説明

撮像装置、撮像システム、撮像方法

【課題】画像処理の負荷を大きくすることなく自然な動きの広ダイナミックレンジの画像データを合成可能な撮像を行い得る撮像装置等を提供する。
【解決手段】長時間露光LEと短時間露光SEとを交互に繰り返す撮像を行う撮像装置において、SEにおける画素の露光終了時刻とその直後のLEにおける画素の露光開始時刻との第1の時間間隔と、LEにおける画素の露光終了時刻とその直後のSEにおける画素の露光開始時刻との第2の時間間隔と、を等しく時間間隔eとする第1の駆動モードで撮像素子を駆動する撮像装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長時間露光と短時間露光とを交互に繰り返すことにより広ダイナミックレンジの画像データを合成可能な撮像を行う撮像装置、撮像システム、撮像方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、短時間露光(SE:Short Exposure)と長時間露光(LE:Long Exposure)とを行って露光時間が異なる2枚の画像を取得し、得られた2枚の画像を合成することにより広ダイナミックレンジの静止画像を得るようにしたデジタルカメラが提案され、市販されている。
【0003】
このような広ダイナミックレンジ画像を、動画像について得るための提案も、近年種々なされている。
【0004】
例えば、特開2003−46857号公報には、撮像時間を長短に変化させた画像列から広ダイナミックレンジ画像を合成する技術が記載されている。
【0005】
こうした従来の広ダイナミックレンジ動画像を取得するための撮像の流れについて、図7および図8を参照して説明する。ここに、図7は移動している被写体の一例を示す図、図8は広ダイナミックレンジ動画像を撮像するときの各信号の様子を示すタイミングチャートである。
【0006】
撮像タイミングの基準となる垂直同期信号VDは、一定の垂直同期期間x毎のパルスとして出力される。
【0007】
撮像素子から画像データを読み出すタイミングを規定する読出開始パルスは、SE画像とLE画像との何れについても、垂直同期信号VDが出力されてから予め設定された一定時間yだけ経過した後に出力される。この読出開始パルスが出力されると、撮像素子の例えば第1ライン目から順に画像データが順次出力され始める。そして、読出開始パルスが出力されてから時間dだけ経過した後に、最後のラインの画像データが出力され、読み出しが終了する。
【0008】
このように画像読み出しのタイミングは垂直同期信号VDに従って予め定められているために、露光時間の制御は、読み出しタイミングから露光時間だけ遡った時点を電子シャッタesの走行タイミングとすることにより行われる。すなわち、SEは、読出開始パルスからSE時間b(ただし、b<x)だけ遡った時点で電子シャッタ開始パルスを発生させることにより行われる。同様に、LEは、読出開始パルスからLE時間c(ただし、b<c<x)だけ遡った時点で電子シャッタ開始パルスを発生させることにより行われる。
【0009】
このようなタイミングで露光を行うと、任意のラインについて、SE期間が終了してからLE期間が開始されるまでの間の露光間隔時間はx−c、LE期間が終了してからSE期間が開始されるまでの間の露光間隔時間はx−bとなり、一致しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2003−46857号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
このために、例えば図7に示すような、静止する背景の下に画面左側から右側へ向かって一定の速度で移動する被写体を撮像して、時間的に隣接するSE画像とLE画像とを合成することにより垂直同期信号VDの周期に対応するフレームレートの合成画像を得る場合において、合成処理として処理負荷の小さい単純加算等を採用すると、図8に示すように、合成画像における被写体の移動量が1フレーム毎に異なってしまい、円滑でない不自然な動きとして観察されてしまうことになる。
【0012】
一方、より自然な動きに近付けるように予測演算等を行って画像を合成する場合には、画像処理自体が複雑になるだけでなく、時間的に先行するSE画像と時間的に後続するLE画像とを合成するための画像処理アルゴリズムと、時間的に先行するLE画像と時間的に後続するSE画像とを合成するための画像処理アルゴリズムとを異ならせる必要が生じ、画像処理がさらに複雑となって処理負荷が大きくなってしまう。
【0013】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、画像処理の負荷を大きくすることなく自然な動きの広ダイナミックレンジの画像データを合成可能な撮像を行うことができる撮像装置、撮像システム、撮像方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様による撮像装置は、長時間露光と短時間露光とを交互に繰り返すことにより、広ダイナミックレンジの画像データを合成可能な撮像を行う撮像装置において、複数の画素が配列された撮像素子と、短時間露光における画素の露光終了時刻とその直後の長時間露光における該画素の露光開始時刻との第1の時間間隔と、該長時間露光における該画素の露光終了時刻とその直後の短時間露光における該画素の露光開始時刻との第2の時間間隔と、を等しく時間間隔eとする第1の駆動モードで上記撮像素子を駆動するタイミング制御部と、を具備したものである。
【0015】
また、本発明の第2の態様による撮像システムは、上記撮像装置と、該撮像装置による相前後するタイミングの長時間露光と短時間露光とにより得られた2つの画像データを処理して広ダイナミックレンジの画像データを合成する合成処理部と、を具備したものである。
【0016】
さらに、本発明の第3の態様による撮像方法は、長時間露光と短時間露光とを交互に繰り返すことにより、広ダイナミックレンジの画像データを合成可能な撮像を行う撮像方法において、複数の画素が配列された撮像素子により長時間露光を行うステップと、上記撮像素子により短時間露光を行うステップと、を有し、タイミング制御部が前記撮像素子を駆動することにより、短時間露光における画素の露光終了時刻とその直後の長時間露光における該画素の露光開始時刻との第1の時間間隔と、該長時間露光における該画素の露光終了時刻とその直後の短時間露光における該画素の露光開始時刻との第2の時間間隔と、を等しく時間間隔eとする第1の駆動モードで、前記長時間露光を行うステップと前記短時間露光を行うステップとを交互に繰り返す方法である。
【発明の効果】
【0017】
本発明の撮像装置、撮像システム、撮像方法によれば、画像処理の負荷を大きくすることなく自然な動きの広ダイナミックレンジの画像データを合成可能な撮像を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態1において、撮像装置の構成の一例を示すブロック図。
【図2】上記実施形態1において、撮像装置と外部合成処理部とを組み合わせた撮像システムの構成例を示すブロック図。
【図3】上記実施形態1において、第1の駆動モードで広ダイナミックレンジ動画像を撮像するときの各信号の様子を示すタイミングチャート。
【図4】上記実施形態1において、ダイナミックレンジ拡大撮像モードにおける撮像装置の処理を示すフローチャート。
【図5】本発明の実施形態2において、第1の駆動モードで広ダイナミックレンジ動画像を撮像するときの各信号の様子を示すタイミングチャート。
【図6】上記実施形態2において、ダイナミックレンジ拡大撮像モードにおける撮像装置の処理を示すフローチャート。
【図7】移動している被写体の一例を示す図。
【図8】従来、および本発明の各実施形態における第2の駆動モードに係る、広ダイナミックレンジ動画像を撮像するときの各信号の様子を示すタイミングチャート。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
【0020】
図1から図4は本発明の実施形態1を示したものであり、図1は撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0021】
図1に示す撮像装置は、レンズ1と、撮像素子2と、同期信号生成部3と、駆動部4と、合成処理部5と、画像処理部6と、記録部7と、表示部8と、指示部9と、システム制御部10と、を備えている。なお、本実施形態においては、撮像装置がデジタルカメラとして構成されているものとして説明を行うが、勿論、これに限るものではなく、デジタルビデオカメラや撮影機能付きの携帯電話など、動画表示や動画撮影の機能を備える各種の機器に広く適用することができる。
【0022】
レンズ1は、光学的な被写体像を撮像素子2の撮像面上に結像するための撮影光学系であり、絞りやフォーカスレンズ等を含んで構成されている。
【0023】
撮像素子2は、複数の画素が配列された撮像面を備え、レンズ1により結像された光学的な被写体像を光電変換して電気的な画像信号を生成するものである。ここに、撮像素子2は、画素単位やライン単位で画素リセットを順次行うことができるようなものとなっている。この撮像素子2の具体例としては、CMOS撮像素子等のXYアドレス型撮像素子を挙げることができるが、これに限定されるものではない。
【0024】
同期信号生成部3は、システム制御部10の制御の下に、垂直同期信号VD(図3を参照)を生成するものである。
【0025】
駆動部4は、システム制御部10の制御の下に、同期信号生成部3によって生成された垂直同期信号VDに基づき、読出開始パルスや電子シャッタ開始パルスを発生して撮像素子2を駆動するものである。
【0026】
画像処理部6は、撮像素子2により撮像されて読み出された画像信号に各種の画像処理を施すものであり、合成処理部5を含んで構成されている。ここに、合成処理部5は、交互に繰り返して行われる短時間露光(SE:Short Exposure)および長時間露光(LE:Long Exposure)の内の、相前後するタイミングのSEとLEとにより得られた2つの画像データを処理して1フレームの広ダイナミックレンジの画像データを合成することを、各フレームについて行うものである。
【0027】
記録部7は、撮影され画像処理部6により記録用に処理された画像データを不揮発に記憶するものであり、例えばメモリカードなどの撮像装置の外部に搬出し得るリムーバブルメモリとして構成されている。従って、記録部7は、撮像装置に固有の構成でなくても構わない。
【0028】
表示部8は、撮影され画像処理部6により表示用に処理された画像や、この撮像装置の操作に係るメニューの表示などを行う表示デバイスである。
【0029】
指示部9は、この撮像装置に対する操作入力を行うためのユーザーインタフェースであり、電源のオン/オフを指示するための電源ボタンや撮影開始を指示するための撮影ボタン、ダイナミックレンジ拡大撮像モードに設定するための撮像モード設定ボタン、その他各種の設定ボタンなどが含まれている。
【0030】
システム制御部10は、指示部9から入力されたユーザーからの指示や、画像処理部6から得られる撮像された被写体に係る情報(例えばAF情報やAE情報、被写体のダイナミックレンジに係る情報など)等に基づいて、この撮像装置全体の制御を行うものである。例えば、システム制御部10は、AE情報や被写体のダイナミックレンジに係る情報に基づいて、SE時間bおよびLE時間c(図3等参照)を決定し、同期信号生成部3や駆動部4、合成処理部5を制御して、広ダイナミックレンジの画像データを生成させる。また、システム制御部10は、ライブビュー(LV)表示を行っている最中に、指示部9から静止画像の撮影指示が入力されると、AF情報やAE情報などを高速に取得するために、撮像フレームレートを高くするように同期信号生成部3や駆動部4の制御を行うことができるようになっている。従って、システム制御部10、同期信号生成部3、および駆動部4が、タイミング制御部を構成している。
【0031】
また、図2は撮像装置と外部合成処理部とを組み合わせた撮像システムの構成例を示すブロック図である。
【0032】
この図2に示す構成は、合成処理部を、撮像装置内に設ける代わりに、撮像装置の外部に設けるようにしたものである。
【0033】
すなわち、図2の構成例では、画像処理部6は合成処理部5を備えておらず、撮像装置の外部に外部合成処理部15が設けられている。この外部合成処理部15の例としては、合成処理プログラムを実行するコンピュータなどが挙げられる。
【0034】
そして、LEおよびSEを交互に繰り返して行うことにより得られた画像データが、図示しない通信回線や記録部7等を介して外部合成処理部15へ伝達され、外部合成処理部15において、相前後するタイミングのSEとLEとにより得られた2つの画像データを処理して1フレームの広ダイナミックレンジの画像データを合成することが、各フレームについて行われる。
【0035】
次に、図3は第1の駆動モードで広ダイナミックレンジ動画像を撮像するときの各信号の様子を示すタイミングチャートである。
【0036】
システム制御部10は、通常のLV表示を行うときであるのか、あるいはAF情報やAE情報などを高速に取得するために撮像データを得るときであるのか、などの状況に応じて、単位時間に垂直同期信号VDが発生される数である撮像フレームレートを設定する。この撮像フレームレートは、画像処理部6が生成する動画像のフレームレートともなる。このとき、設定した撮像フレームレートにおける2フレーム分の時間、つまり、SEとLEとが1回ずつ行われる時間であって、連続する3つの垂直同期信号VDによって定まる連続する2つの垂直同期期間の合計期間(本実施形態においては、垂直同期信号VDの2つの異なる周期を加算したもの)をaとする。
【0037】
また、システム制御部10は、AE情報や被写体のダイナミックレンジに係る情報に基づいて、SE時間bとLE時間cとを、b+c<aの制限の下に設定する。
【0038】
そして、システム制御部10は、垂直同期信号VDの発生からSEにおける画素の信号の読み出しを開始するまで(読出開始パルスの発生まで)の時間と、垂直同期信号VDの発生からLEにおける画素の信号の読み出しを開始するまで(読出開始パルスの発生まで)の時間との両方を、クロック単位で計り得る正の値として予め設定された一定時間yに設定する。
【0039】
この制限の下に、システム制御部10は、SEにおける画素の露光終了時刻とその直後のLEにおける画素の露光開始時刻との第1の時間間隔と、LEにおける画素の露光終了時刻とその直後のSEにおける画素の露光開始時刻との第2の時間間隔と、を等しくする時間間隔eを、次の数式1
[数1]
e=(a−b−c)/2
に基づいて求める。なお、上述したようにb+c<aの制限を課しているために、この時間間隔eは正の値(実際には、クロック単位で計り得る正の値に設定される)であることが保証される。
【0040】
そして、LEに係る垂直同期期間x1を次の数式2
[数2]
x1=e+c=(a−b+c)/2
に示すように設定するとともに、SEに係る垂直同期期間x2を次の数式3
[数3]
x2=a−x1=(a+b−c)/2
に示すように設定する。
【0041】
そして、図3に示すように、システム制御部10は、同期信号生成部3を制御することにより、垂直同期期間が交互にx1,x2となるように垂直同期信号VDを発生させるとともに、駆動部4を制御することにより、垂直同期信号VDが発生されてから一定時間yが経過したところで読出開始パルスを発生させる。
【0042】
例えば、図3に示すように、垂直同期期間x1の開始タイミングを示す垂直同期信号VDが発生されてから一定時間yが経過すると、駆動部4から読出開始パルスが発生され、SE画像データの読み出しが開始されて、例えばライン単位で順に行われる(つまり、SEの終了が例えばライン単位で順に行われる)。なお、SEの終了が最初のラインについて行われる時点からSE時間bだけ遡った時点が、SEの開始が該最初のラインについて行われる時点となる(ひいては、任意のラインについて、SE画像データの読み出しが行われる時点から露光時間bだけ遡った時点が、図3において点線で示すような画素リセットによる電子シャッタesが行われる時点となる)。また、画像データの読み出しが開始されてから終了するまでの時間は、撮像素子2の読み出し速度や、読み出すライン数などによって異なるが、ここではdとして図示している。
【0043】
次に、SE画像データの読み出しが終了したラインについては、LE画像の電荷蓄積を開始することが可能である。そこで、システム制御部10が駆動部4を制御することにより、SEに係る読出開始パルスが発生された時点から上述した時間間隔eが経過した時点で、電子シャッタ開始パルスを発生させる。電子シャッタの走行特性は、画像データ読み出しの走行特性に一致するように予め設定されているために、これにより、任意のラインについて、SE画像データの読み出しが終了してから上述した時間間隔eが経過した時点で、LE画像の電荷蓄積を開始するための画素リセットによる電子シャッタesが行われる。
【0044】
その後、垂直同期期間x2の開始タイミングを示す垂直同期信号VDが発生されてから一定時間yが経過すると、駆動部4から読出開始パルスが発生され、LE画像データの読み出しが例えばライン単位で順に行われる。そして、このようなタイミングでLEの開始と終了とを行うと、LE時間は上述したようなcとなる。
【0045】
続いて、LE画像データの読み出しが終了したラインについては、SE画像の電荷蓄積を開始することが可能である。そこで、システム制御部10が駆動部4を制御することにより、LEに係る読出開始パルスが発生された時点から上述した時間間隔eが経過した時点で、電子シャッタ開始パルスを発生させる。これにより、任意のラインについて、LE画像データの読み出しが終了してから上述した時間間隔eが経過した時点で、SE画像の電荷蓄積を開始するための画素リセットによる電子シャッタesが行われる。
【0046】
そして、垂直同期期間x1の開始タイミングを示す垂直同期信号VDが発生されてから一定時間yが経過すると、駆動部4から読出開始パルスが発生され、SE画像データの読み出しが例えばライン単位で順に行われる。そして、このようなタイミングでSEの開始と終了とを行うと、SE時間は上述したようなbとなる。
【0047】
その後も同様に、垂直同期期間が交互にx1,x2となるように垂直同期信号VDを発生させ、垂直同期信号VDが発生されてから一定時間yが経過したところで読出開始パルスを発生させ、読出開始パルスが発生されてから時間間隔eが経過した時点で電子シャッタ開始パルスを発生させるタイミング制御により撮像素子2が駆動される。
【0048】
次に、本実施形態の撮像装置は、図3に示したような第1の駆動モードに加えて、さらに、図8に示したような従来と同様の第2の駆動モード、すなわち、SEに係る垂直同期信号VDの周期とLEに係る垂直同期信号VDの周期との何れについても一定周期(垂直同期期間x)とする制限と、垂直同期信号VDの発生からSEにおける画素の信号の読み出しを開始するまでの時間と、垂直同期信号VDの発生からLEにおける画素の信号の読み出しを開始するまでの時間との両方を予め設定された一定時間yにする制限と、の双方を満たす第2の駆動モードでも撮像素子2を駆動可能となっている。
【0049】
そこで、2種類の駆動モードを使い分けながら広ダイナミックレンジ動画像を撮像するときの処理の流れを、図4を参照して説明する。ここに、図4は、ダイナミックレンジ拡大撮像モードにおける撮像装置の処理を示すフローチャートである。
【0050】
ダイナミックレンジ拡大撮像モードが設定された状態で電源ボタンにより電源がオンされるか、または電源がオンされているときに撮像モード設定ボタンが操作されてダイナミックレンジ拡大撮像モードが設定されると、このダイナミックレンジ拡大撮像モードの処理が開始される。
【0051】
するとまず、システム制御部10が、上述したように撮像フレームレート(この撮像フレームレートに対応する垂直同期期間は、図3に示した平均垂直同期期間a/2、または図8に示した垂直同期期間x)を設定する(ステップS1)。
【0052】
次に、システム制御部10が、AE情報や被写体のダイナミックレンジに係る情報に基づいて、SE時間bとLE時間cとを設定する(ステップS2)。
【0053】
続いて、システム制御部10は、ステップS1において設定した撮像フレームレートが、予め設定された所定レート以上であるか否かを判定する(ステップS3)。ここに、出願人が実験を行ったところ、撮像フレームレートが例えば120fps以上である場合には、図8に示したような第2の駆動モードで撮像素子2を駆動したときでも、すなわち、SEの露光終了時刻とその直後のLEの露光開始時刻との第1の時間間隔と、LEの露光終了時刻とその直後のSEの露光開始時刻との第2の時間間隔と、が等しくないときでも、合成される広ダイナミックレンジ動画像の不自然さは目立たないことが分かった。そこで、この所定レートは、第2の駆動モードで撮像素子2を駆動したときに、合成される広ダイナミックレンジ動画像の不自然さが目立つか目立たなくなるかを区分けする閾値となっていて、一例の値は上述したように120fpsである。
【0054】
ここで、撮像フレームレートが所定レート未満である場合には、さらにシステム制御部10は、ステップS2において設定したLE時間cが予め設定された所定時間以上であるか否かを判定する(ステップS4)。
【0055】
この判定を行う理由を、SE時間bとLE時間cとの比が1:4である場合を例に挙げて説明する。例えば、c=0.9x、b=0.225xである場合に図8に示すような第2の駆動モードで撮像素子2を駆動すると、第1の時間間隔はx−c=0.1x、第2の時間間隔はx−b=0.775xとなって、その比は1:7.75であり、第1の時間間隔と第2の時間間隔とは大きく異なっている。
【0056】
これに対して、LE時間cが小さいとき、例えばc=0.2x、b=0.05xである場合には、第1の時間間隔はx−c=0.8x、第2の時間間隔はx−b=0.995xとなって、その比は1:1.24であり、第1の時間間隔と第2の時間間隔とはあまり異なっておらず、合成される広ダイナミックレンジ動画像の不自然さも目立たなくなると考えられる。
【0057】
そこで、判定に用いる所定時間を、第2の駆動モードで撮像素子2を駆動したときに、合成される広ダイナミックレンジ動画像の不自然さが目立つか目立たなくなるかを区分けする閾値としている。この所定時間は、垂直同期期間xに対する(1未満の値をとる)比として表すこともできる。従って、LE時間cが所定時間以上であるか否かを判定する代わりに、LE時間cが垂直同期期間xの所定割合以上であるか否かを判定するようにしても良い。
【0058】
上述したステップS3において撮像フレームレートが所定レート以上である場合、または、上述したステップS4においてLE時間が所定時間未満である場合には、システム制御部10が第2の駆動モードにより撮像素子2を駆動するように制御して、図8に示したようなSEとLEの露光間隔が等間隔ではない一定VD周期の繰り返し撮像を行う(ステップS5)。
【0059】
一方、上述したステップS3において撮像フレームレートが所定レート未満であり、かつ、上述したステップS4においてLE時間が所定時間以上である場合には、システム制御部10は、ステップS1において設定した撮像フレームレート(ひいては、連続する2つの垂直同期期間の合計期間a)と、ステップS2において設定したSE時間bおよびLE時間cとに基づいて、SEとLEとの時間間隔eを上述した数式1に示すように算出する(ステップS6)。なお、ここではシステム制御部10が数式1に基づき算出を行っている例を説明したが、算出するに限るものではなく、例えばテーブル参照することにより求める等であっても構わない。
【0060】
さらに、システム制御部10は、LEに係る垂直同期期間x1とSEに係る垂直同期期間x2とを、上述した数式2,3にそれぞれ示すように算出する(ステップS7)。
【0061】
そして、システム制御部10は、第1の駆動モードにより撮像素子2を駆動するように制御して、図3に示したようなSEとLEの露光間隔が等間隔になった、異なるVD周期の繰り返し撮像を行う(ステップS8)。
【0062】
ステップS5またはステップS8の処理を行ってSE画像とLE画像が繰り返し出力されたら、図1の構成の場合には、合成処理部5が、相前後するタイミングのSEとLEとにより得られた2つの画像データを処理して、広ダイナミックレンジの画像データを合成する処理を行う。また、画像処理部6によるその他の画像処理も行う(ステップS9)。
【0063】
そして、合成された広ダイナミックレンジの画像データを、表示部8に表示したり、あるいは記録部7に記録したりして(ステップS10)、全てのフレームの画像データについて処理が行われたところで、この処理を終了する。
【0064】
なお、図2の構成の場合には、ステップS9における広ダイナミックレンジの画像データを合成する処理を少なくとも省略して、ステップS10の処理においてLE画像データとSE画像データとをそれぞれ記録部7に記録する。そして、この記録部7に記録されたデータを外部合成処理部15に読み取らせて、外部合成処理部15によりステップS9において省略された処理、つまり広ダイナミックレンジの画像データを合成する処理等を行うことになる。
【0065】
このような実施形態1によれば、短時間露光の露光時間の中央時点(図3に符号SEを付した菱形領域の重心位置の時間軸位置)と、長時間露光の露光時間の中央時点(図3に符号LEを付した菱形領域の重心位置の時間軸位置)と、が時間軸方向に均等に分散するために、画像処理の負荷を大きくすることなく自然な動きの広ダイナミックレンジの画像データを合成可能な撮像を行うことができる。
【0066】
また、垂直同期信号VDを基準として撮像素子2の駆動信号、つまり読出開始パルスおよび電子シャッタ開始パルスを生成することができるために、駆動部4におけるパルス生成の回路構成を簡単にしたり、駆動部4の制御を簡単にしたりすることができる。また、LE画像とSE画像との何れであっても、垂直同期信号VDの発生から一定時間が経過した時点で画像データの読み出しが開始されるために、画像処理部6のタイミング制御も簡単になる利点がある。
【0067】
さらに、撮像フレームレートが所定フレームレート(例えば120fps)以上であるとき、または、長時間露光の露光時間が所定時間未満であるとき(垂直同期期間の所定割合未満であるとき)には、第2の駆動モードで撮像素子を駆動するようにしたために、垂直同期信号VDもさらに一定周期とすることができ、合成される広ダイナミックレンジ動画像の不自然さを目立たせることなく、同期信号生成部3の制御をより簡単にすることができる。
[実施形態2]
【0068】
図5および図6は本発明の実施形態2を示したものであり、図5は第1の駆動モードで広ダイナミックレンジ動画像を撮像するときの各信号の様子を示すタイミングチャート、図6はダイナミックレンジ拡大撮像モードにおける撮像装置の処理を示すフローチャートである。この実施形態2において、上述の実施形態1と同様である部分については同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
【0069】
上述した実施形態1は、垂直同期信号VDの発生から読出開始パルスの発生までの時間を一定にしたまま、垂直同期信号VDの発生タイミングを変化させることにより、SE終了時刻とLE開始時刻との第1の時間間隔と、LE終了時刻とSE開始時刻との第2の時間間隔と、を等しく時間間隔eとするようにしたものであった。これに対して、この実施形態2は、垂直同期信号VDの周期を一定周期としたまま、垂直同期信号VDの発生からSEにおける画素の信号の読み出しを開始するまでの時間と、垂直同期信号VDの発生からLEにおける画素の信号の読み出しを開始するまでの時間と、を制御することにより、第1の時間間隔と第2の時間間隔とを等しく時間間隔eとするようにしたものとなっている。
【0070】
まず、本実施形態の撮像装置または撮像システムの構成は、上述した実施形態1の図1または図2に示したものと同様である。
【0071】
次に、システム制御部10は、LEに係る垂直同期期間とSEに係る垂直同期期間との何れも、同一のx(従って、連続する2つの垂直同期期間の合計期間aを2x)に設定するとともに、SE時間bとLE時間cとを上述した実施形態1と同様に設定する。
【0072】
この垂直同期信号VDの周期を一定周期とする制限の下に、システム制御部10は、SEにおける画素の露光終了時刻とその直後のLEにおける画素の露光開始時刻との第1の時間間隔と、LEにおける画素の露光終了時刻とその直後のSEにおける画素の露光開始時刻との第2の時間間隔と、を等しくする時間間隔eを、上述した数式1に基づいて求める。
【0073】
また、システム制御部10は、垂直同期信号VDの発生からSEにおける画素の信号の読み出しを開始するまでの時間を、予め設定された所定時間y1に設定するとともに、垂直同期信号VDの発生からLEにおける画素の信号の読み出しを開始するまでの時間y3を、次の数式4
[数4]
y3=y1+e+c−x
に示すように設定する。
【0074】
ただし、y1およびy3の設定は、SE画像の読み出しが終了してから次の垂直同期信号VDが発生するまでの時間y2と、LE画像の読み出しが終了してから次の垂直同期信号VDが発生するまでの時間y4と、の何れもが正の値(より望ましくは、ある正の最小値以上の値)となるように設定する必要がある。
【0075】
そして、図5に示すように、システム制御部10は、同期信号生成部3を制御することにより、垂直同期期間が一定のxとなるように垂直同期信号VDを発生させるとともに、駆動部4を制御することにより、SEに係る垂直同期信号VDが発生されてから所定時間y1が経過したところで読出開始パルスを発生させ、LEに係る垂直同期信号VDが発生されてから時間y3が経過したところで読出開始パルスを発生させることを交互に行う。また、SEとLEとの何れについても、システム制御部10が駆動部4を制御することにより、読出開始パルスが発生されてから時間間隔eが経過した時点で電子シャッタ開始パルスを発生させるのは上述した実施形態1と同様である。
【0076】
なお、上述ではy1が一定時間として予め設定されている下でy3を求めたが、これとは逆に、y3が一定時間として予め設定されている下でy1を求めることも不可能ではない。しかし、図5を参照すれば分かるように、y3を例えば小さい値に設定するとy1が負の値になってしまい各値の再調整が必要になるなどが生じ易いために、上述したように、まずy1を予め設定された小さい値の一定時間としておく方が各値の設定が容易になって望ましい。
【0077】
次に、本実施形態の撮像装置も、図5に示したような第1の駆動モードと、図8に示したような従来と同様の第2の駆動モードと、の両方で撮像素子2を駆動可能となっている。図6は、ダイナミックレンジ拡大撮像モードにおける撮像装置の処理を示すフローチャートである。
【0078】
この図6において、ステップS1〜S6までの処理は図4に示した処理と同様である。
【0079】
その後、システム制御部10は、SEに係る読み出しタイミングを示す所定時間y1を設定するとともに、LEに係る読み出しタイミングを示す時間y3を、上述した数式4により算出する。このときには、LEに係る電子シャッタesの走行開始は垂直同期信号VD発生後の経過時間y1+eのタイミングとなり、SEに係る電子シャッタesの走行開始は経過時間y3+eのタイミングとなる(ステップS21)。
【0080】
そして、システム制御部10は、第1の駆動モードにより撮像素子2を駆動するように制御して、図5に示したようなSEとLEの露光間隔が等間隔になった、一定VD周期の繰り返し撮像を行う(ステップS22)。
【0081】
ステップS5またはステップS22の処理を行った後のステップS9およびステップS10の処理は、図4に示した処理と同様である。
【0082】
このような実施形態2によれば、上述した実施形態1とほぼ同様の効果を奏するとともに、垂直同期信号VDの周期を異ならせる必要がなく一定周期とすることができるために、同期信号生成部3におけるパルス生成の回路構成を簡単にしたり、同期信号生成部3の制御を簡単にしたりすることができる。
【0083】
また、撮像フレームレートが所定フレームレート(例えば120fps)以上であるとき、または、長時間露光の露光時間が所定時間未満であるとき(垂直同期期間の所定割合未満であるとき)には、第2の駆動モードで撮像素子を駆動するようにしたために、垂直同期信号VDを基準として読出開始パルスを生成することがさらに可能となって、合成される広ダイナミックレンジ動画像の不自然さを目立たせることなく、駆動部4の制御をより簡単にすることができる。
【0084】
なお、上述においては、主として撮像装置や撮像システムについて説明したが、同様の機能を実現する撮像方法、撮像プログラム、撮像プログラムを記録する記録媒体等であっても勿論構わない。
【0085】
また、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0086】
1…レンズ
2…撮像素子
3…同期信号生成部(タイミング制御部)
4…駆動部(タイミング制御部)
5…合成処理部
6…画像処理部
7…記録部
8…表示部
9…指示部
10…システム制御部(タイミング制御部)
15…外部合成処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長時間露光と短時間露光とを交互に繰り返すことにより、広ダイナミックレンジの画像データを合成可能な撮像を行う撮像装置において、
複数の画素が配列された撮像素子と、
短時間露光における画素の露光終了時刻とその直後の長時間露光における該画素の露光開始時刻との第1の時間間隔と、該長時間露光における該画素の露光終了時刻とその直後の短時間露光における該画素の露光開始時刻との第2の時間間隔と、を等しく時間間隔eとする第1の駆動モードで上記撮像素子を駆動するタイミング制御部と、
を具備したことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
上記タイミング制御部は、連続する3つの垂直同期信号によって定まる連続する2つの垂直同期期間に、上記短時間露光と上記長時間露光とを1回ずつ行うように上記撮像素子を駆動するものであり、
上記時間間隔eは、連続する2つの垂直同期期間の合計期間をa、短時間露光の露光時間をb、長時間露光の露光時間をcとすると、
e=(a−b−c)/2
によって表されること特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
上記タイミング制御部は、さらに、垂直同期信号の発生から上記短時間露光における画素の信号の読み出しを開始するまでの時間と、垂直同期信号の発生から上記長時間露光における該画素の信号の読み出しを開始するまでの時間との両方を予め設定された一定時間にする制限の下に、上記第1の時間間隔と上記第2の時間間隔とが等しく上記時間間隔eとなるように、垂直同期信号の周期を制御するものであることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
上記タイミング制御部は、さらに、上記垂直同期信号の周期を一定周期とする制限の下に、上記第1の時間間隔と上記第2の時間間隔とが等しく上記時間間隔eとなるように、垂直同期信号の発生から上記短時間露光における画素の信号の読み出しを開始するまでの時間と、垂直同期信号の発生から上記長時間露光における画素の信号の読み出しを開始するまでの時間と、を制御するものであることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項5】
上記タイミング制御部は、上記第1の駆動モードに加えて、さらに、垂直同期信号の周期を一定周期とする制限と、垂直同期信号の発生から上記短時間露光における画素の信号の読み出しを開始するまでの時間と、垂直同期信号の発生から上記長時間露光における該画素の信号の読み出しを開始するまでの時間との両方を予め設定された一定時間にする制限と、の両方を満たす第2の駆動モードでも上記撮像素子を駆動可能であり、単位時間に上記垂直同期信号が発生される数である撮像フレームレートが所定フレームレート未満であるときには上記第1の駆動モードで上記撮像素子を駆動し、該撮像フレームレートが該所定フレームレート以上であるときには上記第2の駆動モードで上記撮像素子を駆動するものであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
上記所定フレームレートは、120fpsであることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
【請求項7】
上記タイミング制御部は、上記第1の駆動モードに加えて、さらに、垂直同期信号の周期を一定周期とする制限と、垂直同期信号の発生から上記短時間露光における画素の信号の読み出しを開始するまでの時間と、垂直同期信号の発生から上記長時間露光における該画素の信号の読み出しを開始するまでの時間との両方を予め設定された一定時間にする制限と、の両方を満たす第2の駆動モードでも上記撮像素子を駆動可能であり、上記長時間露光の露光時間が垂直同期期間の所定割合以上であるときには上記第1の駆動モードで上記撮像素子を駆動し、該長時間露光の露光時間が該垂直同期期間の所定割合未満であるときには上記第2の駆動モードで上記撮像素子を駆動するものであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項8】
相前後するタイミングの長時間露光と短時間露光とにより得られた2つの画像データを処理して、広ダイナミックレンジの画像データを合成する合成処理部をさらに具備したことを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の撮像装置。
【請求項9】
請求項1から請求項7の何れか一項に記載の撮像装置と、
上記撮像装置による相前後するタイミングの長時間露光と短時間露光とにより得られた2つの画像データを処理して、広ダイナミックレンジの画像データを合成する合成処理部と、
を具備したことを特徴とする撮像システム。
【請求項10】
長時間露光と短時間露光とを交互に繰り返すことにより、広ダイナミックレンジの画像データを合成可能な撮像を行う撮像方法において、
複数の画素が配列された撮像素子により長時間露光を行うステップと、
上記撮像素子により短時間露光を行うステップと、
を有し、タイミング制御部が前記撮像素子を駆動することにより、短時間露光における画素の露光終了時刻とその直後の長時間露光における該画素の露光開始時刻との第1の時間間隔と、該長時間露光における該画素の露光終了時刻とその直後の短時間露光における該画素の露光開始時刻との第2の時間間隔と、を等しく時間間隔eとする第1の駆動モードで、前記長時間露光を行うステップと前記短時間露光を行うステップとを交互に繰り返すことを特徴とする撮像方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−211620(P2011−211620A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−79077(P2010−79077)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】