説明

撮像記録装置、その制御方法及びプログラム

【課題】静止画の撮影に至るまでに行う、ユーザによる撮影条件の設定の内容を適切な範囲で記録することで、後にユーザが静止画の撮影条件の設定を簡単に確認できるようにする。
【解決手段】本発明は、静止画の撮影条件を設定する撮影条件設定手段と、前記撮影条件設定手段により設定された撮影条件に基づいて静止画を撮影する静止画撮影手段と、前記静止画撮影手段により撮影された静止画データを記録する静止画データ記録手段と、前記静止画撮影手段により撮影されるタイミングに基づいて決定される期間の時系列画像群を撮影する時系列画像群撮影手段と、前記時系列画像撮影手段により撮影された時系列画像データ群を記録する時系列画像データ群記録手段と、前記静止画撮影手段により撮影されるタイミングに基づいて決定される期間において、前記撮影条件設定手段により設定された撮影条件の設定の履歴情報を記録する履歴情報記録手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は撮像記録装置、その制御方法及びプログラムに関するものである。特に、静止画の撮影において、撮影する静止画と共に、関連する撮影条件の設定の内容を記録する撮像記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、動画データと静止画データとを同時記録することができるデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像記録装置が存在している。このようなデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラにおいては、ハイビジョン品質の動画データを記録しながら、数百万画素クラスの静止画を同時記録することが可能である。また、ユーザは撮影したハイビジョン動画の中で気に入ったフレームがある場合には、そのフレームを静止画として切り出すことも可能である。
【0003】
また、静止画を撮影する際に、ユーザによりシャッターが切られたタイミングを中心として前後複数枚の静止画を同時に撮影する技術や、露出等の撮像条件を変えた静止画を複数枚撮影する技術を搭載した撮像記録装置が存在している。これにより、ユーザがシャッターを切ったタイミングの静止画が満足するものでなかったとしても、同時に記録されている複数枚の静止画の中から、ユーザが最も満足度の高い静止画を選択することができる。従って、ユーザに対し、より高い満足度が得られる静止画撮影を提供することができる。
【0004】
また、特許文献1には、撮影している動画データとは別に、撮影された動画データに文字やマーク等の表示情報をオーバーレイした、液晶画面に表示するための映像データを動画ファイルとして記録する技術が開示されている。以下、上述した表示情報をOSD(オンスクリーンディスプレイ)ともいう。これにより、ユーザが動画記録中にメニュー画面から変更するホワイトバランス等の撮影条件の変更に関する情報をOSDと動画データとがバインドされた動画データとして記録することが可能になる。
【0005】
また、特許文献2では、撮像記録装置において、静止画撮影前にユーザが撮影条件設定手段を用いて設定する撮影条件の内容を撮影用のプリセットファイルとして記録しておくことができる技術が開示されている。これにより、ユーザが次回の撮影から必要に応じてプリセットファイルを選択することにより撮影条件を再現できる。従って、ユーザは一度撮影条件を設定するだけで、次の撮影からは同じ撮影条件を設定することが可能になる。
【0006】
【特許文献1】特開2006−94145号公報
【特許文献2】特開2007―37050号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
先行技術において、静止画の撮影と同時に動画を記録することが可能である。これにより、静止画撮影時の撮影条件の設定の変更を動画データで確認することができる。また、一枚の静止画撮影に連動し、時間情報の異なる静止画や、撮影条件の異なる静止画を複数枚記録する技術が存在する。しかしながら、実際の映像に反映されない撮影条件に関する設定情報は記録しておくことができないという課題がある。即ち、静止画撮影のために行う撮影モードの変更、フォーカスタイプの設定(中央、顔認識AF等)、撮影静止画の記録サイズ(ラージ、ミドル、スモール)、記録品質(ノーマル、ファイン、スーパーファイン)、フラッシュ発光の設定は記録できない。
【0008】
特許文献1においては、第一の動画ファイルを記録している際にメニュー画面から撮影条件が変更された場合、そのメニュー操作に伴い変化するOSDの情報を撮影している動画データにオーバーレイした映像データを第二の動画ファイルとして記録している。しかし、第二の動画ファイルはあくまでもユーザが録画ボタンを押した後の動画撮影中におけるメニュー操作の内容を記録しておくものであり、ユーザが静止画撮影のシャッターを切る前に行う撮影条件設定に関する内容を記録することができないという課題がある。また、第二の動画ファイルは、第一の動画ファイル記録中ずっと記録されることになるため、ユーザがメニュー画面を長時間記録しない状況においては、意味のない動画データが大量に記録されてしまうという課題がある。
【0009】
また、特許文献2において、撮像条件の設定の内容をテキストファイルで保存することより、撮影条件をプリセットとして記録することは可能である。しかし、撮像条件を設定した操作に関する時間情報が存在していないため、ユーザが自身の操作内容を振り返って復習することができない。また、テキストファイルでは、ユーザにより設定される撮影条件の一つであるフレーミングに関する情報を記録することができないという課題がある。
本発明は上述したような課題に鑑みてなされたものであり、静止画の撮影に至るまでに行う、ユーザによる撮影条件の設定の内容を適切な範囲で記録することで、後にユーザが静止画の撮影条件の設定を簡単に確認できるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の撮像記録装置は、静止画の撮影条件を設定する撮影条件設定手段と、前記撮影条件設定手段により設定された撮影条件に基づいて静止画を撮影する静止画撮影手段と、前記静止画撮影手段により撮影された静止画データを記録する静止画データ記録手段と、前記静止画撮影手段により撮影されるタイミングに基づいて決定される期間の時系列画像群を撮影する時系列画像群撮影手段と、前記時系列画像撮影手段により撮影された時系列画像データ群を記録する時系列画像データ群記録手段と、前記静止画撮影手段により撮影されるタイミングに基づいて決定される期間において、前記撮影条件設定手段により設定された撮影条件の設定の履歴情報を記録する履歴情報記録手段とを有することを特徴とする。
本発明の撮像記録装置の制御方法は、静止画の撮影条件を記録する記録ステップと、前記記録ステップにより記録された撮影条件に基づいて静止画を撮影する静止画撮影ステップと、前記静止画撮影ステップにより撮影された静止画データを記録する静止画データ記録ステップと、前記静止画撮影ステップにより撮影されるタイミングに基づいて決定される期間の時系列画像群を撮影する時系列画像群撮影ステップと、前記静止画撮影ステップにより撮影されるタイミングに基づいて決定される期間において、前記記録ステップにより記録された撮影条件の設定の履歴情報を記録する履歴情報記録ステップとを有することを特徴とする。
本発明は、静止画の撮影条件を記録する記録ステップと、前記記録ステップにより記録された撮影条件に基づいて静止画を撮影する静止画撮影ステップと、前記静止画撮影ステップにより撮影された静止画データを記録する静止画データ記録ステップと、前記静止画撮影ステップにより撮影されるタイミングに基づいて決定される期間の時系列画像群を撮影する時系列画像群撮影ステップと、前記静止画撮影ステップにより撮影されるタイミングに基づいて決定される期間において、前記記録ステップにより記録された撮影条件の設定の履歴情報を記録する履歴情報記録ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、静止画の撮影に至るまでに行うユーザによる撮影条件の設定の内容を適切な範囲で記録することで、後にユーザが静止画の撮影条件の設定を簡単に確認できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る撮像記録装置は、ユーザが静止画撮影を行うときの撮影条件の設定の内容を静止画の撮影の付帯情報として、OSDデータの変化履歴を記録するものである。
図1は撮像記録装置としてのデジタルスチルカメラの構成を示すブロック図である。
101は撮像部である。撮像部101は、レンズを通して入力されてくる光を電気的な信号へ変換する撮像素子を含んで構成される。102は撮像制御部である。撮像制御部102は撮像部101において変換された電気信号の入力を動画、静止画にあわせて制御する。103はCPU(中央演算処理装置)である。CPU103は各モジュールへの制御や演算処理を行う。
【0013】
104は表示制御部である。表示制御部104は表示部105への入出力を制御することで、撮像制御部102から送られてくる映像データ、文字及びマーク等の表示情報を表示する。また、表示制御部104は表示部105への入出力を制御することで、GUI(Graphical User Interface)のメニュー画面といったOSD(オンスクリーンディスプレイ)データを表示する。表示制御部104はOSDデータを表示している映像にオーバーレイするように表示する。105は表示部であり、例えば液晶画面等である。表示制御部104から送られてくるデータを表示することにより、表示部105はユーザとの視覚的なインターフェースの役割を果たす。
【0014】
106はSDカード制御部である。SDカード制御部106はCPU103からの命令に従い、SDカード等の記憶媒体にデータの読み出しや書き込みを制御する。107はSDカードである。デジタルスチルカメラにSDカード107を装着することにより、SDカード制御部106はSDカード107に静止画データや動画データを記録することができる。また、SDカード107に静止画データや動画データが記録されている場合、表示制御部104は表示部105に、記録されている静止画データや動画データを表示することができる。
108はSDRAM制御部である。SDRAM制御部108はCPU103からの命令に従い、SDRAM109へデータの一時的に記録したり、記録されているデータを読み出したりする制御を行う。109はSDRAMである。SDRAM制御部108はSDRAM109にデジタルビデオカムコーダの内部状態や、処理待ちの動画像データを一時保存することができる。
【0015】
110は画像処理部である。画像処理部110は撮像制御部102から送られてくる撮像データを記録方式に合ったデータフォーマットに変更して内部RAM111に保存する。111は内部RAMである。画像処理部110は内部RAM111に内部的に使用するための情報を保持することができる。内部RAM111と画像処理部110とが直接繋がっていることにより、画像処理部110は高速に処理を実行することができる。
112はOSD制御部である。OSD制御部112はユーザからの操作部115に対する操作内容によってCPU103から発行される制御命令に従い、OSD管理部113において管理されているOSDデータを表示部105に送出するための処理を行う。113はOSD管理部である。OSD管理部113はデジタルスチルカメラが表示用に管理しているOSDデータを管理し、OSD制御部112からの制御情報に従い出力する処理を行う。
114は操作データ処理部である。操作データ処理部114はユーザによる操作部115の操作内容を検出し、CPU103への通知処理を行う。115は操作部であり、ユーザによる実際の操作を受け付ける部分である。操作部115は受け付けた操作内容を操作データ処理部114に通知する処理を行う。
【0016】
図2はデジタルスチルカメラの外観図である。図2(a)はデジタルスチルカメラの背面図である。図2(b)はデジタルスチルカメラの正面図である。デジタルスチルカメラには上述した操作部115として、複数のボタンが設けられている。201は電源ボタンである。ユーザが電源ボタン201を押下することで、デジタルスチルカメラの電源をOn/Offすることができる。202はモードスイッチである。ユーザはモードスイッチ202をスライドさせて操作することで静止画の撮影モード、動画の撮影モード及び再生モードを選択することができる。203は光学ファインダである。ユーザは光学ファインダ203を利用することにより、画角の設定やフレーミングの設定を行うことができる。204はシャッターボタンである。ユーザが静止画撮影時又は動画撮影時において、シャッターボタン204を押下することで、シャッターボタン204から操作データ処理部114に記録トリガが発行される。
【0017】
205はズームボタンである。ユーザがズームボタン205を押下することで、撮影時において広角や望遠といった画角に関する設定を行うことができる。206は操作ボタンである。ユーザは液晶画面209に表示されているGUIを確認しながら、操作ボタン206を押下することでメニュー操作や撮影条件の設定といったカメラ操作を行うことができる。207はISO感度設定ボタンである。ユーザはISO感度設定ボタン207を押下することでISO感度設定用の画面が読み出され、ISO感度を設定することができる。208はメニューボタンである。ユーザはメニューボタン208を押下することで、デジタルスチルカメラに対してメニュー画面への遷移要求を発行したり、逆にメニュー画面の解除要求を発行したりすることができる。
【0018】
209は表示部としての液晶画面である。ユーザは静止画撮影時には、デジタルスチルカメラの設定内容を液晶画面209に表示させながら、撮影条件の設定を行うことができる。また、液晶画面209には静止画を再生するとき、再生対象となる静止画を表示させたり、各種設定を表示させたりすることができる。210はフラッシュ発光部である。ユーザは撮影時においてフラッシュ発光部210により光を発光させることで、光の少ない環境で撮影を行うことができる。211はレンズである。レンズ211により光学的に光をデジタルスチルカメラ内に取り込むことができる。
【0019】
次に、デジタルスチルカメラが行う処理について図3のフローチャートを参照して説明する。本実施形態のデジタルスチルカメラは、静止画を撮影することができる(静止画撮影手段)と共に、動画を撮影することができる(動画撮影手段)。まず、ステップS301において、デジタルスチルカメラはユーザによる電源ボタン201の押下を検出すると、電源をOnにして、第1の実施形態に係る静止画撮影を開始する。ここで、ユーザはモードスイッチ202を静止画の撮影モードに選択すると共に、撮影条件の設定を記録することができる記録モードを選択しているものとする。デジタルスチルカメラは上述した記録モードの選択を検出し(記録モード検出手段)、動画撮影の準備を行う。
次に、ステップS302において、デジタルスチルカメラは動画データを記録するための動画ファイルの生成を行う。また、ステップS303において、デジタルスチルカメラはユーザ操作によって変化する撮影条件の設定の履歴情報を記録するためのOSDデータ記録用XMLファイルの生成を行う。このOSDデータ記録用XMLファイルに記載されるデータ形式については後述する。
【0020】
ここで、デジタルスチルカメラは撮影した静止画データを静止画ファイルとして、DCFフォーマットに準拠した図4に示すようなフォルダ構成内に記録する。DCFフォーマットとは様々なデジタルスチルカメラ間で再生できるように規格されたDCF規格(カメラファイルシステム規格)に基づいたフォーマットをいう。図4に示すフォルダ構成には、「ROOT」フォルダ701の配下に、「DCIM」フォルダ702が生成される。また、「DCIM」フォルダ702の配下には、「101CANON」フォルダ703が生成される。そして、「101CANON」フォルダ703には、静止画データとしての「IMG_0001.jpg」静止画ファイル704が記憶される。
【0021】
また、デジタルスチルカメラはステップS302において生成した動画ファイルとステップS303において生成したOSDデータ記録用XMLファイルとを図4に示すフォルダ構成内に記録する。ここで、静止画ファイルとは別に生成される動画ファイル及びOSDデータ記録用XMLファイルを静止画ファイルに関連した形式で記録しておくことで管理がしやすい。従って、図4に示すように、デジタルスチルカメラは「DCIM」フォルダ702と同階層に「ATT_FILE」フォルダ705を生成する。「ATT_FILE」フォルダ705以下のフォルダを、DCF規格に準拠したファルダ構成と同様のネーミングルールでフォルダを生成する。即ち、デジタルスチルカメラは「ATT_FILE」フォルダ705の配下に「101CANON」フォルダ706を生成する。そして、デジタルスチルカメラは「101CANON」フォルダ706に、ステップS302において生成した「IMG_0001.MOV」動画ファイル707を記録する。さらに、デジタルスチルカメラは「101CANON」フォルダ706に、ステップS303において生成した「IMG_0001.XML」OSDデータ記録用XMLファイル708を記録する。
【0022】
このように、DCF規格に準拠するフォルダ構成と同様に構成することにより、「DCIM」フォルダ702との関連付けが容易になる。即ち、「DCIM¥101CANON¥IMG_0001.JPG」静止画ファイル704に関連した動画ファイルとOSDデータ記録用XMLファイルとにアクセスしたい場合を想定する。このとき、デジタルスチルカメラは「ATT_FILE¥101CANON¥IMG_0001.MOV」と「ATT_FILE¥101CANON¥IMG_0001.XML」とを検索すればよく、簡単に関連付けを行うことができる。
【0023】
図3のフローチャートに戻り、デジタルスチルカメラはステップS304以降の処理において静止画の撮影を行う準備に入る。まず、ステップS304において、デジタルスチルカメラはステップS302において生成した動画ファイルに対して、撮像部101から取得した映像データを動画データとして記録する処理を開始する。次に、ステップS305において、デジタルスチルカメラはステップS304において撮像部101から取得した映像データを液晶画面209に表示する処理を行う。これにより、ユーザは液晶画面209を通して、リアルタイムに撮影対象となっている映像データを確認することができる。
【0024】
次に、ステップS306において、デジタルスチルカメラはステップS305において液晶画面209に表示した映像データに対して、初期画面に対応するOSDデータ(OSD情報)をオーバーレイする処理を実行する。図5は、オーバーレイ表示処理により、液晶画面209にOSDデータが表示される初期画面の一例を示す図である。図5に示すように、液晶画面209に表示されたOSDデータ501〜507は映像データにオーバーレイして表示される。
次に、ステップS307において、デジタルスチルカメラはステップS306において生成した初期画面用のOSDデータの変化履歴(履歴情報)をステップS303において生成したOSDデータ記録用XMLファイルに記録する処理を行う(履歴情報記録手段)。ここまでの処理により、デジタルスチルカメラは静止画の撮影を行うための準備を終了する。
【0025】
ここで、本実施形態において用いられるOSDデータ記録用XMLファイルのXML構造について図6を参照して説明する。図6に示す「<操作履歴>」タグ901はルートのタグである。「<操作履歴>」タグ901以下にOSDデータ記録用、XMLファイルがユーザの操作履歴を記録することを示している。次に、「<操作内容>」タグ902はユーザによる操作が発生する度に生成されるタグである。ここでは、電源ボタン201が押下されて電源投入に関する処理が行われ、各種の設定が行われた場合を想定して説明する。まず、「<操作内容>」タグ902内の情報について説明する。「<KeyID>」タグ903は、ユーザにより操作されたキー情報を管理するタグである。本実施形態のデジタルスチルカメラでは、図7に示すボタン管理テーブル70を用いてキー情報を管理している。図7に示すように、電源ボタンにはID番号「0」が関連付けられている。ユーザが電源ボタン201を押下して電源投入した場合、ステップS307において、デジタルスチルカメラはボタン管理テーブル70を参照し、図6に示すようにOSDデータ記録用XMLファイルにID番号「0」を記載する。このようにデジタルスチルカメラはユーザ操作に応じた操作履歴をテキストデータとして記載する。
【0026】
「<Timestamp>」タグ904はステップS302において生成した動画ファイルのタイムスタンプ(時間情報)を記録するタグである。タイムスタンプにより、デジタルスチルカメラは動画データとOSDデータ記録用XMLファイルとを関連付けて、動画データに対応するユーザ操作の操作履歴を一意に特定することができる。ここでは、電源投入時のタイムスタンプであるため、ステップS307においては、デジタルカメラは図6にしめすようにタイムスタンプとして「00:00:00」を記載する。このようにデジタルスチルカメラはユーザ操作に応じた操作履歴に対応する時間情報をテキストデータとして記載する。
【0027】
「<OSD_LIST>」タグ905は液晶画面209に表示されているOSDデータリストを管理するタグである。「<OSD_ID>」タグ907は「<OSD_LIST>」タグ905内で管理されているOSDデータの変化履歴を列挙するためのタグである。ここには、液晶画面209に表示されているOSDデータの数だけ「<OSD_ID>」タグ907が記載される。本実施形態のデジタルスチルカメラでは、図8に示すOSDデータ管理テーブル800を用いて内部のOSDデータを管理している。デジタルスチルカメラは図5に示す初期画面に対応したOSDデータのID番号を図8に示すOSDデータ管理テーブル800を参照して取得し、図6に示すように、それぞれを「<OSD_ID>」タグ907に記載する。例えば、図5に示す表示されたOSDデータ「Tv」501は図8に示す撮影モード1101の「絞り優先」に対応する。図8に示すように、撮影モード1101の「絞り優先」には、ID番号「1−5」が関連付けられている。従って、デジタルスチルカメラは図6に示すようにOSDデータ記録用XMLファイルにID番号「1−5」を記載する。このようにデジタルスチルカメラは履歴情報として、OSDデータの変化履歴をテキストデータで記載する。
【0028】
図3のフローチャートに戻り、ステップS308において、デジタルスチルカメラはシャッターボタン204が半押しの状態になったか否かを判定する。一般的に、シャッターボタン204の半押し状態とは、ユーザが実際の撮影処理を行うことを意味しているため、デジタルスチルカメラはシャッターボタン204の半押し状態を検出すると、オートフォーカスを動作するステップS312以降の処理に移行する。シャッターボタン204が半押しされた後の処理については後述する。逆にデジタルカメラがシャッターボタン204の半押し状態を検出しなかった場合には、ステップS309へ移行する。
【0029】
ステップS309において、デジタルスチルカメラはユーザが操作部115を用いて操作したか否かを判定する。操作を検出した場合、デジタルスチルカメラは対応する処理を行うため、ステップS310へ移行する。操作を検出しない場合、デジタルスチルカメラはステップS304へ移行し、新たに撮像部101から映像データを取得し、先の動画ファイルへ映像データを記録する処理を行う。以上のように、電源起動が行われてから、ユーザが操作を何も行わない場合、デジタルスチルカメラはステップS304〜ステップS309の処理を繰り返し行うことになる。また、この一連の処理は記録される動画データのフレームレートに連動して行うことにより、所定の動画データのフォーマットに沿った動画データが記録される。
【0030】
ステップS310において、デジタルスチルカメラは操作部115のうち何れかのボタンが操作されたかを判定する。ここでは、例としてISO感度設定ボタン207が押圧された場合について説明する。デジタルカメラはISO感度設定ボタン207の押下を検出すると、図9に示すようなISO感度設定メニューを液晶画面209に表示する。ここで、デジタルスチルカメラがISO感度設定メニューを表示するまでの処理について説明する。まず、ステップS309において、デジタルスチルカメラはISO感度設定ボタン207の押下を検出すると、ステップS311へ移行する。
【0031】
ステップS311において、デジタルスチルカメラはステップS310において取得した操作部115に対応する新たなOSDデータの取得を行う。ここでは、デジタルスチルカメラは、図9に示すように液晶画面209に表示されるISO感度設定メニューに対応するOSDデータを取得する。また、デジタルスチルカメラは取得したOSDデータに対応するID番号を、図8に示すOSDデータ管理テーブル800を参照して取得する。即ち、デジタルスチルカメラは図8に示すISO設定メニュー1108の「80設定」、「100設定」、「200設定」、「400設定」及び「800設定」に関連付けられたID番号「8−1」、「8−2」、「8−3」、「8−4」、「8−5」を取得する。また、図9に示す選択用アイコン1109に対応するID番号を図8に示すOSDデータ管理テーブル800を参照して取得する。即ち、デジタルスチルカメラは選択用アイコン1109の「矢印」に関連付けられたID番号「9−1」を取得する。これにより、デジタルスチルカメラはOSDデータに対応するID番号を取得できたことになる。ID番号を取得した後、ステップS304へ移行する。
【0032】
ステップS304において、撮像部101から取得した映像データを動画ファイルに記録する処理を行う。ユーザがISO感度設定ボタン207を押したことによる一連の処理の結果、デジタルスチルカメラは取得したOSDデータの履歴を図10に示すようにOSDデータ記録用XMLファイルに記録する。図10に示すOSDデータ記憶用XMLファイルには図6に示すOSDデータ記録用XMLファイルに追加されて、「<操作内容>」タグ1001以降が追加されている。「<KeyID>」タグ1002には、図7に示すボタン管理テーブル70を参照し、ISO感度設定ボタンに関連付けて記憶されたID番号「10」が記載されている。このようにデジタルスチルカメラはユーザ操作に応じた操作履歴をテキストデータで記載する。
【0033】
また、「<Timestamp>」タグ1003には、電源投入時から計時してISO感度設定ボタン207が押下されたタイムスタンプ情報として「00:00:15」が記載されている。また、「<OSD_LIST>」タグ1004には、ステップS311において取得したOSDデータの変化履歴、即ち、ID番号「8−1」、「8−2」、「8−3」、「8−4」、「8−5」及びID番号「9−1」が記載されている。このように、ユーザが操作部115に対して操作を行う度に、デジタルスチルカメラはユーザによる撮影条件の設定内容を逐次記録していく。
【0034】
次に、ステップS308において、デジタルスチルカメラがシャッターボタン204の半押しを検出し、ステップS312へ移行したときの処理について説明する。ステップS312において、デジタルスチルカメラはオートフォーカスの機能を駆動させることで、フォーカスが最適に合った映像を液晶画面209に表示して、ステップS313へ移行する。ステップS313において、デジタルスチルカメラはシャッターボタン204の半押しの解除がされたか否かの判定を行う。ここで、半押しの解除とは、一旦静止画撮影を中止することを意味しており、撮像条件の設定をやり直すことが想定できるため、デジタルスチルカメラは半押しの解除を検出したとき、ステップS304へ戻る。逆にステップS313において、シャッターボタン204の半押しの解除を検出しなかった場合、ステップS314へ移行し、デジタルスチルカメラはシャッターボタン204が押し込まれたか否か、即ち全押しされたか否かを判定する。シャッターボタン204の全押しを検出しない場合、ステップS313へ戻り、デジタルスチルカメラはシャッターボタン204の半押しの解除の判定を繰り返し行う。シャッターボタン204の全押しを検出した場合、ステップS315へ移行する。
【0035】
ステップS315において、デジタルスチルカメラはステップS314において、シャッターボタン204が全押しを検出した時点での撮像部101の映像データを処理し、静止画データの生成を行う(静止画データ記録手段)。ステップS315の処理により、ユーザは所望の静止画データを取得することができる。
次に、ステップS316において、デジタルスチルカメラは静止画の撮影の終了を確認し、ステップS302において生成した動画データを記録し続けてきた動画ファイルをクローズする処理を行う。この処理により、ユーザは静止画の撮影に付随して生成した動画ファイルを取得することができる。
【0036】
次に、ステップS317においても同様に、デジタルスチルカメラはステップS303において生成した、ユーザによって変更された撮影条件の設定のOSDデータに関する情報を記録し続けてきたOSDデータ記録用XMLファイルをクローズする処理を行う。この処理により、ユーザは先のステップS316において得られた動画データと合わせて、撮影条件の設定に伴うOSDデータの変化履歴を取得することができる。
ステップS317を実行した後、デジタルスチルカメラは次の静止画の撮影に備えるために、ステップS302へ移行し、次の静止画に関連付けるための動画ファイルの生成を行う。即ち、デジタルスチルカメラは電源が投入されてから、又は一回前に撮影された後、次に撮影されるまでの範囲の動画ファイルとOSDデータ記録用XMLファイルとを生成する。
【0037】
また、静止画撮影においては、シャッターボタン204を押下する前に、ユーザが電源ボタン201をOffにして撮影を終了する場合がある。このような場合の処理について図11のフローチャートを参照して説明する。まず、ステップS401において、デジタルスチルカメラはユーザが電源ボタン201をOffにして電源Offの要求を受信することにより処理を開始する。
次に、ステップS402において、デジタルスチルカメラは図3に示すフローチャートにおける処理がステップS314以前であるか否かの判定を行う。ここで、ステップS314以前の処理とは、ユーザによる静止画の撮影を実行する要求が発行される前の状態である。ステップS314以前の処理であった場合、ステップS403へ移行する。
【0038】
ステップS403において、デジタルスチルカメラはステップS302より記録し続けていた動画ファイルを削除する。次に、ステップS404において、デジタルスチルカメラはステップS303より記録し続けていたOSDデータ記録用XMLファイルを削除する。次に、ステップS407において、デジタルスチルカメラは電源をOffする処理を行う。
【0039】
ステップS402において、ステップS314より後の処理であった場合、静止画撮影を実行する要求が発行された後であることから、デジタルスチルカメラは図3に示す静止画の撮影が完了するステップS317まで待機してから、ステップS407へ移行する。次に、ステップS407において、デジタルスチルカメラは電源をOffする処理を行う。以上の処理により、デジタルスチルカメラは余分な動画ファイルやOSDデータ記録用XMLファイルを保存する必要がない。
【0040】
このように、本実施形態によれば、デジタルスチルカメラは静止画の撮影をする毎に、撮影される静止画データとは別に、その静止画に連動して動画データを記録する。また、デジタルスチルカメラはその静止画に連動して撮影条件の設定に関するOSDデータの変化履歴をOSDデータ記録用XMLファイルに記憶する。従って、ユーザは静止画データを取得すると同時に動画データと撮影条件の設定の履歴情報としてのOSDデータの変化履歴を取得することができる。これにより、ユーザが撮影条件の設定を変更した場合に、ホワイトバランス、フォーカス、フレーミングといった映像に反映される撮影条件の変化の様子を動画データとして記録することができる。また、静止画の記録サイズ、記録品質等の映像に反映されない撮影条件の設定に関してはOSDデータ記録用XMLファイルに記録することができる。
【0041】
また、OSDデータ記録用XMLファイルにはタイムスタンプが記録されているため、ユーザは撮影条件の設定を管理することができる。
また、静止画の撮影が行われなかった場合、動画ファイルとOSDデータ記録用XMLファイルとは、共に記録されることはないため、必要なファイルのみを記録することができる。
このように、ユーザは静止画の撮影において、自身が行った全ての撮影条件の設定の内容を、適切な範囲で記録された動画ファイルやOSDデータ記録用XMLファイルを利用することにより時間を追いながら確認、復習することができる。従って、ユーザは自身の撮影技術向上を効率的に図ることができる。
【0042】
なお、第1の実施形態では、電源投入又は一回前の静止画の撮影から次の撮影に至るまでの期間を一纏まりにして、動画ファイルやOSDデータ記録用XMLファイルに記録する場合について説明した。しかしながら、例えばデジタルスチルカメラは撮影条件が設定された部分のみ又は、ユーザのマニュアル操作したタイミングにおいてのみ、動画データを記録するように構成してもよい。ここでマニュアル操作には、ホワイトバランス設定、露出設定、絞り設定、ISO感度、画角設定、色味設定、静止画サイズ設定、静止画品質設定及び測光モード設定等のうち少なくとも何れか一つを変更する操作をいう。
また、第1の実施形態では、静止画の撮影においてユーザが行った撮影条件の設定に関する内容を動画データで記録する場合について説明したが、不定期に撮影した静止画を利用してスライドショーのような形態によるデータを記録するように構成してもよい。即ち、動画データとして、時系列に並ぶ少なくとも一枚以上の時系列画像群を撮影するようにしてもよい(時系列画像群撮影手段)。
【0043】
また、ユーザが撮影動作に入ったことをデジタルスチルカメラが検出して、動画データ記録を開始するように構成してもよい。このとき、デジタルスチルカメラはユーザの撮影動作開始を検出するためにフレーミング動作の終了を検出する必要がある。フレーミング動作の終了を検出する方法として、デジタルスチルカメラは撮像部101から送られてくる動画データの動きベクトルを常時解析する。そして、デジタルスチルカメラは動きベクトルが一定の閾値より小さくなったことを検出することにより撮影動作開始を判定し、動画ファイルやOSDデータ記録用XMLファイルへ記録を開始するように構成してもよい。
【0044】
デジタルスチルカメラの中には連続して撮影する機能を有するものが存在する(静止画連続撮影手段)。このようなデジタルスチルカメラにおいて連続撮影機能を行うとき、通常シャッターボタンは押し込まれたままにすることにより連続撮影が行われる。従って、例えばデジタルスチルカメラはシャッターボタンが押し込まれている間、動画ファイルとOSDデータ記録用XMLファイルとへの記録を続けるように構成してもよい。この場合、記録される動画データは、一回前に連続撮影機能により連続して撮影された後、次に連続撮影機能により連続して撮影されるまでの範囲にする。
また、第1の実施形態では、撮影条件の設定に伴い変化するGUI情報について、OSDデータの変化履歴を記録するOSDデータ記録用XMLファイルを用いて記録する場合についてのみ説明したが、この場合に限られない。例えば、デジタルスチルカメラは液晶画面にオーバーレイするためのOSDデータを表示した画面をそのまま動画データとして記録するように構成してもよい。
【0045】
また、第1の実施形態では、電源がOffされることにより、それまで記録しておいた動画ファイルとOSDデータ記録用XMLファイルとを削除する場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、一度生成した動画ファイルやOSDデータ記録用XMLファイルを削除することなく全て記録し続けておくように構成してもよい。
また、第1の実施形態では、電源投入又は一回前の静止画の撮影から次の静止画の撮影に至るまでの期間を一纏まりにして、動画ファイルやOSDデータ記録用XMLファイルに記録する場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、静止画の撮影ではなく動画の撮影に関してユーザが動画記録開始前に設定する撮影条件設定の内容を同様に動画ファイルとOSDデータ記録用XMLファイルとして記録するデジタルビデオカメラとして構成してもよい。このときデジタルビデオカメラは、時系列に並ぶ少なくとも一枚以上の画像データ群を撮影する。
【0046】
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る撮像記録装置は、ユーザが静止画撮影を行うときの撮影条件の設定の操作を静止画の撮影の付帯情報として、動画データを記録するものである。
デジタルスチルカメラが行う処理について図12のフローチャートを参照して説明する。まず、ステップS501において、デジタルスチルカメラはユーザによる電源ボタン201の押下を検出すると、電源をOnにして、第2の実施形態に係る静止画撮影を開始する。
次に、ステップS502において、デジタルスチルカメラは動画データを記録するための動画ファイルの生成を行う。ここで、デジタルスチルカメラは撮影した静止画データを静止画ファイルとして、図13に示すようなフォルダ構成内に記録する。図13に示すファイル構成は、第1の実施形態において上述した図4に示すフォルダ構成に準拠したものである。図13に示すフォルダ構成には、「ROOT」フォルダ801の配下に、「DCIM」フォルダ802が生成される。また、「DCIM」フォルダ802の配下には、「101CANON」フォルダ803が生成される。そして、「101CANON」フォルダ803には、静止画データとしての「IMG_0001.jpg」静止画ファイル805が記憶される。
【0047】
また、デジタルスチルカメラはステップS502において生成した動画ファイルを図13に示すフォルダ構成内に記録する。図13に示すように、デジタルスチルカメラは「DCIM」フォルダ802と同階層に「ATT_FILE」フォルダ806を生成する。「ATT_FILE」フォルダ806以下のフォルダを、DCF規格に準拠したファルダ構成と同様のネーミングルールでフォルダを生成する。即ち、デジタルスチルカメラは「ATT_FILE」フォルダ806の配下に「101CANON」フォルダ807を生成する。そして、デジタルスチルカメラは「101CANON」フォルダ807に、ステップS502において生成した「IMG_0001.MOV」動画ファイル808を記録する。従って、動画ファイルは、「ATT_FILE¥101CANON¥IMG_0001.MOV」というファイルパスで記録される。このようなフォルダ構成にすることにより、デジタルスチルカメラはDCF規格に準拠する「DCIM」フォルダ802内の静止画ファイルと動画ファイルとの関連付けを容易に行うことができる。
【0048】
図12のフローチャートに戻り、デジタルスチルカメラはステップS503以降の処理において静止画の撮影を行う準備に入る。まず、ステップS503において、デジタルスチルカメラは撮像部101から取得した映像データを表示部105に表示する処理を行う。次に、ステップS504において、デジタルスチルカメラはステップS503において液晶画面209に表示した映像データに対して、初期画面に対応するOSDデータ(OSD情報)をオーバーレイする処理を実行する。図5は、オーバーレイ表示処理により、液晶画面209に表示される初期画面の一例を示す図である。
ステップS505において、デジタルスチルカメラはステップS503とステップS504とにより液晶画面209に表示した映像データを動画ファイルに記録する処理を行う。即ち、動画ファイルに撮像部101からの映像データに初期画面のOSDデータを履歴情報としてオーバーレイした映像データを記録する。ここまでの処理により、デジタルスチルカメラは静止画の撮影を行うための準備を終了する。
【0049】
ステップS506において、デジタルスチルカメラはシャッターボタン204が半押しの状態になったか否かを判定する。一般的に、シャッターボタン204の半押し状態とは、ユーザが実際の撮影処理を行うことを意味しているため、デジタルスチルカメラはシャッターボタン204の半押し状態を検出すると、オートフォーカスを動作するステップS510以降の処理に移行する。シャッターボタン204が半押しされた後の処理については後述する。逆にデジタルスチルカメラがシャッターボタン204の半押し状態を検出しなかった場合には、ステップS507へ移行する。
【0050】
ステップS507において、デジタルスチルカメラはユーザが操作部115を用いて操作したか否かを判定する。操作を検出した場合、デジタルスチルカメラは対応する処理を行うため、ステップS508へ移行する。操作を検出しない場合、デジタルスチルカメラはステップS503へ移行し、新たに撮像部101から映像データを取得し、液晶画面209に映像データの表示処理を繰り返して行う。以上のように、電源起動が行われてから、ユーザが操作を何も行わない場合、デジタルスチルカメラはステップS503〜ステップS507の処理を繰り返し行うことになる。また、この処理は記録される動画データのフレームレートに連動して行うことにより、所定の動画データのフォーマットに沿った動画データが記録される。
【0051】
ステップS508において、デジタルスチルカメラは操作部115のうち何れかのボタンが操作されたかを判定する。ここでは、第1の実施形態と同様にISO感度設定ボタン207が押下された場合について説明する。デジタルカメラはISO感度設定ボタン207の押下を検出すると、図9に示すようなISO感度設定メニューを液晶画面209に表示する。ここで、デジタルスチルカメラがISO感度設定メニューを表示するまでの処理について説明する。まず、ステップS508において、デジタルスチルカメラはISO感度設定ボタン207の押下を検出すると、ステップS509へ移行する。
【0052】
ステップS509において、デジタルスチルカメラはステップS508において取得した操作部115に対応するOSDデータの取得を行う。ここでは、デジタルスチルカメラは、OSDデータを例えばOSD管理部113や図示しない記憶装置から取得する。これにより、デジタルスチルカメラは液晶画面209に表示する新たなOSDデータを取得できる。OSDデータを取得した後、ステップS503へ移行する。
ステップS503において、デジタルスチルカメラは取得したOSDデータに基づいて、表示処理を繰り返して行う。このように、ユーザが操作部に操作を行う度に、デジタルスチルカメラはユーザによる撮影条件の設定内容をOSDデータがオーバーレイされた動画データとして逐次記録していく。
【0053】
次に、ステップS506において、デジタルスチルカメラがシャッターボタン204の半押しを検出し、ステップS510へ移行したときの処理について説明する。ステップS510において、デジタルスチルカメラはオートフォーカスの機能を駆動させることで、フォーカスが最適に合った映像を液晶画面に209に表示して、ステップS511へ移行する。ステップS511において、デジタルスチルカメラはシャッターボタン204の半押しの解除がされたか否かの判定を行う。ここで、半押しの解除とは、一旦静止画撮影を中止することを意味しており、撮像条件の設定をやり直すことが想定できるため、デジタルスチルカメラは半押しの解除を検出したとき、ステップS503へ戻る。逆にステップS511において、シャッターボタン204の半押しの解除を検出しなかった場合、ステップS512へ移行し、デジタルスチルカメラはシャッターボタン204が押し込まれたか否か、即ち全押しされたか否かを判定する。シャッターボタン204の全押しを検出しない場合、ステップS511へ戻り、デジタルスチルカメラはシャッターボタン204の半押しの解除の判定を繰り返し行う。シャッターボタン204の全押しを検出した場合、ステップS513へ移行する。
【0054】
ステップS513において、デジタルスチルカメラはステップS512において、シャッターボタン204が全押しを検出した時点での撮像部101の映像データを処理し、静止画データの生成を行う。ステップS513の処理により、ユーザは所望の静止画データを取得することができる。
次に、ステップS514においては、デジタルスチルカメラは静止画の撮影の終了を確認し、ステップS502において生成した動画データを記録し続けてきた動画ファイルをクローズする処理を行う。この処理により、ユーザは静止画の撮影に付随してOSDデータがオーバーレイされた動画ファイルを取得することができる。
ステップS514を実行した後、デジタルスチルカメラは次の静止画の撮影に備えるために、ステップS502へ移行し、次の静止画に関連付けるための動画データの生成を行う。
【0055】
また、静止画撮影においては、シャッターボタン204を押下する前に、ユーザが電源ボタン201をOffにして撮影を終了する場合がある。このような場合の処理について図14のフローチャートを参照して説明する。まず、ステップS601において、デジタルスチルカメラはユーザが電源ボタン201をOffにして電源Offの要求を受信したことにより処理を開示する。
次に、ステップS602において、デジタルスチルカメラは図12に示すフローチャートにおける処理がステップS512以前であるか否かの判定を処理が行う。ここで、ステップS512以前の処理とは、ユーザによる静止画の撮影を実行する要求が発行される前の状態である。ステップS512以前の処理であった場合、ステップS603へ移行する。
【0056】
ステップS603においては、デジタルスチルカメラはステップS502より記録し続けていた動画ファイルを削除する。次に、ステップS605において、デジタルスチルカメラは電源をOffする処理を行う。ステップS602において、ステップS512より後の処理であった場合、静止画の撮影を実行する要求が発行された後であることから、デジタルスチルカメラは図12に示す静止画の撮影が完了するステップS514まで待機してから、ステップS605へ移行する。次に、ステップS604において、デジタルスチルカメラは電源をOffする処理を行う。以上の処理により、デジタルスチルカメラは余分な動画ファイルを保存する必要がない。
【0057】
このように、本実施形態によれば、デジタルスチルカメラは静止画の撮影をする毎に、撮影される静止画データとは別に、その静止画に連動して動画データを記録する。これにより、ユーザが撮影条件の設定を変更した場合に、ホワイトバランス、フォーカス、フレーミングといった映像に反映される撮影条件の設定に関するデータをOSDデータがオーバーレイされた動画データとして記録できる。また、映像に反映される撮影条件の設定に関するデータのみならず、静止画の記録サイズ、記録品質等の映像に反映されない撮影条件の設定に関するデータも、ユーザの操作した際のOSDデータがオーバーレイされた動画データとして記録できる。
また、静止画の撮影が行われなかった場合、動画ファイルは、記録されることはないため、必要な動画ファイルのみを記録することができる。
【0058】
このように、ユーザは静止画の撮影において行った撮影条件の設定に関する全ての内容を、適切な範囲で記録された動画ファイルを利用することにより時間を追いながら確認、復習することができるため、自身の撮影技術向上を効率的に図ることができる。
【0059】
なお、第2の実施形態では、電源投入又は一回前の静止画の撮影から次の撮影に至るまでの期間を一纏まりにして、動画ファイルを記録する場合について説明した。しかしながら、例えばデジタルスチルカメラは撮影条件が設定された部分のみ又は、ユーザのマニュアル操作したタイミングにおいてのみ、記録するように構成してもよい。
また、第2の実施形態では、静止画の撮影においてユーザが行った撮影条件の設定に関する内容を表示用のOSDデータがオーバーレイされた動画データで記録する場合について説明したがこの場合に限られない。例えば、不定期に撮影した静止画を利用してスライドショーのような形態によるデータを記録するように構成してもよい。即ち、動画データとして、時系列に並ぶ少なくとも一枚以上の時系列画像群を撮影するようにしてもよい(時系列画像群撮影手段)。
【0060】
また、ユーザが撮影動作に入ったことをデジタルスチルカメラが検出して、動画データ記録を開始するように構成してもよい。このとき、デジタルスチルカメラはユーザの撮影動作開始を検出するためにフレーミング動作の終了を検出する必要がある。フレーミング動作の終了を検出するための方法として、デジタルスチルカメラは撮像部101から送られてくる動画データの動きベクトルを常時解析する。そして、デジタルスチルカメラは動きベクトルが一定の閾値より小さくなったことを検出することにより撮影動作開始を判定し、動画データの記録を開始するように構成してもよい。
【0061】
デジタルスチルカメラの中には連続して撮影する機能を有するものが存在する(静止画連続撮影手段)。このようなデジタルスチルカメラにおいて連続撮影機能を行うとき、通常シャッターボタンは押し込まれたままにすることにより連続撮影が行われる。従って、例えばデジタルスチルカメラはシャッターボタンが押し込まれている間、動画ファイルへの記録を続けるように構成してもよい。この場合、記録される動画データは、一回前に連続撮影機能により連続して撮影された後から、次に連続撮影機能により連続して撮影されるまでの範囲にする。
また、第2の実施形態では、電源がOffされることにより、それまで記録しておいたOSDデータがオーバーレイされた動画ファイルを削除する場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、一度生成した動画ファイルを削除することなく全て記録し続けておくように構成してもよい。
【0062】
また、第2の実施形態では、電源投入又は一回前の静止画の撮影から次の静止画の撮影に至るまでの期間を一纏まりにして、動画ファイルを記録する場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、静止画の撮影ではなく動画の撮影に関してユーザが動画記録開始前に設定する撮影条件設定の内容を同様に動画ファイルとして記録するデジタルビデオカメラとして構成してもよい。このときデジタルビデオカメラは、時系列に並ぶ少なくとも一枚以上の画像データ群を撮影する。
【0063】
第1及び第2の実施形態において、動画データの自身を構成する各フレームの情報量と静止画が撮影された静止画データの情報量とが異なるように記録してもよい。より具体的に説明すると、動画データの自身を構成する各フレームの解像度を静止画データの解像度より低くなるように記録してもよい。これは、動画データ中のフレームは、静止画データとして転用する目的はないためである。
また、第1及び第2の実施形態では、記録メディアとしてSDカードに記録する場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、フラッシュメモリーを用いたメモリーカード、HDDに代表される磁気ディスク、CD,DVD,HDDVD,BDに代表される光ディスク、又はMOディスクのような光磁気ディスクを記録メディアとして利用してもよい。
また、デジタルスチルカメラからサーバ等の外部装置に静止画データを送信するときに動画データ及びOSDデータ記録用XMLファイルを送信するように構成してもよい。
【0064】
このように、本発明によれば、静止画の撮影に至るまでに行うユーザによる撮影条件の設定の内容を適切な範囲で記録することで、後にユーザが静止画の撮影条件の設定を簡単に確認できる。また、履歴情報を含むテキストファイルとして記録することにより、映像データに反映されない撮影条件の設定の履歴情報であってもテキストデータとして記録することができる。また、テキストのみでは記録することができない撮影条件の設定の履歴情報は動画データとして記録することができる。
さらに、静止画撮影時の撮影条件の設定の履歴情報を、静止画撮影に連動した形で必要な分だけ記録するため、必要なデータのみを記録する。従って、余分に記憶領域を圧迫することを軽減することができる。
上述した結果として、ユーザは撮影後、自身の撮影操作や撮影条件の決定に関する自身の判断内容を、静止画に連動し必要な分だけ記録された動画データ又は付随するテキストデータを用いて振り返ることができる。これにより、自身の撮影技術に関する長所や短所、又は癖や傾向を把握することができ、自身の静止画撮影技術の向上を効率的に図ることができる。
【0065】
上述した本発明の実施形態における撮像記録装置を構成する各手段又は撮像記録装置の制御方法の各ステップは、コンピュータのRAMやROM等に記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
【0066】
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0067】
なお、本発明は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム又は装置に直接、又は遠隔から供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0068】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0069】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。更に、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0070】
さらに、その他の方法として、まず記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。そして、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】デジタルスチルカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】デジタルスチルカメラの外観図である。
【図3】第1の実施形態に係るデジタルスチルカメラの動作処理を示すフローチャートである。
【図4】ファイルを記録するフォルダの構成を示す図である。
【図5】オーバーレイ表示処理により液晶画面に表示される初期画面の一例を示す図である。
【図6】OSDデータ記録用XMLファイルのXML構造を示す図である。
【図7】ボタン管理テーブルの構成を示す図である。
【図8】OSDデータ管理テーブルの構成を示す図である。
【図9】液晶画面に表示されるISO感度設定メニューの一例を示す図である。
【図10】OSDデータの変化履歴が追加されたOSDデータ記録用XMLファイルのXML構造を示す図である。
【図11】第1の実施形態に係る電源ボタンをOffにして撮影を終了したときのデジタルスチルカメラの動作処理を示すフローチャートである。
【図12】第2の実施形態に係るデジタルスチルカメラの動作処理を示すフローチャートである。
【図13】ファイルを記録するフォルダの構成を示す図である。
【図14】第2の実施形態に係る電源ボタンをOffにして撮影を終了したときのデジタルスチルカメラの動作処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0072】
101 撮像部
102 撮像制御部
103 CPU
104 表示制御部
105 表示部
106 SDカード制御部
107 SDカード
108 SDRAM制御部
109 SDRAM
110 画像処理部
111 内部RAM
112 OSD制御部
113 OSD管理部
114 操作データ処理部
115 操作部
201 電源ボタン
202 モード選択バー
203 光学ファインダ
204 シャッターボタン
205 ズームボタン
206 操作部
207 ISO感度設定ボタン
208 メニューボタン
209 液晶画面
210 フラッシュ発光部
211 レンズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
静止画の撮影条件を設定する撮影条件設定手段と、
前記撮影条件設定手段により設定された撮影条件に基づいて静止画を撮影する静止画撮影手段と、
前記静止画撮影手段により撮影された静止画データを記録する静止画データ記録手段と、
前記静止画撮影手段により撮影されるタイミングに基づいて決定される期間の時系列画像群を撮影する時系列画像群撮影手段と、
前記静止画撮影手段により撮影されるタイミングに基づいて決定される期間において、前記撮影条件設定手段により設定された撮影条件の設定の履歴情報を記録する履歴情報記録手段とを有することを特徴とする撮像記録装置。
【請求項2】
前記時系列画像群は動画データであり、
前記履歴情報記録手段は、前記履歴情報として前記撮影条件設定手段により設定された撮影条件のOSD情報の変化履歴を記録することを特徴とする請求項1に記載の撮像記録装置。
【請求項3】
前記履歴情報記録手段は、前記撮影条件設定手段により設定された撮影条件のOSD情報の変化履歴を、前記動画データに対応する時間情報を含んだテキストデータで記録することを特徴とする請求項2に記載の撮像記録装置。
【請求項4】
前記履歴情報記録手段は、前記撮影条件設定手段により設定された撮影条件のOSD情報の変化履歴を一意に特定するために、前記動画データに対応するタイムスタンプを用いて記録することを特徴とする請求項2又は3に記載の撮像記録装置。
【請求項5】
前記時系列画像群は動画データであり、
前記履歴情報記録手段は、前記時系列画像群撮影手段により撮影された動画データにOSD情報を含めるようにして記録することを特徴とする請求項1に記載の撮像記録装置。
【請求項6】
前記履歴情報記録手段は、前記時系列画像群撮影手段により撮影された動画データにOSD情報をオーバーレイされた形態で記録することを特徴とする請求項5に記載の撮像記録装置。
【請求項7】
前記動画データは、該撮像記録装置の電源が投入されてから、又は前記静止画撮影手段により一回前に撮影された後、次に前記静止画撮影手段により撮影されるまでの範囲の動画データであることを特徴とする請求項2乃至6の何れか1項に記載の撮像記録装置。
【請求項8】
前記静止画撮影手段は、連続して静止画を撮影する静止画連続撮影手段であって、
前記動画データは、該撮像記録装置の電源が投入されてから、又は前記静止画連続撮影手段により一回前に連続して撮影された後、次に前記静止画連続撮影手段により連続して撮影されるまでの範囲の動画データであることを特徴とする請求項2乃至6の何れか1項に記載の撮像記録装置。
【請求項9】
前記動画データは、該撮像記録装置の電源が投入されてから、又は前記静止画撮影手段により一回前に撮影された後、次に前記静止画撮影手段により撮影されるまでの範囲であり、前記撮影条件設定手段が撮影条件を設定した部分のみの動画データであることを特徴とする請求項2乃至6の何れか1項に記載の撮像記録装置。
【請求項10】
前記撮影条件設定手段が撮影条件を設定した部分とは、マニュアル操作に応じて撮影条件を設定した部分であることを特徴とする請求項9に記載の撮像記録装置。
【請求項11】
前記マニュアル操作とは、ホワイトバランス設定、露出設定、絞り設定、ISO感度、画角設定、色味設定、静止画サイズ設定、静止画品質設定及び測光モード設定のうち少なくとも何れか一つを変更する操作であることを特徴とする請求項10に記載の撮像記録装置。
【請求項12】
前記動画データは、前記時系列画像群撮影手段により撮影される動画データの動きベクトルが一定の閾値よりも小さな値になってから、前記静止画撮影手段により撮影されるまでの範囲の動画データであることを特徴とする請求項2乃至6の何れか1項に記載の撮像記録装置。
【請求項13】
前記動画データは、自身を構成する各フレームが前記静止画撮影手段により撮影される静止画データと情報量が異なることを特徴とする請求項2乃至12の何れか1項に記載の撮像記録装置。
【請求項14】
前記情報量は、解像度に関する情報量であり、
前記動画データの自身を構成する各フレームの解像度が、前記静止画撮影手段により撮影される静止画データの解像度より低いことを特徴とする請求項13に記載の撮像記録装置。
【請求項15】
ユーザによる記録モードの選択を検出する記録モード検出手段を有し、
前記履歴情報記録手段は、前記記録モード検出手段により検出された記録モードに基づいて、前記撮影条件設定手段により設定された撮影条件の履歴情報を記録するか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の撮像記録装置。
【請求項16】
前記静止画撮影手段は、時系列に並ぶ少なくとも一枚以上の画像データ群を撮影することを特徴とする請求項1乃至15の何れか1項に記載の撮像記録装置。
【請求項17】
前記時系列に並ぶ少なくとも一枚以上の画像データ群は、動画データであることを特徴とする請求項16に記載の撮像記録装置。
【請求項18】
静止画の撮影条件を記録する記録ステップと、
前記記録ステップにより記録された撮影条件に基づいて静止画を撮影する静止画撮影ステップと、
前記静止画撮影ステップにより撮影された静止画データを記録する静止画データ記録ステップと、
前記静止画撮影ステップにより撮影されるタイミングに基づいて決定される期間の時系列画像群を撮影する時系列画像群撮影ステップと、
前記静止画撮影ステップにより撮影されるタイミングに基づいて決定される期間において、前記記録ステップにより記録された撮影条件の設定の履歴情報を記録する履歴情報記録ステップとを有することを特徴とする撮像記録装置の制御方法。
【請求項19】
静止画の撮影条件を記録する記録ステップと、
前記記録ステップにより記録された撮影条件に基づいて静止画を撮影する静止画撮影ステップと、
前記静止画撮影ステップにより撮影された静止画データを記録する静止画データ記録ステップと、
前記静止画撮影ステップにより撮影されるタイミングに基づいて決定される期間の時系列画像群を撮影する時系列画像群撮影ステップと、
前記静止画撮影ステップにより撮影されるタイミングに基づいて決定される期間において、前記記録ステップにより記録された撮影条件の設定の履歴情報を記録する履歴情報記録ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−200836(P2009−200836A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−40554(P2008−40554)
【出願日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】