携帯端末、携帯端末における処理方法、プログラム、記憶媒体
【課題】振動の検知により選択箇所の移動および対応する処理を行うことで、ユーザに簡便な操作を提供する携帯端末等を提供する。
【解決手段】携帯端末1は、ユーザ操作により電子メールの閲覧が選択されると、表示部13に選択した電子メールをメール画面51として表示し、モーションセンサ19によりユーザによる操作が入力されるのを待つ。ユーザによる操作が携帯端末1の平面の横方向の振動の場合、携帯端末1はメール画面51上の絵文字アニメーション55のフォーカス56を次の絵文字アニメーション55に移動させる。ユーザによる操作が携帯端末1の平面に対する垂直方向の振動の場合、携帯端末1は、フォーカス56がある位置の絵文字アニメーション55に対応するサウンドデータ34を再生する。
【解決手段】携帯端末1は、ユーザ操作により電子メールの閲覧が選択されると、表示部13に選択した電子メールをメール画面51として表示し、モーションセンサ19によりユーザによる操作が入力されるのを待つ。ユーザによる操作が携帯端末1の平面の横方向の振動の場合、携帯端末1はメール画面51上の絵文字アニメーション55のフォーカス56を次の絵文字アニメーション55に移動させる。ユーザによる操作が携帯端末1の平面に対する垂直方向の振動の場合、携帯端末1は、フォーカス56がある位置の絵文字アニメーション55に対応するサウンドデータ34を再生する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末、携帯端末における処理方法、プログラム、記憶媒体に関する。より詳しくは、携帯端末のアプリケーション等において簡単な操作指示を可能とする携帯端末等に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、キーボードや操作ボタンではなく、タッチパネルを主な操作手段として備えた携帯端末が増えている。ただし、タッチパネルを主な操作手段とした携帯端末では、細かい操作がしづらいという欠点がある。
【0003】
そのため、小型化したモーションセンサを携帯端末に搭載し、操作手段として使用するという方法がある。その例が特許文献1に記載されており、モーションセンサを使用して、端末の傾きによりカーソルを移動させ、端末を振動させることにより決定を行う携帯型情報入力装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許4285740号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の例では、端末の傾き検知部が検知した傾きの方向の変化と傾きの継続とに基づいて、カーソル等の移動や移動速度を決定する。そのため、カーソル等を目的とする箇所で停止させるという操作は難しい。また、コンテンツ閲覧中に継続して端末を傾けると、コンテンツの閲覧がしづらいという面もある。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、振動の検知により選択箇所の移動および対応する処理を行うことで、ユーザに簡便な操作を提供する携帯端末等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するための第1の発明は、携帯端末の振動を検出する振動検出手段と、前記振動検出手段により第1の方向の振動を検出した場合、前記携帯端末上の操作選択箇所を次の操作選択箇所へとジャンプして移動させる選択箇所移動手段と、前記振動検出手段により第2の方向の振動を検出した場合、前記携帯端末上の操作選択箇所に対する処理を実行する処理実行手段と、を具備することを特徴とする携帯端末である。
【0008】
上記構成により、モーションセンサなどの振動検出手段により振動を検出した結果に基づき、操作選択箇所をジャンプして移動させ、操作選択箇所に対する処理を実行する。従って、選択や処理の実行が容易になる。また、端末の振動は一瞬で済み、端末を継続して傾けることもないので視認性への影響も少ない。
【0009】
前記第1の方向が、前記携帯端末の平面の横方向または縦方向であり、前記第2の方向が、前記携帯端末の平面に対する垂直方向であることが望ましい。
【0010】
上記構成により、携帯端末を横または縦に振動させて操作選択箇所を移動させ、垂直方向に振動させて処理を実行する。このような操作方法は、従来の一般的なキーボード操作やタッチパネル操作に感覚的に近く、違和感が少ない。
【0011】
また、前記振動検出手段により検出した第3の方向の振動に対応して、前記携帯端末上の操作選択箇所に対する処理を終了する処理終了手段を更に具備することが望ましい。
【0012】
上記構成により、処理の終了を指示する必要がある場合にも、端末を振動させこれを容易に行うことができ、操作の幅も広がる。端末の振動も一瞬で済むので、視認性への影響も少ない。
【0013】
例えば、前記選択箇所移動手段は、前記携帯端末の画面上に表示されるメールにおける絵文字アニメーションの選択箇所を移動させ、前記処理実行手段は、選択された前記絵文字アニメーションを構成する複数の画像データのそれぞれの、所定の位置の画素の画素値に対応するIDに応じた所定の処理を実行する。
あるいは、前記選択箇所移動手段は、前記携帯端末の画面上に表示される電子書籍データのハイパーリンクの選択箇所を移動させ、前記処理実行手段は、選択されたハイパーリンクのリンク先のデータの処理を行うこともできる。
【0014】
このようにして絵文字アニメーション入りメールの閲覧中に端末を振ることで絵文字アニメーションを順次選択し、これに対応する処理を簡単に実行したり、電子書籍の閲覧中に端末を振ることによりハイパーリンクを順次選択し、リンク先のデータの処理を簡単に実行したりすることができる。
【0015】
前述した目的を達成するための第2の発明は、携帯端末が、前記携帯端末の振動を検出する振動検出ステップと、前記振動検出ステップで第1の方向の振動を検出した場合、前記携帯端末上の操作選択箇所を次の操作選択箇所へとジャンプして移動させる選択箇所移動ステップと、前記振動検出ステップで第2の方向の振動を検出した場合、前記携帯端末上の操作選択箇所に対する処理を実行する処理実行ステップと、を実行することを特徴とする携帯端末操作方法である。
【0016】
前記第1の方向が、前記携帯端末の平面の横方向または縦方向であり、前記第2の方向が、前記携帯端末の平面に対する垂直方向であることが望ましい。
また、前記携帯端末が、前記振動検出ステップで第3の方向の振動を検出した場合、前記携帯端末上の操作選択箇所に対する処理を終了する処理終了ステップを更に実行することが望ましい。
【0017】
前述した目的を達成するための第3の発明は、携帯端末を第1の発明の携帯端末として機能させるためのプログラムである。
【0018】
前述した目的を達成するための第4の発明は、携帯端末を第1の発明の携帯端末として機能させるためのプログラムを記憶した記憶媒体である。
【発明の効果】
【0019】
本発明により、振動の検知に応じて操作選択箇所の移動および対応する処理を行うことで、ユーザに簡便な操作を提供する携帯端末等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】携帯端末1のハードウエア構成を示す図
【図2】携帯端末1の機能構成およびメモリ16の詳細を示す図
【図3】携帯端末1の外観を示す図
【図4】携帯端末1における電子メール閲覧時の処理の流れを示すフローチャート
【図5】携帯端末1の表示部13に表示されるメール画面51の一例を示す図
【図6】電子メールの本文の構成の一例を示す図
【図7】画像データ41−1〜41−4へのID埋め込みを示す図
【図8】ID43取得の処理の流れを示すフローチャート
【図9】サウンドデータ34等の関連付けについて示す図
【図10】携帯端末1における電子書籍閲覧時の処理の流れを示すフローチャート
【図11】携帯端末1の表示部13に表示される電子書籍画面72の一例を示す図
【図12】携帯端末1の表示部13に表示される電子書籍に関連する画像表示画面75の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。尚、以下の説明および添付図面において、略同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
【0022】
[第1の実施形態]
最初に、図1〜図3を参照しながら、本発明の実施形態に係る情報処理端末である携帯端末1について説明する。
【0023】
図1は、携帯端末1のハードウエア構成を示す図である。尚、図1のハードウエア構成は携帯端末1としての携帯電話機の一例であり、用途、目的に応じて様々な構成を採ることが可能である。
【0024】
携帯端末1は、制御部11、無線通信部12、表示部13、入力部14、通話処理部15、メモリ16、ICチップI/F17、モーションセンサ19、タッチパネル入力部20等がバス21を介して接続されて構成される。
【0025】
制御部11は、プログラムの実行を行うCPU(Central Processing Unit)と、OS(Operating System)、プログラム命令あるいはデータ等を格納するためのROM(Read Only Memory)、一時的な作業用データを格納するためのRAM(Random Access Memory)等のメモリから構成される。制御部11は、携帯端末1の処理全体を制御する。
【0026】
無線通信部12は、基地局(不図示)との間で行われる無線通信を制御する。無線通信部12は、制御部11の制御の下、音声に関するデータやパケット通信用のデータ等の信号を生成して基地局に送信したり、基地局から送信される信号を受信しこれを復調して音声に関するデータやパケット通信用のデータを取得したりする。
【0027】
表示部13は液晶表示パネル等を有し、表示制御を行う。
入力部14は、操作指示等を入力するためのキーボタン等を有し、その操作に応じた信号を制御部11に出力する。
通話処理部15は、マイクロフォンやスピーカ、音声処理部等を有し、制御部11の制御により呼接続、切断処理を含む通話処理を行う。
【0028】
メモリ16は、携帯端末1にインストールされているアプリケーションプログラムや、電話番号及びメールアドレス等のアドレス帳データなど、各種データ等を格納する。
ICチップI/F17は、ICチップ18と接続しており、制御部11とICチップ18間のシリアル通信を制御する。ICチップ18は、USIM(Universal Subscriber Identity Module)カード等のICチップで、内部に携帯端末1のユーザの識別番号等の情報等を記録している。
【0029】
モーションセンサ19は、3軸以上の加速度センサであり、本実施形態では、携帯端末1の平面の横方向および縦方向、さらに平面に対する垂直方向の動作を検知する。モーションセンサ19としては、例えば、特許第4570993号に記載の、3軸方向に沿った正負の加速度を検出できる加速度センサを用いることができる。
タッチパネル入力部20は、表示部13と組み合わせられたタッチパッド等の位置入力装置であり、ユーザがタッチパネル入力部20上を押下することにより入力を行うことができる。
【0030】
次に図2(a)を用いて、携帯端末1の機能構成について説明する。
図2(a)に示すように、携帯端末1は、振動検出手段25、選択箇所移動手段26、処理実行手段27、処理終了手段28を有する。
【0031】
振動検出手段25は、携帯端末1の制御部11が、モーションセンサ19を介して、携帯端末1の所定の方向の振動を検出するものである。例えば、モーションセンサ19により、ある方向の正負の加速度が連続して検知されれば、当該方向に携帯端末1が振動したことが検出される。
【0032】
選択箇所移動手段26は、携帯端末1の制御部11が、振動検出手段25で所定の方向(第1の方向)の振動を検出した場合、携帯端末1上で表示されるフォーカスなどの操作選択箇所を次の操作選択箇所へとジャンプして移動させるものである。
【0033】
処理実行手段27は、携帯端末1の制御部11が、振動検出手段25で前記の方向と異なる所定の方向(第2の方向)の振動を検出した場合、携帯端末1上の操作選択箇所に対する処理を実行するものである。
【0034】
処理終了手段28は、必要に応じて、携帯端末1の制御部11が、振動検出手段25で前記の2方向と異なる所定の方向(第3の方向)の振動を検出した場合、携帯端末1上の操作選択箇所に対する処理を終了するものである。
【0035】
次に図2(b)を用いて、メモリ16に格納されるデータについて説明する。
図2(b)に示すように、携帯端末1のメモリ16はOS30、メール機能領域31、電子書籍機能領域36を有する。
【0036】
OS31は、携帯端末1の制御部11が実行するプログラム全体の制御を行うプログラムである。
【0037】
メール機能領域31にはメールソフト32、絵文字アニメーションデータ33、サウンドデータ34、メールデータ35が格納される。
【0038】
メールソフト32は、携帯端末1において電子メールの作成、送信、受信等の管理を行うソフトウエアであり、電子メールの作成、送信、受信等に加え、電子メールでの絵文字アニメーションの表示や、当該絵文字アニメーションに対応するサウンドデータ34の再生など、電子メールに係る後述する処理を実現するためのプログラムである。
【0039】
絵文字アニメーションデータ33は、電子メールに添付して使用される絵文字アニメーションのデータである。絵文字アニメーションデータ33は、本実施形態では、20画素×20画素からなるGIF形式の画像データの4枚により構成されるGIFファイルである。絵文字データ33中の各画像データにはIDが分散して埋め込まれる。IDの埋め込み方法は後述する。なお、絵文字アニメーションデータ33を構成する画像データの形式や枚数はこれに限ることはない。
【0040】
サウンドデータ34は、電子メールに添付して使用される音声データである。サウンドデータ34は、例えば効果音、音楽、声などのMIDI(Musical Instrument Digital Interface)データである。
【0041】
メールデータ35は、別のユーザから受信した、あるいはメールソフト32を用いて作成されたメールをタグ付きテキストのデータなどとして保存したものである。
なお、携帯端末1は、メール送信側とメール受信側の双方で用いられるものとする。
【0042】
電子書籍機能領域36には、電子書籍ソフト37、電子書籍データ38、画像データ39がそれぞれ記憶される。
【0043】
電子書籍ソフト37は、携帯端末1において電子書籍データ38を管理し、ユーザによる電子書籍の閲覧等に加え、電子書籍データ38に埋め込まれたハイパーリンクに対応する画像データ39等の表示など、電子書籍に係る後述する処理を実現するためのプログラムである。
【0044】
電子書籍データ38は、HTML(HyperText Markup Language)形式で作成される書籍のデータである。電子書籍データ38内には、画像データ39等へのハイパーリンクが埋め込まれている。
画像データ39は、電子書籍データ38内のハイパーリンクにより指定される画像のデータである。
【0045】
図3は携帯端末1の外観を示す図である。携帯端末1の平面に、タッチパネル入力部20を兼ねた表示部13が設けられる。図の左右方向、上下方向をそれぞれ携帯端末1の平面の横方向、縦方向とし、図の奥行方向を携帯端末の平面に対する垂直方向とする。
【0046】
次に、図4〜図9を参照しながら、携帯端末1の操作について説明する。以下では、メールソフト32による、携帯端末1における電子メール閲覧時の処理の流れについて説明する。
【0047】
図4は、携帯端末1における電子メール閲覧時の処理の流れを示すフローチャートである。なお、電子メールには、絵文字アニメーションデータ33およびサウンドデータ34が添付される。以下の説明では、電子メールには3つの絵文字アニメーションデータ33−1〜33−3、および2つのサウンドデータ34−1、34−2が添付されているものとする。
【0048】
携帯端末1の制御部11は、ユーザ操作により電子メールの閲覧が選択されると、選択された電子メールと、当該電子メールに添付された絵文字アニメーションデータ33−1〜33−3およびサウンドデータ34−1、34−2をRAM等に記憶するとともに、選択した電子メールをメール画面51として表示部13に表示し、モーションセンサ19によりユーザによる操作が入力されるのを待つ(ステップS101)。
【0049】
図5は、携帯端末1の表示部13に表示されるメール画面51の一例を示す図である。
図5に示すように、メール画面51は、差出人52、件名53、本文54を有する。
差出人52は、電子メールの差出人の名前あるいはメールアドレスを示す。
件名53は、電子メールの件名を示す。
本文54は、電子メールの本文であり、テキスト「おはよう 今日もがんばりましょう」に加えて、絵文字アニメーション55−1〜55−3を有する。絵文字アニメーション55−1〜55−3は、それぞれ電子メールに添付された絵文字アニメーションデータ33−1〜33−3に対応し、各絵文字アニメーションデータ33−1〜33−3を構成する画像データを順に表示するものである。
なお、メール画面51では、初期状態において1番目の絵文字アニメーション55−1にフォーカス56があり、これが選択された状態であるものとする。
【0050】
図6は、図5に示す電子メールの本文の構成の一例を示す図である。
電子メールは、メール画面51における本文54のテキスト部分64と、添付される絵文字アニメーションデータ33−1〜33−3をそれぞれ示すアニメーション情報65−1〜65−3と、添付されるサウンドデータ34−1、34−2をそれぞれ示すサウンドデータ情報66−1、66−2とを有する。図示は省略するが、アニメーション情報65−1〜65−3、サウンドデータ情報66−1、66−2では、それぞれ、添付するデータを識別するためのContent−IDの項目の後に絵文字アニメーションデータ33−1〜33−3、サウンドデータ34−1、34−2をバイナリ化したものが記述される。
【0051】
なお、携帯端末1の制御部11は、ステップS101でサウンドデータ34−1、34−2を記憶する際、サウンドデータ34−1、34−2のそれぞれに対応する、サウンドデータ情報66−1、66−2のContent−IDの番号を取得し、これをID67として関連付けて記憶する。本実施形態では、図9(a)に示すように、サウンドデータ34−1はID67として「4」を関連付けて記憶され、サウンドデータ34−2はID67として「5」を関連付けて記憶される。
【0052】
図4の説明に戻る。ユーザが携帯端末1を振り、モーションセンサ19により操作を入力すると、携帯端末1の制御部11はモーションセンサ19を介して携帯端末1の振動の方向を検出する。携帯端末1の平面の横方向に振動した場合(ステップS102のYes)、フォーカス56を次の絵文字アニメーション55−2にジャンプさせて移動させる(ステップS103)。
【0053】
携帯端末1の振動が横方向でなく(ステップS102のNo)、携帯端末1の平面に対する垂直方向の振動の場合(ステップS104のYes)、携帯端末1の制御部11は、フォーカス56がある位置の絵文字アニメーション55の絵文字アニメーションデータ33に埋め込まれたID43を検出、取得し、RAM等に記憶する(ステップS105)。既に取得したIDがある場合はこれを更新する。
【0054】
図7、8を参照しながら、絵文字アニメーションデータ33へのID埋め込み、およびステップS105におけるID取得について説明する。
【0055】
メール本文中で、絵文字アニメーション55は、図7に示す、絵文字アニメーションデータ33を構成する画像データ41−1〜41−4を順次表示することにより実現される。各画像データ41−1〜41−4には、ID43が分散して埋め込まれる。
【0056】
本実施形態では、各画像データ41−1〜41−4の中の連続する2画素の画素値を、それぞれID43を構成する値に対応させる。図7に示すように、画像データ41−1の左上の2画素が、ID43の第1、2ビット目にあたる第1の値42−1に対応する。画像データ41−2の左下の2画素が、第3、4ビット目にあたる第2の値42−2に対応する。画像データ41−3の右上の2画素が、第5、6ビット目にあたる第3の値42−3に対応する。画像データ41−4の右下の2画素が、第7、8ビット目にあたる第4の値42−4に対応する。
上記の各画素の画素値は白か黒かのモノクロ2値としておき、画素値が黒を示す(例えばグレースケールで画素値が0)の場合「1」、白を示す(例えばグレースケールで画素値が255)場合「0」とする。各値42−1〜42−4は、例えば、上記の各2画素が黒白の順で並んでいれば2進数で「(0b)10」となる。0bは2進数であることを示す。
ID43は、各値42−1〜42−4を並べて構成された2進数の値を10進数に変換したものである。図7の例では、ID43の値は2進数で「(0b)00000101」、即ち、10進数で「5」となる。このような画像データ41−1〜41−4による絵文字アニメーションデータ33は、制作者により予め制作される。
【0057】
絵文字アニメーションへの視覚的な影響を抑えるため、各値42−1〜42−4に対応する画素は、画像データ41−1〜41−4の外周部に配置されるとともに、画像データ間で異なる位置に配置される。ただし、各画素の配置はこれに限ることなく、各画像データで2画素ずつ配置するものに限ることもない。また、各値42−1〜42−4が定められれば各画素はモノクロ2値でなくともカラーであってもよい。さらに、各値42−1〜42−4、あるいはID43の値の算出方法も、各画素の画素値に基づき定められればよく、上記したものに限ることはない。
【0058】
ステップS105で上記のID43を取得する際は、図8に示すように、まず、携帯端末1の制御部11が、フォーカス56がある位置の絵文字アニメーション55の絵文字アニメーションデータ33を構成する画像データ41−1〜41−4のそれぞれより、前述の位置の2画素の画素値を読み出す(ステップS301)。
次に、制御部11は、各画像データ41−1〜41−4より読み出した画素値を、前述のようにID43を構成する値42−1〜42−4に変換する(ステップS302)。
続いて、制御部11は、各値42−1〜42−4を順に並べた2進数の値を10進数に変換した値をID43として取得する(ステップS303)。このようにして、ステップS105において携帯端末1の制御部11がID43を取得する。
【0059】
図4の説明に戻る。ステップS105で取得したID43の値が「0」以外の場合(ステップS106のYes)、携帯端末1の制御部11は、ID43の値に対応するサウンドデータ35を再生する(ステップS107)。
ステップS107では、ステップS101で記憶したサウンドデータ34−1、34−2のうち、ID43に対応するID67が付されたものを取得し再生する。例えば、ID43の値が「5」ならば、図9(a)に示す、ID67として「5」が付されたサウンドデータ34−2を再生する。即ち、図6のサウンドデータ情報66−2で示されるファイル名“midi2.mid”のサウンドデータ34−2を再生する。
なお、ID43の値が「0」の場合(ステップS106のNo)、携帯端末1の制御部11は上記の処理を行わず、次の操作入力を待つ。
【0060】
なお、上記の例では、携帯端末1の制御部11は、取得したID43に従ってサウンドデータ34を再生したが、例えばその他、動画を再生するようにしてもよい。また、ID43に対応するデータに対する処理あるいはID43に対応する情報処理をテーブルにより予め指定しておけば、アプリケーションを立ち上げたり、所定のWebサイトに移動したり任意の処理を行うことができる。例えばアプリケーションの立ち上げの場合では、メモリ16等に、図9(b)に示すように、ID43とこれに応じて立ち上げるアプリケーションの関連付けを示すテーブル69を予め記憶し、上記と同様の処理にて取得したID43に応じたアプリケーションの立ち上げを行えばよい。
【0061】
このように、本実施形態では、電子メールを閲覧中にユーザが携帯端末を振ることで絵文字アニメーションを順次選択して処理を実行し、サウンドデータの再生等、絵文字アニメーションに対応する操作を行うことができる。携帯端末を横方向に振動させることにより選択箇所をジャンプして移動させ、垂直方向に振動させることにより選択箇所に対する処理が実行されるので、選択箇所の選択や処理の実行が容易になる。端末の振動は一瞬で済み、端末を継続して傾けることもないので視認性への影響も少ない。また、従来の一般的なキーボード操作やタッチパネルの操作に感覚的に近いので、違和感も少ない。なお、上記例では携帯端末を横方向に振動させフォーカスを移動させたが、縦方向に振動させてフォーカスを移動させてもよく、これによっても同様の効果が得られる。また、携帯端末を横方向や縦方向に振動させ選択箇所に対する処理を実行することも可能である。
【0062】
[第2の実施形態]
次に、図10〜12を参照しながら、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、携帯端末1において電子書籍を閲覧する例について説明する。
【0063】
図10は携帯端末1における電子書籍閲覧時の処理の流れを示すフローチャートである。ユーザは、携帯端末1の電子書籍閲覧ソフト37により、所望の電子書籍データ38を選択して表示する。携帯端末1の制御部11は、ユーザ操作により電子書籍の閲覧が選択されると、選択された電子書籍のページを表示部13に電子書籍画面72として表示し、ユーザによる操作の入力を待つ(ステップS201)。
【0064】
図11は電子書籍画面72の一例を示す図である。
電子書籍画面72には、ユーザが選択した電子書籍データ38のページが表示される。電子書籍データ38には、関連する画像データ39を呼び出すためのハイパーリンク73がHTML形式のデータ内で埋め込まれている。例えば、電子書籍画面72の本文中では、「新撰組」、「池田屋」の文字の部分にハイパーリンク73a、73bがある。
なお、電子書籍画面72では、初期状態において1番目の「新撰組」のハイパーリンク73aにフォーカス74があり、これが選択された状態である。
【0065】
図10の説明に戻る。ユーザによる操作がタッチパネル入力の場合(ステップS201のYes)、携帯端末1の制御部11は、これに対応する処理を実行する(ステップS202)。例えば、電子書籍画面72の下部へタッチされた場合、次のページを表示する。
【0066】
ユーザによる操作がタッチパネル入力ではなく(ステップS201のNo)、携帯端末1の振動によるモーションセンサ19への入力である場合(ステップS203のYes)、携帯端末1の制御部11は、携帯端末1の振動の方向を検出する。携帯端末1の平面の横方向の振動の場合(ステップS204のYes)、フォーカス74を次のハイパーリンク73にジャンプして移動させる(ステップS205)。例えば、ハイパーリンク73aにフォーカス74がある場合、ユーザが携帯端末1を横方向に振動すると、フォーカス74はハイパーリンク73bに移動する。
【0067】
横方向の振動でなく(ステップS204のNo)、携帯端末1の平面に対する垂直方向の振動の場合(ステップS206のYes)、携帯端末1の制御部11は、フォーカス74がある位置のハイパーリンク73のリンク先URL(Uniform Resource Locator)を検出し(ステップS207)、リンク先の画像データ39を読み出し、表示部13に画像表示画面75として表示する(ステップS208)。
【0068】
図12は、携帯端末1の表示部13に表示される、電子書籍に関連する画像表示画面75の一例を示す図である。図12の画像表示画面75は、ハイパーリンク73bがある「池田屋」に関連する地図の画像データ39を表示する例である。
【0069】
携帯端末1の制御部11は、モーションセンサ19への入力を待ち(ステップS209)、入力された操作が携帯端末1の平面の縦方向の振動の場合(ステップS210のYes)、画像表示画面75による画像データ39の表示を終了し、その前に表示していた電子書籍画面72に戻し電子書籍データ38を再度表示する(ステップS211)。
【0070】
なお、上記の例では、ハイパーリンクのリンク先の画像データ39を表示する例について説明したが、ハイパーリンク選択時の処理は画像データの表示に限らず、例えば、リンク先の音声データの再生、テキストデータの表示などでもよい。また、携帯端末1を横方向に移動させてフォーカス74の移動を行い、縦方向に移動させて画像データ39の表示を終了したが、逆としてもよい。
【0071】
このように、本実施形態では、ハイパーリンクを含む電子書籍を閲覧中にユーザが携帯端末を振ることでハイパーリンクを順次選択し、画像データの表示、音声の再生等、リンク先のデータの処理を簡単に行うことができる。これにより、本実施形態でも、前述の実施形態と同様の効果が得られる。加えて、処理の終了も携帯端末の振動によって指示できるので、操作を容易に行うことができ、操作の幅も広がる。この場合も、端末の振動は一瞬で済むので、視認性への影響も少ない。
【0072】
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る携帯端末等の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0073】
1………携帯端末
11………制御部
12………無線通信部
13………表示部
14………入力部
15………通話処理部
16………メモリ
17………ICチップI/F
18………ICチップ
19………モーションセンサ
20………タッチパネル入力部
25………振動検出手段
26………選択箇所移動手段
27………処理実行手段
28………処理終了手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末、携帯端末における処理方法、プログラム、記憶媒体に関する。より詳しくは、携帯端末のアプリケーション等において簡単な操作指示を可能とする携帯端末等に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、キーボードや操作ボタンではなく、タッチパネルを主な操作手段として備えた携帯端末が増えている。ただし、タッチパネルを主な操作手段とした携帯端末では、細かい操作がしづらいという欠点がある。
【0003】
そのため、小型化したモーションセンサを携帯端末に搭載し、操作手段として使用するという方法がある。その例が特許文献1に記載されており、モーションセンサを使用して、端末の傾きによりカーソルを移動させ、端末を振動させることにより決定を行う携帯型情報入力装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許4285740号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の例では、端末の傾き検知部が検知した傾きの方向の変化と傾きの継続とに基づいて、カーソル等の移動や移動速度を決定する。そのため、カーソル等を目的とする箇所で停止させるという操作は難しい。また、コンテンツ閲覧中に継続して端末を傾けると、コンテンツの閲覧がしづらいという面もある。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、振動の検知により選択箇所の移動および対応する処理を行うことで、ユーザに簡便な操作を提供する携帯端末等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するための第1の発明は、携帯端末の振動を検出する振動検出手段と、前記振動検出手段により第1の方向の振動を検出した場合、前記携帯端末上の操作選択箇所を次の操作選択箇所へとジャンプして移動させる選択箇所移動手段と、前記振動検出手段により第2の方向の振動を検出した場合、前記携帯端末上の操作選択箇所に対する処理を実行する処理実行手段と、を具備することを特徴とする携帯端末である。
【0008】
上記構成により、モーションセンサなどの振動検出手段により振動を検出した結果に基づき、操作選択箇所をジャンプして移動させ、操作選択箇所に対する処理を実行する。従って、選択や処理の実行が容易になる。また、端末の振動は一瞬で済み、端末を継続して傾けることもないので視認性への影響も少ない。
【0009】
前記第1の方向が、前記携帯端末の平面の横方向または縦方向であり、前記第2の方向が、前記携帯端末の平面に対する垂直方向であることが望ましい。
【0010】
上記構成により、携帯端末を横または縦に振動させて操作選択箇所を移動させ、垂直方向に振動させて処理を実行する。このような操作方法は、従来の一般的なキーボード操作やタッチパネル操作に感覚的に近く、違和感が少ない。
【0011】
また、前記振動検出手段により検出した第3の方向の振動に対応して、前記携帯端末上の操作選択箇所に対する処理を終了する処理終了手段を更に具備することが望ましい。
【0012】
上記構成により、処理の終了を指示する必要がある場合にも、端末を振動させこれを容易に行うことができ、操作の幅も広がる。端末の振動も一瞬で済むので、視認性への影響も少ない。
【0013】
例えば、前記選択箇所移動手段は、前記携帯端末の画面上に表示されるメールにおける絵文字アニメーションの選択箇所を移動させ、前記処理実行手段は、選択された前記絵文字アニメーションを構成する複数の画像データのそれぞれの、所定の位置の画素の画素値に対応するIDに応じた所定の処理を実行する。
あるいは、前記選択箇所移動手段は、前記携帯端末の画面上に表示される電子書籍データのハイパーリンクの選択箇所を移動させ、前記処理実行手段は、選択されたハイパーリンクのリンク先のデータの処理を行うこともできる。
【0014】
このようにして絵文字アニメーション入りメールの閲覧中に端末を振ることで絵文字アニメーションを順次選択し、これに対応する処理を簡単に実行したり、電子書籍の閲覧中に端末を振ることによりハイパーリンクを順次選択し、リンク先のデータの処理を簡単に実行したりすることができる。
【0015】
前述した目的を達成するための第2の発明は、携帯端末が、前記携帯端末の振動を検出する振動検出ステップと、前記振動検出ステップで第1の方向の振動を検出した場合、前記携帯端末上の操作選択箇所を次の操作選択箇所へとジャンプして移動させる選択箇所移動ステップと、前記振動検出ステップで第2の方向の振動を検出した場合、前記携帯端末上の操作選択箇所に対する処理を実行する処理実行ステップと、を実行することを特徴とする携帯端末操作方法である。
【0016】
前記第1の方向が、前記携帯端末の平面の横方向または縦方向であり、前記第2の方向が、前記携帯端末の平面に対する垂直方向であることが望ましい。
また、前記携帯端末が、前記振動検出ステップで第3の方向の振動を検出した場合、前記携帯端末上の操作選択箇所に対する処理を終了する処理終了ステップを更に実行することが望ましい。
【0017】
前述した目的を達成するための第3の発明は、携帯端末を第1の発明の携帯端末として機能させるためのプログラムである。
【0018】
前述した目的を達成するための第4の発明は、携帯端末を第1の発明の携帯端末として機能させるためのプログラムを記憶した記憶媒体である。
【発明の効果】
【0019】
本発明により、振動の検知に応じて操作選択箇所の移動および対応する処理を行うことで、ユーザに簡便な操作を提供する携帯端末等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】携帯端末1のハードウエア構成を示す図
【図2】携帯端末1の機能構成およびメモリ16の詳細を示す図
【図3】携帯端末1の外観を示す図
【図4】携帯端末1における電子メール閲覧時の処理の流れを示すフローチャート
【図5】携帯端末1の表示部13に表示されるメール画面51の一例を示す図
【図6】電子メールの本文の構成の一例を示す図
【図7】画像データ41−1〜41−4へのID埋め込みを示す図
【図8】ID43取得の処理の流れを示すフローチャート
【図9】サウンドデータ34等の関連付けについて示す図
【図10】携帯端末1における電子書籍閲覧時の処理の流れを示すフローチャート
【図11】携帯端末1の表示部13に表示される電子書籍画面72の一例を示す図
【図12】携帯端末1の表示部13に表示される電子書籍に関連する画像表示画面75の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。尚、以下の説明および添付図面において、略同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
【0022】
[第1の実施形態]
最初に、図1〜図3を参照しながら、本発明の実施形態に係る情報処理端末である携帯端末1について説明する。
【0023】
図1は、携帯端末1のハードウエア構成を示す図である。尚、図1のハードウエア構成は携帯端末1としての携帯電話機の一例であり、用途、目的に応じて様々な構成を採ることが可能である。
【0024】
携帯端末1は、制御部11、無線通信部12、表示部13、入力部14、通話処理部15、メモリ16、ICチップI/F17、モーションセンサ19、タッチパネル入力部20等がバス21を介して接続されて構成される。
【0025】
制御部11は、プログラムの実行を行うCPU(Central Processing Unit)と、OS(Operating System)、プログラム命令あるいはデータ等を格納するためのROM(Read Only Memory)、一時的な作業用データを格納するためのRAM(Random Access Memory)等のメモリから構成される。制御部11は、携帯端末1の処理全体を制御する。
【0026】
無線通信部12は、基地局(不図示)との間で行われる無線通信を制御する。無線通信部12は、制御部11の制御の下、音声に関するデータやパケット通信用のデータ等の信号を生成して基地局に送信したり、基地局から送信される信号を受信しこれを復調して音声に関するデータやパケット通信用のデータを取得したりする。
【0027】
表示部13は液晶表示パネル等を有し、表示制御を行う。
入力部14は、操作指示等を入力するためのキーボタン等を有し、その操作に応じた信号を制御部11に出力する。
通話処理部15は、マイクロフォンやスピーカ、音声処理部等を有し、制御部11の制御により呼接続、切断処理を含む通話処理を行う。
【0028】
メモリ16は、携帯端末1にインストールされているアプリケーションプログラムや、電話番号及びメールアドレス等のアドレス帳データなど、各種データ等を格納する。
ICチップI/F17は、ICチップ18と接続しており、制御部11とICチップ18間のシリアル通信を制御する。ICチップ18は、USIM(Universal Subscriber Identity Module)カード等のICチップで、内部に携帯端末1のユーザの識別番号等の情報等を記録している。
【0029】
モーションセンサ19は、3軸以上の加速度センサであり、本実施形態では、携帯端末1の平面の横方向および縦方向、さらに平面に対する垂直方向の動作を検知する。モーションセンサ19としては、例えば、特許第4570993号に記載の、3軸方向に沿った正負の加速度を検出できる加速度センサを用いることができる。
タッチパネル入力部20は、表示部13と組み合わせられたタッチパッド等の位置入力装置であり、ユーザがタッチパネル入力部20上を押下することにより入力を行うことができる。
【0030】
次に図2(a)を用いて、携帯端末1の機能構成について説明する。
図2(a)に示すように、携帯端末1は、振動検出手段25、選択箇所移動手段26、処理実行手段27、処理終了手段28を有する。
【0031】
振動検出手段25は、携帯端末1の制御部11が、モーションセンサ19を介して、携帯端末1の所定の方向の振動を検出するものである。例えば、モーションセンサ19により、ある方向の正負の加速度が連続して検知されれば、当該方向に携帯端末1が振動したことが検出される。
【0032】
選択箇所移動手段26は、携帯端末1の制御部11が、振動検出手段25で所定の方向(第1の方向)の振動を検出した場合、携帯端末1上で表示されるフォーカスなどの操作選択箇所を次の操作選択箇所へとジャンプして移動させるものである。
【0033】
処理実行手段27は、携帯端末1の制御部11が、振動検出手段25で前記の方向と異なる所定の方向(第2の方向)の振動を検出した場合、携帯端末1上の操作選択箇所に対する処理を実行するものである。
【0034】
処理終了手段28は、必要に応じて、携帯端末1の制御部11が、振動検出手段25で前記の2方向と異なる所定の方向(第3の方向)の振動を検出した場合、携帯端末1上の操作選択箇所に対する処理を終了するものである。
【0035】
次に図2(b)を用いて、メモリ16に格納されるデータについて説明する。
図2(b)に示すように、携帯端末1のメモリ16はOS30、メール機能領域31、電子書籍機能領域36を有する。
【0036】
OS31は、携帯端末1の制御部11が実行するプログラム全体の制御を行うプログラムである。
【0037】
メール機能領域31にはメールソフト32、絵文字アニメーションデータ33、サウンドデータ34、メールデータ35が格納される。
【0038】
メールソフト32は、携帯端末1において電子メールの作成、送信、受信等の管理を行うソフトウエアであり、電子メールの作成、送信、受信等に加え、電子メールでの絵文字アニメーションの表示や、当該絵文字アニメーションに対応するサウンドデータ34の再生など、電子メールに係る後述する処理を実現するためのプログラムである。
【0039】
絵文字アニメーションデータ33は、電子メールに添付して使用される絵文字アニメーションのデータである。絵文字アニメーションデータ33は、本実施形態では、20画素×20画素からなるGIF形式の画像データの4枚により構成されるGIFファイルである。絵文字データ33中の各画像データにはIDが分散して埋め込まれる。IDの埋め込み方法は後述する。なお、絵文字アニメーションデータ33を構成する画像データの形式や枚数はこれに限ることはない。
【0040】
サウンドデータ34は、電子メールに添付して使用される音声データである。サウンドデータ34は、例えば効果音、音楽、声などのMIDI(Musical Instrument Digital Interface)データである。
【0041】
メールデータ35は、別のユーザから受信した、あるいはメールソフト32を用いて作成されたメールをタグ付きテキストのデータなどとして保存したものである。
なお、携帯端末1は、メール送信側とメール受信側の双方で用いられるものとする。
【0042】
電子書籍機能領域36には、電子書籍ソフト37、電子書籍データ38、画像データ39がそれぞれ記憶される。
【0043】
電子書籍ソフト37は、携帯端末1において電子書籍データ38を管理し、ユーザによる電子書籍の閲覧等に加え、電子書籍データ38に埋め込まれたハイパーリンクに対応する画像データ39等の表示など、電子書籍に係る後述する処理を実現するためのプログラムである。
【0044】
電子書籍データ38は、HTML(HyperText Markup Language)形式で作成される書籍のデータである。電子書籍データ38内には、画像データ39等へのハイパーリンクが埋め込まれている。
画像データ39は、電子書籍データ38内のハイパーリンクにより指定される画像のデータである。
【0045】
図3は携帯端末1の外観を示す図である。携帯端末1の平面に、タッチパネル入力部20を兼ねた表示部13が設けられる。図の左右方向、上下方向をそれぞれ携帯端末1の平面の横方向、縦方向とし、図の奥行方向を携帯端末の平面に対する垂直方向とする。
【0046】
次に、図4〜図9を参照しながら、携帯端末1の操作について説明する。以下では、メールソフト32による、携帯端末1における電子メール閲覧時の処理の流れについて説明する。
【0047】
図4は、携帯端末1における電子メール閲覧時の処理の流れを示すフローチャートである。なお、電子メールには、絵文字アニメーションデータ33およびサウンドデータ34が添付される。以下の説明では、電子メールには3つの絵文字アニメーションデータ33−1〜33−3、および2つのサウンドデータ34−1、34−2が添付されているものとする。
【0048】
携帯端末1の制御部11は、ユーザ操作により電子メールの閲覧が選択されると、選択された電子メールと、当該電子メールに添付された絵文字アニメーションデータ33−1〜33−3およびサウンドデータ34−1、34−2をRAM等に記憶するとともに、選択した電子メールをメール画面51として表示部13に表示し、モーションセンサ19によりユーザによる操作が入力されるのを待つ(ステップS101)。
【0049】
図5は、携帯端末1の表示部13に表示されるメール画面51の一例を示す図である。
図5に示すように、メール画面51は、差出人52、件名53、本文54を有する。
差出人52は、電子メールの差出人の名前あるいはメールアドレスを示す。
件名53は、電子メールの件名を示す。
本文54は、電子メールの本文であり、テキスト「おはよう 今日もがんばりましょう」に加えて、絵文字アニメーション55−1〜55−3を有する。絵文字アニメーション55−1〜55−3は、それぞれ電子メールに添付された絵文字アニメーションデータ33−1〜33−3に対応し、各絵文字アニメーションデータ33−1〜33−3を構成する画像データを順に表示するものである。
なお、メール画面51では、初期状態において1番目の絵文字アニメーション55−1にフォーカス56があり、これが選択された状態であるものとする。
【0050】
図6は、図5に示す電子メールの本文の構成の一例を示す図である。
電子メールは、メール画面51における本文54のテキスト部分64と、添付される絵文字アニメーションデータ33−1〜33−3をそれぞれ示すアニメーション情報65−1〜65−3と、添付されるサウンドデータ34−1、34−2をそれぞれ示すサウンドデータ情報66−1、66−2とを有する。図示は省略するが、アニメーション情報65−1〜65−3、サウンドデータ情報66−1、66−2では、それぞれ、添付するデータを識別するためのContent−IDの項目の後に絵文字アニメーションデータ33−1〜33−3、サウンドデータ34−1、34−2をバイナリ化したものが記述される。
【0051】
なお、携帯端末1の制御部11は、ステップS101でサウンドデータ34−1、34−2を記憶する際、サウンドデータ34−1、34−2のそれぞれに対応する、サウンドデータ情報66−1、66−2のContent−IDの番号を取得し、これをID67として関連付けて記憶する。本実施形態では、図9(a)に示すように、サウンドデータ34−1はID67として「4」を関連付けて記憶され、サウンドデータ34−2はID67として「5」を関連付けて記憶される。
【0052】
図4の説明に戻る。ユーザが携帯端末1を振り、モーションセンサ19により操作を入力すると、携帯端末1の制御部11はモーションセンサ19を介して携帯端末1の振動の方向を検出する。携帯端末1の平面の横方向に振動した場合(ステップS102のYes)、フォーカス56を次の絵文字アニメーション55−2にジャンプさせて移動させる(ステップS103)。
【0053】
携帯端末1の振動が横方向でなく(ステップS102のNo)、携帯端末1の平面に対する垂直方向の振動の場合(ステップS104のYes)、携帯端末1の制御部11は、フォーカス56がある位置の絵文字アニメーション55の絵文字アニメーションデータ33に埋め込まれたID43を検出、取得し、RAM等に記憶する(ステップS105)。既に取得したIDがある場合はこれを更新する。
【0054】
図7、8を参照しながら、絵文字アニメーションデータ33へのID埋め込み、およびステップS105におけるID取得について説明する。
【0055】
メール本文中で、絵文字アニメーション55は、図7に示す、絵文字アニメーションデータ33を構成する画像データ41−1〜41−4を順次表示することにより実現される。各画像データ41−1〜41−4には、ID43が分散して埋め込まれる。
【0056】
本実施形態では、各画像データ41−1〜41−4の中の連続する2画素の画素値を、それぞれID43を構成する値に対応させる。図7に示すように、画像データ41−1の左上の2画素が、ID43の第1、2ビット目にあたる第1の値42−1に対応する。画像データ41−2の左下の2画素が、第3、4ビット目にあたる第2の値42−2に対応する。画像データ41−3の右上の2画素が、第5、6ビット目にあたる第3の値42−3に対応する。画像データ41−4の右下の2画素が、第7、8ビット目にあたる第4の値42−4に対応する。
上記の各画素の画素値は白か黒かのモノクロ2値としておき、画素値が黒を示す(例えばグレースケールで画素値が0)の場合「1」、白を示す(例えばグレースケールで画素値が255)場合「0」とする。各値42−1〜42−4は、例えば、上記の各2画素が黒白の順で並んでいれば2進数で「(0b)10」となる。0bは2進数であることを示す。
ID43は、各値42−1〜42−4を並べて構成された2進数の値を10進数に変換したものである。図7の例では、ID43の値は2進数で「(0b)00000101」、即ち、10進数で「5」となる。このような画像データ41−1〜41−4による絵文字アニメーションデータ33は、制作者により予め制作される。
【0057】
絵文字アニメーションへの視覚的な影響を抑えるため、各値42−1〜42−4に対応する画素は、画像データ41−1〜41−4の外周部に配置されるとともに、画像データ間で異なる位置に配置される。ただし、各画素の配置はこれに限ることなく、各画像データで2画素ずつ配置するものに限ることもない。また、各値42−1〜42−4が定められれば各画素はモノクロ2値でなくともカラーであってもよい。さらに、各値42−1〜42−4、あるいはID43の値の算出方法も、各画素の画素値に基づき定められればよく、上記したものに限ることはない。
【0058】
ステップS105で上記のID43を取得する際は、図8に示すように、まず、携帯端末1の制御部11が、フォーカス56がある位置の絵文字アニメーション55の絵文字アニメーションデータ33を構成する画像データ41−1〜41−4のそれぞれより、前述の位置の2画素の画素値を読み出す(ステップS301)。
次に、制御部11は、各画像データ41−1〜41−4より読み出した画素値を、前述のようにID43を構成する値42−1〜42−4に変換する(ステップS302)。
続いて、制御部11は、各値42−1〜42−4を順に並べた2進数の値を10進数に変換した値をID43として取得する(ステップS303)。このようにして、ステップS105において携帯端末1の制御部11がID43を取得する。
【0059】
図4の説明に戻る。ステップS105で取得したID43の値が「0」以外の場合(ステップS106のYes)、携帯端末1の制御部11は、ID43の値に対応するサウンドデータ35を再生する(ステップS107)。
ステップS107では、ステップS101で記憶したサウンドデータ34−1、34−2のうち、ID43に対応するID67が付されたものを取得し再生する。例えば、ID43の値が「5」ならば、図9(a)に示す、ID67として「5」が付されたサウンドデータ34−2を再生する。即ち、図6のサウンドデータ情報66−2で示されるファイル名“midi2.mid”のサウンドデータ34−2を再生する。
なお、ID43の値が「0」の場合(ステップS106のNo)、携帯端末1の制御部11は上記の処理を行わず、次の操作入力を待つ。
【0060】
なお、上記の例では、携帯端末1の制御部11は、取得したID43に従ってサウンドデータ34を再生したが、例えばその他、動画を再生するようにしてもよい。また、ID43に対応するデータに対する処理あるいはID43に対応する情報処理をテーブルにより予め指定しておけば、アプリケーションを立ち上げたり、所定のWebサイトに移動したり任意の処理を行うことができる。例えばアプリケーションの立ち上げの場合では、メモリ16等に、図9(b)に示すように、ID43とこれに応じて立ち上げるアプリケーションの関連付けを示すテーブル69を予め記憶し、上記と同様の処理にて取得したID43に応じたアプリケーションの立ち上げを行えばよい。
【0061】
このように、本実施形態では、電子メールを閲覧中にユーザが携帯端末を振ることで絵文字アニメーションを順次選択して処理を実行し、サウンドデータの再生等、絵文字アニメーションに対応する操作を行うことができる。携帯端末を横方向に振動させることにより選択箇所をジャンプして移動させ、垂直方向に振動させることにより選択箇所に対する処理が実行されるので、選択箇所の選択や処理の実行が容易になる。端末の振動は一瞬で済み、端末を継続して傾けることもないので視認性への影響も少ない。また、従来の一般的なキーボード操作やタッチパネルの操作に感覚的に近いので、違和感も少ない。なお、上記例では携帯端末を横方向に振動させフォーカスを移動させたが、縦方向に振動させてフォーカスを移動させてもよく、これによっても同様の効果が得られる。また、携帯端末を横方向や縦方向に振動させ選択箇所に対する処理を実行することも可能である。
【0062】
[第2の実施形態]
次に、図10〜12を参照しながら、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、携帯端末1において電子書籍を閲覧する例について説明する。
【0063】
図10は携帯端末1における電子書籍閲覧時の処理の流れを示すフローチャートである。ユーザは、携帯端末1の電子書籍閲覧ソフト37により、所望の電子書籍データ38を選択して表示する。携帯端末1の制御部11は、ユーザ操作により電子書籍の閲覧が選択されると、選択された電子書籍のページを表示部13に電子書籍画面72として表示し、ユーザによる操作の入力を待つ(ステップS201)。
【0064】
図11は電子書籍画面72の一例を示す図である。
電子書籍画面72には、ユーザが選択した電子書籍データ38のページが表示される。電子書籍データ38には、関連する画像データ39を呼び出すためのハイパーリンク73がHTML形式のデータ内で埋め込まれている。例えば、電子書籍画面72の本文中では、「新撰組」、「池田屋」の文字の部分にハイパーリンク73a、73bがある。
なお、電子書籍画面72では、初期状態において1番目の「新撰組」のハイパーリンク73aにフォーカス74があり、これが選択された状態である。
【0065】
図10の説明に戻る。ユーザによる操作がタッチパネル入力の場合(ステップS201のYes)、携帯端末1の制御部11は、これに対応する処理を実行する(ステップS202)。例えば、電子書籍画面72の下部へタッチされた場合、次のページを表示する。
【0066】
ユーザによる操作がタッチパネル入力ではなく(ステップS201のNo)、携帯端末1の振動によるモーションセンサ19への入力である場合(ステップS203のYes)、携帯端末1の制御部11は、携帯端末1の振動の方向を検出する。携帯端末1の平面の横方向の振動の場合(ステップS204のYes)、フォーカス74を次のハイパーリンク73にジャンプして移動させる(ステップS205)。例えば、ハイパーリンク73aにフォーカス74がある場合、ユーザが携帯端末1を横方向に振動すると、フォーカス74はハイパーリンク73bに移動する。
【0067】
横方向の振動でなく(ステップS204のNo)、携帯端末1の平面に対する垂直方向の振動の場合(ステップS206のYes)、携帯端末1の制御部11は、フォーカス74がある位置のハイパーリンク73のリンク先URL(Uniform Resource Locator)を検出し(ステップS207)、リンク先の画像データ39を読み出し、表示部13に画像表示画面75として表示する(ステップS208)。
【0068】
図12は、携帯端末1の表示部13に表示される、電子書籍に関連する画像表示画面75の一例を示す図である。図12の画像表示画面75は、ハイパーリンク73bがある「池田屋」に関連する地図の画像データ39を表示する例である。
【0069】
携帯端末1の制御部11は、モーションセンサ19への入力を待ち(ステップS209)、入力された操作が携帯端末1の平面の縦方向の振動の場合(ステップS210のYes)、画像表示画面75による画像データ39の表示を終了し、その前に表示していた電子書籍画面72に戻し電子書籍データ38を再度表示する(ステップS211)。
【0070】
なお、上記の例では、ハイパーリンクのリンク先の画像データ39を表示する例について説明したが、ハイパーリンク選択時の処理は画像データの表示に限らず、例えば、リンク先の音声データの再生、テキストデータの表示などでもよい。また、携帯端末1を横方向に移動させてフォーカス74の移動を行い、縦方向に移動させて画像データ39の表示を終了したが、逆としてもよい。
【0071】
このように、本実施形態では、ハイパーリンクを含む電子書籍を閲覧中にユーザが携帯端末を振ることでハイパーリンクを順次選択し、画像データの表示、音声の再生等、リンク先のデータの処理を簡単に行うことができる。これにより、本実施形態でも、前述の実施形態と同様の効果が得られる。加えて、処理の終了も携帯端末の振動によって指示できるので、操作を容易に行うことができ、操作の幅も広がる。この場合も、端末の振動は一瞬で済むので、視認性への影響も少ない。
【0072】
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る携帯端末等の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0073】
1………携帯端末
11………制御部
12………無線通信部
13………表示部
14………入力部
15………通話処理部
16………メモリ
17………ICチップI/F
18………ICチップ
19………モーションセンサ
20………タッチパネル入力部
25………振動検出手段
26………選択箇所移動手段
27………処理実行手段
28………処理終了手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末の振動を検出する振動検出手段と、
前記振動検出手段により第1の方向の振動を検出した場合、前記携帯端末上の操作選択箇所を次の操作選択箇所へとジャンプして移動させる選択箇所移動手段と、
前記振動検出手段により第2の方向の振動を検出した場合、前記携帯端末上の操作選択箇所に対する処理を実行する処理実行手段と、
を具備することを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記第1の方向が、前記携帯端末の平面の横方向または縦方向であり、前記第2の方向が、前記携帯端末の平面に対する垂直方向であることを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項3】
前記振動検出手段により第3の方向の振動を検出した場合、前記携帯端末上の操作選択箇所に対する処理を終了する処理終了手段を更に具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記選択箇所移動手段は、前記携帯端末の画面上に表示されるメールにおける絵文字アニメーションの選択箇所を移動させ、
前記処理実行手段は、選択された前記絵文字アニメーションを構成する複数の画像データのそれぞれの、所定の位置の画素の画素値に対応するIDに応じた所定の処理を実行することを特徴とする請求項1から請求項3記載の携帯端末。
【請求項5】
前記選択箇所移動手段は、前記携帯端末の画面上に表示される電子書籍データのハイパーリンクの選択箇所を移動させ、
前記処理実行手段は、選択されたハイパーリンクのリンク先のデータの処理を行うことを特徴とする請求項1から請求項4記載の携帯端末。
【請求項6】
携帯端末が、
前記携帯端末の振動を検出する振動検出ステップと、
前記振動検出ステップで第1の方向の振動を検出した場合、前記携帯端末上の操作選択箇所を次の操作選択箇所へとジャンプして移動させる選択箇所移動ステップと、
前記振動検出ステップで第2の方向の振動を検出した場合、前記携帯端末上の操作選択箇所に対する処理を実行する処理実行ステップと、
を実行することを特徴とする携帯端末における処理方法。
【請求項7】
前記第1の方向が、前記携帯端末の平面の横方向または縦方向であり、前記第2の方向が、前記携帯端末の平面に対する垂直方向であることを特徴とする請求項6記載の携帯端末における処理方法。
【請求項8】
前記携帯端末が、前記振動検出ステップで第3の方向の振動を検出した場合、前記携帯端末上の操作選択箇所に対する処理を終了する処理終了ステップを更に実行することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の携帯端末における処理方法。
【請求項9】
携帯端末を、請求項1から請求項5のいずれかに記載の携帯端末として機能させるためのプログラム。
【請求項10】
携帯端末を、請求項1から請求項5のいずれかに記載の携帯端末として機能させるためのプログラムを記憶した記憶媒体。
【請求項1】
携帯端末の振動を検出する振動検出手段と、
前記振動検出手段により第1の方向の振動を検出した場合、前記携帯端末上の操作選択箇所を次の操作選択箇所へとジャンプして移動させる選択箇所移動手段と、
前記振動検出手段により第2の方向の振動を検出した場合、前記携帯端末上の操作選択箇所に対する処理を実行する処理実行手段と、
を具備することを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記第1の方向が、前記携帯端末の平面の横方向または縦方向であり、前記第2の方向が、前記携帯端末の平面に対する垂直方向であることを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項3】
前記振動検出手段により第3の方向の振動を検出した場合、前記携帯端末上の操作選択箇所に対する処理を終了する処理終了手段を更に具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記選択箇所移動手段は、前記携帯端末の画面上に表示されるメールにおける絵文字アニメーションの選択箇所を移動させ、
前記処理実行手段は、選択された前記絵文字アニメーションを構成する複数の画像データのそれぞれの、所定の位置の画素の画素値に対応するIDに応じた所定の処理を実行することを特徴とする請求項1から請求項3記載の携帯端末。
【請求項5】
前記選択箇所移動手段は、前記携帯端末の画面上に表示される電子書籍データのハイパーリンクの選択箇所を移動させ、
前記処理実行手段は、選択されたハイパーリンクのリンク先のデータの処理を行うことを特徴とする請求項1から請求項4記載の携帯端末。
【請求項6】
携帯端末が、
前記携帯端末の振動を検出する振動検出ステップと、
前記振動検出ステップで第1の方向の振動を検出した場合、前記携帯端末上の操作選択箇所を次の操作選択箇所へとジャンプして移動させる選択箇所移動ステップと、
前記振動検出ステップで第2の方向の振動を検出した場合、前記携帯端末上の操作選択箇所に対する処理を実行する処理実行ステップと、
を実行することを特徴とする携帯端末における処理方法。
【請求項7】
前記第1の方向が、前記携帯端末の平面の横方向または縦方向であり、前記第2の方向が、前記携帯端末の平面に対する垂直方向であることを特徴とする請求項6記載の携帯端末における処理方法。
【請求項8】
前記携帯端末が、前記振動検出ステップで第3の方向の振動を検出した場合、前記携帯端末上の操作選択箇所に対する処理を終了する処理終了ステップを更に実行することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の携帯端末における処理方法。
【請求項9】
携帯端末を、請求項1から請求項5のいずれかに記載の携帯端末として機能させるためのプログラム。
【請求項10】
携帯端末を、請求項1から請求項5のいずれかに記載の携帯端末として機能させるためのプログラムを記憶した記憶媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−213014(P2012−213014A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−77358(P2011−77358)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】
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