説明

搬送装置および画像形成装置

【課題】紙詰まりなどの異常が生じたときに一律に逆送させる場合と比較し、異常を適切に修復する画像形成装置を提供する。
【解決手段】マイクロコンピュータ13が、ピン外れ検出センサP1の出力反転を一番初めに検知したときには、駆動部130に指示して連続紙の搬送を停止させ、その出力反転が符号T0の箇所での横ずれであるかどうかを確認する処理を実行する。まず、第1の搬送ローラ11およびピントラクタ11A、第2の搬送ローラ12およびピントラクタ12Aを第1の距離(L1)逆方向へ搬送させている間にピン外れ検出センサP1の出力の更なる反転を検知したときには修復されたとして、更に第1の距離を含めて第2の距離、後進させて横ずれが発生した箇所を外部に排出させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送装置および画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
連続紙に画像を形成する画像形成装置において、紙詰まりが生じたときの対処として以下の技術が開示されている。
【0003】
特許文献1には、画像形成装置において連続紙を自動的に給紙している最中に紙詰まりを検出した場合には、搬送ローラを逆転させ、連続紙を自動的に給紙側に排出してユーザに自動給紙中の紙詰まりを解消する技術が開示されている。また特許文献2には、連続紙が折畳まれて積層されている積層部が本体とは別に設けられる画像形成装置において、積層部が画像形成装置に連続紙を給紙している最中に紙詰まりが発生した場合には積層部が連続紙を逆方向に搬送させて連続紙を積層部内に積層し直してから再度連続紙を給紙した後、画像形成装置に自動的に印刷を再開させる技術が開示されている。
【0004】
さらに、特許文献3には、画像形成装置の印刷部に連続紙の先頭部が送り込まれている最中に紙つまりが発生した場合には連続紙の先頭が印刷部にまで達する時間を考慮してその時間連続紙を逆送させて紙詰まりを解消する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2005−170550号公報
【特許文献2】特開2004−250202号公報
【特許文献3】特開平05−162894号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、紙詰まりなどの異常が生じたときに一律に逆送させる場合と比較し、異常状態を適切に修復する搬送装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の搬送装置は、連続紙を第1の方向および上記第1の方向とは逆の第2の方向へ搬送する第1の搬送手段と、
上記第1の搬送部材よりも上記連続紙の第1の方向下流側で連続紙を搬送する第2の搬送手段と、
上記第1の搬送手段および上記第2の搬送手段による上記連続紙の搬送方向を変更する変更手段と、
上記第1の搬送手段及び第2の搬送手段が上記連続紙を第1の方向へ搬送する際に上記連続紙の搬送状態を検知する検知手段と、
上記検知手段によって検知された搬送状態に応じて上記変更手段によって上記連続紙の搬送方向を第2の方向へ変更し、変更後の用紙の状況を確認する確認手段と、
上記確認手段の確認結果に応じて上記連続紙をさらに搬送して修復する修復手段と、 を有することを特徴とする。
【0007】
請求項2の搬送装置は、上記確認手段は、上記検知手段によって再度検知することにより異常状態を確認することを特徴とする。
【0008】
請求項3の画像形成装置は、請求項1又は2記載の搬送装置と、上記連続紙の搬送方向において、上記第1の搬送手段と上記第2の搬送手段との間に設けられる画像形成部を有し、
上記検知手段は、上記連続紙の搬送方向において上記画像形成部よりも上流側および上記画像形成部よりも下流側のそれぞれに設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項4の画像形成装置は、上記画像形成部が、上記画像形成部よりも上流側に設けられた検知手段の検知結果と上記下流側に設けられた検知手段との検知結果とに基づいて用紙の搬送状況を予測する予測手段をさらに有することを特徴とする。
【0010】
請求項5の画像形成装置は、上記確認手段による確認動作時および上記修復手段による修復動作時の搬送速度は、上記検知手段によって用紙の搬送状態の異常検知前の搬送速度よりも遅いことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の搬送装置によれば、紙詰まりなどの異常が生じたときに一律に逆送させる場合と比較し、異常状態の修復の可能性が高まる。
【0012】
請求項2の搬送装置によれば、紙詰まりなどの異常が生じたときに一律に逆送させる場合と比較し、異常状態の修復の可能性が高まる。
【0013】
請求項3の画像形成装置によれば、画像形成装置の上流側および下流側に検知手段を設けていない場合に比べて、画像形成部における用紙の搬送状態の検知がよりし易くなる。
【0014】
請求項4の画像形成装置によれば、画像形成装置の上流側および下流側に検知手段を設けていない場合に比べて、画像形成部における用紙の搬送状態の予測の精度が高くなる。
【0015】
請求項5の画像形成装置によれば、搬送速度を変更しない場合に比べ、用紙にかかる負荷を低減したまま修復ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態である画像形成装置1を示す図である。
【0018】
図1には、画像形成装置1の内部の画像形成部10とその画像形成部を経由する連続紙の用紙搬送経路が示されている。この図1には、画像形成部10の上流側に位置する給紙部1Aから給紙口14を通して連続紙180がこの画像形成装置1に給紙され、その連続紙180が画像形成部10を経由して画像形成部の下流側に位置する排紙部1Bにまで長々と連なっている状態が示されている。なお図1の排紙部1Bの内部には、積層部と排出部とが設けられており、連続紙180を積層させる搬送経路Xと、連続紙を外部に排出させる搬送経路Yとを切り替える経路切替スイッチSWが設けられた例が示されている。
構成を簡単に説明する。
【0019】
図1の画像形成装置1には、本発明にいう第1の方向(矢印Fで示す方向)に走行中の連続紙180上に画像を形成する画像形成部10が備えられている。この図1には、感光ドラム100とその感光ドラム100よりも連続紙180の搬送方向について下流側に位置する定着器101とで構成された画像形成部10が示されている。
【0020】
また、画像形成部10を経由する用紙搬送経路沿いの、いずれもが画像形成部10よりも上流側に配置された、連続紙を用紙搬送経路上で画像形成部10の方向へ送り込む第1の搬送ローラ11および第1のピントラクタ11A、そのピントラクタ11Aに配備された連続紙の横ずれの有無を検出するピン外れ検出センサP1、および、連続紙180の走行の有無を検出するコロセンサJ1が備えられている。
【0021】
また、画像形成部10を経由する用紙搬送経路沿いの、いずれもが画像形成部10よりも下流側に配置された、用紙搬送経路上を走行してきた連続紙をさらに下流に送る第2の搬送ローラ12およびピントラクタ12A、そのピントラクタに配備された連続紙の横ずれの有無を検出するピン外れ検出センサP2、および、連続紙の走行の有無を検出する第2のコロセンサJ2が備えられている。
【0022】
本実施形態では上記第1、第2のピン外れ検出センサP1,P2により、走行中の連続紙が横にずれたことを検出する横ずれ検出センサの一例が構成されており、上記第1、第2のコロセンサにより、走行中の連続紙の紙詰まりによる走行停止を検出する走行検出センサの一例が構成されている。
【0023】
また、第1、第2のピントラクタ11A,12Aにより連続紙の走行姿勢を規制しながら搬送する搬送部材の一例が構成されている。これらのピントラクタ11A,12Aは、搬送用の複数の穴が走行方向に並んだ連続紙の穴に入り込んで連続紙を第1、第2の搬送ローラ11,12とともに搬送する搬送ピンを有するものである。さらに、連続紙180の第1の方向への搬送、また第1の方向(図中符号Fで示す方向)とは逆の第2の方向への搬送、および停止を、上流側と下流側とで独立に制御する搬送制御手段を構成するマイクロコンピュータ13と、そのマイクロコンピュータ13からの指示に基づいて第1の搬送ローラ11、第1のピントラクタ11A、第2の搬送ローラ12、第2のピントラクタ12A各々を独立に駆動する駆動部130とが備えられている。
【0024】
本実施形態の駆動部130は、第1の搬送ローラ11が備えるモータ(不図示)、第1のピントラクタ11Aが備えるモータ(不図示)、第2の搬送ローラ12が備えるモータ(不図示)、第2のピントラクタ12Aが備えるモータ(不図示)それぞれについて、モータのステータを励磁せずにロータを回転可能にして停止状態にするという第1の停止の態様と、ステータをロータが停止する様に励磁してロータを回転不能にするという第2の停止の態様との2つの停止の態様を有する。
【0025】
これらの停止の態様、および第1の方向への搬送、第1の方向とは逆の第2の方向への搬送という搬送の態様は、マイクロコンピュータ13から指示が与えられる度に駆動部130が選択して各モータに行なわせるものであり、駆動部130はマイクロコンピュータ13からの指示に応じて第1の搬送ローラ11、第2の搬送ローラ12、第1のピントラクタ11A、第2のピントラクタ12Aを上記態様のいずれかで各々独立に駆動する。
【0026】
詳細は後述するが、この構成にすると例えば図1の第2のピントラクタ12Aと第2の搬送ローラ12との間に紙詰まりが発生したときには、駆動部130が、第2の搬送ローラ12を上記第2の停止の態様にするとともに第2のピントラクタ12Aを上記第1の停止の態様にして上流側の第1の搬送ローラ11と第1のピントラクタ11Aとで第2の方向に連続紙180を搬送させ第2のピントラクタを従動回転させることで第2の搬送ローラ12と第2のピントラクタ12Aとの間に発生した紙つまりが修復される。
【0027】
ここで、マイクロコンピュータ13は、走行中の連続紙上に画像が形成されている途中で、第1および第2のピン外れ検出センサP1,P2および第1および第2のコロセンサJ1,J2からなる4個のセンサのうちのいずれかのセンサで連続紙180の横ずれおよび走行停止からなる異常のうちのいずれかの異常が検出されたことを受けて駆動部130に指示して連続紙180の搬送を停止させる停止指示過程、停止後の連続紙180を、駆動部130に指示して上記4個のセンサP1,J1,P2,J2のうちの異常を検出したセンサに応じた態様で搬送させて異常の態様を確認する確認過程、および、異常の修復が予想される態様の異常であることが確認された場合に連続紙を確認された異常の態様に応じた態様でさらに搬送させて異常を修復する修復過程を実行する。ここでいう異常の態様とは紙詰まりによる走行停止、あるいは連続紙が搬送経路に対して横にずれる(以後横ずれと表現する)ことを指し、異常の態様に応じた態様とは、マイクロコンピュータ13が駆動部130に指示して上記異常の態様に応じて連続紙180を第1の方向に搬送させたり、第2の方向に搬送させたり、第1、第2の搬送ローラ11,12や第1、第2のピントラクタ11A,12Aを停止させたりすることをいう。前述した様にマイクロコンピュータ13が駆動部130に指示して第1、第2の搬送ローラ11,12や第1、第2のピントラクタ11A,12Aを停止させるときには異常の態様に応じて上記第1の停止態様、あるいは上記第2の停止の態様で各々を停止させる。尚以降においては、上記第1、第2の搬送ローラ11,12、第1、第2のピントラクタ11A、12Aを、総称して用紙搬送部材と呼ぶことがある。
【0028】
ここで、コロセンサJ1,J2およびピン外れセンサP1,P2の動作を簡単に説明しておく。
【0029】
上記のコロセンサJ1,J2は、2値出力の信号(ロー信号あるいはハイ信号)を出力するものであって、連続紙180が搬送される搬送の経路上に設けられており、連続紙が停止している状態にあるときには停止して例えばロー信号を出力し、用紙が搬送され通過していているときには従動回転して例えばハイ信号を出力する。これらのコロセンサJ1,J2は連続紙が第1の方向に搬送されていても、この第1の方向とは逆の第2の方向に搬送されていても、従動回転しているときには同じハイ信号を出力する。
【0030】
このため、これらのコロセンサJ1,J2は、紙詰まりによる走行停止等の搬送異常が発生したときには用紙の搬送の停止とともに停止してロー信号を出力することになる。
【0031】
また、ピン外れ検出センサP1,P2は、ピントラクタ11A,12Aのピン部に設けられており連続紙の穴にピントラクタ11A,12Aのピンが正しく入り込んだ状態にあるときには例えばハイ信号を出力し、連続紙の穴からピントラクタのピンが外れたときには例えばロー信号を出力する。
【0032】
これらの信号の信号の供給を受けてマイクロコンピュータ13は、駆動部130に指示して、第1、および第2の搬送ローラ等を一旦停止させ、その後第1の搬送ローラと第2の搬送ローラを回転させて連続紙を第1の方向(図1の符号Fが示す方向)やその第1の方向とは逆の第2の方向へ搬送させ異常の状態を確認し修復できるようであったら修復を試みる。
【0033】
本実施形態においては、本発明にいう第1の搬送手段と第2の搬送手段の一例が、駆動部130と第1の搬送ローラ11と第1のピントラクタ11Aと第2の搬送ローラ12と第2のピントラクタ12Aとで構成されている。この搬送手段の一例を構成する駆動部130の動作はマイクロコンピュータ13により制御され、マイクロコンピュータ13からの指示に応じて駆動部130が第1の搬送ローラ11、第1のピントラクタ11A、第2の搬送ローラ12と第2のピントラクタ12Aを各々独立に駆動する。
【0034】
マイクロコンピュータ13は、周知の通りROMを備えており、そのROM内には、連続紙を搬送するための搬送制御プログラムとその連続紙を搬送している最中の異常を検出したときに実行する異常時シーケンス制御プログラムと、さらにそれらの制御プログラムにしたがって処理を実行したときの実行結果を後述する表示画面上に表示するための表示プログラムとが記述されている。
【0035】
このため図1の画像形成装置1には、さらに表示画面17aが備えられており、マイクロコンピュータ13は、異常時シーケンス制御プログラムの手順にしたがって停止過程、確認過程、修復過程を実行した後、確認過程で確認された異常の態様および修復過程における修復の成否をその表示画面17a上に表示させる表示過程を実行する。なお表示画面17a上の表示は表示部17の駆動により行なわれ、その表示部17にマイクロコンピュータ13から指示が与えられて異常の態様の表示および修復の成否の表示が行なわれる。
【0036】
図2は、異常時シーケンスプログラムの手順にしたがってマイクロコンピュータ13が実行する、異常の態様の予測処理、異常の態様の確認処理、その確認処理で異常が修復される態様の異常であると確認した場合にマイクロコンピュータ13が駆動部130に指示して第1、第2の搬送ローラ11、12、第2、第2のピントラクタ11A、12Aを異常の態様に応じた態様で各々動作させて画像を修復するときの修復処理の内容を説明する図である。
【0037】
図2には、上記4個のセンサP1,P2,J1,J2のうちのいずれかのセンサの出力が一番初めに反転したときの、マイクロコンピュータ13が実行する異常の態様を確認する確認過程、および異常の修復が予想される態様の異常であることが確認された場合に連続紙を確認された異常の態様に応じた態様でさらに搬送させて異常を修復する修復過程の処理内容が表の形に纏めて示されている。
【0038】
また図3から図6は、それぞれ、第1のピン外れ検出センサP1、第1のコロセンサJ1、第2のピン外れ検出センサP2、第2のコロセンサJ2の出力が一番初めに反転したときにマイクロコンピュータ13が予測する異常の態様を説明する図である。
【0039】
前述した様に、上記のコロセンサJ1,J2は、2値出力の信号(ロー信号あるいはハイ信号)を出力するものであって、連続紙180が搬送される搬送の経路上に設けられており、連続紙が停止している状態にあるときには停止して例えばロー信号を出力し、用紙が搬送され通過していているときには従動回転して例えばハイ信号を出力する。
【0040】
また、ピン外れ検出センサP1,P2は、ピントラクタ11A,12Aのピン部に設けられており連続紙の穴にピントラクタ11A,12Aのピンが正しく入り込んだ状態にあるときには例えばハイ信号を出力し、連続紙の穴からピントラクタのピンが外れたときには例えばロー信号を出力する。
【0041】
なお、以降で説明するが、本実施形態では、これらの4個のセンサP1,P2,J1,J2とマイクロコンピュータ13が実行する異常シーケンスプログラムとで、本発明にいう検知手段の一例が構成され、4個のセンサP1,P2,J1,J2と駆動部130と第1の搬送ローラ11と第2の搬送ローラ12と第1のピントラクタ11Aと第2のピントラクタ12Aおよびマイクロコンピュータ13とで本発明にいう確認手段並びに本発明にいう修復手段の一例が構成されている。また、4個のセンサP1,P2,J1,J2とマイクロコンピュータ13とで本発明にいう予測手段の一例も構成されている。
【0042】
まず図2および図3〜図6のうちのいずれかを参照して、マイクロコンピュータ13が実行する確認過程、修復過程の処理内容を説明する。
【0043】
図2の一番左の欄には、項目番号が付されており、左側から2番目の欄には、一番初めに出力が反転する、異常発生時の検出センサが4個のセンサのうちのいずれであるかが示されている。
【0044】
4個のセンサは、給紙口14から画像形成部10を経由して排出口側に至る用紙搬送経路に沿って、第1のピン外れ検出センサP1,第1のコロセンサJ1,第2のコロセンサJ2,第2のピン外れ検出センサP2の順に設けられている。本実施形態では、画像形成部10を挟んで上流側と下流側とにピン外れ検出センサとコロセンサとを2個ずつ組にして配置し、マイクロコンピュータ13がそれらのセンサP1,J1,P2,J2のうちのいずれのセンサの出力が一番初めに反転したかに応じて異常の態様(紙詰まり、用紙切れ、横ずれ、およびそれらが発生した箇所)を予測し、異常の修復が予想される態様の異常であるかどうかを確認する確認過程の処理を実行して修復が予想される態様の異常であることが確認された場合に修復過程で修復処理を実行する。
【0045】
このことをより分かり易く示すために、図2の表の左側から3番目には、左から2番目に示すセンサ出力の反転で予測される異常の態様(紙詰まり、又は用紙切れ、又は横ずれおよび発生箇所)が示されている。
【0046】
そして左側から4番目の欄には、マイクロコンピュータ13が実行する異常の態様の確認過程において確認に必要な動作を行なわせる用紙搬送部材の名称(例えば第1の搬送ローラ等)およびその用紙搬送部材に行なわせる動作の態様(後進、前進、停止)が示され、5番目の欄にはその確認に必要な動作を行なわせることで修復が予想される異常の態様であるかどうかを判定するために用いられる判定条件(センサ出力の反転)とが示されている。なお、この表中の後進とは連続紙180の第2の方向への搬送を意味し、前進とは連続紙180の第1の方向への搬送を意味する。
【0047】
さらに左側から6番目と7番目の欄にはその異常を修復する修復過程で処理を行なわせる用紙搬送部材の名称(例えば第1の搬送ローラ等)および処理の内容と、修復後にオペレータに修復の状態を確認させるのに必要な動作内容が示されている。そして図2の表の一番右側にはこれらの確認過程と修復過程での処理内容をオペレータに通知するために表示画面17aに表示される表示内容があわせて示されている。なお図2中第1のピントラクタおよびローラと記載されている場合には、第1のピントラクタおよび第1の搬送ローラを示し、第2のピントラクタおよびローラと記載されている場合には、第2のピントラクタおよび第2の搬送ローラを示し、第1、第2のピントラクタおよびローラと記載されている場合には、第1のピントラクタ、第2のピントラクタおよび第1の搬送ローラ、第2の搬送ローラを示す。
【0048】
図2および図3から図6を参照して異常時シーケンス制御プログラムの手順を詳細に説明する。
【0049】
まず、図2の項目番号(1)の欄に示されている第1のピン外れ検出センサP1の出力が一番初めに反転したときの異常の態様、およびマイクロコンピュータ13が実行する、その異常の態様を確認する確認過程、さらにその確認過程で異常の修復が予想される態様の異常であることが確認された場合に駆動部130に指示して確認された異常の態様に応じた態様でさらに連続紙180を搬送させて異常を修復する修復過程の処理内容を図2および図3を参照して説明する。なお、前述した様にピン外れ検出センサP1,P2は、通常オン状態にあってハイ信号を出力しており、ピン外れが発生したときにオフしてロー信号を出力する構成になっている。
【0050】
マイクロコンピュータ13は、ピン外れ検出センサP1の出力がハイ信号からロー信号に一番初めに反転したときには、図2の左から2番目の欄に示す様に第1のピントラクタ付近(図3の符号T0で示すところ)で横ずれが発生したと予測する。
【0051】
そこで、マイクロコンピュータ13は、その第1のピン外れ検出センサP1の出力がハイ信号からロー信号に反転したことで連続紙180の横ずれを検知した場合に、駆動部130に指示して連続紙180の搬送を上記第2の停止の態様で停止させた後、上流側および下流側双方について連続紙を第1の方向とは逆の第2の方向に搬送させて図2の左から5番目に示す様に、連続紙が第1の距離(図3ではこの第1の距離をL1としている)搬送される迄の間搬送を続ける。この搬送の後に第1のピン外れ検出センサP1に横ずれの有無を検出させ横ずれの無いことが検出された場合は、連続紙180の第2の方向への搬送開始からの距離が第2の距離(L2)となるまで第2の方向にさらに搬送させた後停止させ、横ずれが検出されていた場合は第1の距離(L1)搬送した時点で連続紙180を停止させる。
【0052】
一方、連続紙を第1の距離搬送した後に、第1のピン外れ検出センサP1に横ずれの有無を検出させ横ずれがあることが検知されていた場合にはマイクロコンピュータ13は連続紙の異常状態の修復は不可能であると判断する。このときには、第1の距離(L1)搬送した時点で駆動部130に指示して用紙搬送部材の各モーターを上記第2の停止の態様にして連続紙180を停止させる。このときには表示画面17a上に修復不能である旨の表示(例えば修復せず)を行なう。
【0053】
上記した様に、マイクロコンピュータ13が駆動部130に指示して第2の停止の態様で各用紙搬送部材のモータを停止させたときには、ロータの回転が不能とされ連続紙の搬送が完全に停止した状態になる。一方、マイクロコンピュータ13が駆動部130に指示して第1の停止の態様で各用紙搬送部材のモータを停止させたときには、連続紙の搬送に従動してモータのロータが回転する状態になる。
【0054】
なお、この例ではマイクロコンピュータ13が連続紙180を第2の方向に搬送させるときには、更なる負荷を与えるのを避けるために異常検出前よりも遅い走行速度で連続紙180を搬送させる。
【0055】
また第2の距離L2は、修復過程において異常が修復された連続紙180を、連続紙上の、画像が最終に正常に形成された領域が給紙口14から排出される距離にしている。これによりマイクロコンピュータ13は、駆動部130に指示して連続紙180を第1の距離(L1)搬送させている間に横ずれが修復された場合には、連続紙180を第2の方向への搬送開始からの距離が第2の距離(L2)になるように後進させてその連続紙180上の、最終に正常に形成された領域を給紙口14から排出させる処理を行なう。
【0056】
この構成にすると、連続紙上の最終画像形成領域を給紙口14から外部に排出させることで装置外部からその最終画像形成領域の状態を確認させることが可能となる
このような構成にすると、図3に示す符号T0のところで横ずれが発生し修復が予想されるときには、マイクロコンピュータ13が駆動部130に指示して修復処理を実行し連続紙180を給紙口14から排出させ、装置の外から異常の修復状態を確認することが可能となる。
【0057】
次に、図2の項目番号(2)の第1のコロセンサJ1の出力が一番初めに反転したときの異常の態様、およびマイクロコンピュータが実行する、その異常の態様を確認する確認過程、さらにその確認過程で異常の修復が予想される態様の異常であることが確認された場合に駆動部130に指示して確認された異常の態様に応じた態様でさらに連続紙を搬送させて異常を修復する修復過程の修復処理の内容を図2および図4を参照して説明する。
【0058】
なお、前述した様にコロセンサJ1,J2は連続紙の走行に従動して回転し回転しているときにはハイ信号を出力し、連続紙が停止して回転しないときにはロー信号を出力する。
【0059】
マイクロコンピュータ13は、走行中の連続紙の走行をコロセンサJ1のハイ信号からロー信号への出力の反転により一番初めに検知したときには、項目番号(2)の「異常の態様の予測」の欄の欄(A)に示す様に第1の搬送ローラ11付近、あるいはその第1の搬送ローラ11の上流での紙詰まり(例えば図4の符号T11が示す部分での紙詰まり)であるか、あるいは「異常の態様の予測」の欄(B)に示す様に画像形成部10での用紙切れ(例えば図4の符号T10が示す部分での用紙切れ)であると予測する。
【0060】
そこで、マイクロコンピュータ13は、第1のコロセンサJ1の出力信号のハイ信号からロー信号への反転に基づいて連続紙の走行停止を一番初めに検知した場合に、図2の項目番号(2)の欄の確認過程の欄にも示す様に、駆動部130に指示して用紙搬送部材の各モータを上記第2の停止の態様にして連続紙の搬送を停止させた後、下流側の第2の搬送ローラ12と第2のピントラクタ12Aとを停止させたまま上流側の第1の搬送ローラ11と第1のピントラクタ11Aとを後進させて連続紙180を第1の方向とは逆の第2の方向に搬送させ、第1の距離(L1)搬送される迄の間第1のコロセンサJ1に連続紙180の走行の有無を検出させる。そしてマイクロコンピュータ13は連続紙180が走行していることを第1のコロセンサJ1からのハイ信号の出力により検知している間中に、その第1のコロセンサJ1のハイ信号からロー信号への出力の反転により連続紙180の走行停止を検知した場合は修復が予想される態様の異常であるとして、上流側および下流側双方について、連続紙180を、第2の方向への搬送開始からの距離が第2の距離(L2)となるまでさらに搬送させた後で停止させる。この例でもマイクロコンピュータ13が連続紙180を第1の方向とは逆の第2の方向に搬送させるときには、更なる負荷が与えられることを避けるために、異常検出前よりも遅い走行速度で連続紙180を搬送させる。
【0061】
なお、この例における第1の距離は、項目番号(1)のところで説明した第1の距離とは異なる距離であり、この例における距離L1は、紙詰まり、あるいは用紙切れという異常の態様を確認することが可能な距離に設定されている。また第2の距離L2については上記と同様に、修復過程において異常が修復された連続紙を、連続紙上の、画像が最終に正常に形成された領域が給紙口14に達するまでの距離としている。
【0062】
つまり、マイクロコンピュータ13は、駆動部130に指示して連続紙180を第1の距離(L1)搬送させている間に、第1のコロセンサJ1のハイ信号からロー信号への出力の反転を検知した場合には紙が詰まって蛇腹状になった連続紙が引き延ばされた後で連続紙の走行が停止して異常が修復されたとして、さらに第2の搬送ローラ12と第2のピントラクタ12Aも使って連続紙180を第2の距離(L2)後進させてその連続紙上の、最終に正常に形成された領域を給紙口14から排出させる処理を行なう。
【0063】
この構成にすると、連続紙上の最終画像形成領域を給紙口14から外部に排出させることで装置外部からその最終画像形成領域の状態を確認させることが可能となる
このような構成にすると、図3に示す符号T11のところで紙詰まりが発生し修復が予想されるときには、マイクロコンピュータ13が駆動部130に指示して修復処理を実行し連続紙180を給紙口14から排出させ、装置の外から異常の修復状態を確認することが可能となる。
【0064】
一方、マイクロコンピュータ13は、第2の搬送ローラ12と第2のピントラクタ12Aを第2の停止の態様で停止させた状態で第1の搬送ローラ11と第1のピントラクタ11Aを第1の距離(L1)後進させている間に第1のコロセンサJ1のハイ信号からロー信号への出力信号の反転を検出しなかった場合は、図3に示す様に符号T10の領域で用紙切れが発生したと判断する。
【0065】
このときには、上流側については連続紙180を引き続き第2の方向に第1のコロセンサJ1の出力がハイ信号からロー信号に反転するまで搬送させた後停止させるとともに下流側については連続紙を第1の方向に、第2のコロセンサJ2の出力がハイ信号からロー信号に反転するまで搬送させた後で停止させる。
【0066】
そうすると、連続紙の用紙切れが発生して切れた部分の切れ端の両方がそれぞれ給紙口14と排出口付近とに搬送される。この構成にすると、連続紙上の切れ端を給紙口14と排紙口とから外部に排出させることで装置外部から連続紙の切れ端の部分の状態を確認させることが可能となる
次に、図2の項目番号(3)の欄に示す第2のピン外れ検出センサP2の出力がハイ信号からロー信号に一番初めに反転したときの異常の態様、およびマイクロコンピュータ13が実行する、その異常の態様を確認する確認過程、さらにその確認過程で異常の修復が予想される態様の異常であることが確認された場合に、駆動部130に指示して確認された異常の態様に応じた態様でさらに連続紙180を搬送させて異常を修復する修復過程の処理内容を図2および図5を参照して説明する。
【0067】
マイクロコンピュータ13は、ピン外れ検出センサP2の出力がハイ信号からロー信号に一番初めに反転したときには、項目番号(3)の欄のうちの左から2番目の欄に示す様に第2のピントラクタ12Aでの横ずれであると予測する。
【0068】
そこで、マイクロコンピュータ13は、その第2のピン外れ検出センサP2による連続紙180の横ずれが検出された場合に、駆動部130に指示して連続紙180の搬送を上記第2の停止の態様で停止させた後、上流側および下流側双方について連続紙を第1の方向とは逆の第2の方向に搬送させる。そして第1の距離(L1)搬送する迄の間第のピン外れ検出センサP2に横ずれの有無を検出させて横ずれの無いことが検出された場合は、項目番号(3)の修復過程の欄(右側から2番目)に示す様に、連続紙180の第2の方向への搬送開始からの距離が第2の距離L2となるまで連続紙180を第2の方向にさらに搬送させたあと停止させる。一方、横ずれが検出され続けていた場合は、項目番号(3)の確認過程の欄に示す様に、第1の距離(L1)搬送した時点で連続紙180を停止させる。
【0069】
この例でもマイクロコンピュータ13が連続紙180を第2の方向に搬送させるときには、連続紙に更なる負荷が与えられるのを避けるために、異常検出前よりも遅い走行速度で連続紙180を搬送させる。
【0070】
なお、この例においては、第3、図4のところで説明した第1の距離(L1)とは異なる第1の距離を設定しており、その第1の距離L1を、第1のピントラクタの走行方向の長さなどを考慮して横ずれを修復することが可能な距離にしている。また第2の距離(L2)は、上記と同様に、修復過程において異常が修復された連続紙を、連続紙上の、画像が最終に正常に形成された領域が給紙口14いから排出されるまでの距離としている。
【0071】
つまり、マイクロコンピュータ13は、駆動部130に指示して連続紙180を第1の距離(L1)搬送させている間に横ずれが修復された場合には、さらに連続紙180を第2の距離(L2)後進させてその連続紙上の、画像が最終に正常に形成された領域を給紙口から排出させる。
【0072】
この構成にすると、連続紙上の最終画像形成領域を給紙口14から外部に排出させることで装置外部からその最終画像形成領域の状態を確認させることが可能となる
また、項目番号(3)の欄において、マイクロコンピュータ13が、第1の距離(L1)搬送させている間中、横ずれが検出され続けていた場合は修復不能であると判断して何もせずに第1の距離(L1)搬送した時点で駆動部130に指示して用紙搬送部材を上記第2の停止の態様にして連続紙180を停止させ、表示画面17a上にその旨の表示(例えば修復することができません等)を行なう。
【0073】
最後に図2の項目番号(4)の欄に示す第2のコロセンサJ2の出力が連続紙の第1の方向への走行中にハイ信号からロー信号に一番初めに反転したときの異常の態様、およびマイクロコンピュータ13が実行する、その異常の態様を確認する確認過程、さらにその確認過程で異常の修復が予想される態様の異常が確認された場合に駆動部に指示して確認された異常の態様に応じた態様でさらに連続紙を搬送させて異常を修復する修復過程の処理内容を図2および図6を参照して説明する。
【0074】
マイクロコンピュータ13は、第2のコロセンサJ2のハイ信号からロー信号の出力反転を一番初めに検知したときには、図2の項目番号(4)の異常の態様の予測の欄に示す様に図6の符号T40のところで紙詰まりが発生したか、あるいは符号T41のところで紙詰まりが発生したと予測する。
【0075】
そこで、マイクロコンピュータ13は、まず符号T41のところの紙詰まりであるかどうかを確認する処理を実行する。
【0076】
マイクロコンピュータ13は、第2のコロセンサJ2による連続紙の走行停止が検出された場合に、駆動部130に指示して第2のピントラクタ12、第2の搬送ローラ12A、第1の搬送ローラ11、第1のピントラクタ11Aを上記第2の停止態様で停止させることで連続紙180の搬送を停止させた後、下流側は停止させたまま上流側について連続紙180を第2の方向に搬送させ、第2の方向に第1の距離(L1)搬送される迄の間第1のコロセンサJ1に連続紙の走行の有無を検出させ、連続紙の走行の停止が検出されない場合は上流側および下流側双方について、連続紙180を、第2の方向への搬送開始からの距離が第2の距離(L2)となるまで第2の方向にさらに搬送させた後で停止させる。この例でもマイクロコンピュータ13が連続紙180を第2の方向に搬送させるときには、連続紙に更なる負荷が与えられるのを避けるために異常検出前よりも遅い速度で連続紙180を搬送させる。
【0077】
なおこの例においても、第1の距離L1を、上記L1とは無関係に設定し、図6中の符号T40、符号T41での紙詰まりという異常の態様を確認することが可能な距離に設定している。また第2の距離(L2)は、上記と同様に、修復過程において異常が修復された連続紙180を、連続紙180上の、画像が最終に正常に形成された領域が給紙口14に達するまでの距離としている。
【0078】
つまり、マイクロコンピュータ13は、駆動部130に指示して第2の搬送ローラと第2のピントラクタとを第2の停止の態様で停止させ、第1の搬送ローラと第1のピントラクタとを後進させて連続紙180を第1の距離(L1)搬送させている間に第1のコロセンサJ1の走行が停止しないことで符号T41のところで紙詰まりが発生したことを確認したときには、引き続き第1のコロセンサJ1の出力がハイ信号からロー信号になるまで後進させた後、第2の搬送ローラ12と第2のピントラクタ12Aを第2の距離(L2)後進させてその連続紙180上の、最終に正常に形成された領域を給紙口14から排出させる処理を行なう。
【0079】
この構成にすると、連続紙上の最終画像形成領域を給紙口14から外部に排出させることで装置外部からその最終画像形成領域の状態を確認させることが可能となる
一方マイクロコンピュータ13が第1の距離(L1)搬送させている間に第1のコロセンサJ1の出力がハイ信号からロー信号に反転した場合は、第2の搬送ローラ12と第2のピントラクタ12Aとの間の符号T40またはその下流の箇所で紙詰まりが発生したと判断する。このときには、駆動部130に指示して第2の搬送ローラを上記第1の停止の態様にするとともに第2のピントラクタを第1の停止の態様にして下流側は停止させたまま上流側について連続紙を第2の方向に搬送開始からの距離が第2の距離となるまでさらに搬送させた後で停止させる。
【0080】
この構成にすると、連続紙の紙詰まりが図6の符号T40で示される箇所、またはその下流で発生しても連続紙を引き延ばして給紙口14から外部に排出させることが可能となる。
【0081】
ここで上記実施形態ではマイクロコンピュータ13が、4個のセンサのうち、一番初めに異常を検出したセンサに応じた態様で、確認過程において駆動部130に指示して用紙搬送部材を搬送させることで異常の態様を確認し、修復が予想される態様の異常であることがその確認過程で確認された場合に修復過程を実行する構成を説明したが、マイクロコンピュータは、4個のセンサP1,P2,J1,J2の出力が反転する順序を検知して異常の態様を確認することも可能である。
【0082】
図7は、マイクロコンピュータ13が、4個のセンサ各々の反転する順序に基づいて異常の態様を確認する構成にした場合の処理内容の一例を説明する図である。図7の横軸は時間tであり、縦軸は電圧vである。図7には、図2の項目番号(2)に示す第1のコロセンサで走行停止が一番初めに検出された場合の例が示されている。
【0083】
図7(a)には第1のコロセンサJ1の時間に対する出力状態の変化が示されており、図7(b)には第2のコロセンサJ2の時間に対する出力状態の変化が示されている。図7(c)には第1のピントラクタ11Aの走行速度の変化が示されており、図7(d)には第1の搬送ローラ11の走行速度の変化が示されている。
【0084】
マイクロコンピュータ13は、連続紙の走行停止が第1のコロセンサJ1のハイ信号からロー信号への出力反転で検出され、その走行停止の検出時点t1から予め定めた時間(ta)内に第2のコロセンサJ2の出力がハイ信号からロー信号に反転したときには(図中点線で示してある)、第1のコロセンサJ1の出力の反転が検出された時点で第1のコロセンサJ1が配置されている箇所と第2のコロセンサJ2が配置されている箇所との間に紙詰まりが発生したのではないかと推測し、予め定めた時間ta内に第2のコロセンサJ2の出力が反転したことを検知したときにはその推測が的中したことを確認する。
【0085】
この場合にはマイクロコンピュータ13は、下流側は停止させたまま上流側について第1のコロセンサj1で連続紙の走行の有無を検出させながら連続紙180を第2の方向に搬送させる。マイクロコンピュータ130は、第1のコロセンサJ1のハイ信号からロー信号への出力反転により連続紙の走行停止を検知すると、上流側および下流側双方について、連続紙を逆方向への搬送開始からの距離が第2の距離(L2)となるまで、さらに搬送させて停止させる処理を実行する。この例でもマイクロコンピュータ13が連続紙180を第2の方向に搬送させるときには、異常の態様によっては用紙切れが発生する恐れがあるとして4個のセンサのいずれかで異常が検出されて用紙搬送部材に連続紙の搬送を停止させた後、連続紙180を、異常検出前よりも遅い走行速度で搬送させる。
【0086】
この様にマイクロコンピュータ13が各確認過程で用紙搬送部材のいずれかを動作させるのではなく、確認過程において4個のセンサの出力の反転が起きたタイミングの違いから異常の態様を確認して修復過程に移行しても良い。そうすると、連続紙の搬送停止後、直ちに修復動作に移行することが可能となる。
【0087】
ところで上記実施形態では、連続紙180に、走行方向に並んだ搬送用の複数の穴が設けられている連続紙180が用いられる例を示したが、複数の穴が設けられていない連続紙が用いられる場合もある。その場合には図1のピントラクタを用いることができない。
【0088】
図8は、第1、第2のピントラクタが配置されていない画像形成装置1Lの構成を示す図である。また図9は、本発明にいう横ずれ検出センサの一例を光学式スポットセンサで構成した場合の例を示す図である。
【0089】
図8には、図1のピントラクタ11A,12Aが廃止され、ピン外れ検出センサの代わりに、光学式スポットセンサP1L、P2Lが本発明にいう横ずれ検出用センサとして用いられている以外は図1の構成と同じ構成の図が示されている。
【0090】
また、図9にはその光学式スポットセンサP1L、P2Lでどのように横ずれが検出されるかが示されている。この光学式スポットセンサP1L、P2Lを用いると、連続紙180の両端で光が反射されるか反射されないかによって横ずれが発生したどうかが検出される。
【0091】
マイクロコンピュータ13は、ピン外れ検出センサP1,P2の代わりに配備された光学式スポットセンサP1L、P2Lの出力の反転状態に応じて第1実施形態と同様の処理を実行する。この様な構成にしても良い。
【0092】
なお上記実施形態では、電子写真方式を採用した画像形成装置を例に掲げたが、インクジェット方式を採用した画像形成装置にも本発明は適用可能である
以下、本発明の各種形態を列挙しておく。
【0093】
本発明の第1の形態の搬送装置は、
連続紙を第1の方向および上記第1の方向とは逆の第2の方向へ搬送する第1の搬送手段と、
上記第1の搬送部材よりも上記連続紙の第1の方向下流側で連続紙を搬送する第2の搬送手段と、
上記第1の搬送手段および上記第2の搬送手段による上記連続紙の搬送方向を変更する変更手段と、
上記第1の搬送手段及び第2の搬送手段が上記連続紙を第1の方向へ搬送する際に上記連続紙の搬送状態を検知する検知手段と、
上記検知手段によって検知された搬送状態に応じて上記変更手段によって上記連続紙の搬送方向を第2の方向へ変更し、変更後の用紙の状況を確認する確認手段と、
上記確認手段の確認結果に応じて上記連続紙をさらに搬送して修復する修復手段と、 を有することを特徴とする。
【0094】
本発明の第1の形態の搬送装置によれば、紙詰まりなどの異常が生じたときに一律に逆送させる場合と比較し、異常状態の修復の可能性が高まる。
【0095】
本発明の第2の形態の搬送装置は、上記確認手段は、上記検知手段によって再度検知することにより異常状態を確認することを特徴とする。
【0096】
本発明の第2の形態の搬送装置によれば、紙詰まりなどの異常が生じたときに一律に逆送させる場合と比較し、異常状態の修復の可能性が高まる。
【0097】
本発明の第1の形態の画像形成装置は、
上記第1の形態の搬送装置又は上記第2の形態の搬送装置と、
上記連続紙の搬送方向において、上記第1の搬送手段と上記第2の搬送手段との間に設けられる画像形成部を有し、上記検知手段は、連続紙の搬送方向において上記画像形成部よりも上流側および上記画像形成部よりも下流側のそれぞれに設けられていることを特徴とする。
【0098】
本発明の第1の形態の画像形成装置によれば、画像形成装置の上流側および下流側に検知手段を設けていない場合に比べて、画像形成部における用紙の搬送状態の検知がよりし易くなる。
【0099】
本発明の第2の形態の画像形成装置は、
上記画像形成部が、上記画像形成部よりも上流側に設けられた検知手段の検知結果と上記下流側に設けられた検知手段との検知結果とに基づいて用紙の搬送状況を予測する予測手段をさらに有することを特徴とする。
【0100】
本発明の第2の形態の画像形成装置によれば、画像形成装置の上流側および下流側に検知手段を設けていない場合に比べて、画像形成部における用紙の搬送状態の予測の精度が高くなる。
【0101】
本発明の第3の形態の画像形成装置は、
上記確認手段による確認動作時および上記修復手段による修復動作時の搬送速度は、上記検知手段によって用紙の搬送状態の異常検知前の搬送速度よりも遅いことを特徴とする
本発明の第3の形態の画像形成装置によれば、搬送速度を変更しない場合に比べ、用紙にかかる負荷を低減したまま修復ができる。
【0102】
本発明の第4の形態の画像形成装置は、
走行中の連続紙上に順次に画像を形成する画像形成部と、
上記画像形成部を経由する用紙搬送経路沿いの、いずれもがその画像形成部よりも上流側に配置された、連続紙をその用紙搬送経路に送り込む第1の搬送ローラ、連続紙の横ずれの有無を検出する第1の横ずれ検出センサ、および、連続紙の走行の有無を検出する第1の走行検出センサと、
上記画像形成部を経由する用紙搬送経路沿いの、いずれもがその画像形成部よりも下流側に配置された、その用紙搬送経路上を走行してきた連続紙をさらに下流側に送る第2の搬送ローラ、連続紙の横ずれの有無を検出する第2の横ずれ検出センサ、および、連続紙の走行の有無を検出する第2の走行検出センサと、
連続紙の、上記用紙搬送路上の、正方向への搬送、逆方向への搬送、および停止を、上記上流側と上記下流側とで独立に制御する搬送制御手段と、
走行中の連続紙上に画像が形成されている途中で、上記第1および第2の横ずれ検出センサおよび上記第1および第2の走行検出センサからなる4個のセンサのうちのいずれかのセンサで、連続紙の横ずれおよび走行停止からなる異常のうちのいずれかの異常が検出されたことを受けて、上記搬送制御手段に連続紙の搬送を停止させる停止指示過程、停止後の連続紙を、上記4個のセンサのうちの異常を検出したセンサに応じた態様で搬送させて異常の態様を確認する確認過程、および、異常の修復が予想される態様の異常であることが確認された場合に連続紙を確認された異常の態様に応じた態様でさらに搬送させて異常を修復する修復過程を実行する異常時シーケンス制御手段とを有することを特徴とする。
【0103】
本発明の第4の形態の画像形成装置によれば、紙詰まりなどの異常が生じたときに一律に逆送させる場合と比較し、異常状態の修復の可能性が高まる。
【0104】
上記発明の第5の形態の画像形成装置は、当該画像形成装置がさらに、表示画面を有しその表示画面上に情報を表示する表示部を有し、
上記異常時シーケンス制御手段がさらに、上記表示画面上に、上記確認過程で確認された異常の態様および上記修復過程における修復状態を表示させる表示指示課程を実行するものであることを特徴とする。
【0105】
本発明の第5の形態の画像形成装置によれば、異常の態様および修復状態をユーザに通知できる。
【0106】
本発明の第6の形態の画像形成装置は、上記異常時シーケンス制御手段が、上記修復過程において異常が修復された連続紙を、その連続紙上の、異常発生前において画像が最終に正常に形成された領域が上記上流側のあらかじめ定められた位置に達するまで逆方向に搬送させて停止させるものであることを特徴とする。
【0107】
本発明の第6の形態の画像形成装置によれば、この画像形成装置の各部をあちこち点検することなく、予め定められた位置を点検するだけでどの画像の形成から再開すれば良いか把握することができる。
【0108】
本発明の第7の形態の画像形成装置は、上記上流側に、搬送用の複数の穴が走行方向に並んだ連続紙のその穴に入り込んでその連続紙を上記第1の搬送ローラとともに搬送する搬送ピンを有する第1の搬送部材を有し、
上記下流側に、搬送用の複数の穴が走行方向に並んだ連続紙のその穴に入り込んでその連続紙を上記第2の搬送ローラとともに搬送する搬送ピンを有する第2の搬送部材を有することを特徴とする。
【0109】
本発明の第7の形態の画像形成装置によれば、搬送用の複数の穴が走行方向に並んだ連続紙に適合した画像形成装置となる。
【0110】
上記本発明の第8の形態の画像形成装置は、上記異常時シーケンス制御手段が、上記4個のセンサのいずれかで異常が検出されて上記用紙搬送手段に連続紙の搬送を停止させた後、その用紙搬送手段に、連続紙を、異常検出前よりも遅い走行速度で搬送させるものであることを特徴とする。
【0111】
本発明の第8の画像形成装置によれば、異常発生後においてその連続紙に更なる負荷を与えるのを避けることができる。
【0112】
本発明の第9の形態の画像形成装置は、上記異常時シーケンス制御手段が、上記第1の横ずれ検出センサによる連続紙の横ずれが検出された場合に、上記用紙搬送手段に連続紙の搬送を停止させた後、上記上流側および上記下流側双方について連続紙を逆方向に搬送させて第1の距離搬送する迄の間第1の横ずれ検出センサに横ずれの有無を検出させ、横ずれの無いことが検出された場合は、連続紙を、逆方向への搬送開始からの距離が第2の距離となるまで逆方向にさらに搬送させ停止させ、
横ずれが検出されていた場合はその第1の距離搬送した時点で連続紙を停止させることを特徴とする。
【0113】
本発明の第9の形態の画像形成装置によれば、第1の横ずれ検出センサにより異常が検出された場合に、修復可能な異常については修復が試みられ、修復不能な異常については、連続紙に更なる負荷を与えるのを避けることができる。
【0114】
本発明の第10の形態の画像形成装置は、上記異常時シーケンス制御手段が、上記第1の走行検出センサによる連続紙の走行停止が検出された場合に、上記用紙搬送手段に連続紙の搬送を停止させた後、上記下流側は停止させたまま上記上流側について連続紙を逆方向に搬送させ、逆方向に第1の距離搬送される迄の間その第1の走行検出センサに連続紙の走行の有無を検出させ、
連続紙の走行の停止が検出された場合は上記上流側および上記下流側双方について、連続紙を、逆方向への搬送開始からの距離が第2の距離となるまで逆方向にさらに搬送させて停止させ、
連続紙が走行され続けていた場合は、上記上流側については連続紙を引き続き逆方向にその第1の走行検出センサにより連続紙の走行停止が検出されるまで搬送させて停止させるとともに、上記下流側については連続紙を正方向に、上記第2の走行検出センサにより連続紙の走行停止が検出されるまで搬送させて停止させることを特徴とする。
【0115】
本発明の第10の形態の画像形成装置によれば、第1の走行検出センサにより異常が検出された場合に、異常の態様に応じた紙送りが行なわれる。
【0116】
本発明の第11の形態の画像形成装置は、上記異常時シーケンス制御手段が、上記第1の走行検出センサにより連続紙の走行停止が検出され、その走行停止の検出時点からあらかじめ定めた時間以内に上記第2の走行検出センサにより連続紙の走行停止が検出された場合に、上記下流側は停止させたまま上記上流側についてその第1の走行検出センサにより連続紙の走行の有無を検出させながら連続紙を逆方向に搬送させ、その第1の走行検出センサにより連続紙の走行停止が検出されると、上記上流側および上記下流側双方について、連続紙を、逆方向への搬送開始からの距離が第2の距離となるまでさらに搬送させて停止させることを特徴とする。
【0117】
本発明の第11の形態の画像形成装置によれば、連続紙の搬送停止後、直ちに修復動作に移行することができる。
【0118】
本発明の第12の形態の画像形成装置は、
上記異常時シーケンス制御手段が、上記第2の横ずれ検出センサによる連続紙の横ずれが検出された場合に、上記用紙搬送手段に連続紙の搬送を停止させた後、上記上流側おより上記下流側双方について連続紙を逆方向に搬送させて、逆方向に第1の距離搬送する迄の間その第2の走行検出センサに連続紙の走行の有無を検出させ、横ずれの無いことが検出された場合は、連続紙を、逆方向への搬送開始からの距離が第2の距離となるまで逆方向にさらに搬送させて停止させ、横ずれが検出されていた場合は、その第1の距離搬送した時点で連続紙を停止させることを特徴とする。
【0119】
本発明の第12の形態の画像形成装置によれば、第2の横ずれ検出センサにより異常が検出された場合に、修復可能な異常については修復が試みられ、修復不能な異常については、連続紙に更なる負荷を与えるのを避けることができる。
【0120】
本発明の第13の形態の画像形成装置は、
上記異常時シーケンス制御手段が、上記第2の走行検出センサによる連続紙の走行停止が検出された場合に、上記用紙搬送手段に、連続紙の搬送を停止させた後、上記下流側は停止させたまま上記上流側について連続紙を逆方向に搬送させて逆方向に第1の距離搬送するまでの間その第2の走行検出センサに連続紙の走行の有無を検出させ、連続紙が走行され続けていた場合は引き続き、連続紙の走行停止が検出されるまでその上流側について逆方向に搬送させ、連続紙の走行停止が検出された時点から上記上流側および下流側双方について連続紙を、逆方向への搬送開始からの距離が第2の距離となるまで逆方向にさらに搬送させて停止させ、逆方向にその第1の距離搬送する迄の間に連続紙の走行停止が検出されたときは、上記第2の搬送ローラを従動させながら、上記上流側について、逆方向に、逆方向への搬送開始からの距離が第2の距離となるまで搬送させて停止させることを特徴とする。
【0121】
本発明の第13の形態の画像形成装置によれば、第2の走行検出センサで異常が検出された場合に、異常の態様に応じた修復過程を経て異常の修復が行なわれる。
【0122】
本発明の第14の形態の画像形成装置は、上記第2の距離が、その連続紙上の、異常発生前において画像が最終に正常に形成された領域が、上記上流側の予め定められた位置に達するまで逆方向に搬送される距離であることを特徴とする。
【0123】
本発明の第14の形態の本発明の画像形成装置によれば、あらかじめ決められた位置を点検するだけでどの画像の形成まで終了していて、どの画像の形成から再開すればよいか把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0124】
【図1】本発明の一実施形態である画像形成装置1の一実施形態を示す図である。
【図2】異常時シーケンスプログラムの手順にしたがってマイクロコンピュータ13が実行する異常の態様の予測、異常の態様の確認処理、その確認処理で異常が修復されると確認した場合に、マイクロコンピュータ13が駆動部130に指示して第1、第2の搬送ローラ11、12、第2、第2のピントラクタ11A、12Aを異常の態様に応じた態様で各々動作させて画像を修復するときの処理内容を説明する図である。
【図3】第1のピン外れ検出センサP1が一番初めに反転したときに予測される異常の態様を説明する図である。
【図4】第1のコロセンサJ1が一番初めに反転したときに予測される異常の態様を説明する図である。
【図5】第2のピン外れ検出センサP2が一番初めに反転したときに予測される異常の態様を説明する図である。
【図6】第2のコロセンサJ2が一番初めに反転したときに予測される異常の態様を説明する図である。
【図7】マイクロコンピュータ13が、4個のセンサ各々の反転する順序に基づいて異常の態様を確認する構成にした場合の処理内容を説明する図である。
【図8】第1、第2のピントラクタが配置されていない画像形成装置1Lの構成を示す図である。
【図9】本発明にいう横ずれ検出センサの一例を光学式スポットセンサで構成した場合の例を示す図である。
【符号の説明】
【0125】
1 画像形成装置
10 画像形成部
11 第1の搬送ローラ
11A 第1のピントラクタ
12 第2の搬送ローラ
12A 第2のピントラクタ
13 マイクロコンピュータ
130 駆動部
14 給紙口
17 表示部
17a 表示画面
P1 P2 第1、第2のピン外れ検出センサ
P1L P2L 第1、第2の光学式スポットセンサ
J1 J2 第1、第2のコロセンサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続紙を第1の方向および前記第1の方向とは逆の第2の方向へ搬送する第1の搬送手段と、
前記第1の搬送部材よりも前記連続紙の第1の方向下流側で連続紙を搬送する第2の搬送手段と、
前記第1の搬送手段および前記第2の搬送手段による前記連続紙の搬送方向を変更する変更手段と、
前記第1の搬送手段及び第2の搬送手段が前記連続紙を第1の方向へ搬送する際に前記連続紙の搬送状態を検知する検知手段と、
前記検知手段によって検知された搬送状態に応じて前記変更手段によって前記連続紙の搬送方向を第2の方向へ変更し、変更後の用紙の状況を確認する確認手段と、
前記確認手段の確認結果に応じて前記連続紙をさらに搬送して修復する修復手段と、 を有することを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
前記確認手段は、前記検知手段によって再度検知することにより異常状態を確認することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の搬送装置と、
前記連続紙の搬送方向において、前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段との間に設けられる画像形成部を有し、前記検知手段は、連続紙の搬送方向において前記画像形成部よりも上流側および前記画像形成部よりも下流側のそれぞれに設けられていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
前記画像形成部は、前記画像形成部よりも上流側に設けられた検知手段の検知結果と前記下流側に設けられた検知手段との検知結果とに基づいて用紙の搬送状況を予測する予測手段をさらに有することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記確認手段による確認動作時および前記修復手段による修復動作時の搬送速度は、前記検知手段によって用紙の搬送状態の異常検知前の搬送速度よりも遅いことを特徴とする請求項3又は4記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−120754(P2010−120754A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−296783(P2008−296783)
【出願日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】