説明

搬送ユニット及び搬送ユニットを備える画像形成装置

【課題】樹脂から成型される案内面の変形及び静電気の蓄積を抑制するための構造を備える搬送ユニット及びこの搬送ユニットを備える画像形成装置を提供する。
【解決手段】シートが導入される導入口が形成された第1面と、前記シートが排出される排出口が形成されるとともに前記第1面と反対側の第2面と、を含む枠体と、前記導入口から前記排出口へ向かう前記シートを案内する樹脂製の案内面と、該案内面と反対側の補強面と、を有する案内部と、前記補強面に接続されるとともに前記シートの幅方向に延びる補強板と、枠体内の静電気を導電するための導電構造とを備えることを特徴とする搬送ユニット。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートを搬送するための搬送ユニット及び搬送ユニットを備える画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コピー機、プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの機能を備える複合機といった画像形成装置は、一般的に、筐体内でシートを搬送しつつ、トナー画像を形成する。シートは、多くの場合、案内部材によって案内される(例えば、特許文献1)。
【0003】
シートを案内するための案内部材の案内面には、シートとの摩擦力を低減させるためのリブが形成されることもある。このため、案内部材は比較的複雑な形状をなすことが多く、一般的に、樹脂成型によって製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−352380号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
樹脂から成型される案内面は比較的機械的強度が低い。このため、外力、熱或いは経時劣化によって、変形することがある。変形した案内面は、適切にシートを案内することができず、結果として、搬送不良や下流工程で実行される所定の処理での不具合を生じさせることとなる。
【0006】
樹脂から成型される案内面の他の欠点として、シートとの摩擦に起因する静電気が蓄積されやすいことが挙げられる。静電気の蓄積は、例えば、搬送不良や画像形成装置の誤動作の原因となる。
【0007】
特許文献1の搬送ユニットは、搬送途中のシートを案内するための案内面を有する。案内面には、シートの搬送方向に沿う複数のリブが形成されているが、これらリブは、案内面の機械的強度を十分に補うことはできない。例えば、シートから離間する方向或いはシートに近接する方向の案内面の湾曲に抗するような剛性に対して、これらリブはほとんど貢献するものではない。
【0008】
特許文献1の搬送ユニットは、搬送装置を積み重ねて使用される。下方の搬送装置の案内面とシートとの間の擦過により生じた静電気は、当該搬送装置の枠体内で蓄積され、搬送中のシートを案内面に張り付かせて搬送不具合を引き起こす。或いは、蓄積された静電気の放電により、装置の誤動作を引き起こす。
【0009】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、樹脂から成型される案内面の変形並びに静電気の蓄積を抑制するための構造を備える搬送ユニット及びこの搬送ユニットを備える画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一局面に係る搬送ユニットは、シートを搬送するように形成されるとともに互いに積み重ねられてなる第1搬送装置及び第2搬送装置を備え、前記第1搬送装置及び前記第2搬送装置は、シートが導入される導入口が形成された第1面と、前記シートが排出される排出口が形成されるとともに前記第1面と反対側の第2面と、を含む枠体と、前記導入口から前記排出口へ向かう前記シートを案内する樹脂製の案内面と、該案内面と反対側の補強面と、を有する案内部と、前記補強面に接続されるとともに前記シートの幅方向に延びる補強板と、前記枠体内の静電気を導電するための導電構造と、を備え、前記補強板は、前記第1面に露出する第1導電部を含み、前記導電構造は、前記第2面に露出する第2導電部と、前記第1導電部と前記第2導電部とを接続する第3導電部と、を含み、前記第2搬送装置は、前記第1搬送装置の前記第2面に、前記第2搬送装置の前記第1面が隣接するように配設され、前記第1搬送装置の前記排出口と前記第2搬送装置の前記導入口とが連通し、前記第1搬送装置の前記第2導電部は、前記第2搬送装置の第1導電部に電気的に接続されることを特徴とする(請求項1)。
【0011】
上記構成によれば、シートは、枠体の第1面に形成された導入口から、第1面と反対側の第2面に形成された排出口へ搬送される。導入口から排出口へ向かうシートは、樹脂製の案内面を備える案内部によって案内される。案内面の反対側の補強面には、シートの幅方向に延びる補強板が接続される。かくして、案内面の変形が抑制される。また、第2搬送装置の第2面が、第1搬送装置の第1面に隣接するように、第2装置が配設される。第1搬送装置の排出口は第2搬送装置の導入口と連通するので、第1搬送装置から第2搬送装置へシートが好適に搬送されることとなる。加えて、第1搬送装置の枠体内の静電気は、第1搬送装置の第2導電部を通じて、第2搬送装置の第1導電部に伝達される。かくして、第1搬送装置と第2搬送装置との間で導電経路が構築され、枠体内での静電気の蓄積が好適に回避されることとなる。
【0012】
上記構成において、前記案内面に案内されるシートを前記排出口に向けて搬送する搬送ローラと、該搬送ローラを支持する導電性のシャフトと、を更に備え、前記導電構造は、前記シャフトと前記第2導電部とを電気的に接続する第4導電部を含むことが好ましい(請求項2)。
【0013】
上記構成によれば、案内面或いは搬送ローラに生じた静電気は、導電性のシャフトを通じて、第1搬送装置と第2搬送装置との間に構築された導電経路に送られることとなる。
【0014】
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成部と、該画像形成部を収容する筐体と、該筐体内に前記シートを搬送するように形成されるとともに互いに積み重ねられてなる第1搬送装置及び第2搬送装置と、を備え、該第2搬送装置は、前記筐体と前記第1搬送装置との間に配設され、前記第1搬送装置及び前記第2搬送装置は、シートが導入される導入口が形成された第1面と、前記シートが排出される排出口が形成されるとともに前記第1面と反対側の第2面と、を含む枠体と、前記導入口から前記排出口へ向かう前記シートを案内する樹脂製の案内面と、該案内面と反対側の補強面と、を有する案内部と、前記補強面に接続されるとともに前記シートの幅方向に延びる補強板と、前記枠体内の静電気を導電するための導電構造と、を備え、前記補強板は、前記第1面に露出する第1導電部を含み、前記導電構造は、前記第2面に露出する第2導電部と、前記第1導電部と前記第2導電部とを接続する第3導電部と、を含み、前記第2搬送装置は、前記第1搬送装置の前記第2面に、前記第2搬送装置の前記第1面が隣接するように配設され、前記第1搬送装置の前記排出口と前記第2搬送装置の前記導入口とが連通し、前記第1搬送装置の前記第2導電部は、前記第2搬送装置の第1導電部に電気的に接続され、前記筐体は、前記第2搬送装置の前記第2導電部と電気的に接続される第5導電部と、該第5導電部に電気的に接続されるアース線と、を含むことを特徴とする(請求項3)。
【0015】
上記構成によれば、シートに画像を形成する画像形成部を収容する筐体内に、第1搬送装置及び第2搬送装置はシートを搬送する。シートは、枠体の第1面に形成された導入口から、第1面と反対側の第2面に形成された排出口へ搬送される。導入口から排出口へ向かうシートは、樹脂製の案内面を備える案内部によって案内される。案内面の反対側の補強面には、シートの幅方向に延びる補強板が接続される。かくして、案内面の変形が抑制される。また、第2搬送装置は、画像形成装置の筐体と第1搬送装置との間に配設される。第1搬送装置の排出口は第2搬送装置の導入口と連通するので、第1搬送装置から第2搬送装置へシートが好適に搬送される。また、第2搬送装置を通じて、筐体内にシートが搬送される。したがって、第1搬送装置、第2搬送装置及び画像形成装置との間で好適にシートの搬送が行われる。加えて、第1搬送装置の枠体内の静電気は、第1搬送装置の第2導電部を通じて、第2搬送装置の第1導電部に伝達される。第2搬送装置に伝達された静電気は、第3導電部を通じて、第2導電部へ伝達される。第2導電部は、筐体の第5導電部に電気的に接続される。第5導電部は、アース線に電気的に接続される。かくして、好適に静電気の蓄積が回避されることとなる。
【発明の効果】
【0016】
上述の如く、本発明は、樹脂から成型される案内面の変形並びに静電気の蓄積を好適に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構造を概略的に示す図である。
【図2】図1に示される画像形成装置の搬送ユニットを示す図である。
【図3】天板が除去された搬送ユニットを示す斜視図である。
【図4】図3に示される搬送ユニットの案内部を示す斜視図である。
【図5】図3に示される搬送ユニットの導電構造を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。尚、以下の説明で用いられる「上」、「下」、「左」や「右」などの方向を表す用語は、単に、説明の明瞭化を目的とするものであり、何ら本発明を限定するものではない。また、以下の説明において、「シート」との用語は、コピー用紙、コート紙、OHPシート、厚紙、葉書、トレーシングペーパや画像形成処理を受ける他のシート材料を意味する。「シートの先頭縁」との用語は、シートの搬送方向において、先頭に位置するシートの縁を意味する。以下の説明で用いられる「上流」、「下流」及びこれらに類する用語は、シートの搬送方向における「上流」、「下流」及びこれらに類する概念を意味する。
【0019】
図1は、画像形成装置の内部構造を概略的に示す。図1に示される画像形成装置は、プリンタであるが、他の実施形態において、複写機、ファクシミリ装置やこれらの機能を備える複合機といった画像を形成するための任意の装置が画像形成装置として用いられてもよい。
【0020】
画像形成装置1は、シートに画像を形成するための様々な装置(例えば、後述される画像形成部410)と、これら装置を収容する筐体2と、筐体2の下方に配設される搬送装置600と、を備える。本実施形態において、筐体2の下方には2つの搬送装置600が配設されているが、3以上の搬送装置600が筐体2の下方に配設されてもよい。尚、本実施形態において、最も下方に配設される搬送装置600は、便宜的に、第1搬送装置610と称され、筐体2と第1搬送装置610との間に配設される搬送装置600は、第2搬送装置620と称される。したがって、本実施形態において、互いに積み重ねられた第1搬送装置610及び第2搬送装置620が搬送ユニットを構成する。
【0021】
画像形成装置1は、外部装置(例えば、パーソナルコンピュータ(図示せず))から画像形成処理に係る制御信号を受信し、制御信号に基づき、画像形成処理に必要な様々な動作を行う。画像形成装置1は、第1搬送装置610内に挿脱自在に収容される第1カセット631、第2搬送装置620内に挿脱自在に収容される第2カセット632及び筐体2の下部に挿脱自在に収容される第3カセット633を含む。例えば、第1カセット631、第2カセット632及び第3カセット633内に収容されるシートが互いに異なる寸法である場合、画像形成装置1は、制御信号によって指定されるシートの大きさに応じて、シートの供給源となるカセット631,632,633を選択する。画像形成装置1は、更に、トレイ510を備える。トレイ510は、筐体2に対して上下に回動可能である。使用者は、トレイ510を下方に回動させ、シートをトレイ510上に載置してもよい。外部装置からの制御信号が、シートの供給源として、トレイ510を指定するならば、トレイ510上のシートを筐体2内に引き込む。
【0022】
搬送装置600の下面には、シートが導入される導入口641が形成される。また、搬送装置600の上面には、シートが排出される排出口642が形成される。本実施形態において、搬送装置600の下面は、便宜的に、第1面643と称される。また、搬送装置600の上面(即ち、第1面643と反対側の面)は、便宜的に、第2面644と称される。搬送装置600内には、導入口641と排出口642との間で延びる接続搬送路645が形成される。第1搬送装置610の第2面644に第2搬送装置620の第1面643が隣接する。また、第1搬送装置610の排出口642は、第2搬送装置620の導入口641に連通する。かくして、第1搬送装置610内に形成された接続搬送路645と、第2搬送装置620内に形成された接続搬送路645は、連続的に繋がることとなる。
【0023】
カセット631,632,633それぞれは、カセット631,632,633内に収容されたシートの先頭縁を押し上げるためのリフト板634を備える。搬送装置600は、リフト板634の下流端(図1中、右端)の上方に配設されたピックアップローラ646を備える。ピックアップローラ646は、リフト板634によって押し上げられたシートの先頭縁と接触する。ピックアップローラ646の回転によって、シートは、カセット631,632から取り出され、下流へ搬送される。
【0024】
搬送装置600は、給紙ローラ647及び給紙ローラ647に対向して配設されるリタードローラ648を備える。ピックアップローラ646は、給紙ローラ647とリタードローラ648との間にシートを送り込む。給紙ローラ647は、シートを更に下流へ送り出すように回転する。リタードローラ648の回転は、トルクリミッタ(図示せず)により制御される。ピックアップローラ646が2以上のシートを給紙ローラ647とリタードローラ648との間に送り込んだとき、トルクリミッタが作動し、リタードローラ648を回転不能にする。この結果、リタードローラ648は、最上位にあるシート(給紙ローラ647と直接的に接触するシート)以外のシートの搬送に抗する摩擦力を与えることとなる。ピックアップローラ646が1枚のシートを給紙ローラ647とリタードローラ648との間に送り込んだとき、トルクリミッタは作動せず、リタードローラ648はシートの搬送に従って回転する。この結果、シートは1枚ずつ下流へ送り込まれることとなる。
【0025】
搬送装置600は、排出口642に取り付けられた搬送ローラ対649を備える。第1搬送装置610の搬送ローラ対649は、第1搬送装置610の給紙ローラ647によって送り出されたシートを、排出口642を通じて、第2搬送装置620の導入口641に送り込む。第2搬送装置620の搬送ローラ対649は、第2搬送装置620の給紙ローラ647によって送り出されたシート又は第1搬送装置610の搬送ローラ対649によって送り出されたシートを第2搬送装置620外へ排出する。
【0026】
筐体2の下面には、導入口650が形成される。また、筐体2の内部には、導入口650を基端として、上方に延びる導入搬送路651が形成される。第2搬送装置620の搬送ローラ対649によって、送り出されたシートは、筐体2の導入口650を通じて、導入搬送路651内に導入される。かくして、搬送装置600は、シートを筐体2内に好適に搬送することができる。
【0027】
画像形成装置1は、第3カセット633のリフト板634の下流端(図1中、右端)の上方に配設されるピックアップローラ311を備える。ピックアップローラ311は、リフト板634によって押し上げられたシートの先頭縁と接触する。ピックアップローラ311の回転によって、シートは、第3カセット633から取り出され、下流へ搬送される。
【0028】
画像形成装置1は、給紙ローラ312及び給紙ローラ312に対向して配設されるリタードローラ313を備える。ピックアップローラ311は、給紙ローラ312とリタードローラ313との間にシートを送り込む。給紙ローラ312は、シートを更に下流へ送り出すように回転する。リタードローラ313の回転は、トルクリミッタ(図示せず)により制御される。ピックアップローラ311が2以上のシートを給紙ローラ312とリタードローラ313との間に送り込んだとき、トルクリミッタが作動し、リタードローラ313を回転不能にする。この結果、リタードローラ313は、最上位にあるシート(給紙ローラ312と直接的に接触するシート)以外のシートの搬送に抗する摩擦力を与えることとなる。ピックアップローラ311が1枚のシートを給紙ローラ312とリタードローラ313との間に送り込んだとき、トルクリミッタは作動せず、リタードローラ313はシートの搬送に従って回転する。したがって、この結果、シートは1枚ずつ下流へ送り込まれることとなる。
【0029】
画像形成装置1は、レジストローラ対320を備える。レジストローラ対320は、画像形成部410が実行する画像形成処理とタイミングを合わせて、画像形成部410にシートを送り出す。筐体2内には、給紙ローラ312によって送り出されたシートをレジストローラ対320まで案内する第1給紙搬送路310が形成される。レジストローラ対320と給紙ローラ312との間において、第1給紙搬送路310を通過するシートを搬送するための搬送ローラ対315が配設される。導入搬送路651に導入されたシート又は第3カセット633から送り出されたシートは、搬送ローラ対315によって、レジストローラ対320へ搬送される。
【0030】
画像形成装置1は、トレイ510上のシートを筐体2内に引き込む給紙構造体520を備える。給紙構造体520は、筐体2に向けて下方に傾斜したトレイ510上のシートの先頭縁を押し上げるリフト板521と、リフト板521によって押し上げられたシートの先頭縁と接触可能に配設された給紙ローラ522と、給紙ローラ522の下方に配設された分離パッド523とを含む。給紙ローラ522が回転すると、シートは、給紙ローラ522と分離パッド523との間を通過する。分離パッド523は、給紙ローラ522と分離パッド523との間を通過するシートに対して摩擦力を与える。したがって、給紙ローラ522が複数枚のシートを筐体2内へ引き込もうとするとき、分離パッド523は最上位にあるシート(給紙ローラ522と直接的に接触するシート)以外のシートに搬送方向と逆方向に作用する摩擦力を与え、筐体2内に引き込まれることを妨げる。この結果、シートは1枚ずつ筐体2内へ送り込まれることとなる。
【0031】
筐体2内には、トレイ510からのシートを案内するための第2給紙搬送路530が形成される。第2給紙搬送路530は、第3カセット633の上方で、筐体2の背面壁24に向けて延び、その後、上方へ徐々に湾曲しつつ、レジストローラ対320へ向かう。第2給紙搬送路530は、レジストローラ対320の上流で、第1給紙搬送路310と合流する。上方へ湾曲する前の第2給紙搬送路530の略直線状の区間には、3つの搬送ローラ対360が配設される。これら搬送ローラ対360は、第2給紙搬送路530中のシートをレジストローラ対320に向けて搬送する。
【0032】
筐体2内には、レジストローラ対320から定着部430までの区間、シートを案内する主搬送路330と、定着部430から排出部450までの区間、シートを案内する排出搬送路340とが形成される。レジストローラ対320に到達したシートは、主搬送路330及び排出搬送路340を通過する間に、画像形成部410によって画像形成処理を受け、定着部430によってトナー画像の定着処理を受ける。その後、使用者が片面印刷を画像形成装置1にさせるならば、シートは、排出搬送路340に設けられた排出部450を通じて、筐体2の上面の一部をなす排紙トレイ23上に排出される。排出されたシートは、排紙トレイ23上に積層されることとなる。
【0033】
使用者が両面印刷を画像形成装置1にさせるとき、排出部450は、定着部430から排出搬送路340へ送り出されたシートを所定量だけ筐体2外へ送り出した後、筐体2内へ引き戻すスイッチバック動作を行う。搬送路は更に、排出部450によって引き戻されたシートを案内するための戻し搬送路350を含む。戻し搬送路350は、排出部450から筐体2の背面壁24へ向かって延び、その後、下方に向けて延びる。更にその後、戻し搬送路350は、第1給紙搬送路310に向けて延び、搬送ローラ対360の上流で第1給紙搬送路310と合流する。戻し搬送路350の適所には、これら搬送路に案内されるシートを搬送するための搬送ローラ対360が配設される。
【0034】
画像形成部410は、イエロー用トナーコンテナ900Y、マゼンタ用トナーコンテナ900M、シアン用トナーコンテナ900C、ブラック用トナーコンテナ900Kを含む。これらコンテナの下方には、YMCK各色に対応する現像装置10Y、10M、10C、10Kがそれぞれ配設される。画像形成部410は、これらトナーコンテナ900Y、900M、900C、900Kに収容されたトナーを用いて、シートに画像を形成する。
【0035】
画像形成部410は、各色のトナー像を担持する感光体ドラム17(電子写真方式で潜像が形成される感光体)を含む。感光体ドラム17として、アモルファスシリコン(a−Si)系材料を用いた感光体ドラムを用いることができる。各感光体ドラム17には、トナーコンテナ900Y、900M、900C、900Kからそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーが供給される。
【0036】
感光体ドラム17の周囲には、帯電器16、現像装置10(10Y、10M、10C、10K)、転写器(転写ローラ)19及びクリーニング装置18が配置される。帯電器16は、感光体ドラム17の表面を均一に帯電する。帯電後の感光体ドラム17の表面は、露光ユニット94によって露光され、静電潜像が形成される。露光ユニット94は、例えば、外部装置からの画像信号(画像情報を含む信号)に基づき、レーザ光を照射する。現像装置10Y、10M、10C、10Kは、それぞれトナーコンテナ900Y、900M、900C、900Kから供給される各色のトナーを用いて、各々の感光体ドラム17上に形成された静電潜像を現像(可視像化)する。転写ローラ19は、中間転写ベルト921を挟んで感光体ドラム17とニップ部を形成し、感光体ドラム17上のトナー像を中間転写ベルト921上に一次転写する。クリーニング装置18は、トナー像転写後の感光体ドラム17の周面を清掃する。
【0037】
各現像装置10Y、10M、10C、10Kは、現像筐体20を備える。現像筐体20の内部には、磁性キャリアとトナーとを有する2成分現像剤が収納される。また、現像筐体20内には、現像筐体20の底部近傍に長手方向を軸方向として並列に2本の攪拌ローラ11、12(現像剤攪拌部材)が回転可能に配置される。
【0038】
現像筐体20の内部底面には、現像剤の循環経路が設定されており、攪拌ローラ11、12は循環経路内に配設される。攪拌ローラ11、12の間の軸方向には、現像筐体20の底部から立設された仕切り壁201が設けられる。仕切り壁201は、循環経路を区画する。仕切り壁201の周囲を周回するように、循環経路が形成される。2成分現像剤は、循環経路を攪拌ローラ11及び12によって攪拌、搬送されながら帯電される。
【0039】
2成分現像剤は、攪拌ローラ11及び12によって攪拌されつつ現像筐体20内を循環し、トナーが帯電される。攪拌ローラ11上の2成分現像剤は、上側に位置する磁気ローラ14に吸引されて搬送される。吸引された2成分現像剤は、磁気ローラ14上に磁気ブラシ(図示せず)を形成する。磁気ブラシは、ドクターブレード13によって層厚規制される。現像ローラ15上のトナー層は、磁気ローラ14と現像ローラ15との間の電位差によって形成される。トナー層によって感光体ドラム17上の静電潜像が現像される。
【0040】
露光ユニット94は、光源やポリゴンミラー、反射ミラー、偏向ミラーなどの各種の光学系機器を有し、画像形成部410の各々に設けられた感光体ドラム17の周面に、画像信号に基づく光を照射して、静電潜像を形成する。
【0041】
中間転写ユニット92は、中間転写ベルト921、駆動ローラ922及び従動ローラ923を備える。中間転写ベルト921上には、複数の感光体ドラム17からトナー像が重ね塗りされる(一次転写)。重ね塗りされたトナー像は、カセット631,632,633又はトレイ510から供給されるシートに二次転写部98において二次転写される。中間転写ベルト921を周回駆動させる駆動ローラ922及び従動ローラ923は、筐体2によって回転自在に支持される。
【0042】
レジストローラ対320から送り出されたシートは、二次転写部98を構成する中間転写ベルト921及び転写ローラ981との間に供給される。その後、シートは二次転写部98によって転写されたトナー画像を担持しつつ、定着部430へ送り出される。
【0043】
定着部430は、ヒータ431を内蔵する加熱ローラ432と、加熱ローラ432に圧接される加圧ローラ433とを含む。二次転写部98から送り出されたシートは、加熱ローラ432と加圧ローラ433との間に送り込まれる。シート上のトナーは加熱ローラ432からの熱エネルギを受け溶融し、加圧ローラ433からの圧力を受けることにより、シートに定着されることとなる。定着部430は、シートにトナーを定着した後、排出搬送路340を介してシートを排出部450へ送る。
【0044】
排出部450は、排出ローラ対451を含む。排出ローラ対451は正転・逆転可能に形成される。これにより、上述のスイッチバック動作が達成されることとなる。
【0045】
図2は、搬送装置600を示す。図2(a)は、搬送装置600の平面図である。図2(b)は、搬送装置600の斜視図である。図2と併せて、図1を参照しつつ、搬送装置600が説明される。
【0046】
搬送装置600は、略四角筒状の枠体660を備える。枠体660は、画像形成装置1の筐体2の正面壁25に連なる第3面661と、画像形成装置1の筐体2の背面壁24に連なる第4面662と、第3面661及び第4面662それぞれの両端の間で延びる一対の側壁663と、を含む。第1搬送装置610及び第2搬送装置620の第3面661それぞれは、第1カセット631及び第2カセット632を挿入するために用いられる。
【0047】
搬送装置600は、枠体660内に形成された接続搬送路645中で詰まったシートを除去するための第1カバー670を備える。第1カバー670は、枠体660の第4面662に回動可能に接続される。第1カバー670の外面には、使用者の指が挿入されるように凹設された取手部671が形成される。使用者は、取手部671に指を挿入し、第1カバー670の下縁を軸に、第1カバー670を上下に回動させることができる。
【0048】
搬送装置600は、枠体660の上面に形成された開口部を部分的に閉塞する第1天板681、第2天板682、第3天板683及び第4天板684を備える。第1天板681、第2天板682、第3天板683及び第4天板684は、図1に関連して説明された搬送装置600の第2面644を形成する。第1天板681は、一対の側壁663それぞれの上縁間で延び、第1天板681の縁部は、排出口642を形成する。第1天板681の下面には、図1に関連して説明されたピックアップローラ646、給紙ローラ647、搬送ローラ対649を形成する駆動ローラ732及びこれらを駆動するための駆動装置(図示せず)が接続される。第1天板681の上面には、後述される導電構造690の第2導電部692が取り付けられる。かくして、第2導電部692は、搬送装置600の第2面644に露出する。第2導電部692は、導電性材料からなる細長い板材であり、第1天板681の上面で、一対の側壁663間で延びる。
【0049】
第2天板682は、第1天板681と第3面661の上縁との間に配設される。第1搬送装置610及び第2搬送装置620それぞれの第2天板682の下面には、第1カセット631及び第2カセット632内へ気流を送り込むためのファン685を含む。ファン685からの気流によって、第1カセット631及び第2カセット632内のシート間の吸着力が低減し、シートの重送が抑制される。第3天板683及び第4天板684それぞれは、第1天板、第2天板682及び一対の側壁663の上縁で囲まれる領域を閉塞するように配設される。
【0050】
図3は、第1天板681及び第2天板682が除去された搬送装置600の斜視図である。図3(a)及び図3(b)の搬送装置600は、それぞれ異なる角度から描かれている。図3と併せて、図1及び図2を参照しつつ、搬送装置600が更に説明される。
【0051】
第1搬送装置610及び第2搬送装置620の第3面661それぞれには、第1カセット631及び第2カセット632が挿入される開口部664が形成される。また、第1搬送装置610及び第2搬送装置620の枠体660内には、第1カセット631及び第2カセット632が収容される空間が形成される。使用者は、開口部664を通じて、第1搬送装置610及び第2搬送装置620それぞれに、第1カセット631及び第2カセット632を挿入することができる。
【0052】
側壁663の内面には、ファン686が取り付けられる。ファン686は、図2に関連して説明された第2天板682に取り付けられたファン685と同様に、第1カセット631及び第2カセット632内へ気流を送り込む。ファン686からの気流によって、第1カセット631及び第2カセット632内のシート間の吸着力が低減し、シートの重送が抑制される。
【0053】
搬送装置600は、枠体660内に配設された案内部700を含む。案内部700は、一対の側壁663の内面間で延びる。案内部700は、接続搬送路645を形成する第1案内面711を形成する第1案内板710を含む。第1案内面711は、図1に関連して説明された如く、導入口641から排出口642へ向かうシートを案内する。第1搬送装置610及び第2搬送装置620それぞれの案内部700は更に、第1カセット631及び第2カセット632からピックアップローラ646によって取り出されたシートを案内する第2案内面721を形成する第2案内板720を含む。第1搬送装置610及び第2搬送装置620それぞれの第2案内板720は、第1カセット631及び第2カセット632から送り出されたシートを、排出口642に向けて案内する。第1案内板710及び第2案内板720は、シートの搬送方向に沿って延びるリブを含み、比較的複雑な形状をなすので、樹脂から成型されることが好ましい。
【0054】
第1カバー670と第1案内板710との間に第2カバー730が配設される。第2カバー730は、案内部700と同様に、一対の側壁663の内面間で延びる。第2カバー730は、第1カバー670と連動して、上下に回動する。したがって、使用者が、第1カバー670の取手部671に指を挿入し、第1カバー670を回動させると、第2カバー730の下縁を軸にして、第2カバー730も回動する。かくして、第1案内面711が外部に露出し、接続搬送路645内で詰まったシートが好適に除去されることとなる。
【0055】
第2カバー730の下縁と案内部700の下縁との間に、図1に関連して説明された導入口641が形成される。第2カバー730の上縁と案内部700の上縁との間に、図1及び図2に関連して説明された排出口642が形成される。
【0056】
搬送装置600は、第2カバー730の上部で支持されるシャフト731と、シャフト731に支持される一対の従動ローラ733を備える。従動ローラ733は、搬送ローラ対649の駆動ローラ732に圧接され、駆動ローラ732とともに回転する。したがって、駆動ローラ732及び従動ローラ733は、第1案内面711によって案内されるシートを排出口642に向けて搬送する搬送ローラとして用いられる。また、シャフト731は、導電性材料から形成され、搬送ローラ732及び第1案内面711に生じた静電気を後述される導電構造690へ伝達する。
【0057】
搬送装置600は、一対の側壁663間でシートの幅方向に延びる補強板740を備える。補強板740の断面は略L字形状をなす。補強板740は、案内部700に接続される接続部741と、枠体660の下面(即ち、搬送装置600の第1面643)に露出する第1導電部742とを含む。補強板740は、案内部700の機械的強度の増大及び導電機能を両立させるため、導電性を有する金属材料から形成されることが好ましい。
【0058】
第2搬送装置620の第1導電部742は、第1搬送装置610の第2導電部692に接触する。かくして、第1導電部742と第2導電部692との間の電気的接続が確立され、第1搬送装置610から第2搬送装置620への導電が図られる。
【0059】
図4は、案内部700の斜視図である。図4(a)及び図4(b)の案内部700はそれぞれ異なる角度から描かれている。図4と併せて、図1を参照しつつ、案内部700が説明される。
【0060】
案内部700は、上述の如く、第1案内板710と第2案内板720とを含む。第1案内板710は、上述の如く、接続搬送路645を形成する第1案内面711と、第1案内面711と反対側の補強面712とを含む。補強面712には、補強板740の接続部741が接続される。かくして、第1案内板710の変形が抑制されることとなる。第1案内板710は、第1案内面711から突出する複数のリブ713を含む。リブ713は、接続搬送路645中のシートの搬送方向に沿って延びる。
【0061】
第2案内板720の下面はリブ713に接続される。第2案内板720は緩やかに上方に向けて湾曲する。第2案内板720の中央に形成された凹部に、図1に関連して説明されたリタードローラ648及びリタードローラ648の回転を制御するトルクリミッタ481が埋設される。
【0062】
図5は、導電構造690の模式図である。図5と併せて、図1乃至図3を参照しつつ、導電構造690が説明される。
【0063】
導電構造690は、図2に関連して説明された第2導電部692に加えて、第2導電部692と補強板740の第1導電部742とを電気的に接続する第3導電部743と、シャフト731と第2導電部692とを電気的に接続する第4導電部744と、を備える。第1搬送装置610の第1案内板710及び/又は従動ローラ733とシートとの間の摩擦によって生じた静電気は、シャフト731及び第4導電部744を通じて、第2導電部692に送られる。図3に関連して説明されたように、第1搬送装置610の第2導電部692と第2搬送装置620の第1導電部742は、電気的に接続されるので、第1搬送装置610から第2搬送装置620へ、好適に導電されることとなる。第2搬送装置620の第1導電部742に至った電気は、第3導電部743を通じて、第2導電部692へ伝達される。尚、他の実施形態において、第4導電部は、シャフト731の代わりに或いはシャフト731に追加して、従動ローラ733へ駆動力を伝達する駆動ローラ732を支持する導電性シャフトに接続されてもよい。
【0064】
画像形成装置1の筐体2の下面には、第5導電部745が取り付けられる。第5導電部745は、第2搬送装置620の第2導電部692と接触する。かくして、第2搬送装置620の第2導電部692へ至った電気は、筐体2に取り付けられた第5導電部745へ至る。第5導電部745は、アース線746と電気的に接続される。アース線746は適切に接地される。
【0065】
図5に示される如く、第4導電部744は、例えば、金属製のコイルバネから形成されてもよい。第4導電部744の一端部は、回転するシャフト731に対して摺動可能に接触する金属製のブラケット737を介して、シャフト731に接続される。第4導電部744の他端部は、第2導電部692に形成された孔部738に係合される。第4導電部744は、第2導電部692とシャフト731の間で伸長される。かくして、シャフト731の回転の間、第4導電部744は安定的にシャフト731と第2導電部692との間の電気的接続を保つこととなる。
【0066】
第2導電部692に接続される第3導電部743の上端部には、山型に折り曲げ加工された金属線739が接続される。第3導電部743は、第4導電部744と同様に、例えば、金属製のコイルバネから形成される。かくして、第3導電部743は、金属線739を弾性的に保持する。金属線739は、第2導電部692の上面(即ち、第2面)に対して突出する。補強板740の第1導電部742には、金属線739の折り曲げ部分に対して相補的な溝部747が形成される。金属線739は、溝部747に挿入され、第1搬送装置610と第2搬送装置620との間の電気的接続或いは第2搬送装置620と画像形成装置1の筐体2との間の電気的接続を好適に担うこととなる。また、上述の如く、金属線739は、第3導電部743に弾性的に支持されるので、溝部747に金属線739が適切に嵌め込まれない場合でも、金属線739の損傷が抑制されることとなる。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、これらの機能を併せ持つ複合機やシートに画像を形成する各種装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0068】
1・・・・・画像形成装置
2・・・・・筐体
410・・・画像形成部
600・・・搬送装置
610・・・第1搬送装置
620・・・第2搬送装置
641・・・導入口
642・・・排出口
643・・・第1面
644・・・第2面
690・・・導電構造
692・・・第2導電部
700・・・案内部
711・・・第1案内面(案内面)
712・・・補強面
731・・・シャフト
733・・・従動ローラ(搬送ローラ)
740・・・補強板
742・・・第1導電部
743・・・第3導電部
744・・・第4導電部
745・・・第5導電部
746・・・アース線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを搬送するように形成されるとともに互いに積み重ねられてなる第1搬送装置及び第2搬送装置を備え、
前記第1搬送装置及び前記第2搬送装置は、
シートが導入される導入口が形成された第1面と、前記シートが排出される排出口が形成されるとともに前記第1面と反対側の第2面と、を含む枠体と、
前記導入口から前記排出口へ向かう前記シートを案内する樹脂製の案内面と、該案内面と反対側の補強面と、を有する案内部と、
前記補強面に接続されるとともに前記シートの幅方向に延びる補強板と、
前記枠体内の静電気を導電するための導電構造と、を備え、
前記補強板は、前記第1面に露出する第1導電部を含み、
前記導電構造は、前記第2面に露出する第2導電部と、前記第1導電部と前記第2導電部とを接続する第3導電部と、を含み、
前記第2搬送装置は、前記第1搬送装置の前記第2面に、前記第2搬送装置の前記第1面が隣接するように配設され、前記第1搬送装置の前記排出口と前記第2搬送装置の前記導入口とが連通し、
前記第1搬送装置の前記第2導電部は、前記第2搬送装置の第1導電部に電気的に接続されることを特徴とする搬送ユニット。
【請求項2】
前記案内面に案内されるシートを前記排出口に向けて搬送する搬送ローラと、
該搬送ローラを支持する導電性のシャフトと、を更に備え、
前記導電構造は、前記シャフトと前記第2導電部とを電気的に接続する第4導電部を含むことを特徴とする請求項1記載の搬送ユニット。
【請求項3】
シートに画像を形成する画像形成部と、
該画像形成部を収容する筐体と、
該筐体内に前記シートを搬送するように形成されるとともに互いに積み重ねられてなる第1搬送装置及び第2搬送装置と、を備え、
該第2搬送装置は、前記筐体と前記第1搬送装置との間に配設され、
前記第1搬送装置及び前記第2搬送装置は、
シートが導入される導入口が形成された第1面と、前記シートが排出される排出口が形成されるとともに前記第1面と反対側の第2面と、を含む枠体と、
前記導入口から前記排出口へ向かう前記シートを案内する樹脂製の案内面と、該案内面と反対側の補強面と、を有する案内部と、
前記補強面に接続されるとともに前記シートの幅方向に延びる補強板と、
前記枠体内の静電気を導電するための導電構造と、を備え、
前記補強板は、前記第1面に露出する第1導電部を含み、
前記導電構造は、前記第2面に露出する第2導電部と、前記第1導電部と前記第2導電部とを接続する第3導電部と、を含み、
前記第2搬送装置は、前記第1搬送装置の前記第2面に、前記第2搬送装置の前記第1面が隣接するように配設され、前記第1搬送装置の前記排出口と前記第2搬送装置の前記導入口とが連通し、
前記第1搬送装置の前記第2導電部は、前記第2搬送装置の第1導電部に電気的に接続され、
前記筐体は、前記第2搬送装置の前記第2導電部と電気的に接続される第5導電部と、該第5導電部に電気的に接続されるアース線と、を含むことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−195240(P2011−195240A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−62416(P2010−62416)
【出願日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】