説明

救援要請プログラム及びゲームシステム

【課題】プレイの途中からそのプレイへの参加を可能にする救援要請プログラム及びゲームシステムを提供する。
【解決手段】プレイを行うメインプレイヤのメイン端末20及びメインプレイヤのプレイを救援する救援プレイヤのサブ端末30に対して通信ネットワーク5を介して接続され、プレイを制御するゲームサーバ10で実行される救援要請プログラム12Aが、ゲームサーバ10を、プレイ中のプレイへの救援を要請する救援要請情報をメイン端末20から受信する救援要請受信手段11Aと、サブ端末30から送信されるプレイへの参加要求情報を受信する参加要求受信手段11Cと、救援要請受信手段11Aにより受信した救援要請情報に基づき、参加要求受信手段11Cにより受信した参加要求情報の送信元であるサブ端末30のプレイへの救援を許可する救援許可手段11Dとして機能させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークゲームで用いる救援要請プログラム及びゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネット等のネットワークを介して、プレイを制御するサーバに対して接続された端末を用いて行うネットワークゲームが提案されている。その中で、複数の端末で対戦ゲームをする対戦相手決定システムが開示されている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2001−157782号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載の対戦相手決定システムは、運営者用コンピュータが、ネットワークゲームの大会において、対戦相手を自動的にマッチングし、さらに対戦結果に基づいて新たな対戦相手を自動的にマッチングするものである。
しかし、特許文献1に記載の対戦相手決定システムは、プレイの開始時、つまり最初に対戦相手を決定するものであった。そのため、一度対戦が始まってしまうと、参加希望者は、次の対戦まで待つしかなかった。
【0004】
そこで、本発明は、ネットワークゲームにおいて、プレイの途中からそのプレイへの参加を可能にする救援要請プログラム及びゲームシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
【0006】
請求項1の発明は、プレイを行うメインプレイヤのメイン端末(20,220)及び前記メインプレイヤの前記プレイを救援する救援プレイヤのサブ端末(30,230)に対して通信ネットワーク(5)を介して接続され、前記プレイを制御するゲームサーバ(10,210)で実行される救援要請プログラム(12A,212A)であって、前記ゲームサーバを、プレイ中の前記プレイへの救援を要請する救援要請情報を前記メイン端末から受信する救援要請受信手段(11A,211A)と、前記サブ端末から送信される前記プレイへの参加要求情報を受信する参加要求受信手段(11C)と、前記救援要請受信手段により受信した救援要請情報に基づき、前記参加要求受信手段により受信した前記参加要求情報の送信元である前記サブ端末の前記プレイへの救援を許可する救援許可手段(11D,211D)と、して機能させること、を特徴とする救援要請プログラムである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の救援要請プログラム(212A)において、前記救援許可手段(211D)を、前記参加要求受信手段(11C)が参加要求情報を受信することにより参加待機状態とし、前記救援要請受信手段(211A)が前記救援要請情報を受信したタイミングで、前記サブ端末(230)の前記プレイへの救援を許可するように機能させること、を特徴とする救援要請プログラムである。
請求項3の発明は、請求項1に記載の救援要請プログラム(12A)において、前記ゲームサーバ(10)を、前記救援要請受信手段(11A)が前記メイン端末(20)から前記救援要請情報を受信したことに応じて、前記サブ端末(30)に対して前記プレイへの救援依頼情報を送信する救援依頼送信手段(11B)として機能させ、前記参加要求受信手段(11C)を、前記サブ端末が前記救援依頼情報を受信したことで前記サブ端末が送信した前記参加要求情報を受信するように機能させること、を特徴とする救援要請プログラムである。
請求項4の発明は、請求項1に記載の救援要請プログラムにおいて、前記救援要請情報は、前記サブ端末による前記プレイへの救援参加に関する参加条件情報を含み、前記ゲームサーバを、前記救援要請受信手段により前記メイン端末から受信した前記救援要請情報に基づいて、前記参加条件情報を記憶する参加条件記憶手段と、前記メイン端末での前記プレイの状態が前記参加条件記憶手段に記憶した前記参加条件情報を満たすことに応じて、前記サブ端末に対して救援依頼情報を送信する救援依頼送信手段と、して機能させ、前記参加要求受信手段を、前記サブ端末が前記救援依頼情報を受信したことで前記サブ端末が送信した前記参加要求情報を受信するように機能させること、を特徴とする救援要請プログラムである。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の救援要請プログラム(12A)において、前記ゲームサーバ(10)を、前記プレイの状態が所定の条件を満たすことに応じて、前記サブ端末(30)の前記プレイへの救援を終了する救援終了手段(11E)として機能させること、を特徴とする救援要請プログラムである。
請求項6の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の救援要請プログラム(212A)において、前記救援要請情報は、前記サブ端末(230)による前記プレイへの救援参加に関する参加条件情報を含み、前記ゲームサーバ(210)を、前記メイン端末(220)から受信した前記救援要請情報に基づいて、前記参加条件情報を記憶する参加条件記憶手段(212C)と、前記サブ端末の救援結果情報を記憶する救援結果記憶手段(212D)と、して機能させ、前記救援許可手段(211D)を、前記参加要求受信手段(11C)により前記サブ端末から受信した前記参加要求情報に基づいて、前記救援結果記憶手段に記憶された前記サブ端末の救援結果情報が前記参加条件記憶手段に記憶された参加条件情報に適合したことに応じて、前記サブ端末の前記プレイへの救援を許可するように機能させること、を特徴とする救援要請プログラムである。
請求項7の発明は、請求項6に記載の救援要請プログラム(212A)において、前記ゲームサーバ(210)を、前記救援許可手段(211D)により前記プレイへの救援を許可された前記サブ端末(230)によるプレイでの得点と、前記メイン端末(220)によるプレイでの得点とを別々に管理する得点管理手段(211F)と、して機能させ、前記救援結果記憶手段(212D)を、前記プレイの結果として、前記得点管理手段により管理された前記サブ端末によるプレイでの得点を記憶するように機能させること、を特徴とする救援要請プログラムである。
請求項8の発明は、請求項6又は請求項7に記載の救援要請プログラム(212A)において、前記ゲームサーバ(210)を、前記プレイの状態が所定の条件を満たすことに応じて、前記サブ端末(230)の前記プレイへの救援を終了する救援終了手段(11E)として機能させ、前記救援結果記憶手段(212D)を、前記救援終了手段により救援を終了したことに応じて、前記サブ端末の救援結果を新たに更新して前記救援結果情報を記憶するように機能させること、を特徴とする救援要請プログラムである。
請求項9の発明は、請求項5又は請求項8に記載の救援要請プログラム(12A,212A)において、前記救援終了手段(11E)を、複数ステージあるプレイのうち救援するプレイのステージが終了したタイミング、救援開始の後予め決められた時間が経過したタイミング、及び前記サブ端末(30,230)による救援が失敗したタイミングのうち少なくとも1つを満たすタイミングで、前記サブ端末の前記プレイへの救援を終了するように機能させること、を特徴とする救援要請プログラムである。
請求項10の発明は、請求項5又は請求項8に記載の救援要請プログラム(12A,212A)において、前記救援終了手段(11E)を、前記メイン端末(20,220)のプレイが失敗したことにより終了したタイミングで、前記サブ端末(30,230)の前記プレイへの救援を終了するように機能させること、を特徴とする救援要請プログラムである。
【0007】
請求項11の発明は、プレイを行うメインプレイヤのメイン端末(20,220)と、前記メインプレイヤの前記プレイを救援する救援プレイヤのサブ端末(30,230)と、前記プレイを制御するゲームサーバ(10,210)とが通信ネットワーク(5)を介して接続されたゲームシステム(1,201)であって、前記メイン端末は、プレイ中の前記プレイへの救援を要請する救援要請情報を送信する救援要請送信手段(221A)を備え、前記サブ端末は、前記プレイへの参加要求情報を受信する参加要求送信手段(31B)を備え、前記ゲームサーバは、前記メイン端末から送信された前記救援要請情報を受信する救援要請受信手段(11,211A)と、前記サブ端末から送信された前記参加要求情報を受信する参加要求受信手段(11C)と、前記救援要請受信手段により受信した救援要請情報に基づき、前記参加要求受信手段により前記参加要求情報を受信した前記サブ端末の前記プレイへの救援を許可する救援許可手段(11D,211D)と、を備えること、を特徴とするゲームシステムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本発明は、プレイ中のメイン端末から救援要請情報を受信し、救援するサブ端末からプレイの参加要求情報を受信することで、サブ端末に対してプレイ中のプレイへの救援を許可する。よって、メイン端末で行われるプレイの途中からのサブ端末の参加を許可することができる。また、メイン端末のプレイヤは、サブ端末のプレイ参加により、そのプレイの窮地を凌ぐ可能性を得ることができる。
【0009】
(2)本発明は、メイン端末からの救援要請情報を受信したタイミングで、参加待機状態のサブ端末に対してプレイへの救援を許可する。よって、救援要請をしたメイン端末に対して、速やかにそのプレイを救援するサブ端末を提供することで、メイン端末のメインプレイヤは、サブ端末を操作する救援プレイヤと共にプレイを行うことができる。また、救援プレイヤに、メインプレイヤの救援要請のタイミングで、プレイを救援する形で参加させることができる。
【0010】
(3)本発明は、メイン端末から救援要請情報を受信したことに応じて、サブ端末に対してプレイへの救援要請情報を送信し、サブ端末から参加要求情報を受信することで、サブ端末に対してプレイへの救援を許可する。よって、メイン端末から救援要請を受けたタイミングで、サブ端末の救援プレイヤにプレイへの救援要請の存在を知らせることができ、救援プレイヤは、その時点でそのプレイへの参加可否を検討して応答することができる。
【0011】
(4)本発明は、サブ端末によるプレイへの救援参加に関する参加条件情報を含む救援要請情報をメイン端末から受信し、メイン端末でのプレイの状態がその参加条件情報を満たすことで、サブ端末に対してプレイへの救援要請情報を送信し、サブ端末から参加要求情報を受信することで、サブ端末に対してプレイへの救援を許可する。よって、メイン端末からの救援要請を受信した後メイン端末でのプレイの状態が条件を満たしたタイミングで、サブ端末の救援プレイヤにプレイへの救援要請の存在を知らせることができ、救援プレイヤは、その時点でそのプレイへの参加可否を検討して応答することができる。
【0012】
(5)本発明は、メイン端末から受信した救援要請情報からプレイへの救援参加に関する参加条件情報を記憶し、サブ端末ごとの救援結果情報を記憶し、サブ端末から受信した参加要求情報に基づいて、記憶されたそのサブ端末の救援結果情報が、記憶された参加条件情報に適合したことに応じて、そのサブ端末のプレイへの救援を許可する。よって、メイン端末からの参加条件として、過去の救援結果に関する条件に適合したサブ端末に対して、プレイを救援する環境を提供できる。
【0013】
(6)本発明は、救援中のプレイにおけるメイン端末でのプレイによる得点とサブ端末でのプレイによる得点とを別々に管理することができる。よって、サブ端末の得点をプレイヤに提供できる。また、プレイヤは、サブ端末での救援するプレイの貢献度合いを、得点という尺度で把握できる。
【0014】
(7)本発明は、プレイの状態が所定の条件を満たすことで、サブ端末に対してプレイへの救援を終了させることができる。よって、サブ端末に、プレイの状態が所定の条件を満たすことでプレイが終了するという、通常のプレイとは異なる救援参加のプレイを提供できる。また、救援を終了したサブ端末の救援結果を救援結果記憶手段に更新して記憶するので、救援結果情報を、過去の救援結果として救援要請の際に用いることができる。
【0015】
(8)本発明は、複数ステージあるプレイのうち救援するプレイのステージが終了したタイミング、救援開始の後予め決められた時間が経過したタイミング、及びサブ端末による救援が失敗したタイミングのうち少なくとも1つを満たすタイミングで、サブ端末のプレイを終了する。よって、プレイを救援するサブ端末に対して、様々な条件でプレイから強制的に離脱させることができる。
【0016】
(9)本発明は、メイン端末のプレイが失敗したことにより終了したタイミングで、サブ端末のプレイを終了する。よって、メイン端末のプレイを失敗させないように、サブ端末のプレイヤに、プレイに対して救援する動機付けをより強く与えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明は、プレイの途中からそのプレイへの参加を可能にする救援要請プログラム及びゲームシステムを提供するという目的を、プレイを行うメインプレイヤのメイン端末及びメインプレイヤのプレイを救援する救援プレイヤのサブ端末に対して通信ネットワークを介して接続され、プレイを制御するゲームサーバで実行される救援要請プログラムが、ゲームサーバを、プレイ中のプレイへの救援を要請する救援要請情報をメイン端末から受信する救援要請受信手段と、サブ端末から送信されるプレイへの参加要求情報を受信する参加要求受信手段と、救援要請受信手段により受信した救援要請情報に基づき、参加要求受信手段により受信した参加要求情報の送信元であるサブ端末のプレイへの救援を許可する救援許可手段と、して機能させることによって実現した。
【0018】
(第1実施形態)
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
図1は、第1実施形態に係るゲームシステム1の構成及びゲームサーバ10、メイン端末20及びサブ端末30の機能ブロックを示す図である。
ゲームシステム1は、ゲームサーバ10と、メイン端末20と、サブ端末30とが、通信ネットワーク5を介して接続されている。
通信ネットワーク5は、ゲームサーバ10とメイン端末20及びサブ端末30の間の通信を行うための、例えばインターネット等の通信網である。
ゲームサーバ10は、メイン端末20及びサブ端末30で実行されるプレイを制御するコンピュータである。
メイン端末20は、プレイを主体的に行うプレイヤ(メインプレイヤ)が使用する端末である。また、サブ端末30は、メインプレイヤのプレイの途中で参加して、そのプレイを救援する救援プレイヤが使用する端末である。
【0019】
ゲームサーバ10は、制御部11、記憶部12及び通信インタフェース部13を備える。制御部11は、メイン端末20から救援要請情報を受信する救援要請受信手段11A、サブ端末30に救援依頼情報を送信する救援依頼送信手段11B、サブ端末30から参加要求情報を受信する参加要求受信手段11C、サブ端末30の救援を許可する救援許可手段11D、サブ端末30の救援を終了する救援終了手段11Eを有する。なお、救援要請受信手段11A、救援依頼送信手段11B、参加要求受信手段11Cは、通信インタフェース部13を介して、メイン端末20又はサブ端末30との間で行う通信を制御する。
記憶部12は、救援要請プログラム12A及びゲームプログラム12Bに代表される各種プログラム等を記憶する。
【0020】
制御部11は、情報の演算、及び処理を行う情報演算処理装置(CPU)であり、当該ゲームサーバ10の全体を制御するものである。制御部11は、記憶部12に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、ゲームサーバ10のハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
記憶部12は、制御部11と組み合わせてプログラムの実行に使用するメモリを含んでよい。記憶部12を実現するものとして、電気的、磁気的、光学的、電磁的に実現するものを含んでよい。より具体的には、半導体記憶装置、磁気ディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リードオンリー・メモリ(ROM)等が含まれる。ゲームサーバ10と外部接続することができる磁気テープ、CD−ROMとCD−R/WとDVDとを含む光ディスクや、メモリカード等の補助記憶装置も含む概念である。
なお、ゲームサーバ10を構成するハードウェアの数に制限はない。必要に応じて、1又は複数で構成してもよい。また、ゲームサーバ10のハードウェアは、必要に応じてWebサーバ、DB(データベース)サーバ、アプリケーション・サーバ等の各種サーバを含んで構成してもよく、1台のサーバで構成しても、それぞれ別のサーバで構成してもよい。
【0021】
メイン端末20は、制御部21、記憶部22、通信インタフェース部23、表示部24及び操作部25を備える。制御部21は、ゲームサーバ10に対して救援要請情報を送信する救援要請送信手段21Aを有する。
サブ端末30は、制御部31、記憶部32、通信インタフェース部33、表示部34及び操作部35を備える。制御部31は、ゲームサーバ10から救援依頼情報を受信する救援依頼受信手段31A及びゲームサーバ10に参加要求情報を送信する参加要求送信手段31Bを有する。
メイン端末20の制御部21及びサブ端末30の制御部31は、ゲームサーバ10の制御部11と同様に、情報の演算、及び処理を行う情報演算処理装置(CPU)であり、それぞれメイン端末20及びサブ端末30の全体を制御するものである。
なお、メイン端末20及びサブ端末30は、例えば、パソコン(パーソナルコンピュータ)であるが、上述の構成を備えた装置であればよく、他には、ゲーム専用機や携帯電話機等であってもよい。
【0022】
次に、プレイを救援する具体例を画面例に基づき説明する。
図2は、第1実施形態に係るメイン端末20及びサブ端末30に表示される画面例を示す図である。メイン端末20の表示部24を左に、サブ端末30の表示部34を右に示す。
図2(1)は、メイン端末20でプレイを実行している場面を示す。この場面では、メイン端末20は、シューティングゲームを実行しており、メインプレイヤの実機41が敵に対して攻撃している。表示部24は、画面上部に得点表示部42を有し、メインプレイヤの得点を表示する。また、画面下部左方には、ステージ表示部43を有し、実行中のステージの番号を表示する。画面下部右方には、ライフ表示部44を有し、メインプレイヤのライフ情報である残り実機数を表示する。
他方、サブ端末30の表示部34には、救援情報部51を有し、救援可能なゲームが実行されていない旨が表示されている。
【0023】
図2(2)は、メイン端末20から救援要請が選択された場面を示す。メイン端末20の表示部24には、画面上部右方に救援サイン49が表示される。
他方、サブ端末30の表示部34には、救援情報部51に、救援可能なゲームがある旨が示され、詳細表示部52には、救援を要請するメインプレイヤ名、ゲーム名及びステージ名が一覧表示される。詳細表示部52の左方には、一覧表示された詳細表示部52の救援可能なゲームを選択するポイント部53が配置されている。救援プレイヤが、操作部35を操作してポイント部53を移動させて、ポイント部53が指し示す救援可能なプレイを選択することで、メイン端末20で実行されるプレイへの救援を行うことができる。
【0024】
図2(3)は、サブ端末がプレイを救援している救援プレイが実行されている場面を示す。メイン端末20及びサブ端末30は、同じプレイ画面が表示されており、メインプレイヤの実機41と救援プレイヤの実機45とが表示される。メイン端末20の操作部25を操作することで、実機41の動きに変化を与え、その情報は、サブ端末30にも送信されるため、メイン端末20とサブ端末30とで同じプレイ画面を表示できる。メイン端末20の表示部24には、得点表示部42にメインプレイヤの得点が表示され、ライフ表示部44にメインプレイヤのライフ情報が表示される。
他方、サブ端末30の表示部34には、得点表示部54に救援プレイヤの得点が表示され、ライフ表示部55に救援プレイヤのライフ情報が表示される。
【0025】
図2(4)は、救援プレイが終了した場合を示す。メイン端末20の表示部24には、画面中央にステージクリアした旨の表示がされており、ステージ表示部43には、次のステージが表示されている。
他方、サブ端末30の表示部34は、結果情報部56を有し、救援が成功したか否かの情報が表示される。
その後、メイン端末20の表示部24には、救援プレイのない次のステージの画面が表示され、サブ端末30の表示部34には、図2(1)に示す救援情報部51を有する画面が表示される。
【0026】
次に、図2の画面表示を実現する救援プレイの処理について説明する。
図3は、第1実施形態に係る救援プレイ処理のフローチャートである。
このゲームの前提として、メイン端末20のメインプレイヤは、ゲームを行うにあたりプレイ料金(例えば、50円)を支払うことで、プレイを行うものとする。プレイ料金の支払いは、例えばネット決済を利用できる。また、サブ端末30の救援プレイヤは、無料で救援プレイを行うものとする。この違いは、あくまでもプレイの主体はメインプレイヤであることによる。メインプレイヤは、プレイ料金を支払うことでプレイするものである。他方、救援プレイヤは、プレイに関して救援要請された場合にのみ参加でき、また、救援後には終了する等の差別がある。救援プレイヤのプレイを無料にすることで、メインプレイヤとしてプレイをするか、救援プレイヤとしてプレイするかの選択をプレイヤができるようにしている。
また、以降、フローチャートの説明において、制御部11は、ゲームサーバ10の制御部11を、制御部21は、メイン端末20の制御部21を、制御部31は、サブ端末30の制御部31をいい、装置名称を適宜省略する。
【0027】
まず、ステップS101では、メイン端末20からのプレイの開始要求を受けて、制御部11は、記憶部12に記憶されているゲームプログラム12Bを実行する。ここで、ゲームプログラム12Bは、例えば、「Adobe Flash(商標登録) Player」等のコンテンツ再生アプリケーションを用いて実行する形式のものであり、Flash(商標登録)のSWFファイルにより構成されている。
【0028】
次に、ステップS102では、制御部11は、プレイ処理を行う。ゲームプログラム12Bにより、プレイの進行に関するデータが、ゲームサーバ10からメイン端末20に逐次送信される。プレイの進行に関するデータとは、メイン端末20でプレイをするのに必要な情報をいい、ゲーム画像のデータや、音声データ、プレイを制御するデータ等をいう。また、データを逐次送信することをストリーミングという。この処理により、メイン端末20に、ゲームプログラムをダウンロードすることなく、メイン端末20においてプレイを楽しむことができる。メイン端末20では、制御部21は、表示部24にゲーム画面を表示する(ステップS201)。
他方、サブ端末30は、救援プレイを行うためにゲームサーバ10に対して通信を行う。そして、制御部31は、ゲームサーバ10から送信された救援待ち画面(図2(1)右図参照)を表示部34に表示する(ステップS301)。
【0029】
メイン端末20の操作部25による救援要請の操作により、ステップS202では、制御部21(救援要請送信手段21A)は、救援要請情報をゲームサーバ10に送信する。そして、ステップS103では、ゲームサーバ10の制御部11(救援要請受信手段11A)は、救援要請情報を受信する。ここで、メイン端末20の操作部25には、例えば、救援要請のためのボタンが用意されており、そのボタンをメインプレイヤが押下することで救援要請情報が送信される。また、救援要請情報とは、例えば、複数ステージからなるゲームにおいて、プレイ中のステージのプレイに関して救援プレイヤの救援を要請するための情報であり、メインプレイヤのID(メインプレイヤID)やプレイ中のゲームとステージとを特定する情報をいう。
【0030】
ステップS104では、制御部11(救援依頼送信手段11B)は、サブ端末30に救援依頼情報を送信する。ステップS302では、制御部31(救援依頼受信手段31A)は、ゲームサーバ10から送信された救援依頼情報を受信して、表示部34に救援可能なゲームを表示する(図2(2)右図参照)。救援依頼情報とは、サブ端末30に対する救援依頼の情報であり、メインプレイヤIDやプレイ中のゲームとステージとを特定する情報をいう。
ステップS303では、救援プレイヤによる操作部35の操作により、制御部31(参加要求送信手段31B)は、参加要求情報をゲームサーバ10に送信する。ステップS105では、制御部11(参加要求受信手段11C)は、サブ端末30から送信された参加要求情報を受信する。参加要求情報とは、参加を要求する救援プレイヤのID(救援プレイヤID)や参加を要求するプレイを特定する情報をいう。
【0031】
ステップS106では、制御部11(救援許可手段11D)は、救援要請情報に基づいて、参加要求情報の送信元であるサブ端末30の当該プレイへの救援を許可し、例えば、プレイに参加するために必要となる情報をサブ端末30に送信する。そして、ステップS107では、制御部11は、例えば、救援プレイヤの実機等の救援プレイヤのシンボルをゲーム画面に表示して、救援プレイを含むプレイ処理を行う。そして、図2(3)に示したように、メイン端末20では、制御部21は、表示部24に救援中のゲーム画面を表示し(ステップS203)、サブ端末30では、制御部31は、表示部34に、表示部24に表示するのと同じ救援中のゲーム画面を表示する(ステップS304)。
【0032】
ステップS108は、制御部11(救援終了手段11E)は、救援プレイを終了するか否かを判断する。救援プレイを終了する条件として、例えば、救援するプレイのステージがステージクリアにより終了した場合、救援を開始した後に予め決められた時間(例えば5分等)が経過した場合、サブ端末30でのプレイで救援を失敗した場合、メイン端末20のプレイでゲームオーバーになる等のプレイが失敗した場合等がある。これらの終了条件は、1つ又は複数組み合わせて予めゲームサーバ10に設定されている。救援プレイを終了する場合(ステップS108:YES)には、制御部11は、処理をステップS109に移す。他方、救援プレイを終了しない場合(ステップS108:NO)には、制御部11は、処理をステップS107に移し、引き続きプレイ処理を行う。このように、プレイを救援するサブ端末30に対して、制御部11は、通常のプレイとは異なる救援参加のプレイを提供でき、様々な条件でプレイから強制的に離脱させることができる。また、制御部11は、メイン端末20のプレイが失敗したことにより終了したタイミングでも、サブ端末30のプレイを終了するので、メイン端末20のプレイを失敗させないように、サブ端末30の救援プレイヤに、プレイに対して救援する動機付けをより強く与えることができる。
【0033】
ステップS109では、制御部11(救援終了手段11E)は、救援プレイの結果画面をサブ端末30に送信することで、ステップS305では、制御部31は、救援プレイの結果画面を表示部34に表示する(図2(4)右図参照)。そして、ステップS110では、制御部11は、救援プレイの終了が、メイン端末20のプレイが失敗したことであるか否かを判断する。メイン端末20のプレイが失敗したことである場合(ステップS110:YES)には、制御部11は、処理をステップS111に移し、ゲームオーバー画面をメイン端末20に送信することで、ステップS204では、制御部21は、ゲームオーバー画面を表示部24に表示する。その後、制御部11は、本処理を終了する。他方、メイン端末20のプレイが失敗したことではない場合(ステップS110:NO)には、制御部11は、処理をステップS102に移し、ステージクリアの画面をメイン端末20に送信した後、次のステージのプレイ処理を行う。メイン端末20では、制御部21は、ゲームサーバ10から受信したステージクリアの画面を表示部24に表示した後、次のステージのゲーム画面を表示する。
【0034】
このように、ゲームサーバ10は、プレイ中のメイン端末20から救援要請情報を受信したことに応じて、サブ端末30に対してプレイへの救援要請情報を送信し、サブ端末30から参加要求情報を受信することで、サブ端末30に対してプレイへの救援を許可する。よって、メイン端末20から救援要請を受けたタイミングで、サブ端末30の救援プレイヤにプレイへの救援要請の存在を知らせることができ、救援プレイヤは、その時点でそのプレイへの参加可否を検討して応答することができる。よって、メイン端末20で行われるプレイの途中からのサブ端末の参加を許可することができる。その結果、メイン端末20のメインプレイヤは、そのプレイが窮地の場面でも、サブ端末30からのプレイ参加により、その窮地を凌ぐ可能性を得ることができる。
【0035】
(第2実施形態)
次に、本発明を適用した第2実施形態について説明する。
第2実施形態は、救援要請に参加条件を有し、過去の救援プレイの結果情報を使用して、救援プレイを行うサブ端末をメイン指定するものである。
なお、以下の説明及び図面において、上述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
【0036】
図4は、第2実施形態に係るゲームシステム201の構成及びゲームサーバ210、メイン端末220及びサブ端末230の機能ブロックを示す図である。
ゲームサーバ210の制御部211は、メイン端末220から救援要請情報を受信する救援要請受信手段211A、サブ端末230から参加要求情報を受信する参加要求受信手段11C、サブ端末230の救援を許可する救援許可手段211D、サブ端末230の救援を終了する救援終了手段11E、プレイでの得点を管理する得点管理手段211Fを有する。
記憶部212は、救援要請プログラム212A及びゲームプログラム12Bに代表される各種プログラム等を記憶する他、参加条件情報を記憶する参加条件テーブル(参加条件記憶手段)212C及び救援結果を記憶する救援結果テーブル(救援結果記憶手段)212Dを有する。
メイン端末220の制御部221は、ゲームサーバ210に対して救援要請情報を送信する救援要請送信手段221Aを有する。また、サブ端末230の制御部231は、ゲームサーバ210に参加要求情報を送信する参加要求送信手段31Bを有する。
【0037】
次に、ゲームサーバ210に記憶される各種テーブルについて説明する。
図5は、第2実施形態に係る参加条件テーブル212C及び救援結果テーブル212Dを示す図である。
図5(a)は、参加条件テーブル212Cを示す。参加条件テーブル212Cは、メイン端末220が送信し、ゲームサーバ210が受信した救援要請情報に含む、サブ端末230がプレイに救援参加するための条件である参加条件情報の内容を記憶する。メインプレイヤID部C1には、救援要請情報を送信したメインプレイヤのプレイヤIDを格納し、ゲームID部C2には、ゲームとステージとを特定するゲームIDを格納する。このプレイヤID及びゲームIDは、救援要請情報から取得できる。また、条件部C3には、参加条件情報を格納する。この例では、条件部C3には、メインプレイヤのライフ情報が残り1つになった場合が格納されている(#1)。この条件部C3に格納する条件は、メインプレイヤに関する情報であってもよいし、例えば、救援プレイヤの成功率が80%以上(#2)、10回以上救援プレイをした救援プレイヤ(#3)、特定のプレイヤIDの救援プレイヤ等の救援プレイヤに関する情報であってもよい。
【0038】
図5(b)は、救援結果テーブル212Dを示す。救援結果テーブル212Dは、サブ端末230での救援プレイの結果を記憶する。救援プレイヤID部D1には、救援プレイヤのプレイヤIDを格納する。ゲームID部D2には、ゲームとステージとを特定するゲームIDを格納する。成否情報部D3には、救援の成否情報を格納する。ここでは、成功した場合には「1」を、失敗した場合には「0」を格納する。得点部D4には、救援プレイヤが獲得した得点を格納する。
【0039】
次に、救援プレイの処理について説明する。
図6は、第2実施形態に係る救援プレイ処理のフローチャートである。
まず、ステップS601では、サブ端末230の制御部231(参加要求送信手段31B)は、参加要求情報をゲームサーバ210に送信する。ステップS401では、制御部211(参加要求受信手段11C)は、サブ端末230から送信された参加要求情報を受信する。そして、ステップS402では、ゲームサーバ210の制御部211(救援許可手段211D)は、サブ端末230に待機状態のための救援待ち画面を送信することで、サブ端末230の制御部231は、救援待ち画面(図2(1)右図参照)を表示部34に表示する(ステップS602)。
【0040】
次に、ステップS403では、メイン端末220からのプレイの開始要求を受けて、ゲームサーバ210の制御部211は、記憶部212に記憶されているゲームプログラム12Bを実行する。そして、ステップS404では、ゲームサーバ210の制御部211は、プレイ処理を行う。メイン端末220では、制御部221は、表示部24にゲーム画面を表示する(ステップS501)。
【0041】
メイン端末220の操作部25の救援要請の操作により、ステップS502では、制御部221(救援要請送信手段221A)は、救援要請情報をゲームサーバ210に送信する。ステップS405では、ゲームサーバ210の制御部211(救援要請受信手段211A)は、救援要請情報を受信する。そして、ステップS406では、ゲームサーバ210の制御部211は、受信した救援要請情報に基づき、参加条件テーブル212Cにデータを記憶する。この例では、図5(a)に示す(#1)及び(#2)の情報を記憶するものとする。
【0042】
ステップS407では、制御部211(救援許可手段211D)は、参加条件テーブル212Cに基づき、メインプレイヤの状態が条件を満たすか否かを判断する。条件を満たす場合(ステップS407:YES)には、制御部211は、処理をステップS408に移す。他方、条件を満たさない場合(ステップS407:NO)には、制御部211は、条件を満たすまで、ステップS407の処理を繰り返す。
ステップS408では、制御部211(救援許可手段211D)は、参加条件テーブル212Cに基づき、救援プレイヤの状態が条件を満たすか否かを判断する。条件を満たす場合(ステップS408:YES)には、制御部211は、処理を図7のステップS409に移す。他方、条件を満たさない場合(ステップS408:NO)には、制御部211は、処理をステップS407に移す。
【0043】
図7のステップS409では、制御部211(救援許可手段211D)は、待機中のサブ端末230の当該プレイへの救援を許可する。そして、ステップS410では、制御部211は、救援プレイを含むプレイ処理を行う。救援プレイを含むプレイ処理では、制御部211(得点管理手段211F)は、メイン端末220によるプレイでの得点と、サブ端末230によるプレイでの得点とを別々に管理する。そして、図2(3)に示したように、メイン端末220では、制御部221は、表示部24に救援中のゲーム画面を表示し(ステップS503)、サブ端末230では、制御部231は、表示部34に、表示部24に表示するのと同じ救援中のゲーム画面を表示する(ステップS603)。
【0044】
ステップS411では、制御部211(救援終了手段11E)は、救援プレイを終了するか否かを判断する。救援プレイを終了する場合(ステップS411:YES)には、制御部211は、処理をステップS412に移す。他方、救援プレイを終了しない場合(ステップS411:NO)には、制御部211は、処理をステップS410に移し、引き続きプレイ処理を行う。
【0045】
ステップS412では、制御部211(救援終了手段11E)は、救援プレイの結果画面をサブ端末230に送信することで、ステップS604では、制御部231は、救援プレイの結果画面を表示部34に表示する。また、ステップS413では、制御部211は、救援プレイの結果を図5(b)に示す救援結果テーブル212Dに記憶する。その際、得点管理手段211Fにより別々に管理した得点のうち、サブ端末230によるプレイで獲得した得点を、救援結果テーブル212Dの得点部D4に記憶する。そして、ステップS414では、制御部211は、救援プレイの終了が、メイン端末220のプレイが失敗したことであるか否かを判断する。メイン端末220のプレイが失敗したことである場合(ステップS414:YES)には、制御部211は、処理をステップS415に移し、ゲームオーバー画面をメイン端末220に送信することで、ステップS504では、制御部221は、ゲームオーバー画面を表示部24に表示する。その後、制御部211は、本処理を終了する。他方、メイン端末220のプレイが失敗したことではない場合(ステップS414:NO)には、制御部211は、処理を図6のステップS404に移し、ステージクリアの画面をメイン端末220に送信した後、次のステージのプレイ処理を行う。メイン端末220では、制御部221は、ゲームサーバ210から受信したステージクリアの画面を表示部24に表示した後、次のステージのゲーム画面を表示する。
【0046】
次に、救援プレイの結果として、サブ端末230に表示される画面例を説明する。
図8は、第2実施形態に係るサブ端末230に表示される画面例を示す図である。
図8は、救援プレイが終了した際にサブ端末230の表示部34に表示される画面である。表示部34には、救援が成功したか否かの情報である結果情報部56の他に、その詳細の情報である結果詳細情報部57が表示される。結果詳細情報部57は、図5(b)の救援結果テーブル212Dから該当の救援プレイヤID及びゲームIDの情報を抽出して集計することで、今回の救援結果と、今までの救援プレイでの実績とを表示する。
【0047】
このように、ゲームサーバ210は、メイン端末220から受信した救援要請情報からプレイへの救援参加に関する参加条件情報を記憶し、サブ端末230ごとの救援結果情報を記憶し、サブ端末230から受信した参加要求情報に基づいて、記憶されたそのサブ端末230の救援結果情報が、記憶された参加条件情報に適合したことに応じて、そのサブ端末230のプレイへの救援を許可する。よって、ゲームサーバ210は、過去の救援結果に関する条件に適合したサブ端末230に対して、プレイを救援する環境を提供できる。また、ゲームサーバ210は、救援中のプレイにおけるメイン端末220での得点とサブ端末230での得点とを別々に管理するので、サブ端末230の得点をプレイヤに提供できる。よって、各プレイヤは、サブ端末230での救援するプレイの貢献度合いを、得点という尺度で把握できる。
【0048】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
【0049】
(変形形態)
(1)各実施形態では、シューティングゲームを例に、プレイの途中でプレイヤのプレイに対して救援を可能にするものを説明した。しかし、これに限らず、アクションゲーム、スポーツゲーム等のゲームでも適用できる。
(2)第2実施形態では、救援プレイの結果を記憶して、救援プレイの条件として利用したり、救援結果として表示したりするものを説明した。しかし、これに限らず、記憶した救援プレイの結果をランク付けして、例えば、ウェブサイトに一般向けに表示することで、プレイヤが閲覧できるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】第1実施形態に係るゲームシステムの構成及びゲームサーバ、メイン端末及びサブ端末の機能ブロックを示す図である。
【図2】第1実施形態に係るメイン端末及びサブ端末に表示される画面例を示す図である。
【図3】第1実施形態に係る救援プレイ処理のフローチャートである。
【図4】第2実施形態に係るゲームシステムの構成及びゲームサーバ、メイン端末及びサブ端末の機能ブロックを示す図である。
【図5】第2実施形態に係る参加条件テーブル及び救援結果テーブルを示す図である。
【図6】第2実施形態に係る救援プレイ処理のフローチャートである。
【図7】図6に続くフローチャートである。
【図8】第2実施形態に係るサブ端末に表示される画面例を示す図である。
【符号の説明】
【0051】
1,201 ゲームシステム
10,210 ゲームサーバ
11,21,31,211,221,231 制御部
11A,211A 救援要請受信手段
11B 救援依頼送信手段
11C 参加要求受信手段
11D,211D 救援許可手段
11E 救援終了手段
12,22,32,212 記憶部
12A,212A 救援要請プログラム
12B ゲームプログラム
20,220 メイン端末
21A,221A 救援要請送信手段
24,34 表示部
25,35 操作部
20,230 サブ端末
31A 救援依頼受信手段
31B 参加要求送信手段
211F 得点管理手段
212C 参加条件テーブル
212D 救援結果テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレイを行うメインプレイヤのメイン端末及び前記メインプレイヤの前記プレイを救援する救援プレイヤのサブ端末に対して通信ネットワークを介して接続され、前記プレイを制御するゲームサーバで実行される救援要請プログラムであって、
前記ゲームサーバを、
プレイ中の前記プレイへの救援を要請する救援要請情報を前記メイン端末から受信する救援要請受信手段と、
前記サブ端末から送信される前記プレイへの参加要求情報を受信する参加要求受信手段と、
前記救援要請受信手段により受信した救援要請情報に基づき、前記参加要求受信手段により受信した前記参加要求情報の送信元である前記サブ端末の前記プレイへの救援を許可する救援許可手段と、
して機能させること、
を特徴とする救援要請プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載の救援要請プログラムにおいて、
前記救援許可手段を、前記参加要求受信手段が参加要求情報を受信することにより参加待機状態とし、前記救援要請受信手段が前記救援要請情報を受信したタイミングで、前記サブ端末の前記プレイへの救援を許可するように機能させること、
を特徴とする救援要請プログラム。
【請求項3】
請求項1に記載の救援要請プログラムにおいて、
前記ゲームサーバを、前記救援要請受信手段が前記メイン端末から前記救援要請情報を受信したことに応じて、前記サブ端末に対して前記プレイへの救援依頼情報を送信する救援依頼送信手段として機能させ、
前記参加要求受信手段を、前記サブ端末が前記救援依頼情報を受信したことで前記サブ端末が送信した前記参加要求情報を受信するように機能させること、
を特徴とする救援要請プログラム。
【請求項4】
請求項1に記載の救援要請プログラムにおいて、
前記救援要請情報は、前記サブ端末による前記プレイへの救援参加に関する参加条件情報を含み、
前記ゲームサーバを、
前記救援要請受信手段により前記メイン端末から受信した前記救援要請情報に基づいて、前記参加条件情報を記憶する参加条件記憶手段と、
前記メイン端末での前記プレイの状態が前記参加条件記憶手段に記憶した前記参加条件情報を満たすことに応じて、前記サブ端末に対して救援依頼情報を送信する救援依頼送信手段と、
して機能させ、
前記参加要求受信手段を、前記サブ端末が前記救援依頼情報を受信したことで前記サブ端末が送信した前記参加要求情報を受信するように機能させること、
を特徴とする救援要請プログラム。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の救援要請プログラムにおいて、
前記ゲームサーバを、前記プレイの状態が所定の条件を満たすことに応じて、前記サブ端末の前記プレイへの救援を終了する救援終了手段として機能させること、
を特徴とする救援要請プログラム。
【請求項6】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の救援要請プログラムにおいて、
前記救援要請情報は、前記サブ端末による前記プレイへの救援参加に関する参加条件情報を含み、
前記ゲームサーバを、
前記メイン端末から受信した前記救援要請情報に基づいて、前記参加条件情報を記憶する参加条件記憶手段と、
前記サブ端末の救援結果情報を記憶する救援結果記憶手段と、
して機能させ、
前記救援許可手段を、前記参加要求受信手段により前記サブ端末から受信した前記参加要求情報に基づいて、前記救援結果記憶手段に記憶された前記サブ端末の救援結果情報が前記参加条件記憶手段に記憶された参加条件情報に適合したことに応じて、前記サブ端末の前記プレイへの救援を許可するように機能させること、
を特徴とする救援要請プログラム。
【請求項7】
請求項6に記載の救援要請プログラムにおいて、
前記ゲームサーバを、前記救援許可手段により前記プレイへの救援を許可された前記サブ端末によるプレイでの得点と、前記メイン端末によるプレイでの得点とを別々に管理する得点管理手段と、して機能させ、
前記救援結果記憶手段を、前記プレイの結果として、前記得点管理手段により管理された前記サブ端末によるプレイでの得点を記憶するように機能させること、
を特徴とする救援要請プログラム。
【請求項8】
請求項6又は請求項7に記載の救援要請プログラムにおいて、
前記ゲームサーバを、前記プレイの状態が所定の条件を満たすことに応じて、前記サブ端末の前記プレイへの救援を終了する救援終了手段として機能させ、
前記救援結果記憶手段を、前記救援終了手段により救援を終了したことに応じて、前記サブ端末の救援結果を新たに更新して前記救援結果情報を記憶するように機能させること、
を特徴とする救援要請プログラム。
【請求項9】
請求項5又は請求項8に記載の救援要請プログラムにおいて、
前記救援終了手段を、複数ステージあるプレイのうち救援するプレイのステージが終了したタイミング、救援開始の後予め決められた時間が経過したタイミング、及び前記サブ端末による救援が失敗したタイミングのうち少なくとも1つを満たすタイミングで、前記サブ端末の前記プレイへの救援を終了するように機能させること、
を特徴とする救援要請プログラム。
【請求項10】
請求項5又は請求項8に記載の救援要請プログラムにおいて、
前記救援終了手段を、前記メイン端末のプレイが失敗したことにより終了したタイミングで、前記サブ端末の前記プレイへの救援を終了するように機能させること、
を特徴とする救援要請プログラム。
【請求項11】
プレイを行うメインプレイヤのメイン端末と、前記メインプレイヤの前記プレイを救援する救援プレイヤのサブ端末と、前記プレイを制御するゲームサーバとが通信ネットワークを介して接続されたゲームシステムであって、
前記メイン端末は、プレイ中の前記プレイへの救援を要請する救援要請情報を送信する救援要請送信手段を備え、
前記サブ端末は、前記プレイへの参加要求情報を受信する参加要求送信手段を備え、
前記ゲームサーバは、
前記メイン端末から送信された前記救援要請情報を受信する救援要請受信手段と、
前記サブ端末から送信された前記参加要求情報を受信する参加要求受信手段と、
前記救援要請受信手段により受信した救援要請情報に基づき、前記参加要求受信手段により前記参加要求情報を受信した前記サブ端末の前記プレイへの救援を許可する救援許可手段と、
を備えること、
を特徴とするゲームシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−42083(P2010−42083A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−206701(P2008−206701)
【出願日】平成20年8月11日(2008.8.11)
【出願人】(306019111)株式会社タイトー (475)
【Fターム(参考)】