説明

提示装置及び提示方法

【課題】実施形態によれば、ユーザに対し、処理の進行状況を分かりやすく提示することができる提示装置及び提示方法を提供する。
【解決手段】実施形態において、選択部は、各々、メタデータが対応付けられた複数のコンテンツの中から、注目コンテンツを選択する。算出部は、複数のコンテンツにおける注目コンテンツ以外のコンテンツと、注目コンテンツとの関連の程度を示す関連度を、注目コンテンツのメタデータと、コンテンツのメタデータとを用いて順次算出する。抽出部は、コンテンツのうち、関連度が一定の条件を満たす関連コンテンツを抽出する。生成部は、関連コンテンツを抽出中であることを示す仮画像を配置した第1画像を生成する。更新部は、第1画像中の仮画像を、各々の関連コンテンツの概要を示す概要画像に置換した第2画像に更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、提示装置及び提示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビ番組等のコンテンツをユーザに選択させるために、複数のコンテンツ間の関連の程度(関連度)に基づいて、複数のコンテンツを画面上に配置して提示する提示装置がある。このような提示装置では、ユーザにより一のコンテンツ(注目コンテンツ)が指定されると、注目コンテンツに対して所定の閾値以上の関連度を有する複数の関連コンテンツを抽出し、抽出した関連コンテンツを、関連度に基づいて画面上に配置して提示する。
【0003】
従来の提示装置では、注目コンテンツが選択された際、全てのコンテンツに対して関連度を算出する処理を行った後、関連コンテンツを画面上に配置する処理を開始する。そのため、当該処理が完了するまで、ユーザは処理の進行状況を認識することができないという課題がある。
【0004】
このような提示装置では、ユーザに対し、処理の進行状況を分かりやすく提示することができるものが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−080580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、ユーザに対し、処理の進行状況を分かりやすく提示することができる提示装置及び提示方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、一の実施形態に係る提示装置は、選択部と、算出部と、抽出部と、生成部と、提示部と、更新部とを備える。
【0008】
選択部は、各々、メタデータが対応付けられた複数のコンテンツの中から、注目コンテンツを選択する。算出部は、前記複数のコンテンツにおける前記注目コンテンツ以外の前記コンテンツと、前記注目コンテンツとの関連の程度を示す関連度を、前記注目コンテンツの前記メタデータと、前記コンテンツの前記メタデータとを用いて順次算出する。抽出部は、前記コンテンツのうち、前記関連度が一定の条件を満たす関連コンテンツを抽出する。生成部は、前記関連コンテンツを抽出中であることを示す仮画像を配置した第1画像を生成する。更新部は、前記第1画像中の前記仮画像を、各々の前記関連コンテンツの概要を示す概要画像に置換した第2画像に更新する。提示部は、前記第1画像と前記第2画像とを提示可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】概要画像の提示形態を表す一例図。
【図2】概要画像及び仮画像の一例図。
【図3】第1実施形態に係る提示装置1を表すブロック図。
【図4】提示装置1の処理を表すフローチャート。
【図5】仮画像の一例図。
【図6】仮画像の配置例を表す一例図。
【図7】仮画像の配置例を表す一例図。
【図8】仮画像の配置例を表す一例図。
【図9】概要画像の配置例を表す一例図。
【図10】第2実施形態に係る提示装置2を表すブロック図。
【図11】変更部21の処理を表すフローチャート。
【図12】第1画像のフォーカス位置及びスケールサイズの変更例を表す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1実施形態)
第1実施形態に係る提示装置1は、電子番組表(EPG)を用いて、ユーザがTV番組のコンテンツを選択可能なTVやレコーダに用いられ得る。あるいは、ネットワーク上において動画や書籍情報等のコンテンツをユーザが選択し、視聴可能なクラウドサービス等に用いられ得る。本実施形態で説明するコンテンツは、番組である。
【0011】
地上波デジタル放送やBS・CS放送で放映されているテレビ番組には、その番組の情報を表す番組情報(メタデータ)が対応付けられている。地上波デジタル放送やBS・CS放送の場合、放送波に重畳されて、その時点から一定期間後までの一部又は全部のチャンネルで放映される番組の番組情報が配信されている。
【0012】
番組情報は、例えば、番組の「タイトル」、「内容」、「人物(出演者)」、「放送局」、「放送時間」、「キーワード」、「ジャンル」等の項目(番組項目)を含んでいてよい。
【0013】
提示装置1は、処理対象とする一の番組(注目番組)に関連する複数の関連番組を抽出し、関連番組の概要を示す概要画像を配置して提示するものである。これにより、ユーザは、関連番組を容易に認識することができる。
【0014】
提示装置1は、番組ごとに、注目番組に対する番組情報の関連の程度を示す関連度を算出し、関連度が一定の条件を満たす(例えば、関連度が所定の閾値以上となる)複数の番組(関連番組)を抽出する。提示装置1は、全ての番組の関連度の算出が完了した後、各関連度に応じて、抽出した各関連番組の概要画像の、画面上における提示位置を決定し、決定された提示位置に各概要画像を提示する。
【0015】
提示装置1は、各番組の関連度を算出中、関連番組の数が増える度に、概要画像に更新される前の画像である仮画像を配置した第1画像を生成し、提示する。提示装置1は、全ての番組の関連度の算出後、各関連度に応じて、各関連番組が対応する仮画像を判定し、第1画像の仮画像を、対応する関連番組の概要画像に置換した第2画像に更新する。
【0016】
これにより、ユーザは、提示装置1の現在の処理の進行状況を分かりやすく認識することができる。
【0017】
なお、関連度とは、注目番組と「ジャンル」が共通する場合や、注目番組と同じ「出演者」が含まれる場合等、番組情報の内容が多く類似する場合に、関連が深いことを示す値(例えば大きな値)になるよう算出されてよい。また、関連度は、一の番組の番組項目ごとに算出される。関連度は、例えば、特許文献1記載の手法により算出されてよい。
【0018】
提示装置1による概要画像の提示形態について説明する。図1は、提示装置1による概要画像の提示形態を表す一例図である。提示装置1は、注目番組の概要画像の周囲に、複数の関連番組の概要画像を配置する。このとき、提示装置1は、各番組項目に対応する複数の領域を画面上に設け、最も関連度が高い番組項目に対応する領域に、関連番組の概要画像を配置する。また、提示装置1は、関連度が高い関連番組ほど、より注目番組の概要画像に近い位置に、当該関連番組の概要画像を配置する。
【0019】
概要画像及び仮画像について説明する。図2は、概要画像及び仮画像の一例図である。図2(a)に示すように、概要画像は、一又は複数の番組情報(例えば、番組の映像、タイトル、出演者、内容等)を表す画像であってよい。図2(b)に示すように、仮画像は、後に概要画像に更新されることを示す画像である。すなわち、仮画像は、現在関連番組を抽出中であり、かつ関連度を算出中であることを示す画像である。
【0020】
図3は、提示装置1を表すブロック図である。提示装置1は、取得部11と、選択部12と、算出部13と、抽出部14と、計数部15と、生成部16と、決定部17と、更新部18と、提示部19と、格納部51とを備える。
【0021】
格納部51は、複数の番組、及び各番組に対応付けられた番組情報を格納する。番組情報は、EPGで用いられているデータであってよい。
【0022】
取得部11は、各番組の番組情報を格納部51から取得する。例えば、取得部11は、ユーザが用いるリモートコントローラ等の入力装置(不図示)から、番組表を提示させるための信号を受信した場合、各番組の番組情報を格納部51から取得してよい。
【0023】
選択部12は、取得部11が取得した各番組の中から、注目番組を選択する。例えば、選択部12は、ユーザが入力装置(不図示)を用いて指定した一の番組を注目番組に選択してよい。
【0024】
算出部13は、注目番組の番組情報と、注目番組以外の各番組の番組情報とを比較し、番組ごとに、注目番組に対する関連度を算出する。このとき、算出部13は、「タイトル」、「人物(出演者)」、「キーワード」、「ジャンル」、「番組の解説」等の番組情報ごとに、注目番組に対する関連度を算出する。これにより、後述の生成部16が、各関連番組において、どの番組情報の関連度が高いかを判別することができる。
【0025】
抽出部14は、注目番組以外の番組のうち、関連度が一定の条件を満たす(本実施形態では、所定の閾値以上となる)番組を関連番組として、取得部11から順次抽出する。
【0026】
計数部15は、抽出された関連番組の個数をカウントする。すなわち、計数部15は、算出部13が各番組の関連度を算出し、抽出部14が、関連番組を抽出している間、関連番組の数をカウントする。このとき、計数部15は、関連番組について、番組項目単位で数をカウントする。
【0027】
生成部16は、カウントされた関連番組の個数に応じて、仮画像を配置した第1画像を生成する。このとき、生成部16は、注目番組と関連する番組項目に対応する領域に、各仮画像を配置した第1画像を生成する。なお、仮画像は、図示しない記憶部に予め記憶されており、生成部16は、当該記憶部から仮画像を取得してもよい。あるいは、生成部16は、カウントされた関連番組の個数に応じて、仮画像を生成してもよい。提示部19は、生成された仮画像を提示する。
【0028】
決定部17は、全ての番組の関連度の算出後、各関連度に応じて、各関連番組に対応する仮画像を決定する。
【0029】
更新部18は、第1画像中の仮画像を、各々の関連番組の概要画像に置換した第2画像に更新する。仮画像を、対応する関連番組の概要画像に更新する。提示部19は、更新された概要画像を提示する。
【0030】
取得部11と、選択部12と、算出部13と、計数部15と、生成部16と、決定部17と、更新部18とは、中央演算処理装置(CPU)、及びCPUが用いるメモリにより実現されてよい。格納部51は、CPUが用いるメモリ又は補助記憶装置により実現されてよい。提示部19は、ディスプレイであってよい。
【0031】
以上、提示装置1の概要について説明した。
【0032】
図4は、提示装置1の処理を表すフローチャートである。ステップS101において、取得部11は、各番組の番組情報を格納部51から取得する(S101)。
【0033】
ステップS102において、選択部12は、取得部11が取得した各番組情報の中から、一の注目番組を選択する(S102)。
【0034】
ステップS103において、算出部13は、注目番組の番組情報と、各番組の番組情報とを比較し、各番組について、注目番組に対する関連度の算出を開始する(S103)。算出部13は、全ての番組に対して関連度の算出した後、関連度の高い順に各番組の順位付けを行う。なお、関連度が所定の閾値未満の番組については、当該順位付けは行わなくてもよい。すなわち、関連度が所定の閾値以上となる番組が、注目番組に対する関連番組として判定される。
【0035】
なお、取得部11が全ての番組の番組情報の取得が終了していなくても、算出部13は、注目番組の番組情報と、その他の少なくとも一つの番組の番組情報とが取得された段階で、取得されている番組について、関連度の算出を開始してもよい。その場合、取得部11は、関連度が算出されている間、継続的に番組情報を取得する。
【0036】
ステップS104において、抽出部14は、注目番組以外の番組のうち、関連度が所定の閾値以上となる番組を関連番組として、取得部11から順次抽出する(S104)。
【0037】
ステップS105において、計数部15は、抽出された関連番組の数を、番組項目単位でカウントする(S105)。
【0038】
ステップS106において、生成部16は、カウントされた関連番組の個数に応じて、仮画像を配置した第1画像を生成する(S106)。
【0039】
図5は、仮画像の表す一例図である。図5(a)に示す仮画像は、図2(b)に示した仮画像であり、矩形状のパネル501に、ローディング中であることを示すオブジェクト502が含まれている。生成部16は、オブジェクト502を回転したり、透明度を変化されたりといったアニメーション表示にして、仮画像を生成してもよい。
【0040】
図5(b)に示す仮画像は、矩形状のパネル503に、パネル504〜507が含まれるものである。本例では、パネル504〜507に、関連番組の一又は複数の番組情報が後に表示され、概要画像となる。図5(c)に示す仮画像は、矩形状のパネル508である。なお、仮画像はこれらに限られず、後に概要画像に更新されることを示す画像であればよい。パネルも矩形状でなく、例えば円形状であっても構わない。
【0041】
なお、生成部16は、関連番組の番組項目に応じて、仮画像の背景やオブジェクト等の色や、仮画像の構成(例えば、図5(b)におけるパネル504〜507の構成)を変化させてもよい。
【0042】
図6は、第1画像における仮画像の配置例を表す一例図である。図6に示すように、生成部16は、注目番組の概要画像601を中央に配置し、例えば図5(a)に示したような仮画像602〜606を、注目番組の概要画像601の周囲に配置した第1画像を生成してよい。
【0043】
また、生成部16は、図1に示したように、複数の番組項目に対応する領域(例えば、領域607〜610)を設け、計数部15がカウントした関連番組の数と番組項目とに対応した領域に、仮画像を配置した第1画像を生成してよい。図6の例によれば、領域607は「タイトル」の項目、領域608は「人物」の項目、領域609は「キーワード」の項目、領域610は「ジャンル」の項目であり、仮画像は、計数部15がカウントした番組項目と対応する領域に配置される。
【0044】
すなわち、仮画像602は、注目番組に対して、「タイトル」が関連する関連番組の仮画像である。仮画像603は、注目番組に対して、「人物」が関連する関連番組の仮画像である。仮画像604は、注目番組に対して、「キーワード」が関連する関連番組の仮画像である。仮画像605及び606は、注目番組に対して、「ジャンル」が関連する関連番組の仮画像である。
【0045】
以上は一例であり、仮画像の配置はこれに限定されるものではなく、領域の数、領域の場所、番組項目の種類等が本例と異なっていても構わない。また、生成部16は、仮画像を提示する際、様々なアニメーション表示にした第1画像を生成してもよい。例えば、仮画像が上から落下してきて所定の位置に配置されるようなアニメーション表示であってもよく、透明度を徐々に小さくしていくアニメーション表示等であってもよい。また、図6のような仮画像の配置例の場合には、「タイトル」の項目の仮画像は上から、「人物」の項目の仮画像は右から、キーワード項目の仮画像は下から、「ジャンル」の項目の仮画像は左から、各々スライドしてくるような、アニメーション表示であってよい。また、番組項目に応じて、アニメーションを変化させてもよい。
【0046】
ステップS107において、提示部19は、生成された第1画像を配置して提示する(S107)。
【0047】
ステップS108において、決定部17は、算出部13による関連度の算出、及び生成部16による仮画像の配置が終了したか否かを判定する(S108)。関連度の算出及び仮画像の生成が終了していない場合(S108:NO)、ステップS103に遷移する。
【0048】
なお、決定部17は、算出部13が全ての番組に対して関連度の算出が終了し、生成部16が全ての関連番組の仮画像を生成し、提示部19が全ての関連番組の仮画像を配置した第1画像を提示した場合に、ステップS108の判定をYESとしてもよい。
【0049】
または、計数部15がカウントした関連番組の数がN個になった時刻T1で繰り返し処理を行い、時刻T1以降、関連番組の数がさらにN個増えた場合に、再び繰り返し処理を行うという方法でも構わない。
【0050】
あるいは、算出部13が関連度の算出を開始した時刻から、一定時間ごとに繰り返し処理を行うという方法であってもよい。この場合、提示部19は、当該繰り返し処理ごとに、仮画像を追加して提示してよい。すなわち、現在、提示部19が図6に示す第1画像を提示している場合、次の繰り返し処理の際は、図7に示すような新たな仮画像701〜705を追加して提示する。
【0051】
関連度の算出及び仮画像の配置が終了している場合(S108:YES)、ステップS109において、更新部18は、第1画像中の仮画像を、各々の関連番組の概要画像に置換した第2画像に更新する(S109)。これで、提示装置1の処理は終了する。
【0052】
例えば、概要画像に置換される前に提示されている仮画像が図2(b)であった場合、更新部18は、当該仮画像を図2(a)に示すような概要画像に置換する。このとき、更新部18は、取得部11が取得した番組情報を用いて、仮画像を概要画像に置換する。
【0053】
関連度の算出及び仮画像の配置が終了した時点において、図8に示すような第1画像が提示されている場合、更新部18は、算出部13から得た、各関連番組の関連度(最も注目番組に関連する番組項目の情報も含む)に基づいて、図8の各仮画像に記されてある(実際に提示する際には、提示さなくてよい)順番に、各仮画像を対応する概要画像に置換する。
【0054】
具体的には、算出部13から取得した関連コンテンツの関連値順位および関連項目が、[1位:関連番組A:タイトル]、[2位:関連番組B:人物]、[3位:関連番組C:ジャンル]、[4位:関連番組D:人物]、[5位:関連番組E:キーワード]、[6位:関連番組F:人物]、[7位:関連番組G:ジャンル]、[8位:関連番組H:タイトル]、[9位:関連番組I:ジャンル]、[10位:関連番組J:キーワード]・・・、であったとする。括弧内は、[順位:関連番組:注目番組に最も関連する番組項目]である。
【0055】
この場合、まず、1位である関連番組Aの「最も関連する番組項目」が「タイトル」であるため、更新部18は、「タイトル」の領域607にある仮画像1の番組情報を、取得された番組情報に更新する。次に、2位である関連番組Bの「最も関連する番組項目」が「人物」であるため、更新部18は、「人物」の領域608にある仮画像1の番組情報を、取得された番組情報に更新する。次に、3位である関連番組Cの「最も関連する番組項目」が「ジャンル」であるため、更新部18は、「ジャンル」の領域610にある仮画像1の番組情報を、取得された番組情報に更新する。次に、4位である関連番組Dの「最も関連する番組項目」が「人物」であるため、更新部18は、「人物」の領域608にある仮画像2の番組情報を、取得された番組情報に更新する。これを各仮画像に対して行なう。それにより、図8に示す第1画像が、図9に示す第2画像に更新される。これにより、提示部19は、更新された概要画像を提示する。
【0056】
本実施形態によれば、番組の関連度を算出中、関連番組の数が増える度に、概要画像に更新される前の画像である仮画像を生成し、提示することにより、ユーザは、提示装置1の現在の処理の進行状況を分かりやすく認識することができる。
【0057】
なお、本実施形態では、TV番組をコンテンツの例として説明したが、これに限られない。例えば、写真のような画像(コンテンツ)とそれに対応する撮影日時、撮影場所、イベント名、イベント参加者等のコンテンツ情報であってもよい。この場合、提示装置1はデジタルカメラ等にも用いられ得る。また、ネットワーク上における書籍のような商品(コンテンツ)に対応する商品情報、発売日、価格、ユーザ評価等のコンテンツ情報であってもよい。また、Webサイトに対応する作成者、作成日時、Webサイトに含まれるコンテキスト情報等のコンテンツ情報であってもよく、あらゆるメディアコンテンツ適用されてよい。また、対象コンテンツが画像などの場合、画像の解析結果等をコンテンツ情報に用いてもよい。
【0058】

(第2実施形態)
第2実施形態に係る提示装置2は、現在提示している第1画像内に、これ以上仮画像を配置しきれなくなった場合(例えば、図8のような場合)に、第1画像のフォーカス位置及びスケールを変更し、より多くの仮画像を含む第1画像を提示することが可能な点が第1実施形態の場合と異なる。
【0059】
図10は、提示装置2を表すブロック図である。提示装置2は、提示装置1に対して、変更部21をさらに備える。
【0060】
変更部21は、提示部19の提示画面のフォーカス位置及びスケールサイズを、現在配置されている仮画像の数、番組項目、新たに追加配置されるべき仮画像の数や番組項目に応じて変更する。
【0061】
図11は、変更部21の処理を表すフローチャートである。ステップS201において、変更部21は、計数部15から、関連番組の数と、関連番組ごとの注目番組に最も関連する番組項目を取得する(S201)。
【0062】
ステップS202において、変更部21は、提示部19が提示している現在のスケールサイズと、現在提示されている仮画像の数(番組項目ごとの数)と、新たに追加配置される仮画像の数(番組項目ごとの数)とを比較し、提示部19が現在のフォーカス位置及びスケールサイズにおいて、新たな仮画像が配置された第1画像を提示した場合に、全ての仮画像が画面内に提示されるか否かを判定する(S202)。
【0063】
全ての仮画像が画面内に提示されると判定した場合(S202:YES)、
変更部21は、処理を終了する。この場合、提示部19は、現在のフォーカス位置及びスケールサイズのまま、新たな仮画像を追加して配置する。
【0064】
全ての仮画像が画面内に提示されないと判定した場合(S202:NO)、ステップS203において、変更部21は、現在配置されている仮画像及び新たに追加配置される仮画像の全てが画面内で提示可能なフォーカス位置及びスケールサイズの変更を行ない(S203)、処理を終了する。
【0065】
図12は、第1画像のフォーカス位置及びスケールサイズの変更例を表す図である。変更部21の処理により、図12(a)に示す第1画像のスケールが、図12(B)に示す第1画像のスケールに変更される。
【0066】
スケールの変更を行う際には、変更前と変更後の様子をアニメーションなどで表示してもよい。また、特定の番組項目だけ仮画像が増える場合には、第1画像全体を一様のスケールに変更するのではなく、当該番組項目の領域だけスケールを変更してもよい。また、注目コンテンツの概要画像を常に中心に提示するのではなく、仮画像の配置の状態に応じて、フォーカス位置を変更してもよい。
【0067】
本実施形態において、関連度の算出及び仮画像の配置が終了した場合、更新部18は、変更部21により変更される前のフォーカス位置及びスケールに初期化して、提示部19に提示されている第1画像の各仮画像を、対応する関連番組の概要画像に置換した第2画像に更新する。
【0068】
本実施形態によれば、画面内に、これ以上仮画像を提示しきれなくなった場合に、提示される第1画像のフォーカス位置及びスケールを変更することにより、ユーザは、処理の進行状況をより分かりやすく認識することができる。
【0069】
上述した実施形態によれば、ユーザに対し、処理の進行状況を分かりやすく提示することができる。
【0070】
なお、格納部51やネットワーク上に存在するコンテンツの数が、提示部19が最大のフォーカススケールで提示可能な仮画像の数よりも少ない場合、抽出部14は、注目コンテンツ以外のコンテンツのうち、全てのコンテンツを関連コンテンツとして、取得部11から順次抽出してよい。この場合、生成部16は、格納部51やネットワーク上に存在する全てのコンテンツの数の仮画像を生成してよい。これは、例えば、コンテンツがデジタルカメラにより撮影された画像である場合に応用してよい。
【0071】
また、格納部51やネットワーク上に存在するコンテンツの数が、提示部19が最小のフォーカススケールで提示可能な仮画像の数よりも多い場合、抽出部14は、条件のレベルを厳しくしてもよい(例えば、所定閾値を引き上げる)。これは、例えば、コンテンツがネットワーク上のサイトや商品等である場合に応用してよい。
【0072】
上述した実施形態における処理は、コンピュータで実行可能なプログラムで実現し、このプログラムをコンピュータで読みとり可能な記憶媒体として実現することも可能である。
【0073】
なお、上述した実施形態における記憶媒体としては、磁気ディスク、フロッピー(R)ディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、DVD等)、光磁気ディスク(MO等)、半導体メモリ等、プログラムを記憶でき、かつコンピュータまたは組み込みシステムが読みとり可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であってもよい。
【0074】
また、記憶媒体からコンピュータや組み込みシステムにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーションシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワーク等のMW(ミドルウェア)等が上述した実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
【0075】
さらに、上述した実施形態における記憶媒体は、コンピュータあるいは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0076】
また、記憶媒体は一つに限られず、複数の媒体から上述した実施形態における処理が実行される場合も、上述した実施形態における記憶媒体に含まれ、媒体の構成は何れの構成であってもよい。なお、上述した実施形態におけるコンピュータまたは組み込みシステムは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、上述した実施形態における各処理を実行するためのものであって、パソコン、マイコン等の一つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であってもよい。
【0077】
また、上述した実施形態におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって上述した実施形態の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
【0078】
これまで、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。すなわち、上述した実施形態は、TV、レコーダ、デジタルカメラを例としたが、これに限られない。本発明の実施の形態は、ユーザにコンテンツを呈示するための装置であれば、あらゆる装置に用いることができる。また、コンテンツもTV番組や撮影画像に限られない。例えば、Webにおける通信販売の商品情報や、書籍情報等のコンテンツであっても構わない。
【0079】
また、これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0080】
1、2 提示装置
11 取得部
12 選択部
13 算出部
14 抽出部
15 計数部
16 生成部
17 決定部
18 更新部
19 提示部
21 変更部
51 格納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々、メタデータが対応付けられた複数のコンテンツの中から、注目コンテンツを選択する選択部と、
前記複数のコンテンツにおける前記注目コンテンツ以外の前記コンテンツと、前記注目コンテンツとの関連の程度を示す関連度を、前記注目コンテンツの前記メタデータと、前記コンテンツの前記メタデータとを用いて順次算出する算出部と、
前記コンテンツのうち、前記関連度が一定の条件を満たす関連コンテンツを抽出する抽出部と、
前記関連コンテンツを抽出中であることを示す仮画像を配置した第1画像を生成する生成部と、
前記第1画像中の前記仮画像を、各々の前記関連コンテンツの概要を示す概要画像に置換した第2画像に更新する更新部と、
前記第1画像と前記第2画像とを提示可能な提示部と
を備える、提示装置。
【請求項2】
前記関連コンテンツの個数をカウントする計数部をさらに備え、
前記生成部は、
前記関連コンテンツの個数に応じて、前記仮画像を配置した前記第1画像を生成する、
請求項1記載の提示装置。
【請求項3】
前記メタデータは各々、複数の項目ごとに区分されており、
前記算出部は、前記メタデータの項目ごとに前記関連度を算出し、
前記抽出部は、前記項目ごとに前記関連コンテンツを抽出し、
前記生成部は、前記項目に対応する複数の領域の各々に、項目ごとの前記関連コンテンツを配置した前記第1画像を生成する、
請求項1又は2記載の提示装置。
【請求項4】
前記コンテンツは番組であり、
前記メタデータの前記項目は、各々、前記番組のタイトル、人物、キーワード、ジャンルを表すものである、
請求項3記載の提示装置。
【請求項5】
前記生成部により、前記第1画像に新たな仮画像が配置され、前記提示部が現在のフォーカス位置、又はスケールにおいて前記第1画像を提示した場合に、前記第1画像における前記仮画像の個数が、前記提示部が提示可能な個数よりも多くなる場合に、前記提示部のフォーカス位置、又はスケールのうち、少なくともいずれか一方を変更する変更部と
をさらに備える、請求項2記載の提示装置。
【請求項6】
各々、メタデータが対応付けられた複数のコンテンツの中から、注目コンテンツを選択し、
前記複数のコンテンツにおける前記注目コンテンツ以外の前記コンテンツと、前記注目コンテンツとの関連の程度を示す関連度を、前記注目コンテンツの前記メタデータと、前記コンテンツの前記メタデータとを用いて順次算出し、
前記コンテンツのうち、前記関連度が一定の条件を満たす関連コンテンツを抽出し、
前記関連コンテンツを抽出中であることを示す仮画像を配置した第1画像を生成し、
前記第1画像を提示し、
前記第1画像中の前記仮画像を、各々の前記関連コンテンツの概要を示す概要画像に置換した第2画像に更新する、
提示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−243099(P2012−243099A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−112888(P2011−112888)
【出願日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】