説明

教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置

【課題】需要者の所有欲を鼓吹させ、興味誘発による教育成果の向上と情緒涵養、及び心身安定による精神治療などに積極的に対応することができるようにした、教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置を提供する。
【解決手段】映像と音を出力するプログラムエンジンと、駆動用電源を供給する電源供給部を内蔵した胴体とを含む装置に使用するために、前記胴体の一側に着脱可能に装着される資料格納部;前記胴体の他側に全方向への角度調節可能に装着される映像表示部;及び前記映像表示部と資料格納部との間に装着される音出力部を含んでなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置に関し、胴体の両側にそれぞれ備えられた資料格納部及び映像表示部の間に音出力部が装着された構造を採用することで、需要者の所有欲を鼓吹させ、興味誘発による教育成果の向上と情緒涵養、及び心身安定による精神治療などに積極的に対応できるようにした、教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現代人は精神的ストレスによって多くの苦痛を受けており、このようなストレス解消のために多様な治療器具を利用している。前記のような観点でなされたものとして、本発明者が既に出願した特許文献1の“多機能ランプ”のようなものを挙げることができる。
【0003】
図5〜図7は特許文献1の全体構成を示すものである。同図に示すように、前記特許文献1は、スピーカー32と色相選択用スイッチ12が付設された本体10と、前記本体10に設けられた光源部20と、前記本体10の内部に設けられた音源部30と、前記本体10の内部に設けられた制御部40と、前記本体10と結合されるカバー50とを含む構成である。
【0004】
ここで、前記本体10は、制御部40の制御によって香りを選択的に発散する香り発生チップ60をさらに備え、前記本体10の下部には移動用の足車70が取り付けられる。
【0005】
しかし、前記特許文献1は単に光を発する照明器具の範疇を外れることができない用途上の限界のため、多様な年齢層の教育、臨床または遊戯などの目的には対応することができない問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】大韓民国登録実用新案第20−0422164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は前記のような問題点を解決するためになされたものであって、需要者の所有欲を鼓吹させ、興味誘発による教育成果の向上と情緒涵養、及び心身安定による精神治療などに積極的に対応することができるようにした、教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記のような目的を達成するために、本発明は、映像と音を出力するプログラムエンジンと駆動用電源を供給する電源供給部とを内蔵した胴体からなる装置において、前記胴体の一側に着脱可能に装着され、前記プログラムエンジンに電気的に連結され、外部からダウンロードした映像及び音出力用の資料を一時保存する資料格納部;前記胴体の他側に全方向への角度調節可能に装着され、前記プログラムエンジンに電気的に連結され、前記資料格納部の映像出力用資料によって前記プログラムエンジンで映像を出力する映像表示部;及び前記資料格納部と映像表示部との間に装着され、前記プログラムエンジンに電気的に連結され、前記資料格納部の音出力用資料によって前記プログラムエンジンで音を出力する音出力部;を含んでなり、前記映像表示部及び音出力部は別個にまたは同時に稼動される、教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置を提供する。
【0009】
前記資料格納部と映像表示部間の両側には、前記プログラムエンジンに電気的に連結され、前記映像表示部から出力される映像の明暗と、前記音出力部から出力される音の高低をそれぞれ調節することができ、前記電源供給部を含む胴体のプログラムエンジンの種類をそれぞれ選択することができる調節選択部をさらに備えることができる。
【0010】
前記調節選択部は、前記資料格納部と映像表示部間の一側に回転可能に装着され、前記映像表示部から出力される映像の明暗と、前記音出力部から出力される音の高低を調節する調節スイッチと、前記資料格納部と映像表示部間の他側に回転可能に装着され、前記電源供給部を含む胴体のプログラムエンジンの種類を選択するかあるいは電源をオンまたはオフする選択スイッチとを含んでなることができる。
【0011】
前記胴体は、前記電源供給部を含む胴体に回動可能に結合される頭部をさらに備え、前記頭部の端部には前記映像表示部が装着され、前記頭部の両側に前記調節選択部が装着されることができる。
前記頭部は、下側に突設された首の端部に、前記胴体に回動可能に結合される球形ジョイントをさらに備えることができる。
【0012】
前記資料格納部は、外部器機または前記胴体のプログラムエンジンに電気的に連結される連結片と、前記連結片に電気的に連結され、ダウンロードした映像及び音出力用の資料を一時保存する格納本体とを含んでなることができる。
【0013】
前記連結片は、USB方式、RFID方式、赤外線無線通信方式またはS−ATA方式で前記胴体または外部器機に連結でき、前記格納本体は、USBメモリ、フラッシュメモリまたはハードディスクであることができる。
【0014】
前記映像表示部は、映像を出力するディスプレイパネルと、前記ディスプレイパネルとプログラムエンジンを電気的に連結し、前記プログラムエンジンの駆動情報を映像信号に変換する映像エンコーダーとを含んでなることができる。
前記ディスプレイパネルは、RGB LED、LCDまたはPDPであることができる。
【0015】
前記音出力部は、前記電源供給部を含む胴体に装着され、音を出力するスピーカーと、前記スピーカーとプログラムエンジンを電気的に連結し、前記プログラムエンジンの駆動情報を音声信号に変換する音声エンコーダーとを含んでなることができる。
【0016】
前記胴体は、前記胴体の外部に装着されて前記胴体を支持し、前記電源供給部に電気的に連結される複数の支持脚をさらに備え、前記スピーカーは胴体の下側に装着されることができる。
前記支持脚は、それぞれの端部に備えられ、前記スピーカーが装着された胴体の電源供給部に電気的に連結される電極をさらに備えることができる。
【0017】
前記胴体は、前記支持脚が挿着される支持凹部が形成され、前記スピーカーと対向する支持本体と、前記支持凹部に設置され、前記電極のそれぞれと接触する充電電極と、前記支持本体に内蔵され、前記充電電極に電気的に連結され、外部電源に連結される充電ユニットとを含んでなる充電ドックをさらに備えることができる。
前記充電ドックは、前記支持本体の上面に、前記スピーカーと対向するように部分球面状に凹んでいる反響ボウルをさらに備えることができる。
前記胴体は、前記音出力部と対向する位置に着脱可能に装着され、多様な香りを発散する香り発散部をさらに備えることができる。
【0018】
前記香り発散部は、前記胴体に形成された定着凹部と結合し、内部空間が形成された発散容器と、前記発散容器に交替可能に収容され、昇華しながら香りを発散する香り発散片と、前記発散容器の上端部に着脱可能に結合され、前記発散容器を仕上げ、多数の発散スリットが貫設されたカバーとを含んでなることができる。
前記胴体の電源供給部は、前記資料格納部を前記胴体から分離し、外部電源に電源ケーブルを介して互いに連結されることにより電源を受けることができる。
【0019】
前記プログラムエンジンは、前記資料格納部を前記胴体から分離し、コンピューターネットワークと互いに連結される連結手段によってファームウエアアップグレードまたはネットワーキングすることができる。
前記連結手段は、USBケーブル、RFIDユニット、赤外線無線通信ユニットまたはS−ATAケーブルであることができる。
【発明の効果】
【0020】
前記のような構成の本発明によれば次のような効果をはかることができる。
【0021】
まず、胴体の一側に着脱可能な資料格納部と、胴体の他側に全方向への角度調節可能な映像表示部と、資料格納部と映像表示部の間に装着された音出力部とを含む構成を採用することで多様なキャラクターの形状に製作することができるので、需要者の所有欲を鼓吹させることができる。
【0022】
そして、本発明は、映像表示部と音出力部が別個にあるいは同時に稼動されるようにすることで、青少年層の興味誘発による教育成果を向上させることができることはもちろんのこと、青年層や壮年層と老年層には、胴体に香り発散部を付け加えることで、情緒涵養及び心身安定による精神治療に積極的に対応することもできるものである。
【0023】
また、本発明は、資料格納部を胴体から分離してネットワークケーブルに連結し、プログラムエンジンに保存される使用者の音出力部を通じて出力される各種の音源の選択性向と、香り発散部を通じて発散される香りの選択性向などを把握して積極的な臨床治療などに活用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施例による教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置の全体構成を示すブロック線図である。
【図2】本発明の一実施例による教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置の全体構成を示す斜視図である。
【図3】図2のA及びB方向に見た概念図である。
【図4】図2のA及びB方向に見た概念図である。
【図5】従来技術の全体構成を示す概念図及びブロック線図である。
【図6】従来技術の全体構成を示す概念図及びブロック線図である。
【図7】従来技術の全体構成を示す概念図及びブロック線図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付図面に基づいて本発明の好適な実施例について説明する。
【0026】
図1は本発明の一実施例による教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置の全体構成を示すブロック線図、図2は本発明の一実施例による教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置の全体構成を示す斜視図、図3及び図4は図2のA及びB方向に示す概念図である。
本発明は、図示のように、大別して、資料格納部100、映像表示部200及び音出力部300を含む構成である。
【0027】
ここで、胴体400には、数字、文字または図形と、多様な色相の光を含む映像を出力し、音声または音響を含む音を出力するプログラムエンジン410と、駆動用電源を供給する電源供給部420とを内蔵している。前記胴体400はいずれの形状及び構造にも適用可能であろう。
【0028】
この際、前記プログラムエンジン410は特に示していないが、中央処理装置と入力された資料を処理する資料処理部などを含む構成でなり、後述する映像表示部200及び音出力部300を通じて映像と音を出力する駆動用オペレーティングシステムの形態である。このような映像と音の出力過程などは当業者には周知慣用の技術なので、その詳細な説明は省略する。
【0029】
まず、本発明による資料格納部100は、前記胴体400の一側に備えられ、外部からダウンロードした映像及び音出力用の資料を一時保存し、前記プログラムエンジン410に電気的に連結されるものである。
【0030】
そして、本発明による映像表示部200は、前記胴体400の他側に備えられ、前記資料格納部100に入力された資料によって前記プログラムエンジン410によって映像を出力する役目を果たすものである。
【0031】
そして、本発明による音出力部300は、前記資料格納部100と映像表示部200との間に装着され、前記資料格納部100の音出力用資料によって前記プログラムエンジン410によって音を出力する役目を果たすことになる。
【0032】
したがって、本発明による教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置は、前記映像表示部200と音出力部300が別個に稼動されるかあるいは同時に稼動されるようにすることもできる。
【0033】
本発明は前記のような構成によって適用実施が可能であり、興味誘発と教育目的を倍加させるために、一実施例として、図2〜図4に示すような動物やキャラクター形状に適用することができる。以下、その具体的な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0034】
本発明による資料格納部100は、前記胴体400の一側に着脱可能に装着され、前記プログラムエンジン410に電気的に連結され、外部からダウンロードした映像及び音出力用の資料を一時保存する役目を果たすもので、大別して連結片110と格納本体120とからなる。
【0035】
前記連結片110は外部器機(図示せず)または前記プログラムエンジン410に電気的に連結され、前記外部器機から資料を受け取って前記プログラムエンジン410と映像または音出力用の資料を電気的に連結する役目を果たすことになり、好ましくはUSB方式、RFID方式、赤外線無線通信またはS−ATA方式などを採用することができる。
【0036】
そして、前記格納本体120は、前記連結片110に電気的に連結され、前記外部器機からダウンロードした映像及び音出力用の資料を一時保存する空間を提供することになり、好ましくはUSBメモリ、SD、XD、CFカードなどのようなフラッシュメモリ、またはハードディスクなどを採用することができるのは言うまでもない。
【0037】
ここで、前記連結片110及び格納本体120は前述した連結方式と保存方式に限らず、多様な新技術による連結方式と保存方式を適切に採用して実施することができる。
【0038】
図3のように、前記資料格納部100を前記胴体400から分離し、外部電源(PW)に電源ケーブル800を介して互いに連結されることにより、電源を受けることができる。
この際、前記胴体400には特に示していないが、現在の電源状態、つまり電源の残量状態及び充電状態を表示するランプを装着することもできる。
【0039】
また、図3のように、前記資料格納部100を前記胴体400から分離し、コンピューターネットワーク(CN)と前記プログラムエンジン410を連結手段900を介して互いに連結することにより、ファームウエアアップグレードまたはネットワーキングが可能になる。
【0040】
前記連結手段900は、USBケーブル、RFIDユニット、赤外線無線通信ユニットまたはS−ATAケーブルを含む多様なものを採用して互いに連結することができる。
【0041】
したがって、使用者は前記連結手段900を介して周期的に新しい駆動用プログラムエンジン410をアップグレードすることができるのはもちろんのこと、ネットワーキングを介しての臨床治療も可能になる。
【0042】
すなわち、使用者は自分が主に選択した音と映像などのデータをネットワーキングを通じて臨床治療機関に伝達することで、現在の心身状態に対する診断及び処方などの対処方案を講ずることができる。
【0043】
一方、本発明による映像表示部200は、前記胴体400の他側に全方向に角度調節可能に装着され、前記プログラムエンジン410に電気的に連結され、前記資料格納部100の映像出力用資料によって前記プログラムエンジン410で映像を出力することになり、大別してディスプレイパネル210と映像エンコーダー220とからなる。
【0044】
ここで、前記ディスプレイパネル210は映像出力用資料による映像を出力するもので、RGB LED、LCDまたはPDPを含む多様な方式のものを採用して使用することができる。
【0045】
この際、前記映像エンコーダー220は、前記ディスプレイパネル210とプログラムエンジン410を電気的に連結し、前記プログラムエンジン410の駆動情報を映像信号に変換する役目を果たす。
【0046】
また、前記映像表示部200は前記胴体400と回動可能に結合される頭部430の端部に装着されることが好ましく、全方向への角度調節を可能にするために、前記頭部430の下側には首432が突設され、前記首432の端部には、前記胴体400と回動可能に結合されるように、球形ジョイント434がさらに備えられることが好ましい。
【0047】
前記球形ジョイント434と結合する胴体400の接触部位には、前記球形ジョイント434と電気的に接触するように、導電体(図示せず)を装着することもできる。
【0048】
したがって、使用者は前記ディスプレイパネル210を通じて出力される多様な色相の光によって本発明による映像表示部200を照明器具の用途に使用することができ、後述する音出力部300から出力される音と共に多様な種類の数字、文字または図形などの映像出力を楽しむこともできる。
【0049】
一方、本発明による音出力部300は、前記資料格納部100と映像表示部200の間に装着され、前記プログラムエンジン410に電気的に連結され、前記資料格納部410の音出力用資料によって前記プログラムエンジン410で音を出力する役目を果たすもので、大別してスピーカー310(図3参照)と音声エンコーダー320とからなる。
【0050】
前記スピーカー310は胴体410に装着されて音を出力する役目を果たすものであり、前記音声エンコーダー320は前記スピーカー310とプログラムエンジン410を電気的に連結し、前記プログラムエンジン410の駆動情報を音声信号に変換する役目を果たす。
ここで、前記音声エンコーダー320及び映像エンコーダー210についての詳細な構造及び作動過程の説明は便宜上省略する。
【0051】
したがって、使用者は、前述したように、前記スピーカー310を通じて出力される音に連動して、前記ディスプレイパネル210を通じて出力される映像を一致させることで語学教育などに活用することができることになる。
【0052】
例えば、前記スピーカー310からは特定文字に対応する発音が出力されるようにし、前記ディスプレイパネル210には前記特定文字が表示されるようにすることで、視聴覚を活用した語学の学習が可能になるものである。
【0053】
一方、前記資料格納部100と映像表示部200間の両側には、前記プログラムエンジン410に電気的に連結され、前記映像表示部200から出力される映像の明暗と前記音出力部300から出力される音の高低をそれぞれ調節し、前記電源供給部420を含む胴体400のプログラムエンジン410の種類をそれぞれ選択することができる調節選択部500がさらに備えられることが好ましい。
【0054】
前記調節選択部500は、より詳しくは、前記資料格納部100と映像表示部200間の両側にそれぞれ回転可能に装着される調節スイッチ510と選択スイッチ520とからなる。
【0055】
すなわち、前記調節スイッチ510は前記資料格納部100と映像表示部200間の一側に回転可能に装着され、前記映像表示部200から出力される映像の明暗と前記音出力部300から出力される音の高低を調節する役目を果たすことになる。
【0056】
そして、前記選択スイッチ520は前記資料格納部100と映像表示部200間の他側に回転可能に装着され、前記電源供給部420を含む胴体400のプログラムエンジン410の種類を選択するかあるいは電源をオンまたはオフする役目を果たすことになる。
【0057】
したがって、使用者は前記選択スイッチ520を操作して電源をオンまたはオフし、一方向に回して映像と音をそれぞれまたは同時に出力するようにしながら、前記調節スイッチ510を一方向に回して映像の明暗と音の高低を適切に調節することができることになる。
ここで、前記調節スイッチ510及び選択スイッチ520は回転操作または押し操作などの多様な方法で操作することができる。
【0058】
すなわち、前記調節スイッチ510は回転操作で映像の明暗または音の高低を調節し、調節が済むと、押し操作で現在状態を保持することができ、前記選択スイッチ520は回転操作で映像出力または音出力を選択し、選択が済むと、1回または複数回の押し操作で前記映像出力または音出力をそれぞれまたは同時に実施することができることになる。
【0059】
そして、前記のような構成の調節選択部500は、図2〜図4のように、前記頭部430の両側にそれぞれ前記調節スイッチ510及び選択スイッチ520を装着するなどの適切な変形と応用を加えることができる。
【0060】
また、前記のような構成の調節選択部500は、調節スイッチ510及び選択スイッチ520のそれぞれに選択または調節のための回転動作によって多様な色相に変えながら発光する照明装置を内蔵するなどの変形と応用も加えることができるのはいうまでもない。
【0061】
一方、前記胴体400には、前記胴体400の外部に装着されて前記胴体400を支持し、前記電源供給部420に電気的に連結される複数の支持脚450がさらに備えられる。この際、前記スピーカー310は胴体400の下側に装着されることが好ましい。
ここで、前記支持脚450は前記胴体400を支持するとともに別途の手段によって電源が充電されるようにする役目を果たすこともできる。
【0062】
このために、前記支持脚450のそれぞれの端部には、図3のように、前記胴体400の電源供給部420に電気的に連結される電極452をさらに備え、電源充電のための別途の手段は前記支持脚450と接触する充電ドック600で具現することができ、前記充電ドック600は、大別して、支持本体610、充電電極620及び充電ユニット630でなる。
【0063】
前記充電ドック600は本発明による教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置を安定的に支持するとともに充電及び電源供給を兼ねる役目を果たすことになる。
【0064】
前記支持本体610は前記支持脚450が収納される支持凹部612を持ち、前記スピーカー310と対向する板状のものであり、前記充電電極620は前記支持凹部612に設置され、前記電極452のそれぞれと接触して電気的に互いに連結され、前記充電ユニット630は前記支持本体610に内蔵されて前記充電電極620に電気的に連結され、外部電源(PW)に充電ケーブル650を介して連結されるものである。
【0065】
したがって、使用者は、電源の充電のために、前述したように前記胴体400から資料格納部100を分離し、電源ケーブル800を介して充電または電源供給を行うこともでき、前記充電ドック600による充電または電源供給を行うこともできる。
【0066】
すなわち、使用者は、資料格納部100の資料による映像または音を出力しているうちに電源の残量が不足になれば、前記充電ドック600に前記胴体400の支持脚450を挿着させて電気的接触を維持して充電を実施することで、映像及び音の出力と充電を同時に実施することができることになる。
また、前記充電ドック600には、特に示していないが、現在の電源状態、つまり電源の残量状態及び充電状態を表示するランプを装着することもできる。
【0067】
一方、前記充電ドック600には、前記支持本体610の上面に前記スピーカー310と対向するように部分球面状に凹んでいる反響ボウル640がさらに備えられることにより、図4のように、前記スピーカー310から出力される音(SW)が前記反響ボウル640で反射されて曲面状の胴体400の表面に沿って殷々と広がる音響効果を感じることができることになる。
【0068】
ここで、前記充電ドック600は、必要及び趣向によって、前記反響ボウル640の縁部または前記スピーカー310の縁部に沿って照明装置を装着することで、音(SW)の出力によって色相が変わる光を発光するようにするなどの多様な視覚効果を具現することもできる。
【0069】
一方、前記胴体400には、前記音出力部300のスピーカー310と対向する位置、より詳しくは前記胴体400の上側に着脱可能に装着されて多様な香りを発散する香り発散部700がさらに備えられることが好ましく、前記香り発散部700(図2の拡大部参照)は、大別して、発散容器710、香り発散片720及びカバー730でなる。
【0070】
ここで、前記発散容器710は前記胴体400に形成された定着凹部460と結合し、内部空間をなす円筒状のものであり、前記香り発散片720は前記発散容器710に交替可能に収容され、昇華しながら香りを発散するものであり、前記カバー730は前記発散容器710の上端部に着脱可能に結合されて前記発散容器710を仕上げ、多数の発散スリット732が貫設されたものである。
【0071】
この際、前記香り発散部700は前述したような固形の香り発散片720を採用するか、特に示していないが液状のものを容器に収容して薫蒸する方法で香りを発散させるなどの変形及び応用も可能であり、このために、前記胴体400に別途の加熱または薫蒸装置を装着する実施も可能である。
【0072】
したがって、使用者は、前記映像表示部200と音出力部300による映像及び音の出力と同時に、雰囲気及び身体状態に似合う香りを選択して前記香り発散部700を通じて発散するようにすることで、視聴覚及び嗅覚による心身の安定をはかることもできる。
前記のような構成の本発明による教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置の作動例を図1〜図4に基づいて簡略に説明する。
【0073】
まず、使用者は、胴体400から資料格納部100を分離し、外部器機から映像及び音出力用の資料をダウンロードした後、再び前記胴体400に結合した後、頭部430の両側にそれぞれ備えられた選択スイッチ520を操作して電源をオンさせる
【0074】
その後、使用者は、胴体400に内蔵されたプログラムエンジン410の駆動プログラム、つまり音または映像出力用プログラムを前記選択スイッチ520の回転操作または押し操作で別個にまたは同時に選択し、出力される映像及び音は調節スイッチ510の回転操作または押し操作で調節する。
同時に、使用者は所望の香りを選択し、香り発散部700を前記胴体400の上部に装着することで、香りが発散されるようにする。
【0075】
この際、使用者は、電源の残量が不足になれば、別に備えられた充電ドック600に前記胴体400の支持脚450を挿着して、前記支持脚450の端部に備えられた電極452を通じて充電を実施することになる。
その後、使用者は前記選択スイッチ520を操作して電源をオフさせて作動を完了することになる。
【0076】
以上のように、本発明は、需要者の所有欲を鼓吹させ、興味誘発による教育成果の向上と情緒涵養、及び心身安定による精神治療などに積極的に対応することができるようにした教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置を提供することを基本的な技術的思想とする。
【0077】
そして、当該技術分野での通常の知識を持った者であれば、本発明の基本的な技術的思想の範囲内で、本発明による教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置を教育用または遊戯用玩具または臨床治療用のセラピー器具に適用することができるなど、他の多くの変形及び応用も可能であろう。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明は、需要者の所有欲を鼓吹させ、興味誘発による教育成果の向上と情緒涵養、及び心身安定による精神治療などに積極的に対応することができるようにした、教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0079】
100 資料格納部
200 映像表示部
300 音出力部
400 胴体
410 プログラムエンジン
420 電源供給部
500 調節選択部
600 充電ドック
700 香り発散部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像と音を出力するプログラムエンジン410と駆動用電源を供給する電源供給部420とを内蔵した胴体400でなる装置において、
前記胴体400の一側に着脱可能に装着され、前記プログラムエンジン410に電気的に連結され、外部からダウンロードした映像及び音出力用の資料を一時保存する資料格納部100;
前記胴体400の他側に全方向への角度調節可能に装着され、前記プログラムエンジン410に電気的に連結され、前記資料格納部100の映像出力用資料によって前記プログラムエンジン410で映像を出力する映像表示部200;及び
前記資料格納部100と映像表示部200との間に装着され、前記プログラムエンジン410に電気的に連結され、前記資料格納部100の音出力用資料によって前記プログラムエンジン410で音を出力する音出力部300;を含んでなり、
前記映像表示部200及び音出力部300は別個にまたは同時に稼動されることを特徴とする、教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置。
【請求項2】
前記資料格納部100と映像表示部200間の両側には、
前記プログラムエンジン410に電気的に連結され、前記映像表示部200から出力される映像の明暗と、前記音出力部300から出力される音の高低をそれぞれ調節することができ、前記電源供給部420を含む胴体400のプログラムエンジン410の種類をそれぞれ選択することができる調節選択部500をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置。
【請求項3】
前記調節選択部500は、
前記資料格納部100と映像表示部200間の一側に回転可能に装着され、前記映像表示部200から出力される映像の明暗と、前記音出力部300から出力される音の高低を調節する調節スイッチ510と、
前記資料格納部100と映像表示部200間の他側に回転可能に装着され、前記電源供給部420を含む胴体400のプログラムエンジン410の種類を選択するかあるいは電源をオンまたはオフする選択スイッチ520とを含んでなることを特徴とする、請求項2に記載の教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置。
【請求項4】
前記胴体400は、
前記電源供給部420を含む胴体400に回動可能に結合される頭部430をさらに備え、
前記頭部430の端部には前記映像表示部200が装着され、
前記頭部430の両側に前記調節選択部500が装着されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置。
【請求項5】
前記頭部430は、
下側に突設された首432の端部に、前記胴体400に回動可能に結合される球形ジョイント434をさらに備えることを特徴とする、請求項4に記載の教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置。
【請求項6】
前記資料格納部100は、
外部器機または前記胴体400のプログラムエンジン410に電気的に連結される連結片110と、
前記連結片110に電気的に連結され、ダウンロードした映像及び音出力用の資料を一時保存する格納本体120とを含んでなることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置。
【請求項7】
前記連結片110は、
USB方式、RFID方式、赤外線無線通信方式またはS−ATA方式で前記胴体400または外部器機に連結されることを特徴とする、請求項6に記載の教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置。
【請求項8】
前記格納本体120は、
USBメモリ、フラッシュメモリまたはハードディスクであることを特徴とする、請求項6に記載の教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置。
【請求項9】
前記映像表示部200は、
映像を出力するディスプレイパネル210と、
前記ディスプレイパネル210とプログラムエンジン410を電気的に連結し、前記プログラムエンジン410の駆動情報を映像信号に変換する映像エンコーダー220とを含んでなることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置。
【請求項10】
前記ディスプレイパネル210は、
RGB LED、LCDまたはPDPであることを特徴とする、請求項9に記載の教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置。
【請求項11】
前記音出力部300は、
前記電源供給部420を含む胴体400に装着され、音を出力するスピーカー310と、
前記スピーカー310とプログラムエンジン410を電気的に連結し、前記プログラムエンジン410の駆動情報を音声信号に変換する音声エンコーダー320とを含んでなることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置。
【請求項12】
前記胴体400は、
前記胴体400の外部に装着されて前記胴体400を支持し、前記電源供給部420に電気的に連結される複数の支持脚450をさらに備え、
前記スピーカー310は胴体400の下側に装着されることを特徴とする、請求項11に記載の教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置。
【請求項13】
前記支持脚450は、
それぞれの端部に備えられ、前記スピーカー310が装着された胴体400の電源供給部420に電気的に連結される電極452をさらに備えることを特徴とする、請求項12に記載の教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置。
【請求項14】
前記胴体400は、
前記支持脚450が挿着される支持凹部612が形成され、前記スピーカー310と対向する支持本体610と、前記支持凹部612に設置され、前記電極452のそれぞれと接触する充電電極620と、前記支持本体610に内蔵され、前記充電電極620に電気的に連結され、外部電源に連結される充電ユニット630とを含んでなる充電ドック600をさらに備えることを特徴とする、請求項13に記載の教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置。
【請求項15】
前記充電ドック600は、
前記支持本体610の上面に、前記スピーカー310と対向するように部分球面状に凹んでいる反響ボウル640をさらに備えることを特徴とする、請求項14に記載の教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置。
【請求項16】
前記胴体400は、
前記音出力部300と対向する位置に着脱可能に装着され、多様な香りを発散する香り発散部700をさらに備えることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置。
【請求項17】
前記香り発散部700は、
前記胴体400に形成された定着凹部460と結合し、内部空間が形成された発散容器710と、
前記発散容器710に交替可能に収容され、昇華しながら香りを発散する香り発散片720と、
前記発散容器710の上端部に着脱可能に結合され、前記発散容器710を仕上げ、多数の発散スリット732が貫設されたカバー730とを含んでなることを特徴とする、請求項16に記載の教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置。
【請求項18】
前記胴体400の電源供給部420は、
前記資料格納部100を前記胴体400から分離し、外部電源に電源ケーブル800を介して互いに連結されることにより電源を受けることを特徴とする、請求項1に記載の教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置。
【請求項19】
前記プログラムエンジン410は、
前記資料格納部100を前記胴体400から分離し、コンピューターネットワークと互いに連結される連結手段900によってファームウエアアップグレードまたはネットワーキングすることを特徴とする、請求項1に記載の教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置。
【請求項20】
前記連結手段900は、
USBケーブル、RFIDユニット、赤外線無線通信ユニットまたはS−ATAケーブルであることを特徴とする、請求項19に記載の教育及び遊戯の機能を持つ多機能セラピー装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−264240(P2010−264240A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−106321(P2010−106321)
【出願日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【出願人】(510124098)サムチャン エス.シー株式会社 (1)
【Fターム(参考)】