説明

携帯端末用のキーパッドアセンブリ

【課題】キーパッド全体を均一な明るさで照明することができる携帯端末用のキーパッドアセンブリを提供する。
【解決手段】携帯端末用のキーパッドアセンブリは、複数のキーボタンKが設けられた複数のパッド部210と、該パッド部210らの間に配置された複数の導光板220と、伝送された光を各々のキーボタンKの方向に導くように導光板220に配置された複数の反射装置260と、を有するキーパッドと、反射装置260の方向に光を供給するための少なくとも1の光源230と、を備え、導光板220は、パッド部210と同一の材質で構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セルラーフォン(cellular phone),PDA(Personal Digital Assistants),HHP(Hand Held Phone),ゲームフォン,カメラフォン,及びDMB(Digital Multimedia Broadcasting)フォンなどの携帯型の端末機(以下、携帯端末と称する。)に関し、特に、ユーザが夜中でも他のユーザ等へのダイヤリングを行える照明機能を有する携帯端末のキーパッドアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、“携帯端末”とは、使用者が携帯しながら相手方と無線通信を行うことのできる電子装置をいう。かかる携帯端末の設計は、携帯性を考慮して、小型化,スリム化,グリップ化,及び軽量化の趨勢にあるのみならず、ユーザがより様々な機能を楽しめるマルチメディア化の方向に進みつつある。特に、今後の携帯端末は、小型化,軽量化,多機能及び多目的用として、各種のマルチメディア環境やインターネット環境に適応するように変わるだろう。さらに、携帯端末は、世界のどこでも用いられる電子装置として必需品と認められている。
【0003】
従来の携帯端末は、音声通信機能のみならず、高速のデータ通信もできるようになっている。すなわち、消費者の欲求が増大するにつれて、高速のデータを伝送する無線通信技術を用いて、種々のサービスが提供されるようになった。現在では、ほとんどの携帯端末は、映像信号などを伝送するために、埋め込み型或いは外付けのカメラレンズが装備されている。すなわち、一般に普及した携帯端末では、内装型や外装型のカメラレンズモジュールを用いて、相手との映像通話や所望の被写体の撮影機能を行うことができる。
【0004】
一般に、携帯端末は、データ入力及び出力装置,データ送信及び受信装置,及びアンテナ装置などを必ず備えている。ここで、データ入力装置としては、ユーザの押圧操作でデータを入力するキーパッドアセンブリや、ユーザのタッチ操作でデータを入力するタッチスクリーンなどが用いられる。このような従来の携帯端末に用いられるデータ入力装置としてのキーパッドアセンブリは、キーボタン,シリコンゴム,及びドームスイッチなどによって構成される。さらに、データ出力装置としては、公知の液晶表示装置が一般に用いられる。
【0005】
また、携帯端末は、暗い場所でもユーザが操作できるように、キーパッドに照明手段が提供されて用いられてきた。この照明手段は、複数の発光ダイオードを印刷回路基板上に配列した構造や、印刷回路基板に配置された弾性パッド内に、無機電気発光体(electro luminescence)を挿入した構造を有する。図1に、このような従来のキーパッドアセンブリ100を示す。図1に示すように、従来のキーパッドアセンブリ100は、スイッチ基板120と、複数の発光ダイオード122と、キーパッド110とを含む。
【0006】
このうち、キーパッド110は、弾性材質、例えば、シリコン及びポリウレタンのフィルムの組み合わせから作られた、シリコン及び他の材質からなる。キーパッド110は、板状の弾性層111と、弾性層111の上面に設けられ、その上面に文字などが印刷された複数のキーボタン112と、弾性層111の下面に形成された複数の突起部111aと、を含む。各々のキーボタン112と突起部111aは、相互に垂直に整列される。
【0007】
スイッチ基板120は、板状の印刷回路基板120aと、キーパッド110の突起部111aに対向位置する複数のスイッチ121と、を備える。複数のスイッチ121のそれぞれは、導電性接点と、この導電性接点を完全に覆うメタルドームとで構成される。発光ダイオード122は、印刷回路基板120aの上面の所定の位置に設けられる。
【0008】
しかしながら、各々の発光ダイオード122は、スイッチ121の作動を確保するために、対応するキーボタン112と垂直に整列されることなく、印刷回路基板120aの上面に配置される。すなわち、発光ダイオード122は、それぞれのスイッチ121の間に配置されることになる。その結果、発光ダイオード122から各キーボタン112の方向に出射された光が四方に分散するため、キーボタン112の照明は、不均一で暗くなるという問題点があった。すなわち、キーボタンの照明状態は、発光ダイオードからの出射光が各キーボタンの側面に当てられる(すなわち側面照射方式でなされる)ため、キーボタンに表示された数字や文字の明度が均一にならないという問題点があった。
【0009】
したがって、上述の問題を解決するためには、より多くの発光ダイオードを用いることが必要になり、その結果、発光ダイオードの実装コスト及び発光ダイオードの電力消費が増加し、これによりキーパッドアセンブリの製造に高コストをもたらす、という非経済的な問題が発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、本発明の目的は、キーパッド全体を均一な明るさで照明することができる、携帯端末用のキーパッドアセンブリを提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、キーパッドの縁部(edge)に配置された、複数のキーボタン用の局所的な光源を備え、キーパッド全体に均一な面光源(surface light source)を提供する、携帯端末用のキーパッドアセンブリを提供することにある。
【0012】
本発明のさらに他の目的は、電力消費を最小化した照明機能を有する、携帯端末用のキーパッドアセンブリを提供することにある。
【0013】
さらに、本発明の他の目的は、サイドビュー(側面照射)方式でないトップビュー(上面照射)方式の光源を構成することによって均一な輝度を提供できる、携帯端末用のキーパッドアセンブリを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
このような目的を達成するために、本発明は、携帯端末用のキーパッドアセンブリであって、複数のキーボタンが設けられた複数のパッド部と、各々のキーボタンが設けられたパッド部らの間に配置された複数の導光板と、伝送された光を各々のキーボタンの方向に導くように導光板に配置された複数の反射装置と、を有するキーパッドと、反射装置の方向に光を供給するための少なくとも1の光源と、を備え、導光板は、パッド部と同一の材質で構成される
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、携帯端末用のキーパッドの照明を均一な明るさにすることが可能になる。また、本発明によれば、反射パターンを備えることで、キーボタンのある局部的な場所(エリア)に光を照射することができる。さらには、パッド部と導光板との連結領域の厚さを同一に設定することで、光の損失を最小化することが可能になる。したがって、このような構成を備えた本発明によれば、発光ダイオードの実装個数を減らしてコストを節減することができる。さらに、本発明は、操作の際に相対的に暗くなりやすい縁部や外郭に配置されたキーボタンの領域にも好適に適用することができ、全体的に均一な明るさを提供し、さらには、キーボタンの領域のみに均一な明るさを提供できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】従来技術によるキーパッドアセンブリの構成を示した断面図である。
【図2】本発明の実施形態によるキーパッドアセンブリが備えられた携帯端末の外観を示した斜視図である。
【図3】本発明の実施形態による携帯端末用のキーパッドアセンブリの構成を示した断面図である。
【図4】本発明の一実施形態による携帯端末用のキーパッドアセンブリの断面図であり、パッド部と導光板の厚さが等しい構成を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態による携帯端末用のキーパッドアセンブリの断面図であり、導光板にテーパー部が設けられた構成を示す図である。
【図6】本発明の他の実施形態による携帯端末用のキーパッドアセンブリの反射装置を示した断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態による携帯端末用のキーパッドアセンブリの断面図であり、パッド部と導光板の厚さが等しい構成を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態によるキーパッドアセンブリが、ケーシング部により取り囲まれた状態を示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、下記の説明において、本発明の要旨のみを明瞭にする目的で、関連した公知の機能又は構成に関する具体的な説明は省略する。
【0018】
図2は、本発明によるキーパッドアセンブリを有する携帯端末300の外観を示した図である。図2に示すように、本発明が適用された実施形態の携帯端末300は、その上面に、スピーカー310と、表示装置320と、キーパッドアセンブリのキーボタン330及びマイク装置340と、を備えた携帯型の端末機である。複数のキーボタン330は、ケーシング部301から外部へ突出するように、各キーボタンの上部(top)が露出される。したがって、使用者は、キーボタン330の上部に触れて押圧することで、所望のデータの入力や電話の各種操作等を行う。
【0019】
図3を参照して、本発明によるキーパッドアセンブリ200の構成について説明する。図3に示すように、本実施形態のキーパッドアセンブリ200は、光源230と、スペーサ225と、スイッチ部240と、これら各部材が取付けられる基板(B)と、詳細を後述するキーパッドと、キーパッド及び基板(B)を取り囲むケーシング部250(図8に表示)と、を含む。
【0020】
より詳しくは、キーパッドは、複数のキーボタン(K)が設けられたパッド部210と、キーボタン(K)が設けられたパッド部210の間に平行に配置された導光板220と、光源230から伝送された光を各々のキーボタン(K)の方へ導く反射装置260と、で構成される。パッド部210は、高い弾性を有する材質で構成される。導光板220は、可視光線領域で透光度の良い材質で構成されることが好ましい。導光板220は、パッド部210と同一の材質で構成されるが、導光板220がパッド部210の役割を担うことができるように、弾性シリコン材質で構成されることが好ましい。
【0021】
反射装置260は、導光板220の上面に、該面と面一になるように配置され、詳しくは、基板の上に配列された複数のキーボタンと相対的に対応する位置に設けられることが好ましい。特に、反射装置260は、配列されたキーボタン(K)の相対的な位置に基づいて、その配置位置が決定される。このような構造は、反射装置260がパッド部210に向けて光を反射することで、キーパッドに全体的な輝度均一性を提供して均一な発光品質を実現するための要因となる。すなわち、反射装置260の配置位置は、携帯端末に用いられる複数のキーボタンの配置に従って決定される。
【0022】
但し、反射装置260は、複数のキーボタン(K)の配置に従わない他の位置に配置されることもできる。例えば、反射装置260は、相対的に暗い場所である縁部(端側)に配置されたキーボタンの方向に十分な光を向けるように、配置されることもできる。
【0023】
各々の反射装置260は、反射鏡、或いは高反射率の反射コーティング層を有する装置(ユニット)で構成することができる。このうち、反射コーティング層を有する装置(ユニット)は、金属材質の部材と、この金属材質部材の上に覆われた反射コーティング層と、を含むことができる。
【0024】
なお、反射装置260は、金属材質部材及び反射コーティング層に限られるものではなく、他にも例えば、導光板上に傾斜した(ないし断面テーパ状の形状を有する)構造物を作製し、その上に適切な物質をコーティングして製作され得る。ここで、適切な物質としては、導光板の屈折率よりも高い屈折率を有する物質を含む。
【0025】
反射装置260の各々は、少なくとも一つの傾斜面を備えた三角形の断面形状を有している。すなわち、図面では反射装置260の断面が示されているが、この反射装置全体の形状は円錐状となっている。したがって、光源230から出射した光は、円錐状の反射装置260によって全方向に伝送される。本実施形態の反射装置260は、光源230と対向する傾斜面に形成された反射コーティング層を有する。
【0026】
光源230は、反射装置260の方向に光を放出する光素子であって、キーパッドに対して完全に均一な輝度を提供するために、反射装置260の下方かつ垂直方向の位置(本実施形態では基板(B)上)に装着され、スペーサ225やキーボタン(K)の間に配置される。もちろん、光源230は、キーパッドの暗部の発生しやすい領域、すなわち相対的に暗い場所であるキーパッドの縁部(端側)に局部(局所)的に配置され得る。さらに、光源230は、使用時間(すなわち寿命)や環境面の観点からは、発光ダイオードが用いられることが好ましい。各ドームスイッチ240は、金属すなわちメタルドームスイッチであって、基板(B)上に設けられ、使用者のキー押しの操作に応じて、基板(B)に電気信号を印加する。本実施形態では、各ドームスイッチ240が押圧されることにより、基板(B)に取付けられた図示しないプロセッサ(CPU)に電気信号が印加されるようになっている。
【0027】
各々のキーボタン(K)を有するパッド部210は、対応するドームスイッチ240を押して当該スイッチを活性化(すなわち電気的に接続)するための突出部212をさらに備え、各々の突出部212は、反射装置260から反射された光を各々のキーボタン(K)の方へ局所的に導波するための反射パターン214をさらに備える。反射パターン214の設けられる領域は、キーボタン(K)の幅と対応する。これは、反射された光をキーボタン(K)の方へ最大限に伝送するためである。
【0028】
スペーサ225は、導光板220の下方の基板(B)上に装着され、導光板220と基板(B)とが一定間隔で離間され該隔離状態を保持するように、導光板220を支持する。スペーサ225は、導光板220と同一の材質で構成される。特に、シリコン材質を用いてスペーサ225と導光板220とが一体型に構成(統合)されることが経済的である。スペーサ225は、導光板220を支持し、パッド部210との高さを合わせる役割を担うことができる。したがって、スペーサの大きさ(サイズ)は、その目的によって変更可能である。さらに、スペーサ225は、導光板220のみならず、ドームスイッチ240の近傍に、すなわちパッド部210に配置することもできる。
【0029】
図3、図4及び図5に示した反射装置260は、断面が二等辺三角形(全体が円錐形)の形状を呈しており、その表面に反射層が設けられた反射鏡で構成される。図では、反射装置260の断面が、第1及び第2の傾斜面261,262で示される。
【0030】
かかる第1及び第2の傾斜面261,262は、相互に対称をなし、光源230から供給された光の方向を、それぞれ対応するキーボタンの方向へと導く。なお、反射装置260の形状は、断面三角形状(全体円錐状)に限定される必要はなく、これとは異なる形状、例えば一定の曲率の凸面や凹面を有する形状とすることもできる。ここで、反射装置260は、光源230から出射した光がキーパッドの外部に漏れることを防止でき、かつ、該光がキーボタン(K)の方へ可能な限り多く伝送することができるような面形状を有すべきことが重要である。
【0031】
図4に示した導光板220-1は、パッド部210と連結(連接)される部位が、パッド部210の厚さと同一の厚さを有する。
【0032】
一方、導光板及びパッド部の全体(ないし平均)の厚さは、相互に同一である必要はなく、むしろ、導光板220の厚さがパッド部210の厚さよりも厚い構成とすることが好ましい。これは、このような構成とすることで、光源230からの光が反射装置260を通じて各々のキーボタン(K)の方向に導波する際に、光源230からの光の外部漏れを最大限に防止してパッド部210へ伝送することに寄与するためである。
【0033】
図5は、テーパー部224を有する導光板220-2を示す図である。光源230から伝送された光が反射装置260を通じてパッド部210に向かう場合に、上述のように導光板がパッド部よりも厚い、すなわち厚みが大きければ、多量の光を導波できる。しかしながら、この場合には、パッド部と導光板との間の連結部分で不連続の部位が生じ、このために、光の損失を予め防止する必要がある。これを考慮して、導光板220-2には、その下面側にテーパー部224が設けられる。すなわち、テーパー224は、導光板220とパッド部210との間の厚さの差により発生する不連続領域における光の損失を予め防止することができる。
【0034】
上述した導光板220は、パッド部210と一体型として形成されることもでき、パッド部210としての機能を遂行するために、低い硬度,高い弾性変形率,高い弾性復元力,及び高い光透明度を有する材質で構成されることが好ましく、例えば、シリコン材質やポリウレタン材質で構成することができる。
【0035】
図6に示したように、携帯端末に採用される複数のキーボタンを含むキーパッドアセンブリにおいて、キーパッドの外縁部(端)側に配置されたキーボタン(K-1)は、相対的により暗い場所(領域)になり易い。したがって、このような領域には、一箇所(或いは一方向)のみに光を導波する反射装置260-1を設けることが望ましい。
【0036】
図6に示す本発明の他の実施形態の反射装置260-1は、断面が直角三角形(全体が半円錐形)の形状を有しており、単一の傾斜面263を備えている。図6は、直角三角形状の断面を有する反射装置の断面形状を示す。単一傾斜面263は、光源230から供給された光の方向をキーボタンK−1の方へ導くように反射させる。なお、図6に示したパッド部、スイッチ部、導光板、及び光源の詳細については、既に図3を参照して説明したので、冗長を避けるため省略する。
【0037】
反射装置260-1は、導光板220上に配置され、より詳細には、光源230の垂直方向の上方に単一傾斜面263が位置するように整列される。
【0038】
導光板の厚さ及びパッド部の厚さは、相互に等しく、或いは、相違する構成とすることができる。但し、光損失の最小化の観点からは、両部材が接続(連接)される箇所については、両部材の厚さが相互に等しい構成とすることが好ましい。図6には導光板220の厚さとパッド部210の厚さとが相違する構成の場合を、図7には導光板220-3の厚さとパッド部210の厚さとを相互に等しく構成した場合を示す。さらに、導光板の厚さとパッド部の厚さとが相違している場合には、光損失の最小化を図るために、図5のようなテーパー部(224)が採用され得る。この場合には、両部材の接続箇所の厚さが相互に等しくされ、接続箇所に段差が生じないように両部材の端面同士が結合されることによって、光損失の最小化が図られる。
【0039】
図8に示したように、ケーシング部250は、キーパッドアセンブリを取り囲み、外部環境から離間させる役割を担う。ケーシング部250は、その下側に、詳しくはケーシング部250の内面から垂直下方向に延びる突出部252をさらに備える。この突出部252は、反射装置260を導光板220の方へ密着させる機能を遂行する。反射装置260がケーシング部250の突出部252に取り付けられる一方で、突出部252は、ケーシング部250と一体型になるように射出成型される方式で製造することができる。或いは、突出部252と反射装置260は、単独で製作された後に、組立て工程で組立てられることもできる。
【0040】
次に、図3以下を参照して、本発明によるキーパッドアセンブリに備えられた照明装置の動作について説明する。図3以下に示した各実施形態では、光源230からの光は、導光板(220,220−1〜3)の垂直方向へ最も多く出射され、導光板の水平方向へは殆ど出射されない。次いで、光源230からの光は、反射装置260で反射されることによって導光板(220,220−1〜3)の水平方向に導かれ、キーボタン(K)の方へと進行する。
【0041】
すなわち、光源230から導光板(220,220−1〜3)に入射した光は、反射装置260と導光板との界面で全反射され、その結果、ほとんどの光は該導光板を通じて伝送される。反射装置260で反射され反射パターン214に達した光は、光の伝播角度が臨界角以上となり、その結果、パッド部210の上部へ屈折され、パッド部210の外部へと出射される。そして、かかる出射光は、キーボタン(K)を通って外部へ放出される。この際に、反射パターン214は、光源230に最も近い側の部位については粗く形成され、光源230から遠い側の部位については密に形成されており、これにより、キーパッド全体における輝度の均一性を確保することが可能となる。
【0042】
以上、本発明を具体的な実施形態に則して詳細に説明したが、形式や細部についての種々の置換、変形、変更等が、特許請求の範囲の記載により規定されるような本発明の精神及び範囲から逸脱することなく行われることが可能であることは、当該技術分野における通常の知識を有する者には明らかである。従って、本発明の範囲は、前述の実施形態及び添付図面に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載及び該記載と均等なものにより定められるべきである。
【符号の説明】
【0043】
300 携帯端末
210 パッド部
K キーボタン
220 導光板
260 反射装置
230 光源
B 基板
225 スペーサ
240 スイッチ部
250 ケーシング部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末用のキーパッドアセンブリであって、
複数のキーボタンが設けられた複数のパッド部と、前記各々のキーボタンが設けられたパッド部らの間に配置された複数の導光板と、伝送された光を各々の前記キーボタンの方向に導くように前記導光板に配置された複数の反射装置と、を有するキーパッドと、
前記反射装置の方向に光を供給するための少なくとも1の光源と、を備え、
前記導光板は、前記パッド部と同一の材質で構成されることを特徴とするキーパッドアセンブリ。
【請求項2】
前記導光板の下方に装着され、前記導光板と該導光板に対向する基板とを離間し、該離間状態を保持するように前記導光板を支持するための、複数のスペーサをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のキーパッドアセンブリ。
【請求項3】
前記各々のパッド部は、前記反射装置から導波された光を前記各々のキーボタンの方へ局所的に導波するための反射パターンをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のキーパッドアセンブリ。
【請求項4】
前記反射装置は、それぞれ反射鏡を含むことを特徴とする請求項1に記載のキーパッドアセンブリ。
【請求項5】
前記反射装置は、それぞれ反射コーティング層を含み、前記反射コーティング層の屈折率は前記導光板の屈折率よりも高く構成される
ことを特徴とする請求項1に記載のキーパッドアセンブリ。
【請求項6】
前記反射装置は、それぞれ、前記導光板の上部に配置され、該配置位置は前記複数のキーボタンの配置に従って決定される
ことを特徴とする請求項1に記載のキーパッドアセンブリ。
【請求項7】
前記反射装置は、略三角形の断面を有する全体略円錐状であり、少なくとも一の傾斜面を具備する
ことを特徴とする請求項1に記載のキーパッドアセンブリ。
【請求項8】
前記反射装置は、光を全方向に反射させるための、二等辺三角形の断面形状を有することを特徴とする請求項1に記載のキーパッドアセンブリ。
【請求項9】
前記反射装置は、略直角三角形の断面を有する全体略半円錐状であり、光源から供給された光の方向を前記キーボタンの方へ導くための単一の傾斜面を具備する
ことを特徴とする請求項に記載のキーパッドアセンブリ。
【請求項10】
前記光源は、前記スペーサらの間に配置されることを特徴とする請求項に記載のキーパッドアセンブリ。
【請求項11】
前記パッド部の厚さと前記導光板の厚さとが等しいことを特徴とする請求項1に記載のキーパッドアセンブリ。
【請求項12】
前記導光板は、前記パッド部よりも厚みが大きいことを特徴とする請求項1に記載のキーパッドアセンブリ。
【請求項13】
前記導光板は、前記パッド部との厚みの相違により発生する光の損失を防止するために、前記パッド部と接する領域にテーパー部をさらに備えた
ことを特徴とする請求項12に記載のキーパッドアセンブリ。
【請求項14】
前記反射装置は、前記ケーシング部に取付けられることを特徴とする請求項1に記載のキーパッドアセンブリ。
【請求項15】
前記スペーサは、前記導光板と同一の材質で一体に構成されることを特徴とする請求項に記載のキーパッドアセンブリ。
【請求項16】
前記導光板は、シリコン材質で構成されることを特徴とする請求項1に記載のキーパッドアセンブリ。
【請求項17】
前記パッド部は、弾性を有することを特徴とする請求項1に記載のキーパッドアセンブリ。
【請求項18】
前記キーボタンが設けられた各々のパッド部の下方に配置され、前記基板に信号を印加するための複数のスイッチ部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のキーパッドアセンブリ。
【請求項19】
前記キーパッドを取り囲むケーシング部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のキーパッドアセンブリ。
【請求項20】
前記ケーシング部は、該ケーシング部と一体をなし、前記反射装置を前記導光板へ密着させるための突出部をさらに備えたことを特徴とする請求項19に記載のキーパッドアセンブリ。
【請求項21】
前記各々のキーボタンが設けられたパッド部は、前記ドームスイッチを押圧するための突出部をさらに備えることを特徴とする請求項18に記載のキーパッドアセンブリ。
【請求項22】
前記各々の突出部は、前記反射装置から導波された光を前記各々のキーボタンの方へ局所的に導波するための反射パターンをさらに備えることを特徴とする請求項21に記載のキーパッドアセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−15995(P2010−15995A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−187911(P2009−187911)
【出願日】平成21年8月14日(2009.8.14)
【分割の表示】特願2006−158805(P2006−158805)の分割
【原出願日】平成18年6月7日(2006.6.7)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】