド溝17は、水平方向に延びる直線状の第1ガイド部17aと、該第1ガイド部17aに対して直交する方向に屈曲する直線状の第2ガイド部17bにて構成されていたが、形状は任意に変更可能であり、例えば曲線状のガイド溝としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施例における飲食物搬送装置の全体像を示す平面図である。
【図2】図1の要部拡大平面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】ユニット体から搬送ベルトを取り出す状況を示す平面図である。
【図5】図4のB−B断面図である。
【図6】図4のC−C断面図である。
【符号の説明】
【0039】
1 循環型飲食物搬送装置
5 バイパス路(接続用搬送路)
10 ベルト式接続用搬送装置
12 駆動ローラ
13 従動ローラ
14 搬送ベルト
15 テンションローラ
16 側板
17 ガイド溝
17a 第1ガイド部
17b 第2ガイド部
17c 受支部
21 取付けネジ(軸支部)
22 挿通孔
23 支持板
K1 回転軸(軸部材)
K2 中心軸(軸部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲食物を循環搬送する循環型飲食物搬送装置における循環搬送路間に配置され、該循環搬送路間を接続するための接続用搬送路を構成する接続用搬送装置であって、
前記接続用搬送装置は、
駆動手段により回転駆動する駆動ローラを少なくとも1つ含み、前記接続用搬送路の幅方向に向けて配置される複数のローラと、
前記複数のローラに掛け渡される無端状の搬送ベルトと、
前記複数のローラに掛け渡された搬送ベルトの表面側から該搬送ベルトの所定箇所を内方に向けて押圧自在に配置されるテンションローラと、
を備え、
前記テンションローラは、該テンションローラの端部を回転自在に支持する軸支部に対して取り外し自在に設けられていることを特徴とする接続用搬送装置。
【請求項2】
前記接続用搬送装置は、前記複数のローラ、前記搬送ベルト、前記テンションローラが少なくとも一体化されたユニット体にて構成され、該ユニット体は、前記循環搬送路間に形成された設置位置から上方に向けて取り出し自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の接続用搬送装置。
【請求項3】
前記接続用搬送装置は、前記接続用搬送路の側方に配置され、前記複数のローラの端部から突設された軸部材を軸支するための側板を備え、
前記側板には、前記テンションローラの端部から突出された軸部材が挿通されるとともに、少なくとも前記側板の縁辺所定箇所から前記軸支部に向けて延びるガイド溝が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の接続用搬送装置。
【請求項4】
前記軸支部は、前記接続用搬送路の側方に固設される支持板に形成された挿通孔に該支持板の上方から挿通され、外周面に形成された螺入部に前記テンションローラの端部から突出された軸部材が螺合される取付けネジにて構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の接続用搬送装置。
【請求項5】
前記ガイド溝の少なくとも一部に、前記軸支部から取り外されたテンションローラの軸部材を受支するための受支部が形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の接続用搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−61584(P2006−61584A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−250506(P2004−250506)
【出願日】平成16年8月30日(2004.8.30)
【出願人】(390010319)株式会社石野製作所 (85)
【Fターム(参考)】