説明

撮像システムおよびその動作制御方法

【目的】動体が除かれた静止画を得る。
【構成】第1の撮像装置で動画が撮像される(ステップ71)。得られた動画から動体が検出されると(ステップ73でNO),動画を構成する画像の中から動体部分,静止部分がマーキングされたマーキング画像が生成される(ステップ74)。すると,第2の撮像装置で静止画が撮像される(ステップ75)。撮像により得られた静止画の中から,静止部分が取り出されて合成画像が生成される(ステップ76)。このような処理が繰り返され,動体の部分が除かれた合成画像が得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は,撮像システムおよびその動作制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
動画から背景部分と動体部分とを検出し,動体の含まれない静止画を生成するものがある(特許文献1,2)。しかしながら,その静止画は,動画の解像度よりも高くすることはできない。また,動画撮像中に動体が検出されたことにより静止画撮像を行うものもある(特許文献3,4)。しかしながら,その静止画撮像により得られた静止画には動体が含まれてしまっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-187267号公報
【特許文献2】特開2004-249903号公報
【特許文献3】特開平11-261855号公報
【特許文献4】特開2008-61105号公報
【発明の概要】
【0004】
しかしながら,いずれにしても動体が含まれていず,かつ動画の解像度よりも高い解像度をもつ静止画を得ることはできない。
【0005】
この発明は,動体が含まれていず,かつ動画の解像度よりも高い解像度をもつ静止画を得るようにすることを目的とする。
【0006】
この発明は,複数の撮像装置のそれぞれが共通の撮像範囲を有する撮像システムにおいて,上記複数の撮像装置のうちの第1の撮像装置を用いて連続的に被写体を撮像して,動画を表す動画データを出力するように上記第1の撮像装置を制御する動画撮像制御手段,上記動画撮像制御手段の制御のもとに上記第1の撮像装置から出力された動画データによって表される動画に含まれる動体の画像部分を検出する動体検出手段,上記動体検出手段によって動体の画像部分が検出されたことに応じて,上記複数の撮像装置のうちの第2の撮像装置を用いて静止画撮像をして静止画像を表す静止画データを出力するように上記第2の撮像装置を制御する静止画撮像制御手段,上記静止画撮像制御手段の制御のもとに上記第2の撮像装置から出力された静止画像データによって表される静止画像の中から上記動体画像検出手段によって検出された動体の画像部分に対応する対応部分を除く静止部分を検出する静止部分検出手段,上記動体画像検出手段による処理,上記静止画撮像制御手段による処理および上記静止部分検出手段による処理を繰り返すように上記動体画像検出手段,上記静止画撮像制御手段および上記静止部分検出手段を制御する制御手段,ならびに上記制御手段の制御のもとに上記静止部分検出手段によって検出された複数の静止画の静止部分を合成して動体画像部分が除かれた1つの静止画を生成する静止画生成手段を備えていることを特徴とする。
【0007】
この発明は,上記撮像システムに適した動作制御方法も提供している。すなわち,この方法は,複数の撮像装置のそれぞれが共通の撮像範囲を有する撮像システムの動作制御方法において,動画撮像制御手段が,上記複数の撮像装置のうちの第1の撮像装置を用いて連続的に被写体を撮像して,動画を表す動画データを出力するように上記第1の撮像装置を制御し,動体検出手段が,上記動画撮像制御手段の制御のもとに上記第1の撮像装置から出力された動画データによって表される動画に含まれる動体の画像部分を検出し,静止画撮像制御手段が,上記動体検出手段によって動体の画像部分が検出されたことに応じて,上記複数の撮像装置のうちの第2の撮像装置を用いて静止画撮像をして静止画像を表す静止画データを出力するように上記第2の撮像装置を制御し,静止部分検出手段が,上記静止画撮像制御手段の制御のもとに上記第2の撮像装置から出力された静止画像データによって表される静止画像の中から上記動体画像検出手段によって検出された動体の画像部分に対応する対応部分を除く静止部分を検出し,制御手段が,上記動体画像検出手段による処理,上記静止画撮像制御手段による処理および上記静止部分検出手段による処理を繰り返すように上記動体画像検出手段,上記静止画撮像制御手段および上記静止部分検出手段を制御し,静止画生成手段が,上記制御手段の制御のもとに上記静止部分検出手段によって検出された複数の静止画の静止部分を合成して動体画像部分が除かれた1つの静止画を生成するものである。
【0008】
この発明によると,複数の撮像装置のうちの第1の撮像装置を用いて連続的に(周期的に)被写体を撮像して動画を表す動画データが得られる。得られた動画データによって表される動画に含まれる動体の画像部分が検出されると,第2の撮像装置を用いて静止画撮像が行われ,静止画データが得られる。得られた静止画データによって表される静止画の中から,検出された動体の画像部分に対応する対応部分を除く静止部分が検出される。これらの動体の画像部分の検出,静止画撮像および静止部分の検出が繰り返され,得られた複数の静止画の静止部分が合成されて,動体画像部分が除かれた1つの静止画が生成される。動画データから静止画を生成するのではなく,静止画撮像用の第2の撮像装置を用いて被写体を撮像することにより得られる静止画データから動体が除かれた静止画が得られるので,動体が含まれていず,かつ高解像度の静止画を得ることができる。
【0009】
上記静止部分検出手段は,たとえば,上記静止画撮像制御手段の制御のもとに上記第2の撮像装置から出力された静止画像データによって表される静止画像の中から上記動体画像検出手段によって検出された動体の画像部分に対応する対応部分よりも大きい部分を除く部分を静止部分として検出するものである。
【0010】
上記静止画撮像制御手段の制御のもとに最初に静止画撮像が行われたことにより上記第2の撮像装置から出力された静止画像データによって表される静止画像の中から上記静止部分検出手段によって検出された静止部分にもとづいて露出量を決定する第1の露出量決定手段をさらに備えてもよい。この場合,上記制御手段は,たとえば,上記第1の露出量決定手段によって決定された露出量で静止画撮像を繰り返すように上記第2の撮像装置を制御するものである。
【0011】
上記第2の撮像装置の前方に設けられた第1のフォーカス・レンズ,および上記静止画撮像制御手段の制御のもとに最初に静止画撮像が行われたことにより上記第2の撮像装置から出力された静止画像データによって表される静止画像の中から上記静止部分検出手段によって検出された静止部分にもとづいて上記第1のフォーカス・レンズの合焦位置を決定する第1の合焦位置決定手段をさらに備えてもよい。この場合,上記制御手段は,たとえば,上記第1の合焦位置決定手段によって決定された位置で静止画撮像を繰り返すように上記第2の撮像装置を制御するものとなろう。
【0012】
上記静止画撮像制御手段の制御のもとに最初に静止画撮像が行われたことにより上記第2の撮像装置から出力された静止画像データによって表される静止画像の中から上記静止部分検出手段によって検出された静止部分にもとづいて白バランス・ゲインを決定する第1の白バランス・ゲイン決定手段,および上記第2の撮像装置から出力された静止画データを,上記第1の白バランス・ゲイン決定手段によって決定された白バランス・ゲインで白バランス調整する第1の白バランス調整手段をさらに備えてもよい。
【0013】
動画撮像用の露出量を決定する第2の露出量決定手段をさらに備えてもよい。この場合,上記動画撮像制御手段は,たとえば,上記第2の露出量決定手段によって決定された露出量で固定して,連続的に被写体を撮像して動画を表す動画データを出力するように上記第1の撮像装置を制御するものである。
【0014】
上記第1の撮像装置の前方に設けられた第2のフォーカス・レンズ,および上記第2のフォーカス・レンズの合焦位置を決定する第2の合焦位置決定手段をさらに備えてもよい。この場合,上記動画撮像制御手段は,上記第2の合焦位置決定手段によって決定された位置で固定して,連続的に被写体を撮像して動画を表す動画データを出力するように上記第1の撮像装置を制御するものとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】ディジタル・カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】ディジタル・カメラの処理手順を示すフローチャートである。
【図3】被写体像の一例である。
【図4】被写体像の一例である。
【図5】被写体像の一例である。
【図6】被写体像の一例である。
【図7】マーキング画像の一例である。
【図8】合成画像の一例である。
【図9】マーキング画像の一例である。
【図10】合成画像の一例である。
【図11】マーキング画像の一例である。
【図12】合成画像の一例である。
【図13】ディジタル・カメラの処理手順を示すフローチャートである。
【図14】マーキング画像の一例である。
【図15】合成画像の一例である。
【図16】マーキング画像の一例である。
【図17】合成画像の一例である。
【図18】マーキング画像の一例である。
【図19】ディジタル・カメラの処理手順を示すフローチャートである。
【図20】ディジタル・カメラの処理手順を示すフローチャートである。
【図21】ディジタル・カメラの処理手順を示すフローチャートである。
【図22】ディジタル・カメラの処理手順を示すフローチャートである。
【図23】ディジタル・カメラの処理手順を示すフローチャートである。
【図24】ディジタル・カメラの処理手順を示すフローチャートである。
【実施例】
【0016】
図1は,ディジタル・カメラ(撮像システム)の電気的構成を示すブロック図である。
【0017】
ディジタル・カメラの全体の動作は,CPU1によって統括される。ディジタル・カメラには,通常の静止画撮像モード,動体キャンセル撮像モード,再生モードなどのモード設定ボタン,シャッタ・レリーズ・ボタンなどの各種ボタン類が含まれている操作装置2が設けられている。操作装置2から出力される操作信号は,CPU1に入力する。
【0018】
動体キャンセル撮像モードは,動画を撮像し,動画に含まれている動体が除かれている静止画を撮像するものである。この動体キャンセル撮像モードが設定された場合について説明する。
【0019】
ディジタル・カメラには,共通の撮像範囲を有する第1の撮像装置10と第2の撮像装置30とが含まれている。動体キャンセル撮像モードでは,第1の撮像装置10によって動画が撮像される。すなわち,連続的に(周期的に)被写体が撮像され,動画を表す動画データが第1の撮像装置10から出力される。動画キャンセル撮像モードでは,第2の撮像装置30によって静止画が複数回撮像される。撮像された複数の静止画から動体部分が除かれ,複数の静止画の静止部分が合成されて動体が除かれた静止画が得られる。
【0020】
第1の撮像装置10には,第1のCCD14が含まれている。第1のCCD14の前方には,フォーカス・レンズ11(ズーム・レンズがあってもよい),絞り12および機械シャッタ13が設けられている。これらのフォーカス・レンズ11,絞り12および機械シャッタ13は,それぞれフォーカス・レンズ制御装置15,絞り駆動装置16およびシャッタ制御装置17によって駆動させられる。第1のCCD14の受光面に被写体像が結像すると,CCD制御装置18から与えられるクロック・パルスにもとづいて,動画映像信号が第1のCCD14から出力される。
【0021】
第1のCCD14から出力された動画映像信号は,アナログ信号処理装置21において,所定のアナログ信号処理が行われ,アナログ/ディジタル変換装置22においてディジタルの動画データに変換される。
【0022】
動画データは,画像入力コントローラ23を介して動画/静止画AE検出装置57に入力する。動画/静止画AE検出装置57において,動画データにもとづいて第1の撮像装置10の露出量(絞り12の絞り値および機械シャッタ13のシャッタ速度)が決定される。決定された第1の撮像装置10の露出量を表すデータは,第1の設定記録装置58に入力し,記憶される。決定された露出量で第1の撮像装置10における動画の撮像が行われる。
【0023】
動画データは,動画/静止画AF検出装置59にも入力する。動画/静止画AF検出装置59において,動画データにもとづいて第1の撮像装置10に含まれているフォーカス・レンズ11の合焦位置が決定される。決定された合焦位置を表すデータは,第2の設定記録装置59に入力し,記憶される。決定された合焦位置にフォーカス・レンズ11が位置決めされて第1の撮像装置10における動画の撮像が行われる。
【0024】
動画データは,さらに動画/静止画AWB検出装置61にも入力する。動画/静止画AWB検出装置61において,動画データにもとづいて動画データの白バランス・ゲインが決定される。決定された白バランス・ゲインを表すデータは,第3の動画/静止画設定記録装置62に入力し,記憶される。決定された白バランス・ゲインで動画データがディジタル信号処理装置56において白バランス調整される。
【0025】
動画データは,上述のようにディジタル信号処理装置56において白バランス調整などのディジタル信号処理が行われて表示制御装置51に入力する。表示制御装置51において液晶表示装置52が制御されることにより,表示装置52の表示画面に動画が表示される。
【0026】
第2の撮像装置30には,第2のCCD34が含まれている。第2のCCD34の前方には,フォーカス・レンズ制御装置35,絞り駆動装置36およびシャッタ制御装置37によってそれぞれ駆動させられるフォーカス・レンズ31,絞り32および機械シャッタ33が設けられている。後述するタイミングで静止画撮像となり,第2のCCD34の受光面に静止画像が結像する。すると,CCD制御装置38から与えられるクロック・パルスにもとづいて,静止画映像信号が第2のCCD34から出力される。
【0027】
第2のCCD34から出力された静止画映像信号は,アナログ信号処理装置41において,所定のアナログ信号処理が行われ,アナログ/ディジタル変換装置42においてディジタル静止画データに変換される。
【0028】
静止画データは,画像入力コントローラ43を介して動画/静止画AE検出装置57に入力する。動画/静止画AE検出装置57において,動画キャンセル撮像モードの設定後に最初に静止画が撮像されて得られた静止画のうち,動体の画像部分が除かれた静止部分から第2の撮像装置30の露出量が算出される。算出された露出量を表すデータは,第1の動画/静止画設定記録装置58に入力し,記憶される。その後の静止画撮像は,第1の動画/静止画設定記録装置58に記憶されたデータによって表される露出量となるように制御される。
【0029】
静止画データは,動画/静止画AF検出装置59にも入力する。動画/静止画AF検出装置59において第2の撮像装置30に含まれるフォーカス・レンズ31の合焦位置が決定される。合焦位置を表すデータは,第2の動画/静止画設定記録装置60に入力し,記憶される。その後の静止画撮像は,第2の動画/静止画設定記録装置60に記憶されたデータによって表される合焦位置にフォーカス・レンズ31が位置決めされて行われる。
【0030】
静止画データは,動画/静止画AWB検出装置61にも入力する。動画/静止画AWB検出装置61において静止画データの白バランス・ゲインが決定される。決定された白バランス・ゲインを表すデータは,第3の動画/静止画設定記録装置62に入力し,記憶される。決定された白バランス・ゲインによって,静止画データが白バランス調整される。
【0031】
ディジタル・カメラには,さらに動体検出装置67および静止画生成装置68も含まれている。動体検出装置67により動体が検出され,静止画生成装置68において,動体が除かれた静止画が生成される。静止画生成装置68において生成された静止画を表す静止画データは,記録制御装置53の制御により,メモリ・カード54に記録される。
【0032】
さらに,ディジタル・カメラには,各種データ類を記憶するVRAM63,RAM64,フラッシュ・メモリ65およびROM66も含まれている。
【0033】
動画データによって表される動画を構成する画像の解像度よりも静止画データによって表される静止画の解像度の方が高い。高解像度の静止画を得るために第1のCCD14よりも第2のCCD34の方が高解像度のものを使用してもよいし,同じ解像度のものを使用してもよい。CCD14とCCD34とが同じ解像度の場合には,動画を構成する各画像は間引きが行われる。
【0034】
図2は,動体キャンセル撮像モードの処理手順を示すフローチャートである。
【0035】
上述のように,第1の撮像装置10を用いて被写体が連続して撮像(動画の撮像)される(ステップ71)。
【0036】
図3から図6は,動画の撮像により得られた動画を構成する画像の一例である。
【0037】
図3は,時刻t1において撮像された画像である。画像85には,右上から左下にかけて道路の画像81が表示されている。この道路の画像81の上部に自動車の画像91が表示されている。道路の画像81の左側には木の画像82および83があり,道路の画像81の右側には木の画像84がある。
【0038】
また,画像85は,縦16個横16個の256個の領域80に分けられている。この領域80は,後述するように,動体の画像を表す動体の部分か動体の画像でない静止部分かを検出する検出エリアの単位である。この実施例では,領域80は256個の領域に分けられているが,さらに細かくてもよいし,大きくてもよい。
【0039】
図4から図6において,図3に示すものと同一物については同一符号を付して説明を省略する。
【0040】
図4は,時刻t1より後の時刻t2において撮像された画像86である。自動車の画像91は,道路の画像81の上部から中央部に移動している。したがって,自動車の画像91は動体であることがわかる。その他の道路の画像81,木の画像82,83および84は,図3に示す画像から移動していないので動体の画像ではない。
【0041】
図5は,時刻t2よりさらに後の時刻t3において撮像された画像87である。自動車の画像91は,道路の画像81の中央部から下部に移動している。また,道路の画像81の上部に新たな自動車の画像92が表示されている。自動車の画像91および92が動体であることがわかる。その他の道路の画像81,木の画像82,83および84は,図4に示す画像から移動していないので動体の画像ではない。
【0042】
図6は,時刻t3よりさらに後の時刻t4において撮像された画像88である。自動車の画像91は,道路の画像81のさらに下部に移動している。また,自動車の画像92は道路の画像の中央部付近に移動している。自動車の画像91および92が動体の画像となる。その他の部分は動体の画像ではない。
【0043】
図3から図6に示すような画像が,第1の撮像装置10により動画として得られる。
【0044】
図2に戻って,動画の特徴点検出が行われ,動体が検出される(ステップ72)。上述したように,図4と図3とのそれぞれにおいて被写体の特徴点検出が行われ,図4の画像86における自動車の画像91の特徴点検出が行われ,図3の画像86における自動車の画像91の特徴点検出が行われることにより,両者の画像が同じものであることがわかり,自動車の画像91が移動していることがわかる。もっとも,図4の画像86における自動車の画像91の位置に対応する図3の画像85の位置に,自動車の画像91の特徴点が存在しないことが検出されることにより,自動車の画像91が動体であることもわかる。このようにNフレーム目の画像と(N+1)フレーム目の画像(またはN+1フレーム目以降の画像)とが比較されて動体が検出される。
【0045】
動体が検出されなければ(ステップ73でNO),ステップ71および72の処理が繰り返される。
【0046】
図3に示す画像85および図4に示す画像86が撮像され,動体(自動車の画像91)が検出されたものとする。このように動体が検出されると(または,一定時間経過しても動体が検出されないと)(ステップ73でYES),動体部分と静止部分とのマーキング処理が行われる(ステップ74)。
【0047】
図7は,図3に示す画像85および図4に示す画像86から生成されるマーキング画像103の一例である。このマーキング画像103は,図4に示す画像86の動体部分と静止部分とを示している。
【0048】
上述したように,図4に示す画像86においては自動車の画像91が動体であり,その他の部分は静止している。マーキング画像103において動体部分を示す領域101がハッチングで示されている。領域101以外の部分が静止部分100(領域80に対応した大きさをもつ)である。
【0049】
図2に戻って,マーキング画像103が生成されると,第2の撮像装置30を用いて静止画が撮像される(ステップ75)。この撮像により得られた静止画が図4に示すものとほぼ同様のものとなる。但し,この実施例では,静止画用の第2の撮像装置30を用いて撮像された画像の解像度の方が動画用の第1の撮像装置10を用いて撮像された画像の解像度の方が高い。
【0050】
静止画が得られると,得られた静止画のうち静止部分が合成画像に合成される(ステップ76)。最初の合成処理の場合には,得られた静止画から動体部分を除く処理が行われる。これにより動体が除かれた静止画像が生成される。
【0051】
図8は,上述のようにして得られた合成画像(静止画像)の一例である。
【0052】
撮像により得られた静止画像は図4に示すものとほぼ同様であり,そのような静止画像から動体の領域111(図7のマーキング画像103の領域101に対応する)が除かれて合成画像が得られる。
【0053】
領域111の部分に静止画像が合成されていないので,合成は完了していない(ステップ77でNO)。ステップ71からの処理が繰り返される。
【0054】
次に動画撮像が行われることにより,図5に示す画像87が得られる(ステップ71)。すると,動体である自動車の画像91および92が検出され(ステップ72,ステップ73でYES),図9に示すマーキング画像86が生成される。
【0055】
このマーキング画像104は,上述のように,図4に示す画像86および図5に示す画像87から生成されるものである。マーキング画像104は,図5に示す画像87の動体部分と静止部分とを示している。
【0056】
図5に示す画像87においては自動車の画像91および92が動体であり,その他の部分は静止している。マーキング画像104において動体部分を示す領域101および102がハッチングで示されている。領域101および102以外の部分100が静止部分である。図9に示す領域101は,図7に示す領域101に対応するもので同じ符号が付されている。
【0057】
再び図2に戻って,マーキング画像104が生成されると,第2の撮像装置30を用いて静止画が撮像される。この撮像によって得られる静止画は図5に示す画像87とほぼ同様である。撮像によって得られた静止画の静止部分のうち,図8に示した合成画像110の動体の領域111に相当する静止部分があれば,その領域に静止部分の画像が合成される。これにより図10に示すように合成画像112が得られる。図10に示す合成画像112の動体の部分を示す領域113は,図8に示す合成画像110の動体の部分を示す領域111よりも小さくなっている。
【0058】
図10に示す合成画像112には動体の部分を示す領域113が残っているので合成が完了していない(ステップ77でNO)。再びステップ71からの処理が繰り返される。
【0059】
再び第1の撮像装置10を用いて動画撮像が行われ(ステップ71),図6に示す画像88が得られる。図6に示す画像88には動体の画像91および92が含まれているから(ステップ72,ステップ73でYES),図11に示すマーキング画像105が生成される(ステップ74)。すると,第2の撮像装置30において静止画が撮像され(ステップ75),図6に示す画像88とほぼ同様の静止画が得られる。撮像によって得られた静止画の静止部分のうち,図10に示した合成画像112の動体の領域113に相当する静止部分があれば,その領域に静止部分の画像が合成される。これにより図12に示すように動体の領域が含まれていない合成画像113が得られる。合成が完了する(ステップ77でYES)。
【0060】
得られた静止画は動体が含まれていず,かつ高解像度のものとなる。
【0061】
図13から図18は,他の実施例を示している。
【0062】
この実施例は,上述のようにして検出された動体の領域よりも一回り大きい領域を動体の領域とするものである。
【0063】
図13は,動体キャンセル撮像モードの処理手順を示すフローチャートである。この図において,図2に示す処理と同一の処理については同一符号を付して説明を省略する。
【0064】
上述のように,動画撮像が行われて(ステップ71),図3に示す画像85および図4に示す画像86が得られる。動体検出が行われて検出された動体部分よりも一回り大きい領域(検出領域80に対応する領域100一個分外側)が動体部分として動体部分,静止部分のマーキング処理が行われる(ステップ74A)。
【0065】
図14は,マーキング画像の一例である。
【0066】
このマーキング画像103Aは,図3に示す画像85と図4に示す画像86とから生成されるもので,図7に示すマーキング画像103に対応している。
【0067】
図4に示す動体の画像91を示す領域101よりも一回り大きな領域121が動体部分の領域121とされる。
【0068】
マーキング画像103Aが生成されると,第2の撮像装置30を用いて静止画が撮像され(ステップ75),上述のように図15に示す合成画像110A(図8に示す合成画像110に対応する)が得られる。
【0069】
動画の撮像が繰り返されて図5に示す画像87が得られて図16に示すマーキング画像104Aが得られる(ステップ74A)。マーキング画像104Aは図9に示すマーキング画像104に対応するもので,図5に示す動体の画像91および92に対応する動体の領域121および122が示されている。これらの領域121および122も上述したように,マーキング画像104の領域101および102よりも一回り大きな領域とされる。
【0070】
マーキング画像104Aが生成されると,第2の撮像装置30を用いて静止画が撮像され(ステップ75),その静止画に図15に示す動体の領域121に対応する静止部分があれば,その領域121に静止部分が合成される。これにより,図17に示す合成画像112A(図10に示す合成画像112に対応する)が得られる。合成画像112Aに含まれている動体の領域106は,図15の合成画像110Aに含まれている動体の領域121よりも小さくなっている。
【0071】
動画の撮像が繰り返されて図6に示す画像87が得られて図18に示すマーキング画像105Aが得られる(ステップ74A)。マーキング画像105Aは図11に示すマーキング画像105に対応するもので,図6に示す動体の画像91および92に対応する動体の領域121および122が示されている。これらの領域121および122も上述したように,マーキング画像104の領域101および102よりも一回り大きな領域とされる。
【0072】
マーキング画像105Aが生成されると,第2の撮像装置30を用いて静止画が撮像され(ステップ75),その静止画に図18に示す動体の領域106に対応する静止部分があれば,その領域106に静止部分が合成される。すると,動体部分の除かれた合成画像(図12参照)が得られる。
【0073】
検出された動体の領域よりも一回り大きな領域を動体の領域としているので,第1の撮像装置10の画角と第2の撮像装置30の画角とが異なっており,第1の撮像装置10において撮像された画像から検出された動体の領域を,第2の撮像装置30において撮像された画像において正確に対応づけることができない場合であっても,合成画像に動体の部分が残ってしまうことを未然に防止できる。
【0074】
図19は,他の実施例を示すもので,動体キャンセル撮像モードの処理手順を示すフローチャートである。この図において図2に示す処理と同一の処理については同一符号を付して説明を省略する。
【0075】
上述のように,マーキング処理が行われると静止画の撮像が行われるが,その静止画の撮像が1回目かどうかが確認される(ステップ121)。1回目の撮像であると(ステップ121でYES),動画の撮像により得られた画像のうち静止部分の画像から露出量が決定され,決定された露出量を示すデータが第1の動画/静止画設定記録装置58に記憶される(ステップ122)。たとえば,図4に示す画像のうち,動体である自動車の画像91を除く部分から露出量が決定される。決定された露出量で静止画の撮像が行われる(ステップ75)。2回目以降の静止画撮像の場合には(ステップ121でNO),記憶されている露出量で静止画撮像が行われる。一定の露出量で静止画が撮像されるので,合成画像の明るさも一定となる。
【0076】
図20は,他の実施例を示すもので動体キャンセル撮像処理手順を示すフローチャートである。この図において図2に示すものと同一の処理ついては同一符号を付して説明を省略する。
【0077】
この実施例においても,マーキング処理後の静止画の撮像が1回目かどうかが確認される(ステップ123)。1回目の撮像であると(ステップ123でYES),動画の撮像により得られた画像のうち静止部分の画像から第2の撮像装置30のフォーカス・レンズ35の合焦位置が決定され,決定された合焦位置を示すデータが第2の動画/静止画設定記録装置60に記憶される(ステップ124)。上述したのと同様に,たとえば,図4に示す画像のうち,動体である自動車の画像91を除く部分からフォーカス・レンズ35の合焦位置が決定される。決定された合焦位置にフォーカス・レンズ35が位置決めされて,静止画が撮像される(ステップ75)。2回目以降の静止画撮像の場合には(ステップ123でNO),記憶されている合焦位置にフォーカス・レンズ31が位置決めされて静止画が撮像される。フォーカス・レンズ31の位置が固定されて静止画が撮像されるので,合成画像のピントが一様になる。
【0078】
図21は,他の実施例を示すもので動体キャンセル撮像処理手順を示すフローチャートである。この図において図2に示すものと同一の処理ついては同一符号を付して説明を省略する。
【0079】
この実施例においても,マーキング処理後の静止画の撮像が1回目かどうかが確認される(ステップ125)。1回目の撮像であると(ステップ125でYES),動画の撮像により得られた画像のうち静止部分の画像を表す画像データから白バランス・ゲインが決定され,決定された白バランス・ゲインを表すデータが第3の動画/静止画設定記録装置62に記憶される(ステップ126)。上述したのと同様に,たとえば,図4に示す画像のうち,動体である自動車の画像91を除く部分から静止画用の白バランス・ゲインが決定される。決定された白バランス・ゲインで,撮像により得られた静止画が白バランス調整される(ステップ127)。2回目以降の静止画撮像の場合には(ステップ125でNO),記憶されている白バランス・ゲインで,撮像された静止画が白バランス調整される。合成画像の色味が一様になる。
【0080】
図22は,他の実施例を示すもので,動体キャンセル撮像処理手順を示すフローチャートである。この図において,図2に示すものと同一の処理については同一符号を付して説明を省略する。
【0081】
この実施例では,まず,動画撮像用の第1の撮像装置30の露出量が決定される(ステップ131)。動画を撮像する場合,動画の撮像中において露出量を変更することが通常であるが,この実施例では決定された露出量で固定して動画が撮像される(ステップ71)。露出量が固定なので,常に同じ露出で動画が撮像され,動体検出が比較的容易となる。
【0082】
図23は,他の実施例を示すもので,動体キャンセル撮像処理手順を示すフローチャートである。この図において,図2に示すものと同一の処理については同一符号を付して説明を省略する。
【0083】
この実施例では,まず,動画撮像用の第1の撮像装置30のフォーカス・レンズ11の位置が決定される(ステップ132)。動画を撮像する場合,動画の撮像中においてフォーカス・レンズ11の位置を変更することが通常であるが,この実施例では決定された合焦位置でフォーカス・レンズ11が固定とされて動画が撮像される(ステップ71)。フォーカス・レンズ11の位置が固定なので,常に同じピントで動画が撮像され,動体検出が比較的容易となる。
【0084】
図24は,他の実施例を示すもので,動体キャンセル撮像処理手順を示すフローチャートである。この図において,図2に示すものと同一の処理については同一符号を付して説明を省略する。
【0085】
この実施例では,まず,動画データ用の白バランス・ゲインが決定される(ステップ133)。動画撮像により動画データが得られると,その得られた動画データが,決定された白バランス・ゲインで白バランス調整が行われる(ステップ134)。動画により得られた動画データは,固定の白バランス・ゲインで白バランス調整が行われる。固定の白バランス・ゲインで白バランス調整が行われるので,常に同じ色味の動画が撮像され,動体検出が比較的容易となる。
【0086】
上述した図19から図24の処理は,それぞれ別々の処理としてフローチャートが記載されているが,それらの処理を任意に組み合わせる(すべて組み合わせてもよい)ことができるのはいうまでもない。また,図19から図24の処理を図13に示す処理に組み合わせることもできる。
【0087】
さらに,上述の実施例では,2つの撮像装置10および30がディジタル・カメラに設けられ,第1の撮像装置10で動画が撮像され,第2の撮像装置30で静止画が撮像されているが,3つ以上の撮像装置が設けられているディジタル・カメラを用いて同様の処理を行うこともできる。その場合には,複数の撮像装置のうち,一つ目の撮像装置で動画を撮像し,他の撮像装置のうち,静止画撮像可能な撮像装置を用いて静止画撮像することができる。また,静止画撮像可能な撮像装置が複数あった場合には,その複数の撮像装置の中の任意の撮像装置を用いて静止画を撮像できる。
【0088】
複数の撮像装置は本願実施例のような1台のカメラとして構成する形態だけでなく,複数のカメラをそれぞれ複数の撮像装置として,それらを互いに同期制御するような形態であっても良い。
【符号の説明】
【0089】
1 CPU
10 第1の撮像装置
30 第2の撮像装置
67 動体検出装置
68 静止画生成装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の撮像装置のそれぞれが共通の撮像範囲を有する撮像システムにおいて,
上記複数の撮像装置のうちの第1の撮像装置を用いて連続的に被写体を撮像して,動画を表す動画データを出力するように上記第1の撮像装置を制御する動画撮像制御手段,
上記動画撮像制御手段の制御のもとに上記第1の撮像装置から出力された動画データによって表される動画に含まれる動体の画像部分を検出する動体検出手段,
上記動体検出手段によって動体の画像部分が検出されたことに応じて,上記複数の撮像装置のうちの第2の撮像装置を用いて静止画撮像をして静止画像を表す静止画データを出力するように上記第2の撮像装置を制御する静止画撮像制御手段,
上記静止画撮像制御手段の制御のもとに上記第2の撮像装置から出力された静止画像データによって表される静止画像の中から上記動体画像検出手段によって検出された動体の画像部分に対応する対応部分を除く静止部分を検出する静止部分検出手段,
上記動体画像検出手段による処理,上記静止画撮像制御手段による処理および上記静止部分検出手段による処理を繰り返すように上記動体画像検出手段,上記静止画撮像制御手段および上記静止部分検出手段を制御する制御手段,ならびに
上記制御手段の制御のもとに上記静止部分検出手段によって検出された複数の静止画の静止部分を合成して動体画像部分が除かれた1つの静止画を生成する静止画生成手段,
を備えた撮像システム。
【請求項2】
上記静止部分検出手段は,
上記静止画撮像制御手段の制御のもとに上記第2の撮像装置から出力された静止画像データによって表される静止画像の中から上記動体画像検出手段によって検出された動体の画像部分に対応する対応部分よりも大きい部分を除く部分を静止部分として検出するものである,
請求項1に記載の撮像システム。
【請求項3】
上記静止画撮像制御手段の制御のもとに最初に静止画撮像が行われたことにより上記第2の撮像装置から出力された静止画像データによって表される静止画像の中から上記静止部分検出手段によって検出された静止部分にもとづいて露出量を決定する第1の露出量決定手段をさらに備え,
上記制御手段は,
上記第1の露出量決定手段によって決定された露出量で静止画撮像を繰り返すように上記第2の撮像装置を制御するものである,
請求項1または2に記載の撮像システム。
【請求項4】
上記第2の撮像装置の前方に設けられた第1のフォーカス・レンズ,および
上記静止画撮像制御手段の制御のもとに最初に静止画撮像が行われたことにより上記第2の撮像装置から出力された静止画像データによって表される静止画像の中から上記静止部分検出手段によって検出された静止部分にもとづいて上記第1のフォーカス・レンズの合焦位置を決定する第1の合焦位置決定手段をさらに備え,
上記制御手段は,
上記第1の合焦位置決定手段によって決定された位置で静止画撮像を繰り返すように上記第2の撮像装置を制御するものである,
請求項1から3のうちいずれか一項に記載の撮像システム。
【請求項5】
上記静止画撮像制御手段の制御のもとに最初に静止画撮像が行われたことにより上記第2の撮像装置から出力された静止画像データによって表される静止画像の中から上記静止部分検出手段によって検出された静止部分にもとづいて白バランス・ゲインを決定する第1の白バランス・ゲイン決定手段,および
上記第2の撮像装置から出力された静止画データを,上記第1の白バランス・ゲイン決定手段によって決定された白バランス・ゲインで白バランス調整する第1の白バランス調整手段,
をさらに備えた請求項1から4のうちいずれか一項に記載の撮像システム。
【請求項6】
動画撮像用の露出量を決定する第2の露出量決定手段をさらに備え,
上記動画撮像制御手段は,
上記第2の露出量決定手段によって決定された露出量で固定して,連続的に被写体を撮像して動画を表す動画データを出力するように上記第1の撮像装置を制御するものである,
請求項1から5のうちいずれか一項に記載の撮像システム。
【請求項7】
上記第1の撮像装置の前方に設けられた第2のフォーカス・レンズ,および
上記第2のフォーカス・レンズの合焦位置を決定する第2の合焦位置決定手段をさらに備え,
上記動画撮像制御手段は,
上記第2の合焦位置決定手段によって決定された位置で固定して,連続的に被写体を撮像して動画を表す動画データを出力するように上記第1の撮像装置を制御するものである,
請求項1から6のうちいずれか一項に記載の撮像システム。
【請求項8】
動画データについての白バランス・ゲインを決定する白バランス・ゲイン決定手段,および
上記第1の撮像装置から出力された動画データを,上記第2の白バランス・ゲイン決定手段によって決定された白バランス・ゲインで白バランス調整する第2の白バランス調整手段,
をさらに備えた請求項1から7に記載の撮像システム。
【請求項9】
複数の撮像装置のそれぞれが共通の撮像範囲を有する撮像システムの動作制御方法において,
動画撮像制御手段が,上記複数の撮像装置のうちの第1の撮像装置を用いて連続的に被写体を撮像して,動画を表す動画データを出力するように上記第1の撮像装置を制御し,
動体検出手段が,上記動画撮像制御手段の制御のもとに上記第1の撮像装置から出力された動画データによって表される動画に含まれる動体の画像部分を検出し,
静止画撮像制御手段が,上記動体検出手段によって動体の画像部分が検出されたことに応じて,上記複数の撮像装置のうちの第2の撮像装置を用いて静止画撮像をして静止画像を表す静止画データを出力するように上記第2の撮像装置を制御し,
静止部分検出手段が,上記静止画撮像制御手段の制御のもとに上記第2の撮像装置から出力された静止画像データによって表される静止画像の中から上記動体画像検出手段によって検出された動体の画像部分に対応する対応部分を除く静止部分を検出し,
制御手段が,上記動体画像検出手段による処理,上記静止画撮像制御手段による処理および上記静止部分検出手段による処理を繰り返すように上記動体画像検出手段,上記静止画撮像制御手段および上記静止部分検出手段を制御し,
静止画生成手段が,上記制御手段の制御のもとに上記静止部分検出手段によって検出された複数の静止画の静止部分を合成して動体画像部分が除かれた1つの静止画を生成する,
撮像システムの動作制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2011−234279(P2011−234279A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−105096(P2010−105096)
【出願日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】