携帯端末、表示制御方法及びプログラム
【課題】第1及び第2ディスプレイを備え、開閉による変形が可能な携帯端末において、開状態へと変形した際に、第2ディスプレイに画像を表示させることなるアプリケーションをユーザが速やかに選択できるようにした携帯端末を提供する。
【解決手段】携帯端末は、第1筺体に配置された第1ディスプレイの画面全体が視認可能で、かつ前記第1筺体により、第2筐体に配置された前記第2ディスプレイの画面の少なくとも一部が覆われる閉状態から、各ディスプレイの画面全体が視認可能な開状態への変化を検出した際に、当該変化の直前に前記第1ディスプレイに画像を表示させていた第1アプリケーションに関連する1以上の関連アプリケーションの中から、前記第2ディスプレイに画像を表示することとなる第2アプリケーションをユーザに選択させるための選択肢用画像をいずれかのディスプレイに表示させる。
【解決手段】携帯端末は、第1筺体に配置された第1ディスプレイの画面全体が視認可能で、かつ前記第1筺体により、第2筐体に配置された前記第2ディスプレイの画面の少なくとも一部が覆われる閉状態から、各ディスプレイの画面全体が視認可能な開状態への変化を検出した際に、当該変化の直前に前記第1ディスプレイに画像を表示させていた第1アプリケーションに関連する1以上の関連アプリケーションの中から、前記第2ディスプレイに画像を表示することとなる第2アプリケーションをユーザに選択させるための選択肢用画像をいずれかのディスプレイに表示させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のディスプレイを備える携帯電話機等の携帯端末に関し、特に、ユーザインタフェースの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
第1及び第2ディスプレイを有し、折り畳み式やスライド式等開閉による変形を可能にした携帯端末が知られている。
このような携帯端末の中には、開状態においては、各ディスプレイの画面が視認可能になるものの、閉状態においては、いずれのディスプレイの画面も視認できないものや(特許文献1参照)、第1ディスプレイのみの画面が視認可能なものもある。
【0003】
閉状態で第1ディスプレイのみの画面が視認可能な携帯端末には、閉状態から開状態へと変形した際に、閉状態において第1ディスプレイに画像を表示させていたアプリケーションが表示させようとする画像を、各ディスプレイを用いて表示(いわゆる2画面表示)するものがある。
これにより、アプリケーションが表示させようとする画像を2つのディスプレイを用いて見易く表示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第08/016031号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、開状態において、ユーザは、他のアプリケーションの画像を第2ディスプレイに表示させたい場合がある。このような場合に、ユーザは、携帯端末を開状態にした後、まず、複数のアプリケーションの中から第2ディスプレイに画像を表示させることになる所望のアプリケーションを選択するための画面を表示させる操作を行う必要がある。その操作により表示された画面を見て、やっとユーザは所望のアプリケーションを選択できるようになるので、所望のアプリケーションを選択できるようになるまでに時間がかかってしまう。
【0006】
そこで、本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、第1及び第2ディスプレイを備え、開閉による変形が可能な携帯端末において、開状態へと変形した際に、第2ディスプレイに画像を表示させることなるアプリケーションをユーザが速やかに選択できるようにした携帯端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る携帯端末は、第1ディスプレイが配置された第1筺体と、第2ディスプレイが配置された第2筺体とからなり、各筺体の相対位置が変更自在に構成された携帯端末であって、前記第1ディスプレイの画面全体が視認可能で、かつ前記第1筺体により前記第2ディスプレイの画面の少なくとも一部が覆われる閉状態から、各ディスプレイの画面全体が視認可能な開状態への変化を検出する検出部と、前記検出部により前記変化が検出された際に、当該変化の直前に前記第1ディスプレイに画像を表示させていた第1アプリケーションに関連する1以上の関連アプリケーションの中から、前記第2ディスプレイに画像を表示することとなる第2アプリケーションをユーザに選択させるための選択肢用画像をいずれかのディスプレイに表示させる表示制御部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上記構成を備える本発明に係る携帯端末によれば、開状態へと変形した際に、第2ディスプレイに画像を表示させることなるアプリケーションをユーザが速やかに選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施の形態に係る携帯電話機100の閉状態、開状態及び全開状態の外観を示す図
【図2】携帯電話機100が閉状態である場合の表示例を示す図
【図3】携帯電話機100が開状態になった場合の表示例を示す図
【図4】開状態において、アイコンI40が選択された場合の携帯電話機100の表示例を示す図
【図5】アイコンI40が選択された後に、携帯電話機100が全開状態になった場合の表示例を示す図
【図6】開状態においていずれのアイコンも選択されることなく、携帯電話機100が全開状態になった場合の表示例を示す図
【図7】携帯電話機100の主要部の機能構成を示すブロック図
【図8】アプリ情報テーブル10のデータ構成及び内容例を示す図
【図9】携帯電話機100の表示制御処理を示すフローチャート
【図10】携帯電話機100が開状態になった場合の各アイコンの他の表示例を示す図
【図11】携帯電話機100が開状態になった場合の第2アプリケーションの画像の他の表示例を示す図
【図12】携帯電話機100が開状態になった場合の各アイコンの他の表示例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る携帯端末の一実施形態としての携帯電話機について説明する。
≪実施の形態≫
<1.概要>
実施の形態に係る携帯電話機は、タッチパッド付きの第1及び第2ディスプレイを備える開閉可能なスライド式の端末であり、閉状態で第1ディスプレイの画面のみが視認可能であり、開状態で第1及び第2ディスプレイの画面が視認可能となるものである。
【0011】
この携帯電話機は、閉状態から開状態に変化すると、閉状態で第1ディスプレイに画像を表示させていたアプリケーション(以下、「第1アプリケーション」という)に関連する1以上のアプリケーション(以下、「関連アプリケーション」という)を表す各関連アイコンを、第2ディスプレイに表示する。
ユーザは、第2ディスプレイに画像を表示させることになるアプリケーション(以下、「第2アプリケーション」という)を、第2アプリケーションを表す関連アイコンの表示位置に指等を接触させる操作を行うことで選択することができる。
【0012】
つまり、この携帯電話機によれば、ユーザは、この携帯電話機を開状態にした後に、各関連アイコンが表示されるので、わざわざ第2アプリケーションを選択するための画面を表示させる操作を行うことなく、速やかに第2アプリケーションを選択することができる。
<2.装置構成>
まず、実施の形態に係る携帯電話機100の装置構成について説明する。
【0013】
図1(a)は、携帯電話機100の閉状態の外観を示す斜視図であり、図1(b)は、携帯電話機100の開状態の外観を示す斜視図であり、図1(c)は、携帯電話機100の全開状態の外観を示す斜視図である。
携帯電話機100は、図1(a)〜(c)に示されるように、第1筐体1と第2筐体2とが相対的に移動可能なスライド式の端末であり、第1筐体1、第2筐体2及び第1筐体1と第2筐体2とを接続するアーム3を備えている。
【0014】
第1筐体1には、レシーバ4、マイク5、タッチパッド付きの第1ディスプレイ110が備えられ、磁石6が内蔵されており、第2筐体2には、タッチパッド付きの第2ディスプレイ120が備えられ、磁気センサ7及び8が内蔵されている。
アーム3は、その基端側が第2筐体2に回転自在に軸支されており、先端側が第1筐体1をスライド移動並びに回転自在に支持している。
【0015】
従って、この携帯電話機100は、第1筐体1と第2筐体2とが単なる相対回動するだけでなく、閉状態と開状態と全開状態との間で変更することが可能である。
携帯電話機100は、図1(a)に示すように、第2筐体2に第1筐体1が重ね合わさり、第2ディスプレイ120が視認できない閉状態から、アーム3により、第1筐体1が第2筐体2の主表面に沿って移動することで、図1(b)に示す開状態になり、図1(c)に示すように、第1筐体1の主表面と第2筐体2の主表面とが略同一平面上に揃い、第1ディスプレイ110及び第2ディスプレイ120が視認可能な全開状態になる。なお、ここでは、各筐体においてディスプレイが存在する側の表面を主表面と表現している。
【0016】
携帯電話機100は、磁気センサ(7、8)による磁石6の磁力の検出の有無により、閉状態、開状態及び全開状態のいずれの状態であるかを判定することができる。即ち、携帯電話機100は、磁石6が発生する磁力を磁気センサ7が検出した場合に、閉状態であると判定し、いずれの磁気センサ(7、8)も検出しない場合に、開状態であると判定し、磁気センサ8が検出した場合に、全開状態であると判定する。
【0017】
<3.ユーザインタフェース仕様>
次に、図2〜図6を用いて、携帯電話機100のユーザインタフェース仕様を説明する。
図2は、携帯電話機100が閉状態である場合の表示例を示す図である。
同図では、第1ディスプレイ110にメール画像G10が表示された様子を示している。
【0018】
同図に示すメール画像G10は、フォルダ一覧を示すフォルダ一覧部分画像G11と、選択中のフォルダに含まれているメール一覧を示すメール一覧部分画像G12と、選択中のメールの内容を示すメッセージ部分画像G13とからなる。
同図に示すフォルダ一覧部分画像G11は、3つのフォルダのうち、受信フォルダが選択された様子を示している。また、メール一覧部分画像G12は、選択中の受信フォルダに含まれる受信日時が最新のものから順に3つの受信メールのうち、受信日時が最新のメール(斜線部参照)が選択された様子を、また、メッセージ部分画像G13は、選択中のメールの内容を示している。
【0019】
なお、メール一覧部分画像G12やメッセージ部分画像G13の表示位置において、ユーザが、所定の接触操作(以下、「スクロール操作」という)を行うと、携帯電話機100はスクロール表示を行う。つまり、ユーザが、メール一覧部分画像G12の表示位置においてスクロール操作を行うと、携帯電話機100は、受信日時が最新のものから順に4つ目以降の受信メールの一覧を表示する。また、ユーザが、メッセージ部分画像G13の表示位置においてスクロール操作を行うと、携帯電話機100は、選択中の受信メールの内容の残りの部分(未表示の部分)を表示する。
【0020】
図2に示す状態で、ユーザが第1筐体1をスライドさせて、携帯電話機100が開状態になったとする。
ここで、携帯電話機100が開状態になったということは、ユーザは、閉状態では見ることができなかった第2ディスプレイ120をいずれかのアプリケーション用の画面として使用するつもりであると考えられる。
【0021】
つまり、ユーザは、第1アプリケーションの画面を、各ディスプレイ(110、120)を用いて拡大表示(つまり、2画面表示)させて使用するつもりかもしれない。あるいは、ユーザは、開状態へと変化する直前に第1ディスプレイ110に画像を表示させていた第1アプリケーションと共に使用されるような、第1アプリケーションに関連する関連アプリケーションの画面を第2ディスプレイ120に表示させて使用するつもりかも知れない。
【0022】
そこで、携帯電話機100は、開状態になると、第1アプリケーションが表示させようとするメール画像を、各ディスプレイ(110、120)を用いて拡大表示(いわゆる2画面表示)し、第2ディスプレイ120には、更に関連アプリケーションそれぞれを示す各関連アイコンも表示する。
図3は、携帯電話機100が開状態になった場合の表示例を示す図である。
【0023】
同図は、第1アプリケーションのメール画像(G20、G30)が各ディスプレイ(110、120)に表示されており、第1アプリケーションを表すアイコンI10及び各関連アイコン(I20〜I40)が第2ディスプレイ120のアイコン表示領域A30に表示された様子を示している。
なお、各関連アイコン(I20〜I40)は、本願における選択肢画像の一例である。
【0024】
同図に示すように、メール画像G20のメール一覧部分画像G21は、図2に示すメール画像G10のメール一覧部分画像G12より多くの受信メールの一覧は表示された様子を示している。また、メール画像G30には、メール画像G10のメッセージ部分画像G13と比較し、選択中の受信メールの内容全体が表示された様子を示している。また、各メール画像(G20、G30)は、全体的に、メール画像G10よりも文字等が拡大して表示された様子を示している。
【0025】
また、図3の例では、第1アプリケーションを表すアイコンI10の表示態様(アイコンI10の斜線部参照)が、各関連アイコン(I20〜I40)の表示態様と異なったものとなっている。これは、第2ディスプレイ120に画像を表示させている第2アプリケーションが、アイコンI10が表す第1アプリケーション(メールアプリケーション)であることを示している。以下では、アイコンI10のような表示態様を「選択状態」、アイコンI20〜I40のような表示態様を「非選択状態」ともいう。
【0026】
なお、この例では、第2ディスプレイ120において、メール本文の一部が隠れるように各アイコン(I10、I20〜I40)が表示されている。
ここで、もしも、ユーザが、第1アプリケーションではなく、いずれかの関連アプリケーションの画面を第2ディスプレイ120に表示させて使用するために、携帯電話機100を開状態にしたとする。
【0027】
その場合、ユーザは、所望の関連アプリケーションを表す関連アイコンを選択する、つまり、その関連アイコンの表示位置に指等を接触させることで、その関連アイコンが表す関連アプリケーションを第2アプリケーションとして起動することができる。
例えば、ユーザが、関連アイコンI40を選択した場合、携帯電話機100は、関連アイコンI40が表すカレンダーアプリケーションを起動し、起動したカレンダーアプリケーションが表示しようとする画像を、第2ディスプレイ120に表示させる。
【0028】
図4は、図3の状態で、アイコンI40が選択された場合の表示例を示す図である。
同図では、第1アプリケーションのメール画像G10が第1ディスプレイ110に、第2アプリケーションのカレンダー画像G50が第2ディスプレイ120に表示されると共に、第1アプリケーションを表すアイコンI11及び各関連アイコン(I20、I30、I41)が第2ディスプレイ120のアイコン表示領域A30に表示された様子を示している。
【0029】
なお、この例では、カレンダーの一部が隠れるように、各アイコン(I11、I20、I30、I41)が表示されている。
図3に示す状態において、ユーザが、関連アイコンI40を選択したため、第2アプリケーションは、アイコンI10が表す第1アプリケーション(メールアプリケーション)から関連アイコンI40が表すカレンダーアプリケーションに変更されている。
【0030】
従って、図4では、カレンダーアプリケーションを表す関連アイコンI41が選択状態になり(アイコンI41の斜線部参照)、第1アプリケーションを表すアイコンI11が非選択状態になっている。
その後、ユーザが、携帯電話機100を全開状態にすることで、図5に示すように、各アイコン(I11、I20、I30、I41)は非表示にされ、第2ディスプレイ120の表示領域全体にカレンダー画像G51が表示される。なお、図4に示す状態で、他のアイコン(I11、I20、I30)のいずれもが一定時間以上選択されない場合にも、図5に示す場合と同様に、第2ディスプレイ120の表示領域全体に、カレンダー画像G51が表示される。
【0031】
一方、もしも、ユーザが、第1アプリケーションの画面を、各ディスプレイ(110、120)を用いて拡大表示(つまり、2画面表示)させて使用するために、携帯電話機100を開状態にしたとする。
その場合、ユーザは、図3に示す状態で、いずれの関連アイコン(I20〜I40)も選択することなく、携帯電話機100を全開状態にすることで、図6に示すように、各アイコン(I10〜I40)は非表示にされ、第2ディスプレイ120の表示領域全体にメール画像G31が表示される。なお、図3に示す状態で、関連アイコン(I20〜I40)のいずれもが一定時間以上選択されない場合にも、図6に示す場合と同様に、第2ディスプレイ120の表示領域全体に、メール画像G31が表示される。
【0032】
<4.機能構成>
図7は、携帯電話機100の主要部の機能構成を示すブロック図である。
携帯電話機100は、同図に示すように、磁石6と、磁気センサ7及び8と、第1ディスプレイ110と、コントローラ113と、第2ディスプレイ120と、コントローラ123と、記憶部130と、計時部131と、制御部140とを備える。
【0033】
なお、携帯電話機100は、プロセッサ及びメモリを含んで構成されており、制御部140の機能は、メモリに記憶されているプログラムをプロセッサが実行することにより実現される。
ここで、磁気センサ7及び8は、磁石6が発生する磁力を検出する機能を有し、当該磁力を検出しているかを示す信号を、制御部140に出力するセンサである。
【0034】
なお、磁石6による磁力を、閉状態においては磁気センサ7が検出し、開状態においては、いずれの磁気センサ(7、8)も検出せず、全開状態においては磁気センサ8が検出するよう、磁石6及び各磁気センサ(7、8)の配置と、磁石6の磁力の強度が調整されている。
また、第1ディスプレイ110は、LCD(Liquid Crystal Display)111及びタッチパッド112を含み、第2ディスプレイ120は、LCD121及びタッチパッド122を含む。
【0035】
各タッチパッド(112、122)は、静電容量方式のタッチセンサであり、タッチパッド112は、LCD111に重畳して設けられ、タッチパッド122は、LCD121に重畳して設けられている。なお、各タッチパッドは、透明部材を用いて構成されており、各LCDに表示された画像が見えるように構成されている。
各コントローラ(113、123)は、対応するディスプレイのタッチパッドに対するユーザの指等の接触を検出し、検出している間、単位時間(例えば、25ms)毎に、そのタッチパッドにおける接触位置の座標値(x,y)を制御部140に出力するIC(Integrated Circuit)である。なお、第1ディスプレイ110とコントローラ113とが対応し、第2ディスプレイ120とコントローラ123とが対応する。
【0036】
また、記憶部130は、携帯電話機100の各種アプリケーション用のプログラムや、それらのアプリケーションが必要とするデータや、各アプリケーションを表すアイコン画像等の他、特に、アプリ情報テーブル10、第1アプリ情報20、第2アプリ情報21及び状態情報30を記憶するためのメモリ領域である。
ここで、アプリ情報テーブル10は、携帯電話機100で実行される各種アプリケーションについての関連アプリケーションを定義したテーブルである(図8参照)。
【0037】
また、第1アプリ情報20は、第1アプリケーションを示す情報であり、第2アプリ情報21は、第2アプリケーションを示す情報である。また、状態情報30は、携帯電話機100の状態が、閉状態、開状態及び全開状態のうちのいずれの状態であるかを示す情報である。
計時部131は、制御部140の指示に従って一定時間の計時を開始し、一定時間の計時を完了すると、その旨を制御部140に通知する機能を有し、タイマやカウンタにより実現される。
【0038】
また、制御部140は、携帯電話機100の各機能部を制御する機能を有する他、携帯電話機100の状態(閉状態、開状態、全開状態)に応じて、各ディスプレイ(110、120)の表示を制御する機能を有し、検出部141、実行部142及び表示制御部143を含んで構成される。
ここで、検出部141は、各磁気センサ(7、8)からの信号に基づいて、携帯電話機100の状態(閉状態、開状態、全開状態)を特定し、携帯電話機100の状態の変化を検出する機能を有する。
【0039】
即ち、検出部141は、磁気センサ7からの信号が、磁石6による磁力を検出していることを示す場合に、閉状態であると特定し、各磁気センサ(7、8)からの信号が、磁石6による磁力を検出してないことを示す場合に、開状態であると特定する。また、検出部141は、磁気センサ8からの信号が、磁石6による磁力を検出していることを示す場合に、全開状態であると特定する。
【0040】
なお、検出部141は、携帯電話機100の状態の変化を検出した際に、変化後の状態を示すように状態情報30を更新する。
また、実行部142は、ユーザによる各タッチパッド(112、122)への接触操作(以下、単に「ユーザ操作」ともいう)に応じた処理を実行する機能を有し、特に、関連アイコンが選択された場合に、当該関連アイコンが表す関連アプリケーションを起動する機能を有する。
【0041】
なお、以下では、携帯電話機100においていわゆる待受画像が表示され、各種アプリケーションが実行されていない状態を「待受状態」ともいう。
実行部142は、待受状態において、ユーザ操作に応じて、いずれかのアプリケーションを起動した際に、起動したアプリケーションのアプリIDで第1アプリ情報20を更新する。また、関連アプリケーションを起動した際に、この関連アプリケーションのアプリIDで第2アプリ情報21を更新する。
【0042】
また、表示制御部143は、携帯電話機100の状態(閉状態、開状態、全開状態)や実行部142の処理結果に応じて各LCD(111、121)の表示を制御する機能を有する。詳細な制御内容は後述する(図9参照)。
<5.データ>
以下では、携帯電話機100が使用するデータについて、図8を用いて説明する。
【0043】
図8は、アプリ情報テーブル10のデータ構成及び内容例を示す図である。
アプリ情報テーブル10は、同図に示すように、携帯電話機100が実行できる各種アプリケーションについて、アプリID11と、名称12と、関連アプリID群13とを対応付けて構成される情報である。
なお、アプリ情報テーブル10の各データは、携帯電話機100のメーカ等により予め登録されているものとする。
【0044】
ここで、アプリID11は、アプリケーションの識別情報であり、この例では、1から1ずつ増加させた数字を用いている。また、名称12は、対応するアプリIDが示すアプリケーションの名称である。
また、関連アプリID群13は、対応するアプリIDが示すアプリケーションに関連する最大3つの関連アプリケーションのアプリIDを、関連が強い順に登録したものであり、同図では、左から順に関連が強いことを示している。なお、同図における「−」はアプリIDが登録されていないことを示している。
【0045】
同図は、アプリIDが「1」であるアプリケーションの名称は「メールアプリケーション」であり、関連アプリID群は「2」、「3」及び「8」であることを示している。つまり、メールアプリケーションの関連アプリケーションは、「Webアプリケーション」、「カメラアプリケーション」及び「カレンダーアプリケーション」であり、この順でメールアプリケーションとの関連が強いことを示している。
【0046】
<6.動作>
次に、携帯電話機100の動作について、図9を用いて説明する。
図9は、携帯電話機100の表示制御処理を示すフローチャートである。
同図に示す表示制御処理は、携帯電話機100の電源がONになると開始され、ステップS13の処理が完了し、表示制御処理が終了した後においては、携帯電話機100が閉状態になった際に、再度開始され、特に図示していないが、電源がOFFになると終了される。
【0047】
また、同図に示す表示制御処理とは独立した処理として、各磁気センサ(7、8)から出力された各信号に基づいて、携帯電話機100の現在の状態を示すように、記憶部130の状態情報30を更新する処理が、検出部141により行われる。
また、同図に示す表示制御処理とは独立した処理として、実行中の第1アプリケーションを示すように第1アプリ情報20を、実行中の第2アプリケーションを示すように第2アプリ情報21を更新する処理が、実行部142により行われる。なお実行部142は、携帯電話機100の電源がONになると、第1アプリ情報20及び第2アプリ情報21を初期化(例えば「0」に更新)するものとする。
【0048】
まず、制御部140の表示制御部143は、状態情報30を参照し、携帯電話機100が閉状態であるか否かを判定する(ステップS1)。
携帯電話機100が開状態又は全開状態である場合に(ステップS1:NO)、表示制御部143は、第1アプリ情報20が示す実行中のアプリケーションが表示しようとする画像を、各LCD(111、121)を用いて表示する(ステップS2)。
【0049】
例えば、メールアプリケーションが実行部142により既に起動されており、第1アプリ情報20には、メールアプリケーションを示すアプリID「1」が登録されている場合には、表示制御部143は、このメールアプリケーションが表示しようとする画像を、各LCDを用いて表示する。なお、第1アプリ情報20が「0」である場合には、いずれのアプリケーションも実行されていない待受状態であるので、表示制御部143は、待受画像を、各LCDを用いて表示する。
【0050】
ステップS2の処理を完了すると、表示制御部143は、ステップS1から再び処理を行う。
また、携帯電話機100が閉状態である場合に(ステップS1:YES)、表示制御部143は、第1アプリ情報20が示す実行中のアプリケーションが表示しようとする画像を、LCD111を用いて表示する(ステップS3)。なお、第1アプリ情報20が「0」である場合には、表示制御部143は、待受画像を、LCD111を用いて表示する。
【0051】
続いて、表示制御部143は、状態情報30を参照し、携帯電話機100が閉状態から開状態へと変化したか否かを判定し(ステップS4)、閉状態のままである場合には(ステップS4:NO)、再びステップS3から処理を行う。
また、携帯電話機100が閉状態から開状態へと変化した場合に(ステップS4:YES)、表示制御部143は、アプリ情報テーブル10を参照し、第1アプリ情報20が示す第1アプリケーションに関連する関連アプリケーションが存在するかを判定する(ステップS5)。
【0052】
即ち、表示制御部143は、第1アプリ情報20と同じアプリIDと対応付けられている関連アプリID群が存在する場合に、関連アプリケーションが存在すると判定する(ステップS5:YES)。
関連アプリケーションが存在しない場合に(ステップS5:NO)、表示制御部143は、ステップS2に処理に進む。
【0053】
また、関連アプリケーションが存在する場合に(ステップS5:YES)、表示制御部143は、第1アプリ情報20と同じアプリIDと対応付けられている関連アプリID群をアプリ情報テーブル10から取得する(ステップS6)。
続いて、表示制御部143は、第1アプリ情報20が示す第1アプリケーションが表示しようとする画像を、各ディスプレイの各LCD(111、121)を用いて表示すると共に、各アイコンをLCD121に表示する(ステップS7)。
【0054】
この各アイコンは、第1アプリ情報20が示す第1アプリケーションを表し選択状態であるアイコンと、ステップS6で取得した関連アプリID群が示す関連アプリケーションを表す各関連アイコンとからなる。この各関連アイコンは、第1アプリケーションとの関連が強い順に上から並べられる。
例えば、第1アプリ情報20が示す第1アプリケーションがメールアプリケーションである場合には、ステップS6で取得した関連アプリID群は、「2」、「3」及び「8」となる。従って、選択状態であるメールアプリケーションのアイコンI10、WebアプリケーションのアイコンI20、カメラアプリケーションのアイコンI30及びカレンダーアプリケーションのアイコンI40が上から順に表示される(図3に示すアイコン表示領域A30参照)。
【0055】
また、表示制御部143は、計時部131に計時を開始させ(ステップS8)、第2アプリ情報21を参照し、関連アプリケーションが起動されたか否かを判定する(ステップS9)。即ち、表示制御部143は、第2アプリ情報21と同じアプリIDが、ステップS6で取得した関連アプリID群に含まれている場合には、関連アプリケーションが起動されたと判定する(ステップS9:YES)。
【0056】
関連アプリケーションが起動されたと判定した場合に(ステップS9:YES)、表示制御部143は、第2アプリ情報21が示す第2アプリケーションが表示しようとする画像をLCD121に表示させると共に、アイコンの表示態様を変更する(ステップS10)。
例えば、図3に示す状態において、関連アイコンI40が選択された場合、第2アプリ情報21が示す第2アプリケーションはカレンダーアプリケーションである。従って、表示制御部143は、図4に示すように、カレンダー画像G50をLCD121に表示させると共に、カレンダーの一部が隠れるように、非選択状態でアイコンI11、I20、I30を表示させ、選択状態でアイコンI41を表示させる。
【0057】
ステップS10の処理が完了すると、表示制御部143は、ステップS8から再び処理を行う。
一方、ステップS9において、関連アプリケーションが起動されなかったと判定した場合に(ステップS9:NO)、表示制御部143は、ステップS8での計時の開始から、一定時間を経過したかを判定する(ステップS11)。
【0058】
計時部131から通知があった場合には、表示制御部143は、一定時間を経過したと判定し(ステップS11:YES)、後述するステップS13の処理に進む。
計時部131から通知がなかった場合には、表示制御部143は、一定時間を経過していないと判定し(ステップS11:NO)、状態情報30を参照し、携帯電話機100が全開状態であるか否かを判定する(ステップS12)。
【0059】
表示制御部143は、携帯電話機100が閉状態又は開状態である場合には(ステップS12:NO)、ステップS9から再び処理を行い、携帯電話機100が全開状態である場合には(ステップS12:YES)、LCD121に表示中の各アイコンを非表示にする(ステップS13)。
例えば、携帯電話機100が、図4に示す開状態から全開状態になった場合には、図5に示すように、表示制御部143は、LCD121の表示領域全体にカレンダー画像G51を表示させる。また、例えば、携帯電話機100が、図3に示す開状態から全開状態になった場合には、図6に示すように、表示制御部143は、LCD121の表示領域全体にメール画像G31を表示させる。
【0060】
ステップS13の処理を完了すると、表示制御部143は、ステップS1から再び処理を行う。
≪補足≫
以上、本発明に係る携帯端末を、実施の形態に基づいて説明したが、以下のように変形することも可能であり、本発明は上述した実施の形態で示した通りの携帯電話機に限られないことは勿論である。
【0061】
(1)実施の形態に係る携帯電話機100は、各関連アイコンを、第2ディスプレイ120に表示させるものとして説明したが、第1ディスプレイ110に表示させるようにしてもよい。
また、実施の形態に係る携帯電話機100は、各ディスプレイ(110、120)が共にタッチパッドを備えるものとして説明したが、各関連アイコンを表示させることになる一方のディスプレイのみがタッチパッドを備えるようにしてもよい。
【0062】
また、実施の形態に係る携帯電話機100は、第2アプリケーションをユーザに選択させるための選択肢用画像としてアイコンを表示させるものとして説明したが、この選択肢用画像はアイコンに限らず、例えば、アプリケーションの名称を表示した画像であってもよい。
また、選択肢用画像は、例えば、第2アプリケーションを選択するための操作方法を記載したものであってもよい。即ち、携帯電話機100の両ディスプレイを、タッチパッドを備えないものとし、更に、テンキー等のキー群からなる操作部を備えるように変形し、選択肢用画像として、例えば、「Webアプリケーション:1」、「カメラアプリケーション:2」、「カレンダーアプリケーション:3」というように、アプリケーションの名称と、そのアプリケーションを第2アプリケーションとして選択する際に押下すべきテンキーの番号を表示するようにしてもよい。
【0063】
(2)実施の形態に係る携帯電話機100は、閉状態から開状態へと変化した場合に、閉状態において第1ディスプレイ110に画像を表示させていた第1アプリケーションが表示しようとする画像を、各ディスプレイ(110、120)を用いて表示するものとして説明した(図9のステップS7、図2及び図3参照)。
しかしながら、閉状態から開状態へと変化した場合に、第1アプリケーションに関連する各関連アプリケーションのうちの1つの関連アプリケーションを自動的に起動し、起動した関連アプリケーションが表示しようとする画像を、第2ディスプレイ120に表示させるよう、携帯電話機100を変形してもよい。
【0064】
自動的に起動する1つの関連アプリケーションとしては、例えば、第1アプリケーションに最も関連の高いアプリケーションや、予めユーザが選択したアプリケーションが挙げられる。
また、閉状態から開状態へと変化した場合に、第1アプリケーションが表示しようとする画像を第2ディスプレイ120に表示させずに、各アイコンのみを第2ディスプレイ120に表示させてもよい。なお、この各アイコンは、第1アプリケーションを表すアイコン及び第1アプリケーションに関連する関連アプリケーションの各関連アイコンであってもよいし、第1アプリケーションに関連する関連アプリケーションの各関連アイコンだけであってもよい。この変形に係る携帯電話機は、第2ディスプレイ120に表示されている各アイコンのうちの1つがユーザにより選択されたときに、選択されたアイコンが表すアプリケーションが表示しようとする画像を第2ディスプレイに表示することになる。
【0065】
(3)実施の形態に係る携帯電話機100は、閉状態から開状態へと変化した場合に、第1又は第2アプリケーションが表示しようとする画像の一部が隠れるように、各関連アイコンを第2ディスプレイ120に表示するものとして説明した(図3及び図4のアイコン表示領域A30参照)。
しかしながら、閉状態から開状態へと変化した場合に、第1アプリケーションを表すアイコン及び各関連アイコンを第1又は第2アプリケーションが表示しようとする画像が透過するように第2ディスプレイ120に表示してもよい(図10(a)参照)。
【0066】
なお、図10〜図12では、説明の簡略化のため、携帯電話機100の第2ディスプレイ120の画面例のみを示し、携帯電話機100の筐体などの記載は省略している。
図10(a)は、第1アプリケーションを表すアイコンI12及び各関連アイコン(I21、I31、I42)を第1アプリケーションが表示しようとする画像が透過するように第2ディスプレイ120に表示した様子を示している。
【0067】
また、閉状態から開状態へと変化した場合に、第1又は第2アプリケーションが表示しようとする画像の一部が隠れないように縮小した画像を第2ディスプレイ120に表示してもよい(図11(a)参照)。
図11(a)は、第2アプリケーションが表示しようとする画像の一部が隠れないように縮小した画像(カレンダー画像G52)を第2ディスプレイ120に表示した様子を示している。
【0068】
また、この場合において、第2アプリケーションを起動してからいずれの関連アイコンも選択されることなく一定時間を経過した場合には、図11(b)に示すように、第2アプリケーションが表示しようとする画像(カレンダー画像G53)を第2ディスプレイ120の表示領域全体に表示してもよい。
(4)実施の形態に係る携帯電話機100は、第2アプリケーションが起動された場合に、起動の前後において、この第2アプリケーションを表すアイコンの表示態様を変更するものとして説明した(図3の関連アイコンI40、図4の関連アイコンI41参照)。
【0069】
しかしながら、第2アプリケーションが起動される前に表示されていた、この第2アプリケーションを表すアイコンの表示を、起動後に非表示にしてもよい。
例えば、図3に示す状態において、ユーザが、関連アイコンI40を選択した場合に、図10(b)に示すように、第2ディスプレイ120に表示されていた関連アイコンI40を非表示にしてもよい。また、アプリ情報テーブル10の関連アプリID群13を4つ以上の関連アプリケーションのアプリIDを登録できるように変更し、関連アイコンI40を非表示にした際に、関連アイコンI40が表示されていたときには表示されていなかった関連アイコンを表示するようにしてもよい(図10(b)参照)。同図では、この変形に係るアプリ情報テーブルにおいて、メールアプリケーションのアプリID「1」に対応づけられた関連アプリID群に、「2」、「3」、「8」及び「9」が登録されており、関連アイコンI40に代えて、アラームアプリケーションを表す関連アイコンI50が表示された例を示している。
【0070】
また、アプリ情報テーブル10の関連アプリID群13を4つ以上の関連アプリケーションのアプリIDを登録できるように変更した場合において、ユーザ操作に応じて、アイコン表示領域の大きさを変更できるようにし、その大きさに応じて、第2ディスプレイ120に表示させるアイコンの数を変更できるようにしてもよい。
図12は、ユーザによりアイコン表示領域を大きくする操作が行われた後のアイコン表示領域A31を示している。
【0071】
同図では、アイコン表示領域A31に、第1アプリケーションのアイコンI11と第1アプリケーションに関連する全ての関連アプリケーションの各関連アイコン(I20〜I40、I60〜I90)が表示された例を示している。
なお、実施の形態では、アプリ情報テーブル10の各データは、携帯電話機100のメーカ等により予め登録されているものとして説明したが、ユーザが登録できるようにしてもよい。また、メーカ等により予め登録されたアプリ情報テーブル10のデータを、ユーザが変更できるようにしてもよい。
【0072】
また、実施の形態に係るアプリ情報テーブル10の関連アプリID群の登録順、つまり第1アプリケーションに対する関連の強さを、関連アプリケーションの起動状況(例えば、起動回数や、直近に起動されたか否か)に応じて変更できるようにしてもよい。この結果、例えば、ユーザが起動する可能性が高い順に、各関連アイコンの表示順を変更することができる。
【0073】
(5)実施の形態に係る携帯電話機100の各磁気センサ(7、8)は、磁石6が発生する磁力を検出しているかを示す信号を出力するものとして説明した。
しかしながら、各磁気センサ(7、8)を、検出している磁力の強さを示す信号を出力するように変形し、携帯電話機100の検出部141を、各磁気センサからの信号が示す磁力の大きさにより携帯電話機100の状態(閉状態、開状態及び全開状態)を特定するよう変形してもよい。
【0074】
また、実施の形態に係る携帯電話機100は、各磁気センサ(7、8)を用いて自機の状態(閉状態、開状態及び全開状態)を特定するものとして説明したが、磁気センサ以外のセンサを用いて、自機の状態を特定してもよい。例えば、第2筐体2の主表面に第1光センサと、全開状態で第2筐体2の側面と近接する第1筐体1の側面に第2光センサを取り付け、各光センサが検出した光の強さにより携帯電話機100の状態を特定することが考えられる。即ち、第1光センサが検出した光の強さが第1閾値Th1未満である場合には、閉状態と特定できる。また、第1光センサ検出した光の強さが第1閾値Th1以上であり、かつ第2光センサが検出した光の強さが第2閾値Th2(≧Th1)以上である場合には、開状態と特定できる。また、第2光センサが検出した光の強さが第3閾値Th3(≦Th2)未満である場合には、全開状態と特定できる。
【0075】
(6)実施の形態に係る携帯電話機100は、閉状態から開状態に変化し、一定時間を経過した場合に、第2ディスプレイ120に表示されていた各アイコンを非表示にする(図9のステップS4:YES、S8、S11:YES、S13)ものとして説明した。
しかしながら、各アイコンを非表示にすることは必須ではなく、非表示にしないようにしてもよい。但し、各アイコンを非表示にしないと、第2アプリケーションの画像を表示させる領域が狭くなるため、非表示にする方が望ましい。
【0076】
また、実施の形態に係る携帯電話機100は、閉状態から開状態に変化し、更に全開状態へと変化した場合に、第2ディスプレイ120における各アイコンを非表示にする(図9のステップS4:YES、S12:YES、S13)ものとして説明した。
しかしながら、閉状態から開状態に変化し、一定時間を経過した場合及び全開状態に変化した場合のいずれか一方の場合にのみ第2ディスプレイ120に表示されていた各アイコンを非表示にしてもよい。
【0077】
また、第2ディスプレイ120に表示されていた各アイコンを非表示にした後において、ユーザ操作に応じて、そのユーザ操作が行われる直前に、第1ディスプレイ110に画像を表示させていたアプリケーションのアイコンと共に、又はこのアイコンは表示することなく、このアプリケーションに関連するアプリケーションの各アイコンを表示するようにしてもよい。
【0078】
なお、上記一定時間は、携帯電話機100のメーカ等が予め設定する場合に限らず、ユーザが設定できるようにしてもよい。
(7)実施の形態に係る携帯電話機100は、図1(c)に示すように全開状態で、第1ディスプレイ110の主表面と第2ディスプレイ120の主表面とが略同一平面上に配置されるものとして説明したが、ユーザが、各ディスプレイの画像を見ることができる態様であれば、各ディスプレイが略同一平面上に配置されなくてもよい。
【0079】
例えば、図1(b)に示す開状態よりは、第1筐体1の第1ディスプレイ110を含む主表面と、第2筐体2の第2ディスプレイ120を含む主表面との段差が低くなるように、各主表面が略平行になるように配置されてもよい。また、例えば、第1筐体1の第1ディスプレイ110を含む主表面と、第2筐体2の第2ディスプレイ120を含む主表面との間に、ユーザが各ディスプレイの画像を見ることができる程度の角度が生じるように配置されてもよい。
【0080】
また、実施の形態では、各LCD(111、121)の形状は、略矩形状であるとして説明したが、例えば、円形状、その他多角形状であってもよく、また、各LCDの画素数は同一であっても、異なってもよい。
各ディスプレイ(110、120)は、各LCD(111、121)を含むものとして説明したが、有機EL(Electro-Luminescence)等を含むようにしてもよい。
【0081】
(8)実施の形態に係る携帯電話機100は、スライド式の携帯電話機であるものとして説明したが、折りたたみ式の携帯電話機等、他の外観を有する開閉による変形が可能な携帯電話機であってもよい。
(9)実施の形態に係る各タッチパッドは、静電容量方式のタッチセンサにより実現されるものとして説明したが、この静電容量方式のタッチセンサとして、多数の電極パターンをプラスチックやガラス等の基板上に形成し、接触点の近傍の複数の電極パターンによる電流量の比率を計測することで判別する投影型や、導電膜と基板とを有して構成され、基板の隅に電極を設け、導電膜による均一な電界を形成し、指等の接触による隅の端子の電流量の比率を計測して接触位置を判別する表面型等、適宜なものを用いることができる。
【0082】
また、各タッチパッドの検出方式は、静電容量方式に限らず、電子ペン等の専用のペンを用いる電磁誘導方式や、2層構造の透明電極からなるマトリクススイッチ方式や、2枚の抵抗膜の1枚に電圧を印加し、他方の抵抗膜において操作した位置に応じた電圧を検知する抵抗膜方式や、振動波の跳ね返りを圧電素子の電圧変化によって検出し、指等の接触を検知する表面弾性波方式や、遮光された赤外線により指等が接触した位置を検出する赤外線方式や、画像に光センサを組み込んで接触位置を検知する光センサ方式等、適宜なものを用いてもよい。
【0083】
(10)実施の形態において説明した各構成要素のうち、全部又は一部を1チップ又は複数チップの集積回路で実現してもよいし、コンピュータのプログラムで実現してもよいし、その他どのような形態で実現してもよい。
また、実施の形態において説明した各構成要素は、携帯電話機100が有するプロセッサと協働することにより、その機能を実現する。
【0084】
(11)実施の形態において説明した携帯電話機100の表示制御処理(図9参照)をプロセッサに実行させるためのプログラムを、記録媒体に記録し又は各種通信路等を介して、流通させ頒布することもできる。このような記録媒体には、ICカード、ハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、ROM、フラッシュメモリ等がある。流通、頒布されたプログラムは、機器におけるプロセッサで読み取り可能なメモリ等に格納されることにより利用に供され、そのプロセッサがそのプログラムを実行することにより実施の形態で示した携帯電話機100の各機能が実現される。
【0085】
(12)実施の形態に係る携帯電話機100に、上記(1)〜(11)の一部又は全部の変形を組み合わせて適用してもよい。
(13)以下、更に本発明の一実施形態に係る携帯端末の構成及びその変形例と各効果について説明する。
(a)本発明の一実施形態に係る携帯端末は、第1ディスプレイが配置された第1筺体と、第2ディスプレイが配置された第2筺体とからなり、各筺体の相対位置が変更自在に構成された携帯端末であって、前記第1ディスプレイの画面全体が視認可能で、かつ前記第1筺体により前記第2ディスプレイの画面の少なくとも一部が覆われる閉状態から、各ディスプレイの画面全体が視認可能な開状態への変化を検出する検出部と、前記検出部により前記変化が検出された際に、当該変化の直前に前記第1ディスプレイに画像を表示させていた第1アプリケーションに関連する1以上の関連アプリケーションの中から、前記第2ディスプレイに画像を表示することとなる第2アプリケーションをユーザに選択させるための選択肢用画像をいずれかのディスプレイに表示させる表示制御部とを備える。
【0086】
この携帯端末は、閉状態から開状態へと変形すると、開状態で視認可能になる第2ディスプレイに画像を表示させることとなる第2アプリケーションをユーザに選択させるための選択肢用画像を表示させる。従って、ユーザは、この携帯端末を、閉状態から開状態へと変形させた後に、第2アプリケーションを速やかに選択することができる。
(b)また、前記第2ディスプレイは、タッチパッド付きのディスプレイであり、前記表示制御部は、前記1以上の関連アプリケーションそれぞれを表す各関連アイコンを前記選択肢用画像として、前記第2ディスプレイに表示させ、前記携帯端末は、更に前記タッチパッドへの接触が行われた場合において、当該接触の位置に、いずれかの関連アイコンが表示されているときに、当該関連アイコンが表す前記関連アプリケーションを前記第2アプリケーションとして起動する実行部を備え、前記表示制御部は、更に、前記第2アプリケーションが表示しようとする画像を、前記第2ディスプレイに表示させることとしてもよい。
【0087】
この携帯端末は、選択肢用画像として各関連アイコンを表示するので、ユーザは、各関連アイコンのうちの1つを選択するという簡単な操作で第2アプリケーションを選択できる。また、この携帯端末は各関連アイコンを第2ディスプレイに表示するので、ユーザは、その関連アイコンが表す第2アプリケーションが画像を表示させることになるディスプレイが第2ディスプレイであることを容易に理解することができる。
【0088】
(c)また、前記実行部は、更に前記検出部により前記変化が検出されると、前記1以上の関連アプリケーションの中から、1つの関連アプリケーションを前記第2アプリケーションとして自動的に起動し、前記表示制御部は、前記第2アプリケーションが表示しようとする画像の一部分が各関連アイコンにより隠れるように、当該第2アプリケーションが表示しようとする画像を前記第2ディスプレイに表示させることとしてもよい。
【0089】
この携帯端末は、閉状態から開状態へと変形すると、1つの関連アプリケーションを前記第2アプリケーションとして自動的に起動する。従って、ユーザが、開状態で第2ディスプレイに表示させたかった画像が、この自動起動された関連アプリケーションに係る画像であった場合には、所望の関連アプリケーションを表すアイコンを選択する操作さえ不要になり、利便性を向上させることができる。
【0090】
(d)また、前記表示制御部は、更に前記第2ディスプレイに表示させていた前記第2アプリケーションを表す関連アイコンを非表示にすることとしてもよい。
この携帯端末は、第2ディスプレイに表示していた、既に起動された第2アプリケーションを表す関連アイコンを非表示にするため、例えば、その関連アイコンが表示されていた領域に他の画像(例えば、他の関連アイコン)を表示することが可能になり、つまり、第2ディスプレイの表示領域を有効利用することができる。
【0091】
(e)また、前記表示制御部は、更に前記第2アプリケーションを表す関連アイコンの表示態様を、当該第2アプリケーションの起動の前後で変更することとしてもよい。
この携帯端末は、第2アプリケーションが起動された後の当該第2アプリケーションを表す関連アイコンを、起動前とは異なる表示態様で表示するので、ユーザは、起動された第2アプリケーションがどのアプリケーションであるかを一目で確認できる。
【0092】
(f)また、前記第2ディスプレイに画像を表示することとなる前記第2アプリケーションには、前記第1アプリケーションも含まれ、前記表示制御部は、前記検出部により前記変化が検出されると、各関連アイコンと共に、前記第1アプリケーションを表すアイコンを前記第2ディスプレイに表示させ、前記タッチパッドへの接触が行われた場合において、当該接触の位置に、前記第1アプリケーションを表すアイコンが表示されていたときに、当該第1アプリケーションが表示しようとする画像を、各ディスプレイを用いて表示させることとしてもよい。
【0093】
この携帯端末は、閉状態から開状態へと変形すると、更に第1アプリケーションを表すアイコンも表示するので、ユーザは、このアイコンを選択することで、第1アプリケーションが表示しようとする画像を、各ディスプレイを用いて表示(いわゆる2画面表示)することができる。
(g)また、前記表示制御部は、更に前記検出部により前記変化が検出されると、前記第1アプリケーションが表示させようとする画像の少なくとも一部分が各関連アイコンにより隠れるように、当該第1アプリケーションが表示させようとする画像を、各ディスプレイを用いて表示させることとしてもよい。
【0094】
この携帯端末は、閉状態から開状態へと変形すると、自動的に、第1アプリケーションが表示しようとする画像を、その少なくとも一部が各関連アイコンにより隠れるように、各ディスプレイを用いて表示(いわゆる2画面表示)する。
従って、ユーザが、第1アプリケーションに係る画像を、いわゆる2画面表示したかった場合には、そのためのユーザ操作を不要にし、関連アプリケーションに係る画像を第2ディスプレイに表示させたかった場合には、当該関連アプリケーションを表す関連アイコンを速やかに選択させることができる。
【0095】
(h)また、前記表示制御部は、更に前記検出部により前記変化が検出されると、各関連アイコンの表示領域において、前記第1アプリケーションが表示させようとする画像の一部分が透過するように、当該第1アプリケーションが表示させようとする画像を、各ディスプレイを用いて表示させることとしてもよい。
この携帯端末は、各関連アイコンの表示領域において、前記第1アプリケーションが表示させようとする画像の一部分が透過するように、当該第1アプリケーションが表示させようとする画像を、各ディスプレイを用いて表示させる。つまり、各関連アイコンを表示させつつも、各ディスプレイの表示領域全体を使って、第1アプリケーションが表示させようとする画像を大きく表示することができる。
【0096】
(i)また、前記表示制御部は、前記第2ディスプレイにおける各関連アイコンの表示態様を、過去に当該各関連アイコンを当該第2ディスプレイに表示させた際に、いずれの関連アイコンが示す関連アプリケーションが前記第2アプリケーションとして前記実行部により起動されたかに基づいて決定することとしてもよい。
この携帯端末は、各関連アイコンの表示態様(例えば、各アイコンの表示位置や、表示サイズや、表示順等)を過去の起動状況(例えば、起動回数や、直近に起動されたか否か)に応じて変化させることができるので、例えば、ユーザが起動する可能性が高いものを、ユーザが選びやすく表示することができる。
【0097】
(j)また、前記検出部は、更に前記開状態から、当該開状態よりも各筐体の相対位置が更に変化し、かつ各ディスプレイの画面全体が視認可能な全開状態への変化を検出するものであり、前記表示制御部は、更に前記検出部により、前記全開状態への変化が検出された際に、前記第2ディスプレイに表示させていた各関連アイコンを非表示にすることとしてもよい。
【0098】
この携帯端末は、開状態から全開状態へと変化すると、前記第2ディスプレイに表示していた各関連アイコンを非表示にする。従って、ユーザは、いずれかの関連アイコンを選択し、各関連アイコンの表示が不要になったときに、この携帯端末を全開状態へと変化させるだけで、各関連アイコンを非表示にできる。
(18)本発明に係る携帯端末の第1筐体に配置された第1ディスプレイ及び第2筐体に配置された第2ディスプレイは、例えば、実施の形態に係る携帯電話機100の第1筐体に配置された第1ディスプレイ110及び第2筺体に配置された第2ディスプレイ120に相当する。また、本発明に係る携帯端末の検出部、実行部及び表示制御部は、例えば、実施の形態に係る携帯電話機100の検出部141、実行部142及び表示制御部143に相当する。
【産業上の利用可能性】
【0099】
本発明に係る携帯端末は、複数のディスプレイに画像を表示させて使用する場合に利用される。
【符号の説明】
【0100】
1 第1筐体
2 第2筐体
3 アーム
4 レシーバ
5 マイク
6 磁石
7、8 磁気センサ
100 携帯電話機
110 第1ディスプレイ
111、121 LCD
112、122 タッチパッド
113、123 コントローラ
120 第2ディスプレイ
130 記憶部
131 計時部
140 制御部
141 検出部
142 実行部
143 表示制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のディスプレイを備える携帯電話機等の携帯端末に関し、特に、ユーザインタフェースの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
第1及び第2ディスプレイを有し、折り畳み式やスライド式等開閉による変形を可能にした携帯端末が知られている。
このような携帯端末の中には、開状態においては、各ディスプレイの画面が視認可能になるものの、閉状態においては、いずれのディスプレイの画面も視認できないものや(特許文献1参照)、第1ディスプレイのみの画面が視認可能なものもある。
【0003】
閉状態で第1ディスプレイのみの画面が視認可能な携帯端末には、閉状態から開状態へと変形した際に、閉状態において第1ディスプレイに画像を表示させていたアプリケーションが表示させようとする画像を、各ディスプレイを用いて表示(いわゆる2画面表示)するものがある。
これにより、アプリケーションが表示させようとする画像を2つのディスプレイを用いて見易く表示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第08/016031号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、開状態において、ユーザは、他のアプリケーションの画像を第2ディスプレイに表示させたい場合がある。このような場合に、ユーザは、携帯端末を開状態にした後、まず、複数のアプリケーションの中から第2ディスプレイに画像を表示させることになる所望のアプリケーションを選択するための画面を表示させる操作を行う必要がある。その操作により表示された画面を見て、やっとユーザは所望のアプリケーションを選択できるようになるので、所望のアプリケーションを選択できるようになるまでに時間がかかってしまう。
【0006】
そこで、本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、第1及び第2ディスプレイを備え、開閉による変形が可能な携帯端末において、開状態へと変形した際に、第2ディスプレイに画像を表示させることなるアプリケーションをユーザが速やかに選択できるようにした携帯端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る携帯端末は、第1ディスプレイが配置された第1筺体と、第2ディスプレイが配置された第2筺体とからなり、各筺体の相対位置が変更自在に構成された携帯端末であって、前記第1ディスプレイの画面全体が視認可能で、かつ前記第1筺体により前記第2ディスプレイの画面の少なくとも一部が覆われる閉状態から、各ディスプレイの画面全体が視認可能な開状態への変化を検出する検出部と、前記検出部により前記変化が検出された際に、当該変化の直前に前記第1ディスプレイに画像を表示させていた第1アプリケーションに関連する1以上の関連アプリケーションの中から、前記第2ディスプレイに画像を表示することとなる第2アプリケーションをユーザに選択させるための選択肢用画像をいずれかのディスプレイに表示させる表示制御部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上記構成を備える本発明に係る携帯端末によれば、開状態へと変形した際に、第2ディスプレイに画像を表示させることなるアプリケーションをユーザが速やかに選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施の形態に係る携帯電話機100の閉状態、開状態及び全開状態の外観を示す図
【図2】携帯電話機100が閉状態である場合の表示例を示す図
【図3】携帯電話機100が開状態になった場合の表示例を示す図
【図4】開状態において、アイコンI40が選択された場合の携帯電話機100の表示例を示す図
【図5】アイコンI40が選択された後に、携帯電話機100が全開状態になった場合の表示例を示す図
【図6】開状態においていずれのアイコンも選択されることなく、携帯電話機100が全開状態になった場合の表示例を示す図
【図7】携帯電話機100の主要部の機能構成を示すブロック図
【図8】アプリ情報テーブル10のデータ構成及び内容例を示す図
【図9】携帯電話機100の表示制御処理を示すフローチャート
【図10】携帯電話機100が開状態になった場合の各アイコンの他の表示例を示す図
【図11】携帯電話機100が開状態になった場合の第2アプリケーションの画像の他の表示例を示す図
【図12】携帯電話機100が開状態になった場合の各アイコンの他の表示例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る携帯端末の一実施形態としての携帯電話機について説明する。
≪実施の形態≫
<1.概要>
実施の形態に係る携帯電話機は、タッチパッド付きの第1及び第2ディスプレイを備える開閉可能なスライド式の端末であり、閉状態で第1ディスプレイの画面のみが視認可能であり、開状態で第1及び第2ディスプレイの画面が視認可能となるものである。
【0011】
この携帯電話機は、閉状態から開状態に変化すると、閉状態で第1ディスプレイに画像を表示させていたアプリケーション(以下、「第1アプリケーション」という)に関連する1以上のアプリケーション(以下、「関連アプリケーション」という)を表す各関連アイコンを、第2ディスプレイに表示する。
ユーザは、第2ディスプレイに画像を表示させることになるアプリケーション(以下、「第2アプリケーション」という)を、第2アプリケーションを表す関連アイコンの表示位置に指等を接触させる操作を行うことで選択することができる。
【0012】
つまり、この携帯電話機によれば、ユーザは、この携帯電話機を開状態にした後に、各関連アイコンが表示されるので、わざわざ第2アプリケーションを選択するための画面を表示させる操作を行うことなく、速やかに第2アプリケーションを選択することができる。
<2.装置構成>
まず、実施の形態に係る携帯電話機100の装置構成について説明する。
【0013】
図1(a)は、携帯電話機100の閉状態の外観を示す斜視図であり、図1(b)は、携帯電話機100の開状態の外観を示す斜視図であり、図1(c)は、携帯電話機100の全開状態の外観を示す斜視図である。
携帯電話機100は、図1(a)〜(c)に示されるように、第1筐体1と第2筐体2とが相対的に移動可能なスライド式の端末であり、第1筐体1、第2筐体2及び第1筐体1と第2筐体2とを接続するアーム3を備えている。
【0014】
第1筐体1には、レシーバ4、マイク5、タッチパッド付きの第1ディスプレイ110が備えられ、磁石6が内蔵されており、第2筐体2には、タッチパッド付きの第2ディスプレイ120が備えられ、磁気センサ7及び8が内蔵されている。
アーム3は、その基端側が第2筐体2に回転自在に軸支されており、先端側が第1筐体1をスライド移動並びに回転自在に支持している。
【0015】
従って、この携帯電話機100は、第1筐体1と第2筐体2とが単なる相対回動するだけでなく、閉状態と開状態と全開状態との間で変更することが可能である。
携帯電話機100は、図1(a)に示すように、第2筐体2に第1筐体1が重ね合わさり、第2ディスプレイ120が視認できない閉状態から、アーム3により、第1筐体1が第2筐体2の主表面に沿って移動することで、図1(b)に示す開状態になり、図1(c)に示すように、第1筐体1の主表面と第2筐体2の主表面とが略同一平面上に揃い、第1ディスプレイ110及び第2ディスプレイ120が視認可能な全開状態になる。なお、ここでは、各筐体においてディスプレイが存在する側の表面を主表面と表現している。
【0016】
携帯電話機100は、磁気センサ(7、8)による磁石6の磁力の検出の有無により、閉状態、開状態及び全開状態のいずれの状態であるかを判定することができる。即ち、携帯電話機100は、磁石6が発生する磁力を磁気センサ7が検出した場合に、閉状態であると判定し、いずれの磁気センサ(7、8)も検出しない場合に、開状態であると判定し、磁気センサ8が検出した場合に、全開状態であると判定する。
【0017】
<3.ユーザインタフェース仕様>
次に、図2〜図6を用いて、携帯電話機100のユーザインタフェース仕様を説明する。
図2は、携帯電話機100が閉状態である場合の表示例を示す図である。
同図では、第1ディスプレイ110にメール画像G10が表示された様子を示している。
【0018】
同図に示すメール画像G10は、フォルダ一覧を示すフォルダ一覧部分画像G11と、選択中のフォルダに含まれているメール一覧を示すメール一覧部分画像G12と、選択中のメールの内容を示すメッセージ部分画像G13とからなる。
同図に示すフォルダ一覧部分画像G11は、3つのフォルダのうち、受信フォルダが選択された様子を示している。また、メール一覧部分画像G12は、選択中の受信フォルダに含まれる受信日時が最新のものから順に3つの受信メールのうち、受信日時が最新のメール(斜線部参照)が選択された様子を、また、メッセージ部分画像G13は、選択中のメールの内容を示している。
【0019】
なお、メール一覧部分画像G12やメッセージ部分画像G13の表示位置において、ユーザが、所定の接触操作(以下、「スクロール操作」という)を行うと、携帯電話機100はスクロール表示を行う。つまり、ユーザが、メール一覧部分画像G12の表示位置においてスクロール操作を行うと、携帯電話機100は、受信日時が最新のものから順に4つ目以降の受信メールの一覧を表示する。また、ユーザが、メッセージ部分画像G13の表示位置においてスクロール操作を行うと、携帯電話機100は、選択中の受信メールの内容の残りの部分(未表示の部分)を表示する。
【0020】
図2に示す状態で、ユーザが第1筐体1をスライドさせて、携帯電話機100が開状態になったとする。
ここで、携帯電話機100が開状態になったということは、ユーザは、閉状態では見ることができなかった第2ディスプレイ120をいずれかのアプリケーション用の画面として使用するつもりであると考えられる。
【0021】
つまり、ユーザは、第1アプリケーションの画面を、各ディスプレイ(110、120)を用いて拡大表示(つまり、2画面表示)させて使用するつもりかもしれない。あるいは、ユーザは、開状態へと変化する直前に第1ディスプレイ110に画像を表示させていた第1アプリケーションと共に使用されるような、第1アプリケーションに関連する関連アプリケーションの画面を第2ディスプレイ120に表示させて使用するつもりかも知れない。
【0022】
そこで、携帯電話機100は、開状態になると、第1アプリケーションが表示させようとするメール画像を、各ディスプレイ(110、120)を用いて拡大表示(いわゆる2画面表示)し、第2ディスプレイ120には、更に関連アプリケーションそれぞれを示す各関連アイコンも表示する。
図3は、携帯電話機100が開状態になった場合の表示例を示す図である。
【0023】
同図は、第1アプリケーションのメール画像(G20、G30)が各ディスプレイ(110、120)に表示されており、第1アプリケーションを表すアイコンI10及び各関連アイコン(I20〜I40)が第2ディスプレイ120のアイコン表示領域A30に表示された様子を示している。
なお、各関連アイコン(I20〜I40)は、本願における選択肢画像の一例である。
【0024】
同図に示すように、メール画像G20のメール一覧部分画像G21は、図2に示すメール画像G10のメール一覧部分画像G12より多くの受信メールの一覧は表示された様子を示している。また、メール画像G30には、メール画像G10のメッセージ部分画像G13と比較し、選択中の受信メールの内容全体が表示された様子を示している。また、各メール画像(G20、G30)は、全体的に、メール画像G10よりも文字等が拡大して表示された様子を示している。
【0025】
また、図3の例では、第1アプリケーションを表すアイコンI10の表示態様(アイコンI10の斜線部参照)が、各関連アイコン(I20〜I40)の表示態様と異なったものとなっている。これは、第2ディスプレイ120に画像を表示させている第2アプリケーションが、アイコンI10が表す第1アプリケーション(メールアプリケーション)であることを示している。以下では、アイコンI10のような表示態様を「選択状態」、アイコンI20〜I40のような表示態様を「非選択状態」ともいう。
【0026】
なお、この例では、第2ディスプレイ120において、メール本文の一部が隠れるように各アイコン(I10、I20〜I40)が表示されている。
ここで、もしも、ユーザが、第1アプリケーションではなく、いずれかの関連アプリケーションの画面を第2ディスプレイ120に表示させて使用するために、携帯電話機100を開状態にしたとする。
【0027】
その場合、ユーザは、所望の関連アプリケーションを表す関連アイコンを選択する、つまり、その関連アイコンの表示位置に指等を接触させることで、その関連アイコンが表す関連アプリケーションを第2アプリケーションとして起動することができる。
例えば、ユーザが、関連アイコンI40を選択した場合、携帯電話機100は、関連アイコンI40が表すカレンダーアプリケーションを起動し、起動したカレンダーアプリケーションが表示しようとする画像を、第2ディスプレイ120に表示させる。
【0028】
図4は、図3の状態で、アイコンI40が選択された場合の表示例を示す図である。
同図では、第1アプリケーションのメール画像G10が第1ディスプレイ110に、第2アプリケーションのカレンダー画像G50が第2ディスプレイ120に表示されると共に、第1アプリケーションを表すアイコンI11及び各関連アイコン(I20、I30、I41)が第2ディスプレイ120のアイコン表示領域A30に表示された様子を示している。
【0029】
なお、この例では、カレンダーの一部が隠れるように、各アイコン(I11、I20、I30、I41)が表示されている。
図3に示す状態において、ユーザが、関連アイコンI40を選択したため、第2アプリケーションは、アイコンI10が表す第1アプリケーション(メールアプリケーション)から関連アイコンI40が表すカレンダーアプリケーションに変更されている。
【0030】
従って、図4では、カレンダーアプリケーションを表す関連アイコンI41が選択状態になり(アイコンI41の斜線部参照)、第1アプリケーションを表すアイコンI11が非選択状態になっている。
その後、ユーザが、携帯電話機100を全開状態にすることで、図5に示すように、各アイコン(I11、I20、I30、I41)は非表示にされ、第2ディスプレイ120の表示領域全体にカレンダー画像G51が表示される。なお、図4に示す状態で、他のアイコン(I11、I20、I30)のいずれもが一定時間以上選択されない場合にも、図5に示す場合と同様に、第2ディスプレイ120の表示領域全体に、カレンダー画像G51が表示される。
【0031】
一方、もしも、ユーザが、第1アプリケーションの画面を、各ディスプレイ(110、120)を用いて拡大表示(つまり、2画面表示)させて使用するために、携帯電話機100を開状態にしたとする。
その場合、ユーザは、図3に示す状態で、いずれの関連アイコン(I20〜I40)も選択することなく、携帯電話機100を全開状態にすることで、図6に示すように、各アイコン(I10〜I40)は非表示にされ、第2ディスプレイ120の表示領域全体にメール画像G31が表示される。なお、図3に示す状態で、関連アイコン(I20〜I40)のいずれもが一定時間以上選択されない場合にも、図6に示す場合と同様に、第2ディスプレイ120の表示領域全体に、メール画像G31が表示される。
【0032】
<4.機能構成>
図7は、携帯電話機100の主要部の機能構成を示すブロック図である。
携帯電話機100は、同図に示すように、磁石6と、磁気センサ7及び8と、第1ディスプレイ110と、コントローラ113と、第2ディスプレイ120と、コントローラ123と、記憶部130と、計時部131と、制御部140とを備える。
【0033】
なお、携帯電話機100は、プロセッサ及びメモリを含んで構成されており、制御部140の機能は、メモリに記憶されているプログラムをプロセッサが実行することにより実現される。
ここで、磁気センサ7及び8は、磁石6が発生する磁力を検出する機能を有し、当該磁力を検出しているかを示す信号を、制御部140に出力するセンサである。
【0034】
なお、磁石6による磁力を、閉状態においては磁気センサ7が検出し、開状態においては、いずれの磁気センサ(7、8)も検出せず、全開状態においては磁気センサ8が検出するよう、磁石6及び各磁気センサ(7、8)の配置と、磁石6の磁力の強度が調整されている。
また、第1ディスプレイ110は、LCD(Liquid Crystal Display)111及びタッチパッド112を含み、第2ディスプレイ120は、LCD121及びタッチパッド122を含む。
【0035】
各タッチパッド(112、122)は、静電容量方式のタッチセンサであり、タッチパッド112は、LCD111に重畳して設けられ、タッチパッド122は、LCD121に重畳して設けられている。なお、各タッチパッドは、透明部材を用いて構成されており、各LCDに表示された画像が見えるように構成されている。
各コントローラ(113、123)は、対応するディスプレイのタッチパッドに対するユーザの指等の接触を検出し、検出している間、単位時間(例えば、25ms)毎に、そのタッチパッドにおける接触位置の座標値(x,y)を制御部140に出力するIC(Integrated Circuit)である。なお、第1ディスプレイ110とコントローラ113とが対応し、第2ディスプレイ120とコントローラ123とが対応する。
【0036】
また、記憶部130は、携帯電話機100の各種アプリケーション用のプログラムや、それらのアプリケーションが必要とするデータや、各アプリケーションを表すアイコン画像等の他、特に、アプリ情報テーブル10、第1アプリ情報20、第2アプリ情報21及び状態情報30を記憶するためのメモリ領域である。
ここで、アプリ情報テーブル10は、携帯電話機100で実行される各種アプリケーションについての関連アプリケーションを定義したテーブルである(図8参照)。
【0037】
また、第1アプリ情報20は、第1アプリケーションを示す情報であり、第2アプリ情報21は、第2アプリケーションを示す情報である。また、状態情報30は、携帯電話機100の状態が、閉状態、開状態及び全開状態のうちのいずれの状態であるかを示す情報である。
計時部131は、制御部140の指示に従って一定時間の計時を開始し、一定時間の計時を完了すると、その旨を制御部140に通知する機能を有し、タイマやカウンタにより実現される。
【0038】
また、制御部140は、携帯電話機100の各機能部を制御する機能を有する他、携帯電話機100の状態(閉状態、開状態、全開状態)に応じて、各ディスプレイ(110、120)の表示を制御する機能を有し、検出部141、実行部142及び表示制御部143を含んで構成される。
ここで、検出部141は、各磁気センサ(7、8)からの信号に基づいて、携帯電話機100の状態(閉状態、開状態、全開状態)を特定し、携帯電話機100の状態の変化を検出する機能を有する。
【0039】
即ち、検出部141は、磁気センサ7からの信号が、磁石6による磁力を検出していることを示す場合に、閉状態であると特定し、各磁気センサ(7、8)からの信号が、磁石6による磁力を検出してないことを示す場合に、開状態であると特定する。また、検出部141は、磁気センサ8からの信号が、磁石6による磁力を検出していることを示す場合に、全開状態であると特定する。
【0040】
なお、検出部141は、携帯電話機100の状態の変化を検出した際に、変化後の状態を示すように状態情報30を更新する。
また、実行部142は、ユーザによる各タッチパッド(112、122)への接触操作(以下、単に「ユーザ操作」ともいう)に応じた処理を実行する機能を有し、特に、関連アイコンが選択された場合に、当該関連アイコンが表す関連アプリケーションを起動する機能を有する。
【0041】
なお、以下では、携帯電話機100においていわゆる待受画像が表示され、各種アプリケーションが実行されていない状態を「待受状態」ともいう。
実行部142は、待受状態において、ユーザ操作に応じて、いずれかのアプリケーションを起動した際に、起動したアプリケーションのアプリIDで第1アプリ情報20を更新する。また、関連アプリケーションを起動した際に、この関連アプリケーションのアプリIDで第2アプリ情報21を更新する。
【0042】
また、表示制御部143は、携帯電話機100の状態(閉状態、開状態、全開状態)や実行部142の処理結果に応じて各LCD(111、121)の表示を制御する機能を有する。詳細な制御内容は後述する(図9参照)。
<5.データ>
以下では、携帯電話機100が使用するデータについて、図8を用いて説明する。
【0043】
図8は、アプリ情報テーブル10のデータ構成及び内容例を示す図である。
アプリ情報テーブル10は、同図に示すように、携帯電話機100が実行できる各種アプリケーションについて、アプリID11と、名称12と、関連アプリID群13とを対応付けて構成される情報である。
なお、アプリ情報テーブル10の各データは、携帯電話機100のメーカ等により予め登録されているものとする。
【0044】
ここで、アプリID11は、アプリケーションの識別情報であり、この例では、1から1ずつ増加させた数字を用いている。また、名称12は、対応するアプリIDが示すアプリケーションの名称である。
また、関連アプリID群13は、対応するアプリIDが示すアプリケーションに関連する最大3つの関連アプリケーションのアプリIDを、関連が強い順に登録したものであり、同図では、左から順に関連が強いことを示している。なお、同図における「−」はアプリIDが登録されていないことを示している。
【0045】
同図は、アプリIDが「1」であるアプリケーションの名称は「メールアプリケーション」であり、関連アプリID群は「2」、「3」及び「8」であることを示している。つまり、メールアプリケーションの関連アプリケーションは、「Webアプリケーション」、「カメラアプリケーション」及び「カレンダーアプリケーション」であり、この順でメールアプリケーションとの関連が強いことを示している。
【0046】
<6.動作>
次に、携帯電話機100の動作について、図9を用いて説明する。
図9は、携帯電話機100の表示制御処理を示すフローチャートである。
同図に示す表示制御処理は、携帯電話機100の電源がONになると開始され、ステップS13の処理が完了し、表示制御処理が終了した後においては、携帯電話機100が閉状態になった際に、再度開始され、特に図示していないが、電源がOFFになると終了される。
【0047】
また、同図に示す表示制御処理とは独立した処理として、各磁気センサ(7、8)から出力された各信号に基づいて、携帯電話機100の現在の状態を示すように、記憶部130の状態情報30を更新する処理が、検出部141により行われる。
また、同図に示す表示制御処理とは独立した処理として、実行中の第1アプリケーションを示すように第1アプリ情報20を、実行中の第2アプリケーションを示すように第2アプリ情報21を更新する処理が、実行部142により行われる。なお実行部142は、携帯電話機100の電源がONになると、第1アプリ情報20及び第2アプリ情報21を初期化(例えば「0」に更新)するものとする。
【0048】
まず、制御部140の表示制御部143は、状態情報30を参照し、携帯電話機100が閉状態であるか否かを判定する(ステップS1)。
携帯電話機100が開状態又は全開状態である場合に(ステップS1:NO)、表示制御部143は、第1アプリ情報20が示す実行中のアプリケーションが表示しようとする画像を、各LCD(111、121)を用いて表示する(ステップS2)。
【0049】
例えば、メールアプリケーションが実行部142により既に起動されており、第1アプリ情報20には、メールアプリケーションを示すアプリID「1」が登録されている場合には、表示制御部143は、このメールアプリケーションが表示しようとする画像を、各LCDを用いて表示する。なお、第1アプリ情報20が「0」である場合には、いずれのアプリケーションも実行されていない待受状態であるので、表示制御部143は、待受画像を、各LCDを用いて表示する。
【0050】
ステップS2の処理を完了すると、表示制御部143は、ステップS1から再び処理を行う。
また、携帯電話機100が閉状態である場合に(ステップS1:YES)、表示制御部143は、第1アプリ情報20が示す実行中のアプリケーションが表示しようとする画像を、LCD111を用いて表示する(ステップS3)。なお、第1アプリ情報20が「0」である場合には、表示制御部143は、待受画像を、LCD111を用いて表示する。
【0051】
続いて、表示制御部143は、状態情報30を参照し、携帯電話機100が閉状態から開状態へと変化したか否かを判定し(ステップS4)、閉状態のままである場合には(ステップS4:NO)、再びステップS3から処理を行う。
また、携帯電話機100が閉状態から開状態へと変化した場合に(ステップS4:YES)、表示制御部143は、アプリ情報テーブル10を参照し、第1アプリ情報20が示す第1アプリケーションに関連する関連アプリケーションが存在するかを判定する(ステップS5)。
【0052】
即ち、表示制御部143は、第1アプリ情報20と同じアプリIDと対応付けられている関連アプリID群が存在する場合に、関連アプリケーションが存在すると判定する(ステップS5:YES)。
関連アプリケーションが存在しない場合に(ステップS5:NO)、表示制御部143は、ステップS2に処理に進む。
【0053】
また、関連アプリケーションが存在する場合に(ステップS5:YES)、表示制御部143は、第1アプリ情報20と同じアプリIDと対応付けられている関連アプリID群をアプリ情報テーブル10から取得する(ステップS6)。
続いて、表示制御部143は、第1アプリ情報20が示す第1アプリケーションが表示しようとする画像を、各ディスプレイの各LCD(111、121)を用いて表示すると共に、各アイコンをLCD121に表示する(ステップS7)。
【0054】
この各アイコンは、第1アプリ情報20が示す第1アプリケーションを表し選択状態であるアイコンと、ステップS6で取得した関連アプリID群が示す関連アプリケーションを表す各関連アイコンとからなる。この各関連アイコンは、第1アプリケーションとの関連が強い順に上から並べられる。
例えば、第1アプリ情報20が示す第1アプリケーションがメールアプリケーションである場合には、ステップS6で取得した関連アプリID群は、「2」、「3」及び「8」となる。従って、選択状態であるメールアプリケーションのアイコンI10、WebアプリケーションのアイコンI20、カメラアプリケーションのアイコンI30及びカレンダーアプリケーションのアイコンI40が上から順に表示される(図3に示すアイコン表示領域A30参照)。
【0055】
また、表示制御部143は、計時部131に計時を開始させ(ステップS8)、第2アプリ情報21を参照し、関連アプリケーションが起動されたか否かを判定する(ステップS9)。即ち、表示制御部143は、第2アプリ情報21と同じアプリIDが、ステップS6で取得した関連アプリID群に含まれている場合には、関連アプリケーションが起動されたと判定する(ステップS9:YES)。
【0056】
関連アプリケーションが起動されたと判定した場合に(ステップS9:YES)、表示制御部143は、第2アプリ情報21が示す第2アプリケーションが表示しようとする画像をLCD121に表示させると共に、アイコンの表示態様を変更する(ステップS10)。
例えば、図3に示す状態において、関連アイコンI40が選択された場合、第2アプリ情報21が示す第2アプリケーションはカレンダーアプリケーションである。従って、表示制御部143は、図4に示すように、カレンダー画像G50をLCD121に表示させると共に、カレンダーの一部が隠れるように、非選択状態でアイコンI11、I20、I30を表示させ、選択状態でアイコンI41を表示させる。
【0057】
ステップS10の処理が完了すると、表示制御部143は、ステップS8から再び処理を行う。
一方、ステップS9において、関連アプリケーションが起動されなかったと判定した場合に(ステップS9:NO)、表示制御部143は、ステップS8での計時の開始から、一定時間を経過したかを判定する(ステップS11)。
【0058】
計時部131から通知があった場合には、表示制御部143は、一定時間を経過したと判定し(ステップS11:YES)、後述するステップS13の処理に進む。
計時部131から通知がなかった場合には、表示制御部143は、一定時間を経過していないと判定し(ステップS11:NO)、状態情報30を参照し、携帯電話機100が全開状態であるか否かを判定する(ステップS12)。
【0059】
表示制御部143は、携帯電話機100が閉状態又は開状態である場合には(ステップS12:NO)、ステップS9から再び処理を行い、携帯電話機100が全開状態である場合には(ステップS12:YES)、LCD121に表示中の各アイコンを非表示にする(ステップS13)。
例えば、携帯電話機100が、図4に示す開状態から全開状態になった場合には、図5に示すように、表示制御部143は、LCD121の表示領域全体にカレンダー画像G51を表示させる。また、例えば、携帯電話機100が、図3に示す開状態から全開状態になった場合には、図6に示すように、表示制御部143は、LCD121の表示領域全体にメール画像G31を表示させる。
【0060】
ステップS13の処理を完了すると、表示制御部143は、ステップS1から再び処理を行う。
≪補足≫
以上、本発明に係る携帯端末を、実施の形態に基づいて説明したが、以下のように変形することも可能であり、本発明は上述した実施の形態で示した通りの携帯電話機に限られないことは勿論である。
【0061】
(1)実施の形態に係る携帯電話機100は、各関連アイコンを、第2ディスプレイ120に表示させるものとして説明したが、第1ディスプレイ110に表示させるようにしてもよい。
また、実施の形態に係る携帯電話機100は、各ディスプレイ(110、120)が共にタッチパッドを備えるものとして説明したが、各関連アイコンを表示させることになる一方のディスプレイのみがタッチパッドを備えるようにしてもよい。
【0062】
また、実施の形態に係る携帯電話機100は、第2アプリケーションをユーザに選択させるための選択肢用画像としてアイコンを表示させるものとして説明したが、この選択肢用画像はアイコンに限らず、例えば、アプリケーションの名称を表示した画像であってもよい。
また、選択肢用画像は、例えば、第2アプリケーションを選択するための操作方法を記載したものであってもよい。即ち、携帯電話機100の両ディスプレイを、タッチパッドを備えないものとし、更に、テンキー等のキー群からなる操作部を備えるように変形し、選択肢用画像として、例えば、「Webアプリケーション:1」、「カメラアプリケーション:2」、「カレンダーアプリケーション:3」というように、アプリケーションの名称と、そのアプリケーションを第2アプリケーションとして選択する際に押下すべきテンキーの番号を表示するようにしてもよい。
【0063】
(2)実施の形態に係る携帯電話機100は、閉状態から開状態へと変化した場合に、閉状態において第1ディスプレイ110に画像を表示させていた第1アプリケーションが表示しようとする画像を、各ディスプレイ(110、120)を用いて表示するものとして説明した(図9のステップS7、図2及び図3参照)。
しかしながら、閉状態から開状態へと変化した場合に、第1アプリケーションに関連する各関連アプリケーションのうちの1つの関連アプリケーションを自動的に起動し、起動した関連アプリケーションが表示しようとする画像を、第2ディスプレイ120に表示させるよう、携帯電話機100を変形してもよい。
【0064】
自動的に起動する1つの関連アプリケーションとしては、例えば、第1アプリケーションに最も関連の高いアプリケーションや、予めユーザが選択したアプリケーションが挙げられる。
また、閉状態から開状態へと変化した場合に、第1アプリケーションが表示しようとする画像を第2ディスプレイ120に表示させずに、各アイコンのみを第2ディスプレイ120に表示させてもよい。なお、この各アイコンは、第1アプリケーションを表すアイコン及び第1アプリケーションに関連する関連アプリケーションの各関連アイコンであってもよいし、第1アプリケーションに関連する関連アプリケーションの各関連アイコンだけであってもよい。この変形に係る携帯電話機は、第2ディスプレイ120に表示されている各アイコンのうちの1つがユーザにより選択されたときに、選択されたアイコンが表すアプリケーションが表示しようとする画像を第2ディスプレイに表示することになる。
【0065】
(3)実施の形態に係る携帯電話機100は、閉状態から開状態へと変化した場合に、第1又は第2アプリケーションが表示しようとする画像の一部が隠れるように、各関連アイコンを第2ディスプレイ120に表示するものとして説明した(図3及び図4のアイコン表示領域A30参照)。
しかしながら、閉状態から開状態へと変化した場合に、第1アプリケーションを表すアイコン及び各関連アイコンを第1又は第2アプリケーションが表示しようとする画像が透過するように第2ディスプレイ120に表示してもよい(図10(a)参照)。
【0066】
なお、図10〜図12では、説明の簡略化のため、携帯電話機100の第2ディスプレイ120の画面例のみを示し、携帯電話機100の筐体などの記載は省略している。
図10(a)は、第1アプリケーションを表すアイコンI12及び各関連アイコン(I21、I31、I42)を第1アプリケーションが表示しようとする画像が透過するように第2ディスプレイ120に表示した様子を示している。
【0067】
また、閉状態から開状態へと変化した場合に、第1又は第2アプリケーションが表示しようとする画像の一部が隠れないように縮小した画像を第2ディスプレイ120に表示してもよい(図11(a)参照)。
図11(a)は、第2アプリケーションが表示しようとする画像の一部が隠れないように縮小した画像(カレンダー画像G52)を第2ディスプレイ120に表示した様子を示している。
【0068】
また、この場合において、第2アプリケーションを起動してからいずれの関連アイコンも選択されることなく一定時間を経過した場合には、図11(b)に示すように、第2アプリケーションが表示しようとする画像(カレンダー画像G53)を第2ディスプレイ120の表示領域全体に表示してもよい。
(4)実施の形態に係る携帯電話機100は、第2アプリケーションが起動された場合に、起動の前後において、この第2アプリケーションを表すアイコンの表示態様を変更するものとして説明した(図3の関連アイコンI40、図4の関連アイコンI41参照)。
【0069】
しかしながら、第2アプリケーションが起動される前に表示されていた、この第2アプリケーションを表すアイコンの表示を、起動後に非表示にしてもよい。
例えば、図3に示す状態において、ユーザが、関連アイコンI40を選択した場合に、図10(b)に示すように、第2ディスプレイ120に表示されていた関連アイコンI40を非表示にしてもよい。また、アプリ情報テーブル10の関連アプリID群13を4つ以上の関連アプリケーションのアプリIDを登録できるように変更し、関連アイコンI40を非表示にした際に、関連アイコンI40が表示されていたときには表示されていなかった関連アイコンを表示するようにしてもよい(図10(b)参照)。同図では、この変形に係るアプリ情報テーブルにおいて、メールアプリケーションのアプリID「1」に対応づけられた関連アプリID群に、「2」、「3」、「8」及び「9」が登録されており、関連アイコンI40に代えて、アラームアプリケーションを表す関連アイコンI50が表示された例を示している。
【0070】
また、アプリ情報テーブル10の関連アプリID群13を4つ以上の関連アプリケーションのアプリIDを登録できるように変更した場合において、ユーザ操作に応じて、アイコン表示領域の大きさを変更できるようにし、その大きさに応じて、第2ディスプレイ120に表示させるアイコンの数を変更できるようにしてもよい。
図12は、ユーザによりアイコン表示領域を大きくする操作が行われた後のアイコン表示領域A31を示している。
【0071】
同図では、アイコン表示領域A31に、第1アプリケーションのアイコンI11と第1アプリケーションに関連する全ての関連アプリケーションの各関連アイコン(I20〜I40、I60〜I90)が表示された例を示している。
なお、実施の形態では、アプリ情報テーブル10の各データは、携帯電話機100のメーカ等により予め登録されているものとして説明したが、ユーザが登録できるようにしてもよい。また、メーカ等により予め登録されたアプリ情報テーブル10のデータを、ユーザが変更できるようにしてもよい。
【0072】
また、実施の形態に係るアプリ情報テーブル10の関連アプリID群の登録順、つまり第1アプリケーションに対する関連の強さを、関連アプリケーションの起動状況(例えば、起動回数や、直近に起動されたか否か)に応じて変更できるようにしてもよい。この結果、例えば、ユーザが起動する可能性が高い順に、各関連アイコンの表示順を変更することができる。
【0073】
(5)実施の形態に係る携帯電話機100の各磁気センサ(7、8)は、磁石6が発生する磁力を検出しているかを示す信号を出力するものとして説明した。
しかしながら、各磁気センサ(7、8)を、検出している磁力の強さを示す信号を出力するように変形し、携帯電話機100の検出部141を、各磁気センサからの信号が示す磁力の大きさにより携帯電話機100の状態(閉状態、開状態及び全開状態)を特定するよう変形してもよい。
【0074】
また、実施の形態に係る携帯電話機100は、各磁気センサ(7、8)を用いて自機の状態(閉状態、開状態及び全開状態)を特定するものとして説明したが、磁気センサ以外のセンサを用いて、自機の状態を特定してもよい。例えば、第2筐体2の主表面に第1光センサと、全開状態で第2筐体2の側面と近接する第1筐体1の側面に第2光センサを取り付け、各光センサが検出した光の強さにより携帯電話機100の状態を特定することが考えられる。即ち、第1光センサが検出した光の強さが第1閾値Th1未満である場合には、閉状態と特定できる。また、第1光センサ検出した光の強さが第1閾値Th1以上であり、かつ第2光センサが検出した光の強さが第2閾値Th2(≧Th1)以上である場合には、開状態と特定できる。また、第2光センサが検出した光の強さが第3閾値Th3(≦Th2)未満である場合には、全開状態と特定できる。
【0075】
(6)実施の形態に係る携帯電話機100は、閉状態から開状態に変化し、一定時間を経過した場合に、第2ディスプレイ120に表示されていた各アイコンを非表示にする(図9のステップS4:YES、S8、S11:YES、S13)ものとして説明した。
しかしながら、各アイコンを非表示にすることは必須ではなく、非表示にしないようにしてもよい。但し、各アイコンを非表示にしないと、第2アプリケーションの画像を表示させる領域が狭くなるため、非表示にする方が望ましい。
【0076】
また、実施の形態に係る携帯電話機100は、閉状態から開状態に変化し、更に全開状態へと変化した場合に、第2ディスプレイ120における各アイコンを非表示にする(図9のステップS4:YES、S12:YES、S13)ものとして説明した。
しかしながら、閉状態から開状態に変化し、一定時間を経過した場合及び全開状態に変化した場合のいずれか一方の場合にのみ第2ディスプレイ120に表示されていた各アイコンを非表示にしてもよい。
【0077】
また、第2ディスプレイ120に表示されていた各アイコンを非表示にした後において、ユーザ操作に応じて、そのユーザ操作が行われる直前に、第1ディスプレイ110に画像を表示させていたアプリケーションのアイコンと共に、又はこのアイコンは表示することなく、このアプリケーションに関連するアプリケーションの各アイコンを表示するようにしてもよい。
【0078】
なお、上記一定時間は、携帯電話機100のメーカ等が予め設定する場合に限らず、ユーザが設定できるようにしてもよい。
(7)実施の形態に係る携帯電話機100は、図1(c)に示すように全開状態で、第1ディスプレイ110の主表面と第2ディスプレイ120の主表面とが略同一平面上に配置されるものとして説明したが、ユーザが、各ディスプレイの画像を見ることができる態様であれば、各ディスプレイが略同一平面上に配置されなくてもよい。
【0079】
例えば、図1(b)に示す開状態よりは、第1筐体1の第1ディスプレイ110を含む主表面と、第2筐体2の第2ディスプレイ120を含む主表面との段差が低くなるように、各主表面が略平行になるように配置されてもよい。また、例えば、第1筐体1の第1ディスプレイ110を含む主表面と、第2筐体2の第2ディスプレイ120を含む主表面との間に、ユーザが各ディスプレイの画像を見ることができる程度の角度が生じるように配置されてもよい。
【0080】
また、実施の形態では、各LCD(111、121)の形状は、略矩形状であるとして説明したが、例えば、円形状、その他多角形状であってもよく、また、各LCDの画素数は同一であっても、異なってもよい。
各ディスプレイ(110、120)は、各LCD(111、121)を含むものとして説明したが、有機EL(Electro-Luminescence)等を含むようにしてもよい。
【0081】
(8)実施の形態に係る携帯電話機100は、スライド式の携帯電話機であるものとして説明したが、折りたたみ式の携帯電話機等、他の外観を有する開閉による変形が可能な携帯電話機であってもよい。
(9)実施の形態に係る各タッチパッドは、静電容量方式のタッチセンサにより実現されるものとして説明したが、この静電容量方式のタッチセンサとして、多数の電極パターンをプラスチックやガラス等の基板上に形成し、接触点の近傍の複数の電極パターンによる電流量の比率を計測することで判別する投影型や、導電膜と基板とを有して構成され、基板の隅に電極を設け、導電膜による均一な電界を形成し、指等の接触による隅の端子の電流量の比率を計測して接触位置を判別する表面型等、適宜なものを用いることができる。
【0082】
また、各タッチパッドの検出方式は、静電容量方式に限らず、電子ペン等の専用のペンを用いる電磁誘導方式や、2層構造の透明電極からなるマトリクススイッチ方式や、2枚の抵抗膜の1枚に電圧を印加し、他方の抵抗膜において操作した位置に応じた電圧を検知する抵抗膜方式や、振動波の跳ね返りを圧電素子の電圧変化によって検出し、指等の接触を検知する表面弾性波方式や、遮光された赤外線により指等が接触した位置を検出する赤外線方式や、画像に光センサを組み込んで接触位置を検知する光センサ方式等、適宜なものを用いてもよい。
【0083】
(10)実施の形態において説明した各構成要素のうち、全部又は一部を1チップ又は複数チップの集積回路で実現してもよいし、コンピュータのプログラムで実現してもよいし、その他どのような形態で実現してもよい。
また、実施の形態において説明した各構成要素は、携帯電話機100が有するプロセッサと協働することにより、その機能を実現する。
【0084】
(11)実施の形態において説明した携帯電話機100の表示制御処理(図9参照)をプロセッサに実行させるためのプログラムを、記録媒体に記録し又は各種通信路等を介して、流通させ頒布することもできる。このような記録媒体には、ICカード、ハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、ROM、フラッシュメモリ等がある。流通、頒布されたプログラムは、機器におけるプロセッサで読み取り可能なメモリ等に格納されることにより利用に供され、そのプロセッサがそのプログラムを実行することにより実施の形態で示した携帯電話機100の各機能が実現される。
【0085】
(12)実施の形態に係る携帯電話機100に、上記(1)〜(11)の一部又は全部の変形を組み合わせて適用してもよい。
(13)以下、更に本発明の一実施形態に係る携帯端末の構成及びその変形例と各効果について説明する。
(a)本発明の一実施形態に係る携帯端末は、第1ディスプレイが配置された第1筺体と、第2ディスプレイが配置された第2筺体とからなり、各筺体の相対位置が変更自在に構成された携帯端末であって、前記第1ディスプレイの画面全体が視認可能で、かつ前記第1筺体により前記第2ディスプレイの画面の少なくとも一部が覆われる閉状態から、各ディスプレイの画面全体が視認可能な開状態への変化を検出する検出部と、前記検出部により前記変化が検出された際に、当該変化の直前に前記第1ディスプレイに画像を表示させていた第1アプリケーションに関連する1以上の関連アプリケーションの中から、前記第2ディスプレイに画像を表示することとなる第2アプリケーションをユーザに選択させるための選択肢用画像をいずれかのディスプレイに表示させる表示制御部とを備える。
【0086】
この携帯端末は、閉状態から開状態へと変形すると、開状態で視認可能になる第2ディスプレイに画像を表示させることとなる第2アプリケーションをユーザに選択させるための選択肢用画像を表示させる。従って、ユーザは、この携帯端末を、閉状態から開状態へと変形させた後に、第2アプリケーションを速やかに選択することができる。
(b)また、前記第2ディスプレイは、タッチパッド付きのディスプレイであり、前記表示制御部は、前記1以上の関連アプリケーションそれぞれを表す各関連アイコンを前記選択肢用画像として、前記第2ディスプレイに表示させ、前記携帯端末は、更に前記タッチパッドへの接触が行われた場合において、当該接触の位置に、いずれかの関連アイコンが表示されているときに、当該関連アイコンが表す前記関連アプリケーションを前記第2アプリケーションとして起動する実行部を備え、前記表示制御部は、更に、前記第2アプリケーションが表示しようとする画像を、前記第2ディスプレイに表示させることとしてもよい。
【0087】
この携帯端末は、選択肢用画像として各関連アイコンを表示するので、ユーザは、各関連アイコンのうちの1つを選択するという簡単な操作で第2アプリケーションを選択できる。また、この携帯端末は各関連アイコンを第2ディスプレイに表示するので、ユーザは、その関連アイコンが表す第2アプリケーションが画像を表示させることになるディスプレイが第2ディスプレイであることを容易に理解することができる。
【0088】
(c)また、前記実行部は、更に前記検出部により前記変化が検出されると、前記1以上の関連アプリケーションの中から、1つの関連アプリケーションを前記第2アプリケーションとして自動的に起動し、前記表示制御部は、前記第2アプリケーションが表示しようとする画像の一部分が各関連アイコンにより隠れるように、当該第2アプリケーションが表示しようとする画像を前記第2ディスプレイに表示させることとしてもよい。
【0089】
この携帯端末は、閉状態から開状態へと変形すると、1つの関連アプリケーションを前記第2アプリケーションとして自動的に起動する。従って、ユーザが、開状態で第2ディスプレイに表示させたかった画像が、この自動起動された関連アプリケーションに係る画像であった場合には、所望の関連アプリケーションを表すアイコンを選択する操作さえ不要になり、利便性を向上させることができる。
【0090】
(d)また、前記表示制御部は、更に前記第2ディスプレイに表示させていた前記第2アプリケーションを表す関連アイコンを非表示にすることとしてもよい。
この携帯端末は、第2ディスプレイに表示していた、既に起動された第2アプリケーションを表す関連アイコンを非表示にするため、例えば、その関連アイコンが表示されていた領域に他の画像(例えば、他の関連アイコン)を表示することが可能になり、つまり、第2ディスプレイの表示領域を有効利用することができる。
【0091】
(e)また、前記表示制御部は、更に前記第2アプリケーションを表す関連アイコンの表示態様を、当該第2アプリケーションの起動の前後で変更することとしてもよい。
この携帯端末は、第2アプリケーションが起動された後の当該第2アプリケーションを表す関連アイコンを、起動前とは異なる表示態様で表示するので、ユーザは、起動された第2アプリケーションがどのアプリケーションであるかを一目で確認できる。
【0092】
(f)また、前記第2ディスプレイに画像を表示することとなる前記第2アプリケーションには、前記第1アプリケーションも含まれ、前記表示制御部は、前記検出部により前記変化が検出されると、各関連アイコンと共に、前記第1アプリケーションを表すアイコンを前記第2ディスプレイに表示させ、前記タッチパッドへの接触が行われた場合において、当該接触の位置に、前記第1アプリケーションを表すアイコンが表示されていたときに、当該第1アプリケーションが表示しようとする画像を、各ディスプレイを用いて表示させることとしてもよい。
【0093】
この携帯端末は、閉状態から開状態へと変形すると、更に第1アプリケーションを表すアイコンも表示するので、ユーザは、このアイコンを選択することで、第1アプリケーションが表示しようとする画像を、各ディスプレイを用いて表示(いわゆる2画面表示)することができる。
(g)また、前記表示制御部は、更に前記検出部により前記変化が検出されると、前記第1アプリケーションが表示させようとする画像の少なくとも一部分が各関連アイコンにより隠れるように、当該第1アプリケーションが表示させようとする画像を、各ディスプレイを用いて表示させることとしてもよい。
【0094】
この携帯端末は、閉状態から開状態へと変形すると、自動的に、第1アプリケーションが表示しようとする画像を、その少なくとも一部が各関連アイコンにより隠れるように、各ディスプレイを用いて表示(いわゆる2画面表示)する。
従って、ユーザが、第1アプリケーションに係る画像を、いわゆる2画面表示したかった場合には、そのためのユーザ操作を不要にし、関連アプリケーションに係る画像を第2ディスプレイに表示させたかった場合には、当該関連アプリケーションを表す関連アイコンを速やかに選択させることができる。
【0095】
(h)また、前記表示制御部は、更に前記検出部により前記変化が検出されると、各関連アイコンの表示領域において、前記第1アプリケーションが表示させようとする画像の一部分が透過するように、当該第1アプリケーションが表示させようとする画像を、各ディスプレイを用いて表示させることとしてもよい。
この携帯端末は、各関連アイコンの表示領域において、前記第1アプリケーションが表示させようとする画像の一部分が透過するように、当該第1アプリケーションが表示させようとする画像を、各ディスプレイを用いて表示させる。つまり、各関連アイコンを表示させつつも、各ディスプレイの表示領域全体を使って、第1アプリケーションが表示させようとする画像を大きく表示することができる。
【0096】
(i)また、前記表示制御部は、前記第2ディスプレイにおける各関連アイコンの表示態様を、過去に当該各関連アイコンを当該第2ディスプレイに表示させた際に、いずれの関連アイコンが示す関連アプリケーションが前記第2アプリケーションとして前記実行部により起動されたかに基づいて決定することとしてもよい。
この携帯端末は、各関連アイコンの表示態様(例えば、各アイコンの表示位置や、表示サイズや、表示順等)を過去の起動状況(例えば、起動回数や、直近に起動されたか否か)に応じて変化させることができるので、例えば、ユーザが起動する可能性が高いものを、ユーザが選びやすく表示することができる。
【0097】
(j)また、前記検出部は、更に前記開状態から、当該開状態よりも各筐体の相対位置が更に変化し、かつ各ディスプレイの画面全体が視認可能な全開状態への変化を検出するものであり、前記表示制御部は、更に前記検出部により、前記全開状態への変化が検出された際に、前記第2ディスプレイに表示させていた各関連アイコンを非表示にすることとしてもよい。
【0098】
この携帯端末は、開状態から全開状態へと変化すると、前記第2ディスプレイに表示していた各関連アイコンを非表示にする。従って、ユーザは、いずれかの関連アイコンを選択し、各関連アイコンの表示が不要になったときに、この携帯端末を全開状態へと変化させるだけで、各関連アイコンを非表示にできる。
(18)本発明に係る携帯端末の第1筐体に配置された第1ディスプレイ及び第2筐体に配置された第2ディスプレイは、例えば、実施の形態に係る携帯電話機100の第1筐体に配置された第1ディスプレイ110及び第2筺体に配置された第2ディスプレイ120に相当する。また、本発明に係る携帯端末の検出部、実行部及び表示制御部は、例えば、実施の形態に係る携帯電話機100の検出部141、実行部142及び表示制御部143に相当する。
【産業上の利用可能性】
【0099】
本発明に係る携帯端末は、複数のディスプレイに画像を表示させて使用する場合に利用される。
【符号の説明】
【0100】
1 第1筐体
2 第2筐体
3 アーム
4 レシーバ
5 マイク
6 磁石
7、8 磁気センサ
100 携帯電話機
110 第1ディスプレイ
111、121 LCD
112、122 タッチパッド
113、123 コントローラ
120 第2ディスプレイ
130 記憶部
131 計時部
140 制御部
141 検出部
142 実行部
143 表示制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ディスプレイが配置された第1筺体と、第2ディスプレイが配置された第2筺体とからなり、各筺体の相対位置が変更自在に構成された携帯端末であって、
前記第1ディスプレイの画面全体が視認可能で、かつ前記第1筺体により前記第2ディスプレイの画面の少なくとも一部が覆われる閉状態から、各ディスプレイの画面全体が視認可能な開状態への変化を検出する検出部と、
前記検出部により前記変化が検出された際に、当該変化の直前に前記第1ディスプレイに画像を表示させていた第1アプリケーションに関連する1以上の関連アプリケーションの中から、前記第2ディスプレイに画像を表示することとなる第2アプリケーションをユーザに選択させるための選択肢用画像をいずれかのディスプレイに表示させる表示制御部とを備える
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記第2ディスプレイは、タッチパッド付きのディスプレイであり、
前記表示制御部は、前記1以上の関連アプリケーションそれぞれを表す各関連アイコンを前記選択肢用画像として、前記第2ディスプレイに表示させ、
前記携帯端末は、更に
前記タッチパッドへの接触が行われた場合において、当該接触の位置に、いずれかの関連アイコンが表示されているときに、当該関連アイコンが表す前記関連アプリケーションを前記第2アプリケーションとして起動する実行部を備え、
前記表示制御部は、更に、
前記第2アプリケーションが表示しようとする画像を、前記第2ディスプレイに表示させる
ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項3】
前記実行部は、更に
前記検出部により前記変化が検出されると、前記1以上の関連アプリケーションの中から、1つの関連アプリケーションを前記第2アプリケーションとして自動的に起動し、
前記表示制御部は、
前記第2アプリケーションが表示しようとする画像の一部分が各関連アイコンにより隠れるように、当該第2アプリケーションが表示しようとする画像を前記第2ディスプレイに表示させる
ことを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
【請求項4】
前記表示制御部は、更に
前記第2ディスプレイに表示させていた前記第2アプリケーションを表す関連アイコンを非表示にする
ことを特徴とする請求項2又は3記載の携帯端末。
【請求項5】
前記表示制御部は、更に
前記第2アプリケーションを表す関連アイコンの表示態様を、当該第2アプリケーションの起動の前後で変更する
ことを特徴とする請求項2又は3記載の携帯端末。
【請求項6】
前記第2ディスプレイに画像を表示することとなる前記第2アプリケーションには、前記第1アプリケーションも含まれ、
前記表示制御部は、前記検出部により前記変化が検出されると、各関連アイコンと共に、前記第1アプリケーションを表すアイコンを前記第2ディスプレイに表示させ、前記タッチパッドへの接触が行われた場合において、当該接触の位置に、前記第1アプリケーションを表すアイコンが表示されていたときに、当該第1アプリケーションが表示しようとする画像を、各ディスプレイを用いて表示させる
ことを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
【請求項7】
前記表示制御部は、更に
前記検出部により前記変化が検出されると、前記第1アプリケーションが表示させようとする画像の少なくとも一部分が各関連アイコンにより隠れるように、当該第1アプリケーションが表示させようとする画像を、各ディスプレイを用いて表示させる
ことを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
【請求項8】
前記表示制御部は、更に
前記検出部により前記変化が検出されると、各関連アイコンの表示領域において、前記第1アプリケーションが表示させようとする画像の一部分が透過するように、当該第1アプリケーションが表示させようとする画像を、各ディスプレイを用いて表示させる
ことを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
【請求項9】
前記表示制御部は、
前記第2ディスプレイにおける各関連アイコンの表示態様を、過去に当該各関連アイコンを当該第2ディスプレイに表示させた際に、いずれの関連アイコンが示す関連アプリケーションが前記第2アプリケーションとして前記実行部により起動されたかに基づいて決定する
ことを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
【請求項10】
前記検出部は、更に
前記開状態から、当該開状態よりも各筐体の相対位置が更に変化し、かつ各ディスプレイの画面全体が視認可能な全開状態への変化を検出するものであり、
前記表示制御部は、更に
前記検出部により、前記全開状態への変化が検出された際に、前記第2ディスプレイに表示させていた各関連アイコンを非表示にする
ことを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
【請求項11】
第1ディスプレイが配置された第1筺体と、第2ディスプレイが配置された第2筺体とからなり、各筺体の相対位置が変更自在に構成された携帯端末における表示制御方法であって、
前記第1ディスプレイの画面全体が視認可能で、かつ前記第1筺体により前記第2ディスプレイの画面の少なくとも一ステップが覆われる閉状態から、各ディスプレイの画面全体が視認可能な開状態への変化を検出する検出ステップと、
前記検出ステップにより前記変化が検出された際に、当該変化の直前に前記第1ディスプレイに画像を表示させていた第1アプリケーションに関連する1以上の関連アプリケーションの中から、前記第2ディスプレイに画像を表示することとなる第2アプリケーションをユーザに選択させるための選択肢用画像をいずれかのディスプレイに表示させる表示制御ステップとを含む
ことを特徴とする表示制御方法。
【請求項12】
第1ディスプレイが配置された第1筺体と、第2ディスプレイが配置された第2筺体とからなり、各筺体の相対位置が変更自在に構成された携帯端末におけるプロセッサに、表示制御処理を行わせるためのプログラムであって、
前記表示制御処理は、
前記第1ディスプレイの画面全体が視認可能で、かつ前記第1筺体により前記第2ディスプレイの画面の少なくとも一ステップが覆われる閉状態から、各ディスプレイの画面全体が視認可能な開状態への変化を検出する検出ステップと、
前記検出ステップにより前記変化が検出された際に、当該変化の直前に前記第1ディスプレイに画像を表示させていた第1アプリケーションに関連する1以上の関連アプリケーションの中から、前記第2ディスプレイに画像を表示することとなる第2アプリケーションをユーザに選択させるための選択肢用画像をいずれかのディスプレイに表示させる表示制御ステップとを含む
ことを特徴とするプログラム。
【請求項1】
第1ディスプレイが配置された第1筺体と、第2ディスプレイが配置された第2筺体とからなり、各筺体の相対位置が変更自在に構成された携帯端末であって、
前記第1ディスプレイの画面全体が視認可能で、かつ前記第1筺体により前記第2ディスプレイの画面の少なくとも一部が覆われる閉状態から、各ディスプレイの画面全体が視認可能な開状態への変化を検出する検出部と、
前記検出部により前記変化が検出された際に、当該変化の直前に前記第1ディスプレイに画像を表示させていた第1アプリケーションに関連する1以上の関連アプリケーションの中から、前記第2ディスプレイに画像を表示することとなる第2アプリケーションをユーザに選択させるための選択肢用画像をいずれかのディスプレイに表示させる表示制御部とを備える
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記第2ディスプレイは、タッチパッド付きのディスプレイであり、
前記表示制御部は、前記1以上の関連アプリケーションそれぞれを表す各関連アイコンを前記選択肢用画像として、前記第2ディスプレイに表示させ、
前記携帯端末は、更に
前記タッチパッドへの接触が行われた場合において、当該接触の位置に、いずれかの関連アイコンが表示されているときに、当該関連アイコンが表す前記関連アプリケーションを前記第2アプリケーションとして起動する実行部を備え、
前記表示制御部は、更に、
前記第2アプリケーションが表示しようとする画像を、前記第2ディスプレイに表示させる
ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項3】
前記実行部は、更に
前記検出部により前記変化が検出されると、前記1以上の関連アプリケーションの中から、1つの関連アプリケーションを前記第2アプリケーションとして自動的に起動し、
前記表示制御部は、
前記第2アプリケーションが表示しようとする画像の一部分が各関連アイコンにより隠れるように、当該第2アプリケーションが表示しようとする画像を前記第2ディスプレイに表示させる
ことを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
【請求項4】
前記表示制御部は、更に
前記第2ディスプレイに表示させていた前記第2アプリケーションを表す関連アイコンを非表示にする
ことを特徴とする請求項2又は3記載の携帯端末。
【請求項5】
前記表示制御部は、更に
前記第2アプリケーションを表す関連アイコンの表示態様を、当該第2アプリケーションの起動の前後で変更する
ことを特徴とする請求項2又は3記載の携帯端末。
【請求項6】
前記第2ディスプレイに画像を表示することとなる前記第2アプリケーションには、前記第1アプリケーションも含まれ、
前記表示制御部は、前記検出部により前記変化が検出されると、各関連アイコンと共に、前記第1アプリケーションを表すアイコンを前記第2ディスプレイに表示させ、前記タッチパッドへの接触が行われた場合において、当該接触の位置に、前記第1アプリケーションを表すアイコンが表示されていたときに、当該第1アプリケーションが表示しようとする画像を、各ディスプレイを用いて表示させる
ことを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
【請求項7】
前記表示制御部は、更に
前記検出部により前記変化が検出されると、前記第1アプリケーションが表示させようとする画像の少なくとも一部分が各関連アイコンにより隠れるように、当該第1アプリケーションが表示させようとする画像を、各ディスプレイを用いて表示させる
ことを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
【請求項8】
前記表示制御部は、更に
前記検出部により前記変化が検出されると、各関連アイコンの表示領域において、前記第1アプリケーションが表示させようとする画像の一部分が透過するように、当該第1アプリケーションが表示させようとする画像を、各ディスプレイを用いて表示させる
ことを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
【請求項9】
前記表示制御部は、
前記第2ディスプレイにおける各関連アイコンの表示態様を、過去に当該各関連アイコンを当該第2ディスプレイに表示させた際に、いずれの関連アイコンが示す関連アプリケーションが前記第2アプリケーションとして前記実行部により起動されたかに基づいて決定する
ことを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
【請求項10】
前記検出部は、更に
前記開状態から、当該開状態よりも各筐体の相対位置が更に変化し、かつ各ディスプレイの画面全体が視認可能な全開状態への変化を検出するものであり、
前記表示制御部は、更に
前記検出部により、前記全開状態への変化が検出された際に、前記第2ディスプレイに表示させていた各関連アイコンを非表示にする
ことを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
【請求項11】
第1ディスプレイが配置された第1筺体と、第2ディスプレイが配置された第2筺体とからなり、各筺体の相対位置が変更自在に構成された携帯端末における表示制御方法であって、
前記第1ディスプレイの画面全体が視認可能で、かつ前記第1筺体により前記第2ディスプレイの画面の少なくとも一ステップが覆われる閉状態から、各ディスプレイの画面全体が視認可能な開状態への変化を検出する検出ステップと、
前記検出ステップにより前記変化が検出された際に、当該変化の直前に前記第1ディスプレイに画像を表示させていた第1アプリケーションに関連する1以上の関連アプリケーションの中から、前記第2ディスプレイに画像を表示することとなる第2アプリケーションをユーザに選択させるための選択肢用画像をいずれかのディスプレイに表示させる表示制御ステップとを含む
ことを特徴とする表示制御方法。
【請求項12】
第1ディスプレイが配置された第1筺体と、第2ディスプレイが配置された第2筺体とからなり、各筺体の相対位置が変更自在に構成された携帯端末におけるプロセッサに、表示制御処理を行わせるためのプログラムであって、
前記表示制御処理は、
前記第1ディスプレイの画面全体が視認可能で、かつ前記第1筺体により前記第2ディスプレイの画面の少なくとも一ステップが覆われる閉状態から、各ディスプレイの画面全体が視認可能な開状態への変化を検出する検出ステップと、
前記検出ステップにより前記変化が検出された際に、当該変化の直前に前記第1ディスプレイに画像を表示させていた第1アプリケーションに関連する1以上の関連アプリケーションの中から、前記第2ディスプレイに画像を表示することとなる第2アプリケーションをユーザに選択させるための選択肢用画像をいずれかのディスプレイに表示させる表示制御ステップとを含む
ことを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−74408(P2013−74408A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−211121(P2011−211121)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]