説明

携帯電子機器

【課題】複数の操作項目から任意選択メニューを簡単に設定できる携帯電子機器を提供する。
【解決手段】セットアップメニューのメニュー表示切り換えを選択し、マイメニューを選択すると、各操作項目に含まれる複数の操作項目についての表示/非表示選択画面が表示される。表示/非表示選択画面においてマルチセレクターを押下操作して選択用カーソルを上下方向に移動し、操作項目を指定する。マイメニューとして表示させたい操作項目については、マルチセレクターを押下操作して左端の□内に“レ”マークを付け、表示不要な操作項目については、“レ”マークをつけない。セットアップメニューの「メニュー表示切り換え」の操作項目については、常時グレー表示とするとともに、表示/非表示の選択設定ができないことを示すマークを付す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ等の携帯電子機器において、複数の操作項目の中からユーザが所望する項目を選択してユーザメニュー画面を構築することができるものが知られている(例えば特許文献1参照)。この装置においては、選択した操作項目の表示順位も選択する。
【0003】
【特許文献1】特開平9−238291号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、操作項目数が多い携帯電子機器の場合には、ユーザメニュー画面に表示させる所望の項目を選択するための操作がわずらわしいという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、携帯電子機器に関する各種設定をするための複数の操作項目を記憶する操作項目記憶手段と、操作項目記憶手段に記憶された複数の操作項目について、表示/非表示の選択操作を行い、任意選択メニューを構成する操作項目を決定する選択操作部材と、任意選択メニューの表示が設定された場合に、選択操作部材によって決定された任意選択メニューを構成する操作項目を表示手段に表示させる制御手段とを備え、制御手段は、任意選択メニューを構築するための操作項目について、選択操作部材による表示/非表示の選択操作を無効として常時表示させる。
制御手段は、任意選択メニューを構築するための操作項目を、他の操作項目とは色調を変えて表示するが好ましい。
制御手段は、任意選択メニューを構築するための操作項目をグレー表示してもよい。
制御手段は、操作項目記憶手段に記憶された複数の操作項目の表示形態として、任意選択メニューと、複数の操作項目の全部から構成されるフルメニューと、予め固定された基本的な操作項目のみから構成されるシンプルメニューとを有し、選択操作部材で決定されたいずれかの表示形態に従って、複数の操作項目を表示手段に表示させてもよい。
携帯電子機器は、デジタルカメラであることが好ましい。
複数の操作項目はツリー形式で構成され、第1階層として、再生メニュー、撮影メニュー、カスタムメニュー、セットアップメニューおよび画像編集メニューを有し、任意選択メニューは、セットアップメニューの下層の操作項目であることが好ましい。
他の発明は、携帯電子機器に関する各種設定をするための複数の操作項目を前記携帯電子機器の表示手段に表示させる制御プログラムにおいて、記憶手段に記憶された複数の操作項目について、表示/非表示の選択操作により任意選択メニューを構成する操作項目を決定する処理と、任意選択メニューの表示が設定された場合に、決定された任意選択メニューを構成する操作項目を表示手段に表示させる処理と、任意選択メニューを構築するための操作項目について、表示/非表示の選択操作を無効として常時表示させる処理とをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、携帯電子機器においてユーザが好みの任意選択メニューを容易に構築することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態による携帯電子機器を説明する。ここでは、携帯電子機器としてデジタルカメラを例に説明する。図1は、本発明の一実施の形態によるデジタルカメラ1の背面図である。図1に示すようにデジタルカメラ1の背面には、表示装置11、メニューボタン21、およびマルチセレクター30等が設けられている。
【0008】
表示装置11は、例えばTFT液晶などから構成され、デジタルカメラ1によって撮影された画像の表示およびメニュー画面の表示等を行う。メニューボタン21は、様々な操作項目を選択するためのメニュー画面の表示に用いられる。表示装置11が消灯しているときにメニューボタン21が押されると、メニュー画面が表示装置11に表示される。メニュー画面が表示されているときにメニューボタン21が押されると、表示装置11が消灯される。
【0009】
マルチセレクター30は、上下左右の押しボタン式方向キーから構成され、選択用カーソルの移動などに用いられる。マルチセレクター30は、右方向30a、上方向30b、左方向30c、および下方向30dに押すことができるような構造を有している。たとえば、マルチセレクター30が押された方向に応じて、メニュー画面において選択用カーソルが複数の操作項目間を移動する。具体的には、表示装置11にメニュー画面が表示されているときにマルチセレクター30の右方向30aを押すと、選択用カーソルが指定している操作項目が決定される。決定された操作項目がさらに下層(下位)の操作項目を有する場合には、右方向30aの押し下げ操作に応じて下層の操作項目に移行する。
【0010】
表示装置11にメニュー画面が表示されているときにマルチセレクター30の上方向30bを押すと、選択用カーソルが、現在指定している操作項目の上隣の操作項目へ移動する。表示装置11にメニュー画面が表示されているときにマルチセレクター30の左方向30cを押すと、現在表示されている操作項目の上層(上位)の操作項目へ移行する。表示装置11にメニュー画面が表示されているときにマルチセレクター30の下方向30dを押すと、現在指定している操作項目の下隣の操作項目へ移動する。
【0011】
マルチセレクター30は、また、記録されている撮影画像を表示装置11にサムネイル表示した場合に、選択用カーソルを移動していずれかのサムネイルを選択する場合等にも用いられる。
【0012】
図2は、一実施の形態によるデジタルカメラ1の構成を示すブロック図である。図2では、メニュー画面の表示に関する構成を主に示している。演算回路101は、CPUから構成され、デジタルカメラ1におけるメニュー画面の表示に関する制御を実行する。なお、演算回路101は、デジタルカメラ1における撮影動作等に関する他の各種演算とシーケンス制御も実行可能であるが、ここでは省略する。
【0013】
演算回路101には、スイッチ201、およびスイッチ301〜304からの信号が入力される。スイッチ201はメニューボタン21の押下操作によりオンし、押下操作の解除によりオフする。スイッチ301はマルチセレクター30の右方向30aの押下操作によりオンし、右方向30aの押下操作の解除によりオフする。スイッチ302はマルチセレクター30の上方向30bの押下操作によりオンし、上方向30bの押下操作の解除によりオフする。スイッチ303はマルチセレクター30の左方向30cの押下操作によりオンし、左方向30cの押下操作の解除によりオフする。スイッチ304はマルチセレクター30の下方向30dの押下操作によりオンし、下方向30dの押下操作の解除によりオフする。演算回路101はこれらのスイッチ201、301〜304からの入力信号に基づいて表示装置11に表示するメニュー画面の制御を行う。
【0014】
ROM102には、メニュー画面の表示制御に関する制御プログラムやデジタルカメラ1において設定可能な各種の操作項目が記憶されている。演算回路101は、ROM102に記憶された制御プログラムを読み出してメニュー画面の表示制御を実行するとともに、ROM102に記憶された操作項目を読み出して表示装置11に表示させる。メモリ103は不揮発性のメモリであり、メニュー画面の表示制御において選択された操作項目を記録するために用いられる。
【0015】
図3に、デジタルカメラ1において設定可能な各種の操作項目をツリー形式で示す。ここでは、図3に示す第1階層および第2階層の全ての操作項目をまとめてメニュー500と呼ぶ。メニュー500は、再生メニュー501、撮影メニュー502、カスタムメニュー503、セットアップメニュー504、画像編集メニュー505の5つの操作項目から構成される。これらの5つの操作項目は、メニュー500の第1階層に属する第1メニューである。
【0016】
これらの5つの第1階層の操作項目は、図3に示すようにそれぞれ複数の操作項目から構成される。第1メニューに含まれる複数の操作項目は、メニュー500の第2階層に属する第2メニューである。再生メニュー501は画像再生時の設定に関する複数の操作項目を有する。撮影メニュー502は撮影についての設定に関する複数の操作項目を有する。カスタムメニュー503はデジタルカメラ1の各種設定をユーザの好みに合わせるようにカスタマイズするための複数の操作項目を有する。セットアップメニュー504はデジタルカメラ1の基本的な設定に関する複数の操作項目を有する。画像編集メニュー505は撮影済みの画像に加工や編集を行うための複数の操作項目を有する。なお、図示の都合上、第2階層の複数の操作項目を一部省略する。
【0017】
具体的には、再生メニュー501は、削除、再生フォルダー設定、縦位置自動回転、スライドショー、非表示設定、プリント指定の6つの操作項目から構成される。撮影メニュー502は、仕上がり設定、画質モード、画像サイズ、ホワイトバランス、ISO感度設定、長秒時ノイズ低減、高感度ノイズ低減、多重露出の8つの操作項目から構成される。
【0018】
カスタムメニュー503は、カスタムのリセット、電子音設定、AFエリアモード設定、中央フォーカスエリアフレーム、内蔵AF補助光の照射、カード無し時レリーズ、撮影直後の画像確認、感度自動制御、格子線表示、ファインダー内警告表示、露出値ステップ幅、露出補正簡易設定、中央部重点測光、オートブラケティングのセット、BKT補正順序、コマンドダイヤル変更、ファンクションボタンの機能、イルミネーター点灯、AE-L/AF-Lボタンの機能、フォーカスエリア循環選択、フォーカスエリア照明、内蔵フラッシュ発光、フラッシュ使用推奨表示、フラッシュ時シャッタースピード制限、オートFP撮影、モデリング発光、液晶モニターのパワーオフ、半押しタイマー、セルフタイマー、リモコン待機時間、露出ディレイモード、バッテリーパックの電池設定の32個の操作項目から構成される。
【0019】
セットアップメニュー504は、メニュー表示切り換え、カードの初期化(フォーマット)、ワールドタイム、液晶モニターの明るさ、ビデオ出力、言語(LANG)、USB設定、画像コメント、記録フォルダー設定、連番モード、クリーニングミラーアップ、イメージダストオフデータ取得、電池チェック、ファームウェアバージョン、縦位置情報の記録の15個の操作項目から構成される。画像編集メニュー505は、D-ライティング、赤目補正、トリミング、モノトーン、フィルター効果、スモールピクチャー、画像合成の7つの操作項目から構成される。
【0020】
第1階層の5つの操作項目、すなわち再生メニュー501、撮影メニュー502、カスタムメニュー503、セットアップメニュー504、画像編集メニュー505のいずれかが決定されると、決定した操作項目に対応する第2階層の操作項目に移行する。第1階層の操作項目に対応する第2階層の操作項目を表示する際に、表示する操作項目数が異なるシンプルメニュー、フルメニュー、およびマイメニューのいずれかを設定することができる。シンプルメニューが設定されると、操作項目数の多いカスタムメニュー503とセットアップメニュー504については、第2階層の複数の操作項目のうちの基本的な操作項目のみを表示する。再生メニュー501、撮影メニュー502、画像編集メニュー505については、第2階層の全ての操作項目を表示する。
【0021】
フルメニューが設定されると、再生メニュー501、撮影メニュー502、カスタムメニュー503、セットアップメニュー504、画像編集メニュー505について、それぞれ全ての操作項目を表示する。マイメニュー(任意選択メニュー)が設定されると、予め選択設定した操作項目のみを表示する。ただし、後述するようにセットアップメニュー504の「メニュー表示切り換え」の操作項目に関しては、マイメニュー用の表示/非表示の選択を不可能とするとともに、表示の色調を変更する。
【0022】
次に、マイメニューの設定時に表示する操作項目の選択操作の手順について説明する。まず、図3のメニュー500において第1階層を表示しているときに、マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dを押下操作して選択用カーソルを移動し、セットアップメニュー504を選択する。そしてマルチセレクター30の右方向30aを押下操作すると、図3に示すセットアップメニュー504の第2階層の操作項目が表示される。ここでマルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dを押下操作し、選択用カーソルを移動して「メニュー表示切り換え」を選択する。
【0023】
そして、マルチセレクター30の右方向30aを押下操作すると、図4に示すようにセットアップメニュー504(第1階層)の「メニュー表示切り換え」(第2階層)に対応する第3階層の操作項目、すなわち「シンプルメニュー」、「フルメニュー」、「マイメニュー」が表示される。ここで、マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dを押下操作して選択用カーソルを移動し、「シンプルメニュー」を選択する。そして、マルチセレクター30の右方向30aを押下操作すると、「シンプルメニュー」が設定され、セットアップメニュー504の第2階層の複数の操作項目のうち、図5に示すようにシンプルメニューとして設定されている7つの操作項目が表示される。
【0024】
「フルメニュー」に設定する場合は、図4に示すようにセットアップメニュー504(第1階層)の「メニュー表示切り換え」(第2階層)に対応する第3階層の操作項目が表示されているときに、マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dを押下操作して選択用カーソルを移動し、「フルメニュー」を選択する。そしてマルチセレクター30の右方向30aを押下操作すると、「フルメニュー」が設定され、セットアップメニュー504に対応する第2階層の全ての操作項目が表示される。
【0025】
「マイメニュー」を設定する場合には、図4に示すようにセットアップメニュー504(第1階層)の「メニュー表示切り換え」(第2階層)に対応する第3階層の操作項目が表示されているときに、マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dを押下操作して選択用カーソルを移動し、「マイメニュー」を選択する。そして、マルチセレクター30の右方向30aを押下操作すると、図4に示すように「マイメニュー」に対応する第4階層の6つの操作項目、すなわち「設定終了」、「再生」、「撮影」、「カスタム」、「セットアップ」、「画像編集」が表示される。
【0026】
図4に示す第4階層が表示されているときに、マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dを押下操作して選択用カーソルを移動し、「再生」を選択する。そしてマルチセレクター30の右方向30aを押下操作すると、図6に示すように第5階層に移行し、再生メニュー501における各操作項目の表示/非表示の選択画面が表示される。表示/非表示選択画面では、再生メニュー501の第2階層の6つの操作項目が全て表示される。各操作項目の左端には、表示/非表示を選択してチェックするための□(ボックス)が表示される。
【0027】
表示/非表示選択画面において、マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dを押下操作して選択用カーソルを移動し、表示/非表示を設定したい操作項目を選択する。そしてマルチセレクター30の右方向30aを押下操作すると、選択用カーソルで指定された操作項目の左端の□内に、表示/非表示を表す“レ”マーク(チェックマーク)が表示または表示解除される。マルチセレクター30の右方向30aを押下操作すると“レ”マークが表示され、再び押下操作すると“レ”マークの表示が解除される。□内に“レ”マークがついている場合は、その操作項目の表示が選択されていることを示し、“レ”マークがない場合は、その操作項目の非表示が選択されていることを示す。
【0028】
このように、再生メニュー501の各操作項目について表示/非表示を選択し、“レ”マークの有無を設定した後、マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dを押下操作し、選択用カーソルを移動して「選択終了」を選択する。そしてマルチセレクター30の右方向30aを押下操作すると、再生メニュー501の第2階層の複数の操作項目について表示/非表示項目が設定される。そして、図4に示す「マイメニュー」の第4階層が表示される。なお、表示/非表示選択画面が最初に表示されるとき、すなわち、以前に再生メニュー501について「マイメニュー」の選択設定を行っていなかった場合には、図6に示すように全ての操作項目に “レ”マークが付されて表示項目として設定されている。
【0029】
撮影メニュー502については、図4に示す第4階層が表示されているときに、マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dを押下操作して選択用カーソルを移動し、「撮影」を選択する。 そしてマルチセレクター30の右方向30aを押下操作すると、図7に示すように第5階層に移行し、撮影メニュー502における各操作項目の表示/非表示の選択画面が表示される。表示/非表示選択画面では、撮影メニュー502の第2階層の8つの操作項目が全て表示される。各操作項目の左端には、表示/非表示の選択をチェックするための□(ボックス)が表示される。
【0030】
図7の表示/非表示選択画面において、マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dを押下操作して選択用カーソルを移動し、表示/非表示を設定したい操作項目を選択する。そして、マルチセレクター30の右方向30aを押下操作して、表示させたい操作項目の左端の□内に“レ”マークを付し、表示不要な操作項目の“レ”マークを外す。
【0031】
このように撮影メニュー502の各操作項目について表示/非表示を選択して“レ”マークの有無を設定した後、マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dを押下操作して選択用カーソルを移動し、「選択終了」を選択する。そしてマルチセレクター30の右方向30aを押下操作すると、撮影メニュー502の第2階層の複数の操作項目について表示/非表示項目が設定される。そして、図4に示す「マイメニュー」の第4階層が表示される。なお、表示/非表示選択画面が最初に表示されるとき、すなわち、以前に撮影メニュー502について「マイメニュー」の選択を行っていなかった場合には、図7に示すように全ての操作項目に “レ”マークが付されて表示項目として設定されている。
【0032】
カスタムメニュー503については、図4に示す第4階層が表示されているときに、マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dを押下操作して選択用カーソルを移動し、「カスタム」を選択する。 そしてマルチセレクター30の右方向30aを押下操作すると、図8に示すように第5階層に移行し、カスタムメニュー503における各操作項目の表示/非表示の選択画面が表示される。表示/非表示選択画面では、カスタムメニュー503の第2階層の32個の操作項目が全て表示される。ただし、操作項目数が多いため、表示装置11の表示画面に一度に表示しきれない操作項目は、マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dの押下操作に応じてスクロール表示するようにする。各操作項目の左端には、表示/非表示の選択をチェックするための□(ボックス)が表示される。
【0033】
図8の表示/非表示選択画面において、マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dを押下操作して選択用カーソルを移動し、表示/非表示を設定したい操作項目を選択する。そして、マルチセレクター30の右方向30aを押下操作して、表示させたい操作項目の左端の□内に“レ”マークを付し、表示不要な操作項目の“レ”マークを外す。このようにカスタムメニュー503の各操作項目について表示/非表示を選択して“レ”マークの有無を設定した後、マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dを押下操作して選択用カーソルを移動し、「選択終了」を選択する。そしてマルチセレクター30の右方向30aを押下操作すると、カスタムメニュー503の第2階層の複数の操作項目について表示/非表示項目が設定される。そして、図4に示す「マイメニュー」の第4階層が表示される。
【0034】
なお、表示/非表示選択画面が最初に表示されるとき、すなわち、以前にカスタムメニュー503について「マイメニュー」の選択を行っていなかった場合には、図8に示すように「カスタムのリセット」、「電子音設定」、「AFエリアモード設定」、「中央フォーカスエリアフレーム」、「内蔵AF補助光の照射」、「カード無し時レリーズ」、「撮影直後の画像確認」、「感度自動制御」、「格子線表示」、「ファインダー内警告表示」、「露出値ステップ幅」の11個の操作項目に“レ”マークが付されて表示項目として設定されている。
【0035】
セットアップメニュー504については、図4に示す第4階層が表示されているときに、マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dを押下操作して選択用カーソルを移動し、「セットアップカスタム」を選択する。そしてマルチセレクター30の右方向30aを押下操作すると、図9に示すように第5階層に移行し、セットアップメニュー504における各操作項目の表示/非表示の選択画面が表示される。表示/非表示選択画面では、セットアップメニュー504の第2階層の15個の操作項目が全て表示される。ただし、操作項目数が多いため、表示装置11の表示画面に一度に表示しきれない操作項目は、マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dの押下操作に応じてスクロール表示するようにする。各操作項目の左端には、表示/非表示の選択をチェックするための□(ボックス)が表示される。
【0036】
図9の表示/非表示選択画面において、マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dを押下操作して選択用カーソルを移動し、表示/非表示を設定したい操作項目を選択する。そして、マルチセレクター30の右方向30aを押下操作して、表示させたい操作項目の左端の□内に“レ”マークを付し、表示不要な操作項目の“レ”マークを外す。このようにセットアップメニュー504の各操作項目について表示/非表示を選択して“レ”マークの有無を設定した後、マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dを押下操作して選択用カーソルを移動し、「選択終了」を選択する。そしてマルチセレクター30の右方向30aを押下操作すると、セットアップメニュー504の第2階層の複数の操作項目について表示/非表示項目が設定される。そして、図4に示す「マイメニュー」の第4階層が表示される。
【0037】
なお、表示/非表示選択画面が最初に表示されるとき、すなわち、以前にセットアップメニュー504について「マイメニュー」の選択を行っていなかった場合には、図9に示すように「カードの初期化」、「ワールドタイム」、「液晶モニターの明るさ」、「ビデオ出力」、「言語(LANG)」、「USB設定」の6個の操作項目に“レ”マークが付されて表示項目として設定されている。
【0038】
なお、「メニュー表示切り換え」の左端の□には、常に「\」を付し、マイメニューの設定時に表示させるか否かについての選択設定が行えないことを明示する。さらに、「メニュー表示切り換え」の欄を常にグレー表示として他の操作項目とは異なる色調で表示する。マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dの押下操作により選択用カーソルを「メニュー表示切り換え」上に移動させることはできるが、この操作項目を選択することはできない。これは、「メニュー表示切り換え」の操作項目を非表示にすると、以後メニュー表示について、シンプルメニュー/フルメニュー/マイメニューの切り換えができなくなってしまうためである。したがって、「メニュー表示切り換え」の操作項目は、シンプルメニュー、フルメニュー、およびマイメニューのいずれが設定されたとしても、常に表示されることになる。
【0039】
画像編集メニュー505については、図4に示す第4階層が表示されているときに、マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dを押下操作して選択用カーソルを移動し、「画像編集」を選択する。 そしてマルチセレクター30の右方向30aを押下操作すると、図10に示すように第5階層に移行し、画像編集メニュー505における各操作項目の表示/非表示の選択画面が表示される。表示/非表示選択画面では、画像編集メニュー505の第2階層の7個の操作項目が全て表示される。各操作項目の左端には、表示/非表示の選択をチェックするための□(ボックス)が表示される。
【0040】
図10の表示/非表示選択画面において、マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dを押下操作して選択用カーソルを移動し、表示/非表示を設定したい操作項目を選択する。そして、マルチセレクター30の右方向30aを押下操作して、表示させたい操作項目の左端の□内に“レ”マークを付し、表示不要な操作項目の“レ”マークを外す。
【0041】
このように画像編集メニュー505の各操作項目について表示/非表示を選択して“レ”マークの有無を設定した後、マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dを押下操作して選択用カーソルを移動し、「選択終了」を選択する。そしてマルチセレクター30の右方向30aを押下操作すると、画像編集メニュー505の第2階層の複数の操作項目について表示/非表示項目が設定される。そして、図4に示す「マイメニュー」の第4階層が表示される。なお、表示/非表示選択画面が最初に表示されるとき、すなわち、以前に画像編集メニュー505について「マイメニュー」の選択を行っていなかった場合には、図10に示すように全ての操作項目に “レ”マークが付されて表示項目として設定されている。
【0042】
以上のようにして再生メニュー501、撮影メニュー502、カスタムメニュー503、セットアップメニュー504、および画像編集メニュー505のそれぞれに対応する第2階層の各操作項目について表示/非表示を選択する。その後、図4に示す第4階層が表示された状態で、マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dを押下操作して選択用カーソルを移動し、「設定終了」を選択する。そして、マルチセレクター30の右方向30aを押下操作すると、図11に示すように、セットアップメニュー504のマイメニューとして設定された操作項目が表示される。
【0043】
ここでは、セットアップメニュー504のマイメニューとして「カードの初期化(フォーマット)」、「ワールドタイム」、「液晶モニターの明るさ」、「ビデオ出力」、「言語(LANG)」、「USB設定」が設定されているとする。表示装置11の表示画面には、設定された操作項目とともに、表示/非表示の選択が行えず、必ず表示するように設定された「メニュー表示切り換え」が表示される。
【0044】
このように、各操作項目についての表示/非表示を選択するために操作項目の左端に□を配置し、表示したい操作項目にはその□内に“レ”マークを付け、表示が不要な操作項目には“レ”マークをつけないようにする。“レ”マークの有無を設定する操作だけで表示/非表示が選択でき、マイメニューの選択操作が簡単である。表示したい操作項目をその表示順まで選んで設定するような複雑な操作は必要ないので、メニュー操作に不慣れなユーザが操作しても戸惑うようなことがない。
【0045】
次に、一実施の形態によるデジタルカメラ1の演算回路101で実行されるメニュー画面の表示制御について、図12〜図21のフローチャートを用いて説明する。図12〜図21は、それぞれ演算回路101で実行されるメニュー画面の表示制御の処理手順を示すフローチャートである。ここではとくに、デジタルカメラ1で実行可能な操作項目のカスタマイズ機能であるマイメニューの選択・設定手順について説明する。
【0046】
デジタルカメラ1に不図示の電池が装填されると、図12に示すメニュー画面の表示制御に関する制御プログラムがスタートする。ステップS1では、スイッチ201のオン、オフ信号により、メニューボタン21が押下操作されたか否かを判定する。メニューボタン21が押下操作されたと判定されるとステップS2へ進み、押下操作されていないと判定されとステップS1の処理を繰り返す。ステップS2では、メニュー処理を行う。メニュー処理の詳細について、図13〜図21のフローチャートを用いて説明する。
【0047】
まず、図13のステップS11では、表示装置11の表示画面にメニュー画面を表示する。具体的には、メニューの第1階層、すなわち「再生メニュー」、「撮影メニュー」、「カスタムメニュー」、「セットアップメニュー」および「画像編集メニュー」を表示する。ステップS12では、スイッチ201のオン、オフ信号によりメニューボタン21が押下操作されたか否かを判定する。メニューボタン21が押下操作されたと判定されるとS18へ進み、押下操作なしと判定されるとステップS13へ進む。
【0048】
ステップS13では、スイッチ302、304のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の上方向30bもしくは下方向30dが押下操作されたか否かを判定する。上方向30bまたは下方向30dが押されたと判定するとステップS14へ進み、押し下げ操作なしと判定されるとステップS15へ進む。ステップS14では、上下方向項目移動処理を行い、選択用カーソルを上下に移動する。選択用カーソルとしては、例えば選択した操作項目を周囲よりも明るく表示するハイライト部分として表示する。
【0049】
ステップS15では、スイッチ201のオン、オフ信号によりメニューボタン21が押下操作されたか否かを判定する。メニューボタン21が押下操作されたと判定されるとステップS18へ進み、押下操作なしと判定されるとステップS16へ進む。ステップS18では、表示装置101に表示していたメニュー画面を消灯し、表示装置101の表示画面自体を消灯する。ステップS16では、スイッチ301のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の右方向30aが押下されたか否かを判定する。右方向30aが押されたと判定するとステップS17へ進み、押下操作されていない場合はステップS12へ戻る。ステップS17では、第2階層処理を行う。第2階層処理の詳細を、図14〜図21のフローチャートを用いて説明する。
【0050】
図14のステップS21では、表示装置11の表示画面に図13のメニュー処理で設定された操作項目の第2階層を表示する。なお、初期設定はセットアップメニューが表示されるように設定されている。ステップS22では、再生メニューの第2階層の操作項目が表示されているか否かを判定する。再生メニューの各操作項目が表示されている場合はステップS23へ進み、そうでない場合は図15のステップS31へ進む。
【0051】
ステップS23では、スイッチ301、302、304のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の右方向30a、上方向30b、または下方向30dが押下操作されたか否かを判定する。右方向30aまたは上方向30bまたは下方向30dが押されたと判定されるとステップS24へ進み、そうでないと判定するとS25へ進む。ステップS24では、再生メニュー処理を行う。具体的には、再生メニューの第2階層の操作項目の上下方向項目移動処理や、選択した操作項目の下層の操作項目の表示処理等を行う。
【0052】
ステップS25では、スイッチ201のオン、オフ信号によりメニューボタン21が押下操作されたか否かを判定する。メニューボタン21が押下操作された判定されると図13のステップS11へ戻り、押下操作でないと判定されるとステップS26へ進む。ステップS26では、スイッチ303のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の左方向30cが押下操作されたか否かを判定する。左方向30cが押されたと判定されると図13のステップS11へ戻り、そうでないと判定されるとステップS23へ戻る。
【0053】
つづく図15のステップS31では、撮影メニューの第2階層の操作項目が表示されているか否かを判定する。撮影メニューの各操作項目が表示されている場合はステップS32へ進み、そうでない場合は図16のステップS41へ進む。ステップS32では、スイッチ301、302、304のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の右方向30a、上方向30b、または下方向30dが押下操作されたか否かを判定する。右方向30aまたは上方向30bまたは下方向30dが押されたと判定されるとステップS33へ進み、そうでないと判定されるとステップS34へ進む。
【0054】
ステップS33では撮影メニュー処理を行う。具体的には、撮影メニューの第2階層の操作項目の上下方向項目移動処理や、選択した操作項目の下層の操作項目の表示処理等を行う。ステップS34では、スイッチ201のオン、オフ信号によりメニューボタン21が押下操作されたか否かを判定する。押下操作されたと判定されると図13のステップS11へ戻り、押下操作でないと判定されるとステップS35へ進む。ステップS35では、スイッチ303のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の左方向30cが押下操作されたか否かを判定する。左方向30cが押されたと判定されると図13のステップS11へ戻り、そうでないと判定されるとステップS32へ戻る。
【0055】
図16のステップS41では、カスタムメニューの第2階層の操作項目が表示されているか否かを判定する。カスタムメニューの各操作項目が表示されている場合はステップS42へ進み、そうでない場合は図17のステップS51へ進む。ステップS42では、スイッチ301、302、304のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の右方向30a、上方向30b、または下方向30dが押下操作されたか否かを判定する。右方向30aまたは上方向30bまたは下方向30dが押されたと判定されるとステップS43へ進み、そうでないと判定されるとステップS44へ進む。
【0056】
ステップS43ではカスタムメニュー処理を行う。具体的には、カスタムメニューの第2階層の操作項目の上下方向項目移動処理や、選択した操作項目の下層の操作項目の表示処理等を行う。ステップS44では、スイッチ201のオン、オフ信号によりメニューボタン21が押下操作されたか否かを判定する。押下操作されたと判定されると図13のステップS11へ戻り、押下操作でないと判定されるとステップS45へ進む。ステップS45では、スイッチ303のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の左方向30cが押下されたか否かを判定する。左方向30cが押されたと判定されると図13のステップS11へ戻り、そうでないと判定されるとステップS42へ戻る。
【0057】
図17のステップS51では、セットアップメニューの第2階層の操作項目が表示されているか否かを判定する。セットアップメニューの各操作項目が表示されている場合はステップS52へ進み、そうでない場合は画像編集メニューが選択されていると判断して図18のステップS61へ進む。
【0058】
ステップS52では、スイッチ302、304のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の上方向30b、または下方向30dが押下操作されたか否かを判定する。上方向30bまたは下方向30dが押されたと判定されるとステップS53へ進み、そうでないと判定されるとステップS54へ進む。ステップS53では、上下方向項目移動処理を行い、選択した操作項目を示す選択用カーソルとしてハイライト部分を上下に移動する。
【0059】
ステップS54では、スイッチ201のオン、オフ信号によりメニューボタン21が押下操作されたか否かを判定する。押下操作されたと判定されると図13のステップS11へ戻り、押下操作でないと判定されるとステップS55へ進む。ステップS55では、スイッチ303のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の左方向30cが押下操作されたか否かを判定する。左方向30cが押されたと判定されると図13のステップS11へ戻り、そうでないと判定されるとステップS56へ進む。
【0060】
ステップS56では、選択用カーソルが「メニューの表示切り換え」を指定しているか否かを判定する。「メニューの表示切り換え」が指定されている場合はステップS59へ進み、そうでない場合はステップS57へ進む。ステップS57では、スイッチ301のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の右方向30aが押下操作されたか否かを判定する。右方向30aが押されたと判定されるとステップS58へ進み、そうでないと判定するとステップS52へ戻る。ステップS58では、セットアップメニュー処理を行い、その後、ステップS52へ戻る。セットアップメニュー処理としては、具体的には、セットアップメニューの第2階層の操作項目の上下方向項目移動処理や、選択した操作項目の下層の操作項目の表示処理等を行う。
【0061】
ステップS59では、スイッチ301のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の右方向30aが押下操作されたか否かを判定する。右方向30aが押されたと判定されると図19のステップS71へ進み、そうでないと判定されるとステップS52へ戻る。
【0062】
図18のステップS61では、スイッチ301、302、304のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の右方向30a、上方向30b、または下方向30dが押下操作されたか否かを判定する。右方向30aまたは上方向30bまたは下方向30dが押されたと判定されるとステップS62へ進み、そうでないと判定するとステップS63へ進む。ステップS62では、画像編集メニュー処理を行う。具体的には、画像編集メニューの第2階層の操作項目の上下方向項目移動処理や、選択した操作項目の下層の操作項目の表示処理等を行う。
【0063】
ステップS63では、スイッチ201のオン、オフ入力によりメニューボタン21が押下操作されたか否かを判定する。押下操作されたと判定されると図13のステップS11へ戻り、押下操作でないと判定されるとステップS64へ進む。ステップS64では、スイッチ303のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の左方向30cが押下操作されたか否かを判定する。左方向30cが押されたと判定されると図13のステップS11へ戻り、そうでないと判定されるとステップS61へ戻る。
【0064】
図19のステップS71では、表示装置11の表示画面に、セットアップメニューの第3階層の表示を行う。具体的には、図4に示すようにメニュー表示切り換え(第2階層)に対応する第3階層、すなわち「シンプルメニュー」、「フルメニュー」、「マイメニュー」を表示する。ステップS72では、スイッチ302、304のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の上方向30b、または下方向30dが押下操作されたか否かを判定する。上方向30bまたは下方向30dが押されたと判定されるとステップS73へ進み、そうでないと判定されるとステップS74へ進む。
【0065】
ステップS73では、上下方向項目移動処理を行い、選択項目を示す選択用カーソルとしてハイライト部分を上下に移動する。ステップS74では、スイッチ201のオン、オフ信号によりメニューボタン21が押下操作されたか否かを判定する。押下操作されたと判定されると図13のステップS11へ戻り、押下操作でないと判定されるとステップS75へ進む。ステップS75では、スイッチ303のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の左方向30cが押下操作されたか否かを判定する。左方向30cが押されたと判定されるとステップS82へ進み、そうでないと判定されるとステップS76へ進む。
【0066】
ステップS76では、選択項目を示す選択用カーソルが「シンプルメニュー」を指定しているか否かを判定する。「シンプルメニュー」が指定されている場合はステップS77へ進み、そうでない場合はステップS79へ進む。ステップS77では、スイッチ301のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の右方向30aが押下操作されたか否かを判定する。右方向30aが押されたと判定されるとステップS78へ進み、そうでないと判定するとステップS72へ戻る。ステップS78では、再生メニュー、撮影メニュー、カスタムメニュー、セットアップメニュー、および画像編集メニューの各メニューにおけるシンプルメニューとして、あらかじめ決められた表示項目をセットしてステップS82へ進む。なお、シンプルメニューとしては、基本的な操作項目のみをセットして、表示する操作項目数を各メニューの全操作項目以下に制限する。
【0067】
ステップS79では、選択項目を示す選択用カーソルが「フルメニュー」を指定しているか否かを判定する。「フルメニュー」が指定されている場合はステップS80へ進む。そうでない場合はシンプルメニューでもフルメニューでもないので、マイメニューである と判断し、図20のステップS91へ進む。ステップS80では、スイッチ301のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の右方向30aが押下操作されたか否かを判定する。右方向30aが押されたと判定されるとステップS81へ進み、そうでないと判定されるとステップS72へ戻る。
【0068】
ステップS81では、再生メニュー、撮影メニュー、カスタムメニュー、セットアップメニュー、および画像編集メニューの各メニューにおける全ての操作項目を表示項目としてセットし、ステップS82へ進む。ステップS82では、表示装置11の表示画面にセットアップメニューの第2階層を表示して図17のステップS52へ戻る。なお、このとき、選択項目を示す選択用カーソルはセットアップメニューの第2階層の各操作項目のうち、「メニュー表示切り換え」を指定した状態で表示される。
【0069】
図20のステップS91では、スイッチ301のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の右方向30aが押下操作されたか否かを判定する。右方向30aが押されたと判定されるとステップS92へ進み、そうでないと判定されるとステップS72へ戻る。ステップS92では、表示装置11の表示画面にセットアップメニューの第4階層の操作項目を表示し、ステップS93へ進む。具体的には、図4に示すようにメニュー表示切り換えのマイメニュー(第3階層)に対応する第4階層の「設定終了」「再生」「撮影]「カスタム」「セットアップ」および「画像編集」の各操作項目を表示する。
【0070】
ステップS93では、スイッチ302、304のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の上方向30b、または下方向30dが押下操作されたか否かを判定する。上方向30bまたは下方向30dが押されたと判定されるとステップS94へ進み、そうでないと判定されるとステップS95へ進む。ステップS94では、上下方向項目移動処理を行い、選択項目を示す選択用カーソルとしてハイライト部分を上下に移動する。
【0071】
ステップS95では、スイッチ201のオン、オフ信号によりメニューボタン21が押下操作されたか否かを判定する。押下操作されたと判定すると図13のステップS11へ戻り、押下操作でないと判定されるとステップS96へ進む。ステップS96では、スイッチS303のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の左方向30cが押下操作さ れたか否かを判定する。左方向30cが押されたと判定されると図19のステップS71へ戻り、そうでないと判定されるとステップS97へ進む。
【0072】
ステップS97では、図4に示すセットアップメニューの第4階層の表示において、選択用カーソルが「設定終了」を指定しているか否かを判定する。「設定終了」が指定されている場合はステップS101へ進み、そうでない場合はステップS98へ進む。ステップS98では、図4に示すセットアップメニューの第4階層の表示において、選択用カーソルが「セットアップ」を指定しているか否かを判定する。「セットアップ」が指定されている場合は、図21のステップS111へ進み、そうでない場合はステップS99へ進む。
【0073】
ステップS99では、スイッチ301のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の右方向30aが押下操作されたか否かを判定する。右方向30aが押されたと判定されるとステップS100へ進み、そうでないと判定されるとステップS93へ戻る。ステップS100では、マイメニュー処理を行う。すなわち、図6〜図8、および図10に示す再生メニュー、撮影メニュー、カスタムメニュー、および画像編集メニューの各操作項目が表示モニタに表示された表示/非表示選択画面において、マルチセレクター30を操作して各操作項目について表示/非表示の選択設定を行う。
【0074】
具体的には、マルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dを押下操作して操作項目を選択し、マルチセレクター30の右方向30aを押下操作して、マイメニューとして表示させたい操作項目については左端の□内に“レ”マークを付し、表示不要な操作項目の左端の□内の“レ”マークを外す。このように、各操作項目について“レ”マークを付けたり外したりすることで、各操作項目における操作項目の表示/非表示を選択設定することができる。ステップ100でマイメニュー処理を行った後、ステップS93へ戻る。
【0075】
ステップS101では、スイッチ301のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の右方向30aが押下操作されたか否かを判定する。右方向30aが押されたと判定されると、マイメニュー処理により再生メニュー、撮影メニュー、カスタムメニュー、セットアップメニュー、および画像編集メニューの各操作項目ごとに表示/非表示項目の設定は終了したと判断してステップS102へ進み、そうでないと判定されるとステップS93へ戻る。ステップS102では、表示装置11の表示画面に、例えば図11に示すようにマイメニュー処理の結果を反映したセットアップメニューの第2階層の操作項目を表示する。その後、図17のステップS51へ戻る。
【0076】
図21のステップS111では、スイッチ301のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の右方向30aが押下操作されたか否かを判定する。右方向30aが押されたと判定されるとステップS112へ進み、そうでないと判定されると図20のステップS93へ戻る。ステップS112では、表示装置11の表示画面に、図9に示すセットアップメニューの第5階層の表示/非表示選択画面の表示を行い、ステップSS114へ進む。
【0077】
なお、上述したように図9の表示/非表示選択画面において「メニュー表示切り換え」については、非表示にすると以後メニュー表示をシンプルメニュー/フルメニュー/マイメニューに切り換えることができなくなってしまうため、□内に「\」を表示する。さらに、「メニュー表示切り換え」の欄を常時、グレー表示として他の操作項目とは色調を変え、表示/非表示の選択・設定ができないことを明示する。
【0078】
ステップS113では、スイッチ302、304のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dが押下操作されたか否かを判定する。上方向30bまたは下方向30dが押されたと判定されるとステップS114へ進み、そうでないと判定されるとステップS115へ進む。ステップS114では、上下方向項目移動処理を行い、選択項目を示す選択カーソルとしてハイライト部分を上下に移動する。
【0079】
ステップS115では、スイッチ201のオン、オフ信号によりメニューボタン21が押下操作されたか否かを判定する。押下操作されたと判定されると図13のステップS11へ戻り、押下操作でないと判定されるとステップS116へ進む。ステップS116では、スイッチ303のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の左方向30cが押下操作されたか否かを判定する。左方向30cが押されたと判定されると図20のステップS92へ戻り、そうでないと判定されるとステップS117へ進む。
【0080】
ステップS117では、図9に示すセットアップメニューの第5階層の表示/非表示選択画面の表示において、選択項目を示す選択用カーソルが「メニュー表示切り換え」を指定しているか否かを判定する。「メニュー表示切り換え」が指定されている場合はステップS113へ戻り、そうでない場合はステップS118へ進む。ここで、選択項目を示す選択用カーソルが「メニュー表示切り換え」を指定している場合にステップS113へ戻るのは、後述するステップS122の処理において「メニュー表示切り換え」を非表示に設定できないようにする、すなわち常に表示するように設定するためである。
【0081】
ステップS118では、図9に示すセットアップメニューの第5階層の表示/非表示選択画面の表示において、選択項目を示す選択用カーソルが「選択終了」を指定しているか否かを判定する。「選択終了」が指定されている場合はステップS119へ進み、そうでない場合はステップS121へ進む。
【0082】
ステップS119では、スイッチ301のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の右方向30aが押下操作されたか否かを判定する。右方向30aが押されたと判定されると、図9に示すセットアップメニューにおける第5階層の表示/非表示選択画面における各操作項目の表示/非表示の選択が終了したと判断してステップS120へ進み、そうでないと判定されるとステップS113へ戻る。ステップS120では、図9に示すセットアップメニューにおける第5階層の表示/非表示選択画面において設定した各操作項目の表示/非表示の設定内容を表示情報として設定し、図20のステップS92へ戻る。
【0083】
ステップS121では、スイッチ301のオン、オフ信号によりマルチセレクター30の右方向30aが押下操作されたか否かを判定する。右方向30aが押されたと判定されるとステップS122へ進み、そうでないと判定されるとステップS113へ戻る。ステップS122では、表示/非表示選択変更処理を行う。具体的には、選択項目を示す選択用カーソルが指定している操作項目の左端の□内に“レ”マークがある場合には、“レ”マークを消灯し、□内に”レ”マークがない場合には“レ”マークを点灯する。その後、ステップS113へ戻る。
【0084】
以上説明したように、デジタルカメラ1の演算回路101においてメニュー画面の表示制御処理を繰り返し実行する。なお、マイメニューとして選択設定された操作項目は、操作項目に対応付けて不揮発性メモリ103に記録される。そして、該記録後の処理において選択された操作項目についてマイメニューを表示するときに、選択設定された操作項目をメモリ103から読み出して表示装置11の表示画面に表示する。なお、メモリ103を設けずに、記憶された全操作項目のうち、マイメニューとして選択設定された操作項目についてフラグを立て、マイメニューが設定された場合にフラグを立てた操作項目のみを読み出すようにメモリ102を構成することも可能である。
【0085】
以上詳細に説明したように、再生メニュー、撮影メニュー、カスタムメニュー、セットアップメニュー、画像編集メニューの各操作項目に含まれる操作項目のそれぞれについて表示/非表示を選択する。選択処理後に、図4に示す第4階層が表示されているときにマルチセレクター30の上方向30bまたは下方向30dを押下操作して「設定終了」を選択し、マルチセレクター30の右方向30aを押下操作すると、図11に示すようにセットアップメニューの第2階層の操作項目が表示される。なお、このときセットアップメニューの各操作項目の表示/非表示の選択結果が反映されて表示される。
【0086】
そして、セットアップメニューの第2階層のメニュー表示切り換えの第3階層のマイメニューを設定すると、各操作項目において、上述したように選択した操作項目、すなわち表示/非表示選択画面の□内に“レ”マークを付けた操作項目のみが表示される。ただし、「メニュー表示切り換え」の操作項目については、非表示に設定すると以後メニュー表示をシンプルメニュー/フルメニュー/マイメニューに切り換えることができなくなってしまうため、表示/非表示選択画面の□内に「\」を表示するとともに、常時グレー表示とする。このように、「メニュー表示切り換え」については□内に「\」を表示するとともに他の操作項目とは色調を変えることにより、表示/非表示の選択・設定ができないことを明示するように構成している。
【0087】
各操作項目の表示/非表示選択画面において、表示/非表示を選択できる操作項目の左端に□を配置し、表示したい操作項目にはその□内に“レ”マークを付け、表示が不要な操作項目には“レ”マークをつけないように操作するだけで、マイメニュー用の表示/非表示が選択でき、操作が簡単である。
【0088】
以上説明した一実施の形態においては、携帯電子機器としてデジタルカメラを例にあげて説明したが、これには限定されない。例えば、携帯電子機器として携帯電話、PDA,フォトストレージャ等、表示装置を有する他の携帯電子機器にも本発明を適用することができる。一般的に、これらの携帯電子機器は多機能であり多数の操作項目を有しているが、コンパクトに構成されているため、メニュー画面を表示する表示装置のサイズが小さい。そこで、ユーザが好みの操作項目を選択して任意選択メニューを構築し、ユーザが表示させたい操作項目のみを任意選択メニューの表示において表示させることにより、使い勝手のよい携帯電子機器を実現することができる。
【0089】
表示/非表示選択画面の表示形態は、上述した一実施の形態には限定されない。例えば、各操作項目の左端に□(チェックボックス)を配置し、“レ”マークをつけたり外したりすることで表示/非表示を選択するようにしたが、チェックボックスを各操作項目の右端に配置してもよい。また、“レ”マーク以外のマークを付すようにしてもよい。また、表示/非表示選択画面において「メニュー表示切り換え」をグレー表示するとして説明したが、この操作項目が選択できないことを明示できれば、グレー表示以外の表示形態を採用できることはもちろんである。
【0090】
上述した一実施の形態においては、複数の操作項目の表示形態として、マイメニュー、フルメニュー、シンプルメニューのいずれかを選択できるように構成したが、少なくともマイメニューによる表示を設定できるように構成すればよい。また、複数の操作項目をツリー形式で構成したが、これには限定されない。上述した複数の操作項目は一例であり、本発明が適用される携帯電子機器の仕様が機能に応じて適宜、追加、削除、変更が可能である。
【0091】
以上説明した一実施の形態において、ROM102が操作項目記憶手段として機能し、マルチセレクター30が選択操作部材として機能し、演算回路101が制御手段として機能することができる。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係になんら限定も拘束もされない。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明の一実施の形態によるデジタルカメラの背面図。
【図2】一実施の形態によるデジタルカメラのメニュー画面の表示に関する構成を示すブロック図。
【図3】デジタルカメラにおいて設定可能な操作項目をツリー形式で示した図。
【図4】セットアップメニューの第2階層、第3階層、および第4階層の一例を示す図。
【図5】シンプルメニューが設定された場合のセットアップメニューの表示操作項目の一例を示す図。
【図6】再生メニューの表示/非表示画面の表示内容の一例を示す図。
【図7】撮影メニューの表示/非表示画面の表示内容の一例を示す図。
【図8】カスタムメニューの表示/非表示画面の表示内容の一例を示す図。
【図9】セットアップメニューの表示/非表示画面の表示内容の一例を示す図。
【図10】画像編集メニューの表示/非表示画面の表示内容の一例を示す図。
【図11】マイメニューが設定された場合のセットアップメニューの操作項目の表示例を示す図。
【図12】一実施の形態による演算回路で実行されるメニュー画面の表示制御の制御プログラムを示すフローチャート。
【図13】メニュー処理の処理手順を示すフローチャート。
【図14】第2階層処理の処理手順を示すフローチャート。
【図15】図14に続く第2階層処理の処理手順を示すフローチャート。
【図16】図15に続く第2階層処理の処理手順を示すフローチャート。
【図17】図16に続く第2階層処理の処理手順を示すフローチャート。
【図18】図17に続く第2階層処理の処理手順を示すフローチャート。
【図19】図17に続く第2階層処理の処理手順を示すフローチャート。
【図20】図19に続く第2階層処理の処理手順を示すフローチャート。
【図21】図20に続く第2階層処理の処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0093】
1:デジタルカメラ、11:表示装置、21:メニューボタン、30:マルチセレクター、101:演算回路、102:ROM、103:メモリ、201、301〜304:スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電子機器に関する各種設定をするための複数の操作項目を記憶する操作項目記憶手段と、
前記操作項目記憶手段に記憶された前記複数の操作項目について、表示/非表示の選択操作を行い、任意選択メニューを構成する操作項目を決定する選択操作部材と、
前記任意選択メニューの表示が設定された場合に、前記選択操作部材によって決定された前記任意選択メニューを構成する操作項目を表示手段に表示させる制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記任意選択メニューを構築するための操作項目について、前記選択操作部材による表示/非表示の選択操作を無効として常時表示させることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯電子機器において、
前記制御手段は、前記任意選択メニューを構築するための操作項目を、他の操作項目とは色調を変えて表示することを特徴とする携帯電子機器。
【請求項3】
請求項2に記載の携帯電子機器において、
前記制御手段は、前記任意選択メニューを構築するための操作項目をグレー表示することを特徴とする携帯電子機器。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の携帯電子機器において、
前記制御手段は、前記操作項目記憶手段に記憶された前記複数の操作項目の表示形態として、前記任意選択メニューと、前記複数の操作項目の全部から構成されるフルメニューと、予め固定された基本的な操作項目のみから構成されるシンプルメニューとを有し、前記選択操作部材で決定されたいずれかの表示形態に従って、前記複数の操作項目を前記表示手段に表示させることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の携帯電子機器において、
前記携帯電子機器は、デジタルカメラであることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項6】
請求項5に記載の携帯電子機器において、
前記複数の操作項目はツリー形式で構成され、第1階層として、再生メニュー、撮影メニュー、カスタムメニュー、セットアップメニューおよび画像編集メニューを有し、前記任意選択メニューは、前記セットアップメニューの下層の操作項目であることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項7】
携帯電子機器に関する各種設定をするための複数の操作項目を前記携帯電子機器の表示手段に表示させる制御プログラムにおいて、
記憶手段に記憶された前記複数の操作項目について、表示/非表示の選択操作により任意選択メニューを構成する操作項目を決定する処理と、
前記任意選択メニューの表示が設定された場合に、決定された前記任意選択メニューを構成する操作項目を表示手段に表示させる処理と、
前記任意選択メニューを構築するための操作項目について、表示/非表示の選択操作を無効として常時表示させる処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2008−42475(P2008−42475A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−213441(P2006−213441)
【出願日】平成18年8月4日(2006.8.4)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】