改善された隣接チャネル共存のためのフレーム構造を有する方法およびシステム
2つの無線アクセス技術(RAT)の共存をサポートするための方法およびシステムを提供する。この方法およびシステムは、サブフレームの境界と、DL:ULのサブフレーム比と、スイッチング周期とを含む第1のRATのフレーム構造を決定することと、第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの数を最小化するように、第2のRATにおける、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを選択することと、選択したフレームオフセットとサブフレーム比とにより、第2のRATにおいて、フレームを送信することとを含む。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
本出願は、“改善された隣接チャネル共存のためのフレーム構造”と題し、2008年11月14日に出願され、本出願の譲受人に譲渡され、あらゆる目的に対する参照によりここにすべて組み込まれている米国仮特許出願第61/114,668号からの優先権の利益を主張する。
【技術分野】
【0002】
本開示のある実施形態は、一般的にワイヤレス通信に関連し、さらに詳細に述べると、第2の無線アクセス技術(RAT)によりサポートされた第2のネットワークと共存させるための、第1のRATによりサポートされたネットワークに対するフレーム構造を規定することに関連している。
【概要】
【0003】
本開示のある実施形態は、隣接チャネル中での、第1および第2の無線アクセス技術(RAT)の共存をサポートするための方法を提供する。方法は、一般的に、サブフレームの境界と、ダウンリンク対アップリンク(DL:UL)のサブフレーム比と、スイッチング周期とを含む第1のRATのフレーム構造を決定することと、このスイッチング周期の場合に、第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの対応する結果として得られる数に少なくとも部分的に基づいて、第2のRATにおける、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを選択することと、選択したフレームオフセットとサブフレーム比とにより、第2のRATにおいて、フレームを送信することとを含む。
【0004】
本開示のある実施形態は、隣接チャネル中での、第1および第2の無線アクセス技術(RAT)の共存をサポートする装置を提供する。装置は、一般的に、サブフレームの境界と、ダウンリンク対アップリンク(DL:UL)のサブフレーム比と、スイッチング周期とを含む第1のRATのフレーム構造を決定する論理と、このスイッチング周期の場合に、第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの対応する結果として得られる数に少なくとも部分的に基づいて、第2のRATにおける、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを選択する論理と、選択したフレームオフセットとサブフレーム比とにより、第2のRATにおいて、フレームを送信する論理とを具備する。
【0005】
本開示のある実施形態は、隣接チャネル中での、第1および第2の無線アクセス技術(RAT)の共存をサポートする装置を提供する。装置は、一般的に、サブフレームの境界と、ダウンリンク対アップリンク(DL:UL)のサブフレーム比と、スイッチング周期とを含む第1のRATのフレーム構造を決定する手段と、このスイッチング周期の場合に、第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの対応する結果として得られる数に少なくとも部分的に基づいて、第2のRATにおける、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを選択する手段と、選択したフレームオフセットとサブフレーム比とにより、第2のRATにおいて、フレームを送信する手段とを具備する。
【0006】
本開示のある実施形態は、隣接チャネル中での、第1および第2の無線アクセス技術(RAT)の共存をサポートするためのコンピュータプログラムプロダクトを提供する。このコンピュータプログラムプロダクトは、その上に記憶されている命令を有するコンピュータ読取可能媒体を具備する。この命令は、1つ以上のプロセッサにより実行可能である。この命令は、サブフレームの境界と、ダウンリンク対アップリンク(DL:UL)のサブフレーム比と、スイッチング周期とを含む第1のRATのフレーム構造を決定するための命令と、このスイッチング周期の場合に、第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの対応する結果として得られる数に少なくとも部分的に基づいて、第2のRATにおける、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを選択するための命令と、選択したフレームオフセットとサブフレーム比とにより、第2のRATにおいて、フレームを送信するための命令とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の特徴を詳細に理解できるように、上記において簡潔に要約したものをより特定した説明が、実施形態の参照により得られる。いくつかの実施形態は、添付した図面中に図示されている。しかしながら、添付した図面は、本開示のある典型的な実施形態のみを図示していて、それゆえ、本開示の範囲の制限としてみなされるべきではなく、説明のために、他の同等に効果的な実施形態が認められてもよいことに留意すべきである。
【図1】図1は、本開示のある実施形態にしたがった例示的なワイヤレス通信システムを図示している。
【図2】図2は、本開示のある実施形態にしたがったワイヤレスデバイス中で利用されてもよいさまざまなコンポーネントを図示している。
【図3】図3は、本開示のある実施形態にしたがった、直交周波数分割多重化/直交周波数分割多元接続(OFDM/OFDMA)技術を利用するワイヤレス通信システム内で使用されてもよい、例示的な送信機および例示的な受信機を図示している。
【図4】図4は、既存の米国電気電子学会(IEEE)802.16m標準規格にしたがった、2つのネットワークの共存をサポートするための、ロングタームエボリューション−時分割デュプレクス(LTE−TDD)ネットワークにおけるフレームと、IEEE802.16mネットワークにおけるフレームとの間のフレーム整列の2つの例を図示している。
【図5】図5は、LTE−TDDフレーム構造の例を図示している。
【図6】図6は、LTE−TDD標準規格におけるフレーム中のダウンリンク/アップリンク(DL/UL)のコンフィギュレーションの例示的なリストを図示している。
【図7】図7は、本開示のある実施形態にしたがった、別の無線アクセス技術(RAT)を利用するシステムと隣接チャネル中で共存させるように、RATを利用するシステムを構成するために必要な例示的な動作を図示している。
【図7A】図7Aは、図7の例示的な動作に対応する手段のブロックダイヤグラムである。
【図8】図8は、本開示のある実施形態にしたがった、LTE−TDD標準規格の0番目のフレームコンフィギュレーションを利用するフレームと隣接チャネル中で共存させるために、IEEE802.16mネットワーク中のフレームに対して計算された、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比との例を図示している。
【図9】図9は、本開示のある実施形態にしたがった、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比との例を図示している。
【図10】図10は、本開示のある実施形態にしたがった、LTE−TDD標準規格の2番目のフレームコンフィギュレーションを利用するフレームと隣接チャネル中で共存させるために、IEEE802.16mネットワーク中のフレームに対して計算された、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比との例を図示している。
【詳細な説明】
【0008】
図面を参照して、ある実施形態をここで記述している。同一の参照番号は、全体を通して、同一のエレメントのことを指すために使用している。下記の記述において、説明の目的として、ある実施形態の完全な理解を提供するために、数々の特有な詳細を述べている。しかしながら、これらの特有な詳細なしで、このような実施形態を実施できることがある。他の例では、ある実施形態の記述を促進するために、ブロックダイヤグラムの形態で、よく知られている構造およびデバイスを示している。
【0009】
米国電気電子学会(IEEE)802.16mのような、第1の無線アクセス技術(RAT)によりサポートされているネットワークを、他のRATをサポートする他のワイヤレスネットワークと同じ地理的エリアにおいて、または、他のRATをサポートする他のワイヤレスネットワークとオーバーラップしている地理的エリアにおいて、用いてもよい。IEEE802.16mシステム記述文書(SDD)中には、時分割デュプレクス(TDD)モードでの、進化UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム)地上無線アクセス(E−UTRA)標準規格との隣接チャネル共存がサポートされている。E−UTRAは、移動体ネットワークに対するロングタームエボリューション(LTE)アップグレードパスのためのエアインターフェースである。LTEは、将来の技術進化に対処するために、UMTS移動体電話機標準規格を改善させるための、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)内のプロジェクトである。
【0010】
アイドルシンボルまたはサブフレームのいずれかをIEEE802.16mフレームに挿入することと、フレームオフセットを構成することとにより、他のRATとの隣接チャネル共存を促進してもよい。さらに、IEEE802.16m標準規格は、システム間干渉を最小化するためのシンボルパンクチャリングをサポートする。
【0011】
IEEE802.16mSDDは、LTE−TDDネットワークにおけるフレームとの隣接チャネル共存のために、IEEE802.16mネットワークにおけるフレームの、TDDパーティションまたはオフレームフセットのような詳細を指定していない。TDDパーティションまたはフレームオフセットが適切に選ばれない場合には、IEEE802.16mフレーム中の多くのシンボルをパンクチャしなければならないかもしれず、これは、システムの効率性を減少させる。
【0012】
例示的なワイヤレス通信システム
ここに記述する技術は、直交多重化スキームに基づく通信システムを含む、さまざまなブロードバンドワイヤレス通信システムに対して使用してもよい。このような通信システムの例には、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムや、単一搬送波周波数分割多元接続(SC−FDMA)システムなどを含む。OFDMAシステムは、直交周波数分割多重化(OFDM)を利用する。直交周波数分割多重化(OFDM)は、システム帯域幅全体を複数の直交副搬送波にパーティションする近代技術である。これらの副搬送波は、トーンや、ビンなどとも呼ばれる。OFDMにより、各副搬送波は、データにより独立して変調されてもよい。SC−FDMAシステムは、システム帯域幅を通して分散されている副搬送波上で送信するために、インターリーブされたFDMA(IFDMA)を利用してもよく、隣接副搬送波のブロックの上で送信するために、局所的なFDMA(LFDMA)を利用してもよく、または、隣接副搬送波の複数のブロック上で送信するために、進化FDMA(EFDMA)を利用してもよい。一般的に、変調シンボルは、OFDMにより周波数ドメイン中で送られ、SC−FDMAにより時間ドメイン中で送られる。
【0013】
直交多重化スキームに基づく通信システムの1つの例は、WiMAXシステムである。マイクロ波アクセスに対するワールドワイドインターオペラビリティを意味する、WiMAXは、長距離にわたって高スループットブロードバンド接続を提供する標準規格ベースのブロードバンドワイヤレス技術である。今日、WiMAXの2つの主アプリケーションがある:固定WiMAXおよびモバイルWiMAXである。固定WiMAXアプリケーションは、例えば住宅および企業へのブロードバンドアクセスを可能にする、1つのポイントから複数のポイントへのものである。モバイルWiMAXは、OFDMおよびOFDMAに基づいており、ブロードバンドスピードにおけるセルラネットワークの完全移動性を提案する。
【0014】
IEEE802.16は、固定および移動ブロードバンドワイヤレスアクセス(BWA)システムに対するエアインターフェースを規定するための新興標準規格団体である。これらの標準規格は少なくとも4つの異なる物理レイヤ(PHY)および1つのメディアアクセス制御(MAC)レイヤを規定している。4つの物理レイヤのうちのOFDM物理レイヤおよびOFDMA物理レイヤは、それぞれ固定および移動BWAエリアにおいて最も普及している。
【0015】
図1は、本開示の実施形態が用いられるワイヤレス通信システム100の例を図示している。ワイヤレス通信システム100は、ブロードバンドワイヤレス通信システムであってもよい。ワイヤレス通信システム100は、多数のセル102に対する通信を提供してもよく、それぞれのセル102は基地局104によりサービスされる。基地局104は、ユーザ端末106と通信する固定局であってもよい。基地局104は代わりに、アクセスポイント、ノードBまたはいくつかの他の専門用語として言及されることがある。
【0016】
図1は、システム100全体にわたって分散されているさまざまなユーザ端末106を描写している。ユーザ端末106は固定の(すなわち、静的な)または移動性のものであってもよい。ユーザ端末106は代わりに、遠隔局や、アクセス端末や、端末や、加入者ユニットや、移動局や、局や、ユーザ機器などとして言及されることがある。ユーザ端末106は、セルラ電話機や、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)や、ハンドヘルドデバイスや、ワイヤレスモデムや、ラップトップコンピュータや、パーソナルコンピュータなどのような、ワイヤレスデバイスであってもよい。
【0017】
ワイヤレス通信デバイス100中における、基地局104とユーザ端末106との間の送信に対して、さまざまなアルゴリズムおよび方法を使用してもよい。例えば、信号は、OFDM/OFDMA技術にしたがって、基地局104とユーザ端末106との間で送信および受信してもよい。このケースである場合、ワイヤレス通信システム100はOFDM/OFDMAシステムとして言及されることがある。
【0018】
基地局104からユーザ端末106への送信を促進する通信リンクは、ダウンリンク108として言及され、ユーザ端末106から基地局104への送信を促進する通信リンクは、アップリンク110として言及されることがある。代わりに、ダウンリンク108は、フォワードリンクまたはフォワードチャネルとして言及され、アップリンク110は、リバースリンクまたはリバースチャネルとして言及されることがある。
【0019】
セル102は複数のセクター112に分割してもよい。セクター112は、セル102内の物理的なカバレッジエリアである。ワイヤレス通信システム100内の基地局104は、セル102の特定のセクター112内に電力フローを集中させるアンテナを利用してもよい。このようなアンテナは、指向性アンテナとして言及されることがある。
【0020】
図2は、ワイヤレス通信システム100内で用いられるワイヤレスデバイス202中で利用してもよいさまざまなコンポーネントを図示している。ワイヤレスデバイス202は、ここで説明するさまざまな方法を実現するように構成されているデバイスの例である。ワイヤレスデバイス202は、基地局104またはユーザ端末106であってもよい。
【0021】
ワイヤレスデバイス202は、ワイヤレスデバイス202の動作を制御するプロセッサ204を具備していてもよい。プロセッサ204はまた、中央処理装置(CPU)としても言及されることがある。リードオンリーメモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)との双方を含んでいてもよいメモリ206は、プロセッサ204に命令およびデータを提供する。メモリ206の一部分はまた、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含んでいてもよい。プロセッサ204は、メモリ206内に記憶されているプログラム命令に基づいた論理的動作および算術動作を実行する。メモリ206中の命令は、ここに説明する方法を実現するために実行可能であってもよい。
【0022】
ワイヤレスデバイス202はまた、ワイヤレスデバイス202と遠隔位置との間のデータの送信および受信を可能にする送信機210および受信機212を備えていてもよいハウジング208を具備していてもよい。送信機210および受信機212は、組み合わせて、トランシーバ214にしてもよい。アンテナ216は、ハウジング208に取り付けてもよく、電気的にトランシーバ214に結合してもよい。ワイヤレスデバイス202はまた、(示していない)複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバ、および/または、複数のアンテナを具備していてもよい。
【0023】
ワイヤレスデバイス202はまた、トランシーバ214により受信した信号のレベルを検出して、定量化する際に使用してもよい信号検出器218を具備していてもよい。信号検出器218は、このような信号を、総エネルギーや、擬似ノイズ(PN)チップ当たりのパイロットエネルギーや、電力スペクトル密度や、他の信号として検出してもよい。ワイヤレスデバイス202はまた、信号を処理する際に使用するためのデジタル信号プロセッサ(DSP)220を具備していてもよい。
【0024】
ワイヤレスデバイス202のさまざまなコンポーネントは、データバスに加えて、電力バスと、制御信号バスと、ステータス信号バスとを含んでもよいバスシステム222により互いに結合してもよい。
【0025】
図3は、OFDM/OFDMAを利用するワイヤレス通信システム100内で使用してもよい送信機302の例を図示している。送信機302の一部分は、ワイヤレスデバイス202の送信機210中で実現してもよい。送信機302は、ダウンリンク108上でユーザ端末106にデータ306を送信するために、基地局104中で実現してもよい。送信機302はまた、アップリンク110上で基地局104にデータ306を送信するために、ユーザ端末106中で実現してもよい。
【0026】
送信されるべきデータ306は、シリアルパラレル(S/P)コンバータ308への入力として提供されるように示している。S/Pコンバータ308は、送信データをN個のパラレルデータストリーム310に分ける。
【0027】
N個のパラレルデータストリーム310はその後、マッパー312への入力として提供される。マッパー312は、N個のパラレルデータストリーム310をN個の配列点上にマッピングする。マッピングは、2位相シフトキーイング(BPSK)や、4位相シフトキーイング(QPSK)や、8位相シフトキーイング(8PSK)や、直角位相振幅変調(QAM)などのような、いくつかの変調配列を使用して行ってもよい。したがって、マッパー312はN個のパラレルシンボルストリーム316を出力し、それぞれのシンボルストリーム316は、高速逆フーリエ変換(IFFT)320のN個の直交副搬送波のうちの1つに対応している。これらのN個のパラレルシンボルストリーム316は、周波数ドメインで表され、IFFTコンポーネント320により、N個のパラレル時間ドメインサンプルストリーム318にコンバートされる。
【0028】
ここで専門用語についての簡潔な注記を提供する。周波数ドメインにおけるN個のパラレル変調は、周波数ドメインにおけるN個の変調シンボルに等しく、周波数ドメインにおけるN個の変調シンボルは、周波数ドメインにおけるN個のマッピングおよびNポイントIFFTに等しく、周波数ドメインにおけるN個のマッピングおよびNポイントIFFTは、時間ドメインにおける1個の(有用な)OFDMシンボルに等しく、時間ドメインにおける1個の(有用な)OFDMシンボルは、時間ドメインにおけるN個のサンプルに等しい。時間ドメインにおける1個のOFDMシンボルNsは、Ncp(OFDMシンボル当たりのガードサンプルの数)+N(OFDMシンボル当たりの有用なサンプルの数)に等しい。
【0029】
N個のパラレル時間ドメインサンプルストリーム318は、パラレルシリアル(P/S)コンバータ324により、OFDM/OFDMAシンボルストリーム322にコンバートされる。ガード挿入コンポーネント326は、OFDM/OFDMAシンボルストリーム322中の連続するOFDM/OFDMAシンボル間にガード間隔を挿入する。ガード挿入コンポーネント326の出力はその後、無線周波数(RF)フロントエンド328により、所望の送信周波数帯域にアップコンバートされる。アンテナ330はその後、結果として得られる信号332を送信する。
【0030】
図3はまた、OFDM/OFDMAを利用するワイヤレスデバイス202内で使用してもよい受信機304の例を図示している。受信機304の一部分は、ワイヤレスデバイス202の受信機212中で実現してもよい。受信機304は、ダウンリンク108上で基地局104からデータ306を受信するために、ユーザ端末106中で実現してもよい。受信機304はまた、アップリンク110上でユーザ端末106からデータ306を受信するために、基地局104中で実現してもよい。
【0031】
送信信号322は、ワイヤレスチャネル334を通して伝わるように示している。信号332’がアンテナ330’により受信されるとき、受信信号322’は、RFフロントエンド328’によりベースバンド信号にダウンコンバートされる。ガード除去コンポーネント326’はその後、ガード挿入コンポーネント326により、OFDM/OFDMAシンボル間に挿入されたガード間隔を除去する。
【0032】
ガード除去コンポーネント326’の出力は、S/Pコンバータ324’に提供される。S/Pコンバータ324’は、OFDM/OFDMAシンボルストリーム322’をN個のパラレル時間ドメインシンボルストリーム318’に分割する。N個のパラレル時間ドメインシンボルストリーム318’のそれぞれは、N個の直交副搬送波のうちの1つに対応している。高速フーリエ変換(FFT)コンポーネント320’は、N個のパラレル時間ドメインシンボルストリーム318’を周波数ドメインにコンバートし、N個のパラレル周波数ドメインシンボルストリーム316’を出力する。
【0033】
デマッパー312’は、マッパー312により実行したシンボルマッピング動作の逆を実行し、これにより、N個のパラレルデータストリーム310’を出力する。P/Sコンバータ308’はN個のパラレルデータストリーム310’を単一データストリーム306’に組み合わせる。理想的には、このデータストリーム306’は、送信機302への入力として提供されたデータ306に対応する。エレメント308’、310’、312’、316’、320’、318’および324’はすべて、ベースバンドプロセッサ340’中に見い出されてもよいことに留意されたい。
【0034】
改善された隣接チャネル共存のための例示的なフレーム構造
IEEE802.16mのような、無線アクセス技術(PAT)によってサポートされているネットワークを、他のRATをサポートしている他のワイヤレスネットワークと同じ地理的エリアにおいて、または、他のRATをサポートしている他のワイヤレスネットワークとオーパーラップしている地理的エリアにおいて、用いてもよい。IEE802.16mネットワークが用いられることが予期される周波数帯域に基づいて、異なる共存シナリオが可能である。例えば、IEEE802.16mシステム記述文書(SDD)中では、TDDモードでの、E−UTRA(CDMA TDD)ネットワークとUTRA低チップレート(LCR)ネットワークとの隣接チャネル共存がサポートされている。
【0035】
図4は、LTE−TDD標準規格における、TDDモードでのフレームの例示的な構造を図示している。図示されているように、各10ms無線フレーム402は、2個の5msハーフフレーム404に分割されている。各ハーフフレームは、10個のサブフレーム408からなる。LTD−TDDフレームは特殊フレーム(S)を含む。特殊フレーム(S)は、3つのパート:ダウンリンクパイロット時間スロット(DwPTS)410と、ガード期間(GP)412と、アップリンクパイロット時間スロット(UpPTS)414とを含む。ガード期間(GP)は、ダウンリンク送信とアップリンク送信との間でスイッチするときに、基地局対基地局の干渉を回避するために、サイト間距離の伝播遅延に対処する。フィールドDwPTSと、GPと、UpPTSとは、それぞれ、例えば、3〜12個の、1〜10個の、および1〜2個のOFDMシンボルにまたがる。
【0036】
図5は、IEEE802.16mSDD中で提供されている、LTD−TDDネットワークとIEEE802.16mネットワークとの間での隣接チャネル共存の2つの例を図示している。LTE−TDDフレームは、2個のハーフフレーム502に分割することができる。各フレームは、ダウンリンク512およびアップリンク510のサブフレームと、DwPTS502、GP506、およびUpPTS508のフィールドとを含む。IEEE802.16mフレーム516は、2つの異なる例示的なシナリオにおいて、LTE−TDDフレームと共存することがある。第1の例示的なシナリオ514において、IEEE802.16mTDDフレームを、LTE−TDDフレーム中の連続するダウンリンク(DL)サブフレーム512のスターティングポイントと整列させてもよい。第2の例示的なシナリオ522において、IEEE802.16mアップリンク(UL)フレームを、LTE−TDDフレーム中のアップリンクパイロット時間スロット(UpPTS)508フィールドのスターティングポイントと整列させてもよい。
【0037】
フレームオフセット520、524は、LTE−TDDフレームの始まりに関する、IEEE802.16mフレームの始まりの遅延である。IEEE802.16mシステムにおける、サブフレームサイズおよびDL/ULのコンフィギュレーション期間と、LTE−TDDシステムにおける、サブフレームサイズおよびDL/ULのコンフィギュレーション期間とが異なることから、2個のフレーム中における、DL領域とUL領域とを整列させるために、いくつかのDLシンボルおよびULシンボルが、パンクチャされる518、526。パンクチャすることで、すなわち、シンボルのうちのいくつかを削除することで、2つの隣接チャネル中での、同時のDL送信およびUL送信を防ぐことにより、IEEE802.16mシステムとLTE−TDDシステムとの間のシステム間干渉を減少させる。IEEE802.16mシステムのスペクトルの効率性を維持するために、IEEE802.16mフレーム中でパンクチャされるシンボルの数を最小化すべきである。
【0038】
図5中に図示されているように、アイドルシンボルまたはサブフレームのいずれかをIEEE802.16mフレームに挿入することと、フレームオフセットを構成することとにより、他のRATとの隣接チャネル共存を促進してもよい。さらに、IEEE802.16m標準規格は、システム間干渉を最小化するためのシンボルパンクチャリングをサポートする。
【0039】
IEEE802.16mSDDは、LTE−TDDネットワークにおけるフレームとの隣接チャネル共存のために、IEEE802.16mネットワークにおけるフレームの、TDDパーティションまたはオフレームフセットのような詳細を指定していない。TDDパーティションまたはフレームオフセットが適切に選ばれない場合には、IEEE802.16mフレーム中の多くのシンボルをパンクチャしなければならないかもしれず、これは、システムの効率性を減少させる。
【0040】
図6は、LTE標準規格にしたがった、LTE−TDDフレーム中のダウンリンク/アップリンクのコンフィギュレーションの例示的なリストを図示している。この表の中で、D、U、およびSは、それぞれダウンリンクサブフレーム、アップリンクサブフレーム、および特殊サブフレームを示している。特殊サブフレームSは、DwPTS、GP、およびUpPTSのフィールドからなることがある。図示されているように、LTE−TDDフレームに対して、5msスイッチポイント周期用と10msスイッチポイント周期用のいくつかのDL/ULのコンフィギュレーションが選ばれてもよい。コンフィギュレーション0、1、および2は、10msLTE−TDDフレーム内に2個の同一の5msハーフフレームを持つ。
【0041】
本開示のある実施形態にしたがうと、LTE−TDDフレームのコンフィギュレーション0から6のそれぞれに対して、IEEE802.16mフレームとLTE−TDDフレームとの間の最良な整列のために、パンクチャされるシンボルの数を最小化する最適オフセット値が選ばれる。IEEE802.16mフレーム中のパンクチャされるシンボルのオーバーヘッドを最小化するように、IEEE802.16mフレームに対する、ダウンリンクのサブフレームの数とアップリンクのサブフレームの数との間の比(DL:UL)が、LTE−TDDフレームのDL:UL比に関して選ばれるべきである。
【0042】
本開示のある実施形態では、5msスイッチ−ポイント周期を有するLTE−TDDコンフィギュレーションに対して、IEEE802.16mのスイッチングポイントは、LTEネットワークにおけるガード期間(GP)に一致してもよい。したがって、IEEE802.16mフレーム中のULは、LTE−TDDネットワークにおけるUpPTSフィールドと同時に、または、LTE−TDDネットワークにおけるUpPTSフィールドより後に、始まってもよい。
【0043】
図7は、本開示のある実施形態にしたがった、異なる無線アクセル技術(RAT)を利用するネットワークと隣接チャネル中で共存するように、RATを利用するネットワークを構成するのに必要とされる例示的な動作を図示している。ある実施形態において、第1のRATは、LTE−TDDネットワークであってもよい。また、いくつかの実施形態では、第2のRATは、IEEE802.16mネットワークであってもよい。
【0044】
図7中で図示されているように、702において、第1のRATのフレーム構造を決定する。例えば、第1のRATにおける、サブフレームの境界と、DL:ULのサブフレーム比と、フレームコンフィギュレーションと、スイッチング周期とを決定する。704において、第2のRATに対して、フレームオフセットとUL:ULのサブフレーム比とを選択する。第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの数を最小化するように、フレームオフセットとUL:ULのサブフレーム比とを選択する。いったん第2のRATにおいてフレーム構造を選択すると、706において示されているように、第2のRATは、選択したフレーム構造を使用して、フレームを送信する。上記の動作により、最小限のオーバーヘッドでの、隣接チャネル中の2つのRATの共存が確実になる。
【0045】
ある実施形態において、IEEE802.16mOFDMAシンボルの長さは、102.8μsであってもよく、LTE−TDDシンボルの長さは、71μsであってもよい。それゆえに、LTE−TDDフレームにおけるサブフレームとIEEE802.16mフレームにおけるサブフレームとの境界において、不一致が存在することがある。2つの隣接ネットワーク間の干渉を最小化するために、2つの隣接チャネル中での、同時のアップリンクおよびダウンリンク送信を回避すべきである。ここで、同時のアップリンクおよびダウンリンク送信は、同時の、1つのRATにおけるアップリンク送信および別のRATにおけるダウンリンク送信のことを指している。IEEE802.16mにおけるOFDMシンボルをパンクチャすることにより、2つの隣接チャネル中で、同時のダウンリンクおよびアップリンク送信を起こさないことが確実になる。パンクチャされるシンボルの数を最小化するために、IEEE802.16フレームの最適なDL:UL比を、LTE TDDフレームコンフィギュレーションのそれぞれに関して選ばなければならない。
【0046】
図8は、本開示のある実施形態にしたがって、LTE−TDDフレームの0番目のコンフィギュレーションを利用するフレームと隣接チャネル中で共存させるための、IEEE802.16mフレーム用の、例示的なフレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを図示している。図8に図示されているように、0番目のフレームコンフィギュレーションを有するLTE−TDDフレーム802は、図6の表にしたがった、サブフレームのそれぞれに対してある位置を有する、DL806、S808、およびUL810のサブフレームからなる。ある実施形態では、最小限のオーバーヘッドで、LTE−TDDフレームの0番目のコンフィギュレーションと共存させるために、IEEE802.16mフレーム804に対して、5msに等しいフレームオフセット812と、3:5のDL:ULのサブフレーム比とを使用してもよい。3:5フレーム構造では、IEEE802.16mフレーム中のシンボルのうちの1個もパンクチャされない。ダウンリンク814およびアップリンク816のサブフレーム間でのTDDスイッチを促進するためには、IEEE802.16mフレーム中には1個のアイドルシンボル818があるだけでよい。ここで使用されるように、用語「アイドルシンボル」は、一般的に、他のRATとの共存問題にかかわらず、802.16mにより送信されないように既に設定されているシンボルのことを指している(すなわち、このシンボルは、802.16m送信に対してパンクチャされることになる)。ここで使用されるように、用語「パンクチャされるシンボル」は、一般的に、2つのRATの共存のためにパンクチャされるシンボルのことを指している。
【0047】
図9は、本開示のある実施形態にしたがって、LTE−TDDフレームの1番目のコンフィギュレーションを利用するフレームと隣接チャネル中で共存させるための、IEEE802.16mフレーム用の、例示的なフレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを図示している。図9に図示されているように、1番目のフレームコンフィギュレーションを有するLTE−TDDフレーム902は、図6の表にしたがった、サブフレームのそれぞれに対してある位置を有する、DL906、S908、およびUL910のサブフレームからなる。ある実施形態では、最小限のオーバーヘッドで、LTE−TDDフレームの1番目のコンフィギュレーションと共存させるために、IEEE802.16mフレーム904に対して、4msに等しいフレームオフセット912と、5:3のDL:ULのサブフレーム比とを使用してもよい。5:3フレーム構造では、918において、ダウンリンク914およびアップリンク916のサブフレーム間でのTDDスイッチを促進するために、IEEE802.16mフレーム中の2個のDLシンボルをパンクチャし、1個のアイドルDLシンボルを挿入してもよい。他のDL:UL比を利用すると、結果として、オーバーヘッドがより多くなる。例えば、4:4のDL:UL比を利用するには、LTE−TDDの1番目のコンフィギュレーションを使用するフレームと共存させるために、IEEE802.16mフレーム中で4個のパンクチャされるULシンボルを必要とするかもしれない。
【0048】
図10は、本開示のある実施形態にしたがって、LTE−TDDフレームの2番目のコンフィギュレーションを利用するフレームと共存させるための、IEEE802.16m用の、例示的なフレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを図示している。図10に図示されているように、2番目のフレームコンフィギュレーションを有するLTE−TDDフレーム1002は、図6の表にしたがった、サブフレームのそれぞれに対してある位置を有する、DL1006、S1008、およびUL1010のサブフレームからなる。ある実施形態では、最小限のオーバーヘッドで、LTE−TDDフレームの2番目のコンフィギュレーションと共存させるために、IEEE802.16mフレーム1004に対して、3msに等しいフレームオフセット1012と、6:2のDL:ULのサブフレーム比とを利用してもよい。6:2フレーム構造では、1018において、ダウンリンク1014およびアップリンク1016のサブフレームを、LTE−TDDフレーム中の、ダウンリンクおよびアップリンクのサブフレームと整列させるためには、IEEE802.16mフレーム中には1個または2個のパンクチャされるシンボルがあるだけでよい。いくつのシンボルをパンクチャするか(例えば、1個または2個)の決定は、LTEフレーム中のUpPTSフィールドの長さに基づいて行なわれてもよい。
【0049】
上記において図示したように、本開示のある実施形態は、5mのスイッチング周期を有する、0番目、1番目、および2番目のコンフィギュレーションにおけるLTE−TDDフレームと隣接チャネル中で共存させるための、IEEE802.16m標準規格におけるフレーム用の、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを提供している。図6中で示したLTE−TDDコンフィギュレーション3−6におけるような、LTEフレームの10msのスイッチング周期を有するコンフィギュレーションに対して、類似したアイディアを使用することができる。いくつかの実施形態では、LTEフレーム構造における長さ5msの各ハーフフレームに対して、長さ5msの適切なIEEE802.16mフレーム構造を選ぶことができる。
【0050】
上記で論じたいくつかのLTE TDDコンフィギュレーションは、無線フレームの各ハーフ(例えば、5msフレーム)において異なるパターンを持っていることから、パンクチャリングを最小化するために、使用されるIEEE802.16mフレーム構造は、連続する5msフレームにおいて異なることがあることに留意すべきである。代替として、または、追加として、2個の5ms期間に対してパンクチャされる総シンボルの合計を最小化するように、IEEE802.16mに対して固定のTDD比が選ばれてもよい。
【0051】
上述した方法のさまざまな動作は、図面中に図示したミーンズプラスファンクションブロックに対応する、さまざまなハードウェアおよび/またはソフトウェアのコンポーネントならびに/あるいはモジュールによって実行してもよい。例えば、図7中に図示したブロック702〜706は、図7A中に図示したミーンズプラスファンクション702A〜706Aに対応している。さらに一般的には、図面中に図示されている方法が、対応するよく似たミーンズプラスファンクションを持つ場合、動作ブロックは、類似したナンバリングを有するミーンズプラスファンクションブロックに対応する。
【0052】
本開示と関連して述べたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、現場プログラム可能ゲートアレイ信号(FPGA)または他のプログラム可能論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、あるいは、ここに述べた機能を実行するように設計されているこれらの任意の組み合わせたものにより、実現または実行してもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替実施形態では、プロセッサは、任意の商業上利用可能なプロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、または状態機械であってもよい。プロセッサはまた、例えば、DSPおよびマイクロプロセッサを組み合わせたものや、複数のマイクロプロセッサや、DSPコアを伴う1つ以上のマイクロプロセッサや、任意のその他のこのような構成のような、コンピューティングデバイスを組み合わせたものとして実現してもよい。
【0053】
本開示に関連して述べた方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアで、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールで、あるいは、双方を組み合わせたもので直接的に具現化してもよい。ソフトウェアモジュールは、技術的に知られている何らかの形態の記憶媒体に存在していてもよい。使用できる記憶媒体のいくつかの例は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、フラッシュメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーブバルディスク、CD−ROMなどを含む。ソフトウェアモジュールは、単一の命令、または、多くの命令を備えていてもよく、いくつかの異なるコードセグメント上で、異なるプログラムの間で、および、複数の記憶媒体を介して、分配してもよい。記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合してもよい。代替実施形態では、記憶媒体はプロセッサと一体化してもよい。
【0054】
ここで開示した方法は、述べた方法を達成するための1つ以上のステップまたはアクションを含んでいる。方法ステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく、別のものに入れ替えてもよい。言い換えると、ステップまたはアクションの特定の順序が指定されない限り、特定のステップおよび/またはアクションの、順序および/または使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく、改良してもよい。
【0055】
記述した機能は、ハードウェアで、ソフトウェアで、ファームウェアで、または、これらのものを組み合わせた任意のもので実現してもよい。ソフトウェアで実現された場合、機能は、1つ以上の命令として、コンピュータ読取可能媒体上に記憶させてもよい。記憶媒体は、コンピュータによりアクセスできる何らかの利用可能な媒体であってもよい。例として、これらに限定されないが、このようなコンピュータ読取可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいは、コンピュータによりアクセスでき、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを伝送または記憶するために使用できる他の何らかの媒体を含んでいてもよい。ここで使用したようなディスク(diskおよびdisc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル汎用ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、ブルーレイディスク(登録商標)を含むが、一般的に、ディスク(disk)は、データを磁気的に再生する一方で、ディスク(disc)はデータをレーザによって光学的に再生する。
【0056】
ソフトウェアまたは命令はまた、送信媒体を通して送信してもよい。例えば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバ、あるいは同軸ケーブルや、光ファイバケーブルや、撚り対や、デジタル加入者線(DSL)、あるいは赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用している他の遠隔ソースから送信された場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、撚り対、DSL、あるいは赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、送信媒体の定義に含まれる。
【0057】
さらに、ここで述べた方法および技術を実行する、モジュールおよび/または他の適切な方法は、ダウンロードすることができ、あるいは/ならびに、そうでなければ、ユーザ端末および/または基地局により、適用可能に取得することができる。例えば、このようなデバイスは、サーバに結合することができ、ここで述べた方法を実行する手段の転送を容易にする。代わりに、ここで述べたさまざまな方法は、記憶手段(例えば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)やフロッピーディスクなどのような物理的な記憶媒体)を通して提供でき、それにより、ユーザ端末および/または基地局は、記憶手段をデバイスに結合または提供すると、さまざまな方法を取得することができる。さらに、ここで述べた方法および技術をデバイスに提供する他の任意の適した技術を利用することができる。
【0058】
特許請求の範囲は、上記で図示した厳密な構成およびコンポーネントに限定されるものではないことを理解すべきである。上述した方法および装置の、配置、動作、および詳細において、特許請求の範囲から逸脱することなく、さまざまな改良、変更、バリエーションを行うことができる。
【優先権の主張】
【0001】
本出願は、“改善された隣接チャネル共存のためのフレーム構造”と題し、2008年11月14日に出願され、本出願の譲受人に譲渡され、あらゆる目的に対する参照によりここにすべて組み込まれている米国仮特許出願第61/114,668号からの優先権の利益を主張する。
【技術分野】
【0002】
本開示のある実施形態は、一般的にワイヤレス通信に関連し、さらに詳細に述べると、第2の無線アクセス技術(RAT)によりサポートされた第2のネットワークと共存させるための、第1のRATによりサポートされたネットワークに対するフレーム構造を規定することに関連している。
【概要】
【0003】
本開示のある実施形態は、隣接チャネル中での、第1および第2の無線アクセス技術(RAT)の共存をサポートするための方法を提供する。方法は、一般的に、サブフレームの境界と、ダウンリンク対アップリンク(DL:UL)のサブフレーム比と、スイッチング周期とを含む第1のRATのフレーム構造を決定することと、このスイッチング周期の場合に、第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの対応する結果として得られる数に少なくとも部分的に基づいて、第2のRATにおける、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを選択することと、選択したフレームオフセットとサブフレーム比とにより、第2のRATにおいて、フレームを送信することとを含む。
【0004】
本開示のある実施形態は、隣接チャネル中での、第1および第2の無線アクセス技術(RAT)の共存をサポートする装置を提供する。装置は、一般的に、サブフレームの境界と、ダウンリンク対アップリンク(DL:UL)のサブフレーム比と、スイッチング周期とを含む第1のRATのフレーム構造を決定する論理と、このスイッチング周期の場合に、第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの対応する結果として得られる数に少なくとも部分的に基づいて、第2のRATにおける、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを選択する論理と、選択したフレームオフセットとサブフレーム比とにより、第2のRATにおいて、フレームを送信する論理とを具備する。
【0005】
本開示のある実施形態は、隣接チャネル中での、第1および第2の無線アクセス技術(RAT)の共存をサポートする装置を提供する。装置は、一般的に、サブフレームの境界と、ダウンリンク対アップリンク(DL:UL)のサブフレーム比と、スイッチング周期とを含む第1のRATのフレーム構造を決定する手段と、このスイッチング周期の場合に、第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの対応する結果として得られる数に少なくとも部分的に基づいて、第2のRATにおける、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを選択する手段と、選択したフレームオフセットとサブフレーム比とにより、第2のRATにおいて、フレームを送信する手段とを具備する。
【0006】
本開示のある実施形態は、隣接チャネル中での、第1および第2の無線アクセス技術(RAT)の共存をサポートするためのコンピュータプログラムプロダクトを提供する。このコンピュータプログラムプロダクトは、その上に記憶されている命令を有するコンピュータ読取可能媒体を具備する。この命令は、1つ以上のプロセッサにより実行可能である。この命令は、サブフレームの境界と、ダウンリンク対アップリンク(DL:UL)のサブフレーム比と、スイッチング周期とを含む第1のRATのフレーム構造を決定するための命令と、このスイッチング周期の場合に、第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの対応する結果として得られる数に少なくとも部分的に基づいて、第2のRATにおける、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを選択するための命令と、選択したフレームオフセットとサブフレーム比とにより、第2のRATにおいて、フレームを送信するための命令とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の特徴を詳細に理解できるように、上記において簡潔に要約したものをより特定した説明が、実施形態の参照により得られる。いくつかの実施形態は、添付した図面中に図示されている。しかしながら、添付した図面は、本開示のある典型的な実施形態のみを図示していて、それゆえ、本開示の範囲の制限としてみなされるべきではなく、説明のために、他の同等に効果的な実施形態が認められてもよいことに留意すべきである。
【図1】図1は、本開示のある実施形態にしたがった例示的なワイヤレス通信システムを図示している。
【図2】図2は、本開示のある実施形態にしたがったワイヤレスデバイス中で利用されてもよいさまざまなコンポーネントを図示している。
【図3】図3は、本開示のある実施形態にしたがった、直交周波数分割多重化/直交周波数分割多元接続(OFDM/OFDMA)技術を利用するワイヤレス通信システム内で使用されてもよい、例示的な送信機および例示的な受信機を図示している。
【図4】図4は、既存の米国電気電子学会(IEEE)802.16m標準規格にしたがった、2つのネットワークの共存をサポートするための、ロングタームエボリューション−時分割デュプレクス(LTE−TDD)ネットワークにおけるフレームと、IEEE802.16mネットワークにおけるフレームとの間のフレーム整列の2つの例を図示している。
【図5】図5は、LTE−TDDフレーム構造の例を図示している。
【図6】図6は、LTE−TDD標準規格におけるフレーム中のダウンリンク/アップリンク(DL/UL)のコンフィギュレーションの例示的なリストを図示している。
【図7】図7は、本開示のある実施形態にしたがった、別の無線アクセス技術(RAT)を利用するシステムと隣接チャネル中で共存させるように、RATを利用するシステムを構成するために必要な例示的な動作を図示している。
【図7A】図7Aは、図7の例示的な動作に対応する手段のブロックダイヤグラムである。
【図8】図8は、本開示のある実施形態にしたがった、LTE−TDD標準規格の0番目のフレームコンフィギュレーションを利用するフレームと隣接チャネル中で共存させるために、IEEE802.16mネットワーク中のフレームに対して計算された、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比との例を図示している。
【図9】図9は、本開示のある実施形態にしたがった、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比との例を図示している。
【図10】図10は、本開示のある実施形態にしたがった、LTE−TDD標準規格の2番目のフレームコンフィギュレーションを利用するフレームと隣接チャネル中で共存させるために、IEEE802.16mネットワーク中のフレームに対して計算された、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比との例を図示している。
【詳細な説明】
【0008】
図面を参照して、ある実施形態をここで記述している。同一の参照番号は、全体を通して、同一のエレメントのことを指すために使用している。下記の記述において、説明の目的として、ある実施形態の完全な理解を提供するために、数々の特有な詳細を述べている。しかしながら、これらの特有な詳細なしで、このような実施形態を実施できることがある。他の例では、ある実施形態の記述を促進するために、ブロックダイヤグラムの形態で、よく知られている構造およびデバイスを示している。
【0009】
米国電気電子学会(IEEE)802.16mのような、第1の無線アクセス技術(RAT)によりサポートされているネットワークを、他のRATをサポートする他のワイヤレスネットワークと同じ地理的エリアにおいて、または、他のRATをサポートする他のワイヤレスネットワークとオーバーラップしている地理的エリアにおいて、用いてもよい。IEEE802.16mシステム記述文書(SDD)中には、時分割デュプレクス(TDD)モードでの、進化UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム)地上無線アクセス(E−UTRA)標準規格との隣接チャネル共存がサポートされている。E−UTRAは、移動体ネットワークに対するロングタームエボリューション(LTE)アップグレードパスのためのエアインターフェースである。LTEは、将来の技術進化に対処するために、UMTS移動体電話機標準規格を改善させるための、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)内のプロジェクトである。
【0010】
アイドルシンボルまたはサブフレームのいずれかをIEEE802.16mフレームに挿入することと、フレームオフセットを構成することとにより、他のRATとの隣接チャネル共存を促進してもよい。さらに、IEEE802.16m標準規格は、システム間干渉を最小化するためのシンボルパンクチャリングをサポートする。
【0011】
IEEE802.16mSDDは、LTE−TDDネットワークにおけるフレームとの隣接チャネル共存のために、IEEE802.16mネットワークにおけるフレームの、TDDパーティションまたはオフレームフセットのような詳細を指定していない。TDDパーティションまたはフレームオフセットが適切に選ばれない場合には、IEEE802.16mフレーム中の多くのシンボルをパンクチャしなければならないかもしれず、これは、システムの効率性を減少させる。
【0012】
例示的なワイヤレス通信システム
ここに記述する技術は、直交多重化スキームに基づく通信システムを含む、さまざまなブロードバンドワイヤレス通信システムに対して使用してもよい。このような通信システムの例には、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムや、単一搬送波周波数分割多元接続(SC−FDMA)システムなどを含む。OFDMAシステムは、直交周波数分割多重化(OFDM)を利用する。直交周波数分割多重化(OFDM)は、システム帯域幅全体を複数の直交副搬送波にパーティションする近代技術である。これらの副搬送波は、トーンや、ビンなどとも呼ばれる。OFDMにより、各副搬送波は、データにより独立して変調されてもよい。SC−FDMAシステムは、システム帯域幅を通して分散されている副搬送波上で送信するために、インターリーブされたFDMA(IFDMA)を利用してもよく、隣接副搬送波のブロックの上で送信するために、局所的なFDMA(LFDMA)を利用してもよく、または、隣接副搬送波の複数のブロック上で送信するために、進化FDMA(EFDMA)を利用してもよい。一般的に、変調シンボルは、OFDMにより周波数ドメイン中で送られ、SC−FDMAにより時間ドメイン中で送られる。
【0013】
直交多重化スキームに基づく通信システムの1つの例は、WiMAXシステムである。マイクロ波アクセスに対するワールドワイドインターオペラビリティを意味する、WiMAXは、長距離にわたって高スループットブロードバンド接続を提供する標準規格ベースのブロードバンドワイヤレス技術である。今日、WiMAXの2つの主アプリケーションがある:固定WiMAXおよびモバイルWiMAXである。固定WiMAXアプリケーションは、例えば住宅および企業へのブロードバンドアクセスを可能にする、1つのポイントから複数のポイントへのものである。モバイルWiMAXは、OFDMおよびOFDMAに基づいており、ブロードバンドスピードにおけるセルラネットワークの完全移動性を提案する。
【0014】
IEEE802.16は、固定および移動ブロードバンドワイヤレスアクセス(BWA)システムに対するエアインターフェースを規定するための新興標準規格団体である。これらの標準規格は少なくとも4つの異なる物理レイヤ(PHY)および1つのメディアアクセス制御(MAC)レイヤを規定している。4つの物理レイヤのうちのOFDM物理レイヤおよびOFDMA物理レイヤは、それぞれ固定および移動BWAエリアにおいて最も普及している。
【0015】
図1は、本開示の実施形態が用いられるワイヤレス通信システム100の例を図示している。ワイヤレス通信システム100は、ブロードバンドワイヤレス通信システムであってもよい。ワイヤレス通信システム100は、多数のセル102に対する通信を提供してもよく、それぞれのセル102は基地局104によりサービスされる。基地局104は、ユーザ端末106と通信する固定局であってもよい。基地局104は代わりに、アクセスポイント、ノードBまたはいくつかの他の専門用語として言及されることがある。
【0016】
図1は、システム100全体にわたって分散されているさまざまなユーザ端末106を描写している。ユーザ端末106は固定の(すなわち、静的な)または移動性のものであってもよい。ユーザ端末106は代わりに、遠隔局や、アクセス端末や、端末や、加入者ユニットや、移動局や、局や、ユーザ機器などとして言及されることがある。ユーザ端末106は、セルラ電話機や、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)や、ハンドヘルドデバイスや、ワイヤレスモデムや、ラップトップコンピュータや、パーソナルコンピュータなどのような、ワイヤレスデバイスであってもよい。
【0017】
ワイヤレス通信デバイス100中における、基地局104とユーザ端末106との間の送信に対して、さまざまなアルゴリズムおよび方法を使用してもよい。例えば、信号は、OFDM/OFDMA技術にしたがって、基地局104とユーザ端末106との間で送信および受信してもよい。このケースである場合、ワイヤレス通信システム100はOFDM/OFDMAシステムとして言及されることがある。
【0018】
基地局104からユーザ端末106への送信を促進する通信リンクは、ダウンリンク108として言及され、ユーザ端末106から基地局104への送信を促進する通信リンクは、アップリンク110として言及されることがある。代わりに、ダウンリンク108は、フォワードリンクまたはフォワードチャネルとして言及され、アップリンク110は、リバースリンクまたはリバースチャネルとして言及されることがある。
【0019】
セル102は複数のセクター112に分割してもよい。セクター112は、セル102内の物理的なカバレッジエリアである。ワイヤレス通信システム100内の基地局104は、セル102の特定のセクター112内に電力フローを集中させるアンテナを利用してもよい。このようなアンテナは、指向性アンテナとして言及されることがある。
【0020】
図2は、ワイヤレス通信システム100内で用いられるワイヤレスデバイス202中で利用してもよいさまざまなコンポーネントを図示している。ワイヤレスデバイス202は、ここで説明するさまざまな方法を実現するように構成されているデバイスの例である。ワイヤレスデバイス202は、基地局104またはユーザ端末106であってもよい。
【0021】
ワイヤレスデバイス202は、ワイヤレスデバイス202の動作を制御するプロセッサ204を具備していてもよい。プロセッサ204はまた、中央処理装置(CPU)としても言及されることがある。リードオンリーメモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)との双方を含んでいてもよいメモリ206は、プロセッサ204に命令およびデータを提供する。メモリ206の一部分はまた、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含んでいてもよい。プロセッサ204は、メモリ206内に記憶されているプログラム命令に基づいた論理的動作および算術動作を実行する。メモリ206中の命令は、ここに説明する方法を実現するために実行可能であってもよい。
【0022】
ワイヤレスデバイス202はまた、ワイヤレスデバイス202と遠隔位置との間のデータの送信および受信を可能にする送信機210および受信機212を備えていてもよいハウジング208を具備していてもよい。送信機210および受信機212は、組み合わせて、トランシーバ214にしてもよい。アンテナ216は、ハウジング208に取り付けてもよく、電気的にトランシーバ214に結合してもよい。ワイヤレスデバイス202はまた、(示していない)複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバ、および/または、複数のアンテナを具備していてもよい。
【0023】
ワイヤレスデバイス202はまた、トランシーバ214により受信した信号のレベルを検出して、定量化する際に使用してもよい信号検出器218を具備していてもよい。信号検出器218は、このような信号を、総エネルギーや、擬似ノイズ(PN)チップ当たりのパイロットエネルギーや、電力スペクトル密度や、他の信号として検出してもよい。ワイヤレスデバイス202はまた、信号を処理する際に使用するためのデジタル信号プロセッサ(DSP)220を具備していてもよい。
【0024】
ワイヤレスデバイス202のさまざまなコンポーネントは、データバスに加えて、電力バスと、制御信号バスと、ステータス信号バスとを含んでもよいバスシステム222により互いに結合してもよい。
【0025】
図3は、OFDM/OFDMAを利用するワイヤレス通信システム100内で使用してもよい送信機302の例を図示している。送信機302の一部分は、ワイヤレスデバイス202の送信機210中で実現してもよい。送信機302は、ダウンリンク108上でユーザ端末106にデータ306を送信するために、基地局104中で実現してもよい。送信機302はまた、アップリンク110上で基地局104にデータ306を送信するために、ユーザ端末106中で実現してもよい。
【0026】
送信されるべきデータ306は、シリアルパラレル(S/P)コンバータ308への入力として提供されるように示している。S/Pコンバータ308は、送信データをN個のパラレルデータストリーム310に分ける。
【0027】
N個のパラレルデータストリーム310はその後、マッパー312への入力として提供される。マッパー312は、N個のパラレルデータストリーム310をN個の配列点上にマッピングする。マッピングは、2位相シフトキーイング(BPSK)や、4位相シフトキーイング(QPSK)や、8位相シフトキーイング(8PSK)や、直角位相振幅変調(QAM)などのような、いくつかの変調配列を使用して行ってもよい。したがって、マッパー312はN個のパラレルシンボルストリーム316を出力し、それぞれのシンボルストリーム316は、高速逆フーリエ変換(IFFT)320のN個の直交副搬送波のうちの1つに対応している。これらのN個のパラレルシンボルストリーム316は、周波数ドメインで表され、IFFTコンポーネント320により、N個のパラレル時間ドメインサンプルストリーム318にコンバートされる。
【0028】
ここで専門用語についての簡潔な注記を提供する。周波数ドメインにおけるN個のパラレル変調は、周波数ドメインにおけるN個の変調シンボルに等しく、周波数ドメインにおけるN個の変調シンボルは、周波数ドメインにおけるN個のマッピングおよびNポイントIFFTに等しく、周波数ドメインにおけるN個のマッピングおよびNポイントIFFTは、時間ドメインにおける1個の(有用な)OFDMシンボルに等しく、時間ドメインにおける1個の(有用な)OFDMシンボルは、時間ドメインにおけるN個のサンプルに等しい。時間ドメインにおける1個のOFDMシンボルNsは、Ncp(OFDMシンボル当たりのガードサンプルの数)+N(OFDMシンボル当たりの有用なサンプルの数)に等しい。
【0029】
N個のパラレル時間ドメインサンプルストリーム318は、パラレルシリアル(P/S)コンバータ324により、OFDM/OFDMAシンボルストリーム322にコンバートされる。ガード挿入コンポーネント326は、OFDM/OFDMAシンボルストリーム322中の連続するOFDM/OFDMAシンボル間にガード間隔を挿入する。ガード挿入コンポーネント326の出力はその後、無線周波数(RF)フロントエンド328により、所望の送信周波数帯域にアップコンバートされる。アンテナ330はその後、結果として得られる信号332を送信する。
【0030】
図3はまた、OFDM/OFDMAを利用するワイヤレスデバイス202内で使用してもよい受信機304の例を図示している。受信機304の一部分は、ワイヤレスデバイス202の受信機212中で実現してもよい。受信機304は、ダウンリンク108上で基地局104からデータ306を受信するために、ユーザ端末106中で実現してもよい。受信機304はまた、アップリンク110上でユーザ端末106からデータ306を受信するために、基地局104中で実現してもよい。
【0031】
送信信号322は、ワイヤレスチャネル334を通して伝わるように示している。信号332’がアンテナ330’により受信されるとき、受信信号322’は、RFフロントエンド328’によりベースバンド信号にダウンコンバートされる。ガード除去コンポーネント326’はその後、ガード挿入コンポーネント326により、OFDM/OFDMAシンボル間に挿入されたガード間隔を除去する。
【0032】
ガード除去コンポーネント326’の出力は、S/Pコンバータ324’に提供される。S/Pコンバータ324’は、OFDM/OFDMAシンボルストリーム322’をN個のパラレル時間ドメインシンボルストリーム318’に分割する。N個のパラレル時間ドメインシンボルストリーム318’のそれぞれは、N個の直交副搬送波のうちの1つに対応している。高速フーリエ変換(FFT)コンポーネント320’は、N個のパラレル時間ドメインシンボルストリーム318’を周波数ドメインにコンバートし、N個のパラレル周波数ドメインシンボルストリーム316’を出力する。
【0033】
デマッパー312’は、マッパー312により実行したシンボルマッピング動作の逆を実行し、これにより、N個のパラレルデータストリーム310’を出力する。P/Sコンバータ308’はN個のパラレルデータストリーム310’を単一データストリーム306’に組み合わせる。理想的には、このデータストリーム306’は、送信機302への入力として提供されたデータ306に対応する。エレメント308’、310’、312’、316’、320’、318’および324’はすべて、ベースバンドプロセッサ340’中に見い出されてもよいことに留意されたい。
【0034】
改善された隣接チャネル共存のための例示的なフレーム構造
IEEE802.16mのような、無線アクセス技術(PAT)によってサポートされているネットワークを、他のRATをサポートしている他のワイヤレスネットワークと同じ地理的エリアにおいて、または、他のRATをサポートしている他のワイヤレスネットワークとオーパーラップしている地理的エリアにおいて、用いてもよい。IEE802.16mネットワークが用いられることが予期される周波数帯域に基づいて、異なる共存シナリオが可能である。例えば、IEEE802.16mシステム記述文書(SDD)中では、TDDモードでの、E−UTRA(CDMA TDD)ネットワークとUTRA低チップレート(LCR)ネットワークとの隣接チャネル共存がサポートされている。
【0035】
図4は、LTE−TDD標準規格における、TDDモードでのフレームの例示的な構造を図示している。図示されているように、各10ms無線フレーム402は、2個の5msハーフフレーム404に分割されている。各ハーフフレームは、10個のサブフレーム408からなる。LTD−TDDフレームは特殊フレーム(S)を含む。特殊フレーム(S)は、3つのパート:ダウンリンクパイロット時間スロット(DwPTS)410と、ガード期間(GP)412と、アップリンクパイロット時間スロット(UpPTS)414とを含む。ガード期間(GP)は、ダウンリンク送信とアップリンク送信との間でスイッチするときに、基地局対基地局の干渉を回避するために、サイト間距離の伝播遅延に対処する。フィールドDwPTSと、GPと、UpPTSとは、それぞれ、例えば、3〜12個の、1〜10個の、および1〜2個のOFDMシンボルにまたがる。
【0036】
図5は、IEEE802.16mSDD中で提供されている、LTD−TDDネットワークとIEEE802.16mネットワークとの間での隣接チャネル共存の2つの例を図示している。LTE−TDDフレームは、2個のハーフフレーム502に分割することができる。各フレームは、ダウンリンク512およびアップリンク510のサブフレームと、DwPTS502、GP506、およびUpPTS508のフィールドとを含む。IEEE802.16mフレーム516は、2つの異なる例示的なシナリオにおいて、LTE−TDDフレームと共存することがある。第1の例示的なシナリオ514において、IEEE802.16mTDDフレームを、LTE−TDDフレーム中の連続するダウンリンク(DL)サブフレーム512のスターティングポイントと整列させてもよい。第2の例示的なシナリオ522において、IEEE802.16mアップリンク(UL)フレームを、LTE−TDDフレーム中のアップリンクパイロット時間スロット(UpPTS)508フィールドのスターティングポイントと整列させてもよい。
【0037】
フレームオフセット520、524は、LTE−TDDフレームの始まりに関する、IEEE802.16mフレームの始まりの遅延である。IEEE802.16mシステムにおける、サブフレームサイズおよびDL/ULのコンフィギュレーション期間と、LTE−TDDシステムにおける、サブフレームサイズおよびDL/ULのコンフィギュレーション期間とが異なることから、2個のフレーム中における、DL領域とUL領域とを整列させるために、いくつかのDLシンボルおよびULシンボルが、パンクチャされる518、526。パンクチャすることで、すなわち、シンボルのうちのいくつかを削除することで、2つの隣接チャネル中での、同時のDL送信およびUL送信を防ぐことにより、IEEE802.16mシステムとLTE−TDDシステムとの間のシステム間干渉を減少させる。IEEE802.16mシステムのスペクトルの効率性を維持するために、IEEE802.16mフレーム中でパンクチャされるシンボルの数を最小化すべきである。
【0038】
図5中に図示されているように、アイドルシンボルまたはサブフレームのいずれかをIEEE802.16mフレームに挿入することと、フレームオフセットを構成することとにより、他のRATとの隣接チャネル共存を促進してもよい。さらに、IEEE802.16m標準規格は、システム間干渉を最小化するためのシンボルパンクチャリングをサポートする。
【0039】
IEEE802.16mSDDは、LTE−TDDネットワークにおけるフレームとの隣接チャネル共存のために、IEEE802.16mネットワークにおけるフレームの、TDDパーティションまたはオフレームフセットのような詳細を指定していない。TDDパーティションまたはフレームオフセットが適切に選ばれない場合には、IEEE802.16mフレーム中の多くのシンボルをパンクチャしなければならないかもしれず、これは、システムの効率性を減少させる。
【0040】
図6は、LTE標準規格にしたがった、LTE−TDDフレーム中のダウンリンク/アップリンクのコンフィギュレーションの例示的なリストを図示している。この表の中で、D、U、およびSは、それぞれダウンリンクサブフレーム、アップリンクサブフレーム、および特殊サブフレームを示している。特殊サブフレームSは、DwPTS、GP、およびUpPTSのフィールドからなることがある。図示されているように、LTE−TDDフレームに対して、5msスイッチポイント周期用と10msスイッチポイント周期用のいくつかのDL/ULのコンフィギュレーションが選ばれてもよい。コンフィギュレーション0、1、および2は、10msLTE−TDDフレーム内に2個の同一の5msハーフフレームを持つ。
【0041】
本開示のある実施形態にしたがうと、LTE−TDDフレームのコンフィギュレーション0から6のそれぞれに対して、IEEE802.16mフレームとLTE−TDDフレームとの間の最良な整列のために、パンクチャされるシンボルの数を最小化する最適オフセット値が選ばれる。IEEE802.16mフレーム中のパンクチャされるシンボルのオーバーヘッドを最小化するように、IEEE802.16mフレームに対する、ダウンリンクのサブフレームの数とアップリンクのサブフレームの数との間の比(DL:UL)が、LTE−TDDフレームのDL:UL比に関して選ばれるべきである。
【0042】
本開示のある実施形態では、5msスイッチ−ポイント周期を有するLTE−TDDコンフィギュレーションに対して、IEEE802.16mのスイッチングポイントは、LTEネットワークにおけるガード期間(GP)に一致してもよい。したがって、IEEE802.16mフレーム中のULは、LTE−TDDネットワークにおけるUpPTSフィールドと同時に、または、LTE−TDDネットワークにおけるUpPTSフィールドより後に、始まってもよい。
【0043】
図7は、本開示のある実施形態にしたがった、異なる無線アクセル技術(RAT)を利用するネットワークと隣接チャネル中で共存するように、RATを利用するネットワークを構成するのに必要とされる例示的な動作を図示している。ある実施形態において、第1のRATは、LTE−TDDネットワークであってもよい。また、いくつかの実施形態では、第2のRATは、IEEE802.16mネットワークであってもよい。
【0044】
図7中で図示されているように、702において、第1のRATのフレーム構造を決定する。例えば、第1のRATにおける、サブフレームの境界と、DL:ULのサブフレーム比と、フレームコンフィギュレーションと、スイッチング周期とを決定する。704において、第2のRATに対して、フレームオフセットとUL:ULのサブフレーム比とを選択する。第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの数を最小化するように、フレームオフセットとUL:ULのサブフレーム比とを選択する。いったん第2のRATにおいてフレーム構造を選択すると、706において示されているように、第2のRATは、選択したフレーム構造を使用して、フレームを送信する。上記の動作により、最小限のオーバーヘッドでの、隣接チャネル中の2つのRATの共存が確実になる。
【0045】
ある実施形態において、IEEE802.16mOFDMAシンボルの長さは、102.8μsであってもよく、LTE−TDDシンボルの長さは、71μsであってもよい。それゆえに、LTE−TDDフレームにおけるサブフレームとIEEE802.16mフレームにおけるサブフレームとの境界において、不一致が存在することがある。2つの隣接ネットワーク間の干渉を最小化するために、2つの隣接チャネル中での、同時のアップリンクおよびダウンリンク送信を回避すべきである。ここで、同時のアップリンクおよびダウンリンク送信は、同時の、1つのRATにおけるアップリンク送信および別のRATにおけるダウンリンク送信のことを指している。IEEE802.16mにおけるOFDMシンボルをパンクチャすることにより、2つの隣接チャネル中で、同時のダウンリンクおよびアップリンク送信を起こさないことが確実になる。パンクチャされるシンボルの数を最小化するために、IEEE802.16フレームの最適なDL:UL比を、LTE TDDフレームコンフィギュレーションのそれぞれに関して選ばなければならない。
【0046】
図8は、本開示のある実施形態にしたがって、LTE−TDDフレームの0番目のコンフィギュレーションを利用するフレームと隣接チャネル中で共存させるための、IEEE802.16mフレーム用の、例示的なフレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを図示している。図8に図示されているように、0番目のフレームコンフィギュレーションを有するLTE−TDDフレーム802は、図6の表にしたがった、サブフレームのそれぞれに対してある位置を有する、DL806、S808、およびUL810のサブフレームからなる。ある実施形態では、最小限のオーバーヘッドで、LTE−TDDフレームの0番目のコンフィギュレーションと共存させるために、IEEE802.16mフレーム804に対して、5msに等しいフレームオフセット812と、3:5のDL:ULのサブフレーム比とを使用してもよい。3:5フレーム構造では、IEEE802.16mフレーム中のシンボルのうちの1個もパンクチャされない。ダウンリンク814およびアップリンク816のサブフレーム間でのTDDスイッチを促進するためには、IEEE802.16mフレーム中には1個のアイドルシンボル818があるだけでよい。ここで使用されるように、用語「アイドルシンボル」は、一般的に、他のRATとの共存問題にかかわらず、802.16mにより送信されないように既に設定されているシンボルのことを指している(すなわち、このシンボルは、802.16m送信に対してパンクチャされることになる)。ここで使用されるように、用語「パンクチャされるシンボル」は、一般的に、2つのRATの共存のためにパンクチャされるシンボルのことを指している。
【0047】
図9は、本開示のある実施形態にしたがって、LTE−TDDフレームの1番目のコンフィギュレーションを利用するフレームと隣接チャネル中で共存させるための、IEEE802.16mフレーム用の、例示的なフレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを図示している。図9に図示されているように、1番目のフレームコンフィギュレーションを有するLTE−TDDフレーム902は、図6の表にしたがった、サブフレームのそれぞれに対してある位置を有する、DL906、S908、およびUL910のサブフレームからなる。ある実施形態では、最小限のオーバーヘッドで、LTE−TDDフレームの1番目のコンフィギュレーションと共存させるために、IEEE802.16mフレーム904に対して、4msに等しいフレームオフセット912と、5:3のDL:ULのサブフレーム比とを使用してもよい。5:3フレーム構造では、918において、ダウンリンク914およびアップリンク916のサブフレーム間でのTDDスイッチを促進するために、IEEE802.16mフレーム中の2個のDLシンボルをパンクチャし、1個のアイドルDLシンボルを挿入してもよい。他のDL:UL比を利用すると、結果として、オーバーヘッドがより多くなる。例えば、4:4のDL:UL比を利用するには、LTE−TDDの1番目のコンフィギュレーションを使用するフレームと共存させるために、IEEE802.16mフレーム中で4個のパンクチャされるULシンボルを必要とするかもしれない。
【0048】
図10は、本開示のある実施形態にしたがって、LTE−TDDフレームの2番目のコンフィギュレーションを利用するフレームと共存させるための、IEEE802.16m用の、例示的なフレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを図示している。図10に図示されているように、2番目のフレームコンフィギュレーションを有するLTE−TDDフレーム1002は、図6の表にしたがった、サブフレームのそれぞれに対してある位置を有する、DL1006、S1008、およびUL1010のサブフレームからなる。ある実施形態では、最小限のオーバーヘッドで、LTE−TDDフレームの2番目のコンフィギュレーションと共存させるために、IEEE802.16mフレーム1004に対して、3msに等しいフレームオフセット1012と、6:2のDL:ULのサブフレーム比とを利用してもよい。6:2フレーム構造では、1018において、ダウンリンク1014およびアップリンク1016のサブフレームを、LTE−TDDフレーム中の、ダウンリンクおよびアップリンクのサブフレームと整列させるためには、IEEE802.16mフレーム中には1個または2個のパンクチャされるシンボルがあるだけでよい。いくつのシンボルをパンクチャするか(例えば、1個または2個)の決定は、LTEフレーム中のUpPTSフィールドの長さに基づいて行なわれてもよい。
【0049】
上記において図示したように、本開示のある実施形態は、5mのスイッチング周期を有する、0番目、1番目、および2番目のコンフィギュレーションにおけるLTE−TDDフレームと隣接チャネル中で共存させるための、IEEE802.16m標準規格におけるフレーム用の、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを提供している。図6中で示したLTE−TDDコンフィギュレーション3−6におけるような、LTEフレームの10msのスイッチング周期を有するコンフィギュレーションに対して、類似したアイディアを使用することができる。いくつかの実施形態では、LTEフレーム構造における長さ5msの各ハーフフレームに対して、長さ5msの適切なIEEE802.16mフレーム構造を選ぶことができる。
【0050】
上記で論じたいくつかのLTE TDDコンフィギュレーションは、無線フレームの各ハーフ(例えば、5msフレーム)において異なるパターンを持っていることから、パンクチャリングを最小化するために、使用されるIEEE802.16mフレーム構造は、連続する5msフレームにおいて異なることがあることに留意すべきである。代替として、または、追加として、2個の5ms期間に対してパンクチャされる総シンボルの合計を最小化するように、IEEE802.16mに対して固定のTDD比が選ばれてもよい。
【0051】
上述した方法のさまざまな動作は、図面中に図示したミーンズプラスファンクションブロックに対応する、さまざまなハードウェアおよび/またはソフトウェアのコンポーネントならびに/あるいはモジュールによって実行してもよい。例えば、図7中に図示したブロック702〜706は、図7A中に図示したミーンズプラスファンクション702A〜706Aに対応している。さらに一般的には、図面中に図示されている方法が、対応するよく似たミーンズプラスファンクションを持つ場合、動作ブロックは、類似したナンバリングを有するミーンズプラスファンクションブロックに対応する。
【0052】
本開示と関連して述べたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、現場プログラム可能ゲートアレイ信号(FPGA)または他のプログラム可能論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、あるいは、ここに述べた機能を実行するように設計されているこれらの任意の組み合わせたものにより、実現または実行してもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替実施形態では、プロセッサは、任意の商業上利用可能なプロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、または状態機械であってもよい。プロセッサはまた、例えば、DSPおよびマイクロプロセッサを組み合わせたものや、複数のマイクロプロセッサや、DSPコアを伴う1つ以上のマイクロプロセッサや、任意のその他のこのような構成のような、コンピューティングデバイスを組み合わせたものとして実現してもよい。
【0053】
本開示に関連して述べた方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアで、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールで、あるいは、双方を組み合わせたもので直接的に具現化してもよい。ソフトウェアモジュールは、技術的に知られている何らかの形態の記憶媒体に存在していてもよい。使用できる記憶媒体のいくつかの例は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、フラッシュメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーブバルディスク、CD−ROMなどを含む。ソフトウェアモジュールは、単一の命令、または、多くの命令を備えていてもよく、いくつかの異なるコードセグメント上で、異なるプログラムの間で、および、複数の記憶媒体を介して、分配してもよい。記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合してもよい。代替実施形態では、記憶媒体はプロセッサと一体化してもよい。
【0054】
ここで開示した方法は、述べた方法を達成するための1つ以上のステップまたはアクションを含んでいる。方法ステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく、別のものに入れ替えてもよい。言い換えると、ステップまたはアクションの特定の順序が指定されない限り、特定のステップおよび/またはアクションの、順序および/または使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく、改良してもよい。
【0055】
記述した機能は、ハードウェアで、ソフトウェアで、ファームウェアで、または、これらのものを組み合わせた任意のもので実現してもよい。ソフトウェアで実現された場合、機能は、1つ以上の命令として、コンピュータ読取可能媒体上に記憶させてもよい。記憶媒体は、コンピュータによりアクセスできる何らかの利用可能な媒体であってもよい。例として、これらに限定されないが、このようなコンピュータ読取可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいは、コンピュータによりアクセスでき、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを伝送または記憶するために使用できる他の何らかの媒体を含んでいてもよい。ここで使用したようなディスク(diskおよびdisc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル汎用ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、ブルーレイディスク(登録商標)を含むが、一般的に、ディスク(disk)は、データを磁気的に再生する一方で、ディスク(disc)はデータをレーザによって光学的に再生する。
【0056】
ソフトウェアまたは命令はまた、送信媒体を通して送信してもよい。例えば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバ、あるいは同軸ケーブルや、光ファイバケーブルや、撚り対や、デジタル加入者線(DSL)、あるいは赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用している他の遠隔ソースから送信された場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、撚り対、DSL、あるいは赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、送信媒体の定義に含まれる。
【0057】
さらに、ここで述べた方法および技術を実行する、モジュールおよび/または他の適切な方法は、ダウンロードすることができ、あるいは/ならびに、そうでなければ、ユーザ端末および/または基地局により、適用可能に取得することができる。例えば、このようなデバイスは、サーバに結合することができ、ここで述べた方法を実行する手段の転送を容易にする。代わりに、ここで述べたさまざまな方法は、記憶手段(例えば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)やフロッピーディスクなどのような物理的な記憶媒体)を通して提供でき、それにより、ユーザ端末および/または基地局は、記憶手段をデバイスに結合または提供すると、さまざまな方法を取得することができる。さらに、ここで述べた方法および技術をデバイスに提供する他の任意の適した技術を利用することができる。
【0058】
特許請求の範囲は、上記で図示した厳密な構成およびコンポーネントに限定されるものではないことを理解すべきである。上述した方法および装置の、配置、動作、および詳細において、特許請求の範囲から逸脱することなく、さまざまな改良、変更、バリエーションを行うことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣接チャネル中での、第1および第2の無線アクセス技術(RAT)の共存をサポートするための方法において、
サブフレームの境界と、ダウンリンク対アップリンク(DL:UL)のサブフレーム比と、スイッチング周期とを含む前記第1のRATのフレーム構造を決定することと、
前記スイッチング周期の場合に、前記第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの対応する結果として得られる数に少なくとも部分的に基づいて、前記第2のRATにおける、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを選択することと、
前記選択したフレームオフセットとサブフレーム比とにより、前記第2のRATにおいて、フレームを送信することとを含む方法。
【請求項2】
前記第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの数を最小化するように、前記第2のRATにおける、前記フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とが選択される請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記第2のRATは、米国電気電子学会(IEEE)802.16mを含む請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記第1のRATは、進化UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム)地上無線アクセス(E−UTRA)、または、ロングタームエボリューション−時分割デュプレクス(LTE−TDD)を含む請求項1記載の方法。
【請求項5】
後続する送信に対する、前記第1のRATの異なるフレーム構造を決定することをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項6】
隣接チャネル中での、第1および第2の無線アクセス技術(RAT)の共存をサポートする装置において、
サブフレームの境界と、ダウンリンク対アップリンク(DL:UL)のサブフレーム比と、スイッチング周期とを含む前記第1のRATのフレーム構造を決定する論理と、
前記スイッチング周期の場合に、前記第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの対応する結果として得られる数に少なくとも部分的に基づいて、前記第2のRATにおける、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを選択する論理と、
前記選択したフレームオフセットとサブフレーム比とにより、前記第2のRATにおいて、フレームを送信する論理とを具備する装置。
【請求項7】
前記第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの数を最小化するように、前記第2のRATにおける、前記フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とが選択される請求項6記載の装置。
【請求項8】
前記第2のRATは、米国電気電子学会(IEEE)802.16mを含む請求項7記載の装置。
【請求項9】
前記第1のRATは、進化UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム)地上無線アクセス(E−UTRA)、または、ロングタームエボリューション−時分割デュプレクス(LTE−TDD)を含む請求項6記載の装置。
【請求項10】
前記フレーム構造を決定する論理は、後続する送信に対する、前記第1のRATの異なるフレーム構造を決定する請求項6記載の装置。
【請求項11】
隣接チャネル中での、第1および第2の無線アクセス技術(RAT)の共存をサポートする装置において、
サブフレームの境界と、ダウンリンク対アップリンク(DL:UL)のサブフレーム比と、スイッチング周期とを含む前記第1のRATのフレーム構造を決定する手段と、
前記スイッチング周期の場合に、前記第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの対応する結果として得られる数に少なくとも部分的に基づいて、前記第2のRATにおける、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを選択する手段と、
前記選択したフレームオフセットとサブフレーム比とにより、前記第2のRATにおいて、フレームを送信する手段とを具備する装置。
【請求項12】
前記第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの数を最小化するように、前記第2のRATにおける、前記フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とが選択される請求項11記載の装置。
【請求項13】
前記第2のRATは、米国電気電子学会(IEEE)802.16mを含む請求項12記載の装置。
【請求項14】
前記第1のRATは、進化UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム)地上無線アクセス(E−UTRA)、または、ロングタームエボリューション−時分割デュプレクス(LTE−TDD)を含む請求項11記載の装置。
【請求項15】
前記フレーム構造を決定する手段は、後続する送信に対する、前記第1のRATの異なるフレーム構造を決定する請求項11記載の装置。
【請求項16】
隣接チャネル中での、第1および第2の無線アクセス技術(RAT)の共存をサポートするためのコンピュータプログラムプロダクトおいて、
その上に記憶されている命令を有するコンピュータ読取可能媒体を具備し、
前記命令は、1つ以上のプロセッサにより実行可能であり、
前記命令は、
サブフレームの境界と、ダウンリンク対アップリンク(DL:UL)のサブフレーム比と、スイッチング周期とを含む前記第1のRATのフレーム構造を決定するための命令と、
前記スイッチング周期の場合に、前記第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの対応する結果として得られる数に少なくとも部分的に基づいて、前記第2のRATにおける、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを選択するための命令と、
前記選択したフレームオフセットとサブフレーム比とにより、前記第2のRATにおいて、フレームを送信するための命令とを含むコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項17】
前記第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの数を最小化するように、前記第2のRATにおける、前記フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とが選択される請求項16記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項18】
前記第2のRATは、米国電気電子学会(IEEE)802.16mを含む請求項17記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項19】
前記第1のRATは、進化UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム)地上無線アクセス(E−UTRA)、または、ロングタームエボリューション−時分割デュプレクス(LTE−TDD)を含む請求項16記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項20】
前記命令は、後続する送信に対する、前記第1のRATの異なるフレーム構造を決定するための命令をさらに含む請求項16記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項1】
隣接チャネル中での、第1および第2の無線アクセス技術(RAT)の共存をサポートするための方法において、
サブフレームの境界と、ダウンリンク対アップリンク(DL:UL)のサブフレーム比と、スイッチング周期とを含む前記第1のRATのフレーム構造を決定することと、
前記スイッチング周期の場合に、前記第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの対応する結果として得られる数に少なくとも部分的に基づいて、前記第2のRATにおける、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを選択することと、
前記選択したフレームオフセットとサブフレーム比とにより、前記第2のRATにおいて、フレームを送信することとを含む方法。
【請求項2】
前記第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの数を最小化するように、前記第2のRATにおける、前記フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とが選択される請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記第2のRATは、米国電気電子学会(IEEE)802.16mを含む請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記第1のRATは、進化UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム)地上無線アクセス(E−UTRA)、または、ロングタームエボリューション−時分割デュプレクス(LTE−TDD)を含む請求項1記載の方法。
【請求項5】
後続する送信に対する、前記第1のRATの異なるフレーム構造を決定することをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項6】
隣接チャネル中での、第1および第2の無線アクセス技術(RAT)の共存をサポートする装置において、
サブフレームの境界と、ダウンリンク対アップリンク(DL:UL)のサブフレーム比と、スイッチング周期とを含む前記第1のRATのフレーム構造を決定する論理と、
前記スイッチング周期の場合に、前記第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの対応する結果として得られる数に少なくとも部分的に基づいて、前記第2のRATにおける、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを選択する論理と、
前記選択したフレームオフセットとサブフレーム比とにより、前記第2のRATにおいて、フレームを送信する論理とを具備する装置。
【請求項7】
前記第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの数を最小化するように、前記第2のRATにおける、前記フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とが選択される請求項6記載の装置。
【請求項8】
前記第2のRATは、米国電気電子学会(IEEE)802.16mを含む請求項7記載の装置。
【請求項9】
前記第1のRATは、進化UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム)地上無線アクセス(E−UTRA)、または、ロングタームエボリューション−時分割デュプレクス(LTE−TDD)を含む請求項6記載の装置。
【請求項10】
前記フレーム構造を決定する論理は、後続する送信に対する、前記第1のRATの異なるフレーム構造を決定する請求項6記載の装置。
【請求項11】
隣接チャネル中での、第1および第2の無線アクセス技術(RAT)の共存をサポートする装置において、
サブフレームの境界と、ダウンリンク対アップリンク(DL:UL)のサブフレーム比と、スイッチング周期とを含む前記第1のRATのフレーム構造を決定する手段と、
前記スイッチング周期の場合に、前記第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの対応する結果として得られる数に少なくとも部分的に基づいて、前記第2のRATにおける、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを選択する手段と、
前記選択したフレームオフセットとサブフレーム比とにより、前記第2のRATにおいて、フレームを送信する手段とを具備する装置。
【請求項12】
前記第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの数を最小化するように、前記第2のRATにおける、前記フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とが選択される請求項11記載の装置。
【請求項13】
前記第2のRATは、米国電気電子学会(IEEE)802.16mを含む請求項12記載の装置。
【請求項14】
前記第1のRATは、進化UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム)地上無線アクセス(E−UTRA)、または、ロングタームエボリューション−時分割デュプレクス(LTE−TDD)を含む請求項11記載の装置。
【請求項15】
前記フレーム構造を決定する手段は、後続する送信に対する、前記第1のRATの異なるフレーム構造を決定する請求項11記載の装置。
【請求項16】
隣接チャネル中での、第1および第2の無線アクセス技術(RAT)の共存をサポートするためのコンピュータプログラムプロダクトおいて、
その上に記憶されている命令を有するコンピュータ読取可能媒体を具備し、
前記命令は、1つ以上のプロセッサにより実行可能であり、
前記命令は、
サブフレームの境界と、ダウンリンク対アップリンク(DL:UL)のサブフレーム比と、スイッチング周期とを含む前記第1のRATのフレーム構造を決定するための命令と、
前記スイッチング周期の場合に、前記第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの対応する結果として得られる数に少なくとも部分的に基づいて、前記第2のRATにおける、フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とを選択するための命令と、
前記選択したフレームオフセットとサブフレーム比とにより、前記第2のRATにおいて、フレームを送信するための命令とを含むコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項17】
前記第2のRATにおいてパンクチャされるシンボルの数を最小化するように、前記第2のRATにおける、前記フレームオフセットとDL:ULのサブフレーム比とが選択される請求項16記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項18】
前記第2のRATは、米国電気電子学会(IEEE)802.16mを含む請求項17記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項19】
前記第1のRATは、進化UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム)地上無線アクセス(E−UTRA)、または、ロングタームエボリューション−時分割デュプレクス(LTE−TDD)を含む請求項16記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項20】
前記命令は、後続する送信に対する、前記第1のRATの異なるフレーム構造を決定するための命令をさらに含む請求項16記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図7A】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図7A】
【図8】
【図9】
【図10】
【公表番号】特表2012−509025(P2012−509025A)
【公表日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−536486(P2011−536486)
【出願日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際出願番号】PCT/US2009/064282
【国際公開番号】WO2010/056925
【国際公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際出願番号】PCT/US2009/064282
【国際公開番号】WO2010/056925
【国際公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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