説明

携帯通信端末及び情報表示方法

【課題】アドレス帳や着信履歴等にて、通信相手先の名称や電話番号が、ユーザの予定に基づいて表示される携帯通信端末を提供する。
【解決手段】本発明の携帯通信装置は、複数の通信相手先の名称と、グループと、住所又は位置情報と、電話番号を含む通信相手先情報をアドレス帳31に登録するアドレス帳機能と、ユーザの行動予定に関する第1キーワードを含むスケジュール情報をスケジュール帳35に登録するスケジュール帳機能とを有する。記憶部7は、グループに関連する第2キーワードを記憶する。表示部23は、アドレス帳31に登録された通信相手先を、グループ別に、且つ所定のグループ順に従って選択的に表示する。制御部1は、スケジュール帳に登録されている特定の行動予定に関する第1キーワードに含まれる又は一致する第2キーワードと関連づけられたグループに属する通信相手先のリストが優先的に表示部に表示されるように、所定のグループ順を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話番号やメールアドレスを含む通信相手先のリストを表示する携帯通信端末と、そのような通信相手先のリストを携帯通信端末にて表示する情報表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的な携帯電話機は、電話番号やメールアドレスを含む情報を登録するアドレス帳機能又は電話帳機能を有している。ユーザは、表示部に表示される通信相手先のリストから所望の通信相手先を指定して、当該通信相手先に発呼や電子メールの送信を行う。
【0003】
アドレス帳や着信履歴などに登録されている通信相手先(又はその電話番号やメールアドレス)の数が増えると、表示画面の切り換えやスクロールなどを行って所望の通信相手先を見つけるのは困難な作業となる。この問題を解決するために、携帯電話機の現在位置を取得して、取得した現在位置を用いてアドレス帳又は電話帳表示時における通信相手先の並びを決定若しくは並び替える携帯電話機が提案されている。
【0004】
例えば、特開2000−165501号公報の携帯電話機は、自己の現在位置から各通信相手先までの距離を求めて、より距離が近い通信相手先がより上に配置されるように電話帳を表示する(特許文献1)。
【0005】
また、特開2005−109896号公報に開示されている携帯電話機は、登録されているアドレスの各々にグループ属性が付与されたアドレス帳を有しており、自己の現在位置に対応する特定のグループ属性を有するアドレスが優先的に表示されるようにアドレス帳をソートする(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−165501号公報
【特許文献2】特開2005−109896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1や特許文献2の携帯電話機では、例えば、出張や旅行で長距離を移動する前に、アドレス帳や電話帳に通信相手先として登録されている出張先や宿泊先に連絡を取りたい場合、当該出張先や宿泊先は、アドレス帳や電話帳にて非優先的に配置されてしまう。このように、ユーザが将来又は未来に移動した後に会うことが予定されている(アドレス帳などに登録された)通信相手先に、ユーザが電話をしたい又は電子メールを送信したい場合には、特許文献1や特許文献2の携帯電話機の上述の機能は役に立たない。
【0008】
本発明は、上記の問題を解決するものであり、アドレス帳、電話帳、着信履歴や発信履歴などにて、通信相手先の名称、電話番号やメールアドレスが、ユーザの未来又は将来の状況又は予定に応じて表示される携帯通信端末及び情報表示方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の携帯通信装置は、通信相手先の名称と、グループと、住所及び/又は位置情報と、電話番号及び/又はメールアドレスとを含む通信相手先情報をアドレス帳に登録するアドレス帳機能と、ユーザの行動予定に関する第1キーワードを含むスケジュール情報をスケジュール帳に登録するスケジュール帳機能とを有する携帯通信装置であって、グループに関連する少なくとも1つの第2キーワードを記憶する記憶部と、前記アドレス帳に登録された通信相手先を、グループ別に、且つ所定のグループ順に従って選択的に表示する表示部と、前記スケジュール帳に登録されている特定の行動予定に関する第1キーワードに含まれる又は一致する第2キーワードと関連づけられたグループに属する通信相手先のリストが優先的に前記表示部に表示されるように、前記所定のグループ順を決定する制御部とを備える。
【0010】
更に、本発明の携帯通信装置では、前記特定の行動予定に関する第1キーワードは、ユーザの行動予定に関連する場所を含み、前記制御部は、前記第2キーワードと関連づけられたグループに属する通信相手先の各々について、前記アドレス帳に登録されている事項から位置を特定し、特定された位置が前記特定の行動予定に関連する場所により近い通信相手先が、前記リストにおいてより優先的に表示されるように、前記リストにおける通信相手先の並びを決定する、又は、特定された位置が前記特定の行動予定に関する場所を基準とした所定の範囲に含まれる通信相手先が、前記リストにおいて優先的に表示されるように、前記リストにおける通信相手先の並びを決定する。
【0011】
また、本発明の携帯通信装置は、自己の現在位置を特定する自己位置取得部を更に備えており、前記制御部は、前記第2キーワードと関連づけられたグループに属する通信相手先の各々について、前記アドレス帳に登録されている事項から位置を特定し、特定された位置が前記現在位置により近い通信相手先が前記リストにおいてより優先的に表示されるように、前記リストにおける通信相手先の並びを決定する、又は、特定された位置が前記現在場所を基準とした所定の範囲に含まれる通信相手先が、前記リストにおいて優先的に表示されるように、前記リストにおける通信相手先の並びを決定する。
【0012】
本発明の携帯通信装置は、通信相手先の名称と、住所及び/又は位置情報と、電話番号及び/又はメールアドレスとをアドレス帳に登録するアドレス帳機能と、ユーザの行動予定をその行動予定に関連する場所と共にスケジュール帳に登録するスケジュール帳機能と、過去に着呼した通信相手先に関する着信履歴、過去に発呼した通信相手先に関する発信履歴、過去に電子メールを受信した通信相手先に関する受信履歴、及び、過去に電子メールを送信した通信相手先に関する送信履歴を記憶する機能とを有する携帯通信装置において、前記アドレス帳に登録された通信相手先、或いは、前記着信履歴、前記発信履歴、前記受信履歴又は前記送信履歴に含まれる通信相手先のリストを表示する表示部と、前記リストにおける通信相手先の並びを、前記スケジュール帳に基づいて決定する制御部とを備えており、前記制御部は、前記リストに含まれる通信相手先の各々について、その電話番号又はその通信相手先について前記アドレス帳に登録されている事項から位置を特定し、特定された位置が前記スケジュール帳に登録されている特定の行動予定に関する場所により近い通信相手先が、より優先的に前記リストに表示されるように、前記通信相手先の並びを決定し、或いは、特定された位置が前記前記特定の行動予定に関する場所を基準とした所定の範囲に含まれる通信相手先が、前記リストにおいて優先的に表示されるように前記リストにおける通信相手先の並びを決定する。
【0013】
更に、本発明の携帯通信装置は、自己の現在位置を特定する自己位置取得部を備えており、前記制御部は、前記リストに含まれる通信相手先の各々について、その電話番号又はその通信相手先について前記アドレス帳に登録されている事項から位置を特定し、特定された位置が前記現在位置により近い通信相手先が前記リストにおいてより優先的に表示されるように前記リストにおける通信相手先の並びを決定し、又は、特定された位置が前記現在位置を基準とした所定の範囲に含まれる通信相手先が、前記リストにおいて優先的に表示されるように前記リストにおける通信相手先の並びを決定する。
【0014】
本発明の情報表示方法は、通信相手先の名称と、グループと、住所及び/又は位置情報と、電話番号及び/又はメールアドレスとを含む通信相手先情報をアドレス帳に登録するアドレス帳機能と、ユーザの行動予定に関する第1キーワードを含むスケジュール情報をスケジュール帳に登録するスケジュール帳機能とを有する携帯通信装置を用いた情報表示方法であって、グループに関連する少なくとも1つの第2キーワードを、前記携帯通信装置の記憶部が記憶するステップと、前記携帯通信装置の表示部が、前記アドレス帳に登録された通信相手先を、グループ別に、且つ所定のグループ順に従って選択的に表示するステップと、前記携帯通信装置の制御部が、前記スケジュール帳に登録されている特定の行動予定に関する第1キーワードに含まれる又は一致する第2キーワードと関連づけられたグループを特定するステップと、前記携帯通信装置の制御部が、前記第2キーワードと関連づけられたグループに属する通信相手先のリストが優先的に前記表示部に表示されるように、前記所定のグループ順を決定するステップとを含む。
【0015】
更に、本発明の情報表示方法では、前記特定の行動予定に関する第1キーワードは、ユーザの行動予定に関連する場所を含み、前記制御部が、前記第2キーワードと関連づけられたグループに属する通信相手先の各々について、前記アドレス帳に登録されている事項から位置を特定するステップと、前記制御部が、特定された位置が前記特定の行動予定に関連する場所により近い通信相手先が前記リストにおいてより優先的に表示されるように、前記リストにおける通信相手先の並びを決定する、又は、特定された位置が前記特定の行動予定に関する場所を基準とした所定の範囲に含まれる通信相手先が、前記リストにおいて優先的に表示されるように、前記リストにおける通信相手先の並びを決定するステップとを含む。
【0016】
本発明の情報表示方法は、通信相手先の名称と、住所及び/又は位置情報と、電話番号及び/又はメールアドレスとをアドレス帳に登録するアドレス帳機能と、ユーザの行動予定をその行動予定に関連する場所と共にスケジュール帳に登録するスケジュール帳機能と、過去に着呼した通信相手先に関する着信履歴、過去に発呼した通信相手先に関する発信履歴、過去に電子メールを受信した通信相手先に関する受信履歴、及び、過去に電子メールを送信した通信相手先に関する送信履歴を記憶する機能とを有する携帯通信装置を用いた情報表示方法において、前記携帯通信装置の表示部が、前記アドレス帳に登録された通信相手先、或いは、前記着信履歴、前記発信履歴、前記受信履歴又は前記送信履歴に含まれる通信相手先のリストを表示する表示ステップと、前記携帯通信装置の制御部が、前記リストにおける通信相手先の並びを、前記スケジュール帳に基づいて決定する決定ステップとを含んでおり、前記決定ステップは、前記制御部が、前記リストに含まれる通信相手先の各々について、その電話番号又はその通信相手先について前記アドレス帳に登録されている事項から位置を特定するステップと、特定された位置が前記スケジュール帳に登録された特定の行動予定に関する場所により近い通信相手先がより優先的に、前記リストに表示されるように前記通信相手先の並びを決定する、又は、特定された位置が前記前記特定の行動予定に関する場所を基準とした所定の範囲に含まれる通信相手先が、前記リストにおいて優先的に表示されるように前記リストにおける通信相手先の並びを決定するステップとを含む。
【0017】
本発明のプログラムは、通信相手先の名称と、グループと、住所及び/又は位置情報と、電話番号及び/又はメールアドレスとを含む通信相手先情報をアドレス帳に登録するアドレス帳機能と、ユーザの行動予定に関する第1キーワードを含むスケジュール情報をスケジュール帳に登録するスケジュール帳機能とを有する携帯通信装置のコンピュータに、グループに関連する少なくとも1つの第2キーワードを、前記携帯通信装置の記憶部が記憶する手順と、前記携帯通信装置の表示部が、前記アドレス帳に登録された通信相手先を、グループ別に、且つ所定のグループ順に従って選択的に表示する手順と、前記携帯通信装置の制御部が、前記スケジュール帳に登録されている特定の行動予定に関する第1キーワードに含まれる又は一致する第2キーワードと関連づけられたグループを特定する手順と、前記携帯通信装置の制御部が、前記携帯通信装置の制御部が、前記第2キーワードと関連づけられたグループに属する通信相手先のリストが優先的に前記表示部に表示されるように、前記所定のグループ順を決定する手順とを実行させる。
【0018】
更に、本発明のプログラムでは、前記特定の行動予定に関する第1キーワードは、ユーザの行動予定に関連する場所を含み、前記制御部が、前記第2キーワードと関連づけられたグループに属する通信相手先の各々について、前記アドレス帳に登録されている事項から位置を特定する手順と、前記制御部が、特定された位置が前記特定の行動予定に関連する場所により近い通信相手先が前記リストにおいてより優先的に表示されるように、前記リストにおける通信相手先の並びを決定する、又は、特定された位置が前記行動予定に関する場所を基準とした所定の範囲に含まれる通信相手先が、前記リストにおいて優先的に表示されるように、前記リストにおける通信相手先の並びを決定する手順が実行される。
【0019】
本発明のプログラムは、通信相手先の名称と、住所及び/又は位置情報と、電話番号及び/又はメールアドレスとをアドレス帳に登録するアドレス帳機能と、ユーザの行動予定をその行動予定に関連する場所と共にスケジュール帳に登録するスケジュール帳機能と、過去に着呼した通信相手先に関する着信履歴、過去に発呼した通信相手先に関する発信履歴、過去に電子メールを受信した通信相手先に関する受信履歴、及び、過去に電子メールを送信した通信相手先に関する送信履歴を記憶する機能とを有する携帯通信装置のコンピュータに、前記携帯通信装置の表示部が、前記アドレス帳に登録された通信相手先、或いは、前記着信履歴、前記発信履歴、前記受信履歴又は前記送信履歴に含まれる通信相手先のリストを表示する表示手順と、前記携帯通信装置の制御部が、前記リストにおける通信相手先の並びを、前記スケジュール帳に基づいて決定する決定手順とを実行させるプログラムであって、前記決定手順は、前記制御部が、前記リストに含まれる通信相手先の各々について、その電話番号又はその通信相手先について前記アドレス帳に登録されている事項から位置を特定する手順と、特定された位置が前記スケジュール帳に登録された特定の行動予定に関する場所により近い通信相手先がより優先的に、前記リストに表示されるように前記通信相手先の並びを決定する、又は、特定された位置が前記前記特定の行動予定に関する場所を基準とした所定の範囲に含まれる通信相手先が、前記リストにおいて優先的に表示されるように前記リストにおける通信相手先の並びを決定する手順とを含む。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ユーザが通信相手先を容易に見つけ出すことが可能な携帯端末、及び、情報表示方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、本発明の携帯通信装置の実施例である携帯電話機の概要を示すブロック図である。
【図2】図2(a)乃至(c)は、本発明の携帯通信装置の実施例である携帯電話機におけるスケジュール帳機能を説明する説明図である。
【図3】図3(a)乃至(d)は、本発明の携帯通信装置の実施例である携帯電話機におけるアドレス帳機能を説明する説明図である。
【図4】図4(a)及び(b)は、本発明の携帯通信装置の実施例である携帯電話機におけるグループ設定の例を示す説明図である。
【図5】図5は、本発明の携帯通信装置の実施例である携帯電話機におけるアドレス帳の表示処理のフローチャートである。
【図6】図6(a)乃至(d)は、図5のアドレス帳の表示処理にて表示される画面の例を模式的に示した説明図である。
【図7】図7(a)乃至(d)は、図5のアドレス帳の表示処理にて表示される画面の例を模式的に示した説明図である。
【図8】図8は、本発明の携帯通信装置の実施例である携帯電話機における着信履歴の表示処理のフローチャートである。
【図9】図9(a)乃至(c)は、図8の着信履歴の表示処理にて表示される画面の例を模式的に示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施例、図を参照して詳述する。図1は、本発明の携帯通信装置の実施例である携帯電話機の概要を示すブロック図である。実施例の携帯電話機は、公共通信網を介して発呼又は着呼して相手先と通話をする電話機能と、電子メールを送受信する機能と、通信相手先をグループ別に登録・管理するアドレス帳機能と、ユーザの行動予定を登録・管理するスケジュール帳機能とを備えている。なお、本発明の携帯通信装置は、実施例として説明する携帯電話機以外に、PDA(Personal Digital Assistance)やスマートフォンとして実施されてもよい。
【0023】
図1を参照すると、携帯電話機は、当該携帯電話機に係る各種制御や処理を行うCPU(1)と、CPU(1)の演算等に必要なデータを一時的に格納するRAM(3)と、CPU(1)で実行される制御や処理を記述したプログラムを格納するROM(5)と、アドレス帳機能や着信履歴及び発信履歴の表示に必要な各種データを格納するフラッシュメモリ(7)とを備えている。
【0024】
より具体的には、フラッシュメモリ(7)には、1又は複数の通信相手先の名称と、各通信相手先が属するグループと、住所と、位置情報と、電話番号及びメールアドレスと含む通信相手先情報が登録されるアドレス帳データベース(31)と、各グループの名称とそのグループに関連した1又は複数のキーワードが登録されるグループ設定テーブル(33)と、ユーザのスケジュール情報が登録されるスケジュール帳データベース(35)とが格納される。ユーザの行動予定情報には、ユーザの行動予定に関するキーワードが、具体的には、予定の件名や当該予定に係る場所(ユーザの移動予定場所)などが含まれる。さらに、フラッシュメモリ(7)には過去に着呼した通信相手先の電話番号を含む着信履歴データ(41)と、過去に発呼した通信相手先の電話番号を含む発信履歴データ(43)と、過去に電子メールを受信した通信相手先のメールアドレスを含む受信ボックスデータ(45)と、過去に電子メールを送信した通信相手先のメールアドレスを含む送信ボックスデータ(47)とが格納されている。
【0025】
携帯電話機は、相手先との通話時にユーザの音声を集音して電気信号に変化するマイク(9)と、マイク(9)から送られた電気信号をデジタル音声信号に変換すると共にエンコードする音声エンコーダ部(11)とを備えている。エンコードされた音声信号やRAM(3)内の電子メールの送信データ等は、通信モジュール部(13)にて無線信号に変換されて、アンテナ(15)を介して公共携帯通信網の基地局に送られる。公共携帯通信網の基地局から送られた無線信号は、アンテナ(15)を介して通信モジュール部(13)に送られて、音声信号や所定のフォーマットの電子メールデータ等に変換されてCPU(1)に送られる。音声デコーダ部(17)は、CPU(1)から送られた音声信号をデコードして、さらにアナログ音声信号に変換し、当該アナログ音声信号は、スピーカ(19)にて再生される。CPU(1)は、通信モジュール部(13)から送られた電子メールの受信データや通信モジュール部(13)から送信する電子メールの送信データをフラッシュメモリ(7)に格納する。
【0026】
CPU(1)は、描画部(21)に指示を出して、携帯電話機の各種設定画面や操作画面、電子メールの表示画面などを表示部(23)に表示する。表示部(23)には、例えば液晶表示装置が使用される。描画部(21)は、設定画面や操作画面の画像データや電子メールの表示用データ等が格納されるVRAMを有しており、VRAMに格納されたデータに基づいて表示部(23)に画像を表示させる。
【0027】
実施例の携帯電話機では、CPU(1)、RAM(3)、ROM(5)やそれに格納されたプログラムは、本発明に係る制御部を構成する。フラッシュメモリ(7)は、本発明に係る記憶部を構成する。
【0028】
操作部(25)は、電話番号や文字などを入力するためのハードキーを備えている。ハードキーには、表示部(23)に表示された各種画面上にて特定の項目や領域を指定するために使用される上下左右のカーソルキーや、指定された項目や処理等を確定させるために使用される決定キー、電話番号やテキストデータを入力するために使用されるテンキーなどが含まれる。操作部(25)は、表示部(23)の画像表示領域を覆うように配置されたタッチパネル装置を更に備えていてもよい。
【0029】
本実施例の携帯電話機は、自己の現在位置を特定する自己位置取得部としてGPS(Global Positioning System)機能を搭載している。複数のGPS衛星から送られたGPS信号は、GPSアンテナ(29)を介してGPSモジュール部(27)にて受信される。GPSモジュール部(27)は、受信したGPS信号に基づいて携帯電話機の現在位置を決定し、CPU(1)に送る。なお、GPS機能を用いずに、基地局から送られた信号に含まれる位置情報を用いて、自己の現在位置が特定されてもよい。
【0030】
本実施例の携帯電話機は、ユーザの行動予定を登録するスケジュール帳機能を有している。当該機能を記述したプログラムは、ROM(5)に記述されており、例えば、アプリケーション機能を選択するメニュー画面が表示部(23)に表示されている状態で、ユーザが操作部(25)を操作することで、当該プログラムがCPU(1)で実行されて、スケジュール帳機能が呼び出される。スケジュール帳機能が呼び出されると、図2(a)に示すようなカレンダー画面が表示部(23)に表示される。カレンダー画面では、選択されている日付に対応した(矩形の)領域は、その他の日付と区別されている。図2(a)に示す例では、2011年の10月14日が選択されている。操作部(25)のカーソルキーを操作することで、選択された日付が変更され、また、カレンダー画面の月も必要に応じて変更される。
【0031】
例えば、図2(a)に示すように、2011年10月14日が選択された状態で操作部(25)の決定キーが押下されると、図2(b)に示すようなスケジュール登録画面が表示部(23)に表示される。スケジュール登録画面は、2011年10月14日における行動予定の「件名」やその予定に関連した「場所」などのキーワードと、予定の開始時刻である「開始」と終了時刻である「終了」などの入力をユーザに促すように構成されている。項目「詳細」は、予定に関係したメモとして必要に応じて使用される。
【0032】
カレンダー画面にて選択された日付に対応した予定がスケジュール帳データベース(35)に登録されていない場合、これら項目に何も入力されていない状態のスケジュール登録画面が表示部(23)に表示される(登録されている場合には、登録内容が記載されたスケジュール登録画面が表示され、ユーザにより必要に応じて登録内容の変更が行われる)。スケジュール登録画面では、入力対象となっている項目はその他の項目と区別され、入力対象となる項目は、カーソルキーにより変更される。ユーザは、各項目について操作部(25)を操作して項目の入力を行う。図2(b)に示す例では、項目「件名」に「出張」が、項目「場所」に「東京」が、項目「開始」に「2011/10/14 09:00」が入力されており、項目「終了」に「2011/10/14 21:00」の入力が完了した状態を示している。この状態にて、スケジュール登録画面の入力内容を確定させる操作が行われると(操作部(25)の所定のキーが押下されると)、フラッシュメモリ(7)に格納されているスケジュール帳データベース(35)が、スケジュール登録画面に記載された入力内容に基づいて更新され、ユーザの2011年10月14日の行動予定が新規に登録される。
【0033】
図2(c)は、図2(b)に例示した行動予定の登録が行われた後におけるカレンダー画面の一例を示している。2011年10月14日には、予定が登録されていることを示すアイコンが表示されている。2011年10月14日が訪れると、例えば、携帯電話機のホーム画面に、その日に予定がある旨をユーザに喚起するアイコンが表示され、開始日時にアラームが鳴らされる。なお、登録されている行動予定の終了日時に至ると、当該行動予定は、スケジュール帳データベース(35)から削除される。
【0034】
携帯電話機のスケジュール帳機能では、複数の予定が登録可能であって、図2(c)に示す例では、2011年10月14日の予定を示すアイコンに加えて、2011年10月15日から同16日に亘る第2の予定を示すアイコンと、2011年10月20日の第3の予定を示すアイコンも示されている(図2(c)に示すアイコンは、図6(c)に示された3件の予定に夫々対応している)。
【0035】
本実施例の携帯電話機は、所謂アドレス帳機能を有している。当該機能を記述したプログラム(以下、「アドレス帳プログラム」)は、ROM(5)に記述されており、例えば、アプリケーション機能を選択するメニュー画面が表示部(23)に表示されている状態で、ユーザが操作部(25)を介して所定の操作を行うと、アドレス帳プログラムがCPU(1)で実行されて、アドレス帳機能が呼び出される。アドレス帳機能が呼び出されると、図3(a)に示すような、アドレス帳メニュー画面が表示される。アドレス帳メニュー画面は、新規の通信相手先の電話番号やメールアドレスなどをアドレス帳データベース(31)に登録する登録処理や、通信相手先の検索を行う種々の検索処理などから実行される処理が選択可能とされている。
【0036】
図3(a)に示すアドレス帳メニュー画面にてアドレス帳登録処理が選択されて、操作部(25)を介して当該処理の実行が指示されると、図3(b)に示すような、アドレス帳登録画面が表示部(23)に表示される。アドレス帳登録画面は、新規に登録される通信相手先の「名称」、「電話番号」、電子メールの「アドレス」及び「住所」などの入力又は設定をユーザに促すように構成されている。アドレス帳登録画面では、入力又は設定対象となっている項目はその他の項目と区別され、入力対象となる項目は、カーソルキーにより変更される。ユーザは、各項目について操作部(25)を操作して項目の入力や設定を行う。
【0037】
図3(b)に示す例は、項目「名称」に「東京史郎」が、項目「電話番号」に「0334567890」が、項目「アドレス」に「stokyo@abcde.com」が、項目「住所」に「東京都千代田区霞が関1丁目1−1」が入力されており、項目「位置情報」が「取得済み」に、項目「グループ」が「会社関係」に設定されている状態を示している。項目「ID No.」は、この新規の通信相手先にアドレス帳プログラムが割り当てたID番号であって、図3(b)に示した例では、番号「40」が付されている。
【0038】
表示部(23)に表示された電話の着信履歴やメールの受信ボックスに含まれる特定の電話番号やメールアドレスが指定された状態にて、アドレス帳機能が呼び出されてアドレス帳登録画面が表示される場合、アドレス帳プログラムは、当該電話番号やメールアドレスが示された状態で(例えば、電話番号「0334567890」やメールアドレス「stokyo@abcde.com」が既に入力された状態で)アドレス帳登録画面を表示部(23)に表示する。
【0039】
項目「位置情報」は、新規の通信相手先に関する位置情報をユーザが設定するために使用される。アドレス帳登録画面の初期状態では、項目「位置情報」は「未取得」と設定されている。設定対象として位置情報が選択された状態にて、例えば、操作部(25)の決定キーが押下されると、図3(c)に示すような位置情報取得方法を選択する画面が表示される。当該画面には、「現在位置から取得」、「位置履歴から取得」、「電話番号から取得」、「住所から取得」及び「市町村名一覧から取得」なる5つの位置情報の取得方法が示されている。図3(c)は、当該画面にて、「電話番号から取得」が選択されている状態を示している。
【0040】
ユーザが操作部(25)を介して、「現在位置から取得」の実行を指示すると、CPU(1)は、GPSモジュール(27)を作動させて、携帯電話機の現在位置を測位し、その位置情報(例えば、緯度及び軽度)を通信相手先の位置情報としてRAM(3)に記憶する。例えば、出張や旅行に行った際に出張先や旅行先の新規な通信相手先を、その場で登録する際にこの機能は使用される。「位置履歴から取得」が実行されると、CPU(1)は、フラッシュメモリ(7)に記憶されている(GPSモジュール(27)による)過去の測位履歴を表示部(23)に表示させる。各測位について、測位の日時と緯度経度が表示部(23)に示され、ユーザにより特定の測位が選択されると、その位置情報が相手先の位置情報としてRAM(3)に記録される。
【0041】
「電話番号から取得」が実行されると、CPU(1)は、フラッシュメモリ(7)に記憶されている電話番号の市外局番(又は、市外局番と市内局番の組)と位置情報(緯度及び経度)と関連づけた検索用データベースを参照して、アドレス帳登録画面に示されている電話番号に対応した位置情報を特定して、相手先の位置情報としてRAM(3)に記憶する。「住所から取得」が実行されると、CPU(1)は、フラッシュメモリ(7)に記憶されている市町村名と位置情報と関連づけた検索用データベースを参照して、アドレス帳登録画面に示されている住所に対応した位置情報を特定して、通信相手先の位置情報としてRAM(3)に記憶する。「市町村名一覧から取得」が実行されると、CPU(1)は、市町村名の一覧を表示部(23)に表示し、ユーザにより指定された市町村名に対応した位置情報を検索用データベースから特定してRAM(3)に記憶する。
【0042】
図3(c)に示す5つの処理の何れかが実行されると、図3(b)に示すアドレス帳登録画面が表示部(23)に再度表示される。アドレス帳登録画面が表項目「位置情報」の表記は、図3(b)に示すように、「未取得」から「取得済み」に変更される。
【0043】
アドレス帳登録画面のデフォルト状態では、項目「グループ」は「グループなし」とされており、この状態にて、項目「グループ」が選択されて、操作部(25)の決定キーが押されると、図3(d)に示すように、設定可能なグループのリストを示すグループ選択画面が表示部(23)に表示される。カーソルキーが操作されてグループ選択画面にて所望のグループが指定されて、決定キーが押されると、指定したグループの名称が項目「グループ」に設定されたアドレス帳登録画面が表示部(23)に表示される。図3(d)では、グループ選択画面にてグループ「会社関係」が選択された状態が示されている。この状態で、決定キーが押されると、図3(b)に示すように、名称「東京史郎」を有する通信相手先が属するグループとして「会社関係」が選択される。
【0044】
図3(b)に示すように入力・設定がなされた状態にて、アドレス帳登録画面の入力内容を確定させる操作が行われると(操作部(25)の所定のキーが押下されると)、フラッシュメモリ(7)に格納されているアドレス帳データベース(31)に、RAM(3)に記憶されているアドレス帳登録画面の(位置情報を含む)入力・設定内容が追加されて、新規の通信相手先がアドレス帳に登録される。なお、アドレス帳登録画面の項目の全てが入力・設定される必要はなく、例えば、電話番号及びメールアドレスの何れかと住所は、入力又は設定されなくともよい。
【0045】
グループ選択画面にて所定のグループが選択された状態にて、操作部(25)の所定のキー(例えば、メニューキー)が押されると、図4(a)又は図4(b)に示すような、選択されたグループの登録内容を設定又は編集するグループ編集画面が表示部(23)に表示される。グループ編集画面では、グループの「名称」、「電話着信音」及び「メール着信音」とが設定又は編集可能とされている。図4(a)に示す例では、グループの「名称」として「会社関係」が、グループ「会社関係」の「電話着信音」として「music1」が、グループ「会社関係」の「メール着信音」として「music2」が設定されている。図4(b)に示す例では、グループの「名称」として「宿」が、グループ「宿」の「電話着信音」として「music3」が、グループ「宿」の「メール着信音」として「music4」が設定されている。
【0046】
さらに、グループ編集画面では、特定のグループと関連づけられる1又は複数のキーワードが設定可能である。図4(a)に示す例では、グループ「会社関係」の第1キーワードとして「出張」が、グループ「宿」の第2キーワードとして「仕事」が設定されている。図4(b)に示す例では、グループ「宿」の第1キーワードとして「旅行」が、グループ「宿」の第2キーワードとして「出張」が設定されている。
【0047】
図4(a)又は図4(b)に示すように入力された状態にて、グループ編集画面の入力内容を確定させる操作が行われると(操作部(25)の所定のキーが押下されると)、フラッシュメモリ(7)に格納されているグループ設定テーブル(33)が、RAM(3)に記憶されているグループ編集画面の入力内容に基づいて更新される。
【0048】
図3(a)に示すアドレス帳メニュー画面が表示部(23)に表示された状態で、「グループ検索」が選択されて、その実行が操作部(25)を介して指示されると、CPU(1)は、アドレス帳プログラムに基づいて、図5に示すグループ検索処理を実行する。グループ検索処理は、所望の通信相手先の電話番号又はメールアドレスをユーザが探し出すために、アドレス帳に登録されている通信相手先のリストをグループ別に選択的にユーザに提示する処理である。
【0049】
まず、CPU(1)は、スケジュール帳データベース(35)を参照して、スケジュール帳データベース(35)(つまり、スケジュール帳)に登録されている予定の有無を判定する(ステップS1)。スケジュールデータ(35)に登録されている予定がない場合、CPU(1)は、アドレス帳データベース(31)及びグループ設定テーブル(33)に基づいて、グループ検索画面を通常表示する(ステップS3)。図6(a)に、通常表示されたグループ検索画面の一例を示す。グループ検索画面ででは、各々がグループに対応した3つのタブが示されると共に(図6(a)では、「親族」、「友人」及び「プライベート」)、左にあるタブに対応するグループ((図6(a)では、「親族」)に属する通信相手先の名称のリストが表示される。左にあるタブに対応するグループ、又はそのグループに属する通信相手先のリストは、例えば左右のカーソルキーの操作に応じて、グループ選択画面に示されたグループ順に従って切り替わる。
【0050】
通常表示されたグループ検索画面の初期状態では、グループ選択画面の1乃至3番目のグループ(図3(d)では、「親族」、「友人」及び「プライベート」)が左、中央及び右のタブに夫々対応しており、1番目のグループに属する通信相手先の名称のリストが表示される。操作部(25)の左右のカーソルキーを操作することで、左のタブのグループ、さらには、表示される3つのタブに対応するグループは、グループ選択画面に示されたグループ順に従って切り替わる。例えば、図6(a)に示す状態にて、右のカーソルキーが1回押されると、左、中央及び右のタブに対応するグループは「友人」、「プライベート」及び「会社関係」に切り替わり、グループ「友人」に属する通信相手先の名称のリストが表示される。図6(a)に示す状態にて、右のカーソルキーが2回押されると、左、中央及び右のタブに対応するグループは「プライベート」、「会社関係」及び「宿」に切り替わり、グループ「プライベート」に属する通信相手先の名称のリストが表示される。この状態にて、左のカーソルキーが1回押されると、左、中央及び右のタブに対応するグループは「友人」、「プライベート」及び「会社関係」に切り替わる。
【0051】
グループ検索画面に表示された通信相手先のリストにて、所望の通信相手先を選択して(図6(a)では、山田一郎が選択されている)、決定キーが押されると、表示部(23)に当該通信相手先の電話番号及び/又はメールアドレスが表示される(図6(a)以外の図に例示したグループ検索画面でも同様である)。例えば、この状態にて、操作部(25)の発信キーが押されると、その電話番号に発呼する処理が実行される。また、操作部(25)のメールキーが押されると、そのメールアドレスが入力された状態で電子メール編集画面が表示部(23)に表示される。
【0052】
ステップS1にて、スケジュール帳データベース(35)に登録されている予定があると判定された場合、CPU(1)は、グループ検索画面におけるグループの表示順の変更又は並び替えを(スケジュール帳に登録された予定に基づいて)行うか否かをユーザに選択させる選択用画面を、図6(b)に示すように表示し、操作部(25)からの入力に基づいて並び替えを行うか否かを判定する(ステップS5)。図6(b)に示す例では、図6(a)に例示したグループ検索画面に重畳するように選択用画面が表示されているが、選択用画面のみが表示部(23)に表示されてもよい。ステップS5にて、並び替えを行わない旨が選択された場合には、ステップS3が実行される。
【0053】
ステップS5にて、並び替えを行う旨が選択された場合、CPU(1)は、スケジュール帳データベース(35)に基づいて、図6(c)に示すような予定選択画面を表示部(23)に表示させる(ステップS7)。予定選択画面では、スケジュール帳、つまりスケジュール帳データベース(35)に登録されている複数の予定のリストが選択可能に表示される。図6(c)に示す例では、3つの予定が開始日時と終了日時と共に提示されており、1番目の予定(図2(b)に対応した予定)が選択されている状態を示している。図6(c)に示す例では、図6(a)に例示したグループ検索画面に重畳するように予定選択画面が表示されているが、予定選択画面のみが表示部(23)に表示されてもよい。なお、スケジュール帳データベース(35)に登録されている予定の数が1つである場合には、ステップS7は省略されてもよい。
【0054】
予定選択画面が表示部(23)に表示された状態にて、ユーザにより特定の予定が選択されて、操作部(25)の決定キーが押されると、CPU(1)は、グループ設定テーブル(33)を参照して、各グループについて、設定されている1又は複数のキーワードの各々が、ステップS7にて指定された予定の「件名」に含まれているか、又は一致するかを判定する(ステップS9)。ステップS9にて、全てのグループの何れのキーワードも、ステップS7にて指定された予定の「件名」に含まれない又は一致しないと判定された場合、ステップS3が実行される。
【0055】
設定された1又は複数のキーワードの何れかがステップS7にて指定された予定の「件名」に含まれているか、又は一致するグループが存在する場合、CPU(1)は、当該グループに属する通信相手先のリストが優先的に表示されるようにグループ表示順を決定して、その順序に基づいたグループ検索画面を表示部(23)に表示させる(ステップS11)。そして、ステップS11の後、CPU(1)は、通信相手先のリストにおける通信相手先の表示順の変更又は並び替えを(相手先の位置に基づいて)行うか否かをユーザに選択させる選択用画面を、図6(d)に示すように表示し、操作部(25)からの入力に基づいて並び替えを行うか否かを判定する(ステップS13)。
【0056】
ステップS11では、図3(d)に例示したグループ選択画面に示されたグループの各々について、設定された1又は複数のキーワードの何れかがステップS7にて指定された予定の「件名」に含まれているか、又は一致するかが上にあるグループから順番に判定される。キーワードが「件名」に含まれているか又は一致する場合、そのグループが一番上になるように、又は、この条件を満たすと既に判定されているグループの直下に位置するように、グループ順は変更される。
【0057】
図2(b)に示した例では、スケジュール帳に登録された予定の「件名」として「出張」が与えられており、図6(c)に示す例では、当該予定が並び替えに使用する予定として選択されている。また、図4(a)及び図4(b)に示す例では、グループ「会社関係」の第1キーワードとグループ「宿」の第2キーワードとして「出張」が与えられている。図3(d)に示す一連のグループの中で、「会社関係」と「宿」以外のグループのキーワードに「出張」が指定されていないとすると、ステップS11が実行されることで、図3(d)に示すグループ順は、一番上に「会社関係」が、その後に「宿」が、その後に「親族」、「プライベート」、「店」などが位置するように変更されて、図7(a)に示すようなグループ検索画面が表示部(23)に表示される(なお、グループ検索画面は、アクティブではなく通信相手先の選択ができない状態にされている)。図7(a)に示すグループ検索画面では、左、中央及び右のタブが、グループ「会社関係」、「宿」及び「親族」に夫々対応しており、グループ「会社関係」に属する通信相手先のリストが、ID番号の大きさ順に示されている。なお、本実施例では、図6(d)に示す選択用画面は、図7(a)に例示したグループ検索画面に重畳するように表示されている。
【0058】
ステップS13にて、並び替えを行わない旨が選択された場合、選択用画面が消去されえると共に、グループ検索画面を用いて通信相手先を選択可能な状態にされる(図7(a)に例示したグループ検索画面は、「大阪太郎」が初期状態として選択された状態にされる)。
【0059】
ステップS13にて、並び替えを行う旨が選択された場合、CPU(1)は、グループ検索画面における通信相手先のリスト表示順の変更又は並び替えを、自己、つまり携帯電話機の現在位置か、又は、自己の未来位置、つまり、ステップS7にて指定された予定の項目「場所」に登録されている内容に基づいて行うかをユーザに選択させる選択用画面を、図7(b)に示すように表示し、操作部(25)からの入力に基づいて何れの位置を基準とするか否かを判定する(ステップS15)。図7(b)に示す選択用画面は、図7(a)に例示したグループ検索画面に重畳するように表示されている。
【0060】
ステップS15にて、自己の現在位置が選択された場合、CPU(1)は、GPSモジュール(27)を作動させて、携帯電話機の現在位置を測位し、その位置情報(例えば、緯度及び軽度)を自己の位置情報としてRAM(3)に記憶する(ステップS17)。ステップS17の後、CPU(1)は、着信履歴データ(41)及び発信履歴データ(43)を参照して、グループ検索画面にリストとして示されるグループに属する通信相手先の各々について、着信履歴又は発信履歴に記録されているか否かを判定する(ステップS19)。
【0061】
ステップS19の後、CPU(1)は、ステップS11にて表示したグループ検索画面にて優先表示されているグループのリストに含まれる通信相手先の各々について、アドレス帳、つまりアドレス帳データベース(31)に登録されている事項に基づいて位置を特定し、特定された位置が、ステップS17にて取得した自己の現在位置により近い通信相手先がリストにてより優先的に表示されるように、具体的には、より上に配置されるように、ステップS11にて表示したグループ検索画面にて優先表示されているグループのリストにおける通信相手先の並びを変更し、さらには、グループ検索画面をアクティブにして、通信相手先を選択可能な状態にする(ステップS21)。
【0062】
ステップS21では、アドレス帳、つまりアドレス帳データベース(31)に登録されている通信相手先の位置は、図3(b)に示すように「位置情報」が「取得済み」である場合、取得されている位置情報に基づいて特定される。「位置情報」が「未取得」である場合、「住所」、さらには「電話番号」に基づいて特定される。この場合、フラッシュメモリ(7)に格納された上述した検索用データベースが使用される。
【0063】
例えば、携帯電話機のユーザが大阪に居る場合において、図7(a)に示すグループ検索画面がステップS11にて表示された後に、ステップS19乃至S21の処理が実行されると、図7(c)に示すグループ検索画面が表示部(23)に表示される(図7(c)に例示したグループ検索画面では、「大阪太郎」が初期状態として選択された状態にされている)。また、図7(c)に示すグループ検索画面では、ステップS19にて着信履歴又は発信履歴に記録されていると判断された通信相手先について、その旨を示すアイコンが追加表示されている。
【0064】
図7(c)に示すグループ検索画面では、グループ「会社関係」に属する通信相手先の位置が携帯電話機の現在位置(大阪)に近い順に上から下へと配置されるように、「大阪太郎」、「大阪一郎」、「名古屋次郎」、「名古屋五郎」、「横浜三郎」、「横浜六郎」、「東京史郎」と並び替えられている。説明の便宜のために、通信相手先の名称の名字は、その通信相手先について特定された位置に対応している。また、この例では、「大阪太郎」と「大阪一郎」について特定された位置、「名古屋次郎」と「名古屋五郎」について特定された位置、さらに、「横浜三郎」の「横浜六郎」について特定された位置は同じとされている。
【0065】
ステップS15にて、自己の未来位置、つまりステップS7にて指定された予定の「場所」を基準とする旨が選択された場合、CPU(1)は、ステップS7にて指定された予定の「場所」がアドレス帳に登録又は記載されているかを判定する(ステップS23)。ステップS23にて項目「場所」が登録されていないと判定された場合、ステップS11にて表示したグループ検索画面が、通信相手先を選択可能なアクティブ状態にされる。
【0066】
ステップS23にて項目「場所」が登録されていると判定された場合、CPU(1)は、着信履歴データ(41)及び発信履歴データ(43)を参照して、グループ検索画面にリストとして示されるグループに属する通信相手先の各々について、着信履歴又は発信履歴に記録されているか否かを判定する(ステップS25)。
【0067】
ステップS25の後、CPU(1)は、ステップS11にて表示したグループ検索画面にて優先表示されているグループのリストに含まれる通信相手先の各々について、アドレス帳、つまりアドレス帳データベース(31)に登録されている事項に基づいて位置を特定し、特定された位置が、ステップS7にて指定された予定の「場所」により近い通信相手先が、リストにてより優先的に表示されるように、具体的には、リストにてより上に配置されるように、リストにおける通信相手先の並びを変更し、さらには、グループ検索画面を用いて通信相手先を選択可能なアクティブ状態にする(ステップS27)。ステップS27では、ステップS21と同様にして、アドレス帳、つまりアドレス帳データベース(31)に登録されている通信相手先の位置(緯度及び経度)が特定される。また、ステップS7にて指定された予定の「場所」については、フラッシュメモリ(7)に格納された上述の検索用データベースが参照されて、演算に必要な位置(緯度及び経度)が特定される。
【0068】
例えば、図7(a)に示すグループ検索画面がステップS11にて表示された後に、ステップS25及びS27の処理が実行されると、図7(d)に示すグループ検索画面が表示部(23)に表示される(図7(d)に例示したグループ検索画面では、「東京史郎」が初期状態として選択された状態にされている)。また、図7(d)に示すグループ検索画面では、ステップS25にて着信又は発信履歴に記録されていると判断された通信相手先について、その旨を示すアイコンが追加表示されている。
【0069】
図7(d)に示すグループ検索画面では、グループ「会社関係」に属する通信相手先の位置が、ユーザの未来位置(東京)に近い順に上から下へと配置されるように「東京史郎」、「横浜三郎」、「横浜六郎」、「名古屋次郎」、「名古屋五郎」、「大阪太郎」、「大阪一郎」と並び替えられている。
【0070】
本発明は、グループ帳に登録されている通信相手先をグループ別にリスト表示する場合だけでなく、電話の着信履歴や発信履歴、電子メールの受信ボックス(受信履歴)や送信ボックス(送信履歴)を表示する場合にも適用できる。図8は、電話の着信履歴を表示する際にCPU(1)にて実行される処理を示すフローチャートであって、当該処理を記述したプログラムは、例えばROM(5)に格納されている。
【0071】
アプリケーション機能を選択するメニュー画面が表示部(23)に表示されている状態にて、着信履歴表示が選択されて、その実行が操作部(25)を介して指示されると、CPU(1)は、着信履歴に含まれる電話番号の並び替えを行うか否かを選択する選択用画面を表示部(23)に表示して、操作部(25)からの入力に基づいて並び替えを行うか否かを判定する(ステップS51)。
【0072】
ステップS51にて、並び替えを行わないと判定された場合、CPU(1)は、着信履歴データ(41)に登録されている電話番号の各々について、アドレス帳データベース(31)を参照して、アドレス帳に登録されているか否かを判定する(ステップS53)。ステップS53の後、CPU(1)は、着信履歴を表示部(23)に通常表示する。通常表示された着信履歴では、着信時間順に、つまり、着信時間が現時点に近い電話番号がより上になるように電話番号のリストが表示される。ステップ53の結果を踏まえて、アドレス帳に登録されている通信相手先については、電話番号ではなくアドレス帳に登録されている名称が表示される。図9(a)に、ステップS55の結果として表示される着信履歴の一例を示す。例えば、着信履歴に含まれる特定の通信相手先が選択された状態で(図9(a)では「大阪太郎」)、発信キーが押されると、その通信相手先に発呼する処理が実行される。
【0073】
ステップS51にて、並び替えを行うと判定された場合、CPU(1)は、着信履歴における電話番号(及び相手先の名称)の並びの変更又は並び替えを、自己、つまり携帯電話機の現在位置か、又は、 自己の未来位置、つまり、スケジュール帳に登録されている予定の「場所」に基づいて行うかを、ユーザに選択させる選択用画面を表示部(23)に表示し、操作部(25)からの入力に基づいて何れの位置を基準とするか否かを判定する(ステップS57)。
【0074】
ステップ57にて、自己の現在位置が選択された場合、CPU(1)は、GPSモジュール(27)を作動させて、携帯電話機の現在位置を測位し、その位置情報(例えば、緯度及び軽度)を自己の位置情報としてRAM(3)に記憶する(ステップS59)。ステップS59の後、CPU(1)は、アドレス帳データベース(31)を参照して、着信履歴データ(41)に登録されている通信相手先の各々について、アドレス帳に登録されているか否かを判定する(ステップS61)。
【0075】
ステップS61の後、CPU(1)は、着信履歴の電話番号(通信相手先)の各々について、電話番号に基づいて、又は、アドレス帳データベース(31)に登録されている事項に基づいて位置を特定し、特定された位置が、ステップS59にて取得した自己の現在位置により近い通信相手先がより優先的に表示されるように、具体的には、より上に配置されるように通信相手先の並びを決定して、その並びで着信履歴の通信相手先のリストを表示部(23)に表示する(ステップS63)。なお、アドレス帳に登録されている通信相手先については、電話番号ではなく名称が表示される。
【0076】
ステップS63では、ステップS61にてアドレス帳に登録されていると判定された通信相手先については、図5のステップS21にて述べたようにその位置が特定される。アドレス帳に登録されていない通信相手先については、フラッシュメモリ(7)に格納された上述のデータベースを用いて電話番号から位置が特定される。なお、位置が特定できない電話番号は、最下に(まとめて)配置されるように着信履歴における通信相手先の並びが決められる。
【0077】
例えば、着信履歴が図9(a)のように通常表示されると共に、携帯電話機のユーザが大阪に居る場合において、ステップS59乃至S63の処理が実行されると、図9(b)に示す着信履歴が表示部(23)に表示される。電話番号「0522111222」、「0453334444」及び「0655556666」については、名古屋、横浜及び大阪に対応又は相当する位置が夫々特定されている。
【0078】
ステップ57にて、未来位置が選択された場合、CPU(1)は、スケジュール帳データベース(35)を参照して、スケジュール帳データベース(35)に登録されている予定の有無を判定する(ステップS65)。スケジュール帳データベース(35)に登録されている予定がない場合、ステップS53及びS55が実行される。
【0079】
スケジュール帳データベース(35)に登録されている予定がある場合、CPU(1)は、スケジュール帳データベース(35)に基づいて、図6(c)に示した予定選択画面を表示部(23)に表示させる(ステップS67)。スケジュール帳データベース(35)に登録されている予定の数が1つである場合には、ステップS67は省略されてもよい。
【0080】
ステップS67の後、CPU(1)は、ステップS67にて指定された予定の項目「場所」がアドレス帳に登録又は記載されているかを判定する(ステップS69)。ステップS69にて「場所」が登録されていないと判定された場合、ステップS53及びS55が実行される。
【0081】
ステップS69にて「場所」が登録されていると判定された場合、CPU(1)は、アドレス帳データベース(31)を参照して、着信履歴データ(41)に登録されている通信相手先の各々について、アドレス帳に登録されているか否かを判定する(ステップS71)。
【0082】
ステップS71の後、CPU(1)は、着信履歴の電話番号(通信相手先)の各々について、電話番号に基づいて、又は、アドレス帳データベース(31)に登録されている事項に基づいて位置を特定し、特定された位置が、ステップS67にて指定された予定の「場所」がより近い電話番号がより優先的に表示されるように、具体的には、より上に配置されるように通信相手先の並びを決定して、その並びで着信履歴の通信相手先のリストを表示部(23)に表示する(ステップS73)。なお、アドレス帳に登録されている通信相手先については、電話番号ではなく名称が表示される。
【0083】
ステップS71では、ステップS71にてアドレス帳に登録されていると判定された通信相手先については、図5のステップS21にて述べたようにその位置が特定される。アドレス帳に登録されていない通信相手先については、フラッシュメモリ(7)に格納された上述のデータベースを用いて電話番号から位置が特定される。なお、位置が特定できない電話番号は、最下に(まとめて)配置されるように着信履歴における通信相手先の並びが決められる。例えば、着信履歴が図9(a)のように通常表示される場合において、ステップS71乃至S73の処理が実行されると、図9(c)に示す着信履歴が表示部(23)に表示される。
【0084】
図8を用いて説明した電話の着信履歴の表示処理は、電話の発信履歴、電子メールの受信ボックスや送信ボックスを表示部(23)に表示する場合にも適用できる。さらに、図8を用いて説明した電話の着信履歴の表示処理は、アドレス帳に登録されている全ての通信相手先を表示する場合や一部の通信相手先を表示するなどにも適用できる。
【0085】
上記の実施例では、通信相手先の並びの変更又は並び替えを、携帯電話機の現在位置か、又は、スケジュール帳に登録されている予定の「場所」の登録内容から特定される位置(未来位置)により近い位置を有する通信相手先をより優先的に、具体的には、より上に配置しているが、特定された位置が、現在位置又は未来位置を基準とした所定の範囲又は領域に含まれる通信相手先を優先的に配置するように通信相手先の並びの変更又は並び替えが行われてもよい。所定の範囲は、現在位置又は未来位置を中心とした所定の距離でも、現在位置又は未来位置に対応した市町村や都道府県(さらには、その周辺の市町村や都道府県)でもよい。例えば、図7(c)と図9(b)に例示したケースでは、位置が大阪(市)である通信相手先のみが並び替えの対象とされてもよい。また、図7(c)と図9(b)に例示したケースでは、特定された位置が大阪府内にある通信相手先のみが並び替えの対象とされてもよい。図7(d)と図9(c)に例示したケースでは、特定された位置が東京都内にある通信相手先のみが並び替えの対象とされてもよい。
【0086】
上記説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0087】
(1) CPU
(3) RAM
(5) ROM
(7) フラッシュメモリ
(23) 表示部
(25) 操作部
(27) GPSモジュール部
(31) アドレス帳データベース
(33) グループ設定テーブル
(35) スケジュール帳データベース
(41) 着信履歴データ
(43) 発信履歴データ
(45) 受信ボックスデータ
(47) 送信ボックスデータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信相手先の名称と、グループと、住所及び/又は位置情報と、電話番号及び/又はメールアドレスとを含む通信相手先情報をアドレス帳に登録するアドレス帳機能と、ユーザの行動予定に関する第1キーワードを含むスケジュール情報をスケジュール帳に登録するスケジュール帳機能とを有する携帯通信装置であって、
グループに関連する少なくとも1つの第2キーワードを記憶する記憶部と、
前記アドレス帳に登録された通信相手先を、グループ別に、且つ所定のグループ順に従って選択的に表示する表示部と、
前記スケジュール帳に登録されている特定の行動予定に関する第1キーワードに含まれる又は一致する第2キーワードと関連づけられたグループに属する通信相手先のリストが優先的に前記表示部に表示されるように、前記所定のグループ順を決定する制御部とを備える携帯通信装置。
【請求項2】
前記特定の行動予定に関する第1キーワードは、ユーザの行動予定に関連する場所を含み、
前記制御部は、前記第2キーワードと関連づけられたグループに属する通信相手先の各々について、前記アドレス帳に登録されている事項から位置を特定し、特定された位置が前記特定の行動予定に関連する場所により近い通信相手先が、前記リストにおいてより優先的に表示されるように、前記リストにおける通信相手先の並びを決定する、又は、特定された位置が前記特定の行動予定に関する場所を基準とした所定の範囲に含まれる通信相手先が、前記リストにおいて優先的に表示されるように、前記リストにおける通信相手先の並びを決定する、請求項1に記載の携帯通信装置。
【請求項3】
自己の現在位置を特定する自己位置取得部を更に備えており、
前記制御部は、前記第2キーワードと関連づけられたグループに属する通信相手先の各々について、前記アドレス帳に登録されている事項から位置を特定し、特定された位置が前記現在位置により近い通信相手先が前記リストにおいてより優先的に表示されるように、前記リストにおける通信相手先の並びを決定する、又は、特定された位置が前記現在場所を基準とした所定の範囲に含まれる通信相手先が、前記リストにおいて優先的に表示されるように、前記リストにおける通信相手先の並びを決定する、請求項1又は請求項2に記載の携帯通信装置。
【請求項4】
通信相手先の名称と、住所及び/又は位置情報と、電話番号及び/又はメールアドレスとをアドレス帳に登録するアドレス帳機能と、ユーザの行動予定をその行動予定に関連する場所と共にスケジュール帳に登録するスケジュール帳機能と、過去に着呼した通信相手先に関する着信履歴、過去に発呼した通信相手先に関する発信履歴、過去に電子メールを受信した通信相手先に関する受信履歴、及び、過去に電子メールを送信した通信相手先に関する送信履歴を記憶する機能とを有する携帯通信装置において、
前記アドレス帳に登録された通信相手先、或いは、前記着信履歴、前記発信履歴、前記受信履歴又は前記送信履歴に含まれる通信相手先のリストを表示する表示部と、
前記リストにおける通信相手先の並びを、前記スケジュール帳に基づいて決定する制御部とを備えており、
前記制御部は、前記リストに含まれる通信相手先の各々について、その電話番号又はその通信相手先について前記アドレス帳に登録されている事項から位置を特定し、特定された位置が前記スケジュール帳に登録されている特定の行動予定に関する場所により近い通信相手先が、より優先的に前記リストに表示されるように、前記通信相手先の並びを決定し、或いは、特定された位置が前記前記特定の行動予定に関する場所を基準とした所定の範囲に含まれる通信相手先が、前記リストにおいて優先的に表示されるように前記リストにおける通信相手先の並びを決定する携帯通信装置。
【請求項5】
自己の現在位置を特定する自己位置取得部を備えており、
前記制御部は、前記リストに含まれる通信相手先の各々について、その電話番号又はその通信相手先について前記アドレス帳に登録されている事項から位置を特定し、特定された位置が前記現在位置により近い通信相手先が前記リストにおいてより優先的に表示されるように前記リストにおける通信相手先の並びを決定し、又は、特定された位置が前記現在位置を基準とした所定の範囲に含まれる通信相手先が、前記リストにおいて優先的に表示されるように前記リストにおける通信相手先の並びを決定する、請求項4に記載の携帯通信装置。
【請求項6】
通信相手先の名称と、グループと、住所及び/又は位置情報と、電話番号及び/又はメールアドレスとを含む通信相手先情報をアドレス帳に登録するアドレス帳機能と、ユーザの行動予定に関する第1キーワードを含むスケジュール情報をスケジュール帳に登録するスケジュール帳機能とを有する携帯通信装置を用いた情報表示方法であって、
グループに関連する少なくとも1つの第2キーワードを、前記携帯通信装置の記憶部が記憶するステップと、
前記携帯通信装置の表示部が、前記アドレス帳に登録された通信相手先を、グループ別に、且つ所定のグループ順に従って選択的に表示するステップと、
前記携帯通信装置の制御部が、前記スケジュール帳に登録されている特定の行動予定に関する第1キーワードに含まれる又は一致する第2キーワードと関連づけられたグループを特定するステップと、
前記携帯通信装置の制御部が、前記第2キーワードと関連づけられたグループに属する通信相手先のリストが優先的に前記表示部に表示されるように、前記所定のグループ順を決定するステップとを含む情報表示方法。
【請求項7】
通信相手先の名称と、住所及び/又は位置情報と、電話番号及び/又はメールアドレスとをアドレス帳に登録するアドレス帳機能と、ユーザの行動予定をその行動予定に関連する場所と共にスケジュール帳に登録するスケジュール帳機能と、過去に着呼した通信相手先に関する着信履歴、過去に発呼した通信相手先に関する発信履歴、過去に電子メールを受信した通信相手先に関する受信履歴、及び、過去に電子メールを送信した通信相手先に関する送信履歴を記憶する機能とを有する携帯通信装置を用いた情報表示方法において、
前記携帯通信装置の表示部が、前記アドレス帳に登録された通信相手先、或いは、前記着信履歴、前記発信履歴、前記受信履歴又は前記送信履歴に含まれる通信相手先のリストを表示する表示ステップと、
前記携帯通信装置の制御部が、前記リストにおける通信相手先の並びを、前記スケジュール帳に基づいて決定する決定ステップとを含んでおり、
前記決定ステップは、前記制御部が、前記リストに含まれる通信相手先の各々について、その電話番号又はその通信相手先について前記アドレス帳に登録されている事項から位置を特定するステップと、特定された位置が前記スケジュール帳に登録された特定の行動予定に関する場所により近い通信相手先がより優先的に、前記リストに表示されるように前記通信相手先の並びを決定する、又は、特定された位置が前記前記特定の行動予定に関する場所を基準とした所定の範囲に含まれる通信相手先が、前記リストにおいて優先的に表示されるように前記リストにおける通信相手先の並びを決定するステップとを含む情報表示方法。
【請求項8】
通信相手先の名称と、グループと、住所及び/又は位置情報と、電話番号及び/又はメールアドレスとを含む通信相手先情報をアドレス帳に登録するアドレス帳機能と、ユーザの行動予定に関する第1キーワードを含むスケジュール情報をスケジュール帳に登録するスケジュール帳機能とを有する携帯通信装置のコンピュータに、
グループに関連する少なくとも1つの第2キーワードを、前記携帯通信装置の記憶部が記憶する手順と、
前記携帯通信装置の表示部が、前記アドレス帳に登録された通信相手先を、グループ別に、且つ所定のグループ順に従って選択的に表示する手順と、
前記携帯通信装置の制御部が、前記スケジュール帳に登録されている特定の行動予定に関する第1キーワードに含まれる又は一致する第2キーワードと関連づけられたグループを特定する手順と、
前記携帯通信装置の制御部が、前記携帯通信装置の制御部が、前記第2キーワードと関連づけられたグループに属する通信相手先のリストが優先的に前記表示部に表示されるように、前記所定のグループ順を決定する手順とを実行させるプログラム。
【請求項9】
通信相手先の名称と、住所及び/又は位置情報と、電話番号及び/又はメールアドレスとをアドレス帳に登録するアドレス帳機能と、ユーザの行動予定をその行動予定に関連する場所と共にスケジュール帳に登録するスケジュール帳機能と、過去に着呼した通信相手先に関する着信履歴、過去に発呼した通信相手先に関する発信履歴、過去に電子メールを受信した通信相手先に関する受信履歴、及び、過去に電子メールを送信した通信相手先に関する送信履歴を記憶する機能とを有する携帯通信装置のコンピュータに、
前記携帯通信装置の表示部が、前記アドレス帳に登録された通信相手先、或いは、前記着信履歴、前記発信履歴、前記受信履歴又は前記送信履歴に含まれる通信相手先のリストを表示する表示手順と、
前記携帯通信装置の制御部が、前記リストにおける通信相手先の並びを、前記スケジュール帳に基づいて決定する決定手順とを実行させるプログラムであって、
前記決定手順は、前記制御部が、前記リストに含まれる通信相手先の各々について、その電話番号又はその通信相手先について前記アドレス帳に登録されている事項から位置を特定する手順と、特定された位置が前記スケジュール帳に登録された特定の行動予定に関する場所により近い通信相手先がより優先的に、前記リストに表示されるように前記通信相手先の並びを決定する、又は、特定された位置が前記前記特定の行動予定に関する場所を基準とした所定の範囲に含まれる通信相手先が、前記リストにおいて優先的に表示されるように前記リストにおける通信相手先の並びを決定する手順とを含むプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2013−110600(P2013−110600A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−254295(P2011−254295)
【出願日】平成23年11月21日(2011.11.21)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】