説明

操作補助装置及び操作補助装置の操作補助方法

【課題】 ユーザーにとって快適な操作補助を行うことが可能な操作補助装置及び操作補助装置の操作補助方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 ユーザーが入力を行うための操作手段と、入力結果や装置の状態などを通知する表示手段と、それらを制御するための制御手段を備え、操作手段によって入力された操作の状況に応じてユーザーの習熟度を判定し、操作補助を行うか否かの決定を行う構成を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザーの習熟度を判定して操作補助を行う操作補助装置及び操作補助装置の操作補助方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の操作補助としては、画面出力からの経過時間及びエラーメッセージに対するヘルプメッセージ(操作補助)の参照頻度からユーザーの習熟度を判定して、ヘルプメッセージの出力量を調整することで、ユーザーの作業の繁雑化を防いでいた。
【特許文献1】特開平2−190917号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、エラーメッセージを表示しないガイダンス的な操作補助には適応できない。また操作速度による判定では時間の経過による習熟度の低下を判定することは難しい。
【0004】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたもので、ユーザーにとって快適な操作補助を行うことが可能な操作補助装置及び操作補助装置の操作補助方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の操作補助装置は、ユーザーが入力を行うための操作手段と、入力結果や装置の状態などを通知する表示手段と、それらを制御するための制御手段を備え、操作手段によって入力された操作の状況に応じてユーザーの習熟度を判定し、操作補助を行うか否かの決定を行う構成を有している。
この構成により、ユーザーの習熟度が向上したら操作補助を停止することができる。
【0006】
また、本発明の操作補助装置は、各種設定等を保管する記憶手段を備え、記憶手段に操作毎の最終選択日を保管し、最終選択日から今回の操作の選択までの経過時間に応じて操作補助を行うか否かの決定を行う構成を有している。
この構成により、時間の経過に伴う習熟度の低下を判定することができる。
【0007】
さらに、本発明の操作補助装置は、経過時間に応じて、操作補助内容を段階的に変化させる構成を有している。
この構成により、習熟度の低下の度合いに応じた操作補助を行うことができる。
【0008】
さらに、本発明の操作補助装置は、各種設定等を保管する記憶手段を備え、記憶手段に操作の選択回数を保管し、選択回数に応じて操作補助を行うか否かの決定を行う構成を有している。
この構成により、ユーザーの過去の経験により習熟度を判定することができる。
【0009】
さらに、本発明の操作補助装置は、選択回数に応じて、操作補助内容を段階的に変化させる構成を有している。
この構成により、ユーザーの経験の度合いに応じた操作補助を行うことができる。
【0010】
さらに、本発明の操作補助装置は、各種設定等を保管する記憶手段を備え、記憶手段に操作の選択回数及び操作毎の最終選択日を保管し、選択回数に応じて操作補助を行うか否かの決定を行い、選択回数により操作補助が行われない場合、最終選択日から今回の操作の選択までの経過時間に応じて操作補助を行うか否かの決定を行い、選択時間により操作補助が行われた場合には、選択回数をクリアする構成を有している。
この構成により、時間の経過による習熟度の低下が生じていると判定した上で、操作に習熟するまで操作補助を行うことができる。
【0011】
さらに、本発明の操作補助装置は、操作補助の使用の有無を、操作ごとに任意に設定できる構成を有している。
この構成により、ユーザーが操作毎に操作補助の必要又は不要を決定できる。
【0012】
さらに、本発明の操作補助装置は、入力結果や装置の状態などを通知する音声出力手段を備える構成を有している。
この構成により、音声により操作補助を行うことができる。
【0013】
本発明の操作補助装置の操作補助方法は、ユーザーが入力を行うための操作手段と、入力結果や装置の状態などを通知する表示手段と、それらを制御するための制御手段を備えた操作補助装置で、操作手段によって入力された操作の状況に応じて該ユーザーの習熟度を判定し、操作補助を行うか否かの決定を行う構成を有している。
この構成により、ユーザーの習熟度が向上したら操作補助を停止することができる。
【0014】
また、本発明の操作補助装置の操作補助方法は、各種設定等を保管する記憶手段に操作毎の最終選択日を保管し、最終選択日から今回の操作の選択までの経過時間に応じて操作補助を行うか否かの決定を行う構成を有している。
この構成により、時間の経過に伴う習熟度の低下を判定することができる。
【0015】
さらに、本発明の操作補助装置の操作補助方法は、経過時間に応じて、操作補助内容を段階的に変化させる構成を有している。
この構成により、習熟度の低下の度合いに応じた操作補助を行うことができる。
【0016】
さらに、本発明の操作補助装置の操作補助方法は、各種設定等を保管する記憶手段に操作の選択回数を保管し、選択回数に応じて操作補助を行うか否かの決定を行う構成を有している。
この構成により、ユーザーの過去の経験により習熟度を判定することができる。
【0017】
さらに、本発明の操作補助装置の操作補助方法は、選択回数に応じて、操作補助内容を段階的に変化させる構成を有している。
この構成により、ユーザーの経験の度合いに応じた操作補助を行うことができる。
【0018】
さらに、本発明の操作補助装置の操作補助方法は、各種設定等を保管する記憶手段に操作の選択回数及び操作毎の最終選択日を保管し、選択回数に応じて操作補助を行うか否かの決定を行い、選択回数により操作補助が行われない場合、最終選択日から今回の操作の選択までの経過時間に応じて操作補助を行うか否かの決定を行い、選択時間により操作補助が行われた場合には、選択回数をクリアする構成を有している。
この構成により、時間の経過による習熟度の低下が生じていると判定した上で、操作に習熟するまで操作補助を行うことができる。
【0019】
さらに、本発明の操作補助装置の操作補助方法は、操作補助の使用の有無を、操作ごとに任意に設定できる構成を有している。
この構成により、ユーザーが操作毎に操作補助の必要又は不要を決定できる。
【0020】
さらに、本発明の操作補助装置の操作補助方法は、入力結果や装置の状態などを音声で通知する構成を有している。
この構成により、音声により操作補助を行うことができる。
【発明の効果】
【0021】
以上のように本発明は、操作手段によって入力された操作の状況に応じてユーザーの習熟度を判定し、操作補助を行うか否かの決定を行うことにより、ユーザーにとって快適な操作補助を行うことが可能な操作補助装置及び操作補助装置の操作補助方法を提供することができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。本発明の形態における操作補助装置は、ユーザーの習熟度を判定して操作補助(ヘルプメッセージの表示等)を図るという目的を、最小の構成で実現している。
【実施例1】
【0023】
図1は本発明の実施の形態における操作補助装置の構成図、図2は本発明の第1の形態における操作補助装置の動作を示すフローチャートである。本実施の形態における操作補助装置は、ユーザーが入力を行うための操作手段1と、入力結果や装置の状態などをユーザーに通知する表示手段2と、設定データなどを保管する記憶手段3と、それらを制御する制御手段4とからなる。この操作補助装置は、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistance)、携帯電話等の端末装置を構成するものであり、ユーザーが操作手段1によって入力した操作(コマンド)の状況に応じてユーザーの装置操作に対する習熟度を判定し、操作補助を行うか否かを決定し、必要に応じて操作補助を行うものである。
【0024】
次に、本実施例の操作補助装置の動作を説明する。尚、以後の説明において、括弧内の符号は図2のフローチャートの符号に対応している。まず、ユーザーが操作として特定のコマンドを選択し操作手段1から入力すると(S100)、制御手段4はそれを判断し、記憶手段3から対応するコマンドの保管データの読み込みを行う(S101、S110)。保管データのフォーマットは表1に示す通りである。
【0025】
【表1】

【0026】
保管データは、操作補助機能を割り振っているコマンド毎に、コマンド最終選択日(yy.mm.dd)と、コマンド選択間隔判定閾値(z1)と、マスクフラグ(s1)からなる。ここで、コマンド最終選択日(yy.mm.dd)は前回そのコマンド(例えば、AAAA)が選択された日であり、コマンド選択間隔判定閾値(z1)は選択間隔に対する操作補助を行うかの判断基準であり、マスクフラグ(s1)はそのコマンドに対して操作補助の使用の有無を定めるものである。コマンドの保管データを読み込むと共に、ユーザーのそのコマンドに対する習熟度判定データとして、今回のコマンド選択日とコマンド最終選択日よりコマンド選択間隔を算出する。そして、記憶手段3に対してコマンド最終選択日として今回のコマンド選択日を書き込み(S101、S110)、条件判定処理(S102)へ移行する。
【0027】
まず、選択されたコマンドについて操作補助機能の利用の有無を確認するために、マスクフラグを判定する(S102)。マスクフラグが検出されたら、操作補助対象外コマンドと判定して処理を終了する(S102−ON、S120)。マスクフラグが未検出であれば、操作補助対象のコマンドと判定して以降の処理へ移行する(S102−OFF)。このように、コマンド毎に操作補助の有無が選択可能である。尚、コマンド毎に操作補助を行うか否かの確認は必須ではなく、すべてのコマンドに対して以降の処理を行うことも可能である。
【0028】
次に、コマンド選択間隔とコマンド選択間隔判定閾値を比較して、閾値未満であれば、時間の経過に伴う習熟度の低下はないと判定して操作補助機能の未実施を決定する(S103−NO、S104)。この場合、表示手段2によるガイダンスやヘルプメッセージ等の操作補助は行わないで、処理を終了する(S120)。閾値以上であれば(S103−YES)、時間の経過に伴い習熟度が低下していると判定して操作補助機能を実施する(S105)。表示手段2によるガイダンスやヘルプメッセージ等の操作補助を行い、処理を終了する(S120)。
【0029】
以上のように、操作の状況に応じてユーザーの習熟度を判定することで、ユーザーの習熟度が向上したら操作補助を停止することができ、ユーザーにとって煩雑でない快適な操作補助を行うことが可能である。特に、時間の経過に伴う習熟度の低下を判定することで、ユーザーにとって必要な時に操作補助を行うことができる。
【0030】
また、操作補助の使用の有無を操作毎に任意に設定して、ユーザーが操作毎に操作補助の必要又は不要を決定できることから、不必要な操作補助を排除し、より快適な操作補助を行うことができる。
【0031】
尚、1つのコマンドに対して複数のコマンド選択間隔判定閾値を記憶手段3に記憶させておき、経過時間に応じて操作補助の内容(メッセージ内容等)を段階的に変化させることも可能である。この場合、習熟度の低下の度合いに応じた操作補助を行うことができ、より丁寧な操作補助を行うことができる。
【実施例2】
【0032】
本実施例2で説明する操作補助装置は、実施例1で説明した操作補助装置と構成は同一であるので説明を省略する。尚、図3が本発明の第2の形態における操作補助装置の動作を示すフローチャートである。
【0033】
次に、本実施例の操作補助装置の動作を説明する。尚、以後の説明において、括弧内の符号は図3のフローチャートの符号に対応している。まず、ユーザーが操作として特定のコマンドを選択し操作手段1から入力すると(S200)、制御手段4はそれを判断し、記憶手段3から対応するコマンドの保管データの読み込みを行う(S201、S210)。保管データのフォーマットは表2に示す通りである。
【0034】
【表2】

【0035】
保管データは、操作補助機能を割り振っているコマンド毎に、コマンド選択回数(n1)と、コマンド選択回数判定閾値(z2)と、マスクフラグ(s2)からなる。ここで、コマンド選択回数(n1)は過去にそのコマンド(例えば、BBBB)が選択された回数であり、コマンド選択回数判定閾値(z2)は選択回数に対する操作補助を行うかの判断基準であり、マスクフラグ(s2)はそのコマンドに対して操作補助の使用の有無を定めるものである。コマンドの保管データを読み込むと共に、読み込んだコマンド選択回数に今回の選択を反映させるために+1したものをコマンド選択回数とする。そして、条件判定処理(S202)へ移行する。
【0036】
まず、選択されたコマンドについて操作補助機能の利用の有無を確認するために、マスクフラグを判定する(S202)。マスクフラグが検出されたら、操作補助対象外コマンドと判定してコマンド選択回数を記憶手段3に保存して処理を終了する(S202−ON、S207、S210、S220)。マスクフラグが未検出であれば、操作補助対象のコマンドと判定して以降の処理へ移行する(S202−OFF)。このように、コマンド毎に操作補助の有無が選択可能である。尚、コマンド毎に操作補助を行うか否かの確認は必須ではなく、すべてのコマンドに対して以降の処理を行うことも可能である。
【0037】
次に、コマンド選択回数とコマンド選択回数判定閾値を比較して、閾値未満であれば(S203−NO)、習熟度が低いと判定して操作補助機能を実施する(S204)。表示手段2によるガイダンスやヘルプメッセージ等の操作補助を行い、コマンド選択回数を記憶手段3に保存して処理を終了する(S207、S210、S220)。閾値以上であれば過去に十分な経験を積んでいると判定して操作補助機能の未実施を決定する(S203−YES、S205)。この場合、表示手段2によるガイダンスやヘルプメッセージ等の操作補助は行わないで、処理を終了する(S220)。
【0038】
以上のように、操作の状況に応じてユーザーの習熟度を判定することで、ユーザーの習熟度が向上したら操作補助を停止することができ、ユーザーにとって煩雑でない快適な操作補助を行うことが可能である。特に、操作回数というユーザーの過去の経験により習熟度を判定することで、ユーザーにとって必要な期間に操作補助を行うことができる。
【0039】
また、操作補助の使用の有無を操作毎に任意に設定して、ユーザーが操作毎に操作補助の必要又は不要を決定できることから、不必要な操作補助を排除し、より快適な操作補助を行うことができる。
【0040】
尚、1つのコマンドに対して複数のコマンド回数判定閾値を記憶手段3に記憶させておき、操作回数に応じて操作補助の内容(メッセージ内容等)を段階的に変化させることも可能である。この場合、ユーザーの過去の経験の度合いに応じた操作補助を行うことができ、より丁寧な操作補助を行うことができる。
【実施例3】
【0041】
本実施例3で説明する操作補助装置は、実施例1で説明した操作補助装置と構成は同一であるので説明を省略する。尚、図4が本発明の第3の形態における操作補助装置の動作を示すフローチャートである。
【0042】
次に、本実施例の操作補助装置の動作を説明する。尚、以後の説明において、括弧内の符号は図4のフローチャートの符号に対応している。まず、ユーザーが操作として特定のコマンドを選択し操作手段1から入力すると(S300)、制御手段4はそれを判断し、記憶手段3から対応するコマンドの保管データの読み込みを行う(S301、S310)。保管データのフォーマットは表3に示す通りである。
【0043】
【表3】

【0044】
保管データは、操作補助機能を割り振っているコマンド毎に、コマンド最終選択日(yy.mm.dd)と、コマンド選択回数(n2)と、コマンド選択回数判定閾値(z3)と、コマンド選択間隔判定閾値(z4)と、マスクフラグ(s3)からなる。コマンド最終選択日(yy.mm.dd)は前回そのコマンド(例えば、CCCC)が選択された日であり、コマンド選択間隔判定閾値(z4)は選択間隔に対する操作補助を行うかの判断基準である。また、コマンド選択回数(n2)は過去にそのコマンド(例えば、CCCC)が選択された回数であり、コマンド選択回数判定閾値(z3)は選択回数に対する操作補助を行うかの判断基準である。マスクフラグ(s3)はそのコマンドに対して操作補助の使用の有無を定めるものである。コマンドの保管データを読み込むと共に、ユーザーのそのコマンドに対する習熟度判定データとして、今回のコマンド選択日とコマンド最終選択日よりコマンド選択間隔を算出する。また、読み込んだコマンド選択回数に今回の選択を反映させるために+1したものをコマンド選択回数とする。そして、記憶手段3に対してコマンド最終選択日として今回のコマンド選択日を書き込み(S310)、条件判定処理(S302)へ移行する。
【0045】
まず、選択されたコマンドについて操作補助機能の利用の有無を確認するために、マスクフラグを判定する(S302)。マスクフラグが検出されたら、操作補助対象外コマンドと判定してコマンド選択回数を記憶手段3に保存して処理を終了する(S302−ON、S309、S310、S320)。マスクフラグが未検出であれば、操作補助対象のコマンドと判定して以降の処理へ移行する(S302−OFF)。このように、コマンド毎に操作補助の有無が選択可能である。尚、コマンド毎に操作補助を行うか否かの確認は必須ではなく、すべてのコマンドに対して以降の処理を行うことも可能である。
【0046】
次に、コマンド選択回数とコマンド選択回数判定閾値を比較して、閾値未満であれば(S203−NO)、習熟度が低いと判定して操作補助機能を実施する(S304)。表示手段2によるガイダンスやヘルプメッセージ等の操作補助を行い、コマンド選択回数を記憶手段3に保存して処理を終了する(S309、S310、S320)。
【0047】
次に、コマンド選択間隔とコマンド選択間隔判定閾値を比較して、閾値未満であれば、時間の経過に伴う習熟度の低下はないと判定して操作補助機能の未実施を決定する(S305−NO、S306)。この場合、表示手段2によるガイダンスやヘルプメッセージ等の操作補助は行わないで、コマンド選択回数を記憶手段3に保存して処理を終了する(S309、S310、S320)。閾値以上であれば(S305−YES)、時間の経過に伴い習熟度が低下していると判定して操作補助機能を実施する(S307)。表示手段2によるガイダンスやヘルプメッセージ等の操作補助を行う。
【0048】
コマンド選択間隔により、時間の経過による習熟度の低下と判定して操作補助を実施した場合、コマンド選択回数を1として記憶手段3に保存する(S308)。コマンド選択回数をリセットすることで、コマンド選択回数判定閾値に達する(操作に習熟する)まで操作補助機能が実施される。
【0049】
以上のように、操作の状況に応じてユーザーの習熟度を判定することで、ユーザーの習熟度が向上したら操作補助を停止することができ、ユーザーにとって煩雑でない快適な操作補助を行うことが可能である。特に、操作回数というユーザーの過去の経験により習熟度を判定したり、時間の経過に伴う習熟度の低下を判定することで、ユーザーにとって必要な時又は必要な期間に操作補助を行うことができる。
【0050】
また、操作補助の使用の有無を操作毎に任意に設定して、ユーザーが操作毎に操作補助の必要又は不要を決定できることから、不必要な操作補助を排除し、より快適な操作補助を行うことができる。
【0051】
尚、1つのコマンドに対して複数のコマンド選択間隔判定閾値を記憶手段3に記憶させておき、経過時間に応じて操作補助の内容(メッセージ内容等)を段階的に変化させることも可能である。この場合、習熟度の低下の度合いに応じた操作補助を行うことができ、より丁寧な操作補助を行うことができる。また、1つのコマンドに対して複数のコマンド回数判定閾値を記憶手段3に記憶させておき、操作回数に応じて操作補助の内容(メッセージ内容等)を段階的に変化させることも可能である。この場合、ユーザーの過去の経験の度合いに応じた操作補助を行うことができ、より丁寧な操作補助を行うことができる。
【0052】
尚、図1の点線部で示すように、入力結果や装置の状態などを通知する音声出力手段5を設けることにより、音声により操作補助を行うことができ、視覚弱者にも本装置が提供する習熟度を判定した操作補助が利用可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明にかかる習熟度を判定した操作補助機能は、時間の経過による習熟度の低下に対応したり、ユーザーの過去の経験により習熟度を判定したりすることで、女性や高齢者や若齢者や視覚弱者に比較的多い、装置の操作を苦手とする人にとっても快適な操作を実現する方法として有効である。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の実施の形態における操作補助装置の構成図
【図2】本発明の第1の形態における操作補助装置の動作を示すフローチャート
【図3】本発明の第2の形態における操作補助装置の動作を示すフローチャート
【図4】本発明の第3の形態における操作補助装置の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
【0055】
1 操作手段
2 表示手段
3 記憶手段
4 制御手段
5 音声出力手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーが入力を行うための操作手段と、入力結果や装置の状態などを通知する表示手段と、それらを制御するための制御手段を備えた操作補助装置において、
該操作手段によって入力された操作の状況に応じて該ユーザーの習熟度を判定し、操作補助を行うか否かの決定を行うことを特徴とする操作補助装置。
【請求項2】
各種設定等を保管する記憶手段を備え、
該記憶手段に前記操作毎の最終選択日を保管し、該最終選択日から今回の該操作の選択までの経過時間に応じて前記操作補助を行うか否かの決定を行うことを特徴とする請求項1記載の操作補助装置。
【請求項3】
前記経過時間に応じて、前記操作補助内容を段階的に変化させることを特徴とする請求項2記載の操作補助装置。
【請求項4】
各種設定等を保管する記憶手段を備え、
該記憶手段に前記操作の選択回数を保管し、該選択回数に応じて前記操作補助を行うか否かの決定を行うことを特徴とする請求項1記載の操作補助装置。
【請求項5】
前記選択回数に応じて、前記操作補助内容を段階的に変化させることを特徴とする請求項2記載の操作補助装置。
【請求項6】
各種設定等を保管する記憶手段を備え、
該記憶手段に前記操作の選択回数及び該操作毎の最終選択日を保管し、
該選択回数に応じて前記操作補助を行うか否かの決定を行い、
該選択回数により該操作補助が行われない場合、該最終選択日から今回の該操作の選択までの経過時間に応じて該操作補助を行うか否かの決定を行い、
該選択時間により該操作補助が行われた場合には、該選択回数をクリアすることを特徴とする請求項1記載の操作補助装置。
【請求項7】
前記操作補助の使用の有無を、前記操作ごとに任意に設定できることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の操作補助装置。
【請求項8】
入力結果や装置の状態などを通知する音声出力手段を備えることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の操作補助装置。
【請求項9】
ユーザーが入力を行うための操作手段と、入力結果や装置の状態などを通知する表示手段と、それらを制御するための制御手段を備えた操作補助装置の操作補助方法において、
該操作手段によって入力された操作の状況に応じて該ユーザーの習熟度を判定し、操作補助を行うか否かの決定を行うことを特徴とする操作補助装置の操作補助方法。
【請求項10】
各種設定等を保管する記憶手段に前記操作毎の最終選択日を保管し、該最終選択日から今回の該操作の選択までの経過時間に応じて前記操作補助を行うか否かの決定を行うことを特徴とする請求項9記載の操作補助装置の操作補助方法。
【請求項11】
前記経過時間に応じて、前記操作補助内容を段階的に変化させることを特徴とする請求項10記載の操作補助装置の操作補助方法。
【請求項12】
各種設定等を保管する記憶手段に前記操作の選択回数を保管し、該選択回数に応じて前記操作補助を行うか否かの決定を行うことを特徴とする請求項9記載の操作補助装置の操作補助方法。
【請求項13】
前記選択回数に応じて、前記操作補助内容を段階的に変化させることを特徴とする請求項12記載の操作補助装置の操作補助方法。
【請求項14】
各種設定等を保管する記憶手段に前記操作の選択回数及び該操作毎の最終選択日を保管し、
該選択回数に応じて前記操作補助を行うか否かの決定を行い、
該選択回数により該操作補助が行われない場合、該最終選択日から今回の該操作の選択までの経過時間に応じて該操作補助を行うか否かの決定を行い、
該選択時間により該操作補助が行われた場合には、該選択回数をクリアすることを特徴とする請求項9記載の操作補助装置の操作補助方法。
【請求項15】
前記操作補助の使用の有無を、前記操作ごとに任意に設定できることを特徴とする請求項9〜請求項14のいずれかに記載の操作補助装置の操作補助方法。
【請求項16】
入力結果や装置の状態などを音声で通知することを特徴とする請求項9〜請求項15のいずれかに記載の操作補助装置の操作補助方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−139332(P2006−139332A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−325842(P2004−325842)
【出願日】平成16年11月10日(2004.11.10)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】