説明

携帯端末を用いたオフライン取引の決済方法、プログラム、決済用近距離無線通信機器。

【課題】買物の支払、サービス代価の支払、自動販売機の支払、タクシー運賃の支払などのオフライン取引の決済の際、現金、クレジットカードまたはポイントカードなどを持参することなく携帯端末を決済用近距離無線通信機器にかざすたけの簡単な操作でポイントの利用と決済が出来る決済方法、プログラム、決済用近距離無線通信機器の提供。
【解決手段】
特許文献1に提案されている技術を実現した近距離無線通信機能を搭載した携帯電話40備え、特許文献2に提案されている技術を実現した売主サーバ10とキャリア決済サーバ20を備え、店員はクライアント端末30で携帯電話決済とポイント使用有無を選択する操作を行うことにより、決済処理開始を行い。買主は携帯電話40をクライアント端末30に接続されている決済用近距離無線通信機器50にかざす操作のみで携帯電話40はキャリア決済サーバ20に自動アクセスしてポイント利用を含め、決済が出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末を用いたオフライン取引の決済方法、プログラム、決済用近距離無線通信機器に関するものであり、買物の支払、サービス代価の支払、自動販売機の支払、タクシー運賃の支払などのオフライン取引の決済の際、携帯端末を決済用近距離無線通信機器にかざすだけで、ポイント利用を含め、簡単に決済が出来るオフライン取引の決済方法、プログラム、決済用近距離無線通信機器に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末には近距離無線通信機能を搭載し、外部インタフェースボタンを設け、外部インタフェースボタンを押しながら近距離無線通信でデータ受信したらデータのフォーマットを解析し、受信したデータが定まれたフォーマットであれば、フォーマットに関連付けられたURLに自動アクセスする技術が特許文献1に提案されている。
【0003】
また、特許文献2には決済の際、現金、クレジットカードまたはポイントカードなどを持参することなく決済ができる携帯端末を用いたプリペイド及びポストペイド決済システム,小額振替方法、ポイントサービスシステム、エスクローサービスシステム技術が提案されている。
【0004】
また、非特許文献1には電子マネー決済端末機器の展開と実際に携帯端末に埋め込まれたICチップを使ったおサイフケータイ「登録商標」も普及されている。
【0005】
また、非特許文献2にはBlueTooth「登録商標」を利用した携帯端末の自動接続技術も開発されてある。非特許文献2の技術により、2台の端末が10cm以下に近接したら約1秒で自動接続されて容易に無線通信ができるようになった。
【0006】
【特許文献1】特願2010-2202
【特許文献2】特願2010-3470
【非特許文献1】富士時報 Vol.76 No.10 2003
【非特許文献2】東芝プレスリリース2003.2.24
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
買物の支払、サービス代価の支払、自動販売機の支払、タクシー運賃の支払などのオフライン取引の決済の際、現金、クレジットカードまたはポイントカードなどを持参することなく携帯端末を用いたオフライン取引の決済方法、プログラム、決済用近距離無線通信機器に関する。
【0008】
特許文献2による決済方式を実現するためには2次元コードの画像を表示する表示装置が必要なので費用が掛かるし、煩雑な店で決済の際、2次元コードの画像を撮像するものも手間が掛かる問題点があるので携帯端末を決済用近距離無線通信機器にかざすたけで簡単に決済が出来るオフライン取引の決済方法、プログラム、決済用近距離無線通信機器が必要である。
【0009】
非特許文献1によるとプリペイド型電子マネーまたはおサイフケータイ「登録商標」は、非接触ICカードまたはおサイフケータイ「登録商標」のICチップのような記憶媒体に金銭的価値(バリュー)をデータとしてチャージしておいて、商品を購入して支払をする場合、自動販売機やPOSレジスタの横などに設置された決済端末機器で、前記ICチップの記憶媒体から支払額に相当する電子マネーの減額を行う。利用情報は、決済端末機器から上位センターに送信しなければならない。決済端末機器の機能としてICチップの記憶媒体に金銭的価値(バリュー)を読み書きと上位センターとの通信機能が必要なので決済端末機器の単価が高くなり、加盟店としてはこの決済方法を導入するのに初期投資コストや物理的な設置場所の確保、また、上位センターと接続するインフラの構築を必要とする問題がある。
【0010】
本発明の目的は、買物の支払、サービス代価の支払、自動販売機の支払、タクシー運賃の支払などのオフライン取引の決済の際、現金、クレジットカードまたはポイントカードなどを持参することなく携帯端末を用いたオフライン取引の決済方法、プログラム、決済用近距離無線通信機器を提供する。
【0011】
本発明の目的は、買物の支払、サービス代価の支払、自動販売機の支払、タクシー運賃の支払などのオフライン取引の決済の際、特許文献2による決済方式を実現するための携帯端末を用いたオフライン取引の決済方法、プログラム、決済用近距離無線通信機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
携帯端末というのは特許文献1に提案されている技術を実現して近距離無線通信機能を搭載した携帯端末であって、定められたフォーマットのデータを近距離無線通信で受信したら定まれたフォーマットに関連付けられたURLに自動アクセスする移動通信端末であって、周知の携帯電話、スマートフォン、PDA、PHSである。
【0013】
前記定まれたフォーマットにはヘッダ部とデータ部があり、前記ヘッダ部には少なくともインターネットサイトを特定する識別コードを備えて、前記データ部には少なくともデータの発行者がわかる発行者情報、セキュリティ用のトークン、処理区分、データとを備えることを特徴とする。
【0014】
前記携帯端末は定まれたフォーマットに関連付けられたURLに自動アクセスする際には前記データ部の内容を、送信パラメータに設定し、さらに携帯端末の加入者情報を送信パラメータに設定して送信することを特徴とする。
【0015】
買主というのは店舗等のオフライン環境、自動販売機、タクシーの利用など、代価を払ってから物品、サービスを受ける側である。
【0016】
売主というのは店舗等のオフライン環境、自動販売機、タクシーなど、代価をもらってから物品、サービスを提供する側である。
【0017】
クライアント端末というのは有線インターネットまたは無線インターネットを介して売主サーバと通信が出来る端末であって、決済用近距離無線通信機器を介して前記携帯端末と近距離無線通信ができる周知のPOSレジスタ端末、自動販売機、タクシーメーターと連動したタクシー車載端末がある。
【0018】
キャリアというのは携帯通信サービス事業者で買主が携帯端末を加入する際にクレジットカードまたは銀行口座を連携した課金契約を締結し、売主側が決済代行サービスの申込により審査を行い、審査条件をクリアしたら売主と加盟店契約を締結し、決済代行サービス、ポイントサービスを提供する側である。
【0019】
本発明は、クライアント端末から有線または無線インターネットを介して売主サーバと、また携帯端末から携帯網ネットワークを介して決済サーバと、売主サーバとキャリア決済サーバはインターネットを介して通信可能に構成され、決済用近距離無線通信機器が接続されたPOSレジスタ端末と近距離無線通信機能を搭載し携帯端末を用いたオフライン取引の決済方法にあって、前記POSレジスタ端末で携帯端末決済の操作入力を受けた際に決済金額とポイント利用有無を含む決済要求情報を生成する決済要求生成ステップと、決済要求情報を前記売主サーバに送信する決済要求情報送信ステップと、前記売主サーバからトークンとフォーマットデータを受信するフォーマットデータ受信ステップと、受信したトークンに対して売主サーバに決済処理結果要求ステップと、受信したフォーマットデータに対して決済用近距離無線通信機器を介して前記携帯端末に送信する近距離無線通信ステップと、前記売主サーバから決済結果応答として決済処理情報を受信する決済処理情報受信ステップと、受信した決済処理情報をPOSレジスタ端末によりレシートを印刷出力させる決済終了ステップを備えたことを特徴とする。
【0020】
本発明は、クライアント端末から有線または無線インターネットを介して売主サーバと、また携帯端末から携帯網ネットワークを介して決済サーバと、売主サーバとキャリア決済サーバはインターネットを介して通信可能に構成され、決済用近距離無線通信機器が接続されたPOSレジスタ端末と近距離無線通信機能を搭載し携帯端末を用いたオフライン取引の決済方法にあって、前記POSレジスタ端末では、携帯端末決済とポイント利用有無の操作入力を受けたら、ユニークなトークンを作成するトークン作成ステップと定まれたフォーマットのデータを作成するフォーマットデータ作成ステップを備え、少なくともトークン、店舗情報、金額をパラメータとして売主サーバに送信する決済処理結果要求ステップと、作成したフォーマットデータに対して決済用近距離無線通信機器を介して前記携帯端末に送信する近距離無線通信ステップと、前記売主サーバから決済結果応答として決済処理情報を受信する決済処理情報受信ステップと、受信した決済処理情報をPOSレジスタ端末によりレシートを印刷出力させる決済終了ステップを備えたことを特徴とする。
【0021】
前記決済要求情報は、少なくとも金額、ポイント利用有無、店舗情報を含むことを特徴とする。
【0022】
前記フォーマットデータは、前記定まれたフォーマットにあわせヘッダ部の識別コードにはキャリア決済サーバのURLを特定するコードをデータ部の発行者情報には売主サーバを特定する加盟店IDをトークンには時効がある一回性のユニークなトークンが設定され、処理区分にはポイント利用有無と取引種別が特定できるコードが設定され、データには請求額が設定されていることを特徴とする。
【0023】
前記決済処理情報は、ポイントサービスを行う加盟店であれば、ご利用前のポイント、今回ご利用ポイント、今回発生ポイント、現在ポイントを含むポイント情報と、プリペイド決済の場合、プリペイド支払額、プリペイド用バリューの残額を含む決済情報を少なくとも含むことを特徴とする。
【0024】
前記決済用近距離無線通信機器は、携帯端末と近距離無線通信を行うため、POSレジスタ端末のシリアルポートまたはUSB(Universal Serial Bus)ポートに接続され、非特許文献2の機能を実現した近距離無線通信アダプターを搭載した機器で設置場所を取らないようにカスタマディスプレイに付着してもいいし、カスタマディスプレイに内蔵してもいい。
【0025】
本発明は、POSレジスタ端末または売主サーバを構成するコンピュータにより実行されるプログラムを提供する。このプルグラムは、コンピュータに、前記POSレジスタ端末で携帯端末決済の操作入力を受けた際に決済金額とポイント利用有無を含む決済要求情報を生成する決済要求生成ステップと、決済要求情報を前記売主サーバに送信する決済要求情報送信ステップと、前記売主サーバからトークンとフォーマットデータを受信するフォーマットデータ受信ステップと、受信したトークンに対して売主サーバに決済処理結果要求ステップと、受信したフォーマットデータに対して決済用近距離無線通信機器を介して前記携帯端末に送信する近距離無線通信ステップと、前記売主サーバから決済結果応答として決済処理情報を受信する決済処理情報受信ステップと、受信した決済処理情報をPOSレジスタ端末によりレシートを印刷出力させる決済終了ステップとを実行させることを特徴とする。
【0026】
本発明は、POSレジスタ端末または売主サーバを構成するコンピュータにより実行されるプログラムを提供する。このプルグラムは、コンピュータに、前記POSレジスタ端末では、携帯端末決済とポイント利用有無の操作入力を受けたら、ユニークなトークンを作成するトークン作成ステップと定まれたフォーマットのデータを作成するフォーマットデータ作成ステップを備え、少なくともトークン、店舗情報、金額をパラメータとして売主サーバに送信する決済処理結果要求ステップと、作成したフォーマットデータに対して決済用近距離無線通信機器を介して前記携帯端末に送信する近距離無線通信ステップと、前記売主サーバから決済結果応答として決済処理情報を受信する決済処理情報受信ステップと、受信した決済処理情報をPOSレジスタ端末によりレシートを印刷出力させる決済終了ステップとを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、買物の支払、サービス代価の支払、自動販売機の支払、タクシー運賃の支払などのオフライン取引の決済の際、現金、クレジットカードまたはポイントカードなどを持参することなく携帯端末を用いてリアルタイム決済が出来るし、ポイントサービスも利用が出来る。
【0028】
本発明によれば、加盟店の店舗側では携帯端末決済のため、POSレジスタ端末に非特許文献2の機能を実現した近距離無線通信アダプターを搭載した決済用近距離無線通信機器の接続と携帯端末決済に必要な処理を実行するミドルウェアの導入のみで済むため、携帯端末を用いたリアルタイム決済を導入する際に、導入店舗側における初期投資を低減させることができる。
【0029】
本発明によれば、携帯端末を用いて決済の際、携帯端末を決済用近距離無線通信機器にかざすだけで、ポイントサービス利用を含め、簡単に決済が出来し、決済用近距離無線通信機器には決済関連情報を保持することないのでセキュリティにも安全である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
本発明の実施の形態を、以下図に基づき説明する。
【0031】
図1は、携帯端末を用いたオフライン取引の決済方法を説明するシステムの構成図である。
【0032】
図1において、売主サーバ10と、キャリア決済サーバ20と、クライアント端末30と、携帯電話40と、近距離無線通信機器50と、レシート60と。無線基地局87と携帯網ネットワーク88と、インターネット99を含む。
【0033】
売主サーバ10は、POSレジスタ端末であるクライアント端末30から決済要求情報を受信したらユニークなトークン作成ステップと、フォーマットデータ作成ステップと、クライアント端末30にトークンとフォーマットデータ送信ステップとを順次実行し、クライアント端末30からトークンをパラメータとした決済処理結果要求に応じて、キャリア決済サーバ20から決済完了の通知を受けたら、クライアント端末30に決済処理情報送信ステップとを実行させるプルグラムがインストールされているコンピュータシステムである。
【0034】
売主サーバ10は、POSレジスタ端末であるクライアント端末30から少なくとも、トークン、店舗情報、金額をパラメータとした決済処理結果要求を受けたら、ユニークな取引番号作成ステップと、作成した取引番号と受信データでデータベース登録ステップ順次実行し、クライアント端末30から決済処理結果要求に応じて、キャリア決済サーバ20から決済完了の通知を受けたら、クライアント端末30に決済処理情報送信ステップとを実行させるプルグラムがインストールされているコンピュータシステムである。
【0035】
キャリア決済サーバ20は、携帯電話40からトークンを含む決済要求情報を受信したら、決済処理ステップと、決済処理結果を売主サーバ10に通知する決済完了通知ステップと、アクセス元である携帯電話40に決済結果を送信する決済結果送信ステップとを実行させるプルグラムがインストールされているコンピュータシステムである。
【0036】
クライアント端末30は、周知のPOSレジスタ端末であって、既存のPOSレジスタ端末に非特許文献2の機能を実現するための通信機能モジュール30bと携帯端末決済に必要な処理を実行する携帯端末決済用ミドルウェア30aがインストールされている。
【0037】
携帯電話40は、周知の携帯端末またはPHSであって、特許文献1に提案されている技術を実現して近距離無線通信機能を搭載した端末で、決済の際、ユーザは決済用近距離無線通信機器30bにかざすだけの簡単な操作で決済が出来る。
【0038】
近距離無線通信機器50は、携帯電話40と近距離無線通信を行うため、POSレジスタ端末のシリアルポートまたはUSB(Universal Serial Bus)ポートに接続され、非特許文献2の機能を実現した近距離無線通信アダプターを搭載した機器で設置場所を取らないようにカスタマディスプレイに付着してもいいし、カスタマディスプレイに内蔵してもいい。
【0039】
近距離無線通信機器50は、設置場所を取らないようにICカード決済端末に付着してもいいし、ICカード決済端末に内蔵してもいい。
【0040】
レシート60には、既存レシートの取引内容に加えて決済処理情報として、ポイントサービスを行う加盟店であれば、ご利用前のポイント、今回ご利用ポイント、今回発生ポイント、現在ポイントを含むポイント情報と、プリペイド決済の場合、プリペイド支払額、プリペイド用バリューの残額を含む決済情報が少なくとも印刷出力されている。
【0041】
図2は、図1に示した携帯端末を用いたオフライン取引の決済方法を説明するシーケンス図である。
【0042】
図2のシーケンス図の説明にあって、店員はクライアント端末30であるPOSレジスタ端末で携帯端末決済とポイント使用有無を選択して決済を要求する(ステップS1)、クライアント端末30からの決済要求により、前記売主サーバ10は、ユニークなトークン作成ステップと、フォーマットデータ作成ステップと、クライアント端末30にトークンとフォーマットデータ送信ステップを順次実行させる(ステップS2)、クライアント端末30はトークンとフォーマットデータを受信したら、受信したトークンに対して売主サーバ10に決済処理結果要求ステップと、受信したフォーマットデータに対して決済用近距離無線通信機器50を介して前記携帯電話40に送信する近距離無線通信ステップとを実行させ(ステップS3)、ユーザは携帯電話40を決済用近距離無線通信機器50にかざす操作を行うことにより、携帯電話40は定まれたフォーマットに関連付けられたURLに自動アクセスする機能が動作する(ステップS4)、キャリア決済サーバ20は、携帯電話40からトークンを含む決済要求情報を受信したら、決済処理ステップと、決済処理結果を売主サーバ10に通知する決済完了通知ステップを順次実行させ(ステップS5),
アクセス元である携帯電話40に決済結果を送信する決済結果送信ステップを実行させ(ステップS8),売主サーバ10は、クライアント端末30からステップS3の決済処理結果要求に応じて、クライアント端末30に決済処理情報送信ステップを実行させ(ステップS6)、クライアント端末30は、プリンタユニットを利用してレシートデータを印刷出力する(ステップS7)。
【0043】
図3は、図1に示した携帯端末を用いたオフライン取引の決済方法を説明する別のパタンのシーケンス図である。
【0044】
図3のシーケンス図の説明にあって、店員はクライアント端末30であるPOSレジスタ端末で携帯端末決済とポイント使用有無を選択して決済を開始し、POSレジスタ端末ではユニークなトークン作成ステップと、フォーマットデータ作成ステップと、作成したトークンに対して売主サーバ10に決済処理結果要求ステップと、作成したフォーマットデータに対して決済用近距離無線通信機器50を介して前記携帯電話40に送信する近距離無線通信ステップとを順次実行させ(ステップS1)、売主サーバ10ではPOSレジスタ端末から決済処理結果要求を受けたら、ユニークな取引番号作成ステップと、作成した取引番号と受信したトークン、店舗情報、金額、ポイント使用有無でデータベース登録ステップを順次実行させ(ステップ2)、ユーザは携帯電話40を決済用近距離無線通信機器50にかざす操作を行うことにより、携帯電話40は定まれたフォーマットに関連付けられたURLに自動アクセスする機能が動作する(ステップS3)、キャリア決済サーバ20は、携帯電話40からトークンを含む決済要求情報を受信したら、決済処理ステップと、決済処理結果を売主サーバ10に通知する決済完了通知ステップを順次実行させ(ステップS4),
アクセス元である携帯電話40に決済結果を送信する決済結果送信ステップを実行させ(ステップS7),売主サーバ10は、クライアント端末30からステップS1の決済処理結果要求に応じて、クライアント端末30に決済処理情報送信ステップを実行させ(ステップS5)、クライアント端末30は、プリンタユニットを利用してレシートデータを印刷出力する(ステップS6)。
【0045】
図4は、定まれたファーマットデータである。
【0046】
以上説明した実施例において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、買物の支払、サービス代価の支払、自動販売機の支払、タクシー運賃の支払などのオフライン取引の決済に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】携帯端末を用いたオフライン取引の決済方法を説明するシステムの構成図
【図2】図1に示した携帯端末を用いたオフライン取引の決済方法の動作を説明するシーケンス図である。
【図3】図1に示した携帯端末を用いたオフライン取引の決済方法の動作を説明する別のパタンのシーケンス図である。
【図4】携帯通信用データのファーマット
【符号の説明】
【0049】
10 売主サーバ
20 キャリア決済サーバ
30 クライアント端末
30a 携帯端末決済用ミドルウェア
30b 通信機能モジュール
40 携帯端末
50 近距離無線通信機器
60 レシート
87 無線基地局
88 携帯網ネットワーク
99 インターネット回線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント端末から有線または無線インターネットを介して売主サーバと、また携帯端末から携帯網ネットワークを介してキャリア決済サーバと、売主サーバとキャリア決済サーバはインターネットを介して通信可能に構成され、決済用近距離無線通信機器が接続されたPOSレジスタ端末と近距離無線通信機能を搭載し携帯端末を用いたオフライン取引の決済方法にあって、前記POSレジスタ端末で携帯端末決済の操作入力を受けた際に決済金額とポイント利用有無を含む決済要求情報を生成する決済要求生成ステップと、決済要求情報を前記売主サーバに送信する決済要求情報送信ステップと、前記売主サーバからトークンとフォーマットデータを受信するフォーマットデータ受信ステップと、受信したトークンに対して売主サーバに決済処理結果要求ステップと、受信したフォーマットデータに対して決済用近距離無線通信機器を介して前記携帯端末に送信する近距離無線通信ステップと、前記売主サーバから決済結果応答として決済処理情報を受信する決済処理情報受信ステップと、受信した決済処理情報をPOSレジスタ端末によりレシートを印刷出力させる決済終了ステップを備えたことを特徴とする携帯端末を用いたオフライン取引の決済方法。
【請求項2】
クライアント端末から有線または無線インターネットを介して売主サーバと、また携帯端末から携帯網ネットワークを介してキャリア決済サーバと、売主サーバとキャリア決済サーバはインターネットを介して通信可能に構成され、決済用近距離無線通信機器が接続されたPOSレジスタ端末と近距離無線通信機能を搭載し携帯端末を用いたオフライン取引の決済方法にあって、前記POSレジスタ端末では、携帯端末決済とポイント利用有無の操作入力を受けたら、ユニークなトークンを作成するトークン作成ステップと定まれたフォーマットのデータを作成するフォーマットデータ作成ステップを備え、少なくともトークン、店舗情報、金額をパラメータとして売主サーバに送信する決済処理結果要求ステップと、作成したフォーマットデータに対して決済用近距離無線通信機器を介して前記携帯端末に送信する近距離無線通信ステップと、前記売主サーバから決済結果応答として決済処理情報を受信する決済処理情報受信ステップと、受信した決済処理情報をPOSレジスタ端末によりレシートを印刷出力させる決済終了ステップを備えたことを特徴とする携帯端末を用いたオフライン取引の決済方法。
【請求項3】
請求項1と請求項2記載の前記決済用近距離無線通信機器は、携帯端末と近距離無線通信を行うため、POSレジスタ端末のシリアルポートまたはUSB(Universal Serial Bus)ポートに接続され、非特許文献2の機能を実現した近距離無線通信アダプターを搭載した機器で設置場所を取らないようにカスタマディスプレイに付着またはカスタマディスプレイに内蔵することを特徴とする決済用近距離無線通信機器。
【請求項4】
POSレジスタ端末または売主サーバを構成するコンピュータにより実行されるプログラムを提供する。このプルグラムは、コンピュータに、前記POSレジスタ端末で携帯端末決済の操作入力を受けた際に決済金額とポイント利用有無を含む決済要求情報を生成する決済要求生成ステップと、決済要求情報を前記売主サーバに送信する決済要求情報送信ステップと、前記売主サーバからトークンとフォーマットデータを受信するフォーマットデータ受信ステップと、受信したトークンに対して売主サーバに決済処理結果要求ステップと、受信したフォーマットデータに対して決済用近距離無線通信機器を介して前記携帯端末に送信する近距離無線通信ステップと、前記売主サーバからは決済結果応答として決済処理情報を受信する決済処理情報受信ステップと、受信した決済処理情報をPOSレジスタ端末によりレシートを印刷出力させる決済終了ステップとを実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項5】
POSレジスタ端末または売主サーバを構成するコンピュータにより実行されるプログラムを提供する。このプルグラムは、コンピュータに、前記POSレジスタ端末では、携帯端末決済とポイント利用有無の操作入力を受けたら、ユニークなトークンを作成するトークン作成ステップと定まれたフォーマットのデータを作成するフォーマットデータ作成ステップを備え、少なくともトークン、店舗情報、金額をパラメータとして売主サーバに送信する決済処理結果要求ステップと、作成したフォーマットデータに対して決済用近距離無線通信機器を介して前記携帯端末に送信する近距離無線通信ステップと、前記売主サーバから決済結果応答として決済処理情報を受信する決済処理情報受信ステップと、受信した決済処理情報をPOSレジスタ端末によりレシートを印刷出力させる決済終了ステップをとを実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−141853(P2011−141853A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−3492(P2010−3492)
【出願日】平成22年1月11日(2010.1.11)
【出願人】(707001399)ギルネット株式会社 (7)
【Fターム(参考)】