換気用ダクト検出具
【課題】 本発明は化粧板等で覆われた埋設された換気用ダクトの埋設位置を検出器を用いて、容易で、短時間に見つけ出すことができるとともに、内径寸法の異なる換気用ダクトにでも容易で正確に取付けることができる換気用ダクト検出具を得るにある。
【解決手段】 壁面に埋設される換気用ダクト内に遊びを有するように収納することができる円板状のセンサー支持体と、このセンサー支持体に中心が一致するように取付けられた、コンデンサーが設けられたセンサーとしてのリング状の共振回路と、センサー支持体に中央部寄りの部位が径方向にスライド移動可能に取付けられた、換気用ダクトの内壁面のほぼ120度間隔部位で支持される中央部および両端部寄りの部位に支持部が形成された常時拡開方向に弾性力が付与された中心維持板と、この中心維持板の両端部寄りの部位に形成された、中心維持板の中央部および両端部寄りの部位の支持部がセンサー支持体の中心円周上にガイドするガイド部材とで換気用ダクト検出具を構成している。
【解決手段】 壁面に埋設される換気用ダクト内に遊びを有するように収納することができる円板状のセンサー支持体と、このセンサー支持体に中心が一致するように取付けられた、コンデンサーが設けられたセンサーとしてのリング状の共振回路と、センサー支持体に中央部寄りの部位が径方向にスライド移動可能に取付けられた、換気用ダクトの内壁面のほぼ120度間隔部位で支持される中央部および両端部寄りの部位に支持部が形成された常時拡開方向に弾性力が付与された中心維持板と、この中心維持板の両端部寄りの部位に形成された、中心維持板の中央部および両端部寄りの部位の支持部がセンサー支持体の中心円周上にガイドするガイド部材とで換気用ダクト検出具を構成している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は建物の壁面に埋設され、化粧板等で覆われ、換気用ダクトの埋設位置を検出機で、容易で短時間に見つけ出すことができる換気用ダクト検出具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物の壁面に埋設された化粧板等で覆われた換気用ダクトの埋設位置を見つけ出すには、設計図を基に建物の寸法を計測して行なっている。
【0003】
このため、埋設された換気用ダクトを見つけ出すのに手数がかかり、コスト高になるという欠点があるとともに、設計図通りに換気用ダクトが埋設されていないと、不必要な孔を化粧板等に形成してしまい、化粧板等の張り替え作業を行なわなければならないという欠点があった。
【特許文献1】特許第3136283号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、化粧板等で覆われた埋設された換気用ダクトの埋設位置を検出機を用いて、容易で、短時間に見つけ出すことができるとともに、内径寸法の異なる換気用ダクトにでも容易で正確に取付けることができる換気用ダクト検出具を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は建物の壁面に埋設される換気用ダクト内に遊びを有するように収納することができる円板状のセンサー支持体と、このセンサー支持体に中心が一致するように取付けられた、コンデンサーが設けられたセンサーとしてのリング状の共振回路と、前記センサー支持体に中央部寄りの部位が径方向にスライド移動可能に取付けられた、前記換気用ダクトの内壁面のほぼ120度間隔部位で支持される中央部および両端部寄りの部位に支持部が形成された常時拡開方向に弾性力が付与された中心維持板と、この中心維持板の両端部寄りの部位に形成された、該中心維持板の中央部および両端部寄りの部位の支持部が前記センサー支持体の中心円周上にガイドするガイド部材とで換気用ダクト検出具を構成している。
【発明の効果】
【0007】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0008】
(1)建物の壁面に埋設される換気用ダクト内に遊びを有するように収納することができる円板状のセンサー支持体と、このセンサー支持体に中心が一致するように取付けられた、コンデンサーが設けられたセンサーとしてのリング状の共振回路と、前記センサー支持体に中央部寄りの部位が径方向にスライド移動可能に取付けられた、前記換気用ダクトの内壁面のほぼ120度間隔部位で支持される中央部および両端部寄りの部位に支持部が形成された常時拡開方向に弾性力が付与された中心維持板と、この中心維持板の両端部寄りの部位に形成された、該中心維持板の中央部および両端部寄りの部位の支持部が前記センサー支持体の中心円周上にガイドするガイド部材とで構成されているので、換気用ダクト内に設置しておくことにより、化粧板等で覆われ、その埋設位置が判別できなくなっても、検出機でセンサー支持体に取付けられたリング状の共振回路を検出することにより、短時間で容易に埋設換気用ダクトの埋設位置を見つけ出し、化粧板等に不必要な孔を形成することなく、開口させることができる。
【0009】
(2)前記(1)によって、常時拡開方向に弾性力が付与された中心維持板を用いているので、内径寸法の異なる換気用ダクトにも、確実に取付けることができる。
したがって、1個で換気用ダクトの内径寸法のものにも使用でき、コストの低減および作業性の向上を図ることができる。
【0010】
(3)前記(1)によって、中心維持板をセンサー支持体に中央部寄りの部位が径方向にスライド移動可能で、かつガイド部材でガイドされるため、センサー支持体の中心部を換気用ダクトの中心部とほぼ一致する状態で位置させることができる。
したがって、センサーとしてのリング状の共振回路に中心部を常時確実に換気用ダクトの中止部に位置させて設置することができ、検出機での検出をより正確に行なうことができる。
【0011】
(4)請求項2も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0013】
図1ないし図10 に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1は建物2の壁面3に埋設され、下地材や化粧板4等で覆われる換気用ダクト5に取付けられる本発明の換気用ダクト検出具で、この換気用ダクト検出具1は前記換気用ダクト5内に遊びを有するように収納することができる円筒状の周壁6を有する浅皿状のセンサー支持体7と、このセンサー支持体7の内壁面6aに取付けられたリング状の導体8にコンデンサー9が取付けられたリング状の共振回路10と、前記センサー支持体7に中央部寄りの部位が径方向にスライド移動可能に取付けられた、前記換気用ダクト5の内壁面5aのほぼ120度間隔部位で支持される中央部および両端部寄りの部位に支持部11、11、11が形成されたスプリング12で常時拡開方向に弾性力が付与された中心維持板13と、この中心維持板13の両端部寄りの部位に形成された、該中心維持板13の中央部および両端部寄りの部位の支持部11、11、11が前記センサー支持体7の中心の円周上にガイドするガイド部材14、14とで構成されている。
【0014】
前記センサー支持体7は円板状の底板15と、この底板15の外周部に一体形成された円筒状の周壁6と、前記底板15の内側面のほぼ中央部より突出形成された摘み片16と、前記底板15の内側面に一体形成されたコ字状の支持片17と、この支持片17の中央支持片17aと前記周壁6に形成された径方向のガイド孔18、18、18、18と、前記支持片17の両側支持片17b、17bの先端部寄りの部位に形成されたガイド溝19、19と、前記周壁6の内壁面に形成された前記共振回路10のリング状の導体8を支持する複数個の支持部20とで構成されている。
【0015】
前記中心維持板13は前記センサー支持体7の外径の円弧よりも大径寸法の円弧に形成された外側中央部に突状の支持部11を有する中心維持板本体21と、この中心維持板本体21の中央寄りの下部部位に内方へ突出し、前記ガイド孔18、18、18、18にスライド移動可能に支持される支持バー22、22と、前記中心維持板本体21の両端部に一体形成された、指先を挿入することができる凹部23、23を形成した接続板24、24と、この接続板24、24の先端部に一体形成された外側面に複数個の突条25、25を有する支持部11、11と、前記接続板24、24の内壁面に両端部が取付けられた常時該接続板24、24が開放方向に付勢するスプリング12と、前記接続板24、24の先端部側の下部部位より円弧状に内側へ突出し、前記センサー支持体7のガイド溝19、19にガイドされるとともに、最大の開放位置で停止されるストッパー片26が形成されたガイド部材14、14とで構成されている。
【0016】
上記構成の換気用ダクト検出具1は建物2の壁面3を形成する時や、壁面3を下地材や化粧板4等で覆う前の換気用ダクト5内に、中心維持板13の接続板24、24部位を押し圧して挿入し、開口端部寄りの部位で接続板24、24の押し圧を解除することにより、中心維持板13の支持部11、11、11が換気用ダクト5の内壁面を、スプリング12の付勢力によって押し圧して係止状態となる。
この係止状態で中心維持板13によって、換気用ダクト5の中心にセンサー支持体7の中心が位置した状態となる。
【0017】
このように換気用ダクト5内に換気用ダクト検出具1を係止しておくことにより、下地材や化粧板4等で覆われ、外部より換気用ダクト5の位置がわからなくなっても、共振回路10を検出することができる本願発明者が開発した特許第3136283号の検出機27でその位置を検出して、該部位の下地材や化粧板4等に換気用ダクト5と連通する孔28を本願発明者が開発した特許第3732106号の穴明け治具29を用いて形成することができる。
また、中心維持板13を縮径させることにより、径の異なる換気用ダクト5にも該換気用ダクト5の中心とセンサー支持体7の中心とを一致させた状態で取付けることができる。
[発明を実施するための異なる形態]
【0018】
次に、図11ないし図16に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0019】
図11ないし図13に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、開口部30側が常時開放方向に弾性力が作用する弾性材を用いて形成した中心維持板13Aを用いた点で、このように形成した中心維持板13Aを用いて構成した換気用ダクト検出具1Aにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0020】
図14ないし図16に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、底板を用いない厚肉の周壁6Aを用いるとともに、該周壁6Aの内壁面にガイド孔18、18およびガイド部材14、14の支持部31、31を形成したセンサー支持体7Aを用いた点で、このように形成されたセンサー支持体7Aを用いて構成した換気用ダクト検出具1Bにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本発明は換気用ダクト検出具を製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の形態の正面図。
【図2】本発明を実施するための最良の第1の形態の背面図。
【図3】本発明を実施するための最良の第1の形態の側面図。
【図4】図1の4−4線に沿う断面図。
【図5】本発明を実施するための最良の第1の形態の斜視図。
【図6】本発明を実施するための最良の第1の形態の中心維持板を縮径した状態の説明図。
【図7】本発明を実施するための最良の第1の形態の換気用ダクトに取付けた状態の正面図。
【図8】図7の8−8線に沿う断面図。
【図9】本発明を実施するための最良の第1の形態の検出器での検出状態の説明図。
【図10】本発明を実施するための最良の第1の形態の穴明け治具での穴明け状態の説明図。
【図11】本発明を実施するための第2の形態の正面図。
【図12】本発明を実施するための第2の形態の側面図。
【図13】図11の13−13線に沿う断面図。
【図14】本発明を実施するための第3の形態の正面図。
【図15】本発明を実施するための第3の形態の側面図。
【図16】図14の16−16線に沿う断面図。
【符号の説明】
【0023】
1、1A、1B:換気用ダクト検出具、
2:建物、 3:壁面、
4:下地材や化粧板、 5:換気用ダクト、
6、6A:周壁、 7、7A:センサー支持体、
8:リング状の導体、 9:コンデンサー、
10:共振回路、 11:支持部、
12:スプリング、 13、13A:中心維持板、
14:ガイド部材、 15:底板、
16:摘み片、 17:支持片、
18:ガイド孔、 19:ガイド溝、
20:支持部、 21:中心維持板本体、
22:支持バー、 23:凹部、
24:接続板、 25:突条、
26:ストッパー片、 27:検出機、
28:孔、 29:穴明け治具、
30:開口部、 31:支持部。
【技術分野】
【0001】
本発明は建物の壁面に埋設され、化粧板等で覆われ、換気用ダクトの埋設位置を検出機で、容易で短時間に見つけ出すことができる換気用ダクト検出具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物の壁面に埋設された化粧板等で覆われた換気用ダクトの埋設位置を見つけ出すには、設計図を基に建物の寸法を計測して行なっている。
【0003】
このため、埋設された換気用ダクトを見つけ出すのに手数がかかり、コスト高になるという欠点があるとともに、設計図通りに換気用ダクトが埋設されていないと、不必要な孔を化粧板等に形成してしまい、化粧板等の張り替え作業を行なわなければならないという欠点があった。
【特許文献1】特許第3136283号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、化粧板等で覆われた埋設された換気用ダクトの埋設位置を検出機を用いて、容易で、短時間に見つけ出すことができるとともに、内径寸法の異なる換気用ダクトにでも容易で正確に取付けることができる換気用ダクト検出具を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は建物の壁面に埋設される換気用ダクト内に遊びを有するように収納することができる円板状のセンサー支持体と、このセンサー支持体に中心が一致するように取付けられた、コンデンサーが設けられたセンサーとしてのリング状の共振回路と、前記センサー支持体に中央部寄りの部位が径方向にスライド移動可能に取付けられた、前記換気用ダクトの内壁面のほぼ120度間隔部位で支持される中央部および両端部寄りの部位に支持部が形成された常時拡開方向に弾性力が付与された中心維持板と、この中心維持板の両端部寄りの部位に形成された、該中心維持板の中央部および両端部寄りの部位の支持部が前記センサー支持体の中心円周上にガイドするガイド部材とで換気用ダクト検出具を構成している。
【発明の効果】
【0007】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0008】
(1)建物の壁面に埋設される換気用ダクト内に遊びを有するように収納することができる円板状のセンサー支持体と、このセンサー支持体に中心が一致するように取付けられた、コンデンサーが設けられたセンサーとしてのリング状の共振回路と、前記センサー支持体に中央部寄りの部位が径方向にスライド移動可能に取付けられた、前記換気用ダクトの内壁面のほぼ120度間隔部位で支持される中央部および両端部寄りの部位に支持部が形成された常時拡開方向に弾性力が付与された中心維持板と、この中心維持板の両端部寄りの部位に形成された、該中心維持板の中央部および両端部寄りの部位の支持部が前記センサー支持体の中心円周上にガイドするガイド部材とで構成されているので、換気用ダクト内に設置しておくことにより、化粧板等で覆われ、その埋設位置が判別できなくなっても、検出機でセンサー支持体に取付けられたリング状の共振回路を検出することにより、短時間で容易に埋設換気用ダクトの埋設位置を見つけ出し、化粧板等に不必要な孔を形成することなく、開口させることができる。
【0009】
(2)前記(1)によって、常時拡開方向に弾性力が付与された中心維持板を用いているので、内径寸法の異なる換気用ダクトにも、確実に取付けることができる。
したがって、1個で換気用ダクトの内径寸法のものにも使用でき、コストの低減および作業性の向上を図ることができる。
【0010】
(3)前記(1)によって、中心維持板をセンサー支持体に中央部寄りの部位が径方向にスライド移動可能で、かつガイド部材でガイドされるため、センサー支持体の中心部を換気用ダクトの中心部とほぼ一致する状態で位置させることができる。
したがって、センサーとしてのリング状の共振回路に中心部を常時確実に換気用ダクトの中止部に位置させて設置することができ、検出機での検出をより正確に行なうことができる。
【0011】
(4)請求項2も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0013】
図1ないし図10 に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1は建物2の壁面3に埋設され、下地材や化粧板4等で覆われる換気用ダクト5に取付けられる本発明の換気用ダクト検出具で、この換気用ダクト検出具1は前記換気用ダクト5内に遊びを有するように収納することができる円筒状の周壁6を有する浅皿状のセンサー支持体7と、このセンサー支持体7の内壁面6aに取付けられたリング状の導体8にコンデンサー9が取付けられたリング状の共振回路10と、前記センサー支持体7に中央部寄りの部位が径方向にスライド移動可能に取付けられた、前記換気用ダクト5の内壁面5aのほぼ120度間隔部位で支持される中央部および両端部寄りの部位に支持部11、11、11が形成されたスプリング12で常時拡開方向に弾性力が付与された中心維持板13と、この中心維持板13の両端部寄りの部位に形成された、該中心維持板13の中央部および両端部寄りの部位の支持部11、11、11が前記センサー支持体7の中心の円周上にガイドするガイド部材14、14とで構成されている。
【0014】
前記センサー支持体7は円板状の底板15と、この底板15の外周部に一体形成された円筒状の周壁6と、前記底板15の内側面のほぼ中央部より突出形成された摘み片16と、前記底板15の内側面に一体形成されたコ字状の支持片17と、この支持片17の中央支持片17aと前記周壁6に形成された径方向のガイド孔18、18、18、18と、前記支持片17の両側支持片17b、17bの先端部寄りの部位に形成されたガイド溝19、19と、前記周壁6の内壁面に形成された前記共振回路10のリング状の導体8を支持する複数個の支持部20とで構成されている。
【0015】
前記中心維持板13は前記センサー支持体7の外径の円弧よりも大径寸法の円弧に形成された外側中央部に突状の支持部11を有する中心維持板本体21と、この中心維持板本体21の中央寄りの下部部位に内方へ突出し、前記ガイド孔18、18、18、18にスライド移動可能に支持される支持バー22、22と、前記中心維持板本体21の両端部に一体形成された、指先を挿入することができる凹部23、23を形成した接続板24、24と、この接続板24、24の先端部に一体形成された外側面に複数個の突条25、25を有する支持部11、11と、前記接続板24、24の内壁面に両端部が取付けられた常時該接続板24、24が開放方向に付勢するスプリング12と、前記接続板24、24の先端部側の下部部位より円弧状に内側へ突出し、前記センサー支持体7のガイド溝19、19にガイドされるとともに、最大の開放位置で停止されるストッパー片26が形成されたガイド部材14、14とで構成されている。
【0016】
上記構成の換気用ダクト検出具1は建物2の壁面3を形成する時や、壁面3を下地材や化粧板4等で覆う前の換気用ダクト5内に、中心維持板13の接続板24、24部位を押し圧して挿入し、開口端部寄りの部位で接続板24、24の押し圧を解除することにより、中心維持板13の支持部11、11、11が換気用ダクト5の内壁面を、スプリング12の付勢力によって押し圧して係止状態となる。
この係止状態で中心維持板13によって、換気用ダクト5の中心にセンサー支持体7の中心が位置した状態となる。
【0017】
このように換気用ダクト5内に換気用ダクト検出具1を係止しておくことにより、下地材や化粧板4等で覆われ、外部より換気用ダクト5の位置がわからなくなっても、共振回路10を検出することができる本願発明者が開発した特許第3136283号の検出機27でその位置を検出して、該部位の下地材や化粧板4等に換気用ダクト5と連通する孔28を本願発明者が開発した特許第3732106号の穴明け治具29を用いて形成することができる。
また、中心維持板13を縮径させることにより、径の異なる換気用ダクト5にも該換気用ダクト5の中心とセンサー支持体7の中心とを一致させた状態で取付けることができる。
[発明を実施するための異なる形態]
【0018】
次に、図11ないし図16に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0019】
図11ないし図13に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、開口部30側が常時開放方向に弾性力が作用する弾性材を用いて形成した中心維持板13Aを用いた点で、このように形成した中心維持板13Aを用いて構成した換気用ダクト検出具1Aにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0020】
図14ないし図16に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、底板を用いない厚肉の周壁6Aを用いるとともに、該周壁6Aの内壁面にガイド孔18、18およびガイド部材14、14の支持部31、31を形成したセンサー支持体7Aを用いた点で、このように形成されたセンサー支持体7Aを用いて構成した換気用ダクト検出具1Bにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本発明は換気用ダクト検出具を製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の形態の正面図。
【図2】本発明を実施するための最良の第1の形態の背面図。
【図3】本発明を実施するための最良の第1の形態の側面図。
【図4】図1の4−4線に沿う断面図。
【図5】本発明を実施するための最良の第1の形態の斜視図。
【図6】本発明を実施するための最良の第1の形態の中心維持板を縮径した状態の説明図。
【図7】本発明を実施するための最良の第1の形態の換気用ダクトに取付けた状態の正面図。
【図8】図7の8−8線に沿う断面図。
【図9】本発明を実施するための最良の第1の形態の検出器での検出状態の説明図。
【図10】本発明を実施するための最良の第1の形態の穴明け治具での穴明け状態の説明図。
【図11】本発明を実施するための第2の形態の正面図。
【図12】本発明を実施するための第2の形態の側面図。
【図13】図11の13−13線に沿う断面図。
【図14】本発明を実施するための第3の形態の正面図。
【図15】本発明を実施するための第3の形態の側面図。
【図16】図14の16−16線に沿う断面図。
【符号の説明】
【0023】
1、1A、1B:換気用ダクト検出具、
2:建物、 3:壁面、
4:下地材や化粧板、 5:換気用ダクト、
6、6A:周壁、 7、7A:センサー支持体、
8:リング状の導体、 9:コンデンサー、
10:共振回路、 11:支持部、
12:スプリング、 13、13A:中心維持板、
14:ガイド部材、 15:底板、
16:摘み片、 17:支持片、
18:ガイド孔、 19:ガイド溝、
20:支持部、 21:中心維持板本体、
22:支持バー、 23:凹部、
24:接続板、 25:突条、
26:ストッパー片、 27:検出機、
28:孔、 29:穴明け治具、
30:開口部、 31:支持部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の壁面に埋設される換気用ダクト内に遊びを有するように収納することができる円板状のセンサー支持体と、このセンサー支持体に中心が一致するように取付けられた、コンデンサーが設けられたセンサーとしてのリング状の共振回路と、前記センサー支持体に中央部寄りの部位が径方向にスライド移動可能に取付けられた、前記換気用ダクトの内壁面のほぼ120度間隔部位で支持される中央部および両端部寄りの部位に支持部が形成された常時拡開方向に弾性力が付与された中心維持板と、この中心維持板の両端部寄りの部位に形成された、該中心維持板の中央部および両端部寄りの部位の支持部が前記センサー支持体の中心円周上にガイドするガイド部材とからなることを特徴とする換気用ダクト検出具。
【請求項2】
建物の壁面に埋設される換気用ダクト内に遊びを有するように収納することができる円筒形状の周壁を有する浅皿状のセンサー支持体と、このセンサー支持体の内壁面に取付けられた、コンデンサーが設けられたリング状の共振回路と、前記センサー支持体に中央部寄りの部位が径方向にスライド移動可能に取付けられた、前記換気用ダクトの内壁面のほぼ120度間隔部位で支持される中央部および両端部寄りの部位に支持部が形成されたスプリングで常時拡開方向に弾性力が付与された中心維持板と、この中心維持板の両端部寄りの部位に形成された、該中心維持板の中央部および両端部寄りの部位の支持部が前記センサー支持体の中心の円周上にガイドするガイド部材とからなることを特徴とする換気用ダクト検出具。
【請求項1】
建物の壁面に埋設される換気用ダクト内に遊びを有するように収納することができる円板状のセンサー支持体と、このセンサー支持体に中心が一致するように取付けられた、コンデンサーが設けられたセンサーとしてのリング状の共振回路と、前記センサー支持体に中央部寄りの部位が径方向にスライド移動可能に取付けられた、前記換気用ダクトの内壁面のほぼ120度間隔部位で支持される中央部および両端部寄りの部位に支持部が形成された常時拡開方向に弾性力が付与された中心維持板と、この中心維持板の両端部寄りの部位に形成された、該中心維持板の中央部および両端部寄りの部位の支持部が前記センサー支持体の中心円周上にガイドするガイド部材とからなることを特徴とする換気用ダクト検出具。
【請求項2】
建物の壁面に埋設される換気用ダクト内に遊びを有するように収納することができる円筒形状の周壁を有する浅皿状のセンサー支持体と、このセンサー支持体の内壁面に取付けられた、コンデンサーが設けられたリング状の共振回路と、前記センサー支持体に中央部寄りの部位が径方向にスライド移動可能に取付けられた、前記換気用ダクトの内壁面のほぼ120度間隔部位で支持される中央部および両端部寄りの部位に支持部が形成されたスプリングで常時拡開方向に弾性力が付与された中心維持板と、この中心維持板の両端部寄りの部位に形成された、該中心維持板の中央部および両端部寄りの部位の支持部が前記センサー支持体の中心の円周上にガイドするガイド部材とからなることを特徴とする換気用ダクト検出具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2007−298459(P2007−298459A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−128079(P2006−128079)
【出願日】平成18年5月2日(2006.5.2)
【出願人】(391035588)株式会社電幸社 (9)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年5月2日(2006.5.2)
【出願人】(391035588)株式会社電幸社 (9)
【Fターム(参考)】
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