説明

操作ボタン構造、及び携帯電子機器

【課題】 操作ボタン収納部9と操作ボタン本体10との間に所定のクリアランス14を設け、このクリアランス14を介して光源15及び導光板16からの光を出射することで、操作ボタン本体10の輪郭に沿って光らせる構造とする場合に、該クリアランス14を介して、より多くの光を出射可能とすると共に、非発光時に、このクリアランス14を介して機器の内部部品が視認され、体裁が悪くなる不都合を防止する。
【解決手段】 操作ボタン収納部9を透明部材で形成し、上面部9aに対してのみ、光を透過させない光不透過処理を施すことで、クリアランス14から出射される光の光量の増加を図る。また、操作ボタン本体10に、クリアランス14よりも大きくなるように、不透明部材で形成されたフランジ部11を設けることで、非発光時に、クリアランス14を介して機器の内部部品が視認され、体裁が悪くなる不都合を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作ボタンの製造業、携帯電子機器の製造業、携帯電子機器の組み立て業、携帯電子機器のメンテナンス業などにおいて、利用可能性がある。そして、本発明は、例えば携帯電話機、PHS電話機(PHS:Personal Handyphone System)、PDA装置(PDA:Personal Digital Assistant)、携帯型音楽プレーヤ装置、携帯ゲーム機、ノート型のパーソナルコンピュータ装置等に適用して好適な操作ボタン構造、及びこの操作ボタン構造を用いた携帯電子機器に関する。特には、操作ボタンと操作ボタン収納部との間にクリアランスを設け、このクリアランスから光を出射することで、該操作ボタンの外周のみを光らせる場合に、クリアランスから、より多くの光を出射可能とすると共に、非発光時に、このクリアランスから内部部品が視認される不都合を防止した操作ボタン構造、及びこの操作ボタン構造を用いた携帯電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯可能な電子機器は、急速な広がりを見せ、機能の向上、小型軽量化など、様々な発展を見せている。高機能化というハードウェア的な発展、使いやすさといったソフトウェア的な発展のいずれもが目覚ましく、携帯電子機器のメーカは、様々な差別化を競っている。デザイン性もその差別化の一要素であり、デザインが優れているか否かは、携帯電子機器のユーザが選択する際の大きな要因となっている。
【0003】
図9(a)及び図9(b)に、外周に沿って発光するデザインとした操作ボタンを示す。図9(a)は、この操作ボタンの平面図、図9(b)は、図9(a)に示すB−B線に沿って切断した当該操作ボタンの断面図である。この図9(a)及び図9(b)において、操作ボタン収納部100の平面中央には丸穴が位置しており、その丸穴に嵌るような直径をなす円筒形の操作ボタン本体101が位置している。
【0004】
操作ボタン収納部100と操作ボタン本体101との間には、適度な間隙部102(クリアランス)が存在する。なお、このクリアランス102に相当する部分にポリカーボネート等のリング状の透明部材が嵌め込まれている場合もある。
【0005】
また、操作ボタン収納部100及び操作ボタン本体101の下方には平板状の導光板103が設けられている。この導光板103の両側面側には、例えば発光ダイオード等の光源104がそれぞれ設けられている。光源104から発光された光は、導光板103により操作ボタン収納部100及び操作ボタン本体101の方向に光路が変更され、図9(b)に直線の矢印で示すように、クリアランス102を介して、或いは当該クリアランス102に設けられた前記リング状の透明部材を介して出射される。これにより、操作ボタン本体101の外周に沿って光らせることができ、クリアランス102或いは前記リング状の透明部材を介して出射される光で操作ボタンをデザインすることができる。
【0006】
一方、特開2004−247103号の公開特許公報(特許文献1)に、数字キーを含む操作部全体を明るく、かつ、均一に照光可能としたキーボタン照光装置が開示されている。このキーボタン照光装置は、携帯電子機器の筐体を形成するフロントケースとリアケースのうち、フロントケースに設けられた、数字キー等のキーボタンを露出させるための開口部の周囲をそれぞれ覆うように光拡散シートを設けている。この光拡散シートは、フロントケースの内側に配設された光源(LED)からフロントケースに向けて照射された光を拡散して各キーボタンに導く。これにより、従来、キーボタンの照光に用いられていなかった光をキーボタンの照光に利用することができ、各キーボタンを均一に照らすと共に明るさを増大させることができる。
【0007】
【特許文献1】特開2004−247103号公報(第5頁、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、操作ボタン収納部100と操作ボタン本体101との間のクリアランス102、或いはこのクリアランス102に設けられたリング状の透明部材を介して光源104からの光を出射させることで、操作ボタン本体101の外周を光らせる従来技術の場合、光源104の非発光時に、前記クリアランス102、或いはリング状の透明部材を介して機器の内部部品(図9(a),図9(b)の場合には導光板103等)が見えてしまい、体裁が悪くなる問題を生じていた。
【0009】
また、従来、操作ボタン本体101の外周のみを光らせるために、操作ボタン収納部100及び操作ボタン本体101は、光を透過させない非透明部材で形成されている。このため、図9(b)に直線の矢印で示すように、光源104から発光された光の光路は、必然的に前記クリアランス102のみとなり、該クリアランス102から出射される光の光量が少ないという問題も生じていた。
【0010】
なお、前記クリアランス102を大きくすることで、当該クリアランス102、或いはリング状の透明部材を介して、より多くの光を出射させることができ、より明るく操作ボタン本体101の外周を光らせることができるのであるが、クリアランス102を大きくすると、前記機器の内部部品が、より見え易くなり、さらに体裁が悪くなる問題を生ずる。
【0011】
すなわち、「クリアランス102の大きさ」、「クリアランス102から出射される光の光量」、及び「体裁の悪さ」は、それぞれ比例関係にあり、体裁を良くするためには、出射される光の光量を犠牲にしてクリアランス102を小さくする必要があり、クリアランス102からの出射光量を多くするためには、体裁を犠牲にしてクリアランス102を大きくする必要がある。このため、このようなトレードオフの関係で操作ボタンの設計やデザインが制限される問題も生じていた。
【0012】
一方、特許文献1に開示されているキーボタン照光装置の場合、各キーボタン全体を効率良く照光する技術のため、各キーボタンの外周のみを光らせることは困難となる問題がある。また、各キーボタンの外周のみを光らせようとした場合、該各キーボタンの外周に前記クリアランスを設ける必要があるため、このクリアランスを介して機器の内部部品が見えるようになってしまい、前述と同じように体裁が悪くなる問題を生ずる。
【0013】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、操作ボタンの外周のみを光らせる場合に、操作ボタンと操作ボタン収納部との間に設けられるクリアランスを介して、より多くの光を出射可能とすると共に、非発光時に、このクリアランスを介して当該操作ボタン構造が適用される機器の内部部品が視認され、体裁が悪くなる不都合を防止可能とした操作ボタン構造及びこの操作ボタン構造を適用した携帯電子機器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る操作ボタン構造は、略凹部状の操作ボタン収納部の内壁に対して操作ボタンの外壁が所定のクリアランスを有するように、該操作ボタン収納部に該操作ボタンを収納すると共に、当該操作ボタンの操作面の反対側に設けられた発光手段からの光を前記クリアランスを介して出射することで、操作ボタンの輪郭に沿って光らせる構造とした操作ボタン構造であって、上述の課題を解決するために、
前記発光手段からの光を透過する透明部材で形成され、少なくとも前記操作ボタンの操作面に対して同一面上に位置する面部に対して、前記発光手段からの光を透過させない光不透過処理が施された前記操作ボタン収納部を備えると共に、
前記操作ボタンの前記操作面の反対側の面に設けられ、前記クリアランスよりも大きくなるように、不透明部材で形成され或いは光を透過させない光不透過処理が施されて形成されたフランジ部と、
前記操作ボタン収納部に設けられ、前記操作ボタンの前記フランジ部を収納するためのフランジ収納部とを備える。
【0015】
また、本発明に係る携帯電子機器は、略凹部状の操作ボタン収納部の内壁に対して操作ボタンの外壁が所定のクリアランスを有するように、該操作ボタン収納部に該操作ボタンを収納すると共に、当該操作ボタンの操作面の反対側に設けられた発光手段からの光を前記クリアランスを介して出射することで、操作ボタンの輪郭に沿って光らせる構造とした操作ボタン構造を有する携帯電子機器であって、上述の課題を解決するために、
前記発光手段からの光を透過する透明部材で形成され、少なくとも前記操作ボタンの操作面に対して同一面上に位置する面部に対して、前記発光手段からの光を透過させない光不透過処理が施された前記操作ボタン収納部を備えると共に、
前記操作ボタンの前記操作面の反対側の面に設けられ、前記クリアランスよりも大きくなるように、不透明部材で形成され或いは光を透過させない光不透過処理が施されて形成されたフランジ部と、
前記操作ボタン収納部に設けられ、前記操作ボタンの前記フランジ部を収納するためのフランジ収納部とを備える。
【0016】
このような本発明は、操作ボタン収納部を、発光手段からの光を透過する透明部材で形成すると共に、少なくとも操作ボタンの操作面に対して同一面上に位置する面部に対して、発光手段からの光を透過させない光不透過処理を施して形成する。これにより、透明部材で形成された操作ボタン収納部の内部を介した光も、前記クリアランスから出射されることとなるため、このクリアランスから出射される光の光量を増加させることができる。
【0017】
また、操作ボタンに対して、前記クリアランスよりも大きくなるように、不透明部材で形成され或いは光を透過させない光不透過処理が施されて形成されたフランジ部を設ける。これにより、前記発光手段の非発光時には、前記クリアランスを介して前記フランジ部のみが視認されることとなり、本発明が適用される機器の内部部品が視認され、体裁が悪くなる不都合を防止することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、操作ボタンの外周のみを光らせる場合に、操作ボタンと操作ボタン収納部との間に設けられるクリアランスを介して、より多くの光を出射可能とすることができる。また、発光手段の非発光時に、このクリアランスを介して本発明が適用される機器の内部部品が視認され、体裁が悪くなる不都合を防止することができる。
【0019】
さらに、クリアランスを小さくしても、当該クリアランスを介して出射される光を十分な光量とすることができ、また、クリアランスを大きくしても、操作ボタンに設けられたフランジ部で本発明が適用される機器の内部部品が視認される不都合を防止することができるため、クリアランスに制限されることなく、外周のみを光らせる操作ボタンの設計やデザインを自由に行うことを可能とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明は、携帯電話機に適用することができる。
【0021】
[第1の実施の形態]
〔携帯電話機の全体構成〕
図1は、本発明を適用した第1の実施の形態となる携帯電話機の斜視図である。この携帯電話機は、全体がいわゆるスティック形状を有しており、上筐体1の略上半分の領域に表示部2が、該上筐体1の略下半分の領域に操作部3が設けられている。
【0022】
操作部3は、0〜9の各数字キー、アスタリスクキー(*キー)及びシャープキー(♯キー)からなる12キー4を有している。また、この操作部3は、表示部2と12キー4との間にそれぞれ設けられた、主に発話操作を行うための発話キー5、及び主に終話操作を行うための終話キー6を有している。また、この操作部3は、前記発話キー5及び終話キー6の間に位置するように設けられた操作ボタン7を有している。
【0023】
〔操作ボタンの構成〕
図2(a)に操作ボタン7の平面図を、図2(b)に、図2(a)に示すB−B線に沿って切断した当該操作ボタン7の断面図をそれぞれ示す。この図2(a)及び図2(b)において、操作ボタン7は、略中央に円形状の操作ボタン挿入孔部8を有する操作ボタン収納部9と、この操作ボタン収納部9に収納される略円筒形状の操作ボタン本体10とを有している。
【0024】
操作ボタン本体10は、ユーザにより操作がなされる操作面10aに対して反対側の面となる底面側に、当該操作ボタン本体10の外周方向に対して略直交する方向に沿って突出するように、当該操作ボタン本体10の外周に沿って設けられたフランジ部11を有している。この操作ボタン本体10及びフランジ部11は、光を透過させない不透明部材により一体成形されている。なお、操作ボタン本体10及びフランジ部11に対して、光を透過させない部材を塗布或いは蒸着する「光不透過処理」を施してもよい。
【0025】
操作ボタン収納部9は、全体が例えばポリカーボネイト等の透明部材で形成されており、操作ボタン本体10の操作面10aに対して同一面上に位置する上面部9aに前記「光不透過処理」或いは前記「光反射処理」が施されている。また、この操作ボタン収納部9は、前記操作ボタン本体10のフランジ部11を収納するためのフランジ収納部12を有している。
【0026】
操作ボタン本体10は、図2(b)に示すように操作ボタン収納部9のフランジ収納部12に対して当該操作ボタン本体10のフランジ部11が収納されると共に、操作ボタン収納部9の内壁に対して操作ボタン本体10の外壁が所定の間隙部14(クリアランス)を有するように該操作ボタン収納部9に収納されている。
【0027】
また、操作ボタン本体10のフランジ部11の大きさは、当該操作ボタン本体10が操作ボタン収納部9に収納された際に形成される前記クリアランス14の大きさよりも大きくなっている。すなわち、操作ボタン本体10のフランジ部11の外径は、前記クリアランス14の外径よりも大きな外径を有している。
【0028】
このような操作ボタン収納部9及び操作ボタン本体10の底面側(操作面10aの反対側)には、例えば白色光及び橙色光等の複数色の光を発光可能な発光ダイオード(LED)等の光源15と、この光源15からの光を操作ボタン収納部9及び操作ボタン本体10の底面側に照射する導光板16とが設けられている。以下に詳述するが、この操作ボタン7は、導光板16を介して照射される光を、クリアランス14のみを介して出射することで、操作ボタン本体10の外周に沿って光らせる構造となっている。
【0029】
〔発光時における操作ボタンの機能〕
このような操作ボタン7は、光源15の発光時となると、導光板16が、光源15から発光された光を、操作ボタン収納部9及び操作ボタン本体10の底面側から照射する。この導光板16から照射された光は、操作ボタン収納部9と操作ボタン本体10との間のクリアランス14を介して出射されるのであるが、上述のように操作ボタン収納部9は、全体が透明部材で形成されており、その上面部9aにのみ前記「光不透過処理」或いは前記「光反射処理」が施されている。
【0030】
このため、クリアランス14を介して出射される光としては、図2(b)に実線及び点線の矢印で示すように、操作ボタン収納部9の透明部材を介して当該クリアランス14から出射される光が加わることとなる。これにより、クリアランス14から出射される光の光量を増やすことができ、操作ボタン本体10の外周に沿って高輝度で発光させることができる。
【0031】
〔非発光時における操作ボタンの機能〕
一方、操作ボタン本体10に設けられているフランジ部11の外径は、クリアランス14の外径よりも大きな外径を有しており、また、フランジ部11は、光を透過させない不透明部材で一体成形されている(又はフランジ部11は、前記「光不透過処理」或いは「光反射処理」が施されている。)。
【0032】
このため、光源15の非発光時には、操作ボタン収納部9と操作ボタン本体10との間のクリアランス14を介して、この操作ボタン本体10に設けられたフランジ部11のみが視認されることとなる。すなわち、不透明部材で形成されたフランジ部11の外径が、クリアランス14の外径よりも大きな外径であるため、ユーザは、クリアランス14を介して、このフランジ部11しか視認できないようになっている。これにより、光源15の非発光時において、フランジ部11で当該携帯電話機の内部部品(この例の場合は、導光板16等)を隠すことができ、クリアランス14を介して前記内部部品が視認されることで当該携帯電話機の体裁が悪くなる不都合を防止することができる。
【0033】
〔第1の実施の形態の効果〕
以上の説明から明らかなように、この第1の実施の形態の携帯電話機は、操作ボタン収納部9を透明部材で形成しているため、光源15の発光時に、操作ボタン収納部9と操作ボタン本体10との間に設けられるクリアランス14を介して、より多くの光を出射可能とすることができる。
【0034】
また、不透明部材で形成されたフランジ部11の外径を、クリアランス14の外径よりも大きな外径としているため、光源15の非発光時に、クリアランス14を介して、当該携帯電話機の内部部品が視認され、体裁が悪くなる不都合を防止することができる。
【0035】
さらに、クリアランス14を小さくしても、前述のように、このクリアランス14を介して出射される光を十分な光量とすることができ、また、クリアランス14を大きくしても、操作ボタン本体10に設けられたフランジ部11で、当該携帯電話機の内部部品が視認される不都合を防止することができるため、クリアランス14に制限されることなく、外周のみを光らせる操作ボタン7の設計やデザインを自由に行うことを可能とすることができる。
【0036】
〔第1の実施の形態の第1の変形例〕
上述の第1の実施の形態の説明では、透明部材で形成された操作ボタン収納部9の上面部9aにのみ前記「光不透過処理」或いは前記「光反射処理」を施すこととしたが、図3(a)に示すように、この操作ボタン収納部9の上面部9aに加え、当該操作ボタン収納部9の側面部9bに対しても前記「光不透過処理」或いは前記「光反射処理」を施すようにしてもよい。
【0037】
この第1の変形例の場合、クリアランス14を介して出射される光として、図3(a)中、実線の矢印で示すように、操作ボタン収納部9の側面部9bで反射した光が加わることとなる。これにより、クリアランス14から出射される光の光量を、さらに増やすことができ、操作ボタン本体10の外周に沿って、さらに高輝度で発光させることができる他、上述の第1の実施の形態と同じ効果を得ることができる。
【0038】
〔第1の実施の形態の第2の変形例〕
上述の第1の実施の形態の説明では、操作ボタン本体10及びフランジ部11は、光を透過させない不透明部材で一体成形されていることとしたが、操作ボタン本体10及びフランジ部11に対して、光を反射する部材を塗布或いは蒸着する「光反射処理」を施してもよい。
【0039】
この第2の変形例の場合、図3(b)に示すように操作ボタン収納部9の側面部9bに対しても前記「光不透過処理」或いは前記「光反射処理」が施されているうえ、操作ボタン本体10の操作面10aを除き、該操作ボタン本体10の外周壁部分やフランジ部11全体に前記「光反射処理」が施されている。
【0040】
これにより、操作ボタン本体10やフランジ部11で反射される光の反射量を多くすることができるため、クリアランス14を介して出射される光の光量を、さらに増やすことができ、操作ボタン本体10の外周に沿って、さらに高輝度で発光させることができる他、前述の第1の変形例と同じ効果を得ることができる。
【0041】
〔第1の実施の形態の第3の変形例〕
上述の第1の実施の形態の説明では、操作ボタン本体10及びフランジ部11は、光を透過させない不透明部材で一体成形されていることとしたが、図4(a)に示すようにフランジ部11のみを不透明部材で形成すると共に、操作ボタン本体10を透明部材で形成し、この操作ボタン本体10の操作面10aにのみ、前記「光不透過処理」或いは前記「光反射処理」を施すようにしてもよい。
【0042】
この第3の変形例の場合、フランジ部11は、不透明部材で形成されているため、光源15の非発光時に、クリアランス14を介して、当該携帯電話機の内部部品が視認され、体裁が悪くなる不都合を防止するという上述の効果を維持したうえで、以下の効果を得ることができる。
【0043】
すなわち、操作ボタン本体10が透明部材で形成されており、操作面10aにのみ、前記「光不透過処理」或いは前記「光反射処理」が施されているため、図4(a)に実線及び点線の矢印で示すように、当該操作ボタン本体10内を介した光もクリアランス14から出射させることができる。これにより、クリアランス14を介して出射される光の光量を、さらに増やすことができ、操作ボタン本体10の外周に沿って、さらに高輝度で発光させることができる他、上述の第1の実施の形態と同じ効果を得ることができる。
【0044】
〔第1の実施の形態の第4の変形例〕
上述の第3の変形例の場合、透明部材で形成された操作ボタン収納部9の上面部9aにのみ前記「光不透過処理」或いは前記「光反射処理」が施されているものであったが、図4(b)に示すように、この操作ボタン収納部9の上面部9aに加え、当該操作ボタン収納部9の側面部9bに対しても前記「光不透過処理」或いは前記「光反射処理」を施すようにしてもよい。
【0045】
この第4の変形例の場合、クリアランス14を介して出射される光として、図4(b)中、点線の矢印で示す操作ボタン本体10を介した光と共に、図4(b)中、実線の矢印で示す操作ボタン収納部9の側面部9bで反射した光が加わることとなる。これにより、クリアランス14から出射される光の光量を、さらに増やすことができ、操作ボタン本体10の外周に沿って、さらに高輝度で発光させることができる他、上述の第3の変形例と同じ効果を得ることができる。
【0046】
[第2の実施の形態]
次に、本発明を適用した第2の実施の形態となる携帯電話機の説明をする。なお、この第2の実施の形態の説明に用いる図面において、上述の第1の実施の形態の携帯電話機と同じ箇所には同じ符号を付し、重複した説明は省略することとする。
【0047】
〔携帯電話機の全体構成〕
図5は、本発明を適用した第2の実施の形態となる携帯電話機の斜視図である。この第2の実施の形態の携帯電話機の場合、操作ボタン20が、十字キーとなっている第1の操作ボタン本体21と、エンターキーとなっている第2の操作ボタン本体22とを同軸上に配置した複合操作ボタンとなっている。そして、操作ボタン収納部29と第1の操作ボタン本体21との間に第1のクリアランス23を有し、また、第1の操作ボタン本体21と第2の操作ボタン本体22との間に第2のクリアランス24を有し、各クリアランス23,24からそれぞれ発光するようになっている。
【0048】
〔操作ボタンの構成〕
図6(a)に、この第2の実施の形態の携帯電話機に設けられている操作ボタン20の平面図を、図6(b)に、図6(a)に示すB−B線に沿って切断した当該操作ボタン20の断面図をそれぞれ示す。この図6(a)及び図6(b)において、前記十字キーとなっている第1の操作ボタン本体21は、全体が透明部材を用いて略中空円筒形状に形成されており、操作面21aには、導光板16から照射された光を透過させない光不透過処理(或いは、光反射処理)が施されている。
【0049】
また、この第1の操作ボタン本体21は、操作面21aに対して反対側の面となる底面側に、当該第1の操作ボタン本体21の外周方向に対して略直交する方向に沿って突出するように、当該第1の操作ボタン本体21の外周に沿って設けられた第1のフランジ部25を有している。
【0050】
この第1のフランジ部25は、光を透過させない不透明部材で形成されている(或いは、光不透過処理が施されている。)。また、この第1のフランジ部25は、当該第1の操作ボタン本体21の外壁と操作ボタン収納部29の内壁との間の第1のクリアランス23よりも大きくなるように形成されており、操作ボタン収納部29の第1のフランジ収納部26に収納されている。
【0051】
また、第1の操作ボタン本体21は、当該第1の操作ボタン本体21の前記底面側近傍を、内周側から外周側にかけて所定分切り欠くことで形成された第2のフランジ収納部28を有しており、この第2のフランジ収納部28に、以下に説明する第2の操作ボタン本体22の第2のフランジ部27を収納するようになっている。
【0052】
第2の操作ボタン本体22は、第2のクリアランス24を維持した状態で前記第1の操作ボタン本体21に収納可能な略円筒形状を有しており、ユーザにより操作がなされる操作面22aに対して反対側の面となる底面側に、当該第2の操作ボタン本体22の外周方向に対して略直交する方向に突出するように、当該第2の操作ボタン本体22の外周に沿って設けられた第2のフランジ部27を有している。
【0053】
この第2の操作ボタン本体22及び第2のフランジ部27は、光を透過させない不透明部材により一体成形されている。なお、第2の操作ボタン本体22及び第2のフランジ部27に対して、光を透過させない部材を塗布或いは蒸着する「光不透過処理」を施してもよい。
【0054】
操作ボタン収納部29は、全体が例えばポリカーボネイト等の透明部材で形成されており、第1の操作ボタン本体21の操作面21aに対して同一面上に位置する上面部29aに前記「光不透過処理」或いは前記「光反射処理」が施されている。また、この操作ボタン収納部29は、第1の操作ボタン本体21の第1のフランジ部25を収納するための第1のフランジ収納部26を有している。そして、この操作ボタン収納部29は、当該操作ボタン収納部29の内壁と前記第1の操作ボタン本体21の外壁との間に、所定の大きさの第1のクリアランス23を維持した状態で、該第1の操作ボタン本体21を収納するようになっている。
【0055】
〔発光時における操作ボタンの機能〕
このような操作ボタン20は、光源15の発光時となると、導光板16から照射された光が、操作ボタン収納部29と第1の操作ボタン本体21との間の第1のクリアランス23、及び第1の操作ボタン本体21と第2の操作ボタン本体22との間の第2のクリアランス24を介して出射されるのであるが、上述のように操作ボタン収納部29及び第1の操作ボタン本体21は、それぞれ全体が透明部材で形成されており、その上面部29a及び操作面21aには、前記「光不透過処理」或いは前記「光反射処理」が施されている。
【0056】
このため、各クリアランス23,24を介して出射される光としては、図6(b)に実線及び点線の矢印で示すように、操作ボタン収納部29及び第1の操作ボタン本体21の各透明部材を介して出射される光が加わることとなる。これにより、各クリアランス23,24から出射される光の光量を増やすことができ、第1及び第2の操作ボタン本体21,22の外周に沿って高輝度で発光させることができる。
【0057】
〔非発光時における操作ボタンの機能〕
一方、第1の操作ボタン本体21に設けられている第1のフランジ部25の外径は、第1のクリアランス23の外径よりも大きな外径を有しており、また、第1のフランジ部25は、光を透過させない不透明部材で一体成形されている(又は第1のフランジ部25は、前記「光不透過処理」或いは「光反射処理」が施されている。)。
【0058】
同様に、第2の操作ボタン本体22に設けられている第2のフランジ部27の外径は、第2のクリアランス24の外径よりも大きな外径を有しており、また、第2のフランジ部27は、光を透過させない不透明部材で一体成形されている(又は第2のフランジ部27は、前記「光不透過処理」或いは「光反射処理」が施されている。)。
【0059】
このため、光源15の非発光時には、操作ボタン収納部29と第1の操作ボタン本体21との間の第1のクリアランス23を介して、第1の操作ボタン本体21に設けられた第1のフランジ部25が視認されると共に、第1の操作ボタン本体21と第2の操作ボタン本体22との間の第2のクリアランス24を介して、第2の操作ボタン本体22に設けられた第2のフランジ部27が視認されることとなる。
【0060】
すなわち、不透明部材で形成された各フランジ部25,27の外径が、各クリアランス23,24の外径よりもそれぞれ大きな外径であるため、ユーザは、各クリアランス23,24を介して、各フランジ部25,27しか視認できないようになっている。これにより、光源15の非発光時において、各フランジ部25,27で当該携帯電話機の内部部品(この例の場合は、導光板16等)を隠すことができ、各クリアランス23,24を介して前記内部部品が視認されることで当該携帯電話機の体裁が悪くなる不都合を防止することができる。
【0061】
〔第2の実施の形態の効果〕
以上の説明から明らかなように、この第2の実施の形態の携帯電話機は、操作ボタン収納部29及び第1の操作ボタン本体21を透明部材で形成しているため、光源15の発光時に、操作ボタン収納部29と第1の操作ボタン本体21との間に設けられる第1のクリアランス23、及び第1の操作ボタン本体21と第2の操作ボタン本体22との間に設けられる第2のクリアランス24を介して、より多くの光を出射可能とすることができる。
【0062】
また、不透明部材で形成された各フランジ部25,27の外径を、各クリアランス23,24の外径よりも大きな外径としているため、光源15の非発光時に、各クリアランス23,24を介して、当該携帯電話機の内部部品が視認され、体裁が悪くなる不都合を防止することができる。
【0063】
さらに、各クリアランス23,24を小さくしても、前述のように各クリアランス23,24を介して出射される光を十分な光量とすることができ、また、各クリアランス23,24を大きくしても、各操作ボタン本体21,22に設けられた各フランジ部25,27で、当該携帯電話機の内部部品が視認される不都合を防止することができるため、クリアランスに制限されることなく、外周のみを光らせる操作ボタン20の設計やデザインを自由に行うことを可能とすることができる。
【0064】
〔第2の実施の形態の第1の変形例〕
上述の第2の実施の形態の説明では、透明部材で形成された操作ボタン収納部29に対しては、上面部29aにのみ前記「光不透過処理」或いは前記「光反射処理」を施すこととしたが、図7(a)に示すように、この上面部29aに加え、当該操作ボタン収納部29の側面部29bに対しても前記「光不透過処理」或いは前記「光反射処理」を施すようにしてもよい。
【0065】
この第1の変形例の場合、各クリアランス23,24を介して出射される光として、図7(a)中、実線及び点線の矢印で示すように、操作ボタン収納部9の側面部9bで反射した光が加わることとなる。これにより、各クリアランス23,24から出射される光の光量を、さらに増やすことができ、各操作ボタン本体21,22の外周に沿って、さらに高輝度で発光させることができる他、上述の第2の実施の形態と同じ効果を得ることができる。
【0066】
〔第2の実施の形態の第2の変形例〕
上述の第2の実施の形態の説明では、第2の操作ボタン本体22及び第2のフランジ部27は、光を透過させない不透明部材で一体成形されていることとしたが、第2の操作ボタン本体22及び第2のフランジ部27に対して、光を反射する部材を塗布或いは蒸着する「光反射処理」を施してもよい。
【0067】
この第2の変形例の場合、図7(b)に示すように操作ボタン収納部29の側面部29bに対しても前記「光不透過処理」或いは前記「光反射処理」が施されているうえ、第2の操作ボタン本体22の操作面22aを除き、該第2の操作ボタン本体22の外周壁部分や第2のフランジ部27全体に前記「光反射処理」が施されている。
【0068】
これにより、第2の操作ボタン本体22や第2のフランジ部27で反射される光の反射量を多くすることができるため、各クリアランス23,24を介して出射される光の光量を、さらに増やすことができ、第1及び第2の操作ボタン本体21,22の外周に沿って、さらに高輝度で発光させることができる他、前述の第1の変形例と同じ効果を得ることができる。
【0069】
〔第2の実施の形態の第3の変形例〕
上述の第2の実施の形態の説明では、第2の操作ボタン本体22及び第2のフランジ部27は、光を透過させない不透明部材で一体成形されていることとしたが、図8(a)に示すように第2のフランジ部27のみを不透明部材で形成すると共に、第2の操作ボタン本体22を透明部材で形成し、この第2の操作ボタン本体22の操作面22aにのみ、前記「光不透過処理」或いは前記「光反射処理」を施すようにしてもよい。
【0070】
この第3の変形例の場合、第2のフランジ部27は、不透明部材で形成されているため、光源15の非発光時に、第2のクリアランス24を介して、当該携帯電話機の内部部品が視認され、体裁が悪くなる不都合を防止するという上述の効果を維持したうえで、以下の効果を得ることができる。
【0071】
すなわち、第2の操作ボタン本体22が透明部材で形成されており、操作面22aにのみ、前記「光不透過処理」或いは前記「光反射処理」が施されているため、図8(a)に実線及び点線の矢印で示すように、当該第2の操作ボタン本体22内を介した光も各クリアランス23,24から出射させることができる。これにより、各クリアランス23,24を介して出射される光の光量を、さらに増やすことができ、各操作ボタン本体21,22の外周に沿って、さらに高輝度で発光させることができる他、上述の第1の実施の形態と同じ効果を得ることができる。
【0072】
〔第2の実施の形態の第4の変形例〕
上述の第3の変形例の場合、透明部材で形成された操作ボタン収納部29の上面部29aにのみ前記「光不透過処理」或いは前記「光反射処理」が施されているものであったが、図8(b)に示すように、この操作ボタン収納部29の上面部29aに加え、当該操作ボタン収納部29の側面部29bに対しても前記「光不透過処理」或いは前記「光反射処理」を施すようにしてもよい。
【0073】
この第4の変形例の場合、各クリアランス23,24を介して出射される光として、図8(b)中、点線の矢印で示す第2の操作ボタン本体22を介した光と共に、図8(b)中、実線の矢印で示す操作ボタン収納部29の側面部29bで反射した光が加わることとなる。これにより、各クリアランス23,24から出射される光の光量を、さらに増やすことができ、各操作ボタン本体21,22の外周に沿って、さらに高輝度で発光させることができる他、上述の第3の変形例と同じ効果を得ることができる。
【0074】
[まとめ]
最後に、前述した各実施の形態の説明においては、本発明を携帯電話機に対して適用することとしたが、本発明は、この携帯電話機の他、PHS電話機(PHS:Personal Handyphone System)、PDA装置(PDA:Personal Digital Assistant)、ノート型のパーソナルコンピュータ装置、携帯ゲーム機、デジタルカメラ装置等の携帯機器や、テレビジョン受像機、ハードディスクレコーダ装置等の電子機器のリモートコントロール装置に適用してもよい。いずれの場合でも、上述と同じ効果を得ることができる。
【0075】
また、前述した各実施の形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述の各実施の形態に限定されることはなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論であることを付け加えておく。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態となる携帯電話機の斜視図である。
【図2】本発明を適用した第1の実施の形態となる携帯電話機に設けられている操作ボタンの平面図及び断面図である。
【図3】本発明を適用した第1の実施の形態となる携帯電話機に設けられている操作ボタンの第1の変形例及び第2の変形例を示す断面図である。
【図4】本発明を適用した第1の実施の形態となる携帯電話機に設けられている操作ボタンの第3の変形例及び第4の変形例を示す断面図である。
【図5】本発明を適用した第2の実施の形態となる携帯電話機の斜視図である。
【図6】本発明を適用した第2の実施の形態となる携帯電話機に設けられている操作ボタンの平面図及び断面図である。
【図7】本発明を適用した第2の実施の形態となる携帯電話機に設けられている操作ボタンの第1の変形例及び第2の変形例を示す断面図である。
【図8】本発明を適用した第2の実施の形態となる携帯電話機に設けられている操作ボタンの第3の変形例及び第4の変形例を示す断面図である。
【図9】外周に沿って発光させる構造とした従来の操作ボタンの平面図及び断面図である。
【符号の説明】
【0077】
1 携帯電話機の上筐体、2 携帯電話機の表示部、3 携帯電話機の操作部、4 操作部の12キー、5 発話キー、6 終話キー、7 操作ボタン、8 操作ボタン挿入孔部、9 操作ボタン収納部、9a 操作ボタン収納部の上面部、9b 操作ボタン収納部の側面部、10 操作ボタン本体、10a 操作ボタン本体の操作面、10b 操作ボタン本体の底面部、11 操作ボタン本体のフランジ部、12 フランジ収納部、14 クリアランス、15 光源、16 導光板、20 操作ボタン、21 第1の操作ボタン本体、22 第2の操作ボタン本体、23 第1のクリアランス、24 第2のクリアランス、25 第1の操作ボタン本体に設けられた第1のフランジ部、26 第1のフランジ収納部、27 第2の操作ボタン本体に設けられた第2のフランジ部、28 第2のフランジ収納部、29 操作ボタン収納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略凹部状の操作ボタン収納部の内壁に対して操作ボタンの外壁が所定のクリアランスを有するように、該操作ボタン収納部に該操作ボタンを収納すると共に、当該操作ボタンの操作面の反対側に設けられた発光手段からの光を前記クリアランスを介して出射することで、操作ボタンの輪郭に沿って光らせる構造とした操作ボタン構造であって、
前記操作ボタンの前記操作面の反対側の面に設けられ、前記クリアランスよりも大きくなるように、不透明部材で形成され或いは光を透過させない光不透過処理が施されて形成されたフランジ部と、
前記操作ボタン収納部に設けられ、前記操作ボタンの前記フランジ部を収納するためのフランジ収納部とを有し、
前記操作ボタン収納部は、前記発光手段からの光を透過する透明部材で形成されると共に、少なくとも前記操作ボタンの操作面に対して同一面上に位置する面部に対して、前記発光手段からの光を透過させない光不透過処理が施されていること
を特徴とする操作ボタン構造。
【請求項2】
請求項1に記載の操作ボタン構造であって、
前記操作ボタンは、前記フランジ部を除く部分が、前記発光手段からの光を透過する透明部材で形成されると共に、前記操作面に対してのみ、前記発光手段からの光を透過させない光不透過処理が施されていること
を特徴とする操作ボタン構造。
【請求項3】
請求項1に記載の操作ボタン構造であって、
前記操作ボタンとして、少なくとも第1の操作ボタン及び第2の操作ボタンを有し、
前記第1の操作ボタンは、当該第1の操作ボタンの内壁に対して前記第2の操作ボタンの外壁が所定のクリアランスを有する状態で該第2の操作ボタンを収納可能なように、前記発光手段からの光を透過する透明部材により略中空形状に形成され、少なくとも当該第1の操作ボタンの操作面に対して、前記発光手段からの光を透過させない光不透過処理が施されると共に、前記第2の操作ボタンに設けられたフランジ部を収納するための第2のフランジ収納部と、当該第1の操作ボタンの操作面の反対側の面に設けられ、前記操作ボタン収納部との間の前記クリアランスよりも大きくなるように、不透明部材で形成され或いは光を透過させない光不透過処理が施されて形成された第1のフランジ部とを有し、
前記第2の操作ボタンは、当該第2の操作ボタンの操作面の反対側の面に設けられ、前記第2の操作ボタン収納部との間の前記クリアランスよりも大きくなるように、不透明部材で形成され或いは光を透過させない光不透過処理が施されて形成された第2のフランジ部を有すること
を特徴とする操作ボタン構造。
【請求項4】
請求項3に記載の操作ボタン構造であって、
前記第1の操作ボタンは、前記第1のフランジ部を除く部分が、前記発光手段からの光を透過する透明部材で形成されると共に、前記操作面に対してのみ、前記発光手段からの光を透過させない光不透過処理が施されており、
前記第2の操作ボタンは、前記第2のフランジ部を除く部分が、前記発光手段からの光を透過する透明部材で形成されると共に、前記操作面に対してのみ、前記発光手段からの光を透過させない光不透過処理が施されていること
を特徴とする操作ボタン構造。
【請求項5】
請求項1から請求項4のうち、いずれか一項に記載の操作ボタン構造であって、
前記光不透過処理として、前記光を反射する光反射処理が施されていること
を特徴とする操作ボタン構造。
【請求項6】
略凹部状の操作ボタン収納部の内壁に対して操作ボタンの外壁が所定のクリアランスを有するように、該操作ボタン収納部に該操作ボタンを収納すると共に、当該操作ボタンの操作面の反対側に設けられた発光手段からの光を前記クリアランスを介して出射することで、操作ボタンの輪郭に沿って光らせる構造とした操作ボタン構造を有する携帯電子機器であって、
前記操作ボタンの前記操作面の反対側の面に設けられ、前記クリアランスよりも大きくなるように、不透明部材で形成され或いは光を透過させない光不透過処理が施されて形成されたフランジ部と、
前記操作ボタン収納部に設けられ、前記操作ボタンの前記フランジ部を収納するためのフランジ収納部とを有し、
前記操作ボタン収納部は、前記発光手段からの光を透過する透明部材で形成されると共に、少なくとも前記操作ボタンの操作面に対して同一面上に位置する面部に対して、前記発光手段からの光を透過させない光不透過処理が施されていること
を特徴とする携帯電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−300253(P2008−300253A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−146407(P2007−146407)
【出願日】平成19年6月1日(2007.6.1)
【出願人】(501431073)ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ株式会社 (810)
【Fターム(参考)】