説明

撮像装置および撮像方法

【課題】多重露光撮影時に、ノイズ低減処理が過剰となり解像感を失った画像となることを防止する。
【解決手段】多重露光撮影時に、多重露光撮影した画像が同一か否かを画像判定部81により判定する。画像が同一と判定した場合は解像感優先とし、ノイズ低減処理パラメータを弱める設定をする。画像が同一でないと判定した場合はノイズ低減優先とし、通常のノイズ低減処理パラメータの設定とする。この設定されたノイズ低減処理パラメータに基づいて、加算画像についてノイズ低減処理を含む画像処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は撮像装置および撮像方法に係り、特に多重露光撮影が可能な撮像装置および撮像方法に関する。
【背景技術】
【0002】
CCD等の撮像素子を備えた撮像装置において、撮影ごとに画像をデジタル加算処理することにより多重露光撮影を行う技術が知られている。特許文献1には、このような多重露光撮影において、2枚目以降の撮影時におけるデジタル画像処理に関する機能を禁止するデジタルカメラが記載されている。また特許文献2には、撮影画像間で撮影条件が所定の閾値以上に変化すると警告するデジタルスチルカメラが記載されている。
【特許文献1】特開2002−218313号公報
【特許文献2】特開2002−112075号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
多重露光において同じ画像を撮影する場合には、ランダムノイズが重畳されるため、それぞれが打ち消しあいノイズが低減する。よって、多重露光撮影時に通常のノイズ低減処理をおこなうと、ノイズ低減処理が過剰となり解像感を失った画像となる。また、多重露光撮影の撮影途中で感度が変更された場合、感度の変更を考慮せずに特定の露光時の感度における設定でノイズ低減処理を行うと、ノイズ低減処理が過剰または不足し、適切でない画像となる。特許文献1及び特許文献2には、このようなノイズ低減に関する記載が無い。
【0004】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、多重露光撮影時において画像が同一の場合には、通常ノイズ低減処理ではなくノイズ低減処理を弱めた設定にすることで、解像感を失わない画質を得ることができる撮像装置を提供することを目的とする。また、撮影途中で感度が変更された場合には、変更前後の感度に応じてノイズ低減処理のパラメータを変更することにより、適切なノイズ低減処理を行うことができる撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するために本発明に係る撮像装置は、多重露光モードで撮影された複数の画像を記憶する記憶手段と、前記記憶手段によって記憶された前記複数の画像が実質的に同一であるか否かを判定する画像判定手段と、前記記憶手段によって記憶された前記複数の画像をデジタル加算処理して加算画像を生成する画像生成手段と、所定のパラメータで前記加算画像のノイズを低減するノイズ低減処理手段と、前記ノイズ低減処理手段のノイズ低減処理パラメータを設定するパラメータ設定手段とを備え、前記パラメータ設定手段は、前記画像判定手段の判定により、前記ノイズ低減パラメータを変更することを特徴とする。
【0006】
このように、多重露光モードで撮影した複数の画像が同一かどうかを判断し、その結果によりノイズ低減パラメータを変更することにより、適切なノイズ低減処理を行うことができる。
【0007】
前記パラメータ設定手段は、前記画像判定手段が前記複数の画像を同一と判定した場合にノイズ低減を弱めるパラメータを設定することが好ましい。
【0008】
これにより、解像感を失わない画質を得ることができる。
【0009】
前記目的を達成するために本発明に係る撮像装置は、多重露光モードで撮影された複数の画像を記憶する記憶手段と、撮影感度を設定する撮影感度設定手段と、前記記憶手段によって記憶された前記複数の画像をデジタル加算処理して加算画像を生成する画像生成手段と、所定のパラメータで前記加算画像のノイズを低減するノイズ低減処理手段と、前記ノイズ低減処理手段のノイズ低減処理パラメータを設定するパラメータ設定手段とを備え、前記パラメータ設定手段は、前記撮影感度設定手段が前記複数の画像の撮影の途中で撮影感度を変更した場合に、撮影感度に応じて前記ノイズ低減パラメータを変更することを特徴とする。
【0010】
これにより、多重露光モードの撮影途中で感度が変更されても、適切なノイズ低減パラメータを算出することにより適切な画像を得ることができる。
【0011】
前記目的を達成するために本発明に係る撮像方法は、多重露光モードで撮影された複数の画像を記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップによって記憶された前記複数の画像が同一であるか否かを判定する画像判定ステップと、前記記憶ステップによって記憶された前記複数の画像をデジタル加算処理して加算画像を生成する画像生成ステップと、所定のパラメータで前記加算画像のノイズを低減するノイズ低減処理ステップと、前記ノイズ低減処理ステップのノイズ低減処理パラメータを設定するパラメータ設定ステップとを備え、前記パラメータ設定ステップは、前記画像判定ステップの判定により、前記ノイズ低減パラメータを変更することを特徴とする。
【0012】
このように、多重露光モードで撮影した複数の画像が同一かどうかを判断し、その結果によりノイズ低減パラメータを変更することにより、適切なノイズ低減処理を行うことができる。
【0013】
前記目的を達成するために本発明に係る撮像装置は、多重露光モードで撮影された複数の画像を記憶する記憶ステップと、撮影感度を設定する撮影感度設定ステップと、前記記憶ステップによって記憶された前記複数の画像をデジタル加算処理して加算画像を生成する画像生成ステップと、所定のパラメータで前記加算画像のノイズを低減するノイズ低減処理ステップと、前記ノイズ低減処理ステップのノイズ低減処理パラメータを設定するパラメータ設定ステップとを備え、前記パラメータ設定ステップは、前記撮影感度設定ステップが前記複数の画像の撮影の途中で撮影感度を変更した場合に、撮影感度に応じて前記ノイズ低減パラメータを変更することを特徴とする。
【0014】
これにより、多重露光モードの撮影途中で感度が変更されても、適切なノイズ低減パラメータを算出することにより適切な画像を得ることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、多重露光撮影時において画像が同一の場合には、ノイズが打ち消しあっているので、ノイズ低減処理を弱めた設定にすることで、解像感を失わない画質を得ることができる。画像が同一でない場合には、通常のノイズ低減処理をすることでノイズを目立たなくすることができる。また、撮影途中で感度が変更された場合には、感度に応じてノイズ低減処理のパラメータを変更することにより、適切なノイズ低減処理を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、添付図面に従って本発明に係る撮像装置の好ましい実施の形態について説明する。
【0017】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明に係る第1の実施の形態のデジタルカメラ10を斜め前方から見た斜視図であり、同図(A)は鏡胴12がカメラ筐体内に沈胴してレンズカバー14が閉じている状態に関して示しており、同図(B)は鏡胴12が繰り出されている状態に関して示している。
【0018】
また、図2は上記デジタルカメラ10を斜め後方から見た斜視図である。
【0019】
このデジタルカメラ10は、静止画や動画の記録及び画像再生する機能を備えており、上面には、電源ボタン20、シャッターボタン22、及びモードレバー24が設けられている。モードレバー24は、回転させることにより、オート撮影モード、マニュアル撮影モード、人物モード、風景モード及び夜景モード等の選択が可能なシーンポジション、及び動画撮像モードのうちのいずれかを設定できるようになっている。
【0020】
また、モードレバー24の中央に設けられたシャッターボタン22は、半押し時にONしてフォーカスロック、測光等の撮影準備を行わせるスイッチS1と、全押し時にONして画像の取り込みを行わせるスイッチS2とを有している。
【0021】
デジタルカメラ10背面には、図2に示すようにズームキー26、再生ボタン28、ピクセル数、感度等を設定するためのメニュー画面を表示させるフォトモードボタン30、上下左右キーからなるマルチファンクションの十字キー32、メニュー/OKボタン34、表示/戻るボタン36及び液晶モニタ38が設けられている。
【0022】
液晶モニタ38は、動画(スルー画)を表示して電子ビューファインダとして使用できるとともに、撮影した記録前の画像(プレビュー画像)やカメラに装填されたメモリカードから読み出した再生画像等を表示することができる。また、液晶モニタ38は、カメラの動作モードやホワイトバランス、画像のピクセル数、感度等をマニュアル設定する際の各種のメニュー画面をメニュー/OKボタン34やフォトモードボタン30の操作に応じて表示させ、十字キー32及びメニュー/OKボタン34の操作に応じてマニュアル設定項目の設定が可能なグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)用の画面を表示する。
【0023】
図3はデジタルカメラ10の内部構成の一例を示すブロック図である。
【0024】
同図においてCPU50は、前述した電源ボタン20、シャッターボタン22、モードレバー24、ズームキー26、再生ボタン28、フォトモードボタン30、十字キー32、メニュー/OKボタン34、及び表示/戻るボタン36を含む操作スイッチ64の入力が操作スイッチインターフェース63を介して入力され、この入力に基づいてデジタルカメラ10内の各回路を統括制御するもので、カメラ制御プログラムにしたがった処理を実行する。
【0025】
このCPU50の各回路の制御は、BUS51を介しておこなう。またCPU50は、RAM68、ROM69との間で、メモリインターフェース67を介して必要なデータの授受を行う。
【0026】
このROM69には、カメラ制御プログラム、起動時のオープニング画像、停止時のエンディング画像、デジタルカメラ10の操作に使用するメニュー画像等のGUI用の画像、スクリーンセイバー用の画像、処理中のプログレス表示用の画像(目盛りが変化する砂時計の画像等)、キー操作音(シャッター音等)、警告音、及びエラー音等を示す音声データ等が記録されている。
【0027】
まず、電源ボタン20が操作されると、CPU50はこれを検出し、カメラ内電源をONにし、一定期間ROM69に格納されているオープニング画像を表示した後、撮影モードで撮影スタンバイ状態にする。この撮影スタンバイ状態では、CPU50は、モータ駆動部42を介して沈胴式の鏡胴12を繰り出し(図1(A)参照)、通常、液晶モニタ38に動画(スルー画)を表示させる。
【0028】
ユーザ(撮影者)は、液晶モニタ38に表示されるスルー画を見ながらフレーミングしたり、撮影したい被写体を確認したり、撮影後の画像を確認したり、撮影条件を設定したりする。
【0029】
上記撮影スタンバイ状態時にシャッターボタン22が押されると、CPU50はこれを検知し、フォーカス制御、測光、露出制御を行い、モータ駆動部42を介して光学ユニット41内のフォーカスレンズや絞りを駆動し、光学ユニット41を介してCCD43の受光面上に被写体像を結像させる。このとき必要であれば、充電部61にて昇圧充電した電荷でフラッシュ62を発光させ、撮影補助光として使用する。
【0030】
CCD43は、受光面に結像された被写体像をその光量に応じた量の信号電荷に変換する。このようにして変換された信号電荷は、タイミングジェネレータ44から加えられるリードゲートパルスによってシフトレジスタに読み出され、レジスタ転送パルスによって信号電荷に応じた電圧信号として順次読み出される。
【0031】
CCD43から出力された電圧信号は、アナログ信号処理部45によって相関二重サンプリングや増幅等のアナログ処理が施された後、各画素ごとのR、G、B信号としてA/D変換器46に加えられる。A/D変換器46は、アナログ信号処理部45から順次加えられるアナログのR、G、B信号をそれぞれデジタルのR、G、B信号に変換する。これらのR、G、B信号は、一旦RAM68に格納される。
【0032】
デジタル信号処理部47は、上記RAM68に格納されたR、G、Bの生データを読み出し、これらに光源種に応じたデジタルゲインをかけることでホワイトバランス調整を行うとともに、ガンマ(階調変換)処理、シャープネス処理等を行ってR、G、B信号を生成する。更にYC信号処理して輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb(YC信号)を生成し
、その後Y信号を用いてローパスフィルタ演算やメディアンフィルタ演算によるノイズ低減処理をおこない、最終的に処理されたYC信号を再びRAM68に格納する。
【0033】
なお画像判定部81は、後述する多重露光モードにおいて各露光で得られた画像データが同一であるかどうかを判定をおこない、その結果を画像処理設定判定部82に入力する。画像処理設定判定部82は画像判定部81の判定結果により、ノイズ低減処理のパラメータを設定する。デジタル信号処理部47は画像処理設定判定部82が設定したノイズ低減処理パラメータに基づいて、ノイズ低減処理を行う。
【0034】
上記のようにしてRAM68に格納されたYC信号は、圧縮伸張処理回路70によって所定のフォーマットに圧縮されたのち、外部メモリインターフェース71を介してデジタルカメラ10に着脱自在なメモリカード72に記録される。
【0035】
また、液晶モニタ38にスルー画が表示されている状態で、メニュー/OKボタン34が押されると、液晶モニタ38にメニュー画面が表示される。このメニュー画面が表示されている状態で、十字キー32を操作して撮影条件や画像サイズ等の所望の項目を選択したり、再度、メニュー/OKボタン34を押すことで、選択項目の確定や処理の実行を指示することができる。尚、表示/戻るボタン36は、液晶モニタ38の表示を切り替えたり、1つ前の操作状態に戻らせる場合等に使用される。
【0036】
一方、再生ボタン28を操作して再生モードが選択されると、メモリカード78に記録されている最終コマの画像ファイルが外部メモリインターフェース71を介して読み出される。この読み出された画像ファイルの圧縮データは、圧縮伸張処理回路70を介して非圧縮のYC信号に伸張される。
【0037】
伸張されたYC信号は、LCDインターフェース65によって表示用の信号形式に変換されて液晶モニタ38に出力される。これにより、液晶モニタ38にはメモリカード72に記録されている最終コマの画像が表示される。
【0038】
その後、順コマ送りスイッチ(十字キー32の右キー)が押されると、順方向にコマ送りされ、逆コマ送りスイッチ(十字キー32の左キー)が押されると、逆方向にコマ送りされる。そして、コマ送りされたコマ位置の画像ファイルがメモリカード72から読み出され、上記と同様にして画像が液晶モニタ38に再生される。
【0039】
次にデジタルカメラ10の、多重露光モードでの動作について、図4を用いて説明する。本発明に係る第1の実施の形態のデジタルカメラ10は、多重露光モードで撮影された複数の画像が同一である場合には、ノイズ低減処理を弱めた設定にする。
【0040】
図4は、多重露光モードにおけるデジタルカメラ10の動作を示すフローチャートである。
【0041】
まずフォトモードボタン30を用いて、多重露光モードに設定する(ステップS41)。多重露光モードでは多重露光回数の設定も行うが、ここでは十字キー7及びメニュー/OKボタン8を用いて、3回の露光を設定する。
【0042】
その後、撮影が行われると(ステップS42)、撮影データは、各露光ごとにRAM68に格納される。
【0043】
3回の露光が終わり撮影が終了すると、画像判定部81はRAM68から3回の露光データを読み出し、各露光における3枚の画像が同一かどうかの判定を行う(ステップS44)。画像判定部81は、それぞれの画像の対応する座標の信号の差分を取り、この差分の積算値が所定の閾値未満の場合に、画像が同一と判断する。
【0044】
画像判定部81が3枚の画像を同一であると判定した場合には、画像処理設定判定部82は、加算画像のノイズ低減処理を解像感優先設定とする(ステップS45)。逆に画像判定部81が3枚の画像を同一でないと判定した場合には、画像処理設定判定部92は、加算画像のノイズ低減処理をノイズ低減優先設定とする(ステップS46)。
【0045】
次に3枚の画像を加算処理し、上記のように設定されたノイズ低減処理のパラメータに基づいて、加算画像のノイズ低減処理を行う(ステップS47)。
【0046】
このように、多重露光モードにおいて撮影した画像が全て同一の場合には、ノイズが打ち消しあっていると判断して、ノイズ低減処理のパラメータを弱めに設定することで、解像感を優先した画像を得ることができる。また同一でない場合には、通常のノイズ低減処理をすることで、ノイズを目立たなくすることができる。
【0047】
なお、ここでは露光回数を3回として説明したが、何回でもよく、RAM68にデータを格納可能な回数まで設定可能である。
【0048】
<第2の実施の形態>
本発明に係る第2の実施の形態のデジタルカメラ10の多重露光モードでは、撮影した感度に応じたノイズ低減パラメータを用いて加算画像のノイズ低減処理を行うが、撮影途中で感度が変更された場合に、それぞれの画像の撮影感度から最適なノイズ低減パラメータを算出し、そのパラメータで加算画像のノイズ低減処理を行う。
【0049】
図5は、デジタルカメラ10の内部構成の一例を示すブロック図である。図3に示したブロック図と共通する部分には同一の番号を付し、その詳細な説明は省略する。図3に示したブロック図とは、画像判定部81を備えておらず、感度判定部83を備えた点が異なっている。
【0050】
図6は、デジタルカメラ10の多重露光モードにおける動作を示すフローチャートである。
【0051】
まずフォトモードボタン30を用いて、多重露光モードに設定する(ステップS61)。多重露光モードでは多重露光回数の設定も行うが、ここでは十字キー7及びメニュー/OKボタン8を用いて、3回の露光を設定する。
【0052】
その後、撮影が行われると(ステップS62)、撮影データは、各露光ごとにRAM68に格納される。3回の露光が終わり撮影が終了すると、感度判定部83は3回の露光の撮影感度の判定を行う(ステップS63)。撮影感度が全て同一の場合には、ノイズ低減パラメータを、その撮影感度のパラメータに設定にする(ステップS64)。
【0053】
3回の露光の撮影感度が同一でない場合には、各撮影感度から適切なノイズ低減処理パラメータを算出する(ステップS65)。例えば3回の露光がそれぞれISO100、ISO100、ISO400の場合であれば、これらの平均であるISO200相当のノイズ低減処理パラメータとする。単純な平均ではなく、各感度ごとに重み付けをして求めてもよい。
【0054】
その後CPU50は、3回の露光データをRAM68から読み出し(ステップS66)、3枚の画像を加算処理し、上記のように設定されたノイズ低減処理のパラメータに基づいて、加算画像のノイズ低減処理を行う(ステップS67)。
【0055】
このように、多重露光モードにおいて、撮影の途中で撮影感度が変更された場合は、各露光ごとの撮影感度に応じて適切なノイズ低減処理パラメータを設定することにより、適切なノイズ低減処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】図1は本発明に係るデジタルカメラを斜め前方から見た斜視図である。
【図2】図2はデジタルカメラ10を斜め後方から見た斜視図である。
【図3】図3は第1の実施の形態のデジタルカメラ10の、内部構成の一例を示すブロック図である。
【図4】図4は第1の実施の形態のデジタルカメラ10の、多重露光モードにおける動作を示すフローチャートである。
【図5】図5は本発明に係る第2の実施の形態のデジタルカメラ10の、内部構成の一例を示すブロック図である。
【図6】図6は本発明に係る第2の実施の形態のデジタルカメラ10の、多重露光モードにおける動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0057】
10…デジタルカメラ、22…シャッターボタン、32…十字キー、34…メニュー/OKボタン、38…液晶モニタ、41…光学ユニット、43…CCD、45…アナログ信号処理部、46…A/Dコンバータ、47…デジタル信号処理部、50…CPU、67…メモリインターフェース、68…RAM、69…ROM、81…画像判定部、82…画像処理設定判定部、83…輝度判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多重露光モードで撮影された複数の画像を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段によって記憶された前記複数の画像が実質的に同一であるか否かを判定する画像判定手段と、
前記記憶手段によって記憶された前記複数の画像をデジタル加算処理して加算画像を生成する画像生成手段と、
所定のパラメータで前記加算画像のノイズを低減するノイズ低減処理手段と、
前記ノイズ低減処理手段のノイズ低減処理パラメータを設定するパラメータ設定手段と、を備え、
前記パラメータ設定手段は、前記画像判定手段の判定により、前記ノイズ低減パラメータを変更することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記パラメータ設定手段は、前記画像判定手段が前記複数の画像を同一と判定した場合にノイズ低減処理を弱めるパラメータを設定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
多重露光モードで撮影された複数の画像を記憶する記憶手段と、
撮影感度を設定する撮影感度設定手段と、
前記記憶手段によって記憶された前記複数の画像をデジタル加算処理して加算画像を生成する画像生成手段と、
所定のパラメータで前記加算画像のノイズを低減するノイズ低減処理手段と、
前記ノイズ低減処理手段のノイズ低減処理パラメータを設定するパラメータ設定手段と、を備え、
前記パラメータ設定手段は、前記撮影感度設定手段が前記複数の画像の撮影の途中で撮影感度を変更した場合に、撮影感度に応じて前記ノイズ低減パラメータを変更することを特徴とする撮像装置。
【請求項4】
多重露光モードで撮影された複数の画像を記憶する記憶ステップと、
前記記憶ステップによって記憶された前記複数の画像が同一であるか否かを判定する画像判定ステップと、
前記記憶ステップによって記憶された前記複数の画像をデジタル加算処理して加算画像を生成する画像生成ステップと、
所定のパラメータで前記加算画像のノイズを低減するノイズ低減処理ステップと、
前記ノイズ低減処理ステップのノイズ低減処理パラメータを設定するパラメータ設定ステップと、を備え、
前記パラメータ設定ステップは、前記画像判定ステップの判定により、前記ノイズ低減パラメータを変更することを特徴とする撮像方法。
【請求項5】
多重露光モードで撮影された複数の画像を記憶する記憶ステップと、
撮影感度を設定する撮影感度設定ステップと、
前記記憶ステップによって記憶された前記複数の画像をデジタル加算処理して加算画像を生成する画像生成ステップと、
所定のパラメータで前記加算画像のノイズを低減するノイズ低減処理ステップと、
前記ノイズ低減処理ステップのノイズ低減処理パラメータを設定するパラメータ設定ステップと、を備え、
前記パラメータ設定ステップは、前記撮影感度設定ステップが前記複数の画像の撮影の途中で撮影感度を変更した場合に、撮影感度に応じて前記ノイズ低減パラメータを変更することを特徴とする撮像方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−160290(P2008−160290A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−344406(P2006−344406)
【出願日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】