説明

携帯機器

【課題】上面部や表示部の傷付きを防止する操作釦を備えた携帯機器を提供する。
【解決手段】操作釦48によって操作されるタクトスイッチ5a、信号が入力される電気回路が配設された基板5をケース1に収容する。また、操作釦48を、その側壁部48bがケース1の釦開口部1cを貫通するように、かつ、その上面部48aがケース1の表面よりも突出するように設ける。この操作釦48に、上面部48aと、上面部48aの周縁部全周に面取り状に形成された斜面部48cとの間の範囲に傷受け部48hを設け、外部部材との接触面積を小さくした。さらに、上面部48aを窪ませた凹部48dに刻印48eを設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケースの表面より突出した押し釦を備えた携帯機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、カメラ、携帯電話等の携帯可能な電子機器は、その小型化が進められてきた。これら携帯機器は、取り扱いが容易になったこともあり、ユーザが携帯して屋外に外出する機会が増加し、また、屋内において携行する場合も多い。このような携帯機器の操作釦は、ユーザが操作しやすいように、ケースの上面よりも操作釦を突出させた形態のものが多い。また、通常、操作釦は、その上面の周縁部全周に、手ざわりを良くする等の理由から、R付けがされているものが多い(例えば、特許文献1)。
【0003】
以下、図面等を用いて、従来技術による携帯機器の操作部の構造、動作について説明する。
図6は、従来技術による携帯機器の操作釦の縦断面を示す図である。
図6に示すように、従来の携帯機器は、ケース101と、操作釦102と、タクトスイッチ103と、基板104とを備えている。
ケース101は、携帯機器の外郭部であり、その釦開口部101aに操作釦102が、貫通するように配置されている。操作釦102は、その上面部102aがケース101の表面よりも突出し、また、その裏面部102bがタクトスイッチ103のノブ103aの上面と接している。操作釦102の上面の周縁部102cには、上述した理由から、R付けがされている。タクトスイッチ103は、基板104に実装されている。基板104は、携帯機器の機能のために必要な電気回路等が配設されたリジットプリント基板である。
操作釦102の上面部102aを押し下げることにより、タクトスイッチ103のノブ103aが押し下げられ、タクトスイッチ103の内部に設けられた電気的接点(図示せず)がON又はOFFとされ、信号が電気回路に入力される。
【0004】
これらの携帯機器は、屋外で使用されるときには、例えばコンクリートからなる床に直に置かれる場合や、また、屋内で使用されるときにも、机の上に直に置かれ引きずられたりする場合がある。このような場合に、操作釦102が配置されている面が下側になると、操作釦102は、その上面部102aがケース101の表面よりも突出しているので、上面部102aに傷が付くという問題があった。さらに携行用のストラップに、金属製のアクセサリを取り付ける場合もあり、機器の携帯性が向上したが故に、操作釦102が傷を付けられる機会も多くなってきている。
特に、従来の操作釦102は、周縁部102cにR付けがされているので、コンクリートの床等の外部部材との接触する部分の面積が広かった。
さらに、操作釦102は、その上面部102aに釦の機能を示すために、文字や記号が印刷、刻印されたものが多く、これらの印刷等が削れて操作釦の機能がわからなくなるという問題があった。
【特許文献1】特開2001−312943号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、上面部や表示部の傷付きを防止する操作釦を備えた携帯機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施例に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、被操作部(5a等)を収容し、釦開口部(1c)が設けられたケース(1)と、前記ケース(1)の表面より突出した上面部(48a)と、前記釦開口部(1c)を貫通した側壁部(48b)とを有し、前記ケース(1)に対して押し下げ、スライド又は回転することにより前記被操作部(5a等)を操作する操作釦(48)と、前記上面部(48a)と、前記上面部(48a)の周縁部全周又はその一部に面取り状に形成された斜面部(48c)との間の範囲に設けられ、前記操作釦(48)と外部部材との接触面積を小さくして傷を受ける傷受け部(48h)と、を備えた携帯機器である。
【0007】
請求項2の発明は、被操作部(5a等)を収容し、釦開口部(1c)が設けられたケース(1)と、前記ケース(1)の表面より突出した上面部(48a)と、前記釦開口部(1c)を貫通した側壁部(48b)とを有し、前記ケース(1)に対して押し下げ、スライド又は回転することにより前記被操作部(5a等)を操作する操作釦(48)と、前記上面部(48a)と、前記上面部(48a)の周縁部全周又はその一部に形成された切り欠き部(48i)との間の範囲に設けられ、前記操作釦(48)と外部部材との接触面積を小さくして傷を受ける傷受け部(48m)と、を備えた携帯機器である。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の携帯機器において、前記操作釦(48)は、前記上面部(48a)を窪ませて形成された凹部(48d)と、前記凹部(48d)の内表面に形成された表示部(48e)とを有していること、を特徴とする携帯機器である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本発明の携帯機器は、被操作部と、ケースと、操作釦とを備えている。被操作部は、ケースに収容されている。操作釦は、その上面部がケース表面よりも突出し、また、その側壁部がケースの釦開口部を貫通し、ケースに対して押し下げ、スライド又は回転することにより被操作部を操作する。また、操作釦は、上面部と、上面部の周縁部全周又はその一部に面取り状に形成された斜面部との間の範囲に設けられ、操作釦と外部部材との接触面積を小さくして傷を受ける傷受け部を備えている。このため、本発明の携帯機器は、操作釦が配置された面を下側にして、例えば床等の外部部材に置かれたときに、操作釦の傷受け部が、積極的に傷を受けるため、操作釦の表面に傷が付くことを防止することができる。
【0010】
(2)本発明の携帯機器は、操作釦が、上面部の周縁部全周又はその一部に形成された切り欠き部との間の範囲に設けられ、操作釦と外部部材との接触面積を小さくして傷を受ける傷受け部を備えている。このため、(1)と同様に、操作釦の傷受け部が、積極的に傷を受けるため、操作釦の表面に傷が付くことを防止することができる。
【0011】
(3)本発明の携帯機器は、操作釦が、例えば操作釦の機能等を示す印刷、刻印等の表示部を有している。表示部は、操作釦の上面部を窪ませて形成された凹部の内表面に形成されている。このため、本発明の携帯機器は、表示部が外部部材と接触することを防止でき、表示部の削れ等が防止できるので、操作釦の機能が不明瞭になることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明は、上面部や表示部の傷付きを防止する操作釦を備えた携帯機器を提供するという目的を、操作釦よって操作されるタクトスイッチ、信号が入力される電気回路が配設された基板をケースに収容し、また、操作釦を、その側壁部がケースの釦開口部を貫通するように、かつ、その上面部がケースの表面よりも突出するように設け、この操作釦の周縁部全周に傷受け部を設け、外部部材との接触面積を小さくし、さらに、上面部を窪ませた凹部に刻印を設けることによって実現した。
【実施例1】
【0013】
以下、図面等を参照して、本発明の実施例をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明を適用した携帯機器の実施例1の背面を示す図である。
実施例1の携帯機器は、レンズユニットや、インターネットにする機能を備えた携帯型情報端末(以下、「端末」という。)である。
図1に示すように、実施例1の端末はケース1と、LCD2と、レンズユニット3と、スイッチ群4と、基板5とを備えている。
ケース1は、背面1aと正面1bとが面積の大きい横長の直方体に形成されている。ケース1は、その背面1aが操作面であり、後述するLCD2等が設けられている。また、正面1bには、後述するレンズユニット3が設けられている。
【0014】
LCD2(液晶表示ディスプレイ)は、後述するレンズユニット3の撮像画像や、スイッチ群4からの入力を表示する略正方形の表示装置である。LCD2は、その面積がケース1の操作面の略半分を占める大きさであり、図1に示す左側に配置されている。
レンズユニット3は、被写体を撮影するための撮影光学系であり、ケース1の正面1bの略中央に配置されている。
【0015】
スイッチ群4は、端末を操作するための押し釦あり、円柱状に形成された操作釦41〜49から構成される。スイッチ群4は、ケース1の操作面の図1に示す右側の範囲に設けられ、上下方向に3段、左右方向に3列に配置されている。スイッチ群4は、上段に、左側から右方向に、操作釦41〜操作釦43、同様に中段に、操作釦44〜操作釦46、下段に操作釦47〜操作釦49と配置されている。また、その表面部には、図1に示すように釦の機能や数字を示す刻印が設けられている。スイッチ群4の操作釦41〜49の形状については、後に詳述する。
基板5は、後述するタクトスイッチ5a、制御部7のCPU、記憶媒体部10のフラッシュメモリ、各駆動回路に必要な部品等が実装されたリジットプリント基板である。基板5は、矩形状をしており、ケース1の内側に、左右方向にわたって延在している。
【0016】
図2は、実施例1の端末のブロック図である。
実施例1の端末は、操作部6と、制御部7と、電源部8と、撮像部9と、記憶媒体部10と、再生部11と、送受信部12とを備えている。
操作部6は、スイッチ群4(図1参照)と、スイッチ群4からの入力を処理する電気回路等を備えている。
制御部7は、操作部6等からの入力を統括して処理する例えばCPU(中央処理装置)とその周辺回路等を備えている。
電源部8は、端末に電力を供給する例えばリチウムイオン電池と、これを充電するために必要な回路等を備えている。電源部8の電力は、制御部7を介して必要に応じて、後述する撮像部9等に供給される。また、表面に「入」と刻印された操作釦47、又は、「切」と刻印された操作釦48の操作に応じて、操作部6の電気回路を介して制御部7から命令を受け、端末の電源を入切することができる。
【0017】
撮像部9は、レンズユニット3(図1参照)と、撮像面に結像された像を光電変換するCCD(電荷結合素子)等の撮像素子と、これの駆動回路と、画像処理回路等を備えている。撮像部9により撮影された画像データは、LCD2に表示されたり、制御部7を介して後述する記憶媒体部10に記録される。
記憶媒体部10は、フラッシュメモリ等の記憶媒体であり、上述した画像データの他、画像データ等を後述する送受信部12を介して送受信する送信受先のメールアドレス等を記憶している。
再生部11は、記憶媒体部10に記憶した画像データ等を再生するLCD2と、これを駆動するための駆動回路等を備えている。例えば、記憶媒体部10のデータを再生するときは、操作部6の入力に応じて制御部7が、記憶媒体部10のデータをLCD2に表示する。
送受信部12は、データを他の端末に送信したり、他の端末から受信するための高周波回路とアンテナ等を備えている。例えば、データを他の端末に送信するときは、操作部6からの入力に応じて制御部7が、記憶媒体部10のデータを送受信部12を経由して送信する。
【0018】
図3は、図1のIII―III部断面を示す図であり、操作釦48等の縦断面を示す。
図3に示すように、実施例1の端末は、III―III部断面部に、ケース1と、操作釦48と
、前述した基板5と、タクトスイッチ5aとを備えている。
操作釦48は、円柱状に形成された押し釦であり、その縦断面に上面部48aと、側壁部48bと、斜面部48cと、凹部48dと、刻印48e(表示部)と、フランジ部48fと、裏面部48gとを有している。
上面部48aは、ケース1の表面よりも突出するように設けられている。側壁部48bは、ケースに設けられた釦開口部1cを貫通している。斜面部48cは、上面部48aと側壁部48bとの間の範囲に、上面部48aの周縁部全周に面取り状に設けられている。
凹部48dは、上面部48aを窪ませて形成された凹部である。刻印48eは、凹部48dの内表面であって、その底部の表面に釦の機能を表示すために設けられた刻印であり、端末を操作面側からみる「切」と表示されている(図1参照)。
フランジ部48fは、操作釦48が釦開口部1cから抜けないために設けられたストッパであり、側壁部48bの後述する裏面部48g側の端部全周から、外側に向けて設けられている。また、フランジ部48fは、静電気が入り込むことを防止して基板5に実装された電気部品が破壊しないように保護し、さらに、異物がケース1の内側に入り込むことを防止している。
裏面部48gは、円柱状に形成された操作釦48の底面である。
【0019】
また、操作釦48は、上面部48aの周縁部全周であって、上面部48aと斜面部48cとの間の範囲に設けられた角部が、端末を例えば床等(外部部材)に置いた状態において、操作釦48と床等との接触面積を小さくして傷を受ける傷受け部48hを形成している。このため、操作釦48の上面部48aに傷が付くことを防止することができる。また、刻印48eは、上面部48aを窪ませた凹部48dの内表面に設けられているので、床等との接触を防止する効果がさらに高く、刻印48eが削れて操作釦48の機能が不明瞭になることを防止することができる。
【0020】
タクトスイッチ5aは、内部に電気的接点(図示せず)を備えた電気部品である。タクトスイッチ5aは、基板5に実装され、また、操作釦48の裏面部48gと接している。操作釦48の上面部48aを、ケース1に対して押し下げることによって、ノブ5bが押し下げられ、電気的接点がON又はOFFとされ、信号が基板5に配設された電気回路に入力される。タクトスイッチ5aと、基板5に配設された電気回路等は、操作釦48のよって操作される被操作部である。
なお、他の操作釦41〜47,49は、操作釦48と同様な形状であり、操作釦48と同様に、上面部への傷を防止することができる。
【0021】
以上説明したように、実施例1の端末は、基板5に配設されたタクトスイッチ5aと電気回路等(被操作部)が、ケース1に収容されている。操作釦41〜49は、同様な形状をしており、例えば、操作釦48は、その上面部48aがケース1の表面よりも突出し、また、その側壁部48bがケース1の釦開口部1cを貫通している。端末は、上面部48aがケース1に対して押し下げられることによって、タクトスイッチ5aが操作され、電気回路に信号が入力される。そして、操作釦48には、傷受け部48hが設けられている。傷受け部48hは、上面部48aと、上面部48aの周縁部全周に面取り状に形成された斜面部48cとの間の範囲に設けられ、操作釦48と床等(外部部材)との接触面積を小さくしている。このため、実施例1の端末は、スイッチ群4が配置された面を下側にして、床等に置かれたときに、操作釦48の傷受け部48hが、積極的に傷を受けるため、操作釦48の上面部48aに傷が付くことを防止することができる。
【0022】
また、実施例1の端末は、操作釦41〜49が、釦の機能を示す刻印(表示部)を有している。例えば、操作釦48の刻印48eは、上面部48aを窪ませて形成された凹部48dの内表面に形成されている。このため、実施例1の端末は、刻印が床等と接触することを防止でき、刻印の削れ等が防止できるので、操作釦41〜49の機能が不明瞭になることがない。
【実施例2】
【0023】
次に、本発明を適用した端末の実施例2について説明する。
図4は、実施例2の端末の操作釦48等の縦断面を示す図である。なお、以下の説明において、前述した実施例1と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。また、実施例2の端末は、実施例1の端末におけるスイッチ群4の操作釦41〜49の断面形状を変更した端末であるため、その1つである操作釦48についてのみ説明する。
【0024】
実施例2の操作釦48は、実施例1の操作釦48の上面部48aの周縁部全周に切り欠き部48iが設けられた押し釦である。
切り欠き部48iは、溝部48jと、平面部48kとを有している。
溝部48jは、上面部48aの周縁部全周の範囲を、その裏面部48g側に窪ませて形成された有底の溝である。平面部48kは、溝部48jの外側の側壁上端部から外側に斜面部48cまで延設された、上面部48aに対して平行な円環状の平面である。
また、操作釦48は、上面部48aの周縁部全周であって、上面部48aと切り欠き部48iとの間の範囲に設けられた角部が、端末を例えば床等(外部部材)に置いた状態において、操作釦48と床等との接触面積を小さくして傷を受ける傷受け部48mを形成している。傷受け部48mは、実施例1の傷受け部48h(図3参照)よりも突出した形状であるため、床等とさらに積極的に接触し、上面部48aに傷が付くことを防止することができる。
【実施例3】
【0025】
次に、本発明を適用した端末の実施例3について説明する。
図5は、実施例3の端末を示す図である。図5(a)は、端末の背面を示す図であり、図5(b)は、端末をスイッチ群4が配置された面を下にして机の平面(外部部材)の上に置いた状態を示す図である。
実施例3の端末は、実施例1の端末の操作面に2つの小突起13と、吊紐通し14と、吊紐15とを設けた端末である。
小突起13は、端末の操作面の図5(a)に示す左上端と左下端とに、操作面から突出するように設けられた円柱状の突起物である。小突起13の高さは、スイッチ群4の操作釦41〜49よりも高く設定されている。
吊紐通し14は、端末を携帯するときに用いる吊紐15、いわゆるハンドストラップを取り付けるために、操作面の右下端に設けられた円柱状の突起物である。吊紐通し14の高さは、小突起13よりも高く設定されている。吊紐通し14は、その側面に貫通孔14aを有しており、これに吊紐15が通される。
図5(b)に示すように、端末を机等の平面に置いた状態で、小突起13と吊紐通し14は、スイッチ群4の操作釦41〜49が、平面に接触することを防止している。これによって、操作釦41〜49の上面部への傷防止効果をより向上することができる。
【0026】
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)各実施例において、操作釦41〜49を、ケース1に対して押し下げることによって、タクトスイッチ5aの接点を、ON又はOFFとする例を示したが、これに限定されない。例えば、操作釦をケースに対してスライド又は回転することによって、音声出力を調整する可変抵抗器等を操作してもよい。
【0027】
(2)各実施例において、操作釦48の傷受け部48h,48mを、上面部48aの周縁部全周に設けた例を示したが、これに限定されない。例えば、操作釦を上下左右に十字型に配置した、いわゆる選択キー等の場合は、操作釦の上面部の周縁部であって外部部材と接しやすい一部の場所に傷受け部を設けてもよい。
【0028】
(3)各実施例において、操作釦の凹部に設けられた表示部は刻印である例を示したが、これに限定されない。例えば、シルク印刷等の印刷でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施例1による端末の操作面を示す図である。
【図2】本発明の実施例1による端末のブロック図である。
【図3】本発明の実施例1による端末の操作釦の縦断面を示す図である。
【図4】本発明の実施例2による端末の操作釦の縦断面を示す図である。
【図5】本発明の実施例3による端末を示す図である。
【図6】従来技術による端末の操作釦の縦断面を示す図である。
【符号の説明】
【0030】
1 ケース
2 LCD
3 レンズユニット
4 スイッチ群
41〜49 操作釦
5 基板
5a タクトスイッチ
6 操作部
7 制御部
8 電源部
9 撮像部
10 記憶媒体部
11 再生部
12 送受信部
13 小突起
14 吊紐通し
15 吊紐
48a 上面部
48b 側壁部
48c 斜面部
48d 凹部
48e 刻印
48f フランジ部
48g 裏面部
48h 傷受け部
48i 切り欠き部
48j 溝部
48k 平面部
48m 傷受け部
101 ケース
102 操作釦
103 タクトスイッチ
104 基板


【特許請求の範囲】
【請求項1】
被操作部を収容し、釦開口部が設けられたケースと、
前記ケースの表面より突出した上面部と、前記釦開口部を貫通した側壁部とを有し、前記ケースに対して押し下げ、スライド又は回転することにより前記被操作部を操作する操作釦と、
前記上面部と、前記上面部の周縁部全周又はその一部に面取り状に形成された斜面部との間の範囲に設けられ、前記操作釦と外部部材との接触面積を小さくして傷を受ける傷受け部と、
を備えた携帯機器。
【請求項2】
被操作部を収容し、釦開口部が設けられたケースと、
前記ケースの表面より突出した上面部と、前記釦開口部を貫通した側壁部とを有し、前記ケースに対して押し下げ、スライド又は回転することにより前記被操作部を操作する操作釦と、
前記上面部と、前記上面部の周縁部全周又はその一部に形成された切り欠き部との間の範囲に設けられ、前記操作釦と外部部材との接触面積を小さくして傷を受ける傷受け部と、
を備えた携帯機器。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の携帯機器において、
前記操作釦は、
前記上面部を窪ませて形成された凹部と、
前記凹部の内表面に形成された表示部とを有していること、
を特徴とする携帯機器。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−156108(P2006−156108A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−344463(P2004−344463)
【出願日】平成16年11月29日(2004.11.29)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】