説明

撮像装置

【課題】
高速シリアルデータを伝送することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
撮像装置において、4並列以上の読み出しの高フレームレートCMOS固体撮像素子と4ヶ以上のカメラリンクインターフェース回路と4ヶ以上のカメラリンクコネクタとを有し、上記4ヶ以上のカメラリンクインターフェース回路と4ヶ以上のカメラリンクコネクタとを使用して上記固体撮像素子の画像データを4並列以上のカメラリンクシリアルデータとして高フレームレートで出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固体撮像素子を用いた撮像装置の改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
FA(Factory-Automation)用電子カメラにおけるデジタルインターフェース方式としては、Camera Link(カメラリンク)と呼ばれる接続方式がある。このカメラリンクは、撮像部(カメラ)と制御部(フレームグラバー)との間で、ビデオデータ、カメラコントロール、シリアル通信等の信号を、1対1で伝送する(非特許文献1参照)。
【0003】
カメラリンク機能では、画像データをカメラリンクケーブルよりシリアル伝送することにより高フレームレートの画像データを伝送できる。しかし、12並列読み出しのCMOS(Complimentary-Metal-Oxiside-Semiconductor)撮像素子や16並列読み出しの斜行直線CCD(Charge-Couple-Device)型画素周辺記録撮像素子(ISIS−CCD)のように非常に高フレームレートの素子を伝送できない。
【0004】
図2に従来のCMOS撮像素子を用いた撮像装置と画像処理装置の構成を示すブロック図を用いて動作説明を行う。
図2では2並列カメラリンクコネクタカメラの6は、2並列カメラリンクコネクタの8と9と2並列カメラリンクケーブルの10経由にて2並列カメラリンクコネクタ画像処理装置7にCMOS撮像素子の画像データの伝送をする。
【0005】
従来、カメラリンクはフルコンフィグレーションまでサポートしており、2並列カメラリンクコネクタ画像処理装置7がフレームグラバーボード等の場合、カメラリンクコネクタ及び画像処理装置側カメラリンクコネクタ数は2ヶまでであった。そのため最大8TAP(データ線の本数)のシリアルデータしか伝送できなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−290259号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】「Camera Link Specification of the Camera Link Interface Standard for Digital Cameras and FrameGrabbers」、米国、自動化イメージング協会、平成12年10月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
高速シリアルデータを伝送することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題を解決するため、撮像装置において、固体撮像素子と4ヶ以上のカメラリンクインターフェース回路と4ヶ以上のカメラリンクコネクタとを有し、上記4ヶ以上のカメラリンクインターフェース回路と4ヶ以上のカメラリンクコネクタとを使用して上記固体撮像素子の画像データを4並列以上のカメラリンクシリアルデータとして出力することを特徴とする撮像装置である。
【0010】
上記の撮像装置において、上記固体撮像素子に4並列以上の読み出しの固体撮像素子を用いることを特徴とする撮像装置である。
【0011】
上記の撮像装置において、上記4並列以上の読み出しの固体撮像素子として、12並列読み出しのCMOS撮像素子と16並列読み出しのISIS−CCDと4並列以上の読み出しのCCD撮像素子との少なくとも一方を用いることを特徴とする撮像装置である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、画像処理装置に装備されているカメラリンクコネクタ4つを使用して画像データ伝送を行う事により最大16TAPのシリアルデータを伝送する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施例の撮像装置と画像処理装置を示すブロック図
【図2】従来のCMOS撮像素子を用いた撮像装置と画像処理装置の構成を示すブロック図
【図3A】本発明の一実施例のカメラリンクシリアルデータを示す模式図
【図3B】本発明の一実施例のカメラリンクシリアルデータを示す模式図
【図4】従来のカメラリンクシリアルデータを示す模式図
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0014】
以下、本発明によるCMOSカメラ装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0015】
図1において、1は4並列カメラリンクコネクタ画像処理装置、2と5はカメラ側4並列カメラリンクコネクタ、3は、4は4並列カメラリンクケーブルである。
【0016】
4並列カメラリンクコネクタカメラ3から4並列カメラリンクコネクタ画像処理装置1へ、カメラ側4並列カメラリンクコネクタ2と5と、4並列カメラリンクケーブル4とを同時に使用して画像データ伝送をする。カメラリンクコネクタとカメラリンクケーブル内でそれぞれフルコンフィグレーションのシリアルデータ伝送を行う事により最大16TAPの画像を伝送できる。それにより高フレームレートの画像データまたは高画素の画像データを伝送できる。
【0017】
4並列以上の固体撮像素子としてはCMOS固体撮像素子が一般的だが、高画素CCD固体撮像素子やISIS―CCD固体撮像素子などのCCD固体撮像素子もある。具体的には12並列読み出しの1200万画素CMOS撮像素子や、4並列読み出しの1000万画素CCD固体撮像素子や、16並列読み出しのISIS―CCD固体撮像素子がある。4並列以上の固体撮像素子では高速レートの画像データを読み出せるため、高フレームレートの画像データまたは高画素の画像データを読み出せる。
【符号の説明】
【0018】
1:4並列カメラリンクコネクタ画像処理装置、2,5:カメラ側4並列カメラリンクコネクタ、3:4並列カメラリンクコネクタカメラ、4:4並列カメラリンクケーブル、6:2並列カメラリンクコネクタカメラ、7:2並列カメラリンクコネクタ画像処理装置,8,9:2並列カメラリンクコネクタ、10:2並列カメラリンクケーブル、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置において、固体撮像素子と4ヶ以上のカメラリンクインターフェース回路と4ヶ以上のカメラリンクコネクタとを有し、上記4ヶ以上のカメラリンクインターフェース回路と4ヶ以上のカメラリンクコネクタとを使用して上記固体撮像素子の画像データを4並列以上のカメラリンクシリアルデータとして出力することを特徴とする撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−182316(P2011−182316A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−46724(P2010−46724)
【出願日】平成22年3月3日(2010.3.3)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】