説明

撮像機器

【課題】折り畳み式の本体部を開くだけで、撮像部を本体部の外方に向けることができる撮像機器を提供する。
【解決手段】カメラ機器1は、第一筐体2と第二筐体3とを開いた状態で、机上に自立する。カメラ装置6は、カメラ機器1の上部において回転可能に軸支され、バネ95により、レンズ部7が露出する方向に回転するように付勢されている。閉状態のカメラ機器1では、レンズ部7がカメラ機器1の内側に格納された状態で、カメラ装置6を回転させる回転板80の凹部84に、回転制限部材90の隆起部93が係止し、カメラ装置6の回転が制限されている。カメラ機器1を開くと同時に、凹部84から隆起部93が離脱するので、カメラ装置6は、バネ95の付勢により、外方に向けて自動的に回転する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳み式の本体部を有する撮像機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テレビ会議端末に接続して使用するカメラ機器には、据置タイプ、ディスプレイに装着するタイプ等の種々の形態がある。カメラ機器は、マイク及びスピーカを内蔵している。最近では、手軽に持ち運びができ、かつ机上に設置可能なカメラ機器の開発が進められている。例えば、同時に通話撮影機能を有し、広角撮影及び直立機能を備えたネットワーク電話が知られている(例えば、特許文献1参照)。この電話の本体正面の上部にはカメラ(カメラ底台)が軸支され、正面中央にはスピーカが設けられ、その下方にはマイクが設けられている。利用者は、本体の下部に回転可能に支持された底台を展開することで、水平面に本体を直立させて設置できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3137616号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のネットワーク電話では、カメラのレンズが常時露出している。そこで、装置本体を持ち運びする際にレンズを保護する為、カメラを下方に回転させてレンズを本体内に格納できる構造にすることが考えられる。しかしながら、カメラのレンズを本体内に一旦格納してしまうと、次回水平面に設置して使用する際には、本体の底台を展開する動作と、カメラを外方に回転させて本体内に格納したレンズを正面に向ける動作とが必要となるので、面倒であった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、折り畳み式の本体部を開くだけで、撮像部を本体部の外方に向けることができる撮像機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様に係る撮像機器は、回転軸部を中心に折り畳み可能に開閉する本体部と、前記回転軸部と同軸上に軸支された撮像部とを備え、前記本体部を所定角度で開き、かつ前記回転軸部の軸心方向を水平に対して平行にした状態で水平面に自立可能な撮像機器であって、前記撮像部の撮影方向が前記本体部の外方に向くように前記撮像部を一方向に付勢して回転させる弾性部材と、前記本体部を折り畳んだ状態で、前記撮像部の前記一方向への回転を制限する回転制限手段と、前記本体部の折り畳んだ状態から開くときの動作に連動して、前記回転制限手段による制限を解除する解除手段とを備えている。
【0007】
第1態様に係る撮像機器は、折り畳み式の本体部を所定角度で開き、かつ回転軸部の軸心方向を水平に対して平行にした状態で水平面に自立可能である。弾性部材は、撮像部の撮影方向が本体部の外方に向くように撮像部を一方向に付勢している。撮像機器は、本体部を折り畳んだ状態では、回転制限手段が撮像部の前記一方向への回転を制限している。本体部を開くと、解除手段は、本体部の折り畳んだ状態から開くときの動作に連動して、回転制限手段による制限を解除する。故に、撮像部は、弾性部材による付勢によって一方向に回転するので、撮像部の撮影方向を本体部の外方に向けることができる。このように、折り畳み式の本体部を開くという1つの動作で、本体部の内側に向いていた撮像部が自動的に本体部の外方に向けられる。撮像機器を水平面に設置後に、撮像部を外方に回転させる手間が無くなるので、撮像機器の操作性が向上する。
【0008】
また、第1態様において、前記本体部を前記所定角度で開き、前記解除手段によって前記回転制限手段による制限を解除すると、前記撮像機器を前記水平面に自立させた状態において、前記撮像部は、前記弾性部材による付勢により、所定の撮影角度まで回転するようにしてもよい。撮像機器を自立させたときに撮像部を回転させる撮影角度が決まっているので、自立させたときの撮像部の撮影方向を容易に予測できる。
【0009】
また、第1態様において、前記本体部は、音声を入力するマイクと、音声を出力するスピーカとを備え、前記本体部を開き、前記解除手段によって前記回転制限手段による制限を解除すると、前記撮像機器を前記水平面に自立させた状態において、前記マイクの音声入力方向と、前記スピーカの音声出力方向とが同一であって、前記撮像部は、前記弾性部材による付勢により、前記撮像部の撮影方向が、少なくとも前記マイクの音声入力方向と、及び前記スピーカの音声出力方向と同一となる撮影角度まで回転するようにしてもよい。故に、マイクの音声入力方向と、スピーカの音声出力方向とが撮像対象物に向けられるように、撮像機器を設置することによって、撮像対象物に対してカメラの撮影方向を確実に向けることができる。
【0010】
また、第1態様において、前記本体部を開いたことを検出する検出手段と、前記検出手段が前記本体部が開いたことを検出した場合に、前記本体部に電力を供給する電力供給手段とを備えてもよい。本体部が開くと同時に、本体部に電力が供給されて、撮像部による撮影が可能となるので、撮像機器の操作性が向上する。
【0011】
また、第1態様において、前記本体部を閉じた状態において、前記解除手段は、前記本体部の表面よりも内側に位置するようにしてもよい。本体部を閉じた状態では、解除手段は本体部の表面から出ないので、手で持ったときのフィット感が向上する。さらに、解除手段に服飾等が引っ掛かるおそれもないので、安全な撮像機器を提供できる。
【0012】
また、第1態様において、前記本体部は、前記撮像部を収納可能な開口部を備え、前記撮像部は、前記開口部内において前記回転軸部と同軸上に軸支されて回転するようにしてもよい。撮像部は、開口部内において回転軸部を中心に軸支されて回転するので、撮像部を開口部内に収納できる。故に、コンパクトな撮像機器を提供できる。
【0013】
また、第1態様において、前記撮像部は、前記開口部内において前記回転軸部と同軸上に軸支され、前記開口部から回転して出退可能であって、前記弾性部材は、前記撮像部を前記一方向に付勢して、前記撮像部を前記開口部から突出させ、前記回転制限手段は、前記本体部を折り畳んで前記撮像部を前記開口部内に収納した状態で、前記撮像部の前記一方向への回転を制限するようにしてもよい。本体部を開いて自立させたときには、撮像部は開口部から突出する。本体部を折り畳んで撮像部を開口部内に収納した状態で、撮像部の前記一方向への回転が制限される。故に、撮像部を開口部内に収納した状態を保持できる。
【0014】
また、第1態様では、前記解除手段は、前記撮像部の撮影範囲外に設けられていてもよい。故に、撮像部に撮像された画像に解除手段が映らないので、良好な撮像画像を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】テレビ会議端末10にカメラ機器1をケーブル4で接続した状態を示す図である。
【図2】カメラ機器1を開いた状態の斜視図である。
【図3】カメラ機器1を閉じた状態の斜視図である。
【図4】カメラ機器1を少し開いた状態の斜視図である。
【図5】カメラ機器1の分解斜視図である。
【図6】カメラ装置6の支軸62の周囲の構造を示す斜視図である。
【図7】閉じた状態のカメラ機器1を右側方から見た部分断面図である。
【図8】図7に示す二点鎖線で囲んだ領域の部分拡大図である。
【図9】図8に示す状態からカメラ機器1を少し開いた状態の図である。
【図10】図9に示す状態からカメラ機器1を完全に開いた状態の図である。
【図11】カメラ機器1を水平面Pに自立させた状態を右側方から見たときの部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の撮像機器を具現化した一実施形態であるカメラ機器1について、図面を参照して説明する。なお、参照する図面は、本発明が採用し得る技術的特徴を説明するために用いられるものである。図面に記載されている機器の構成等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。なお、図2〜図5の上側、下側、右斜め下側、左斜め上側を、カメラ機器1の上側、下側、右側、左側とする。
【0017】
図1に示すカメラ機器1は、テレビ会議端末10に対して、ケーブル4で接続されている。カメラ機器1は、自拠点の利用者を撮像し、その撮像情報をテレビ会議端末10に入力する。カメラ機器1は、カメラ機能の他、利用者の音声をテレビ会議端末10に入力するマイク機能と、ネットワークを経由してテレビ会議端末10が受信した他拠点の音声を自拠点の利用者に向けて出力するスピーカ機能とを併せ持つものである。
【0018】
まず、カメラ機器1の全体構造について、図2〜図4を参照して説明する。図2,図3に示すように、カメラ機器1は、前側に位置する第一筐体2と、後ろ側に位置する第二筐体3とを備え、折り畳み式である。第一筐体2の上部の幅方向両側には、後述する軸支部17,18が各々設けられている。軸支部17,18内には、ヒンジシャフト50A,50Bが格納されている。ヒンジシャフト50A,50Bは、第一筐体2と第二筐体3とを回転可能に連結している。第一筐体2と第二筐体3とは、ヒンジシャフト50A,50Bを中心に回転する。故に、カメラ機器1は折り畳み可能である。
【0019】
図2に示すように、カメラ機器1の上部の幅方向中央には、ヒンジシャフト50A,50Bと同軸上において回転可能に軸支されたカメラ装置6が設けられている。カメラ装置6の正面68の中心には正面視円形状のレンズ部7が設けられている。カメラ装置6は、後述するバネ95(図6参照)の力によって、レンズ部7が外方に露出する方向に常時外方に付勢されている。第一筐体2の前面21の下部には、利用者の音声を取得するための正面視横長長方形状のマイク部11を設けている。第二筐体3の前面31の略中央には、前面31に直交する方向に略直方体状に突出し、音声を前方に出力するためのスピーカ部35を設けている。
【0020】
図3に示すように、カメラ機器1を折り畳んだ状態では、カメラ装置6のレンズ部7(図2参照)を、第一筐体2と第二筐体3の内側に格納できる。折り畳んだ状態のカメラ機器1はコンパクトであるので、持ち運ぶ際に便利である。カメラ機器1を折り畳んだ状態では、後述する回転制限部材90(図6参照)によって、カメラ装置6の回転が制限されている。故に、カメラ機器1を折り畳んだ状態では、レンズ部7が外方に飛び出さないようになっている。
【0021】
図4に示すように、利用者は、カメラ機器1を使用する際に、第一筐体2の底部8と、第二筐体3の底部9とに指をかけて外方に開く。第一筐体2と第二筐体3とが開くと同時に、回転制限部材90によるカメラ装置6の回転の制限が解除される。故に、カメラ装置6は、バネ95の付勢により、外方に向けて自動的に回転する。このとき、カメラ装置6のレンズ部7は自動的に正面に向く(図2参照)。即ち、利用者は、第一筐体2と第二筐体3とを開くだけの1動作で、カメラ装置6を自動的に外方に回転させることができる。
【0022】
図2に示すように、カメラ機器1を開いて、ヒンジシャフト50A,50Bの軸心方向を水平面に対して平行にした状態で、水平面である机上(図示外)に自立させることができる。利用者は、レンズ部7を撮影対象物に向ける。カメラ機器1は、カメラ機器1の前方に位置する利用者の音声をマイク部11で取得する。カメラ機器1は、他拠点の音声を、スピーカ部35から出力する。こうして、カメラ機器1の設置は完了する。なお、以下説明において、カメラ機器1を最大角度で開いて机上に設置する状態を「開状態」とし、折り畳んだ状態を「閉状態」として説明する。
【0023】
次に、第一筐体2の構造について説明する。図5に示すように、第一筐体2は、正面視縦長の略長方形の枠状に形成されている。第一筐体2の略中央には、正面視略長方形状のスピーカ用開口部12が設けられている。図2に示すように、スピーカ用開口部12は、カメラ機器1が開状態で、後方に位置するスピーカ部35に対向する。故に、第一筐体2は、スピーカ部35から出力される音声の妨げにならない。これに対し、カメラ機器1が閉状態では、図3に示すように、スピーカ用開口部12は、スピーカ部35を内側に格納する。スピーカ部35は外部に突出しない。故に、閉状態のカメラ機器1はコンパクトであり、服飾等に引っ掛けることもない。
【0024】
図5に示すように、第一筐体2の上部の幅方向中央部には、略長方形状に切り欠いた開口部19が設けられている。開口部19の内側には、第二筐体3の上部に設けた後述する右軸支部78(図7参照)と左側軸支部(図示略)に回転可能に軸支されたカメラ装置6が位置する。開口部19の下端部には、側面視L状に形成された被係止部16が設けられている。被係止部16には、カメラ装置6の正面68の上部に設けた延出部61が係止する。被係止部16は、カメラ装置6の内側への回転を制限すると共に、カメラ機器1を開く際に延出部61に係止して押し上げる機能を有する。
【0025】
ところで、開口部19の右側には、有底円筒状の軸支部17が軸心方向を左右方向に向けた状態で設けられている。軸支部17の開口部19側に位置する底部には、円形状の軸支孔17Aが設けられている。軸支部17の底部の内面には、軸支孔17Aの周囲を囲むように、一対の円弧状の被係止部23、24が互いに対向して設けられている。被係止部23の長手方向両端部と、被係止部24の長手方向両端部との間には、所定の隙間26が各々設けられている。
【0026】
一方、開口部19の左側にも、有底円筒状の軸支部18が軸心方向を左右方向に向けた状態で設けられている。軸支部18の開口部19側に位置する底部には、円形状の軸支孔18Aが設けられている。軸支部18の底部の内面にも、軸支孔18Aの周囲を囲むように、一対の円弧状の被係止部(図示略)が互いに対向して設けられている。これら一対の被係止部の各両端部同士の間にも、所定の隙間(図示略)が各々設けられている。
【0027】
図5に示すように、軸支部17の内側には、ヒンジシャフト50Aが右側方から埋め込まれている。ヒンジシャフト50Aは、円形状に形成され、互いに対向する位置には一対の係止突起51を備えている。一対の係止突起51は、軸支部17の内側において被係止部23,24の間に設けられた一対の隙間26に各々配置される。軸支部18の内側にも、ヒンジシャフト50Bが左側方から埋め込まれている。ヒンジシャフト50Bは、ヒンジシャフト50Aと同一形状であり、同様に配置される。
【0028】
ヒンジシャフト50Aは、軸支孔17Aを介して、開口部19の内側に配置される第二筐体3の上部右側に設けた右側軸支部75(図7参照)の側面に対して2つの螺子(図示略)で固定される。ヒンジシャフト50Bも、軸支孔18Aを介して、開口部19の内側に配置される第二筐体3の上部左側に設けた左側軸支部(図示略)に2つの螺子53で固定される。このようにして、ヒンジシャフト50A,50Bは、第二筐体3の右側軸支部75と左側軸支部とに固定される。故に、ヒンジシャフト50A,50Bは、第二筐体3と共に、軸支部17,18の内側において回転可能となる。
【0029】
さらに、ヒンジシャフト50A,50Bの一対の係止突起51は、軸支部17の内側において一対の隙間26の範囲内で移動できる。第一筐体2と第二筐体3とを開くと、一対の係止突起51は、軸支部17,18の内側において被係止部23,24に各々係止する。このとき、第一筐体2と第二筐体3の回転は制限され、第一筐体2と第二筐体3との開度は最大角度となる。第一筐体2と第二筐体3との開度は、カメラ機器1の机上における設置面積を考慮すると、最大角度を90°以下にするのが好ましい。なお、第一筐体2と第二筐体3の回転を制限する構造は、これに限らず、他の構造でもよい。さらに、軸支部17の右側方に開口する開口部には、円盤状のヒンジキャップ55が嵌め込まれている。軸支部18の左側方に開口する開口部にも、円盤状のヒンジキャップ55が嵌め込まれている。
【0030】
図5に示すように、第一筐体2の前面21の下部には、正面視略長方形状のマイク部11が設けられている。マイク部11には、カメラ機器1の前方の音声を取得するための複数の貫通孔(図示略)が網目状に設けられている。第一筐体2の内側においてマイク部11に相対する位置には、単一指向性のマイク装置27(図11参照)が設けられている。マイク装置27は、第一筐体2の前方に指向性を有する「単一指向性マイク」である。第一筐体2の背面22の下部であって、マイク装置27に対向する位置にも、マイク装置27の後方の音声を取得するための複数の貫通孔(図示略)が網目状に設けられている。マイク装置27の指向性をカメラ機器1の前方にするためである。
【0031】
図3,図4に示すように、第一筐体2の下端部には、机上に接地するための底部8が設けられている。底部8は、前面21側から背面22側に向かって所定角度で斜め上方に傾斜している。底部8の傾斜面は、カメラ機器1を最大角度で開き、水平面Pに自立させたときに水平となるように形成されている(図11参照)。底部8には滑り止めのストッパ81が固定されている。
【0032】
次に、第二筐体3の構造について説明する。図2〜図4に示すように、第二筐体3は、正面視縦長の略長方形の薄板状に形成されている。第二筐体3の下端部には、机上に接地するための底部9が設けられている。底部9は、背面32側から前面31側に向かって所定角度で斜め上方に傾斜している。底部9の傾斜面は、カメラ機器1を最大角度で開き、水平面Pに自立させたときに水平となるように形成されている(図11参照)。底部9には滑り止めのストッパ91が固定されている。
【0033】
図5に示すように、第二筐体3は、本体前カバー13と、本体後カバー14とを備えている。本体後カバー14の内側には、カメラ機器1の動作を統括制御するCPU(図示略)を設けたメイン基板100が固定される。本体後カバー14の前面の開口端に対して本体前カバー13が螺子(図示略)で固定される。
【0034】
まず、本体前カバー13の構造について説明する。図5に示すように、本体前カバー13は、正面視長方形の板状の本体部34を備えている。本体部34の前面31の略中央には、前面31に直交する方向の前側に向かって略直方体状に突出するスピーカ部35が設けられている。スピーカ部35の正面には、複数の貫通孔(図示略)が設けられている。スピーカ部35の内側には、スピーカ装置36(図11参照)が設けられている。
【0035】
図11に示すように、スピーカ装置36は、カメラ機器1を開状態で水平面Pに設置した場合に、音声の出力方向を、カメラ機器1の前方にかつ略水平に向けられるように支持されている。スピーカ装置36から出力された音声は、スピーカ部35の貫通孔からカメラ機器1の前方にかつ略水平に向かって出力される。カメラ機器1は、スピーカ装置36から出力された音声を利用者に直接伝えることができる。利用者は、スピーカ装置36から出力された音声を明瞭に聞き取ることができる。
【0036】
図5に示すように、本体部34の上部右側には、第二筐体3の右側軸支部75の前側部分を構成する側面視略半円形状の第1前側軸支部37を設けている。本体部34の上部左側にも、第二筐体3の左側軸支部(図示略)の前側部分を構成する側面視略半円形状の第2前側軸支部38を設けている。第1,第2前側軸支部37,38は空洞状であって、その背面側は何れも開口している。第1前側軸支部37と、第2前側軸支部38との互いに対向する各壁部には、カメラ装置6の幅方向両側に延びる支軸62,63を軸支するための軸支孔の前側部分を構成する半円形状の軸支半孔39(第1前側軸支部37の軸支半孔は図示略)を各々設けている。第1前側軸支部37と、第2前側軸支部38との互いに対向する各壁部とは反対側の各壁部には、ヒンジシャフト50A,50Bを螺子53を締結するための螺子孔33(第2前側軸支部38の螺子孔は図示略)を各々設けている。
【0037】
次に、本体後カバー14の構造について説明する。図5に示すように、本体後カバー14は、前方が開口する略直方体状の本体部40を備えている。本体部40の内側において、周壁の近傍には、本体前カバー13を固定するための螺子(図示略)が締結される螺子孔(図示略)を有する6本の固定柱部42(図5では5本のみ図示)が各々立設されている。
【0038】
本体部40の上部右側には、第二筐体3の右側軸支部75(図7参照)の後ろ側部分を構成する側面視略半円形状の第1後ろ側軸支部43を設けている。第1後ろ側軸支部43は、本体前カバー13の第1前側軸支部37と共に、右側軸支部75を構成する。本体部40の上部左側にも、第二筐体3の左側軸支部(図示略)の後ろ側部分を構成する側面視略半円形状の第2後ろ側軸支部44を設けている。第2後ろ側軸支部44は、本体前カバー13の第2前側軸支部38と共に、左側軸支部を構成する。
【0039】
第1,第2後ろ側軸支部43,44は空洞状であって、その前面側は何れも開口している。第1後ろ側軸支部43と、第2後ろ側軸支部44との互いに対向する各壁部には、カメラ装置6の左右両側に延びる支軸62,63を軸支するための軸支孔の後ろ側部分を構成する半円形状の軸支半孔47,48を各々設けている。第1後ろ側軸支部43と、第2後ろ側軸支部44との互いに対向する各壁部とは反対側の各壁部には、ヒンジシャフト50A,50Bを螺子53で締結するための螺子孔45,46を各々設けている。
【0040】
なお、上記構成からなる第二筐体3には、カメラ機器1を駆動するための電源アダプタ(図示略)を接続するための接続部(図示略)を設けている。電力を供給する構成としては、これ以外にも電池を格納する構成でもよい。本実施形態では、マイク装置27、スピーカ装置36、及びカメラ装置6の電源のオンオフは、カメラ機器1の開閉によって切り替わるようになっている。
【0041】
次に、カメラ装置6の構造について説明する。図6に示すように、カメラ装置6は、略直方体状に形成され、その背面側は後方に向けて円弧状に形成されている。カメラ装置6の正面68には、正面視円形状のレンズ部7(図2参照)が設けられている。カメラ装置6の正面68の上部には、カメラ装置6の上面から前方に延出した延出部61が設けられている。延出部61は、第一筐体2の開口部19の下端部に設けられた被係止部16に係止可能である。
【0042】
また、カメラ装置6の右側壁の略中央には、右側方に延設した円柱状の支軸62を設けている。カメラ装置6の左側壁の略中央には、支軸62と同軸上で、かつ左側方に延設した円柱状の支軸63を設けている。支軸62の根元部分には、後述する回転板80と嵌合するためのリング状の回転板固定部64が設けられている。回転板固定部64には、支軸62の軸心方向に対して平行な方向に突出する複数の突起65が設けられている。突起65同士の間には凹部66が各々設けられている。支軸63の根元部分にも、回転板固定部64と同形状の回転板固定部(図示略)が設けられている。
【0043】
次に、カメラ装置6を外方に向けて回転させるためのバネ機構120について説明する。図7に示すように、バネ機構120は、第二筐体3の右側軸支部75の内側に格納されている。図6に示すように、バネ機構120は、カメラ装置6の支軸62に挿入され、回転板固定部64に固定されるリング状の回転板80と、該回転板80を一方向に回転させるように付勢するリング状のバネ95と、回転板80の回転を制限する長尺状の回転制限部材90とを備えている。
【0044】
まず、回転板80について説明する。図6に示すように、回転板80の回転板固定部64に対向する一面には、複数の突起86と凹部87とが周方向に交互に設けられている。回転板80の突起86は、回転板固定部64の凹部66に各々嵌合する。カメラ装置6を右側方から見た場合に、回転板80を時計回りに回転させると、回転板固定部64は回転板80と一体して時計周りに回転する。故に、回転板固定部64と一体して動くカメラ装置6も時計回りに回転して突出するので、レンズ部7は外部に露出する。
【0045】
図6に示すように、回転板80の円周面には、矩形状に切り欠いた凹部84を設けている。凹部84の内側の角部はテーパ状に加工されている。凹部84の形状は、角部形状でもよく、係止できる形状であればこれに限定されない。凹部84には、後述する回転制限部材90の一端部に設けられた隆起部93が係止する。回転板80の前記一面とは反対側の他面(カメラ装置6側とは反対側の面)には、バネ95の後述する他端部97を固定するための固定部82が設けられている。
【0046】
次に、バネ95について説明する。図6に示すように、バネ95は、リング状に巻かれたものである。バネ95単体では、バネ95の一端部96と他端部97とがなす角度は、90度以上に調整されている。図7に示すように、バネ95の一端部96は、第二筐体3の本体後カバー14の第1後ろ側軸支部43の内面に固定されている。バネ95の他端部97は、回転板80の前記他面に設けられた固定部82に固定している。このような構造により、バネ95は、カメラ装置6を右側方から見たときに、回転板80を時計回りに回転させるように付勢する。
【0047】
次に、回転制限部材90について説明する。図6に示すように、回転制限部材90は、長尺細板状の基部92と、該基部92の長手方向一端部に設けられ、基部92の面に直交する一方向に山なりに隆起する隆起部93とを備えている。隆起部93の形状は、回転板80の周面に設けられた凹部84の形状に対応している。回転制限部材90の隆起部93が、回転板80の凹部84に係止することによって、バネ95によって外方に回転するように付勢されている回転板80の回転を制限できる。
【0048】
なお、図6,図7に示すように、回転制限部材90の隆起部93の下方には、カメラ機器1が開いたことを検出するためのスイッチ装置70が設けられている。図7に示すように、スイッチ装置70は、第二筐体3の右側軸支部75の内側の底面に固定されている。スイッチ装置70は、進退可能に突出する接触子71を備えている。接触子71は、回転制限部材90の隆起部93の直下に位置している。接触子71は、カメラ機器1が開かれると、隆起部93に押圧される。スイッチ装置70はオン状態となる。スイッチ装置70がオン状態となると、カメラ装置6、マイク装置27、スピーカ装置36に電力が供給される。なお、カメラ機器1の開閉に伴うスイッチ装置70のオンオフ切替動作については後述する。
【0049】
次に、カメラ機器1を開くときのカメラ装置6の回転動作について、図8〜図10を参照して説明する。なお、説明の便宜上、カメラ装置6の回転方向については、カメラ機器1を右側方から見たときの方向で説明する。
【0050】
図8に示すように、閉状態のカメラ機器1において、回転板80は、バネ95の付勢方向に抗して反時計周りに回転されて、凹部84が最下部に位置する状態で、凹部84に対して回転制限部材90の隆起部93が係止している。この状態では、回転板80は、バネ95によって時計回りに回転するように付勢されている。
【0051】
しかしながら、回転制限部材90の隆起部93が凹部84に係止しているので、回転板80の回転は制限されている。一方、カメラ装置6の延出部61は、第一筐体2の開口部19の下部に設けられた被係止部16に係止している。第一筐体2の表面と、カメラ装置6の表面とは面一となっている。故に、カメラ機器1の上部においては、前方から後方にかけて滑らかな曲線を形成している。従って、閉状態のカメラ機器1では、延出部61が第一筐体2及び第二筐体3の表面から出ないので、手で持ったときのフィット感が向上する。
【0052】
次いで、図4に示すように、利用者は、カメラ機器1を使用する際に、第一筐体2の底部8と、第二筐体3の底部9とに指をかけて外方に開く。それ故に、図9に示すように、第一筐体2は、第二筐体3に対して開こうとする。すると、被係止部16に係止するカメラ装置6の延出部61は、被係止部16によって前方に押し上げられる。これに伴い、カメラ装置6は時計回りに回転し始める。回転板80も時計周りに回転し始める。このとき、回転板80の凹部84には、回転制限部材90の隆起部93が係止している。
【0053】
ところが、第一筐体2は、利用者によってそれ以上の力で、第二筐体3に対して開こうとする。従って、回転制限部材90の基部92は撓み、隆起部93は下方に移動して凹部84から離脱する。このようにして、延出部61は、回転制限部材90による回転板80の回転の制限を解除する。回転板80は、バネ95の付勢により、時計回りに回転する。回転板80の回転に伴い、カメラ装置6は時計回りに所定の撮影角度だけ回転する。カメラ装置6は、開口部19から外方に突出する。
【0054】
図11に示すように、開状態のカメラ機器1を水平面Pに設置した場合、マイク装置27の音声入力方向、スピーカ装置36の音声出力方向とは、何れも水平方向となる。これに併せ、カメラ装置6の撮影方向も水平方向となる。故に、撮影対象者に対して、マイク装置27、スピーカ装置36及びカメラ装置6を同時に向けることができる。従って、撮影対象者の音声を良好に取得でき、さらに撮影対象者を良好に撮影でき、さらに撮影対象者にスピーカ装置36から出力される音声を良好に伝えることができる。
【0055】
また、カメラ機器1を開状態としたときのカメラ装置6が回転する撮影角度が決まっているので、カメラ機器1を自立させたときのカメラ装置6の撮影方向を容易に予測できる。故に、カメラ機器1を設置する場所を決め易く、その後のカメラ装置6の撮影方向の調整も微調整で済む。さらに、カメラ装置6の正面68の上部に延出部61を設けているので、その延出部61に指をかけながらカメラ装置6を回転させることができる。故に、撮影範囲の微調整が容易となるので、利用者の要求に応じた所望の撮像画像を取得できる。
【0056】
また、図10に示すように、カメラ機器1が開く際に、回転制限部材90の隆起部93は、凹部84から離脱して下方に移動すると共に、スイッチ装置70の接触子71を押し下げる。故に、スイッチ装置70はオン状態となり、オン信号をメイン基板100に設けられたCPU(図示略)に出力する。CPUは、電源アダプタ(図示略)から供給される電力を、カメラ装置6、マイク装置27、及びスピーカ装置36に供給して稼動させる。つまり、カメラ機器1を開くと同時に、カメラ装置6が外方に回転し、さらにカメラ機器1のカメラ装置6、マイク装置27、及びスピーカ装置36が全てオン状態となる。そして、開状態のカメラ機器1を水平面に設置すればそのまま使用可能となるので、カメラ装置6、マイク装置27、及びスピーカ装置36の調整が要らない。よって、カメラ機器1を簡単かつ速やかに使用できる。
【0057】
また、図11に示すように、開状態のカメラ機器1において、第一筐体2の底部8と、第二筐体3の底部9とは何れも水平である。故に、第一筐体2の底部8と、第二筐体3の底部9とは、何れも水平面Pに接地できるので、カメラ機器1は、開状態の姿勢を安定して保持できる。
【0058】
以上説明において、図2に示す第一筐体2及び第二筐体3は、本発明の「本体部」に相当する。図2に示すカメラ装置6は、本発明の「撮像部」に相当する。図2,図5に示すヒンジシャフト50A,50Bは、本発明の「回転軸部」に相当する。図6に示すバネ95は、本発明の「弾性部材」に相当する。図6に示す回転板80、及び回転制限部材90は、本発明の「回転制限手段」に相当する。図2に示す延出部61は、本発明の「解除手段」に相当する。図6に示すスイッチ装置70は、本発明の「検出手段」に相当する。図5に示すメイン基板100に設けたCPU(図示略)は、本発明の「電力供給手段」に相当する。
【0059】
以上説明したように、本実施形態であるカメラ機器1は、第一筐体2と第二筐体3とを備え、上部において、ヒンジシャフト50A,50Bを中心に回転することで折り畳み可能に構成されている。第一筐体2には、マイク部11が設けられ、第二筐体3にはスピーカ部35が設けられている。カメラ機器1は、第一筐体2と第二筐体3とを最大角度で開いた状態で、机上に載置して自立させることができる。カメラ機器1を折り畳んだ状態では、カメラ装置6のレンズ部7は、第一筐体2と第二筐体3の内側に格納される。カメラ機器1を折り畳んだ状態では、レンズ部7が外方に飛び出さないように、回転制限部材90によって、カメラ装置6の回転が制限されている。
【0060】
カメラ機器1を使用する際に、第一筐体2と第二筐体3とが開くと同時に、回転制限部材90によるカメラ装置6の回転の制限が解除される。カメラ装置6は、バネ95の付勢により、外方に向けて自動的に回転する。このとき、カメラ装置6のレンズ部7は自動的に正面に向く。即ち、利用者は、第一筐体2と第二筐体3とを開くだけで、カメラ装置6を自動的に外方に回転させることができるので、カメラ機器1の操作性が向上する。よって、使い勝手のよいカメラ機器1を提供できる。
【0061】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では、テレビ会議端末10が接続されたケーブル4を、第一筐体2に設けられた入出力部に接続し、ケーブル4を通じて音声情報または映像情報の入出力を行っている。これに対し、例えば、テレビ会議端末と無線通信によって音声情報、映像情報の入出力を行うようにしてもよい。この場合、テレビ会議端末と通信するためのアンテナを、第一筐体2又は第二筐体3の内側に格納すればよい。
【0062】
また、上記実施形態では、回転制限部材による回転板80の回転の制限を、カメラ装置6の延出部61によって解除しているが、この他の機構で解除するようにしてもよく、解除手段の場所を限定するものではない。好ましくは、カメラ装置6の撮影範囲外に設けるのがよい。本実施形態では、カメラ装置6の正面68の上部に、本発明の「解除手段」としての延出部61を設けることで、延出部61はカメラ装置6の撮影範囲外となっている。故に、カメラ装置6の撮像画像に延出部61が映らないので、良好な撮像画像を取得できる。
【0063】
また、上記実施形態では、カメラ機器1を開くことでスイッチ装置70がオンされ、カメラ装置6、マイク装置27、及びスピーカ装置36に電力が供給されるようになっているが、少なくとも何れかに電力が供給されるようにし、残りの装置は手動でオンオフを切り替えるようにしてもよい。さらには、カメラ機器1の開閉に関わらず、カメラ装置6、マイク装置27、及びスピーカ装置36のオンオフを手動で切り替えるようにしてもよい。
【0064】
例えば、カメラ機器1のオンオフを手動で切り替えるようにした場合、カメラ機器1を閉状態で使用することができる。利用者は、カメラ機器1を一度開いて、カメラ装置6を外方に回転させて開口部19から突出した状態で手に持ちながら、撮影対象物を自由に撮影することが可能となる。
【0065】
また、上記実施形態では、カメラ機器1を開くと、カメラ装置6は、バネ95による付勢により、撮影方向が水平となる撮影角度まで回転するが、延出部61が第一筐体2の前面21よりも浮き上がる程度に回動させてもよい。この場合、延出部61が第一筐体2の前面21よりも浮き上がるので、延出部61に指をかけ、レンズ部7を引き出すことができる。
【0066】
また、上記実施形態では、第一筐体2と第二筐体3とは、ヒンジシャフト50A,50Bで回転可能に連結しているが、その他の軸支構造でもよい。さらに、第一筐体2と第二筐体3を軸支する「回転軸部」に対して、カメラ装置6を軸支させてもよい。
【符号の説明】
【0067】
1 カメラ機器
2 第一筐体
3 第二筐体
6 カメラ装置
7 レンズ部
16 被係止部
19 開口部
27 マイク装置
36 スピーカ装置
50A ヒンジシャフト
50B ヒンジシャフト
61 延出部
62 支軸
63 支軸
70 スイッチ装置
80 回転板
84 凹部
90 回転制限部材
95 バネ
100 メイン基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸部を中心に折り畳み可能に開閉する本体部と、前記回転軸部と同軸上に軸支された撮像部とを備え、前記本体部を所定角度で開き、かつ前記回転軸部の軸心方向を水平に対して平行にした状態で水平面に自立可能な撮像機器であって、
前記撮像部の撮影方向が前記本体部の外方に向くように前記撮像部を一方向に付勢して回転させる弾性部材と、
前記本体部を折り畳んだ状態で、前記撮像部の前記一方向への回転を制限する回転制限手段と、
前記本体部の折り畳んだ状態から開くときの動作に連動して、前記回転制限手段による制限を解除する解除手段と
を備えたことを特徴とする撮像機器。
【請求項2】
前記本体部を前記所定角度で開き、前記解除手段によって前記回転制限手段による制限を解除すると、
前記撮像機器を前記水平面に自立させた状態において、
前記撮像部は、前記弾性部材による付勢により、所定の撮影角度まで回転することを特徴とする請求項1に記載の撮像機器。
【請求項3】
前記本体部は、音声を入力するマイクと、音声を出力するスピーカとを備え、
前記本体部を開き、前記解除手段によって前記回転制限手段による制限を解除すると、 前記撮像機器を前記水平面に自立させた状態において、
前記マイクの音声入力方向と、前記スピーカの音声出力方向とが同一であって、
前記撮像部は、前記弾性部材による付勢により、前記撮像部の撮影方向が、少なくとも前記マイクの音声入力方向と、及び前記スピーカの音声出力方向と同一となる撮影角度まで回転することを特徴とする請求項2に記載の撮像機器。
【請求項4】
前記本体部を開いたことを検出する検出手段と、
前記検出手段が前記本体部が開いたことを検出した場合に、前記本体部に電力を供給する電力供給手段と
を備えたことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の撮像機器。
【請求項5】
前記本体部を閉じた状態において、前記解除手段は、前記本体部の表面よりも内側に位置することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の撮像機器。
【請求項6】
前記本体部は、前記撮像部を収納可能な開口部を備え、
前記撮像部は、前記開口部内において前記回転軸部と同軸上に軸支されて回転することを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の撮像機器。
【請求項7】
前記撮像部は、前記開口部内において前記回転軸部と同軸上に軸支され、前記開口部から回転して出退可能であって、
前記弾性部材は、前記撮像部を前記一方向に付勢して、前記撮像部を前記開口部から突出させ、
前記回転制限手段は、前記本体部を折り畳んで前記撮像部を前記開口部内に収納した状態で、前記撮像部の前記一方向への回転を制限することを特徴とする請求項6の何れかに記載の撮像機器。
【請求項8】
前記解除手段は、前記撮像部の撮影範囲外に設けられていることを特徴とする請求項1から7の何れかに記載の撮像機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−138834(P2012−138834A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−290916(P2010−290916)
【出願日】平成22年12月27日(2010.12.27)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】