説明

携帯燃料電池用燃料カートリッジ接続部材

電子機器が、当該電子機器の作動上の機能性を提供する電気回路と、所定の作動期間中に上記電気回路に電力を供給する燃料電池と、バッテリと燃料カートリッジとの間を接続して上記燃料電池への燃料又は上記バッテリからの電力を伝達する接続部材と、バッテリが上記接続部材に取り付けられたときにバッテリにより燃料電池が充電されるのを防止する回路とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電子機器への電力供給に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電子機器は、通常、一次電池又は二次電池のいずれかによって電力の供給を受けている。携帯電子機器市場の成長及び使われ方のパターンの変化により、電子機器へ電力を供給する再充電可能な電源が発展してきた。一次電池は、二次電池より大きいエネルギ密度を有するものの、内部抵抗が二次電池より大きいため、電力消費の速い(放電率が0.2Cを超える)電子機器には向かない。二次電池は、大きい負荷を扱えるが、多くの用途にとってエネルギ容量が十分でない。
【0003】
燃料電池は中身に高エネルギ燃料を用いることができるため、携帯機器用電源に内蔵されると、従来のバッテリシステムより駆動時間が長くなる。例えば、ダイレクト・メタノール燃料電池(DMFC)や水素PEM燃料電池(HFC)などのいくつかの燃料電池技術が、現在、携帯電力用途において商品化のために開発中である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
いずれの方式も、燃料を使い切ったときには、電源に燃料を補充できなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様において、接続部材は、燃料電池システムと燃料カートリッジ又はバッテリとの間のインターフェースを備える。
【0006】
本発明の一態様において、電子機器は、燃料電池を用いて作動するユニットと、該ユニットが燃料電池によって生成された電力で作動するときには燃料カートリッジを収容し、上記ユニットがバッテリからの電力で作動するときにはバッテリを収容する収容スペースを含むハウジングとを有し、上記ハウジングは、燃料電池システムと燃料カートリッジ又はバッテリとの間のインターフェースを含む。
【0007】
本発明の一態様において、物品は、略直方体形のケースを有し、該ケースは、一組の電気端子を備えると共に、少なくとも1つの円筒形バッテリを収容し、該少なくとも1つの円筒形バッテリの正極及び負極は上記ケースの上記電気端子に結合される。
【0008】
本発明の一態様において、物品は、略直方体形のケースを有し、該ケースは、一組の電気端子と、該電気端子の間に配置され、吸入ポートを受け入れる開口部とを有する。
【0009】
本発明の一態様において、接続部材は、燃料電池システムと燃料カートリッジ又はバッテリとの間のインターフェースと、バッテリが上記接続部材に取り付けられているときにバッテリにより燃料電池が充電されるのを防ぐ回路とを有する。
【0010】
本発明の一態様において、電子機器は、該電子機器の作動上の機能性を提供する電気回路と、所定の作動期間中、上記電気回路に電力を供給する燃料電池と、バッテリと燃料カートリッジとの間を接続して上記燃料電池への燃料又は前記バッテリからの電力を伝達する接続部材と、バッテリが該接続部材に取り付けられたときにバッテリにより燃料電池が充電されるのを防止する回路とを有する。
【0011】
ダイレクト・メタノール燃料電池(DMFC)において、燃料カートリッジはメタノール溶液を含むのに対し、水素燃料電池(HFC)においては、燃料カートリッジは貯蔵水素か、又は、燃料電池へ燃料を供給し、よって当該機器に電力を供給する必要に応じて水素を生成することができる化学系か、いずれかを含む。このような燃料カートリッジは、機器内に存在する内部燃料タンクへ燃料を注ぎ込むための外部燃料補給タンクとして用いることができる。別の方法として、燃料カートリッジは、当該機器内に挿入され、そこに留まり、空になって新たしい満タンのカートリッジと交換されるまでそこで燃料電池に燃料を提供するものとしてもよい。消費者により好まれる方法は、後者の挿入可能なカートリッジを用いる方法であろうと思われる。この方法は、本来的にシンプルで且つ便利であるため、「急速充電」を可能にし、電源の充電処理を管理する消費者の時間及び努力を最小限にするものである。
【0012】
ある種類の燃料電池が市販用途向けの電源として成功を収めた場合、必要とされる燃料形式を持つカートリッジが幅広く入手可能となることが期待される。燃料電池駆動機器を使用する消費者は、標準的なサイズのバッテリを購入するのと同じくらい容易に燃料カートリッジを購入できるであろう。ただし、燃料電池の商品化初期段階では、小売店で燃料カートリッジを見つけるのは難しいかもしれない。あるいは、初期の燃料流通は、消費者への直接販売や、専門店を通じた販売のみ、などの方法に限定されるかもしれない。これら初期段階での流通のモデルでは、カートリッジを購入する必要がある消費者が迅速に且つ都合良く購入することができないというリスクが生じ得る。したがって、このような緊急の状況でも消費者が燃料電池電源を備える機器を完全に使えるようにするためのバックアップ機能としての当該機器を作動させる方法が望まれる。
【0013】
また、燃料カートリッジの飛行機での輸送及び燃料カートリッジを規制する運送規約について考えると、燃料カートリッジの飛行機への持ち込みが予想外に制限されたときに移動中にも燃料電池電源を用いた機器を消費者が使用できるように当該機器を作動させる方法も望まれる。
【0014】
本発明の複数の態様は、燃料カートリッジが一時的に入手不可能な状況において、燃料電池駆動機器を動作させるのに便利な手法を提供する。そこでは、燃料電池により電力供給を受ける機器が、燃料電池電源と燃料カートリッジとを接続する接続部材を有し、この接続部材により電源が燃料カートリッジ収容スペース内への1つ以上の一次電池又は充電済み二次電池の挿入を自動的に検出する。加えて、この接続部材により、1つ以上の一次/二次電池が当該機器を作動させ、消費者が当該機器を一時的に燃料カートリッジ無しでも使えるようにする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
添付図面と以下の説明において、本発明の1以上の実施形態の詳細を説明する。本発明の他の特徴、目的、及び利点は、これら詳細な説明及び図面並びに請求項から明らかである。
【実施例】
【0016】
図1には、携帯電子機器12が図示されている。携帯電子機器12は、ハウジング11を有する。ハウジング11は、エネルギ源(図示せず)を収容する収容スペース14と、この収容スペース14を密閉する蓋16とを有する。また、携帯電子機器12は、接続部材20を有する。接続部材20は、収容スペース13(図1では符号14)内に配置され、バッテリ電源(例えば、一次電池、又は、二次電池(例えば充電池16など)など)、又は、燃料電池(図示せず)へ燃料(水素)を供給する源である燃料カートリッジ、とのインターフェースをとる。図では、蓋16が、収容スペース14のうち接続部材20に垂直な一辺まわりに軸回転するものとして図示されているが、バッテリ及び燃料カートリッジの挿入を容易にするために、接続部材20に対向する面に収容スペース14への挿入口を設けることが望ましい場合もある。
【0017】
接続部材20は、燃料カートリッジとバッテリとを区別することができる。接続部材20は、燃料電池によって駆動される機器が、燃料カートリッジが一時的に入手不可能な状況でもあっても、作動できるようにする便利な手法を提供する。これは、燃料電池電源と燃料カートリッジとの間に設けられた接続部材20によって実現される。電源は、接続部材20を用いて、1つ以上の一次電池又は充電済み二次電池が燃料カートリッジ収容スペース内へ挿入されたことを自動的に検出する。また、接続部材20により、携帯電子機器12をこの1つ以上の一次電池又は二次電池によって作動させることができるため、消費者は燃料カートリッジが一時的に存在しない状況においても当該機器が使用できるようになる。携帯電子機器12は、任意の種類の携帯機器でよく、例えば、携帯電話、ポータブルコンピュータ、又は、オーディオ/ビデオ機器、などである。携帯電子機器12は、概して、作動可能部分、すなわち当該機器のうち機器機能を提供する部分(図示せず)と、携帯電子機器12の小型電源となる燃料電池(図示せず)と、ハウジング11内に全体が収容された接続部材20とを有する。
【0018】
図2を参照する。接続部材20は、燃料電池22と燃料カートリッジ又はバッテリ(図示せず)との間のインターフェースとなる。インターフェース20は、燃料カートリッジ(図示せず)がインターフェース20と接続し、燃料を携帯電子機器12内に配置された燃料電池22へ供給できるようにするのに適切な結合金具32を備える。結合金具32は、燃料を取り込むインターフェースポートとなる。インターフェースポート32は、単なる弁でもよく、或いは、単に、液体又は気体の燃料の通路となり得る吸入ポートなどの構成であってもよい。インターフェースポート32は、燃料カートリッジの対応するポートと強固に密閉結合する。結合金具32によって、液体又は気体の燃料は、排出ポート33を経由して、燃料電池22内へ流れることができるため、燃料電池の作動が可能となる。また、インターフェース20は、結合金具32と同じ面に、角形バッテリシステムのバッテリ端子との接触を可能とする一組のバネ式バッテリ端子接点34a、34bを有する。燃料電池22は、接続部材20に接続された燃料カートリッジから燃料を受け取る。燃料電池22は、受け取った燃料を電気エネルギへ変換する。変換された電気エネルギは、携帯電子機器12に動作上の機能性を提供する電子回路24に電力を供給するのに用いられる。また、電子回路24は、接続部材20へ接続されたバッテリ(図示せず)からも電力の供給を受けることができる。
【0019】
図2Aに示した一実施例において、電気エネルギは、接続部材20から延びる電気接続線37a、37bを通じて供給される。燃料電池22は、接続部材20に接続された電気接続線39a、39bを有する。バッテリ供給電力と燃料電池供給電力とを切り替えて接続線37a、37bへ電力を供給する回路を図5及び6に示す。図2Bに示した別の一実施例においては、バッテリからの電気エネルギは、接続部材20から延びる電気接続線37a’、37b’を通じて供給され、燃料電池22は機器回路24に接続された電気接続線39a’、39b’を備える。このように、図5及び6に示したバッテリ供給電力と燃料電池供給電力とを切り替える回路は、機器回路24上に配置される。
【0020】
図3には、燃料カートリッジ38及び角形バッテリ40が図示されている。燃料カートリッジ38(注意:図3には図示していない)は、図示するように、インターフェース20(図2)に対応する燃料供給インターフェースを有する。この燃料供給インターフェースは、排出ポート42を有する。角形一次電池又は二次電池40(注意:図3には図示していない)は、同じく図示するように、角形パッケージの同じ面に一組のバッテリ端子(接点受容部)44を有する。
【0021】
加えて、同じく図示するように、バッテリはインターフェース20(図2)の吸入ポートを受け入れるくぼみを有することができ、燃料カートリッジは角形パッケージの同じ面に一組のバッテリ端子(接点受容部)44を有することができる。これら角形パッケージ上の一組のバッテリ端子(接点受容部)44は、電気的にアクティブでなく、燃料カートリッジが接続部材20へ接続されたことを示す適切な回路と共に用いられるように短絡させてもよい。図3に示した構成により、インターフェース20は、燃料電池カートリッジ38又はバッテリ40のいずれか一方を受け入れることができるため、燃料カートリッジの燃料供給弁機構及びバッテリ端子の双方がインターフェース20(図2)上の対応する接続部品と結合する。
【0022】
上記のような端子接点を用いる手法に適合すると考えられるバッテリは、例えば、デュラセル(Duracell)社製の角形リチウム一次電池などのバッテリシステムである。他のバッテリ構成も、上記のようなバッテリ端子構成に適合する可能性はある。
【0023】
図4には、例えば単3形、単4形、又は、単6形などの円筒形バッテリを角形バッテリの代わりにインターフェース20と結合させるのに用いることを可能にする角形バッテリケース44が図示されている。このようなケースが燃料電池駆動機器向けの安価なアクセサリーとして販売されれば、消費者は円筒形バッテリを購入し、それらを当該ケース内に挿入することでこれをバックアップカートリッジとして用いることができるようになる。また、このようなケース44においては、円筒形バッテリの背面端子が角形ケースの前面端子の一方に接続される。1つのオプションの一例を図4に示す。図4では、3つの単4形バッテリがインターフェース20と共に用いることができる角形ケース内に収容されている。
【0024】
1つ以上の円筒形一次/二次電池を用いることができる他の構成も考えられる。円筒形バッテリが1つだけ用いられる場合、バッテリが完全に挿入されたときにバッテリがバッテリ端子と適切に接続されるように、バッテリ端子の一方が円筒形バッテリ収容スペースの蓋に設けられるように両バッテリ端子を再構成する必要がある。このような構成において、燃料弁は、バッテリ端子として機能すると共に、円筒形一次/二次電池との単純な電気接続又は燃料カートリッジの燃料供給弁との接続のいずれかが可能となるように具体的に構成される必要が生じ得る。このような円筒形バッテリを用いる二重構造は、図2に示した2つのバッテリ端子を一方の端子群として用いること、及び、円筒形バッテリ収容スペースの蓋の背面に閉まったときに円筒形バッテリの背面端子と接触する他方の端子群を設けること、によって実現される。
【0025】
燃料電池駆動機器において一次/二次電池を燃料の代わりに用いると、当該機器の作動について実行可能なバックアップオプションが提供される。燃料カートリッジ収容スペースの蓋も燃料カートリッジの特徴の1つである。バッテリ端子突起がバッテリを検知した場合、この検知によって、バッテリが存在する燃料カートリッジ収容スペース(例えば図1)の蓋が閉まるようにすることもできる。これにより、蓋を閉じる動作がより効率的になると共に、バッテリの幾何学的デザインが燃料カートリッジ収容スペースにうまく適合していない場合にバッテリが入れられた当該機器の見た目を良くすることができる。
【0026】
バッテリ端子突起と共に用いられる燃料供給弁結合機構(図示せず)は、バッテリの不存在を検出した(端子間に電圧なし)が、端子が存在する場所において別の信号を検出した場合、燃料弁システムを燃料カートリッジへと物理的にドッキングさせることができるように結合機構を作動させる。一例として、燃料カートリッジ上の角形バッテリにおいてバッテリ端子が存在するところ、又は、燃料カートリッジ38が用いられる場合にはその接点受容部44が存在するところ、に2つの小さい金属板が設けられる。これら端子は短絡させられる。バッテリ端子突起に接続された回路が端子間に電圧は掛かっていないが若干の抵抗が存在することを検知した場合、当該回路はインターフェース20を挿入された燃料カートリッジ38と機械的にドッキングさせる機構を始動させる。
【0027】
接続部材20上の単純な並列回路は、端子突起間に電圧が検出されたとき、燃料電池の出力を電源管理回路へ流していたのを止めて、バッテリ端子からの電圧の使用を開始する。
【0028】
図5には、燃料電池22とバッテリ(図示せず)を受け入れることができる外部バッテリ端子との間に接続されたシリコンダイオード50が図示されている。燃料電池22が電力を供給しているとき、ダイオード50には順方向バイアスが掛かり、外部バッテリ端子44は開回路となる。外部バッテリが接点44に接続されると、ダイオード50には逆方向バイアスが掛かり(燃料が供給されない状態では燃料電池の電圧はバッテリ電圧より低い値へ低下する)、バッテリが負荷へ電力を供給する。ダイオード50は、燃料電池22がバッテリによって充電されるのを防止する。このような充電は、エネルギロスとなるだけでなく、燃料電池22の損傷を招き得る。
【0029】
図6には、トランジスタベースの切替回路60が図示されている。この構成には、実質的なエネルギ損失無しで燃料/バッテリを切り替えられるという利点がある(例えば、図5では、ダイオード通過時に電圧が低下する)。燃料電池カートリッジ(図示せず)が挿入され、電量電池22が電力を供給するとき、外部バッテリ端子44は開回路であり、P型MOSFET(Q1)のゲートはR1を通じてバイアスされる。この場合、Q1はオン状態であって燃料電池から負荷(機器電子部品24)へ導き、Q2はオフ状態である。外部バッテリが挿入されると、Q1のゲート電圧は正となり、トランジスタをオフとするため、2つの電源が並列に接続されることが防止される。また、Q2はR2を通じてバイアスされ、バッテリ電力を負荷へ導く。
【0030】
図5及び6の回路は、通常、インターフェース20又は小型燃料電池を用いる携帯電子機器12に内蔵されるであろう。携帯電子機器のサイズや電源の利用可能容量などの仕様は用途に応じて決定されればよい。ただし、容量の大きい燃料カートリッジの代わりに挿入された複数の角形バッテリ又はバッテリケース或いは1以上の円筒形バッテリによる実施例が最適であると考えられる。また、回路仕様も、用途、及び、燃料電池システムの電圧出力対バッテリに置き換えた際の電圧出力に応じて決定されればよい。
【0031】
当然、3以上のバッテリ端子及び対応する回路への接続線を設けることも可能である。
【0032】
さらに、燃料カートリッジに内部燃料計を内蔵することも可能である。燃料計は、残量又は残駆動時間を表示する。
【0033】
本発明の複数の実施形態を説明したが、本発明の意図及び範囲を逸脱することなく様々な変形例が可能であることは明らかである。例えば、図5又は6の回路は、接続部材20の内部に存在するものとして記載されているが、スランドアローン回路として接続部材20の外に位置してもよく、或いは、携帯電子機器12の作動上の機能性を提供する電子回路の一部として設けられてもよい。したがって、他の実施形態も請求項の範囲内である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】ブロック図である。
【図2A】燃料電池及び機器電子部品に結合された接続部材構造の概略斜視図である。
【図2B】燃料電池及び機器電子部品に結合された接続部材構造の概略斜視図である。
【図3】バッテリ及び燃料カートリッジの構成の一例を示す概略斜視図である。
【図4】バッテリ及び燃料カートリッジの構成の一例を示す概略斜視図である。
【図5】電子回路の概略図である。
【図6】電子回路の概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料電池システムと燃料カートリッジ又はバッテリとの間のインターフェースを備えたことを特徴とする接続部材。
【請求項2】
請求項1記載の接続部材であって、
前記インターフェースは、燃料カートリッジを前記接続部材に接続する適切な結合金具を含む、ことを特徴とする接続部材。
【請求項3】
請求項2記載の接続部材であって、
前記結合金具は、燃料取り込みインターフェースポートを提供する、ことを特徴とする接続部材。
【請求項4】
請求項2記載の接続部材であって、
前記結合金具は、燃料カートリッジ上の対応するポートと強固に密閉結合する弁又は吸入ポートである、ことを特徴とする接続部材。
【請求項5】
請求項1記載の接続部材であって、
前記インターフェースは、バッテリを前記接続部材に接続する適切な結合金具を含む、ことを特徴とする接続部材。
【請求項6】
請求項1記載の接続部材であって、
前記インターフェースは、同一平面上の少なくとも2つの場所に配置された一組のバネ式バッテリ端子接点を含む、ことを特徴とする接続部材。
【請求項7】
請求項1記載の接続部材であって、
前記インターフェースは、同一平面上にない少なくとも2つの場所に配置された一組のバネ式バッテリ端子接点を含む、ことを特徴とする接続部材。
【請求項8】
燃料電池を用いて作動するユニットと、
前記ユニットが燃料電池によって生成された電力で作動するときには燃料カートリッジを収容し、前記ユニットがバッテリからの電力で作動するときにはバッテリを収容する収容スペースを含むハウジングとを有し、
前記ハウジングは、燃料電池システムと燃料カートリッジ又はバッテリとの間のインターフェースを含む、ことを特徴とする電子機器。
【請求項9】
請求項8記載の電子機器であって、
携帯電子機器であることを特徴とする電子機器。
【請求項10】
請求項8記載の電子機器であって、
前記ハウジングは、前記収容スペースを密閉する蓋を備え、
前記蓋は、前記ハウジングに軸回転可能に取り付けられる、ことを特徴とする電子機器。
【請求項11】
請求項8記載の電子機器であって、
前記ハウジングは、前記収容スペースを密閉する蓋を備え、
前記蓋は、前記ハウジングから取り外し可能である、ことを特徴とする電子機器。
【請求項12】
請求項8記載の電子機器であって、
前記インターフェースは、燃料カートリッジを前記接続部材に接続する適切な結合金具を含む、ことを特徴とする電子機器。
【請求項13】
請求項12記載の電子機器であって、
前記結合金具は、燃料取り込みインターフェースポートを提供する、ことを特徴とする電子機器。
【請求項14】
請求項12記載の電子機器であって、
前記結合金具は、燃料カートリッジ上の対応するポートと強固に密閉結合する弁又は吸入ポートである、ことを特徴とする電子機器。
【請求項15】
請求項8記載の電子機器であって、
前記インターフェースは、バッテリを前記接続部材に接続する適切な結合金具を含む、ことを特徴とする電子機器。
【請求項16】
請求項8記載の電子機器であって、
前記インターフェースは、同一平面上の若しくは同一平面上でない少なくとも2つの場所に配置された一組のバネ式バッテリ端子接点を含む、ことを特徴とする電子機器。
【請求項17】
請求項8記載の電子機器であって、
前記インターフェースは、同一平面上にない少なくとも2つの場所に配置された一組のバネ式バッテリ端子接点を含む、ことを特徴とする電子機器。
【請求項18】
略直方体形のケースを有する物品であって、
前記ケースは、
一組の電気端子を備え、
少なくとも1つの円筒形バッテリを収容し、
前記少なくとも1つの円筒形バッテリの正極及び負極は、前記ケースの前記電気端子に結合される、ことを特徴とする物品。
【請求項19】
略直方体形のケースを有する物品であって、
前記ケースは、
一組の電気端子と、
前記電気端子の間に配置され、吸入ポートを受け入れる開口部と、を有することを特徴とする物品。
【請求項20】
請求項19記載の物品であって、
前記ケースは、少なくとも1つの円筒形バッテリを収容し、
前記少なくとも1つの円筒形バッテリの正極及び負極は、前記ケースの前記電気端子に結合される、ことを特徴とする物品。
【請求項21】
請求項19記載の物品であって、
前記ケースは、少なくとも1つの角形バッテリを収容し、
前記少なくとも1つの円筒形バッテリの正極及び負極は、前記ケースの前記電気端子に結合される、ことを特徴とする物品。
【請求項22】
接続部材であって、
燃料電池システムと燃料カートリッジ又はバッテリとの間のインターフェースと、
バッテリが前記接続部材に取り付けられているときにバッテリにより燃料電池が充電されるのを防ぐ回路と、を有することを特徴とする接続部材。
【請求項23】
請求項22記載の接続部材であって、
前記回路は、ダイオードである、ことを特徴とする接続部材。
【請求項24】
請求項22記載の接続部材であって、
前記回路は、ダイオードであって、
前記ダイオードは、
前記接続部材に設けられ、
燃料電池とバッテリを受け入れることができる前記接続部材の外部バッテリ端子との間に接続され、
前記燃料電池が電力を供給しているときには前記ダイオードに順方向バイアスが掛かると共に前記外部バッテリ端子が開回路となり、外部バッテリが前記接点に接続されたときには前記ダイオードに逆方向バイアスが掛かると共に前記バッテリが負荷に電力を供給するように構成される、ことを特徴とする接続部材。
【請求項25】
請求項22記載の接続部材であって、
前記回路は、トランジスタベースのスイッチング回路である、ことを特徴とする接続部材。
【請求項26】
請求項22記載の接続部材であって、
前記回路は、
抵抗を通じてバイアスされ、前記燃料電池からの電力を負荷へ導く第一のトランジスタと、
第二のトランジスタとを有し、
前記第二のトランジスタは、外部バッテリが挿入されたときに、前記第一のトランジスタのゲート電圧が該トランジスタをオフにして前記燃料電池が前記バッテリへ接続されるのを防止すると共に、第二の抵抗を通じてバイアスされ、前記バッテリからの電力を負荷へ導くように構成される、ことを特徴とする接続部材。
【請求項27】
請求項22記載の接続部材であって、
前記トランジスタは、MOSFETである、ことを特徴とする接続部材。
【請求項28】
請求項22記載の接続部材であって、
前記トランジスタは、P型MOSFETである、ことを特徴とする接続部材。
【請求項29】
電子機器であって、
前記電子機器の作動上の機能性を提供する電気回路と、
作動中の所定期間中、前記電気回路に電力を供給する燃料電池と、
バッテリと燃料カートリッジとの間を接続して前記燃料電池への燃料又は前記バッテリからの電力を伝達する接続部材と、
バッテリが前記接続部材に取り付けられたときにバッテリにより燃料電池が充電されるのを防止する回路と、を有することを特徴とする電子機器。
【請求項30】
請求項29記載の接続部材であって、
前記回路は、ダイオードである、ことを特徴とする接続部材。
【請求項31】
請求項29記載の接続部材であって、
前記回路は、ダイオードであって、
前記ダイオードは、
前記接続部材に設けられ、
燃料電池とバッテリを受け入れることができる前記接続部材の外部バッテリ端子との間に接続され、
前記燃料電池が電力を前記電気回路へ供給しているときには前記ダイオードに順方向バイアスが掛かると共に前記外部バッテリ端子が開回路となり、外部バッテリが前記接点に接続されたときには前記ダイオードに逆方向バイアスが掛かると共に前記バッテリが前記電気回路へ電力を供給するように構成される、ことを特徴とする接続部材。
【請求項32】
請求項29記載の接続部材であって、
前記回路は、トランジスタベースのスイッチング回路である、ことを特徴とする接続部材。
【請求項33】
請求項29記載の接続部材であって、
前記回路は、
抵抗を通じてバイアスされ、前記燃料電池からの電力を前記電気回路へ導く第一のトランジスタと、
第二のトランジスタとを有し、
前記第二のトランジスタは、外部バッテリが挿入されたときに、前記第一のトランジスタのゲート電圧が該トランジスタをオフにして前記燃料電池が前記バッテリへ接続されるのを防止すると共に、第二の抵抗を通じてバイアスされ、前記バッテリからの電力を前記電気回路へ導くように構成される、ことを特徴とする接続部材。
【請求項34】
請求項33記載の接続部材であって、
前記トランジスタは、MOSFETである、ことを特徴とする接続部材。
【請求項35】
請求項33記載の接続部材であって、
前記トランジスタは、P型MOSFETである、ことを特徴とする接続部材。
【請求項36】
請求項33記載の接続部材であって、
前記回路は、前記接続部材に内蔵される、ことを特徴とする接続部材。
【請求項37】
請求項33記載の接続部材であって、
前記回路は、前記電気回路に内蔵される、ことを特徴とする接続部材。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2007−503105(P2007−503105A)
【公表日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−533554(P2006−533554)
【出願日】平成16年6月3日(2004.6.3)
【国際出願番号】PCT/US2004/017483
【国際公開番号】WO2005/001986
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(593093249)ザ ジレット カンパニー (349)
【Fターム(参考)】