説明

撮像装置

【課題】カメラとしての機能を損なうことなく、無線通信時の省電力化を図ることができる撮像装置を提供する。
【解決手段】撮影した画像を外部機器に送信するといった無線通信が開始されると(S1)、送信電力制御機能により送信電力を最小に設定し、その状態で撮像装置から外部機器に対して接続要求信号の送信を開始する。外部機器と通信できれば、その送信電力で通信可能であると判断し、その後はその電力で無線通信を実行する。これに対して、外部機器と通信できなければ、その送信電力では通信できないと判断して送信電力を1段大きくする。送信電力を1段大きくした状態で撮像装置から外部機器に対して接続要求信号を送信し、外部機器より返信があれば、その送信電力で通信可能であると判断し、その後はその電力で無線通信を行ない、返信が無ければ、更に1段送信電力を大きくし、外部機器から返信がある電力で、その後の無線通信を行なうようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信機能を有する撮像装置に好適なものである。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラに無線LAN等の無線通信機能を搭載し、撮影したデータを、無線通信を介して伝送する撮像装置が商品化されている。しかし、デジタルカメラ等の携帯機器では電源が限られた容量の電池であるため、無線通信といった消費電力の大きな機能を付加すると電池寿命が著しく減ってしまうという問題があった。
そこで、このような問題を解決するために、例えば消費電流のピーク値を下げるために、送信出力を設定できるようにし、設定した送信出力に応じてデジタルカメラの動作モードを変更したり、デジタルカメラに供給する電力量を制御したりする撮像装置が提案されている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2006−270537公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1では、無線通信を行ったときはカメラの動作が制限されることとなり、無線通信を行っているときは撮影することができず、カメラとしての機能を果たさないといった不具合があった。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、カメラとしての機能を損なうことなく、無線通信時の省電力化を図ることができる撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の本発明は、送信手段、受信手段、及び送信電力制御手段を有し、外部機器との間で無線通信を行うことができる無線通信手段を備えた撮像装置において、前記無線通信手段による無線通信開始時から前記送信電力制御手段により前記送信手段の送信電力を徐々に大きくして前記外部装置との間で無線通信が行われるように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、電池の残量を検出する電池残量検出手段を備え、前記制御手段は、前記電池残量検出手段により、電池の残量が充分あると判別されたときは、無線通信開始時から前記送信手段の送信電力を最大電力に制御すると共に、電池の残量が少ないと判別されたときは、無線通信開始時から前記送信電力制御手段により前記送信手段の送信電力を徐々に大きくして前記外部装置との間で無線通信が行われるように制御することを特徴とする。
請求項3に記載の本発明は、出力インピーダンスが大きい第1電源部と、前記第1電源部より出力インピーダンスの小さい第2電源部と、前記第1及び第2電源部の何れの電源部が接続されているか否かを判別する電源判別手段と、を備え、前記制御手段は、前記電源判別手段により、前記第2電源部が接続されていると判別したときは、無線通信開始時から前記送信手段の送信電力を最大電力に制御すると共に、前記第1電源部が接続されていると判別したときは、無線通信開始時から前記送信電力制御手段により前記送信手段の送信電力を徐々に大きくして前記外部装置との間で無線通信が行われるように制御することを特徴とする。
【0005】
請求項4に記載の本発明は、前記送信電力制御手段をON/OFFする切り替え手段を備え、前記制御手段は、前記送信電力制御手段がONのときは、無線通信開始時から前記送信電力制御手段により前記送信手段の送信電力を徐々に大きくして前記外部装置との間で無線通信が行われるように制御すると共に、前記送信電力制御手段がOFFのときは、無線通信開始時から前記送信手段の送信電力を最大電力に制御することを特徴とする。
請求項5に記載の本発明は、メモリ手段を備え、前記制御手段は、前記送信電力制御手段により前記送信手段の送信電力を徐々に大きくして、前記外部装置との間で無線通信ができた送信電力を前記メモリ手段に保存しておき、通常カメラ動作時は、無線通信開始時から前記送信手段の送信電力を最大電力に制御すると共に、前記通常カメラ動作時より消費電力が大きいモードのときは、前記メモリ手段に保存されている送信電力となるように制御することを特徴とする。
請求項6に記載の本発明は、前記制御手段は、電源投入時、前記外部装置との間で無線通信を行い、前記外部装置との間で無線通信ができた送信電力を前記メモリ手段に保存することを特徴とする。
請求項7に記載の本発明は、前記制御手段は、初回通信時、前記外部装置との間で無線通信ができた送信電力を前記メモリ手段に保存することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、制御手段により、無線通信開始時において、送信電力制御手段により徐々に送信電力を大きくし、外部機器と無線通信ができた送信電力によりその後の無線通信を行なうようにした。つまり、無駄に大きな送信電力で無線通信を行なわないようにしたことで、無線通信手段を有する撮像装置の省電力化を図ることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の撮像装置の実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の内部構成を示したブロック図である。なお、本実施形態の撮像装置は外部機器との無線通信を行なう無線通信機能を有するものとする。
撮像する画像はレンズ1によりCCD(Charge Coupled Device)2面に結像され、CCD2にて画像データが電気データに変換される。電気データはCCD2からの信号処理を行うF/E(フロントエンド)3にてAD変換され、DSP4にて信号処理される。CCD2はTG(タイミングジェネレータ)5のクロックによりDSP4と同期を取るように駆動される。
SDRAM6は、CCD出力のAD変換されたRawデータや信号処理されたデータをRead/Writeするのに用いられる。EEPROM(メモリ手段)7は、調整値等のデータを保存しておくのに使用される。また、メモリカード8は、撮影された画像を保存するのに使用される。LCD9は、撮像しようとする画像の表示やメモリカードに記録してある画像の表示に使用される。
【0008】
また、DSP(制御手段)4は、AF、AE、ホワイトバランス等の評価値(AFの場合は、例えば画像の周波数成分毎の積算値等)を生成し、その演算を行ない、合わせて、モータ11を制御する機能を持つ。また、制御部であるDSP4は、F/E3等に対してパラメータを設定する機能と、撮影者からの操作である操作スイッチ12からの入力を処理する機能と、撮影時の明るさが不足するときにストロボ部13を制御する機能と、音声をマイク14で録音し、スピーカ15で再生する音声処理部16を制御する機能を持つ。
また、電源部17(一般的には電池であるがACアダプターを使用することもある)からDC−DCコンバータ18を介して各システムに必要な電圧に変換され供給される。無線通信モジュール19は、外部機器に撮像データや情報を出力するのに使用される。無線通信モジュール19は、外部機器と通信するためにアンテナ20を有する。
【0009】
図2は、無線通信モジュールの内部構成を示したブロック図である。
図2に示す無線通信モジュール20は、無線コントローラ21、Amp(アンプ)22、受信部23、送信部24、Amp(アンプ)25、出力電力コントロール部26、及び切替スイッチ27により構成される。
無線コントローラ21は、DSP4からのコマンドによりDSP4との間データのやり取りを行ない、外部機器から無線通信で受信した受信データはアンテナ20で受信後、切替スイッチ27を介してAmp22に出力される。Amp22で増幅された受信データは受信部23で処理されて無線コントローラ21へ渡される。
一方、外部機器へ無線通信で送信する送信データは、無線コントローラ21から送信部24に渡され、送信部24で処理された後、Amp25で増幅され、切替スイッチ27を介してアンテナ20から送信される。その時、出力電力コントロール部26によりAmp25の増幅率が決定され、アンテナ20からの送信電力を変えることが可能となっている。
【0010】
図3は、本発明の第1の実施形態に係る無線通信処理を示したフローチャートである。なお、以下に説明する無線通信処理は、制御手段であるDSP4が無線通信モジュール19の無線コントローラ21を制御することにより実現されるものとして説明する。
撮影した画像を外部機器に送信するといった無線通信が開始されると(S1)、先ず、送信電力制御機能により送信電力を最小に設定する(S2)。その状態で撮像装置から外部機器に対して接続要求信号の送信を開始する(S3)。ここで、外部機器より返信があれば、つまり外部機器と通信できれば(S4で「Y」)、その送信電力で通信可能であると判断し、その後はその電力で無線通信を実行する(S5)。これに対して、外部機器より返信が無ければ、つまり外部機器と通信できなければ(S4で「N」)その送信電力では通信できないと判断する。
そして送信電力が最大でなければ(S6で「N」)、送信電力を1段大きくする(S7)。この後、ステップS3に戻り、撮像装置から外部機器に対して接続要求信号の送信を行う。一方、送信電力が最大の場合は(S6で「Y」)、その電力で無線通信を実行する(S5)。
【0011】
このように第1の実施形態では、送信電力を最小に設定した状態で、撮像装置から外部機器に対して接続要求信号の送信を行い、外部機器から返信が無ければ送信電力を1段大きくした状態で撮像装置から外部機器に対して接続要求信号を送信し、外部機器より返信があれば、その送信電力で通信可能であると判断し、その後はその電力で無線通信を行ない、返信が無ければ、更に1段送信電力を大きくし、外部機器から返信がある電力で、その後の無線通信を行なうようにする。
なお、送信電力の区切りは最大送信電力と最小送信電力の間を数段階に分けることで行ない、その間隔は等間隔でも等間隔でなくともよい。また、あまり細かく分けると最適な送信電力になるまでに時間がかかるため、適度な大きさとすることが望ましい。
上記のように第1の実施形態においては、無線通信開始時において、送信電力制御機能により徐々に送信電力を大きくし、外部機器と無線通信ができた送信電力でその後の無線通信を行なうようにした。つまり、無駄に大きな送信電力で無線通信を行なわないようにした。これにより、無線通信機能を有する撮像装置の省電力化を図ることが可能になる。
【0012】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る撮像装置について説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る撮像装置の内部構成を示したブロック図である。なお、図1と同一部位には同一符号を付して説明は省略する。また、無線通信モジュール19の内部構成は図2と同一であるので図示は省略する。
この図4に示す撮像装置は、電源部17の電池残量を検出する電池残量検出部28を備え、電池残量検出部28の検出結果をDSP4に出力する。DSP4は電池残量検出部28の検出結果を、例えば無線通信モジュール19の無線コントローラ21に出力する。無線コントローラ21は、電源部17の電池の残量が充分あるときは、通信開始時より最大電力で無線通信を行ない、電源部17の電池残量が少ない時は無線通信開始時において、送信電力制御機能により徐々に送信電力を大きくし、外部機器と無線通信ができた送信電力でその後の無線通信を行なうように制御する。
【0013】
図5は第2の実施形態に係る無線通信処理を示したフローチャートである。
なお、以下に説明する無線通信処理はDSP4が無線通信モジュール19の無線コントローラ21を制御することにより実現されるものとして説明する。
撮像装置で撮影した画像を外部機器に送信するといった無線通信が開始されると(S11)、先ず、電池残量検出部28において電池残量の検出を行ない(S12)、電池残量が十分であるか否かの判別を行う(S13)。ここで、電池残量が充分にあるときは(S13で「Y」)、送信電力制御機能により送信電力を最大にして(S14)、無線通信を実行する(S15)。
一方、電池残量が少ない場合は(S13で「N」)、送信電力制御機能により送信電力を最小に設定し(S16)、その状態で撮像装置から外部機器に対して接続要求信号の送信を開始する(S17)、ここで、外部機器より返信があれば、つまり外部機器と通信できれば(S18で「Y」)、その送信電力で通信可能であると判断し、その後はその電力で無線通信を行なう。
これに対して、外部機器より返信が無ければ、つまり外部機器と通信できなければ(S18で「N」)、その送信電力では通信できないと判断する。そして送信電力が最大でなければ(S19で「N」)、送信電力を1段大きくする(S20)。この後、ステップS17に戻り、撮像装置から外部機器に対して接続要求信号の送信を行う。一方、送信電力が最大の場合は(S19で「Y」)、その電力で無線通信を実行する(S15)。
【0014】
上記のように第2の実施形態においては、電源部17の電池残量を検出する電池残量検出部28を備え、電源部17の電池の残量が充分あるときは、通信開始時より最大電力で無線通信を行ない、電池の残量が少ない時は無線通信開始時において、送信電力制御機能により徐々に送信電力を大きくし、外部機器と無線通信ができた送信電力でその後の無線通信を行なうようにした。これにより、電源部17の電池寿命を延ばすことができ、無線通信機能を有する撮像装置の省電力化を図ることが可能になる。
【0015】
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係る撮像装置について説明する。
図6は、本発明の第3の実施形態に係る撮像装置の内部構成を示したブロック図である。なお、図1と同一部位には同一符号を付して説明は省略する。また、無線通信モジュール19の内部構成は図2と同一であるので図示は省略する。
この図6に示す撮像装置は、電源部として出力インピーダンスが大きい電池(第1電源部)31と、出力インピーダンスの小さい電池(第2電源部)32の2種類の電池が使用可能に構成されている。電池判別部33は接続されている電池が、出力インピーダンスの大きい電池(第1電源部)31であるいか、或いは電池31より出力インピーダンスが小さい電池(第2電源部)32であるいかの判別を行い、その判別結果をDSP4に出力する。DSP4は電池判別部33の判別結果に基づいて、スイッチ34、35の何れか一方をON、他方をOFFにする。これにより、DC−DCコンバータ18には、第1電源部31又は第2電源部32のエネルギーが供給され撮像装置は動作する。
またDSP4は、電池判別部33により出力インピーダンスの小さい電池が使用されていると判別したときは、通信開始時より最大電力で無線通信を行なう。一方、電池判別部33により出力インピーダンスの大きい電池が使用されていると判別したときは、無線通信開始時において、送信電力制御機能により徐々に送信電力を大きくし、外部機器と無線通信ができた送信電力でその後の無線通信を行なうように制御する。
【0016】
図7は第3の実施形態に係る無線通信処理を示したフローチャートである。
なお、以下に説明する無線通信処理はDSP4が無線通信モジュール19の無線コントローラ21を制御することにより実現されるものとして説明する。
撮像装置で撮影した画像を外部機器に送信するといった無線通信が開始されると(S21)、先ず、電池判別部33において電池判別を行ない(S22)、電池の出力インピーダンスが小さい場合は(S23で「Y」)、送信電力制御機能により送信電力を最大にして(S24)、無線通信を実行する(S25)。
一方、電池の出力インピーダンスが大きい場合は(S23で「N」)、送信電力制御機能により送信電力を最小に設定し(S26)、その状態で撮像装置から外部機器に対して接続要求信号の送信を開始する(S27)、ここで、外部機器より返信があれば、つまり外部機器と通信できれば(S28で「Y」)、その送信電力で通信可能であると判断し、その後はその電力で無線通信を行なう。
これに対して、外部機器より返信が無ければ、つまり外部機器と通信できなければ(S28で「N」)、その送信電力では通信できないと判断する。そして送信電力が最大でなければ(S29で「N」)、送信電力を1段大きくする(S30)。この後、ステップS27に戻り、撮像装置から外部機器に対して接続要求信号の送信を行う。一方、送信電力が最大の場合は(S29で「Y」)、その電力で無線通信を実行する(S25)。
【0017】
上記のように第3の実施形態においては、出力インピーダンスの大きな電池(第1電源部)31と、出力インピーダンスの小さな電池(第2電源部32)の2種類の電池を使用可能に構成する。そして、電池判別部33により、出力インピーダンスの小さな電池が使用されている判別したときは、通信開始時より最大電力で無線通信を行なう。また出力インピーダンスの大きい電池が使用されている判別したときは無線通信開始時において、送信電力制御機能により徐々に送信電力を大きくし、外部機器と無線通信ができた送信電力でその後の無線通信を行なうようにした。これにより、第1及び第2電源部31、32の電池寿命を延ばすことができ、無線通信機能を有する撮像装置の省電力化を図ることが可能になる。
【0018】
[第4の実施形態]
また、図示は省略するが、例えばユーザ(使用者)がメニュー画面等にしたがって操作部を操作することにより送信電力制御のON/OFFをできるように構成しておけば、つまり、送信電力制御のON/OFFを切り替える切り替え手段を設けるようにしておけば、送信電力制御がONのときは、無線通信開始時において、送信電力制御機能により徐々に送信電力を大きくし、外部機器と無線通信ができた送信電力でその後の無線通信を行ない、送信電力制御がOFFのときは、通信開始時より最大電力で無線通信を行なうことで、必要に応じて省電力化を図った無線通信機能を有する撮像装置を提供することが可能になる。
【0019】
[第5の実施形態]
また本実施形態の撮像装置では、無線通信開始時において、送信電力制御機能により徐々に送信電力を大きくし、外部機器と無線通信ができた送信電力をSDRAM6等のメモリ手段に保存しておく。そして、通常カメラ動作時は最大電力で無線通信を行ない、通常カメラ動作時より消費電流の大きなモードになったとき、SDRAM6に保存しておいた送信電力で無線通信を行なうことで、省電力化を図った無線通信機能を有する撮像装置を提供することが可能になる。なお、メモリ手段としては、SDRAM6に限らず、EEPROM7やメモリカード8を用いることも可能である。
また通常カメラ動作時より消費電力の大きなモードとは、ズームを動かすといったようなモータを動作させた状態、或いはストロボ充電を行っている状態を指す。
またSDRAM6に記憶する送信電力としては、電源投入時に外部装置との間で無線通信を行い、外部装置との間で無線通信ができた送信電力、或いは、初回通信時、外部装置との間で無線通信ができた送信電力などが考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の内部構成を示したブロック図である。
【図2】無線通信モジュールの内部構成を示したブロック図である。
【図3】第1の実施形態に係る無線通信処理を示したフローチャートである。
【図4】第2の実施形態に係る撮像装置の内部構成を示したブロック図である。
【図5】第2の実施形態に係る無線通信処理を示したフローチャートである。
【図6】第3の実施形態に係る撮像装置の内部構成を示したブロック図である。
【図7】第3の実施形態に係る無線通信処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0021】
1…レンズ、2…CCD、3…F/E、4…DSP、5…TG、6…SDRAM、7…EEPROM、8…メモリカード、9…LCD、11…モータ、12…操作スイッチ、13…ストロボ部、14…マイク、15…スピーカ、16…音声処理部、17…電源部、18…DCコンバータ、19…無線通信モジュール、20…アンテナ、20…無線通信モジュール、21…無線コントローラ、23…受信部、24…送信部、22、25…Amp、26…出力電力コントロール部、27…切替スイッチ、28…電池残量検出部、31…第1電源部、32…第2電源部、33…電池判別部、34…スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信手段、受信手段、及び送信電力制御手段を有し、外部機器との間で無線通信を行うことができる無線通信手段を備えた撮像装置において、
前記無線通信手段による無線通信開始時から前記送信電力制御手段により前記送信手段の送信電力を徐々に大きくして前記外部装置との間で無線通信が行われるように制御する制御手段を備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
電池の残量を検出する電池残量検出手段を備え、
前記制御手段は、前記電池残量検出手段により、電池の残量が充分あると判別されたときは、無線通信開始時から前記送信手段の送信電力を最大電力に制御すると共に、電池の残量が少ないと判別されたときは、無線通信開始時から前記送信電力制御手段により前記送信手段の送信電力を徐々に大きくして前記外部装置との間で無線通信が行われるように制御することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
出力インピーダンスが大きい第1電源部と、前記第1電源部より出力インピーダンスの小さい第2電源部と、前記第1及び第2電源部の何れの電源部が接続されているか否かを判別する電源判別手段と、を備え、
前記制御手段は、前記電源判別手段により、前記第2電源部が接続されていると判別したときは、無線通信開始時から前記送信手段の送信電力を最大電力に制御すると共に、前記第1電源部が接続されていると判別したときは、無線通信開始時から前記送信電力制御手段により前記送信手段の送信電力を徐々に大きくして前記外部装置との間で無線通信が行われるように制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記送信電力制御手段をON/OFFする切り替え手段を備え、
前記制御手段は、前記送信電力制御手段がONのときは、無線通信開始時から前記送信電力制御手段により前記送信手段の送信電力を徐々に大きくして前記外部装置との間で無線通信が行われるように制御すると共に、前記送信電力制御手段がOFFのときは、無線通信開始時から前記送信手段の送信電力を最大電力に制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項5】
メモリ手段を備え、
前記制御手段は、前記送信電力制御手段により前記送信手段の送信電力を徐々に大きくして、前記外部装置との間で無線通信ができた送信電力を前記メモリ手段に保存しておき、通常カメラ動作時は、無線通信開始時から前記送信手段の送信電力を最大電力に制御すると共に、前記通常カメラ動作時より消費電力が大きいモードのときは、前記メモリ手段に保存されている送信電力となるように制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記制御手段は、電源投入時、前記外部装置との間で無線通信を行い、前記外部装置との間で無線通信ができた送信電力を前記メモリ手段に保存することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記制御手段は、初回通信時、前記外部装置との間で無線通信ができた送信電力を前記メモリ手段に保存することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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