説明

操作手順誘導システムおよびプログラム

【課題】
先生の操作手順を先生PCから児童PCに送り、先生の操作手順を児童が確認することができ、また、児童の操作手順を児童PCから先生PCに送り、児童の操作手順を先生が確認することができる操作手順誘導システムおよびプログラムを提供する。
【解決手段】
先生PC10では、UI13が生成するUI画面上で操作された操作手順が、ファイル保存部14で操作手順ファイルとして記憶されてファイル送信部15より送信される。 そして、操作手順ファイルを受信した児童PC20は、ファイル再生部26が操作手順ファイルに記憶された操作手順を、UI23が生成するUI画面上に再生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作手順誘導システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、IT(Information Technology)業界の使用年齢が若年化しており、小学校でもパーソナルコンピュータを用いたIT機器の使用方法について教える授業が始まっている。
【0003】
そのような場面では、プリンタを用いた印刷について、児童に分かり易く説明を行う必要がある。
【0004】
一般に、プリンタの使用法については、ガイダンスやヘルプを参照して習得することが可能であるが、若年である児童に対して、大人と同様なガイダンス、ヘルプを提示するのは、児童にとっては理解困難な文言が含まれている場合が多々あるので、うまい説明とはいえない。
【0005】
そこで、若年層の児童やIT機器に不慣れな人に対しても、IT機器の使用方法を容易に理解させる説明技術が望まれる。
【0006】
特許文献1は、装置の使用情報を表示する表示手段と、個人を認識する認識手段と、各種ガイダンスを記憶する記憶手段と、個人に応じて適切なガイダンスを表示する制御手段とを有することで、操作者を個人認識し、プリンタ装置類に備えられている各種機能のガイダンス、あるいは各種操作のヘルプ情報の内容を、操作者の精通レベルに応じて選択的に表示設定する技術が提示されている。
【特許文献1】特開平6−75728号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1の技術によって各人に理解しやすい言葉でヘルプ情報を表示しても、理解できない人はやはり理解できないだろうし、また、ヘルプ情報のような文字列情報自体を好まない人も存在する。
【0008】
また、ヘルプ情報の内容を理解できたとしても、操作手順を習得するためには、ヘルプ表示とプリンタドライバのUI(User Interface)画面を見比べながら操作を行わなければならず、操作意識が発散してしまう問題が残ってしまう。
【0009】
そこで、この発明は、指導者の操作手順を学習者のPC(Personal Computer)上で再現するように、先生の操作手順を先生PCから児童PCに送り、先生の操作手順を児童が確認することができるようにし、また、児童の操作手順を児童PCから先生PCに送り、児童の操作手順を先生が確認することができるようにする操作手順誘導システムおよびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、請求項1の操作手順誘導システムは、第1の操作端末と、前記第1の操作端末に通信手段を介して接続された第2の操作端末とを具備し、前記第1の操作端末は、操作画面上で操作する操作の記録開始および記録終了を指示する指示手段と、前記指示手段により前記記録開始が指示されてから前記記録終了が指示されるまでの間に、前記第1の操作端末の操作画面上で順次操作された操作を操作手順情報として保存する保存手段と、前記保存手段に保存された操作手順情報を前記通信手段を介して前記第2の操作端末に送信する送信手段とを備え、前記第2の操作端末は、前記送信手段により送信された前記操作手順情報を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した前記操作手順情報に基づき前記第2の操作端末の操作画面上で前記第1の操作端末の操作画面上で操作された操作を再現させるための誘導表示を表示するように表示制御する表示制御手段とを備えるように構成される。
【0011】
また、請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、前記表示制御手段は、前記第2の操作端末の操作画面上で次に操作すべき操作箇所を順次表示するように制御するように構成される。
【0012】
また、請求項3の発明は、請求項1記載の発明において、前記表示制御手段は、前記第2の操作端末の操作画面上で次に操作すべき操作箇所を除く他の操作箇所が選択不能になるように順次表示制御するように構成される。
【0013】
また、請求項4の発明は、請求項1記載の発明において、前記第2の操作端末は、該第2の操作端末の操作画面上で前記誘導表示された操作が実行される度に、該操作の実行の完了を前記通信手段を介して該第2の端末の操作者の識別情報とともに前記第1の操作端末に通知する通知手段をさらに具備し、前記第1の操作端末は、前記通知手段で通知された通知結果を前記第2の端末の操作者の識別情報に対応して表示して監視する監視手段をさらに具備するように構成される。
【0014】
また、請求項5の発明は、請求項1乃至5のいずれか記載の発明において、前記第1の操作端末および前記第2の操作端末の操作画面は、プリントドライバの各種機能を設定するユーザインタフェース画面であるように構成される。
【0015】
また、請求項6の操作手順誘導プログラムは、第2の操作端末と通信手段を介して接続された第1の操作端末に設けられたコンピュータを、前記第1の操作端末の操作画面上で操作する操作の記録開始および記録終了を指示を指示する指示手段、前記指示手段により前記記録開始が指示されてから前記記録終了が指示されるまでの間に、前記第1の操作端末の操作画面上で順次操作された操作を操作手順情報として保存手段、前記保存手段に保存された操作手順情報を前記通信手段を介して第2の操作端末に送信する送信手段、前記送信手段により送信した前記操作手順情報に基づき前記第2の操作端末の操作画面上で表示される誘導表示に基づき前記第2の操作端末の操作画面上で操作された操作結果を前記通信手段を介して前記第2の操作端末から受信して該操作結果を前記第2の操作端末の操作者の識別情報に対応して表示して監視する監視手段として機能させるように構成される。
【0016】
また、請求項7の操作手順誘導プログラムは、第1の操作端末と通信手段を介して接続された第2の操作端末に設けられたコンピュータを、前記第1の操作端末から前記通信手段を介して送信された前記第1の操作端末の操作画面上で順次操作された操作手順を示す操作手順情報を受信する受信手段、前記受信手段で受信した前記操作手順情報に基づき前記第2の操作端末の操作画面上で前記第1の操作端末の操作画面上で操作された操作を再現させるための誘導表示を表示するように表示制御する表示制御手段として機能させるように構成される。
【発明の効果】
【0017】
請求項1の発明によれば、第1の操作端末で操作された操作を第1の操作端末と接続される第2の操作端末のユーザが再現できるように、第2の操作端末で誘導表示が行われるという効果を奏する。
【0018】
また、請求項2の発明によれば、次に操作すべき選択箇所が順次表示されるように誘導表示が行われるという効果を奏する。
【0019】
また、請求項3の発明によれば、第2の操作端末の操作画面上で、次に操作すべき選択箇所以外の箇所が選択不能なようにされるという効果を奏する。
【0020】
また、請求項4の発明によれば、第2の操作端末の操作画面上で誘導表示された操作が実行される度に、第1の操作端末に該操作結果が表示されるという効果を奏する。
【0021】
また、請求項5の発明によれば、プリンタドライバの各種機能を設定するユーザインタフェース画面の操作について、第1の操作端末で操作された操作を該操作端末と接続される第2の操作端末のユーザが再現できるように、第2の操作端末で誘導表示が行われるという効果を奏する。
【0022】
また、請求項6の発明によれば、第1の操作端末で操作された操作を第1の操作端末と接続される第2の操作端末のユーザが再現できるように、第2の操作端末で誘導表示が行われ、該誘導表示に基づいて第2の操作端末で操作された操作を第1の操作端末で監視することができるという効果を奏する。
【0023】
また、請求項7の発明によれば、第1の操作端末で操作された操作を第1の操作端末と接続される第2の操作端末のユーザが再現できるように、第2の操作端末で誘導表示が行われるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の操作手順誘導システムおよびプログラムの実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
まず、本発明に係わる操作手順誘導システム1の構成について図1を参照にして説明を行う。
【0026】
図1は、操作手順誘導システム1の構成について示した模式図である。
【0027】
図1に示すように、操作手順誘導システム1は、先生用のパーソナルコンピュータ10(以下、先生PC10と略す)、児童用のパーソナルコンピュータ20(以下、児童PC20と略す)、画像形成装置30が通信回線2に接続されている。
【0028】
この操作手順誘導システム1は、学校の教室などの一人の先生と複数人の児童とがいる環境を想定しているので、先生PC10は1台設置され、児童PC20は複数台設置される。
【0029】
操作手順誘導システム1では、先生PC10から児童PC20に先生の操作手順が配信される処理と、児童PC20から先生PC10に児童の操作手順が収集される処理とが行われる。
【0030】
先生PC10には、画像形成装置30の各種印刷設定が行われるプリンタドライバ11がインストールされている。
【0031】
また、プリンタドライバ11は、ユーザインタフェース13、ファイル保存部14、ファイル送信部15、ファイル再生部16、保存設定部17、完了操作受信部18を備える。
【0032】
そして、先生PCは、ファイル収集部12を備える。
【0033】
ユーザインタフェース13(以下、UI13と略す)は、先生PC10を操作するユーザである先生が画像形成装置30の各種印刷設定を行うユーザインタフェース画面を生成し、また、先生からプリンタドライバ11への指示を受け付け、プリンタドライバ11から先生へ情報を提供する機能を司る。
【0034】
UI13は、先生PC10に備えられる図示しないディスプレイ上にUI画面を表示して、そのUI画面を通して、先生と情報の授受を行う。
【0035】
ファイル保存部14は、先生の操作手順を記憶する操作手順ファイルを作成し保存する処理を行う。
【0036】
なお、ファイル保存部14で作成された操作手順ファイルは、先生PC10にインストールされるプリンタドライバ11や児童PCにインストールされるプリンタドライバ21において再生可能で、再生されることによって、操作手順ファイルに記憶されたUI画面の操作手順をユーザは確認することができる。
【0037】
ファイル保存部14での処理は、UI画面上で操作されたマウスカーソルの位置情報と時刻情報とマウスカーソルによって選択された情報とが逐一記憶されて、操作手順ファイルが作成される。
【0038】
なお、プリンタドライバ11とプリンタドライバ21とは同じアプリケーションであるが、それぞれのパーソナルコンピュータにインストールされる際の設定により、先生用のプリンタドライバ11、児童用にプリンタドライバ21としてそれぞれのパーソナルコンピュータにインストールされる。
【0039】
ファイル送信部15は、ファイル保存部14で作成された操作手順ファイルを先生から指定されたユーザの児童PC20に配信する。
【0040】
ファイル再生部16は、先生PC10のファイル収集部12に記憶される操作手順ファイルを再生して、UI13が生成するUI画面上に操作手順を表示させる。
【0041】
ファイル再生部16での処理は、操作手順ファイルに逐一記憶されたUI画面上で操作されたマウスカーソルの位置情報、時刻情報、マウスカーソルによって選択された情報とを逐一再現することにより、UI画面上に操作手順ファイルに記憶された操作手順を再生する。
【0042】
保存設定部17は、先生が児童の操作手順を収集する場合に、選択された児童PC20で行われるUI画面での操作手順の記録開始を指示する命令を、先生PC10から該児童PC20に送信する。
【0043】
完了操作受信部18は、児童PC20から送信された完了操作情報を受信し、児童の完了した操作内容をUI13が生成するUI画面上に表示させ、先生による児童の操作の監視を可能にする。
【0044】
先生PC10に備えられるファイル収集部12は、先生PC10の図示しないハードディスク等の記憶装置より構成され、児童PC20から収集される操作手順ファイルを蓄積する。
【0045】
なお、プリンタドライバ11のアプリケーションも先生PC10の図示しないハードディスク等の記憶装置に記憶されて、先生PC10上で実行される。
【0046】
また、児童PC20は、画像形成装置30の各種印刷設定が行われるプリンタドライバ21がインストールされ、また、ファイル受信部22を備える。
【0047】
プリンタドライバ21は、ユーザインタフェース23、ファイル保存部24、ファイル送信部25、ファイル再生部26、完了操作送信部27を備え、また、児童PC20はプリンタドライバ21以外にファイル受信部22を備える。
【0048】
ユーザインタフェース23(以下、UI23と略す)は、児童PC20を操作するユーザである児童が画像形成装置30の各種印刷設定を行うユーザインタフェース画面を生成し、また、児童からプリンタドライバ21への指示を受け付け、プリンタドライバ21から児童へ情報を提供する機能を司る。
【0049】
UI23は、児童PC20に備えられる図示しないディスプレイ上にUI画面を表示して、そのUI画面を通して、児童と情報の授受を行う。
【0050】
ファイル保存部24は、児童の操作手順を記憶する操作手順ファイルを作成し保存する処理を行う。
【0051】
なお、ファイル保存部24で作成された操作手順ファイルは、児童PC20にインストールされるプリンタドライバ21や先生PC10にインストールされるプリンタドライバ11において再生可能で、再生されることによって、操作手順ファイルに記憶されたUI画面の操作手順をユーザは確認することができる。
【0052】
ファイル送信部25は、ファイル保存部24で作成された操作手順ファイルを先生PC10に送信する。
【0053】
ファイル再生部26は、児童PC20のファイル受信部22に記憶される操作手順ファイルを再生して、児童が先生の正しい操作を再現できるようにするための誘導表示をUI23が生成するUI画面上に表示させる。
【0054】
ファイル再生部26による操作手順の表示(誘導表示)については、項目を選択する操作の順番の番号が児童に視認される表示と、児童が次に選択する項目が色で順次示される表示との選択が、PC20を操作する児童によって行われる。
【0055】
また、ファイル再生部26は、操作手順ファイルを再生するときに、児童が次に選択すべき項目以外の項目を児童が選択できないように、UI画面を構成することも可能である(後で詳しく説明する)。
【0056】
完了操作送信部27は、UI23が生成するUI画面上に操作手順が表示されたときに、児童が操作した操作内容を先生PC10に送信する処理を行う。
【0057】
児童PC20に備えられるファイル受信部22は、児童PC20の図示しないハードディスク等の記憶装置より構成され、先生PC10から配信された操作手順ファイルを蓄積する。
【0058】
なお、プリンタドライバ21のアプリケーションも児童PC20の図示しないハードディスク等の記憶装置に記憶されて、児童PC20上で実行される。
【0059】
画像形成装置30は、用紙に画像を印刷する装置であり、先生PC10にインストールされるプリンタドライバ11や児童PC20にインストールされるプリンタドライバ21によって各種印刷設定が行われる。
【0060】
このように構成される操作手順誘導システム1では、先生PC10から児童PC20に先生の操作手順が配信される場合には、先生PC10のUI13で操作された操作手順がファイル保存部14によって操作手順ファイルとして記録され、その操作手順ファイルがファイル送信部15によって選択された児童PC20に配信される。
【0061】
操作手順ファイルが配信された児童PC20では、ファイル受信部22がその操作手順ファイルを記憶し、ファイル再生部26によって、UI23が生成するUI画面上に操作手順が再生され、児童に先生の正しい操作を再現させるための誘導表示が行われる。
【0062】
このようにして、先生PC10で行われたプリンタドライバ11のUI画面上での操作手順が児童PC20のプリンタドライバ21のUI画面上で再生され、先生の操作手順を児童が確認することができる。
【0063】
また、操作手順誘導システム1では、児童PC20から先生PC10に児童の操作手順が収集される場合には、先生PC10の保存設定部17によって操作手順を収集する児童PCが選択され、その児童PC20では、UI23で操作された操作手順がファイル保存部24によって操作手順ファイルとして記録され、その操作手順ファイルがファイル送信部25によって先生PC10に収集される。
【0064】
操作手順ファイルが収集された先生PC10では、ファイル収集部12がその操作手順ファイルを記憶し、ファイル収集部12に記憶される操作手順ファイルの中から先生によって選択された操作手順ファイルが、ファイル再生部16によって、UI13が生成するUI画面上に再生される。
【0065】
このようにして、選択された児童PC20で行われたプリンタドライバ21のUI画面上での操作手順が先生PC10のプリンタドライバ11のUI画面上で再生され、児童の操作手順を先生が確認することができる。
【0066】
次に、先生PC10から児童PC20に先生の操作手順を配信する場合に、先生PC10で行われるUI画面の操作について図2を参照して説明する。
【0067】
図2は、先生PC10で行われるUI13でのUI画面の画面構成図である。
【0068】
まず、児童に操作手順を配信したい先生は、先生PC10に記憶されるプリンタドライバ11のUI画面201を表示する。
【0069】
UI画面201には、画像形成装置30の各種印刷設定が行われる項目と操作手順誘導に関する操作手順設定ボタン202とが表示される。
【0070】
UI画面201に表示される各種印刷設定の項目とは、原稿サイズ、原稿向き、倍率等であり、UI画面201よりそれらの内容が設定可能である。
【0071】
そして、先生は、UI画面201に表示された操作手順設定ボタン202を押下し、操作手順設定ダイアログボックス203を表示させる。
【0072】
操作手順設定ダイアログボックス203には、操作手順再生ボタン204、操作手順記録終了ボタン205、操作手順記録開始ボタン206、記録対象PC選択オプションボタン207、操作履歴リスト選択コンボボックス208、配信先指定ボタン209、収集先指定ボタン210が表示される。
【0073】
操作手順再生ボタン204が押下されると、操作履歴リスト選択コンボボックス208より選択された先生または児童の操作手順を再生する。
【0074】
操作手順記録終了ボタン205が押下されると、記録されていた操作手順の記録が終了される。
【0075】
操作手順記録開始ボタン206が押下されると、操作手順の記録が開始される。
【0076】
記録対象PC選択オプションボタン207は、先生PC10を操作する先生が、操作手順の記録を行うPCの選択をする際に使用され、「My PC」が選択されると操作手順の記録対象が先生PC10であり、「Other PC」が選択されると操作手順の記録対象が児童PC20となる。
【0077】
操作履歴リスト選択コンボボックス208には、操作手順再生ボタン204の押下で再生される操作手順のリストが表示される。
【0078】
操作履歴リスト選択コンボボックス208に表示されるリストは、ファイル収集部12に記憶される操作手順ファイルのファイル名である。
【0079】
配信先指定ボタン209が押下されると、操作手順の配信先の指定が可能な配信先選択ダイアログボックス211が表示される。
【0080】
収集先指定ボタン210が押下されると、操作手順の収集先の指定が可能な収集先選択ダイアログ画面が表示される。
【0081】
先生は、操作手順設定ダイアログボックス203に表示される記録対象PC選択オプションボタン207より「My PC」を選択し、操作手順記録開始ボタン206を押下し、UI画面201上で、児童に伝達する操作手順と同じ操作をUI画面上で行う。 つまり、操作手順ファイルに記憶する操作が行われる。
【0082】
先生が操作したUI画面上の操作は、UI画面上の各種ボタンやオプションボタン等の選択項目の選択がその順番と共に記録される。
【0083】
UI画面上の操作が終了すると、先生は、操作手順記録終了ボタン205を押下して操作の記録を終了する。
【0084】
先生の操作手順の記録が終了すると、先生は、記録された操作手順を配信する児童を選択する為に、配信先指定ボタン209を押下する。
【0085】
配信先指定ボタン209が押下されると、配信先選択ダイアログボックス211が表示され、その画面上で、記録された先生の操作手順を配信する配信先の選択が行われる。
【0086】
先生は、配信先選択ダイアログボックス211より配信先を選択した後、配信開始ボタン212を押下する。
【0087】
配信開始ボタン212が押下されると、先生の操作手順を記録する操作手順ファイルが、配信先の児童PC20に送信される。
【0088】
次に、先生PC10から児童PC20に送信される操作手順ファイルについて図3を参照して説明を行う。
【0089】
図3は、先生PC10から送信された操作手順ファイルを受信した児童PC20のファイル受信部22のフォルダ構成を示す模式図である。
【0090】
先生PC10で行われた先生の操作を記録した操作手順ファイルは、先生PC10のファイル保存部14で作成され、先生PC10のファイル送信部15より児童PC20に送信される。
【0091】
先生PC10から送られた操作手順ファイルは、児童PC20のファイル受信部22で受信される。
【0092】
図3に示すように、児童PC20のファイル受信部22を示すフォルダには、先生PC10から送られた操作手順ファイル301が記憶される。
【0093】
次に、操作手順ファイルを受信した児童PC20で行われる操作手順ファイルの再生処理について図4を参照して説明を行う。
【0094】
図4は、児童PC20で操作手順ファイルが再生される様子を示したUI画面の画面構成図である。
【0095】
児童PC20を操作する児童は、インストールされるプリンタドライバ21を起動させ、プリンタドライバ21のUI画面401を、児童PC20に備えられる図示しないディスプレイ上に表示させる。
【0096】
UI画面401には、画像形成装置30の各種印刷設定が行われる項目と操作手順誘導に関する操作手順反映ボタン402とが表示される。
【0097】
児童PC20にインストールされるプリンタドライバ21は、先生PC10にインストールされるプリンタドライバ11と同じものであるが、初期インストールの設定により、先生PC10には先生用のUI画面201が表示されるように設定され、児童PC20には児童用のUI画面401が表示されるように設定される。
【0098】
そして、初期インストールの設定により、先生PC10には保存設定部17、完了操作受信部18がインストールされ、児童PC20には完了操作送信部27がインストールされる。
【0099】
児童PC20に表示されるUI画面401に表示される各種印刷設定の項目は、先生PC10に表示されるUI画面201に表示される各種印刷設定の項目と同じであり、原稿サイズ、原稿向き、倍率等であり、UI画面401でそれらの内容が設定可能である。
【0100】
児童PC20を操作する児童は、UI画面401に表示された操作手順反映ボタン402を押下し、操作手順反映ダイアログボックス403を表示させる。
【0101】
操作手順反映ダイアログボックス403は、操作手順再生ボタン404、停止ボタン405、操作履歴リスト選択コンボボックス406、表示オプションボタン407、選択不可能チェックボックス408、逐一操作内容送信チェックボックス409が表示される。
【0102】
児童PC20のファイル受信部22には、先生PC10より送られた「先生」という名前の操作手順ファイルが記憶されているので、操作履歴リスト選択コンボボックス406には「先生」の選択項目が表示される。
【0103】
児童は、操作履歴リスト選択コンボボックス406より、先生PC10から送られた「先生」という名前の操作手順リストを再生させるために、「先生」の項目を選択する。
【0104】
そして、児童は、表示オプションボタン407より、先生が操作した操作手順の再生について2種類のうち一つの再生を選択することができる。
【0105】
つまり、表示オプションボタン407より、「選択順番を番号表示」が選択されると、先生が操作した操作手順の再生は、先生の操作において、選択された項目の順番が番号で表示され、選択された項目の選択内容も表示される。 そして、「選択順番を番号表示」が選択されると、先生が操作して選択された項目、その項目の中で選択された内容、項目を選択する順番などが、児童にとって理解できるように動画で再現され、選択される項目には選択される順番が付される(参照番号410)。 付される順番については、操作されるボタン等の付近に手順番号を表示する情報が表示される(参照番号410)。
【0106】
また、表示オプションボタン407より、「次の項目を色表示」が選択されると、先生が操作した操作手順の再生は、先生が最初に操作した選択項目とその項目内での選択された内容とが色で表示される。 色での表示とは、選択されるボタンやボックス等やボックス内での選択される内容などが周りと異なる色で表示されることであって、児童にとって選択する内容が分かりやすくなる。 そして、児童が、先生の最初の操作を色をたよりに実行すると、その後、先生の2番目の操作内容である選択項目とその項目内での選択された内容とがUI画面401上に色で表示される。 児童が、2番目の操作内容を実行すると、その後、先生の3番目の操作内容である選択項目とその項目内での選択された内容とがUI画面401上に色で表示される。 このように、「次の項目を色表示」が選択されると、UI画面401上で、児童が次に操作すべき操作項目(特許請求の範囲では操作箇所と表現)が色を使って順次表示される。
【0107】
また、選択不可能チェックボックス408が選択されると、先生の操作手順が「選択順番を番号表示」或いは「次の項目を色表示」で表示されている際に、児童が選択する次の選択項目以外の項目を選択することができないように設定される。
【0108】
また、逐一操作内容送信チェックボックス409が選択されると、先生の操作手順が再生され始めた後に児童が指示された操作手順を完了する度に、完了した操作内容が逐一先生PC10に送信される。 つまり、先生の操作手順がUI画面401に再生され始めた後に、児童がUI画面401上で表示された先生の操作を一つ実行する度に、実行された児童の操作内容が児童PC20の完了操作送信部27によって完了操作情報として先生PC10に送信される。 そして、完了操作情報が送信された先生PC10では、完了操作受信部18が完了操作情報を受信し、UI13が生成するUI画面上に児童が完了した操作が表示される。 先生PC10のUI画面には、例えば、「児童A:手順No001:操作完了」のように、操作を完了した児童と、完了した操作内容と、操作完了したことを示す内容とが表示される。 このように逐一操作内容送信チェックボックス409が選択されることで、先生による児童の操作の監視が可能となる。
【0109】
児童は、配信先手順反映ダイアログボックス403より、操作履歴リスト選択コンボボックス406、表示オプションボタン407、選択不可能チェックボックス408、逐一操作内容送信チェックボックス409についての選択を行った後に、操作手順再生ボタン404を押下し、先生が操作した正しい操作手順をUI画面401上に再生させて自らが先生と同じ操作ができるようにするための誘導表示を行わせる。
【0110】
表示オプションボタン407において、「選択順番を番号表示」が選択された場合には、図4に示すように、操作手順が、選択される項目(ボタンやボックスを含む)の付近に番号表示されて再生される(参照番号410)。
【0111】
次に、操作手順反映ダイアログボックス403の表示オプションボタン407において「次の項目を色表示」が選択された場合に再生される操作手順について図5を参照して説明を行う。
【0112】
図5は、表示オプションボタン407で「次の項目を色表示」が選択された場合にUI画面401に再生される操作手順について示したUI画面の画面構成図である。
【0113】
児童が、先生の操作手順を再生させるために、操作手順反映ダイアログボックス403の表示オプションボタン407で「次の項目を色表示」を選択した場合には、図5に示すように、児童が最初に選択する項目が他とは異なる色で塗りつぶされて表示され(参照番号501)、また、その項目の中の選択すべき内容が他とは異なる色で塗りつぶされている(参照番号502)(項目を示す文字の色だけを異ならせるように構成しても良い)。
【0114】
また、操作手順反映ダイアログボックス403の選択不可能チェックボックス408にチェックが入れられているので、先生の操作手順が再生されているUI画面401では、先生の操作手順であって、児童が次に選択する項目以外の項目については、児童が操作しようとしても選択することができないように構成される。
【0115】
次に、先生から児童に操作手順が配信される場合に、操作手順誘導システム1において行われる処理について図6を参照して説明を行う。
【0116】
図6は、先生から児童に操作手順が配信される場合に、操作手順誘導システム1において行われる処理を示したシーケンス図である。
【0117】
先生から児童に操作手順が配信される場合には、まず、先生PC10に表示されるプリンタドライバ11のUI画面201より操作手順設定ボタン202が押下される(ステップ601)。
【0118】
そして、表示される操作手順設定ダイアログボックス203から、操作手順記録開始ボタン206が押下され(ステップ602)、児童に配信する操作手順の操作がUI画面201上で実行される(ステップ603)。
【0119】
配信される操作手順の操作が終了すると、操作手順設定ダイアログボックス203より操作手順記録終了ボタン205が押下される(ステップ604)。
【0120】
操作手順記録終了ボタン205が押下げされて操作手順の記録が終了すると、先生PC10のファイル操作部14で、記録された操作手順の操作手順ファイルが作成される(ステップ605)。
【0121】
操作手順記録終了ボタン205を押下した先生は、表示される操作手順設定ダイアログボックス203から配信先指定ボタン209を押下して配信先選択ダイアログボックス211を開き、配信先を決定して(ステップ606)配信開始ボタン212を押下することで、作成された操作手順ファイルを配信先に送信させる(ステップ607)。
【0122】
先生の操作手順が記録された操作手順ファイルの配信先への送信は、先生PC10のファイル送信部15により行われる。
【0123】
先生PC10で作成された操作手順ファイルは、児童PC20に送られ、児童PC20のファイル受信部22で受信され記憶される(ステップ608)。
【0124】
児童PC20を操作する児童は、児童PC20に表示されるUI画面401上より配信先手順反映ダイアログボックス403を表示させ、操作履歴リスト選択コンボボックス406より「先生」を選択して、操作手順再生ボタン404を押下する(ステップ609)。
【0125】
そして、操作手順再生ボタン404が押下されると、配信先手順反映ダイアログボックス403より選択された「先生」の操作手順が再生されることで誘導表示が行われる(ステップ610)。
【0126】
児童PC20で行われる操作手順ファイルの再生については、児童PC20のファイル再生部26が、ファイル受信部22で受信されて記憶される「先生」の操作手順ファイルの再生を、図4或いは図5を参照して説明したように、操作手順反映ダイアログボックス403の表示オプションボタン407で選択されたように、UI23でのUI画面上で行う。
【0127】
このように、児童PC20を操作する児童は、先生から配信された操作手順ファイルを再生して、先生の操作手順を確認することができる。
【0128】
なお、先生PC10から送られる操作手順ファイルの名前を「先生印刷パターン1」や「先生印刷パターン2」などと児童説明する操作手順毎に異ならせ、そのように名前が付けられた操作手順ファイルを児童PC20に送信するように構成してもよい。
【0129】
その際には、児童PC20のファイル受信部22に複数の操作手順ファイルが記憶され、児童PC20のUI23でのUI画面上の操作履歴リスト選択コンボボックス406に「先生印刷パターン1」、「先生印刷パターン2」と操作手順ファイルの名前が表示されて所望のリストが選択される。
【0130】
次に、児童PC20から先生PC10に児童の操作手順が収集される場合に、先生PC10で行われるUI画面の操作について図7を参照して説明する。
【0131】
図7は、先生PC10で行われるUI13でのUI画面の画面構成図である。
【0132】
まず、児童の操作手順を収集したい先生は、先生PC10に記憶されるプリンタドライバ11を起動させUI画面201を表示する。
【0133】
このUI画面201は、図2を参照して説明したUI画面と同じであり、プリンタドライバ11を起動させることにより表示されるUI画面である。
【0134】
先生は、UI画面201より操作手順設定ボタン202を押下し、操作手順設定ダイアログボックス203を表示させる。
【0135】
そして、先生は、操作手順設定ダイアログボックス203上の収集先指定ボタン210を押下して収集先選択ダイアログボックス211を表示させる。
【0136】
先生は、表示された収集先選択ダイアログボックス213より、操作手順を収集する児童の選択を行う。
【0137】
図7に示す収集先選択ダイアログボックス213では、収集先として児童Fと児童Gとが選択されている。
【0138】
つまり、収集先として児童Fと児童Gとが選択されたことは、児童Fと児童Gとの、プリンタドライバ21のUI23でのUI画面上の操作手順を収集するように選択されていることを意味する。
【0139】
操作手順の収集先の選択を終えると、先生は、配信開始ボタン212を押下する。
【0140】
配信開始ボタン212が押下されると、先生PC10の保存設定部17より、収集先として選択された児童PC20に対して、操作手順の記録を開始する命令が送られる。
【0141】
そして、先生は、収集先の児童に対して、それぞれの児童PC20を使用してUI画面の操作を開始するように伝える。
【0142】
先生が児童にUI画面の操作を始めるように伝えることは、教室内で先生が声で児童に指示することにより行われてもいいが、先生が配信開始ボタン212を押下した後に児童PC20に送られる記録開始命令を児童PC20が受信すると、児童PC20のUI画面上に図示しない操作開始の表示が表示されるようにすることも可能である。
【0143】
その際は、プリンタドライバ21は、先生PC10から送られる記録開始命令を受信すると、「記録が開始されました。操作を開始して下さい。」などの表示を行う。
【0144】
次に、児童PC20から先生PC10に送信される操作手順ファイルについて図8を参照して説明を行う。
【0145】
図8は、児童PC20から送信された操作手順ファイルを受信した先生PC10のファイル収集部12のフォルダ構成を示す模式図である。
【0146】
先生より収集先として選択された児童Fと児童Gとは、UI23でのUI画面の操作を開始して、操作を行う。
【0147】
児童Fと児童Gとの操作が終了すると、先生が先生PC10に表示される操作手順設定ダイアログ203の記録終了ボタン205を押下して、児童Fと児童Gとの操作手順の記録が終了される。
【0148】
児童Fと児童Gとの操作手順の記録が終了されると、それぞれの児童PC20のファイル保存部24でそれぞれの操作手順が記録された操作手順ファイルが作成され、作成された操作手順ファイルの名前にはそれぞれの児童の名前が付けられる。
【0149】
ファイル保存部24で作成された操作手順ファイルは、それぞれの児童PC20のファイル送信部25より先生PC10に送られる。
【0150】
先生PC10に送られたそれぞれの児童の操作手順ファイルは、先生PC10のファイル収集部12に記憶される。
【0151】
図8に示すように、先生PC10のファイル収集部12を示すフォルダには、児童Fから送られた操作手順ファイル801と児童Gから送られた操作手順ファイル802とが記憶される。
【0152】
児童Fから送られた操作手順ファイル801の名前は「児童F」とされ、また、児童Gから送られた操作手順ファイル802の名前は「児童G」とされる。
【0153】
次に、操作手順ファイルを児童PC20から受信した先生PC10で行われる操作手順ファイル801の再生処理についての説明を図9を参照して行う。
【0154】
図9は、児童PC20から受信した児童Fの操作手順ファイル801が先生PC10のUI13でのUI画面上で再生される様子を示したUI画面の画面構成図である。
【0155】
先生PC10を操作する先生は、プリンタドライバ11を起動させUI13でのUI画面201を表示させる。
【0156】
そして、UI画面201上の操作手順設定ボタン202を押下して、操作手順設定ダイアログボックス203を表示する。
【0157】
先生は、操作手順設定ダイアログボックス203上の操作履歴リスト選択コンボボックス208より児童Fを選択し、操作手順再生ボタン204の押下を行う。
【0158】
操作手順再生ボタン204が押下されると、UI画面201上で、児童Fの操作手順が再生される。
【0159】
児童の操作手順の再生は、先生PC10に表示されるプリンタドライバ11のUI画面201において行われ、児童が選択した項目やその項目の中で選択した内容、項目を選択する順番等、児童の操作手順が先生に理解できるように動画で再現され、選択された項目には選択された順番を示す番号が付される(参照番号901)。
【0160】
次に、児童の操作手順が先生に収集される場合に、操作手順誘導システム1において行われる処理について図10を参照して説明を行う。
【0161】
図10は、児童から先生に操作手順が収集される場合に、操作手順誘導システム1において行われる処理を示したシーケンス図である。
【0162】
児童から先生に操作手順が収集される場合には、まず、先生PC10に表示されるプリンタドライバ11のUI画面201より操作手順設定ボタン202が押下される(ステップ1001)。
【0163】
そして、表示される収集先選択ダイアログボックス213より、収集先の児童が選択され(ステップ1002)、記録開始ボタン212が押下される(ステップ1003)。
【0164】
記録開始ボタン212が押下されると、保存設定部17が、収集先として選択された児童PC20に対して、操作手順の記録を開始する命令を送る。
【0165】
児童PC20は、プリンタドライバ21が操作手順の記録を開始する命令を受信して、UI23でのUI画面上で操作される操作手順の記録を開始する(ステップ1004)。
【0166】
児童PC20は、UI画面上での操作を行う(ステップ1005)。
【0167】
児童の操作が終了すると、先生は、先生PC10の上で操作手順記録終了ボタン205を押下する(ステップ1006)。
【0168】
操作手順記録終了ボタン205が押下されると、先生PC10の保存設定部17は、収集先の児童PCに対して、操作手順の記録を終了する命令を送る。
【0169】
児童PC20は、プリンタドライバ21が操作手順の記録を終了する命令を受信して、UI23でのUI画面上で操作される操作手順の記録を終了する(ステップ1007)。
【0170】
操作手順の記録が終了されると、児童PC20のファイル保存部24が児童の操作手順を記録した操作手順ファイルを作成し(ステップ1008)、児童PC20のファイル送信部25がその操作手順ファイルを先生PC10に送信する(ステップ1009)。
【0171】
先生PC10に送られた操作手順ファイルは、ファイル収集部12で受け付けらる(ステップ1010)。
【0172】
そして、先生は、先生PC10のUI13でのUI画面上に表示される操作手順設定ダイアログボックス203の操作履歴リスト選択コンボボックス208より、所望の児童のリストを選択する(ステップ1011)。
【0173】
所望の児童のリストが選択されると、先生は、操作手順設定ダイアログボックス203の操作手順再生ボタン204を押下し、選択された児童の操作手順ファイルが再生される。
【0174】
操作手順ファイルの再生は、先生PC10のファイル再生部16が、ファイル収集部12から選択された児童の操作手順ファイルを選択し、UI13でのUI画面上に再生する(ステップ1012)。
【0175】
なお、児童PC20で先生の操作手順が再生される際には、図4を参照して説明したように、すべての操作手順が最初から最後まで表示されるのではなく、最初は1番目に操作する項目だけが指示され、児童がその1番目の項目を選択すると2番目に操作する項目が指示され、児童が指示された2番目の項目を選択すると3番目に操作する項目が指示されるように、児童の操作に対応して順次操作手順の指示されるようにすることもできる。
【0176】
なお、そのように児童の操作に対応して順次操作手順の指示がされるように構成された場合には、次に操作項目以外の項目は選択不能にしてUI画面を表示するようにも構成できる。
【0177】
なお、図5を参照して説明した際に、表示オプションボタン407で「次の項目を色表示」が選択された場合には、児童が次に選択すべき項目とその項目の中の選択すべき内容とが他と異なる色で色表示されるように説明したが、児童が次に選択すべき項目だけ他と異なる色で色表示してその項目の中の選択すべき内容については色表示しないように構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0178】
この発明は、操作手順誘導システムおよびプログラムにおいて利用可能である。
【0179】
また、上記実施の形態の機能を実現するためのプリンタドライバのプログラムが記録されている記録媒体を供給し、通信装置などで記録媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによっても、上記実施の形態と同様の効果を奏する。 プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、及びSDカード(Secure Digital memory card)などや、プログラムを供給するサーバなどであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0180】
【図1】操作手順誘導システム1の構成を示す模式図。
【図2】先生PC10で行われるUI13でのUI画面の画面構成図。
【図3】児童PC20のファイル受信部22のフォルダ構成を示す模式図。
【図4】児童PC20のUI画面上で「選択順番を番号表示」が選択されて操作手順が再生される画面構成図。
【図5】児童PC20UI画面上で「次の項目を色表示」が選択されて操作手順が再生される画面構成図。
【図6】配信時の操作手順誘導システム1のシーケンス図。
【図7】先生PC10のUI13でのUI画面を示した画面構成図。
【図8】先生PC10のファイル収集部12のフォルダ構成を示す模式図。
【図9】先生PC10のUI13でのUI画面を示した画面構成図。
【図10】収集時の操作手順誘導システム1のシーケンス図。
【符号の説明】
【0181】
1 操作手順誘導システム
2 通信回線
10 先生PC
11 プリンタドライバ
12 ファイル収集部
13 UI
14 ファイル保存部
15 ファイル送信部
16 ファイル再生部
17 保存設定部
18 完了操作受信部
20 児童PC
21 プリンタドライバ
22 ファイル受信部
23 UI
24 ファイル保存部
25 ファイル送信部
26 ファイル再生部
27 完了操作送信部
201 UI画面
203 操作手順設定ダイアログボックス
211 配信先選択ダイアログボックス
213 収集先選択ダイアログボックス
401 UI画面
403 操作手順反映ダイアログボックス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の操作端末と、
前記第1の操作端末に通信手段を介して接続された第2の操作端末と
を具備し、
前記第1の操作端末は、
操作画面上で操作する操作の記録開始および記録終了を指示する指示手段と、
前記指示手段により前記記録開始が指示されてから前記記録終了が指示されるまでの間に、前記第1の操作端末の操作画面上で順次操作された操作を操作手順情報として保存する保存手段と、
前記保存手段に保存された操作手順情報を前記通信手段を介して前記第2の操作端末に送信する送信手段と
を備え、
前記第2の操作端末は、
前記送信手段により送信された前記操作手順情報を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した前記操作手順情報に基づき前記第2の操作端末の操作画面上で前記第1の操作端末の操作画面上で操作された操作を再現させるための誘導表示を表示するように表示制御する表示制御手段と
を備える操作手順誘導システム。
【請求項2】
前記表示制御手段は、
前記第2の操作端末の操作画面上で次に操作すべき操作箇所を順次表示するように制御する請求項1記載の操作手順誘導システム。
【請求項3】
前記表示制御手段は、
前記第2の操作端末の操作画面上で次に操作すべき操作箇所を除く他の操作箇所が選択不能になるように順次表示制御する請求項1記載の操作手順誘導システム。
【請求項4】
前記第2の操作端末は、
該第2の操作端末の操作画面上で前記誘導表示された操作が実行される度に、該操作の実行の完了を前記通信手段を介して該第2の端末の操作者の識別情報とともに前記第1の操作端末に通知する通知手段
をさらに具備し、
前記第1の操作端末は、
前記通知手段で通知された通知結果を前記第2の端末の操作者の識別情報に対応して表示して監視する監視手段
をさらに具備する請求項1記載の操作手順誘導システム。
【請求項5】
前記第1の操作端末および前記第2の操作端末の操作画面は、
プリントドライバの各種機能を設定するユーザインタフェース画面である請求項1乃至5のいずれかに記載の操作手順誘導システム。
【請求項6】
第2の操作端末と通信手段を介して接続された第1の操作端末に設けられたコンピュータを、
前記第1の操作端末の操作画面上で操作する操作の記録開始および記録終了を指示を指示する指示手段、
前記指示手段により前記記録開始が指示されてから前記記録終了が指示されるまでの間に、前記第1の操作端末の操作画面上で順次操作された操作を操作手順情報として保存手段、
前記保存手段に保存された操作手順情報を前記通信手段を介して第2の操作端末に送信する送信手段、
前記送信手段により送信した前記操作手順情報に基づき前記第2の操作端末の操作画面上で表示される誘導表示に基づき前記第2の操作端末の操作画面上で操作された操作結果を前記通信手段を介して前記第2の操作端末から受信して該操作結果を前記第2の操作端末の操作者の識別情報に対応して表示して監視する監視手段
として機能させる操作手順誘導プログラム。
【請求項7】
第1の操作端末と通信手段を介して接続された第2の操作端末に設けられたコンピュータを、
前記第1の操作端末から前記通信手段を介して送信された前記第1の操作端末の操作画面上で順次操作された操作手順を示す操作手順情報を受信する受信手段、
前記受信手段で受信した前記操作手順情報に基づき前記第2の操作端末の操作画面上で前記第1の操作端末の操作画面上で操作された操作を再現させるための誘導表示を表示するように表示制御する表示制御手段
として機能させる操作手順誘導プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−225865(P2008−225865A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−63500(P2007−63500)
【出願日】平成19年3月13日(2007.3.13)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】