説明

文書処理プログラム及び文書処理装置

【課題】ページに対して位置を特定して対応付けられた付加情報を含む文書の各ページから付加情報を除いた元文書と、付加情報付きページとを配列させて一度に印刷する印刷データを作成できる文書処理プログラム及び文書処理装置を提供する。
【解決手段】印刷指示部230は、付箋付きページ12Aを含む文書10Bを受け付け、元ページからなる電子文書10Bに対する第1の印刷条件と、元ページからなる電子文書に対する付箋付きページの挿入位置を含む付箋付きページ12Aに対する第2の印刷条件を指示し、付箋付きページ特定部232は、電子付箋付き文書10Bから付箋付きページ12Aを特定するとともに、元文書10Aを生成し、付箋付きページ処理部233は、付箋付きページが印刷用紙に収まるように付箋付きページに縮小処理を施し、合成部234は、第1及び第2の印刷条件に基づいて、元文書10Aと縮小処理が施された付箋付きページ12Bとを挿入位置に従って合成した印刷データを作成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書処理プログラム及び文書処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、紙の文書に付箋紙を貼り付けるのと同様に、電子計算機で取り扱う文書に付加情報を付加する技術が実用化されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この技術を用いた従来の電子付箋処理装置は、電子文書に電子付箋をページからはみ出して貼り付けるものであり、電子付箋が貼り付けられたページに縮小処理を施した後、用紙に印刷し、電子付箋が貼り付けられていないページは、そのまま用紙に印刷する。これにより、電子付箋に欠けを生じることなく印刷することができる。電子付箋を貼り付ける前の元ページを印刷するには、別途印刷設定を行い、印刷設定に基づく印刷を行うことになる。
【0004】
【特許文献1】特開平8−292755号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、ページに対して位置を特定して対応付けられた付加情報を含む文書の各ページから付加情報を除いた元文書と、付加情報付きページとを配列させて一度に印刷する印刷データを作成できる文書処理プログラム及び文書処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下の文書処理プログラム及び文書処理装置を提供する。
【0007】
[1]ページに対して位置を特定して対応付けられた付加情報を含む文書の各ページから前記付加情報を除いた元文書の印刷態様を指定する第1の指定を受け付ける第1のステップと、前記文書の前記付加情報が付加された付加情報付きページの印刷態様を指定する第2の指定を受け付ける第2のステップと、前記元文書の前記第1の指定に従う印刷物と前記付加情報付きページの前記第2の指定に従う印刷物との配列を決定する第3のステップと、前記付加情報付きページの印刷画像が前記第2の指定に基づき定まる印刷範囲に収まる倍率を演算する第4のステップと、前記倍率に従って変倍された前記付加情報付きページの前記第2の指定に従う印刷物と前記第1の指定に従う前記元文書の印刷物とが前記第3の指定に従って配列された印刷物を印刷装置に印刷させる印刷データを作成する第5のステップと、をコンピュータに実行させるための文書処理プログラム。
【0008】
[2]前記第3のステップにより決定する配列は、前記付加情報付きページの前記第2の指定に従う印刷物を前記元文書の対応するページを含む前記第1の指定に従う印刷物の直前又は直後に配置するものである前記[1]に記載の文書処理プログラム。
【0009】
[3]前記第3の決定するステップにより決定する配列は、前記文書に前記付加情報付きページが複数存在するとき、複数の前記付加情報付きページの間が所定のページ数以上離れている場合は、前記複数の付加情報付きページの前記第2の指定に従う印刷物を前記元文書の対応するページを含む前記第1の指定に従う印刷物の直前又は直後に配置する代わりに、前記元文書の前記第1の指定に従う印刷物の先頭又は最後尾に配置するものである前記[2]に記載の文書処理プログラム。
【0010】
[4]前記第2の指定が印刷用紙の一面にN(Nは2以上)面のページを印刷する指定である場合、前記第5のステップは、ページが連続する付加情報付きページの数が1枚の印刷用紙に印刷されるページ数よりも少ないとき、1ページに付加された前記付加情報の数が所定の数以上の付加情報付きページを優先して単独で印刷用紙の一面に印刷するように前記印刷データを作成する前記[1]に記載の文書処理プログラム。
【0011】
[5]前記第2の指定は、前記付加情報付きページを前記元文書が印刷される印刷用紙とは異なる外観の印刷用紙に印刷する指定を含む前記[1]又は[2]に記載の文書処理プログラム。
【0012】
[6]ページに対して位置を特定して対応付けられた付加情報を含む文書の各ページから前記付加情報を除いた元文書の印刷態様を指定する第1の指定を受け付ける第1の受付手段と、前記文書の前記付加情報が付加された付加情報付きページの印刷態様を指定する第2の指定を受け付ける第2の受付手段と、前記元文書の前記第1の指定に従う印刷物と前記付加情報付きページの前記第2の指定に従う印刷物との配列を決定する決定手段と、前記付加情報付きページの印刷画像が前記第2の指定に基づき定まる印刷範囲に収まる倍率を演算する演算手段と、前記倍率に従って変倍された前記付加情報付きページの前記第2の指定に従う印刷物と前記第1の指定に従う前記元文書の印刷物とが前記第3の指定に従って配列された印刷物を印刷装置に印刷させる印刷データを作成する作成手段とを備えた文書処理装置。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る文書処理プログラム、および請求項6に係る文書処理装置によれば、ページに対して位置を特定して対応付けられた付加情報を含む文書の各ページから付加情報を除いた元文書と、付加情報付きページとを配列させて一度に印刷する印刷データを作成できる。
【0014】
請求項2に係る文書処理プログラムによれば、本発明の構成を有していない場合と比較して、印刷した場合にページから除かれた付加情報を確認しやすい印刷物を得られる印刷データを作成できる。
【0015】
請求項3に係る文書処理プログラムによれば、複数の付加情報付きページの間が所定のページ以上離れている場合に、本発明の構成を有していない場合と比較して、印刷した場合に付加情報付きページを見つけやすい印刷物を得られる印刷データを作成できる。
【0016】
請求項4に係る文書処理プログラムによれば、本発明を有していない構成と比較して、印刷した場合に、単独で印刷された付加情報付きページの付加情報が読みやすい印刷物を得られる印刷データを作成できる。
【0017】
請求項5に係る文書処理プログラムによれば、印刷した場合に、印刷物から付加情報付きページを探しやすい印刷物を得られる印刷データを作成できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は、本発明の実施の形態に係るプリンタシステムの概略の構成を示すブロック図である。
【0019】
このプリンタシステム1は、電子付箋13が貼り付けられたページ(以下「付箋付きページ」という。)12Aを含む電子文書10Bを処理する電子付箋処理装置2と、電子付箋処理装置2から通信媒体3を介して出力された付箋付きページを含む印刷データを印刷するプリンタ4とを備える。ページに対して位置を特定して対応付けられた付加情報として、電子付箋を例に挙げて説明するが、これに限られない。例えば、付箋の枠を破線、一点鎖線等の実線以外で表し、枠の内側に追記情報を追記してもよい。また、付箋の枠を隠してもよい。
【0020】
通信媒体3は、有線通信を行う電気ケーブルや光ケーブルの他、赤外線、電波等による無線通信でもよい。
【0021】
プリンタ4は、電子写真方式、インクジェット方式、感熱転写方式等の各種のものを用いることができる。
【0022】
電子付箋処理装置2は、ユーザインタフェース20と、文書データ等を記憶するROM、RAM、HDD等の図示しない記憶部と、図示しないCPUとを有するとともに、本装置2の各部を制御する基本プログラムのOS(Operating System)21と、文書の作成、電子付箋13の貼り付け等を実行するアプリケーション22と、プリンタ4に対応したプリンタドライバ23とがインストールされている。OS21、アプリケーション22、プリンタドライバ23は、記憶部に記憶されたコンピュータプログラムであり、CPUで実行されることによって各々の機能を実現する。なお、同図では、アプリケーション22及びプリンタドライバ23が有する機能をブロックで表している。
【0023】
ユーザインタフェース20は、OS21に接続されており、キーボード、マウス、電子ペン等の入力デバイスと、ディスプレイ、タッチパネル等の表示装置とを備える。入力デバイスは、電子付箋13に関する付箋情報や印刷設定情報を入力する。
【0024】
プリンタドライバ23は、OS21と連携してプリンタ4の設定や、プリンタ4で行う印刷設定等を行い、アプリケーション22で作成された文書データをプリンタ4に適合した印刷データに変換してプリンタ4に出力する。
【0025】
(アプリケーション)
アプリケーション22は、文書作成部220と、電子付箋貼付部221とを有する。なお、これらの一部または全部を特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific IC)等のハードウェアによって実現してもよい。
【0026】
文書作成部220は、文書作成プログラムを用いて複数のページ(以下、「元ページ」という。)11からなる文書(以下「元文書」という。)10Aを作成する。なお、作成するページ枚数は、1ページでもよい。また、文書を作成するとともに、画像作成プログラムを用いて画像を作成してもよい。
【0027】
電子付箋貼付部221は、ユーザインタフェース20の入力デバイスから入力された付箋情報に基づいて、ページ11に電子付箋13を貼り付ける。そして、電子付箋貼付部221は、付箋情報を含む電子付箋付き文書10Bを印刷指示部230に送る。付箋情報は、電子付箋13を貼り付ける位置を示す位置情報と、電子付箋13に記録する追記情報とからなる。追記情報は、キーボード、マウス等を用いて入力されたテキストデータでもよく、電子ペン等を用いて入力された画像データでもよい。
【0028】
(プリンタドライバ)
プリンタドライバ23は、印刷指示部(受付手段、指示手段)230と、付箋付きページ印刷設定解析部231と、付箋付きページ抽出部(抽出手段)232と、付箋付きページ処理部(処理手段)233と、合成部(合成手段)234とを有する。印刷指示部230、付箋付きページ印刷設定解析部231、付箋付きページ特定部232、付箋付きページ処理部233及び合成部234は、必要に応じて記憶部を用いてそれぞれの処理を行う。なお、これらの一部または全部をASIC等のハードウェアによって実現してもよい。
【0029】
印刷指示部230は、元文書10Aに対する印刷態様としての印刷条件(第1の印刷条件)を設定し、付箋付きページ12Aに対する印刷態様としての印刷条件(第2の印刷条件)を設定した後、印刷指示を行う。元文書10Aに対する印刷設定は、後述する基本印刷設定ダイアログから行う。基本印刷設定ダイアログから片面印刷、Nアップ印刷、両面印刷、Nアップ両面印刷を指定できる。付箋付きページ12Aに対する印刷設定は、後述する付箋付きページ印刷設定ダイアログから行う。付箋付きページ印刷設定ダイアログから片面印刷、Nアップ印刷、両面印刷、Nアップ両面印刷を指定でき、元文書10Aに対する付箋付きページの挿入位置、すなわち元文書の印刷物と付箋付きページの印刷物との配列を指定できる。印刷指示部230は、電子付箋付き文書10Bの付箋付きページ12Aに対する印刷設定情報を付箋付きページ特定部232に送る。また、印刷指示部230は、電子付箋付き文書10Bを付箋付きページ印刷設定解析部231に送る。
【0030】
ここで、「片面印刷」とは、用紙の片面(表面)にページを印刷することをいい、「Nアップ印刷」とは、用紙の表面にN(Nは2以上)枚のページを印刷することをいい、「まとめて1枚に印刷」や「マルチアップ」ともいい、「Nアップ両面印刷」とは、用紙の表面と裏面にそれぞれN(Nは2以上)枚のページを印刷することをいう。
【0031】
付箋付きページ印刷設定解析部231は、付箋付きページ12Aに対する印刷設定情報を解析し、電子付箋13の処理情報(例えば、印刷レイアウト)と、元文書10Aに対する付箋付きページ12Aの挿入位置を示す挿入情報とを決定し、電子付箋13の処理情報と付箋付きページ12Aの挿入情報を付箋付きページ処理部233に送る。
【0032】
付箋付きページ特定部232は、印刷指示された電子付箋付き文書10Bから付箋付きページ12Aを特定し、付箋付きページ処理部233に送る。また、電子付箋付き文書10Bから特定した付箋付きページ12Aの電子付箋13を除いて元文書10Aとして合成部234に送る。
【0033】
付箋付きページ処理部233は、付箋付きページ印刷設定解析部231で解析された付箋付きページ12Aの処理情報に従って、付箋付きページ12Aの処理を行う。付箋付きページ12Aの処理には、電子付箋13を含むページ全体が印刷設定で指定された用紙の印刷範囲内に収まるように倍率を演算して縮小する処理と、付箋付きページ12Aに対して指定された両面印刷、Nアップ印刷の印刷設定に従った処理が含まれる。なお、元文書10Aに対する印刷設定は反映されない。付箋付きページ処理部233は、合成部234に縮小処理後の付箋付きページ12Bと元文書10Aに対する付箋付きページ12Aの挿入情報とを合成部234に送る。
【0034】
合成部234は、元文書10Aと付箋付きページ処理部233によって処理された付箋付きページ12Bとを合成し、プリンタ4に適合した印刷データ10Cに変換してプリンタ4に通信媒体3を介して送信する。
【0035】
図2は、基本印刷設定ダイアログの一例を示す図である。同図に示す基本印刷設定ダイアログ100には、「まとめて1枚」に印刷(Nアップ印刷)する際の片面に印刷するページの枚数を設定するエディットボックス101と、「両面印刷」を「する」を指定するラジオボタン102Aと、「両面印刷」を「しない」を指定するラジオボタン102Bと、基本印刷設定ダイアログ100を閉じる「閉じるボタン」103、設定内容を確定する「OK」ボタン104A、設定内容をキャンセルする「キャンセル」ボタン104Bが設けられている。「両面印刷」を「しない」を指定するラジオボタン102Bをチェックすることにより、片面印刷を指定することができ、「まとめて1枚」のエディットボックス101で枚数を設定し、「両面印刷」を「する」を指定するラジオボタン102Aをチェックすることにより、Nアップ両面印刷を設定することができる。
【0036】
図3は、付箋付きページ印刷設定ダイアログの一例を示す図である。同図に示す付箋付きページ印刷設定ダイアログ110には、「付箋付きページを元文書に挿入して印刷する」を指定するチェックボックス111Aが設けられており、このチェックボックス111Aがチェックされた場合に、「付箋付きページをマルチアップで印刷する」、「付箋付きページを両面で印刷する」、「付箋付きページをまとめて挿入する」、及び「付箋付きページを目立たせて印刷する」をそれぞれ指定するチェックボックス111B〜111Eが設けられている。また、チェックボックス111Bには、アップする数を設定するエディットボックス112が設けられ、チェックボックス111Dには、付箋付きページをまとめて出力する出力先として、元文書10Aの先頭とする「ページの先頭」を指定するラジオボタン113A、元文書10Aの最後尾とする「ページの最後尾」を指定するラジオボタン113Bが設けられている。また、付箋付きページ印刷設定ダイアログ110を閉じる「閉じるボタン」114、設定内容を確定する「OK」ボタン115A、設定内容をキャンセルする「キャンセル」ボタン115Bが設けられている。
【0037】
なお、基本印刷設定ダイアログと付箋付きページ印刷設定ダイアログとを統合した印刷設定ダイアログを用いてもよい。これにより印刷設定操作が容易になる。
【0038】
(文書処理システムの動作)
次に、本実施の形態の動作を説明する。
【0039】
(1)元文書及び付箋付きページを片面印刷する場合
【0040】
図4(a)は、電子付箋付き文書の一例を示し、(b)は、(a)の元文書10A及び付箋付きページ12Bを片面印刷した場合の印刷結果を示す図である。図4(a)に示す電子付箋付き文書10Bは、全7ページのうち、ページ2、ページ3、ページ6が付箋付きページ12Aである。
【0041】
ユーザは、ユーザインタフェース20の入力デバイスを操作して文書作成部220により複数ページ11からなる文書10Aを作成する。次に、ユーザは、ユーザインタフェース20の入力デバイスを操作して付箋情報を入力し、電子付箋貼付部221により文書の該当するページに電子付箋13をページからはみ出すように貼り付け、電子付箋付き文書10B及び付箋情報を印刷指示部230に送る。電子付箋13には、例えば、当該ページ中の文章に対するコメント等が記録される。なお、電子付箋付き文書10B及び付箋情報を図示しない記憶部に一旦記憶してもよい。また、電子付箋13は、ページからはみ出さないように貼り付けてもよい。
【0042】
次に、ユーザは、ユーザインタフェース20の入力デバイスを操作して図2に示す基本印刷設定ダイアログ100をユーザインタフェース20の表示装置に表示させる。ユーザが、基本印刷設定ダイアログ100において、「両面印刷」を「しない」を指定するラジオボタン102Bをチェックし、「OK」ボタン104Aを選択して確定する。
【0043】
続いて、ユーザは、ユーザインタフェース20の入力デバイスを操作して図3に示す付箋付きページ印刷設定ダイアログ110をユーザインタフェース20の表示装置に表示させる。
【0044】
ユーザが付箋付きページ印刷設定ダイアログ110において、「付箋付きページを元文書に挿入して印刷する」を指定するチェックボックス111Aをチェックして「OK」ボタン115Aを選択して確定すると、印刷指示部230は、元文書10A及び付箋付きページ12Aに対する印刷設定情報と、付箋情報と、電子付箋付き文書10Bとを付箋付きページ特定部232に送る。また、印刷指示部230は、元文書10A及び付箋付きページ12Aに対する印刷設定情報と、付箋情報とを付箋付きページ印刷設定解析部231に送る。
【0045】
付箋付きページ特定部232は、印刷設定情報に基づいて電子付箋付き文書10Bから付箋付きページ12Aを特定し、特定した付箋付きページ12Aを付箋付きページ処理部233に送るとともに、元文書10Aを合成部234に送る。
【0046】
付箋付きページ処理部233は、電子付箋13が用紙に収まるように付箋付きページ特定部232によって特定された付箋付きページ12Aを縮小して付箋付きページ12Bを作成し、作成した付箋付きページ12Bを合成部234に送るとともに、元文書10Aに対する付箋付きページ12Gの挿入情報を合成部234に送る。
【0047】
合成部234は、元文書10A及び付箋付きページ12Bを、挿入情報に基づいて合成し、プリンタ4に適合した印刷データ10Cに変換し、通信媒体3を介してプリンタ4に送る。
【0048】
プリンタ4は、印刷データ10Cを用紙に印刷して出力する。印刷結果は、図4(b)に示すように、用紙14の表面に、ページ1、付箋付きページ2、付箋無しページ2、付箋付きページ3、付箋無しページ3、ページ4、ページ5、付箋付きページ6、付箋無しページ6、ページ7が印刷される。すなわち、ページ2、ページ3及びページ6の付箋付きページ12Bがこれらに対応するページ2、ページ3及びページ6の元ページ11の直前に印刷される。また、電子付箋13に対応する付箋部13’は、用紙14に収まるように印刷される。
【0049】
(2)元文書を両面印刷し、付箋付きページを片面印刷する場合
【0050】
図5(a)は、電子付箋付き文書の一例を示し、(b)は、(a)の元文書10Aを両面印刷し、付箋付きページ12Bを片面印刷した場合の印刷結果を示す図である。図5(a)に示す電子文書は、全7ページのうち、ページ2、ページ3、ページ4が付箋付きページ12Aである。
【0051】
元文書10Aに対して両面印刷を設定する場合は、ユーザは、図2に示す基本印刷設定ダイアログ100において、「両面印刷」を「する」を指定するラジオボタン102Aをチェックして「OK」ボタン104Aを選択して確定する。
【0052】
さらに、図3に示す付箋付きページ印刷設定ダイアログ110において、「付箋付きページを元文書に挿入して印刷する」を指定するチェックボックス111Aをチェックして「OK」ボタン115Aを選択して確定する。
【0053】
印刷結果は、図5(b)に示すように、1枚目の用紙14の表面に、付箋付きページ2が印刷され、2枚目の用紙14の表面に付箋無しページ1、裏面に付箋無しページ2が印刷され、3枚目の用紙14の表面に付箋付きページ3、裏面に付箋付きページ4が印刷され、4枚目の用紙14の表面に付箋無しページ3、裏面に付箋無しページ4が印刷され、5枚目の用紙14の表面に付箋無しページ5、裏面に付箋無しページ6が印刷され、6枚目の用紙14の表面に付箋無しページ7が印刷される。すなわち、ページ2、ページ3及びページ4の付箋付きページ12Bがこれらに対応するページ2、ページ3及びページ4を含む両面印刷の直前に印刷される。また、電子付箋13に対応する付箋部13’は、用紙14に収まるように印刷される。
【0054】
(3)元文書を2アップ両面印刷し、付箋付きページを片面印刷する場合
【0055】
図6(a)は、電子付箋付き文書の一例を示し、(b)は、(a)の元文書10AをNアップ両面印刷し、付箋付きページ12Bを片面印刷した場合の印刷結果を示す図である。図6(a)に示す電子付箋付き文書10Bは、全7ページのうち、ページ2、ページ3、ページ4が付箋付きページ12Aである。
【0056】
元文書10Aに対して2アップ両面印刷を設定する場合は、ユーザは、図2に示すオプション印刷設定ダイアログ100において、「まとめて1枚」のアップ数を設定するエディットボックス101に2を入力し、「両面印刷」を「する」を指定するラジオボタン102Aをチェックして「OK」ボタン104Aを選択して確定する。
【0057】
さらに、図3に示す付箋付きページ印刷設定ダイアログ110において、「付箋付きページを元文書に挿入して印刷する」を指定するチェックボックス111Aをチェックして「OK」ボタン115Aを選択して確定する。
【0058】
印刷結果は、図6(b)に示すように、1枚目、2枚目、3枚目の用紙14の表面にそれぞれに付箋付きページ2、3、4を印刷し、4枚目の用紙14の表面に付箋無しページ1とページ2を印刷し、4枚目の用紙14の裏面に付箋無しページ3とページ4を印刷する。後はこれと同様に、5枚目の用紙14の表面に付箋無しページ5とページ6を印刷し、5枚目の用紙14の裏面に付箋無しページ7を印刷する。すなわち、ページ2、ページ3及びページ4の付箋付きページ12Bがこれらに対応するページ2.ページ3及びページ4を含む2アップ両面印刷の直前に印刷される。また、電子付箋13に対応する付箋部13’は、用紙14に収まるように印刷される。
【0059】
(4)元文書を両面印刷し、付箋付きページを2アップ両面印刷する場合
【0060】
図7(a)は、電子付箋付き文書の一例を示し、(b)は、(a)の元文書10Aを両面印刷し、付箋付きページ12Bを2アップ両面印刷した場合の印刷結果を示す図である。図7(a)に示す電子付箋付き文書10Bは、全10ページのうち、ページ2、ページ3、ページ4、ページ6が付箋付きページ12Aである。
【0061】
元文書10Aに対して両面印刷を設定する場合は、ユーザは、図2に示す基本印刷設定ダイアログ100において、「両面印刷」を「する」を指定するラジオボタン102Aをチェックして「OK」ボタン104Aを選択して確定する。
【0062】
付箋付きページ12Aに対して2アップ両面印刷を設定する場合は、ユーザは、図3に示す付箋付きページ印刷設定ダイアログ110において、「付箋付きページをマルチアップで印刷する」を指定するチェックボックス111Bをチェックし、アップ数を設定するエディットボックス112に2を入力し、両面印刷を指定するチェックボックス111Cをチェックし、「OK」ボタン115Aを選択して確定する。
【0063】
印刷結果は、図7(b)に示すように、1枚目の用紙14の表面に付箋付きページ2、裏面に付箋付きページ3、ページ4が印刷され、2枚目の用紙14の表面に付箋無しページ1、裏面に付箋無しページ2が印刷され、3枚目の用紙14の表面に付箋無しページ3、裏面に付箋無しページ4が印刷され、4枚目の用紙14の表面に付箋付きページ6が印刷され、5枚目の用紙14の表面に付箋無しページ5、裏面に付箋無しページ6が印刷される。後はこれと同様に、6枚目の用紙14の表面に付箋無しページ7、裏面に付箋無しページ8が印刷され、7枚目の用紙14の表面に付箋無しページ9、裏面に付箋無しページ10が印刷される。すなわち、ページ2、ページ3及びページ4の付箋付きページ12Bがこれらに対応するページ2.ページ3及びページ4を含む両面印刷の直前に2アップ両面印刷される。また、ページ6の付箋付きページ12Bがこれに対応するページ6を含む両面印刷の直前に2アップ両面印刷される。但し、付箋付きページ12Bはページ6の1枚なので単独で2アップ両面印刷される。また、電子付箋13に対応する付箋部13’は、用紙14に収まるように印刷される。
【0064】
(5)元文書を両面印刷し、付箋付きページを2アップ両面印刷し、先頭にまとめて出力する場合
【0065】
図8(a)は、電子付箋付き文書の一例を示し、(b)は、(a)の元文書10Aを両面印刷し、付箋付きページ12Bを2アップ両面印刷し、先頭にまとめて出力した場合の印刷結果を示す図である。図8(a)に示す電子付箋付き文書10Bは、全10ページのうち、ページ2、ページ3、ページ4、ページ6が付箋付きページ12Aである。
【0066】
元文書10Aに対して両面印刷を設定する場合は、ユーザは、図2に示す基本印刷設定ダイアログ100において、「両面印刷」を「する」を指定するラジオボタン102Aをチェックして「OK」ボタン104Aを選択して確定する。
【0067】
付箋付きページ12Aに対して2アップ両面印刷を設定し、まとめて先頭に出力させることを設定する場合は、ユーザは、図3に示す付箋付きページ印刷設定ダイアログ110において、「付箋付きページをマルチアップで印刷する」を指定するチェックボックス111Bをチェックし、アップ数を設定するエディットボックス112に2を入力し、「付箋付きページをまとめて挿入する」のチェックボックス111Dをチェックし、「ページの先頭」のラジオボタン113Aをチェックして「OK」ボタン115Aを選択して確定する。
【0068】
印刷結果は、図8(b)に示すように、1枚目の用紙14の表面に付箋付きぺージ2、付箋付きページ3を印刷し、裏面に付箋付きページ4、付箋付きページ6を印刷し、2枚目の用紙14の表面に付箋無しページ1、裏面に付箋無しページ2、3枚目の用紙14の表面に付箋無しページ3、裏面に付箋無しページ4、4枚目の用紙14の表面に付箋無しページ5、裏面に付箋無しページ6を印刷し、同様に、5枚目の用紙14の表面に付箋無しページ7、裏面に付箋無しページ8、6枚目の用紙14の表面に付箋無しページ9、裏面に付箋無しページ10を印刷する。すなわち、ページ2、ページ3、ページ4、ページ6の付箋付きページ12Bが先頭に印刷される。また、電子付箋13に対応する付箋部13’は、用紙14に収まるように印刷される。
【0069】
(6)元文書を両面印刷し、付箋付きページを目立つように印刷する場合
【0070】
図9は、付箋付きページを目立つように印刷した場合の印刷結果を示す図である。
【0071】
元文書に対して両面印刷を設定する場合は、ユーザは、図2に示す基本印刷設定ダイアログ100において、「両面印刷」を「する」を指定するラジオボタン102Aをチェックして「OK」ボタン104Aを選択して確定する。
【0072】
付箋付きページに対して両面印刷を設定し、付箋付きページを目立たせる場合は、ユーザは、図3に示す付箋付きページ印刷設定ダイアログ110において、「付箋付きページを元文書に挿入して印刷する」を指定するチェックボックス111Aをチェックし、「付箋付きページを目立たせて印刷する」を指定するチェックボックス111Eをチェックして「OK」ボタン115Aを選択して確定する。
【0073】
印刷結果は、図9に示すように、付箋付きページ12Bによる付箋付きページ2が用紙14Bより大きい用紙14Aに印刷され、付箋無しページ1、ページ2が用紙14Bに印刷される。積層状態の付箋付きページと付箋無しページとからなる印刷物から付箋付きページの用紙がはみ出して目立つので、付箋付きページを見つけやすくなる。
【0074】
(変形例1)
図10は、図9の変形例1として、付箋付きページ12Bを目立つように印刷した場合の印刷結果を示す図である。付箋付きページ(ページ3)12Bを元文書の印刷物から発見しやすいように、用紙14の縁に赤、黒等の色で縁取り15を印刷する。なお、予め縁取り15を有する用紙14を用いてもよい。変形例1の場合は、積層状態の付箋付きページと付箋無しページとからなる印刷物から付箋付きページの縁取り15の色が見えて目立つので、付箋付きページを見つけやすくなる。
【0075】
(変形例2)
図11は、図9の変形例2として、付箋付きページを目立つように印刷した場合の印刷結果を示す図である。付箋付きページ(ページ4)12Bを元文書の印刷物から発見し易いように、電子付箋13に対応する付箋部13’に連続して用紙14の縁に露出する縁部16を赤、黒等の色で印刷する。なお、予め縁部16を有する用紙14を用いてもよい。また、縁部16は付箋部13’から離れていてもよい。変形例2の場合は、積層状態の付箋付きページと付箋無しページとからなる印刷物から付箋付きページの縁部16の色が見えて目立つので、付箋付きページを見つけやすくなる。
【0076】
(変形例3)
図12は、図7の変形例3として、(a)は、電子付箋付き文書の一例を示し、(b)は、(a)の元文書10Aを両面印刷し、付箋付きページ12Bを2アップ両面印刷し、付箋付きページ12Bの枚数が3枚以下のときは一部2アップしない場合の印刷結果を示す図である。図12(a)に示す電子付箋付き文書10Bは、全10ページのうち、ページ2、ページ3、ページ4、ページ6が付箋付きページ12Aである。
【0077】
元文書に対して両面印刷を設定する場合は、ユーザは、図2に示すオプション印刷設定ダイアログ100において、「両面印刷」を「する」を指定するラジオボタン102Aをチャックして「OK」ボタン104Aを選択して確定する。
【0078】
付箋付きページ12Aに対して2アップ両面印刷を設定する場合は、ユーザは、図3に示す付箋付きページ印刷設定ダイアログ110において、「付箋付きページを元文書に挿入して印刷する」を指定するチェックボックス111Aをチェックし、「付箋付きページをマルチアップで印刷する」を指定するチェックボックス111Bをチェックし、アップ数を設定するエディットボックス112に2を入力して「OK」ボタン115Aを選択して確定する。
【0079】
印刷結果は、図12(b)に示すように、1枚目の用紙14の表面に付箋付きぺージ2、裏面に付箋付きページ3、付箋付きページ4を印刷し、2枚目の用紙14の表面に付箋無しページ1、裏面に付箋無しページ2、3枚目の用紙14の表面に付箋無しページ3、裏面に付箋無しページ4、4枚目の用紙14の表面に付箋付きページ6を印刷し、5枚目の用紙14の表面に付箋無しページ5、裏面に付箋無しページ6を印刷する。後は、これと同様に、6枚目の用紙14の表面に付箋無しページ7、裏面に付箋無しページ8、7枚目の用紙14の表面に付箋無しページ9、裏面に付箋無しページ10を印刷する。
【0080】
すなわち、付箋付きページの枚数が1枚の用紙に印刷する数より少ない場合は、電子付箋の数が多い付箋付きページを優先してNアップせずに用紙の表面又は裏面に印刷するように合成部234で合成処理される。本変形例3の場合は、連続する付箋付きページの枚数が3枚であるので、付箋部13’の数が多い付箋つきページ2を2アップせずに表面に印刷されている。また、付箋付きページ6は、連続していないため、2アップせずに用紙14の表面に印刷されている。
【0081】
(変形例4)
図13は、図4の変形例4として、(a)は、電子付箋付き文書の一例を示し、(b)は、(a)の元文書10Aを片面印刷し、付箋付きページ12Bを片面印刷し、片面印刷した付箋付きページ12Bが元文書10Aの印刷物の先頭となるようにした場合の印刷結果を示す図である。図13(a)に示す電子付箋付き文書10Bは、全100ページのうち、ページ1とページ100が付箋付きページ12Aである。このように複数の付箋付きページ12Aの間が所定のページ(例えば、10ページ)以上離れている場合にそれらの付箋付きページを元文書の先頭又は最後尾に印刷されるように合成部234で合成処理される。
【0082】
印刷結果は、図13(b)に示すように、1枚目の用紙14の表面に付箋付きページ12Bによるページ1が印刷され、2枚目の用紙14の表面に付箋付きページ12Bによるページ100が印刷され、後は、付箋無しページ1からページ100までが順次用紙14の表面に印刷される。
【0083】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々な変形が可能であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で各実施の形態間の構成要素を任意に組み合わせることができる。
【0084】
また、上記実施の形態で使用されるプログラムは、CD−ROM等の記録媒体から装置内の記憶部に読み込んでもよく、インターネット等のネットワークに接続されているサーバ等から装置内の記憶部にダウンロードしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係るプリンタシステムの概略の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、基本印刷設定ダイアログの一例を示す図である。
【図3】図3は、付箋付きページ印刷設定ダイアログの一例を示す図である。
【図4】図4(a)は、電子付箋付き文書の一例を示し、(b)は、(a)の電子付箋付き文書を片面印刷した場合の印刷結果を示す図である。
【図5】図5(a)は、電子付箋付き文書の一例を示し、(b)は、(a)の元文書10Aを両面印刷し、付箋付きページ12Bを片面印刷した場合の印刷結果を示す図である。
【図6】図6(a)は、電子付箋付き文書の一例を示し、(b)は、(a)の元文書をNアップ両面印刷し、付箋付きページ12Bを片面印刷した場合の印刷結果を示す図である。
【図7】図7(a)は、電子付箋付き文書の一例を示し、(b)は、(a)の元文書を両面印刷し、付箋付きページを2アップ両面印刷した場合の印刷結果を示す図である。
【図8】図8(a)は、電子付箋付き文書の一例を示し、(b)は、(a)の元文書を両面印刷し、付箋付きページを2アップ両面印刷し、かつ、先頭にまとめて出力した場合の印刷結果を示す図である。
【図9】図9は、付箋付きページを目立つように印刷した場合の印刷結果を示す図である。
【図10】図10は、図9の変形例1として、付箋付きページを目立つように印刷した場合の印刷結果を示す図である。
【図11】図11は、図9の変形例2として、付箋付きページを目立つように印刷した場合の印刷結果を示す図である。
【図12】図12(a)は、電子付箋付き文書の一例を示し、(b)は、(a)の元文書を両面印刷し、付箋付きページのうち電子付箋の数が多いものを片面印刷し、それ以外を2アップ両面印刷した場合の印刷結果を示す図である。
【図13】図13(a)は、電子付箋付き文書の一例を示し、(b)は、(a)の元文書を片面印刷し、付箋付きページを片面印刷し、片面印刷した付箋付きページが元文書の印刷物の先頭となるようにした場合の印刷結果を示す図である。
【符号の説明】
【0086】
1 プリンタシステム
2 電子付箋処理装置
3 通信媒体
4 プリンタ
10A 元文書
10C 刷データ
10B 電子付箋付き文書
11 元ページ
12A,12B 付箋付きページ
13 電子付箋
13’ 付箋部
14,14A,14B 用紙
15 縁取り
16 縁部
20 ユーザインタフェース
21 OS
22 アプリケーション
23 プリンタドライバ
100 基本印刷設定ダイアログ
101 エディットボックス
102A,102B ラジオボタン
103 閉じるボタン
104A 「OK」ボタンボタン
104B 「キャンセル」ボタン
110 ページ印刷設定ダイアログ
111A〜111E チェックボックス
112 エディットボックス
113A ラジオボタン
113B ラジオボタン
114 閉じるボタン
115A 「OK」ボタン
115B 「キャンセル」ボタン
220 文書作成部
221 電子付箋貼付部
230 印刷指示部
231 付箋付きページ印刷設定解析部
232 付箋付きページ特定部
233 付箋付きページ処理部
234 合成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ページに対して位置を特定して対応付けられた付加情報を含む文書の各ページから前記付加情報を除いた元文書の印刷態様を指定する第1の指定を受け付ける第1のステップと、
前記文書の前記付加情報が付加された付加情報付きページの印刷態様を指定する第2の指定を受け付ける第2のステップと、
前記元文書の前記第1の指定に従う印刷物と前記付加情報付きページの前記第2の指定に従う印刷物との配列を決定する第3のステップと、
前記付加情報付きページの印刷画像が前記第2の指定に基づき定まる印刷範囲に収まる倍率を演算する第4のステップと、
前記倍率に従って変倍された前記付加情報付きページの前記第2の指定に従う印刷物と前記第1の指定に従う前記元文書の印刷物とが前記第3の指定に従って配列された印刷物を印刷装置に印刷させる印刷データを作成する第5のステップと、
をコンピュータに実行させるための文書処理プログラム。
【請求項2】
前記第3のステップにより決定する配列は、前記付加情報付きページの前記第2の指定に従う印刷物を前記元文書の対応するページを含む前記第1の指定に従う印刷物の直前又は直後に配置するものである請求項1に記載の文書処理プログラム。
【請求項3】
前記第3の決定するステップにより決定する配列は、前記文書に前記付加情報付きページが複数存在するとき、複数の前記付加情報付きページの間が所定のページ数以上離れている場合は、前記複数の付加情報付きページの前記第2の指定に従う印刷物を前記元文書の対応するページを含む前記第1の指定に従う印刷物の直前又は直後に配置する代わりに、前記元文書の前記第1の指定に従う印刷物の先頭又は最後尾に配置するものである請求項2に記載の文書処理プログラム。
【請求項4】
前記第2の指定が印刷用紙の一面にN(Nは2以上)面のページを印刷する指定である場合、前記第5のステップは、ページが連続する付加情報付きページの数が1枚の印刷用紙に印刷されるページ数よりも少ないとき、1ページに付加された前記付加情報の数が所定の数以上の付加情報付きページを優先して単独で印刷用紙の一面に印刷するように前記印刷データを作成する請求項1に記載の文書処理プログラム。
【請求項5】
前記第2の指定は、前記付加情報付きページを前記元文書が印刷される印刷用紙とは異なる外観の印刷用紙に印刷する指定を含む請求項1又は2に記載の文書処理プログラム。
【請求項6】
ページに対して位置を特定して対応付けられた付加情報を含む文書の各ページから前記付加情報を除いた元文書の印刷態様を指定する第1の指定を受け付ける第1の受付手段と、
前記文書の前記付加情報が付加された付加情報付きページの印刷態様を指定する第2の指定を受け付ける第2の受付手段と、
前記元文書の前記第1の指定に従う印刷物と前記付加情報付きページの前記第2の指定に従う印刷物との配列を決定する決定手段と、
前記付加情報付きページの印刷画像が前記第2の指定に基づき定まる印刷範囲に収まる倍率を演算する演算手段と、
前記倍率に従って変倍された前記付加情報付きページの前記第2の指定に従う印刷物と前記第1の指定に従う前記元文書の印刷物とが前記第3の指定に従って配列された印刷物を印刷装置に印刷させる印刷データを作成する作成手段とを備えた文書処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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