説明

携帯端末、システム、情報処理方法およびプログラム

【課題】より使い勝手のよい映像視聴システムを提供する。
【解決手段】
放送波を介して送信される放送信号を受信する受信部を備える放送受信装置と、前記放送受信装置と無線LANルータを介してまたは直接、情報を送受信する通信I/Fを備える無線端末とを含むシステムであって、前記無線端末は、前記放送受信装置とは異なる配信元から、前記放送波を介して現在または将来放送される番組についての番組関連情報を取得し、前記放送受信装置は、前記放送波を介して現在または将来放送される番組に対する前記放送受信装置の処理状況または処理予定の情報を、前記通信I/Fを介して前記無線端末へ送信し、前記無線端末は、前記放送受信装置とは異なる配信元から取得した番組関連情報と、前記通信I/Fを介して前記放送受信装置から取得した前記放送受信装置の処理状況または処理予定の情報との両者を用いて、番組表を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像視聴システムに関する。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、特開2009−055614号公報(特許文献1)がある。この公報には、「リモコンと操作対象機器の間で双方向の通信が可能であることから、送達確認により確実な通信を行なったり、GUI操作を活用した複雑なコマンド体系を取り扱ったり、比較的広い帯域を利用して動画像ストリーミングなど大容量データ伝送を行なうことができる。」と記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−055614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1には、様々な使用環境、使用状況に応じて必要な処理等が開示されておらずユーザーにとって使い勝手が十分ではなかった。
【0005】
本発明は、上記を鑑みてなされたものでありその目的は、より使い勝手のよい映像視聴システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用すればよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、本発明によれば、より使い勝手のよい映像視聴システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1(a)】第一の実施形態に係る通信端末システムの一実施例を示すブロック図である。
【図1(b)】第一の実施形態に係るテレビ受信機の構成図の一例である。
【図1(c)】第一の実施形態に係る無線端末の構成図の一例である。
【図2(a)】無線端末の機器認証プログラム機能についての説明図である。
【図2(b)】テレビ受信機の機器認証プログラム機能についての説明図である。
【図3(a)】最初に認証コードを入力してテレビ受信機の認証許可を受ける場合の動作シーケンスの一例を示す図である。
【図3(b)】2回目以降に認証を行う動作シーケンスの一例を示す図である。
【図3(c)】認証動作の動作シーケンスの一変形例を示す図である。
【図4】無線端末の認証画面の表示例を示す図である。
【図5】無線端末の認証コード入力画面の表示例を示す図である。
【図6】無線端末のWi−Fi環境またはテレビ受信機設置条件によるエラーメッセージの表示例を示す図である。
【図7】無線端末において一のテレビ受信機を認証したときの認証画面の表示例を示す図である。
【図8】無線端末の認証機器を編集(削除)する場合の編集画面の表示例を示す図である。
【図9(a)】無線端末のEPG作成プログラム機能についての説明図である。
【図9(b)】テレビ受信機のEPG作成プログラム機能、番組予約プログラム機能および番組状態情報作成プログラム機能についての説明図である。
【図10】番組状態情報のデータ形式の一例を示す図である。
【図11】図10の番組状態情報の属性の詳細の一例を示す図である。
【図12】EPG作成部が、EPGに各番組の属性の識別表示を行うための動作シーケンスの一例を示す図である。
【図13】テレビ受信機にEPG画面を表示したときの画面表示の一例を示す図である。
【図14】無線端末に表示されるEPGの画面表示の一例を示す図である。
【図15】無線端末に表示されるEPGの配列方法に関する画面表示の一例を示す図である。
【図16(a)】無線端末に表示される現在放送中番組をタップ操作したときの画面表示例を示す図である。
【図16(b)】無線端末に表示される現在放送中番組を左右にドラッグまたはフリック操作したときの操作例を示す図である。
【図16(c)】には、EPGから番組を選局する場合の操作例を示す図である。
【図17】Wi−Fi無線環境または3G通信環境によるエラーメッセージの表示例を示す図である。
【図18(a)】無線端末のEPG作成プログラム機能、番組予約プログラム機能についての説明図である。
【図18(b)】テレビ受信機のEPG作成プログラム機能、番組予約プログラム機能、番組状態情報作成プログラム機能についての説明図である。
【図19】予約情報のデータ形式の一例を示す図である。
【図20】予約情報のデータ形式の一変形例を示す図である。
【図21】EPGによる番組予約時の動作シーケンスの一例を示す図である。
【図22】無線端末に表示されるEPGの画面表示の一例を示す図である。
【図23】予約設定画面の表示例を示す図である。
【図24】詳細設定画面の表示例を示す図である。
【図25】予約状態情報表示の表示例を示す図である。
【図26(a)】無線端末の録画番組一覧作成プログラム機能についての説明図である。
【図26(b)】テレビ受信機の録画番組一覧作成プログラム機能についての説明図である。
【図27】録画番組一覧による録画番組の再生動作シーケンスの一例を示す図である。
【図28】テレビ受信機の録画番組一覧の階層構造の一例を示す図である。
【図29】無線端末に表示される録画番組一覧の階層構造の画面表示の一例を示す図である。
【図30】各階層を選択しているときの階層表示例を示す図である。
【図31】録画番組一覧から番組タイトルを選択する場合の表示例を示す図である。
【図32】録画番組タイトルをスクロールするときの遷移の一例を示す図である。
【図33】無線端末で録画番組一覧から番組タイトルを再生した場合の画面表示の一例を示す図である。
【図34】無線端末における検索画面のポップアップ表示の一例を示す図である。
【図35】EPGによる番組予約時の動作シーケンスの一変形例を示す図である。
【図36】録画番組一覧による録画番組の再生動作シーケンスの一変形例を示す図である。
【図37】テレビ受信機におけるEPGの配列と表示の例
【図38(a)】無線端末におけるEPGの配列と表示の例
【図38(b)】無線端末におけるEPGの配列と表示の例
【図39(a)】無線端末におけるEPGの配列と表示の例
【図39(b)】無線端末におけるEPGの配列と表示の例
【図40(a)】無線端末におけるEPGの配列と表示の例
【図40(b)】無線端末におけるEPGの配列と表示の例
【図41】無線端末に表示される番組表示枠のスクロール方向と各種操作方向の一例を示す図である。
【図42】無線端末に表示される番組表示枠のスクロール方向と各種操作方向の一例を示す図である。
【図43】無線端末に表示される番組表示枠のスクロール方向と各種操作方向の一例を示す図である。
【図44】無線端末に表示される番組表示枠のスクロール方向と各種操作方向の一例を示す図である。
【図45】無線端末に表示されるガイド表示の一例を示す図である。
【図46】無線端末に表示されるガイド表示の一例を示す図である。
【図47】無線端末に表示されるガイド表示の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0010】
以下においては、番組配列情報(イベント情報)を含むデジタル放送波を受信し、受信した番組配列情報に基づいてデジタル放送の電子番組表(EPG)を表示するデジタル放送受信機能付きテレビ受信機および無線装置を含む通信端末システムを例にして説明を行なう。
【0011】
日本国で運用されているBSデジタル放送、CSデジタル放送、および地上デジタルテレビジョン放送では、1つのトランスポンダ(周波数チャネル)に複数のトランスポートストリーム(以下、「TS」と略記する)を多重化して伝送している。TSは、社団法人電波産業会(ARIB)の標準規格に従ったデータ構造を有しており、コンテンツデータとしての要素信号(ES:Elementary Stream)に対して、イベント情報としての番組配列情報をヘッダとして付加した TSパケットで構成されている。
【0012】
番組配列情報のデータ構造は、ARIB標準規格であるARIB STD-B10「デジタル放送に使用する番組配列情報標準規格」に従ったものである。番組配列情報は、MPEG(Moving Picture Expert Group)−2システム規格で規定された伝送制御情報であるPSI(Program Specific Information:番組特定情報)と、EPGなどを構築するためのSI(Service Information:サービス情報)とで構成される。
【0013】
SIは、BIT(Broadcaster Information Table:放送局情報テーブル)、SDT(Service Description Table:サービス記述テーブル)、EIT(Event Information Table:イベント情報テーブル)およびTOT(Time Offset Table:時刻オフセットテーブル)の4つのテーブルで構成されている。
【0014】
BITは、ネットワーク内の放送局に関する情報を記載したものである。SDTは、TS情報部とサービス情報部に分かれており、TS情報部は、ネットワークを識別するためのネットワークIDと、TSを識別するためのTS ID(Identifier)とを含んでいる。
【0015】
ネットワークIDは、BSネットワーク、CS1ネットワークおよびCS2ネットワークには、それぞれ異なるネットワークIDが割り当てられている。また、地上デジタル放送の場合は、同じ地域では放送局ごとに異なる値のネットワークIDが割り当てられている。サービス情報部は、ネットワーク内で個々のサービス(チャンネル)を識別するための識別子であるサービスID(いわゆるチャンネル番号)を含んでいる。
【0016】
EITは、イベント(いわゆる番組)ごとの番組情報を記述したものであり、サービス情報部とイベント情報部に分かれている。サービス情報部は、ネットワーク内で個々のサービス(チャンネル)を識別するための識別子であるサービスID(いわゆるチャンネル番号)を含んでいる。イベント情報部は、イベントID、イベント開始時刻、イベント継続時間、イベントの名称(いわゆる番組タイトル)、イベントのジャンルなどを含んでいる。TOTは、現在時刻を記述したものである。
【0017】
なお、以上は日本国で運用されているデジタル放送について説明したが、各国で運用されているデジタル放送においても、上記の番組配列情報と同様の番組情報を伝送している。よって、以下に説明する本発明は、各国のデジタル放送について適用することが可能である。
【0018】
以下、本発明に係る第一の実施形態を説明する。
【0019】
[システム構成]
図1(a)は、第一の実施形態に係る通信端末システムの一実施例を示すブロック構成図である。
【0020】
本実施例の通信端末システムは、例えば、テレビ受信機1、無線端末15、無線ルーター13、外部ネットワーク14から構成される。図示の例は、情報通信端末としての携帯電話機等の移動体通信端末である無線端末15の利用者が、その無線端末15を持って家庭や店舗等で、テレビ受信機1でテレビ番組を視聴しているときの例である。
【0021】
無線ルーター13は、Wi−Fiなどの無線LAN機能を備え、通信回線を経由して外部ネットワークに接続できる。また、無線ルーター13は、テレビ受信機1、テレビ受信機24、無線端末15、外部ネットワーク14と接続されており、テレビ受信機1、テレビ受信機24または無線端末15は、インターネット網から情報を入手することができる。
【0022】
また、無線ルーター13は、テレビ受信機1またはテレビ受信機24とは、有線LANまたは無線LANで接続されており、無線端末15とは無線LANで接続されているものとする。ここで、Wi−Fiは、IEEE(米国電気電子学会)の規格「IEEE 802.11a/IEEE 802.11b」で策定された無線LAN(Local Area Network)の標準規格である。
【0023】
図1(b)は、テレビ受信機1の構成図の一例である。
【0024】
テレビ受信機1は、アンテナ38に接続され、チューナ・復調部2、信号分離部3、制御部4、選局制御部5、入力手段6、ストレージ8、メモリ37、重畳部10、表示部11、通信I/F12、音声復調部39、映像復調部40、スピーカ41、音声出力部42、映像出力部43などを含む。それぞれの処理部がバス120を介して接続される。
【0025】
また、テレビ受信機1は、アプリケーションプログラムをストレージ8に格納可能としており、制御部4がストレージ8から上記プログラムをメモリ37に展開し、制御部4が上記プログラムを実行することでさまざまな機能を実現することができる。以後の説明では説明を簡単にするため、制御部4が各アプリケーションプログラムを実行して実現する各種機能を、各種プログラム機能部が主体となって実現することとして説明する。
【0026】
なお、アプリケーションプログラムは、テレビ受信機1が出荷されるまでに予めストレージ8に格納されていても良いし、CD(Compact Disk)・DVD(Digital Versatile Disk)などの光学メディアや半導体メモリ等の媒体に格納されて図示しない媒体接続部を介してテレビ受信機1にインストールされても良い。また、通信I/F12及び無線ルーター13を介して外部ネットワーク14からダウンロードしてインストールすることも可能である。
【0027】
また、アプリケーションプログラムの各種機能は同様の機能を持つ処理部として、ハードウェアで実現することも可能である。ハードウェアとして実現する場合は、各処理部が主体となって各機能を実現する。
【0028】
入力手段6は、ユーザーからのテレビ受信機1に対する操作を受け付け、入力操作に関する制御情報を入力する入力手段であり、例えば、リモコン、キーボード、マウス等のポインティングデバイス等により実現される。
【0029】
制御部4は、ユーザーの操作要求を入力手段6を経由して受け取り、信号分離部3、選局制御部5、ストレージ8、重畳部10、通信I/F12、各種プログラム機能部の各ブロックを制御する。
【0030】
ストレージ8は、制御部4の指示により制御され、アプリケーションプログラムを保存することができる。また、アプリケーションプログラムで作成した各種情報を保存する。また、チューナ・復調部2や通信I/F12から受信した信号から映像音声ストリーム等のコンテンツを保存してもよい。
【0031】
メモリ37は、制御部4の指示により制御される。メモリ37に、ストレージ8に格納しているアプリケーションプログラムの機能部が展開される。
【0032】
チューナ・復調部2は、選局制御部5により、所望のサービスのチャンネルに同調することで、放送局より放送信号を受信し、受信した放送信号を復調してトランスポートストリームを取得する。なお、図1(b)の例では、説明を簡単にするため、チューナ・復調部2が一つの構成を例示している。しかしながら、視聴と録画を並行して行う機能や伝送周波数の異なる複数のチャンネルのコンテンツを同時に視聴する機能を搭載する場合は、複数のチューナ・復調部2を搭載すればよい。したがって、以下の説明におけるチューナ・復調部2は、すべて同一である必要はない。それぞれの処理に応じて異なるチューナ・復調部であってもよい。
【0033】
選局制御部5は、入力手段6を経由してサービスを選局する指示を受け、指示に応じて選局するチャンネルを切り替えるようにチューナ・復調部2を制御する。また、選局制御部5は、各種プログラム機能部からの指示を受けとることができ、現在放送中のイベント(番組)を放送しているサービス(チャンネル番号)およびそのサービスが属する放送提示単位に切り替えるようにチューナ・復調部2を制御する。
【0034】
通信I/F12は、有線LANまたは無線LANにより、無線ルーター13に接続される。また、通信I/F12は無線ルーター13との通信機能に加えてまたはこれに替えて、Wi‐Fi(登録商標)などの無線LAN、IrDA(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)などの方法で外部の機器と無線ルーター13を介さずに直接通信するように構成してもよい。通信I/Fは、異なる通信方式を行うチップをそれぞれ実装しても良い。また、複数の通信方式を扱う1つのチップとして実装されていても良い。以下、通信I/F12は無線ルーター13を介してテレビ受信機24や無線端末15と各種情報を送受信する例を説明するが、上述のとおり無線ルーター13を介さずに各種情報を直接送受信してもよい。また、通信I/F12は、無線ルータ13を介して外部ネットワークと接続された装置とも各種情報を送受信可能である。例えば、外部ネットワークと接続されたサーバからIP放送や、ビデオオンデマンド、など形態でコンテンツストリーム(映像音声ストリーム)を受信することも可能である。また、外部ネットワークと接続されたサーバから映像ストリームやアプリケーションプログラムをダウンロードすることも可能である。ダウンロードした情報は、例えば、ストレージ8に格納される。
【0035】
信号分離部3は、チューナ・復調部2で得たトランスポートストリームや、通信I/F12を介して得たコンテンツのストリームについて、映像データ、音声データ、字幕文データ、番組情報等、種類ごとに分離する。また番組情報(例えば、番組配列情報SI)を取得し、他の処理ブロックに送信する機能を有する。また、他の処理部からデータ送信要求があった場合には、指定されたデータを、要求元へデータを送信する。
【0036】
音声復号部39は、信号分離部3で分離した音声データを復号する。音声復号部39で復号された音声情報は、スピーカ41から出力される。音声復号部39で復号された音声情報は、音声出力部42から外部機器へ出力してもよい。
【0037】
映像復号部40は、信号分離部3で分離した映像データを復号する。映像復号部40で復号された映像情報は、重畳部10に送られる。
【0038】
重畳部10は、映像復号部40から送られる復号映像情報に各種プログラム機能部で作成されたEPG画像、OSD画像や、信号分離部3から分離された各種情報(字幕情報、字幕スーパー、データ放送データ等)から生成された画像等を重畳する。
【0039】
重畳部10を経た映像情報は表示部11で表示する。表示部11は、例えばテレビやパソコンのディスプレイあるいは液晶パネル等によって構成される。また、重畳部10を経た映像情報は、映像出力部43から外部機器へ出力してもよい。
【0040】
また、信号分離部3で所定の番組についてのトランスポートストリームを分離し、映像や音声を復号せずに出力するデジタルI/F44を設けてもよい。
【0041】
テレビ受信機24の各部の構成は、テレビ受信機1と同様のため、ここでは説明を省略する。本実施例では1はテレビ受信機として説明をするが、レコーダーなどで代替することも可能であり、この場合は図1(b)のテレビ受信機の構成からスピーカ41や表示部11を省略することも可能である。
【0042】
図1(c)は無線端末15の構成図の一例である。
【0043】
無線端末15は、例えば、通信I/F16、制御部17、表示部19、入力手段20、信号分離部21、チューナ・復調部22、ストレージ25、移動体通信I/F31、メモリ32、加速度センサ部33、地磁気センサ部34、GPS受信部35、ジャイロセンサ部36から構成され、それぞれの処理部がバス121を介して接続される。
【0044】
また、無線端末15は、アプリケーションプログラムをストレージ25に格納しており、制御部17がストレージ25から上記プログラムをメモリ32に展開し、制御部17が上記プログラムを実行することで各種機能を実現することができる。以後の説明では説明を簡単にするため、制御部17が各アプリケーションプログラムを実行して実現する各種機能を、各種プログラム機能部が主体となって実現することとして説明する。
【0045】
なお、アプリケーションプログラムは、無線端末15が出荷されるまでに予めストレージ25に格納されていても良いし、CD(Compact Disk)・DVD(Digital Versatile Disk)などの光学メディアや半導体メモリ等の媒体に格納されて図示しない媒体接続部を介して無線端末15にインストールされても良い。また、通信I/F16及び無線ルーター13を介して外部ネットワーク14からダウンロードしてインストールしてもよい。若しくは移動体通信I/F31を介して基地局23を介して配信元からダウンロードしてインストールしてもよい。さらに、ネットワークを介してアプリケーションプログラムを取得したパーソナルコンピュータ(PC)に図示しない外部機器接続I/Fを介して接続し、PCから無線端末15にムーブまたはコピーしてインストールすることも可能である。
【0046】
また、アプリケーションプログラムは、同様の機能を持つ処理部として、ハードウェアで実現することも可能である。ハードウェアとして実現する場合は、各処理部が主体となって各機能を実現する。
【0047】
通信I/F16は、無線LANなどにより、無線ルーター13に接続される。無線ルーター13との通信機能に加えてまたはこれに替えて、Wi‐Fi(登録商標)などの無線LANや、IrDA(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)などの方法で、無線ルーター13を介さずにテレビ受信機1またはテレビ受信機24などの他の機器と直接通信することが可能である。通信I/Fは、テレビ受信機1の通信I/F12と各種情報の送受信を行う。また、通信I/F16は、無線ルーター13を介して外部ネットワークと接続され、外部ネットワーク上のサーバ等と情報の送受信を行う。通信I/Fは、異なる通信方式を行うチップをそれぞれ実装しても良い。また、複数の通信方式を扱う1つのチップとして実装されていても良い。 移動体通信I/F31は、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)方式、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式やCDMA2000方式、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)方式などの第3世代移動通信システム(以下「3G」と表記する)、またはLTE(Long Term Evolution)方式などの移動体通信網を利用して基地局23を通して通信ネットワークに接続され、通信ネットワーク上のサーバと情報の送受信を行うことができる。
【0048】
制御部17は、ユーザーの操作要求を入力手段20を経由して受け取り、信号分離部21、表示部19、通信I/F16、各種プログラム機能部を制御する。
【0049】
さらに、制御部17は、通信I/F16及び無線ルーター13を経由して外部ネットワーク14、または、移動体通信I/F31及び基地局23を経由して外部ネットワーク14からも番組情報を抽出し番組配列情報SIを取得でき、各種プログラム機能部に渡す機能も有する。
【0050】
本実施例では、信号分離部21でデジタル放送の番組情報を抽出し番組配列情報SIを取得する場合の例について説明するが、通信I/F16や移動体通信I/F31を介して外部ネットワークや配信元から番組配列情報SIを取得することも可能である。この場合は信号分離部21及びチューナ・復調部22を無線端末15の構成から省略することも可能である。
【0051】
ストレージ25は、制御部17の指示により制御され、アプリケーションプログラムを保存することができる。また、アプリケーションプログラムで作成した各種情報を保存する。また、チューナ・復調部22、通信I/F16、または移動体通信I/F31から受信した信号から映像音声ストリーム等のコンテンツを保存してもよい。
【0052】
メモリ32は、制御部17の指示により制御される。制御部17によってメモリ32に、ストレージ25に格納しているアプリケーションプログラムの機能部が展開される。
【0053】
表示部19は、画像や映像を表示する。表示する画像、映像はアプリケーションプログラムで生成された画像でもよく、チューナ・復調部22を介して受信したコンテンツの画像、映像でもよく、通信I/F16を介して外部ネットワーク上のサーバから受信した画像、映像でもよく、通信I/F16を介してテレビ受信機1から受信した画像、映像でもよく、移動体通信I/F31を介して通信ネットワーク上のサーバから配信された画像、映像でもよい。また、表示部19は、例えば下記のタッチパネル等と一体として構成されてもよい。
【0054】
入力手段20は、ユーザーからの無線端末15に対する操作を受け付け、入力操作に関する制御情報を入力する入力手段であり、例えば、物理的なボタンやタッチパネルなどを用いることができる。以下、本実施例では、タッチパネルを使用した例について説明するが各種操作は物理的なボタンを用いる構成でもよい。
【0055】
タッチパネル上の任意オブジェクト(アイコン)等を指でタッチした状態で移動する操作(ドラッグ操作)または画面上で指をはじくようにして動かす操作(フリック操作)を行うことによりオブジェクト等を自由に移動したりすることができる。また、オブジェクト等を指で1回叩く操作(タップ操作)または2回叩く操作(ダブルタップ操作)を行うと、オブジェクト(アイコン)等を活性化したり別の画面に切り替えたりすることができる。本実施例では、上述のタッチパネルの各操作をドラッグ操作、フリック操作、タップ操作と称して説明する。
【0056】
チューナ・復調部22、信号分離部21は、それぞれテレビ受信機1のチューナ・復調部2、信号分離部3、と同等の働きを持つ。これらの機能は既に説明したので説明を省略する。
【0057】
加速度センサ部33は、無線端末15にかかる加速度を測定する。制御部17は、例えば加速度センサ部33により重力加速度を測定することによって、無線端末15のどの部分が上方であるのかを知ることができ、表示部19に表示させる画面の上方を加速度センサ部33が測定した上方と合わせるように表示させることによって、ユーザーによる無線端末15の持ち方に合わせた画面を表示させることができる。
【0058】
地磁気センサ部34は、複数の磁気センサを利用するなどして地磁気を測定する。
【0059】
GPS受信部35は、GPS(Grobal Positioning System)を利用して複数の衛星から送信される信号を受信する。制御部17は、GPS受信部35が受信した信号を基に、無線端末15の位置情報を計算することができる。制御部17は、例えば通信I/Fや移動体通信I/Fを介してネットワークから番組配列情報SIを取得する場合に、無線端末15の位置情報を番組配列情報SIの送信元に送信し、番組配列情報SIの送信元は無線端末15がある地域に応じた番組配列情報SIを無線端末15に送信することができる。
【0060】
ジャイロセンサ部36は、無線端末15をユーザーが動かした場合などに発生する無線端末15の角速度を測定する。
【0061】
[認証・接続・初回設定]
以下、無線端末15を最初に使用する場合の機器認証、初回設定等の動作例について、図1(a)〜(c)、図2(a)(b)、図3(a)〜(c)および図4〜図8を用いて説明する。
【0062】
図2(a)は、無線端末15の機器認証プログラム機能についての説明図である。図2(a)において、無線端末15の構成のうちストレージ25とメモリ32を示している。図2(a)は、ストレージ25に機器認証プログラム2001を格納しており、制御部17が機器認証プログラム2001をメモリ32に機器認証部2002として展開した状態を示している。機器認証プログラム2001は、製品の出荷時点でストレージ25に格納しておいてもよく、通信I/F16または移動体通信I/F31を介してダウンロードしてもよい。
【0063】
図2(b)は、テレビ受信機1の機器認証プログラム機能についての説明図である。図2(b)において、テレビ受信機1の構成のうちストレージ8とメモリ37を示している。図2(b)は、ストレージ8に機器認証プログラム2003を格納しており、制御部4が機器認証プログラム2003をメモリ37に機器認証部2004として展開した状態を示している。機器認証プログラム2003は、製品の出荷時点でストレージ8または図示しない不揮発性メモリーに格納しておいてもよく、通信I/F12またはデジタル放送波を介してダウンロードしてもよい。
【0064】
以下、当該機器認証部2002または機器認証部2004による機能を説明する。
【0065】
機器認証にあたり、テレビ受信機1にはユーザーによる入力手段6を用いた入力によって設定された、若しくはテレビ受信機1の工場出荷前などに予め設定されたユーザーID及びパスワードなどの認証情報がストレージ8に記憶されており、機器認証部2002はこれを参照できるものとする。また、上記の認証情報はテレビ受信機1側で本機能利用時に自動的に生成することもできる。また、上記の認証情報はユーザーによる操作によって表示部11に表示させたり、テレビ受信機1の購入時に添付された書類等によってユーザーが確認したりできるものとする。
【0066】
無線端末15の機器認証部2002は、テレビ受信機1からの認証を受けるために、入力手段20が受け付けたユーザー操作によって入力された認証情報を通信I/F16、通信I/F12を経由して、機器認証部27に対して送信する。
【0067】
テレビ受信機1の機器認証部2004は、ストレージ8に記憶された認証情報と機器認証部2002から送信された認証情報を比較し、機器認証部2002から送信された認証情報が正しい認証情報である場合は、機器認証部2002に対して接続をするための接続許可を発行する。一方、認証情報が誤っている場合には、機器認証部2004は機器認証部2002に対して接続許可を発行しない。
【0068】
また、2回目以降に認証動作については、認証情報が一致した場合にのみ認証を許可すればよいため、無線端末15からの予約情報などの情報に認証情報を付加して送信することにより認証動作のステップを簡略化することもできる。テレビ受信機1側で認証情報を変更した場合は、無線端末15において入力手段20から認証情報を新たに再設定すれば良い。
【0069】
上記は認証方法の一例であり、例えば無線LANでテレビ受信装置1と無線端末15を接続する場合にSSID(Service Set Identifier)とWEPキーまたはWPSキーを用いた認証・暗号化方法を用いるなど、認証の方法や認証成功時に送受信する情報の暗号化の方法など、その他の技術を用いてもよい。
【0070】
以下、図3(a)〜(c)を用いて、機器認証プログラム2001と無線端末15の各ハードウェアの協働および機器認証プログラム2003とテレビ受信機1の各ハードウェアの協働により実現される動作シーケンスについて説明する。
【0071】
図3(a)は、最初に認証コードを入力してテレビ受信機1の認証許可を受ける場合の動作シーケンスの一例を示す図である。
【0072】
本シーケンスの例では、テレビ受信機1側のメニュー設定等でネットワーク連携を「入」/「切」にしたりWOL(Wake On LAN)の設定を「入」/「切」設定したりするための「ネットワーク連携設定」機能を持っている。図3(a)−(1)の例では、この機能を使用しないために「ネットワーク連携設定」を「切」の設定にしている場合の動作シーケンスである。無線端末15から入力手段20が受け付けたユーザー操作によって入力された認証コードは、テレビ受信機1に送信されるが、テレビ受信機1は「ネットワーク連携設定」が「切」に設定されているため、接続許可を応答しない。無線端末15は、規定時間内に応答が無いことを確認して、テレビから応答がない旨や接続できない旨などのメッセージを表示することができる。
【0073】
図3(a)−(2)の例では、「ネットワーク連携設定」が「入」の設定になっており、正しい認証コードが入力された場合の動作シーケンス例である。テレビ受信機1の機器認証部2002が、無線端末15の認証部2004で入力され、送信された認証コードがテレビ受信機1に登録されたと一致する場合に、認証が成功する。この際に、無線端末15のユーザ名とMACアドレスを、連携機器情報として、テレビ受信機1のストレージ8や図示しない不揮発性メモリなどに格納してもよい。
【0074】
図3(b)は、2回目以降に認証を行う動作シーケンスの一例を示す図である。入力された認証コードと予め登録された認証コードが一致したために、接続許可される。
【0075】
本シーケンス例では、予約登録を行う場合に番組予約情報に認証コードを付加して認証許可を受ける場合の例を示している。無線端末15のEPG作成部18で作成されたEPGにより番組予約を行い予約登録を行う場合、番組予約情報とともに認証コードがテレビ受信機1に送信され、予約登録されると予約状態情報がテレビ受信機1から返信され正しく予約されたことが確認できる。EPG作成部18や番組予約の動作については、後述する[番組表表示からの予約(録画)]の実施例で述べるので、ここでは詳細の説明は省略する。このように、無線端末15からテレビ受信機1へ各種情報を送信する際に、認証コードとともに送信することで認証した機器によるテレビ受信機1の制御を実現することができる。
【0076】
図3(c)は、認証動作の動作シーケンスの一変形例を示す図である。
【0077】
前述したように、テレビ受信機1は、ネットワーク連携設定機能の一つとして、例えば、WOL(Wake On LAN)機能を「入」にする機能を搭載してもよい。テレビ受信機1のネットワーク機能が省電力のためにスタンバイ状態になっていても、無線端末15から当該テレビ受信機のMACアドレスを含むマジックパケットを送信することによりテレビ受信機1のネットワーク機能を立ち上げることが可能となっている。本シーケンス例では、無線端末15から認証コードをテレビ受信機1に送信する前に、マジックパケットを送信して事前にネットワークを起動することができる。また、認証動作時だけでなく、無線端末15側で直接テレビに関連のない機能を操作したときに先にテレビ受信機1に対してマジックパケットを送信することにより、テレビ受信機1の動作を素早く行うことができる。なお、図3において、無線端末15がマジックパケットをテレビ受信機1に送信した後であっても、認証が完了するまでの間に無線端末15から認証コードとともに制御情報を送信しても、テレビ受信機1から無線端末15へ応答がない。この場合は、無線端末15は、テレビ受信機1から応答がない旨の表示やしばらくしてから再度操作を行って欲しいことを旨の表示をユーザに対して行ってもよい。認証が完了した後の処理は、図3(b)と同様である。
【0078】
次に、認証画面の表示例と処理について、図4〜図7を用いて説明する。なお、これらの表示画面は機器認証部2002が生成すればよい。
【0079】
図4は、無線端末15の認証画面の表示例を示す図である。
【0080】
機器一覧リスト101には、ネットワークに接続されている機器が見つかった場合は認証済みまたは未認証にかかわらず表示され、見つかった機器は、認証または未認証の情報と合わせて、ストレージ25に保存される。過去に見つけた機器で、今回見つけられなかった場合は、機器名を他の機器と区別するために表示色を変えて表示することもできる。
【0081】
機器一覧リスト101には、本例では「TV1(テレビ受信機1)」表示102、「TV2(テレビ受信機2)」表示103および「テレビ接続しない」表示104が表示されている。例えば、表示順として「認証済み機器」、「未認証機器」、「テレビを接続しない」の順に表示し、「認証済み機器」を先頭に表示するようにしてもよい。また、「テレビを接続しない」104を除く機器は、先頭から順に番号が割り付けられ、認証状態に応じて、「認証済み」、「未認証」の表示色を変えることにより状態を認識しやすくすることもできる。
【0082】
次に、「TV1(テレビ受信機1)」102を認証する場合について説明する。図4において、ユーザが無線端末15の画面上の「TV1」表示102をタップ操作により選択すると、無線端末15は、図5に示すような認証コード入力画面が表示する。
【0083】
図5は、無線端末15の認証コード入力画面の表示例を示す図である。
【0084】
認証コード枠105をタップ操作により選択すると、ソフトキーボード(本実施例では図示していない)が表示され、半角英数字で認証コードを入力する。全角文字や絵文字などの誤入力を防止するために、認証コードとして使用できない文字やコピー&ペーストによる入力では認証を禁止することもできる。禁止処理としては、これらの入力自体を禁止したり、入力はできても決定ボタン108が機能できないようにする等の処理を行えばよい。中止ボタン107を選択すると何もしないで認証コード入力画面を終了する。決定ボタン108を選択した場合は、図3(a)に示すようにTV1との認証処理を行う。また、認証時の状態(条件)により、図6に示すメッセージを表示する。図6は、無線端末15のWi−Fi環境またはテレビ受信機設置条件によるエラーメッセージの表示例を示す図である。Wi−Fi環境とテレビ受信機の設置環境などの条件により、エラーメッセージを表示することができる。図6のエラー表示を行うことにより、ユーザに対して、なぜ認証処理ができないのかを説明することができ、ユーザにそれぞれの状態(条件)に応じた適切な操作を促すことができる。なお、図6の例では、無線端末15とテレビ受信機1との通信はWi−Fi通信を介して行う例を説明し手いるが、既に説明したその他の無線通信方式に置き換えてもかまわない。
【0085】
図7は、無線端末15の「TV1(テレビ受信機1)」102を認証したときの認証画面の表示例を示す図である。
【0086】
選択している認証機器にはチェックマーク109が表示され、どの機器が選択中か判別できる。チェックマーク109の代わりに、番号にアイコンを付加してデザインを変えることにより区別できるようにしても良い。
【0087】
また、認証済みの機器でも、選択項目をタップ操作で選択することにより、認証コード入力画面を表示することができる。これは、機器側で認証コードを変更した場合等に認証コード修正する場合に有効である。
【0088】
また、再読み込みボタン105を選択すると、機器一覧リスト101を再読み込みできる。この際、設置環境などの状態(条件)により図6に示すエラーメッセージを表示してもよい。図6は、既に説明したとおり、Wi−Fiなどの無線通信環境またはテレビ受信機設定等によるエラーメッセージの表示例である。認証処理の際や、機器一覧リスト101を再読み込みの際、機器の構成を変更した際などに、他の機器と正しく接続できない場合などに使用する。
【0089】
図4において、「テレビ接続しない」104を選択した場合は、機器との認証を行わない。この際、無線端末15側のみで予約番組一覧や録画番組一覧などのサンプル画面を表示するように構成してもよい。このようにすれば、テレビ受信機1と接続しない状態のまま、テレビ受信機1と接続した状態と同じように操作することができる。テレビ受信機1の購入前や環境が整っていない場合などに、無線端末15側の操作をシミュレーションすることができ、ユーザは無線端末15またはダウンロードプログラムの機能の試用を行うことが可能となり、使い勝手がよい。サンプル画面のデータは、ストレージ25に格納しておけばよい。
【0090】
図8は、無線端末15の機器一覧リスト上の認証対象機器を編集(削除)する場合の編集画面の表示例を示す図である。
【0091】
図7において、編集ボタン110を選択すると、図8に示す編集画面が表示され、「未認証」機器に削除ボタン111が表示される。削除したい機器の削除ボタン111をタップ操作で選択すると、当該機器は、無線端末15の機器選択画面から削除される。削除する際には、誤って削除されるのを防止するために、削除したい機器を選択すると削除ボタン111が現れるような2段階のステップの操作とすることもできる。終了ボタン112をタップ操作で選択すると、編集画面が閉じる。
【0092】
削除された機器は、ネットワーク内に見つからなければ表示されないが、ネットワーク内に見つかった場合は、機器一覧リスト101に未認証機器として表示される。また、無線端末15に複数の機器認証プログラムが格納されている場合に、別のアプリケーションプログラムから認証を行う場合は、すでに他のアプリケーションプログラムで認証済みの機器であっても再認証が必要なように区別してもよい。
【0093】
[番組表表示]
以下、無線端末15で番組表を表示する場合の動作例について、図1(a)〜(c)、図9(a)(b)、図10〜図15を用い説明する。
【0094】
図9(b)は、テレビ受信機1のEPG作成プログラム機能、番組予約プログラム機能および番組状態情報作成プログラム機能についての説明図である。図9(b)において、テレビ受信機1の構成のうちストレージ8とメモリ37を示している。図9(b)は、ストレージ8にEPG作成プログラム2103、番組予約プログラム2105および番組状態情報作成プログラム2107を格納している。制御部4がEPG作成プログラム2103、番組予約プログラム2105および番組状態情報作成プログラム2107を、それぞれメモリ37にEPG作成部2104、番組予約部2106および番組状態情報作成部2108として展開した状態を示している。なお、EPG作成プログラム2103、番組予約プログラム2105は、製品の出荷時点でストレージ8に格納しておいてもよく、通信I/F12またはデジタル放送波を介してダウンロードしてもよい。
【0095】
番組予約データ2109は、番組予約部2106によって作成される情報であって、各番組の予約の詳細情報である予約情報などが含まれる。予約情報は、予約対象の番組を一意に特定するためのネットワークIDおよびサービスIDおよびイベントIDを含む識別情報と、視聴予約か録画予約かを示す情報および対象番組を録画する場合は録画の画質設定を示す情報(例えば、複数の異なる圧縮率の画質のいずれかを識別する情報)および録画先(ストレージ8か、デジタルI/F44に接続された外部ストレージか、など)を示す情報などの録画予約または視聴予約を実行するに際して必要な予約状態情報と、が含まれる。
【0096】
EPG作成部2104は、信号分離部3が分離した番組配列情報を取得し、取得した番組配列情報に基づいてサービスIDを横に配列し、各サービスIDごとに時系列に沿って下方向に番組欄を並べた電子番組表を作成する。電子番組表の各番組欄には番組配列情報に含まれる番組内容の詳細などの一部または全部を配置することができる。
【0097】
番組予約部2106は、番組予約を行うためのGUI(Graphical User Interface)を作成し、GUI表示に対応してユーザーが入力手段6を介して入力した操作情報に従って予約情報を作成し、番組予約データ2109に格納して管理する。また、番組予約データ2109に記載された予約情報の内容に従い、番組予約が視聴予約である場合は、予約時刻になった場合に選局制御部5に対して予約された番組を放送するチャンネルのサービスIDを送信し、選局制御部5の制御によるチューナ・復調部2の処理および、制御部4による信号分離部3、映像復調部40、音声復調部39等の処理を経て、上記サービスIDが示す番組を、表示部11とスピーカ41とにより、視聴可能とする。番組予約が録画予約である場合も同様にして予約された番組を放送するチャンネルのサービスIDを選局制御部5に送信する。この際、録画の画質設定において、録画時に放送コンテンツの圧縮率を変えない場合は、信号分離部3で分離した対象コンテンツの映像情報、音声情報は映像復号部40及び音声復号部39にて復号されずにストレージ8に格納される。録画の画質設定において、録画時に放送コンテンツの圧縮率を変える場合は、信号分離部3で分離した対象コンテンツの映像情報および音声情報を映像復号部40及び音声復号部39が復号し、復号した映像情報及び音声情報を録画の画質設定に応じた圧縮率で再符号化してストレージ8に格納する。
【0098】
番組状態情報作成部2108は、信号分離部3によって受信信号から分離された番組配列情報SIに記載された識別情報から、所定の属性を持っている番組の識別情報を取得し、取得した識別情報に属性を付すことで番組状態情報を作成する。
【0099】
図9(a)は、無線端末15のEPG作成プログラム機能についての説明図である。図9(a)において、無線端末15の構成のうちストレージ25とメモリ32を示している。図9(a)は、ストレージ25にEPG作成プログラム2101を格納しており、制御部17がEPG作成プログラム2101をメモリ32にEPG作成部2102として展開した状態を示している。EPG作成プログラム2101は、製品の出荷時点でストレージ25に格納しておいてもよく、通信I/F16または移動体通信I/F31を介してダウンロードしてもよい。
【0100】
EPG作成部2102は、テレビ受信機1のEPG作成部2104と同様であるため、説明を省略する。
【0101】
図10および図11は、本実施形態の通信端末システムに関連するデータ形式を示す。
【0102】
図10は、番組状態情報のデータ形式の一例を示す図である。
【0103】
番組状態情報は、図10に示されるように、ネットワークID201、サービスID202、イベントID203および属性204の形式で構成される。複数のイベント(番組)について格納できる。
【0104】
図11には、図10の番組状態情報の属性204の詳細の一例を示す図である。属性
204は、テレビ受信機1の視聴または予約等の番組状態205を示す。ここで、現在放送されている番組が「3」、選局制御部5によりチューナ・復調部2が同調しているチャンネルの番組であって、現在放送中の番組が「0」、後述する番組予約部2102が管理する予約情報にネットワークID、サービスID、イベントIDが登録されている番組が「1」、「2」、「4」であり、録画予約の場合は「1」、視聴予約の場合は「2」、お好み自動録画予約の場合は「4」である。
【0105】
つまり、図10に示す番組状態情報は、現在または将来放送される複数のイベント(番組)についての識別情報と、テレビ受信機1の処理状況(視聴中等)または処理予定(視聴または予約)等の状態を示す情報である。
【0106】
次に、図1(a)、図1(b)、図1(c)および図12を用い、入力手段20がユーザーからの操作を受け無線端末15がEPGを表示部19に表示する場合の例について説明する。
【0107】
図12は、無線端末15のEPG作成部2102が、EPGに各番組の属性の識別表示を行うための動作シーケンスの一例を示す図である。つまり、図12の動作シーケンスは、EPG作成プログラム2101と無線端末15の各ハードウェアの協働および番組状態情報作成プログラム2105とテレビ受信機1の各ハードウェアの協働により実現される。
【0108】
EPG作成部2102は、入力手段20によりEPG起動の指令を受けると(S401)、チューナ・復調部22を介してまたは通信I/F16や移動体通信I/F31を介して外部ネットワークや配信元から番組配列情報SIを取得する。EPG作成部2102は、番組配列情報SIに含まれるEITに基づきEPG画面を作成し(S402)、表示部19にEPG画面を表示させる。また、EPG作成部2102は、通信I/F16を介してテレビ受信機1に対して、番組状態情報の送信を要求する(S403)。
【0109】
テレビ受信機1の番組状態情報作成部2108は、通信I/F12を介して無線端末15から番組状態情報の送信要求を受信すると、ストレージ8に記録されている番組予約データ2109を参照して録画予約、視聴予約のある番組の識別情報を取得する。また、番組配列情報SIに含まれる現在視聴中の番組及び放送中の番組の識別情報を取得する。そして取得した識別情報に、各番組の番組状態に応じた属性を付して番組状態情報を作成し、通信I/F12および通信I/F16を経由して無線端末15のEPG作成部2102に送信する。
【0110】
無線端末15のEPG作成部2102は、番組状態情報作成部2108から送信された番組状態情報を受信し(S404)、ステップ402で取得した番組配列情報SIに含まれる識別情報に、受信した番組状態情報に記載の識別情報と一致するものがあった場合は(S405:YES)、受信した番組状態情報に含まれるその番組の属性204に応じて図14に示すようにその番組に対して属性の識別表示を付加したEPG画面を作成し、表示部19に表示する。この際、番組状態情報の属性が「0」(現在視聴中)の番組は現在視聴中である旨のマークとともに表示し(S407)、属性が「1」(番組予約(録画))の番組は番組予約(録画)済みである旨のマークとともに表示し(S408)、属性が「2」(番組予約(視聴))の番組番組予約(視聴)済みである旨のマークとともに表示する(S409)。表示の具体例については、図14を用いて後に説明する。このようにすれば、無線端末15におけるEPG表示において、チューナ・復調部22を介してまたは通信I/F16や移動体通信I/F31を介して外部ネットワークや配信元から取得した番組配列情報SIに含まれる情報に加えて、テレビ受信機1の視聴または予約等の状態を同時に無線端末15の表示画面に表示することが可能となる。
【0111】
この際、無線端末15がチューナ・復調部22を備えていない場合には、テレビ受信機1がチューナ・復調部2で受信したデジタル放送信号に含まれる番組配列情報SIに基づいて、テレビ受信機1の状態を加えて生成した番組状態情報と、無線端末15が通信I/F16や移動体通信I/F31を介して外部ネットワークや配信元から取得した番組配列情報SIの情報とを組合せて、一つのEPG画面を生成することなる。このようにすることで、テレビ受信機1から無線端末15へ番組配列情報SI自体を送信する必要がなくなる。また、テレビ受信機1と無線端末15とで異なる経路で番組配列情報SIを取得した場合でも、番組状態情報に格納されるネットワークID201、サービスID202、イベントID203などの識別情報の一致を確認することで、属性を示すマークの表示を所望の番組に付して表示することができる。
【0112】
図13は、テレビ受信機1にEPG画面を表示したときの画面表示の一例を示す図である。マーク302は視聴予約を示すマークであり、マーク303は録画予約を示すマークであり、EPGに表示される番組の予約状態が判別できるようになっている。また、四角枠301は、現在視聴中の番組を示すものである。
【0113】
本実施例の説明では、図13は無線端末15に表示されるEPGの画面と対比して説明するためのものであり、操作および操作の説明は省略する。
【0114】
図14は、無線端末15に表示されるEPGの画面表示の一例を示す図である。四角枠304は、現在視聴中の番組を示し、マーク305は視聴予約を示すマークであり、マーク306は録画予約を示すマークである。図13および図14に示すように、図14のマーク305またはマーク306の図柄は、それぞれ、図13のマーク302またはマーク303の図柄に対応している。また、四角枠304は、図13の四角枠301に対応している。本実施例のように、テレビ受信機1と無線端末15とで、属性の識別表示例として同じマーク形状または枠形状を使用するほうが、マークの意味をユーザが理解しやすいため望ましい。しかしながら、テレビ受信機1と無線端末15とでそれぞれで異なる形状にしても構わない。また、マークの表示、枠線の形態を変化させる他に、枠内に色を付す、番組名のフォントを変えるなど、属性204を有さない番組と属性204を有する番組とを区別可能に表示してもよい。
【0115】
図13に示すテレビ受信機1に表示されるEPGと図14に示す無線端末15に表示されるEPGは、表示部11と表示部19の表示能力の違い(表示アスペクト比、表示画素数等)により、レイアウトを異ならせる必要がある場合がある。例えば、チャンネルごとに時系列にしたがってマトリックス状に配列されたイベント情報(番組)は、その配列が異なる場合がある。また、EPGの表示領域により同時に表示できるサービスID(チャンネル番号)およびイベント情報(番組)の数がテレビ受信機1と無線端末15とで異なる場合がある。
【0116】
本実施例の図14と図13の例でも、横方向のサービスID(チャンネル番号)と縦方向の時間軸表示は、テレビ受信機1ではそれぞれ5チャンネル、3時間表示となっていて、無線端末15ではそれぞれ3チャンネル、4時間表示であり、異なっている。しかしながら、TV1と無線端末15に表示される視聴または予約している番組の情報が共有されているため、ユーザーは、テレビ受信機のEPGと無線端末のEPGの両方を見比べることなく、視聴または予約している番組をユーザーが認識することが可能となる。
【0117】
なお、図14と図13の例のように、マトリックス状にイベント情報(番組)を配列する場合は、少なくとも、テレビ受信機1と無線端末15とで、イベント情報(番組)の配列の横方向の列の種類(図14と図13の例ではチャンネル)と縦方向の列の種類(図14と図13の例では時間軸)を共通にしたほうが望ましい。ユーザが両者の対応関係を理解しやすいためである。 なお、以上では無線端末15からの要求時に番組状態情報を作成するとして説明したが、テレビ受信機1の番組状態情報作成部2108が予め番組状態情報を作成しておき、番組状態に変更がある毎に、制御部4が更新するようにし、無線端末15からの要求があった場合に無線端末15へ番組状態情報を送信しても良い。
【0118】
また、特に頻繁に更新される図14の「現在視聴中」及び「放送中」の番組状態情報のみを無線端末15からの要求があった場合に作成し、その他の番組状態情報は無線端末15からの要求よりも前に予め作成するように構成してもよい。この場合は、番組属性の更新頻度に応じて、番組状態情報の作成、更新のタイミングを変えることにより、処理を効率的に行うことができる。 さらに、テレビ受信機1が、番組状態情報が作成または更新された日時を番組状態情報に含めて記録する構成としてもよい。この際、無線端末15が番組状態情報の送信を要求した場合に、前回の無線端末15からの番組状態情報の送信要求以降には更新されていない番組状態情報は送信せず、送信要求以降に更新された番組状態情報を送信するように構成してもよい。無線端末15では、前回の無線端末15からの番組状態情報の送信要求以降に更新された番組状態情報を受信し、該当番組については番組状態情報を更新すれば、その他の番組についての番組状態情報は前回受信時したままでも、無線端末15の番組状態情報を最新のものに更新することができる。これにより、テレビ受信機1−無線端末15間で通信する情報を簡略化でき、無線端末15から頻繁に要求があった場合でも、番組状態情報を作成、送信処理を効率化でき、応答速度を速めることができる。
【0119】
図15は、無線端末15に表示されるEPGの配列方法に関する画面表示の一例を示す図である。
【0120】
図15の例は、制御部17は、同様にして受信した番組状態情報に「現在視聴中」を示す属性104「0」の番組があった場合で、番組状態情報に含まれるこの番組の識別情報と、図12のステップ402で取得した番組配列情報に含まれる識別情報とが一致する番組があった場合は、この番組の識別情報に含まれるサービスIDが、他のサービスIDよりも優先的に表示部19の中央に配列されるように制御する例である。
【0121】
本実施形態における無線端末15の表示部19のEPG表示では、横方向にサービスIDを配置し縦方向に時系列に沿ってイベントを配置しているが、現在視聴中の番組304(チャンネル4時)が含まれるサービスID(放送局:Nテレビ)の番組307を、他のサービスIDよりも優先してEPG表示の中央に配列するように表示する。表示部19に、横方向に偶数局が配列される場合は、例えば4局表示のような場合は、左から2番目または3番目の中央寄りに配列しても良い。つまり、上記の例では、図14のテレビ受信機1のEPG表示例のように、サービスID順に並べると、例えば、放送局「MHK」が一番左となるマトリックス状の番組情報配列の場合であっても、無線端末15のEPG表示では、テレビ受信機1で現在視聴中の番組304が含まれるサービスID(放送局:Nテレビ)の番組307が中心となるように、上記マトリックス状の番組情報配列の一部を表示するように構成すればよい。
【0122】
なお、現在視聴中の番組のサービスIDの表示は、ユーザーによる認識が容易であればよく、その表示位置は、中央に限られない。例えば現在視聴中のサービスIDを表示部19の左端若しくは右端に表示してもよい。さらに、少なくともEPG画面の表示操作を行った場合の初期画面に現在視聴中のサービスIDが表示されるように構成することが望ましい。
【0123】
つまり、ユーザーによる認識のしやすさの観点から、無線端末15の表示部19の表示画面の所定の位置に現在視聴中のサービスIDを配置することが望ましい。
【0124】
よって、現在視聴中の番組がユーザにより認識しやすいように、無線端末15のEPG表示では、上記マトリックス状の番組情報配列について、テレビ受信機1のEPG表示と比べて異なる部分の抜き出して表示すればよい。 このように、現在テレビ受信機で視聴中の番組を無線端末15のEPGにおいて中央などの所定の位置に優先的に配列することにより、現在視聴しているチャンネルの番組情報の確認をより好適に行うことができる。また、今後の放送予定または前後のチャンネルの放送番組についての視聴を所望する番組の探索や番組予約においても、現在視聴中の番組またはチャンネルを中心におこなうことができ、ユーザにとって使い勝手がいい。
【0125】
なお、以上説明したテレビ受信機1および無線端末15のEPG表示の具体的な一例について、図37、図38(a)、図38(b)、図39(a)、図39(b)、図40(a)、図40(b)を用いて説明する。
【0126】
まず、図37は、テレビ受信機1におけるEPG情報の配列と表示の関係を示した図である。EPG情報の配列3700は、テレビ受信機1が、チューナ・復調部2で受信したデジタル放送信号に含まれる番組配列情報SIに基づいて生成したものである。横軸が放送局、縦軸が放送時間を示している。現在時刻が16時〜17時の間の場合の例を示している。図37の例ではD放送局(ch041)の番組Xを視聴中である。当該EPG情報の配列3700のうち、テレビ受信機1では、枠3702の範囲の番組を一覧表示する。このとき、枠3702の範囲のみを表示するのではなく、枠3702の範囲の番組の情報に加え、当該範囲に対応する横軸縦軸の情報を含むEPG表示を行う。番組Xは、現在視聴中の番組を示す四角枠3701によって強調表示されている。
【0127】
これに対し、図38(a)、図38(b)は、同時刻における無線端末15におけるEPG情報の配列と表示の関係を示した図である。EPG情報の配列3800は、テレビ受信機1におけるEPG情報の配列3700と一見同一のようであるが、上述のとおり、テレビ受信機1から受信するものではなく、無線端末15が独自にチューナ・復調部22または通信I/F16や移動体通信I/F31を介して外部ネットワークや配信元から取得した番組配列情報SIに基づいて生成する。
【0128】
ここで、デジタル放送規格によっては、放送地域によって異なる番組を放送している場合があり、受信地域に応じて異なる番組表を想定している場合がある。このような場合は、テレビ受信機1および無線端末15それぞれに初期設定の際に、地域コード等、受信地域を識別する地域識別情報を登録する。EPG表示時には、その地域コード等の地域識別情報に対応した番組配列情報SIを取得して、それぞれ上記EPG情報の配列3700およびEPG情報の配列3800を生成すればよい。テレビ受信機1における地域識別情報の登録方法としては、(1)取り扱い説明書に記載の該当地域の地域コードを入力する、(2)予め住所と地域コードとの対応テーブルを機器に保持しておき、ユーザに住所を入力させて、対応する地域コードを地域識別情報として登録する、(3)予め郵便番号と地域コードとの対応テーブルを機器に保持しておき、ユーザに郵便番号を入力させて、対応する地域コードを地域識別情報として登録する、などの方法を採用すればいい。無線端末15における地域識別情報の登録方法としては、上記の(1)、(2)、(3)に加えて、(4)GPS受信部で取得した住所情報を用いて対応する地域コードを地域識別情報として登録する方法としてもよい。登録した地域識別情報はそれぞれ図示しない不揮発性メモリなどに格納すればよい。
【0129】
ここで、テレビ受信機1および無線端末15に登録される地域識別情報が異なる地域を示している場合は、EPG情報の配列3700、EPG情報の配列3800の横軸に示される放送局の配列が異なってしまう可能性がある。そこで、無線端末15でEPG表示を行う際に、無線端末15の制御部17は通信I/F16、通信I/F12を介してテレビ受信機1に登録されている地域識別情報を取得し、無線端末15に登録されている地域識別情報と比較し、一致しない場合には、ユーザにテレビ受信機1と無線端末15との地域設定が異なっている旨、またはテレビ受信機1と無線端末15との地域設定を再設定すべき旨の表示を行う構成としてもよい。これにより、ユーザの再設定を促すことができ、テレビ受信機1と無線端末15との地域設定が統一され、EPG情報の配列3700、EPG情報の配列3800の横軸に示される放送局の配列順序を揃えることができる。テレビ受信機1のEPG表示と無線端末15のEPG表示とは必ずしも同時に表示されるものではないが、EPG情報の配列3700の横軸とEPG情報の配列3800の横軸に示される放送局の配列順序が揃ってれば、ユーザが無線端末15のEPG表示を見る際の違和感を減らすことが可能となる。
【0130】
ここで、図38(a)は無線端末15が、加速度センサ部33で判別した重力方向に対応して、表示画面の長手方向を上下としてEPG表示を行う例(縦長画面表示)を示している。この場合、図38(a)の例では、図37と同様に、D放送局(ch041)の番組Xを視聴中である。当該EPG情報の配列3800のうち、無線端末15の縦長の表示画面では、枠3802の範囲の番組を一覧表示する。このとき、枠3802の範囲のみを表示するのではなく、枠3802の範囲の番組の情報に加え、当該範囲に対応する横軸縦軸の情報を含むEPG表示を行う。番組Xは、現在視聴中の番組を示す四角枠3801によって強調表示されている。ここで、無線端末15のEPG作成部2102は、EPG表示の初期画面において、現在視聴中の番組Xが、例えば、枠3802の左右の範囲のうち、ユーザにとって見やすい所定の位置(図では中央の例を示している)になるように枠3802の範囲を決定する。なお、上下方向については、現在視聴中の番組は時間軸(図では縦軸)の先頭に来るはずであるから、図の例では、枠3802の範囲の一番上に現在視聴中の番組Xが配置されるようにすればよい。
【0131】
ここで、図38(b)は無線端末15が、加速度センサ部33で判別した重力方向に対応して、表示画面の長手方向を左右としてEPG表示を行う例(横長画面表示)を示している。この場合も、D放送局(ch041)の番組Xを視聴中である。当該EPG情報の配列3800のうち、無線端末15の横長の表示画面では、枠3803の範囲の番組を一覧表示する。このとき、枠3803の範囲のみを表示するのではなく、枠3803の範囲の番組の情報に加え、当該範囲に対応する横軸縦軸の情報を含むEPG表示を行う。この場合も、無線端末15のEPG作成部2102は、EPG表示の初期画面において、現在視聴中の番組Xが、例えば、枠3803の左右の範囲のうち、ユーザにとって見やすい所定の位置(図ではより中央に近づける例を示している)になるように枠3802の範囲を決定する。
【0132】
ただし、EPG情報の配列3800における視聴中の番組の位置によっては、当該初期画面の範囲の決定方法を変える必要がある。例えば、図39(a)、図39(b)には、現在視聴中の番組が、EPG情報の配列3800の最も左側に配置するch011の番組Y(四角枠3901が示される)である場合を示している。図39(a)が無線端末15が縦長画面表示の場合のEPG表示の初期画面を示しており、表示範囲は枠3902のように決定される。図39(b)が無線端末15の横長画面表示の場合のEPG表示を示しており、表示範囲は枠3903のように決定される。いずれも、表示画面の中央に現在視聴中の番組配置するよりも、より多くの番組を一覧表示することができ、ユーザにとって使い勝手がよい。同様に、図40(a)、図40(b)には、現在視聴中の番組が、EPG情報の配列3800の最も右側に配置するch091の番組Z(四角枠4001が示される)である場合を示している。図40(a)が無線端末15が縦長画面表示の場合のEPG表示の初期画面を示しており、表示範囲は枠4002のように決定される。図40(b)が無線端末15の横長画面表示の場合のEPG表示を示しており、表示範囲は枠4003のように決定される。
【0133】
以上説明したように、テレビ受信機1および無線端末15とで表示されるEPG情報の配列順を同じくすれば、無線端末15のEPG画面は、テレビ受信機1が受信する番組配列情報SIとは異なる経路で取得した番組配列情報SIに基づいて生成したにもかかわらず、ユーザは、テレビ受信機1のEPG表示の一部を表示している感覚で、無線端末15のEPG表示を取り扱うことができ、使い勝手がよい。なお、図13のや図14で示す、各番組の属性の識別表示マークのモチーフやデザインをテレビ受信機1と無線端末15とで共通にすることにより、ユーザに対して、テレビ受信機1のEPG表示の一部を表示している感覚をさらに高めることができ、使い勝手を向上することができる。
【0134】
さらに、無線端末15のEPG表示の初期画面に表示するEPG情報の配列の範囲を、現在視聴中の番組のEPG情報の配列内での位置及び無線端末15の表示画面の長手方向に応じて決定する。これにより、現在視聴中の番組を観やすくしながら、より多くの番組情報を一覧表示することが可能となる。
【0135】
以上説明したとおり、本発明のテレビ受信機1および無線端末15によれば、ユーザにとってより使い勝手のよい番組表表示が可能となる。
【0136】
[番組表表示からの選局]
以下、無線端末15の番組から放送中の番組を選局するときの動作例について、図1(a)〜(c)、図16(a)〜(c)および図17を用いて説明する。
【0137】
無線端末15およびテレビ受信機1のEPG作成プログラム機能については、図9(a)、(b)と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0138】
無線端末15のEPG作成部2102は、入力手段20によりEPG起動の指令を受けると、チューナ・復調部22を介してまたは通信I/F16や移動体通信I/F31を介して外部ネットワークや配信元から番組配列情報SIを取得する。EPG作成部2102は、番組配列情報に含まれるEITに基づき横方向にサービスID(チャンネル番号)ごとに現在放送中のイベント(番組)を配列させた放送中番組のEPG画面を作成し、表示部19にEPGを表示する。また、EPG作成部2102は、テレビ受信機1に対して、番組状態情報の送信を要求する。
【0139】
テレビ受信機1の番組状態情報作成部2108は、番組状態情報の送信要求を受信すると、ストレージ8に記録されている番組予約データ2109を参照して録画予約、視聴予約のある番組の識別情報を取得する。また、番組配列情報SIに含まれる現在視聴中の番組及び放送中の番組の識別情報を取得する。次に、取得した識別情報に、各番組の番組状態に応じた属性を付して番組状態情報を作成し、無線端末15の通信I/F16を経由してEPG作成部2102に送信する。
【0140】
無線端末15のEPG作成部2102は、テレビ受信機1の番組状態情報作成部2108から送信された番組状態情報を受信し、チューナ・復調部22を介してまたは通信I/F16や移動体通信I/F31を介して外部ネットワークや配信元から取得した番組配列情報SIに含まれる識別情報に、受信した番組状態情報に記載の識別情報と一致するものがあった場合は、受信した番組状態情報に含まれるその番組の属性204に応じて図16(a)に示すように番組欄に録画予約マーク306を表示させる。
【0141】
図16は、現在視聴中の番組表一覧から選局を行う画面を示している。例えば、当該機能の画面では、現在視聴中の番組の番組詳細を起動時の初期表示として表示する。番組詳細403には、その番組の出演者や番組内容などを含めることができ、放送波からチューナ22を介して番組配列情報を取得している場合はEITに含まれた番組詳細の一部または全部の内容を表示する。また、番組配列情報を外部ネットワーク14から通信I/F16や移動体通信I/F31を介して取得している場合は、外部ネットワーク14からXMLなどの形式で提供される番組に関する情報の一部または全部を番組詳細として表示する。また、ネットワークID(地デジ、BS、CS等)表示402は、複数の放送ネットワークのうち、現在「地デジ」の番組が選択されていることを示している。
【0142】
図16の例では、番組304(女神の市場)が現在視聴中の番組であるので、この番組の番組詳細が起動時の初期表示として表示される。また、番組304の四角枠は、図14と同様に現在視聴中の番組を示すものである。テレビ受信機1がビデオ入力等を介して外部機器を視聴中の場合など、放送番組を視聴していない場合は、無線端末15で最後に表示していた番組を起動時の初期表示とすることもできる。
【0143】
次に、番組表からの選局操作について説明する。
【0144】
図16(a)は、無線端末15に表示される現在放送中番組をタップ操作したときの画面表示例を示す図である。図16(b)は、無線端末15に表示される現在放送中番組を左右にドラッグ操作またはフリック操作したときの操作例を示す図である。
【0145】
現在放送中の番組は、横方向にチャンネル番号ごとに番組が配置されており、図16(b)のように番組表示欄401を左右にドラッグ操作またはフリック操作することにより放送中番組一覧を左右にスクロールしながら確認することができる。また、図16(a)のように番組表示欄401のいずれかの番組をタップ操作することにより番組詳細403に番組詳細内容を表示することもできる。
【0146】
また、図16(c)は、EPGから番組を選局する場合の操作例を示す図である。
また、「視聴するボタン」404は、このボタンを選択することにより、現在選択中の番組を一意に特定できる情報を含む選局情報を、無線端末15からテレビ受信機1に送信する。選局情報を受信したテレビ受信機1の制御部4は、選局制御部5を経由してチューナ2を制御し、選択された放送中の番組を表示部11に表示するように制御する。また、番組表示枠を上方向にフリック操作すると、番組表示欄部分のコピーが画面上部方向の外へ飛び出すようなアニメーション表示を行い、同様に当該番組を選局することができる。これにより、ユーザにとって視覚的に理解しやすい選局表示を行うことができる。
【0147】
ここで、無線端末15からテレビ受信機1へ送信する選局情報の一例としては、ネットワークIDとサービスID(チャンネル番号)を含めばよい。イベントIDは含めても省略してもよい。
【0148】
再読み込みボタン405は、タップ操作により放送中の番組一覧を再読み込みを行うためのもので、この際に、後述する図17に示すようなWi−Fi等の無線通信環境または3G等の移動体通信網の通信環境が変化した場合等に応じてメッセージを表示することができる。
【0149】
ネットワークID(地デジ、BS、CS等)表示402は、複数の放送ネットワークのうち、現在「地デジ」の番組が選択されていることを示している。
【0150】
図17は、Wi−Fi等の無線通信環境または3G等の移動体通信網の通信環境によるエラーメッセージの表示例を示す図である。番組配列情報SIは、通信I/F16や移動体通信I/F31を介して外部ネットワークや配信元から取得することが可能であるため、いずれかからも受信できない場合は、エラーメッセージ206のように表示することができる。
【0151】
このように、現在テレビ受信機で視聴中の番組をEPGの中央に優先的に配列することにより、現在視聴しているチャンネルの番組情報の確認を行うことができ、前後のチャンネルの放送番組も現在視聴中の番組またはチャンネルを中心にして見たい番組を探したり、選局したりすることができる。
【0152】
図16の例では、その図から明らかなように、当然ながら、図16(b)に示される横方向スクロールを行うことにより、番組304(女神の市場)の横方向に配列される番組がスライドする表示が行われる。よって、横方向のドラッグ操作またはフリック操作に対応したスクロールによって、番組304(女神の市場)の右に配置される番組が中央に移動する表示や、番組304(女神の市場)の左に配置される番組が中央に移動する表示ができる。
【0153】
ユーザは、横方向のドラッグ操作またはフリック操作による図16(b)のスクロール表示で、所望の番組を示す表示を画面上に表示させたうえで、所望の番組に対して図16(c)に示される上方向へのフリック操作による選局処理(選局情報の送信処理)を行えばよい。なお、テレビ受信機でネットワークを介して受信する番組の選択の場合は、当該「選局処理」は「番組選択処理」と称しても良い。また、この場合、「選局情報」は、「番組選択情報」と称してもよい。以下では、説明を簡単にするためにこれらの概念を含めて「選局処理」および「選局情報」という表現で説明する。
【0154】
ここで、図16の例では、EPGのスクロールは左右方向へのフリック操作またはドラッグ操作であり、選局情報の送信処理のためのフリック操作は上方向である。この方向に設定することの効果について説明する。まず、EPGの現在放送中の複数の番組表示枠を横方向に配列した場合、左方向または右方向へのフリック操作またはドラッグ操作におうじて、EPGの複数の番組表示枠をそれぞれ左方向または右方向へスライドするように表示すれば、ユーザの操作感覚に違和感がないことは明らかである。次に、図16の例では番組表示枠へのタップ操作を番組詳細内容表示として認識している。ここで、選局情報の送信処理はテレビ受信機の表示映像を切り替える処理であるので、誤操作情報が頻繁に送信されると、テレビ受信機の表示映像が頻繁に切り替わることになり、ユーザにとって不愉快なことになりうる。よって、入力手段20であるタッチパネルがEPGのスクロールのための操作や番組詳細内容表示のための操作を選局情報の送信処理のための操作と誤認識しにくいような処理にする必要がある。そこで、図16(c)の例では、EPG表示の所望の番組の表示枠を始点とする上方向へのフリック操作を選局情報の送信処理のために認識する操作に設定した。フリック操作であるので、番組詳細内容表示のためのタップ操作とは別操作であり、誤認識しにくい。また、ユーザがフリック操作を行おうとして誤ってタップ操作で終わってしまったとしても、無線端末15の画面に番組詳細内容表示がなされるだけで、テレビ受信機の表示映像が頻繁に切り替わるようなことは発生しない。また、選局情報の送信処理のための上方向へのフリック操作は、EPGのスクロールのための左右方向へのフリック操作またはドラッグ操作と直交する方向の関係にある。これにより、タッチパネルは、EPGのスクロールのための操作と、選局情報の送信処理のための操作とを誤認識しにくくなるという効果を得ることができる。
【0155】
以上のとおりであるので、タッチパネルが、EPGのスクロールのための操作と、選局情報の送信処理のための操作とを誤認識しにくくするためには、両者の操作方向を直交する関係とすればよい。よって、具体的な設定方向は、図16の例に限られない。例えば、現在放送中の複数の番組表示縦方向に配列するEPGでは、EPGのスクロールのための操作を縦方向(上方向または下方向)のフリック操作またはドラッグ操作とし、選局情報の送信処理のための操作を横方向(左方向または右方向)のフリック操作としても同様の効果を得ることができる。
【0156】
また、図16のEPGの例では、現在放送中の複数の番組表示枠を横方向に直線的に配列したが、必ずしも直線的に配列する必要はない。現在放送中の複数の番組表示枠は円または楕円の円弧またはS字などの曲線状に配列されてもよい。また、配列は平面的に表現される表示に限られない。立体的な表現で中央に表示される番組表示枠が手前に見えるように表現する表示としてもよい。
【0157】
これらの表示レイアウトと操作の設定の組み合わせの例を図41、図42、図43、図44を用いて説明する。
【0158】
図41の例では、EPGにおいて複数の番組(A〜E)を示す表示枠6203〜6207が表示されている。一部の番組(A、E)を示す表示6203、6207は、一部だけ表示されている。これをわかりやすく示すために、番組表示枠が一部だけ表示されている番組の表示については、表示画面枠6201の内部だけでなく、表示画面枠6201外部についても概念的に示している。ここで、本図では、入力手段20が番組Cへのタップ操作を認識し、番組Cの表示枠だけ2重枠にし、他の番組と異なる表示を行うことにより、選択している番組を他の番組と区別できるように表示している。また、タップ操作により選択されている番組Cの番組詳細内容を枠6202内に表示している状態を示している。
【0159】
ここで、図41の例では、複数の番組表示枠は、横一列に配置されている。番組表示枠のスクロール操作のためのドラッグ操作またはフリック操作を認識する方向は、左方向または右方向である(図の矢印6209)。当該左方向または右方向のドラッグ操作またはフリック操作に対応する番組表示枠のスクロール方向も、同様に左方向または右方向(図の矢印6209)であり、直線または略直線の方向にスクロールするように表示する。図41の例では、これに対し、当該左方向または右方向とは直交する方向である上方向へのフリック操作(図の矢印6208)を、選局情報の送信処理のための操作として認識する。このように、選局情報の送信処理のためのフリック操作の方向を、番組表示枠のスクロール操作のためのドラッグ操作またはフリック操作の方向と直交すように設定することで、入力手段20による操作入力の誤認識を低減することができる。
【0160】
なお、図41の例でも、枠6202内の「視聴する」ボタン6203へのタップ操作を認識した場合も選局情報を送信処理を行うことが可能なように構成している。これは、図16(c)と同様である。
【0161】
次に、図42の例では、EPGにおいて複数の番組(B〜F)を示す表示枠(符号省略)が表示されている。一部の番組(B、F)を示す表示(符号省略)は、一部だけ表示されている。図41同様にわかりやすく示すために、番組表示枠が一部だけ表示されている番組の表示については、表示画面枠6301の内部だけでなく、表示画面枠6301外部についても概念的に示している。ここで、本図では、入力手段20が番組Dへのタップ操作を認識し、番組Dの表示枠だけ2重枠にし、他の番組と異なる表示を行うことにより、選択している番組を示す表示を他の番組を示す表示と区別できるように表示している。また、タップ操作により選択されている番組Dの番組詳細内容を枠6302内に表示している状態を示している。
【0162】
ここで、図42の例でも、複数の番組表示枠のスクロール操作のためのドラッグ操作またはフリック操作を認識する方向は、図41同様、左方向または右方向である(図の矢印6309)。さらに、選局情報の送信処理のためのフリック操作の方向も図41同様、上方向である(図の矢印6308)。このように両者の方向が直交すように設定することで、図41同様に入力手段20による操作入力の誤認識を低減することができる。但し、図42の例では、複数の番組表示枠は、円または楕円の円弧などの曲線に従って配列されている。また、本図では、擬似的に立体感のある表示を行うために、選択されている番組Dを示す表示を他の番組の表示よりも前面に重ねて表示することにより、選択されている番組Dを示す表示が一番手前に知覚できるように表現している。また、前面に表示される表示枠ほど大きさを大きくすれば、より立体感のある表示を行うことができる。ここで、図42の例では、番組表示枠のスクロール表示方向(図の矢印6310)は、円または楕円の円弧などの曲線であり、複数の番組表示枠の配列方向に沿っている。
【0163】
このように、複数の番組表示枠のスクロール表示方向は、スクロール操作のためのドラッグ操作またはフリック操作と必ずしも一致している必要はない。例えば、スクロール表示において、複数の番組表示枠の中央の位置から、番組の表示枠のスクロール方向の画面上での最大の変位が、選局情報の送信処理のためのフリック操作の方向の変位よりも複数の番組表示枠のスクロール操作のためのドラッグ操作の方向の変位の方が大きいように構成すれば、スクロールの経路が直線でなくともユーザにとってその操作を理解できる程度の表示とすることができる。
【0164】
なお、図42の例でも、枠6302内の「視聴する」ボタン6303へのタップ操作を認識した場合も選局情報を送信処理を行うことが可能なように構成することは、図16(c)と同様である。
【0165】
次に、図43の例では、EPGにおいて複数の番組(C〜G)を示す表示枠(符号省略)が表示されている。一部の番組(C、G)を示す表示(符号省略)は、一部だけ表示されている。図41同様にわかりやすく示すために、番組表示枠が一部だけ表示されている番組の表示については、表示画面枠6401の内部だけでなく、表示画面枠6401外部についても概念的に示している。ここで、本図では、入力手段20が番組Eへのタップ操作を認識し、番組Eの表示枠だけ2重枠にし、他の番組と異なる表示を行うことにより、選択している番組を示す表示を他の番組を示す表示と区別できるように表示している。また、タップ操作により選択されている番組Eの番組詳細内容を枠6402内に表示している状態を示している。
【0166】
ここで、図43の例では、複数の番組表示枠のスクロール操作のためのドラッグ操作またはフリック操作を認識する方向は、図41と異なり、上方向または下方向である(図の矢印6409)。さらに、選局情報の送信処理のためのフリック操作の方向は、右方向である(図の矢印6408)。このように両者の方向が直交すように設定することで、図41同様に入力手段20による操作入力の誤認識を低減することができる。また、図43の例では、複数の番組表示枠は、上下方向に直線状に配列されており、番組表示枠のスクロール表示方向(図の矢印6409)は、複数の番組表示枠のスクロール操作のためのドラッグ操作またはフリック操作と同様の上下方向である。なお、選局情報の送信処理のためのフリック操作の方向は、複数の番組表示枠のスクロール操作のためのドラッグ操作またはフリック操作を認識する方向と直交していればよいので、右方向でなくとも左方向でもかまわない。
【0167】
また、図43の例でも枠6402内の「視聴する」ボタン6403へのタップ操作を認識した場合も選局情報を送信処理を行うことが可能なように構成している。これは、図16(c)と同様である。
【0168】
次に、図44の例では、EPGにおいて複数の番組(D〜H)を示す表示枠(符号省略)が表示されている。一部の番組(D、H)を示す表示(符号省略)は、一部だけ表示されている。図43同様にわかりやすく示すために、番組表示枠が一部だけ表示されている番組の表示については、表示画面枠6501の内部だけでなく、表示画面枠6501外部についても概念的に示している。ここで、本図では、入力手段20が番組Fへのタップ操作を認識し、番組Fの表示枠だけ2重枠にし、他の番組と異なる表示を行うことにより、選択している番組を示す表示を他の番組を示す表示と区別できるように表示している。また、タップ操作により選択されている番組Fの番組詳細内容を枠6502内に表示している状態を示している。
【0169】
ここで、図44の例でも、複数の番組表示枠のスクロール操作のためのドラッグ操作またはフリック操作を認識する方向は、図43同様、上方向または下方向である(図の矢印6509)。さらに、選局情報の送信処理のためのフリック操作の方向は左方向である(図の矢印6508)。このように両者の方向が直交すように設定することで、図43同様に入力手段20による操作入力の誤認識を低減することができる。但し、図44の例では、複数の番組表示枠は、S字曲線に従って配列されている。また、本図では、擬似的に立体感のある表示を行うために、選択されている番組Fを示す表示を他の番組の表示よりも前面に重ねて表示することにより、選択されている番組Fを示す表示が一番手前に知覚できるように表現している。また、前面に表示される表示枠ほど大きさを大きくすれば、より立体感のある表示を行うことができる。ここで、図44の例では、番組表示枠のスクロール表示方向(図の矢印6510)は、S字曲線であり、複数の番組表示枠の配列に沿っている。
【0170】
このように、図44の場合も、図42と同様に、複数の番組表示枠のスクロール表示方向は、スクロール操作のためのドラッグ操作またはフリック操作とは一致していない。但し、図44の場合も図42と同様に、スクロール表示において、複数の番組表示枠の中央の位置から、番組の表示枠のスクロール方向の画面上での最大の変位が、選局情報の送信処理のためのフリック操作の方向の変位よりも複数の番組表示枠のスクロール操作のためのドラッグ操作の方向の変位の方が大きいように構成しているので、スクロールの経路が直線でなくともユーザにとってその操作を理解できる程度の表示とすることができる。
【0171】
なお、図44の例でも、枠6502内の「視聴する」ボタン6503へのタップ操作を認識した場合も選局情報を送信処理を行うことが可能なように構成することは、図16(c)と同様である。
【0172】
なお、図16(c)の例では、選局情報の送信処理のための上方向へのフリック操作に応じて、選択された番組304「女神の市場」を示す表示だけが上方向へ移動を行っている。このように、フリック操作の対象番組を示す表示だけがフリック操作に応じて移動し、他の番組を示す表示はフリック操作方向への移動を制限することにより、ユーザは当該操作がEPGのスクロール操作とは異なる操作であることを認識しやすくなる。当該選局情報の送信処理のためのフリック操作に対応した選局対象番組の移動表示について、図41〜図44では説明を省略したが、図41〜図44でも行ってもよい。当該表示を行ったほうが、入力手段20による操作の認識結果がユーザにとってわかりやすく、使い勝手が良い。
【0173】
なお、以上説明したEPGの画面表示における上下方向、左右方向は、表示文字が可読になるようにユーザが無線端末15の画面を見ている状態を基準として考えればよい。
【0174】
なお、以上の説明では「番組を示す表示枠」を四角枠で表示しているが、必ずしも四角枠である必要はない。また枠線を明示する必要もない。それぞれの番組を識別可能な領域が存在すればどのような形状、表示でもかまわない。
【0175】
また、以上の説明では、選局情報の送信処理のための操作をフリック操作としたが、ドラッグ操作でもかまわない。
【0176】
また、以上の説明では、上方向、下方向、右方向、左方向などの表現を用いたが、これらは画面の垂直方向、水平方向と厳密に一致している必要はない。これらの方向のタッチパネル上の操作を入力手段20が認識するためには、画面の垂直方向から実用上問題ない所定の範囲の角度に含まれるフリック操作やドラッグ操作を上方向、下方向のそれぞれの方向の操作として認識するように構成してかまわない。また、画面の水平方向から実用上問題ない所定の範囲の角度に含まれるフリック操作やドラッグ操作を右方向、左方向のそれぞれの方向の操作として認識するように構成してかまわない。上方向、下方向、右方向、左方向のそれぞれの方向を認識する所定の範囲の角度は、これらの範囲が重複しないように設定すればよい。
【0177】
なお、ユーザの使い勝手をより向上させるために、図45、図46、図47に示すような、ガイド表示を画面上のいずれかの場所に表示してもよい。
【0178】
例えば、図45は、図41または図42の表示例の画面内に表示すべきガイド表示である。これにより、ユーザは取扱説明書等を読まなくとも、直感的にフリック操作やドラッグ操作での処理を理解することができる。同様に、図46は図43の表示例の画面内に表示すべきガイド表示であり、効果は図45と同様である。同様に、図47は図44の表示例の画面内に表示すべきガイド表示であり、効果は図45と同様である。すなわち、フリック操作やドラッグ操作の設定と処理に合わせた方向を示すガイド表示を行えばよい。
【0179】
[番組表表示からの予約(録画)]
以下、無線端末15からテレビ受信機1の番組予約、予約内容の確認などの動作例について、図1(a)〜(c)、図18(a)(b)および図19〜図25を用いて説明する。
【0180】
図18(a)は、無線端末15のEPG作成プログラム機能、番組予約プログラム機能についての説明図である。図18(a)において、無線端末15は、ストレージ25に番組予約データ2203、EPG作成プログラム2101、番組予約プログラム2201を格納しており、制御部17がEPG作成プログラム2101、番組予約プログラム2201をメモリ32にEPG作成部2102、番組予約部2202として展開した状態を示している。EPG作成プログラム2101、番組予約プログラム2201は、製品の出荷時点でストレージ25に格納しておいてもよく、通信I/F16や移動体通信I/F31を介してダウンロードしてもよい。
【0181】
図18(b)は、テレビ受信機1のEPG作成プログラム機能、番組予約プログラム機能、番組状態情報作成プログラム機能についての説明図である。図18(b)は、図9(b)に対して、ストレージ8に録画データ2204を備えている。録画データ2204には、ストレージ8およびデジタルI/F44に接続された外部ストレージの残容量、および録画予約されている番組を録画した場合の予想サイズなどが格納される。
【0182】
録画予約データ2109および番組予約部2106の詳細は、前述の[番組表表示]の例における図9(b)のテレビ受信機1の録画予約データ2109及び番組予約部2106と同様であるため、説明を省略する。
【0183】
無線端末15のストレージ25は、入力手段20が受け付けたユーザー操作に従い番組予約部2202により作成された予約情報を番組予約データ2203に格納する。また、通信I/F12、通信I/F16を経由して受け取ったテレビ受信機1の予約情報を番組予約データ2203に一時的に保存する。
【0184】
また、無線端末15の制御部17は、番組予約データ2203に保存された予約情報を通信I/F16、通信I/F12を経由して、テレビ受信機1の制御部4に送信することができる。
【0185】
テレビ受信機1のストレージ8は、入力手段6が受けたユーザー操作に従い番組予約部2106により作成された予約情報を番組予約データ2109に保存する。また、通信I/F16、通信I/F12を経由して受け取った無線端末15の予約情報を番組予約データ2109に保存または上書き保存する機能を有する。さらに、制御部17の要求により、ストレージ8の番組予約データ2109に保存された予約情報を通信I/F12、通信I/F16を経由して、制御部17に送信することができる。
【0186】
テレビ受信機1の番組予約部2102は、予約情報に含まれる各設定項目についてプルダウン形式、チェックボックス形式などで設定内容を選択できるGUIを作成し、入力手段6が受け付けたユーザー操作に従い、予約情報を作成する。
【0187】
次に、図19および図20を用いて本実施形態の通信端末システムに関連するデータ形式について説明する。
【0188】
図19は、予約情報のデータ形式の一例を示す図である。
【0189】
予約情報は、図19に示されるように、番組名210、日付、時刻、チャンネル202、録画モード、視聴/録画のデータから構成される。録画モードのデータは視聴/録画のデータが「録画」である場合のみ使用され、TS(放送画質)、TSE(高画質・録画時間2倍)、TSX4(高画質・録画時間4倍)、TSE8(高画質・録画時間8倍)、TSX24(最長録画時間)のように録画の画質(それぞれ映像の圧縮率が異なり、最大録画時間が異なる)を示す。また、上記の例に加えて予約情報には、毎週同じ時間帯に録画を行うことを示す「毎回/毎週予約」、毎回/毎週予約で新しく録画する番組を前回録画した番組に上書き(前回録画を削除して今回の番組を録画すること)するかしないかを示す「更新録画設定」、録画した映像、音声のデータを保存するフォルダを指定する「フォルダ指定」、テレビ受信機1が複数の録画先(HDD、DVDなど)を有す場合に予約録画する番組の録画先を示す「録画先」などの情報が含まれていても良い。
【0190】
図20は、予約情報のデータ形式の一変形例を示す図である。
【0191】
図20の予約情報のデータ形式は、図19に比べて番組名210が無い。この例では、無線端末15では、この番組名などチャンネル211及び日付、時刻情報は、テレビ受信機1から無線端末15へ送信した予約情報に含まれる情報を用い、その他の番組に関連する情報については、テレビ受信機1から無線端末15へ送信せずに無線端末15のEPG作成部2102より作成されたEPGの番組情報を用いるようにしてもよい。さらには、ネットワークIDとサービスIDとイベントIDのように、番組を一意に特定できる情報(識別情報など)と、特定された番組の予約に関する情報(予約状態情報など)が送信されればよい。
【0192】
このようにすることにより、テレビ受信機1と無線端末15間の通信データの量を低減できる。また、無線端末15が、外部ネットワークまたは通信ネットワークから番組配列情報を入手できる場合は、テレビ受信機1と無線端末15間の通信データの量を増やさずに、より番組情報量が多く詳細な情報の表示が可能となる。
【0193】
次に、図1(a)、図1(b)、図1(c)および図21〜図23を用いて、ユーザーが無線端末15のEPGを起動して番組予約をする場合の例について説明する。
【0194】
入力手段20により、番組予約マークの付いた番組を選択した場合について説明する。
【0195】
図21は、EPGによる番組予約時の動作シーケンスの一例を示す図である。図21の動作シーケンスは、EPG作成プログラム2101、番組予約プログラム2201と無線端末15の各ハードウェアの協働及び番組予約プログラム2105、番組状態情報作成プログラム2107とテレビ受信機1の各ハードウェアの協働により実現される。
【0196】
図22は、無線端末15に表示されるEPGの画面表示の一例を示す図である。
【0197】
図23は、予約設定画面213の表示例を示す図である。また、図24は、詳細設定画面505の表示例を示す図である。
【0198】
識別情報取得の処理(S404)までは、図12の説明と同様であるため省略する。EPG番組に識別マークを表示した後(S501)、入力手段20により図22に示す録画予約マークの付いた番組「ヒラメキパーツ」501が選択され(S501)、その番組が録画予約マーク付きの番組、すなわちテレビ受信機1ですでに予約された番組であるので(S503:YES)、無線端末15の制御部17は、テレビ受信機1の制御部4に対して選択された番組の予約情報の送信を要求する(S504)。予約情報の送信要求には、その番組の識別情報が含まれており、その識別情報は無線端末15の制御部17がEPG作成部2102から取得する。
【0199】
テレビ受信機1の制御部4は、予約情報の送信を要求された番組を、予約情報の送信要求に含まれる識別情報から特定し、録画予約データ2109を参照して要求された番組の予約情報を無線端末15の制御部17に送信する。無線端末15の制御部17は、テレビ受信機1の制御部4から送信された予約情報を受信し(S505)、図23に示すように予約設定画面502を表示する(S506)。予約設定画面502は、録画モードや視聴/録画の区別を設定するため図24の予約詳細設定画面505に移行するための「予約ボタン」503を備える。
【0200】
次に、入力手段20により図23の「予約ボタン」503が選択されると(S507)、図24に示すように無線端末15の制御部17が作成した詳細設定画面505を表示部19が表示する(S508)。
【0201】
本実施例における予約情報には、「録画モード」と「視聴/録画」に関する情報が含まれているため、予約詳細設定画面505には予約情報から取得したこれらの情報が表示される。これらの情報は無線端末15の入力手段20が受け付ける入力により、たとえばプルダウン形式などのように変更可能な形式で表示される。具体的には、「録画モード」は、上述のTS、TSE、TSX4、TSE8、TSX24等を選択可能とし、、「視聴/録画」は、視聴予約や録画予約を選択可能とすればよい。これにより、テレビ受信機1から送信された予約情報の内容を無線端末15側で変更することができる。
【0202】
図24の「予約するボタン」504は、予約詳細設定画面505で設定変更等を行った後に予約をテレビ受信機1に再登録するためのボタンである。入力手段20により図22の「予約するボタン」504が選択されると(S509)、無線端末15の制御部17は予約設定状態を新たな予約情報として作成し、通信I/F16、通信I/F12を経由して、テレビ受信機1の制御部4に送信する(S510)。
【0203】
テレビ受信機1の番組予約部2106は、受け取った予約情報が有効な予約情報かどうか判別するために、ストレージ8の録画データ2204の必要データ量、番組予約数、番組予約の重なりなどをチェックする(S511)。予約情報が有効であればストレージ8の番組予約データ7に予約情報を上書き保存し正常終了する(S511:YES、S512)。
【0204】
有効でなければ、テレビ受信機1の番組予約部2106は通信I/F12、通信I/F16を経由して、無線端末15の制御部17に対して予約状態情報を送信する(S511:NO、S513)。有効でない場合とは、予約情報が示す番組の録画に必要なデータ量が録画データ2204の残容量を超えている場合、番組予約数が所定の数を超えている場合、同じ時間帯に2つの録画予約がされている場合、などである。なお、テレビ受信機1が複数番組の同時録画に対応している場合は同時録画可能な数を超えた録画予約がされた場合に有効でないと判断する。
【0205】
テレビ受信機1の録画データ2204の番組録画データの予約番組数が最大になっている場合を例とすると、テレビ受信機1の番組予約部2106から予約状態情報を受信した無線端末15の番組予約部2202は、図25に示すように予約状態情報表示506を表示し(S514)、ユーザーに対して「予約がいっぱいです」等のメッセージ内容を示す。
【0206】
なお、番組予約マークの付いた番組を選択して、予約内容を変更しない場合は、すでにテレビ受信機1側で確定している予約情報のため、上記ステップS511、S513およびS514の動作は必ずしも行う必要はない。
【0207】
本実施例では、番組予約マークの付いている番組を選択した場合について説明したが、番組予約マークの付いていない番組を選択して、新規予約する場合も同様に予約状態情報に基づいた表示ができる。この場合は、図21に示すようにステップ503次にステップ506を行えばよく、ステップ504、ステップ505は不要である。またこの際のステップ508において表示する詳細設定画面は、図24の詳細設定画面505と同様で構わないが、番組予約マークの付いている番組を選択した場合と異なり、当該番組についてテレビ受信機1から送信された予約情報を受信していない。よって、詳細設定画面505における「録画モード」と「視聴/録画」の選択の初期表示は、予め定めた所定の選択肢を表示し、上述の図24の説明と同様にプルダウン形式で複数の選択肢から所望の選択肢を選択可能とすればよい。その他のステップについては、番組予約マークの付いている番組を選択した場合と同様であるので説明を省略する。
【0208】
以上説明した処理によれば、無線端末側でテレビ受信機の番組予約を新規に登録したり、予約済みの番組予約の変更も簡単に行うことができる。さらに無線端末およびテレビ受信機間のデータ通信量も低減することができる。また、テレビ受信機側の予約状態を知ることができ、ユーザーに対してメッセージを表示したり、自動的に設定を変更するなどにより、より好適に番組予約を行うことができる。
【0209】
[録画番組の視聴]
以下、テレビ受信機1に録画した番組を無線端末15で再生する場合について、図1(a)〜(c)、図26(a)(b)および図27〜図36を用いて説明する。
【0210】
図26(a)は、無線端末15の録画番組一覧作成プログラム機能についての説明図である。図26(a)において、無線端末15の構成のうちストレージ25とメモリ32を示している。図26(a)は、ストレージ25に録画番組一覧作成プログラム2301を格納しており、制御部17が録画番組一覧作成プログラム2301をメモリ32にEPG録画番組一覧作成部2302として展開した状態を示している。録画番組一覧作成プログラム2301は、製品の出荷時点でストレージ25に格納しておいてもよく、通信I/F16または移動体通信I/F31を介してダウンロードしてもよい。
【0211】
図26(b)は、テレビ受信機1の録画番組一覧作成プログラム機能についての説明図である。図26(b)において、テレビ受信機1の構成のうちストレージ8とメモリ37を示している。図26(b)は、ストレージ8に録画番組一覧作成プログラム2303を格納しており、制御部4が録画番組一覧作成プログラム2303をメモリ37に録画番組一覧作成部2304として展開した状態を示している。また、ストレージ8にコンテンツ2305および録画番組一覧データ2306を備えている。コンテンツ2305には番組予約等で録画された録画番組が格納されており、録画番組一覧データ2306には録画番組一覧作成部2304により作成された録画番組一覧情報が格納されている。録画番組一覧データ2306は、コンテンツ2305の一部としても格納されても良い。録画番組一覧作成プログラム2303は、製品の出荷時点でストレージ8に格納しておいてもよく、通信I/F12またはデジタル放送波を介してダウンロードしてもよい。
【0212】
以下、無線端末15の録画番組一覧作成部2302またはテレビ受信機1の録画番組一覧作成部2304による機能を説明する。
【0213】
録画番組は、前述した番組予約等によりテレビ受信機1のストレージ8に保存されたコンテンツ2305である録画番組を録画番組一覧により再生する場合について説明する。
【0214】
図27は、録画番組一覧による録画番組の再生動作シーケンスの一例を示す図である。図27の動作シーケンスは、録画番組一覧プログラム2301と無線端末15の各ハードウェアの協働及び録画番組一覧プログラム2303とテレビ受信機1の各ハードウェアの協働により実現される。
【0215】
無線端末15の録画番組一覧作成部2302は、入力手段20により録画番組一覧起動の指令を受けると(S601)、テレビ受信機1の録画番組一覧作成部2304に対して、録画番組一覧情報の送信を要求する(S602)。テレビ受信機1の録画番組一覧作成部2304は、録画番組一覧情報の送信を要求された番組について、ストレージ8の録画番組一覧データ2306を参照して、要求された録画番組一覧情報を無線端末15の録画番組一覧作成部2302に送信する(S603)。無線端末15の録画番組一覧作成部2302は、テレビ受信機1の録画番組一覧作成部2304から送信された録画番組一覧情報を受信し、録画番組一覧画面を表示する(S604)。録画番組一覧画面には録画番組が階層表示されており、入力手段20により録画番組一覧画面の階層を選択する(S605)。録画番組名が表示されているセルを選択すると(S606)、その録画番組名の録画番組を識別するための録画番組識別情報と再生するための再生操作情報をテレビ受信機1に対して送信する(S607)。テレビ受信機1は、録画番組識別情報と再生操作情報を基に、当該録画番組を再生する(S608)。
【0216】
図28は、テレビ受信機1の録画番組一覧情報の階層構造の一例を示す図である。
【0217】
図28において、テレビ受信機1の録画番組一覧情報の階層構造は、機器名の下に第1階層から第4階層から構成され、第1階層はHDDまたはカセットHDDからなる保存メディア選択層、第2階層は録画番組またはダウンロードからなる保存種類選択階層、第3階層はすべて、未視聴、番組名、ジャンル等からなる分類選択階層、第4階層は番組名(タイトル)の選択階層である。第3階層または第4階層の下に、それぞれ録画番組一覧が存在する。
【0218】
図29は、無線端末15に表示される録画番組一覧の階層構造の画面表示の一例を示す図である。
【0219】
図29において、戻るボタン601はタップ操作により上の階層に戻るためのボタンであり、そのボタンに表示された階層に戻ることができることを示している。また、階層表示602は、直前の選択階層を示すもので、図29の例では第1階層で「HDD」を選び、第2階層で「録画番組」を選び、現在第3階層にいることを示している。分類/番組タイトル表示604は、現在選択中の階層の分類または番組タイトルを表示する領域である。再読み込みボタン603は、録画番組一覧データをテレビ受信機1から再読み込みするときに使用される。
【0220】
図30は、各階層を選択しているときの階層表示例を示す図である。すなわち、図29の上部に表示される一部分の表示例である。
【0221】
図30の(a)は現在第1階層にいるときを示し、分類/番組タイトル表示504には何も表示されない。図30の(b)は第2階層で「HDD」を選び現在第2階層にいるときを示し、分類/番組タイトル表示604には「録画番組」および「ダウンロード」が表示される。図30の(c)は第1階層で「HDD」を選び第2階層で「録画番組」を選び第3階層で「ジャンル」を選び現在第4階層にいることを示し、分類/番組タイトル表示604には各ジャンルが表示される。また、図30の(d)は第1階層で「HDD」を選び、第2階層で「録画番組」を選び、第3階層で「ジャンル」を選び、第4階層で「スポーツ」を選んでいることを示し、分類/番組タイトル表示604には録画番組一覧(番組タイトル)が表示される。
【0222】
このように、無線端末のように表示領域が狭い場合でも、各階層を分かりやすく表示でき、深い階層でも容易に録画番組を選択することができる。
【0223】
図31は、図30の(d)の階層で番組タイトルを選択する場合の表示例を示す図である。
【0224】
図31において、「録画番組タイトル6」605が再生中であり、別の録画番組を探す場合の例である。三角マーク607はこの録画番組が再生中であることを示している。また、状態表示606は、現在再生中であることを示している。また、録画番組タイトルはドラッグ操作またはフリック操作により、上下にスクロールすることができる。
【0225】
図32は、録画番組タイトルをスクロールするときの遷移の一例を示す図である。
【0226】
図31において、録画番組タイトルが全部で22番組あった場合の例を示している。
【0227】
図30の(d)の階層を選択した場合、無線端末15の録画番組一覧作成部2302は、図27に示すシーケンスでテレビ受信機1から録画番組一覧情報を取得する。録画番組タイトルは、本例では20件単位で取得するようになっている。図32のように最初は「番組タイトル1」〜「番組タイトル20」まで取得し、録画番組一覧の一番下までスクロールすると、無線端末15の録画番組一覧作成部2302は、テレビ受信機1に対して残りの「番組タイトル21」〜「番組タイトル22」までを取得し、「番組タイトル1」〜「番組タイトル22」まで表示可能とする。
【0228】
このように、20件単位で番組タイトルを取得することにより、録画番組タイトルが非常に多い場合でも無線端末15の録画番組一覧作成部2302またはテレビ受信機1の録画番組一覧作成部2304などの負担を大きくすることなく素早く録画番組の一覧を表示することができる。また、最下部の番組タイトルまでスクロールしたときに自動的に次の番組タイトルを取得するため、「次の20件を表示」などのような選択をユーザに行わせることを必要とせずに表示でき、ユーザにとって使い勝手がよい。一度に表示する件数は、無線端末15の録画番組一覧作成部2302またはテレビ受信機1録画番組一覧作成部2304などの処理の負担を考慮して決定すればよい。また、一度に表示する件数をユーザーが選択できるようにしても良い。また、再読み込みボタン603をタップ操作により選択した場合は、すべての番組タイトルを再読み込みするように構成してもよい。
【0229】
次に、図31において録画番組の「番組タイトル3」604を再生する場合について説明する。「番組タイトル3」604をタップ操作すると、この録画番組の再生コマンドは、無線端末15の制御部17から通信I/F16、通信I/F12を経由してテレビ受信機1の制御部4に送信され、テレビ受信機1のストレージ8に保存されたコンテンツ2305である録画番組の再生動作を行い、テレビ受信機1では、表示部11に当該番組が再生表示される。または、映像出力部43から再生映像を出力してもよい。ここで、無線端末15では図33のように再生画面608が表示される。
【0230】
図33は、無線端末15で録画番組一覧から番組タイトルを再生する指示を行った場合の、無線端末15の画面表示の一例を示す図である。
【0231】
図33において、第3階層のジャンルに分類された録画番組タイトルを、テレビ受信機1で再生していることを示している。分類表示610には、その番組タイトルが分類されている第3階層が表示される。本例では、「ジャンル」が選択されていることを示している。
【0232】
シークバー613は、現在の再生位置に応じて自動的に移動させるもので、シークバー613の左側には現在の再生時間611、右側に録画番組の長さ612を表示する。
【0233】
シークバー613をドラック操作により左右の再生位置を変更することができ、ドラッグ操作を止めた時点から再生を開始するようにできるようになっている。再生位置は、シークバー613の表示幅と録画番組の長さの比率により再生位置を算出でき、その結果を再生操作情報に再生位置情報を付加してテレビ受信機1に通知して、これらの情報を受信したテレビ受信機1が再生位置を変更する。
【0234】
プレイリストを再生する場合は、シークバー613の表示幅がプレイリストコンテンツ全体の全録画時間の長さとなるようにすれば良い。プレイリスト再生中は、プレイリストに編集された各コンテンツの録画時間の長さとシークバーとの比率により再生位置を算出でき、ドラッグ操作を止めた時点から再生を開始するようにできる。変形例として、再生位置の算出せずにドラッグ操作を止めた時点でその位置から再生せずに元の再生位置に戻るようにしても良い。
【0235】
番組情報表示部609には、番組タイトル、録画日付、録画開始時間、チャンネルなどが表示される。
【0236】
操作パネル614は、録画番組を再生するための再生関係の操作ボタンである。録画番組を再生操作するために、操作パネル614の各ボタンをタップ操作すると、早送り、早戻しなどの操作を行うことができる。また、操作パネル614は、操作ボタンの数によりこの表示領域に表示できない場合は、左右のフリック操作により操作パネル614を入れ替えて表示することもできる。
【0237】
このように、テレビ受信機で録画または録画予約した番組を無線端末側で番組タイトルを確認しながら再生等の操作を行うことができ、ユーザにとって使い勝手がよい。
【0238】
次に、再生中の番組の番組情報や出演者情報を検索するための動作について説明する。
【0239】
図34において、番組情報表示部508をタップ操作すると、検索画面がポップアップ表示(図33の画面の前面に表示)される。
【0240】
図34には、無線端末15における検索画面のポップアップ表示615の一例を示す。
【0241】
図34において、「番組表で調べる」616を選択した場合は、無線端末15が取得した、現在放送中または今後放送予定の番組配列情報SIの中から連続ドラマなどの同じ番組タイトルの番組を探したり、同じ出演者が出演している番組を探したりすることが可能となる。「XXX検索で調べる」617を選択した場合は、Web検索エンジンを使用して、外字を除いた番組タイトルを検索ワードとしたり、もう少し詳細に検索する場合は、番組説明情報からキーワードを選択してWeb検索したりすることもできる。また、「YYYで調べる」618を選択した場合は、フリー百科辞典などで番組タイトルなどから関連情報を検索できる。検索を中止する場合は、「中止」619を選択すると、元の再生画面に戻る。また、各検索画面を終了した場合は、中止動作と同様に元に再生画面に戻る。
【0242】
このように、テレビ受信機で録画または録画予約した番組を再生しながら、無線端末側で番組タイトルに関する情報を検索できる。
【0243】
次に、無線端末15で録画番組一覧画面の表示する場合の変形例について説明する。
【0244】
無線端末15は、テレビ受信機1から録画番組一覧情報を取得して表示部19に録画番組一覧を表示するが、無線端末15とテレビ受信機1との通信プロトコルとしてUPnP(Universal Plug&Play)やDLNA(Digital Living NetworkAlliance)などのプロトコルを使用できる。しかしながら、本実施例のように、無線端末15がテレビ受信機1から録画番組一覧情報を取得する場合、番組詳細説明情報等の情報を受け渡すために8拡張プロトコルを新たに導入する必要が生じる場合がある。
【0245】
以下の変形例では、番組詳細説明情報がテレビ受信機側から取得できない場合の動作について以下説明する。
【0246】
図35は、EPGによる番組予約時の動作シーケンスの一変形例を示す図である。図35の動作シーケンスは、EPG作成プログラム2101、番組予約プログラム2201と無線端末15の各ハードウェアの協働及び番組予約プログラム2105、番組状態情報作成プログラム2107とテレビ受信機1の各ハードウェアの協働により実現される。
また、図36には、録画番組一覧による録画番組の再生動作シーケンスの一変形例を示す図である。図36の動作シーケンスは、録画番組一覧プログラム2301と無線端末15の各ハードウェアの協働及び録画番組一覧プログラム2303とテレビ受信機1の各ハードウェアの協働により実現される。
【0247】
図35において、図21に対して、ステップS1201が追加になっている。
【0248】
ここで、ステップS1201以外のステップ(S401〜S404、S501〜S514)については、図21の説明と同様であるため詳細の説明は省略する。
【0249】
図24に示す詳細設定画面を表示し(S508)、図24の「予約するボタン」504が選択されると(S509)、予約番組名(番組タイトル)と番組詳細説明情報を1対1で対応付けてストレージ25に保存する。次に、無線端末15の制御部17は予約設定状態を含む予約情報を、通信I/F16、通信I/F12を経由して、テレビ受信機1の制御部4に送信する(S510)。
【0250】
図36において、図27に対して、ステップ1301および1302が追加になっている。
【0251】
ここで、ステップ1301および1302以外のステップ(S601〜S608)については、図27の説明と同様であるため詳細の説明は省略する。
【0252】
テレビ受信機1の制御部4は、ストレージ8を参照して、要求された録画番組一覧情報を無線端末15の制御部17に送信する(S603)。無線端末15の制御部17は、テレビ受信機1の制御部4から送信された録画番組一覧情報を受信し、図35で無線端末15のストレージ25に保存された予約番組名(番組タイトル)と番組詳細説明情報の対応付け情報から、録画番組一覧情報の録画番組名(番組タイトル)の番組詳細説明情報があるかを判断し(S1301)、もし番組詳細説明情報がある場合は、取得した録画番組一覧情報にその番組詳細説明情報を付加し(S1302)、録画番組一覧作成部2010により録画番組一覧画面を表示する(S604)。
【0253】
なお、テレビ受信機1側で番組予約する場合は、自動的に無線端末15を立ち上げてテレビ受信機側で予約した番組タイトルと番組詳細説明情報を対応付けしておく構成としてもよい。また、録画予約実行後に、テレビ受信機側で録画番組のタイトル名をユーザーが編集する場合は、元のタイトル名と編集後のタイトル名をセットにして番組詳細説明情報と対応付けすれば良い。
【0254】
このように、通常、現在取得できるEPGの番組情報は過去の番組情報を持たないが以上説明した処理によれば、、番組予約を行った時点での予約番組名(番組タイトル)とその番組の番組詳細説明情報を対応付けされるため、テレビ受信機側から番組詳細説明情報を取得しなくても録画番組一覧画面に該当番組の番組詳細説明情報を表示できる。
【0255】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するためにシステム全体を詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0256】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【0257】
また、各処理例で説明したプログラムは、それぞれ独立したプログラムでもよく、複数のプログラムが一つのアプリケーションプログラムを構成していてもよい。
【0258】
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0259】
1 テレビ受信機
2 チューナ・復調部
3 信号分離部
4 制御部
5 選局制御部
6 入力手段
8 ストレージ
10 重畳部
11 表示部
12 通信I/F
13 無線ルーター
14 外部ネットワーク
15 無線端末
16 通信I/F
17 制御部
19 表示部
20 入力手段
21 信号分離部
22 チューナ・復調部
24 テレビ受信機
25 ストレージ
32 メモリ
33 加速度センサ部
34 地磁気センサ部
35 GPS受信部
36 ジャイロセンサ部
37 メモリ
39 音声復号部
40 映像復号部
41スピーカ
42 音声出力部
43 映像出力部
44 デジタルI/F

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送波を介して送信される放送信号を受信する受信部を備える放送受信装置と、
前記放送受信装置と無線LANルータを介してまたは直接、情報を送受信する通信I/Fを備える無線端末とを含むシステムであって、
前記無線端末は、前記放送受信装置とは異なる配信元から、前記放送波を介して現在または将来放送される番組についての番組関連情報を取得し、
前記放送受信装置は、前記放送波を介して現在または将来放送される番組に対する前記放送受信装置の処理状況または処理予定の情報を、前記通信I/Fを介して前記無線端末へ送信し、
前記無線端末は、前記放送受信装置とは異なる配信元から取得した番組関連情報と、前記通信I/Fを介して前記放送受信装置から取得した前記放送受信装置の処理状況または処理予定の情報との両者を用いて、番組表を生成することを特徴とするシステム。
【請求項2】
放送受信装置であって、
放送波を介して送信される放送信号を受信する受信部と、
外部の通信端末と無線LANルータを介してまたは直接、情報を送受信する通信I/Fとを備え、
前記通信I/Fは、前記外部の通信端末が前記放送波を介して現在または将来放送される番組についての番組表を生成する際に前記放送受信装置に送信する、前記放送波を介して現在または将来放送される番組に対する前記放送受信装置の処理状況または処理予定の情報の送信要求情報を受信し、前記放送受信装置の処理状況または処理予定の情報を前記外部の通信端末に送信することを特徴とする放送受信装置。
【請求項3】
放送波を介して送信される放送信号を受信する放送受信装置と情報を送受信する無線端末であって、
外部の機器と無線LANルータを介してまたは直接、情報を送受信する通信I/Fを備え、
前記放送受信機とは異なる配信元から、前記放送波を介して現在または将来放送される番組についての番組関連情報を取得し、
前記放送波を介して現在または将来放送される番組に対する前記放送受信機の処理状況または処理予定の情報を、前記通信I/Fを介して前記放送受信機から受信し、
前記放送受信機とは異なる配信元から取得した番組関連情報と、前記通信I/Fを介して前記放送受信機から取得した前記放送受信機の処理状況または処理予定の情報との両者を用いて、番組表を生成することを特徴とする無線端末。
【請求項4】
放送波を介して送信される放送信号を受信する受信部を備える放送受信機と前記放送受信機と無線LANルータを介してまたは直接、情報を送受信する通信I/Fを備える無線端末とを含むシステムの無線端末において番組表を生成するためのプログラムであって、
前記放送受信機とは異なる配信元から、前記放送波を介して現在または将来放送される番組についての番組関連情報を取得するステップと、
前記放送波を介して現在または将来放送される番組に対する前記放送受信機の処理状況または処理予定の情報を、前記通信I/Fを介して前記放送受信機から取得するステップと、
前記放送受信機とは異なる配信元から取得した番組関連情報と、前記無線通信I/Fを介して前記放送受信機から取得した前記放送受信機の処理状況または処理予定の情報とを用いて、番組表を生成するステップとを
実行させるためのプログラム。

【図1(a)】
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【図1(b)】
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【図1(c)】
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【図2(a)】
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【図2(b)】
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【図3(a)】
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【図3(b)】
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【図3(c)】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9(a)】
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【図9(b)】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16(a)】
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【図16(b)】
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【図16(c)】
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【図17】
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【図18(a)】
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【図18(b)】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26(a)】
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【図26(b)】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38(a)】
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【図38(b)】
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【図39(a)】
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【図39(b)】
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【図40(a)】
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【図40(b)】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【公開番号】特開2013−85221(P2013−85221A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−117104(P2012−117104)
【出願日】平成24年5月23日(2012.5.23)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】