携帯電話を用いた学習システム
【課題】携帯電話を用いて、教育や学習、営業支援を行うための知識武装ツールを提供すること、特に外国語会話等の学習を、携帯電話を用いて効率よく行うための手段を提供することを目的とする。
【解決手段】学習ストーリーを蓄積した学習事項コンテンツデータベース(11)と、学習者の学習進行度などを蓄積する学習者データベース(13)と、学習進行度を書き換える学習進行度抽出書換手段(15)と、学習事項を抽出する場面抽出手段(17)と、学習事項コンテンツを作成する視覚場面作製手段(21)と、作成した学習事項コンテンツを配信するコンテンツ配信手段(23)と、契約と学習進行度を記録する学習受付手段(25)と、を備える携帯電話を用いた学習システム。
【解決手段】学習ストーリーを蓄積した学習事項コンテンツデータベース(11)と、学習者の学習進行度などを蓄積する学習者データベース(13)と、学習進行度を書き換える学習進行度抽出書換手段(15)と、学習事項を抽出する場面抽出手段(17)と、学習事項コンテンツを作成する視覚場面作製手段(21)と、作成した学習事項コンテンツを配信するコンテンツ配信手段(23)と、契約と学習進行度を記録する学習受付手段(25)と、を備える携帯電話を用いた学習システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話を用いた学習システムに関し、詳しくは、契約した個人ユーザーの携帯電話の待ち受け画面に対して学習事項の文章及び関連の情景(静止画又は動画)をあわせて学習事項コンテンツとして配信することにより、学習者の携帯電話の待ち受け画面を利用した外国語会話学習等を支援する携帯電話を用いた学習システムに関する。
【背景技術】
【0002】
交通手段や通信手段により国際的な活動が盛んになった近年では、外国語、特に、英会話をはじめとする外国語会話の学習が不可欠となりつつある。
一方、近年はほとんどの人が携帯電話を持つようになっており、また携帯電話は電話としてだけでなくメールやインターネット等を利用した総合的な情報通信機器として利用される場合が多い。
このような利用を見越して、携帯電話機を用いた次のような学習方法が提案されている。
特開2001−356679号公報(特許文献1)では、英会話の有用表現等の有用な知識を効率よく覚え、これを記憶に確実に定着させることができるようにした携帯電話機を用いた学習方法を提供することを目的として、下記のyぷな解決手段を提案している。
すなわち、特許文献1には、インターネットにアクセス可能な携帯電話機を用いた学習方法において、学習情報提供者により作成された学習スケジュール情報および該学習に係わる文字情報および音声情報を上記インターネット上のサーバに予め登録し、上記学習スケジュール情報に基づき上記学習に係わる文字情報を上記サーバのアクセス番号とともにメールとして学習対象者の携帯する携帯電話機へ定期的に配信し、上記学習対象者は、上記携帯電話機へ配信されたメールに含まれるアクセス番号に基づき上記サーバにアクセスすることにより上記文字情報に対応する音声情報を取得する、ことが記載されている。
【特許文献1】特開2001−356679号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1の学習方法は、学習スケジュール情報に基づき学習に係わる文字情報をサーバのアクセス番号とともにメールとして学習対象者の携帯する携帯電話機へ定期的に配信し、学習対象者は、携帯電話機へ配信されたメールに含まれるアクセス番号に基づきサーバにアクセスすることにより文字情報に対応する音声情報を取得する、という極めて複雑なシステムであり、普段持ち歩いている携帯電話で手軽に学習できるというにはほど遠い。
そこで、本発明は、携帯電話へ「英会話の文章や音声」「業界用語の解説」「営業トーク」などを配信することで、教育や学習、営業支援を行うための知識武装ツールを提供することを目的として、特に外国語会話等の学習を、携帯電話を用いて効率よく行うための手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、携帯電話、特に待ち受け画面に着目し、該画面に外国語を用いた一連の会話を送信することにより、効率的な学習が可能であることを見出して、本発明に到達した。
本発明の、請求項1に記載の携帯電話を用いた学習システムにあっては、携帯電話の画面を利用した学習を支援する学習システムであって、学習事項を構成する文章及び音声が、ストーリーに沿った1又は2種類以上の場面ごとに順次抽出可能に蓄積される学習事項コンテンツデータベース(11)と、学習者の学習進行度、受付時の配信に関する契約、及び端末アドレスが、学習者の端末アドレスにより蓄積される学習者データベース(13)と、学習者に学習事項コンテンツを送信する必要が生じた場合に、該学習者の学習進行度、受付時の配信に関する契約及び端末アドレスを学習者データベース(13)から抽出すると共に、学習者に学習事項コンテンツを配信後に学習進行度を書き換える学習進行度抽出書換手段(15)と、学習事項コンテンツデータベース(11)から学習進行度抽出書換手段(15)が確認した学習進行度に相当する学習事項の場面の文章及び音声を抽出する場面抽出手段(17)と、1又は2以上の携帯電話の画面のイメージを蓄積する画面データベース(19)と、画面データベース(19)から携帯電話の画面のイメージを抽出するとともに、場面抽出手段(17)が抽出した学習事項の場面の文章及び音声を組み合わせ、学習事項コンテンツのうちの一視覚場面を作成する視覚場面作製手段(21)と、作成した学習事項コンテンツを、学習者の携帯電話の端末アドレスにインターネット等のネットワークを介して配信するコンテンツ配信手段(23)と、学習希望者の配信に関する契約と学習進行度を受信し、該契約と学習進行度を抽出し学習者データベース(13)に転送して書き込み記録させる学習受付手段(25)と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の携帯電話を用いた学習システムにあっては、学習者の希望があった場合には、学習者に対し外国語で話し掛ける人物のせりふに関する問題画面を学習者の端末アドレスに送信し、これに対する学習者の解答が学習者の端末アドレスから送信された場合に、正解又は不正解を判断し、該問題に対する解答画面を学習者の端末アドレスに送信する学習効果確認手段(27)を更に備えることを特徴とする。
請求項3に記載の携帯電話を用いた学習システムにあっては、学習進行度抽出書換手段(15)は、前記学習効果確認手段(27)が学習事項に関する問題画面を学習者の端末アドレスに送信する場合には、どの問題についての解答が学習者から送信されてきたかにより学習進行度を書き換えることを特徴とする。
請求項4に記載の携帯電話を用いた学習システムにあっては、学習効果確認手段(27)が、更に、判断結果について、学習者間における相対的な成績を算出することを特徴とする。
請求項5に記載の携帯電話を用いた学習システムにあっては、場面抽出手段(17)が、学習進行度抽出書換手段(15)とは関係なく、学習者の事情に応じて、学習者データベース(13)に蓄積された学習進行度に相当する場面とは異なる場面の文章および音声を、学習者の指示により抽出することを特徴とする。
請求項6に記載の携帯電話を用いた学習システムにあっては、学習受付手段は、携帯電話の開閉によって、学習希望者の配信に関する契約と学習進行度を受信し、該契約と学習進行度を抽出し学習者データベース(13)に転送して書き込み記録させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明の携帯電話を用いた学習システムによれば、ちょっとした時間を利用しての学習事項、特に外国語会話等の学習事項を携帯電話を利用して場所や時間を気にせずにネイティブによる会話を目と耳から同時に体得(ヒアリング)して、効率良く勉強することができる。
また、ボタン操作或いは本体の開閉操作により、容易に繰り返し学習を行うことができると共に、自身の成績を知ることも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の携帯電話を用いた学習システムは、携帯電話の画面を利用した学習を支援するものであり、本発明のシステムの管理者、或いは社員教育に本システムを取り入れることを希望する企業(具体的には総務部など)のもとにあり、学習者の携帯電話の端末(複数)とインターネット等のネットワークを介して情報の送受信が可能なパソコンにおいて実現されるものである。ここで、学習者とは、携帯電話の画面を利用した学習を希望する個人ユーザーの他、本発明のシステムが企業により運営される場合には、該企業の社員などを意味する。
【0007】
本発明の携帯電話を用いた学習システムは、図1に示すように、学習事項コンテンツデータベース11と、学習者データベース13と、学習進行度抽出書換手段15と、場面抽出手段17と、視覚場面作製手段21と、コンテンツ配信手段23と学習受付手段25とを備える。ここで、学習者の学習効果の確認を容易にするためには、学習効果確認手段27を更に備えることが好ましい。
【0008】
学習事項コンテンツデータベース11には、学習事項コンテンツを構成する文章及び音声が、ストーリーに沿った1又は2種類以上の場面ごとに順次抽出可能に蓄積される。
学習事項コンテンツとは、何らかの学習目的で用いられる学習事項(例えば外国語会話)を構成する音声及び文章の場面からなるコンテンツを意味する。学習事項の代表的なものとして、英会話等の外国語会話コンテンツを挙げることができる。外国語会話コンテンツの場合、外国語会話コンテンツを構成する音声及び文章としては、少なくとも、学習者に対し外国語で話し掛ける人物のせりふの文章及び音声であることが必要である。外国語は、学習者側から見た外国語(母国語(翻訳語として示してもらいたい言語)や常用語以外の言語)を意味し、日本人の場合は英語等日本語以外の言語である。また、外国語会話コンテンツの場合、その文章及び音声とは、上記したように、基本的にはその外国語の文章及び音声であるが、その外国語の意味の理解を容易にするためには、併せて、該外国語の文章及び音声に対応する学習者の母国語(すなわち、日本人の場合は日本語、つまり、外国語の母国語への翻訳)の文章及び音声をも含めることが好ましい。尚、母国語の文章及び音声については、後述の図2の右側図の例のように、母国語の文章のみならず、対応する外国語に関する解説を伴うものであっても良い。
【0009】
また、学習事項コンテンツを構成する音声及び文章としては、学習事項コンテンツが外国語会話の場合、上記した学習者に対し外国語で話し掛ける人物のせりふに対し、学習者が答えるべきせりふの文章及び音声も含めることが好ましい。この場合も、併せて、該外国語の文章及び音声に対応する学習者の母国語(すなわち、日本人の場合は日本語)の文章及び音声を併せて含めることが好ましい。
ストーリーに沿った1又は2種類以上の場面とは、学習事項コンテンツが外国語会話の場合、該会話を構成する文章及び音声会話のストーリーに従い、学習者に対し外国語で話し掛ける者の質問文等各会話の展開によりせりふごとに順次区分(段階分け)されてなる場面を意味する。各場面は、基本的には外国語の文章及び音声で構成されるが、上述のように母国語の文章及び音声も蓄積する場合は、母国語の文章及び音声の場面を、対応する外国語の文章及び音声の場面の後に挿入して構成する。つまり、場面1(せりふの外国語)、場面2(場面1の外国語の母国語訳)、場面3(外国語)、場面4(場面3の外国語の母国語訳)、…という順番となる。
【0010】
尚、学習者が答えるべきせりふの文章及び音声も含める場合は、学習者に対し外国語で話し掛ける者の質問文等その場面の内容に対応させた場面として蓄積することとなる。各場面は、基本的には外国語の文章及び音声で構成されるが、上述のように母国語の文章及び音声も蓄積する場合は、その文章及び音声の場面を、対応する外国語の文章及び音声の場面の後に挿入して構成する。この場合、場面1(学習者に対し外国語で話し掛ける者のせりふの外国語)、場面2(場面1の外国語の母国語訳)、場面3(学習者が答えるべきせりふの外国語)、場面4(場面3の外国語の母国語訳)、場面5(学習者に対し外国語で話し掛ける者のせりふの外国語)、場面6(場面5の外国語の母国語訳)、場面7(学習者が答えるべきせりふの外国語)、場面8(場面7の外国語の母国語訳)、…という順番となる。
会話のストーリーの内容については特に限定されず、学習事項コンテンツが外国語会話コンテンツの場合、学習者の外国語会話能力に対応できるように、基礎単語、上級単語、単語テスト、基礎会話構文、上級会話構文、基礎会話、上級会話等のレベル別に用意し、ユーザの必要に応じて選べるようにすることができ、また、ビジネス編、旅行編、買い物編、受験編、子供編、討議編、一般日常編等のシーン別に用意してユーザの必要に応じて選択可能とすることもでき、トピックなどを入れて興味を引くような内容とすることができる。
【0011】
学習事項コンテンツデータベース11において、上記のような学習事項コンテンツは、1種類だけでなく2種類以上蓄積することができ、特に、さまざまな学習者に対応するためには、多様な難度の、或いはテーマの異なる学習事項教材を蓄積することが好ましい。学習事項コンテンツのファイル形式としては、例えば、テキストファイルを挙げることができる。
会話の場面ごとに順次抽出可能に蓄積するためには、学習事項コンテンツごとに、更に会話の場面ごとに整理番号や符号を振って、番号により整理して蓄積させることができる。
学習事項コンテンツは、通常は、外部の専門の作製者に外注等して予め作製されたものを管理者が順次学習事項コンテンツデータベース11に保存蓄積するが、後述の視覚場面作製手段21を設ける場合は、本システムの管理者自身が該手段により作製することも可能である。例えば、映画、アニメーション等人物が2人以上登場するストーリーからなる文章、音声及び映像であるコンテンツ材料を、登場人物の一方のせりふを取り出して、せりふごと等区切りの良い場面に分けて作製することができる。
【0012】
学習者データベース13には、学習者の学習進行度、受付時の配信に関する契約、及び端末アドレスが、学習者の端末アドレスに関連づけて蓄積されている。学習進行度とは、どの学習事項のどの場面まで学習し終わっているか、すなわち、現在学習中の場合は、該学習者の端末アドレスに対して送信し終わった学習事項コンテンツを構成する場面(整理番号や符号を振る場合はその番号等)、又は後述のように各学習事項に関する問題を送信する場合は該問題に対する解答の有無を意味し、現在は学習していない場合はどの学習事項について学習したかを意味する。
ここで、受付時の配信に関する契約は、管理者が社員教育に本システムを取り入れることを希望する企業(具体的には総務部など)の場合には、必要ないので、蓄積されない。尚、受付時の配信に関する契約については、学習進行度抽出書換手段15の項で後述する。
学習者の端末アドレスとは、学習者の携帯電話の端末のアドレスを意味する。
【0013】
学習者の学習進行度及び端末アドレスは、会員番号などで整理して蓄積させることもできるが、後述するように学習者からの指示により送信する場合を考慮すると、端末アドレスにより対応する学習者の学習進行度や受付時の配信に関する契約を直接抽出可能に蓄積しておくことが好ましい。
更に、後述の学習効果確認手段27を設ける場合は、学習者データベース13に過去の学習者の判断結果を書き込み蓄積しておき、成績算出の際各学習者の成績を抽出して相対的な成績を分析可能とすることが好ましい。
尚、学習者データベース13には、併せて学習者の氏名、年齢、性別、学習者の学習履歴等を蓄積することも可能である。
【0014】
学習進行度抽出書換手段15は、学習者に学習事項コンテンツを送信する必要が生じた場合に、該学習者の学習進行度、受付時の配信に関する契約及び端末アドレスを学習者データベース13から抽出すると共に、学習者に学習事項コンテンツを配信後に学習進行度を書き換える。すなわち、学習進行度抽出書換手段15は、学習者に学習事項コンテンツを送信する必要が生じたことを察知するためのルール(受信先や内容などにより学習者に学習用会話コンテンツを送信する必要が生じたことを察知するための手段)、該学習者の学習進行度、受付時の配信に関する契約及び端末アドレスを学習者データベース13から抽出するためのルール、及び学習者に学習事項コンテンツを配信後に学習進行度を書き換えるためのルールを蓄積し、学習者に学習事項コンテンツを送信する必要が生じたことを察知するためのルールから適切なルールを選択して該情報を察知し、学習者データベース13から抽出するためのルールから適切なルールを選択して学習進行度、受付時の配信に関する契約及び端末アドレスを抽出し、学習進行度を書き換えるためのルールから適切なルールを選択して学習進行度を書き換える。
学習者に学習事項コンテンツを送信する必要が生じた場合とは、受付時の配信に関する契約における送信の形式により定まり、例えば、学習者からの指示により送信するとした際は、該指示があった場合を意味し、一方、1時間ごと、1日1回、1週間に1回等定期的に送信することとした際は、該契約で定められた期日を意味する。
【0015】
学習者に学習事項コンテンツを送信する必要が生じたことを察知するとは、具体例を挙げると、学習者の携帯電話が折畳式電話の場合には画面を開閉するタイミングで端末アドレスが学習進行度抽出書換手段15へ自動的に伝達されるようにしておき、該端末アドレスからその学習者の学習進行度や受付時の配信に関する契約を学習者データベース13から抽出し、確認して送信する形式とすることができる。尚、この場合、学習者の携帯電話の端末アドレスにおいて、画面の開閉による指示があった旨が学習進行度抽出書換手段15へ自動的に伝達されるようにするための何らかの手段(例えば、指示があった際に携帯電話から端末アドレスを本発明の管理者に知らせるようなソフトウェアを予めインストールしておく等)の対策を取っておく必要がある。
【0016】
一方、定期的に送信することとした際は、受付時の配信に関する契約で定められた期日(例えば毎週水曜日)に、学習進行度抽出書換手段15が立ち上がるように端末アドレスを控えておいて、該端末アドレスからその学習者の学習進行度や受付時の配信に関する契約を学習者データベース13から抽出し、確認してコンテンツ配信を行う形式とすることができる。
また、学習進行度抽出書換手段15は、学習者に学習事項コンテンツを配信後に学習進行度を書き換える。すなわち、学習事項コンテンツを配信後、該コンテンツを構成する場面に対応する問題に対する解答があった場合に書き換える。つまり、学習進行度が場面1(例えば、学習者に対し外国語で話し掛ける者のせりふの外国語)であった場合、対応する学習事項コンテンツに対応する問題に対する解答があった後は、学習進行度を場面2(場面1の外国語の母国語訳)に書き換える。
また、後述のように学習効果確認手段27が、学習事項に関する問題画面を学習者の端末アドレスに送信する場合には、学習進行度抽出書換手段15は、どの問題についての解答が学習者から送信されてきたかにより学習進行度を書き換える。つまり、100問送信(学習者がダウンロード)した場合に、そのうちの20問について解答を学習者から受信した場合には、20/100問学習した旨が学習進行度に付記される。
【0017】
場面抽出手段17は、学習事項コンテンツデータベース11から学習進行度抽出書換手段15が確認した学習進行度に相当する学習事項の場面の文章及び音声を抽出する。すなわち、場面抽出手段17は、上記文章及び音声を抽出するためのルールを蓄積し、該ルールから適切なルールを抽出して、これに従って学習事項コンテンツデータベース11から学習進行度に相当する学習事項の場面の文章及び音声を抽出する。
学習事項の場面の文章及び音声とは、上記学習事項コンテンツデータベース11の説明において既に述べたように、例えば外国語会話の場合には、学習者に対し外国語で話し掛ける人物のせりふの外国語の文章及び音声、それに対応する母国語の文章及び音声、並びに学習者が答えるべきせりふの外国語の文章及び音声、それに対応する母国語の文章及び音声を意味する。
【0018】
また、場面抽出手段17は、学習進行度抽出書換手段15とは関係なく、難度のより高い学習事項の学習を希望する等学習者の指示に応じて、学習者データベース13に蓄積された学習進行度に相当する場面とは異なる場面の文章および音声抽出することができる。すなわち、場面抽出手段17は、学習者の指示を察知するためのルール及び文章および音声を抽出するルールを蓄積し、前者のルールから適切なルールを抽出してこれに従って学習者の事情を察知すると共に、後者のルールから適切なルールを抽出してこれに従って学習進行度に相当する場面とは異なる場面の文章および音声を抽出することができる。
この場合の学習者の指示を察知するとは、学習者が任意のタイミングで画面やボタンの操作(「送り」「戻し」など)といった操作を行うことを意味する。この場合、「戻し」を選択した場合は、本来の学習進行度よりも前の、「送り」を選択した場合は後の場面を抽出することができる。
例えば、図2に示すように、学習者の待ち受け画面の一例(図3:図2中の左側図)の場合には、携帯電話のカーソルを下に移動させて確定を押すことにより次の外国語の画面(図2中の下側図:「次のコンテンツ」)を表示させることができ、逆に上に移動させて確定を押すことにより一つ前の外国語の画面(図2中の上側図:「前のコンテンツ」)を表示させることができる。また、携帯電話のカーソルを右に移動させて確定を押すことにより母国語の画面(図2中の右側図)を表示させることができ、左に移動させて確定を押すことによりその画面の音声リピートをさせることができる。最下段右側の「サブメニュー」は、携帯電話の「進む」ボタンを選択すると開けるようになっており、環境設定、関連URL、ヘルプなどを表示することができる。尚関連URLには、その学習進行度に相当する場面の母国語の文章や後述の学習効果確認のための問題文を掲載したページも含まれる。さらに、「戻る」ボタンを選択すると外国語学習を終了させることができる。
尚、この場合、学習者の携帯電話の端末アドレスにおいて、ボタンの操作による指示があった旨が場面抽出手段17へ自動的に伝達されるようにするための何らかの手段(例えば、指示があった際に携帯電話から端末アドレスを本発明の管理者に知らせるようなソフトウェアを予めインストールしておく等)の対策を取っておく必要がある。
【0019】
画面データベース19は、待ち受け画面等の携帯電話の画面のイメージを1又は2以上蓄積する。
携帯電話の画面のイメージは、アニメーション、映像の別を問わず、また静止画像でも動画像のいずれであっても良い。携帯電話の画面のイメージの蓄積数も特に問わないが、学習者が適宜選択できるようにいろいろな種類のものを数多く蓄積することが好ましい。例えば、会話の相手方をイメージした人物の画像などとすることができる。
携帯電話の画面のイメージを蓄積する際の保存形式は、ビットマップ形式、Jpeg形式等各種イメージ保存形式を適宜採用することができる。
【0020】
視覚場面作製手段21は、画面データベース19から携帯電話の画面のイメージを抽出するとともに、場面抽出手段17が抽出した学習事項の場面の文章及び音声を組み合わせ、学習事項コンテンツのうちの一視覚場面を作成する。すなわち、視覚場面作製手段21は、適切な携帯電話の画面のイメージを抽出するためのルール及び文章及び音声を画面のイメージに組み合わせルためのルールを蓄積し、前者のルールから適切なルールを抽出して該ルールに従って画面データベース19から携帯電話の画面のイメージを抽出すると共に、後者のルールから適切なルールを抽出して場面抽出手段17が抽出した学習事項の場面の文章及び音声を組み合わせ、学習事項コンテンツのうちの一視覚場面を作成する。
画面データベース19から携帯電話の画面のイメージを抽出する際には、学習者との契約により学習者の希望する画面を抽出することができるが、本システムの管理者が一律に、或いは学習事項のストーリーに従い関連する情景を適宜選択することも可能である。
場面抽出手段17が抽出した学習事項の場面の文章及び音声を組み合わせるには、例えば、待ち受け画面の上下端部分或いは左右端部分に文章を字幕として入れることとなる。
【0021】
コンテンツ配信手段23は、作成した学習事項コンテンツを、学習者の携帯電話の端末アドレスにインターネット等のネットワークを介して配信する。すなわち、コンテンツ配信手段23は、配信するためのルールを蓄積し、該ルールから適切なルールを抽出して視覚場面作製手段21が作成した学習事項コンテンツを、学習者の携帯電話の端末アドレスにインターネット等のネットワークを介して配信する。
その結果、学習者の携帯電話に表示される待ち受け画面は、例えば、図3のようなものである。図3の待ち受け画面では、タイトル「ビジネス英会話 基礎編」が上段に表示され、中断に大きく学習者に対し外国語で話し掛ける人物のイメージの静止画像が表示されるとともに、下段にはせりふとして、「Please connect this call to extention 101」が表示される。最下段左側の「リピート」については、場面抽出手段において説明したとおりである。
【0022】
学習受付手段25は、学習希望者の配信に関する契約と学習進行度を受信し、該契約と学習進行度を抽出し学習者データベースに転送して書き込み記録させる。すなわち、学習受付手段25は、学習希望者の配信に関する契約と学習進行度を受信するためのルール(受信先や内容などにより学習希望者の配信に関する契約と学習進行度であることを見分けるための手段)、該契約と学習進行度を受信内容から抽出するためのルール、学習者データベースに転送するためのルール、学習者データベースへ書き込み記録するためのルールを蓄積し、該抽出するためのルールから適切なルールを選択して実際の受信内容から抽出した後、学習者データベースに転送するためのルールから適切なルールを選択して実際の転送を行い、続けて学習者データベースへ書き込み記録するためのルールから適切なルールを選択して書き込み記録を行う。
学習希望者とは、本発明のシステムによる学習を希望するユーザを意味し、学習者データベースに新規記録されることにより学習事項の学習がスタートすると共に学習者となる。
学習希望者の希望する学習事項の種類、送信の形式(学習者の指示により送信するのか、定期的に送信するのか(その場合はどの程度の頻度か))、希望する待ち受け画面の種類などの配信に関する契約、学習者の氏名、年齢、性別等の個人情報は、学習受付手段25が読み取り、配信に関する契約と共に該学習事項についての学習進行度を学習者データベースに記録することにより行われる。そのためには、学習受付手段25が、学習者の携帯電話端末に対し、契約のための必要事項を記入できる画面を送信しておくことが好ましい。
学習受付手段25は、学習事項コンテンツをレベルとシーンとにより対応付けて分類し、レベルとシーンから対応する学習事項コンテンツを選択できるようにしておくことが好ましい。これにより、例えば外国語会話コンテンツの場合に、予め学習者に基礎単語、上級単語、単語テスト、基礎会話構文、上級会話構文、基礎会話、上級会話等のレベルから希望するレベルを、また、ビジネス編、旅行編、買い物編、受験編、子供編、討議編、一般日常編等のシーンの中から希望するシーンを選択してもらうだけで、選択されたレベルやシーンにあった外国語会話を斡旋することができる。
【0023】
学習受付手段25は、学習者データベースへ書き込み記録するためのルールとして、初めて本発明の携帯電話を用いた学習システムを利用する学習希望者の場合とかつて利用したことのある学習希望者とを分けて、後者については個人情報を会員番号で整理するなど何らかの形で学習者データベース又はその他の記録手段に記録しておき、学習希望者の入力の手間を省略させると共に個人情報保護を図ることもできる。
すなわち、必要事項の内容から、学習者データベース13において対応する学習者に関する情報が蓄積されている(つまり、過去に本発明のシステムにより学習事項を学習したことがあるが、現時点では契約をしていない学習者)と判断した場合は、上記配信に関する契約内容及び学習進行度を書き込み登録する。また、学習者データベース13において対応する学習者に関する情報が蓄積されていないと判断した場合は、配信に関する契約内容及び学習進行度を端末アドレスと共に新規に登録する。
【0024】
学習効果確認手段27は、学習者の希望があった場合には、学習者に対し学習事項に関する問題画面を学習者の端末アドレスに送信し、各問題に対する学習者の解答が学習者の端末アドレスから送信された場合に、正解又は不正解を判断し、該問題に対する解答画面を学習者の端末アドレスに送信する。すなわち、学習効果確認手段27は、学習者の希望を受信するためのルール、学習者に対し学習事項に関する問題画面を蓄積するためのルール、その中から学習者に対し適切な問題画面を抽出するためのルール、学習者の解答を学習者の端末アドレスから送信するためのルール、正解又は不正解を判断するためのルール、該問題に対する解答画面を抽出するためのルール、学習者の端末アドレスに送信するためのルール、該題画面を学習者の端末アドレスに送信するためのルールを記録し、各ルールに基づき抽出、蓄積、送受信等を行っている。
ここで、学習者の希望があった場合とは、学習者の端末アドレスから学習効果確認手段27にその旨が送信されることを意味する。その旨が送信されるとは、例えば、学習者が図3の最下段右部の「サブメニュー」にカーソルを移動して実行すると学習効果確認のためのメニュー(例えば、リーディングテストを希望する、ヒアリングテストを希望するなど)が選択可能に表示され、これを実行することにより自動的に送信されるものとすることができる。
【0025】
学習事項に関する問題画面とは、学習事項(例えば英会話)中のせりふの内容に関する問題、例えばそのせりふがどの場所で話されるべきせりふなのか、せりふの意味を問う問題の文章の表示された画面を意味し、音声も含まれていても良い。問題の形式は特に問わず、選択式でも良いし、文章を入力させるものであっても良い。また、問題画面を構成する問題の数については1問又は2問以上、例えば100問程度をまとめたものであっても良い。問題の例としては、例えば図4のように、問題文「次の会話が話される最もふさわしい場所はどこですか? 「For here or to go」」として、選択肢a〜dから選ばせる(カーソル又はアルファベットの入力で選択可能)とすることができる。また、他の例を挙げると、図5のように「次の会話の最もふさわしい日本語の意味は何ですか?「It‘s on me」」として、選択肢a〜dから選ばせる(カーソル又はアルファベットの入力で選択可能)とすることができる。さらに、他の例を挙げると、図6のように「次の日本語の意味に最も近い英会話の表現はどれですか? 「そんなの楽勝だよ。」」として、選択肢a〜dから選ばせる(カーソル又はアルファベットの入力で選択可能)とすることができる。尚、図4〜図6の例の場合、カーソル左側移動ボタンaを押すと問題文の音声がリピートされ、また、送るボタンbを押すと終了となる。
学習用会話に関する問題画面は、学習効果確認手段27において学習用会話や学習進行度に応じて抽出可能に蓄積し、学習者の希望があった場合に、学習者データベースにおいてその学習者の学習進行度を抽出し、それにあった適切な問題を抽出して再び学習者に送信するものであっても良い。
【0026】
さらに、問題に対する解答画面は、上記問題の解答の文章の表示された画面であり、音声も含まれていても良い。学習効果確認手段27は、この問題に対する解答画面を、問題に対応して抽出可能に蓄積し、適切な解答画面を抽出すると共に、学習効果確認手段27が判断した正解又は不正解の別を明記すると共に、必要に応じてコメントを書き込んで再び学習者に送信するものとする。
【0027】
学習効果確認手段27は、更に、判断結果について、学習者間における相対的な成績(ランキング)を算出するものであっても良い。この場合、学習効果確認手段27は、学習者データベース13に過去の学習者の判断結果を書き込み蓄積しておき、成績算出の際各学習者の成績を抽出して相対的な成績を、分析ツールや集計ソフトウェア等を利用して分析することが好ましい。
尚、学習者が答える文章及び/又は音声は、外国語であっても母国語であっても良い。
また、学習効果確認手段27は、この判断結果及び成績を学習者データベース13に成績として保存するものであっても良い。
【0028】
学習効果確認手段27は、判断結果及び相対的な成績を、学習者の端末アドレスにその判断結果をネットワークを介して送信することが好ましい。例えば、場面A(英語)→場面A´(場面Aに対応する日本語)→正解/不正解、場面B(英語)→場面B´(場面Bに対応する日本語)→正解/不正解と進んでいき、10問中8問正解などの結果をテキストファイル等のメール形式で送信、或いは通常の待ち受け画面に組み合わせたコンテンツとして配信することができる。
例えば、図4に対する解答画面としては、図7のように、「あなたの答えは○です。正解は… (省略) です。」と正解又は不正解(判断結果)を表示すると共に、その下にコメントを提示し、更にその下に「本日の成績」及び「過去の成績」を掲示したものとすることができる。
また、図5、図6に対する解答画面としては、図8や図9のようなものとすることができる。
【0029】
続いて、本発明の携帯電話を用いた学習システムの流れを説明する。
まず、学習事項として外国語会話を例にとり、学習事項コンテンツを学習進行度に従って学習者に配信する際の流れを図10を参照して説明する。
学習者が携帯電話開閉時に送信する契約をした場合は、学習者が携帯電話を開閉すると(ステップ101)、携帯電話開閉の旨が端末アドレスと共に学習進行度抽出書換手段15に送信され(ステップ102)、学習進行度抽出書換手段15は、該端末アドレスからその学習者の学習進行度や受付時の配信に関する契約を学習者データベース13から抽出し、確認する(ステップ103)。
一方、学習者が定期的に送信する契約をした場合は、予め該学習者の端末アドレスと契約で決められた期日(毎週水曜日の場合は水曜日)が学習進行度抽出書換手段15に控えられており、毎週水曜日になると(ステップ101´)学習進行度抽出書換手段15が立ち上がり、該端末アドレスからその学習者の学習進行度や受付時の配信に関する契約を学習者データベース13から抽出し、確認する(ステップ103)。
続いて、場面抽出手段17が、学習事項コンテンツデータベース11からその学習進行度に相当する外国語会話の場面(例えば、場面a)の文章及び音声を抽出する(ステップ104)。
視覚場面作製手段21は、受付時の配信に関する契約に基づき画面データベース19から画面のイメージを抽出し(ステップ105)、場面抽出手段17が抽出した場面aの文章及び音声を組み合わせ、学習事項コンテンツのうちの一視覚場面を作成する(ステップ106)。作製された学習事項コンテンツは、コンテンツ配信手段23により、その学習者の携帯電話の端末アドレスにインターネット等のネットワークを介して配信される(ステップ107)。その後、学習進行度抽出書換手段15は、学習者に学習事項コンテンツを配信後に学習進行度を場面aから場面bに書き換える(ステップ108)。
【0030】
次に、学習事項コンテンツを学習進行度に従わずに学習者に配信する際の流れを図11を参照して説明する。
学習者が携帯電話のカーソルを操作し確定を押すと(ステップ201)、その旨が端末アドレスと共に場面抽出手段17に送信され(ステップ202)、場面抽出手段17は学習者データベース13から相当の学習進行度を抽出すると共に、学習事項コンテンツデータベース11からその学習進行度より前または後の場面に相当する外国語会話の場面(例えば、場面x)の文章及び音声を抽出する(ステップ203)。
視覚場面作製手段21は、受付時の配信に関する契約に基づき画面データベース19から画面のイメージを抽出し(ステップ204)、場面抽出手段17が抽出した場面aの文章及び音声を組み合わせ、学習事項コンテンツのうちの一視覚場面を作成する(ステップ205)。作製された学習事項コンテンツは、コンテンツ配信手段23により、その学習者の携帯電話の端末アドレスにインターネット等のネットワークを介して配信される(ステップ206)。
【0031】
次に、学習の受付の際の流れを図12を参照して説明する。
学習者が本発明のシステムの管理者が提供するホームページにアクセスすると(ステップ301)、学習受付手段25が立ち上がり、学習者の携帯電話に対してインターネット等のネットワークを介して必要事項を記入する受付画面を送信又は提示する(ステップ302)。学習者が必要事項を記入し、その内容をネットワークを介して学習受付手段25が受信し(ステップ303)、学習者データベースを参照し、過去に本発明のシステムにより外国語会話を学習したことがあり、現時点では契約をしていないが以前本システムを利用したことがある学習者であると判断した場合は(ステップ304のYes)、上記配信に関する契約内容及び学習進行度を学習者データベースに書き込み登録する(ステップ305)。また、学習者データベース13において対応する学習者に関する情報が蓄積されていないと判断した場合は(ステップ304のNo)、配信に関する契約内容及び学習進行度を端末アドレスと共に新規に登録する(ステップ306)。
尚、先述のように会社総務部が社員教育として使うような場合は、ステップ302の後、直接ステップ304に進み、ステップ303はパスになる。
【0032】
次に、学習効果確認の際の流れを図13を参照して説明する。
まず、学習者が、携帯電話のサブメニューから関連URLを選択し、効果確認をしたい旨を送信する(ステップ401)。すると、学習効果確認手段27が起動し、その学習者の学習進行度を学習者データベースを参照して把握して、その外国語学習の問題画面(複数の問題から構成される)を抽出する(ステップ402)。そして、これを学習者の携帯電話の端末アドレスへ送信する(ステップ403)。学習効果確認手段27は、問題画面に含まれる各問題に対する解答を携帯電話から順次受信すると(ステップ404)、解答を抽出して正解又は不正解を判断し、コメントを作成する(ステップ405)。更に、判断結果について、学習者間における相対的な成績(ランキング)を算出し(ステップ406)、解答の正解又は不正解、コメント及び成績を示した解答画面図7〜図9を作成し学習者に送信する(ステップ407)。また、学習者の判断結果を学習者データベース13に書き込み蓄積しておくと共に(ステップ408)、学習進行度抽出書換手段15が起動し、学習進行度にどの問題の解答画面を学習者に送信したかを付記しておく(ステップ409)。
尚、本実施例においては、ステップ401でメール送信を行うが、メール送信に代えて、本システムに学習者がアクセスすると、先ず、自動的に効果を確認するようにすることも可能である。この場合、ステップ401〜403は、本システムのアプリケーションにのせる場合はシステム上で見られるものとなる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明の携帯電話を用いた学習システムは、時間のないビジネスマンが電車の待ち時間など、空いた時間を有効に活用して勉強することができ、ゲーム感覚で楽しみながら新しい知識を獲得できる。また、営業支援ツールとしても、業界特有の用語を学習したり、新製品情報の知識も獲得できる。
さらに、管理者は、ユーザーの利用履歴や学習成果の分析を、表やグラフで簡易に閲覧でき、社員教育などのツールとしても役に立つ。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の携帯電話を用いた学習システムの構成を示す模式図である。
【図2】本発明の携帯電話側における操作方法の一例を示す模式図である。
【図3】本発明において携帯電話に表示された待ち受け画面の一例を示す図である。
【図4】本発明において携帯電話に表示された問題画面の一例を示す図である。
【図5】本発明において携帯電話に表示された問題画面の一例を示す図である。
【図6】本発明において携帯電話に表示された問題画面の一例を示す図である。
【図7】本発明において携帯電話に表示された解答画面の一例を示す図である。
【図8】本発明において携帯電話に表示された解答画面の一例を示す図である。
【図9】本発明において携帯電話に表示された解答画面の一例を示す図である。
【図10】外国語会話コンテンツを学習進行度に従って学習者に配信する際の流れを示すフローチャートである。
【図11】外国語会話コンテンツを学習進行度に従わずに学習者に配信する際の流れを示すフローチャートである。
【図12】外国語会話学習の受付の際の流れを示すフローチャートである。
【図13】学習効果確認の際の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0035】
11 学習用会話コンテンツデータベース
13 学習者データベース
15 学習進行度抽出書換手段
17 場面抽出手段
19 画面データベース
21 視覚場面作製手段
23 コンテンツ配信手段
25 学習受付手段
27 学習効果確認手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話を用いた学習システムに関し、詳しくは、契約した個人ユーザーの携帯電話の待ち受け画面に対して学習事項の文章及び関連の情景(静止画又は動画)をあわせて学習事項コンテンツとして配信することにより、学習者の携帯電話の待ち受け画面を利用した外国語会話学習等を支援する携帯電話を用いた学習システムに関する。
【背景技術】
【0002】
交通手段や通信手段により国際的な活動が盛んになった近年では、外国語、特に、英会話をはじめとする外国語会話の学習が不可欠となりつつある。
一方、近年はほとんどの人が携帯電話を持つようになっており、また携帯電話は電話としてだけでなくメールやインターネット等を利用した総合的な情報通信機器として利用される場合が多い。
このような利用を見越して、携帯電話機を用いた次のような学習方法が提案されている。
特開2001−356679号公報(特許文献1)では、英会話の有用表現等の有用な知識を効率よく覚え、これを記憶に確実に定着させることができるようにした携帯電話機を用いた学習方法を提供することを目的として、下記のyぷな解決手段を提案している。
すなわち、特許文献1には、インターネットにアクセス可能な携帯電話機を用いた学習方法において、学習情報提供者により作成された学習スケジュール情報および該学習に係わる文字情報および音声情報を上記インターネット上のサーバに予め登録し、上記学習スケジュール情報に基づき上記学習に係わる文字情報を上記サーバのアクセス番号とともにメールとして学習対象者の携帯する携帯電話機へ定期的に配信し、上記学習対象者は、上記携帯電話機へ配信されたメールに含まれるアクセス番号に基づき上記サーバにアクセスすることにより上記文字情報に対応する音声情報を取得する、ことが記載されている。
【特許文献1】特開2001−356679号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1の学習方法は、学習スケジュール情報に基づき学習に係わる文字情報をサーバのアクセス番号とともにメールとして学習対象者の携帯する携帯電話機へ定期的に配信し、学習対象者は、携帯電話機へ配信されたメールに含まれるアクセス番号に基づきサーバにアクセスすることにより文字情報に対応する音声情報を取得する、という極めて複雑なシステムであり、普段持ち歩いている携帯電話で手軽に学習できるというにはほど遠い。
そこで、本発明は、携帯電話へ「英会話の文章や音声」「業界用語の解説」「営業トーク」などを配信することで、教育や学習、営業支援を行うための知識武装ツールを提供することを目的として、特に外国語会話等の学習を、携帯電話を用いて効率よく行うための手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、携帯電話、特に待ち受け画面に着目し、該画面に外国語を用いた一連の会話を送信することにより、効率的な学習が可能であることを見出して、本発明に到達した。
本発明の、請求項1に記載の携帯電話を用いた学習システムにあっては、携帯電話の画面を利用した学習を支援する学習システムであって、学習事項を構成する文章及び音声が、ストーリーに沿った1又は2種類以上の場面ごとに順次抽出可能に蓄積される学習事項コンテンツデータベース(11)と、学習者の学習進行度、受付時の配信に関する契約、及び端末アドレスが、学習者の端末アドレスにより蓄積される学習者データベース(13)と、学習者に学習事項コンテンツを送信する必要が生じた場合に、該学習者の学習進行度、受付時の配信に関する契約及び端末アドレスを学習者データベース(13)から抽出すると共に、学習者に学習事項コンテンツを配信後に学習進行度を書き換える学習進行度抽出書換手段(15)と、学習事項コンテンツデータベース(11)から学習進行度抽出書換手段(15)が確認した学習進行度に相当する学習事項の場面の文章及び音声を抽出する場面抽出手段(17)と、1又は2以上の携帯電話の画面のイメージを蓄積する画面データベース(19)と、画面データベース(19)から携帯電話の画面のイメージを抽出するとともに、場面抽出手段(17)が抽出した学習事項の場面の文章及び音声を組み合わせ、学習事項コンテンツのうちの一視覚場面を作成する視覚場面作製手段(21)と、作成した学習事項コンテンツを、学習者の携帯電話の端末アドレスにインターネット等のネットワークを介して配信するコンテンツ配信手段(23)と、学習希望者の配信に関する契約と学習進行度を受信し、該契約と学習進行度を抽出し学習者データベース(13)に転送して書き込み記録させる学習受付手段(25)と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の携帯電話を用いた学習システムにあっては、学習者の希望があった場合には、学習者に対し外国語で話し掛ける人物のせりふに関する問題画面を学習者の端末アドレスに送信し、これに対する学習者の解答が学習者の端末アドレスから送信された場合に、正解又は不正解を判断し、該問題に対する解答画面を学習者の端末アドレスに送信する学習効果確認手段(27)を更に備えることを特徴とする。
請求項3に記載の携帯電話を用いた学習システムにあっては、学習進行度抽出書換手段(15)は、前記学習効果確認手段(27)が学習事項に関する問題画面を学習者の端末アドレスに送信する場合には、どの問題についての解答が学習者から送信されてきたかにより学習進行度を書き換えることを特徴とする。
請求項4に記載の携帯電話を用いた学習システムにあっては、学習効果確認手段(27)が、更に、判断結果について、学習者間における相対的な成績を算出することを特徴とする。
請求項5に記載の携帯電話を用いた学習システムにあっては、場面抽出手段(17)が、学習進行度抽出書換手段(15)とは関係なく、学習者の事情に応じて、学習者データベース(13)に蓄積された学習進行度に相当する場面とは異なる場面の文章および音声を、学習者の指示により抽出することを特徴とする。
請求項6に記載の携帯電話を用いた学習システムにあっては、学習受付手段は、携帯電話の開閉によって、学習希望者の配信に関する契約と学習進行度を受信し、該契約と学習進行度を抽出し学習者データベース(13)に転送して書き込み記録させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明の携帯電話を用いた学習システムによれば、ちょっとした時間を利用しての学習事項、特に外国語会話等の学習事項を携帯電話を利用して場所や時間を気にせずにネイティブによる会話を目と耳から同時に体得(ヒアリング)して、効率良く勉強することができる。
また、ボタン操作或いは本体の開閉操作により、容易に繰り返し学習を行うことができると共に、自身の成績を知ることも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の携帯電話を用いた学習システムは、携帯電話の画面を利用した学習を支援するものであり、本発明のシステムの管理者、或いは社員教育に本システムを取り入れることを希望する企業(具体的には総務部など)のもとにあり、学習者の携帯電話の端末(複数)とインターネット等のネットワークを介して情報の送受信が可能なパソコンにおいて実現されるものである。ここで、学習者とは、携帯電話の画面を利用した学習を希望する個人ユーザーの他、本発明のシステムが企業により運営される場合には、該企業の社員などを意味する。
【0007】
本発明の携帯電話を用いた学習システムは、図1に示すように、学習事項コンテンツデータベース11と、学習者データベース13と、学習進行度抽出書換手段15と、場面抽出手段17と、視覚場面作製手段21と、コンテンツ配信手段23と学習受付手段25とを備える。ここで、学習者の学習効果の確認を容易にするためには、学習効果確認手段27を更に備えることが好ましい。
【0008】
学習事項コンテンツデータベース11には、学習事項コンテンツを構成する文章及び音声が、ストーリーに沿った1又は2種類以上の場面ごとに順次抽出可能に蓄積される。
学習事項コンテンツとは、何らかの学習目的で用いられる学習事項(例えば外国語会話)を構成する音声及び文章の場面からなるコンテンツを意味する。学習事項の代表的なものとして、英会話等の外国語会話コンテンツを挙げることができる。外国語会話コンテンツの場合、外国語会話コンテンツを構成する音声及び文章としては、少なくとも、学習者に対し外国語で話し掛ける人物のせりふの文章及び音声であることが必要である。外国語は、学習者側から見た外国語(母国語(翻訳語として示してもらいたい言語)や常用語以外の言語)を意味し、日本人の場合は英語等日本語以外の言語である。また、外国語会話コンテンツの場合、その文章及び音声とは、上記したように、基本的にはその外国語の文章及び音声であるが、その外国語の意味の理解を容易にするためには、併せて、該外国語の文章及び音声に対応する学習者の母国語(すなわち、日本人の場合は日本語、つまり、外国語の母国語への翻訳)の文章及び音声をも含めることが好ましい。尚、母国語の文章及び音声については、後述の図2の右側図の例のように、母国語の文章のみならず、対応する外国語に関する解説を伴うものであっても良い。
【0009】
また、学習事項コンテンツを構成する音声及び文章としては、学習事項コンテンツが外国語会話の場合、上記した学習者に対し外国語で話し掛ける人物のせりふに対し、学習者が答えるべきせりふの文章及び音声も含めることが好ましい。この場合も、併せて、該外国語の文章及び音声に対応する学習者の母国語(すなわち、日本人の場合は日本語)の文章及び音声を併せて含めることが好ましい。
ストーリーに沿った1又は2種類以上の場面とは、学習事項コンテンツが外国語会話の場合、該会話を構成する文章及び音声会話のストーリーに従い、学習者に対し外国語で話し掛ける者の質問文等各会話の展開によりせりふごとに順次区分(段階分け)されてなる場面を意味する。各場面は、基本的には外国語の文章及び音声で構成されるが、上述のように母国語の文章及び音声も蓄積する場合は、母国語の文章及び音声の場面を、対応する外国語の文章及び音声の場面の後に挿入して構成する。つまり、場面1(せりふの外国語)、場面2(場面1の外国語の母国語訳)、場面3(外国語)、場面4(場面3の外国語の母国語訳)、…という順番となる。
【0010】
尚、学習者が答えるべきせりふの文章及び音声も含める場合は、学習者に対し外国語で話し掛ける者の質問文等その場面の内容に対応させた場面として蓄積することとなる。各場面は、基本的には外国語の文章及び音声で構成されるが、上述のように母国語の文章及び音声も蓄積する場合は、その文章及び音声の場面を、対応する外国語の文章及び音声の場面の後に挿入して構成する。この場合、場面1(学習者に対し外国語で話し掛ける者のせりふの外国語)、場面2(場面1の外国語の母国語訳)、場面3(学習者が答えるべきせりふの外国語)、場面4(場面3の外国語の母国語訳)、場面5(学習者に対し外国語で話し掛ける者のせりふの外国語)、場面6(場面5の外国語の母国語訳)、場面7(学習者が答えるべきせりふの外国語)、場面8(場面7の外国語の母国語訳)、…という順番となる。
会話のストーリーの内容については特に限定されず、学習事項コンテンツが外国語会話コンテンツの場合、学習者の外国語会話能力に対応できるように、基礎単語、上級単語、単語テスト、基礎会話構文、上級会話構文、基礎会話、上級会話等のレベル別に用意し、ユーザの必要に応じて選べるようにすることができ、また、ビジネス編、旅行編、買い物編、受験編、子供編、討議編、一般日常編等のシーン別に用意してユーザの必要に応じて選択可能とすることもでき、トピックなどを入れて興味を引くような内容とすることができる。
【0011】
学習事項コンテンツデータベース11において、上記のような学習事項コンテンツは、1種類だけでなく2種類以上蓄積することができ、特に、さまざまな学習者に対応するためには、多様な難度の、或いはテーマの異なる学習事項教材を蓄積することが好ましい。学習事項コンテンツのファイル形式としては、例えば、テキストファイルを挙げることができる。
会話の場面ごとに順次抽出可能に蓄積するためには、学習事項コンテンツごとに、更に会話の場面ごとに整理番号や符号を振って、番号により整理して蓄積させることができる。
学習事項コンテンツは、通常は、外部の専門の作製者に外注等して予め作製されたものを管理者が順次学習事項コンテンツデータベース11に保存蓄積するが、後述の視覚場面作製手段21を設ける場合は、本システムの管理者自身が該手段により作製することも可能である。例えば、映画、アニメーション等人物が2人以上登場するストーリーからなる文章、音声及び映像であるコンテンツ材料を、登場人物の一方のせりふを取り出して、せりふごと等区切りの良い場面に分けて作製することができる。
【0012】
学習者データベース13には、学習者の学習進行度、受付時の配信に関する契約、及び端末アドレスが、学習者の端末アドレスに関連づけて蓄積されている。学習進行度とは、どの学習事項のどの場面まで学習し終わっているか、すなわち、現在学習中の場合は、該学習者の端末アドレスに対して送信し終わった学習事項コンテンツを構成する場面(整理番号や符号を振る場合はその番号等)、又は後述のように各学習事項に関する問題を送信する場合は該問題に対する解答の有無を意味し、現在は学習していない場合はどの学習事項について学習したかを意味する。
ここで、受付時の配信に関する契約は、管理者が社員教育に本システムを取り入れることを希望する企業(具体的には総務部など)の場合には、必要ないので、蓄積されない。尚、受付時の配信に関する契約については、学習進行度抽出書換手段15の項で後述する。
学習者の端末アドレスとは、学習者の携帯電話の端末のアドレスを意味する。
【0013】
学習者の学習進行度及び端末アドレスは、会員番号などで整理して蓄積させることもできるが、後述するように学習者からの指示により送信する場合を考慮すると、端末アドレスにより対応する学習者の学習進行度や受付時の配信に関する契約を直接抽出可能に蓄積しておくことが好ましい。
更に、後述の学習効果確認手段27を設ける場合は、学習者データベース13に過去の学習者の判断結果を書き込み蓄積しておき、成績算出の際各学習者の成績を抽出して相対的な成績を分析可能とすることが好ましい。
尚、学習者データベース13には、併せて学習者の氏名、年齢、性別、学習者の学習履歴等を蓄積することも可能である。
【0014】
学習進行度抽出書換手段15は、学習者に学習事項コンテンツを送信する必要が生じた場合に、該学習者の学習進行度、受付時の配信に関する契約及び端末アドレスを学習者データベース13から抽出すると共に、学習者に学習事項コンテンツを配信後に学習進行度を書き換える。すなわち、学習進行度抽出書換手段15は、学習者に学習事項コンテンツを送信する必要が生じたことを察知するためのルール(受信先や内容などにより学習者に学習用会話コンテンツを送信する必要が生じたことを察知するための手段)、該学習者の学習進行度、受付時の配信に関する契約及び端末アドレスを学習者データベース13から抽出するためのルール、及び学習者に学習事項コンテンツを配信後に学習進行度を書き換えるためのルールを蓄積し、学習者に学習事項コンテンツを送信する必要が生じたことを察知するためのルールから適切なルールを選択して該情報を察知し、学習者データベース13から抽出するためのルールから適切なルールを選択して学習進行度、受付時の配信に関する契約及び端末アドレスを抽出し、学習進行度を書き換えるためのルールから適切なルールを選択して学習進行度を書き換える。
学習者に学習事項コンテンツを送信する必要が生じた場合とは、受付時の配信に関する契約における送信の形式により定まり、例えば、学習者からの指示により送信するとした際は、該指示があった場合を意味し、一方、1時間ごと、1日1回、1週間に1回等定期的に送信することとした際は、該契約で定められた期日を意味する。
【0015】
学習者に学習事項コンテンツを送信する必要が生じたことを察知するとは、具体例を挙げると、学習者の携帯電話が折畳式電話の場合には画面を開閉するタイミングで端末アドレスが学習進行度抽出書換手段15へ自動的に伝達されるようにしておき、該端末アドレスからその学習者の学習進行度や受付時の配信に関する契約を学習者データベース13から抽出し、確認して送信する形式とすることができる。尚、この場合、学習者の携帯電話の端末アドレスにおいて、画面の開閉による指示があった旨が学習進行度抽出書換手段15へ自動的に伝達されるようにするための何らかの手段(例えば、指示があった際に携帯電話から端末アドレスを本発明の管理者に知らせるようなソフトウェアを予めインストールしておく等)の対策を取っておく必要がある。
【0016】
一方、定期的に送信することとした際は、受付時の配信に関する契約で定められた期日(例えば毎週水曜日)に、学習進行度抽出書換手段15が立ち上がるように端末アドレスを控えておいて、該端末アドレスからその学習者の学習進行度や受付時の配信に関する契約を学習者データベース13から抽出し、確認してコンテンツ配信を行う形式とすることができる。
また、学習進行度抽出書換手段15は、学習者に学習事項コンテンツを配信後に学習進行度を書き換える。すなわち、学習事項コンテンツを配信後、該コンテンツを構成する場面に対応する問題に対する解答があった場合に書き換える。つまり、学習進行度が場面1(例えば、学習者に対し外国語で話し掛ける者のせりふの外国語)であった場合、対応する学習事項コンテンツに対応する問題に対する解答があった後は、学習進行度を場面2(場面1の外国語の母国語訳)に書き換える。
また、後述のように学習効果確認手段27が、学習事項に関する問題画面を学習者の端末アドレスに送信する場合には、学習進行度抽出書換手段15は、どの問題についての解答が学習者から送信されてきたかにより学習進行度を書き換える。つまり、100問送信(学習者がダウンロード)した場合に、そのうちの20問について解答を学習者から受信した場合には、20/100問学習した旨が学習進行度に付記される。
【0017】
場面抽出手段17は、学習事項コンテンツデータベース11から学習進行度抽出書換手段15が確認した学習進行度に相当する学習事項の場面の文章及び音声を抽出する。すなわち、場面抽出手段17は、上記文章及び音声を抽出するためのルールを蓄積し、該ルールから適切なルールを抽出して、これに従って学習事項コンテンツデータベース11から学習進行度に相当する学習事項の場面の文章及び音声を抽出する。
学習事項の場面の文章及び音声とは、上記学習事項コンテンツデータベース11の説明において既に述べたように、例えば外国語会話の場合には、学習者に対し外国語で話し掛ける人物のせりふの外国語の文章及び音声、それに対応する母国語の文章及び音声、並びに学習者が答えるべきせりふの外国語の文章及び音声、それに対応する母国語の文章及び音声を意味する。
【0018】
また、場面抽出手段17は、学習進行度抽出書換手段15とは関係なく、難度のより高い学習事項の学習を希望する等学習者の指示に応じて、学習者データベース13に蓄積された学習進行度に相当する場面とは異なる場面の文章および音声抽出することができる。すなわち、場面抽出手段17は、学習者の指示を察知するためのルール及び文章および音声を抽出するルールを蓄積し、前者のルールから適切なルールを抽出してこれに従って学習者の事情を察知すると共に、後者のルールから適切なルールを抽出してこれに従って学習進行度に相当する場面とは異なる場面の文章および音声を抽出することができる。
この場合の学習者の指示を察知するとは、学習者が任意のタイミングで画面やボタンの操作(「送り」「戻し」など)といった操作を行うことを意味する。この場合、「戻し」を選択した場合は、本来の学習進行度よりも前の、「送り」を選択した場合は後の場面を抽出することができる。
例えば、図2に示すように、学習者の待ち受け画面の一例(図3:図2中の左側図)の場合には、携帯電話のカーソルを下に移動させて確定を押すことにより次の外国語の画面(図2中の下側図:「次のコンテンツ」)を表示させることができ、逆に上に移動させて確定を押すことにより一つ前の外国語の画面(図2中の上側図:「前のコンテンツ」)を表示させることができる。また、携帯電話のカーソルを右に移動させて確定を押すことにより母国語の画面(図2中の右側図)を表示させることができ、左に移動させて確定を押すことによりその画面の音声リピートをさせることができる。最下段右側の「サブメニュー」は、携帯電話の「進む」ボタンを選択すると開けるようになっており、環境設定、関連URL、ヘルプなどを表示することができる。尚関連URLには、その学習進行度に相当する場面の母国語の文章や後述の学習効果確認のための問題文を掲載したページも含まれる。さらに、「戻る」ボタンを選択すると外国語学習を終了させることができる。
尚、この場合、学習者の携帯電話の端末アドレスにおいて、ボタンの操作による指示があった旨が場面抽出手段17へ自動的に伝達されるようにするための何らかの手段(例えば、指示があった際に携帯電話から端末アドレスを本発明の管理者に知らせるようなソフトウェアを予めインストールしておく等)の対策を取っておく必要がある。
【0019】
画面データベース19は、待ち受け画面等の携帯電話の画面のイメージを1又は2以上蓄積する。
携帯電話の画面のイメージは、アニメーション、映像の別を問わず、また静止画像でも動画像のいずれであっても良い。携帯電話の画面のイメージの蓄積数も特に問わないが、学習者が適宜選択できるようにいろいろな種類のものを数多く蓄積することが好ましい。例えば、会話の相手方をイメージした人物の画像などとすることができる。
携帯電話の画面のイメージを蓄積する際の保存形式は、ビットマップ形式、Jpeg形式等各種イメージ保存形式を適宜採用することができる。
【0020】
視覚場面作製手段21は、画面データベース19から携帯電話の画面のイメージを抽出するとともに、場面抽出手段17が抽出した学習事項の場面の文章及び音声を組み合わせ、学習事項コンテンツのうちの一視覚場面を作成する。すなわち、視覚場面作製手段21は、適切な携帯電話の画面のイメージを抽出するためのルール及び文章及び音声を画面のイメージに組み合わせルためのルールを蓄積し、前者のルールから適切なルールを抽出して該ルールに従って画面データベース19から携帯電話の画面のイメージを抽出すると共に、後者のルールから適切なルールを抽出して場面抽出手段17が抽出した学習事項の場面の文章及び音声を組み合わせ、学習事項コンテンツのうちの一視覚場面を作成する。
画面データベース19から携帯電話の画面のイメージを抽出する際には、学習者との契約により学習者の希望する画面を抽出することができるが、本システムの管理者が一律に、或いは学習事項のストーリーに従い関連する情景を適宜選択することも可能である。
場面抽出手段17が抽出した学習事項の場面の文章及び音声を組み合わせるには、例えば、待ち受け画面の上下端部分或いは左右端部分に文章を字幕として入れることとなる。
【0021】
コンテンツ配信手段23は、作成した学習事項コンテンツを、学習者の携帯電話の端末アドレスにインターネット等のネットワークを介して配信する。すなわち、コンテンツ配信手段23は、配信するためのルールを蓄積し、該ルールから適切なルールを抽出して視覚場面作製手段21が作成した学習事項コンテンツを、学習者の携帯電話の端末アドレスにインターネット等のネットワークを介して配信する。
その結果、学習者の携帯電話に表示される待ち受け画面は、例えば、図3のようなものである。図3の待ち受け画面では、タイトル「ビジネス英会話 基礎編」が上段に表示され、中断に大きく学習者に対し外国語で話し掛ける人物のイメージの静止画像が表示されるとともに、下段にはせりふとして、「Please connect this call to extention 101」が表示される。最下段左側の「リピート」については、場面抽出手段において説明したとおりである。
【0022】
学習受付手段25は、学習希望者の配信に関する契約と学習進行度を受信し、該契約と学習進行度を抽出し学習者データベースに転送して書き込み記録させる。すなわち、学習受付手段25は、学習希望者の配信に関する契約と学習進行度を受信するためのルール(受信先や内容などにより学習希望者の配信に関する契約と学習進行度であることを見分けるための手段)、該契約と学習進行度を受信内容から抽出するためのルール、学習者データベースに転送するためのルール、学習者データベースへ書き込み記録するためのルールを蓄積し、該抽出するためのルールから適切なルールを選択して実際の受信内容から抽出した後、学習者データベースに転送するためのルールから適切なルールを選択して実際の転送を行い、続けて学習者データベースへ書き込み記録するためのルールから適切なルールを選択して書き込み記録を行う。
学習希望者とは、本発明のシステムによる学習を希望するユーザを意味し、学習者データベースに新規記録されることにより学習事項の学習がスタートすると共に学習者となる。
学習希望者の希望する学習事項の種類、送信の形式(学習者の指示により送信するのか、定期的に送信するのか(その場合はどの程度の頻度か))、希望する待ち受け画面の種類などの配信に関する契約、学習者の氏名、年齢、性別等の個人情報は、学習受付手段25が読み取り、配信に関する契約と共に該学習事項についての学習進行度を学習者データベースに記録することにより行われる。そのためには、学習受付手段25が、学習者の携帯電話端末に対し、契約のための必要事項を記入できる画面を送信しておくことが好ましい。
学習受付手段25は、学習事項コンテンツをレベルとシーンとにより対応付けて分類し、レベルとシーンから対応する学習事項コンテンツを選択できるようにしておくことが好ましい。これにより、例えば外国語会話コンテンツの場合に、予め学習者に基礎単語、上級単語、単語テスト、基礎会話構文、上級会話構文、基礎会話、上級会話等のレベルから希望するレベルを、また、ビジネス編、旅行編、買い物編、受験編、子供編、討議編、一般日常編等のシーンの中から希望するシーンを選択してもらうだけで、選択されたレベルやシーンにあった外国語会話を斡旋することができる。
【0023】
学習受付手段25は、学習者データベースへ書き込み記録するためのルールとして、初めて本発明の携帯電話を用いた学習システムを利用する学習希望者の場合とかつて利用したことのある学習希望者とを分けて、後者については個人情報を会員番号で整理するなど何らかの形で学習者データベース又はその他の記録手段に記録しておき、学習希望者の入力の手間を省略させると共に個人情報保護を図ることもできる。
すなわち、必要事項の内容から、学習者データベース13において対応する学習者に関する情報が蓄積されている(つまり、過去に本発明のシステムにより学習事項を学習したことがあるが、現時点では契約をしていない学習者)と判断した場合は、上記配信に関する契約内容及び学習進行度を書き込み登録する。また、学習者データベース13において対応する学習者に関する情報が蓄積されていないと判断した場合は、配信に関する契約内容及び学習進行度を端末アドレスと共に新規に登録する。
【0024】
学習効果確認手段27は、学習者の希望があった場合には、学習者に対し学習事項に関する問題画面を学習者の端末アドレスに送信し、各問題に対する学習者の解答が学習者の端末アドレスから送信された場合に、正解又は不正解を判断し、該問題に対する解答画面を学習者の端末アドレスに送信する。すなわち、学習効果確認手段27は、学習者の希望を受信するためのルール、学習者に対し学習事項に関する問題画面を蓄積するためのルール、その中から学習者に対し適切な問題画面を抽出するためのルール、学習者の解答を学習者の端末アドレスから送信するためのルール、正解又は不正解を判断するためのルール、該問題に対する解答画面を抽出するためのルール、学習者の端末アドレスに送信するためのルール、該題画面を学習者の端末アドレスに送信するためのルールを記録し、各ルールに基づき抽出、蓄積、送受信等を行っている。
ここで、学習者の希望があった場合とは、学習者の端末アドレスから学習効果確認手段27にその旨が送信されることを意味する。その旨が送信されるとは、例えば、学習者が図3の最下段右部の「サブメニュー」にカーソルを移動して実行すると学習効果確認のためのメニュー(例えば、リーディングテストを希望する、ヒアリングテストを希望するなど)が選択可能に表示され、これを実行することにより自動的に送信されるものとすることができる。
【0025】
学習事項に関する問題画面とは、学習事項(例えば英会話)中のせりふの内容に関する問題、例えばそのせりふがどの場所で話されるべきせりふなのか、せりふの意味を問う問題の文章の表示された画面を意味し、音声も含まれていても良い。問題の形式は特に問わず、選択式でも良いし、文章を入力させるものであっても良い。また、問題画面を構成する問題の数については1問又は2問以上、例えば100問程度をまとめたものであっても良い。問題の例としては、例えば図4のように、問題文「次の会話が話される最もふさわしい場所はどこですか? 「For here or to go」」として、選択肢a〜dから選ばせる(カーソル又はアルファベットの入力で選択可能)とすることができる。また、他の例を挙げると、図5のように「次の会話の最もふさわしい日本語の意味は何ですか?「It‘s on me」」として、選択肢a〜dから選ばせる(カーソル又はアルファベットの入力で選択可能)とすることができる。さらに、他の例を挙げると、図6のように「次の日本語の意味に最も近い英会話の表現はどれですか? 「そんなの楽勝だよ。」」として、選択肢a〜dから選ばせる(カーソル又はアルファベットの入力で選択可能)とすることができる。尚、図4〜図6の例の場合、カーソル左側移動ボタンaを押すと問題文の音声がリピートされ、また、送るボタンbを押すと終了となる。
学習用会話に関する問題画面は、学習効果確認手段27において学習用会話や学習進行度に応じて抽出可能に蓄積し、学習者の希望があった場合に、学習者データベースにおいてその学習者の学習進行度を抽出し、それにあった適切な問題を抽出して再び学習者に送信するものであっても良い。
【0026】
さらに、問題に対する解答画面は、上記問題の解答の文章の表示された画面であり、音声も含まれていても良い。学習効果確認手段27は、この問題に対する解答画面を、問題に対応して抽出可能に蓄積し、適切な解答画面を抽出すると共に、学習効果確認手段27が判断した正解又は不正解の別を明記すると共に、必要に応じてコメントを書き込んで再び学習者に送信するものとする。
【0027】
学習効果確認手段27は、更に、判断結果について、学習者間における相対的な成績(ランキング)を算出するものであっても良い。この場合、学習効果確認手段27は、学習者データベース13に過去の学習者の判断結果を書き込み蓄積しておき、成績算出の際各学習者の成績を抽出して相対的な成績を、分析ツールや集計ソフトウェア等を利用して分析することが好ましい。
尚、学習者が答える文章及び/又は音声は、外国語であっても母国語であっても良い。
また、学習効果確認手段27は、この判断結果及び成績を学習者データベース13に成績として保存するものであっても良い。
【0028】
学習効果確認手段27は、判断結果及び相対的な成績を、学習者の端末アドレスにその判断結果をネットワークを介して送信することが好ましい。例えば、場面A(英語)→場面A´(場面Aに対応する日本語)→正解/不正解、場面B(英語)→場面B´(場面Bに対応する日本語)→正解/不正解と進んでいき、10問中8問正解などの結果をテキストファイル等のメール形式で送信、或いは通常の待ち受け画面に組み合わせたコンテンツとして配信することができる。
例えば、図4に対する解答画面としては、図7のように、「あなたの答えは○です。正解は… (省略) です。」と正解又は不正解(判断結果)を表示すると共に、その下にコメントを提示し、更にその下に「本日の成績」及び「過去の成績」を掲示したものとすることができる。
また、図5、図6に対する解答画面としては、図8や図9のようなものとすることができる。
【0029】
続いて、本発明の携帯電話を用いた学習システムの流れを説明する。
まず、学習事項として外国語会話を例にとり、学習事項コンテンツを学習進行度に従って学習者に配信する際の流れを図10を参照して説明する。
学習者が携帯電話開閉時に送信する契約をした場合は、学習者が携帯電話を開閉すると(ステップ101)、携帯電話開閉の旨が端末アドレスと共に学習進行度抽出書換手段15に送信され(ステップ102)、学習進行度抽出書換手段15は、該端末アドレスからその学習者の学習進行度や受付時の配信に関する契約を学習者データベース13から抽出し、確認する(ステップ103)。
一方、学習者が定期的に送信する契約をした場合は、予め該学習者の端末アドレスと契約で決められた期日(毎週水曜日の場合は水曜日)が学習進行度抽出書換手段15に控えられており、毎週水曜日になると(ステップ101´)学習進行度抽出書換手段15が立ち上がり、該端末アドレスからその学習者の学習進行度や受付時の配信に関する契約を学習者データベース13から抽出し、確認する(ステップ103)。
続いて、場面抽出手段17が、学習事項コンテンツデータベース11からその学習進行度に相当する外国語会話の場面(例えば、場面a)の文章及び音声を抽出する(ステップ104)。
視覚場面作製手段21は、受付時の配信に関する契約に基づき画面データベース19から画面のイメージを抽出し(ステップ105)、場面抽出手段17が抽出した場面aの文章及び音声を組み合わせ、学習事項コンテンツのうちの一視覚場面を作成する(ステップ106)。作製された学習事項コンテンツは、コンテンツ配信手段23により、その学習者の携帯電話の端末アドレスにインターネット等のネットワークを介して配信される(ステップ107)。その後、学習進行度抽出書換手段15は、学習者に学習事項コンテンツを配信後に学習進行度を場面aから場面bに書き換える(ステップ108)。
【0030】
次に、学習事項コンテンツを学習進行度に従わずに学習者に配信する際の流れを図11を参照して説明する。
学習者が携帯電話のカーソルを操作し確定を押すと(ステップ201)、その旨が端末アドレスと共に場面抽出手段17に送信され(ステップ202)、場面抽出手段17は学習者データベース13から相当の学習進行度を抽出すると共に、学習事項コンテンツデータベース11からその学習進行度より前または後の場面に相当する外国語会話の場面(例えば、場面x)の文章及び音声を抽出する(ステップ203)。
視覚場面作製手段21は、受付時の配信に関する契約に基づき画面データベース19から画面のイメージを抽出し(ステップ204)、場面抽出手段17が抽出した場面aの文章及び音声を組み合わせ、学習事項コンテンツのうちの一視覚場面を作成する(ステップ205)。作製された学習事項コンテンツは、コンテンツ配信手段23により、その学習者の携帯電話の端末アドレスにインターネット等のネットワークを介して配信される(ステップ206)。
【0031】
次に、学習の受付の際の流れを図12を参照して説明する。
学習者が本発明のシステムの管理者が提供するホームページにアクセスすると(ステップ301)、学習受付手段25が立ち上がり、学習者の携帯電話に対してインターネット等のネットワークを介して必要事項を記入する受付画面を送信又は提示する(ステップ302)。学習者が必要事項を記入し、その内容をネットワークを介して学習受付手段25が受信し(ステップ303)、学習者データベースを参照し、過去に本発明のシステムにより外国語会話を学習したことがあり、現時点では契約をしていないが以前本システムを利用したことがある学習者であると判断した場合は(ステップ304のYes)、上記配信に関する契約内容及び学習進行度を学習者データベースに書き込み登録する(ステップ305)。また、学習者データベース13において対応する学習者に関する情報が蓄積されていないと判断した場合は(ステップ304のNo)、配信に関する契約内容及び学習進行度を端末アドレスと共に新規に登録する(ステップ306)。
尚、先述のように会社総務部が社員教育として使うような場合は、ステップ302の後、直接ステップ304に進み、ステップ303はパスになる。
【0032】
次に、学習効果確認の際の流れを図13を参照して説明する。
まず、学習者が、携帯電話のサブメニューから関連URLを選択し、効果確認をしたい旨を送信する(ステップ401)。すると、学習効果確認手段27が起動し、その学習者の学習進行度を学習者データベースを参照して把握して、その外国語学習の問題画面(複数の問題から構成される)を抽出する(ステップ402)。そして、これを学習者の携帯電話の端末アドレスへ送信する(ステップ403)。学習効果確認手段27は、問題画面に含まれる各問題に対する解答を携帯電話から順次受信すると(ステップ404)、解答を抽出して正解又は不正解を判断し、コメントを作成する(ステップ405)。更に、判断結果について、学習者間における相対的な成績(ランキング)を算出し(ステップ406)、解答の正解又は不正解、コメント及び成績を示した解答画面図7〜図9を作成し学習者に送信する(ステップ407)。また、学習者の判断結果を学習者データベース13に書き込み蓄積しておくと共に(ステップ408)、学習進行度抽出書換手段15が起動し、学習進行度にどの問題の解答画面を学習者に送信したかを付記しておく(ステップ409)。
尚、本実施例においては、ステップ401でメール送信を行うが、メール送信に代えて、本システムに学習者がアクセスすると、先ず、自動的に効果を確認するようにすることも可能である。この場合、ステップ401〜403は、本システムのアプリケーションにのせる場合はシステム上で見られるものとなる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明の携帯電話を用いた学習システムは、時間のないビジネスマンが電車の待ち時間など、空いた時間を有効に活用して勉強することができ、ゲーム感覚で楽しみながら新しい知識を獲得できる。また、営業支援ツールとしても、業界特有の用語を学習したり、新製品情報の知識も獲得できる。
さらに、管理者は、ユーザーの利用履歴や学習成果の分析を、表やグラフで簡易に閲覧でき、社員教育などのツールとしても役に立つ。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の携帯電話を用いた学習システムの構成を示す模式図である。
【図2】本発明の携帯電話側における操作方法の一例を示す模式図である。
【図3】本発明において携帯電話に表示された待ち受け画面の一例を示す図である。
【図4】本発明において携帯電話に表示された問題画面の一例を示す図である。
【図5】本発明において携帯電話に表示された問題画面の一例を示す図である。
【図6】本発明において携帯電話に表示された問題画面の一例を示す図である。
【図7】本発明において携帯電話に表示された解答画面の一例を示す図である。
【図8】本発明において携帯電話に表示された解答画面の一例を示す図である。
【図9】本発明において携帯電話に表示された解答画面の一例を示す図である。
【図10】外国語会話コンテンツを学習進行度に従って学習者に配信する際の流れを示すフローチャートである。
【図11】外国語会話コンテンツを学習進行度に従わずに学習者に配信する際の流れを示すフローチャートである。
【図12】外国語会話学習の受付の際の流れを示すフローチャートである。
【図13】学習効果確認の際の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0035】
11 学習用会話コンテンツデータベース
13 学習者データベース
15 学習進行度抽出書換手段
17 場面抽出手段
19 画面データベース
21 視覚場面作製手段
23 コンテンツ配信手段
25 学習受付手段
27 学習効果確認手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話の画面を利用した学習を支援する学習システムであって、
学習事項を構成する文章及び音声が、学習ストーリーに沿った1又は2種類以上の場面ごとに順次抽出可能に蓄積される学習事項コンテンツデータベース(11)と、
学習者の学習進行度、受付時の配信に関する契約、及び端末アドレスが、学習者の端末アドレスにより蓄積される学習者データベース(13)と、
学習者に学習事項コンテンツを送信する必要が生じた場合に、該学習者の学習進行度、受付時の配信に関する契約及び端末アドレスを学習者データベース(13)から抽出すると共に、学習者に学習事項コンテンツを配信後に学習進行度を書き換える学習進行度抽出書換手段(15)と、
学習事項コンテンツデータベース(11)から学習進行度抽出書換手段(15)が確認した学習進行度に相当する学習事項の場面の文章及び音声を抽出する場面抽出手段(17)と、
画面データベース(19)から携帯電話の画面のイメージを抽出するとともに、場面抽出手段(17)が抽出した学習事項の場面の文章及び音声を組み合わせ、学習事項コンテンツのうちの一視覚場面を作成する視覚場面作製手段(21)と、
作成した学習事項コンテンツを、学習者の携帯電話の端末アドレスにインターネット等のネットワークを介して配信するコンテンツ配信手段(23)と、
学習希望者の配信に関する契約と学習進行度を受信し、該契約と学習進行度を抽出し学習者データベース(13)に転送して書き込み記録させる学習受付手段(25)と、
を備えることを特徴とする携帯電話を用いた学習システム。
【請求項2】
学習者の希望があった場合には、学習者に対し学習事項に関する問題画面を学習者の端末アドレスに送信し、各問題に対する学習者の解答が学習者の端末アドレスから送信された場合に、正解又は不正解を判断し、該問題に対する解答画面を学習者の端末アドレスに送信する学習効果確認手段(27)を更に備える請求項1に記載の携帯電話を用いた学習システム。
【請求項3】
学習進行度抽出書換手段(15)は、前記学習効果確認手段(27)が学習事項に関する問題画面を学習者の端末アドレスに送信する場合には、どの問題についての解答が学習者から送信されてきたかにより学習進行度を書き換える請求項2に記載の携帯電話を用いた学習システム。
【請求項4】
前記学習効果確認手段(27)は、更に、判断結果について、学習者間における相対的な成績を算出する請求項2又は3に記載の携帯電話を用いた学習システム。
【請求項5】
前記場面抽出手段(17)は、学習進行度抽出書換手段(15)とは関係なく、学習者の事情に応じて、学習者データベース(13)に蓄積された学習進行度に相当する場面とは異なる場面の文章および音声を、学習者の指示により抽出する請求項1〜4のいずれかに記載の携帯電話を用いた学習システム。
【請求項6】
学習受付手段は、携帯電話の開閉によって、学習希望者の配信に関する契約と学習進行度を受信し、該契約と学習進行度を抽出し学習者データベース(13)に転送して書き込み記録させる請求項5記載の携帯電話を用いた学習システム。
【請求項1】
携帯電話の画面を利用した学習を支援する学習システムであって、
学習事項を構成する文章及び音声が、学習ストーリーに沿った1又は2種類以上の場面ごとに順次抽出可能に蓄積される学習事項コンテンツデータベース(11)と、
学習者の学習進行度、受付時の配信に関する契約、及び端末アドレスが、学習者の端末アドレスにより蓄積される学習者データベース(13)と、
学習者に学習事項コンテンツを送信する必要が生じた場合に、該学習者の学習進行度、受付時の配信に関する契約及び端末アドレスを学習者データベース(13)から抽出すると共に、学習者に学習事項コンテンツを配信後に学習進行度を書き換える学習進行度抽出書換手段(15)と、
学習事項コンテンツデータベース(11)から学習進行度抽出書換手段(15)が確認した学習進行度に相当する学習事項の場面の文章及び音声を抽出する場面抽出手段(17)と、
画面データベース(19)から携帯電話の画面のイメージを抽出するとともに、場面抽出手段(17)が抽出した学習事項の場面の文章及び音声を組み合わせ、学習事項コンテンツのうちの一視覚場面を作成する視覚場面作製手段(21)と、
作成した学習事項コンテンツを、学習者の携帯電話の端末アドレスにインターネット等のネットワークを介して配信するコンテンツ配信手段(23)と、
学習希望者の配信に関する契約と学習進行度を受信し、該契約と学習進行度を抽出し学習者データベース(13)に転送して書き込み記録させる学習受付手段(25)と、
を備えることを特徴とする携帯電話を用いた学習システム。
【請求項2】
学習者の希望があった場合には、学習者に対し学習事項に関する問題画面を学習者の端末アドレスに送信し、各問題に対する学習者の解答が学習者の端末アドレスから送信された場合に、正解又は不正解を判断し、該問題に対する解答画面を学習者の端末アドレスに送信する学習効果確認手段(27)を更に備える請求項1に記載の携帯電話を用いた学習システム。
【請求項3】
学習進行度抽出書換手段(15)は、前記学習効果確認手段(27)が学習事項に関する問題画面を学習者の端末アドレスに送信する場合には、どの問題についての解答が学習者から送信されてきたかにより学習進行度を書き換える請求項2に記載の携帯電話を用いた学習システム。
【請求項4】
前記学習効果確認手段(27)は、更に、判断結果について、学習者間における相対的な成績を算出する請求項2又は3に記載の携帯電話を用いた学習システム。
【請求項5】
前記場面抽出手段(17)は、学習進行度抽出書換手段(15)とは関係なく、学習者の事情に応じて、学習者データベース(13)に蓄積された学習進行度に相当する場面とは異なる場面の文章および音声を、学習者の指示により抽出する請求項1〜4のいずれかに記載の携帯電話を用いた学習システム。
【請求項6】
学習受付手段は、携帯電話の開閉によって、学習希望者の配信に関する契約と学習進行度を受信し、該契約と学習進行度を抽出し学習者データベース(13)に転送して書き込み記録させる請求項5記載の携帯電話を用いた学習システム。
【図1】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公開番号】特開2006−276803(P2006−276803A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−100223(P2005−100223)
【出願日】平成17年3月30日(2005.3.30)
【出願人】(505117375)ナレッジソフト株式会社 (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月30日(2005.3.30)
【出願人】(505117375)ナレッジソフト株式会社 (1)
【Fターム(参考)】
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