改良抗IgE抗体及びポリペプチドの改良方法
【課題】標的分子に対するポリペプチドの親和性を調節する方法を提供する。
【解決手段】(1)異性化を受けやすいアスパラチル残基を同定し;(2)代替残基を置換し、得られた変異体を標的分子に対する親和性でスクリーニングする。好適な実施態様では、残基の置換方法は、ファージディスプレイでの親和性成熟(AMPD)である。更に好適な実施態様では、ポリペプチドは抗体で、標的分子は抗原である。更に好適な実施態様では、抗体は抗IgEであり、標的分子はIgEである。他の実施態様では、IgEに対する親和性が改善された抗IgE抗体である。
【解決手段】(1)異性化を受けやすいアスパラチル残基を同定し;(2)代替残基を置換し、得られた変異体を標的分子に対する親和性でスクリーニングする。好適な実施態様では、残基の置換方法は、ファージディスプレイでの親和性成熟(AMPD)である。更に好適な実施態様では、ポリペプチドは抗体で、標的分子は抗原である。更に好適な実施態様では、抗体は抗IgEであり、標的分子はIgEである。他の実施態様では、IgEに対する親和性が改善された抗IgE抗体である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
アスパルチル異性化の不活性化を示さず、無修飾ポリペプチド以上である標的分子IgEに対する親和性を有する抗IgE抗体である修飾ポリペプチドを調製する方法において、
a)異性化を受けやすいアスパラチル残基を同定し;
b)代替残基を置換し、得られた変異体を標的分子に対する親和性に対して、ファージディスプレイを使用する親和成熟法でスクリーニングし、該工程が、
(i) ポリペプチドのアミノ酸配列の変化を生じるポリペプチドをコードしている遺伝子における一又は複数のコドンの置換、欠失、又は挿入により、ファージコートタンパク質に融合した構造的に関連するポリペプチドのライブラリを調製し、
(ii) 該ポリペプチドをコードしているDNAを含むファージミド粒子の表面に各関連ポリペプチドの単一の複製を示すことを更に含み;
c)アスパラチル残基が変化し、無修飾ポリペプチド以上である標的分子に対する親和性を有する修飾ポリペプチドを選択する;
ことを含んでなる方法。
【請求項2】
無修飾抗体が図12[配列番号:13−14]に「E25」として示された配列を有している請求項1に記載の方法。
【請求項3】
置換された残基が可変軽鎖CDR1残基Asp32Glu、Gln27Lys及びSer28Proである請求項2に記載の方法。
【請求項4】
更に置換された残基が可変重鎖CDR2残基Thr53Lys、Asp55Ser、Ser57Glu及びAsn59Lysである請求項3に記載の方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法を実施することを含んでなる、抗体のブタクサ誘発性ヒスタミン放出阻害性を改良する方法。
【請求項1】
アスパルチル異性化の不活性化を示さず、無修飾ポリペプチド以上である標的分子IgEに対する親和性を有する抗IgE抗体である修飾ポリペプチドを調製する方法において、
a)異性化を受けやすいアスパラチル残基を同定し;
b)代替残基を置換し、得られた変異体を標的分子に対する親和性に対して、ファージディスプレイを使用する親和成熟法でスクリーニングし、該工程が、
(i) ポリペプチドのアミノ酸配列の変化を生じるポリペプチドをコードしている遺伝子における一又は複数のコドンの置換、欠失、又は挿入により、ファージコートタンパク質に融合した構造的に関連するポリペプチドのライブラリを調製し、
(ii) 該ポリペプチドをコードしているDNAを含むファージミド粒子の表面に各関連ポリペプチドの単一の複製を示すことを更に含み;
c)アスパラチル残基が変化し、無修飾ポリペプチド以上である標的分子に対する親和性を有する修飾ポリペプチドを選択する;
ことを含んでなる方法。
【請求項2】
無修飾抗体が図12[配列番号:13−14]に「E25」として示された配列を有している請求項1に記載の方法。
【請求項3】
置換された残基が可変軽鎖CDR1残基Asp32Glu、Gln27Lys及びSer28Proである請求項2に記載の方法。
【請求項4】
更に置換された残基が可変重鎖CDR2残基Thr53Lys、Asp55Ser、Ser57Glu及びAsn59Lysである請求項3に記載の方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法を実施することを含んでなる、抗体のブタクサ誘発性ヒスタミン放出阻害性を改良する方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図10F】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図10F】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2009−55902(P2009−55902A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−151343(P2008−151343)
【出願日】平成20年6月10日(2008.6.10)
【分割の表示】特願平11−507261の分割
【原出願日】平成10年6月30日(1998.6.30)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−151343(P2008−151343)
【出願日】平成20年6月10日(2008.6.10)
【分割の表示】特願平11−507261の分割
【原出願日】平成10年6月30日(1998.6.30)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】
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