説明

撮像装置

【課題】記録動画像の滑らかさを向上させるとともに、静止画のブレを低減することが可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】入射した光学像を光電変換し、この出力信号を処理して画像データを取得する撮像部11と、撮像部11における露光を制御するとともに光学像の撮影を制御するマイクロコンピュータ25を備えた動画と静止画を撮像して記録する撮像装置において、マイクロコンピュータ25は、動画撮影中に静止画の撮影を行う場合に、動画像の1フレームに相当する時間(t4〜t5)を複数に分割して露光を行い、撮像部11により処理して複数の画像データを取得し、複数の画像データの被写体像の位置合わせを行い複数の画像データを合成し、静止画像データとして記録するとともに、複数の画像データの被写体像の位置合わせを行わないで複数の画像データを合成し、動画像データの1フレームとして記録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画撮影中に静止画撮影する機能を有する撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、動画撮影中に静止画を撮影する機能を有する撮像装置が提案されている。また、動画撮影中のフレームレート内のぶれを低減するようにした撮像装置も提案されている。例えば、特許文献1には、動画フレーム内で通常露光と、この通常露光より短い露光時間で露光と両方で撮像し、フレームレート内のブレ量に応じて何れかを採用して動画像とする撮像装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−77272号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
動画撮影中に静止画を撮影する場合に、特許文献1に開示された技術、すなわち、通常露光時間よりも短い露光時間で撮像することにより、フレームレート内でのブレを低減した静止画を取得することが可能となる。しかし、静止画像は動画像の一部として使用することから、このフレームレートのみブレが小さくなると、動画としてのスムーズさが劣化してしまう。また、露光時間を短くしたフレームレートは増感して適正露光にするが、このときノイズが増加してしまう。このため、静止画の画質が劣化してしまうという不具合もある。
【0005】
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、記録動画像の滑らかさを向上させるとともに、静止画のブレを低減することが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため第1の発明に係わる撮像装置は、入射した光学像を光電変換する撮像素子と、上記撮像素子の出力信号を処理して画像データを取得する撮像処理部と、上記撮像素子の露光を制御するとともに上記光学像の撮影を制御する制御部と、を備え、動画と静止画を撮像して記録する撮像装置において、上記制御部は、動画撮影中に静止画の撮影を行う場合に、動画像の1フレームに相当する時間を複数に分割して露光を行い、上記撮像処理部により処理して複数の画像データを取得し、上記複数の画像データの被写体像の位置合わせを行い複数の画像データを合成し、静止画像データとして記録するとともに、上記複数の画像データの被写体像の位置合わせを行わないで複数の画像データを合成し、動画像データの1フレームとして記録する。
【0007】
第2の発明に係わる撮像装置は、上記第1の発明において、手振れ量を検出する手振れ量検出部を有し、上記制御部は、上記手振れ量検出部によって検出された手振れ量に基づいて上記分割数を設定する。
第3の発明に係わる撮像装置は、上記第2の発明において、上記手振れ量検出部は、上記動画像データ間の被写体像の移動量に基づいて手振れ量を検出する。
【0008】
第4の発明に係わる撮像装置は、上記第2の発明において、上記制御部は、複数の画像データより動画像データを合成する際に、上記手振れ量が所定量よりも大きい場合は被写体像の位置合わせを行い複数の画像データを合成して動画像データの1フレームとして記録する。
第5の発明に係わる撮像装置は、上記第4の発明において、上記制御部は、上記複数の画像データ間の被写体像の移動量に基づいて上記複数の合成画像データの被写体像の位置合わせを行う。
【0009】
第6の発明に係わる撮像装置は、上記第2の発明において、上記制御部は、複数の画像データより動画像データを合成する際に、上記手振れ量が所定量よりも大きい場合は複数の画像データのうちから連続して取得した複数の画像データを、被写体像の位置合わせを行わずに合成して複数の合成画像データを生成し、該複数の合成画像データの被写体像の位置合わせを行って合成して動画像データの1フレームとして記録する。
第7の発明に係わる撮像装置は、上記第6の発明において、上記制御部は、位置合わせを行わずに合成される上記複数の画像データ間の被写体像の移動量に基づいて上記複数の合成画像の被写体像の位置合わせを行う。
【0010】
第8の発明に係わる撮像装置は、入射した光学像を光電変換する撮像素子と、上記撮像素子の出力信号を処理して画像データを取得する撮像処理部と、上記撮像素子の露光を制御するとともに上記光学像の撮影を制御する制御部と、を備え、動画と静止画を撮像して記録する撮像装置において、上記制御部は、動画撮影中に静止画の撮影を行う場合に、動画像の複数フレームに関して動画像の1フレームに相当する時間をより長い時間とより短い時間に分割して露光を行い、上記撮像処理部により処理して複数の画像データを取得し、上記複数フレームに関して上記より短い時間の露光に対応する画像データを被写体像の位置合わせをして合成し、静止画像データとして記録するとともに、上記複数フレームに関して上記より長い時間の露光に対応する画像データを、上記動画像の複数フレームのそれぞれ1フレームとして記録する。
【0011】
第9の発明に係わる撮像装置は、上記第8の発明において、上記制御部は、上記複数のフレームに関して、1フレーム内で分割されたより短い時間に対応する露光を行った後に、分割されたより長い時間に対応する露光を行う。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、記録動画像の滑らかさを向上させるとともに、静止画のブレを低減することが可能な撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係わるカメラの主として電気的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係わるカメラの画像処理回路の詳細を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係わるカメラの移動量検出回路の入出力データの関係を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態に係わるカメラの合成処理回路の入出力データの関係を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態に係わるカメラにおいて、動画と静止画の撮影時における基本的な記録方法を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に係わるカメラにおいて、動画と静止画の撮影時における第1の変形的な記録方法を示すタイミングチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係わるカメラにおいて、動画と静止画の撮影時における第2の変形的な記録方法を示すタイミングチャートである。
【図8】本発明の一実施形態に係わるカメラにおいて、動画フレーム間移動量と合成タイプ、残存ブレ量の関係を示すグラフである。
【図9】本発明の一実施形態に係わるカメラにおいて、残存ブレ量がタイプ3の場合のタイミングチャートである。
【図10】本発明の一実施形態に係わるカメラにおいて、残存ブレ量がタイプ4の場合のタイミングチャートである。
【図11】本発明の一実施形態に係わるカメラにおいて、残存ブレ量がタイプ5の場合のタイミングチャートである。
【図12】本発明の一実施形態に係わるカメラにおいて、第2の変形的な記録方法におけるタイミングチャートである。
【図13】本発明の一実施形態に係わるカメラの撮影時の動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態に係わるカメラの撮像・合成処理(タイプ1:マルチ記録)の動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の一実施形態に係わるカメラの撮像・合成処理(タイプ3:マルチ記録)の動作を示すフローチャートである。
【図16】本発明の一実施形態に係わるカメラの撮像・合成処理(タイプ4:マルチ記録)の動作を示すフローチャートである。
【図17】本発明の一実施形態に係わるカメラの撮像・合成処理(タイプ5:マルチ記録)の動作を示すフローチャートである。
【図18】本発明の一実施形態に係わるカメラの撮像・合成処理(タイプ1/2/3:動画記録)の動作を示すフローチャートである。
【図19】本発明の一実施形態に係わるカメラの撮像・合成処理(タイプ4:動画記録)の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面に従って本発明を適用したカメラを用いて好ましい実施形態について説明する。本発明の好ましい一実施形態に係わるカメラは、デジタルカメラであり、撮像部を有し、この撮像部によって被写体像を画像データに変換し、この変換された画像データに基づいて、被写体像を本体の背面に配置した表示部(背面液晶モニタやEVF)にライブビュー表示する。撮影者はライブビュー表示を観察することにより、構図やシャッタチャンスを決定する。レリーズ操作時には、静止画の画像データが記録媒体に記録され、また動画釦を操作すると動画の画像データが記録媒体に記録される。動画の記録中にレリーズ操作がなされると、動画の画像データとともに静止画の画像データも記録媒体に記録される。記録媒体に記録された画像データは、再生モードを選択すると、表示部に再生表示することができる。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態に係わるカメラの主として電気的構成を示すブロック図である。バス23に、撮像部11、A/D13、移動量検出回路15、合成処理回路17、画像処理回路19、操作部21、マイクロコンピュータ25、RAM27、背面液晶モニタ29、EVF31、I/F33が入出力可能に接続されている。
【0016】
バス23は、カメラ本体の内部で読み出され若しくは生成された各種データや制御信号をカメラ本体内部の各回路に転送するための転送路である。
【0017】
撮像部11は、撮影レンズ、絞り・シャッタ等の露出制御素子、撮像素子、撮像制御回路等を含み、撮影レンズによって形成された被写体像を画像信号に変換し、画像信号をA/D13に出力する。撮像素子は、撮影レンズを介して入射した光学像を光電変換するための素子であって、各画素を構成するフォトダイオードが二次元的にマトリックス状に配置されており、各フォトダイオードは受光量に応じた光電変換電流を発生し、この光電変換電流は各フォトダイオードに接続するキャパシタによって電荷蓄積される。各画素の前面には、ベイヤ配列のRGBフィルタが配置されている。
【0018】
撮像部11は、撮像素子の出力信号を処理して画像データを取得する撮像処理部として機能し、またマイクロコンピュータ25からの制御信号に応じて、動画像の1フレームに相当する時間を複数に分割して露光を行い、複数の画像データを生成する。なお、撮像素子はベイヤ配列に限定されず、例えばFoveonのような形式でも勿論かまわない。
【0019】
A/D(Analog-to-digital converter)13は、アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器であり、撮像部11から入力した画像信号を画像データに変換し、バス23に出力する。バス23に出力された画像データは後述するRAM27に一時記憶される。なお、本明細書においては、撮像部11において生成された画像信号も含めて画像データと称する場合がある。また、ベイヤ配列の撮像素子から出力された画像信号をそのまま画像データに変換したものをRAWデータと称し、またベイヤデータとも称する。
【0020】
移動量検出回路15は、図3に示すように、バス23を介して(図3ではバス23を省略)、ベイヤデータ1およびベイヤデータ2を入力し、2つのベイヤデータを比較することにより、移動量を算出し、算出した移動量データをバス23に出力する。前述したように、1フレーム分の画像データがバス23に出力されると、一旦、RAM27に一時記憶される。移動量検出回路15は、RAM27に一時記憶された2フレーム間の画像データを読出し、これらを比較することにより、被写体像の移動量を算出する。この移動量検出回路15は、手振れ量を検出する手振れ量検出部として機能する。なお、移動量検出回路15としては、図3に示すような2フレーム間の画像データの比較以外にも、例えば、ジャイロや6軸センサ等、カメラ本体の動きを検出するセンサを設け、移動量を検出するようにしても勿論かまわない。
【0021】
合成処理回路17は、図4に示すように、バス23を介して(図4ではバス23を省略)、ベイヤデータ1およびベイヤデータ2を入力し、2つのベイヤデータに基づいて合成画像を生成し、この合成画像のベイヤデータ3をバス23に出力する。合成画像の生成にあたっては、ベイヤデータ1とベイヤデータ2の画像を単純に重畳して合成する場合と、バス23を介して移動量データを入力し、この移動量に相当する分だけ、画像をずらしてからベイヤデータ1とベイヤデータ2の画像を合成する位置合わせ合成がある。
【0022】
画像処理回路19は、バス23よりベイヤデータを入力し、画像処理を施し、この画像処理を施した画像データをバス23に出力する。画像処理として、ノイズリダクション処理(NR)、ホワイトバランス補正(WB)、同時化処理(デモザイク)、色変換、階調変換(ガンマ変換)、エッジ強調、YC変換を行う。また、YC変換された画像データの圧縮処理や、圧縮された画像データの伸張処理も行う。画像処理回路の詳細については、図2を用いて後述する。
【0023】
操作部21は、カメラに設けられた各種の操作部材を含み、各種操作部材の操作状態を検知し、バス23を介して検知信号をマイクロコンピュータ25に送信する。各種操作部材としては、電源釦、レリーズ釦、動画釦、カメラモード選択用ダイヤル、メニュー釦、十字釦、OK釦、再生釦等を有する。
【0024】
これらの操作部材のうち、電源釦を操作するとカメラがパワーオンとなり、再度操作するとパワーオフとなる。レリーズ釦を操作すると、静止画の撮影を行う。動画釦を操作すると動画撮影を開始し、再度操作すると動画撮影を終了する。カメラモード選択用ダイヤルを操作することにより各種カメラモードを選択することができる。メニュー釦を操作することにより、背面液晶モニタ29にメニュー画面を表示し、このメニュー画面において種々のカメラ設定を行うことができる。十字釦はメニュー画面等においてカーソルを移動させることができ、OK釦を操作することにより、カーソルで選択した項目を確定することができる。
【0025】
マイクロコンピュータ25は、カメラ全体を制御する制御部を構成し、フラッシュROM(不図示)等のメモリに記憶されたプログラムに従って、操作部21からの検知信号やその他の回路からの信号に基づいて、各部の制御を行う。また、マイクロコンピュータ25は、画像ファイルの作成も行う。
【0026】
また、マイクロコンピュータ25は制御部としても機能し、撮像部11に対して、動画像の1フレームに相当する時間を複数に分割して露光を行い、複数の画像データを取得させる。また、制御部の機能として、複数分割して露光して得られた複数の画像データの被写体像の位置合わせを行って複数の画像データを合成し、静止画像データとして記録させる。また、制御部の機能として、複数分割して露光して得られた複数の画像データの被写体像の位置合わせを行わないで複数の画像データを合成し、動画像データの1フレームとして記録させる。この分割露光と静止画および動画の合成画像の生成については、図5〜図7を用いて後述する。
【0027】
さらに、制御部の機能として、手振れ量検出部として機能する移動量検出回路15によって検出された手振れ量に基づいて、上述の分割数を設定する。さらに、制御部の機能として、手振れ量が所定量よりも大きい場合は被写体像の位置合わせを行い複数の画像データを合成して動画像データの1フレームとして記録する。この時の位置合わせは、手振れ量検出部として機能する移動量検出回路15によって検出された被写体像の移動量に基づいて被写体像の位置合わせを行う。
【0028】
さらに、制御部の機能として、複数の画像データより動画像データを合成する際に、移動量検出回路15によって検出された手振れ量が所定量よりも大きい場合は複数の画像データのうちから連続して取得した複数の画像データを、被写体像の位置合わせを行わずに合成して複数の合成画像データを生成し、該複数の合成画像データの被写体像の位置合わせを行って合成して動画像データの1フレームとして記録する。この制御方式は、後述するタイプ4であり、詳しくは図6、図10を用いて詳述する。さらに、制御部の機能として、タイプ4を実行する場合には、位置合わせを行わずに合成される複数の画像データ間の被写体像の移動量に基づいて複数の合成画像の被写体像の位置合わせを行う。
【0029】
さらに、制御部の機能として、撮像処理部として機能する撮像部11に対して、動画像の複数フレームに関して動画像の1フレームに相当する時間をより長い時間とより短い時間に分割して露光を行い、複数の画像データを取得させる。また、制御部の機能として、複数フレームに関してより短い時間の露光に対応する画像データを被写体像の位置合わせをして合成し、静止画像データとして記録するとともに、複数フレームに関してより長い時間の露光に対応する画像データを、動画像の複数フレームのそれぞれ1フレームとして記録する。また、制御部の機能として、複数のフレーム関して、1フレーム内で分割されたより短いに対応する露光を行った後に、分割されたより長い時間に対応する露光を行う。この制御方式の詳細は、図7を用いて詳述する。
【0030】
RAM(Random Access Memory)27は、書き換え可能なメモリであり、マイクロコンピュータ25における処理の際にデータの一時記憶用に用いたり、また画像データの一時記憶に使用される。
【0031】
背面液晶モニタ29は、カメラ本体の背面等に配置された液晶パネルを含み、画像表示を行う。画像表示としては、撮影直後、記録される画像データを短時間だけ表示するレックビュー表示、記録媒体35に記録された静止画や動画の画像ファイルの再生表示、ライブビュー表示等の動画表示、およびメニュー画面等が含まれる。なお、表示部としては、液晶モニタに限らず、有機EL等、他の表示パネルを採用しても勿論かまわない。EVF(Electronic View Finder)31は、撮像部11からの画像データに基づいて、被写体像を表示する電子ファインダであり、撮影者は接眼部を介して観察する。
【0032】
I/F(Interface)33は、記録媒体35に画像データを記録する、または記録されている画像データを読み出すためのインターフェースであり、記録媒体35に接続されている。記録媒体35は、例えば、カメラ本体に着脱自在なメモリカード等の記録媒体であるが、これに限らず、カメラ本体100に内蔵されたハードディスク等であっても良い。
【0033】
次に、図2を用いて、画像処理回路19の詳細について説明する。画像処理回路19は、RAW切り出し部19a、NR部19b、WB部19c、デモザイク部19d、色変換部19e、階調変換部19f、RGB・YC変換部19g、エッジ抽出部19h、エッジ強調部19i、混合部19j、YCリサイズ部19k、データ圧縮部19m、データ伸張部19nを有する。
【0034】
RAW切り出し部19aは、動画のベイヤデータを入力し、切り出し位置の変更と画像データのリサイズを行う。動画の画像データの切り出し位置の変更は、移動量検出回路15からの移動量データに基づいて、手振れの影響を低減するよう行う。また、画像データを小さくするリサイズも行う。切り出し位置の変更や画像データのリサイズを行った画像データは、NR部19bに出力する。
【0035】
NR部19bは、RAW切り出し部19aから入力した動画の画像データ、またはバス23を介して直接入力した静止画の画像データを周波数分解し、周波数に応じてノイズを低減する処理を行う。なお、静止画の画像データは切り出し位置の変更を行わないことから、本実施形態においては、ベイヤデータを直接NR部19bに入力するようにしている。
【0036】
WB部19cは、NR部19bからノイズリダクション処理された画像データを入力し、ホワイトバランス補正を行う。具体的には、ベイヤ配列の画像データに対して、ユーザが設定したホワイトバランスモードに応じたRゲインとBゲインをカメラ本体のフラッシュROM等の不揮発性のメモリから読み出し、その値を乗じることで補正を行う。またはオートホワイトバランスの場合には、ベイヤデータ(RAWデータ)からRゲインおよびBゲインを算出し、これらを用いて補正する。
【0037】
デモザイク部19dは、WB部19cからホワイトバランス補正された画像データを入力し、同時化処理を行う。具体的には、その画素位置にないデータを周辺から補間によって求め、RGBデータに変換する。
【0038】
色変換部19eは、デモザイク部19dによって同時化処理された画像データを入力し、画像データの色を変換する。ここでは、画像データに対して設定されているホワイトバランスモードに応じたカラーマトリックス係数を乗じる線形変換を行って画像データの色を変換する。
【0039】
階調変換部19fは、色変換部19eによって色変換された画像データを入力し、階調変換を行う。ここでは、不揮発性メモリに記憶されているガンマテーブルを読み出し、画像データに対して階調変換を行う。
【0040】
RGB・YC変換部19gは、階調変換部19fによって階調変換されたRGBデータを入力し、YCデータに変換する。YCデータは、輝度信号と色信号からなる画像データである。
【0041】
エッジ抽出部19hは、NR部19bからノイズリダクション処理された画像データを入力し、エッジ抽出を行い、エッジ抽出された画像データをエッジ強調部19iに出力する。エッジ抽出部19hおよびエッジ強調部19iにより、被写体像の輪郭線のみからなる画像データを生成する。
【0042】
混合部19jは、RGB・YC変換部19gから出力された輝度信号からなる画像データに、エッジ強調部19iから出力された輪郭線のみからなる画像データを重畳処理し、この重畳処理した画像データをYCリサイズ部19kに出力する。YCリサイズ部19kは、混合部19jから出力された輝度信号とRGB・YC変換部19gから出力された色信号を入力し、画像データを小さくしたYCデータを生成する処理を行う。画像データのサイズは、ライブビュー表示か否か、また画像記録を行う場合には設定された大きさとする。リサイズされたYCデータはバス23およびデータ圧縮部19mに出力される。
【0043】
データ圧縮部19mは、YCリサイズ部19kからYCデータを入力し、静止画データの場合にはJPEG等の圧縮処理を、また動画データの場合にはMPEG等の圧縮処理を行い、バス23に出力する。この圧縮された画像データは記録媒体35に記録される。データ伸張部19nは、記録媒体35に記録された圧縮データをバス23を介して入力し、JPEGやMPEGで圧縮された画像データの伸張処理を行い、バス23を介して伸張したYCデータを出力する。
【0044】
次に、本実施形態において、動画の撮影中にレリーズ釦が操作されて静止画の撮影を行う場合について、図5に示す概念図を用いて説明する。なお、後述するように、この処理は、タイプ3と称する。図5において、横軸は時間の流れを示している。時刻t1〜t4までは、動画の撮影のみが行われ、静止画の撮影は行われない。この間、時刻t1〜t2で1フレーム、時刻t2〜t3で1フレーム、時刻t3〜t4で1フレームの画像が露光され、露光終了後にそれぞれ読み出されて、記録媒体35に動画の画像データとして記録される。
【0045】
時刻t3〜t4の間で、レリーズ釦が操作されると、時刻t4〜t5の間で静止画および動画の撮影が行われる。静止画および動画を撮影する場合には、時刻t4〜t5の露光時間を等分に4分割し、時刻t4〜t4aで画像A1、時刻t4a〜t4bで画像A2、時刻t4b〜t4cで画像A3、時刻t4c〜t5で画像A4をそれぞれ撮像(露光)する。記録用の動画の画像データは、合成処理回路17が、画像の位置合わせを行うことなく、単純に画像データを重畳(加算処理)することにより合成画像を生成し、動画記録を行う。
【0046】
一方、記録用の静止画の画像データは、合成処理回路17が、移動量検出回路15によって検出された移動量データに基づいて、画像A1〜A4の位置合わせを行い、画像の合成を行う。画像A1〜A4のそれぞれの露光時間は、通常の1フレームの露光時間の1/4であり、またそれぞれの画像の位置合わせを行っていることから、手振れの影響を1/4(2段分に相当)に低減することができる。
【0047】
また、各画像の位置合わせを行うにあたって、時刻t4〜t4aに撮像した画像A1、すなわちレリーズ釦が操作された後の直近の画像に合わせている。このため、静止画撮影時のタイムラグを実質、短くしたことと同等になる。
【0048】
時刻t5において、静止画の撮影が終了すると、時刻t5〜t9において、時刻t1〜t4と同様、動画の撮影のみが行われ、静止画の撮影は行われない。
【0049】
このように、動画の撮影中にレリーズ釦が操作されて静止画の撮影がなされる場合には、動画像の1フレームに相当する時間を複数に分割して露光を行い、複数の画像データを取得している。そして、複数の画像データの被写体像の位置合わせを行い複数の画像データを合成し、静止画像データとして記録し、また、複数の画像データの被写体像の位置合わせを行わないで複数の画像データを合成し、動画像データの1フレームとして記録するようにしている。
【0050】
このため、動画の画像データは、時刻t1〜t4、時刻t4〜t9における露光条件と実質的に同等で撮影がなされることから、静止画撮影中のみ動画の画質が変化することを防止でき、再生時に違和感の生ずることがない。一方、静止画撮影にあたっては、実質的に露光時間が短時間になったことから手振れの影響を低減した高画質の画像とすることができる。
【0051】
次に、動画の撮影中にレリーズ釦が操作されて静止画の撮影を行う場合の処理の第1の変形例について、図6に示す概念図を用いて説明する。図5に示した例では、動画の撮影にあたっては、位置合わせを行って手振れの影響を低減していなかった。しかし、手振れの影響が大きくなると、動画の画質も低下することから、本変形例においては、動画についても位置合わせを行うようにしている。後述するように、この処理は、タイプ4と称する。
【0052】
図6においても横軸は時間の流れを示している。時刻t11〜t13までは、図5の時刻t1〜t4までと同様、動画の撮影のみが行われ、静止画の撮影は行われない。時刻t13〜時刻t16までは、動画撮影においても手振れ量が大きい場合である。この間は、図5の時刻t4〜t5の場合と同様、1フレームを4分割した時間ごとにそれぞれ画像A1〜画像A4を取得する。
【0053】
時刻t13〜t16における記録用の動画の画像データは、合成処理回路17が、各フレームにおいて、画像A1とA2の位置合わせを行うことなく、単純に画像データを重畳(加算処理)することにより合成画像(A1+A2)を生成し、同様に、画像A3と画像A4の位置合わせを行うことなく、単純に画像データを重畳(加算処理)することにより合成画像(A3+A4)を生成する。続いて、合成処理回路17は、移動量検出回路15からの移動量データに基づいて合成された2つの合成画像の位置合わせを行い、画像データを合成する。合成された画像データは、動画像データの1フレームとして記録される。
【0054】
時刻t14になると、時刻t14〜t15の間で動画に加えて静止画の撮影が行われる。この間における静止画の撮影は、図5に示した例と同様であり、時刻t14〜t15間における分割画像A1〜A4について、合成処理回路17によって移動量データに基づいて、各画像の位置合わせを行ってから、画像の重畳処理を行う。
【0055】
このように、第1の変形例においては、図5に示した基本的な処理に加えて、手振れ量が大きい場合には、動画についても分割画像の位置合わせを行うようにしている。このため、手振れ量が大きい場合であっても、動画についても手振れの影響を軽減することができる。
【0056】
なお、本変形例においては、画像A1と画像A2を単純に加算し、同様に画像A3と画像A4を単純に加算し、これらの加算画像に対して位置合わせを行うようにしていた。しかし、この処理によって手振れを十分に軽減できない場合には、静止画の場合と同様、画像A1、A2、A3、A4のそれぞれに対して、手振れ量に応じて位置合わせを行うようにしても構わない。この方式については、図8、図11、図17、および図19において、タイプ5として後述する。
【0057】
次に、動画の撮影中にレリーズ釦が操作されて静止画の撮影を行う場合の処理の第2の変形例について、図7に示す概念図を用いて説明する。図5および図6に示した例では、手振れ量が大きくなると、1フレーム間を等分に分割していた。しかし、本変形例においては、1フレーム間を不等分割した時間で画像データを取得し、静止画用には短時間で撮影した複数画像を位置合わせすることにより生成し、一方、動画用には長時間で撮影した各動画用画像をゲインアップすることにより生成している。
【0058】
図7において、時刻t21〜t24および時刻t27〜t29は、図5における時刻t1〜t4および時刻t5〜t9と同様に、動画の撮影のみが行われ、静止画の撮影は行われない。
【0059】
時刻t24になると、静止画および動画の撮影が行われる。静止画および動画を撮影するにあたって、時刻t24〜t27において、各フレームの時間を1:3に2分割し、各フレームにおける先の時間で画像A1、A2、A3を取得する。この取得した画像A1〜A3を、合成処理回路17は、移動量データに基づいて位置合わせを行い、位置合わせを行った画像A1〜A3を重畳処理することにより、静止画用の画像データを生成する。生成された画像データは、記録媒体35に記録される。
【0060】
一方、動画用の画像データは、時刻t24〜t27において得られた動画用画像データを撮像部11においてゲインアップし、この画像データを記録媒体35に記録する。図7に示した例では、各動画用の画像データは、通常の1フレームの露光期間の3/4であることから、4/3倍にゲインアップすればよい。
【0061】
このように、本変形例においては、動画撮影中に静止画の撮影を行う場合に、動画像の複数フレームに関して動画像の1フレームに相当する時間をより長い時間とより短い時間に分割して露光を行い、複数の画像データを取得している。そして、静止画用の画像データは、複数フレームに関してより短い時間の露光に対応する画像データを被写体像の位置合わせをして合成し、一方、動画用の画像データは、複数フレームに関してより長い時間の露光に対応する画像データを、複数フレームのそれぞれ1フレームとして記録している。また、先に短い時間対応した露光を行い、続いて長い時間に対応する露光を行っている。このため、静止画のタイムラグを実質的に短くすることができる。
【0062】
動画用の画像データは、ゲインアップによって生成しているので簡単な構成により処理することができ、また静止画用の画像データは、手振れを軽減した高画質で取得することができる。なお、本変形例においては、1フレームの時間を1:3に分割し画像を取得していたが、分割の比は、適宜変更しても構わない。
【0063】
次に、本発明の一実施形態の動画撮影の動作について説明する。本実施形態においては、図8に示すように、動画フレーム間の移動量ΔLに応じて、図5および図6に示した処理を、タイプ1〜タイプ5の間で、適宜、切り換えている。図8の縦軸は、残存ブレ量であり、縦軸上に静止画ブレ限界と動画ブレ限界を示す。残存ブレ量は、ブレ量そのものか、またはブレを軽減するための処理が施された後のブレ量を意味する。動画は動きの有る被写体を撮影すること、また一般的に静止画の方が高い解像力が求められるから、動画ブレ限界は静止画ブレ限界より大きな値となる。
【0064】
動画フレーム間移動量ΔLが0〜L1の間にある場合には、図8に示すように、タイプ1の制御を行う。タイプ1は、動画および静止画のいずれに対しても合成処理を行わない。すなわち、撮像部11で取得した画像データに対して、図5および図6において説明したような合成処理を行うことなく、画像処理を行った後、記録媒体35に画像データを記録する。
【0065】
動画フレーム間移動量ΔLがL1〜L2の間にある場合には、タイプ2の制御を行う。このタイプ2の制御は、動画に対しては2フレーム位置合わせ無し合成を行い、静止画に対しては2フレーム位置合わせ合成を行う。タイプ2の制御については詳しくは説明しなかったが、前述の図5における処理の変形例である。
【0066】
すなわち、タイプ2では、動画フレーム間移動量ΔLが、静止画ブレ限界を超えているが、動画ブレ限界を超えていないことから、静止画に対してブレを低減するような処理を施す。図5における処理では、1フレームの露光時間を等分に4分割していたが、タイプ2では、この分割を2分割とする。そして、静止画用の画像データは、2分割された露光時間において、それぞれ取得した画像データを、合成処理部17が移動量データに基づいて位置合わせを行ってから重畳処理によって合成画像を生成し記録する。動画用の画像データは、それぞれ取得した画像データを、合成処理部17が単純に位置合わせを行うことなく、重畳処理によって合成画像を生成し記録する。
【0067】
動画フレーム間移動量ΔLがL2〜L3の間にある場合には、タイプ3の制御を行う。このタイプ3の制御は、動画に対しては4分割された各画像の位置合わせを行うことなく合成し、静止画に対しては4分割された各画像の位置合わせ行ってから合成を行う。タイプ3の制御は、前述の図5における処理と同じであることから、詳しい説明は省略する。
【0068】
動画フレーム間移動量ΔLがL3〜L4の間にある場合には、タイプ4の制御を行う。このタイプ4の制御は、動画に対しては2+2フレーム位置合わせ合成を行い、静止画に対しては4分割された各画像の位置合わせをおこなってから合成を行う。静止画に対しては、タイプ3と同様の制御であるが、動画ブレ限界を超えていることから、動画に対しても手振れを軽減する処理を行う。タイプ4の制御は、前述の図6における処理と同じであることから、詳しい説明は省略する。
【0069】
動画フレーム間移動量ΔLがL4を超えると、タイプ5の制御を行う。ここでは、タイプ4の場合よりも更に動画フレーム間移動量ΔLが大きいことから、動画に対しても静止画の場合と同様、4分割された各分割画像に対して位置合わせを行って、手振れの影響を軽減している。タイプ5の制御は、前述の図6において、A1+A2とA3+A4の画像を生成することなく、A1〜A4の各画像について移動量に応じて位置合わせを行うことにより動画の画像データを生成する。
【0070】
このように、本実施形態においては、動画フレーム間移動量に応じて、動画ブレ限界と静止画ブレ減効果を考慮して、タイプ1〜タイプ5の制御を行うようにしている。このため、動画と静止画の画質と動画の滑らかさについて、最適な制御を行うことができる。
【0071】
次に、タイプ3の場合の動作について、図9に示すタイミングチャートを用いて説明する。タイプ3は、図5を用いて説明したように、動画のみの撮影時には、画像処理された画像データをそのまま記録媒体35に記録し、動画撮影中に静止画の撮影も行う場合には、1フレームの露光時間を等分に4分割し、各画像を位置合わせを行うことなく、そのまま合成することにより動画の画像データを生成し、一方、各画像の位置合わせを行ってから合成することにより静止画の画像データを生成する。
【0072】
図9に示すタイミングチャートにおいて、時刻T1〜T3および時刻T4〜T6は、動画のみの撮影が行われ、静止画の撮影は行われない。時刻T1〜T2の間で露光された画像データは、タイミング51において読み出される。また、タイミング52においてタイミング51で読み出された画像データとその前のタイミングで読み出された画像データを比較することにより、移動量の算出がなされる。そして、タイミング53においてタイミング51で読み出された画像データと、その前のタイミングで読み出された画像データを、位置合わせすることなく、そのまま重畳することにより動画を生成し、画像処理を行った後、タイミング54において、記録媒体35に動画の画像データとして記録する。時刻T2〜T6も同様に動画の画像データを生成し、記録する。
【0073】
時刻T3になると、時刻T3〜T4の間で静止画および動画の撮影が行われる。この撮影にあたっては、図5を用いて説明したように、時刻T3〜T4の露光時間を等分に4分割し、画像A1〜A4をそれぞれ撮像する。タイミング61において画像A1を読出し、タイミング62において画像A2を読出し、タイミング63において画像A3を読出し、タイミング64において画像A4を読み出す。
【0074】
タイミング65において、タイミング61、62において読み出した画像データを用いて、画像A1を基準として画像A2の移動量を算出する。同様に、タイミング66において、タイミング63において読み出した画像データを用いて、画像A1を基準として画像A3の移動量を算出する。同様に、タイミング67において、タイミング64において読み出した画像データを用いて、画像A1を基準として画像A4の移動量を算出する。
【0075】
また、タイミング68において、タイミング65において算出された移動量を用いて、画像A1に画像A2の位置合わせを行い、合成画像(A1+A2)を生成する。タイミング69において、タイミング66において算出された移動量を用いて、画像A1+A2と画像A3の位置合わせを行い、合成画像(A1+A2+A3)を生成する。タイミング70において、タイミング67で算出された移動量を用いて、合成画像(A1+A2+A3)と画像A4の位置合わせを行い、合成画像(A1+A2+A3+A4)を生成する。
【0076】
タイミング74において、タイミング70において生成された静止画の合成画像(A1+A2+A3+A4)の画像データについて、画像処理回路19によって画像処理を行う。ここで画像処理された静止画の画像データは、タイミング75において、記録媒体35に記録される。
【0077】
また、時刻T3〜T4において撮像された画像A1〜A4は、タイミング61〜64において画像データが読み出されるたびに、タイミング71〜73において位置合わせを行うことなくそのまま重畳処理により、動画用に合成画像が生成される。この生成された合成画像は、タイミング76において、前のタイミングで生成された動画用の画像データと比較し、移動量が算出される。また、タイミング78において動画用の画像処理が施された後、タイミング79において動画用の画像データとして記録媒体35に記録される。
【0078】
このように、タイプ3の制御においては、動画と同時に静止画を撮像する場合には、1フレームの露光時間を4分割し、分割画像を位置合わせした後に重畳することにより静止画の画像データを、また分割画像を位置合わせすることなく重畳することにより動画の画像データを生成している。
【0079】
次に、タイプ4の場合の動作について、図10に示すタイミングチャートを用いて説明する。タイプ4は、図6を用いて説明したように、静止画についてはタイプ3の場合と同様、4分割した画像データの位置合わせを行った後、重畳処理により合成画像を生成する。また、動画についてはタイプ3の場合とは異なり、4分割した画像データから位置合わせを行わずに2つの合成画像を生成し、続いて、生成した2つの合成画像の位置合わせを行い重畳処理により合成画像を生成する。ただし、図6においては、時刻t13〜t16の3フレームにおいて、動画についても位置合わせによる合成画像の生成を行っていたが、図10に示す例においては、時刻T3〜T4までの1フレームにおいてのみタイプ4の制御を行っている。
【0080】
タイプ4における静止画の画像生成については、図9と同様であることから、同様の処理を行うタイミングについて、同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
【0081】
タイプ4における動画の画像生成にあたっては、タイミング61で読み出した画像A1とタイミング62で読み出した画像A2をタイミング81において、位置合わせを行うことなく、そのまま重畳処理を行い、合成画像(A1+A2)を生成する。また、タイミング63で読み出した画像A3とタイミング64で読み出した画像A4をタイミング82において、位置合わせを行うことなく、そのまま重畳処理を行い、合成画像(A3+A4)を生成する。
【0082】
合成画像(A1+A2)と、合成画像(A3+A4)を生成すると、タイミング83において合成画像(A1+A2)と合成画像(A3+A4)の位置合わせを行う。この位置合わせは、タイミング65〜67において算出された移動量を用いて、合成画像(A1+A2)と合成画像(A3+A4)の移動量、実質的に、画像A1と画像A3の移動量を用いて行う。タイミング83において位置合わせを行うと、次に、タイミング76において、前のタイミングで読み出した画像と、位置合わせを行った画像を用いて移動量を算出する。また、タイミング83において位置合わせを行った画像を、タイミング77において動画用の画像処理を行い、タイミング79において動画の画像データとして記録媒体35に記録する。
【0083】
このように、タイプ4の制御においては、動画用画像データの生成にあたって、合成画像(A1+A2)と合成画像(A3+A4)を生成した後、この2つの合成画像の位置合わせを行っている。このため、手振れ量が大きい場合であっても、手振れを軽減した動画の画像データを取得することができる。
【0084】
次に、タイプ5の場合の動作について、図11に示すタイミングチャートを用いて説明する。図6(第1の変形例)および図10を用いて説明したタイプ4では、4分割した画像の内、2画像ずつ位置合わせをせずに画像を合成した後、この合成した2つの画像を位置合わせして動画の合成画像を生成していた。これに対して、タイプ5では、4分割した画像のそれぞれについて、位置合わせを行って動画の合成画像を生成する。なお、静止画の生成は、タイプ3と同様である。
【0085】
図11において、時刻T1〜T6まで動画の撮影を行っており、また時刻T3〜T4の間で静止画の撮影を行う。タイプ5における静止画の画像生成については、図9と同様であることから、同様の処理を行うタイミングについて、同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
【0086】
タイプ5における動画の画像生成にあたっては、タイミング85で読み出した画像A1とタイミング86で読み出した画像A2を用いて、タイミング89において、画像A1を基準に移動量検出回路15が移動量を算出する。ここで算出された移動量は静止画および動画の位置合わせの際に使用される。タイミング89で算出された移動量を用いて、タイミング92において画像A1と画像A2の位置合わせを行って動画用の合成画像(A1+A2)を生成する。
【0087】
タイミング87で読み出した画像A3を用いて、タイミング90において画像A1を基準に画像A3の移動量を算出する。この算出された移動量を用いて、タイミング93において、合成画像(A1+A2)と画像A3の位置合わせを行って動画用の合成画像(A1+A2+A3)を生成する。
【0088】
タイミング88で読み出した画像A4を用いて、タイミング91において画像A1を基準に画像A4の移動量を算出する。この算出された移動量を用いて、タイミング94において、合成画像(A1+A2+A3)と画像A4の位置合わせを行って動画用の合成画像(A1+A2+A3+A4)を生成する。
【0089】
動画用の合成画像(A1+A2+A3+A4)が生成されると、タイミング52において、先の動画の画像データを用いて移動量を算出する。そして、タイミング53においてタイミング94で合成された動画の画像データに画像処理を行った後、タイミング54において、記録媒体35に動画の画像データとして記録する。時刻T2〜T6も同様に動画の画像データを生成し、記録する。
【0090】
次に、図7を用いて説明した動画の撮影中にレリーズ釦が操作されて静止画の撮影を行う場合の処理の第2の変形例について、図12に示すタイミングチャートを用いて説明する。この第2の変形例においては、1フレームを不等分に2つの露光時間に分割して撮像を行う。そして、短い方の露光時間で撮影した複数の画像の位置合わせを行うことにより静止画を生成し、長い方の露光時間で撮影した複数の画像については、それぞれゲインアップすることにより動画を生成するようにしている。なお、図7に示した例では、画像A1〜A3の3つの画像を合成して静止画を生成していたが、図12に示す例では、画像A1〜A4の4つの画像を合成して静止画を生成している。
【0091】
図12に示すタイミングチャートにおいて、時刻T22までは動画のみの撮像を行い、時刻T22〜T26において、静止画のための撮像を行い、この間、動画のための撮像も併せて行っている。すなわち、時刻T22〜T22aにおいて静止画用の画像A1を撮像し、時刻T23〜T23aにおいて静止画用の画像A2を撮像し、時刻T24〜T24aにおいて静止画用の画像A3を撮像し、時刻T25〜T25aにおいて静止画用の画像A4を撮像している。
【0092】
画像A1がタイミング102において読み出され、画像A2がタイミング104において読み出され、画像A1と画像A2に基づいて動きベクトルがタイミング110において算出される。この動きベクトルを用いて、タイミング113において画像A1と画像A2の位置合わせを行ってから重畳処理により合成静止画像(A1+A2)を生成する。なお、合成静止画像の生成は合成処理回路17が行う。
【0093】
また、画像A3がタイミング106において読み出され、合成静止画像(A1+A2)と画像A3から動きベクトルがタイミング111において算出される。この動きベクトルを用いて、タイミング114において合成静止画像(A1+A2)と画像A3の位置合わせを行ってから重畳処理により合成静止画像(A1+A2+A3)を生成する。
【0094】
また、画像A4がタイミング108において読み出され、合成静止画像(A1+A2+A3)と画像A4から動きベクトルがタイミング112において算出される。この動きベクトルを用いて、タイミング115において合成静止画像(A1+A2+A3)と画像A4の位置合わせを行ってから重畳処理により合成静止画像(A1+A2+A3+A4)を生成する。
【0095】
タイミング115において生成された合成静止画像(A1+A2+A3+A4)は、タイミング116において画像処理部19によって静止画用の画像処理が行われる。この画像処理が行われると、次に、タイミング117において静止画用の画像データとして記録媒体35に記録される。
【0096】
このように、静止画は、時刻T22〜T22a、時刻T23〜T23a、時刻T24〜T24a、時刻T25〜T25aにおいて短時間で露光された複数の画像A1〜A4を位置合わせすることにより、合成静止画像(A1+A2+A3+A4)を生成し、記録される。複数の画像A1〜A4の露光時間は、1フレームの一部分であることから、手振れの影響を軽減し、また、位置合わせしてから重畳処理により合成静止画像を得ていることからノイズの影響も少ない静止画像を取得することができる。
【0097】
図12に示すタイミングチャートにおいて、動画の生成は次のように行う。時刻T22より前は動画のみの撮影であり、時刻T21からT22の間の露光時間で撮像した画像はタイミング101において読み出される。そして、画像処理回路19は、タイミング121において動画用の画像処理を行い、タイミング126において記録媒体35に動画の画像データとして記録する。
【0098】
時刻T22より、動画とともに静止画の撮影も併せて行われる。時刻T22a〜T23において動画用の画像が露光され、タイミング103において読み出される。この読み出された画像データを、タイミング122において画像処理回路19は動画用の画像処理を行う。また、静止画の撮影も併せて行う際には、通常の1フレームの露光時間よりも短時間になることから、露光時間が短くなったことを補償するために、画像処理の際に画像データのゲインアップも行う。ゲインアップ量としては、動画用の露光時間が、1フレームのm/nであれば、n/m倍にすればよい。例えば、動画用の露光時間が1フレームの3/4であれば、ゲインアップ量は4/3倍となる。画像処理を行うと、タイミング127において記録媒体35に記録する。
【0099】
以後、タイミング105、107、109において、動画用の画像データを読出し、タイミング123、124、125において、露光時間が短くなった分を補償するためのゲインアップを行い、タイミング128、129、130において記録媒体35に記録する。
【0100】
このように、動画記録にあたっては、1フレームの露光時間を不等分に分割し、長い露光時間で露光した画像を、ゲイン調整したものを記録するようにしている。このため、複雑な処理を行うことなく、静止画と共に動画の画像データを取得することができる。
【0101】
次に、本発明の一実施形態の動作について、図13ないし図19に示すフローチャートを用いて説明する。これらのフローチャートは、不揮発性のメモリに記憶されたプログラムに従ってマイクロコンピュータ25が実行する。図13に示すフローチャートは動画記録開始のフローを示しており、操作部21の内の動画釦が操作されると、このフローの動作が開始する。
【0102】
動画記録開始のフローに入ると、まず、合成タイプ判断を行う(S1)。ここでは、移動量検出回路15によって検出された移動量(手振れ量に相当)に基づいて、図8において説明したタイプ1〜5のいずれに属するかを判断する。
【0103】
合成タイプの判断を行うと、次に、レリーズオンか否かの判定を行う(S3)。撮影者は動画の撮影中に静止画の記録を望む場合には、操作部21内のレリーズ釦を操作する。このステップでは、レリーズ釦の操作状態に基づいて判定する。
【0104】
ステップS3における判定の結果、レリーズオンであった場合には、合成タイプの判定を行う(S5)。ここでは、ステップS1における合成タイプの判断結果に従ってステップS11〜S19に進む。
【0105】
ステップS5における判定の結果、タイプ1であった場合には、タイプ1撮像・合成処理(マルチ記録)を実行する(S11)。タイプ1は、図8を用いて説明したように、残存ブレ量が静止画ブレ限界よりも小さい場合であり、この場合には、静止画の画像データを得るにあたって、特段、位置合わせを行う必要がない。このタイプ1の処理の詳細については、図14を用いて後述する。
【0106】
ステップS5における判定の結果、タイプ2であった場合には、タイプ2撮像・合成処理(マルチ記録)を実行する(S13)。タイプ2は、図8を用いて説明したように、残存ブレ量が静止画ブレ限界よりも大きいが、動画ブレ限界より小さい場合である。この場合には、1フレームの露光時間を等分に2分割し、2つの画像を位置合わせしてから重畳処理することにより合成静止画像を得る。また、2つの画像を位置合わせすることなく、重畳処理することにより動画像を得る。このタイプ2は、後述するタイプ3のフローチャート(図15参照)における4分割画像を2分割画像とするだけであることから、詳しいフローチャートは省略する。
【0107】
ステップS5における判定の結果、タイプ3であった場合には、タイプ3撮像・合成処理(マルチ記録)を実行する(S15)。タイプ3は、図8を用いて説明したように、残存ブレ量が静止画ブレ限界よりも大きいが、動画ブレ限界より小さく、タイプ2における手振れ量よりも大きい場合である。この場合には、図9に示すタイミングチャートを用いて説明したように、1フレームの露光時間を等分に4分割し、4つの画像を位置合わせしてから重畳処理することにより合成静止画像を得る。また、4つの画像を位置合わせすることなく、重畳処理することにより動画像を得る。このタイプ3の処理の詳細については、図15を用いて後述する。
【0108】
ステップS5における判定の結果、タイプ4であった場合には、タイプ4撮像・合成処理(マルチ記録)を実行する(S17)。タイプ4は、図8を用いて説明したように、残存ブレ量が静止画ブレ限界および動画ブレ限界より大きい場合である。この場合には、図10に示すタイミングチャートを用いて説明したように、静止画のみならず、動画についても位置合わせを行って手振れの影響を軽減する。タイプ4ではタイプ3と同様に、1フレームの露光時間を等分に4分割し、4つの画像を位置合わせしてから重畳処理することにより合成静止画像を得る。また、最初の2つの画像と後の2つの画像については、それぞれ位置合わせを行うことなく重畳処理することにより合成画像を生成し、この生成した2つの合成画像を位置合わせしてから重畳処理することにより動画像を得る。このタイプ4の処理の詳細については、図16を用いて後述する。
【0109】
ステップS5における判定の結果、タイプ5であった場合には、タイプ5撮像・合成処理(マルチ記録)を実行する(S19)。タイプ5は、図8を用いて説明したように、残存ブレ量が静止画ブレ限界および動画ブレ限界より大きい場合である。この場合には、タイプ4と同様、静止画のみならず、動画についても位置合わせを行うが、図11に示したタイミングチャートを用いて説明したように、タイプ4より強力なブレ補正処理を施す。タイプ5ではタイプ3、4と同様に、1フレームの露光時間を等分に4分割し、4つの画像を位置合わせしてから重畳処理することにより合成静止画像を得る。また、4つの画像を位置合わせしてから重畳処理することにより合成動画像を得る。このタイプ5の処理の詳細については、図17を用いて後述する。
【0110】
ステップS3における判定の結果、レリーズオンでなかった場合には、静止画撮影が行われない場合であるので、動画撮影のみが続行される。そこで、まず、ステップS5と同様に、合成タイプについて判定する(S7)。
【0111】
ステップS7における判定の結果、タイプ1、2、または3であった場合には、タイプ1/2/3撮像・合成処理(動画記録)を行う(S21)。静止画を撮影する場合には、タイプ1であるか、タイプ2であるか、またはタイプ3であるかに応じて処理が異なっていた。しかし、静止画撮影を行わず、動画撮影のみの場合には、タイプ1、2、3の場合には、残存ブレ量が動画ブレ限界より小さいことから、同じ処理となる。このステップでは、1フレームの露光時間が経過すると、画像データを読出し、動画用の画像処理を行ってから記録媒体35に記録する。このタイプ1/2/3の処理の詳細については、図18を用いて後述する。
【0112】
ステップS7における判定の結果、タイプ4であった場合には、タイプ4撮像・合成処理(動画記録)を行う(S23)。タイプ4は、残存ブレ量が動画ブレ限界より大きい場合であり、位置合わせを行って手振れの影響を軽減する。タイプ4では、1フレームの露光時間を等分に4分割し、最初の2つの画像と後の2つの画像については、それぞれ位置合わせを行うことなく重畳処理することにより合成画像を生成し、この生成した2つの合成画像を位置合わせしてから重畳処理することにより動画像を得る。このタイプ4は、後述するタイプ5のフローチャート(図19参照)における4分割画像を2分割画像とするだけであることから、詳しいフローチャートは省略する。
【0113】
ステップS7における判定の結果、タイプ5であった場合には、タイプ5撮像・合成処理(動画記録)を行う(S25)。タイプ5は、残存ブレ量が動画ブレ限界より大きく、しかもタイプ4における残存ブレ量よりも大きい場合である。この場合には、タイプ4より強力なブレ補正処理を施す。1フレームの露光時間を等分に4分割し、4つの画像を位置合わせしてから重畳処理することにより合成動画像を得る。このタイプ5の処理の詳細については、図19を用いて後述する。
【0114】
ステップS11〜S19において撮像・合成処理(マルチ記録)を行うと、またはステップS21〜S25において撮像・合成処理(動画記録)を行うと、次に、動画記録の終了か否かの判定を行う(S27)。ここでは、操作部21の内の動画釦が再度、操作されたか否かについて動画釦の操作状態に基づいて判定する。この判定の結果、動画記録が終了していない場合には、ステップS1に戻り、移動量検出回路15の検出結果に基づいて合成タイプを判断し、この判断結果に基づいて前述の処理を実行する。一方、ステップS27における判定の結果、動画記録が終了であった場合には、動画記録の処理を終了する。
【0115】
次に、ステップS11におけるタイプ1撮像・合成処理(マルチ記録)について、図14を用いて説明する。このフローに入ると、まず、撮像を行う(S31)。ここでは、撮像部11が所定時間の間、被写体像を光電変換する。撮像が終わると、次に、読出しを行う(S33)。ここでは、撮像部11から画像データの読み出しを行う。
【0116】
画像信号の読み出しを行うと、次に、フレーム間移動量の検出を行う(S35)。ここでは、移動量検出回路15が、前回ステップS33で読み出した画像データと、今回ステップS33で読み出した画像データを比較することにより、フレーム間の移動量を算出する。
【0117】
図14に示すタイプ1撮像・合成処理では、動画記録と静止画記録を並行して行っており、動画記録はステップS37〜S45を実行することにより行い、また静止画記録は動画記録と並行してステップS51〜S55を実行することにより行う。
【0118】
まず、動画の記録について説明する。フレーム間移動量を検出するベイヤデータのリサイズを行う(S37)。ここでは、画像処理回路19内のRAW切り出し部19aがステップS33において読み出した画像データのリサイズを行い、動画処理用に画像データを小さくする。
【0119】
リサイズを行うとYC処理を行う(S39)。ここでは、画像処理回路19によって、ノイズリダクション処理、ホワイトバランス補正、同時化処理、色変換処理、階調変換処理、RGBからYCへの変換処理、エッジ抽出処理、エッジ強調処理、YCリサイズ処理等の画像処理を行い、YCデータを生成する。
【0120】
YC処理を行うと、次に、表示の更新を行う(S41)。ここでは、ステップS33において読み出された1フレーム分の画像データを用いて処理された画像データを用いて、背面液晶モニタ29およびEVF31に表示するライブビュー表示の更新を行う。この更新されたライブビュー表示は、次回の読み出し・画像処理が行われ、表示の更新がなされるまで継続される。
【0121】
表示更新を行うと共に、MPEG圧縮を行う(S43)。ここでは、ステップS39においてYC処理されたYCデータを用いて、画像処理回路19内のデータ圧縮部19mがMPEG圧縮を行う。続いて、記録媒体へ記録を行う(S45)。ここでは、ステップS43においてMPEG圧縮した画像データを、記録媒体35に記録する。
【0122】
次に、静止画の記録について説明する。ステップS35においてフレーム間移動量検出を行うと、YC処理を行う(S51)。ここでは、ステップS39と同様に、画像処理回路19によって、ノイズリダクション処理、ホワイトバランス補正、同時化処理、色変換処理、階調変換処理、RGBからYCへの変換処理、エッジ抽出処理、エッジ強調処理、YCリサイズ処理等の画像処理を行い、YCデータを生成する。
【0123】
YC処理を行うと、JPEG圧縮を行う(S53)。ここでは、ステップS51においてYC処理されたYCデータを用いて、画像処理回路19内のデータ圧縮部19mがJPEG圧縮を行う。続いて、記録媒体へ記録を行う(S55)。ここでは、ステップS53においてJPEG圧縮した画像データを、記録媒体35に記録する。
【0124】
ステップS41において表示更新を行い、ステップS45、S55において画像データを記録媒体に記録すると、元のフローに戻る。
【0125】
次に、ステップS15におけるタイプ3撮像・合成処理(マルチ記録)について、図15に示すフローチャートを用いて説明する。このフローチャートは、前述したタイプ3に関する図9に示したタイミングチャートを実行するものである。
【0126】
図15に示すフローに入ると、まず、A1の撮像を行う(S61)。この撮像は、撮像部11によって行われ、図9に示すタイミングチャートにおいて、時刻T3〜T3aにおける撮像に対応する。続いて、A1の読み出しを行う(S63)。この読み出しは、ステップS61のA1撮像における画像データの読み出しであり、図9におけるタイミングチャートにおいて、タイミング61における読み出しに相当する。
【0127】
次に、A2の撮像を行う(S65)。この撮像は、図9に示すタイミングチャートにおいて、時刻T3a〜T3bにおける撮像に対応する。続いて、A2の読み出しを行う(S67)。この読み出しは、タイミング62(図9参照)における読み出しに相当する。
【0128】
A2読出しを行うと、次に、A1−A2フレーム間移動量の算出を行う(S91)。ここでは、移動量検出回路15が、ステップS63において読出したA1の画像と、ステップS67において読み出したA2の画像を比較し、フレーム間移動量を算出する。この移動量の算出は、タイミング65(図9参照)における移動量算出に相当する。
【0129】
A1−A2フレーム間移動量算出を行うと、次に、A1,A2位置合わせ合成を行う(S93)。ここでは、合成処理回路17が、ステップS91において算出した移動量に基づいて、ステップS63で読出したA1の画像と、ステップS67で読み出したA2の画像の位置合わせを行った上で静止画像の重畳処理を行う。この位置合わせ合成は、タイミング68(図9参照)における合成処理(静止画)に相当する。
【0130】
ステップS67において、A2画像読出しを行うと、前述のS91における移動量算出と並行して、A3撮像を行う(S69)。この撮像は、図9に示すタイミングチャートにおいて、時刻T3b〜T3cにおける撮像に対応する。続いて、A3の読み出しを行う(S71)。この読み出しは、タイミング63(図9参照)における読み出しに相当する。
【0131】
A3読出しを行うと、次に、A1−A3フレーム間移動量の算出を行う(S95)。ここでは、移動量検出回路15が、ステップS71において読出したA3の画像と、ステップS63において読み出したA1の画像を比較し、フレーム間移動量を算出する。この移動量の算出は、タイミング66(図9参照)における移動量算出に相当する。
【0132】
A1−A3フレーム間移動量算出を行うと、次に、A1,A2,A3位置合わせ合成を行う(S97)。ここでは、合成処理回路17が、ステップS95において算出した移動量に基づいて、ステップS71で読出したA3の画像と、ステップS93で合成したA1,A2位置合わせ画像の位置合わせを行った上で静止画像の重畳処理を行う。この位置合わせ合成は、タイミング69(図9参照)における合成処理(静止画)に相当する。
【0133】
ステップS71において、A3画像読出しを行うと、前述のS95における移動量算出と並行して、A4撮像を行う(S73)。この撮像は、図9に示すタイミングチャートにおいて、時刻T3c〜T4における撮像に対応する。続いて、A4の読み出しを行う(S75)。この読み出しは、タイミング64(図9参照)における読み出しに相当する。
【0134】
A4読出しを行うと、次に、A1−A4フレーム間移動量の算出を行う(S99)。ここでは、移動量検出回路15が、ステップS75において読出したA4の画像と、ステップS63において読み出したA1の画像を比較し、フレーム間移動量を算出する。この移動量の算出は、タイミング67(図9参照)における移動量算出に相当する。
【0135】
A1−A4フレーム間移動量算出を行うと、次に、A1,A2,A3,A4位置合わせ合成を行う(S101)。ここでは、合成処理回路17が、ステップS99において算出した移動量に基づいて、ステップS75で読出したA4の画像と、ステップS97で合成したA1,A2,A3位置合わせ画像の位置合わせを行った上で静止画像の重畳処理を行う。この位置合わせ合成は、タイミング70(図9参照)における合成処理(静止画)に相当する。
【0136】
ステップS101において、A1,A2,A3,A4位置合わせ合成を行うと、次に、ステップS51(図14)と同様に、静止画生成のためのYC処理を行い(S103)、ステップS53と同様に、JPEG圧縮を行い(S105)を行い、ステップS55と同様に記録媒体へ記録を行う(S107)。
【0137】
ステップS75において、A4画像読出しを行うと、前述のS99における移動量算出と並行して、A1,A2,A3,A4ベイヤリサイズを行う(S77)。ステップS63、S67、S71、S75において画像データの読み出しが行われる毎に、位置合わせを行わずに画像の重畳処理がなされる(図9のタイミング71〜73参照)。画像処理回路19内のRAW切り出し部19aが、A1,A2,A3,A4の各画像のベイヤリサイズを行う。ベイヤリサイズを行うと、合成処理回路17が、A1,A2,A3,A4の合成処理を行う(S79)。
【0138】
A1,A2,A3,A4の合成処理を行うと、次に、ステップS39(図14参照)と同様に、YC処理を行う(S83)。ここでは、動画用に位置合わせを行わずに合成処理を行った画像を、画像処理回路19がYC処理を行う。
【0139】
動画像のYC処理を行うと、次に、表示の更新を行う(S85)。また、ステップS83においてYC処理された画像データのMPEG処理を行い(S87)、記録媒体に記録する(S89)。これらのステップS85〜S89における処理は、図14におけるステップS41〜S45と同様であることから、詳しい説明を省略する。ステップS89またはS107において記録媒体への記録を行うと、元のフローに戻る。
【0140】
次に、ステップS17におけるタイプ4撮像・合成処理(マルチ記録)について、図16に示すフローチャートを用いて説明する。このフローチャートは、前述したタイプ4に関する図10に示したタイミングチャートを実行するものである。タイプ4は、前述したように、動画に対しては2+2フレーム位置合わせ合成を行い、静止画に対しては4フレーム位置合わせ合成を行う。タイプ3と比較し、静止画の処理は同じであるが、動画の処理が2+2フレーム位置合わせを行う点で相違するのみである。このため図15に示したフローチャートにおいて、ステップ79を、ステップS78、S80、S81に置き換えるのみである。この相違点を中心に説明し、同様の処理を行うステップについては、同一のステップ番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0141】
ステップS75においてA4を読出し、ステップS77においてA1,A2,A3,A4ベイヤリサイズを行うと、次に、A1,A2合成を行う(S78)。ここでは、合成処理回路17が、ステップS63とS67において読み出したA1、A2の画像を、位置合わせを行うことなく、重畳処理によって合成を行う。図10のタイミング81における処理に相当する。なお、図16におけるフローにおいては、A1〜A4の全画像を読み出してから、この合成を行っているが、勿論、図10のタイミングチャートのように、A1、A2の画像の読み出し後に直ちに合成を行うようにしてもよい。
【0142】
次に、A3,A4合成を行う(S80)。ここでは、合成処理回路17が、ステップS71とS75において読み出したA3、A4の画像を、位置合わせを行うことなく、重畳処理によって合成を行う。図10のタイミング82における処理に相当する。
【0143】
A3,A4合成を行うと、次に、A1,A2+A3,A4位置合わせ合成を行う(S81)。ここでは、ステップS91、S95、S99において、算出された移動量を用いて、ステップS78において合成したA1,A2合成画像と、ステップS80において合成したA3,A4合成画像の位置合わせを行った上で、重畳処理によって動画用の合成画像を生成する。
【0144】
ステップS81においてA1,A2+A3,A4位置合わせ合成を行うと、ステップS83以下において、動画用の画像処理および記録を行い、元のフローに戻る。
【0145】
次に、ステップS19におけるタイプ5撮像・合成処理(マルチ記録)について、図17に示すフローチャートを用いて説明する。このフローチャートは、前述したタイプ5に関する図11に示したタイミングチャートを実行するものである。タイプ5は、前述したように、動画および静止画に対して共に4フレーム位置合わせ合成を行う。タイプ3と比較し、静止画の処理は同じであるが、動画の処理が4フレーム位置合わせを行う点で相違するのみである。このため図15に示したフローチャートにおいて、ステップ79を、ステップS82に置き換えるのみである。この相違点を中心に説明し、同様の処理を行うステップについては、同一のステップ番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0146】
ステップS75においてA4を読出し、ステップS77においてA1,A2,A3,A4ベイヤリサイズを行うと、次に、A1,A2,A3,A4位置合わせ合成を行う(S82)。ここでは、ステップS91、S95、S99において、算出された移動量を用いて、ステップS63、S67、S71、S75で読み出したA1〜A4の各画像の位置合わせを行った上で、重畳処理によって動画用の合成画像を生成する。
【0147】
ステップS82においてA1,A2,A3,A4位置合わせ合成を行うと、ステップS83以下において、動画用の画像処理および記録を行い、元のフローに戻る。
【0148】
なお、図11において示したタイミングチャートにおいては、A2〜A4の各画像を読み出すと(タイミング86〜88)、直ちに移動量を算出し(タイミング89〜91)、動画の合成処理を行っていた(タイミング92〜94)。図17に示すフローチャートにおいても、動画用の画像も静止画の画像と同様に、各画像を読み出す毎に移動量を算出し、位置合わせ合成を行うようにしても勿論かまわない。
【0149】
次に、ステップS21におけるタイプ1/2/3撮像・合成処理(動画記録)を図18に示す。前述の図14〜図17における撮像・合成処理のフローは、いずれも動画記録と同時に静止画記録を行うマルチ記録であるが、図18に示す撮像・合成処理のフローは静止画の記録は行わず、動画の記録のみが行われる。このため、図18に示すフローは、タイプ1に関する図14のフローにおいて静止画を処理するためのステップS51〜S55を省略する点で相違し、新たに追加するステップはない。そこで、図18においては、図14と同一の処理を行うステップについては同一のステップ番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0150】
次に、ステップS25におけるタイプ5撮像・合成処理(動画記録)を図19に示す。図19に示す撮像・合成処理のフローは、図18に示す撮像・合成処理のフローと同様に、静止画の記録は行わず、動画の記録のみが行われる。このため、図19に示すフローは、タイプ5に関する図17のフローにおいて静止画を処理するためのステップS93、S97、S101〜S107を省略する点で相違し、新たに追加するステップはない。そこで、図19においては、図17と同一の処理を行うステップについては同一のステップ番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0151】
以上説明したように、本発明の一実施形態においては、動画像の1フレームに相当する時間を複数に分割して露光を行い(例えば、図9のT3〜T4を4分割して露光)、この複数に分割して取得した画像の位置合わせを行って合成画像を生成し(例えば、図9のタイミング68〜70)、この合成画像を静止画像データとして記録し(例えば、図9のタイミング75)、また複数に分割して取得した画像の位置合わせを行うことなく合成画像を生成し(例えば、図9のタイミング71〜73)、この合成画像を動画像データとして記録している(例えば、図9のタイミング79)。このため、記録動画像の滑らかさを向上させるとともに、静止画のブレを低減することが可能となる。すなわち、静止画は複数に分割した画像の位置合わせを行って合成画像を生成することから、実質的に高速シャッタで撮影したことになり手振れの影響を低減することができる。また、動画は複数に分割した画像を位置合わせすることなく合成画像を生成することから、実質的に前後のフレームと同等のシャッタ速度で撮影しているので、静止画撮影の前後で画質が異なることがない。
【0152】
また、本発明の一実施形態においては、手振れ量に応じて1フレームの露光時間を分割するようにしている。このため、手振れに応じた最適な分割数にすることができる。また、本発明の一実施形態においては、手振れ量の検出にあたって、動画像データ間の被写体像の移動量に基づいて検出している。このため、ジャイロや6軸センサ等の手振れ検出用のセンサを設ける必要がない。また、本発明の一実施形態においては、手振れ量を検出し、手振れ量に応じて露光の分割数および動画用合成時の合成方法を判断するようにしている。このため、手振れ量に応じて最適な合成方法を実行することができる。
【0153】
また、本発明の一実施形態においては、タイプ4に示したように、動画像についても位置合わせを行わず合成画像を複数生成し、この複数の合成画像の位置合わせを行っている。このため、手振れが大きく、動画としても見苦しくなるような場合であっても、この合成方法を採用することにより、動画のブレ軽減と滑らかさを両立させることができる。
【0154】
また、本発明の一実施形態の変形例においては、図7を用いて説明したように、動画の1フレーム内に短秒時と長秒時にて分割露光し、更にそのセットを複数フレームに亘って繰り返し撮像し、複数の長秒時画像をそれぞれ動画として記録するとともに、複数の短秒時画像を位置合わせしながら加算し静止画としている。このため、手振れが大きい場合であっても、記録動画像の滑らかさを向上させるとともに、静止画のブレを低減することが可能となる。
【0155】
なお、本発明の一実施形態においては、タイプ1〜タイプ5の判断は、移動量検出回路15によって検出された動画フレーム間の移動量に基づいて行っていた。しかし、合成タイプの判断は、動画フレーム間の移動量だけではなく、被写体輝度が低い場合にブレが大きいとみなした判断を行うようにしてもよい。また、分割撮影と合成によるノイズ増幅を考慮し撮影感度が高い場合には分割するフレーム数を減らしてもよい。
【0156】
また、本発明の一実施形態においては、1フレームの撮像期間を4分割していたが、分割数は、4分割よりも大きくてもよく、また3分割であってもよい。分割数を変えた場合には、分割数に応じてタイプ数を変更してもよい。また、図13〜図19に示したフローチャートには、図7および図12に示した動画の撮影中にレリーズ釦が操作されて静止画の撮影を行う場合の処理の第2の変形例を組み合わせていなかったが、勿論、このタイプを組み合わせるようにしても構わない。
【0157】
また、本実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画を主として撮影するカメラでもよく、さらに、携帯電話や携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)、ゲーム機器等に内蔵されるカメラでも構わない。いずれにしても、動画撮影中に静止画を撮影することが可能な機器であれば、本発明を適用することができる。
【0158】
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0159】
11・・・撮像部、13・・・A/D、15・・・移動量検出回路、17・・・合成処理回路、19・・・画像処理回路、19a・・・RAW切り出し部、19b・・・NR部、19c・・・WB部、19d・・・デモザイク部、19e・・・色変換部、19f・・・階調変換部、19g・・・RGB・YC変換部、19h・・・エッジ抽出部、19i・・・エッジ強調部、19j・・・混合部、19k・・・YCリサイズ部、19m・・・データ圧縮部、19n・・・データ伸張部、21・・・操作部、23・・・バス、25・・・マイクロコンピュータ、27・・・RAM、29・・・背面液晶モニタ、31・・・EVF(電子ビューファインダ)、33・・・I/F(インターフェース)、35・・・記録媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入射した光学像を光電変換する撮像素子と、
上記撮像素子の出力信号を処理して画像データを取得する撮像処理部と、
上記撮像素子の露光を制御するとともに上記光学像の撮影を制御する制御部と、
を備え、動画と静止画を撮像して記録する撮像装置において、
上記制御部は、動画撮影中に静止画の撮影を行う場合に、動画像の1フレームに相当する時間を複数に分割して露光を行い、上記撮像処理部により処理して複数の画像データを取得し、
上記複数の画像データの被写体像の位置合わせを行い複数の画像データを合成し、静止画像データとして記録するとともに、
上記複数の画像データの被写体像の位置合わせを行わないで複数の画像データを合成し、動画像データの1フレームとして記録する、
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
手振れ量を検出する手振れ量検出部を有し、
上記制御部は、上記手振れ量検出部によって検出された手振れ量に基づいて上記分割数を設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
上記手振れ量検出部は、上記動画像データ間の被写体像の移動量に基づいて手振れ量を検出することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
上記制御部は、複数の画像データより動画像データを合成する際に、上記手振れ量が所定量よりも大きい場合は被写体像の位置合わせを行い複数の画像データを合成して動画像データの1フレームとして記録することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項5】
上記制御部は、上記複数の画像データ間の被写体像の移動量に基づいて上記複数の合成画像データの被写体像の位置合わせを行うことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
【請求項6】
上記制御部は、複数の画像データより動画像データを合成する際に、上記手振れ量が所定量よりも大きい場合は複数の画像データのうちから連続して取得した複数の画像データを、被写体像の位置合わせを行わずに合成して複数の合成画像データを生成し、該複数の合成画像データの被写体像の位置合わせを行って合成して動画像データの1フレームとして記録することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項7】
上記制御部は、位置合わせを行わずに合成される上記複数の画像データ間の被写体像の移動量に基づいて上記複数の合成画像の被写体像の位置合わせを行うことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項8】
入射した光学像を光電変換する撮像素子と、
上記撮像素子の出力信号を処理して画像データを取得する撮像処理部と、
上記撮像素子の露光を制御するとともに上記光学像の撮影を制御する制御部と、
を備え、動画と静止画を撮像して記録する撮像装置において、
上記制御部は、動画撮影中に静止画の撮影を行う場合に、動画像の複数フレームに関して動画像の1フレームに相当する時間をより長い時間とより短い時間に分割して露光を行い、上記撮像処理部により処理して複数の画像データを取得し、
上記複数フレームに関して上記より短い時間の露光に対応する画像データを被写体像の位置合わせをして合成し、静止画像データとして記録するとともに、
上記複数フレームに関して上記より長い時間の露光に対応する画像データを、上記動画像の複数フレームのそれぞれ1フレームとして記録する、
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項9】
上記制御部は、上記複数のフレームに関して、1フレーム内で分割されたより短い時間に対応する露光を行った後に、分割されたより長い時間に対応する露光を行うことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2013−5136(P2013−5136A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−132873(P2011−132873)
【出願日】平成23年6月15日(2011.6.15)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】