放電ランプおよび放電ランプのためのバルブネックの製造方法
本発明は、放電管(2)と、該放電管(2)に接続されている少なくとも1つのバルブネック(I,II)とを備えた放電ランプに関する。バルブネック(I,II)は内側に設けられている石英ロッド(6)と、該石英ロッドの外面(63)に配置されている第1のフィルム装置(9)とを有し、該第1のフィルム装置(9)は石英ロッド(6)の両側に配置されている電極(4,5)用の給電部(7a,7b)と接続されている。バルブネック(I,II)は少なくとも1つの第2のフィルム装置(13)を有し、該第2のフィルム装置(13)は給電部(7a,7b)と接続されており、且つ、石英ロッド(6)の長手軸(A)から第1のフィルム装置(9)までの距離よりも長い距離を長手軸(A)に対して有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放電管と、この放電管に接続されている少なくとも1つのバルブネックとを備えた放電ランプに関し、バルブネックは内側に設けられている石英ロッドと、この石英ロッドの外面に配置されている第1のフィルム装置とを有し、第1のフィルム装置は石英ロッドの両側に配置されている電極用の給電部と接続されている。さらに本発明は、放電ランプのためのバルブネックの製造方法にも関する。
【0002】
背景技術
シーリング領域における移行部ガラスを有していない水銀灯(HBOランプ)または石英ガラスバルブを備えたランプにおける給電は、ランプ電流が大きい場合(50A以上)はヒューズにフィルムを巻き付けてシールすることにより行われる。この系は石英ロッドからなり、石英ロッドの上にはモリブデン(Moフィルム)からなる薄いシーリングフィルムが等間隔で配置されている。フィルムストリップは25〜60μmの厚さと、約6〜12mmの幅を有する。複数のフィルムストリップを有する石英ロッドは外管に融着される。外管は一方では周囲雰囲気に対する放電管の密度を保証し、他方では電極への給電も保証する。このように構成されている放電ランプのバルブネックはDE 102 09 426 A1から公知である。
【0003】
放電ランプのバルブネックのこの種の構造における問題は、フィルムストリップには最大電流でしか負荷をかけることができないということである。簡単なフィルムの巻き付けによるシールの場合、石英ロッドの所定の直径ではフィルムの数が幾何学的に制限されている。さらには、ランプの破裂圧力耐性が石英ロッドの直径で基準化される。最大許容電流もフィルムの合算された総断面積で基準化される。電流要求が比較的高い場合には、従来の系ではフィルムを厚くするか、石英ロッドの直径、またそれと同時にフィルムの幅を大きくするか、フィルムの数を増やすことが考えられる。しかしながらこれらは制限的にしか実現できない。何故ならば、フィルム系の封止も、石英ロッドの直径で基準化される構造全体の破裂圧力耐性も保証しなければならないからである。
【0004】
したがって前述の解決手段では、一方では比較的高い電流耐性について満たすべき判定基準に関して、また他方では最大限の密度および破裂圧力耐性に関して限定的な改善しかもたらされない。
【0005】
発明の開示
本発明の課題は、給電部を介して供給される電流量の増加を保証し、融着されたバルブネックの密度を保証できる、放電ランプおよび放電ランプのためのバルブネックの製造方法を提供することである。
【0006】
この課題は、請求項1に記載されている特徴を備えた放電ランプおよび請求項19に記載されている特徴を備えた方法によって解決される。
【0007】
本発明による放電ランプは放電管と、この放電管に接続されており、内側に設けられている石英ロッドと、この石英ロッドの外面に配置されている第1のフィルム装置とを備えたバルブネックとを有する。第1のフィルム装置は、石英ロッドの両側に配置されている電極用の給電部と接続されている。バルブネックは少なくとも1つの第2のフィルム装置を有し、この第2のフィルム装置は給電部と接続されており、且つ少なくとも部分的に、石英ロッドの長手軸から第1のフィルム装置までの距離よりも長い距離を長手軸に対して有している。したがってバルブネック内には多層のフィルム系が形成され、この多層のフィルム系は殊に石英ロッドの長手方向の延在部に沿って石英ロッドの長手軸に対して異なる距離を有するように配置されている。したがって石英ロッドは第1のフィルム装置および第2のフィルム装置によって少なくとも部分的に包囲されている。第2のフィルム装置は第1のフィルム装置をほぼ包囲するように配置されている。
【0008】
この構成によって小型の構造様式での電流供給を改善することができ、さらにはバルブネックの密度も保証することができる。これらの少なくとも2つのフィルム面によって、放電ランプの破裂圧力に関する安定性を高めるための比較的小さい外径を有すると共に、密度の高い総フィルム断面積に対する要求を満たすことができる。
【0009】
第1のフィルム装置は有利には、石英ロッドの側面を形成する外面上に直接的に配置されている。このような第1のフィルム装置の直接的な載置によって既存の面を利用することができ、これによって別の製造ステップが省略される。さらには、石英ロッドのこの寸法設計によってこれらの面を可変に設定することができる。
【0010】
有利には、第1のフィルム装置および第2のフィルム装置がそれぞれ複数のフィルムストリップを有する。1つのフィルム装置の複数のフィルムストリップは実質的に全て同一に構成されており、したがって実質的に同一の厚さ、同一の幅および同一の長さを有する。しかしながら、1つのフィルム装置の複数のフィルムストリップはパラメータである厚さ、幅および長さのうちの少なくとも1つが異なっていてもよい。さらに、第1のフィルム装置の複数のフィルムストリップを実質的に同一に構成することができるが、第2のフィルム装置のフィルムストリップの構成とは異ならせることができる。放電ランプに関してその都度の最高の構成を状況に応じて製造することができる。
【0011】
有利には、第1のフィルム装置のフィルムストリップは石英ロッドの円周方向に見て相互に等間隔で石英ロッドの外面上に位置決めされており、石英ロッドの長手軸に対して第1の距離を有するように配置されている。有利には、この距離は石英ロッドの断面の半径である。有利には、第2のフィルム装置のフィルムストリップも同様に石英ロッドの円周方向に見て相互に等間隔で配置されており、また石英ロッドの長手軸に対して第2の距離を有するように配置されている。これによって、円周方向にみて対称性の高い構成を実現することができる。有利には、第1のフィルム装置と第2のフィルム装置との間に、長手軸の方向に見て電気的に絶縁された材料、殊にガラス材料が配置されている。したがって2つのフィルム装置は殊に石英ロッドの長さの領域において相互に間隔をあけて、または重なって配置されている。この構成によって溶融の際に殊に良好な密度を達成することができる。
【0012】
有利には、第1の外管の外面は平坦に構成されている。殊に、長さにわたり同じ外径を有するように外管は構成されている。
【0013】
有利には、第2のフィルム装置の外面上にバルブネックの外管が配置されている。
【0014】
有利には、給電部のうちの少なくとも1つが第1のプレートと接続されており、この第1のプレートは石英ロッドの端面に載置されており、第1のフィルム装置と機械的且つ電気的に接続されている。有利には、石英ロッドの両側にそれぞれ1つの第1のプレートが配置されており、これらの第1のプレートは石英ロッドの対向する端面にそれぞれ載置されており、且つ第1のフィルム装置と接続されている。
【0015】
有利には、第1のプレートが対向する端面の2次元の寸法に対応する寸法を有する。したがってそれぞれの第1のプレートを石英ロッドの側面に面一に配置することができるので、フィルム装置、殊に第1のフィルム装置のフィルムストリップも平坦に、したがって長さ全体にわたり石英ロッドの長手軸に平行になるよう被着させることができる。
【0016】
有利には、給電部のうちの少なくとも1つが第2のプレートと接続されており、この第2のプレートは第2のフィルム装置と接続されており、長手軸の方向において第1のプレートから距離をおいて配置されている。殊にここでもまた、石英ロッドの両側に配置されている各給電部は別個の第2のプレートと接続されており、それぞれの第2のプレートは、石英ロッドにおいて自身の側に配置されているそれぞれの第1のプレートと距離をおいて位置決めされている。ここでもまた第2のプレートは有利には2次元の寸法を有し、この2次元の寸法は石英ロッドの平坦な寸法と、石英ロッドの上に配置されている第1のフィルム装置の寸法と、第1のフィルム装置の上に被着されている電気的に絶縁された材料の寸法を合わせた寸法を有するように構成されている。この構成によって対称的な構造を得ることができ、この構造は第2のフィルム装置の被着も最適に保証する。したがって有利には、第2のフィルム装置のフィルムストリップは全体の長さにわたり長手軸に実質的に平行に配置されており、且つ給電部、殊にプレートと接続されている。
【0017】
第2のフィルム装置を少なくとも一方の側において第1のプレートと接続することもできる。殊に、石英ロッドの両側に第2のプレートが配置されておらず、且つそれぞれ1つの第1のプレートのみが配置されている場合には、第2のフィルム装置も両側においてこの第1のプレートと接続することができる。これによって空間構造が最小化されており、且つ材料が節約された構成を保証することができる。
【0018】
有利には、石英ロッドの一方の側における第1のプレートと第2のプレートとの間にスペーサエレメント、殊に石英管セクションが配置されている。有利にはこの石英管セクションが、第1のフィルム装置のフィルムストリップが被着されている第1のプレートの2次元の寸法に対応する2次元の寸法を有する。したがってここでもまた、実質的に石英管セクションと第1のプレートまたは第1のフィルム装置との間の面一の移行部を実現することができる。これによって、その上に被着された第1の外管ないし電気的に絶縁された材料の第1のプレートの後方の空間における進入を阻止することができる。
【0019】
有利には第1のプレートは第2のプレートよりも小さい直径を有する。
【0020】
石英ロッドの一方の側における第2のプレートおよびロッド状の給電部は有利には接続エレメントによって接続されている。これらの第2のプレートは給電部と電気的に接続されなければならない。ガラス金属結合系は既存のガラスに基づきこの領域において高い温度に対する耐性がないのではんだ付けは実質的に不可能である。したがってこの事実に基づき、有利には別の接続部が設けられている。
【0021】
接続エレメントは円筒帽子状のエレメントであり、この円筒帽子状のエレメントは棒状の給電部に被せられており、第2のプレートの裏面に載置されており、また第2のプレートおよび給電部と機械的に安定して結合されており、殊に溶接されている。したがってこの構成においては第2のプレートがロッド状の給電部に直接的に取り付けられずに、別個に成形され開かれている円筒帽子状のエレメントが平坦に第2のプレートの裏面ならびにロッド状の給電部に溶接される。
【0022】
有利には接続エレメントが高溶融性の材料、殊に少なくとも部分的にタンタルから構成されている。材料は少なくとも部分的にモリブデンおよび/またはタングステンおよび/またはタンタルからなるものでよい。これにより最適で安定した接続、殊に高温耐性のある接続が実現される。
【0023】
第2のフィルム装置は長手方向に見て有利には、少なくとも石英ロッドの一方の側においてこの側に配置されている給電部と直接的に接続されており、殊に溶接されている。殊に、第2のプレートは殆ど保持機能を実施することができないので、この第2のプレートを完全に省略しても良い。この種の構成においてはまさに第2のフィルム装置を簡単にロッド状の給電部と電気的に接続させることができる。この場合には、第2のフィルム装置とロッドを直接的に接続することもできる。
【0024】
第2のプレートのうちの少なくとも1つが省略される場合には、第2のフィルム装置が少なくとも石英ロッドの一方の側において円筒帽子状の接続部と直接的に接続され、この円筒帽子状の接続部が直接的に給電部と接続されるように第2のフィルム装置と給電部を接続することもできる。したがってこの構成においては、別個に成形されており、周囲の平坦な縁が相応の直径を有している円筒体、すなわち接続部への第2のフィルム装置の直接的な溶接が行われる。第2のフィルム装置は有利にはこの円筒体の端部においてフランジが付けられており、端部面に溶接される。ロッド状の給電部との円筒体の直接的な接続は同様に、有利には溶接プロセスによって行われる。
【0025】
有利には、長手軸方向において、接続エレメントまたは接続部の石英ロッド側とは反対側に第2のスペーサエレメント、殊に第2の石英管セクションが配置されている。
【0026】
また長手軸方向において、接続エレメントまたは接続部の石英ロッド側とは反対側に支持エレメント、殊にテーパされた支持エレメントを配置することができる。支持管とも称され、殊にコーン状に構成されているエレメントは有利にはガラス材料から構成されている。殊に、このテーパされた支持エレメントは自身のテーパされた端部領域を用いて放電管の放電ランプに対向して配置されている。
【0027】
本発明による放電ランプのためのバルブネックを製造する方法においては、このバルブネックが放電管に形成される。バルブネックの内側には石英ロッドが形成され、この石英ロッドの外面に第1のフィルム装置が取り付けられる。第1のフィルム装置は、石英ロッドの両側において、同様に石英ロッドの両側に配置されている、放電ランプの電極用の給電部と接続されている。第2のフィルム装置がバルブネック内に形成され、給電部と接続され、少なくとも部分的に石英ロッドの長手軸に対して、第1のフィルム装置が長手軸に対して有している距離よりも長い距離を有するように形成される。このプロセスによってバルブネック内に2つのフィルム面を備えた二重溶接系が形成される。これによって、破裂圧力に関する安定性を高めるためのバルブネックの比較的小さい外径を有すると共に、密度の高い総フィルム断面積に対する要求を満たすことができる。
【0028】
第1のフィルム装置が石英ロッドの外面に配置されているという一般的な表現には、外面への直接的な配置も、石英ロッドとフィルム装置との間に別のエレメントまたは別の層が取付けられている間接的な配置も含まれると解される。
【0029】
有利には、側面を形成する石英ロッドの外面には等間隔で配置されている複数のフィルムストリップが相互に平行に形成されており、これらのフィルムストリップは少なくとも一方の側において第1のプレートと接続され、殊に溶接され、第1のプレートはこの側に配置されている給電部と接続、殊にはんだ付けされる。
【0030】
石英ロッドの両側には有利にはスペーサエレメント、殊に第1の石英管セクションが取り付けられており、第1の外管が石英ロッド、第1のフィルム装置、少なくとも1つの第1のプレートおよびスペーサエレメントに被せられ、そのようにして形成された中間装置が溶融封止される。これによって気密な結合を保証することができる。
【0031】
有利には、第1の外管の外面が平坦化される。外管のこの平坦化は例えば研磨または熱研磨またはレーザ処理によって行うことができる。有利には、外管が長さにわたり一定の直径を有するように平坦化が行われる。
【0032】
有利には、第1のフィルム装置は第2のフィルム装置が石英ロッドの長手軸に対して有している距離よりも短い距離を有するように構成される。このことは殊に石英ロッドの全体の長さにわたり行われる。
【0033】
有利には、第1のフィルム装置と第2のフィルム装置との間にガラス材料が構成されている。このことは有利には、第1の外管が2つのフィルム装置の間の電気的に絶縁された材料として使用されることによって行うことができる。
【0034】
有利には、第1の外管の外面に第2のフィルム装置が被着され、給電部と接続される。第2のフィルム装置を有利には殊に石英ロッドの両側に配置されている第2のプレートを介して給電部に接続させることができる。しかしながら、第2のフィルム装置を少なくとも石英ロッドの一方の側において第1のプレートと接続させ、これによりこの側に配置されている給電部と電気的に接続させることもできる。
【0035】
有利には、第2のフィルム装置は、少なくとも石英ロッドの一方の側においてこの側に配置されている給電部と直接的に接続されており、殊に給電部に溶接されている。
【0036】
石英ロッドの少なくとも一方の側に、第2のフィルム装置と接続される第2のプレートを配置することができる。第2のプレートを接続エレメント、殊に円筒帽子状の接続エレメントと接続することができ、第2のプレートおよび給電部が接続エレメントに溶接される。
【0037】
長手軸の方向に見て、石英ロッドの少なくとも一方の側には第2のスペーサエレメント、殊に第2の石英管セクションが、第1のスペーサエレメントの石英ロッド側とは反対側、殊に第2のプレートまたは接続エレメントの石英ロッド側とは反対側に配置されている。
【0038】
有利には、放電空間と対向する給電部に電極を取り付けた後に、そのようにして製造された最終装置が第2の外管に取り付けられ、この第2の外管に気密に融着することができる。
【0039】
本発明による放電ランプのさらに有利な実施形態は本発明による方法の有利な実施形態と見なすことができる。
【0040】
図面の簡単な説明
以下では、概略的な図面に基づき本発明の実施例を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明による放電ランプの概略図を示す。
【図2】図1による放電ランプのためのバルブネックを製造する際の中間状態の概略的な断面図を示す。
【図3】図1による放電ランプのためのバルブネックを製造する際の中間状態の概略的な断面図を示す。
【図4】図1による放電ランプのためのバルブネックを製造する際の中間状態の概略的な断面図を示す。
【図5】図1による放電ランプのためのバルブネックを製造する際の中間状態の概略的な断面図を示す。
【図6】図1による放電ランプのためのバルブネックを製造する際の中間状態の概略的な断面図を示す。
【図7】図1による放電ランプのためのバルブネックを製造する際の中間状態の概略的な断面図を示す。
【図8】図1による放電ランプのためのバルブネックを製造する際の中間状態の概略的な断面図を示す。
【図9】図1による放電ランプのためのバルブネックを製造する際の中間状態の概略的な断面図を示す。
【図10】図1による放電ランプのためのバルブネックを製造する際の中間状態の概略的な断面図を示す。
【図11】図1による放電ランプのためのバルブネックを製造する際の中間状態の概略的な断面図を示す。
【図12】図1による放電ランプのためのバルブネックを製造する際の中間状態の概略的な断面図を示す。
【図13】放電ランプの給電部とプレートとの間の接続エレメントの斜視図を示す。
【図14】一方では第2のフィルム装置と接続可能であり、他方では給電部と接続可能である接続部の斜視図を示す。
【0042】
発明の有利な実施形態
図面において、同一の構成要素または同機能の構成要素には同じ参照記号が付されている。
【0043】
図1には、水銀放電ランプとして構成されている放電ランプ1が概略的に示されている。放電ランプ1は放電空間3を備えた放電管2を有し、放電空間3内にはアノード4およびカソード5が配置されている。カソード5は電極保持部または電流供給部5aと接続されている。相応に、アノード4も電極保持部または電流供給部4aと接続されている。
【0044】
放電管2の両端にはバルブネックI,IIが構成されている。アノード4の電極保持部4aは第1のバルブネックIへと延びており、またカソード5の電極保持部5aは第2のバルブネックIIへと延びている。
【0045】
以下ではバルブネックI,IIの構造を図2から図12に基づき詳細に説明する。実施例において、2つのバルブネックIおよびIIは同一に構成されているので、以下ではバルブネックIのみを参照する。
【0046】
図2には、バルブネックIを製造するための1つの製造ステップが概略的に示されている。この製造ステップにおいては円筒状の石英ロッド6が準備されており、この石英ロッド6の第1の端面61には第1のプレート8Aが載置されており、反対側の第2の端面62には第1のプレート8bが載置されている。この実施例では2つの第1のプレート8aおよび8bがy−z平面において、端面61ないし62の寸法に対応する2次元の寸法を有する。したがって第1のプレート8aおよび8bは石英ロッド6の外面または側面63と面一に配置されている。左側に配置されている第1のプレート8aは第1の給電部7aと接続されている。反対側では第1のプレート8bが第2の給電部7bと接続されている。第2の給電部7bは図1における給電部ないし電極保持部4aの実施例に対応し、したがって放電空間3へと延びている。
【0047】
ロッド状の第1の給電部7aは第1のプレート8aにはんだ付けされており、同様にして、右側に配置されている給電部7bは右側に配置されている第1のプレート8bにはんだ付けされている。
【0048】
図3には別の製造ステップが示されており、この製造ステップにおいては図示されているフィルムストリップ9a,9bおよび9cからなる第1のフィルム装置9が石英ロッド6の側面63上に被着されている。フィルムストリップ9a〜9cは相互に等間隔に配置されており、側面63の周囲に位置決めされている。図3から見て取れるように、フィルムストリップ9a〜9cは長さ(x方向)l1を有し、この長さl1は石英ロッド6の長さと第1のプレート8aおよび8bの厚さの和に対応する。第1のフィルム装置9のフィルムストリップ9a〜9cは第1のプレート8aおよび8b、殊に第1のプレート8aおよび8bの外側の縁に溶接されている。第1のフィルム装置9のフィルムストリップ9a〜9cはモリブデン箔として構成されている。有利には、これらの第1のフィルムストリップ9a〜9cは約55μmの厚さd1を有する。この実施例で第1のプレート8aおよび8bは有利には約17mmの直径を有する。
【0049】
図4による、バルブネックIを製造するためのさらなる製造ステップにおいては、石英ロッド6の長手軸Aの方向に見て、石英ロッド6の両側にそれぞれ1つの第1のスペーサエレメント10aおよび10bが取り付けられている。これらの第1のスペーサエレメント10aおよび10bは石英管セクションとして構成されている。有利には、これらの第1のスペーサエレメント10aおよび10bは長手軸Aの方向に見て5mm〜15mmの長さl2(x方向)を有する。この実施例においてこの長さl2は約10mmである。
【0050】
図面から見て取れるように、2つの第1のスペーサエレメント10aおよび10bは有利には、第1のプレート8aおよび8bの裏面に直接載置されるように配置されている。さらに、これらのスペーサエレメント10aおよび10bはy−z平面において、第1のフィルム装置9のフィルムストリップ9a〜9cが配置されている第1のプレート8aおよび8bの裏面の寸法に対応する2次元の寸法を有する。したがってここでもまた、第1のスペーサエレメント10aおよび10bと第1のプレート8aおよび8bとの間の実質的に面一の移行部を実現することができる。
【0051】
図5による、さらなる製造ステップにおいては、第1の外管11が図4のステップにおいて製造された中間装置にわたり被せられ、外管11が図4による中間装置に融着または溶融封止される。この最初の気密な溶融封止が行われている場合には、図5に示した系は硬い結合に基づき剛性であり、機械的な安定性は給電部7a,7bと第1のプレート8a,8bとの間のはんだ付けによって保証されている。図6に示された後続のステップでは、図5においてスペーサエレメント10aおよび10bを超えて張り出している第1の外管11が適切な切断装置によって切断される。切断前または切断後に外管11の外面を平坦化することができる。これによって別のフィルム装置の被着に有利な影響を及ぼすことができる。有利には、平坦化後に外管11はその全体の長さにわたり一定の外径を有する。
【0052】
続けて図7によれば、この実施例では長手軸Aの方向に見て、それぞれ1つの第2のプレート12aおよび12bが取り付けられる。2つの第2のプレート12aおよび12bはy−z平面において、第1の外管11の寸法に対応する2次元の寸法を有する。したがってここでもまた、第2のプレート12aおよび12bと外管11の側面と間の面一の移行部を達成することができる。この図から見て取れるように、2つの第2のプレート12aおよび12bは第1のスペーサエレメント10aおよび10bに直接的に載置されている。
【0053】
図8にはさらなる製造ステップが概略的に示されており、この製造ステップにおいては第2のフィルム装置13が被着される。第2のフィルム装置13は複数のフィルムストリップ13a,13b,13cおよび13dから形成されている。これらのフィルムストリップ13a〜13dは円周方向に見てやはり等間隔に、第1の外管11の外面または側面に被着されている。
【0054】
フィルムストリップ13a〜13dは、外管11の長さとこの外管11に接続されている第2のプレート12aおよび12bの厚さの和に対応する長さ(x方向)を有する。フィルムストライプの厚さd2は約55μmである。
【0055】
したがってバルブネックIは2つのフィルム装置9および13を有し、これらのフィルム装置9および13は石英ロッド6の長手軸Aに対して異なる半径方向の距離を有するように構成されている。この実施例において、第1のフィルム装置9と第2のフィルム装置13との間には第1の外管11のガラス材料が絶縁性材料として、少なくとも石英ロッド6の長さおよび第1のプレート8aおよび8bの厚みにわたり配置されている。
【0056】
この実施例において石英ロッド6の両側、したがって第1のプレート8aおよび8bならびに第1のスペーサエレメント10aおよび10bの両側に配置されている第2のプレート12aおよび12bは、対応付けられている側に配置されているそれぞれの給電部7aおよび7bと接続されていなければならない。一般的にガラス金属結合系ははんだ結合に必要とされる高い温度に対する耐性がないので、ここでははんだ結合は行われていない。
【0057】
この実施例では、第2のプレート12aおよび12bと給電部7aまたは7bとの間に、円筒帽子状のエレメント14aまたは14bの形の接続エレメントが配置されている。この構成では、第2のプレート12aまたは12bが所属の給電部7aまたは7bに直接的に溶接されるのではなく、この円筒帽子状の接続エレメント14aまたは14bがその管状の部分141を用いて給電部7aに被せられることにより、給電部7aは平坦な端部領域142によって第2のプレート12aの裏面に接続される。端部領域142の寸法は、この端部領域142が実質的に第2のプレート12aまたは12bの2次元の裏面に対応する寸法を有し、したがってそれらの第2のプレート12aまたは12bと面一であるように形成されている。
【0058】
このエレメント14aは給電部7aおよび第2のプレート12aと溶接される。相応の装置を第2のプレート12bおよび給電部7bの領域に設けることができる。この実施例において円筒帽子状のエレメント14aおよび14bはタンタルまたは別の高溶融性の材料から構成されている。
【0059】
さらには、図8において被着された第2のフィルム装置13は少なくとも石英ロッド6の一方の側において、その側に取り付けられている第1のプレート8aまたは8bに直接側に接続されているか、その側に取り付けられている給電部7aまたは7bに直接的に接続されている。この種の構成においては、少なくとも石英ロッド6の一方の側において第2のプレート12aまたは12bは設けられていない。
【0060】
図10によるさらなる製造ステップにおいては、図9に示した状態から石英ロッド6の両側に第2のスペーサエレメント15aおよび15bがそれぞれ1つ配置され、これらのスペーサエレメント15aおよび15bはやはり石英管セクションとして構成されている。図11から見て取れるように、エレメント14aおよび14bが部分的に空所16aおよび16b内に配置されるように、これらの第2のスペーサエレメント15aおよび15bは形成および配置されている。さらに第2のスペーサエレメント15aおよび15bはy−z平面において、この実施例では第2のプレート12aおよび12bの裏面の寸法に実質的に対応する寸法を有するように形成されている。したがってここでもまた、第2のスペーサエレメント15aおよび15bと第2のプレート12aおよび12bまたはそれらの上に配置されているフィルムストリップ13a〜13dとの間の面一の移行部を達成することができる。
【0061】
さらに図11によれば、放電空間3と対向する給電部7bにはその先端部においてアノード4が取り付けられている。これはアノードが給電部7bに圧着されるか、はんだ付けされることによって行われる。
【0062】
アノード4を取り付ける前に、第2のスペーサエレメント15bにテーパ状に形成されている支持エレメントがさらに取り付けられる。この支持エレメントは図11には示されておらず、その位置のみが参照番号17によって示唆されている。
【0063】
バルブネックIを製造するための図12によるさらなる製造ステップにおいては、第2の外管18が図11において製造された装置に被せられ、図11に従い事前に製造された系と融着または溶融封止される。図11に示した系はここで図12に従い完全な電極系として放電ランプ1に溶融封止することができる。第2の外管18は放電管2と一体的に結合されており、図12に図示されている系は気密に溶融封止されている。
【0064】
2つの第2のプレート12aおよび12bが設けられていない場合には、フィルムストリップ13a〜13dを給電部7aおよび7bに直接的に溶着させることができる。さらに図14において斜視図で示されているように、円筒帽子状の接続部19を設けることもできる。この接続部19を管状のセクション19aにより所属の給電部7aまたは7bに融着させることができる。フィルムストリップ13a〜13dの端部領域を接続部19の平坦なリング19bに融着することができる。このために、フィルムストリップ13a〜13dの端部領域にフランジを付け、平坦なリング19bに溶着させることができる。
【0065】
図2〜12の製造ステップにおいて、また図12において最終的な装置の形で示されているような系またはバルブネックIによって、従来技術と比較して同じ電極直径において著しく高い電流耐性を保証することができる。例えば17mmの直径を有する第1のプレートおよび約22mmの直径を有する第2のプレートならびに、約55μmの厚さd1およびd2を有する第1のフィルム装置9および第2のフィルム装置13が使用される場合には、300A以上の電流負荷が可能である。約22mmのプレート直径を有する従来の系では最大で約220Aの電流でしか負荷を加えることができない。さらには本発明によって、電極系の直径を非常に高い電流負荷において比較的小さく維持することができ、これによって殊に破裂圧力に関してより大きな利点を達成することができる。何故ならば電極系はその直径によって基準化されるからである。殊に、表示面、とりわけLCDの分野におけるバックライト照明のために使用することができる放電ランプにおいては、これによって著しく大きな利点を達成することができる。さらには、所定の直径および所定の電流強度によって、フィルムの厚さを従来技術に比べて薄くすることができ、このことは破裂圧力に関して有利に作用する。
【技術分野】
【0001】
本発明は、放電管と、この放電管に接続されている少なくとも1つのバルブネックとを備えた放電ランプに関し、バルブネックは内側に設けられている石英ロッドと、この石英ロッドの外面に配置されている第1のフィルム装置とを有し、第1のフィルム装置は石英ロッドの両側に配置されている電極用の給電部と接続されている。さらに本発明は、放電ランプのためのバルブネックの製造方法にも関する。
【0002】
背景技術
シーリング領域における移行部ガラスを有していない水銀灯(HBOランプ)または石英ガラスバルブを備えたランプにおける給電は、ランプ電流が大きい場合(50A以上)はヒューズにフィルムを巻き付けてシールすることにより行われる。この系は石英ロッドからなり、石英ロッドの上にはモリブデン(Moフィルム)からなる薄いシーリングフィルムが等間隔で配置されている。フィルムストリップは25〜60μmの厚さと、約6〜12mmの幅を有する。複数のフィルムストリップを有する石英ロッドは外管に融着される。外管は一方では周囲雰囲気に対する放電管の密度を保証し、他方では電極への給電も保証する。このように構成されている放電ランプのバルブネックはDE 102 09 426 A1から公知である。
【0003】
放電ランプのバルブネックのこの種の構造における問題は、フィルムストリップには最大電流でしか負荷をかけることができないということである。簡単なフィルムの巻き付けによるシールの場合、石英ロッドの所定の直径ではフィルムの数が幾何学的に制限されている。さらには、ランプの破裂圧力耐性が石英ロッドの直径で基準化される。最大許容電流もフィルムの合算された総断面積で基準化される。電流要求が比較的高い場合には、従来の系ではフィルムを厚くするか、石英ロッドの直径、またそれと同時にフィルムの幅を大きくするか、フィルムの数を増やすことが考えられる。しかしながらこれらは制限的にしか実現できない。何故ならば、フィルム系の封止も、石英ロッドの直径で基準化される構造全体の破裂圧力耐性も保証しなければならないからである。
【0004】
したがって前述の解決手段では、一方では比較的高い電流耐性について満たすべき判定基準に関して、また他方では最大限の密度および破裂圧力耐性に関して限定的な改善しかもたらされない。
【0005】
発明の開示
本発明の課題は、給電部を介して供給される電流量の増加を保証し、融着されたバルブネックの密度を保証できる、放電ランプおよび放電ランプのためのバルブネックの製造方法を提供することである。
【0006】
この課題は、請求項1に記載されている特徴を備えた放電ランプおよび請求項19に記載されている特徴を備えた方法によって解決される。
【0007】
本発明による放電ランプは放電管と、この放電管に接続されており、内側に設けられている石英ロッドと、この石英ロッドの外面に配置されている第1のフィルム装置とを備えたバルブネックとを有する。第1のフィルム装置は、石英ロッドの両側に配置されている電極用の給電部と接続されている。バルブネックは少なくとも1つの第2のフィルム装置を有し、この第2のフィルム装置は給電部と接続されており、且つ少なくとも部分的に、石英ロッドの長手軸から第1のフィルム装置までの距離よりも長い距離を長手軸に対して有している。したがってバルブネック内には多層のフィルム系が形成され、この多層のフィルム系は殊に石英ロッドの長手方向の延在部に沿って石英ロッドの長手軸に対して異なる距離を有するように配置されている。したがって石英ロッドは第1のフィルム装置および第2のフィルム装置によって少なくとも部分的に包囲されている。第2のフィルム装置は第1のフィルム装置をほぼ包囲するように配置されている。
【0008】
この構成によって小型の構造様式での電流供給を改善することができ、さらにはバルブネックの密度も保証することができる。これらの少なくとも2つのフィルム面によって、放電ランプの破裂圧力に関する安定性を高めるための比較的小さい外径を有すると共に、密度の高い総フィルム断面積に対する要求を満たすことができる。
【0009】
第1のフィルム装置は有利には、石英ロッドの側面を形成する外面上に直接的に配置されている。このような第1のフィルム装置の直接的な載置によって既存の面を利用することができ、これによって別の製造ステップが省略される。さらには、石英ロッドのこの寸法設計によってこれらの面を可変に設定することができる。
【0010】
有利には、第1のフィルム装置および第2のフィルム装置がそれぞれ複数のフィルムストリップを有する。1つのフィルム装置の複数のフィルムストリップは実質的に全て同一に構成されており、したがって実質的に同一の厚さ、同一の幅および同一の長さを有する。しかしながら、1つのフィルム装置の複数のフィルムストリップはパラメータである厚さ、幅および長さのうちの少なくとも1つが異なっていてもよい。さらに、第1のフィルム装置の複数のフィルムストリップを実質的に同一に構成することができるが、第2のフィルム装置のフィルムストリップの構成とは異ならせることができる。放電ランプに関してその都度の最高の構成を状況に応じて製造することができる。
【0011】
有利には、第1のフィルム装置のフィルムストリップは石英ロッドの円周方向に見て相互に等間隔で石英ロッドの外面上に位置決めされており、石英ロッドの長手軸に対して第1の距離を有するように配置されている。有利には、この距離は石英ロッドの断面の半径である。有利には、第2のフィルム装置のフィルムストリップも同様に石英ロッドの円周方向に見て相互に等間隔で配置されており、また石英ロッドの長手軸に対して第2の距離を有するように配置されている。これによって、円周方向にみて対称性の高い構成を実現することができる。有利には、第1のフィルム装置と第2のフィルム装置との間に、長手軸の方向に見て電気的に絶縁された材料、殊にガラス材料が配置されている。したがって2つのフィルム装置は殊に石英ロッドの長さの領域において相互に間隔をあけて、または重なって配置されている。この構成によって溶融の際に殊に良好な密度を達成することができる。
【0012】
有利には、第1の外管の外面は平坦に構成されている。殊に、長さにわたり同じ外径を有するように外管は構成されている。
【0013】
有利には、第2のフィルム装置の外面上にバルブネックの外管が配置されている。
【0014】
有利には、給電部のうちの少なくとも1つが第1のプレートと接続されており、この第1のプレートは石英ロッドの端面に載置されており、第1のフィルム装置と機械的且つ電気的に接続されている。有利には、石英ロッドの両側にそれぞれ1つの第1のプレートが配置されており、これらの第1のプレートは石英ロッドの対向する端面にそれぞれ載置されており、且つ第1のフィルム装置と接続されている。
【0015】
有利には、第1のプレートが対向する端面の2次元の寸法に対応する寸法を有する。したがってそれぞれの第1のプレートを石英ロッドの側面に面一に配置することができるので、フィルム装置、殊に第1のフィルム装置のフィルムストリップも平坦に、したがって長さ全体にわたり石英ロッドの長手軸に平行になるよう被着させることができる。
【0016】
有利には、給電部のうちの少なくとも1つが第2のプレートと接続されており、この第2のプレートは第2のフィルム装置と接続されており、長手軸の方向において第1のプレートから距離をおいて配置されている。殊にここでもまた、石英ロッドの両側に配置されている各給電部は別個の第2のプレートと接続されており、それぞれの第2のプレートは、石英ロッドにおいて自身の側に配置されているそれぞれの第1のプレートと距離をおいて位置決めされている。ここでもまた第2のプレートは有利には2次元の寸法を有し、この2次元の寸法は石英ロッドの平坦な寸法と、石英ロッドの上に配置されている第1のフィルム装置の寸法と、第1のフィルム装置の上に被着されている電気的に絶縁された材料の寸法を合わせた寸法を有するように構成されている。この構成によって対称的な構造を得ることができ、この構造は第2のフィルム装置の被着も最適に保証する。したがって有利には、第2のフィルム装置のフィルムストリップは全体の長さにわたり長手軸に実質的に平行に配置されており、且つ給電部、殊にプレートと接続されている。
【0017】
第2のフィルム装置を少なくとも一方の側において第1のプレートと接続することもできる。殊に、石英ロッドの両側に第2のプレートが配置されておらず、且つそれぞれ1つの第1のプレートのみが配置されている場合には、第2のフィルム装置も両側においてこの第1のプレートと接続することができる。これによって空間構造が最小化されており、且つ材料が節約された構成を保証することができる。
【0018】
有利には、石英ロッドの一方の側における第1のプレートと第2のプレートとの間にスペーサエレメント、殊に石英管セクションが配置されている。有利にはこの石英管セクションが、第1のフィルム装置のフィルムストリップが被着されている第1のプレートの2次元の寸法に対応する2次元の寸法を有する。したがってここでもまた、実質的に石英管セクションと第1のプレートまたは第1のフィルム装置との間の面一の移行部を実現することができる。これによって、その上に被着された第1の外管ないし電気的に絶縁された材料の第1のプレートの後方の空間における進入を阻止することができる。
【0019】
有利には第1のプレートは第2のプレートよりも小さい直径を有する。
【0020】
石英ロッドの一方の側における第2のプレートおよびロッド状の給電部は有利には接続エレメントによって接続されている。これらの第2のプレートは給電部と電気的に接続されなければならない。ガラス金属結合系は既存のガラスに基づきこの領域において高い温度に対する耐性がないのではんだ付けは実質的に不可能である。したがってこの事実に基づき、有利には別の接続部が設けられている。
【0021】
接続エレメントは円筒帽子状のエレメントであり、この円筒帽子状のエレメントは棒状の給電部に被せられており、第2のプレートの裏面に載置されており、また第2のプレートおよび給電部と機械的に安定して結合されており、殊に溶接されている。したがってこの構成においては第2のプレートがロッド状の給電部に直接的に取り付けられずに、別個に成形され開かれている円筒帽子状のエレメントが平坦に第2のプレートの裏面ならびにロッド状の給電部に溶接される。
【0022】
有利には接続エレメントが高溶融性の材料、殊に少なくとも部分的にタンタルから構成されている。材料は少なくとも部分的にモリブデンおよび/またはタングステンおよび/またはタンタルからなるものでよい。これにより最適で安定した接続、殊に高温耐性のある接続が実現される。
【0023】
第2のフィルム装置は長手方向に見て有利には、少なくとも石英ロッドの一方の側においてこの側に配置されている給電部と直接的に接続されており、殊に溶接されている。殊に、第2のプレートは殆ど保持機能を実施することができないので、この第2のプレートを完全に省略しても良い。この種の構成においてはまさに第2のフィルム装置を簡単にロッド状の給電部と電気的に接続させることができる。この場合には、第2のフィルム装置とロッドを直接的に接続することもできる。
【0024】
第2のプレートのうちの少なくとも1つが省略される場合には、第2のフィルム装置が少なくとも石英ロッドの一方の側において円筒帽子状の接続部と直接的に接続され、この円筒帽子状の接続部が直接的に給電部と接続されるように第2のフィルム装置と給電部を接続することもできる。したがってこの構成においては、別個に成形されており、周囲の平坦な縁が相応の直径を有している円筒体、すなわち接続部への第2のフィルム装置の直接的な溶接が行われる。第2のフィルム装置は有利にはこの円筒体の端部においてフランジが付けられており、端部面に溶接される。ロッド状の給電部との円筒体の直接的な接続は同様に、有利には溶接プロセスによって行われる。
【0025】
有利には、長手軸方向において、接続エレメントまたは接続部の石英ロッド側とは反対側に第2のスペーサエレメント、殊に第2の石英管セクションが配置されている。
【0026】
また長手軸方向において、接続エレメントまたは接続部の石英ロッド側とは反対側に支持エレメント、殊にテーパされた支持エレメントを配置することができる。支持管とも称され、殊にコーン状に構成されているエレメントは有利にはガラス材料から構成されている。殊に、このテーパされた支持エレメントは自身のテーパされた端部領域を用いて放電管の放電ランプに対向して配置されている。
【0027】
本発明による放電ランプのためのバルブネックを製造する方法においては、このバルブネックが放電管に形成される。バルブネックの内側には石英ロッドが形成され、この石英ロッドの外面に第1のフィルム装置が取り付けられる。第1のフィルム装置は、石英ロッドの両側において、同様に石英ロッドの両側に配置されている、放電ランプの電極用の給電部と接続されている。第2のフィルム装置がバルブネック内に形成され、給電部と接続され、少なくとも部分的に石英ロッドの長手軸に対して、第1のフィルム装置が長手軸に対して有している距離よりも長い距離を有するように形成される。このプロセスによってバルブネック内に2つのフィルム面を備えた二重溶接系が形成される。これによって、破裂圧力に関する安定性を高めるためのバルブネックの比較的小さい外径を有すると共に、密度の高い総フィルム断面積に対する要求を満たすことができる。
【0028】
第1のフィルム装置が石英ロッドの外面に配置されているという一般的な表現には、外面への直接的な配置も、石英ロッドとフィルム装置との間に別のエレメントまたは別の層が取付けられている間接的な配置も含まれると解される。
【0029】
有利には、側面を形成する石英ロッドの外面には等間隔で配置されている複数のフィルムストリップが相互に平行に形成されており、これらのフィルムストリップは少なくとも一方の側において第1のプレートと接続され、殊に溶接され、第1のプレートはこの側に配置されている給電部と接続、殊にはんだ付けされる。
【0030】
石英ロッドの両側には有利にはスペーサエレメント、殊に第1の石英管セクションが取り付けられており、第1の外管が石英ロッド、第1のフィルム装置、少なくとも1つの第1のプレートおよびスペーサエレメントに被せられ、そのようにして形成された中間装置が溶融封止される。これによって気密な結合を保証することができる。
【0031】
有利には、第1の外管の外面が平坦化される。外管のこの平坦化は例えば研磨または熱研磨またはレーザ処理によって行うことができる。有利には、外管が長さにわたり一定の直径を有するように平坦化が行われる。
【0032】
有利には、第1のフィルム装置は第2のフィルム装置が石英ロッドの長手軸に対して有している距離よりも短い距離を有するように構成される。このことは殊に石英ロッドの全体の長さにわたり行われる。
【0033】
有利には、第1のフィルム装置と第2のフィルム装置との間にガラス材料が構成されている。このことは有利には、第1の外管が2つのフィルム装置の間の電気的に絶縁された材料として使用されることによって行うことができる。
【0034】
有利には、第1の外管の外面に第2のフィルム装置が被着され、給電部と接続される。第2のフィルム装置を有利には殊に石英ロッドの両側に配置されている第2のプレートを介して給電部に接続させることができる。しかしながら、第2のフィルム装置を少なくとも石英ロッドの一方の側において第1のプレートと接続させ、これによりこの側に配置されている給電部と電気的に接続させることもできる。
【0035】
有利には、第2のフィルム装置は、少なくとも石英ロッドの一方の側においてこの側に配置されている給電部と直接的に接続されており、殊に給電部に溶接されている。
【0036】
石英ロッドの少なくとも一方の側に、第2のフィルム装置と接続される第2のプレートを配置することができる。第2のプレートを接続エレメント、殊に円筒帽子状の接続エレメントと接続することができ、第2のプレートおよび給電部が接続エレメントに溶接される。
【0037】
長手軸の方向に見て、石英ロッドの少なくとも一方の側には第2のスペーサエレメント、殊に第2の石英管セクションが、第1のスペーサエレメントの石英ロッド側とは反対側、殊に第2のプレートまたは接続エレメントの石英ロッド側とは反対側に配置されている。
【0038】
有利には、放電空間と対向する給電部に電極を取り付けた後に、そのようにして製造された最終装置が第2の外管に取り付けられ、この第2の外管に気密に融着することができる。
【0039】
本発明による放電ランプのさらに有利な実施形態は本発明による方法の有利な実施形態と見なすことができる。
【0040】
図面の簡単な説明
以下では、概略的な図面に基づき本発明の実施例を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明による放電ランプの概略図を示す。
【図2】図1による放電ランプのためのバルブネックを製造する際の中間状態の概略的な断面図を示す。
【図3】図1による放電ランプのためのバルブネックを製造する際の中間状態の概略的な断面図を示す。
【図4】図1による放電ランプのためのバルブネックを製造する際の中間状態の概略的な断面図を示す。
【図5】図1による放電ランプのためのバルブネックを製造する際の中間状態の概略的な断面図を示す。
【図6】図1による放電ランプのためのバルブネックを製造する際の中間状態の概略的な断面図を示す。
【図7】図1による放電ランプのためのバルブネックを製造する際の中間状態の概略的な断面図を示す。
【図8】図1による放電ランプのためのバルブネックを製造する際の中間状態の概略的な断面図を示す。
【図9】図1による放電ランプのためのバルブネックを製造する際の中間状態の概略的な断面図を示す。
【図10】図1による放電ランプのためのバルブネックを製造する際の中間状態の概略的な断面図を示す。
【図11】図1による放電ランプのためのバルブネックを製造する際の中間状態の概略的な断面図を示す。
【図12】図1による放電ランプのためのバルブネックを製造する際の中間状態の概略的な断面図を示す。
【図13】放電ランプの給電部とプレートとの間の接続エレメントの斜視図を示す。
【図14】一方では第2のフィルム装置と接続可能であり、他方では給電部と接続可能である接続部の斜視図を示す。
【0042】
発明の有利な実施形態
図面において、同一の構成要素または同機能の構成要素には同じ参照記号が付されている。
【0043】
図1には、水銀放電ランプとして構成されている放電ランプ1が概略的に示されている。放電ランプ1は放電空間3を備えた放電管2を有し、放電空間3内にはアノード4およびカソード5が配置されている。カソード5は電極保持部または電流供給部5aと接続されている。相応に、アノード4も電極保持部または電流供給部4aと接続されている。
【0044】
放電管2の両端にはバルブネックI,IIが構成されている。アノード4の電極保持部4aは第1のバルブネックIへと延びており、またカソード5の電極保持部5aは第2のバルブネックIIへと延びている。
【0045】
以下ではバルブネックI,IIの構造を図2から図12に基づき詳細に説明する。実施例において、2つのバルブネックIおよびIIは同一に構成されているので、以下ではバルブネックIのみを参照する。
【0046】
図2には、バルブネックIを製造するための1つの製造ステップが概略的に示されている。この製造ステップにおいては円筒状の石英ロッド6が準備されており、この石英ロッド6の第1の端面61には第1のプレート8Aが載置されており、反対側の第2の端面62には第1のプレート8bが載置されている。この実施例では2つの第1のプレート8aおよび8bがy−z平面において、端面61ないし62の寸法に対応する2次元の寸法を有する。したがって第1のプレート8aおよび8bは石英ロッド6の外面または側面63と面一に配置されている。左側に配置されている第1のプレート8aは第1の給電部7aと接続されている。反対側では第1のプレート8bが第2の給電部7bと接続されている。第2の給電部7bは図1における給電部ないし電極保持部4aの実施例に対応し、したがって放電空間3へと延びている。
【0047】
ロッド状の第1の給電部7aは第1のプレート8aにはんだ付けされており、同様にして、右側に配置されている給電部7bは右側に配置されている第1のプレート8bにはんだ付けされている。
【0048】
図3には別の製造ステップが示されており、この製造ステップにおいては図示されているフィルムストリップ9a,9bおよび9cからなる第1のフィルム装置9が石英ロッド6の側面63上に被着されている。フィルムストリップ9a〜9cは相互に等間隔に配置されており、側面63の周囲に位置決めされている。図3から見て取れるように、フィルムストリップ9a〜9cは長さ(x方向)l1を有し、この長さl1は石英ロッド6の長さと第1のプレート8aおよび8bの厚さの和に対応する。第1のフィルム装置9のフィルムストリップ9a〜9cは第1のプレート8aおよび8b、殊に第1のプレート8aおよび8bの外側の縁に溶接されている。第1のフィルム装置9のフィルムストリップ9a〜9cはモリブデン箔として構成されている。有利には、これらの第1のフィルムストリップ9a〜9cは約55μmの厚さd1を有する。この実施例で第1のプレート8aおよび8bは有利には約17mmの直径を有する。
【0049】
図4による、バルブネックIを製造するためのさらなる製造ステップにおいては、石英ロッド6の長手軸Aの方向に見て、石英ロッド6の両側にそれぞれ1つの第1のスペーサエレメント10aおよび10bが取り付けられている。これらの第1のスペーサエレメント10aおよび10bは石英管セクションとして構成されている。有利には、これらの第1のスペーサエレメント10aおよび10bは長手軸Aの方向に見て5mm〜15mmの長さl2(x方向)を有する。この実施例においてこの長さl2は約10mmである。
【0050】
図面から見て取れるように、2つの第1のスペーサエレメント10aおよび10bは有利には、第1のプレート8aおよび8bの裏面に直接載置されるように配置されている。さらに、これらのスペーサエレメント10aおよび10bはy−z平面において、第1のフィルム装置9のフィルムストリップ9a〜9cが配置されている第1のプレート8aおよび8bの裏面の寸法に対応する2次元の寸法を有する。したがってここでもまた、第1のスペーサエレメント10aおよび10bと第1のプレート8aおよび8bとの間の実質的に面一の移行部を実現することができる。
【0051】
図5による、さらなる製造ステップにおいては、第1の外管11が図4のステップにおいて製造された中間装置にわたり被せられ、外管11が図4による中間装置に融着または溶融封止される。この最初の気密な溶融封止が行われている場合には、図5に示した系は硬い結合に基づき剛性であり、機械的な安定性は給電部7a,7bと第1のプレート8a,8bとの間のはんだ付けによって保証されている。図6に示された後続のステップでは、図5においてスペーサエレメント10aおよび10bを超えて張り出している第1の外管11が適切な切断装置によって切断される。切断前または切断後に外管11の外面を平坦化することができる。これによって別のフィルム装置の被着に有利な影響を及ぼすことができる。有利には、平坦化後に外管11はその全体の長さにわたり一定の外径を有する。
【0052】
続けて図7によれば、この実施例では長手軸Aの方向に見て、それぞれ1つの第2のプレート12aおよび12bが取り付けられる。2つの第2のプレート12aおよび12bはy−z平面において、第1の外管11の寸法に対応する2次元の寸法を有する。したがってここでもまた、第2のプレート12aおよび12bと外管11の側面と間の面一の移行部を達成することができる。この図から見て取れるように、2つの第2のプレート12aおよび12bは第1のスペーサエレメント10aおよび10bに直接的に載置されている。
【0053】
図8にはさらなる製造ステップが概略的に示されており、この製造ステップにおいては第2のフィルム装置13が被着される。第2のフィルム装置13は複数のフィルムストリップ13a,13b,13cおよび13dから形成されている。これらのフィルムストリップ13a〜13dは円周方向に見てやはり等間隔に、第1の外管11の外面または側面に被着されている。
【0054】
フィルムストリップ13a〜13dは、外管11の長さとこの外管11に接続されている第2のプレート12aおよび12bの厚さの和に対応する長さ(x方向)を有する。フィルムストライプの厚さd2は約55μmである。
【0055】
したがってバルブネックIは2つのフィルム装置9および13を有し、これらのフィルム装置9および13は石英ロッド6の長手軸Aに対して異なる半径方向の距離を有するように構成されている。この実施例において、第1のフィルム装置9と第2のフィルム装置13との間には第1の外管11のガラス材料が絶縁性材料として、少なくとも石英ロッド6の長さおよび第1のプレート8aおよび8bの厚みにわたり配置されている。
【0056】
この実施例において石英ロッド6の両側、したがって第1のプレート8aおよび8bならびに第1のスペーサエレメント10aおよび10bの両側に配置されている第2のプレート12aおよび12bは、対応付けられている側に配置されているそれぞれの給電部7aおよび7bと接続されていなければならない。一般的にガラス金属結合系ははんだ結合に必要とされる高い温度に対する耐性がないので、ここでははんだ結合は行われていない。
【0057】
この実施例では、第2のプレート12aおよび12bと給電部7aまたは7bとの間に、円筒帽子状のエレメント14aまたは14bの形の接続エレメントが配置されている。この構成では、第2のプレート12aまたは12bが所属の給電部7aまたは7bに直接的に溶接されるのではなく、この円筒帽子状の接続エレメント14aまたは14bがその管状の部分141を用いて給電部7aに被せられることにより、給電部7aは平坦な端部領域142によって第2のプレート12aの裏面に接続される。端部領域142の寸法は、この端部領域142が実質的に第2のプレート12aまたは12bの2次元の裏面に対応する寸法を有し、したがってそれらの第2のプレート12aまたは12bと面一であるように形成されている。
【0058】
このエレメント14aは給電部7aおよび第2のプレート12aと溶接される。相応の装置を第2のプレート12bおよび給電部7bの領域に設けることができる。この実施例において円筒帽子状のエレメント14aおよび14bはタンタルまたは別の高溶融性の材料から構成されている。
【0059】
さらには、図8において被着された第2のフィルム装置13は少なくとも石英ロッド6の一方の側において、その側に取り付けられている第1のプレート8aまたは8bに直接側に接続されているか、その側に取り付けられている給電部7aまたは7bに直接的に接続されている。この種の構成においては、少なくとも石英ロッド6の一方の側において第2のプレート12aまたは12bは設けられていない。
【0060】
図10によるさらなる製造ステップにおいては、図9に示した状態から石英ロッド6の両側に第2のスペーサエレメント15aおよび15bがそれぞれ1つ配置され、これらのスペーサエレメント15aおよび15bはやはり石英管セクションとして構成されている。図11から見て取れるように、エレメント14aおよび14bが部分的に空所16aおよび16b内に配置されるように、これらの第2のスペーサエレメント15aおよび15bは形成および配置されている。さらに第2のスペーサエレメント15aおよび15bはy−z平面において、この実施例では第2のプレート12aおよび12bの裏面の寸法に実質的に対応する寸法を有するように形成されている。したがってここでもまた、第2のスペーサエレメント15aおよび15bと第2のプレート12aおよび12bまたはそれらの上に配置されているフィルムストリップ13a〜13dとの間の面一の移行部を達成することができる。
【0061】
さらに図11によれば、放電空間3と対向する給電部7bにはその先端部においてアノード4が取り付けられている。これはアノードが給電部7bに圧着されるか、はんだ付けされることによって行われる。
【0062】
アノード4を取り付ける前に、第2のスペーサエレメント15bにテーパ状に形成されている支持エレメントがさらに取り付けられる。この支持エレメントは図11には示されておらず、その位置のみが参照番号17によって示唆されている。
【0063】
バルブネックIを製造するための図12によるさらなる製造ステップにおいては、第2の外管18が図11において製造された装置に被せられ、図11に従い事前に製造された系と融着または溶融封止される。図11に示した系はここで図12に従い完全な電極系として放電ランプ1に溶融封止することができる。第2の外管18は放電管2と一体的に結合されており、図12に図示されている系は気密に溶融封止されている。
【0064】
2つの第2のプレート12aおよび12bが設けられていない場合には、フィルムストリップ13a〜13dを給電部7aおよび7bに直接的に溶着させることができる。さらに図14において斜視図で示されているように、円筒帽子状の接続部19を設けることもできる。この接続部19を管状のセクション19aにより所属の給電部7aまたは7bに融着させることができる。フィルムストリップ13a〜13dの端部領域を接続部19の平坦なリング19bに融着することができる。このために、フィルムストリップ13a〜13dの端部領域にフランジを付け、平坦なリング19bに溶着させることができる。
【0065】
図2〜12の製造ステップにおいて、また図12において最終的な装置の形で示されているような系またはバルブネックIによって、従来技術と比較して同じ電極直径において著しく高い電流耐性を保証することができる。例えば17mmの直径を有する第1のプレートおよび約22mmの直径を有する第2のプレートならびに、約55μmの厚さd1およびd2を有する第1のフィルム装置9および第2のフィルム装置13が使用される場合には、300A以上の電流負荷が可能である。約22mmのプレート直径を有する従来の系では最大で約220Aの電流でしか負荷を加えることができない。さらには本発明によって、電極系の直径を非常に高い電流負荷において比較的小さく維持することができ、これによって殊に破裂圧力に関してより大きな利点を達成することができる。何故ならば電極系はその直径によって基準化されるからである。殊に、表示面、とりわけLCDの分野におけるバックライト照明のために使用することができる放電ランプにおいては、これによって著しく大きな利点を達成することができる。さらには、所定の直径および所定の電流強度によって、フィルムの厚さを従来技術に比べて薄くすることができ、このことは破裂圧力に関して有利に作用する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放電管(2)と、該放電管(2)に接続されている少なくとも1つのバルブネック(I,II)とを備えた放電ランプであって、
前記バルブネック(I,II)は内側に設けられている石英ロッド(6)と、該石英ロッドの外面(63)に配置されている第1のフィルム装置(9)とを有し、該第1のフィルム装置(9)は前記石英ロッド(6)の両側に配置されている電極(4,5)用の給電部(7a,7b)と接続されている形式の放電ランプにおいて、
前記バルブネック(I,II)は少なくとも1つの第2のフィルム装置(13)を有し、該第2のフィルム装置(13)は前記給電部(7a,7b)と接続されており、且つ、前記石英ロッド(6)の長手軸(A)から前記第1のフィルム装置(9)までの距離よりも長い距離を前記長手軸(A)に対して有することを特徴とする、放電ランプ。
【請求項2】
前記第1のフィルム装置(9)は前記石英ロッド(6)の側面を形成する前記外面(63)上に直接的に配置されている、請求項1記載の放電ランプ。
【請求項3】
前記第1のフィルム装置(9)および前記第2のフィルム装置(13)はそれぞれ複数のフィルムストリップ(9a〜9c;13a〜13d)を有する、請求項1または2記載の放電ランプ。
【請求項4】
前記第1のフィルム装置(9)のフィルムストリップ(9a〜9c)は前記石英ロッド(6)の円周方向において相互に等間隔に前記外面(63)上に配置されており、且つ前記石英ロッド(6)の前記長手軸(A)に対して第1の距離を有し、
前記第2のフィルム装置(13)のフィルムストリップ(13a〜13d)は相互に等間隔に前記外面(63)上に配置されており、且つ前記石英ロッド(6)の前記長手軸(A)に対して第2の距離を有する、請求項3記載の放電ランプ。
【請求項5】
前記第1のフィルム装置(9)と前記第2のフィルム装置(13)との間には、前記長手軸(A)の方向において電気的に絶縁された材料、例えばガラス材料が第1の外管(11)として配置されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の放電ランプ。
【請求項6】
前記第2のフィルム装置(13)の外面上には前記バルブネック(I,II)の第2の外管(18)が配置されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の放電ランプ。
【請求項7】
前記給電部(7a,7b)のうちの少なくとも1つの給電部、とりわけ2つの給電部は、1つ、とりわけそれぞれ1つの第1のプレート(8a,8b)と接続されており、該第1のプレート(8a,8b)は前記石英ロッド(6)の端面(61,62)に載置されており、且つ前記第1のフィルム装置(9)と接続されている、請求項1から6までのいずれか1項記載の放電ランプ。
【請求項8】
前記給電部(7a,7b)のうちの少なくとも1つの給電部、とりわけ2つの給電部は、1つ、とりわけそれぞれ1つの第2のプレート(12a,12b)と接続されており、該第2のプレート(12a,12b)は前記第2のフィルム装置(13)と接続されており、且つ前記長手軸(A)の方向において前記第1のプレート(8a,8b)から距離をおいて配置されている、請求項1から7までのいずれか1項記載の放電ランプ。
【請求項9】
前記石英ロッド(6)の一方の側における前記第1のプレート(8a,8b)と前記第2のプレート(12a,12b)との間には第1のスペーサエレメント(10a,10b)、例えば石英管セクションが配置されている、請求項7または8記載の放電ランプ。
【請求項10】
前記第1のプレート(8a,8b)の直径は前記第2のプレート(12a,12b)の直径よりも小さい、請求項7から9までのいずれか1項記載の放電ランプ。
【請求項11】
前記第2のプレート(12a,12b)およびロッド状の前記給電部(7a,7b)は接続エレメント(14a,14b)によって接続されている、請求項8から10までのいずれか1項記載の放電ランプ。
【請求項12】
前記接続エレメントは円筒帽子状のエレメント(14a,14b)であり、該円筒帽子状のエレメント(14a,14b)は棒状の前記給電部(7a,7b)に被せられており、前記第2のプレート(12a,12b)の裏面に載置されており、且つ前記第2のプレート(12a,12b)および前記給電部(7a,7b)に溶接されている、請求項11記載の放電ランプ。
【請求項13】
前記接続エレメント(14a,14b)は高溶融性の材料、例えば少なくとも部分的にタンタルから構成されている、請求項11または12記載の放電ランプ。
【請求項14】
前記第2のフィルム装置(13)は、少なくとも前記石英ロッド(6)の一方の側において、該側に配置されている給電部(7a,7b)と直接的に接続されている、例えば給電部に溶接されている、請求項1から7までのいずれか1項記載の放電ランプ。
【請求項15】
前記第2のフィルム装置(13)は、少なくとも前記石英ロッド(6)の一方の側において円筒帽子状の接続部(19)と直接的に接続されており、該円筒帽子状の接続部(19)は前記給電部(7a,7b)と直接的に接続されている、請求項1から7までのいずれか1項記載の放電ランプ。
【請求項16】
前記長手軸(A)の方向において、前記接続エレメント(14a,14b)または前記接続部(19)の前記石英ロッド(6)側とは反対側に第2のスペーサエレメント(15a,15b)、例えば第2の石英管セクションが配置されている、請求項11から15までのいずれか1項記載の放電ランプ。
【請求項17】
前記長手軸(A)の方向において、前記接続エレメント(14a,14b)または前記接続部(19)の前記石英ロッド(6)側とは反対側に支持エレメント(17)、例えばテーパされた支持エレメントが配置されている、請求項11から16までのいずれか1項記載の放電ランプ。
【請求項18】
前記支持エレメント(17)はガラス材料からなり、且つ該支持エレメント(17)のテーパされた端部領域は前記放電管(2)の放電空間(3)と対向している、請求項17記載の放電ランプ。
【請求項19】
放電ランプ(1)のためのバルブネック(I,II)を製造する方法であって、
前記バルブネック(I,II)を放電管(2)に形成し、石英ロッド(6)を前記バルブネック(I,II)内に形成し、前記石英ロッド(6)の外面(63)に第1のフィルム装置(9)を形成し、該第1のフィルム装置(9)を前記石英ロッド(6)の両側に配置されている電極(4,5)用の給電部(7a,7b)と接続する形式の方法において、
第2のフィルム装置(13)を前記バルブネック(I,II)内に形成し、該第2のフィルム装置(13)を前記給電部(7a,7b)と接続し、前記石英ロッド(6)の長手軸(A)から前記第1のフィルム装置(9)までの距離よりも長い距離を前記長手軸(A)に対して有するように形成することを特徴とする、方法。
【請求項20】
側面を形成する前記石英ロッド(6)の外面(63)に、等間隔で配置される複数のフィルムストリップ(9a〜9c)を相互に平行に形成し、該フィルムストリップ(9a〜9c)を少なくとも一方の側において第1のプレート(8a,8b)と接続し、例えば溶接し、前記第1のプレート(8a,8b)を前記一方の側に配置されている給電部(7a,7b)と接続する、例えばはんだ付けする、請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記石英ロッド(6)の両側に第1のスペーサエレメント(10a,10b)、例えば第1の石英管セクションを取り付け、第1の外管(11)を前記石英ロッド(6)、前記第1のフィルム装置(9)、少なくとも1つの前記第1のプレート(8a,8b)および前記第1のスペーサエレメント(10a,10b)に被せ、そのようにして形成された中間装置を溶融封止する、請求項19または20記載の方法。
【請求項22】
前記第1のフィルム装置(9)を、前記第2のフィルム装置(13)が前記石英ロッド(6)の前記長手軸(A)に対して有している距離よりも短い距離を前記長手軸(A)に対して有するように構成する、請求項19から21までのいずれか1項記載の方法。
【請求項23】
前記第1のフィルム装置(9)と前記第2のフィルム装置(13)との間にガラス材料を配置する、請求項19から22までのいずれか1項記載の方法。
【請求項24】
前記第1の外管(11)の外面に前記第2のフィルム装置(13)を被着させ、前記給電部(7a,7b)と接続させる、請求項23記載の方法。
【請求項25】
前記第2のフィルム装置(13)を、少なくとも前記石英ロッド(6)の一方の側において、該側に配置されている給電部(7a,7b)に直接的に接続させる、例えば溶接する、請求項24記載の方法。
【請求項26】
前記石英ロッド(6)の少なくとも一方の側に第2のプレート(12a,12b)を配置し、該第2のプレート(12a,12b)を第2のフィルム装置に接続する、請求項25記載の方法。
【請求項27】
前記第2のプレート(12a,12b)を接続エレメント、例えば円筒帽子状の接続エレメント(14a,14b)によって給電部(7a,7b)に接続する、例えば溶接する、請求項26記載の方法。
【請求項28】
前記長手軸(A)の方向に見て、少なくとも前記石英ロッド(6)の一方の側において、第2のスペーサエレメント(15a,15b)を前記第1のスペーサエレメント(10a,10b)の前記石英ロッド(6)側とは反対側、例えば前記第2のプレート(12a,12b)または前記接続エレメント(14a,14b)の前記石英ロッド(6)側とは反対側に配置する、請求項19から27までのいずれか1項記載の方法。
【請求項29】
前記放電空間(3)に対向する給電部(7b)に電極(4,5)を取り付けた後に、最終的な系を第2の外管(18)に取り付け、該第2の外管(18)に気密に溶融する、請求項28記載の方法。
【請求項1】
放電管(2)と、該放電管(2)に接続されている少なくとも1つのバルブネック(I,II)とを備えた放電ランプであって、
前記バルブネック(I,II)は内側に設けられている石英ロッド(6)と、該石英ロッドの外面(63)に配置されている第1のフィルム装置(9)とを有し、該第1のフィルム装置(9)は前記石英ロッド(6)の両側に配置されている電極(4,5)用の給電部(7a,7b)と接続されている形式の放電ランプにおいて、
前記バルブネック(I,II)は少なくとも1つの第2のフィルム装置(13)を有し、該第2のフィルム装置(13)は前記給電部(7a,7b)と接続されており、且つ、前記石英ロッド(6)の長手軸(A)から前記第1のフィルム装置(9)までの距離よりも長い距離を前記長手軸(A)に対して有することを特徴とする、放電ランプ。
【請求項2】
前記第1のフィルム装置(9)は前記石英ロッド(6)の側面を形成する前記外面(63)上に直接的に配置されている、請求項1記載の放電ランプ。
【請求項3】
前記第1のフィルム装置(9)および前記第2のフィルム装置(13)はそれぞれ複数のフィルムストリップ(9a〜9c;13a〜13d)を有する、請求項1または2記載の放電ランプ。
【請求項4】
前記第1のフィルム装置(9)のフィルムストリップ(9a〜9c)は前記石英ロッド(6)の円周方向において相互に等間隔に前記外面(63)上に配置されており、且つ前記石英ロッド(6)の前記長手軸(A)に対して第1の距離を有し、
前記第2のフィルム装置(13)のフィルムストリップ(13a〜13d)は相互に等間隔に前記外面(63)上に配置されており、且つ前記石英ロッド(6)の前記長手軸(A)に対して第2の距離を有する、請求項3記載の放電ランプ。
【請求項5】
前記第1のフィルム装置(9)と前記第2のフィルム装置(13)との間には、前記長手軸(A)の方向において電気的に絶縁された材料、例えばガラス材料が第1の外管(11)として配置されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の放電ランプ。
【請求項6】
前記第2のフィルム装置(13)の外面上には前記バルブネック(I,II)の第2の外管(18)が配置されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の放電ランプ。
【請求項7】
前記給電部(7a,7b)のうちの少なくとも1つの給電部、とりわけ2つの給電部は、1つ、とりわけそれぞれ1つの第1のプレート(8a,8b)と接続されており、該第1のプレート(8a,8b)は前記石英ロッド(6)の端面(61,62)に載置されており、且つ前記第1のフィルム装置(9)と接続されている、請求項1から6までのいずれか1項記載の放電ランプ。
【請求項8】
前記給電部(7a,7b)のうちの少なくとも1つの給電部、とりわけ2つの給電部は、1つ、とりわけそれぞれ1つの第2のプレート(12a,12b)と接続されており、該第2のプレート(12a,12b)は前記第2のフィルム装置(13)と接続されており、且つ前記長手軸(A)の方向において前記第1のプレート(8a,8b)から距離をおいて配置されている、請求項1から7までのいずれか1項記載の放電ランプ。
【請求項9】
前記石英ロッド(6)の一方の側における前記第1のプレート(8a,8b)と前記第2のプレート(12a,12b)との間には第1のスペーサエレメント(10a,10b)、例えば石英管セクションが配置されている、請求項7または8記載の放電ランプ。
【請求項10】
前記第1のプレート(8a,8b)の直径は前記第2のプレート(12a,12b)の直径よりも小さい、請求項7から9までのいずれか1項記載の放電ランプ。
【請求項11】
前記第2のプレート(12a,12b)およびロッド状の前記給電部(7a,7b)は接続エレメント(14a,14b)によって接続されている、請求項8から10までのいずれか1項記載の放電ランプ。
【請求項12】
前記接続エレメントは円筒帽子状のエレメント(14a,14b)であり、該円筒帽子状のエレメント(14a,14b)は棒状の前記給電部(7a,7b)に被せられており、前記第2のプレート(12a,12b)の裏面に載置されており、且つ前記第2のプレート(12a,12b)および前記給電部(7a,7b)に溶接されている、請求項11記載の放電ランプ。
【請求項13】
前記接続エレメント(14a,14b)は高溶融性の材料、例えば少なくとも部分的にタンタルから構成されている、請求項11または12記載の放電ランプ。
【請求項14】
前記第2のフィルム装置(13)は、少なくとも前記石英ロッド(6)の一方の側において、該側に配置されている給電部(7a,7b)と直接的に接続されている、例えば給電部に溶接されている、請求項1から7までのいずれか1項記載の放電ランプ。
【請求項15】
前記第2のフィルム装置(13)は、少なくとも前記石英ロッド(6)の一方の側において円筒帽子状の接続部(19)と直接的に接続されており、該円筒帽子状の接続部(19)は前記給電部(7a,7b)と直接的に接続されている、請求項1から7までのいずれか1項記載の放電ランプ。
【請求項16】
前記長手軸(A)の方向において、前記接続エレメント(14a,14b)または前記接続部(19)の前記石英ロッド(6)側とは反対側に第2のスペーサエレメント(15a,15b)、例えば第2の石英管セクションが配置されている、請求項11から15までのいずれか1項記載の放電ランプ。
【請求項17】
前記長手軸(A)の方向において、前記接続エレメント(14a,14b)または前記接続部(19)の前記石英ロッド(6)側とは反対側に支持エレメント(17)、例えばテーパされた支持エレメントが配置されている、請求項11から16までのいずれか1項記載の放電ランプ。
【請求項18】
前記支持エレメント(17)はガラス材料からなり、且つ該支持エレメント(17)のテーパされた端部領域は前記放電管(2)の放電空間(3)と対向している、請求項17記載の放電ランプ。
【請求項19】
放電ランプ(1)のためのバルブネック(I,II)を製造する方法であって、
前記バルブネック(I,II)を放電管(2)に形成し、石英ロッド(6)を前記バルブネック(I,II)内に形成し、前記石英ロッド(6)の外面(63)に第1のフィルム装置(9)を形成し、該第1のフィルム装置(9)を前記石英ロッド(6)の両側に配置されている電極(4,5)用の給電部(7a,7b)と接続する形式の方法において、
第2のフィルム装置(13)を前記バルブネック(I,II)内に形成し、該第2のフィルム装置(13)を前記給電部(7a,7b)と接続し、前記石英ロッド(6)の長手軸(A)から前記第1のフィルム装置(9)までの距離よりも長い距離を前記長手軸(A)に対して有するように形成することを特徴とする、方法。
【請求項20】
側面を形成する前記石英ロッド(6)の外面(63)に、等間隔で配置される複数のフィルムストリップ(9a〜9c)を相互に平行に形成し、該フィルムストリップ(9a〜9c)を少なくとも一方の側において第1のプレート(8a,8b)と接続し、例えば溶接し、前記第1のプレート(8a,8b)を前記一方の側に配置されている給電部(7a,7b)と接続する、例えばはんだ付けする、請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記石英ロッド(6)の両側に第1のスペーサエレメント(10a,10b)、例えば第1の石英管セクションを取り付け、第1の外管(11)を前記石英ロッド(6)、前記第1のフィルム装置(9)、少なくとも1つの前記第1のプレート(8a,8b)および前記第1のスペーサエレメント(10a,10b)に被せ、そのようにして形成された中間装置を溶融封止する、請求項19または20記載の方法。
【請求項22】
前記第1のフィルム装置(9)を、前記第2のフィルム装置(13)が前記石英ロッド(6)の前記長手軸(A)に対して有している距離よりも短い距離を前記長手軸(A)に対して有するように構成する、請求項19から21までのいずれか1項記載の方法。
【請求項23】
前記第1のフィルム装置(9)と前記第2のフィルム装置(13)との間にガラス材料を配置する、請求項19から22までのいずれか1項記載の方法。
【請求項24】
前記第1の外管(11)の外面に前記第2のフィルム装置(13)を被着させ、前記給電部(7a,7b)と接続させる、請求項23記載の方法。
【請求項25】
前記第2のフィルム装置(13)を、少なくとも前記石英ロッド(6)の一方の側において、該側に配置されている給電部(7a,7b)に直接的に接続させる、例えば溶接する、請求項24記載の方法。
【請求項26】
前記石英ロッド(6)の少なくとも一方の側に第2のプレート(12a,12b)を配置し、該第2のプレート(12a,12b)を第2のフィルム装置に接続する、請求項25記載の方法。
【請求項27】
前記第2のプレート(12a,12b)を接続エレメント、例えば円筒帽子状の接続エレメント(14a,14b)によって給電部(7a,7b)に接続する、例えば溶接する、請求項26記載の方法。
【請求項28】
前記長手軸(A)の方向に見て、少なくとも前記石英ロッド(6)の一方の側において、第2のスペーサエレメント(15a,15b)を前記第1のスペーサエレメント(10a,10b)の前記石英ロッド(6)側とは反対側、例えば前記第2のプレート(12a,12b)または前記接続エレメント(14a,14b)の前記石英ロッド(6)側とは反対側に配置する、請求項19から27までのいずれか1項記載の方法。
【請求項29】
前記放電空間(3)に対向する給電部(7b)に電極(4,5)を取り付けた後に、最終的な系を第2の外管(18)に取り付け、該第2の外管(18)に気密に溶融する、請求項28記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2010−511979(P2010−511979A)
【公表日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−539610(P2009−539610)
【出願日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際出願番号】PCT/EP2006/069419
【国際公開番号】WO2008/067850
【国際公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【出願人】(504458493)オスラム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (168)
【氏名又は名称原語表記】Osram Gesellschaft mit beschraenkter Haftung
【住所又は居所原語表記】Hellabrunner Strasse 1, D−81543 Muenchen, Germany
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際出願番号】PCT/EP2006/069419
【国際公開番号】WO2008/067850
【国際公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【出願人】(504458493)オスラム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (168)
【氏名又は名称原語表記】Osram Gesellschaft mit beschraenkter Haftung
【住所又は居所原語表記】Hellabrunner Strasse 1, D−81543 Muenchen, Germany
【Fターム(参考)】
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