説明

撹拌装置の循環構造

【課題】循環ポンプが不要な撹拌装置の循環構造の提供を目的とする。
【解決手段】撹拌槽の底部に設けられた一対の撹拌羽根と、前記撹拌槽の底部と、前記撹拌槽の側部または上部との間に連通する循環用配管とを備えた循環構造であって、前記一対の撹拌羽根のうち一方の撹拌羽根が、前記撹拌槽の底部において前記撹拌槽の底部側から上部側に向けて撹拌対象を流動させ、前記一対の撹拌羽根のうち他方の撹拌羽根が、前記撹拌槽の底部から前記循環用配管に向けて撹拌対象を流動させることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撹拌装置の循環構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の撹拌装置の循環構造として、特許文献1に示されるような循環構造が開示されている。この循環構造100は、図5に示されるような溶解槽101の下部に液体導出口102を備え、一端が当該液体導出口102に接続され、他端が溶解槽101の上部に接続される配管103により撹拌対象となる溶媒と高分子粉末を循環させる。配管103には循環ポンプ104が配管103の途中に設けられており、その循環ポンプ104により溶解槽101の下部から溶解槽101の上部側に撹拌対象を循環させる構成となっており、溶解槽101に取り付けられ、モータ等の動力により回転する回転軸105回りに回転する撹拌翼106により溶解槽101内部を撹拌する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−021357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の循環構造では、撹拌される粉体は溶解槽101の上部から供給され、溶媒である液体の量が十分でない場合には、粉体が撹拌されないまま、撹拌翼106に粉体が堆積したり、液体が撹拌翼106を覆っている場合であっても、撹拌されずにダマ、ママコの状態で撹拌翼106に堆積し、均一に撹拌されずに製品が不良品となってしまうおそれがある。また、溶解槽101の下部から上部への循環を、循環ポンプ104により行っているため、別途循環ポンプ104を設置しなければならず、コストが高くなることに加え、循環ポンプ104だけが故障等により作動しなくなった場合や、循環ポンプ104の効率が悪くなってしまった場合に、循環が止まったり、循環効率が下がったりしてしまい、製品の品質が悪くなってしまうおそれもある。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みて、循環ポンプが不要な撹拌装置の循環構造の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の循環構造は、撹拌槽の底部に設けられた一対の撹拌羽根と、前記撹拌槽の底部と、前記撹拌槽の側部または上部との間に連通する循環用配管とを備えた循環構造であって、前記一対の撹拌羽根のうち一方の撹拌羽根が、撹拌槽底部において前記撹拌槽の底部側から上部側に向けて撹拌対象を流動させ、前記一対の撹拌羽根のうち他方の撹拌羽根が、前記撹拌槽の底部から前記循環用配管に向けて撹拌対象を流動させることを特徴とする。
【0007】
また、前記一対の撹拌羽根が対向して配設され、前記一方の撹拌羽根と前記他方の撹拌羽根との間の流路に、該流路に連通する粉体供給口が設けられてなることが好ましい。
【0008】
また、前記一対の撹拌羽根が同軸回りに回転することが好ましい。
【0009】
また、前記一対の撹拌羽根が、撹拌槽の底部に上下に対向して配設され、前記一方の撹拌羽根の外周を覆う略円筒状のカバーが設けられ、該円筒状のカバーの側面、上面および下面に撹拌対象の流路を形成するための孔が設けられてなることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、一対の撹拌羽根を設けることにより、循環ポンプ等の他の循環手段を設けることなく、撹拌羽根により撹拌槽内の撹拌対象を撹拌槽の底部から上部に循環させることができる。また、撹拌対象を循環させるのに循環ポンプ等の他の循環手段を用いず、一つの駆動源により循環と撹拌の両方を行なうことができるため、循環させるための他の構造を別途設置する必要がなく、コストを削減し、部品点数を減らすことができるとともに、一方の部材の故障等により一方の性能が落ちることに起因する製品の不均一を防止することができる。
【0011】
また、一対の撹拌羽根の間の流路に粉体供給口を設けることにより、撹拌槽の上方から粉体を供給しないでよいため、撹拌槽の内部に設けられた撹拌翼に粉体が堆積せず、均一な撹拌をすることができ、不良品の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の循環構造を説明するための概略図である。
【図2】図1の循環構造の拡大図である。
【図3】本発明の循環構造に用いられる撹拌羽根の一例を示す図である。
【図4】本発明の循環構造の位置実施の形態を示す図である。
【図5】従来の循環構造を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照し、本発明の循環構造を詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の循環構造を説明するための概略図である。図1に示されるように、本発明の循環構造1は、一対の撹拌羽根3、4と、撹拌槽2の底部に連通する、一対の撹拌羽根3、4を収容する円筒状のケーシングCと、当該ケーシングCと撹拌槽2の側部または上部2Uとの間に連通する循環通路である循環用配管5とから構成されている。図1に示される撹拌装置は、撹拌装置の撹拌槽2の上部に回転可能に軸支された回転軸21から延びる複数の撹拌翼22が設けられている。撹拌翼22の構造については、特に限定されるものではなく、公知の撹拌翼を用いることができる。循環用配管5については、液体を循環させることができる配管であれば特に限定されるものではなく、循環用配管5の上側の接続位置については、図示される位置に限定されるものではなく、撹拌槽2の上部であってもよいし、側面であってもよい。また、側面においては、側面上方であっても、側面中央部であっても、側面下方であってもよく、後述する図4に示すように循環用配管5の撹拌槽2側面または上部への循環口は複数個所設けるものであってもよい。
【0015】
つぎに、図2に示す、循環構造1の拡大図を用いて本発明を詳細に説明する。
【0016】
図2に示されるように、撹拌槽2の底部2Lには、撹拌槽2の底部2Lの撹拌対象を循環用配管5に送るために、撹拌槽2と循環用配管5との間に配設されたケーシングCが設けられている。ケーシングCの上部は、一部撹拌槽2内に入り込んでおり、ケーシングCの上端および撹拌槽2内のケーシングC側面は開口を有している。また、ケーシングCには、一対の撹拌羽根3、4が対向して設けられている。図2中上方に設けられた一方の撹拌羽根3は、撹拌槽2の底部2Lから上方にやや離間して配設されており、ケーシングCの撹拌槽2内の側面開口10aとケーシングCの上端側開口10bとの間に位置するように配設されている。撹拌羽根3は、撹拌槽2の底部2Lの撹拌対象を、図2の矢印A1、A2で示す、底部2L側から上方側に向けて流動させながら撹拌する。
【0017】
また、ケーシングCは、ケーシングCの下部側から循環用配管5に連結され、さらに粉体が供給される粉体供給口9を有している。他方の撹拌羽根4は粉体供給口9よりも下部の位置に配設され、粉体供給口9から供給された粉体を撹拌するとともに、撹拌槽2の底部2Lの撹拌対象を、図2に矢印A3、A4で示す、ケーシングCから循環用配管5側に向かって流動させながら撹拌する。ケーシングCに設けられる開口は、撹拌対象となる流体の通路となるものであれば特に限定されるものではなく、複数の開口であってもよいし、連続する一つの開口であってもよい。
【0018】
撹拌羽根3、4は、別々の駆動軸により駆動させることもできるが、図2に示されるように、撹拌羽根3、4の両方が同じ駆動軸により回転することにより、一つのモータM等の駆動源により両方の撹拌羽根3、4を回転させることができ、一つの駆動源により、撹拌槽2の底部の撹拌、撹拌槽2上部への循環の両方を行うことができるので、好ましい。この場合、上方側の一方の撹拌羽根3は、下部側の他方の撹拌羽根4と連結軸6により連結されており、下部側の他方の撹拌羽根4は、モータM等の駆動源に回転軸7により連結され、ベアリングB等により回転可能に軸支されている。
【0019】
撹拌羽根3、4の形状は、それぞれの撹拌羽根3、4により、上方向と下方向に流れを発生させることができれば特に限定されるものではないが、たとえば、図3に示されるような形状の撹拌羽根3を採用することができる。この撹拌羽根3は回転軸7または連結軸6に取り付けられる略円筒状の基部31と、当該基部31の周囲に基部31と一体的に設けられ、撹拌羽根3のブレードがその外周に設けられる略円筒状の第2の基部32と、該第2の基部32の外周から一体的に設けられるブレード33とから構成されている。撹拌羽根3がモータMの駆動により回転すると、撹拌羽根3のブレード33により撹拌対象を図3中上方に向かって流動させながら、撹拌対象を撹拌することができる。撹拌羽根3のブレード33は、ブレード33の第2の基部32の外周からの突出長さが、図3中上方から下方にいくにしたがって、長くなるように構成されており、側面から見た場合に、図2に示すように略台形形状となるように構成されている。撹拌羽根4は、図3の撹拌羽根3と同様の構成とすることができるし、その場合、図3の撹拌羽根3を上下逆転させて撹拌羽根4を配置することにより、撹拌対象を上方向と下方向の両方に向けて流動させることができる。なお、撹拌羽根3および4は、同一の形状に限られるものではなく、それぞれ別の形状の撹拌羽根3、4を用いることができることはいうまでもない。撹拌羽根を上方側の撹拌羽根3と下方側の撹拌羽根4の向きを逆にして一対設けることにより、上方の撹拌羽根3は、図2の矢印A1、A2で示す撹拌槽2の底部から上方への流れを発生させ、下方の撹拌羽根4は、図2の矢印A3、A4で示す下方、すなわち循環用配管5側への流れを発生させることができる。また、上方側の撹拌羽根3と下方側の撹拌羽根4の向きを逆にして一対設けることにより、撹拌槽2底部2Lの撹拌対象を、循環ポンプを用いずに撹拌槽2の上部側に循環させることができる。
【0020】
撹拌羽根3、4の回転速度は、1500〜3500rpmであることが好ましく、2500〜3500rpmであることが特に好ましい。回転数が1500〜3500rpmであると、後述する、撹拌対象である粉体を一対の撹拌羽根3、4の間の流路に供給した場合であっても、循環する前に粉体が撹拌槽2の上部に循環される前に十分に撹拌され、撹拌槽2の内部に設けられた撹拌翼22等に堆積したりすることがなく、さらに循環用配管5により循環される流体が必要な循環量を実現することができる。
【0021】
また、図2に示すように、一対の対向する撹拌羽根3、4の間のケーシングC内の流路8には当該流路8に連通する粉体供給口9が形成されている。この粉体供給口9から粉体を供給することができるので、撹拌槽2の上方から粉体を供給しないでよいため、撹拌翼22に粉体が堆積したりせず、均一な撹拌をすることができ、不良品の発生を防止することができる。
【0022】
粉体供給口9から供給される粉体は、図2の矢印A1〜A4で示す流体の流動により流路8内が負圧となることを利用して流路8内に吸引される。すなわち、高速回転する撹拌羽根3、4により流路8内の流体は、上方と下方に移動し、流路8内が負圧状態となり、その負圧により粉体供給口9に接続された弁を開くと粉体供給口9から粉体が流路8内に吸引される。したがって、弁の開閉を制御するだけで、粉体の供給が可能となり、かつ撹拌槽2の上方から粉体を供給しないでよいので、撹拌翼22に粉体が堆積することを防止することができる。また、一つの駆動源で、撹拌槽2の底部2Lの撹拌、撹拌槽2上部への循環に加え、粉体の供給まで行うことができるというメリットがある。
【0023】
つぎに、図4を用いて、本発明の循環構造1を用いた粉体の供給方法を詳細に説明する。図4に示されるように、供給される粉体は、参照符号11で示される粉体容器11に収容されている。粉体容器11内の粉体を粉体供給口9に供給するため、粉体供給口9と粉体容器11との間には、粉体供給口9から延びる、耐真空ホースなどから構成される供給配管12が配設されている。供給配管12は、粉体供給口9側において粉体供給口9と気密に固定されており、粉体容器11側には先細ノズルが設けられており、粉体容器11内の粉体を、撹拌羽根3、4により生じる、ケーシングC内の負圧により吸引する。供給配管12は、たとえば耐真空ホースなどを用いることができるが、粉体を供給することができるものであれば、特に限定されるものではない。また、供給配管12には、粉体供給時に開弁され、粉体供給時以外に閉弁される粉体供給バルブ13が設けられている。この粉体供給バルブ13は、開度を調整することにより、供給される粉体の量を調節することもできるので、上部から投入するよりも正確に粉体の量を制御することができる。また、粉体供給時に、ケーシングC内の流路8が負圧になっているかを確認するための連成計15が設けられている。ケーシングCと循環用配管5との間には、循環用バルブ14が設けられており、開弁、閉弁することにより循環させたり、循環を停止させたりすることができる。また、循環用バルブ14は、バルブ開度により、ケーシングC内の真空度を調整することもできる。ケーシングCには、供給配管12側に連成計15、循環用配管5側に圧力計16が設けられており、ケーシングC内の圧力を計測し、ケーシングC内に負圧が発生していることを確認することができる。
【0024】
撹拌羽根4により撹拌槽2底部から循環用配管5に送出される撹拌対象は、撹拌槽2の上部に循環され、撹拌槽2の側面に連結された循環用配管5の循環口51から撹拌槽2内に再び戻る。図1においては循環口51は1箇所だけ設けられているが、図4に示すように複数個所の循環口51を設けることも可能である。また、それぞれの循環口51にバルブ52を設け、循環量を調節することも可能である。なお、撹拌装置を運転しながら排出口53のバルブ54を開くことにより、槽内の溶液を次工程に送ることができる。
【0025】
また、循環用配管5と供給配管12の間に洗浄用配管17を設け、それぞれの配管側に設けられた循環洗浄バルブ18を開くことにより、粉体供給口9を自己洗浄することができる。
【0026】
以下、本発明の循環構造を用いた撹拌方法について説明する。
【0027】
まず、図1に示されるように、撹拌槽2内に溶液を入れた状態で、撹拌装置を起動し、撹拌羽根3、4を回転させる。撹拌羽根3、4の回転により、撹拌槽2内の溶液は、循環用配管5内に送出され、撹拌槽2の上部側に循環される。撹拌羽根3、4がケーシングC内で逆向きに対向して配設されていることにより、撹拌羽根3、4の間の流路8内の溶液は、ケーシングCの上部側に向いて流れるとともに、ケーシングCの下側に向けて流れるので、撹拌羽根3と撹拌羽根4との間で負圧が発生し、その負圧により、粉体供給口9から粉体を吸入することができる。このとき、連成計15、圧力計16によりケーシングC内が負圧になっていることを確認し、必要であれば、循環用バルブ14の開度を調整することにより、真空度を調整する。
【0028】
この状態で、粉体供給バルブ13を開弁し、供給配管12の先端部に設けられた先細ノズルから粉体容器11内の粉体をケーシングC内に吸入する。
【0029】
粉体供給口9からケーシングC内に吸入された粉体はケーシングC内で溶液と混ざり、上方へ流れる撹拌対象は上部の撹拌羽根3により、下方へ流れる撹拌対象は、撹拌羽根4により撹拌される。供給される粉体は、撹拌槽2の上部に循環される前に、一度撹拌羽根4により撹拌されてから撹拌槽2内の撹拌羽根22により撹拌されるので、粉体のままで撹拌槽2内に撹拌対象が供給されることがないため、撹拌羽根22に粉体が付着したりするおそれがない。規定量の粉体がケーシングCを介して撹拌槽2に入り、撹拌装置を連続運転することにより、溶液と粉体が均質に撹拌され、不良品の発生を防止することができる。
【0030】
つぎに、循環構造1を用いた粉体供給口9の洗浄方法を説明する。
【0031】
撹拌装置を起動した状態で、洗浄用配管17の循環用配管5側および供給配管12側の循環洗浄用バルブ18を開く。循環洗浄用バルブ18を開弁することにより、撹拌槽2の上部に循環していた溶液は、洗浄用配管17内を循環する。洗浄用配管17内を循環する溶液により、粉体供給口9に付着した粉体は、循環する溶液の圧力により自己洗浄される。したがって、洗浄用配管17を設けることにより、撹拌対象を撹拌すると同時に、粉体供給口9を洗浄することもできる。
【0032】
上述したように、本願発明は、一対の撹拌羽根3、4を設けることにより、循環ポンプ等の他の循環手段を設けることなく、撹拌羽根3、4により撹拌槽内の撹拌対象を撹拌槽2の底部で撹拌するとともに、撹拌槽2の底部から上部に循環させることができる。また、撹拌対象を循環させるのに循環ポンプ等の他の循環手段を用いず、一つの駆動源により循環、撹拌および送液を行なうことができるため、循環、送液させるための他の構造を別途設置する必要がなく、コストを削減し、部品点数を減らすことができる。さらに、一方の部材の故障等により一方の性能が落ちることに起因する製品の不均一を防止することができる。
【0033】
また、一対の撹拌羽根3、4の間の流路8に粉体供給口9を設けることにより、撹拌槽2の上方から粉体を供給しないでよいため、撹拌槽2の内部に設けられた撹拌翼22に粉体が堆積せず、均一な撹拌をすることができ、不良品の発生を防止することができる。
【符号の説明】
【0034】
1、100 循環構造
2 撹拌槽
2L 底部
2U 上部
3、4 撹拌羽根
31 基部
32 第2の基部
33 ブレード
5 循環用配管
51 循環口
52、54 バルブ
53 排出口
6 連結軸
7、21 回転軸
8 流路
9 粉体供給口
10 カバー
10a 側面開口
10b 上端側開口
11 粉体容器
12 供給配管
13 粉体供給バルブ
14 循環用バルブ
15 連成計
16 圧力計
17 洗浄用配管
18 循環洗浄バルブ
101 溶解槽
102 液体導出口
103 配管
104 循環ポンプ
105 回転軸
106 撹拌翼
C ケーシング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撹拌槽の底部に設けられた一対の撹拌羽根と、
前記撹拌槽の底部と、前記撹拌槽の側部または上部との間に連通する循環用配管とを備えた循環構造であって、
前記一対の撹拌羽根のうち一方の撹拌羽根が、前記撹拌槽の底部において前記撹拌槽の底部側から上部側に向けて撹拌対象を流動させ、前記一対の撹拌羽根のうち他方の撹拌羽根が、前記撹拌槽の底部から前記循環用配管に向けて撹拌対象を流動させることを特徴とする循環構造。
【請求項2】
前記一対の撹拌羽根が対向して配設され、前記一方の撹拌羽根と前記他方の撹拌羽根との間の流路に、該流路に連通する粉体供給口が設けられてなることを特徴とする請求項1記載の循環構造。
【請求項3】
前記一対の撹拌羽根が同軸回りに回転することを特徴とする請求項1または2記載の循環構造。
【請求項4】
前記一対の撹拌羽根が、撹拌槽の底部に上下に対向して配設され、前記一方の撹拌羽根の外周を覆う略円筒状のカバーが設けられ、該略円筒状のカバーの側面、上面および下面に撹拌対象の流路を形成するための孔が設けられてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の循環構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−157841(P2012−157841A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−20700(P2011−20700)
【出願日】平成23年2月2日(2011.2.2)
【出願人】(592205148)みづほ工業株式会社 (3)
【Fターム(参考)】