説明

撮像装置

【課題】移動可能な表示手段の位置状態に応じて、適宜、表示面に画像を表示するかどうかを制御することによって表示手段による消費エネルギーの低減化を実現可能とした撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置は、光学ファインダ3近傍に物体が存在するか否かを検知する検知手段4を備える。装置本体1に移動可能に設けられた表示手段5の状態を検出するための状態検出手段によって、表示手段5の表示面が撮影者側を向いて装置本体に収納される第一の状態にあることが検出されるときには、光学ファインダ近傍に物体が存在するか否かを検知する検知手段4の検知結果に基づいて表示手段5の表示面に画像を表示するかどうかを制御する。状態検出手段によって、表示手段5が第一の状態以外の状態となることが検出されるときには、状態検出手段によって検出される表示手段5の状態に基づいて表示手段の表示面に画像を表示するかどうかを制御する

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラなどの撮像装置に関する。特に、撮影者等の物体を検知するための検知手段と本体に対し回転可能ないし移動可能に取りつけられた表示手段を備えた撮像装置の省エネルギー化の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、次の様なデジタルカメラが提案されている(特許文献1参照)。これは、本体に対して開閉自在に設けられた表示手段と光学系からの被写体像を確認するための光学ファインダと撮影者が該ファインダを覗いていることを検知する接眼検知手段とを備える。そして、接眼検知手段を用いて撮影者がファインダを覗いているか否かを検知し、この検知結果に基づき、回転可能な表示手段の状態を表示状態(駆動状態)と非表示状態(非駆動状態)との間で切り替える。
【特許文献1】特開平11-038471号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来技術においては、表示手段の表示状態と非表示状態間の切り替えを行うことで省エネルギー化を実現しているが、接眼検知手段そのものは常に駆動状態にある。表示手段は、その位置状態によっては、表示手段が撮影者とファインダとの間に介入する。そのため、こうした位置状態では、そもそもファインダで撮影状態を確認することが難しく、撮影者はファインダを覗いていない状態にある可能性が高い。そのような場合、撮影者は表示手段を用いて撮影状態を確認することになり、接眼検知手段を用いて表示手段の状態を表示状態と非表示状態間で切り替える必要はない。すなわち、表示手段は常に表示状態にあることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題に鑑み、本発明の撮像装置は、光学ファインダ近傍に物体が存在するか否かを検知する検知手段を備える撮像装置であって、表示面が撮影者側を向いて前記撮像装置の本体に収納される第一の状態と、前記表示面が被写体側を向いて前記撮像装置の本体から突出する第二の状態と、前記表示面が被写体側を向いて前記撮像装置の本体に収納される第三の状態と、前記表示面が撮影者側を向いて前記撮像装置の本体から突出する第四の状態との状態となる表示手段と、前記表示手段の状態を検出するための状態検出手段と、前記状態検出手段によって、前記表示手段が前記第一の状態となることが検出されるときに、前記検知手段の検知結果に基づいて前記表示面に画像を表示するかどうかを制御し、前記状態検出手段によって、前記表示手段が前記第一の状態以外の状態となることが検出されるときに、前記状態検出手段によって検出される前記表示手段の状態に基づいて前記表示面に画像を表示するかどうかを制御する制御手段と、を有することを特徴とする。また、本発明の他の撮像装置は、ファインダ近傍に物体が存在するか否かを検知する検知手段を備える撮像装置であって、表示面が撮影者側を向いて前記撮像装置の本体に収納される第一の状態と、前記第一の状態から回転軸を中心に回転させる第二の状態となる表示手段と、前記表示手段の状態を検出するための状態検出手段と、前記状態検出手段によって、前記表示手段が前記第一の状態となることが検出されるときには、前記検知手段の検知結果に基づいて前記表示面に画像を表示するかどうかを制御し、前記状態検出手段によって、前記表示手段が前記第二の状態となることが検出されるときには、前記検知手段の検知結果に関わらず前記表示面に画像を表示するように前記表示手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明の撮像装置によれば、表示手段の状態から、適宜、表示面に画像を表示するかどうかを制御する。これによって、表示手段は無駄な表示を行うことがなく、撮像装置の消費エネルギーを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明による実施例1のカメラないし撮像装置を背面から見た斜視図。
【図2】カメラないし撮像装置の検知ユニットの構成例を示す分解斜視図。
【図3】カメラないし撮像装置の検知ユニットの構成例と機能を示す上面概略図。
【図4】本発明による実施例1のカメラないし撮像装置の表示ユニットの回転方向を説明する分解斜視図。
【図5−1】(a)は本発明による実施例1のカメラないし撮像装置の表示ユニットの第一の状態を示す背面図、(b)はその表示ユニットの回転位置を検出する位置検出手段の有効範囲を表す背面斜視図、(c)は(b)の上面図。
【図5−2】(d)は本発明による実施例1のカメラないし撮像装置の表示ユニットの位置検出手段の構成を示す分解斜視図、(e)はその表示ユニットが第三の状態にある場合の位置検知手段の状態図、(f)はその表示ユニットが第一の状態にある場合の位置検知手段の状態図、(g)は表示ユニットの位置検出手段の構成要素である釦部材の形状を説明する斜視図。
【図6】本発明によるカメラないし撮像装置の制御系の構成例を示すブロック図。
【図7】本発明による実施例1のカメラないし撮像装置における検知ユニットの動作を説明するフローチャート図。
【図8−1】(a)は本発明による実施例2のカメラないし撮像装置の表示ユニットの固定方法に関する背面斜視図、(b)はその表示ユニットの回転位置に関する背面斜視図、(c)は(b)の側面図。
【図8−2】(d)は本発明による実施例2のカメラないし撮像装置の断面線を指示する背面図、(e1)は(d)に指示した断面線における表示ユニットの収納状態時の断面図、(e2)は(d)に指示した断面線における表示ユニットの30°回転状態時の断面図、(f1)は(e1)の指示部aの拡大図、(f2)は(e2)の指示部bの拡大図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について説明する。本発明の撮像装置において重要なことは、次のことである。すなわち、表示手段の状態から、適宜、表示面に画像を表示するかどうかを制御し、できるだけ表示手段は無駄な表示を行うことがないようにする。例えば、次のように構成することができる。表示手段が所定の移動位置にあるのが位置検出手段で検出されて検知手段が駆動状態にある時、ファインダ近傍での物体の存在が検知手段で検知された場合、撮影者はファインダで撮影状態を確認中と看做して表示手段を非駆動状態にする。他方、光学ファインダ近傍における物体の非存在が検知手段により検知された場合は、撮影者等が表示手段で撮影状態を確認中と看做して表示手段を駆動状態にする。前記所定の移動位置は、特定の1つの位置でもよいし、特定の複数の位置でもよいし、或る範囲にわたる位置状態などであってもよい。
【0008】
前記基本構成を基礎にして、以下のように構成することもできる。例えば、表示手段が前記所定の移動位置以外の移動位置にあるのが位置検出手段で検出されて検知手段が非駆動状態にある時、表示手段を常に駆動状態にするように構成することができる。
【0009】
また、表示手段は、当該撮像装置の横軸中心及び縦軸中心に回転可能に設けられるように構成することができる。この場合、後述の実施例1で詳述するように、表示手段が次の第一乃至第五の状態を取り得るように構成できる。第一の状態では、表示手段の表示面が撮影者側に外側を向いて収納位置に配される。第二の状態では、表示面が被写体側を向いている。第三の状態では、表示面が当該撮像装置の本体側を向いて収納位置に配される。第四の状態では、表示面が撮影者側を向いて前記縦軸中心の回転限界位置に配される。第五の状態は、前記第一乃至第四の状態以外の状態である。そして、表示手段が第一の状態にあることを位置検出手段が検出する時のみ、検知手段が駆動状態にされるように構成できる。勿論、例えば、表示手段が第五の状態にあることを位置検出手段が検出する時にも、検知手段が駆動状態にされる構成とすることも可能である。こうした制御態様は、場合に応じて決め、検知手段による消費エネルギーの低減化を図るようにすればよい。
【0010】
表示手段は、後述の実施例2で述べるように、当該撮像装置の横軸中心にのみ回転可能に設けられてもよい。この場合、表示面が撮影者側に外側を向いて収納位置に配された第一の状態から横軸中心に所定の角度以上回転された状態に表示手段があることを位置検出手段が検出する時、検知手段を非駆動状態にすることができる。そして、前記第一の状態と該状態から横軸中心に所定の角度未満しか回転されていない状態との間に表示手段があることを位置検出手段が検出する時、検知手段を駆動状態にするように構成できる。勿論、表示手段の移動態様は、これらの態様に限らない。例えば、表示面が撮影者側に外側を向いて収納位置に配された第一の状態から当該撮像装置の本体に沿って表示手段が下方にスライド可能な態様なども可能である。そして、表示手段の移動態様に応じて、どの位置状態で検知手段を駆動状態にし、どの位置状態で検知手段を非駆動状態にするかを決定すればよい。
【0011】
接眼検知手段は、例えば、投光素子と、該投光素子から放射され物体で反射されて来た光を受光するための受光素子を含む構成にすることができる。こうした構成は後述の実施例1で採用されている。投光素子などは或る程度のエネルギーを消費するので、こうした構成の検知手段を状況に応じて非駆動状態にすることによる消費エネルギーの低減効果は大きい。検知手段としては、ファインダ近傍に物体が存在することによる熱や明るさなどの変化を検知する構成などを用いることもできる。例えば、熱の変化を電気抵抗の変化に変換して電流の変化として検知したり、明るさの変化をフォトダイオードで光電流の変化として検知したりすることができる。
【0012】
位置検出手段は、例えば、表示手段の移動位置に応じた位置を取る移動可能な可動部材(例えば、後述する釦部材)と、該可動部材により制御されるスイッチ部材(例えば、後述するタクトスイッチ)を含む構成にすることができる。勿論、位置検出手段も、他の構成(例えば、フォトカプラを用いて光学的に位置検出する構成など)を用いることができる。
【0013】
次に、具体的な実施例を図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
図1乃至図7を参照して本発明の実施例1を説明する。図1は、本発明の実施例1による撮像装置であるカメラの背面斜視図である。本実施例のカメラは、CCDやCMOS等の撮像素子により被写体像を光電変換して画像情報を作成し、任意のメモリ等の電子記録媒体にその画像情報を記録することができるデジタルカメラである。カメラ本体1の横方向をX軸、縦方向をY軸、撮影光学系の光軸方向をZ軸として説明を進める。
【0014】
図1において、1はカメラ本体、2は電源スイッチ、3は、接眼レンズを備えた光学ファインダ、4は、撮影者がファインダ3近傍に存在するか否かを検知する検知ユニット(検知手段)である。ファインダ3を介して、撮影光学系、跳ね上げミラー、ダハプリズム、接眼レンズにより形成される被写体像を見ることができる。また、5は、撮影画像の確認・選択及びメニュー機能の選択・設定に使用する開閉自在に設けられたバリアングルモニタ(回転方向可変型表示装置)であり、撮影者の意図に応じて移動可能な表示ユニット(表示手段)である。
【0015】
検知ユニット4はカメラ背面に配置されている。検知ユニット4の構成要素である投光用パネル及び受光用パネルは、収納位置にある回転可能な表示ユニット5と略同一面に配置される。投光用パネル及び受光用パネルについては後に詳述する。
【0016】
最初に、検知ユニット4の構成について、背面分解斜視図である図2を参照して説明する。401は投光素子であり、ここでは電流を流した場合に主に赤外光を発光するLEDである。その光の波長は主に700nm以上である。402は、投光素子401から放射された光の反射光を検出する受光素子であり、受光した光の波長や強度によって電流を発生させる受光センサである。403は、投光部を覆う投光用のパネルであり、投光素子401側に投光用の光学面として正のパワーを持つレンズである凸レンズが形成されている。404は、受光部を覆う受光用のパネルであり、受光素子402側に受光用の光学面として正のパワーを持つレンズである凸レンズが形成されている。投光用のパネル403及び受光用のパネル404は、第一の波長(ここでは720nm)以上の波長の光を透過する材料で形成されている。411は、投光用パネル403、受光用パネル404、更には投光素子401や受光素子402を保持するホルダーであり、投光素子401から受光素子402に直接光が届かないように遮光する役目も果たす。
【0017】
次に、検知ユニット4の撮影者検知方法について、検知ユニット4の構成を示した上面概略図である図3を参照して説明する。投光素子401から投光用パネル403を通して放射された光は、投光用パネル403に形成された正のパワーを持つレンズである凸レンズにより或る程度集光される。そして、Z方向に伸びるファインダ光軸410と交差する投光光路408を進む。受光素子402は、受光用パネル404に形成された正のパワーを持つレンズである凸レンズにより、ファインダ光軸410と交差する受光光路409から集光された光を受光する。この結果として、カメラの外側のパネル前面位置406から検知限界位置407までの間に撮影者が存在する場合には、有効領域405に赤外光反射面となる撮影者が存在することになる。よって、投光素子401から放射された光は撮影者で反射され、受光素子402にてその反射光が受光されて、撮影者を検知することができる。
【0018】
次に、カメラ本体1に対して回転可能な表示ユニット5の回転方向を示す分解斜視図の図4を参照し、回転可能な表示ユニット5の回転方向について説明する。表示ユニット5は、開閉自在に設けられたバリアングルモニタの画像表示部(以下、表示部5aと言及する)とその保持部材を有し、表示部5aが被写体側に向けられた際には、被撮影者が撮影画像の確認を行うことができる。6は、表示ユニット5の第一の回転軸601及び第二の回転軸602を保持する回転軸保持部材である。第一の回転軸601は、表示ユニット5に設けられた回転軸嵌合穴530に挿入され、表示部5aがX方向中心の回転を行うための回転軸である。第二の回転軸602は、本体背面カバー部材9(図5−2(d)参照)に設けられた嵌合穴に挿入され、表示部5aがY方向中心の回転を行うための回転軸である。表示部5aは、カメラ本体1に対し、回転軸保持部材6を介してX方向中心に−90°〜180°の範囲及びY方向中心に0°〜180°の範囲で回転可能に保持される。X方向中心に−90°〜180°の範囲で回転可能ということは、図1の収納位置のような状態を0°として、一方向に180°回転して図5−1(a) のような位置まで、及び反対方向に90°回転した位置まで、回転可能であることを意味する。Y方向中心に0°〜180°の範囲で回転可能ということは、図5−1(c)の0°の位置から、522で示すような位置まで回転可能であることを意味する。
【0019】
次に、図5−1と図5−2を参照し、表示ユニット5の位置を検出する位置検出手段の有効範囲について説明する。図5−1(a)は、表示部5aが撮影者側を向いて収納位置(詳しくは第二回転軸602の回転角度が0°から10°の状態)に配置された第一の状態520の背面図である。この状態に表示部5aが設置されている時、ファインダ3と表示部5aとは略同一面に配置された状態にあり、撮影者はファインダと表示ユニットを共に利用可能である。撮影者がファインダ3を用いて撮影状態を確認している場合、表示部5aからの投光がファインダ内に進入しファインダ像が見えにくくなる恐れがある。このような状態を回避するため、表示部5aが第一の状態にある時、検知ユニット4をONにする(すなわち駆動状態にする)。そして、撮影者がファインダ3を用いて撮影を行う場合には、検知ユニット4でこれを検知して、表示部5aへの出力を停止する。すなわち、表示部5aが第一の状態にあると位置検出手段が検出した時、検知ユニット4は駆動状態にされる。そして、駆動状態にある検知ユニット4がファインダ3近傍に物体が存在すると検知した場合には、表示ユニット5を非駆動状態(非表示状態)にする。一方、駆動状態にある検知ユニット4がファインダ3近傍に物体が存在しないと検知した場合には、表示ユニット5は駆動状態(表示状態)にされる。
【0020】
表示ユニットの回転位置と検知ユニットの有効領域を示す背面斜視図、上面図である図5−1(b)、(c)で、状態522は、第一回転軸601回りの回転角度が180°であり且つ第二回転軸602回りの回転角度が180°である第二の状態である。第二の状態に表示部5aが設置されている時、撮影者はファインダ3を用いて撮影状態を確認し、更に被撮影者は表示部5aを用いて撮影状態を確認することができる。よって、撮影者がファインダを覗いているか否かに関わらず、表示部5aは常に出力状態すなわち駆動状態にある必要がある。従って、第二の状態においては検知ユニット4を常にOFFすなわち非駆動状態にし、表示部5aは常に撮影画像が出力された駆動状態にする。
【0021】
図5−1(b)、(c)において、表示部の位置521は第一回転軸601回りの回転角度が180°であり且つ第二回転軸602回りの回転角度が10°程度である状態である。この状態は、検知ユニット4がON(駆動状態)になるかどうかの境界状態である。すなわち、第一回転軸601 の回転角度が180°であり且つ第二回転軸602の回転角度が0°以上10°未満の時、検知ユニット4はONとなる。この回転角度が10°以上の時は、検知ユニット4はOFFとなる。
【0022】
第一回転軸601回りの回転角度が0°であり且つ第二回転軸602回りの回転角度が0°以上10°未満である状態を第三の状態とする。第三の状態においては、表示部5aは表示部保持部材と背面カバー部材9との間に配置されるため、撮影者は常に表示部5aを用いて撮影画像状態を確認することができない。故に、検知ユニット4によって表示部5aを駆動状態と非駆動状態との間で制御する必要がそもそもないので、検知ユニット4は常にOFF(非駆動状態)にする。
【0023】
第一回転軸601回りの回転角度が0°であり且つ第二回転軸602回りの回転角度が180°である状態を第四の状態とする(図5−2(d)参照)。第四の状態に配置された時、表示部5aはファインダ3から離れた位置にあり、第一の状態に表示部5aがある場合とは異なり、表示部5aの発光によりファインダ像が見えにくくなることが無い。そのため、検知ユニット4は常に停止(非駆動状態)にして、表示部5aを駆動状態とする。
【0024】
上述してきた第一の状態、第二の状態、第三の状態、第四の状態以外の状態を第五の状態とする。この状態においては、表示部5aは撮影者とファインダ3の間に介入する形となり、表示ユニット5が撮影者にとって障害物となりファインダを用いて撮影することが難しい。そのため、表示部5aは常に駆動状態にあることが望ましく、検知ユニット4は常にOFF(非駆動状態)にする。
【0025】
次に、以上説明してきた表示部5aの各状態における検知ユニット4の状態を制御するための表示ユニットの位置検出手段の構成について、図5−2(d)〜(g)を参照して説明する。図5−2(d)は、表示ユニット5の位置検出手段を構成する要素を示す分解斜視図である。カメラ1の背面カバー部材9には、釦部材7が移動可能な大きさの半径を有する穴930が形成され、そこに釦部材7が挿入されている。穴930は、表示部5aが第一の状態520にある時に釦部材7が後述のタクトスイッチ8に入力を加えられる位置に配置されている(図5−2(f)参照)。釦部材7は、表示部5aが第一の状態にある時に表示ユニットにより押され、タクトスイッチ8を押す部材である。詳しくは、図5−2(g)に示すように、表示部5aとの当接面である面730を持つ部分とタクトスイッチ8を押す細径形状部731とを有する釦部材である。表示部5aが第一の状態520にある時に細径形状部731がタクトスイッチ8を押し、それ以外の状態では細径形状部731がタクトスイッチ8を押さないように、面730を持つ部分は可動に穴930に挿入されている。タクトスイッチ8は、表示部5aが第一の状態520にあるとき釦部材7によって押されるスイッチである。このタクトスイッチ8はFPC(フレキシブルプリント基板)等に表面実装され、FPCを介して入力信号を後述のシステム制御部17に送る。なお、ここではスイッチ部材としてタクトスイッチを例に挙げたが、当然、他のスイッチ部材を用いることもできる。
【0026】
図5−2(d)において、穴531は、表示部5aに形成された釦部材用逃げ穴である。図5−1(a)のA‐A断面線での断面図である図5−2(e)、(f)を参照し、上述した表示ユニットの位置検出手段と逃げ穴531との関係及び表示部5aの位置検出方法を、表示部5aの各状態において説明する。A‐A断面線は、釦部材7の中心点と表示部5aに設けられた釦部材用逃げ穴531の中心点を通る断面線である。
【0027】
表示部5aが第一の状態にある時、図5−2(f)に示すように釦部材7は表示ユニット5の背面部によって押され、タクトスイッチ8を押す状態になる。タクトスイッチ8からの信号が後述のシステム制御部17に送られ、検知ユニット4がON(駆動状態)になる。一方、表示部5aが第二の状態、第四の状態、第五の状態にある時、釦部材7は表示ユニット5によって押されることが無いため、タクトスイッチ8からの信号はOFFとなり検知ユニット4はOFF(非駆動状態)となる。また、表示部5aが第三の状態にある時、図5−2(e)に示すように釦部材用逃げ穴531に釦部材7が挿入される形で表示ユニット5の面が逃げるため、釦部材7はタクトスイッチ8を押すことが無い。よって、タクトスイッチ8からの信号はOFFとなり、検知ユニット4はOFF(非駆動状態)となる。
【0028】
図7は、以上に説明した検知ユニット4の動作のフローチャートである。このフローチャーに沿って検知ユニット4の動作を説明していく。S101において、カメラ1は撮影モードに設定された状態にあり、表示部5aが第一の状態にある時、表示部5aの裏面によって位置検出手段の釦部材7が押された状態にあり、検知ユニット4は駆動状態になる。よって、撮影者がファインダ3を覗いている状態にある時、表示ユニット5は停止状態(非駆動状態)となる。S102において表示部5aが第二の状態にある時、撮影者はファインダを用いて撮影状態を確認し、更に被撮影者は表示部5aを用いて撮影状態を確認することができる。よって、撮影者がファインダを覗いているか否かに関わらず、表示部5aは常に出力状態にある必要がある。従って、第二の状態において、検知ユニット4を常にOFFにし、表示部5aには常に撮影画像が出力された状態にする。
【0029】
S103において、表示部5aが第三の状態にある時、表示部5aは表示部保持部材と背面カバー部材9との間に配置されるため、撮影者は表示部5aを用いて撮影画像状態を確認することが難しい。故に、検知ユニット4によって表示部5aの状態を制御する必要がそもそもないため、検知ユニット4は常にOFFにする。S104において、表示部5aが第四の状態に配置された時、表示部5aはファインダ3から離れた位置にあり、表示部5aの発光によりファインダ像が見えにくくなることが無い。そのため、検知ユニット4は常に停止する。S105において、表示部5aが第五の状態に配置された時、表示部5aは撮影者とファインダ3の間に介入する形となり、表示部5aが撮影者にとって障害物となりファインダを用いて撮影することが難しい。そのため、撮影者は表示部5aを用いて撮影を行う方が利便性が良い。よって、表示部5aは常に駆動状態にあることが望ましく、検知ユニット4は常にOFFにする。
【0030】
図6は、以上に説明した構成を含む本実施例のカメラの制御系の構成を示すブロック図である。図6で、1はカメラ本体であり、8は撮影レンズで、複数の光学レンズ9、絞り10等から構成されている。カメラ本体1の構成を以下に詳述する。
【0031】
図6において、11は、測光、測距の開始を指示し、撮影を指示するための2段スイッチとなっているレリーズボタンである。このレリーズボタンを1段目まで軽く押し込んだ状態を「半押し」といい(SW1)、この状態では測光、測距が行われる。半押しから更に2段目まで押すことを「全押し」といい(SW2)、全押しすることで撮影が行われる。12はシャッタ、13は光学画像を電気信号に変換する撮像素子、14は撮像素子13からのアナログの画像信号をデジタルの画像データに変換するA/D変換部である。また、15は、撮像素子13、A/D変換部14にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生回路であり、メモリ制御部16及びシステム制御部17により制御されている。
【0032】
18は画像処理部であり、A/D変換部14或いはメモリ制御部16からの画像データに対して画素補間処理や色変換処理等の所定の画像処理を行う。また、画像処理部18は、A/D変換部14から出力される画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL(スルーザレンズ)方式のAWB(オートホワイトバランス)制御処理も行っている。メモリ制御部16は、A/D変換部14、タイミング発生回路15、画像処理部18、画像表示メモリ19、表示制御部20、メモリ21、圧縮伸長部22を制御する。A/D変換部14から出力されるデータは、画像処理部18、メモリ制御部16を介して、或いはA/D変換部14のデータが直接メモリ制御部16を介して、画像表示メモリ19或いはメモリ21に書き込まれる。
【0033】
21は、撮影した画像を格納するためのメモリであり、所定枚数の画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。22は、メモリ21から読み出した画像データを所定の画像圧縮方法(例えば、適用離散コサイン変換など)に従って画像データを圧縮・伸長する圧縮伸長部である。メモリ21に格納された画像を読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えた画像データをメモリ21に書き込む。処理を終えた画像データは更に、着脱可能な記録媒体23に記録される。この記録媒体23は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリによって構成されている。また、メモリ21は、システム制御部17の作業領域としても使用することが可能である。更に、記録媒体23から画像データをメモリ21に読み出し、画像処理部18やメモリ制御部16を介して画像表示メモリ19に画像データを書き込む処理をし、表示制御部20により画像表示ユニット5に表示する場合にも使用される。
【0034】
24は、シャッタ12を制御するシャッタ制御部、25は、絞り10を制御する絞り制御部である。26は、撮影レンズ8のフォーカシングを制御する測距制御部、27はストロボ、28は、ストロボ27の発光を制御するストロボ制御部である。17は、カメラ全体を制御するシステム制御部である。システム制御部17はCPUを含むマイクロコンピュータユニットから構成されており、メモリ29に格納されたプログラムを実行する。29は、システム制御部17の動作用の定数、変数、プログラムなどを記憶するメモリである。ここには、撮像処理を行うプログラム、画像処理を行うプログラム、作成した画像ファイルデータを記録媒体に記録するプログラム、画像ファイルデータを記録媒体から読み出すプログラムなどの各種プログラムが記録されている。また、上記プログラムのマルチタスク構成を実現し実行するOSなどの各種プログラムが記録されている。
【0035】
30は電源制御部で、電源検出回路、DC−DCコンバータ、電力を供給する回路ブロックを切換えるスイッチ回路等により構成されている。電源部31の装着の有無、電源の種類、電池残量の検出等を行い、検出結果及びシステム制御部17の指示に基づいて前記DC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ電力供給する。
【0036】
4は、撮影者を検知する上述した検知ユニットである。これは、光を放射する投光素子401、投光用パネル403、投光素子駆動制御部415、投光素子401が放射した光のうち撮影者で反射した反射光を受光する受光素子402
で構成される。投光用パネル403は、光を撮影者側に放射する。投光素子駆動制御部415は投光素子401を駆動する。また、反射光を受光素子402に集光する受光用パネル404、受光素子402の信号を処理する信号処理部416も含む。
【0037】
上述した表示部の位置検出手段32は表示ユニットが第一の状態520にある時、システム制御部17に信号を送る。システム制御部17は表示部の位置検出手段32からの信号を受け、投光素子駆動制御部415を介して投光素子の駆動を制御する。位置検出手段32と検知ユニット4の詳しい動作は上述した通りである。本実施例により、検知ユニットの省エネルギー化を実現することができる。
【0038】
本実施例による効果を更に詳しく述べると、次のようになる。本実施例の装置では、表示ユニットの表示面が撮影者側を向いて収納状態にある第一の状態に配された時のみ、検知ユニットを駆動状態にする。第一の状態はファインダと表示面が撮影者側を向いて略同一面に配された状態であり、撮影者はファインダを覗いての撮影と、表示ユニットを用いての撮影を行うことができる。そのため、検知ユニットを駆動し、撮影者がファインダを覗いて撮影した場合に表示ユニットの発光によりファインダ像が見えにくくなることを防ぐことが望ましい。従って、この状態にある時、検知ユニットは駆動させて、不必要な時は表示ユニットを非表示状態にする。
【0039】
表示ユニットの表示面が被写体側を向いた状態である第二の状態は、撮影者はファインダを覗いて撮影を行い、被撮影者は表示ユニットを用いて自分が撮影される状態を確認することができる状態である。このとき、表示ユニットは被撮影者の撮影画像確認用として用いられているため、撮影者がファインダを用いて撮影を行っていたとしても表示ユニットは常に駆動状態にあることが望ましい。従って、この状態にある時、検知ユニットの駆動は停止して、表示ユニットは常に表示状態にする。
【0040】
表示ユニットの表示面がカメラ本体側を向いて収納位置に配された第三の状態では、表示部が表示部保持部材と背面カバー部材との間に配置されるため、撮影者は常に表示ユニットによって撮影画像状態を確認することができない。故に、検知ユニットによって表示ユニットの状態を制御する必要がそもそもないため、検知ユニットは常に停止する。そして、表示ユニットは非表示状態にする。
【0041】
表示ユニットの表示面が撮影者側を向いて回転限界位置に配された第四の状態に配されたとき、表示面はファインダから離れた位置にあり、表示面の発光によりファインダ像が見えにくくなることが無い。そのため、検知ユニットは常に停止する。そして、表示ユニットは表示状態にする。
【0042】
また、前述の4つの状態以外の状態である第五の状態に表示ユニットがある時には、撮影者とファインダとの間に表示ユニットが介入する形にある。その場合、撮影者はファインダを覗くことが物理的に難しく、撮影者は表示ユニットを用いて撮影画像を確認する可能性が高い。そのため、表示ユニットは常に駆動状態であることが望ましい。従って、検知ユニットは常に停止する。
【0043】
このように表示ユニットの移動位置に応じて検知ユニットの状態を制御することにより、撮影者の利便性を損なうことなく検知ユニットの省エネルギー化を実現することができる。
【0044】
(実施例2)
次に、本発明のカメラの実施例2について説明する。まず、図8−1(a)を参照し、本実施例のカメラの表示部5aの可動機構の構成について説明する。
【0045】
図8−1(a)において、10は、表示ユニット5に取り付けられた回転軸である。これは、背面カバー部材9に2箇所設けられた嵌合穴931に挿入する形で組立てられるX軸中心の回転軸である。表示部5aは上記回転軸10により本体に可動に取り付けられ、その回転範囲は0°〜90°である。この構成を用いることにより、カメラ本体1に対してX軸中心の回転をする表示部5aの構成を得ることができる。ここでは0°〜90°の範囲で回転可能としたが、可動範囲に関して、他の組み合わせを用いてもよい。
【0046】
次に、図8−1(b)、(c)を用いて、表示部5aの移動位置と検知ユニット4の状態について説明する。図8−1(b)、(c)において、位置523は、収納位置(回転軸10回りの角度0°)である。位置 524は、検知ユニットON−OFFの境界位置(回転軸10回りの角度30°)である。位置525は、回転限界位置(回転軸10回りの角度90°)である。表示部5aの移動位置が、位置524以上で位置525以下の場合、表示ユニット5はカメラ本体1と撮影者との間に介入する形になり、撮影者はファインダ3を覗いて撮影を行うことが物理的に難しい。このような場合、撮影者は表示部5aを用いて撮影することになるため、検知ユニット4によって表示部5aの状態(表示状態または非表示状態)を切り替える必要は無い。よって、検知ユニット4を常に停止(非駆動状態)しておくことが望ましい。
【0047】
反対に、表示部5aの位置が位置523以上で位置524未満である時、撮影者がファインダ3を用いて撮影を行おうとした場合、表示部5aによって邪魔されること無く撮影を行うことができる。よって、このような状態の時、検知ユニット4を駆動状態にし、撮影者がファインダ3に近づいた場合に表示ユニット5をOFF(非駆動状態)にすることが望ましい。ここでは、例として、検知ユニットON−OFF境界位置を角度30°として説明を行った。しかし、この値は、カメラ本体1に対するファインダ位置、表示部5aの大きさ、回転軸10の位置等によって決まる値であり、カメラの構成によっては他の角度値を用いてもよい。
【0048】
次に、表示部5aの位置によって検知ユニット4の状態の切り替えを行うための構成について、図8−2(d)、(e1)、(e2)、(f1)、(f1)を参照し説明する。図8−2(e1)、(e2)は、図8−2(d)に示す断面線B-Bにおける断面図である。(e1)は、表示部5aの位置が収納位置、すなわち回転軸10回りの角度0°の状態である。(e2)は、表示部5aの位置が、検知ユニットON−OFFの境界状態であり、回転軸10回りの角度30°の状態である。図8−2(f1)は、図8−2(e1)に示すa部の拡大図である。図8−2(f2)は、図8−2(e2)に示すb部の拡大図である。図8−2(f1)、(f2)において、7及び8は、夫々、実施例1において説明した釦部材及びタクトスイッチと同一の機能を果たす部品である。
【0049】
表示部5aが収納状態にある時、図8−2(f1)に示すように、表示ユニット5の背面部によって釦部材7が押され、それに伴いタクトスイッチ8が押される。こうして、表示ユニットの位置検出手段32がONになり、検知ユニット4が駆動状態にされる。すなわち、タクトスイッチ8からの信号が、図6において説明したように、システム制御部17、投光素子駆動制御部415を介して投光素子401の駆動を行うように働き、検知ユニット4を駆動状態にする。
【0050】
表示部5aが検知ユニットON−OFF境界位置すなわち回転軸回りの角度30°の状態にある時、図8−2(f2)に示すように、表示ユニットの背面部が釦部材7から離れる境界状態にある。この状態において、表示ユニット5は釦部材7を押すことは無く、従って釦部材7によってタクトスイッチ8が押されず、タクトスイッチ8はOFFとなる。このタクトスイッチ8からの信号が、システム制御部、投光素子駆動制御部を介して投光素子401の駆動を停止するよう働き、検知ユニット4は非駆動状態にもたらされ停止する。
【0051】
回転軸角度が30°以上90°以下の場合には、表示部5aによって釦部材7が押されることは無く、結果として投光素子401の駆動は停止され、検知ユニット4はOFF(非駆動状態)となる。そして、表示ユニット5は常に表示状態にされる。
【0052】
以上説明したような本実施例の構成を用いることにより、表示部の位置状態に応じて検知ユニットの状態を撮影者の利便性を損なうことなく駆動状態と非駆動状態の間で制御することができる。すなわち、表示部5aの位置が位置523以上で位置524未満である時(上記第一の状態に相当する)にのみ、検知ユニット4が駆動状態にされ、撮影者がファインダ3に近づいた場合に表示部5aが非駆動状態にされる。そうでない場合は、表示部5aが駆動状態におかれる。こうして、検知ユニットによるエネルギー消費を抑えることができる。
【符号の説明】
【0053】
1 撮像装置(カメラ、カメラ本体)
3 光学ファインダ(ファインダ)
4、401〜404、415、416 検知ユニット
5 表示ユニット(回転する機構を備えた表示手段、画像表示器)
5a 表示部
7 表示ユニットの位置検出手段(釦部材)
8 表示ユニットの位置検出手段(表面実装型タクトスイッチ)
9 カメラ背面カバー部材
32 表示ユニットの位置検出手段
520、521、523 第一の状態
522 第二の状態

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファインダ近傍に物体が存在するか否かを検知する検知手段を備える撮像装置であって、
表示面が撮影者側を向いて前記撮像装置の本体に収納される第一の状態と、前記表示面が被写体側を向いて前記撮像装置の本体から突出する第二の状態と、前記表示面が被写体側を向いて前記撮像装置の本体に収納される第三の状態と、前記表示面が撮影者側を向いて前記撮像装置の本体から突出する第四の状態との状態となる表示手段と、
前記表示手段の状態を検出するための状態検出手段と、
前記状態検出手段によって、前記表示手段が前記第一の状態となることが検出されるときに、前記検知手段の検知結果に基づいて前記表示面に画像を表示するかどうかを制御し、前記状態検出手段によって、前記表示手段が前記第一の状態以外の状態となることが検出されるときに、前記状態検出手段によって検出される前記表示手段の状態に基づいて前記表示面に画像を表示するかどうかを制御する制御手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記状態検出手段によって、前記表示手段が前記第三の状態となることが検出されるときに、前記制御手段は前記検知手段の検知結果に関わらず前記表示面に画像を表示しないように前記表示手段を制御する請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記状態検出手段によって、前記表示手段が前記第二の状態となることが検出されるときに、前記制御手段は前記検知手段の検知結果に関わらず前記表示面に画像を表示するように前記表示手段を制御する請求項1または2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記状態検出手段によって、前記表示手段が前記第四の状態となることが検出されるときに、前記制御手段は前記検知手段の検知結果に関わらず前記表示面に画像を表示するように前記表示手段を制御する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
ファインダ近傍に物体が存在するか否かを検知する検知手段を備える撮像装置であって、
表示面が撮影者側を向いて前記撮像装置の本体に収納される第一の状態と、前記第一の状態から回転軸を中心に回転させる第二の状態となる表示手段と、
前記表示手段の状態を検出するための状態検出手段と
前記状態検出手段によって、前記表示手段が前記第一の状態となることが検出されるときに、前記検知手段の検知結果に基づいて前記表示面に画像を表示するかどうかを制御し、前記状態検出手段によって、前記表示手段が前記第二の状態となることが検出されるときに、前記検知手段の検知結果に関わらず前記表示面に画像を表示するように前記表示手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5−1】
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【図5−2】
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【図6】
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【図7】
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【図8−1】
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【図8−2】
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【公開番号】特開2013−41304(P2013−41304A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−248888(P2012−248888)
【出願日】平成24年11月13日(2012.11.13)
【分割の表示】特願2008−310807(P2008−310807)の分割
【原出願日】平成20年12月5日(2008.12.5)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】