携帯型電子機器
【課題】同時に視認可能な2つの表示画面を備える携帯型電子機器が同時に表示する、アプリケーションプログラムを起動するための複数のアイコンから、ユーザが所望のアイコンを選択し易くすることが可能な技術を提供する。
【解決手段】携帯型電子機器100は、第1筐体1と第2筐体2を備えている。第1筐体1には、タッチパネル機能を有する第1表示部3aが収められている。第2筐体2には、タッチパネル機能を有する第2表示部3bが収められている。第1表示部3a及び第2表示部3bの表示画面4は同時に視認可能である。制御部は、表示すべきアイコンの数がしきい値よりも多い場合に、当該表示すべきアイコンの一部を同時に第1表示部3a及び第2表示部3bのどちらか一方に表示させる。
【解決手段】携帯型電子機器100は、第1筐体1と第2筐体2を備えている。第1筐体1には、タッチパネル機能を有する第1表示部3aが収められている。第2筐体2には、タッチパネル機能を有する第2表示部3bが収められている。第1表示部3a及び第2表示部3bの表示画面4は同時に視認可能である。制御部は、表示すべきアイコンの数がしきい値よりも多い場合に、当該表示すべきアイコンの一部を同時に第1表示部3a及び第2表示部3bのどちらか一方に表示させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、同時に視認可能な2つの表示画面を備える携帯型電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から携帯型電子機器に関して様々な技術が提案されている。例えば特許文献1には、同時に視認可能な2つの表示画面を備える携帯型電子機器に関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−218778号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
さて、携帯型電子機器においては、アプリケーションプログラムを起動するためのアイコンが表示されることがある。ユーザは、携帯型電子機器に表示されるアイコンを選択することによって、当該アイコンに対応するアプリケーションプログラムを携帯型電子機器において起動することができる。特許文献1に記載されているような、同時に視認可能な2つの表示画面を備える携帯型電子機器において、アプリケーションプログラムを起動するためのアイコンを表示する場合には、一つの表示画面を備える携帯型電子機器にアイコンを表示する場合と比較して、より多くのアイコンを同時に表示することができる。したがって、同時に視認可能な2つの表示画面を備える携帯型電子機器を使用するユーザは、当該携帯型電子機器に同時に表示される複数のアイコンから、所望のアイコンを選択しにくくなる。
【0005】
そこで、本発明は上述の点に鑑みて成されたものであり、同時に視認可能な2つの表示画面を備える携帯型電子機器が同時に表示する、アプリケーションプログラムを起動するための複数のアイコンから、ユーザが所望のアイコンを選択し易くすることが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る携帯型電子機器は、タッチパネル機能を有し、アプリケーションプログラムを起動するためのアイコンを表示する第1表示部が収められた第1筐体と、タッチパネル機能を有し、前記アイコンを表示する第2表示部が収められた第2筐体と、前記第1及び第2表示部の表示を制御する表示制御部と、複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶部とを備え、前記第1及び第2表示部の表示画面は同時に視認可能であって、前記表示制御部は、表示すべき前記アイコンの数がしきい値よりも多い場合に、同時に視認される前記第1及び第2表示部のどちらか一方に、当該表示すべき前記アイコンの一部を同時に表示させる表示制御を行う。
【0007】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記表示制御部は、前記第1及び第2表示部のうち、前記表示制御において前記アイコンを表示する表示部の表示画面に対して所定の操作が行われると、当該表示部に他の前記アイコンを表示させる。
【0008】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記表示制御部は、前記表示制御において前記第1及び第2表示部のどちらか一方に表示する前記アイコンを、表示優先度に基づいて決定する。
【0009】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記アイコンについての前記表示優先度は、当該アイコンに対応するアプリケーションプログラムの起動頻度が高いほど高く設定される。
【0010】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記携帯型電子機器が位置する場所の種類を特定する特定部がさらに設けられ、前記特定部で特定された、前記携帯型電子機器が位置する場所の種類が、特定の種類を示す場合には、当該特定の種類に応じたアプリケーションプログラムを起動するための前記アイコンについての前記表示優先度が最も高く設定される。
【0011】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記第1及び第2筐体のうち、ユーザが手に持つ側の筐体を特定する筐体特定部がさらに設けられ、前記表示制御部は、前記表示制御において、前記第1及び第2表示部のうち、前記筐体特定部が特定した筐体に収められている表示部に前記アイコンを表示させる。
【0012】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記表示制御部は、前記表示制御において、前記第1及び第2表示部のうち、表示画面が操作された表示部に前記アイコンを表示させる。
【0013】
また、本発明に係る携帯型電子機器は、タッチパネル機能を有し、アプリケーションプログラムを起動するためのアイコンを表示する第1表示部が収められた第1筐体と、タッチパネル機能を有し、前記アイコンを表示する第2表示部が収められた第2筐体と、前記第1及び第2表示部の表示を制御する表示制御部と、前記アイコンについての表示優先度を、当該アイコンに対応するアプリケーションプログラムの起動頻度に基づいて決定する表示頻度決定部と、複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶部とを備え、前記携帯型電子機器は、前記第1及び第2表示部の表示画面が同時に視認される第1状態と、前記第1及び第2表示部の表示画面のうち前記第1表示部の表示画面だけが視認される第2状態とを有し、前記表示制御部は、表示すべき前記アイコンの数がしきい値よりも多い場合に、前記第1及び第2表示部が第1状態から第2状態に変化した際には、当該表示すべき前記アイコンの前記表示優先度に基づいて、前記第1表示部に表示させる前記アイコンを決定する。
【0014】
また、本発明に係る携帯型電子機器は、タッチパネル機能を有し、アプリケーションプログラムを起動するためのアイコンを表示する第1表示部が収められた第1筐体と、タッチパネル機能を有し、前記アイコンを表示する第2表示部が収められた第2筐体と、前記第1及び第2表示部の表示を制御する表示制御部と、前記携帯型電子機器が位置する場所の種類を特定する特定部と、前記特定部で特定される、前記携帯型電子機器が位置する場所の種類に基づいて、前記アイコンの表示優先度を決定する表示優先度決定部と、複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶部とを備え、前記携帯型電子機器は、前記第1及び第2表示部の表示画面が同時に視認される第1状態と、前記第1及び第2表示部の表示画面のうち前記第1表示部の表示画面だけが視認される第2状態とを有し、前記表示制御部は、表示すべき前記アイコンの数がしきい値よりも多い場合に、前記第1及び第2表示部が第1状態から第2状態に変化した際には、当該表示すべき前記アイコンの前記表示優先度に基づいて、前記第1表示部に表示させる前記アイコンを決定する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ユーザが所望のアイコンを選択し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施の形態に係る閉状態の携帯型電子機器の外観を示す斜視図である。
【図2】本実施の形態に係る閉状態の携帯型電子機器の外観を示す斜視図である。
【図3】本実施の形態に係る開状態の携帯型電子機器の外観を示す斜視図である。
【図4】本実施の形態に係る開状態の携帯型電子機器の外観を示す斜視図である。
【図5】本実施の形態に係る携帯型電子機器の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図7】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図8】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図9】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図10】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図11】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図12】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図13】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図14】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図15】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図16】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図17】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図18】本実施の形態に係る携帯型電子機器の変形例の電気的構成を示すブロック図である。
【図19】ユーザが携帯型電子機器を右手で持つ様子を示す図である。
【図20】ユーザが携帯型電子機器を左手で持つ様子を示す図である。
【図21】本実施の形態に係る携帯型電子機器の変形例の外観を示す図である。
【図22】携帯型電子機器の第1筐体がユーザによって持たれて下がっている様子を示す図である。
【図23】携帯型電子機器の第2筐体がユーザによって持たれて下がっている様子を示す図である。
【図24】本実施の形態に係る携帯型電子機器の変形例の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1〜4は、本実施の形態に係る携帯型電子機器100の外観を示す斜視図である。携帯型電子機器100は、例えば、開閉可能な携帯電話機であって、第1筐体1と第2筐体2とを備えている。図1は、閉じた状態(閉状態)の携帯型電子機器100を第1筐体1側から見た場合の図であり、図2は、閉じた状態の携帯型電子機器100を第2筐体2側から見た場合の図である。図3,4は、開いた状態(開状態)の携帯型電子機器100を示している。
【0018】
ここで、携帯型電子機器100が閉じた状態とは、図1,2に示されるように、第1筐体1に収められた第1表示部3aの第1表示画面4aが視認される状態で、第1筐体1と第2筐体2とが互いに重なるように配置された状態である。この場合、第1表示画面4aと、第2筐体2に収められた第2表示部3bの第2表示画面4bとは、間をあけて重なり合った状態となるので、両者の成す角度は0度と言うことができる。
【0019】
一方で、携帯型電子機器100が開いた状態とは、図3,4に示されるように、第1表示部3aの第1表示画面4aと、第2表示部3bの第2表示画面4bとが、同時に視認されるように、第1筐体1と第2筐体2とが重ならないように配置された状態である。図3に示される携帯型電子機器100は、第1表示画面4a及び第2表示画面4bが180度を成すように、言い換えれば、同一平面上に位置するように開いている。図4に示される携帯型電子機器100は、第1表示画面4a及び第2表示画面4bが0度よりも大きく180度よりも小さい角度を成すように開いている。以後、図3に示されるように、第1表示画面4a及び第2表示画面4bが同一平面上に位置する状態を「フラット状態」と呼ぶ。また、図4に示されるように、第1表示画面4a及び第2表示画面4bが0度よりも大きく180度よりも小さい角度を成すように開いている状態を「チルト状態」と呼ぶ。
【0020】
第1表示部3aは、タッチパネル機能を有しており、ユーザの第1表示画面4aに対する操作を受け付ける操作部して機能する。同様に、第2表示部3bは、タッチパネル機能を有しており、ユーザの第2表示画面4bに対する操作を受け付ける操作部として機能する。以後、第1表示部3a及び第2表示部3bを特に区別する必要がない場合には、それぞれを「表示部3」と呼び、それぞれの表示画面を「表示画面4」と呼ぶ。
【0021】
第1筐体1と第2筐体2とは、ヒンジ部9及びアーム部10によって連結されている。ヒンジ部9は、第2筐体2に設けられている。アーム部10は、第2筐体2に対して角度変更可能となるようにヒンジ部9に接続されている。また、アーム部10は、第1筐体1に対して角度変更可能となるように当該第1筐体1に接続されている。携帯型電子機器100では、ヒンジ部9及びアーム部10の働きによって、図1,2の閉状態から、図4のチルト状態に遷移することができ、図4のチルト状態から図3のフラット状態に遷移することができる。また、携帯型電子機器100では、ヒンジ部9及びアーム部10の働きによって、図3のフラット状態から図4のチルト状態へ、図4のチルト状態から図1,2の閉状態へ遷移することが可能である。なお、第1筐体1と第2筐体2との連結手段は、ヒンジ部9及びアーム部10から成る連結手段に限らず、他の構成の連結手段を使用して第1筐体1及び第2筐体2を連結しても良い。
【0022】
第1筐体1には、第1表示部3a以外にも、音出力部7、音声入力部8及びユーザ操作を受け付ける第1操作部16が設けられている。音出力部7はスピーカを有しており、音声入力部8はマイクを有している。
【0023】
第1操作部16は、ホームキー16a、オプションキー16b及びバックキー16cを備えている。これらのキーは、第1筐体1における、第1表示画面4a側の主面に設けられており、それぞれユーザの押下操作を受け付ける。ホームキー16aは、第1表示画面4aに、後述するホーム画面を表示するための操作ボタンである。オプションキー16bは、アプリケーションプログラムが実行されている際に、オプション機能を実行するためのメニュー画面を表示するための操作ボタンである。バックキー16cは、第1表示画面4aの表示を一つ前の表示に戻すための操作ボタンである。
【0024】
第2筐体2には、第2表示部3b以外にも、ユーザの操作を受け付ける第2操作部17及び第3操作部6が設けられている。第2操作部17は、第1操作部16と同様に、ホームキー17a、オプションキー17b及びバックキー17cを備えている。これらのキーは、第2筐体1における、第2表示画面4b側の主面に設けられており、それぞれユーザの押下操作を受け付ける。ホームキー17a、オプションキー17b及びバックキー17cの機能は、第1操作部16のホームキー16a、オプションキー16b及びバックキー16cの機能と同様である。
【0025】
第3操作部6は、複数の操作ボタン6a〜6dを備えている。複数の操作ボタン6a〜6dのそれぞれは、第2筐体2の側面に設けられており、ユーザの押下操作を受け付ける。
【0026】
<電気的構成>
図5は携帯型電子機器100の電気的構成を示すブロック図である。図5に示されるように、携帯型電子機器100は、上述の第1表示部3a、第2表示部3b、第1操作部16、第2操作部17、第3操作部6、音出力部7及び音声入力部8以外にも、無線通信部11と、制御部12と、記憶部13と、電池14とを備えている。
【0027】
制御部12は、CPU(Central Processing Unit)及びDSP(Digital Signal Processor)などで構成されており、携帯型電子機器100の他の構成要素を制御することによって、携帯型電子機器100の動作を統括的に管理する。また、制御部12は、第1表示部3a、第2表示部3b、第1操作部16、第2操作部17及び第3操作部6が受け付けたユーザ操作に応じて、各種動作を行う。
【0028】
記憶部13は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等で構成されている。記憶部13には、OSプログラム(図示せず)及び複数のアプリケーションプログラム130等が記憶されている。アプリケーションプログラム130(以後、単に「アプリケーション130」と呼ぶ)としては、例えば、音声通信を行うための通話プログラム、電子メールの送受信を行うための電子メールプログラム、ウェブサイトを表示するためのブラウザ、地図を表示するための地図表示プログラム、電車の時刻表を表示するための時刻表表示プログラム、電子マネーによる決裁サービスを受けるための電子マネープログラムなどがある。制御部12の各種機能は、制御部12のCPU及びDSPが記憶部13内の各種プログラムを実行することによって実現される。
【0029】
無線通信部11は、携帯型電子機器100とは別の携帯電話機や、インターネットに接続されたウェブサーバ等の通信装置からの信号を、図示しない基地局を通じてアンテナ11aで受信する。無線通信部11は、受信信号に対して増幅処理やダウンコンバートを行って制御部12に出力する。制御部12は、入力された受信信号に対して復調処理等を行って、当該受信信号に含まれる、音声データ、画像データ等の各種データを取得する。また無線通信部11は、制御部12で生成された、音声データ等を含む送信信号に対してアップコンバートや増幅処理を行って、処理後の送信信号をアンテナ11aを通じて、携帯型電子機器100とは別の携帯電話機や、インターネットに接続された通信装置に向けて無線送信する。
【0030】
音出力部7は、制御部12からの音声データや音楽データ等の音データを音に変換して外部に出力する。音声入力部8は、外部から入力される音声を音声データに変換して制御部12に出力する。
【0031】
第1表示部3aと第2表示部3bとは同様の構成を有している。各表示部3は、例えば、カラー表示を行うバックライト方式の液晶表示部であって、液晶表示パネルと、それに光を照射するバックライトとを備えている。各表示部3は、制御部12による制御によって、文字、記号、図形などの各種情報を表示する。なお、表示部3は、液晶表示部以外の表示部であっても良い。例えば、表示部3は、有機ELディスプレイであっても良いし、複数のLEDがマトリックス状に配列された表示部であっても良い。
【0032】
電池14は、携帯型電子機器100の電源を生成する。電池14で生成された電源は、携帯型電子機器100が備える無線通信部11及び制御部12などに含まれる各電子部品に対して供給される。
【0033】
<アイコン表示>
本実施の形態に係る携帯型電子機器100では、各表示部3が、制御部12による制御によって、記憶部13が記憶するアプリケーション130を起動するためのアイコン(以後、「アプリアイコン」と呼ぶ)を表示することが可能となっている。
【0034】
本実施の形態では、記憶部13が記憶する、すべてのアプリケーション130に対応するアプリアイコンが表示されるとは限らない。本実施の形態では、アプリケーション130の起動を制限することが可能であり、起動が制限されたアプリケーション130に対応するアプリアイコンは表示されないようになっている。ユーザは、第1表示画面4aあるいは第2表示画面4bに対して操作を行うことによって、所望のアプリケーション130の起動を制限することができる。以後、特に断らない限り、アプリアイコンと言えば、起動が制限されていないアプリケーション130に対応するアプリアイコン、つまり、携帯型電子機器100が表示すべきアプリアイコンを意味するものとする。
【0035】
図6は、開状態(フラット状態あるいはチルト状態)の携帯型電子機器100が表示するホーム画面(初期画面)の一例を示す図である。図6においては、携帯型電子機器100の構造が簡略化されて示されている。以後の図面においても、携帯型電子機器100の構造については簡略化して示すものとする。
【0036】
第1操作部16のホームキー16aと、第2操作部17のホームキー17aとが操作されると、第1表示画面4a及び第2表示画面4bにわたってホーム画面が表示される。
【0037】
図6の例では、ホーム画面を表示する第1表示部3a及び第2表示部3bのそれぞれにおいて、複数のアプリアイコン200が表示されている。各表示部3に表示されているモード切り替えボタン210については後で詳細に説明する。
【0038】
表示部3に表示されている、あるアプリアイコン200に対してユーザが選択操作を行うと、制御部12は、当該アプリアイコン200に対応するアプリケーション130を記憶部13から読み出して実行する。これにより、ユーザによって選択されたアプリアイコン200に対応するアプリケーション130が起動する。アプリアイコン200に対する選択操作としては、例えば、表示画面に接触してすぐに離す操作であるタップなどが考えられる。
【0039】
例えば、通話プログラムに対応するアプリアイコン200が選択されると、制御部12は、記憶部13内から通話プログラムを読み出して実行する。通話プログラムが起動されると、無線通信部11は、制御部12による制御によって、他の携帯電話機等と音声通信を行う。
【0040】
また、電子メールプログラムに対応するアプリアイコン200が選択されると、制御部12は、記憶部13内から電子メールプログラムを読み出して実行する。電子メールプログラムが起動されると、無線通信部11は、制御部12による制御によって、他の携帯電話機等に対して電子メールを送信したり、他の携帯電話機等からの電子メールを受信したりする。
【0041】
また、ブラウザに対応するアプリアイコン200が選択されると、制御部12は、記憶部13内からブラウザを読み出して実行する。ブラウザが起動されると、無線通信部11は、制御部12による制御によってウェブサーバとの通信を行い、無線通信部11がウェブサーバから受信したウェブページが、制御部12による制御によって、第1表示部3a及び第2表示部3bにわたって表示される。
【0042】
また、地図表示プログラムに対応するアプリアイコン200が選択されると、制御部12は、記憶部13内から地図表示プログラムを読み出して実行する。地図表示プログラムが起動されると、制御部12は、記憶部13内の地図情報に基づいて、第1表示部3a及び第2表示部3bにわたって地図を表示する。
【0043】
また、時刻表表示プログラムに対応するアプリアイコン200が選択されると、制御部12は、記憶部13内から時刻表表示プログラムを読み出して実行する。時刻表表示プログラムが起動されると、制御部12は、記憶部13内の時刻表情報に基づいて、第1表示部3a及び第2表示部3bにわたって時刻表を表示する。
【0044】
また、電子マネープログラムに対応するアプリアイコン200が選択されると、制御部12は、記憶部13内から電子マネープログラムを読み出して実行する。電子マネープログラムが起動されると、制御部12は、第1表示部3a及び第2表示部3bに電子マネーによる決裁サービスを受けるための画面を表示する。
【0045】
なお、携帯型電子機器100が閉状態で使用される場合には、ユーザが視認可能な第1表示画面4aだけに、アプリアイコン200が示されたホーム画面が表示されるようになる。
【0046】
図6に示されるように、開状態の携帯型電子機器100では、第1表示画面4a及び第2表示画面4bの両方にアプリアイコン200を表示することが可能であることから、開状態の携帯型電子機器100には多くのアプリアイコン200を同時に表示することができる。携帯型電子機器100が多くのアプリアイコン200を同時に表示する場合には、ユーザは、所望のアプリアイコン200を選択しにくいことがある。
【0047】
そこで、本実施の形態では、携帯型電子機器100が、同時に表示するアプリアイコン200の数を制限することを可能にし、それによって、ユーザが、所望のアプリアイコン200を選択し易くしている。以下に、携帯型電子機器100でのこの処理について詳細に説明する。
【0048】
各表示部3の表示を制御する表示制御部として機能する制御部12は、同時に表示するアプリアイコン200の数を制限する表示アイコン数制限モードと、同時に表示するアイコン200の数を制限しないアイコン通常表示モードとを備えている。
【0049】
<アイコン通常表示モード>
アイコン通常表示モードでは、アプリアイコン200は、例えば図7に示されるように、第2表示画面4bの下端部(ユーザから見て下方の端部)から表示される。そして、無線通信部11による、外部装置からのアプリケーション130のダウンロード等によって、アプリアイコン200の数が増加し、第2表示画面4bに表示することが可能なアプリアイコン200の数(本例では20個)を超えると、上述の図6に示されるように、第2表示画面4bに表示できないアプリアイコン200は、第1表示画面4aの下端部から表示されるようになる。
【0050】
その後、アプリアイコン200の数がさらに増加して、それらのすべてを、第1表示画面4a及び第2表示画面4bに同時に表示できなくなると(本例では、アプリアイコン200の数が40個を超えると)、その表示できないアプリアイコン200は、第1表示部3a及び第2表示部3bが表示するホーム画面のページを切り替えることによって、表示される。本実施の形態では、第1表示画面4aあるいは第2表示画面4bを操作することによって、第1表示部3a及び第2表示部3bが表示するホーム画面のページを切り替えることができる。
【0051】
例えば、図8に示されるように、各表示画面4において最大数のアプリアイコン200が表示されている状態において、ユーザが第2表示画面4bに指300を接触させた状態で当該指300を左方向(ユーザから見て左方向)に払う操作(フリック)を行うと、図9に示されるように、ホーム画面のページが次のページに切り替わり、最初のページでは表示されなかったアプリアイコン200が次のページに示されるようになる。図9の例では、最初のページでは表示されなかったアプリアイコン200の数が20個以下の10個であるため、次のページでは、10個のアプリアイコン200が第2表示部3bだけに表示されている。
【0052】
同様にして、ユーザが第1表示画面4aに指を接触させた状態で当該指を左方向に払う操作を行った場合にも、第1表示部3a及び第2表示部3bが表示するホーム画面のページが次のページに切り替わり、最初のページでは表示されなかったアプリアイコン200が次のページに示されるようになる。
【0053】
このように、本実施の形態では、アプリアイコン200の数が、携帯型電子機器100が一度に表示できる数(本例では40個)よりも多い場合であっても、携帯型電子機器100が表示するホーム画面のページを切り替えることによって、すべてのアプリアイコン200を表示することが可能となっている。
【0054】
なお、アプリアイコン200の表示位置はユーザによって変更することが可能である。ユーザは、表示画面4に表示されている、あるアプリアイコン200の表示位置を変更する場合には、当該アプリアイコン200に対して指を接触させた状態で、当該表示画面4においてアプリアイコン200が表示されていない領域に当該指を移動させる。これにより、当該指の移動先に当該アプリアイコン200が表示されるようになる。また、ユーザが、ホーム画面のあるページに示されているアプリアイコン200に対して指を接触させた状態で、当該ページの右端に当該指を移動させると、当該アプリアイコン200は次のページに示されるようになる。
【0055】
<表示アイコン数制限モード>
上述の図6〜9に示されるように、ホーム画面を表示する第1表示部3a及び第2表示部3bのそれぞれは、自身の表示画面4にモード切り替えボタン210を表示する。アイコン通常表示モードで動作する制御部12は、第1表示部3a及び第2表示部3bが表示するモード切り替えボタン210のどちらか一方が操作されると、表示アイコン数制限モードで動作するようになる。
【0056】
表示アイコン数制限モードでは、制御部12は、現在のアプリアイコン200の数と、所定のしきい値とを比較する。このしきい値は、例えば、一つの表示部3が表示することが可能なアプリアイコン200の数(本例では20個)以下に設定される。本実施の形態では、しきい値=8(2行で表示できる数)とする。
【0057】
制御部12は、アプリアイコン200の数がしきい値以下の場合には、第1表示部3a及び第2表示部3bのうち、ユーザによって操作されたモード切り替えボタン210を表示する表示部3だけに、アプリアイコン200のすべてを同時に表示させる。このとき、各表示部3には、アイコン通常表示モードと同様に、モード切り替えボタン210が表示される。したがって、制御部12がアイコン通常表示モードで動作している携帯型電子機器100が上述の図7のような表示を行っている場合に、第2表示部3bが表示するモード切り替えボタン210が操作されると、第1表示部3a及び第2表示部3bの表示は変化しないことになる。一方で、制御部12がアイコン通常表示モードで動作している携帯型電子機器100が図7のような表示を行っている場合に、第1表示部3aが表示するモード切り替えボタン210が操作されると、図10に示されるように、アプリアイコン200が第1表示部3aだけに表示されるようになる。
【0058】
制御部12は、アプリアイコン200の数がしきい値よりも多い場合には、第1表示部3a及び第2表示部3bのうち、ユーザによって操作されたモード切り替えボタン210を表示する表示部3だけに、アプリアイコン200の一部を同時に表示させる。本実施の形態では、ユーザによって操作されたモード切り替えボタン210を表示する表示部3だけに、しきい値と同じ数のアプリアイコン200を同時に表示する。
【0059】
例えば、制御部12がアイコン通常表示モードで動作している携帯型電子機器100が上述の図6のような表示を行っている場合に、第2表示部3bが表示するモード切り替えボタン210が操作されると、表示すべきアプリアイコン200のうち、8個のアプリアイコン200が、図7のように、第2表示部3bだけに同時に表示される。また、制御部12がアイコン通常表示モードで動作している携帯型電子機器100が上述の図6のような表示を行っている場合に、第1表示部3aが表示するモード切り替えボタン210が操作されると、表示すべきアプリアイコン200のうち、8個のアプリアイコン200が、図10のように、第1表示部3aだけに同時に表示される。
【0060】
なお、アプリアイコン200の数がしきい値よりも多い場合には、ユーザによって操作されたモード切り替えボタン210を表示する表示部3だけに、しきい値よりも少ない数のアプリアイコン200を同時に表示しても良い。
【0061】
表示すべきアプリアイコン200のうち、残りのアプリアイコン200については、ホーム画面をスクロールすることによって表示することができる。例えば、図11に示されるように、ユーザが、2行分(8個)のアプリアイコン200を表示する第1表示画面4aに指300を接触させた状態で当該指300を上側に移動させる。そうすると、ホーム画面が上側にスクロールして、図12に示されるように、第1表示画面4aの下端部に次の行のアプリアイコン200が表示されるようになる。ユーザが、第1表示画面4aに触れた指300をさらに上側に移動させると、ホーム画面が上側にスクロールして、表示されてないアプリアイコン200があれば、第1表示画面4aの下端部にさらに次の行のアプリアイコン200が表示されるようになる。図11,12では、ホーム画面がスクロールする様子が理解できるように、行ごとにアプリアイコン200に示すハッチングを変えている。なお、ユーザが、第1表示画面4aに触れた指300を下側に移動させると、ホーム画面が下側にスクロールするようになる。
【0062】
このように、本実施の形態では、表示すべきアプリアイコン200の数がしきい値よりも多い場合において、制御部12のモードが、アイコン通常表示モードから表示アイコン数制限モードに切り替わった際には、表示すべきアプリアイコン200のうちの一部のアプリアイコン200が一つの表示部3に同時に表示される。そして、当該表示部3の表示画面4を操作してホーム画面をスクロールすることによって、表示すべきアプリアイコン200のすべてを当該表示部3に表示することが可能となる。
【0063】
また、本実施の形態では、制御部12が表示アイコン数制限モードで動作する場合において、ホーム画面が表示されなくなり、第1操作部16及び第2操作部17が操作される等によって、再度、ホーム画面が表示される際には、制御部12は、アプリアイコン200としきい値とをあらためて比較する。そして、アプリアイコン200の数がしきい値以下の場合には、制御部12は、上述と同様に、自身のモードが表示アイコン数制限モードに切り替わる際に操作されたモード切り替えボタン210を表示する表示部3に、アプリアイコン200のすべてを同時に表示させる。一方で、アプリアイコン200の数がしきい値よりも多い場合には、制御部12は、上述と同様に、自身のモードが表示アイコン数制限モードに切り替わる際に操作されたモード切り替えボタン210を表示する表示部3に、アプリアイコン200の一部を同時に表示させる。
【0064】
また、本実施の形態では、制御部12が表示アイコン数制限モードで動作し、かつ携帯型電子機器100がホーム画面を表示している状態において、アプリアイコン200の数が変化すると、制御部12は、アプリアイコン200の数としきい値とをあらためて比較する。そして、アプリアイコン200の数がしきい値以下の場合には、制御部12は、上述と同様に、アプリアイコン200のすべてを同時に一つの表示部3に表示させる。一方で、アプリアイコン200の数がしきい値よりも多い場合には、制御部12は、上述と同様に、アプリアイコン200の一部を同時に一つの表示部3に表示させる。
【0065】
また、本実施の形態では、制御部12が表示アイコン数制限モードで動作し、かつ携帯型電子機器100がホーム画面を表示している状態において、アプリアイコン200を表示している表示部3とは別の表示部3の表示画面4がユーザによって操作された場合には、制御部12は、アプリアイコン200を、当該別の表示部3に表示するようになる。例えば、図10に示されるように、第1表示部3aがアプリアイコン200を表示している際には、第2表示部3bの第2表示画面4bが操作されると、アプリアイコン200を表示する表示部3が切り替わって、図7に示されるように、アプリアイコン200は、第2表示部3bに表示されるようになる。
【0066】
また、本実施の形態では、制御部12が表示アイコン数制限モードで動作している場合において、ホーム画面を表示する第1表示部3a及び第2表示部3bが表示するモード切り替えボタン210のどちらか一方が操作されると、制御部12は、アイコン通常表示モードで動作するようになる。
【0067】
なお、上記の例では、ホーム画面をスクロールすることによって、表示すべきアプリアイコン200のすべてを表示することができるようにしているが、アイコン通常表示モードと同様に、ホーム画面のページを切り替えることによって、表示すべきアプリアイコン200のすべてを表示することができるようにしても良い。
【0068】
例えば、図13に示されるように、ユーザが、第1表示画面4aに対して左方向にフリックを行うと、ホーム画面のページが次のページに切り替わり、図14に示されるように、最初のページでは表示されなかったアプリアイコン200が次のページに示されるようになる。図13,14では、ホーム画面のページが切り替わる様子が理解できるように、ホーム画面のページごとにアプリアイコン200に示すハッチングを変えている。本例では、ホーム画面の最初のページ以外のページにおいては、最大で8個のアプリアイコン200が表示される。したがって、ページを切り替えた際に、残りのアプリアイコン200の数が8個以上の場合には、図14に示されるように、8個のアプリアイコン200が表示部3に表示され、残りのアプリアイコン200の数が8個よりも少ない場合には、8個よりも少ない数のアプリアイコン200が表示部3に表示される。
【0069】
以上のように、本実施の形態に係る表示アイコン数制限モードでは、アプリアイコン200の数がしいき値よりも多くなると、その一部が同時に、第1表示部3a及び第2表示部3bのうちの一方の表示部3だけに表示される。したがって、ユーザは所望のアプリアイコン200を選択し易くなる。
【0070】
<表示アイコン数制限モードで表示するアプリアイコンの決定方法>
次に、表示アイコン数制限モードにおいて、アプリアイコン200の数がしきい値よりも多い際に、表示部3に同時に表示する複数のアプリアイコン200の決定方法について説明する。
【0071】
本実施の形態では、制御部12は、表示すべき各アプリアイコン200に対して、表示優先度を設定する。そして、制御部12は、表示アイコン数制限モードにおいて、アプリアイコン200の数がしきい値よりも多い場合には、表示優先度が高いアプリアイコン200から順に表示部3に表示する。
【0072】
表示アイコン数制限モードで動作する制御部12は、アプリアイコン200としきい値とを比較した結果、アプリアイコン200がしきい値よりも多い場合には、表示すべき複数のアプリアイコン200のうち、表示優先度が高いものから順に8個のアプリアイコン200を選択し、当該8個のアプリアイコン200を表示部3に表示する。図15は、当該8個のアプリアイコン200を第1表示部3aが表示している様子を示す図である。図15及び後述の図16,17,24では、アプリアイコン200の表示優先度を、当該アプリアイコン200を示す四角形内に示している。本実施の形態では、表示優先度を示す数字が小さいほど、表示優先度が高くなっている。
【0073】
図15に示される第1表示画面4aに対して、ユーザが指を接触させた状態で当該指を上側に移動させると、ホーム画面が上側にスクロールして、第1表示画面4aには、残りのアプリアイコン200のうち、表示優先度が高いアプリアイコン200が表示されるようになる。図16は、図15に示されるホーム画面が上側にスクロールして、次に表示優先度が高い3つのアプリアイコン200が第1表示部3aに表示されている様子を示す図である。このように、ホーム画面を上側にスクロールさせることによって、表示すべき複数のアプリアイコン200が、表示優先度が高いものから順に表示されるようになる。
【0074】
なお、上述の図13,14に示されるように、ホーム画面のページを切り替えることによって、表示すべきアプリアイコン200のすべてが表示可能な場合には、ホーム画面のページを切り替えることによって、表示すべき複数のアプリアイコン200が、表示優先度が高いものから順に表示されるようになる。図17は、図15に示される第1表示画面4aに対してユーザが左方向にフリックすることによって、ホーム画面の次のページが第1表示画面4aに表示されている様子を示す図である。
【0075】
<表示優先度の決定方法>
各アプリアイコン200の表示優先度については、様々な観点から決定することができる。以下に、表示優先度を決定する方法についての複数の例を説明する。
【0076】
<第1の例>
本例においては、アプリアイコン200についての表示優先度を、アプリアイコン200に対応するアプリケーション130の起動頻度が高いほど高く設定する。この場合には、制御部12は、各アプリケーション130についての起動頻度を示す起動頻度リストを作成して記憶部13に記憶する。制御部12は、アプリケーション130が起動されると、記憶部13内の起動頻度リストを更新する。そして、制御部12は、ホーム画面を表示部3に表示させる際には、起動頻度リストを参照して、起動頻度が高いアプリケーション130に対応するアプリアイコン200ほど、その表示優先度を高く設定する。つまり、制御部12は、アプリアイコン200の表示優先度を、当該アプリアイコン200に対応するアプリケーション130の起動頻度に基づいて決定する起動頻度決定部として機能する。例えば、制御部12は、電子メールプログラム、ブラウザ、通話プログラム、地図表示プログラム、時刻表表示プログラム、電子マネープログラムの順で起動頻度が高い場合には、それらのアプリケーション130に対応するアプリアイコン200の表示優先度を、この順で高くなるように設定する。
【0077】
このように、アプリアイコン200についての表示優先度を、アプリアイコン200に対応するアプリケーション130の起動頻度が高いほど高く設定することによって、ホーム画面においては、対応するアプリケーション130の起動頻度が高いアプリアイコン200が最初に示されるようになる。よって、ユーザは、選択する頻度が高いアプリアイコン200を選択し易くなる。
【0078】
<第2の例>
本例においては、携帯型電子機器100が位置する場所の種類が、特定の種類を示す場合には、当該特定の種類に応じたアプリケーション130を起動するためのアプリアイコン200についての表示優先度を最も高く設定する。この場合には、図18に示されるように、携帯型電子機器100には、その位置を求める位置取得部15が設けられる。位置取得部15は、例えば、GPS(Global Positioning System)における複数の衛星からの信号を受信し、受信信号に基づいて携帯型電子機器100の位置を算出するGPS受信機で構成されている。そして、制御部12は、位置取得部15で取得された、携帯型電子機器100の位置と、記憶部13内の地図情報とに基づいて、携帯型電子機器100が位置する場所の種類を特定する。制御部12は、例えば、携帯型電子機器100が位置する場所の種類が「駅」であることを特定したり、「コンビニエンスストア」であることを特定したりする。
【0079】
このように、位置取得部15と制御部12は、携帯型電子機器100が位置する場所の種類を特定する特定部として機能する。
【0080】
また、記憶部13には、場所の種類と、その場所の種類において起動される可能性が高いであろうアプリケーション130とが対応付けられて記述されたテーブルが記憶される。このテーブルにおいては、例えば、「駅」と「時刻表表示プログラム」とが対応付けられており、「コンビニエンスストア」と「電子マネープログラム」とが対応付けられている。
【0081】
制御部12は、携帯型電子機器100が位置する場所の種類が、記憶部13内のテーブルに記述されている場所の種類に該当すると、当該場所の種類に応じたアプリケーション130に対応するアプリアイコン200の表示優先度を最も高くする。例えば、制御部12は、携帯型電子機器100が位置する場所の種類が、記憶部13内のテーブルに記述されている「駅」に該当すると、「駅」に対応付けられている時刻表表示プログラムに対応するアプリアイコン200の表示優先度を最も高くする。また、制御部12は、携帯型電子機器100が位置する場所の種類が、記憶部13内のテーブルに記述されている「コンビニエンスストア」に該当すると、「コンビニエンスストア」に対応付けられている電子マネープログラムに対応するアプリアイコン200の表示優先度を最も高くする。これにより、携帯型電子機器100を所持するユーザが、現在位置する場所において選択する可能性が高いであろうアプリアイコン200を、当該携帯型電子機器100に表示することが可能となる。よって、ユーザは、所望のアプリアイコン200を選択し易くなる。
【0082】
なお、表示すべきアプリアイコン200のうち、携帯型電子機器100が位置する場所の種類に応じたアプリケーション130に対応するアプリアイコン200以外のアプリアイコン200の表示優先度については、互いに同じとしても良いし、上述のように、アプリアイコン200に対応するアプリケーション130の起動頻度が高いほど高くしても良い。
【0083】
このように、本例においては、制御部12及び記憶部13は、携帯型電子機器100が位置する場所の種類に基づいて、アプリアイコン200の表示優先度を決定する表示優先度決定部として機能する。
【0084】
上記の例では、場所の一つの種類に対して一つのアプリケーション130を対応付けたが、複数のアプリケーション130を対応付けても良い。例えば、「駅」においては、電子メールプログラムが起動される可能性も高いことから、「駅」に対して、「時刻表表示プログラム」と「電子メールプログラム」を対応付けても良い。
【0085】
<第3の例>
本例においては、各アプリアイコン200の表示優先度をユーザが設定することができるようになっている。具体的には、ユーザは、第1表示部3a及び第2表示部3bのうちの少なくとも一方の表示画面4を操作することによって、各アプリアイコン200の表示優先度を設定できるようになっている。ユーザによって設定された表示優先度は記憶部13に記憶される。表示アイコン数制限モードで動作する制御部12は、記憶部13内の各アプリアイコン200についての表示優先度を参照し、表示優先度が高いアプリアイコン200を表示部3に表示する。
【0086】
<各種変形例>
以下に、本実施の形態についての様々な変形例について説明する。
【0087】
<第1の変形例>
上述の表示アイコン数制限モードにおいては、第1筐体1及び第2筐体2のうち、ユーザが手に持つ側の筐体に収められている表示部3にアプリアイコン200を表示しても良い。
【0088】
例えば、制御部12がアイコン通常表示モードで動作している場合において、一方の表示部3が表示するモード切り替えボタン210が操作された際には、当該一方の表示部3にアプリアイコン200を必ず表示するのではなく、当該モード切り替えボタン210が操作された際に、第1筐体1及び第2筐体2のうち、ユーザが手で持つ側の筐体に収納されている表示部3にアプリアイコン200を表示する。
【0089】
また、制御部12が表示アイコン数制限モードで動作する場合において、ホーム画面が表示されなくなり、第1操作部16及び第2操作部17が操作される等によって、再度、ホーム画面が表示される際には、そのときにユーザが手で持つ側の筐体に収納されている表示部3にアプリアイコン200を表示する。
【0090】
そして、制御部12が表示アイコン数制限モードで動作し、かつ携帯型電子機器100がホーム画面を表示している状態において、ユーザが持つ筐体が変化した場合には、ユーザがあらたに持つ側の筐体に収納されている表示部3にアプリアイコン200を表示する。
【0091】
このように、第1筐体1及び第2筐体2のうち、ユーザが手に持つ側の筐体に収められている表示部3にアプリアイコン200を表示することによって、ユーザは携帯型電子機器100を持つ側の手でアプリアイコン200を選択し易くなる。図19に示されるように、ユーザが第1筐体1を右手400aで持つ際には、第1筐体1に収められている第1表示部3aにアプリアイコン200が表示されることから、ユーザは、アプリアイコン200を、携帯型電子機器100を持つ右手400aで選択し易くなる。また、図20に示されるように、ユーザが第2筐体2を左手400bで持つ際には、第2筐体2に収められている第2表示部3bにアプリアイコン200が表示されることから、ユーザは、アプリアイコン200を、携帯型電子機器100を持つ左手400bで選択し易くする。
【0092】
第1筐体1及び第2筐体2のうち、ユーザが手で持つ側の筐体を特定するためには、図21に示されるように、例えば、第1筐体1に取り付けられた第1照度センサー18と、第2筐体2に取り付けられた第2照度センサー19とを設ける。第1照度センサー18及び第2照度センサー19のそれぞれは、その周囲の明るさを検出する。
【0093】
第1照度センサー18は、開状態の携帯型電子機器100において、第1表示画面4aと第2表示画面4bとが並ぶ方向500における、第2筐体2側とは反対側の第1筐体1の側面1aに取り付けられている。第2照度センサー19は、開状態の携帯型電子機器100において、第1表示画面4aと第2表示画面4bとが並ぶ方向500における、第1筐体1側とは反対側の第2筐体2の側面2aに取り付けられている。この側面2aには、上述の第3操作部6も設けられている。
【0094】
図19に示されるように、ユーザが右手400aで第1筐体1を持つ場合には、第1照度センサー18で検出される明るさは小さくなることから、制御部12は、第1照度センサー18で検出される明るさがしきい値よりも小さい場合には、ユーザが第1筐体1を持っていると判断する。
【0095】
一方で、図20に示されるように、ユーザが左手400bで第2筐体2を持つ場合には、第2照度センサー19で検出される明るさは小さくなることから、制御部12は、第2照度センサー19で検出される明るさがしきい値よりも小さい場合には、ユーザが第2筐体2を持っていると判断する。
【0096】
このように、第1照度センサー18、第2照度センサー19及び制御部12は、第1筐体1及び第2筐体2のうち、ユーザが手に持つ側の筐体を特定する筐体特定部として機能する。
【0097】
なお、第1照度センサー18及び第2照度センサー19の代わりに3軸の加速度センサーを使用しても良い。図19に示されるように、ユーザが右手400aで第1筐体1を持つ場合には、図22に示されるように、第1筐体1が下がる傾向がある。言い換えれば、第1筐体1における、第1表示画面4a側の主面1bから、第1筐体1における、当該主面1bとは反対側の主面1cに向かう方向500に、第1筐体1における、側面1a側の端部1dが移動する傾向がある。制御部12は、3軸の加速度センサーの出力信号から、第1筐体1が下がっていることを特定すると、ユーザが第1筐体1を持っていると判断する。
【0098】
一方で、図20に示されるように、ユーザが左手400bで第2筐体2を持つ場合には、図23に示されるように、第2筐体2が下がる傾向がある。言い換えれば、第2筐体2における、第2表示画面4a側の主面2bから、第2筐体2における、当該主面2bとは反対側の主面2cに向かう方向501に、第2筐体2における、側面2a側の端部2dが移動する傾向がある。制御部12は、3軸の加速度センサーの出力信号から、第2筐体2が下がっていることを特定すると、ユーザが第2筐体2を持っていると判断する。
【0099】
また、第1筐体1及び第2筐体2のうち、ユーザが手で持つ側の筐体を特定するために、第1照度センサー18及び第2照度センサー19と、3軸の加速度センサーとを使用しても良い。つまり、制御部12は、第1照度センサー18で検出される明るさがしきい値よりも小さく、かつ3軸の加速度センサーの出力信号から、第1筐体1が下がっていることを特定すると、ユーザが第1筐体1を持っていると判断する。また、制御部12は、第2照度センサー19で検出される明るさがしきい値よりも小さく、かつ3軸の加速度センサーの出力信号から、第2筐体2が下がっていることを特定すると、ユーザが第2筐体2を持っていると判断する。
【0100】
なお、制御部12がアイコン通常表示モードで動作している場合において、一方の表示部3が表示するモード切り替えボタン210が操作された際には、当該一方の表示部3にアプリアイコン200を表示し、その後、ホーム画面が表示されなくなり、再度、ホーム画面が表示される際には、そのときにユーザが手で持つ側の筐体に収納されている表示部3にアプリアイコン200を表示しても良い。
【0101】
<第2の変形例>
表示アイコン数制限モードにおいてアプリアイコン200が表示される表示部3をユーザが指定できるようにしても良い。具体的には、ユーザが、第1表示画面4a及び第2表示画面4bの少なくとも一方を操作することによって、表示アイコン数制限モードにおいてアプリアイコン200を表示する表示部3を指定できるようにしても良い。ユーザによって、アプリアイコン200を表示する表示部3が指定されると、指定された表示部3を特定する特定情報が記憶部13に記憶される。表示アイコン数制限モードで動作する制御部12は、記憶部13内の特定情報が示す表示部3にアプリアイコン200を表示させる。
【0102】
<第3の変形例>
上述の表示アイコン数制限モードにおいては、第1表示部3a及び第2表示部3bのうち、アプリアイコン200を表示しない側の表示部3の表示画面4の輝度を低下させても良い。表示部3の表示画面4の輝度を低下させるためには、表示部3が備えるバックライトの輝度を低下させる。
【0103】
このように、アプリアイコン200を表示しない表示部3の表示画面4の輝度を低下させることによって、携帯型電子機器100の消費電力を低減することができる。
【0104】
また、表示部3の表示画面4の輝度を低下させる際には、バックライトの発光を停止して、当該表示画面4の表示をオフにすることが望ましい。この場合には、携帯型電子機器100の消費電力をさらに低減することができる。
【0105】
<第4の変形例>
現在のアプリアイコン200の数が、所定のしきい値よりも多い場合に、ホーム画面を表示し、制御部12がアイコン通常表示モードで動作する携帯型電子機器100が、開状態から閉状態に変化した際には、上述の表示優先度を決定する方法の第1の例のように、対応するアプリケーション130の起動頻度に基づいて決定された、アプリアイコン200の表示優先に基づいて、第1表示画面4aに表示するアプリアイコン200を決定しても良い。本変形例で使用されるしきい値は、表示アイコン数制限モードで使用されるしきい値と同様に、例えば、一つの表示部3が表示することが可能なアプリアイコン200の数(本例では20個)以下に設定される。
【0106】
例えば、本変形例に係るしきい値が“8”であるとすると、現在のアプリアイコン200の数が“8”よりも多い場合に、図6や図8のような携帯型電子機器100が開状態から閉状態に変化した際には、制御部12は、表示すべきアプリアイコン200のうち、例えば表示優先度が高いものから8個のアプリアイコン200(つまり、対応するアプリケーション130の起動頻度が高いものから8個のアプリアイコン200)を選択し、図24に示されるように、当該8個のアプリアイコン200を第1表示部3aに表示させる。
【0107】
また、現在のアプリアイコン200の数が、所定のしきい値よりも多い場合に、ホーム画面を表示し、制御部12がアイコン通常表示モードで動作する携帯型電子機器100が、開状態から閉状態に変化した場合には、上述の表示優先度を決定する方法の第2の例のように、携帯型電子機器100が位置する場所の種類に基づいて決定された、アプリアイコン200の表示優先度に基づいて、第1表示画面4aに表示するアプリアイコン200を決定しても良い。
【0108】
図24に示されるように、表示優先度が高い複数のアプリアイコン200が第1表示部3aに表示されている状態において、第1操作部16のホームキー16aが操作されると、第1表示部3aの表示は通常表示に戻るようになる。
【0109】
以上のように、表示すべきアプリアイコン200の数が多い場合において、携帯型電子機器100が開状態から閉状態に変化した際に、アプリケーション130の起動頻度や携帯型電子機器100が位置する場所の種類に基づいて決定された表示優先度に基づいてアプリアイコン200を第1表示部3aに表示することによって、ユーザは所望のアプリアイコン200を選択し易くなる。
【0110】
なお、本例においても、第1表示部3aに表示されるホーム画面を上側にスクロールさせることによって、表示すべき複数のアプリアイコン200が、表示優先度が高いものから順に表示されるようになる。また、上述の図13,14に示されるように、ホーム画面のページを切り替えることによって、表示すべきアプリアイコン200のすべてが表示可能となるようにした場合には、ホーム画面のページを切り替えることによって、表示すべき複数のアプリアイコン200が、表示優先度が高いものから順に表示されるようになる。
【0111】
<その他の変形例>
上述の実施の形態では、本願発明を携帯電話機に適用する場合を例にあげて説明したが、本願発明は携帯電話機以外の携帯型電子機器にも適用することができる。例えば、本願発明は、携帯型のゲーム機、ノート型のパーソナルコンピュータ、電子ブック、ポータブルナビゲーションシステム、携帯型の音楽プレーヤなどに適用することができる。
【0112】
また、本願発明は、上述の携帯型電子機器100とは異なり、2つの表示画面が常に同時に視認される携帯型電子機器に対しても適用することができる。また、本願発明は、開状態では2つの表示画面が同時に視認されるものの、閉状態では2つの表示画面のすべてが視認されないような携帯型電子機器に対しても適用することができる。例えば、2つの筐体を互いに重なるように折り畳むことができる2つ折り型の携帯電話機やノート型のパーソナルコンピュータにおいて、当該2つの筐体の内側面のそれぞれに表示画面が形成されたものに対しても、本願発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0113】
1 第1筐体
2 第2筐体
3 表示部
3a 第1表示部
3b 第2表示部
4 表示画面
4a 第1表示画面
4b 第2表示画面
12 制御部
13 記憶部
15 位置取得部
18 第1照度センサー
19 第2照度センサー
100 携帯型電子機器
130 アプリケーションプログラム
200 アプリアイコン
【技術分野】
【0001】
本発明は、同時に視認可能な2つの表示画面を備える携帯型電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から携帯型電子機器に関して様々な技術が提案されている。例えば特許文献1には、同時に視認可能な2つの表示画面を備える携帯型電子機器に関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−218778号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
さて、携帯型電子機器においては、アプリケーションプログラムを起動するためのアイコンが表示されることがある。ユーザは、携帯型電子機器に表示されるアイコンを選択することによって、当該アイコンに対応するアプリケーションプログラムを携帯型電子機器において起動することができる。特許文献1に記載されているような、同時に視認可能な2つの表示画面を備える携帯型電子機器において、アプリケーションプログラムを起動するためのアイコンを表示する場合には、一つの表示画面を備える携帯型電子機器にアイコンを表示する場合と比較して、より多くのアイコンを同時に表示することができる。したがって、同時に視認可能な2つの表示画面を備える携帯型電子機器を使用するユーザは、当該携帯型電子機器に同時に表示される複数のアイコンから、所望のアイコンを選択しにくくなる。
【0005】
そこで、本発明は上述の点に鑑みて成されたものであり、同時に視認可能な2つの表示画面を備える携帯型電子機器が同時に表示する、アプリケーションプログラムを起動するための複数のアイコンから、ユーザが所望のアイコンを選択し易くすることが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る携帯型電子機器は、タッチパネル機能を有し、アプリケーションプログラムを起動するためのアイコンを表示する第1表示部が収められた第1筐体と、タッチパネル機能を有し、前記アイコンを表示する第2表示部が収められた第2筐体と、前記第1及び第2表示部の表示を制御する表示制御部と、複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶部とを備え、前記第1及び第2表示部の表示画面は同時に視認可能であって、前記表示制御部は、表示すべき前記アイコンの数がしきい値よりも多い場合に、同時に視認される前記第1及び第2表示部のどちらか一方に、当該表示すべき前記アイコンの一部を同時に表示させる表示制御を行う。
【0007】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記表示制御部は、前記第1及び第2表示部のうち、前記表示制御において前記アイコンを表示する表示部の表示画面に対して所定の操作が行われると、当該表示部に他の前記アイコンを表示させる。
【0008】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記表示制御部は、前記表示制御において前記第1及び第2表示部のどちらか一方に表示する前記アイコンを、表示優先度に基づいて決定する。
【0009】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記アイコンについての前記表示優先度は、当該アイコンに対応するアプリケーションプログラムの起動頻度が高いほど高く設定される。
【0010】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記携帯型電子機器が位置する場所の種類を特定する特定部がさらに設けられ、前記特定部で特定された、前記携帯型電子機器が位置する場所の種類が、特定の種類を示す場合には、当該特定の種類に応じたアプリケーションプログラムを起動するための前記アイコンについての前記表示優先度が最も高く設定される。
【0011】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記第1及び第2筐体のうち、ユーザが手に持つ側の筐体を特定する筐体特定部がさらに設けられ、前記表示制御部は、前記表示制御において、前記第1及び第2表示部のうち、前記筐体特定部が特定した筐体に収められている表示部に前記アイコンを表示させる。
【0012】
また、本発明に係る携帯型電子機器の一態様では、前記表示制御部は、前記表示制御において、前記第1及び第2表示部のうち、表示画面が操作された表示部に前記アイコンを表示させる。
【0013】
また、本発明に係る携帯型電子機器は、タッチパネル機能を有し、アプリケーションプログラムを起動するためのアイコンを表示する第1表示部が収められた第1筐体と、タッチパネル機能を有し、前記アイコンを表示する第2表示部が収められた第2筐体と、前記第1及び第2表示部の表示を制御する表示制御部と、前記アイコンについての表示優先度を、当該アイコンに対応するアプリケーションプログラムの起動頻度に基づいて決定する表示頻度決定部と、複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶部とを備え、前記携帯型電子機器は、前記第1及び第2表示部の表示画面が同時に視認される第1状態と、前記第1及び第2表示部の表示画面のうち前記第1表示部の表示画面だけが視認される第2状態とを有し、前記表示制御部は、表示すべき前記アイコンの数がしきい値よりも多い場合に、前記第1及び第2表示部が第1状態から第2状態に変化した際には、当該表示すべき前記アイコンの前記表示優先度に基づいて、前記第1表示部に表示させる前記アイコンを決定する。
【0014】
また、本発明に係る携帯型電子機器は、タッチパネル機能を有し、アプリケーションプログラムを起動するためのアイコンを表示する第1表示部が収められた第1筐体と、タッチパネル機能を有し、前記アイコンを表示する第2表示部が収められた第2筐体と、前記第1及び第2表示部の表示を制御する表示制御部と、前記携帯型電子機器が位置する場所の種類を特定する特定部と、前記特定部で特定される、前記携帯型電子機器が位置する場所の種類に基づいて、前記アイコンの表示優先度を決定する表示優先度決定部と、複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶部とを備え、前記携帯型電子機器は、前記第1及び第2表示部の表示画面が同時に視認される第1状態と、前記第1及び第2表示部の表示画面のうち前記第1表示部の表示画面だけが視認される第2状態とを有し、前記表示制御部は、表示すべき前記アイコンの数がしきい値よりも多い場合に、前記第1及び第2表示部が第1状態から第2状態に変化した際には、当該表示すべき前記アイコンの前記表示優先度に基づいて、前記第1表示部に表示させる前記アイコンを決定する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ユーザが所望のアイコンを選択し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施の形態に係る閉状態の携帯型電子機器の外観を示す斜視図である。
【図2】本実施の形態に係る閉状態の携帯型電子機器の外観を示す斜視図である。
【図3】本実施の形態に係る開状態の携帯型電子機器の外観を示す斜視図である。
【図4】本実施の形態に係る開状態の携帯型電子機器の外観を示す斜視図である。
【図5】本実施の形態に係る携帯型電子機器の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図7】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図8】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図9】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図10】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図11】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図12】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図13】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図14】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図15】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図16】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図17】本実施の形態に係る携帯型電子機器の表示例を示す図である。
【図18】本実施の形態に係る携帯型電子機器の変形例の電気的構成を示すブロック図である。
【図19】ユーザが携帯型電子機器を右手で持つ様子を示す図である。
【図20】ユーザが携帯型電子機器を左手で持つ様子を示す図である。
【図21】本実施の形態に係る携帯型電子機器の変形例の外観を示す図である。
【図22】携帯型電子機器の第1筐体がユーザによって持たれて下がっている様子を示す図である。
【図23】携帯型電子機器の第2筐体がユーザによって持たれて下がっている様子を示す図である。
【図24】本実施の形態に係る携帯型電子機器の変形例の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1〜4は、本実施の形態に係る携帯型電子機器100の外観を示す斜視図である。携帯型電子機器100は、例えば、開閉可能な携帯電話機であって、第1筐体1と第2筐体2とを備えている。図1は、閉じた状態(閉状態)の携帯型電子機器100を第1筐体1側から見た場合の図であり、図2は、閉じた状態の携帯型電子機器100を第2筐体2側から見た場合の図である。図3,4は、開いた状態(開状態)の携帯型電子機器100を示している。
【0018】
ここで、携帯型電子機器100が閉じた状態とは、図1,2に示されるように、第1筐体1に収められた第1表示部3aの第1表示画面4aが視認される状態で、第1筐体1と第2筐体2とが互いに重なるように配置された状態である。この場合、第1表示画面4aと、第2筐体2に収められた第2表示部3bの第2表示画面4bとは、間をあけて重なり合った状態となるので、両者の成す角度は0度と言うことができる。
【0019】
一方で、携帯型電子機器100が開いた状態とは、図3,4に示されるように、第1表示部3aの第1表示画面4aと、第2表示部3bの第2表示画面4bとが、同時に視認されるように、第1筐体1と第2筐体2とが重ならないように配置された状態である。図3に示される携帯型電子機器100は、第1表示画面4a及び第2表示画面4bが180度を成すように、言い換えれば、同一平面上に位置するように開いている。図4に示される携帯型電子機器100は、第1表示画面4a及び第2表示画面4bが0度よりも大きく180度よりも小さい角度を成すように開いている。以後、図3に示されるように、第1表示画面4a及び第2表示画面4bが同一平面上に位置する状態を「フラット状態」と呼ぶ。また、図4に示されるように、第1表示画面4a及び第2表示画面4bが0度よりも大きく180度よりも小さい角度を成すように開いている状態を「チルト状態」と呼ぶ。
【0020】
第1表示部3aは、タッチパネル機能を有しており、ユーザの第1表示画面4aに対する操作を受け付ける操作部して機能する。同様に、第2表示部3bは、タッチパネル機能を有しており、ユーザの第2表示画面4bに対する操作を受け付ける操作部として機能する。以後、第1表示部3a及び第2表示部3bを特に区別する必要がない場合には、それぞれを「表示部3」と呼び、それぞれの表示画面を「表示画面4」と呼ぶ。
【0021】
第1筐体1と第2筐体2とは、ヒンジ部9及びアーム部10によって連結されている。ヒンジ部9は、第2筐体2に設けられている。アーム部10は、第2筐体2に対して角度変更可能となるようにヒンジ部9に接続されている。また、アーム部10は、第1筐体1に対して角度変更可能となるように当該第1筐体1に接続されている。携帯型電子機器100では、ヒンジ部9及びアーム部10の働きによって、図1,2の閉状態から、図4のチルト状態に遷移することができ、図4のチルト状態から図3のフラット状態に遷移することができる。また、携帯型電子機器100では、ヒンジ部9及びアーム部10の働きによって、図3のフラット状態から図4のチルト状態へ、図4のチルト状態から図1,2の閉状態へ遷移することが可能である。なお、第1筐体1と第2筐体2との連結手段は、ヒンジ部9及びアーム部10から成る連結手段に限らず、他の構成の連結手段を使用して第1筐体1及び第2筐体2を連結しても良い。
【0022】
第1筐体1には、第1表示部3a以外にも、音出力部7、音声入力部8及びユーザ操作を受け付ける第1操作部16が設けられている。音出力部7はスピーカを有しており、音声入力部8はマイクを有している。
【0023】
第1操作部16は、ホームキー16a、オプションキー16b及びバックキー16cを備えている。これらのキーは、第1筐体1における、第1表示画面4a側の主面に設けられており、それぞれユーザの押下操作を受け付ける。ホームキー16aは、第1表示画面4aに、後述するホーム画面を表示するための操作ボタンである。オプションキー16bは、アプリケーションプログラムが実行されている際に、オプション機能を実行するためのメニュー画面を表示するための操作ボタンである。バックキー16cは、第1表示画面4aの表示を一つ前の表示に戻すための操作ボタンである。
【0024】
第2筐体2には、第2表示部3b以外にも、ユーザの操作を受け付ける第2操作部17及び第3操作部6が設けられている。第2操作部17は、第1操作部16と同様に、ホームキー17a、オプションキー17b及びバックキー17cを備えている。これらのキーは、第2筐体1における、第2表示画面4b側の主面に設けられており、それぞれユーザの押下操作を受け付ける。ホームキー17a、オプションキー17b及びバックキー17cの機能は、第1操作部16のホームキー16a、オプションキー16b及びバックキー16cの機能と同様である。
【0025】
第3操作部6は、複数の操作ボタン6a〜6dを備えている。複数の操作ボタン6a〜6dのそれぞれは、第2筐体2の側面に設けられており、ユーザの押下操作を受け付ける。
【0026】
<電気的構成>
図5は携帯型電子機器100の電気的構成を示すブロック図である。図5に示されるように、携帯型電子機器100は、上述の第1表示部3a、第2表示部3b、第1操作部16、第2操作部17、第3操作部6、音出力部7及び音声入力部8以外にも、無線通信部11と、制御部12と、記憶部13と、電池14とを備えている。
【0027】
制御部12は、CPU(Central Processing Unit)及びDSP(Digital Signal Processor)などで構成されており、携帯型電子機器100の他の構成要素を制御することによって、携帯型電子機器100の動作を統括的に管理する。また、制御部12は、第1表示部3a、第2表示部3b、第1操作部16、第2操作部17及び第3操作部6が受け付けたユーザ操作に応じて、各種動作を行う。
【0028】
記憶部13は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等で構成されている。記憶部13には、OSプログラム(図示せず)及び複数のアプリケーションプログラム130等が記憶されている。アプリケーションプログラム130(以後、単に「アプリケーション130」と呼ぶ)としては、例えば、音声通信を行うための通話プログラム、電子メールの送受信を行うための電子メールプログラム、ウェブサイトを表示するためのブラウザ、地図を表示するための地図表示プログラム、電車の時刻表を表示するための時刻表表示プログラム、電子マネーによる決裁サービスを受けるための電子マネープログラムなどがある。制御部12の各種機能は、制御部12のCPU及びDSPが記憶部13内の各種プログラムを実行することによって実現される。
【0029】
無線通信部11は、携帯型電子機器100とは別の携帯電話機や、インターネットに接続されたウェブサーバ等の通信装置からの信号を、図示しない基地局を通じてアンテナ11aで受信する。無線通信部11は、受信信号に対して増幅処理やダウンコンバートを行って制御部12に出力する。制御部12は、入力された受信信号に対して復調処理等を行って、当該受信信号に含まれる、音声データ、画像データ等の各種データを取得する。また無線通信部11は、制御部12で生成された、音声データ等を含む送信信号に対してアップコンバートや増幅処理を行って、処理後の送信信号をアンテナ11aを通じて、携帯型電子機器100とは別の携帯電話機や、インターネットに接続された通信装置に向けて無線送信する。
【0030】
音出力部7は、制御部12からの音声データや音楽データ等の音データを音に変換して外部に出力する。音声入力部8は、外部から入力される音声を音声データに変換して制御部12に出力する。
【0031】
第1表示部3aと第2表示部3bとは同様の構成を有している。各表示部3は、例えば、カラー表示を行うバックライト方式の液晶表示部であって、液晶表示パネルと、それに光を照射するバックライトとを備えている。各表示部3は、制御部12による制御によって、文字、記号、図形などの各種情報を表示する。なお、表示部3は、液晶表示部以外の表示部であっても良い。例えば、表示部3は、有機ELディスプレイであっても良いし、複数のLEDがマトリックス状に配列された表示部であっても良い。
【0032】
電池14は、携帯型電子機器100の電源を生成する。電池14で生成された電源は、携帯型電子機器100が備える無線通信部11及び制御部12などに含まれる各電子部品に対して供給される。
【0033】
<アイコン表示>
本実施の形態に係る携帯型電子機器100では、各表示部3が、制御部12による制御によって、記憶部13が記憶するアプリケーション130を起動するためのアイコン(以後、「アプリアイコン」と呼ぶ)を表示することが可能となっている。
【0034】
本実施の形態では、記憶部13が記憶する、すべてのアプリケーション130に対応するアプリアイコンが表示されるとは限らない。本実施の形態では、アプリケーション130の起動を制限することが可能であり、起動が制限されたアプリケーション130に対応するアプリアイコンは表示されないようになっている。ユーザは、第1表示画面4aあるいは第2表示画面4bに対して操作を行うことによって、所望のアプリケーション130の起動を制限することができる。以後、特に断らない限り、アプリアイコンと言えば、起動が制限されていないアプリケーション130に対応するアプリアイコン、つまり、携帯型電子機器100が表示すべきアプリアイコンを意味するものとする。
【0035】
図6は、開状態(フラット状態あるいはチルト状態)の携帯型電子機器100が表示するホーム画面(初期画面)の一例を示す図である。図6においては、携帯型電子機器100の構造が簡略化されて示されている。以後の図面においても、携帯型電子機器100の構造については簡略化して示すものとする。
【0036】
第1操作部16のホームキー16aと、第2操作部17のホームキー17aとが操作されると、第1表示画面4a及び第2表示画面4bにわたってホーム画面が表示される。
【0037】
図6の例では、ホーム画面を表示する第1表示部3a及び第2表示部3bのそれぞれにおいて、複数のアプリアイコン200が表示されている。各表示部3に表示されているモード切り替えボタン210については後で詳細に説明する。
【0038】
表示部3に表示されている、あるアプリアイコン200に対してユーザが選択操作を行うと、制御部12は、当該アプリアイコン200に対応するアプリケーション130を記憶部13から読み出して実行する。これにより、ユーザによって選択されたアプリアイコン200に対応するアプリケーション130が起動する。アプリアイコン200に対する選択操作としては、例えば、表示画面に接触してすぐに離す操作であるタップなどが考えられる。
【0039】
例えば、通話プログラムに対応するアプリアイコン200が選択されると、制御部12は、記憶部13内から通話プログラムを読み出して実行する。通話プログラムが起動されると、無線通信部11は、制御部12による制御によって、他の携帯電話機等と音声通信を行う。
【0040】
また、電子メールプログラムに対応するアプリアイコン200が選択されると、制御部12は、記憶部13内から電子メールプログラムを読み出して実行する。電子メールプログラムが起動されると、無線通信部11は、制御部12による制御によって、他の携帯電話機等に対して電子メールを送信したり、他の携帯電話機等からの電子メールを受信したりする。
【0041】
また、ブラウザに対応するアプリアイコン200が選択されると、制御部12は、記憶部13内からブラウザを読み出して実行する。ブラウザが起動されると、無線通信部11は、制御部12による制御によってウェブサーバとの通信を行い、無線通信部11がウェブサーバから受信したウェブページが、制御部12による制御によって、第1表示部3a及び第2表示部3bにわたって表示される。
【0042】
また、地図表示プログラムに対応するアプリアイコン200が選択されると、制御部12は、記憶部13内から地図表示プログラムを読み出して実行する。地図表示プログラムが起動されると、制御部12は、記憶部13内の地図情報に基づいて、第1表示部3a及び第2表示部3bにわたって地図を表示する。
【0043】
また、時刻表表示プログラムに対応するアプリアイコン200が選択されると、制御部12は、記憶部13内から時刻表表示プログラムを読み出して実行する。時刻表表示プログラムが起動されると、制御部12は、記憶部13内の時刻表情報に基づいて、第1表示部3a及び第2表示部3bにわたって時刻表を表示する。
【0044】
また、電子マネープログラムに対応するアプリアイコン200が選択されると、制御部12は、記憶部13内から電子マネープログラムを読み出して実行する。電子マネープログラムが起動されると、制御部12は、第1表示部3a及び第2表示部3bに電子マネーによる決裁サービスを受けるための画面を表示する。
【0045】
なお、携帯型電子機器100が閉状態で使用される場合には、ユーザが視認可能な第1表示画面4aだけに、アプリアイコン200が示されたホーム画面が表示されるようになる。
【0046】
図6に示されるように、開状態の携帯型電子機器100では、第1表示画面4a及び第2表示画面4bの両方にアプリアイコン200を表示することが可能であることから、開状態の携帯型電子機器100には多くのアプリアイコン200を同時に表示することができる。携帯型電子機器100が多くのアプリアイコン200を同時に表示する場合には、ユーザは、所望のアプリアイコン200を選択しにくいことがある。
【0047】
そこで、本実施の形態では、携帯型電子機器100が、同時に表示するアプリアイコン200の数を制限することを可能にし、それによって、ユーザが、所望のアプリアイコン200を選択し易くしている。以下に、携帯型電子機器100でのこの処理について詳細に説明する。
【0048】
各表示部3の表示を制御する表示制御部として機能する制御部12は、同時に表示するアプリアイコン200の数を制限する表示アイコン数制限モードと、同時に表示するアイコン200の数を制限しないアイコン通常表示モードとを備えている。
【0049】
<アイコン通常表示モード>
アイコン通常表示モードでは、アプリアイコン200は、例えば図7に示されるように、第2表示画面4bの下端部(ユーザから見て下方の端部)から表示される。そして、無線通信部11による、外部装置からのアプリケーション130のダウンロード等によって、アプリアイコン200の数が増加し、第2表示画面4bに表示することが可能なアプリアイコン200の数(本例では20個)を超えると、上述の図6に示されるように、第2表示画面4bに表示できないアプリアイコン200は、第1表示画面4aの下端部から表示されるようになる。
【0050】
その後、アプリアイコン200の数がさらに増加して、それらのすべてを、第1表示画面4a及び第2表示画面4bに同時に表示できなくなると(本例では、アプリアイコン200の数が40個を超えると)、その表示できないアプリアイコン200は、第1表示部3a及び第2表示部3bが表示するホーム画面のページを切り替えることによって、表示される。本実施の形態では、第1表示画面4aあるいは第2表示画面4bを操作することによって、第1表示部3a及び第2表示部3bが表示するホーム画面のページを切り替えることができる。
【0051】
例えば、図8に示されるように、各表示画面4において最大数のアプリアイコン200が表示されている状態において、ユーザが第2表示画面4bに指300を接触させた状態で当該指300を左方向(ユーザから見て左方向)に払う操作(フリック)を行うと、図9に示されるように、ホーム画面のページが次のページに切り替わり、最初のページでは表示されなかったアプリアイコン200が次のページに示されるようになる。図9の例では、最初のページでは表示されなかったアプリアイコン200の数が20個以下の10個であるため、次のページでは、10個のアプリアイコン200が第2表示部3bだけに表示されている。
【0052】
同様にして、ユーザが第1表示画面4aに指を接触させた状態で当該指を左方向に払う操作を行った場合にも、第1表示部3a及び第2表示部3bが表示するホーム画面のページが次のページに切り替わり、最初のページでは表示されなかったアプリアイコン200が次のページに示されるようになる。
【0053】
このように、本実施の形態では、アプリアイコン200の数が、携帯型電子機器100が一度に表示できる数(本例では40個)よりも多い場合であっても、携帯型電子機器100が表示するホーム画面のページを切り替えることによって、すべてのアプリアイコン200を表示することが可能となっている。
【0054】
なお、アプリアイコン200の表示位置はユーザによって変更することが可能である。ユーザは、表示画面4に表示されている、あるアプリアイコン200の表示位置を変更する場合には、当該アプリアイコン200に対して指を接触させた状態で、当該表示画面4においてアプリアイコン200が表示されていない領域に当該指を移動させる。これにより、当該指の移動先に当該アプリアイコン200が表示されるようになる。また、ユーザが、ホーム画面のあるページに示されているアプリアイコン200に対して指を接触させた状態で、当該ページの右端に当該指を移動させると、当該アプリアイコン200は次のページに示されるようになる。
【0055】
<表示アイコン数制限モード>
上述の図6〜9に示されるように、ホーム画面を表示する第1表示部3a及び第2表示部3bのそれぞれは、自身の表示画面4にモード切り替えボタン210を表示する。アイコン通常表示モードで動作する制御部12は、第1表示部3a及び第2表示部3bが表示するモード切り替えボタン210のどちらか一方が操作されると、表示アイコン数制限モードで動作するようになる。
【0056】
表示アイコン数制限モードでは、制御部12は、現在のアプリアイコン200の数と、所定のしきい値とを比較する。このしきい値は、例えば、一つの表示部3が表示することが可能なアプリアイコン200の数(本例では20個)以下に設定される。本実施の形態では、しきい値=8(2行で表示できる数)とする。
【0057】
制御部12は、アプリアイコン200の数がしきい値以下の場合には、第1表示部3a及び第2表示部3bのうち、ユーザによって操作されたモード切り替えボタン210を表示する表示部3だけに、アプリアイコン200のすべてを同時に表示させる。このとき、各表示部3には、アイコン通常表示モードと同様に、モード切り替えボタン210が表示される。したがって、制御部12がアイコン通常表示モードで動作している携帯型電子機器100が上述の図7のような表示を行っている場合に、第2表示部3bが表示するモード切り替えボタン210が操作されると、第1表示部3a及び第2表示部3bの表示は変化しないことになる。一方で、制御部12がアイコン通常表示モードで動作している携帯型電子機器100が図7のような表示を行っている場合に、第1表示部3aが表示するモード切り替えボタン210が操作されると、図10に示されるように、アプリアイコン200が第1表示部3aだけに表示されるようになる。
【0058】
制御部12は、アプリアイコン200の数がしきい値よりも多い場合には、第1表示部3a及び第2表示部3bのうち、ユーザによって操作されたモード切り替えボタン210を表示する表示部3だけに、アプリアイコン200の一部を同時に表示させる。本実施の形態では、ユーザによって操作されたモード切り替えボタン210を表示する表示部3だけに、しきい値と同じ数のアプリアイコン200を同時に表示する。
【0059】
例えば、制御部12がアイコン通常表示モードで動作している携帯型電子機器100が上述の図6のような表示を行っている場合に、第2表示部3bが表示するモード切り替えボタン210が操作されると、表示すべきアプリアイコン200のうち、8個のアプリアイコン200が、図7のように、第2表示部3bだけに同時に表示される。また、制御部12がアイコン通常表示モードで動作している携帯型電子機器100が上述の図6のような表示を行っている場合に、第1表示部3aが表示するモード切り替えボタン210が操作されると、表示すべきアプリアイコン200のうち、8個のアプリアイコン200が、図10のように、第1表示部3aだけに同時に表示される。
【0060】
なお、アプリアイコン200の数がしきい値よりも多い場合には、ユーザによって操作されたモード切り替えボタン210を表示する表示部3だけに、しきい値よりも少ない数のアプリアイコン200を同時に表示しても良い。
【0061】
表示すべきアプリアイコン200のうち、残りのアプリアイコン200については、ホーム画面をスクロールすることによって表示することができる。例えば、図11に示されるように、ユーザが、2行分(8個)のアプリアイコン200を表示する第1表示画面4aに指300を接触させた状態で当該指300を上側に移動させる。そうすると、ホーム画面が上側にスクロールして、図12に示されるように、第1表示画面4aの下端部に次の行のアプリアイコン200が表示されるようになる。ユーザが、第1表示画面4aに触れた指300をさらに上側に移動させると、ホーム画面が上側にスクロールして、表示されてないアプリアイコン200があれば、第1表示画面4aの下端部にさらに次の行のアプリアイコン200が表示されるようになる。図11,12では、ホーム画面がスクロールする様子が理解できるように、行ごとにアプリアイコン200に示すハッチングを変えている。なお、ユーザが、第1表示画面4aに触れた指300を下側に移動させると、ホーム画面が下側にスクロールするようになる。
【0062】
このように、本実施の形態では、表示すべきアプリアイコン200の数がしきい値よりも多い場合において、制御部12のモードが、アイコン通常表示モードから表示アイコン数制限モードに切り替わった際には、表示すべきアプリアイコン200のうちの一部のアプリアイコン200が一つの表示部3に同時に表示される。そして、当該表示部3の表示画面4を操作してホーム画面をスクロールすることによって、表示すべきアプリアイコン200のすべてを当該表示部3に表示することが可能となる。
【0063】
また、本実施の形態では、制御部12が表示アイコン数制限モードで動作する場合において、ホーム画面が表示されなくなり、第1操作部16及び第2操作部17が操作される等によって、再度、ホーム画面が表示される際には、制御部12は、アプリアイコン200としきい値とをあらためて比較する。そして、アプリアイコン200の数がしきい値以下の場合には、制御部12は、上述と同様に、自身のモードが表示アイコン数制限モードに切り替わる際に操作されたモード切り替えボタン210を表示する表示部3に、アプリアイコン200のすべてを同時に表示させる。一方で、アプリアイコン200の数がしきい値よりも多い場合には、制御部12は、上述と同様に、自身のモードが表示アイコン数制限モードに切り替わる際に操作されたモード切り替えボタン210を表示する表示部3に、アプリアイコン200の一部を同時に表示させる。
【0064】
また、本実施の形態では、制御部12が表示アイコン数制限モードで動作し、かつ携帯型電子機器100がホーム画面を表示している状態において、アプリアイコン200の数が変化すると、制御部12は、アプリアイコン200の数としきい値とをあらためて比較する。そして、アプリアイコン200の数がしきい値以下の場合には、制御部12は、上述と同様に、アプリアイコン200のすべてを同時に一つの表示部3に表示させる。一方で、アプリアイコン200の数がしきい値よりも多い場合には、制御部12は、上述と同様に、アプリアイコン200の一部を同時に一つの表示部3に表示させる。
【0065】
また、本実施の形態では、制御部12が表示アイコン数制限モードで動作し、かつ携帯型電子機器100がホーム画面を表示している状態において、アプリアイコン200を表示している表示部3とは別の表示部3の表示画面4がユーザによって操作された場合には、制御部12は、アプリアイコン200を、当該別の表示部3に表示するようになる。例えば、図10に示されるように、第1表示部3aがアプリアイコン200を表示している際には、第2表示部3bの第2表示画面4bが操作されると、アプリアイコン200を表示する表示部3が切り替わって、図7に示されるように、アプリアイコン200は、第2表示部3bに表示されるようになる。
【0066】
また、本実施の形態では、制御部12が表示アイコン数制限モードで動作している場合において、ホーム画面を表示する第1表示部3a及び第2表示部3bが表示するモード切り替えボタン210のどちらか一方が操作されると、制御部12は、アイコン通常表示モードで動作するようになる。
【0067】
なお、上記の例では、ホーム画面をスクロールすることによって、表示すべきアプリアイコン200のすべてを表示することができるようにしているが、アイコン通常表示モードと同様に、ホーム画面のページを切り替えることによって、表示すべきアプリアイコン200のすべてを表示することができるようにしても良い。
【0068】
例えば、図13に示されるように、ユーザが、第1表示画面4aに対して左方向にフリックを行うと、ホーム画面のページが次のページに切り替わり、図14に示されるように、最初のページでは表示されなかったアプリアイコン200が次のページに示されるようになる。図13,14では、ホーム画面のページが切り替わる様子が理解できるように、ホーム画面のページごとにアプリアイコン200に示すハッチングを変えている。本例では、ホーム画面の最初のページ以外のページにおいては、最大で8個のアプリアイコン200が表示される。したがって、ページを切り替えた際に、残りのアプリアイコン200の数が8個以上の場合には、図14に示されるように、8個のアプリアイコン200が表示部3に表示され、残りのアプリアイコン200の数が8個よりも少ない場合には、8個よりも少ない数のアプリアイコン200が表示部3に表示される。
【0069】
以上のように、本実施の形態に係る表示アイコン数制限モードでは、アプリアイコン200の数がしいき値よりも多くなると、その一部が同時に、第1表示部3a及び第2表示部3bのうちの一方の表示部3だけに表示される。したがって、ユーザは所望のアプリアイコン200を選択し易くなる。
【0070】
<表示アイコン数制限モードで表示するアプリアイコンの決定方法>
次に、表示アイコン数制限モードにおいて、アプリアイコン200の数がしきい値よりも多い際に、表示部3に同時に表示する複数のアプリアイコン200の決定方法について説明する。
【0071】
本実施の形態では、制御部12は、表示すべき各アプリアイコン200に対して、表示優先度を設定する。そして、制御部12は、表示アイコン数制限モードにおいて、アプリアイコン200の数がしきい値よりも多い場合には、表示優先度が高いアプリアイコン200から順に表示部3に表示する。
【0072】
表示アイコン数制限モードで動作する制御部12は、アプリアイコン200としきい値とを比較した結果、アプリアイコン200がしきい値よりも多い場合には、表示すべき複数のアプリアイコン200のうち、表示優先度が高いものから順に8個のアプリアイコン200を選択し、当該8個のアプリアイコン200を表示部3に表示する。図15は、当該8個のアプリアイコン200を第1表示部3aが表示している様子を示す図である。図15及び後述の図16,17,24では、アプリアイコン200の表示優先度を、当該アプリアイコン200を示す四角形内に示している。本実施の形態では、表示優先度を示す数字が小さいほど、表示優先度が高くなっている。
【0073】
図15に示される第1表示画面4aに対して、ユーザが指を接触させた状態で当該指を上側に移動させると、ホーム画面が上側にスクロールして、第1表示画面4aには、残りのアプリアイコン200のうち、表示優先度が高いアプリアイコン200が表示されるようになる。図16は、図15に示されるホーム画面が上側にスクロールして、次に表示優先度が高い3つのアプリアイコン200が第1表示部3aに表示されている様子を示す図である。このように、ホーム画面を上側にスクロールさせることによって、表示すべき複数のアプリアイコン200が、表示優先度が高いものから順に表示されるようになる。
【0074】
なお、上述の図13,14に示されるように、ホーム画面のページを切り替えることによって、表示すべきアプリアイコン200のすべてが表示可能な場合には、ホーム画面のページを切り替えることによって、表示すべき複数のアプリアイコン200が、表示優先度が高いものから順に表示されるようになる。図17は、図15に示される第1表示画面4aに対してユーザが左方向にフリックすることによって、ホーム画面の次のページが第1表示画面4aに表示されている様子を示す図である。
【0075】
<表示優先度の決定方法>
各アプリアイコン200の表示優先度については、様々な観点から決定することができる。以下に、表示優先度を決定する方法についての複数の例を説明する。
【0076】
<第1の例>
本例においては、アプリアイコン200についての表示優先度を、アプリアイコン200に対応するアプリケーション130の起動頻度が高いほど高く設定する。この場合には、制御部12は、各アプリケーション130についての起動頻度を示す起動頻度リストを作成して記憶部13に記憶する。制御部12は、アプリケーション130が起動されると、記憶部13内の起動頻度リストを更新する。そして、制御部12は、ホーム画面を表示部3に表示させる際には、起動頻度リストを参照して、起動頻度が高いアプリケーション130に対応するアプリアイコン200ほど、その表示優先度を高く設定する。つまり、制御部12は、アプリアイコン200の表示優先度を、当該アプリアイコン200に対応するアプリケーション130の起動頻度に基づいて決定する起動頻度決定部として機能する。例えば、制御部12は、電子メールプログラム、ブラウザ、通話プログラム、地図表示プログラム、時刻表表示プログラム、電子マネープログラムの順で起動頻度が高い場合には、それらのアプリケーション130に対応するアプリアイコン200の表示優先度を、この順で高くなるように設定する。
【0077】
このように、アプリアイコン200についての表示優先度を、アプリアイコン200に対応するアプリケーション130の起動頻度が高いほど高く設定することによって、ホーム画面においては、対応するアプリケーション130の起動頻度が高いアプリアイコン200が最初に示されるようになる。よって、ユーザは、選択する頻度が高いアプリアイコン200を選択し易くなる。
【0078】
<第2の例>
本例においては、携帯型電子機器100が位置する場所の種類が、特定の種類を示す場合には、当該特定の種類に応じたアプリケーション130を起動するためのアプリアイコン200についての表示優先度を最も高く設定する。この場合には、図18に示されるように、携帯型電子機器100には、その位置を求める位置取得部15が設けられる。位置取得部15は、例えば、GPS(Global Positioning System)における複数の衛星からの信号を受信し、受信信号に基づいて携帯型電子機器100の位置を算出するGPS受信機で構成されている。そして、制御部12は、位置取得部15で取得された、携帯型電子機器100の位置と、記憶部13内の地図情報とに基づいて、携帯型電子機器100が位置する場所の種類を特定する。制御部12は、例えば、携帯型電子機器100が位置する場所の種類が「駅」であることを特定したり、「コンビニエンスストア」であることを特定したりする。
【0079】
このように、位置取得部15と制御部12は、携帯型電子機器100が位置する場所の種類を特定する特定部として機能する。
【0080】
また、記憶部13には、場所の種類と、その場所の種類において起動される可能性が高いであろうアプリケーション130とが対応付けられて記述されたテーブルが記憶される。このテーブルにおいては、例えば、「駅」と「時刻表表示プログラム」とが対応付けられており、「コンビニエンスストア」と「電子マネープログラム」とが対応付けられている。
【0081】
制御部12は、携帯型電子機器100が位置する場所の種類が、記憶部13内のテーブルに記述されている場所の種類に該当すると、当該場所の種類に応じたアプリケーション130に対応するアプリアイコン200の表示優先度を最も高くする。例えば、制御部12は、携帯型電子機器100が位置する場所の種類が、記憶部13内のテーブルに記述されている「駅」に該当すると、「駅」に対応付けられている時刻表表示プログラムに対応するアプリアイコン200の表示優先度を最も高くする。また、制御部12は、携帯型電子機器100が位置する場所の種類が、記憶部13内のテーブルに記述されている「コンビニエンスストア」に該当すると、「コンビニエンスストア」に対応付けられている電子マネープログラムに対応するアプリアイコン200の表示優先度を最も高くする。これにより、携帯型電子機器100を所持するユーザが、現在位置する場所において選択する可能性が高いであろうアプリアイコン200を、当該携帯型電子機器100に表示することが可能となる。よって、ユーザは、所望のアプリアイコン200を選択し易くなる。
【0082】
なお、表示すべきアプリアイコン200のうち、携帯型電子機器100が位置する場所の種類に応じたアプリケーション130に対応するアプリアイコン200以外のアプリアイコン200の表示優先度については、互いに同じとしても良いし、上述のように、アプリアイコン200に対応するアプリケーション130の起動頻度が高いほど高くしても良い。
【0083】
このように、本例においては、制御部12及び記憶部13は、携帯型電子機器100が位置する場所の種類に基づいて、アプリアイコン200の表示優先度を決定する表示優先度決定部として機能する。
【0084】
上記の例では、場所の一つの種類に対して一つのアプリケーション130を対応付けたが、複数のアプリケーション130を対応付けても良い。例えば、「駅」においては、電子メールプログラムが起動される可能性も高いことから、「駅」に対して、「時刻表表示プログラム」と「電子メールプログラム」を対応付けても良い。
【0085】
<第3の例>
本例においては、各アプリアイコン200の表示優先度をユーザが設定することができるようになっている。具体的には、ユーザは、第1表示部3a及び第2表示部3bのうちの少なくとも一方の表示画面4を操作することによって、各アプリアイコン200の表示優先度を設定できるようになっている。ユーザによって設定された表示優先度は記憶部13に記憶される。表示アイコン数制限モードで動作する制御部12は、記憶部13内の各アプリアイコン200についての表示優先度を参照し、表示優先度が高いアプリアイコン200を表示部3に表示する。
【0086】
<各種変形例>
以下に、本実施の形態についての様々な変形例について説明する。
【0087】
<第1の変形例>
上述の表示アイコン数制限モードにおいては、第1筐体1及び第2筐体2のうち、ユーザが手に持つ側の筐体に収められている表示部3にアプリアイコン200を表示しても良い。
【0088】
例えば、制御部12がアイコン通常表示モードで動作している場合において、一方の表示部3が表示するモード切り替えボタン210が操作された際には、当該一方の表示部3にアプリアイコン200を必ず表示するのではなく、当該モード切り替えボタン210が操作された際に、第1筐体1及び第2筐体2のうち、ユーザが手で持つ側の筐体に収納されている表示部3にアプリアイコン200を表示する。
【0089】
また、制御部12が表示アイコン数制限モードで動作する場合において、ホーム画面が表示されなくなり、第1操作部16及び第2操作部17が操作される等によって、再度、ホーム画面が表示される際には、そのときにユーザが手で持つ側の筐体に収納されている表示部3にアプリアイコン200を表示する。
【0090】
そして、制御部12が表示アイコン数制限モードで動作し、かつ携帯型電子機器100がホーム画面を表示している状態において、ユーザが持つ筐体が変化した場合には、ユーザがあらたに持つ側の筐体に収納されている表示部3にアプリアイコン200を表示する。
【0091】
このように、第1筐体1及び第2筐体2のうち、ユーザが手に持つ側の筐体に収められている表示部3にアプリアイコン200を表示することによって、ユーザは携帯型電子機器100を持つ側の手でアプリアイコン200を選択し易くなる。図19に示されるように、ユーザが第1筐体1を右手400aで持つ際には、第1筐体1に収められている第1表示部3aにアプリアイコン200が表示されることから、ユーザは、アプリアイコン200を、携帯型電子機器100を持つ右手400aで選択し易くなる。また、図20に示されるように、ユーザが第2筐体2を左手400bで持つ際には、第2筐体2に収められている第2表示部3bにアプリアイコン200が表示されることから、ユーザは、アプリアイコン200を、携帯型電子機器100を持つ左手400bで選択し易くする。
【0092】
第1筐体1及び第2筐体2のうち、ユーザが手で持つ側の筐体を特定するためには、図21に示されるように、例えば、第1筐体1に取り付けられた第1照度センサー18と、第2筐体2に取り付けられた第2照度センサー19とを設ける。第1照度センサー18及び第2照度センサー19のそれぞれは、その周囲の明るさを検出する。
【0093】
第1照度センサー18は、開状態の携帯型電子機器100において、第1表示画面4aと第2表示画面4bとが並ぶ方向500における、第2筐体2側とは反対側の第1筐体1の側面1aに取り付けられている。第2照度センサー19は、開状態の携帯型電子機器100において、第1表示画面4aと第2表示画面4bとが並ぶ方向500における、第1筐体1側とは反対側の第2筐体2の側面2aに取り付けられている。この側面2aには、上述の第3操作部6も設けられている。
【0094】
図19に示されるように、ユーザが右手400aで第1筐体1を持つ場合には、第1照度センサー18で検出される明るさは小さくなることから、制御部12は、第1照度センサー18で検出される明るさがしきい値よりも小さい場合には、ユーザが第1筐体1を持っていると判断する。
【0095】
一方で、図20に示されるように、ユーザが左手400bで第2筐体2を持つ場合には、第2照度センサー19で検出される明るさは小さくなることから、制御部12は、第2照度センサー19で検出される明るさがしきい値よりも小さい場合には、ユーザが第2筐体2を持っていると判断する。
【0096】
このように、第1照度センサー18、第2照度センサー19及び制御部12は、第1筐体1及び第2筐体2のうち、ユーザが手に持つ側の筐体を特定する筐体特定部として機能する。
【0097】
なお、第1照度センサー18及び第2照度センサー19の代わりに3軸の加速度センサーを使用しても良い。図19に示されるように、ユーザが右手400aで第1筐体1を持つ場合には、図22に示されるように、第1筐体1が下がる傾向がある。言い換えれば、第1筐体1における、第1表示画面4a側の主面1bから、第1筐体1における、当該主面1bとは反対側の主面1cに向かう方向500に、第1筐体1における、側面1a側の端部1dが移動する傾向がある。制御部12は、3軸の加速度センサーの出力信号から、第1筐体1が下がっていることを特定すると、ユーザが第1筐体1を持っていると判断する。
【0098】
一方で、図20に示されるように、ユーザが左手400bで第2筐体2を持つ場合には、図23に示されるように、第2筐体2が下がる傾向がある。言い換えれば、第2筐体2における、第2表示画面4a側の主面2bから、第2筐体2における、当該主面2bとは反対側の主面2cに向かう方向501に、第2筐体2における、側面2a側の端部2dが移動する傾向がある。制御部12は、3軸の加速度センサーの出力信号から、第2筐体2が下がっていることを特定すると、ユーザが第2筐体2を持っていると判断する。
【0099】
また、第1筐体1及び第2筐体2のうち、ユーザが手で持つ側の筐体を特定するために、第1照度センサー18及び第2照度センサー19と、3軸の加速度センサーとを使用しても良い。つまり、制御部12は、第1照度センサー18で検出される明るさがしきい値よりも小さく、かつ3軸の加速度センサーの出力信号から、第1筐体1が下がっていることを特定すると、ユーザが第1筐体1を持っていると判断する。また、制御部12は、第2照度センサー19で検出される明るさがしきい値よりも小さく、かつ3軸の加速度センサーの出力信号から、第2筐体2が下がっていることを特定すると、ユーザが第2筐体2を持っていると判断する。
【0100】
なお、制御部12がアイコン通常表示モードで動作している場合において、一方の表示部3が表示するモード切り替えボタン210が操作された際には、当該一方の表示部3にアプリアイコン200を表示し、その後、ホーム画面が表示されなくなり、再度、ホーム画面が表示される際には、そのときにユーザが手で持つ側の筐体に収納されている表示部3にアプリアイコン200を表示しても良い。
【0101】
<第2の変形例>
表示アイコン数制限モードにおいてアプリアイコン200が表示される表示部3をユーザが指定できるようにしても良い。具体的には、ユーザが、第1表示画面4a及び第2表示画面4bの少なくとも一方を操作することによって、表示アイコン数制限モードにおいてアプリアイコン200を表示する表示部3を指定できるようにしても良い。ユーザによって、アプリアイコン200を表示する表示部3が指定されると、指定された表示部3を特定する特定情報が記憶部13に記憶される。表示アイコン数制限モードで動作する制御部12は、記憶部13内の特定情報が示す表示部3にアプリアイコン200を表示させる。
【0102】
<第3の変形例>
上述の表示アイコン数制限モードにおいては、第1表示部3a及び第2表示部3bのうち、アプリアイコン200を表示しない側の表示部3の表示画面4の輝度を低下させても良い。表示部3の表示画面4の輝度を低下させるためには、表示部3が備えるバックライトの輝度を低下させる。
【0103】
このように、アプリアイコン200を表示しない表示部3の表示画面4の輝度を低下させることによって、携帯型電子機器100の消費電力を低減することができる。
【0104】
また、表示部3の表示画面4の輝度を低下させる際には、バックライトの発光を停止して、当該表示画面4の表示をオフにすることが望ましい。この場合には、携帯型電子機器100の消費電力をさらに低減することができる。
【0105】
<第4の変形例>
現在のアプリアイコン200の数が、所定のしきい値よりも多い場合に、ホーム画面を表示し、制御部12がアイコン通常表示モードで動作する携帯型電子機器100が、開状態から閉状態に変化した際には、上述の表示優先度を決定する方法の第1の例のように、対応するアプリケーション130の起動頻度に基づいて決定された、アプリアイコン200の表示優先に基づいて、第1表示画面4aに表示するアプリアイコン200を決定しても良い。本変形例で使用されるしきい値は、表示アイコン数制限モードで使用されるしきい値と同様に、例えば、一つの表示部3が表示することが可能なアプリアイコン200の数(本例では20個)以下に設定される。
【0106】
例えば、本変形例に係るしきい値が“8”であるとすると、現在のアプリアイコン200の数が“8”よりも多い場合に、図6や図8のような携帯型電子機器100が開状態から閉状態に変化した際には、制御部12は、表示すべきアプリアイコン200のうち、例えば表示優先度が高いものから8個のアプリアイコン200(つまり、対応するアプリケーション130の起動頻度が高いものから8個のアプリアイコン200)を選択し、図24に示されるように、当該8個のアプリアイコン200を第1表示部3aに表示させる。
【0107】
また、現在のアプリアイコン200の数が、所定のしきい値よりも多い場合に、ホーム画面を表示し、制御部12がアイコン通常表示モードで動作する携帯型電子機器100が、開状態から閉状態に変化した場合には、上述の表示優先度を決定する方法の第2の例のように、携帯型電子機器100が位置する場所の種類に基づいて決定された、アプリアイコン200の表示優先度に基づいて、第1表示画面4aに表示するアプリアイコン200を決定しても良い。
【0108】
図24に示されるように、表示優先度が高い複数のアプリアイコン200が第1表示部3aに表示されている状態において、第1操作部16のホームキー16aが操作されると、第1表示部3aの表示は通常表示に戻るようになる。
【0109】
以上のように、表示すべきアプリアイコン200の数が多い場合において、携帯型電子機器100が開状態から閉状態に変化した際に、アプリケーション130の起動頻度や携帯型電子機器100が位置する場所の種類に基づいて決定された表示優先度に基づいてアプリアイコン200を第1表示部3aに表示することによって、ユーザは所望のアプリアイコン200を選択し易くなる。
【0110】
なお、本例においても、第1表示部3aに表示されるホーム画面を上側にスクロールさせることによって、表示すべき複数のアプリアイコン200が、表示優先度が高いものから順に表示されるようになる。また、上述の図13,14に示されるように、ホーム画面のページを切り替えることによって、表示すべきアプリアイコン200のすべてが表示可能となるようにした場合には、ホーム画面のページを切り替えることによって、表示すべき複数のアプリアイコン200が、表示優先度が高いものから順に表示されるようになる。
【0111】
<その他の変形例>
上述の実施の形態では、本願発明を携帯電話機に適用する場合を例にあげて説明したが、本願発明は携帯電話機以外の携帯型電子機器にも適用することができる。例えば、本願発明は、携帯型のゲーム機、ノート型のパーソナルコンピュータ、電子ブック、ポータブルナビゲーションシステム、携帯型の音楽プレーヤなどに適用することができる。
【0112】
また、本願発明は、上述の携帯型電子機器100とは異なり、2つの表示画面が常に同時に視認される携帯型電子機器に対しても適用することができる。また、本願発明は、開状態では2つの表示画面が同時に視認されるものの、閉状態では2つの表示画面のすべてが視認されないような携帯型電子機器に対しても適用することができる。例えば、2つの筐体を互いに重なるように折り畳むことができる2つ折り型の携帯電話機やノート型のパーソナルコンピュータにおいて、当該2つの筐体の内側面のそれぞれに表示画面が形成されたものに対しても、本願発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0113】
1 第1筐体
2 第2筐体
3 表示部
3a 第1表示部
3b 第2表示部
4 表示画面
4a 第1表示画面
4b 第2表示画面
12 制御部
13 記憶部
15 位置取得部
18 第1照度センサー
19 第2照度センサー
100 携帯型電子機器
130 アプリケーションプログラム
200 アプリアイコン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネル機能を有し、アプリケーションプログラムを起動するためのアイコンを表示する第1表示部が収められた第1筐体と、
タッチパネル機能を有し、前記アイコンを表示する第2表示部が収められた第2筐体と、
前記第1及び第2表示部の表示を制御する表示制御部と、
複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶部と
を備え、
前記第1及び第2表示部の表示画面は同時に視認可能であって、
前記表示制御部は、表示すべき前記アイコンの数がしきい値よりも多い場合に、同時に視認される前記第1及び第2表示部のどちらか一方に、当該表示すべき前記アイコンの一部を同時に表示させる表示制御を行う、携帯型電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯型電子機器であって、
前記表示制御部は、前記第1及び第2表示部のうち、前記表示制御において前記アイコンを表示する表示部の表示画面に対して所定の操作が行われると、当該表示部に他の前記アイコンを表示させる、携帯型電子機器。
【請求項3】
請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の携帯型電子機器であって、
前記表示制御部は、前記表示制御において前記第1及び第2表示部のどちらか一方に表示する前記アイコンを、表示優先度に基づいて決定する、携帯型電子機器。
【請求項4】
請求項3に記載の携帯型電子機器であって、
前記アイコンについての前記表示優先度は、当該アイコンに対応するアプリケーションプログラムの起動頻度が高いほど高く設定される、携帯型電子機器。
【請求項5】
請求項3に記載の携帯型電子機器であって、
前記携帯型電子機器が位置する場所の種類を特定する特定部をさらに備え、
前記特定部で特定された、前記携帯型電子機器が位置する場所の種類が、特定の種類を示す場合には、当該特定の種類に応じたアプリケーションプログラムを起動するための前記アイコンについての前記表示優先度が最も高く設定される、携帯型電子機器。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の携帯型電子機器であって、
前記第1及び第2筐体のうち、ユーザが手に持つ側の筐体を特定する筐体特定部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記表示制御において、前記第1及び第2表示部のうち、前記筐体特定部が特定した筐体に収められている表示部に前記アイコンを表示させる、携帯型電子機器。
【請求項7】
請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の携帯型電子機器であって、
前記表示制御部は、前記表示制御において、前記第1及び第2表示部のうち、表示画面が操作された表示部に前記アイコンを表示させる、携帯型電子機器。
【請求項8】
携帯型電子機器であって、
タッチパネル機能を有し、アプリケーションプログラムを起動するためのアイコンを表示する第1表示部が収められた第1筐体と、
タッチパネル機能を有し、前記アイコンを表示する第2表示部が収められた第2筐体と、
前記第1及び第2表示部の表示を制御する表示制御部と、
前記アイコンについての表示優先度を、当該アイコンに対応するアプリケーションプログラムの起動頻度に基づいて決定する表示頻度決定部と、
複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶部と
を備え、
前記携帯型電子機器は、前記第1及び第2表示部の表示画面が同時に視認される第1状態と、前記第1及び第2表示部の表示画面のうち前記第1表示部の表示画面だけが視認される第2状態とを有し、
前記表示制御部は、表示すべき前記アイコンの数がしきい値よりも多い場合に、前記第1及び第2表示部が第1状態から第2状態に変化した際には、当該表示すべき前記アイコンの前記表示優先度に基づいて、前記第1表示部に表示させる前記アイコンを決定する、携帯型電子機器。
【請求項9】
携帯型電子機器であって、
タッチパネル機能を有し、アプリケーションプログラムを起動するためのアイコンを表示する第1表示部が収められた第1筐体と、
タッチパネル機能を有し、前記アイコンを表示する第2表示部が収められた第2筐体と、
前記第1及び第2表示部の表示を制御する表示制御部と、
前記携帯型電子機器が位置する場所の種類を特定する特定部と、
前記特定部で特定される、前記携帯型電子機器が位置する場所の種類に基づいて、前記アイコンの表示優先度を決定する表示優先度決定部と、
複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶部と
を備え、
前記携帯型電子機器は、前記第1及び第2表示部の表示画面が同時に視認される第1状態と、前記第1及び第2表示部の表示画面のうち前記第1表示部の表示画面だけが視認される第2状態とを有し、
前記表示制御部は、表示すべき前記アイコンの数がしきい値よりも多い場合に、前記第1及び第2表示部が第1状態から第2状態に変化した際には、当該表示すべき前記アイコンの前記表示優先度に基づいて、前記第1表示部に表示させる前記アイコンを決定する、携帯型電子機器。
【請求項1】
タッチパネル機能を有し、アプリケーションプログラムを起動するためのアイコンを表示する第1表示部が収められた第1筐体と、
タッチパネル機能を有し、前記アイコンを表示する第2表示部が収められた第2筐体と、
前記第1及び第2表示部の表示を制御する表示制御部と、
複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶部と
を備え、
前記第1及び第2表示部の表示画面は同時に視認可能であって、
前記表示制御部は、表示すべき前記アイコンの数がしきい値よりも多い場合に、同時に視認される前記第1及び第2表示部のどちらか一方に、当該表示すべき前記アイコンの一部を同時に表示させる表示制御を行う、携帯型電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯型電子機器であって、
前記表示制御部は、前記第1及び第2表示部のうち、前記表示制御において前記アイコンを表示する表示部の表示画面に対して所定の操作が行われると、当該表示部に他の前記アイコンを表示させる、携帯型電子機器。
【請求項3】
請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の携帯型電子機器であって、
前記表示制御部は、前記表示制御において前記第1及び第2表示部のどちらか一方に表示する前記アイコンを、表示優先度に基づいて決定する、携帯型電子機器。
【請求項4】
請求項3に記載の携帯型電子機器であって、
前記アイコンについての前記表示優先度は、当該アイコンに対応するアプリケーションプログラムの起動頻度が高いほど高く設定される、携帯型電子機器。
【請求項5】
請求項3に記載の携帯型電子機器であって、
前記携帯型電子機器が位置する場所の種類を特定する特定部をさらに備え、
前記特定部で特定された、前記携帯型電子機器が位置する場所の種類が、特定の種類を示す場合には、当該特定の種類に応じたアプリケーションプログラムを起動するための前記アイコンについての前記表示優先度が最も高く設定される、携帯型電子機器。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の携帯型電子機器であって、
前記第1及び第2筐体のうち、ユーザが手に持つ側の筐体を特定する筐体特定部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記表示制御において、前記第1及び第2表示部のうち、前記筐体特定部が特定した筐体に収められている表示部に前記アイコンを表示させる、携帯型電子機器。
【請求項7】
請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の携帯型電子機器であって、
前記表示制御部は、前記表示制御において、前記第1及び第2表示部のうち、表示画面が操作された表示部に前記アイコンを表示させる、携帯型電子機器。
【請求項8】
携帯型電子機器であって、
タッチパネル機能を有し、アプリケーションプログラムを起動するためのアイコンを表示する第1表示部が収められた第1筐体と、
タッチパネル機能を有し、前記アイコンを表示する第2表示部が収められた第2筐体と、
前記第1及び第2表示部の表示を制御する表示制御部と、
前記アイコンについての表示優先度を、当該アイコンに対応するアプリケーションプログラムの起動頻度に基づいて決定する表示頻度決定部と、
複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶部と
を備え、
前記携帯型電子機器は、前記第1及び第2表示部の表示画面が同時に視認される第1状態と、前記第1及び第2表示部の表示画面のうち前記第1表示部の表示画面だけが視認される第2状態とを有し、
前記表示制御部は、表示すべき前記アイコンの数がしきい値よりも多い場合に、前記第1及び第2表示部が第1状態から第2状態に変化した際には、当該表示すべき前記アイコンの前記表示優先度に基づいて、前記第1表示部に表示させる前記アイコンを決定する、携帯型電子機器。
【請求項9】
携帯型電子機器であって、
タッチパネル機能を有し、アプリケーションプログラムを起動するためのアイコンを表示する第1表示部が収められた第1筐体と、
タッチパネル機能を有し、前記アイコンを表示する第2表示部が収められた第2筐体と、
前記第1及び第2表示部の表示を制御する表示制御部と、
前記携帯型電子機器が位置する場所の種類を特定する特定部と、
前記特定部で特定される、前記携帯型電子機器が位置する場所の種類に基づいて、前記アイコンの表示優先度を決定する表示優先度決定部と、
複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶部と
を備え、
前記携帯型電子機器は、前記第1及び第2表示部の表示画面が同時に視認される第1状態と、前記第1及び第2表示部の表示画面のうち前記第1表示部の表示画面だけが視認される第2状態とを有し、
前記表示制御部は、表示すべき前記アイコンの数がしきい値よりも多い場合に、前記第1及び第2表示部が第1状態から第2状態に変化した際には、当該表示すべき前記アイコンの前記表示優先度に基づいて、前記第1表示部に表示させる前記アイコンを決定する、携帯型電子機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
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【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公開番号】特開2012−155408(P2012−155408A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−12230(P2011−12230)
【出願日】平成23年1月24日(2011.1.24)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月24日(2011.1.24)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
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