説明

携帯機

【課題】 部品点数の増加や組み付け工数の増大を回避して製造コストのアップを招かないようにする。
【解決手段】 本体ケース(21)の側面に押しボタン式の操作部(23、24)を有する携帯機(20)であって、本体ケースは、第1ケース(30)と第2ケース(31)の二分割構造をなし、第1ケースは、主体部(33)の四方側端からそれぞれ主体部と略直交する方向に延設する側壁部(34、35)を有し、その側壁部と第2ケースとの間を分離可能に結合すると共に、第1ケースの主体部と側壁部の内側に防水ラバー(40)を装着し、防水ラバーの内側に少なくとも操作部に対応するスイッチ(47、48)を実装した電子回路基板(49)を収容し、防水ラバーは、第1ケースと第2ケースの結合部に挟み込まれる挟持部(44、45)、及び、操作部とスイッチとの間に介在する側壁部(42、43)を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯機に関し、詳細には、屋外で使用される携帯機の防水構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特にそれに限定されないが、屋外で使用される携帯機の一例として、たとえば、自動車等車両のリモートキーレスエントリシステムなどにおけるリモコン装置がある。このリモートキーレスエントリシステムは、携帯機(リモコン装置)の押しボタンを操作するだけで、メカニカルキーを使用することなく、ドアの施解除等を行うことができる便利なシステムである。
【0003】
ところで、このような携帯機は、屋外で使用されることから雨天等における防水対策が不可欠であり、その防水構造に関する従来技術として、たとえば、下記の特許文献1に記載された「携帯端末」が知られている。
【0004】
図6は、従来技術の防水構造を示す図である。この図において、(a)は携帯端末の外観斜視図、(b)はその要部断面図、(c)は防水用のパッキンを示すその断面図である。
【0005】
(a)に示すように、この従来技術の携帯端末1は、前面に液晶ディスプレイパネル2を備えた本体ケース3の側面全周を覆って、弾性素材からなる外装ラバー4が取り付けられており、この外装ラバー4の要部に押しボタン状の操作部5が形成されている。なお、操作部5の形成箇所は、外装ラバー4の右側面A、上面B及び左側面Cの三箇所であるが、説明の都合上、右側面Aについてのみ説明する。
【0006】
(b)に示すように、本体ケース3には、操作部5に対向して開口6が形成されており、この開口6から、基板7に取り付けられたスイッチ8の操作子9が覗いている。一方、操作部5の裏面(開口6を臨む面)には突起10が形成されており、この突起10の先端が、開口6を閉鎖する防水用のパッキン11を介して、スイッチ8の操作子9の先端に間接的に当接するようになっている。
【0007】
(c)に示すように、パッキン11は、略皿形状の断面を有し、底部12と、この底部12の周囲より起立した側壁部13とで構成されている。底部12と側壁部13は一体形成されているものの、両者の肉厚は互いに相違しており、詳細には側壁部13の肉厚に対して底部12の肉厚が薄くなっている。
【0008】
このような構成において、外装ラバー4の操作部5を押圧操作すると、その操作力が、外装ラバー4の突起10→パッキン11の底部12→スイッチ8の操作子9へと伝えられ、これにより、スイッチ8の操作子9が押し込まれ、スイッチ8がオン又はオフ状態に遷移するようになっている。
【0009】
一方、本体ケース3と外装ラバー4との隙間から入った雨水等の水分は、本体ケース3の開口6を介して本体ケース3の内部に侵入しようとするが、この開口6がパッキン11で閉鎖されているため、それ以上の水分侵入はなく、したがって、防水対策が図られている。
【0010】
【特許文献1】特開2006−48092号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上記の従来技術にあっては、操作部5(開口6)と同数のパッキン11が必要(たとえば、従来技術では三つの操作部を有するため、三個のパッキン11が必要)であり、部品点数の増加や組み付け工数の増大を招き、結局、製造コストのアップを免れないという問題点がある。
【0012】
そこで本発明の目的は、部品点数の増加や組み付け工数の増大を回避し、製造コストのアップを招かない防水構造を有する携帯機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
請求項1記載の発明は、本体ケースの側面に押しボタン式の操作部を有する携帯機であって、前記本体ケースは、第1ケースと第2ケースの二分割構造をなし、前記第1ケースは、前記両ケースの分割面に対して略平行な面を持つ主体部と該主体部の四方側端からそれぞれ主体部と略直交する方向に延設する側壁部とを有し、その側壁部と前記第2ケースとの間を分離可能に結合すると共に、前記第1ケースの主体部と側壁部の内側に防水ラバーを装着し、前記防水ラバーの内側に少なくとも前記操作部に対応するスイッチを実装した電子回路基板を収容し、前記防水ラバーは、前記第1ケースと第2ケースの結合部に挟み込まれる挟持部、及び、前記操作部と前記スイッチとの間に介在する側壁部を有することを特徴とする携帯機である。
請求項2記載の発明は、前記操作部と前記スイッチとの間に介在する防水ラバーの側壁部の厚みが、前記操作部の繰り返し操作に伴う防水ラバーの耐久性低下を生じないように大きめに設定されていることを特徴とする請求項1記載の携帯機である。
請求項3記載の発明は、前記防水ラバーの内側且つ挟持部の近くに、当該防水ラバーの内倒れ防止のための部材を収容したことを特徴とする請求項1記載の携帯機である。
請求項4記載の発明は、前記内倒れ防止のための部材は、電池収容基板であることを特徴とする請求項3記載の携帯機である。
【発明の効果】
【0014】
本発明では、第1ケースと第2ケースとの間の防水が防水ラバーによって図られ、且つ、本体ケース側面の操作部とスイッチとの間の防水も当該防水ラバーの側壁部によって図られる。したがって、本発明によれば、操作部(スイッチ)の数にかかわらず、防水ラバーを一つにすることができるから、部品点数の増加や組み付け工数の増大を回避し、製造コストのアップを招かない防水構造を有する携帯機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を、リモートキーレスエントリシステムのリモコン装置(以下、携帯機という。)への適用を例にして、図面に基づいて説明する。
【0016】
まず、本実施形態に係る携帯機20の外観を説明する。
図1は、携帯機20の外観図である。なお、(a)は携帯機20を右斜め方向から見た外観図、(b)は携帯機20を左斜め方向から見た外観図であり、いずれの図も同じ携帯機20の外観斜視図である。
【0017】
携帯機20は、本体ケース21の前面21aと左右側面21b、21cにそれぞれ設けられた押しボタン式の操作部(以下、第1〜第3操作部22〜24)を有しており、これらの第1〜第3操作部22〜24を選択的に押圧操作することによって、この携帯機20と対の(同一のID識別情報を有する)受信機を搭載した自動車等車両のドアの施解錠やスライドドアの開閉を行うことができるようになっている。
【0018】
なお、図示の携帯機20は、前面21aに設けられた一つの操作部(第1操作部22)と、左側面21bに設けられた一つの操作部(第2操作部23)と、右側面21cに設けられた一つの操作部(第3操作部24)とを有している、つまり、全部で三つの操作部(第1〜第3操作部22〜24)を有しているが、これは、操作部配置の一例を示しているに過ぎない。たとえば、各面の操作部は一つに限らず、二つ以上の複数個であってもよい。
【0019】
図示の三つの操作部(第1〜第3操作部22〜24)は、特にそれに限定されないが、説明の便宜上、それぞれ次の用途に用いられるものとする。すなわち、前面21aの第1操作部22はドアの施解錠に用いられ、左側面21bの第2操作部23は左スライドドアの開閉に用いられ、右側面21cの第3操作部24は右スライドドアの開閉に用いられるものとする。
【0020】
次に、携帯機20の構造を説明する。
図2は、携帯機20の断面図(図1のA−A断面図)である。携帯機20の本体ケース21は、図面に向かって上側(ドア施解錠用の第1操作部22が設けられた上面21a側)のケース(以下、第1ケース30という。)と、下側のケース(以下、第2ケース31という。)とからなる上下二分割構造になっている。
【0021】
第1ケース30は、ドア施解錠用の第1操作部22を取り付けるための取り付け穴32を有する、前記両ケース(第1ケース30及び第2ケース31)の分割面に対して略平行な面を持つ主体部33と、その主体部33の四方側端からそれぞれ主体部33と略直交する方向(図では下方)に突出し、且つ、主体部33の側端の全周にわたって延設する側壁部34、35(なお、図では左右の側壁部34、35しか描かれていないが、これは図示の都合であり、実際には、図面奥方向のケース上端側と図面手前方向のケース下端側にもそれぞれ側壁部が設けられている。)とを一体形成して構成されており、さらに、左右の側壁部34、35に各々開口36、37を形成すると共に、左右の側壁部34、35の外側に、それぞれ第2操作部23と第3操作部24を装着するための凹部38、39を形成している。
【0022】
第2ケース31は、第1ケース30の四方の側壁部34、35に囲まれた空間を閉鎖する「蓋」の役割を担うものであり、この第2ケース31と第1ケース30との間は分離可能な結合方式(たとえば、嵌合式)になっている。
【0023】
一方、第1ケース30の内側には、弾性素材で形成された防水ラバー40が装着されており、この防水ラバー40は、第1ケース30の内面をほぼ覆う凹状の形状をなしている。すなわち、防水ラバー40は、第1ケース30の主体部33と略平行な主体部41と、この主体部41の四方側端からそれぞれ主体部41と略直交する方向(図では下方)に延設する側壁部42、43(なお、図では左右の側壁部42、43しか描かれていないが、これは図示の都合であり、実際には、図面奥方向のケース上端側と図面手前方向のケース下端側にもそれぞれ側壁部が設けられている。)と、四方の側壁部42、43の縁部に、外側に若干飛び出すようにして形成された挟持部44、45とを一体形成して構成されている。
【0024】
防水ラバー40の内側には、図面の上から順に、上面に一つのスイッチ(以下、第1スイッチ46という。)と左右端にそれぞれ一つずつのスイッチ47、48(以下、第2スイッチ47、第3スイッチ48という。)とを備えると共に、不図示の電子回路を実装した電子回路実装基板49と、電池(典型的にはボタン型の電池)50を装着するための電池装着部50aを有する電池収容基板51とが収容されている。
【0025】
第1スイッチ46は、第1ケース30の主体部33に取り付けられたドア施解錠用の第1操作部22の下側に位置し、この第1操作部22を押圧操作することによってオンオフするものである。したがって、この第1スイッチ46はドア施解錠用のスイッチとして機能するものである。また、電子回路実装基板49の左側に位置する第2スイッチ47は、左の側壁部34の外側に装着された第2操作部23に、防水ラバー40の左の側壁部42を介して対向しており、この第2操作部23を押圧操作することによってオンオフするものである。したがって、この第2スイッチ47は左スライドドア開閉用のスイッチとして機能するものである。また、電子回路実装基板49の右側に位置する第3スイッチ48は、右の側壁部35の外側に装着された第3操作部24に、防水ラバー40の右の側壁部43を介して対向しており、この第3操作部24を押圧操作することによってオンオフするものである。したがって、この第3スイッチ48は右スライドドア開閉用のスイッチとして機能するものである。
【0026】
ここで、本実施形態の携帯機20の特徴的な構成を列挙する。
(1)第1ケース30と第2ケース31との結合箇所に防水ラバー40の挟持部44、45が挟み込まれている点。これにより、両ケース間が防水ラバー40の挟持部44、45によって密閉され、第1ケース30と第2ケース31との間の防水体策が施される。
【0027】
(2)ドア施解錠用スイッチ(第1スイッチ46)とドア施解錠用の操作部(第1操作部22)との間に防水ラバー40の主体部41が介在している点。これにより、万が一、第1ケース30のドア施解錠用の第1操作部22を取り付けるための取り付け穴32から雨水等が侵入した場合でも、防水ラバー40の主体部41で阻止することができ、ドア施解錠用スイッチ(第1スイッチ46)に対する防水対策を講じることができる。
【0028】
(3)左スライドドア開閉用スイッチ(第2スイッチ47)と左スライドドア開閉用の操作部(第2操作部23)との間に防水ラバー40の左の側壁部42が介在している点。これにより、万が一、第1ケース30の左の側壁部34の開口36から雨水等が侵入した場合でも、防水ラバー40の側壁部42で阻止することができ、左スライドドア開閉用スイッチ(第2スイッチ47)に対する防水対策を講じることができる。
【0029】
(4)右スライドドア開閉用スイッチ(第3スイッチ48)と右スライドドア開閉用の操作部(第3操作部24)との間に防水ラバー40の右の側壁部43が介在している点。これにより、万が一、第1ケース30の右の側壁部35の開口37から雨水等が侵入した場合でも、防水ラバー40の側壁部45で阻止することができ、右スライドドア開閉用スイッチ(第3スイッチ48)に対する防水対策を講じることができる。
【0030】
図3は、携帯機20の組み立て状態を示す断面図である。なお、この図は、図2の断面図を上下逆さまにしたものである。すなわち、第1ケース30を下に、第2ケース31を上にして描いたものである。
【0031】
<図3(a)>
携帯機20を組み立てる際には、まず、防水ラバー40を上向き開放の状態にし、その防水ラバー40の中に、第1〜第3スイッチ46〜48と不図示の電子回路を実装した電子回路実装基板49を収容する。防水ラバー40の底には基板保持用の複数の突起52〜55が立設されており、防水ラバー40に収容された電子回路実装基板49は、これらの突起52〜55の上に着座する。
【0032】
次に、電池50を装着した電池収容基板51を防水ラバー40の中に入れる。防水ラバー40の側壁部42、43には段差56、57が形成されており、防水ラバー40に収容された電池収容基板51は、この段差56、57に引っかかってそれ以上下方向(電子回路実装基板49の方向)に移動しないようになっている。
【0033】
<図3(b)>
このように、防水ラバー40の内側に電子回路実装基板49と電池収容基板51とを収容すると、次に、この防水ラバー40を、上向き開放状態にした第1ケース30に収容する。第1ケース30の底には防水ラバー保持用の複数の突起58、59が立設されており、第1ケース30に収容された防水ラバー40は、これらの突起58、59の上に着座する。
【0034】
次に、第1ケース30の左右の側壁部34、35に形成されている開口36、37に、外側からそれぞれ第2操作部23と第3操作部24を装着する。この装着により、第2操作部23及び第3操作部24と、電子回路実装基板49の二つのスイッチ(第2スイッチ47、第3スイッチ48)との間が、防水ラバー40の側壁部42、43を介して間接的に対向することになる。
【0035】
<図3(c)>
最後に、第1ケース30の開放面側から第2ケース31を差し入れ、両ケース間を嵌合して、第1ケース30の開放面を閉鎖する。このとき、防水ラバー40の挟持部44、45が第1ケース30と第2ケース31との結合面に挟み込まれる。
【0036】
以上のとおり構成したから、本実施形態の携帯機20によれば、防水ラバー40により、第1ケース30と第2ケース31との間の防水対策を講じることができる他、以下の特有の効果を奏することができる。
【0037】
(ア)本体ケース21の側面に設けた第2操作部23及び第3操作部24と、電子回路実装基板49に実装した第2スイッチ47及び第3スイッチ48との間に、防水ラバー40の側壁部42及び側壁部43が介在するので、万が一、第2操作部23の取り付け穴(開口36)又は第3操作部24の取り付け穴(開口37)から雨水等が侵入した場合でも、これらの側壁部42又は側壁部43によって阻止することができ、確実な防水対策を講じることができる。
【0038】
(イ)しかも、本実施形態の防水ラバー40は、第1〜第3操作部22〜24やスイッチ(第1〜第3スイッチ46〜48)の数にかかわらず、一つで済むため、前記の従来技術の欠点、つまり、部品点数の増加や組み付け工数の増大を招き、結局、製造コストのアップを免れないという問題点を生じることがない。
【0039】
また、前記の実施形態は、以下のとおりの付加的効果も得ることができる。
図4は、第1の付加効果を示す要部断面図である。この図に示すように、本体ケース21の側面に設けられた操作部(図では便宜上、一方の第2操作部23を例にする。)を押圧操作すると、第2操作部23の根本の突起23aによって、防水ラバー40の側壁部42が図面左方向に押し込まれ、それに伴って、電子回路実装基板49に実装された第2スイッチ47がオンする。このとき、防水ラバー40の側壁部42に対して押圧方向の応力が加わるため、この押圧操作が繰り返されることによって、防水ラバー40の側壁部42の破損といったトラブルを招くおそれが考えられる。このトラブルに対処するため、本実施形態では、防水ラバー40の側壁部42の厚み(詳細には第2操作部23の突起23aが当接する部分の厚みD)を若干量大きくした。適切な厚みDは一概には言えないが、厚みDを大きくしすぎると第2操作部23の操作感を損なうことになるので、防水ラバー40の耐久性と良好な操作感との妥協点を求めて試行錯誤的に設定すればよい。
【0040】
図5は、第2の付加効果を示す要部断面図である。本実施例の防水ラバー40は、凹部形状を有しており、その四方の側壁部42、43の高さHが大きなものになっている。このため、携帯機20の組み立て完了後に、第2操作部23と第3操作部24の押圧操作に伴って、防水ラバー40の側壁部42,43に“内倒れ”が生じるおそれがある。このような内倒れが生じたときには、最悪の場合、防水ラバー40の挟持部44、45が第1ケース30と第2ケース31との結合部から外れてしまうことが考えられるが、このような場合には防水効果が失われてしまうから、何らかの対策が必要である。この対策として、本実施形態では、防水ラバー40の挟持部44、45の近くに電池収容基板51を配置するようにした。つまり、側壁部34、35と電池収容基板51とによって挟持部44、45が挟持されるようにした。これにより、内倒れを防止し、防水効果の喪失を回避することができる。
【0041】
なお、以上の説明では、リモートキーレスエントリシステムのリモコン装置への適用を例にしたが、これに限定されない。要は、側面に押しボタン式の操作部を有する携帯機であって、特に防水対策が必要なものであればよく、たとえば、屋外等で用いられる可能性がある携帯情報端末などの電子機器であってもよい。また、以上の説明では、雨水等の防水対策について解説したが、“防水対策”に限らず、たとえば、細かな塵の侵入を阻止するための“防塵対策”にも応用できることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】実施形態に係る携帯機20の外観図である。
【図2】携帯機20の断面図(図1のA−A断面図)である。
【図3】携帯機20の組み立て状態を示す断面図である。
【図4】第1の付加効果を示す要部断面図である。
【図5】第2の付加効果を示す要部断面図である。
【図6】従来技術の防水構造を示す図である。
【符号の説明】
【0043】
20 携帯機
21 本体ケース
23 第2操作部(操作部)
24 第3操作部(操作部)
30 第1ケース
31 第2ケース
33 主体部
34 側壁部
35 側壁部
40 防水ラバー
42 側壁部
43 側壁部
44 挟持部
45 挟持部
47 第2スイッチ(スイッチ)
48 第3スイッチ(スイッチ)
49 電子回路基板
51 電池収容基板(部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ケースの側面に押しボタン式の操作部を有する携帯機であって、
前記本体ケースは、第1ケースと第2ケースの二分割構造をなし、
前記第1ケースは、前記両ケースの分割面に対して略平行な面を持つ主体部と該主体部の四方側端からそれぞれ主体部と略直交する方向に延設する側壁部とを有し、その側壁部と前記第2ケースとの間を分離可能に結合すると共に、
前記第1ケースの主体部と側壁部の内側に防水ラバーを装着し、
前記防水ラバーの内側に少なくとも前記操作部に対応するスイッチを実装した電子回路基板を収容し、
前記防水ラバーは、前記第1ケースと第2ケースの結合部に挟み込まれる挟持部、及び、前記操作部と前記スイッチとの間に介在する側壁部を有することを特徴とする携帯機。
【請求項2】
前記操作部と前記スイッチとの間に介在する防水ラバーの側壁部の厚みが、前記操作部の繰り返し操作に伴う防水ラバーの耐久性低下を生じないように大きめに設定されていることを特徴とする請求項1記載の携帯機。
【請求項3】
前記防水ラバーの内側且つ挟持部の近くに、当該防水ラバーの内倒れ防止のための部材を収容したことを特徴とする請求項1記載の携帯機。
【請求項4】
前記内倒れ防止のための部材は、電池収容基板であることを特徴とする請求項3記載の携帯機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−146670(P2009−146670A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−321503(P2007−321503)
【出願日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】