文書作成回覧装置および文書作成回覧プログラム
【課題】回覧文書の作成の際に、記憶された文書の添付ファイルをも流用可能とする。
【解決手段】電子の文書を起案して、この文書14に添付ファイル15を付して回覧文書として、この回覧文書を、通信回線2を介して接続された複数の情報端末3からこの回覧文書に対して定められた回覧ルート36に従って、閲覧可能にした文書作成回覧装置1である。そして、過去に起案した複数の文書とこの各文書に付された添付ファイルとを記憶保持する起案済データ記憶手段6と、閲覧対象となる回覧文書を記憶するための回覧文書記憶手段13と、起案済データ記憶手段に記憶された複数の文書の中から一つの文書が操作指定されたとき、この操作指定された文書を回覧文書記憶手段に書込む文書複製手段22と、記操作指定された文書の添付ファイルを回覧文書記憶手段に書込む添付ファイル複製手段23とを備えている。
【解決手段】電子の文書を起案して、この文書14に添付ファイル15を付して回覧文書として、この回覧文書を、通信回線2を介して接続された複数の情報端末3からこの回覧文書に対して定められた回覧ルート36に従って、閲覧可能にした文書作成回覧装置1である。そして、過去に起案した複数の文書とこの各文書に付された添付ファイルとを記憶保持する起案済データ記憶手段6と、閲覧対象となる回覧文書を記憶するための回覧文書記憶手段13と、起案済データ記憶手段に記憶された複数の文書の中から一つの文書が操作指定されたとき、この操作指定された文書を回覧文書記憶手段に書込む文書複製手段22と、記操作指定された文書の添付ファイルを回覧文書記憶手段に書込む添付ファイル複製手段23とを備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、起案した電子文書に添付ファイルを付して回覧文書とし、この回覧文書を、通信回線を介して接続された複数の情報端末から、閲覧可能にした文書作成回覧装置、および文書作成回覧プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ワークフローの原理を用いた電子文書の作成および作成された電子文書の回覧を行う電子文書回覧システムにおいて、利用者の使い勝手の向上や、操作性を向上させるために種々の改良が試みられてきた。
【0003】
例えば、特許文献1の「ワークフローシステムおよび方法」のように、コード変更なくサービスを変更できると工夫したり、特許文献2の「ワークフローシステム」のように、処理担当者を自動的に決定するなどの工夫をしたり、特許文献3の「ワークフロー支援システムおよび方法」のようにルールの実現に工夫し、さらに過去の文書を参照できるなど、利便を図っている。
【0004】
さらに、特許文献4の「回覧・配布管理装置」においては、回覧・配布した書類および宛先を複写してかつ関連付けて保存し、再度、該当書類の回覧・配布が指定されると、保存した書類を同じく保存した宛先に対して回覧・配布するようにしている。
【特許文献1】特表2003―528358号
【特許文献2】国際公表W098/00786号
【特許文献3】特許第3465543号
【特許文献4】特開平7−162450号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上述した各システムおよび配布管理装置においても、まだ改良すべき次にような課題があった。
【0006】
すなわち、近年、回覧すべき情報には、回覧の起案者が作成した文書のみならず、この文書に関連する情報が記載された参考文献等や付属文書等が含まれる。これらの参考文献は、回覧時においては、回覧すべき文書に添付ファイルの形式で付けられ、文書と同時に回覧される。
【0007】
しかしながら、参考文献等のファイルは回覧用に特別に管理されていない。上述した配布管理装置の回覧すべき文書の作成担当者は、たとえ回覧すべき文書を過去に回覧した文書の中から発見して、この文書を再利用できたとしても、この文書に添付すべき参考文献等のファイルが管理されていないので、この文書に添付ファイルが必要か否か、必要な場合の添付ファイルの名称、添付ファイルが自己の配布管理装置内に存在するか否か、存在する場合の添付ファイルの格納場所等が即座に把握できない。
【0008】
したがって、担当者は、回覧すべき文書を作成または流用してさらに必要な添付ファイルを付して実際に回覧を開始するまでの作業が非常に煩雑になる。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、過去に作成した文書のみならずこの文書の添付ファイルをあわせて記憶保持することにより、新規に回覧文書の作成の際には、必要に応じて記憶された文書の添付ファイルを簡単に流用でき、装置の利用者が回覧する電子文書の入力作業の効率化、高速化を図ることができる文書作成回覧装置、および文書作成回覧プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、電子文書を起案して、この文書に添付ファイルを付して回覧文書として、この回覧文書を、通信回線を介して接続された複数の情報端末からこの回覧文書に対して定められた回覧ルートに従って、閲覧可能にした文書作成回覧装置に適用される。
【0011】
そして、上記課題を達成するために、本発明の文書作成回覧装置おいては、過去に起案した複数の文書とこの各文書に付された添付ファイルとが関連づけられて記憶される起案済データ記憶手段と、閲覧対象となる回覧文書を記憶するための回覧文書記憶手段と、起案済データ記憶手段に記憶された複数の文書の中から一つの文書が操作指定されたとき、この操作指定された文書を回覧文書記憶手段に書込む文書複製手段と、操作指定された文書に関連づけられている添付ファイルを回覧文書記憶手段に書込む添付ファイル複製手段とを備えている。
【0012】
このように構成された文書作成回覧装置においては、起案済データ記憶手段には、過去に起案した複数の文書とこの各文書に付された添付ファイルが記憶されている。したがって、この文書作成回覧装置を用いて、新たに回覧すべき文書を起案(作成)するに際して、起案済データ記憶手段に記憶されている文書とこの文書に付された添付ファイルを複製して回覧文書メモリに回覧文書として書込めば、この回覧文書が定められた回覧ルートに従って、各情報端末から閲覧可能となる。したがって、この文書作成回覧装置の利用者にとって、回覧する電子文書の入力作業の効率化、高速化を図ることができる。
【0013】
また別の発明は、上述した文書作成回覧装置において、過去に起案した複数の文書とこの各文書に付された添付ファイルとが関連づけられて記憶される起案済データ記憶手段と、閲覧対象となる回覧文書を記憶するための回覧文書記憶手段と、表示器に表示され、新たに起案する文書を構成する各文字データを入力するための文書入力画面と、この文書入力画面を用いて各文字データが操作入力されたとき、この操作入力された各文字データで構成される文書を回覧文書記憶手段に書込む文書作成手段と、起案済データ記憶手段に記憶された複数の文書の中から一つの文書が操作指定されたとき、この操作指定された文書の各文字データを文書入力画面上に重ね表示するとともに、回覧文書記憶手段に書込む文書複製手段と、操作指定された文書に関連づけられている添付ファイルのファイル名を文書入力画面に表示出力するとともに、添付ファイルを回覧文書記憶手段に書込む添付ファイル複製手段とを備えている。
【0014】
このように構成された文書作成回覧装置においては、表示器に新た起案する文書を構成する各文字データを入力するための文書入力画面が表示される。そして、利用者は、この文書入力画面を用いて新た起案する文書を構成する各文字データを入力することが可能である。さらに、起案済データ記憶手段に記憶された複数の文書の中から一つの文書を操作指定すると、操作指定した文書の各文字データが文書入力画面上に重ね表示される。
【0015】
さらに、操作指定した文書の添付ファイルのファイル名を文書入力画面に表示出力される。そして、文書および添付ファイルは回覧文書記憶手段に書込まれて回覧に供される。この場合、利用者は、流用した文書および添付ファイルのファイル名を文書入力画面上で確認できる。また、文書入力画面上で流用した文書の内容を修正することも可能である。この場合、修正後の文書が回覧文書記憶手段に書込まれる。
【0016】
また別の発明は、上述した発明の文書作成回覧装置において、さらに、起案済データ記憶手段に記憶された過去に起案した複数の文書の一覧を表示器に表示する文書一覧表示手段と、検索条件の操作入力に応じて、表示された複数の文書から検索条件に合致する文書を選択する文書選択手段とを有している。
【0017】
このように構成された文書作成回覧装置においては、利用者は、より簡単に目的とする文書を起案済データ記憶手段から検索できる。
【0018】
また別の発明は、上述した発明の文書作成回覧装置において、さらに、過去に回覧した各回覧文書の回覧ルートを記憶する実績回覧ルート記憶手段と、実績回覧ルート記憶手段に記憶された複数の回覧ルートの中から一つの回覧ルートが操作指定されたとき、この操作指定された回覧ルートを回覧文書記憶手段に記憶された閲覧対象となる回覧文書の回覧ルートに設定する回覧ルート複製手段とを備えている。
【0019】
このように構成された文書作成回覧装置においては、実績回覧ルート記憶手段に過去に回覧した各回覧文書の回覧ルートが記憶されている。そして、利用者は、この実績回覧ルート記憶手段に記憶された回覧ルートを操作指定すると、この回覧ルートが回覧文書の回覧ルートに自動設定される。
【0020】
また、別の発明は、電子文書を起案して、この文書に添付ファイルを付して回覧文書として、この回覧文書を、通信回線を介して接続された複数の情報端末からこの回覧文書に対して定められた回覧ルートに従って、閲覧可能にした文書作成回覧プログラムである。
【0021】
そして、この文書作成回覧プログラムは、コンピュータに、過去に起案した複数の文書とこの各文書に付された添付ファイルとが関連づけられて記憶される起案済データ記憶手段に記憶された複数の文書の中から一つの文書が操作指定されたとき、この操作指定された文書を回覧文書を構成する文書とする文書複製機能と、操作指定された文書に関連づけられている添付ファイルを回覧文書を構成する添付ファイルとする添付ファイル複製機能とを実現させる。
【0022】
また、別の発明は、上記発明の文書作成回覧プログラムにおいて、コンピュータに、起案済データ記憶手段に記憶された過去に起案した複数の文書の一覧を表示器に表示する文書一覧表示機能と、検索条件の操作入力に応じて、表示された複数の文書から検索条件に合致する文書を選択する文書選択機能とを実現させる。
【0023】
また、別の発明は、上記発明の文書作成回覧プログラムにおいて、コンピュータに、過去に回覧した各回覧文書の回覧ルートを記憶する実績回覧ルート記憶手段に記憶された複数の回覧ルートの中から一つの回覧ルートが操作指定されたとき、この操作指定された回覧ルートを閲覧対象となる回覧文書の回覧ルートに設定する回覧ルート複製機能を実現させる。
【0024】
このように構成された各文書作成回覧プログラムにおいては、上述した発明の各文書作成回覧装置とほぼ同様の作用効果を奏することが可能である。
【発明の効果】
【0025】
本発明においては、過去に作成した文書のみならずこの文書の添付ファイルを記憶保持している。そして、新規に回覧文書の作成の際には、必要に応じて記憶された文書およびこの文書の添付ファイルを閲覧対象の回覧文書に組込むようにしている。
【0026】
したがって、過去に作成した文書およびこの文書の添付ファイルを今回の閲覧対象とする回覧文書に簡単に流用でき、装置の利用者が回覧する電子文書の入力作業の効率化、高速化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。
【0028】
図1は本発明の一実施形態に係わる文書作成回覧プログラムで動作する文書作成回覧装置が組込まれた文書回覧システムの概略構成を示す模式図である。
【0029】
文書作成回覧装置1に対して、ネットワーク2を介して、回覧文書の回覧先である複数の情報端末としての端末3がアクセス(接続)可能である。文書作成回覧装置1は、大きく分けて、回覧文書作成部4と文書回覧部5とで構成されている。
【0030】
この実施形態においては、文書作成回覧装置1で作成する文書として帳票が採用され、この帳票に添付ファイルが付され、さらにこの帳票に付属帳票が付され、この付属帳票に添付ファイルが付されるとする。
【0031】
図2は、文書作成部4の概略構成を示すブロック図である。例えばHDD内に形成された起案済データ記憶部6内には、過去に起案した複数の文書としての複数の起案済帳票7と、この各起案済帳票7に付された複数の添付ファイル8と、各起案済帳票7に付された複数の起案済付属帳票9と、この各起案済付属帳票9に付された複数の添付ファイル10が記憶されている。
【0032】
帳票入力画面記憶部11a内には、図7に示す帳票入力画面11が記憶されている。付属帳票入力画面記憶部12a内には、図13に示す付属帳票入力画面12が記憶されている。
【0033】
回覧文書記憶部13内には、新規に閲覧(回覧)対象となる回覧文書が書込まれる。この回覧文書は、この実施形態においては、1つの帳票14と、この帳票14に付された添付ファイル15と、帳票14に付された付属帳票16と、この付属帳票16に付された添付ファイル17とで構成されている。
【0034】
さらに、文書作成部4には、帳票入力画面11および付属帳票入力画面12等を表示する表示器18と、利用者が各種指示を操作入力するための操作部19が設けられている。
【0035】
さらに、文書作成部4内には、起案済帳票検索部21、帳票複製部22、添付ファイル複製部23、帳票作成部24、付属帳票作成部25がアプリケーションプログラム上に形成されている。
【0036】
起案済帳票検索部21は、利用者の指示に基づいて、起案済データ記憶部6内に記憶された起案済帳票7を検索する。帳票複製部22は、検索された起案済帳票7を回覧文書記憶部13内に回覧用の帳票14として書込む。添付ファイル複製部23は、検索された起案済帳票7の添付ファイル8を回覧文書記憶部13内に回覧用の添付ファイル15として書込む。さらに、添付ファイル複製部23は、起案済帳票7に付された起案済付属帳票9に対してさらに付された添付ファイル10を、回覧文書記憶部13内に回覧用の添付ファイル17として書込む。
【0037】
帳票作成部24は、新規に帳票を作成して、回覧文書記憶部13内に回覧用の帳票14として書込む。付属帳票作成部25は、新規に付属帳票を作成して、回覧文書記憶部13内に回覧用の付属帳票16として書込む。
【0038】
次に各部の構成および動作の詳細を説明する。
【0039】
図7に示す表示器18に表示された帳票入力画面11には、複製作成ボタン11b、発行担当者11c、起案担当者11d、帳票番号11e、起案課11f、題目11g、データ領域11h、添付ファイル領域11i、付属帳票作成ボタン11j等が形成されている。
【0040】
図8は、帳票作成部4が起動して、利用者が帳票の文字データを操作部19を介して入力したときに、帳票入力画面11に各文字データが重ね表示された状態を示す。この帳票入力画面11に重ね表示された各文字データからなる帳票は、回覧文書記憶部13内に回覧用の帳票14として書込まれる。
【0041】
図8に示す表示器18に表示された帳票入力画面11において、利用者が図示しないタスクバーに設けられたファイル呼び出しボタンのクリック操作にて、この文書作成回覧装置1に記憶されているファイルの一覧の呼び出しを実施すると、図9に示すように、帳票入力画面11上にファイル一覧26がウインドウ表示される。この状態で、ファイル一覧26の中のファイルをマウスでクリックすると、該当ファイルのファイル名が添付ファイル領域11iに表示されるとともに、該当ファイルが回覧文書記憶部13内に回覧用の添付ファイル15として書込まれる。
【0042】
以上が、回覧すべき帳票14および添付ファイル15を利用者が作成しかつ選択して、回覧文書記憶部13内に設定する場合の処理動作である。
【0043】
次に、回覧すべき帳票14および添付ファイル15として起案済データ記憶部6の起案済帳票7と添付ファイル8とを複製して用いる場合を説明する。
【0044】
表示器18に図7の帳票入力画面11が表示された状態で、複製作成ボタン11bをマウスでクリックすると、起案済帳票検索部21が起動して、図10に示す起案済帳票一覧27を表示出力する。この起案済帳票一覧27には、起案済データ記憶部6に記憶された各起案済帳票7の帳票番号、題目、起案日、発行課、起案者等の詳細項目27a、検索条件入力部としての起案課入力部27b、題目入力部27cが設けられている。
【0045】
利用者は、この起案課入力部27b、題目入力部27cに、起案課および題目を、直接入力、またはドロップダウン方式で選択すると、この起案課および題目で、起案済データ記憶部6を検索して、この起案課および題目に合致する起案済帳票7の詳細項目27aを異なる色に選択表示する。
【0046】
利用者は、選択表示された起案済帳票7の詳細項目27aの中から1つの起案済帳票7の詳細項目27aをマウスで選択すると、帳票複製部22が起動して、選択された起案済帳票7を構成する各文字データが、図11に示すように、帳票入力画面11に重ね表示される。さらに、添付ファイル複製部23が起動して、選択された起案済帳票7の添付ファイル8のファイル名が、添付ファイル領域11iに書込まれる。
【0047】
利用者が、添付ファイル領域11iの参照ボタンをクリックすると、図12に示すように、添付ファイル8の内容28が帳票入力画面11上にウインドウ表示される。
【0048】
さらに、利用者は、必要に応じて、帳票入力画面11に重ね表示された起案済帳票7を構成する各文字データを加筆、訂正することも可能である。
【0049】
利用者は、帳票入力画面11の文字データの確定操作を実施すると、帳票入力画面11の文字データからなる帳票が回覧文書記憶部13に回覧用の帳票14として書込まれる。さらに、添付ファイル領域11iに書込まれたファイル名に対応する添付ファイルも、回覧文書記憶部13に回覧用の添付ファイル15として書込まれる。
【0050】
さらに、起案済データ記憶部6に先に複製した起案帳票7に起案付属帳票9、および添付ファイル10が記憶されていれば、これらを、回覧文書記憶部13に回覧用の付属帳票16、および添付ファイル17として書込まれる。
【0051】
なお、新規の付属帳票を作成する場合は、利用者は、帳票入力画面11の付属帳票作成ボタン11jをマウスで指定すると、図13に示す付属帳票入力画面12が表示器18に表示出力される。利用者は、この付属帳票入力画面12を用いて、新規の付属帳票を作成する。作成された新規の付属帳票は、回覧文書記憶部13に回覧用の付属帳票16として書込まれる。
【0052】
図14に、表示器18に表示された、回覧文書記憶部13に記憶された回覧文書の受付一覧29を示す。各回覧文書は、実際の回覧に先立って、所定の承認者に受付一覧29に組込まれて回されて、承認を得る必要がある。
【0053】
図3は、回覧文書作成部4の全体動作を示す流れ図である。先ず、表示器18に、帳票入力画面11を表示出力する(ステップS1)。複製作成ボタン11bが押されずに(ステップS2)、帳票の文字データが操作入力されると(ステップS3)、新規の帳票を作成する(ステップS4)。添付ファイルの表示指示が入力すると(ステップS5)、図9に示すファイル一覧26を表示する(ステップS6)。ファイルが指定されると(ステップS7)、指定ファイルのファイル名を添付ファイル領域11iに書込む(ステップS8)。
【0054】
新規の付属帳票作成指示操作が実行されると(ステップS9)、付属帳票入力画面12を表示器18に表示出力する(ステップS10)。付属帳票の帳票(文字)データが操作入力されると(ステップS11)、新規の付属帳票を作成する(ステップS12)。
【0055】
そして、帳票入力画面11上の文字データからなる帳票、添付ファイル領域11iのファイル名に対応するファイル、付属帳票、この付属帳票の添付ファイルを、回覧文書記憶部13内に、回覧用の帳票14、添付ファイル15、付属帳票16、添付ファイル17として書込む(ステップS13)。さらに、これらを起案済データ記憶部6へ、起案済帳票7、添付ファイル8、起案済付属帳票9、添付ファイル10として書込む(ステップS14)。その後、回覧文書記憶部13の回覧文書を文書回覧部5へ送出する(ステップS15)。
【0056】
ステップS2にて、複製作成ボタン11bが押されると、図10に示す起案済帳票一覧27を表示出力する(ステップS16)。この状態で、検索条件が入力されると(ステップS17)、この検索条件にあった起案済帳票7の一覧を表示する(ステップS18)。一つの起案済帳票7が選択指定されると(ステップS19)、この選択指定された起案帳票7の文字データを帳票入力画面11上に重ね表示する(ステップS20)。選択指定された起案帳票7に添付ファイル8が付されていれば(ステップS21)、この添付ファイル8のファイル名を添付ファイル領域11iに書込む(複製する)(ステップS22)。
【0057】
選択指定された起案帳票7に付属帳票9が付されていた場合は(ステップS23)、付属帳票入力画面12を表示器18に表示出力し、この付属帳票9の帳票(文字データ)を付属帳票入力画面12に重ね表示(複製)する(ステップS24)。そして、ステップS13へ進み、帳票入力画面11上の文字データからなる帳票、添付ファイル領域11iのファイル名に対応するファイル、付属帳票、この付属帳票の添付ファイルを、回覧文書記憶部13内に、回覧用の帳票14、添付ファイル15、付属帳票16、添付ファイル17として書込む。
【0058】
ステップS5にて、選択指定された起案帳票7に添付ファイル8が付されていなければ、ステップS9へ進み、新規の付属帳票作成指示操作が実行されたか否かを判定する。
【0059】
図4は、文書回覧部5の概略構成を示すブロック図である。例えばHDD内に形成された実績回覧ルート記憶部31内には、過去に回覧した複数の回覧ルート32が回覧文書を特定する帳票の題目等の回覧文書情報33が付された状態で記憶されている。アクセス記憶部34内には、今回の回覧すべき回覧文書35、今回の回覧ルート36が記憶されている。
【0060】
この各回覧ルート32、36は、例えば図5に示すフォーマットを有する。回覧の順序32a毎に、情報端末3の端末番号(アドレス)32bと、該当情報端末3が回覧文書35を確認したことを示す確認ステータスB32cとが設定されている。
【0061】
なお、各回覧の順序32a毎に設定される情報端末3の端末番号(アドレス)32bは、一つの情報端末3に限定されることはなく、回覧文書35の種類に応じて、複数の情報端末3からなるグループ単位で設定可能である。この場合、グループ内の一つの情報端末3が回覧文書35を閲覧すればよいが、グループ内の役職を指定して、この役職を優先して、回覧指定することも可能である。
【0062】
さらに、文書回覧部5には、回覧ルート一覧等を表示する表示器37と、利用者が各種指示を操作入力するための操作部38と、ネットワーク2を介して各端末3との間で各種情報交換を実施する通信部39が設けられている。
【0063】
さらに、文書回覧部5内には、ルート検索部40、ルート複製部41、ルート設定部42、ルート変更部43、回覧文書要求部44、回覧文書送信部45、確認付加部46がアプリケーションプログラム上に形成されている。
【0064】
ルート検索部40は、利用者の指示に基づいて、実績回覧ルート記憶部31内に記憶された一つの回覧ルート32を検索する。ルート複製部41は、検索された回覧ルート32をアクセス記憶部34内に今回の回覧ルート36として書込む(複製する)。ルート設定部42は、利用者の入力操作に基づいて、新たな回覧ルートを作成して、アクセス記憶部34内に今回の回覧ルート36として書込む。
【0065】
ルート変更部43は、通信部39を介して、外部から入力されたルート変更要求に応じて、アクセス記憶部34内の今回の回覧ルート36の内容を変更する。回覧文書要求部44は、端末3からネットワーク2を介して入力された回覧文書要求を取込む。回覧文書送信部45は、入力された回覧文書要求に応じて、アクセス記憶部34内の回覧文書35を要求元の端末3へ送信する。確認付加部46は、端末3からネットワーク2を介して入力された回覧文書確認情報に基づき、アクセス記憶部34内の回覧ルート36における該当端末3の端末番号(アドレス)32bの確認ステータスB32cを「確認済み」に設定する。
【0066】
図6は、文書回覧部5の全体動作を示す流れ図である。回覧文書作成部4から今回回覧すべき回覧用の帳票14、添付ファイル15、付属帳票16、添付ファイル17からなる回覧文書35が入力されると(ステップP1)、この回覧文書35をアクセス記憶部34へ書込む(ステップP2)。利用者が、回覧ルート複製指示を操作入力すると(ステップP3)、実績回覧ルート記憶部31内に記憶された回覧ルート32および回覧文書情報33の一覧を表示器37上に表示出力する(ステップP4)。
【0067】
利用者が、表示された回覧ルート32および回覧文書情報33の一覧を参照して、一つの回覧ルート32をマウスで指定すると(ステップP5)、この指定された回覧ルート32を実績回覧ルート記憶部31から読出(複製)し(ステップP6)、アクセス記憶部34内に今回の回覧ルート36として書込む(ステップP9)。
【0068】
なお、ステップP3にて、利用者が、回覧ルート複製指示を指定しなかった場合、利用者における回覧ルートの各データの操作入力を待って(ステップP7)、この操作入力された各データを用いて回覧ルートを作成する(ステップP8)。作成した回覧ルートをアクセス記憶部34内に今回の回覧ルート36として書込む(ステップP9)。
【0069】
そして、端末3からネットワーク2および通信部39を介してルート変更要求が入力されると(ステップP10)、アクセス記憶部34内の今回の回覧ルート36の内容を変更する(ステップP11)。回覧ルート36の内容変更が終了すると、最終の回覧ルート36および回覧文書35の回覧文書情報を、実績回覧ルート記憶部31内に、回覧ルート34および回覧文書情報33として追加して書込む(ステップP12)。
【0070】
端末3からネットワーク2を介して回覧文書要求が入力されると(ステップP13)、アクセス記憶部34内の回覧文書35を要求元の情報端末3へ送信する(ステップP14)。端末3からネットワーク2を介して回覧文書確認情報が入力される(ステップP15)、アクセス記憶部34内の回覧ルート36における該当情報端末3の端末番号(アドレス)32bの確認ステータスB32cを回覧文書の確認済みを示す「確認済み」に設定する(ステップP16)。
【0071】
このように構成された文書作成回覧装置、および文書作成回覧プログラムにおいいては、回覧文書作成部4の起案済データ記憶部6には、過去に起案した複数の文書としての複数の起案済帳票7と、この各起案済帳票7に付された複数の添付ファイル8と、各起案済帳票7に付された複数の起案済付属帳票9と、この各起案済付属帳票9に付された複数の添付ファイル10が記憶されている。
【0072】
したがって、この回覧文書作成部4を用いて、新たに回覧すべき文書としての帳票を起案(作成)するに際して、起案済データ記憶部6に記憶されている起案済帳票7と、添付ファイル8と、起案済付属帳票9と、添付ファイル10を複製して回覧文書記憶部13に回覧文書として書込めば、この回覧文書が文書回覧部5のアクセス記憶部34に転送され、回覧ルート36に従って、各端末3から閲覧可能となる。
【0073】
さらに、文書回覧部5において、実績回覧ルート記憶部31に過去に回覧した各回覧文書の回覧ルート32が記憶されている。そして、利用者は、この実績回覧ルート記憶部31に記憶された一つの回覧ルート32を操作指定すると、この回覧ルート32が回覧文書35の回覧ルート36に自動設定される。
【0074】
したがって、この文書作成回覧装置1の利用者にとって、回覧する電子文書の入力作業の効率化、高速化を図ることができる。
【0075】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。この実施形態においては、文書作成回覧装置1で作成する文書として帳票を採用したが、帳票に限定されるものではなく、一般の文書であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の一実施形態に係わる文書作成回覧プログラムで動作する文書作成回覧装置が組込まれた文書回覧システムの概略構成を示す模式図。
【図2】同実施形態の文書作成回覧装置を構成する回覧文書作成部の概略構成を示すブロック図。
【図3】同回覧文書作成部の全体動作を示す流れ図。
【図4】同実施形態の文書作成回覧装置を構成する文書回覧部の概略構成を示すブロック図。
【図5】同文書回覧部で作成される回覧ルートのフォーマットを示す図。
【図6】同文書回覧部の全体動作を示す流れ図。
【図7】表示器に表示された帳票入力画面を示す図。
【図8】文字データが書込まれた帳票入力画面を示す図。
【図9】ファイル一覧がウインドウ表示された帳票入力画面を示す図。
【図10】表示器に表示された起案済帳票一覧を示す図。
【図11】文字データが複製された帳票入力画面を示す図。
【図12】添付ファイルの内容がウインドウ表示された帳票入力画面を示す図。
【図13】表示器に表示された付属帳票入力画面を示す図。
【図14】表示器に表示された受付一覧を示す図。
【符号の説明】
【0077】
1…文書作成回覧装置、2…ネットワーク、3…端末、4…回覧文書作成部、5…文書回覧部、6…起案済データ記憶部、7…起案済帳票、8.10,15,17…添付ファイル、9…起案済付属帳票、11…帳票入力画面、12…付属帳票入力画面、13…回覧文書記憶部、16…付属帳票、18,37…表示器、19,38…操作部、21…起案済帳票検索部、22…帳票複製部、23…添付ファイル複製部、24…帳票作成部、25…付属帳票作成部、27…起案済帳票一覧、31…実績回覧ルート記憶部、32,36…回覧ルート、34…アクセス記憶部、35…回覧文書、40…ルート検索部、41…ルート複製部、42…ルート設定部、43…ルート変更部、44…回覧文書要求部、45…回覧文書送信部、46…確認付加部
【技術分野】
【0001】
本発明は、起案した電子文書に添付ファイルを付して回覧文書とし、この回覧文書を、通信回線を介して接続された複数の情報端末から、閲覧可能にした文書作成回覧装置、および文書作成回覧プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ワークフローの原理を用いた電子文書の作成および作成された電子文書の回覧を行う電子文書回覧システムにおいて、利用者の使い勝手の向上や、操作性を向上させるために種々の改良が試みられてきた。
【0003】
例えば、特許文献1の「ワークフローシステムおよび方法」のように、コード変更なくサービスを変更できると工夫したり、特許文献2の「ワークフローシステム」のように、処理担当者を自動的に決定するなどの工夫をしたり、特許文献3の「ワークフロー支援システムおよび方法」のようにルールの実現に工夫し、さらに過去の文書を参照できるなど、利便を図っている。
【0004】
さらに、特許文献4の「回覧・配布管理装置」においては、回覧・配布した書類および宛先を複写してかつ関連付けて保存し、再度、該当書類の回覧・配布が指定されると、保存した書類を同じく保存した宛先に対して回覧・配布するようにしている。
【特許文献1】特表2003―528358号
【特許文献2】国際公表W098/00786号
【特許文献3】特許第3465543号
【特許文献4】特開平7−162450号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上述した各システムおよび配布管理装置においても、まだ改良すべき次にような課題があった。
【0006】
すなわち、近年、回覧すべき情報には、回覧の起案者が作成した文書のみならず、この文書に関連する情報が記載された参考文献等や付属文書等が含まれる。これらの参考文献は、回覧時においては、回覧すべき文書に添付ファイルの形式で付けられ、文書と同時に回覧される。
【0007】
しかしながら、参考文献等のファイルは回覧用に特別に管理されていない。上述した配布管理装置の回覧すべき文書の作成担当者は、たとえ回覧すべき文書を過去に回覧した文書の中から発見して、この文書を再利用できたとしても、この文書に添付すべき参考文献等のファイルが管理されていないので、この文書に添付ファイルが必要か否か、必要な場合の添付ファイルの名称、添付ファイルが自己の配布管理装置内に存在するか否か、存在する場合の添付ファイルの格納場所等が即座に把握できない。
【0008】
したがって、担当者は、回覧すべき文書を作成または流用してさらに必要な添付ファイルを付して実際に回覧を開始するまでの作業が非常に煩雑になる。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、過去に作成した文書のみならずこの文書の添付ファイルをあわせて記憶保持することにより、新規に回覧文書の作成の際には、必要に応じて記憶された文書の添付ファイルを簡単に流用でき、装置の利用者が回覧する電子文書の入力作業の効率化、高速化を図ることができる文書作成回覧装置、および文書作成回覧プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、電子文書を起案して、この文書に添付ファイルを付して回覧文書として、この回覧文書を、通信回線を介して接続された複数の情報端末からこの回覧文書に対して定められた回覧ルートに従って、閲覧可能にした文書作成回覧装置に適用される。
【0011】
そして、上記課題を達成するために、本発明の文書作成回覧装置おいては、過去に起案した複数の文書とこの各文書に付された添付ファイルとが関連づけられて記憶される起案済データ記憶手段と、閲覧対象となる回覧文書を記憶するための回覧文書記憶手段と、起案済データ記憶手段に記憶された複数の文書の中から一つの文書が操作指定されたとき、この操作指定された文書を回覧文書記憶手段に書込む文書複製手段と、操作指定された文書に関連づけられている添付ファイルを回覧文書記憶手段に書込む添付ファイル複製手段とを備えている。
【0012】
このように構成された文書作成回覧装置においては、起案済データ記憶手段には、過去に起案した複数の文書とこの各文書に付された添付ファイルが記憶されている。したがって、この文書作成回覧装置を用いて、新たに回覧すべき文書を起案(作成)するに際して、起案済データ記憶手段に記憶されている文書とこの文書に付された添付ファイルを複製して回覧文書メモリに回覧文書として書込めば、この回覧文書が定められた回覧ルートに従って、各情報端末から閲覧可能となる。したがって、この文書作成回覧装置の利用者にとって、回覧する電子文書の入力作業の効率化、高速化を図ることができる。
【0013】
また別の発明は、上述した文書作成回覧装置において、過去に起案した複数の文書とこの各文書に付された添付ファイルとが関連づけられて記憶される起案済データ記憶手段と、閲覧対象となる回覧文書を記憶するための回覧文書記憶手段と、表示器に表示され、新たに起案する文書を構成する各文字データを入力するための文書入力画面と、この文書入力画面を用いて各文字データが操作入力されたとき、この操作入力された各文字データで構成される文書を回覧文書記憶手段に書込む文書作成手段と、起案済データ記憶手段に記憶された複数の文書の中から一つの文書が操作指定されたとき、この操作指定された文書の各文字データを文書入力画面上に重ね表示するとともに、回覧文書記憶手段に書込む文書複製手段と、操作指定された文書に関連づけられている添付ファイルのファイル名を文書入力画面に表示出力するとともに、添付ファイルを回覧文書記憶手段に書込む添付ファイル複製手段とを備えている。
【0014】
このように構成された文書作成回覧装置においては、表示器に新た起案する文書を構成する各文字データを入力するための文書入力画面が表示される。そして、利用者は、この文書入力画面を用いて新た起案する文書を構成する各文字データを入力することが可能である。さらに、起案済データ記憶手段に記憶された複数の文書の中から一つの文書を操作指定すると、操作指定した文書の各文字データが文書入力画面上に重ね表示される。
【0015】
さらに、操作指定した文書の添付ファイルのファイル名を文書入力画面に表示出力される。そして、文書および添付ファイルは回覧文書記憶手段に書込まれて回覧に供される。この場合、利用者は、流用した文書および添付ファイルのファイル名を文書入力画面上で確認できる。また、文書入力画面上で流用した文書の内容を修正することも可能である。この場合、修正後の文書が回覧文書記憶手段に書込まれる。
【0016】
また別の発明は、上述した発明の文書作成回覧装置において、さらに、起案済データ記憶手段に記憶された過去に起案した複数の文書の一覧を表示器に表示する文書一覧表示手段と、検索条件の操作入力に応じて、表示された複数の文書から検索条件に合致する文書を選択する文書選択手段とを有している。
【0017】
このように構成された文書作成回覧装置においては、利用者は、より簡単に目的とする文書を起案済データ記憶手段から検索できる。
【0018】
また別の発明は、上述した発明の文書作成回覧装置において、さらに、過去に回覧した各回覧文書の回覧ルートを記憶する実績回覧ルート記憶手段と、実績回覧ルート記憶手段に記憶された複数の回覧ルートの中から一つの回覧ルートが操作指定されたとき、この操作指定された回覧ルートを回覧文書記憶手段に記憶された閲覧対象となる回覧文書の回覧ルートに設定する回覧ルート複製手段とを備えている。
【0019】
このように構成された文書作成回覧装置においては、実績回覧ルート記憶手段に過去に回覧した各回覧文書の回覧ルートが記憶されている。そして、利用者は、この実績回覧ルート記憶手段に記憶された回覧ルートを操作指定すると、この回覧ルートが回覧文書の回覧ルートに自動設定される。
【0020】
また、別の発明は、電子文書を起案して、この文書に添付ファイルを付して回覧文書として、この回覧文書を、通信回線を介して接続された複数の情報端末からこの回覧文書に対して定められた回覧ルートに従って、閲覧可能にした文書作成回覧プログラムである。
【0021】
そして、この文書作成回覧プログラムは、コンピュータに、過去に起案した複数の文書とこの各文書に付された添付ファイルとが関連づけられて記憶される起案済データ記憶手段に記憶された複数の文書の中から一つの文書が操作指定されたとき、この操作指定された文書を回覧文書を構成する文書とする文書複製機能と、操作指定された文書に関連づけられている添付ファイルを回覧文書を構成する添付ファイルとする添付ファイル複製機能とを実現させる。
【0022】
また、別の発明は、上記発明の文書作成回覧プログラムにおいて、コンピュータに、起案済データ記憶手段に記憶された過去に起案した複数の文書の一覧を表示器に表示する文書一覧表示機能と、検索条件の操作入力に応じて、表示された複数の文書から検索条件に合致する文書を選択する文書選択機能とを実現させる。
【0023】
また、別の発明は、上記発明の文書作成回覧プログラムにおいて、コンピュータに、過去に回覧した各回覧文書の回覧ルートを記憶する実績回覧ルート記憶手段に記憶された複数の回覧ルートの中から一つの回覧ルートが操作指定されたとき、この操作指定された回覧ルートを閲覧対象となる回覧文書の回覧ルートに設定する回覧ルート複製機能を実現させる。
【0024】
このように構成された各文書作成回覧プログラムにおいては、上述した発明の各文書作成回覧装置とほぼ同様の作用効果を奏することが可能である。
【発明の効果】
【0025】
本発明においては、過去に作成した文書のみならずこの文書の添付ファイルを記憶保持している。そして、新規に回覧文書の作成の際には、必要に応じて記憶された文書およびこの文書の添付ファイルを閲覧対象の回覧文書に組込むようにしている。
【0026】
したがって、過去に作成した文書およびこの文書の添付ファイルを今回の閲覧対象とする回覧文書に簡単に流用でき、装置の利用者が回覧する電子文書の入力作業の効率化、高速化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。
【0028】
図1は本発明の一実施形態に係わる文書作成回覧プログラムで動作する文書作成回覧装置が組込まれた文書回覧システムの概略構成を示す模式図である。
【0029】
文書作成回覧装置1に対して、ネットワーク2を介して、回覧文書の回覧先である複数の情報端末としての端末3がアクセス(接続)可能である。文書作成回覧装置1は、大きく分けて、回覧文書作成部4と文書回覧部5とで構成されている。
【0030】
この実施形態においては、文書作成回覧装置1で作成する文書として帳票が採用され、この帳票に添付ファイルが付され、さらにこの帳票に付属帳票が付され、この付属帳票に添付ファイルが付されるとする。
【0031】
図2は、文書作成部4の概略構成を示すブロック図である。例えばHDD内に形成された起案済データ記憶部6内には、過去に起案した複数の文書としての複数の起案済帳票7と、この各起案済帳票7に付された複数の添付ファイル8と、各起案済帳票7に付された複数の起案済付属帳票9と、この各起案済付属帳票9に付された複数の添付ファイル10が記憶されている。
【0032】
帳票入力画面記憶部11a内には、図7に示す帳票入力画面11が記憶されている。付属帳票入力画面記憶部12a内には、図13に示す付属帳票入力画面12が記憶されている。
【0033】
回覧文書記憶部13内には、新規に閲覧(回覧)対象となる回覧文書が書込まれる。この回覧文書は、この実施形態においては、1つの帳票14と、この帳票14に付された添付ファイル15と、帳票14に付された付属帳票16と、この付属帳票16に付された添付ファイル17とで構成されている。
【0034】
さらに、文書作成部4には、帳票入力画面11および付属帳票入力画面12等を表示する表示器18と、利用者が各種指示を操作入力するための操作部19が設けられている。
【0035】
さらに、文書作成部4内には、起案済帳票検索部21、帳票複製部22、添付ファイル複製部23、帳票作成部24、付属帳票作成部25がアプリケーションプログラム上に形成されている。
【0036】
起案済帳票検索部21は、利用者の指示に基づいて、起案済データ記憶部6内に記憶された起案済帳票7を検索する。帳票複製部22は、検索された起案済帳票7を回覧文書記憶部13内に回覧用の帳票14として書込む。添付ファイル複製部23は、検索された起案済帳票7の添付ファイル8を回覧文書記憶部13内に回覧用の添付ファイル15として書込む。さらに、添付ファイル複製部23は、起案済帳票7に付された起案済付属帳票9に対してさらに付された添付ファイル10を、回覧文書記憶部13内に回覧用の添付ファイル17として書込む。
【0037】
帳票作成部24は、新規に帳票を作成して、回覧文書記憶部13内に回覧用の帳票14として書込む。付属帳票作成部25は、新規に付属帳票を作成して、回覧文書記憶部13内に回覧用の付属帳票16として書込む。
【0038】
次に各部の構成および動作の詳細を説明する。
【0039】
図7に示す表示器18に表示された帳票入力画面11には、複製作成ボタン11b、発行担当者11c、起案担当者11d、帳票番号11e、起案課11f、題目11g、データ領域11h、添付ファイル領域11i、付属帳票作成ボタン11j等が形成されている。
【0040】
図8は、帳票作成部4が起動して、利用者が帳票の文字データを操作部19を介して入力したときに、帳票入力画面11に各文字データが重ね表示された状態を示す。この帳票入力画面11に重ね表示された各文字データからなる帳票は、回覧文書記憶部13内に回覧用の帳票14として書込まれる。
【0041】
図8に示す表示器18に表示された帳票入力画面11において、利用者が図示しないタスクバーに設けられたファイル呼び出しボタンのクリック操作にて、この文書作成回覧装置1に記憶されているファイルの一覧の呼び出しを実施すると、図9に示すように、帳票入力画面11上にファイル一覧26がウインドウ表示される。この状態で、ファイル一覧26の中のファイルをマウスでクリックすると、該当ファイルのファイル名が添付ファイル領域11iに表示されるとともに、該当ファイルが回覧文書記憶部13内に回覧用の添付ファイル15として書込まれる。
【0042】
以上が、回覧すべき帳票14および添付ファイル15を利用者が作成しかつ選択して、回覧文書記憶部13内に設定する場合の処理動作である。
【0043】
次に、回覧すべき帳票14および添付ファイル15として起案済データ記憶部6の起案済帳票7と添付ファイル8とを複製して用いる場合を説明する。
【0044】
表示器18に図7の帳票入力画面11が表示された状態で、複製作成ボタン11bをマウスでクリックすると、起案済帳票検索部21が起動して、図10に示す起案済帳票一覧27を表示出力する。この起案済帳票一覧27には、起案済データ記憶部6に記憶された各起案済帳票7の帳票番号、題目、起案日、発行課、起案者等の詳細項目27a、検索条件入力部としての起案課入力部27b、題目入力部27cが設けられている。
【0045】
利用者は、この起案課入力部27b、題目入力部27cに、起案課および題目を、直接入力、またはドロップダウン方式で選択すると、この起案課および題目で、起案済データ記憶部6を検索して、この起案課および題目に合致する起案済帳票7の詳細項目27aを異なる色に選択表示する。
【0046】
利用者は、選択表示された起案済帳票7の詳細項目27aの中から1つの起案済帳票7の詳細項目27aをマウスで選択すると、帳票複製部22が起動して、選択された起案済帳票7を構成する各文字データが、図11に示すように、帳票入力画面11に重ね表示される。さらに、添付ファイル複製部23が起動して、選択された起案済帳票7の添付ファイル8のファイル名が、添付ファイル領域11iに書込まれる。
【0047】
利用者が、添付ファイル領域11iの参照ボタンをクリックすると、図12に示すように、添付ファイル8の内容28が帳票入力画面11上にウインドウ表示される。
【0048】
さらに、利用者は、必要に応じて、帳票入力画面11に重ね表示された起案済帳票7を構成する各文字データを加筆、訂正することも可能である。
【0049】
利用者は、帳票入力画面11の文字データの確定操作を実施すると、帳票入力画面11の文字データからなる帳票が回覧文書記憶部13に回覧用の帳票14として書込まれる。さらに、添付ファイル領域11iに書込まれたファイル名に対応する添付ファイルも、回覧文書記憶部13に回覧用の添付ファイル15として書込まれる。
【0050】
さらに、起案済データ記憶部6に先に複製した起案帳票7に起案付属帳票9、および添付ファイル10が記憶されていれば、これらを、回覧文書記憶部13に回覧用の付属帳票16、および添付ファイル17として書込まれる。
【0051】
なお、新規の付属帳票を作成する場合は、利用者は、帳票入力画面11の付属帳票作成ボタン11jをマウスで指定すると、図13に示す付属帳票入力画面12が表示器18に表示出力される。利用者は、この付属帳票入力画面12を用いて、新規の付属帳票を作成する。作成された新規の付属帳票は、回覧文書記憶部13に回覧用の付属帳票16として書込まれる。
【0052】
図14に、表示器18に表示された、回覧文書記憶部13に記憶された回覧文書の受付一覧29を示す。各回覧文書は、実際の回覧に先立って、所定の承認者に受付一覧29に組込まれて回されて、承認を得る必要がある。
【0053】
図3は、回覧文書作成部4の全体動作を示す流れ図である。先ず、表示器18に、帳票入力画面11を表示出力する(ステップS1)。複製作成ボタン11bが押されずに(ステップS2)、帳票の文字データが操作入力されると(ステップS3)、新規の帳票を作成する(ステップS4)。添付ファイルの表示指示が入力すると(ステップS5)、図9に示すファイル一覧26を表示する(ステップS6)。ファイルが指定されると(ステップS7)、指定ファイルのファイル名を添付ファイル領域11iに書込む(ステップS8)。
【0054】
新規の付属帳票作成指示操作が実行されると(ステップS9)、付属帳票入力画面12を表示器18に表示出力する(ステップS10)。付属帳票の帳票(文字)データが操作入力されると(ステップS11)、新規の付属帳票を作成する(ステップS12)。
【0055】
そして、帳票入力画面11上の文字データからなる帳票、添付ファイル領域11iのファイル名に対応するファイル、付属帳票、この付属帳票の添付ファイルを、回覧文書記憶部13内に、回覧用の帳票14、添付ファイル15、付属帳票16、添付ファイル17として書込む(ステップS13)。さらに、これらを起案済データ記憶部6へ、起案済帳票7、添付ファイル8、起案済付属帳票9、添付ファイル10として書込む(ステップS14)。その後、回覧文書記憶部13の回覧文書を文書回覧部5へ送出する(ステップS15)。
【0056】
ステップS2にて、複製作成ボタン11bが押されると、図10に示す起案済帳票一覧27を表示出力する(ステップS16)。この状態で、検索条件が入力されると(ステップS17)、この検索条件にあった起案済帳票7の一覧を表示する(ステップS18)。一つの起案済帳票7が選択指定されると(ステップS19)、この選択指定された起案帳票7の文字データを帳票入力画面11上に重ね表示する(ステップS20)。選択指定された起案帳票7に添付ファイル8が付されていれば(ステップS21)、この添付ファイル8のファイル名を添付ファイル領域11iに書込む(複製する)(ステップS22)。
【0057】
選択指定された起案帳票7に付属帳票9が付されていた場合は(ステップS23)、付属帳票入力画面12を表示器18に表示出力し、この付属帳票9の帳票(文字データ)を付属帳票入力画面12に重ね表示(複製)する(ステップS24)。そして、ステップS13へ進み、帳票入力画面11上の文字データからなる帳票、添付ファイル領域11iのファイル名に対応するファイル、付属帳票、この付属帳票の添付ファイルを、回覧文書記憶部13内に、回覧用の帳票14、添付ファイル15、付属帳票16、添付ファイル17として書込む。
【0058】
ステップS5にて、選択指定された起案帳票7に添付ファイル8が付されていなければ、ステップS9へ進み、新規の付属帳票作成指示操作が実行されたか否かを判定する。
【0059】
図4は、文書回覧部5の概略構成を示すブロック図である。例えばHDD内に形成された実績回覧ルート記憶部31内には、過去に回覧した複数の回覧ルート32が回覧文書を特定する帳票の題目等の回覧文書情報33が付された状態で記憶されている。アクセス記憶部34内には、今回の回覧すべき回覧文書35、今回の回覧ルート36が記憶されている。
【0060】
この各回覧ルート32、36は、例えば図5に示すフォーマットを有する。回覧の順序32a毎に、情報端末3の端末番号(アドレス)32bと、該当情報端末3が回覧文書35を確認したことを示す確認ステータスB32cとが設定されている。
【0061】
なお、各回覧の順序32a毎に設定される情報端末3の端末番号(アドレス)32bは、一つの情報端末3に限定されることはなく、回覧文書35の種類に応じて、複数の情報端末3からなるグループ単位で設定可能である。この場合、グループ内の一つの情報端末3が回覧文書35を閲覧すればよいが、グループ内の役職を指定して、この役職を優先して、回覧指定することも可能である。
【0062】
さらに、文書回覧部5には、回覧ルート一覧等を表示する表示器37と、利用者が各種指示を操作入力するための操作部38と、ネットワーク2を介して各端末3との間で各種情報交換を実施する通信部39が設けられている。
【0063】
さらに、文書回覧部5内には、ルート検索部40、ルート複製部41、ルート設定部42、ルート変更部43、回覧文書要求部44、回覧文書送信部45、確認付加部46がアプリケーションプログラム上に形成されている。
【0064】
ルート検索部40は、利用者の指示に基づいて、実績回覧ルート記憶部31内に記憶された一つの回覧ルート32を検索する。ルート複製部41は、検索された回覧ルート32をアクセス記憶部34内に今回の回覧ルート36として書込む(複製する)。ルート設定部42は、利用者の入力操作に基づいて、新たな回覧ルートを作成して、アクセス記憶部34内に今回の回覧ルート36として書込む。
【0065】
ルート変更部43は、通信部39を介して、外部から入力されたルート変更要求に応じて、アクセス記憶部34内の今回の回覧ルート36の内容を変更する。回覧文書要求部44は、端末3からネットワーク2を介して入力された回覧文書要求を取込む。回覧文書送信部45は、入力された回覧文書要求に応じて、アクセス記憶部34内の回覧文書35を要求元の端末3へ送信する。確認付加部46は、端末3からネットワーク2を介して入力された回覧文書確認情報に基づき、アクセス記憶部34内の回覧ルート36における該当端末3の端末番号(アドレス)32bの確認ステータスB32cを「確認済み」に設定する。
【0066】
図6は、文書回覧部5の全体動作を示す流れ図である。回覧文書作成部4から今回回覧すべき回覧用の帳票14、添付ファイル15、付属帳票16、添付ファイル17からなる回覧文書35が入力されると(ステップP1)、この回覧文書35をアクセス記憶部34へ書込む(ステップP2)。利用者が、回覧ルート複製指示を操作入力すると(ステップP3)、実績回覧ルート記憶部31内に記憶された回覧ルート32および回覧文書情報33の一覧を表示器37上に表示出力する(ステップP4)。
【0067】
利用者が、表示された回覧ルート32および回覧文書情報33の一覧を参照して、一つの回覧ルート32をマウスで指定すると(ステップP5)、この指定された回覧ルート32を実績回覧ルート記憶部31から読出(複製)し(ステップP6)、アクセス記憶部34内に今回の回覧ルート36として書込む(ステップP9)。
【0068】
なお、ステップP3にて、利用者が、回覧ルート複製指示を指定しなかった場合、利用者における回覧ルートの各データの操作入力を待って(ステップP7)、この操作入力された各データを用いて回覧ルートを作成する(ステップP8)。作成した回覧ルートをアクセス記憶部34内に今回の回覧ルート36として書込む(ステップP9)。
【0069】
そして、端末3からネットワーク2および通信部39を介してルート変更要求が入力されると(ステップP10)、アクセス記憶部34内の今回の回覧ルート36の内容を変更する(ステップP11)。回覧ルート36の内容変更が終了すると、最終の回覧ルート36および回覧文書35の回覧文書情報を、実績回覧ルート記憶部31内に、回覧ルート34および回覧文書情報33として追加して書込む(ステップP12)。
【0070】
端末3からネットワーク2を介して回覧文書要求が入力されると(ステップP13)、アクセス記憶部34内の回覧文書35を要求元の情報端末3へ送信する(ステップP14)。端末3からネットワーク2を介して回覧文書確認情報が入力される(ステップP15)、アクセス記憶部34内の回覧ルート36における該当情報端末3の端末番号(アドレス)32bの確認ステータスB32cを回覧文書の確認済みを示す「確認済み」に設定する(ステップP16)。
【0071】
このように構成された文書作成回覧装置、および文書作成回覧プログラムにおいいては、回覧文書作成部4の起案済データ記憶部6には、過去に起案した複数の文書としての複数の起案済帳票7と、この各起案済帳票7に付された複数の添付ファイル8と、各起案済帳票7に付された複数の起案済付属帳票9と、この各起案済付属帳票9に付された複数の添付ファイル10が記憶されている。
【0072】
したがって、この回覧文書作成部4を用いて、新たに回覧すべき文書としての帳票を起案(作成)するに際して、起案済データ記憶部6に記憶されている起案済帳票7と、添付ファイル8と、起案済付属帳票9と、添付ファイル10を複製して回覧文書記憶部13に回覧文書として書込めば、この回覧文書が文書回覧部5のアクセス記憶部34に転送され、回覧ルート36に従って、各端末3から閲覧可能となる。
【0073】
さらに、文書回覧部5において、実績回覧ルート記憶部31に過去に回覧した各回覧文書の回覧ルート32が記憶されている。そして、利用者は、この実績回覧ルート記憶部31に記憶された一つの回覧ルート32を操作指定すると、この回覧ルート32が回覧文書35の回覧ルート36に自動設定される。
【0074】
したがって、この文書作成回覧装置1の利用者にとって、回覧する電子文書の入力作業の効率化、高速化を図ることができる。
【0075】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。この実施形態においては、文書作成回覧装置1で作成する文書として帳票を採用したが、帳票に限定されるものではなく、一般の文書であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の一実施形態に係わる文書作成回覧プログラムで動作する文書作成回覧装置が組込まれた文書回覧システムの概略構成を示す模式図。
【図2】同実施形態の文書作成回覧装置を構成する回覧文書作成部の概略構成を示すブロック図。
【図3】同回覧文書作成部の全体動作を示す流れ図。
【図4】同実施形態の文書作成回覧装置を構成する文書回覧部の概略構成を示すブロック図。
【図5】同文書回覧部で作成される回覧ルートのフォーマットを示す図。
【図6】同文書回覧部の全体動作を示す流れ図。
【図7】表示器に表示された帳票入力画面を示す図。
【図8】文字データが書込まれた帳票入力画面を示す図。
【図9】ファイル一覧がウインドウ表示された帳票入力画面を示す図。
【図10】表示器に表示された起案済帳票一覧を示す図。
【図11】文字データが複製された帳票入力画面を示す図。
【図12】添付ファイルの内容がウインドウ表示された帳票入力画面を示す図。
【図13】表示器に表示された付属帳票入力画面を示す図。
【図14】表示器に表示された受付一覧を示す図。
【符号の説明】
【0077】
1…文書作成回覧装置、2…ネットワーク、3…端末、4…回覧文書作成部、5…文書回覧部、6…起案済データ記憶部、7…起案済帳票、8.10,15,17…添付ファイル、9…起案済付属帳票、11…帳票入力画面、12…付属帳票入力画面、13…回覧文書記憶部、16…付属帳票、18,37…表示器、19,38…操作部、21…起案済帳票検索部、22…帳票複製部、23…添付ファイル複製部、24…帳票作成部、25…付属帳票作成部、27…起案済帳票一覧、31…実績回覧ルート記憶部、32,36…回覧ルート、34…アクセス記憶部、35…回覧文書、40…ルート検索部、41…ルート複製部、42…ルート設定部、43…ルート変更部、44…回覧文書要求部、45…回覧文書送信部、46…確認付加部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子文書を起案して、この文書に添付ファイルを付して回覧文書として、この回覧文書を、通信回線を介して接続された複数の情報端末からこの回覧文書に対して定められた回覧ルートに従って、閲覧可能にした文書作成回覧装置において、
過去に起案した複数の文書とこの各文書に付された添付ファイルとが関連づけられて記憶される起案済データ記憶手段と、
閲覧対象となる回覧文書を記憶するための回覧文書記憶手段と、
前記起案済データ記憶手段に記憶された複数の文書の中から一つの文書が操作指定されたとき、この操作指定された文書を前記回覧文書記憶手段に書込む文書複製手段と、
前記操作指定された文書に関連づけられている添付ファイルを前記回覧文書記憶手段に書込む添付ファイル複製手段と
を備えたことを特徴とする文書作成回覧装置。
【請求項2】
電子文書を起案して、この文書に添付ファイルを付して回覧文書として、この回覧文書を、通信回線を介して接続された複数の情報端末からこの回覧文書に対して定められた回覧ルートに従って、閲覧可能にした文書作成回覧装置において、
過去に起案した複数の文書とこの各文書に付された添付ファイルとが関連づけられて記憶される起案済データ記憶手段と、
閲覧対象となる回覧文書を記憶するための回覧文書記憶手段と、
表示器に表示され、新たに起案する文書を構成する各文字データを入力するための文書入力画面と、
この文書入力画面を用いて各文字データが操作入力されたとき、この操作入力された各文字データで構成される文書を前記回覧文書記憶手段に書込む文書作成手段と、
前記起案済データ記憶手段に記憶された複数の文書の中から一つの文書が操作指定されたとき、この操作指定された文書の各文字データを前記文書入力画面上に重ね表示するとともに、前記回覧文書記憶手段に書込む文書複製手段と、
前記操作指定された文書に関連づけられている添付ファイルのファイル名を前記文書入力画面に表示出力するとともに、添付ファイルを前記回覧文書記憶手段に書込む添付ファイル複製手段と
を備えたことを特徴とする文書作成回覧装置。
【請求項3】
前記起案済データ記憶手段に記憶された過去に起案した複数の文書の一覧を前記表示器に表示する文書一覧表示手段と、
検索条件の操作入力に応じて、前記表示された複数の文書から前記検索条件に合致する文書を選択する文書選択手段とを有する
ことを特徴とする請求項2記載の文書作成回覧装置。
【請求項4】
過去に回覧した各回覧文書の回覧ルートを記憶する実績回覧ルート記憶手段と、
前記実績回覧ルート記憶手段に記憶された複数の回覧ルートの中から一つの回覧ルートが操作指定されたとき、この操作指定された回覧ルートを前記回覧文書記憶手段に記憶された閲覧対象となる回覧文書の回覧ルートに設定する回覧ルート複製手段と
を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の文書作成回覧装置。
【請求項5】
コンピュータに、
電子文書を起案して、この文書に添付ファイルを付して回覧文書として、この回覧文書を、通信回線を介して接続された複数の情報端末からこの回覧文書に対して定められた回覧ルートに従って、閲覧可能にすることを実現させる文書作成回覧プログラムにおいて、
過去に起案した複数の文書とこの各文書に付された添付ファイルとが関連づけられて記憶される起案済データ記憶手段に記憶された複数の文書の中から一つの文書が操作指定されたとき、この操作指定された文書を前記回覧文書を構成する文書とする文書複製機能と、
前記操作指定された文書に関連づけられている添付ファイルを前記回覧文書を構成する添付ファイルとする添付ファイル複製機能と
を実現させることを特徴とする文書作成回覧プログラム。
【請求項6】
前記起案済データ記憶手段に記憶された過去に起案した複数の文書の一覧を表示器に表示する文書一覧表示機能と、
検索条件の操作入力に応じて、前記表示された複数の文書から前記検索条件に合致する文書を選択する文書選択機能とをさらに実現させる
ことを特徴とする請求項5記載の文書作成回覧プログラム。
【請求項7】
過去に回覧した各回覧文書の回覧ルートを記憶する実績回覧ルート記憶手段に記憶された複数の回覧ルートの中から一つの回覧ルートが操作指定されたとき、この操作指定された回覧ルートを閲覧対象となる回覧文書の回覧ルートに設定する回覧ルート複製機能を実現させることを特徴とする請求項5または6記載の文書作成回覧プログラム。
【請求項1】
電子文書を起案して、この文書に添付ファイルを付して回覧文書として、この回覧文書を、通信回線を介して接続された複数の情報端末からこの回覧文書に対して定められた回覧ルートに従って、閲覧可能にした文書作成回覧装置において、
過去に起案した複数の文書とこの各文書に付された添付ファイルとが関連づけられて記憶される起案済データ記憶手段と、
閲覧対象となる回覧文書を記憶するための回覧文書記憶手段と、
前記起案済データ記憶手段に記憶された複数の文書の中から一つの文書が操作指定されたとき、この操作指定された文書を前記回覧文書記憶手段に書込む文書複製手段と、
前記操作指定された文書に関連づけられている添付ファイルを前記回覧文書記憶手段に書込む添付ファイル複製手段と
を備えたことを特徴とする文書作成回覧装置。
【請求項2】
電子文書を起案して、この文書に添付ファイルを付して回覧文書として、この回覧文書を、通信回線を介して接続された複数の情報端末からこの回覧文書に対して定められた回覧ルートに従って、閲覧可能にした文書作成回覧装置において、
過去に起案した複数の文書とこの各文書に付された添付ファイルとが関連づけられて記憶される起案済データ記憶手段と、
閲覧対象となる回覧文書を記憶するための回覧文書記憶手段と、
表示器に表示され、新たに起案する文書を構成する各文字データを入力するための文書入力画面と、
この文書入力画面を用いて各文字データが操作入力されたとき、この操作入力された各文字データで構成される文書を前記回覧文書記憶手段に書込む文書作成手段と、
前記起案済データ記憶手段に記憶された複数の文書の中から一つの文書が操作指定されたとき、この操作指定された文書の各文字データを前記文書入力画面上に重ね表示するとともに、前記回覧文書記憶手段に書込む文書複製手段と、
前記操作指定された文書に関連づけられている添付ファイルのファイル名を前記文書入力画面に表示出力するとともに、添付ファイルを前記回覧文書記憶手段に書込む添付ファイル複製手段と
を備えたことを特徴とする文書作成回覧装置。
【請求項3】
前記起案済データ記憶手段に記憶された過去に起案した複数の文書の一覧を前記表示器に表示する文書一覧表示手段と、
検索条件の操作入力に応じて、前記表示された複数の文書から前記検索条件に合致する文書を選択する文書選択手段とを有する
ことを特徴とする請求項2記載の文書作成回覧装置。
【請求項4】
過去に回覧した各回覧文書の回覧ルートを記憶する実績回覧ルート記憶手段と、
前記実績回覧ルート記憶手段に記憶された複数の回覧ルートの中から一つの回覧ルートが操作指定されたとき、この操作指定された回覧ルートを前記回覧文書記憶手段に記憶された閲覧対象となる回覧文書の回覧ルートに設定する回覧ルート複製手段と
を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の文書作成回覧装置。
【請求項5】
コンピュータに、
電子文書を起案して、この文書に添付ファイルを付して回覧文書として、この回覧文書を、通信回線を介して接続された複数の情報端末からこの回覧文書に対して定められた回覧ルートに従って、閲覧可能にすることを実現させる文書作成回覧プログラムにおいて、
過去に起案した複数の文書とこの各文書に付された添付ファイルとが関連づけられて記憶される起案済データ記憶手段に記憶された複数の文書の中から一つの文書が操作指定されたとき、この操作指定された文書を前記回覧文書を構成する文書とする文書複製機能と、
前記操作指定された文書に関連づけられている添付ファイルを前記回覧文書を構成する添付ファイルとする添付ファイル複製機能と
を実現させることを特徴とする文書作成回覧プログラム。
【請求項6】
前記起案済データ記憶手段に記憶された過去に起案した複数の文書の一覧を表示器に表示する文書一覧表示機能と、
検索条件の操作入力に応じて、前記表示された複数の文書から前記検索条件に合致する文書を選択する文書選択機能とをさらに実現させる
ことを特徴とする請求項5記載の文書作成回覧プログラム。
【請求項7】
過去に回覧した各回覧文書の回覧ルートを記憶する実績回覧ルート記憶手段に記憶された複数の回覧ルートの中から一つの回覧ルートが操作指定されたとき、この操作指定された回覧ルートを閲覧対象となる回覧文書の回覧ルートに設定する回覧ルート複製機能を実現させることを特徴とする請求項5または6記載の文書作成回覧プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2006−99183(P2006−99183A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−281271(P2004−281271)
【出願日】平成16年9月28日(2004.9.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(301063496)東芝ソリューション株式会社 (1,478)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月28日(2004.9.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(301063496)東芝ソリューション株式会社 (1,478)
【Fターム(参考)】
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