説明

撮像装置

【課題】 ユーザに手間や面倒を掛けずに、撮影に必要な記憶媒体の記録可能な残り容量を知らせること。
【解決手段】 撮影動作を行ってその画像データを取得する撮像装置は、少なくとも画像データを記憶する記録媒体と、本装置に対して様態の変化を検出する様態変化検出部と、様態変化検出部により本装置に対する様態の変化を検出すると、少なくとも記録媒体における画像データの記録可能な残り容量を検出する残容量検出部と、残容量検出部により検出された記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であれば、当該残り容量以下であることを報知する残容量報知部とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体への画像データの記録可能な残り容量をユーザに知らせることが可能な撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ等の撮像装置では、被写体を撮影すると、この撮影により取得された画像データを記憶媒体に記憶する。従って、被写体を撮影するに際し、撮影により取得された画像データを記憶する記憶媒体の残り容量を知ることが大切である。記憶媒体への画像データの記録可能な残り容量が少なければ、被写体を撮影しようとしても、被写体の撮影が出来なくなってしまう。このような事から撮像装置では、電源をオンしたときに、記憶媒体の記録可能な残り容量が少なければ、警告を発することを行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−359931号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、実際に、ユーザが撮像装置を携帯して例えば旅行に出かけ、この旅行先で撮像装置により撮影を行う際、ユーザは、外出するに当たって、一々撮像装置の電源をオンして記憶媒体の記録可能な残り容量が少ないか否かを確認するには手間がかかり、面倒である。このため、旅行先で撮像装置の電源をオンしたときに始めて記憶媒体の記録可能な残り容量が少ないことに気が付くことが多い。
【0005】
本発明の目的は、ユーザに手間や面倒を掛けずに、撮影に必要な記憶媒体の記録可能な残り容量を知らせることができる撮像装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の主要な局面に係る第1の撮像装置は、撮影動作を行ってその画像データを取得する撮像装置において、少なくとも画像データを記憶する記録媒体と、本装置に対して様態の変化を検出する様態変化検出部と、様態変化検出部により本装置に対する様態の変化を検出すると、少なくとも記録媒体における画像データの記録可能な残り容量を検出する残容量検出部と、残容量検出部により検出された記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であれば、当該残り容量以下であることを報知する残容量報知部とを具備する。
【0007】
本発明の主要な局面に係る第2の撮像装置は、電源として交換可能なバッテリーを備え、撮影動作を行ってその画像データを取得する撮像装置において、バッテリーの交換を検出するバッテリー交換検出部と、バッテリー交換検出部によりバッテリーの交換を検出すると、少なくとも画像データを記憶する記録媒体における画像データの記録可能な残り容量を検出する残容量検出部と、残容量検出部により検出された記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であれば、当該残り容量以下であることを報知する残容量報知部とを具備する。
【0008】
本発明の主要な局面に係る第3の撮像装置は、上記第2の撮像装置において、残容量報知部により表示部に画像データの記録可能な残り容量を報知した後、本装置の電源を遮断する電源遮断部と、本装置の電源が遮断してからの時間経過を計測するタイマーとを具備し、残容量報知部は、タイマーの計測された電源の遮断している時間が予め設定された遮断時間以上になると、記録媒体における画像データの記録可能な残り容量を検出し、残容量報知部は、残容量検出部により検出された記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であれば、当該残り容量以下であることを報知する。
【0009】
本発明の主要な局面に係る第4の撮像装置は、電源として交換可能なバッテリーを備え、撮影動作を行ってその画像データを取得する撮像装置において、本装置の電源が遮断されている状態に、当該本装置に加えられる振動を検知する振動検知部と、振動検知部により振動が本装置に加えられことを検知すると、バッテリーの交換を検出するバッテリー交換検出部と、バッテリー交換検出部によりバッテリーの交換を検出すると、少なくとも画像データを記憶する記録媒体における画像データの記録可能な残り容量を検出する残容量検出部と、残容量検出部により検出された記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であれば、当該残り容量以下であることを報知する残容量報知部とを具備する。
【0010】
本発明の主要な局面に係る第5の撮像装置は、電源として交換可能なバッテリーを備え、撮影動作を行ってその画像データを取得する撮像装置において、本装置の電源が遮断されている状態に、当該本装置に対して接触があるか否かを検出する接触検出部と、接触検出部により当該本装置に対する接触を検出すると、少なくとも画像データを記憶する記録媒体における画像データの記録可能な残り容量を検出する残容量検出部と、残容量検出部により検出された記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であれば、当該残り容量以下であることを報知する残容量報知部とを具備する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ユーザに手間や面倒を掛けずに、撮影に必要な記憶媒体の記録可能な残り容量を知らせることができる撮像装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る撮像装置の第1の実施の形態を示す構成図。
【図2】同装置におけるメディア容量確認判別部のブロック構成図。
【図3】同装置における記録メディアの残り容量の確認動作を示すフローチャート。
【図4】同装置におけるバッテリーの交換を示す図。
【図5】同装置における記録メディアの残り容量が予め設定された残り容量以下であることのLCDパネルへの警告表示の一例を示す図。
【図6】本発明に係る撮像装置の第2の実施の形態を示す構成図。
【図7】同装置におけるメイン動作を示すフローチャート。
【図8】同装置における記録メディアの残り容量の確認動作を示すフローチャート。
【図9】本発明に係る撮像装置の第3の実施の形態を示す構成図。
【図10】同装置をユーザが手に把持したときに振動が加えられている状態の一例を示す図。
【図11】同装置における記録メディアの残り容量の確認動作を示すフローチャート。
【図12】同装置におけるバッテリーの交換処理を示すフローチャート。
【図13】本発明に係る撮像装置の第4の実施の形態を示す構成図。
【図14】同装置におけるLCDパネル上のタッチパネルに対する接触を示す図。
【図15】同装置における記録メディアの残り容量の確認動作を示すフローチャート。
【図16】同装置におけるスピーカからの音声による警告の発生を示す模式図。
【図17】同装置におけるLEDの発光による警告の発生を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[第1の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は撮像装置(以下、本装置100と称する)の構成図を示す。レンズユニット1は、撮影レンズやフォーカスレンズを含み、被写体からの光をCCD等から成る撮像素子2に結像する。撮像素子2は、レンズユニット1により結像された被写体像を映像信号として出力する。AFE3は、撮像素子2からの映像信号のゲインを調整し、このゲイン調整後の映像信号をアナログ−デジタル変換し、これによって後段の画像処理部4において画像記録しやすい画像データに処理する。
【0014】
この画像処理部4は、画像データに対して各種の画像処理を行う。この画像処理部4には、AFE3と、SDRAM5と、フラッシュメモリ6と、LCDコントローラ7と、USB/HDMI インタフェース(IF)8と、記録媒体として記録メディア9とが接続されている。この記録メディア9には、例えば画像処理部4により画像処理された画像データが記憶される。なお、記録メディア9は、記録メディア接続端子10を介して画像処理部4に接続されている。画像処理部4は、撮影時に取得された静止画の画像データを記録メディア9に記憶する。
【0015】
LCDコントローラ7には、表示部としての液晶ディスプレイ(LCD)11が接続されている。LCDコントローラ7は、画像処理部4により画像処理された画像データを液晶ディスプレイ11に表示するための表示データに変換して液晶ディスプレイ11に送り、この液晶ディスプレイ11に画像として表示する。例えば、LCDコントローラ7は、画像処理部4により処理されたスルー画像を液晶ディスプレイ11に表示したり、記録メディア9に記録されている静止画の画像データを読み出して液晶ディスプレイ11に表示する。
【0016】
マイクロコンピュータ12は、本装置100の動作全体を制御するもので、画像処理部4と、モータドライバ13と、オーディオ回路14と、各種ボタン15と、ストロボ16と、振動検知部としての手振れ補正用加速度センサ17と、電源回路18とが接続されている。モータドライバ13は、フォーカス調節時に、レンズモータ19を駆動し、レンズユニット1におけるフォーカスレンズを移動させる。オーディオ回路14は、スピーカ20を駆動して各種内容の音声、例えば記録メディア9に記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であることを警告報知するための音声等を鳴動する。
【0017】
各種ボタン15は、例えば電源スイッチ、各種モードの設定用のボタンや、レリーズボタン、バッテリー交換ボタン等を有する。
ストロボ16は、ストロボ設定時に閃光を発する。
手振れ補正用加速度センサ17は、本装置100に加えられる振動を検出し、その振動検出信号を出力する。
電源回路18は、マイクロコンピュータ12等の電力を供給する。この電源回路18は、交換可能なバッテリー21が備えられる。このバッテリー21は、電源回路18にバッテリー接続端子22を介して接続される。又、電源回路18には、ACアダプタ接続端子23を介してACアダプタ24が接続される。この電源回路18は、本装置100の様態変化を検出するものとしてバッテリー21の交換を検出するバッテリー交換検出部25を有する。このバッテリー交換検出部25は、例えば、バッテリー21が電源回路18から切り離され、別のバッテリー21が電源回路18に接続されたときに、当該バッテリー21の出力電圧の上昇を検出してバッテリー21の交換を検出する。
【0018】
マイクロコンピュータ12は、カメラ自動起動部26と、メディア容量確認判別部27と、電源遮断部28とを有する。カメラ自動起動部26は、バッテリー交換検出部25によりバッテリー21の交換を検出すると、本装置100を起動する。
メディア容量確認判別部27は、記録メディア9に対して画像データを記録可能とする残りの容量を確認し判別するもので、図2に示すように残容量検出部29と、残容量報知部30とを有する。
残容量検出部29は、バッテリー交換検出部25によりバッテリー21の交換を検出すると、記録メディア9における画像データの記録可能な残り容量を検出する。
【0019】
残容量報知部30は、残容量検出部29により検出された記録メディア9における記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であれば、当該残り容量以下であることを報知、例えばLCDパネル11に表示する。この残容量報知部30は、記録メディア9における記録可能な残り容量が予め設定された容量以下であることを例えば鳴動器としてのスピーカ20から警告の音声を発生して強制的に警告するようにしてもよい。なお、記録メディア9における記録可能な残り容量が予め設定された容量以下であること報知は、例えば発光ダイオード(LED)を発光させて行うようにしてもよい。
電源遮断部28は、LCDパネル11に記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であることを表示した後、本装置100の電源回路18を遮断する。
【0020】
次に、上記の如く構成された装置における記録メディア9の残り容量の確認動作について図3に示すフローチャートを参照して説明する。
図4に示すようにバッテリー21の交換が行われる。このバッテリー21の交換は、既に本装置100に取り付けられていたものが本装置100から取り出され、別の新しい電力容量の大きなバッテリー21が本装置100に取り付けられる。バッテリー21が交換されると、バッテリー交換検出部25は、ステップS1において、例えば別のバッテリー21が電源回路18に接続されたときに、当該バッテリー21の出力電圧の上昇を検出してバッテリー21の交換を検出する。
【0021】
カメラ自動起動部26は、ステップS2において、バッテリー交換検出部25によりバッテリー21の交換を検出すると、本装置100を起動する。
残容量検出部29は、ステップS3において、バッテリー交換検出部25によりバッテリー21の交換を検出すると、記録メディア9における画像データの記録可能な残り容量を検出する。
【0022】
残容量報知部30は、ステップS4において、残容量検出部29により検出された記録メディア9における記録可能な残り容量と予め設定された残り容量とを比較し、記録メディア9における記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であるか否かを判断する。
この判断の結果、記録メディア9における記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以上であれば、電源遮断部28は、ステップS5において、本装置100の電源回路18を遮断する。
【0023】
一方、記録メディア9における記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であれば、残容量報知部30は、ステップS4からステップS6に移り、当該残り容量が予め設定された残り容量以下であることを警告表示、例えばLCDパネル11に警告表示する。図5は記録メディア9の残り容量が予め設定された残り容量以下であることをLCDパネル11に警告表示する一例を示す。LCDパネル11には、例えば「記録メディア残量がありません」の警告が表示される。なお、残容量報知部30は、記録メディア9における記録可能な残り容量が予め設定された容量以下であることを例えばスピーカ20から警告の音声を発生して強制的に警告してもよい。
【0024】
残容量報知部30は、ステップS7において、例えば図5に示すような記録メディア9の残り容量が予め設定された残り容量以下であることの警告表示を所定期間、例えば10秒間保持する。
残容量報知部30は、警告表示を所定期間、例えば10秒間保持すると、ステップS8において、例えば図5に示すような記録メディア9の残り容量が予め設定された残り容量以下であることの警告表示をオフする。
電源遮断部28は、ステップS5において、本装置100の電源回路18を遮断する。
【0025】
このように上記第1の実施の形態によれば、バッテリー交換検出部25によりバッテリー21の交換を検出すると、本装置100を起動し、残容量検出部29によって記録メディア9における画像データの記録可能な残り容量を検出し、残容量報知部30によって記録メディア9における記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であれば、当該残り容量以下であることを報知、例えばLCDパネル11に表示する。これにより、バッテリー21を交換したときに、ユーザ等に手間や面倒を掛けずに、撮影に必要な記録メディア9の記録可能な残り容量を知らせることができる。特に、記録メディア9の残り容量が予め設定された残り容量以下であることの警告表示をLCDパネル11に表示できる。これにより、ユーザ等では、本装置100を携帯して例えば旅行等に出かける前にバッテリー21の残り容量をチェックすることが多いので、本装置100を携帯して出かける前に、記録メディア9の残り容量が少ないことの警告表示ができる。従って、例えば本装置100を長期間使用せずにバッテリー21を交換したときに、ユーザは、記録メディア9の残り容量が予め設定された残り容量以下であることを知ることができ、それに対する対処ができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
図6は撮像装置の構成図を示す。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
マイクロコンピュータ12は、上記同様に、本装置100の動作全体を制御するもので、オフ時間タイマー40を有する。又、マイクロコンピュータ12には、発光素子としての発光ダイオード(LED)41が接続されている。
【0026】
オフ時間タイマー40は、本装置100の電源回路18が遮断してからの時間経過を計測する。例えば、本装置100は、上記第1の実施の形態で説明したように、残容量報知部30によりLCDパネル11に記録メディア9における画像データの記録可能な残り容量を報知した後、本装置100の電源回路18を遮断するので、オフ時間タイマー40は、かかる電源回路18が遮断してからの時間経過を計測する。オフ時間タイマー40は、電源回路18が投入されると、時間経過の計測を停止する。
【0027】
残容量検出部29は、オフ時間タイマー40により計測された電源回路18の遮断している時間が予め設定された遮断時間以上、例えば12時間以上になると、記録メディア9における画像データの記録可能な残り容量を検出する。
残容量報知部30は、残容量検出部29により検出された記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であれば、当該残り容量以下であることを報知、例えばLCDパネル11に表示する。
【0028】
次に、上記の如く構成された装置のメイン動作について図7に示すフローチャートを参照して説明する。
電源スイッチが投入されると、電源回路18は、マイクロコンピュータ12等の電力を供給する。オフ時間タイマー40は、ステップS10において、電源遮断の時間経過の計測を停止し、当該時間経過の計測値をクリアする。
マイクロコンピュータ12は、ステップS11において、各種設定モード、例えば撮影モード又は再生モードのいずれかに設定されたのかを判断する。この判断の結果、撮影モードに設定されていると、マイクロコンピュータ12は、ステップS12に移り、例えば被写体の撮影動作、すなわちレリーズボタンが押し操作されると、マイクロコンピュータ12は、レンズユニット1のフォーカスレンズを移動してピントの調整を行い、撮像素子2からレンズユニット1により結像された被写体像を映像信号として出力する。AFE3は、撮像素子2からの映像信号のゲインを調整し、このゲイン調整後の映像信号をアナログ−デジタル変換し、画像処理部4において画像記録しやすい画像データに処理する。画像処理部4は、撮影時に取得された静止画の画像データを記録メディア9に記憶する。
再生モードに設定されていると、マイクロコンピュータ12は、ステップS13に移り、例えば記録メディア9に記録されている静止画の画像データを読み出し、この画像データを液晶ディスプレイ11に表示する。
【0029】
マイクロコンピュータ12は、ステップS14において、再び、電源スイッチが操作されたか否かを判断する。この判断の結果、電源スイッチが操作されると、マイクロコンピュータ12は、ステップS15において、オフ時間タイマー40をセットし、電源遮断の時間経過の計測を開始し、当該電源遮断の時間経過を計測する。
この後、マイクロコンピュータ12は、ステップS15において、電源回路18を遮断し、マイクロコンピュータ12等への電力の供給を停止する。
【0030】
次に、上記の如く構成された装置における記録メディア9の残り容量の確認動作について図8に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図3と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
上記図4に示すように、バッテリー21の交換が行われる。バッテリー21が交換されると、バッテリー交換検出部25は、ステップS1において、例えば別のバッテリー21が電源回路18に接続されたときに、当該バッテリー21の出力電圧の上昇を検出してバッテリー21の交換を検出する。
【0031】
カメラ自動起動部26は、ステップS2において、バッテリー交換検出部25によりバッテリー21の交換を検出すると、本装置100を起動する。
オフ時間タイマー40は、本装置100を起動と共に、ステップS20において、電源遮断の時間経過の計測を停止し、当該電源遮断の時間経過の計測値を保持する。
残容量検出部29は、ステップS21において、オフ時間タイマー40により計測された電源回路18の遮断している時間が予め設定された遮断時間以上、例えば12時間以上であるか否かを判断する。この判断の結果、電源回路18の遮断している時間が予め設定された遮断時間以上であれば、残容量検出部29は、ステップS3に移り、記録メディア9における画像データの記録可能な残り容量を検出する。
【0032】
残容量報知部30は、ステップS4において、残容量検出部29により検出された記録メディア9における記録可能な残り容量と予め設定された残り容量とを比較し、記録メディア9における記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であるか否かを判断する。
この判断の結果、記録メディア9における記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以上であれば、電源遮断部28は、ステップS5において、本装置100の電源回路18を遮断する。
【0033】
一方、記録メディア9における記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であれば、残容量報知部30は、ステップS4からステップS6に移り、当該残り容量が予め設定された残り容量以下であることを警告表示、例えば図5に示すようにLCDパネル11に警告表示する。
【0034】
残容量報知部30は、ステップS7において、例えば図5に示すような記録メディア9の残り容量が予め設定された残り容量以下であることの警告表示を所定期間、例えば10秒間保持する。
残容量報知部30は、警告表示を所定期間、例えば10秒間保持すると、ステップS8において、例えば上記図5に示すような記録メディア9の残り容量が予め設定された残り容量以下であることの警告表示をオフする。
電源遮断部28は、ステップS5において、本装置100の電源回路18を遮断する。
【0035】
このように上記第2の実施の形態によれば、オフ時間タイマー40により電源回路18を遮断してからの時間経過を計測し、この計測された電源回路18の遮断している時間が予め設定された遮断時間以上、例えば12時間以上経過してバッテリー21の交換が行われると、記録メディア9における画像データの記録可能な残り容量を検出し、この検出された記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であれば、当該残り容量以下であることを報知、例えばLCDパネル11に表示する。これにより、電源をオフとしてから例えば12時間以上経過してバッテリー21の交換が行われた場合に、ユーザに手間や面倒を掛けずに、記録メディア9の残り容量が予め設定された残り容量以下であることの警告表示をLCDパネル11に表示できる。従って、例えば本装置100を長期間使用せずにバッテリー21を交換したときに、例えば本装置100を携帯して例えば旅行等に出かける前にバッテリー21の残り容量をチェックすることが多いので、本装置100を携帯して出かける前に、記録メディア9の残り容量が少ないことの警告表示ができ、記録メディア9の残り容量が少ないことに対する対処できる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。
図9は撮像装置の構成図を示す。なお、図6と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
マイクロコンピュータ12は、上記同様に、本装置100の動作全体を制御するもので、振動タイマー50と、加速度センサ振動時間周期確認部(以下、振動確認部と称する)51とを有する。
振動タイマー50は、手振れ補正用加速度センサ17により検出された振動が継続している時間を計測する。
【0036】
振動確認部51は、振動タイマー50により計測された振動の継続時間が予め設定された振動時間以上であるか否かを判断すると共に、振動タイマー50により計測された振動に周期性が有るか否かを判断する。すなわち、振動の継続時間が予め設定された振動時間以上で、当該振動に周期性がなければ、例えば図10に示すようにユーザが本装置100を手に把持したときに本装置100に振動が加えられている状態であることが判断される。この判断の結果、例えば地震等の発生により振動が本装置100に加えられると、当該振動は周期性を有するので、振動確認部51は、地震等の発生により本装置100に加えられる振動を除くことが可能である。
【0037】
残容量検出部29は、バッテリー交換検出部25によりバッテリー21の交換を検出したときに、本装置100の電源回路18が予め設定された遮断時間以上遮断され、かつ振動確認部51により振動の時間が予め設定された振動時間以上であることが確認されると、記録メディア9に記録可能な容量が予め設定された残り容量であるか否かを検出する。
残容量報知部30は、残容量検出部29により検出された記録可能な容量が予め設定された残り容量以下であれば、当該記録可能な容量が予め設定された残り容量以下であることを警告表示する。
【0038】
次に、上記の如く構成された装置における記録メディア9の残り容量の確認動作について図11に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図7と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
電源スイッチが投入されると、電源回路18は、マイクロコンピュータ12等の電力を供給する。オフ時間タイマー40は、ステップS10において、電源遮断の時間経過の計測を停止し、当該時間経過の計測値をクリアする。
マイクロコンピュータ12は、ステップS11において、各種設定モード、例えば撮影モード又は再生モードのいずれかに設定されたのかを判断し、撮影モードに設定されていると、ステップS12に移って例えば被写体の撮影動作を行い、再生モードに設定されていると、ステップS13に移って例えば記録メディア9に記録されている静止画の画像データを読み出し、この画像データを液晶ディスプレイ11に表示する。
【0039】
マイクロコンピュータ12は、ステップS14において、再び、電源スイッチが操作されると、ステップS15において、オフ時間タイマー40をセットし、電源遮断の時間経過の計測を開始し、当該電源遮断の時間経過を計測する。
マイクロコンピュータ12は、ステップS30において、手振れ補正用加速度センサ17により本装置100に加えられる振動を検出したか否かを判断する。すなわち、手振れ補正用加速度センサ17は、本装置100に加えられる振動を検出し、その振動検出信号を出力する。マイクロコンピュータ12は、手振れ補正用加速度センサ17からの振動検出信号を入力したときに本装置100に振動が加えられたことを判断する。
【0040】
本装置100に振動が加えられたことが判断されると、カメラ自動起動部26は、ステップS31において、バッテリー交換検出部25によりバッテリー21の交換を検出すると、本装置100を起動する。
振動タイマー50は、ステップS32において、手振れ補正用加速度センサ17により検出された振動が継続している時間を計測する。振動が継続している時間の計測値は、例えばαとする。
【0041】
振動確認部51は、ステップS33において、振動タイマー50により計測された振動の継続時間が予め設定された振動時間、例えば1秒以上であるか否かを判断する。この判断の結果、計測された振動の継続時間が予め設定された振動時間、例えば1秒以内であれば、電源遮断部28は、ステップS5に移り、本装置100の電源回路18を遮断する。
計測された振動の継続時間が予め設定された振動時間、例えば1秒以上であれば、振動確認部51は、ステップS34に移り、振動タイマー50により計測された振動に周期性が有るか否かを判断する。この判断の結果、振動に周期性が有れば、電源遮断部28は、ステップS5に移り、本装置100の電源回路18を遮断する。これにより、地震等の発生により本装置100に加えられる周期性を有する振動を除くことが可能である。
【0042】
振動に周期性が無ければ、振動タイマー50は、ステップS35において、手振れ補正用加速度センサ17により検出された振動が継続している時間の計測を続け、振動が無くなったところで振動が継続している時間の計測値を停止する。このときの振動が継続している時間の計測値αは、マイクロコンピュータ12により読み取られ、振動タイマー50の計測値αはクリアされる。
【0043】
マイクロコンピュータ12は、ステップS36において、電源スイッチが投入されているか否かを判断する。この判断の結果、電源スイッチが投入されると、カメラ自動起動部26は、本装置100を起動する。
電源スイッチが投入されなければ、マイクロコンピュータ12は、ステップS37において、バッテリー21の交換を行うか否かを判断する。バッテリー21の交換を行うか否かの判断は、例えば各種ボタン15中のバッテリー交換ボタンが操作されるか否かにより行われる。バッテリー交換ボタンが操作されると、マイクロコンピュータ12は、ステップS38に移り、バッテリー21の交換処理を行う。
【0044】
図12はバッテリー21の交換処理のフローチャートを示す。
上記図4に示すように、バッテリー21の交換が行われる。バッテリー21が交換されると、バッテリー交換検出部25は、ステップS50において、例えば別のバッテリー21が電源回路18に接続されたときに、当該バッテリー21の出力電圧の上昇を検出してバッテリー21の交換を検出する。
【0045】
オフ時間タイマー40は、ステップS51において、本装置100の電源回路18が遮断してからの時間経過を計測する。
残容量検出部29は、ステップS52において、オフ時間タイマー40により計測された電源回路18の遮断している時間が予め設定された遮断時間以上、例えば12時間以上であるか否かを判断する。
【0046】
この判断の結果、電源回路18の遮断している時間が予め設定された遮断時間以上、例えば12時間以上であれば、振動確認部51は、振動タイマー50により計測される振動が継続している時間の計測値αが予め設定された振動時間、例えば8秒以上であるか否かを判断する。
【0047】
この判断の結果、振動が継続している時間の計測値αが予め設定された振動時間、例えば8秒以上であれば、残容量報知部30は、ステップS4において、残容量検出部29により検出された記録メディア9における記録可能な残り容量と予め設定された残り容量とを比較し、記録メディア9における記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であるか否かを判断する。
この判断の結果、記録メディア9における記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以上であれば、マイクロコンピュータ12は、ステップS10に戻る。
【0048】
一方、記録メディア9における記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であれば、残容量報知部30は、ステップS4からステップS6に移り、当該残り容量が予め設定された残り容量以下であることを警告表示、例えば上記図5に示すようにLCDパネル11に警告表示する。
【0049】
残容量報知部30は、ステップS7において、例えば図5に示すような記録メディア9の残り容量が予め設定された残り容量以下であることの警告表示を所定期間、例えば10秒間保持する。
残容量報知部30は、警告表示を所定期間、例えば10秒間保持すると、ステップS8において、例えば上記図5に示すような記録メディア9の残り容量が予め設定された残り容量以下であることの警告表示をオフする。
【0050】
バッテリー21の交換処理が終了すると、マイクロコンピュータ12は、ステップS39において、振動タイマー50により振動が計測されていない時間すなわち振動停止時間が予め設定された振動停止時間、例えば5秒以上あるか否かを判断する。この判断の結果、振動停止時間が予め設定された振動停止時間、例えば5秒以上なければ、マイクロコンピュータ12は、ステップS36に戻る。
振動停止時間が予め設定された振動停止時間、例えば5秒以上あれば、マイクロコンピュータ12は、ステップS40に移り、振動タイマー50をセットする。
電源遮断部28は、ステップS5において、本装置100の電源回路18を遮断する。
【0051】
このように上記第3の実施の形態によれば、振動タイマー50により計測された振動の継続時間が予め設定された振動時間以上であるか否かを判断し、かつ振動タイマー50により計測された振動に周期性が有るか否かを判断し、バッテリー21の交換を検出したときに、本装置100の電源回路18が予め設定された遮断時間以上遮断され、かつ振動の時間が予め設定された振動時間以上であることが確認されると、記録メディア9に記録可能な容量が予め設定された残り容量であるか否かを検出し、この検出された記録可能な容量が予め設定された残り容量以下であれば、当該記録可能な容量が予め設定された残り容量以下であることを警告表示する。
【0052】
特に、バッテリー21の交換処理では、電源回路18の遮断している時間が予め設定された遮断時間以上、例えば12時間以上で、かつ振動が継続している時間の計測値αが予め設定された振動時間、例えば8秒以上であれば、記録メディア9における記録可能な残り容量と予め設定された残り容量とを比較し、記録メディア9における記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であれば、当該残り容量が予め設定された残り容量以下であることを警告表示、例えば上記図5に示すようにLCDパネル11に警告表示する。
【0053】
これにより、オフ時間タイマー40により計測された電源回路18の遮断している時間が予め設定された遮断時間以上、例えば12時間以上あって本装置100の電源スイッチが投入されず、かかる12時間以上の長時間に亘って保管されて同一の姿勢で動かされないという保管されている状態から、ユーザによって本装置100が保管場所から把持されて急激に姿勢が変わった場合に、当該残り容量が予め設定された残り容量以下であることを例えば上記図5に示すようにLCDパネル11に警告表示できる。従って、例えば12時間以上の長期間に亘って本装置100により撮影等を全く行わない状態で、記録メディア9の記録可能な残り容量が分らないような状況になっても、残り容量が予め設定された残り容量以下であることをLCDパネル11に警告表示できる。
従って、例えば本装置100を長期間使用せずにバッテリー21を交換したときに、ユーザは、記録メディア9の残り容量が予め設定された残り容量以下であることを知ることができ、それに対する対処ができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について図面を参照して説明する。
図13は撮像装置の構成図を示す。なお、図6と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
LCDパネル11の表示画面上には、接触検出部としてのタッチパネル60が設けられている。このタッチパネル60は、本装置100の電源が遮断されている状態に、当該タッチパネル60に対して例えばユーザの指等によって接触があるとタッチ信号を出力する。このタッチパネル60は、LCDパネル11と別体に構成されていてもよいし、LCDパネル11と一体的に構成されていてもよい。なお、本装置100に対する接触を検出するのは、LCDパネル11に設けたタッチパネル60に限らず、例えば本装置100の外装ケース上の所要の箇所にタッチセンサ等を設けて本装置100に対する接触を検出してもよい。
【0054】
マイクロコンピュータ12は、上記同様に、本装置100の動作全体を制御するもので、タッチパネル接触検知部61を有する。このタッチパネル接触検知部61は、タッチパネル60から出力されるタッチ信号を受け取ると、例えばLCDパネル11に対して例えばユーザの指等によって接触があることを検知する。
【0055】
残容量検出部29は、タッチパネル接触検知部61によりタッチパネル60に対する接触を検出すると、記録メディア9における画像データの記録可能な残り容量を検出する。この場合、残容量検出部29は、オフ時間タイマー40により計測された時間が予め設定された遮断時間、例えば12時間以上になると、記録メディア9における画像データの記録可能な残り容量を検出する。
【0056】
残容量報知部30は、残容量検出部29により検出された記録メディア9における記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であれば、当該残り容量以下であることを報知、例えばLCDパネル11に表示する。この残容量報知部30は、記録メディア9における記録可能な残り容量が予め設定された容量以下であることを例えば鳴動器としてのスピーカ20から警告の音声を発生したり、又は発光素子として例えばLED41を発光させて強制的に警告する。スピーカ20からの警告とストロボ16からの発光との両方を同時に行ってもよい。
次に、上記の如く構成された装置における記録メディア9の残り容量の確認動作について図15に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図8と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
上記図4に示すように、バッテリー21の交換が行われる。バッテリー21が交換されると、バッテリー交換検出部25は、ステップS1において、例えば別のバッテリー21が電源回路18に接続されたときに、当該バッテリー21の出力電圧の上昇を検出してバッテリー21の交換を検出する。
【0057】
カメラ自動起動部26は、ステップS2において、バッテリー交換検出部25によりバッテリー21の交換を検出すると、本装置100を起動する。
オフ時間タイマー40は、本装置100を起動と共に、ステップS20において、電源遮断の時間経過の計測を停止し、当該電源遮断の時間経過の計測値を保持する。
残容量検出部29は、ステップS21において、オフ時間タイマー40により計測された電源回路18の遮断している時間が予め設定された遮断時間以上、例えば12時間以上であるか否かを判断する。この判断の結果、電源回路18の遮断している時間が予め設定された遮断時間以上であれば、残容量検出部29は、ステップS3に移り、記録メディア9における画像データの記録可能な残り容量を検出する。
【0058】
残容量検出部29は、ステップS4において、残容量検出部29により検出された記録メディア9における記録可能な残り容量と予め設定された残り容量、例えば100枚の画像データに対応する残り容量とを比較し、記録メディア9における記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であるか否かを判断する。
この判断の結果、記録メディア9における記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以上であれば、電源遮断部28は、ステップS5において、本装置100の電源回路18を遮断する。
【0059】
一方、記録メディア9における記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であれば、タッチパネル接触検知部61は、ステップS4からステップS60に移り、タッチパネル60に対して例えばユーザの指等によって接触があるか否かを判断する。この判断の結果、タッチパネル60に対して例えばユーザの指等によって接触があり、タッチパネル60からタッチ信号が出力されると、タッチパネル接触検知部61は、例えばLCDパネル11に対して例えばユーザの指等によって接触があることを検知する。
【0060】
例えばユーザの指等によってタッチパネル60に接触があることを検知すると、残容量報知部30は、ステップS61において、記録メディア9における記録可能な残り容量が予め設定された容量以下であることを例えば鳴動器としてのスピーカ20から警告の音声を発生し、かつLED41を発光して強制的に警告する。図16はスピーカ20からの音声による警告の発生を模式的に示し、図17はLED41の発光による警告の発生を模式的に示す。
残容量報知部30は、ステップS62において、スピーカ20からの音声による警告と、LED41を発光しての警告とを行っている期間が所定の警告時間、例えば10秒経過したか否かを判断する。この判断の結果、所定の警告時間、例えば10秒経過していなければ、残容量報知部30は、スピーカ20からの音声による警告と、LED41を発光しての警告とを継続して行う。
【0061】
一方、例えばユーザの指等によってタッチパネル60に接触がなければ、残容量報知部30は、ステップS63において、記録メディア9における記録可能な残り容量が予め設定された容量以下であることを例えば上記図5に示すようにLCDパネル11に「記録メディア残量がありません」の警告を表示する。
電源遮断部28は、ステップS5において、本装置100の電源回路18を遮断する。
【0062】
このように上記第4の実施の形態によれば、LCDパネル11の表示画面上にタッチパネル60を設け、オフ時間タイマー40により計測された時間が予め設定された遮断時間、例えば12時間以上になっときに、タッチパネル60に対して例えばユーザの指等が接触すると、記録メディア9における画像データの記録可能な残り容量を検出し、この記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であれば、当該残り容量以下であることを報知、例えば鳴動器としてのスピーカ20から警告の音声を発生したり、又は発光素子として例えばLED41を発光させて強制的に警告する。これにより、ユーザに手間や面倒を掛けずに、撮影に必要な記録メディア9の記録可能な残り容量、例えば記録メディア9の残り容量が予め設定された残り容量以下であることの警告表示をLCDパネル11に表示できる。
【0063】
特に、本装置100を例えば12時間以上の長期間使用しなかった後に、ユーザ等によってタッチパネル60に接触すると、記録メディア9の残り容量が予め設定された残り容量以下であることの警告表示によって記録メディア9の残り容量が予め設定された残り容量以下であることに対処できる。すなわち、長期間使用せずに保管状態にある本装置100をその保管場所から取り出すときには、ユーザ等は、本装置100を手に把持して保管場所から取り出すことになるので、このとき必然的にユーザ等の指は、LCDパネル11の表示画面上のタッチパネル60に接触することになる。従って、本装置100をその保管場所から取り出したときに、記録メディア9の残り容量が予め設定された残り容量以下であることの警告表示によって記録メディア9の残り容量が予め設定された残り容量以下であることに対処できる。
又、記録メディア9への記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であることは、例えばスピーカ20からの音声による警告、又はLED41の発光により強制的に警告できる。
【符号の説明】
【0064】
1:レンズユニット、2:撮像素子、3:AFE、4:画像処理部、5:SDRAM、6:フラッシュメモリ、7:LCDコントローラ、8:USB/HDMI インタフェース(IF)、9:記録メディア、10:記録メディア接続端子、11:液晶ディスプレイ(LCD)、12:マイクロコンピュータ、13:モータドライバ、14:オーディオ回路、15:各種ボタン、16:ストロボ、17:手振れ補正用加速度センサ、18:電源回路、19:レンズモータ、20:スピーカ、21:バッテリー、22:バッテリー接続端子、23:ACアダプタ接続端子、24:ACアダプタ、25:バッテリー交換検出部、26:カメラ自動起動部、27:メディア容量確認判別部、28:電源遮断部、29:残容量検出部、30:残容量報知部、40:オフ時間タイマー、41:発光ダイオード(LED)、50:振動タイマー、51:加速度センサ振動時間周期確認部(振動確認部)、60:タッチパネル、61:タッチパネル接触検知部、100:本装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影動作を行ってその画像データを取得する撮像装置において、
少なくとも前記画像データを記憶する記録媒体と、
本装置に対して様態の変化を検出する様態変化検出部と、
前記様態変化検出部により前記本装置に対する前記様態の変化を検出すると、少なくとも前記記録媒体における前記画像データの記録可能な残り容量を検出する残容量検出部と、
前記残容量検出部により検出された前記記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であれば、当該残り容量以下であることを報知する残容量報知部と、
を具備することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記様態変化検出部は、前記様態の変化としてバッテリーの交換の検出、前記本装置に加えられる振動の検知、又は前記本装置に対して接触があるか否かの検出を行うことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記撮影動作を行うときに少なくとも被写体の画像を表示する表示部を有し、
前記残容量報知部は、少なくとも前記表示部に前記記録可能な残り容量を警告表示する、
ことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【請求項4】
前記残容量報知部は、前記記録可能な残り容量が予め設定された容量以下であることを鳴動器による鳴動又は発光素子の発光のうちいずれか一方又は両方により強制的に警告することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【請求項5】
電源として交換可能なバッテリーを備え、撮影動作を行ってその画像データを取得する撮像装置において、
前記バッテリーの交換を検出するバッテリー交換検出部と、
前記バッテリー交換検出部により前記バッテリーの交換を検出すると、少なくとも前記画像データを記憶する記録媒体における前記画像データの記録可能な残り容量を検出する残容量検出部と、
前記残容量検出部により検出された前記記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であれば、当該残り容量以下であることを報知する残容量報知部と、
を具備することを特徴とする撮像装置。
【請求項6】
前記残容量報知部により前記表示部に前記画像データの記録可能な残り容量を報知した後、前記本装置の前記電源を遮断する電源遮断部と、
前記本装置の前記電源が遮断してからの時間経過を計測するタイマーと、
を具備し、
前記残容量検出部は、前記タイマーの計測された前記電源の遮断している時間が予め設定された遮断時間以上になると、前記記録媒体における前記画像データの記録可能な残り容量を検出し、
前記残容量報知部は、前記残容量検出部により検出された前記記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であれば、当該残り容量以下であることを報知する、
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項7】
前記撮影動作を行うときに少なくとも被写体の画像を表示する表示部を有し、
前記残容量報知部は、前記表示部に前記記録可能な残り容量が前記予め設定された残り容量以下であることを表示する、
ことを特徴とする請求項5又は6記載の撮像装置。
【請求項8】
前記バッテリー交換検出部により前記バッテリーの交換を検出すると、前記本装置の前記電源を起動する電源起動部と、
前記表示部に前記記録可能な残り容量が前記予め設定された残り容量以下であることを表示した後、前記本装置の前記電源を遮断する電源遮断部と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項9】
電源として交換可能なバッテリーを備え、撮影動作を行ってその画像データを取得する撮像装置において、
本装置の電源が遮断されている状態に、当該本装置に加えられる振動を検知する振動検知部と、
前記振動検知部により前記振動が前記本装置に加えられことを検知すると、前記バッテリーの交換を検出するバッテリー交換検出部と、
前記バッテリー交換検出部により前記バッテリーの交換を検出すると、少なくとも前記画像データを記憶する記録媒体における前記画像データの記録可能な残り容量を検出する残容量検出部と、
前記残容量検出部により検出された前記記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であれば、当該残り容量以下であることを報知する残容量報知部と、
を具備することを特徴とする撮像装置。
【請求項10】
前記振動検知部により検出された前記振動の時間が予め設定された振動時間以上で、かつ前記振動に周期性がなければ、前記バッテリーの交換を可能とする振動確認部を有することを特徴とする請求項9記載の撮像装置。
【請求項11】
前記残容量検出部は、前記バッテリー交換検出部により前記バッテリーの交換を検出すると、少なくとも前記記録媒体における前記画像データの記録可能な残り容量を検出することを特徴とする請求項10記載の撮像装置。
【請求項12】
前記残容量検出部は、前記バッテリー交換検出部により前記バッテリーの交換を検出したときに、前記本装置の前記電源が予め設定された遮断時間以上遮断され、かつ前記振動確認部により前記振動の時間が予め設定された振動時間以上であることが確認されると、前記記録媒体に記録可能な容量が予め設定された残り容量であるか否かを検出し、
前記残容量報知部は、前記残容量検出部により検出された前記記録可能な容量が前記予め設定された残り容量以下であれば、当該記録可能な容量が予め設定された残り容量以下であることを警告する、
ことを特徴とする請求項11記載の撮像装置。
【請求項13】
電源として交換可能なバッテリーを備え、撮影動作を行ってその画像データを取得する撮像装置において、
本装置の前記電源が遮断されている状態に、当該本装置に対して接触があるか否かを検出する接触検出部と、
前記接触検出部により当該本装置に対する接触を検出すると、少なくとも前記画像データを記憶する記録媒体における前記画像データの記録可能な残り容量を検出する残容量検出部と、
前記残容量検出部により検出された前記記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であれば、当該残り容量以下であることを報知する残容量報知部と、
を具備することを特徴とする撮像装置。
【請求項14】
前記本装置は、前記撮影動作を行うときに少なくとも被写体の画像を表示する表示部を有し、
前記接触検出部は、前記表示部に対する接触を検出する、
ことを特徴とする請求項13記載の撮像装置。
【請求項15】
前記接触検出部は、前記表示部の表示画面上に設けられたタッチパネルを有することを特徴とする請求項14記載の撮像装置。
【請求項16】
前記本装置の前記電源が遮断してからの時間経過を計測するタイマーを備え、
前記残容量検出部は、前記タイマーにより計測された時間が予め設定された遮断時間以上になると、少なくとも前記画像データを記憶する記録媒体における前記画像データの記録可能な容量を検出し、
前記残容量報知部は、前記記録可能な容量が前記予め設定された残り容量以下であれば、少なくとも前記記録媒体における前記画像データの記録可能な残り容量を報知する、
ことを特徴とする請求項13記載の撮像装置。
【請求項17】
前記撮影動作を行うときに少なくとも被写体の画像を表示する表示部を有し、
前記残容量報知部は、前記接触検出部により当該本装置に対する接触を検出すると、前記記録可能な残り容量が予め設定された残り容量以下であることを強制的に警告し、前記接触検出部により当該本装置に対する接触を検出しなければ、前記記録可能な容量が前記予め設定された残り容量以下であることを前記表示部に表示する、
ことを特徴とする請求項16記載の撮像装置。
【請求項18】
前記残容量報知部は、鳴動を行う鳴動器又は発光を行う発光素子のうちいずれか一方又は両方を有し、前記記録可能な容量が前記予め設定された残り容量以下であることを前記鳴動器又は前記発光素子のうちいずれか一方又は両方により強制的に警告することを特徴とする請求項5、6、12又は17のうちいずれか1項記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−124751(P2012−124751A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−274535(P2010−274535)
【出願日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】