説明

改良型便器

【課題】一般家庭用洋式便器での男子小便時に飛散や便器前縁への滴下による不衛生の発生を少なくした洋式便器を提供する。
【解決手段】便座及び便蓋4の取付位置を従来の便器ボウル上縁の後方からボウル上縁側面に変更して便器内のボウル開口面積を便器後方に拡張することによって、男子の立ち小便時の飛散及び滴下を少なくすることにより衛生的にした。便座および便蓋は便器1とは別体の取付金具に横に開くように設置し、既存の便器の床固定ボルトで固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭用洋式便器の便器内面積を前後方向に拡張することによって、男子の立ち小便時におこる飛散及び滴下を防止するための方策である。
【背景技術】
【0002】
すでに特開平11−71796号や特開2005−68988号広報の飛散防止のポイントは左右方向においている。これを参考にして研究して見た。
【0003】
男子が自然体で立ち小便時の飛散及び滴下した量を左右方向か前後方向かを観察したところ前後方向の方が約5倍位多いことを確認することができた。
【発明の開示】

【発明が解決しようとする議題】
【0004】
飛散及び滴下により生ずる悪臭や周囲の汚れなどによる被害に伴なう精神的・経済的負担、主婦の衛生管理労力の軽減。
【議題を解決するための手段】
【0005】
男子が自然体で立ち小便時、はじめは便器の後縁に飛散させ、おわりには前縁に滴下させる。これを防ぐには便器の前縁と後縁の間隔を広げる必要があり、そのために便座及び便蓋の取付位置を便器の側面に変更して便器の後方に拡張する方策をとる(図1参照。)。
【発明の効果】
【0006】
便器内面積を拡張したことにより、使用時の飛散及び滴下が少なくなって衛生面が向上する。なんと言っても家族が精神的・経済的に楽になり、主婦の衛生面上の管理労力も軽減される。
【発明の実施するための最良の形態】
【0007】
本発明は、従来の便器本体のサイズ内において、方策をもとに形状を改良したものである。方策の実施にあたって側面に変更した便座及び便蓋の取付方法は、便器本体を床面に固定しているボルト・ナットを利用する。又は便器の底部にボルトを立てる穴を開けてボルト・ナットによって鉄材を立ち上げて取り付け便座及び便蓋をピンによって連結して支持する(図2、図3参照。)。出願内容において技術的、あるいは製作費用上の問題についてはその部分を省くことは、当然可能である。
【0008】
便所内の横巾は約750mmであるので使用時便座及び便蓋を開いたとき壁面で便蓋の背面を支えてもらう形になる(図2の5番参照。)。
【0009】
局部洗浄器の活用にあたっては、便座及び便蓋の開閉時の重量を軽減するため機器の大部分を壁面に取り付けるなど工夫することによって可能と考えられる。
【0010】
改良型便器を利用することによって家族とくに男子に歓迎されるし衛生面を管理する主婦には精神的に楽になるとともに労力も軽減される。
【産業上の利用可能性】
【0011】
先ず、改良された便器の構造は簡単である。人間の体位は年々向上し続けることを考えるとき、これまでに、この課題の解消を多くの人が願い続けて来たことは事実であり社会の需要は見込まれる。一方、製作者側においても将来の展望という点から検討されるものと考れる。しかしそれをふまえて製作上技術的、あるいは製作費などにおいて問題があるならば当然その部分を省いて製作することは可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】 便器平面図
【図2】 便器前面図
【図3】 便器側面図
【符号の説明】
1 便器本体
2 水タンク
3 便器後縁の立ち上り部
4 便座及び便蓋
5 便座及び便蓋の取付鉄材
6 便器本体の床面取付ボルト・ナット
7 便所壁面
A 便器内面積を後方に拡張した部分
B 従来の便器の便座及び便蓋の取付部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器の便座及び便蓋の取付位置を側面に変更する方策
【請求項2】
従来の便器の便器内面積を便器の後方に拡張して前後方向に広げ、その後縁を適宜立上げる形状にする改良型便器

【図1】
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【図2】
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【図3】
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